「何故だ……何故ワシがこんな目に、あの小僧……いやララティーナの連れていた犬のせい……それともあの剣のモンスターか!!いいや違う……そうだパスチャーだ!!奴のせいでワシはこんな目に会った!!!
つまりワシは被害者だ!!!だから頼む……いえお願いします……どうか哀れなワシに祝福を」
目の前に居るアクセルの町の領主アルダープの懸命な願いを受け
「なりません、貴方は地獄行きです」
背中に羽を生やした美女は冷たい声で吐き捨てる。
『バケチャバ!!!』
『ルカリッ! ルカァリイ♪』
勝利した事を祝福し飛び付くバルスリンをルカリオは受け止め、ありがとうと応える
「ルカリオ」
『リオ?』
「最高にカッコ良かったぞ♪」
『リィオリォ♪』
「それにしてもコレが進化なのね、見た目はリオルの面影があるけど大きさは全然違うしパワーもあんなに上がるなんて」
『それだけじゃないロトよ、進化すればタイプが変わるポケモンも居るロト
ルカリオ はどうポケモン はがね かくとうタイプ
相手の発する波動をキャッチする事で、考えや動きを読み取る事ができるポケモン』
「本当ですね、リオルの時になかったはがねタイプがあります」
「まぁ一番の変化は見た目やタイプよりも……」
「所でルカリオ、奴の体で切られたり詰られた時にどう感じた?」
『リィオ、リオリィオ?ルカッ……リオリオ、ルカリィ?』
「力がみなぎったが何故そうなったかの理由は分からないか……なるほど完全に目覚めて居ないな……安心しろ、拳だけでなくソッチも私が教えてやるからな♪」
『リオリオ♪』
「変な性癖を覚えちまったのが一番の変化だな」
『…………ナマ』
「ねえカズマ「はいカズマだよ」セイヘキって何?もしかしてとくせいの事?」
『ピッ!?』
「ふふ……よーし教えてやろう、性癖ってのはなって教えて上げたいのは山々だが、SSPさんが頬っぺたに電気を溜めていらっしゃるので抗議は中断」
「えぇ!? 気になる気になる!!」
「黒焦げになりたくないから嫌だね………アイツガイナイトキニハナシテヤルヨ」
「うん♪」
ピカチュウに聞こえぬよう小声でやり取りする
「あんなに小さかったリオルがこんなに立派になるなら、キルちゃんはどんな姿になるのかな」
気を失うユキメノコを抱えるパートナーを見て呟くゆんゆんに、ロトムが近付く
『見せてあげようかロト?』
「うんうん、お楽しみに取っておくわ
それにしてもキルちゃん、先の私に対しても珍しいのにアレだけ嫌っていたユキメノコを心配する何て……珍しいな」
何時も顔を見合わせる度にケンカをしたり張り合っているユキメノコを今も抱えるパートナーを不思議がる
「ヒール」
『…………アゥ? アシマリマ!?』
「もう大丈夫よイブ、貴女を黒焦げにした憎きギルガルドはダクネスがゲットしたから」
『アゥ?』
「ねぇもう帰りましょ、早くイブをお家で休ませてあげたいしゼル帝をあの極悪仮面悪魔から取り返したいわ」
「帰りたかったらお前だけで行け、俺らは行かなきゃ行けない所があんだからよ」
「何処よそれ?」
「この結婚式を一番望んでいない人に結婚式は破談になりましたって報告にだよ」
「あっ………」
その人物に心当たりがあるダクネスが反応し、カズマは彼女の方を見る
「早く知らせてやりたいだろ……体調的にもよ」
「………あぁ」
「ではダクネスの屋敷に向かうとして、カズマ……ちょっとお願いが」
「なんだ?」
「……その………疲れたので、抱っこしてくれませんか」
「はぁ? 何時もみたいに背中におぶれば良いだろ?」
「いえ肩も痛いのですが、それ以上に何故かお腹の周りが異様に痛くてですね……まるで何かに殴られたみたいなんです」
『『ギクッ』』
ギルガルドに操られてると知らず、思いっきりめぐみんの腹に<アイアンテール>と<じごくづき>を食らわせた2体がピクリと反応する
「なので仰向けで運んで欲しいのです………ダメですか?」
「………しょ……しょうがねぇな、そんじゃあ」
「ドキドキ」
「ワクワク♪」
「アワアワ」
仰向けで抱っこといえばお姫様抱っこ、それをカズマにやって貰える
めぐみんはドキドキし、それを見ているセレナは胸キュンなシチュエーションにワクワクし、友達のめぐみんが異性と上手く行くのか心配なゆんゆんがアワアワと慌てる
「ヒール」
「「えっ?」」
「コレでケガは治ったわよめぐみん、カズマさんもお疲れなんだからワガママ言っちゃダメなんだから♪」
「そ……………そうですね……」
「あらどうしたの? もうケガは完治した筈なのに何で泣いてるのよ?」
「お前は本当に空気を読めこの駄女神が!!何で何時もやって欲しい時にはボーっと突っ立ってんのにこういう時に働くんだ!!!!」
「なっ!?何よ!!ケガしてるめぐみんを治したのに……うぅ……何で叱られるのよ……うわぁぁぁんママ!!!」
「ゴメンなさい、流石に今回は慰める事は出来ないわ」
「ママッ!?」
セレナママにハグを求めるも拒否されてしまう
因みに
『アシィィィ!!!!!』
「グボッグボッグボッ!!!」
「あぁカズマ!!!」
アクアを泣かせたカズマは水風船の裁きを受けていた
するとそんな彼らの元に
「うわ!? 何コレどういう状況?」
「エリス教会がブッ壊れてやがる」
「あっ! リーンさんにキースさん」
アクセルの町の冒険者達が騒ぎを聞き付けエリス教会の会った場所に続々集まる
「ねえサトシ何が会ったの?
今日ララティーナちゃんの結婚式よね?
なのに花嫁のララティーナちゃんココに居るし、式場のエリス教会は壊れてるしセレナはアクアさんに塩対応してるわ、めぐみんは何か落ち込んでるし…………何が会ったの?」
イブの水風船で水責めを食らうカズマは、まあカズマだしとスルーするリーンであった
「えっと簡単に話せば、ドドーンってルカリオのコメットパンチで壊れてピシャンってなってソレから」
「わっ……分かったありがとう」
「き………貴様らぁぁぁぁ!!!!!!」
突然の男性の叫び声に皆の視線がエリス教会だった場所に向く
「アルダープ………プププww」
『ルカ………ププ!』
ギルガルドの<てっていこうせん>を受けたアルダープがボロボロになりながらも立ち上がる、すると彼を見るダクネスとルカリオが吹き出してしまう
「ちょっww……あ……あの悪徳領主……プッ!!やはりカツラでしたか……プププwww」
『バケッケww』
「ダ……ダメよめぐみん……笑っちゃ……プ………プププ……失礼よ……プププ」
顔や体は煤だらけだが、頭だけはキラキラと輝いており紅魔族の2人だけでなく周りの者も笑いを堪えるのに必死である
それに気付いたアルダープだが、彼のカツラは<てっていこうせん>により丸焦げになっていたので両手を頭に乗せるという些細な抵抗を見せる
「良くもワシに恥をかかせてくれたな!!
貴様ら全員処刑台に送ってやる!!!」
「ゴホッ!!ゴホッ!!ゴホッ!!
おいオッサン、あんまりイライラしながら叫ぶと禿げるぞ……あっ……もう手遅れか」
水風船から解放されたカズマの追い討ちで更に周りの者達が吹き出す
「カズマ……ププ……やめたげてよお……プププwww」
『ピカカカカwwww』
「キィィィィ!!!
アクセルの町の冒険者共!!!
その日暮らしがやっとの貴様らにワシが援助金をくれてやる!!
その代わりにワシの花嫁のララティーナをそこの犯罪者共から取り返すのを手伝え!!!!!
もし取り返した者には倍……いや3倍くれてやる」
「はぁ!?」
「ふざけるなアルダープ!!
ルカリオが勝てばもう私とは結婚もしない、私達に関わるなと約束したではないか!!!」
「さぁ何の事だか」
「貴様!!」
『ルッカァ!!』
「ララティーナ覚えておけ、約束というのは口だけなら幾らでも誤魔化せるという事をな
さあ冒険者達よ、ワシの花嫁をその愚か者達から取り返すのだ!!!」
「っ!?」
『ナマッ!!』
知り合いの冒険者達とやり合うのかと、一気に緊張感が高まるカズマ達
だったが
「さぁて新しい教会建てないとな」
「誰か建築スキル持ちは居ないか?」
「せっかく結婚式の出し物のタダ飯食らいに来たのによ、帰ろうぜ」
「おう」
「お前らロトムに教えて貰ったベースボールって遊びやらねえか?」
「ルールはな」
「はぁ………」
「ダストいい加減立ち直れよ」
「お前に分かるか………異性じゃなくて同姓に俺の初めて取られた気持ちがよ……はぁ」
「自業自得でしょうが」
冒険者達はアルダープの事を完全にスルーし各々のやりたい事を自由に行い始める
「お……おい貴様ら!!!」
「フッ、どうやら町の連中は領主のオッサンより俺らを選んでくれたみたいだな」
「皆……うぅ………ありがとう……」
泣いて喜ぶダクネスに、良く彼女を茶化す冒険者の一団が気にするなとグッドサインを向ける
「そうか……なら貴様らも全員処刑台に送ってやる!!!
覚悟しておけ!!!!」
「おいオッサン、アンタにそんな権限なんかもう無いぞ」
「何を抜かす!!ワシはこの町の領主だ、権力も金もある貴族だ!!!」
「じゃあ仕方ねえ、後日見せてやろうかと思ったが今見せてやるよ
へいロトム」
『了解ロト
ボリューム機能レベルMAX
アクセルの皆!!!!!!映画が始まるからエリス教会のある場所に来てロト!!!!!!!』
「映画だと?」
『上映スタート!!!』
近くの屋敷の壁に向かいロトムが叫ぶと
{ララティーナを返して欲しくばワシの前に30億エリスを一括で持って来い!!
そうすればララティーナを手放してやるわ……だがぁ、たかが庶民の貴様らではどう足掻いても手に入れられん大金だがな!!!}
「なぁぁ!?」
そこに映し出されたのは、結婚式にてダクネスを取り返しに来たカズマに対して約束事を叩きつけるアルダープの姿であった
そして場面が切り替わり
{ダクネスは返して貰うよ!!!
せぇぇの!!!}
{ピカァァ!!!}
{ナマァァ!!!}
{なぁぁぁ!!!金!?}
「言ったよな、あの30億エリスが俺らの物だって証拠があるって」
『本当は1日ぐらい掛けてボロが出ないか張り込むつもりだったロトが、数時間で終わって助かったロト』
{おいおい認知症になるには早いだろ、今さっき俺らコイツをその30億エリスで買っただろうが}
{はて?何の事だ?
この30億エリスは、たまたまワシが落ちてるのを拾っただけだ
何処にお前達の物だと分かる証拠がある!ホゥレェ!ホゥレェ!名前など書いてはないではないか!!!}
「おいふざけんじゃねえぞ!!」
「あの領主ネコババしようとしてんじゃねえか!!!」
ロトムの呼び掛けによりアクセルの町の住人が続々と集まり、結婚式でのアルダープの態度や行いが写されたノンフィクション映画にリアクションを見せる
そして場面が切り替わり
{間違いありません、マノールというパスチャーの仲間の男に対してワシとパスチャーの手助けをしろと助力を求めていたのをハッキリと聞きました}
{違う!!
ソレはワシの言う事をこのモンスターが聞く為に、条件としてパスチャーが提案……うぅぅ!!!}
「あぁぁぁ!?」
「おいパスチャーって確か王都で暴れた奴だよな」
「あぁ20億エリスの賞金首」
「なんで領主がそんな犯罪者と知り合いなの?」
「もしかして国家転覆を企んでるんじゃ」
「そうか! だからカズマ達に30億エリスを返さなかったんだな、国家転覆の資金に使うから」
「待て!! ワシはそんな事まで考えておらん!!!
ワシはパスチャーをただ拾って屋敷に住まわせて居ただけで」
「屋敷に犯罪者を匿っただと!!!」
「おいコレやばくねえか!!」
「お巡りさん!!!」
「待てぇぇぇ!!!!」
冒険者達や町の住人達が騒ぎ立て顔が青ざめていく、そんな領主に向かいカズマが口を開く
「俺の故郷には結婚式の出来事を撮影して、新郎新婦や参加してくれた人達に渡す風習があるんだ
俺からのプレゼント気に入って戴けましたかアルダープ様」
コレでもかとゲスな顔を浮かばせる
「…………あれじゃどっちが悪党か分かんないわね」
『アゥアゥ』
「ウッセェ!!!」
「き………きぃぃぃ………貴様ぁぁぁぁ!!!」
もはや頭を隠す事を忘れカズマに掴み掛かろうとするアルダープだったが
「おいあの領主捕まえたらよ、仲間の20億エリスの賞金首の奴出てくるんじゃねえか」
とある冒険者の1人の発言により
「なっ!?」
「それか潜伏先の居所を吐かせようぜ!!」
「待て!!」
「丁度良い、俺前からあの領主のこと気に入らなかったんだよな」
「待ってくれ!!」
「良いねぇ~最近貴族に嫌な目に会わされたんだ………やっちまあおうぜ!!!」
「ひっ!? ひぃぃぃぃぃ!!!!!」
「逃げたぞ!?」
「追えぇぇ!!!!!」
「コレであの野郎は2度とお前には近付けなくなったな、どうだスッキリしたか?」
「あぁ……清々し程にな♪」
「…………フッ、そいつは良かったぜ」
冒険者達に追いかけられ逃げて行くアルダープをダクネスはまるで憑き物が落ちた様に清々しい顔で見送る
そんな一連の出来事を
『ギギギ』
宙に浮かぶピンクのサーベルの様な武器を持つ生き物が見ていた。
<ダスティネス家>
時刻はすっかり夕方となり空が茜色に染まっていた、そんな中をダクネスや皆は必死に走りダスティネス家の屋敷に向かう
今日の彼女の結婚式を誰よりも望んでいない、そして病で時間が残されていない父親に全ての問題事が解決した事を知らせる為に
『ルカァ……ルカァ……リオリオ』
「はぁ……はぁ……門番が誰も居ない………まさか」
「ゼェェ…………お……俺らは良い……ゼェェ……ゼェェ……行け」
『ナ………』
「そ……そうか、ならサトシとロトムは」
エリス教会から何故か1度カズマの屋敷に戻り直ぐにダスティネス家に向かうという長距離を走ったので、カズマ達はヘトヘトになり屋敷の前で倒れ込み
唯一息すら乱れていないサトシと宙に浮かぶロトムを誘うが
『アチシは待ってるロト』
「俺も待ってるよ、それよりもダクネス、ルカリオ早くパパに会いに行ってあげて」
「あぁ! 行くぞルカリオ」
『リィオッ!!』
嫌な予感を感じ門番が誰も居ない門をくぐり中へと入る
「お……お嬢様!?」
「どうなされたのですか!?」
何も事情を知らない門番や使用人達がボロボロのドレス姿のダクネスに面食らってしまう、その全員の目元が赤く中には泣いている人間もおり更に嫌な予感を感じる
「説明は後だ、先ずお父様に」
「ララティーナお嬢様!?」
「ハーゲン……お前も皆も何故泣いている」
階段から騒ぎを聞き付け慌てて降りて来たハーゲン、そんな彼がハンカチを片手に目元を赤くしているのが目に入る
「お嬢様……気をしっかり持ってお聞き下さい……実は……先ほど旦那様が」
誕生日の前日に自宅に訪れた時と全く同じ台詞、ただあの時とは違いハーゲンや他の使用人達が泣いている為
『リッ……』
「そ……そんな………お父様!!!!」
「お待ちくださいお嬢様!!今お部屋に入られては!!」
最悪な考えが過ってしまい大急ぎで階段を登り
「お父様ぁぁぁ!!!!」
小さい時に良く絵本を読んでくれ母の話を聞かせてくれた大好きな父の部屋のドアを力強く開ける
「ん?」
「…………………ふぇ?」
『リオッ!?』
立ち上がりパジャマから私服に着替えている父親と目が合う
「ララティーナ………お前結婚式は………って!?
見ちゃいやぁぁん!!!」
丁度パンツを脱いでいる最中だったので慌てて隠す
「お……お父様………えっ………あるぇ?」
「お嬢様なりません、ただいま旦那様はお着替えを………遅かったですね」
「どういう事だハーゲン………お父様は何故……な……亡くなったんじゃ」
「それがつい先ほど急に体調が良くなられ、ララティーナお嬢様とアルダープ殿の結婚を止めるぞとお着替えを」
「げ……原因不明の病ではなかったか……」
「えぇその筈です……ですので旦那様が良くなられ、私や他の者達も嬉しく年甲斐もなく泣いてしまい」
「は…………はは…………そうか……良かった」
力が抜けその場に座り込む、その間に急いで着替え終えた父イグニスが口を開く
「それでララティーナ、結婚式は終わったのか!?
安心しろ今からアルダープと話をしてくるから嫁に行かんでも良い、借金は私がコレからも払い続ける」
「いえ大丈夫ですお父様………全て解決して来ました」
「なに?」
「どうなりましたかね、ダクネスもルカリオも全く出てきませんが」
「さぁな、取り敢えず暫くはアイツらには優しくしてやろうぜ」
「暫くじゃなく、カズマはずっと優しいじゃないですか」
「はぁ? 俺が優しいとかどんな感性してんだよお前」
「セレナから聞きましたよ、品物を作っていた理由もダクネスが助けを求めるまで待っていた理由も」
「あのおしゃべりママが……」
「あの時は………酷い事を言ってしまいスミマセンでした」
「お前が素直に謝って来るとか後が怖い」
「御詫びとして今日だけは悪口を見逃してあげます」
「マジか!?
じゃあさっさとその慎ましいボディラインをダクネスやウィズ程は無理でも、せめて年下のセレナなみには成長させ痛ぇぇ!!!
見逃すんじゃなかったのか!?」
「手は出さないとは言ってませんよ!!!悪かったですね4歳も年下の子より慎ましいボディラインで!!!!」
「噛み付くなぁぁぁ!!!!」
「ヒール」
『メッ…………メノ?』
「目が覚めたかしら氷の女王様(笑)」
『メェノ!?』
「何よ回復してあげたのにその態度!!」
『アゥアゥ!!アシマリマ、アシィマァ!!』
「イブの言う通り、もっとこの女神アクア様に感謝するのよ氷の女王様(笑)
って居ないし!?」
『あっ? 回復して貰ったのですか?』
『えぇ、全くお店に妨害を働く愚か者達の分際で偉そうにしてくれましたわ
ではワタクシはコレで、今日は疲れましたわ』
『あ……あの』
『何でしょうかキルちゃんさん』
『…………前に泣き虫の女王様って笑いながら言ってしまい……申し訳ありませんでした』
『はい?
何ですか、急に1週間以上も前の事を謝るなんて』
『今日アナタが居なかったら私は何も出来ずに居ました、初めて出来た友達のゆんゆんが死んでしまったのではと思っていた時………励ましてくれて……ゆんゆんを元に戻す為にバトルの手伝いをしてくれた事に心から感謝しています
だから………前に酷い事を言ったのが申し訳なく』
『オッホッホッホ!!!!』
『ユ…ユキメノコ!?』
『何を気持ち悪い事言ってるのでしょうか、言ったでしょワタクシがアナタを助けたのはワタクシに黒星を付けた者の情けない姿を見たくなかっただけですわ
ワタクシがアナタみたいな不細工で小生意気で泣き虫のメスガキを励まし手伝う訳ないですわよ!!』
『な…泣き虫!?』
『ゆんゆん……ゆんゆん……とお友達の名前を連呼しながら不細工な面が更にお下品になっていましたわよ!!
あぁ今思い出すだけでも……プクク……わ……笑えて来ますわwww』
『な………な……何ですか!!この私が心から感謝と謝罪をしてるのにその態度は!!!!』
『オッホッホッホ!!!
この私とはどの私の事でしょうか、ワタクシの前に居るのはお弱いくせに最強の(笑)エスパータイプ等と抜かす小生意気で泣き虫なメスガキちゃんしか居まちぇんでちゅわよ~』
『キィィィィ!!!! 下手に出てたら付け上がって!!!!
先の謝罪は取り消しです!!!この泣き虫の女王!!!!』
『あらぁ泣き虫メスガキちゃんったら次は泣くんじゃなくて怒っちゃいまちたか?
忙しいでちゅわねwww』
『ムキィィィ!!!!
やっぱりアナタとは、どちらが上か決着を付けないといけないみたいですね!!!』
『その通りですわ』
『なら明日の昼過ぎに勝負です』
『構いませんわよ、オッホッホッホ~ボコボコにしてあげますわ
それではワタクシはコレで熱ぅぅぅぅぅぅ!!!!!』
『ププwwwバカですね、こんな簡単な不意打ちに引っ掛かるなんてwwww』
『イラッ………背後からマジカルフレイム撃っておいて何偉そうにしてるのかしら』
『散々私を煽っといて、タダで帰す訳ないじゃないですか
いやぁ~熱ぅぅぅぅって情けない声だして飛び跳ねるなんてまるで芸人みたいですね、いっそのこそ氷ではなくお笑いの女王様を狙われてはどうですかwww』
『……………オッホホ♪』
『……………………フフフ♪』
『調子に乗ってんじゃないわよこのガキぃぃぃ!!!!!!』
『遂に本性を表しましたねこのクソババア!!!!!!』
バコ ボコ バコ ボコ
バコ ボコ
2匹の殴り合いは、ゆんゆんがトイレから戻ってくるまで続いたもよう
「そうかカズマ君達が、では後で礼をせねばな
それで………」
『リィオ?』
「この子本当にリオルちゃんなのか?
暫く見ない間にデカくなり過ぎなんじゃ」
「間違いなくリオルですわ、確かに姿や名前もルカリオに変わりましたが」
『リオ、ルッカリィ』
「花………おぉコレは」
式場からダスティネス家に向かう途中でカズマの屋敷を経由したのは、ルカリオがリオルの時にイグニスの誕生日プレゼントとして買い、部屋で生けていたオレンジ色の花のブーケを取りに行ったからである
『ルカ、ルッカリオリィオ♪』
「遅くなったけど、お誕生日おめでとうパパって言ってます」
『ルカ!!』
「おいルカリオ!? まだお父様は病み上がりなんだぞ!!」
花のブーケを渡すとルカリオはイグニスの膝の上に座る
「………ハハハ!!
この座り方……うん間違いなくこの子はリオルちゃんだ、母さんにプロポーズした時に渡した思い出の花だと話したのを覚えていてくれたんだね」
『ルカァ♪』
「全く………」
『リオリオ! ルッカリ』
「わ……私は良い!! もうそんな年じゃ」
「私は構わんぞ、さあ昔みたいにおいで」
「お父様まで悪ノリは『リィオリ!!』だぁコラ!!引っ張るな!!!」
ルカリオに引っ張られ父の膝の上に座らされる
「お………大きく………なったな………ら……ララティーナ……」
「無理なさらないで下さい!!!!」
流石に体型的にダクネスを膝の上に乗せるのはキツかったのかプルプルと膝を震わせていた
「それでお父様、何故急に元気に?
医者が言うには今夜が山場だと言っていましたが」
「実はつい先程………私は……エリス様に会ったんだ」
「エリス様に!?」
「最初は夢か、それとも遂にお迎えが来たのかと思ったが
エリス様が手を翳された瞬間、一気に体が軽くなり苦しみが無くなったんだ………コレは神の奇跡としか言いようがない」
「エリス様が………そうか……私の祈りが……通用したんだな……」
「ララティーナ」
「………はい」
「ここ最近お前には苦労を掛けたな、だがもう心配はいらない、お前はお前の好きな事をやりなさい♪」
「お父様…………うぅ………お父様!!!」
今まで自分がやって来た事が報われ父が元気になってくれた事が嬉しく、泣きながら父に抱き付く
「ハハハ! ルカリオちゃんと同じでお前も変わらな……うぅ……ララティーナ……少し力を弱め……痛い……痛い痛い!!」
「良かったですお父様ぁぁ!!!!!」
「痛ぁぁぁぁぁぁ!!!!」
『リィオリィオ………』
イグニスは痛がっているが、ルカリオはそれを照れ隠しだと思っているのか親子のハグに涙を流していた。
その後カズマ達に状況を話し、今夜は延期していた父の誕生日を祝うという事でダクネスとルカリオは皆と別れ自宅に残る事に
そしてその日の晩
<ダクネスの部屋>
「もう寝るとするか、明日は色々と忙しいぞ
別の町のエリス教会に行き、ギルガルドを渡しエリス様に御礼をし………それから」
『ルッカリィ!』
「分かっている、勇気を出して皆に話すさ」
電気を消し同じベッドに入ると、横にて寝そべるルカリオの姿をマジマジと見る
「本当に進化とは不思議だな、あんなに小さかったリオルがこんなに大きくなるとは」
『リオッ? ルッカリ、リオリィオ』
「寝苦しく何かないから心配しなくて良い、寧ろ久しぶりに安眠出来そうだ……ここ暫くは眠る事すら出来なかったからな」
『リオリオリ? ルカッ、リオリィオ』
「そうか、私だけでなくお前や皆も心配して安眠出来なかったか
それだけ心配を掛けた私を………皆は受け入れてくれるだろうか」
『リオリオ!』
「あぁすまない、そうだな寝る前に余計な事を考えては安眠出来ん
さっさと寝よう」
『リオ!』
「…………だが………寝る前にコレだけは言わしてくれ、どうしても言いたい事なんだ」
『リィ?』
「皆には内緒で頼むぞ」
『リオ!』
「今日ギルガルドの奴に目をエグられそうになった時、強気な態度を崩さなかったが……本音を言えば怖かった……確かに痛みを感じるのは嫌いではない……寧ろ好みだ
だがそれでも失明は流石にな………だからルカリオ」
寝ながらルカリオを抱き寄せる
「私を助けてくれてありがとう♪」
『リオリィオ♪』
時刻はすっかり真夜中、人間どころかモンスターすら眠りに就く時間だというのに
「くそっ!! くそっ!!! くそぉぉぉ!!!!!」
デップリとした体を元気に動かし、何かを蹴りながら叫びまくる人間の姿が
「お前が!! もう少し使える悪魔だったら!!!
ララティーナはワシのオモチャとなり!!!あの小僧共の企みも水の泡になったんだ!!!!!」
アレから迫り来る冒険者達の追撃から逃れ、王都の屋敷へと帰還したアルダープは地下室にて監禁する整った顔の青年をコレでもかと蹴りあげる
しかし青年は文句も言わず、不気味な真顔で息を吐くだけであった
「お前の辻褄合わせの力は!!こんな役立たずなのか!!!!この下等悪魔がぁぁぁ!!!!」
「ヒュー…ヒュー……無理だよアルダープ……その女の子や彼女の仲間を………銀色と2つの青色の光が守っていて辻褄合わせが出来ないんだ」
「何を訳の分からん事を抜かす!!!!ならマクス、あの映像を見た者達の記憶をワシに有利な様に辻褄を合わせろ!!!!」
「それも先の3つの光が邪魔して……無理なんだよ……ヒュー…ヒュー
ダスティネス卿に掛けた呪いも銀色の光が解いちゃったし……ヒュー…ヒュー」
「ふざけるなぁぁぁぁ!!!!ならワシはどうなる!!!
このままではワシは……破滅だぁぁぁ!!!!」
喚き散らすもマクスと呼ばれる青年はひたすら真顔で蹴られるだけで何も解決策を出す事はなかった、するとアルダープはポケットから指輪を取り出す
「この神器で召喚したのが何故貴様の様な無能な悪魔なんだぁぁ!!!!
もう良い!!貴様との契約は解除だ!!!」
「契約………解除」
「そうだ!!だからさっさとワシの前から失せろ!!!!」
「あ~あ……言っちゃったねオジサン」
「ん!?」
突如地下室から聞き覚えのない少女の声が聞こえアルダープが振り返ると、そこには銀髪で右頬に傷のある少女が立っていた
恐ろしい程に冷たい目をしながら
「な……何だ貴様!? 何処から入ってきた!?」
「そんな事は今どうでも良いよ、オジサン今自分で自分の首を締めた事に気付かないの」
「何だと?」
「アルダープ………契約を……解除してくれるんだね」
「……ハッ!?」
「怒りや絶望の未来しかない事で我を忘れてたのか知らないけど、その生きる価値も無い物との契約を解除すればソイツにオジサンが今まで誤魔化して貰った悪事が全て明るみになるね……今回の件だけでも十分な重罪なのに……間違いなく死刑が待ってる」
「ま……待つんだマクス!!今のはノーカンだ!!頭に血が上って心にもない事を言っただけだ!!!さあコレからもワシと一緒に」
「アルダープ………契約…解除なら………対価を頂戴♪」
「きぃぃぃ!!!貴様ぁぁ!!!
何故何時もは直ぐに忘れるのに今回は忘れないんだ!!!忘れろ!!!忘れるんだ!!!!」
「対価を頂戴♪」
ジリジリとアルダープに近付く
「因みにオジサンがソイツに支払える対価は無いよ、オジサンの資産は国やダスティネス家………そして彼らに返されるんだから」
「た……頼む助けてくれ!!!許してくれ!!!」
「助けても死刑が待ってる……結局行き着く先は地獄だ、というかそう言って助けを求めて来た人達をキミは何万人見捨て苦しめて来たのかな」
「くぅぅぅぅ!!!!
(そ………そうだ!!!)」
何かを思い出したのかアルダープは自身の胸元に手を入れる
「さぁソイツに殺される前に、そのモンスターを召喚出来る神器を返して貰うよ
えっ?」
「あれ? アルダープ……何処? 何処行ったのアルダープ?
僕まだ対価を貰ってないよ?」
突如アルダープの姿が消え、マクスと銀髪の少女は共に困惑する
「メロエッタ、アルダープは何処に行ったの?
分からない!?
どういう事……アルダープは冒険者登録なんてしてないからテレポートは出来ない筈なのに
仕方ない………ならせめてコイツだけでもって!?悪魔も居なくなってる!!!!
もぉぉぉ!!!せっかく神器回収と害虫駆除の一石二鳥のチャンスだったのに!!!」
「フハハハ! 危ない所であったなマクスウェルよ、我輩が助け出さなければ泥水の女神よりも凶暴な女神に滅される所だったぞ」
「ヒュー……君は誰だい? なんで僕の名前知ってるの?」
「やれやれ貴公に自己紹介するのは何千回目か、まぁ仕方あるまい
初めましてだ地獄の公爵が1人、真実をねじ曲げる者マクスウェルよ
我輩は見通す悪魔、そして貴公と同じ地獄の公爵バニルである」
「バニル……バニル……何故だろう……凄く懐かしい気がするよ……前に会った事ある?」
「フハハハ!!貴公は毎回会う度にそれを言うな、貴公とは同じ地獄の公爵として古い付き合いだというのに」
「そうなの……ヒュー…ヒュー……思い出せないけど……でもそうかもしれない……君と一緒に居ると懐かしいから」
「そうであろう、しかし苦労したのだぞ
貴公があの領主と契約していたが為に、居場所を突き止めたものの貴公を地獄に帰す事が出来ず
思案を巡らせ、常連の小僧共に領主の判断力や思考を無くさせる程に場を掻き乱す案を提供し
作戦が上手く行き、さあ迎えに行こうとすれば我輩よりも先に凶悪女神が来ており肝を冷やした」
「ねえバニル…バニル……アルダープから対価を貰いたいよ……彼は何処?」
「さあな、何故かは分からぬがあの領主の未来の一部は小さな光に阻まれ見れんのだ」
「ヒュー…ヒュー……銀色?それとも青色?」
「どちらでも無い、白く神々しい光だ
だが安心するがいいマクスウェルよ、見えなかったのは今この時の部分だけ
領主の最終的な未来を我輩はキチンと見えている、貴公は地獄で待ってるといい」
「分かった……ヒュー…ヒュー……ありがとう……えっと……僕と同じ悪魔さん」
そう言ってマクスウェルは出現させた禍々しい穴に入って行く
「フハハハ!!本当に変わらんなマクスウェルは!!」
『メッ………メノメェ』
「おぉ帰って来たか、ご苦労だったな
ライバルの魔女っ子の態度がよそよそしくなっているので、発破を掛けようにも煽る事しか引き出しのないツンデレ雪女よ」
『メッ!? ふぅぅ!!』
「フハハハ!!!我輩に貴様の氷は効かんわ!!!」
その頃
「こ……ここは………んん?
アクセルのワシの屋敷ではないか!?
そうか……ふぅ……あの悪魔や訳の分からん小娘から逃げる事が出来たか……」
真っ暗の屋敷の中を見渡し終えると、アルダープは先月の事を思い出す
<1ヶ月前>
{いらん!! 無駄な買い物などワシはせんぞ!!}
{そうおっしゃらずに見てください、イチョウ商店オススメの品物ばかりでして}
{えぇいしつこい!!パスチャー!!さっさとこの商人を追い払え!!!}
{は……はい}
{分かりました、ですが当店の品物の効力を知って貰う為にサンプルとしてコレだけらお受けとりください}
{紐? なんだそれは?}
{コレは握った人物が最も心安らぐ場所にワープ出来る品物でして、領主様程のお方ならお命の危険に晒される事もありますし是非お持ちを}
「念の為にと胸元に入れて置いて助かった………だがどうする、マクスが居なくなった以上ワシの今までやって来た事が世間に明るみになってしまう」
「おや? 誰かと思えば……アルダープ様ではありませんか」
真っ暗な屋敷の階段をランプを持ちながら降りる1人の男性、その痩せこけた骸骨の様な男を見たアルダープの表情が強張る
「パスチャー!?何故ここに!?」
「完成した直後の誰も居ない屋敷ですからね、隠れ蓑にしていたんですよ」
「貴様ぁぁ!! 2度とワシの前に現れるなと言っただろ!!!」
「何を言います、私が隠れていた場所にアルダープ様が現れたんじゃありませんか?」
「不法浸入した分際で屁理屈を抜かすな!!!!!
それより貴様の渡した剣のモンスターは何だ!!!役に立つからと貴様か太鼓判を押すので側に置いていたが大口を叩くだけで全く役に立たんかったではないか!!!!」
「あまり騒がない方が宜しいですよ、貴方を捕まえようとする輩がこの屋敷の外で見張っているやもしれませんから」
「うぅ……」
慌てて自ら口を塞ぐ、そんなアルダープの手に付けられた指輪にパスチャーは目が止まる
「おぉ、モンスターを呼び出せる神器……やっと見る事が出来ましたよ
貴方は何度お願いしても見せてくれませんでしたね」
「ふん! コレと体を入れ替えるネックレスはワシにとっての宝だ、そう簡単に見せる訳がないだろうが」
「全く……何時まで偉そぶるのでしょうか、今や貴方は私と同じく追われる立場の人間なのですよ」
「貴様の方こそ何だ偉そうに、そもそも貴様が指名手配されたのが原因だというのに
だいたい何だ何時もは腰が低く気が小さな男……それ以前に、主であるワシに対して無礼極まりない発言ばかりしおって」
「主………クックク……本当に頭の悪い方ですね貴方は」
「なんだと……」
「それより丁度良かった、明日辺り貴方を探しに行こうと思っていた所でしてね、テツノブジン……アラブルタケ」
「ワシの前に2度と現れるなと…なっ!?それは」
屋敷の奥からエルレイドとモロバレルが現れると、その手や頭に乗せられた物を見たアルダープの表情が変わる
「えぇ貴方の隠し財産の入った金庫です、私が貴方の使用人となり貴方のワガママに付き合って来たのは………貴方の持つ大金と……その神器を手に入れる為
我慢したかいがありましたよ……ただせっかく隠し財産の入った金庫を見つけましたが
凄いですねぇこの金庫、私のポケモン達の攻撃を受けても壊れないとは……おかげで中身を取り出せないんですよ
パスワードが必要なので教えてくれませんか?」
「き……貴様ぁ……」
「あぁそうだ、勿論隠していない方の金も全て此方に運んで置きました」
「ワ…ワシの金……ワシの金に手を出すな!!!」
『ギギギ』
『アブゥゥ!!』
「くっ!!」
「まあ落ち着いてください、良いですか貴方にはもう権力も、利用して来た悪魔の力もない……となると残りは貯めに貯めた金を使い誰かに依頼し身を守るしか手はない
そして私はある物を作り上げる為に大金と、貴方の持つその神器が必要………どうです?双方にメリットのある良き提案だと思いませんか?」
「し……しかし……それは……ワシの金……」
「やれやれコレだから金の亡者は………ではどうぞ御1人で世界中の人間に追われ、モンスター達の暮らす世界を生き抜いてください
あぁ勿論お金は渡しませんよ隠し財産がなくともかなりの金額ですし、神器も貴方から奪います」
「貴様ぁ『ギギギ』
『アブゥブゥ』ひぃ!?」
「反撃したかったらどうぞご自由に、権力も地位も部下もないアルダープさん」
「くぅ……………くぅぅぅぅ……………くぅぅぅぅ」
段々と声にならない悲鳴を出し床に倒れるアルダープを、パスチャーはニヤニヤと見下ろす
<数分後>
アルダープにパスワードを教えて貰い、彼の隠し財産とモンスターを呼び出せる神器を手に入れ気分上々のパスチャーは屋敷を出ると
ボーマンダとササンドラをボールから呼ぶ
「さあ別の隠れ家を探しましょうか、コレだけの大金の半分が私の物になりましたし直ぐに見つかるでしょう」
「…………………」
最早脱け殻の様に意気消沈するアルダープと金を乗せ上空に飛び立つ
「お気持ちお察ししますよアルダープ様、長年に渡り計画していた目的を他者の介入で邪魔された屈辱……私には理解できます
実は私の遠い先祖が、貴方はご存知ないですがパルデアという国の王族だったのですよ
欲しい物はどんな手を使ってでも手に入れる暴君だったそうで、その王が遠き異国より来た商人から興味本意で購入した4つの宝が呪われていた様でしてね、その呪いのせいで国が滅び私達の一族は没落し庶民になったと幼き頃から祖父に良く聞かされました
祖父いわく、私はそのパルデア王の顔に生き写しの様にソックリらしく生まれ変わりなのではないかとも話してくれましたよ
だからでしょうか……本当なら手に入れていた王族としての立場を私は欲しくて欲しくて堪らない、なのであるポケモンを捕まえ、私が絶対的な王となる世界を創造する目的の為に行動して来たのを……ある子供に邪魔されたんです………実に憎くて仕方ない」
「………………」
「無視しないでくださいよ…………さて高さはコレぐらいで良いでしょう、トドロクツキ止まれ」
『ギャオ!!』
「アルダープ様、コレを」
屋敷からかなり浮上した事を確認すると、パスチャーはアルダープに1つの絵を渡す
「…………………コレは……ダスティネスの妻……」
「えぇ
貴方が最も愛し唯一手に入れる事の出来なかった女性のね……いやはや、だからと言って娘を代わりに物にしたいとは
さぁ此方の絵を大事に持っててください」
アルダープに絵を無理やり持たせる
「……………こんな絵を大事にして何なんだ………どうせワシはもう」
「そう
貴方の役目はもう終わりです」
バン!!
「なぁぁ!?」
突然パスチャーがアルダープを蹴り、ボーマンダの背中から落下させる
「わぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「クックク!!本当に貴方はバカですね!!!
金も神器も手に入った以上、私が貴方を助ける理由が何処にあるんだ!!!!!
トドロクツキ………りゅうせいぐん」
『ギャァァァァオ!!!!!』
夜空から数え切れない大量の<りゅうせいぐん>が絵を持ちながら必死に助けを求むアルダープに向かい
「た……助けぇ……ギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
ドガァァァァァァァァン!!!!!!
降り注いだりゅうせいぐんは、そのままアルダープの屋敷に落ち大爆発を起こす
それをボーマンダの背で見下ろすパスチャーが、ゆっくりと聞こえる訳もない人物に話し掛ける
「アルダープ様………実は私ですね」
{この臆病者!!!}
{愚か者が!!!}
{使用人の分際で主を置いて行くというのか!!!}
{口答えするなぁ!!!ワシのシモベならシモベらしく素直に言う事を聞け!!}
「受けた屈辱は何倍にしてでも、必ず返す主義なんですよ
ただ、アナタにも少なからず感謝の気持ちは抱いています
だから
せめて最後は心安らぐ安住の地で
愛した方に見守られながら
逝かせてあげますよ」
時刻は深夜だというのに、アルダープの屋敷
否
屋敷があった場所から吹き出す炎により、辺り一面は深紅の光で満ちていた。
<次の日>
「あのオッサンが失踪した?」
「あぁ、昨夜から奴の使用人達や捕らえようと企む冒険者
更に事情を聞こうとする警察が草の根を分けて探しても見つからないそうだ」
朝イチバンに屋敷に来たダクネスの言葉に、カズマだけでなく話を聞いていた皆が反応を見せる
「まあ犯罪者と関係していた事実が明るみになりましたからね、そりゃあ失踪したくもなるでしょう」
「確かにそうだが、態々完成したばかりのアクセルの屋敷を燃やしたのが不思議なんだ」
「屋敷を?」
「そのお屋敷に見せたくない物が合ったとかかしら?」
「さあ分からない、何しろ跡形も無く焼け落ちてしまったからな
しかも不思議な事はまだ続いて、何故か今日になって突然あちこちからアルダープの行って来た数々の不正や悪事の証拠が数え切れないぐらい出てくるわ
アイリス様に例の体を入れ替えるネックレスを送ったのも奴だと判明したらしい」
「じゃあ決まりじゃない、そんな悪事が全部バレちゃったから夜逃げしたのよ」
「そ………そうだな……」
「まあ良かったじゃねえか、コレであのオッサンに狙われる事が無くなったんだ
てか、何で玄関先で話してんだ?入れよ」
「そ………その」
『リオリオ!』
「わ……分かってる……分かってるが……その」
「どうしたんですか?」
「あぁ!! めぐみんは操られていたから知らないけど、カズマったらダクネスにね
お前を全財産はたいて買ったんだから、コレからたっぷり酷使してやるから覚悟しろって言われたから怖がってるのよ
安心してダクネス、もしカズマが変な事して来たらシュワシュワとミネラルウォータ1本の対価で水の女神と未来の神の裁きを与えてあげるから♪」
『アシィマァ!!』
「いや待て!! 確かに言ったがアレはああでも言わないとコイツが折れないからであってだな
おい……めぐみん止めろ……なにゴミを見る様な目で見るんだ!!!止めてくれ……うぅ………ママぁぁぁ!!!」
「………寄らないで」
「育児放棄!?
サトシ!!兄ちゃんをママとペットと石像のイジメから助けてくれ!!!」
「ほらダクネス、早く屋敷に入りなよ朝ごはんちゃんとダクネスとルカリオの分もあるからさ
お金無いからパンの耳だけど」
「兄ちゃんよりメイドの心配すんのかお前は!!!!!」
「す………すまない!!」
すると突然ダクネスが頭を下げる
「今回は皆に迷惑や心配を掛けてしまい……本当にすまない!!!」
「何を今更、ダクネスは何時も性癖を優先して私達に迷惑掛けてるじゃないですか」
「ガーン!!!」
「ちょっとめぐみん!!ダメじゃないの」
「セレナ……」
「いくら本当の事でも、もうちょっとオブラートに包んであげないと」
「ガーン!!!」
『マフォク!!』
「あっ!? べ……別に責めてる訳じゃないのよ、だからダクネス……ななな……泣かないで!!!」
「私より貴女に言われた方がダメージ受けてるじゃないですか………」
『バケチャバ! バケバケ!!』
「うぅ……ありがとうバルスリン……」
葉っぱで頭をヨシヨシと撫でられ何とか泣き止む
「別に良いじゃんか、俺や皆だって色んなミスしちゃって迷惑掛ける時があるんだからさ
だからそんなに気にしないで大丈夫だよダクネス♪」
「うぅ……はぁ……はぁ……」
「あらあら久しぶりね、年下に慰められて情けない自分に興奮してるダクネス見るの」
「追い討ち掛けんな……………はぁ
まあサトシの言う通りだ、今回お前に掛けられた迷惑なんて今まで味わって来た理不尽な迷惑に比べりゃまだ心にユトリが持てる」
「本当に良いのか………ベルディアの時やデストロイヤーの時のアルダープの屋敷の弁償金は返せるが……私の為に用意してくれた30億エリスは返って来ないんだぞ」
「良いよ、また前みたいにクエスト受けて金稼いで………はい?
あん時の金……返って来んのか?」
「勿論だ、アレは町を守る過程で発生した賠償金、本来なら領主のアルダープが補塡すべきもの
なので国が押収したアルダープの財産からお前や我が家、そしてアルダープに被害を受けた者達に金が返って来る」
「ちょっと待ってください!!
あの如何にもケチで金の亡者な領主の全財産なら、ソレラの賠償金を全部払っても尚30億エリス余るのでは」
「残念だが押収出来たのはアルダープの全財産の半分らしい、奴の使用人達が証言した金額の丁度半分だけが無いんだ
しかも……コレも不思議なのだが、その金は何故か警察に直接送られて来たらしくて」
「はい?」
「残りの半分は、まぁアルダープが雲隠れする為の資金として持って行ったのかなって思ったけど……確かに警察に届けに行くのは変よね……お尋ね者なのに」
「あぁ……本当に変な事ばかりだ、今にして思えば何故我が家が領主が払うべき金を払ったのか……しかも奴に借金を頼んでまで……本当に訳が分からん」
「まあ悔やんだって30億エリスは返って来ないんだし、例の賠償金が返って来るなら無一文生活にはならずに済むんだ
もう忘れようぜあの親父の事はよ」
「ちょっと待った!!」
すると突然待ったを掛ける声がダクネスの後ろから聞こえ、全員その声のする方を見る
「クリス?」
「ヤッホーダクネス、聞いたよ色々大変だったって
ゴメンね、そんな大変な時にあたし来れなくて」
「構わないさ…………お前が1番手配書から足が付きやすいだろうからな」
「…………お心遣いありがとう」
「それで待ったと言っていたが、何を待つんだ?」
小声でのやり取りを終え、先程の待ったとは何かを問い質す
「今話してた30億エリスって……うぅぅぅん!!!!!
はぁ…はぉ……もしかして……はぁ……コレの事かな?」
巨大な樽を数十個乗せた板をワイヤーで引っ張り、その内の1つを倒すと
ジャラジャラ
「「「「「「お金ぇ!?」」」」」」
大量の金が屋敷の玄関に散乱する
「噂の領主って昨日冒険者達に追われて式場から逃げたでしょ、だから30億エリスを持って行けなかったんじゃないかなって思って教会の瓦礫を押し退けて探したらコレが出て来てさ
大変だったよコレを回収する際に他の冒険者達の目を誤魔化したり、この量を2人……あぁいや……とにかく運ぶの苦労したんだから」
「それで……全部集めて……しかも届けてくれたのか?」
「当然だよ、このお金はダクネスを助ける為に皆が集めて出し合ったお金なんだし渡した領主は行方不明
なら持ち主の手元に戻るのは当然でしょ♪」
「「「「「………………」」」」」
「皆?」
『リィオ?』
「どうしたの?」
ダクネスとルカリオ以外が全員キョトンと立ち止まりどうしたんだと首を傾げるクリスに
「うわぁぁぁぁん!!!ありがとぉぉ!!!」
「暫く3食全部パンの耳だけで過ごさないとダメだって思ってたから助かったぁぁぁ!!!!!」
「ありがたや~ありがたや~クリス……本当にありがとう!!!!」
「クリスは私達の命の恩人ですぅぅ!!!!」
「神様!!エリス様!!クリス様ぁぁぁ!!!!!」
全員大泣きしながらクリスに飛び付き、肩を揺さぶり頭を叩き胸を揉む
「ちょっと皆モミクチャにしないで!!!ていうか誰いま思いっきり頭叩いたの!!!!最後のはカズマだよね!!!!!!」
「いやぁ……本当良かったな♪」
「「「「うん♪」」」」
いつの間にか樽を全部屋敷に移動させていた
「ねぇカズマさん、アタシ今気付いたんだけど貴方とってもハンサムでイケてるわ
でね私、ゼル帝専用のお家を作りたいからお金頂戴♪」
「あ……あの………実はマフォクシーが私に似合う服を見つけてくれて、見たら確かに可愛いくて良いなって
だから………買いたいなリーダーカズマ♪」
『マフォク、フォークマフォ♪』
「実は私も魔力を上げる魔道具がありましてぇ~欲しいんですよイケメンで便りになるカズマ♪」
『バケバケバケバケ、バッケェ!!』
『10キロのステーキを1人で食べたい……本当にバルスリンは凄い食欲ロト』
「おうおう金に群がる虫女達が来やがったぜ、欲しけりゃ自分で貯めな
まあ鶏小屋なら作ってやるよ」
「鶏じゃないわよドラゴンよドラゴン!!!
イブも超イケメンのカズマさんに言ってあげなさい」
『………………ア……アゥ』
「ねえ何で!?どうして貴女はゼル帝の時はアタシの味方になってくれないの!!!!!」
「たく女共は……その点サトシ、お前は金にはあんまり執着はないから安心だ
久しぶりに外食巡り行くか」
「良いの? やったぁぁ♪」
「だがその前に、お前のボディーガードさんが今クスネた金を返せ」
『ギクッ!?』
「えっ!? ピカチュウ……お前お金盗んだのか!?」
『ピィカァピカ!!!チャァァ♪』
そんな事ない、この目を見てとキラキラと輝く目をサトシに見せる
『ん? おいピカチュウ!! 例のニャースと人間達が来たぜ!!!!』
『えっ!? 本当に懲りないんだから……ロケット団覚悟!!!!!』
ロケット団に先制攻撃を仕掛けようと尻尾を<アイアンテール>により固くし、勢いよく振り返る
チャリン チャリン チャリン チャリン チャリン チャリン チャリン チャリン
その反動で頭や胸に尻尾に隠していたお金が床に散乱する
「はい現行犯ね、あんがとな相棒」
『………ナマァ』
「ピカチュウ!!なんでこんな事をしたんだ!!!」
『ピィ……ピィィィ……』
「どうせケッチャプ買いに行くんだろ………1日に吸う量を減らして節約しろよ」
『ピィカァピ!!!ピィカァチュウ!!!!』
『ケッチャプを吸わないと落ち着かないんだから仕方ないじゃないか
と星は言ってますロト』
「ご苦労ロトム刑事
1日に3本は吸いすぎだろ!!!!何だニコチン中毒ならぬリコピン中毒かぁ!?
サトシ!!お前もコイツの健康面の事考えて止めろ!!!」
「は……はい分かりました!!!」
『ピィィィ………』
「全く…………ん?
おいダクネス、いい加減中に入れよ
ルカリオはとっくに入ってるし、途中から来たクリスなんか堂々と入ってんだぞ」
「そうだよダクネス、ほら」
「えっと…………その………」
『リオリオ、リィオリッ!!』
「……………わ……私は固いだけが取り柄で、剣も当てられないクルセイダー………です
それでも………それでも私を………私をもう一度……仲間にしてくれますか…?」
モジモジと指を動かしながら慣れない敬語を使い初める
「……………はぁ
まるで仲間を辞めた奴らに対して頼んでる様に聞こえるけどよ、お前は何時パーティー辞めたんだよ」
「しかし………手紙に…」
『ルッカ!!』
パーティーを辞める事が書かれた手紙はルカリオが持っていたので、彼女は手紙を直ぐに取りだし
『ルゥゥゥ…………カァァァァァァ!!!!!!』
勢い良く投げられた手紙は遥か上空へと向かい飛んで行った
「ルカリオ?」
「手紙どっか行っちゃったね、コレでダクネスが辞めた証拠なんか無いよ♪」
『ルカ♪』
「…………あっ……あぁ……うぅ」
「俺が言おうとしたのに………たく
ふっ
お帰りダクネス」
泣き初めるダクネスに優しく笑いながらグッドサインをカズマが見せ、皆も続き彼女にお帰りと出迎え
「た………ただいまぁぁ!!!!」
大泣きし皆に飛び付く
<数分後>
「じゃあ、あたしはこのギルガルドって子を別の町のエリス教会に届けて来るね」
「うん、また来てね」
「オッケー!
1ヶ月ぐらい時間が出来ちゃったから暫く暇だし必ず来るよ
所でカズマ「はいカズマです」何で教会に行くの手伝ってくれるの?別に手伝いなんていらないのに」
「まぁちょっとな」
「んん? ねえサトシは聞いてない、君も付いて来る様に言われてるみたいだし」
「それが俺も知らないんだ、ピカチュウやロトムも聞いてないって」
「何なんだろうね」
「すまないクリス、待ってくれ」
「どうしたの?」
「ルカリオが、最後にギルガルドと話をしたいらしいんだ……少しだけ時間をくれないか」
『ルカッ、ルカリィ』
「別に構わないよ、それにしてもコレが進化か……大きくなったねルカリオ」
『リイオッ♪』
「…………コレからもダクネスを守ってあげてくださいね」
『リィ?』
「それで話をしたいって此処で話すの?」
「外にしてあげてくれ、2人っきりで話したいらしい」
<カズマの屋敷の裏>
『えっと………昨日は突然だから言い逃したし、というか互いにそんな仲じゃないのは分かってるけど………久しぶりだねギルガルド』
『………………』
『体力は回復したみたいだね』
『………………………』
『何か聞きたい事はないの、例えば』
『何で俺と話がしたいなんて言った………ケッ……あぁ聞きたいね、普通なら最後に俺をブン殴りたいや罵声を浴びせたいだが……お前にはそんな事する度胸はねえクソ甘ちゃんのクソポケモンだからな、わかったかクソ女……はっ!?』
『はぁ……はぁ……本当だ……ダクネスの言った通り……はぁ…悪口を言われた時に……耳を塞がず逆に1文字1句聞き逃さない事を意識したら……はぁ…はぁ……波動が……高まってきた♪』
『…………まさか、お前のその趣味に付き合わせる為に呼んだんじゃないよな』
『はぁ………ふぅ…………違うよお前があのアルダープって人やパスチャーに協力したのは、僕達の故郷に帰る為……何だよね?』
『あぁそうさアイツらの手助けしたら直ぐに帰してやるって言われてな、まあ結局は帰れるが、この世界で散々暴れまわったから帰っても暫くはアルセウスの命令で奴の元で下働きみたいなクソ雑用させられるってあの銀髪の野郎が言ってた』
『クリスは女の子だよ』
『マジか!? ありゃどうみて男にしか見えねえ………って!!先から何なんだ、こんなクソ下らないクソ会話する為に呼んだのかお前は!!』
『昨日はゴチャ付いてたから気にしてなかったけど、落ち着いて考えたら気付いたんだ……お前がこの世界に居るって事は……お前もボクと同じあの子に捨てられたって』
『……………だったら何だ、慰めてくれんのか?それとも同情か?哀れみをかけんのか?
クソ下らねぇ事を抜かしたら……分かってんだろうな!!』
『気付いたのはこの世界に居る理由だけじゃなくて……お前が早く帰りたい理由もだよ
あの子に復讐しに行くんだね』
『……………』
『前はポケモンにしか付けてなかったクソを人間にも付けるぐらい人間を憎む様になったお前が、その人間に協力してまで早く帰りたい理由なんて……それしかないから』
『ああそうだ、それは今も変わらねえ
アルセウスの下働きを終えたら真っ先にあのクソ金持ちクソ女クソ人間の居所を探してブッ殺してやる!!!』
『そんな事したら、お前はアルセウスに』
『あぁ裁かれるだろうな、だがそれも覚悟のうえだ
それだけ俺はアイツが憎くて憎くて仕方ないんだ!!!』
『ダメだよ、そんな事やっちゃダメ』
『何で止めんだ?お前もアイツが憎いだろうが!!!
確かに攻撃したのは俺だが、アイツもお前に』
『あの子の為でもあるけど、お前の為でもあるんだよギルガルド』
『はぁ? 何でだ?』
『お前がアルセウスに裁かれたくないから』
『だから何でだよ!!!
お前は俺の事を恨んでんだろ!!!嫌ってんだろうが!!!俺の事なんかほっとけば良いんだ!!!』
『ほっとけないよ!!!
例え1年間ずっと苛めてきた相手でも、同じ屋敷で暮らしていた家族なんだから!!!!!』
『家族………だと………ギ~ルギルギル!!!
どんだけお前はクソ甘ちゃんなんだ!!!
俺も、勿論アイツもお前の事を家族だなんて思ってなんかねえってのに、テメェ1人だけで家族ごっこの妄想かよ!!!』
『ボクだけしか思ってないらそれでも良いよ、だけど……それでもボクは家族としてお前にそんな恐ろしい事はして欲しくないから……やらないでって忠告だけしておくよ
後は……お前次第だから』
『………………あぁそうかい、まあ受け取っておくよ
話はもう良いな、さっさと俺を帰らせな』
『最後に………頼みがある』
『何だ?』
『この世界に居るポケモンを全員、サトシやセレナってトレーナーが集めたらボクや皆も元の世界に帰らないといけないんだ………その時に、もしお前が何も悪い事をしないで居たら今度こそ正真正銘のバトルをして欲しいんだ』
『バトルなら昨日やったろうが』
『あんな卑怯な手を使って来るのはバトルじゃないよ、だから今度こそ正真正銘の正々堂々としたバトルをお前としたいんだ
だってボクの知ってるギルガルドは、苛めっ子だけどバトルは何時も正々堂々戦って
切れ味鋭いせいなるつるぎに、どんな攻撃も受け付けないキングシールドに、凄いパワーのてっていこうせんで色んなポケモンに勝って来た強いポケモンで、あの子の指示があやふやでも自分で考えて行動する頭の良いポケモンだから』
『……………………』
『ボクがお前を怖がっていたのは、そんな強くて頭の良いポケモンのお前に苛められていたから………だから……昨日のあんな卑怯な手を使うお前は全然怖くなかったよ』
『……………………そうか』
『どうかな、ボクは本当のお前と勝負がしたいし、お前的にも昨日のリベンジがしたいでしょ…………だから………悪い事なんてしないで』
『……………………考えといてやる』
『…………ありがとう♪
じゃあクリスを呼んで来るね!!』
『ギ~ルギルギル!!!本当バカだぜアイツ、俺を1人にしやがってよ!!
このままトンズラと行くぜ!!!
なんて………俺が考えてたらどうすんだよ………本当に………クソ甘ちゃんだよ……お前は』
{は……初めまして……ボクはリオル、先は君にコテンパンにされちゃったね
それより大丈夫? 今野生のポケモンと20体連続で戦ってたけど……凄くボロボロだよ
はい! ボクの分だけど、君の方が疲れてるだろうし木の実あげるね♪}
『…………………あんがとよ………ルカリオ』
こうしてギルガルドをボールに戻し、別の町のエリス教会にて彼をエリスの元に無事に送り届けた帰り道
「それで何かなカズマ、あたしに付いて来るわサトシ達を誘った訳を」
「ちょっと聞きたい事があってな、何でエリス様はダクネスの親父さんの病気を治したのかなって気になってよ」
「エリス様は女神なんだから困ってる人を助けるのが仕事でしょ、俺は別に気にならないと思うけど」
「だったらこの世界じゃ病で死ぬ人間が居ない筈だろ、ダクネスの親父さんだけ助けるなんて依怙贔屓な事を女神はやらないだろうし………あの駄女神は除いて」
『確かにアチシの調べたデータでも、この世界で病死の人間は数え切れないほど居るロト』
「だろ?
なのに何でダクネスの親父さんだけ助けたのか、エリス教徒のお前に聞きたいんだよクリス」
「そうだね………うーん……きっとダクネスやお父さんが毎日祈りを捧げる熱心なエリス教徒だからじゃないかな、神様だって祈りを捧げる人を特別扱いしたいって思うよ」
「…………………そうか、それもそうだな!
エリス様だって生きてりゃサービスの1つか2つぐらいしたいか」
「そうそう」
「あんがとなクリス、スッキリしたよ」
「別にそんな対した事なんか言ってないし」
「お詫びにシュワシュワ奢るよ、クリスは飲めるよな?」
「勿論! でも良いの?」
「任せな、金持って来てくれた恩人のクリスの為だ」
「いやぁ悪いね、それじゃあ遠慮なく♪」
「所でエリス様、あのネックレスは何処にやったんですか?」
「アレならクーロンズヒュドラの眠っていた湖の底にキチンとした封印を施しました…………よ」
「えっ?」
『ピッ?』
「やっぱりな………前から誰かに似てるとは思ってたが」
「や……やだなカズマ、ただの聞き間違いだよ
ほらエリス様とあたしって名前が1文字違いだし」
「俺は様付けで呼んだぞ」
「………悪ノリで様付けしたのかなって」
「お前敬語使ってたぞ」
「………悪ノリしちゃったの」
『ピィカァ!! ピカ、ピカチュウ』
「あぁそう言えば初めてこの世界に来てクリスに会った時に、何処かで見た事あるってお前やセレナやマフォクシーも言ってたな
そっか……クリスがエリス様だったんだ」
「待った待った、何納得してるのサトシ!
あたしがエリス様だなんて、おこがまし過ぎるよ」
「顔が似てるのもそうですが、その姿の時のエリス様はアクアだけは絶対さん付けしますよね
他は皆呼び捨てなのに」
「ほら、あたしはエリス教徒でしょ
神に祈りを捧げる者として、例え敵対心を剥き出しにしてくるアクシズ教の女神と同じ名前でも聖職者のアクアさんを呼び捨てには出来ないよ」
「エリス様もそうやって困ったら左頬を掻くクセがあったな」
「偶然だね……前にも言ったけど世の中には似たような人が3人居るの、あたしはたまたまエリス様に顔が似ていて、たまたま同じクセを持って、たまたまエリス様の教徒になったの」
「それ苦しくないですか?」
『ナマァ……ナマナマ、ナンマァ』
「だよな、アレは完全に黒だ」
「しょ……証拠がないから無実だから!!事実無根だから!!!
というか敬語止めてよ!!調子狂っちゃうから」
「それじゃあ俺がクリス=エリス様だと確信した理由を話しましょうか
クリスは確かメロエッタをパートナーにしてたよな」
「う……うん、そうだよ
今は忙しいから出掛けてるけど」
「そしてエリス様も似たようなポケモンを、アルセウスってポケモンの神に手伝いとして派遣されたって言ってましたね」
「そうなんだ……あたしはエリス様じゃないから初耳だよ」
「へいロトム」
『はいロト』
「メロエッタのデータを見せてくれ」
『お任せロト
メロエッタ せんりつポケモン ステップフォルム ノーマル かくとうタイプ
特殊な発声法で歌うメロディは聞いた者の感情を自在に操る事が出来る』
「先渡したギルガルドと昨日やり合った時に、サトシがポケモンにはフォルムチェンジって姿を変えるポケモンが居るって話してくれましてね」
「ギクッ」
「うん、ギルガルドもそうだしメロエッタもフォルムチェンジ出来るよ」
「そうかそうか、へいロトム
メロエッタのフォルムチェンジした姿を見せてくれ」
『はいはいお任せロト』
ロトムの画面に写し出されたのは、鮮やかなエメラルドグリーンの長髪と音符の形をしたアクセサリーを付けたモンスターであった
「やっぱり、エリス様と一緒に居たポケモンか
どうりで王宮に侵入する時に、メロエッタがフォルムチェンジ出来る事を俺らに教えなかった訳か
まさか名前が1文字違い
顔も似ていて
クセも同じ
そして同じポケモンを連れている奴が、自分ソックリな女神様の教徒やってるのを偶然で片付けなんてしませんよね
幸運の女神エリス様」
ビシッと人差し指をクリス……エリスに突きつける
「おぉ!!!カズマカッコいい♪名探偵みたい!!」
綺麗なほどの相槌をサトシが入れると
「ふふ………」
指を差された人物は怪しく笑い初める
「此処まで見破られたのなら最早無駄ですね、お見事ですサトウカズマさん
流石は私の助手君と言うべきでしょうか
ええ正解です、ある時は盗賊!!またある時は銀髪盗賊団のお頭!!またある時はダクネスの友人!!!
しかして、その正体は!!!!」
「…………結構ノリノリですねエリス様」
「好きなんです、ミステリーでトリックを暴かれた犯人が正体を明かす場面が」
「エリス様!! 久しぶりです……になるのかな、クリスとしてずっと会って来たから」
「サトシさんとはエリスとして会うのは本当に久しぶりなので、構いませんよお久しぶりでも♪」
「じゃあ久しぶりです♪」
『ピッピカチュウ♪』
「ピカチュウさんもお久しぶりです」
「まあ色々と聞きたい事がありますが、取りあえず
窃盗教えてくれた時にパンツ盗んで、返して欲しかったら金で払いなって言って本当にスミマセンでした!!」
「良いですから!!その事はもう良いですから!!!というか忘れようとしてたのに思い出したじゃないですか!!!!」
『見た目は一緒なのに何時もと雰囲気が違う突っ込み、見事な使い分けロト
協力者クリス=女神エリス
データ更新ロト!!』
「まだ協力者呼び残ってたんですね……」
「じゃあやっぱりダクネスのパパを助けたのって、友達のダクネスの為なんですか」
「それは違います
病気……寿命ならば私は決してダクネスのお父様とはいえ女神の力を使う事は致しません
ダクネスのお父様は病気ではなく、呪いが掛けられていたのです
しかも上級悪魔の」
「呪い!?」
『ピカッ!?』
「(上級悪魔って………まさかバニル………いやんな訳ねえか、アイツは確かに悪魔だがアイツの求めてんのは羞恥とかの悪感情だ
それを放出する人間を殺すような真似はしないよな)
な…何でそんな奴が親父さんに呪いなんて」
「アルダープが頼んだそうです」
「「アルダープ!?」」
「前に話しましたが、対価や代償なくモンスターをランダムに呼び出し使役出来る神器を奴が持っていた様でして
おそらくソレで呼び出した悪魔に、ですが御安心くださいそのゴミは地獄に帰ったみたいですから今頃地獄に居るアルダープと仲良くしている筈です」
「そうなんだ……(ゴミ?)」
「ちょっとエリス様………今……アルダープ地獄に居るとか何とか」
「えぇ、彼は今から数時間前に殺されました
例のパスチャーなる極悪人によって」
「「パスチャー!?」」
「先まで私が犯人役だったのに、何だか今は探偵みたいな気分になって来ましたよ
御二人とも良いリアクションですね♪」
「そんな事より!! アルダープとパスチャーは仲間なんじゃ!?」
「仲間割れなんじゃねえか、互いにお尋ね者になったから邪魔になって消した……とか?」
「その理由や例のモンスターを呼び出す神器の場所を聞こうと、本来なら地獄に直行が決まっていたアルダープを、私の代わりに暫く女神の仕事を任された後輩の天使が呼んだのですが
殺したパスチャーへの恨みやダクネスへの欲求、後カズマさん達の恨みばかり叫んで話を聞けなかったそうです
あぁ無いとは思いますが彼に同情は無用です、彼も立派な極悪人ですから
それに皆さんは悪事を暴いただけ、彼は追い込まれても当然の事をやっていたのですから……そして手を下したのはパスチャーなる男
なのでサトシさんが気に病む事はありませんよ」
「は……はい」
「分かっては居ると思いますが、私がクリスだという事は内緒でお願いしますね……特にダクネスとアクア先輩には」
「先輩のアクアは分かりますけど、ダクネスは別に良いんじゃないですか友人なんだし?」
「今まで友人だと思っていた人が女神だと知ったら今まで通りに接しにくいじゃないですか、あの子は変に真面目ですから」
「「『…………………………確かに』」」
『ピカチュ』
『……………ふわぁぁ』
「本当は貴方達にも知られたくなかったんですよ、私は…………クリスとして得た関係性は大事にしたいからね」
エリスからクリスの口調に変わる
「まぁカズマ達は大丈夫として………サトシは気を付けてね、あたしをエリスって一番間違えて呼びそうなんだから」
「えぇ!? 俺そんなに間違いやすいの?」
『ピカ!』
「あぁ!!」
『99、99999%の確率で間違えると思うロト』
『…………スピィィ』
「ガーン!!!!!」
「フフフ!! 取りあえず1ヶ月ぐらいは時間が出来ちゃったから
ポケモン集めやパスチャー探す手伝いに顔出すから、名前間違えないでね」
「へーい分かりました、つうか先もセレナに言ってたけど1ヶ月も時間空いてるって女神の仕事は?
「言ったよね、後輩に暫く女神の仕事を譲る事になったって」
「うん言ってた……けど何で?」
「………天界は面倒くさいんだよ、例え呪いでもそう易々と解くなって言って来るんだもん」
「………んん?」
「それってダクネスの親父さんの事か?
おいまさか、その呪いを解いたから」
「そう、罰として1ヶ月の間は一切女神の力を使えなくされて天界にも帰れなくなったの……アクアさんと同じだね」
「マジか!?」
「そんな……何でだよ、ダクネスのパパは病気じゃなくて悪い奴に呪われてたんでしょ……それを助けたクリスが何で罰を」
「だから面倒くさいんだ……本当は病気だって治して、自殺だって生き返らせて悩みを聞いて一緒に解決法を探す
そうやって皆が寿命を迎えるまで生きて欲しい
でも規則だからダメ……ルールに反する……コレばっかりだよ
だからさ……アクアさんが羨ましいよ、自由気ままに行動出来るあの鉄メンタルがさ」
「アイツを羨ましく思うなよ、アイツみたいなメンタルの女神しか居なくなったら天界所か全世界が滅びるぞ!!」
「大丈夫、羨ましいがるのはあたしだだよ
アクアさんとアルセウス様以外の神々はルール至上主義者だから絶対折れないからね」
「…………俺絶対住みたくないわ天界」
『ナンマァ、ナマナマ』
「だよなぁ」
「でも1ヶ月も女神の力が使えないんじゃ大変だね」
「ピクッ
そうなんだよ大変なんだ、だからねサトシやカズマ達にお願いがあるんだけど」
「どんなお願い?「待てぇぇ!!!」わぁ!?なにカズマ!?」
「クリスから頼まれる事……コレで2回目なのに忘れたのか?」
「…………あっ!?
銀髪盗賊団には絶対ならないからね!!!」
『ピカピ!!!ピィカァ!!』
「バカ野郎!!!声がデカイ!!!」
「ムググ!!!」
「大丈夫だよ神器集めじゃないから」
「そうなのか? 俺はてっきりアルダープの奴が持ってたモンスターを呼ぶ神器探すの手伝えって言われるのかと」
「それはまた今度って事で」
「いや今度でもやらねえから!!!!」
「お願いってのはね、実は
アクアさんのイブの事なんだけど」
<とある世界の、とある場所>
其所は大量のビルにオシャレなカフェやレストラン、多種多様なブティックなど様々な店が並ぶ大都市
そして中央に聳え立つ一際巨大な建造物、まるでこの大都市のシンボルかの如く存在感を放つこの建物内にて
「出来ました!!!」
とある少年が眼鏡を光らせ手に持つ小さなチップの様な物を天に掲げる
「遂に出来ました!サイエンスが新たな未来を切り開くとき、シトロニックギアON!!
おおぉぉ!!科学の力ってスゲェェです!!」
「………お兄ちゃん……此処にサトシが居ないからって、物真似で自分を褒めるの止めようよ」
『デンネデネ……』
「…………スミマセン」
幼い少女と、彼女のポーチからチョコンと顔を出すオレンジの肌と特徴的な髭を頬っぺたから生やす<アンテナポケモン>デデンネからの冷たい視線を受け少年は縮こまる
「それでジムリーダーのお仕事をシトロイドに任せて、ずっと引き籠って何を作ってたの?」
「アルセウスからの頼まれ物だよ、サトシとセレナ達のお手伝いの為にね」
『デンネッ!?』
「サトシとセレナ達の!?
それにアルセウスってポケモンの神様の事だよね、いつ頼まれたの!?」
「3日前にね、僕にコレを作って欲しいってアルセウスの使いのポケモンに頼まれたんだよ」
「そのチップを?」
「そう、この
ポケモンを探して三千里バージョンアップデータ!!
をね」
「…………名前だけで何となくどんな発明品か分かっちゃうねデデンネ」
『デネデネ』
「さて……出来たら直ぐに来るって言ってたけど……まだ来ないのかな?」
「もしかしてアルセウスが来るの?」
「うんうん、来るのは僕にアルセウスの伝言を教えてくれた」
パァァン!!! パァァン!!! パァァン!!! パァァン!!!
「「わぁぁ!?」」
『デネェェ!!』
突如として室内にて大量の風船が割り出す
『ギシシ!! ビックリした?』
風船を手に持ちながら耳の部分から黒い角が生え、その角と腹の周りに黄色のリングを付けた小さなポケモンが
まるでいたずらっ子の様に笑っていた
「フーパ!?」
『デーネ!?』
「やれやれ……3日前や前に会った時も会わせて3回目ですね驚かされるのは、いけませんよフーパ
風船は割る物じゃないんですから」
『シートンもユーリンもデーデンも驚いてた!フーパ面白い♪』
「…………聞いてませんね」
「久しぶりフーパ!」
『デデンデネ!』
『久しぶり!
シートン、アールンの言ってたヤツ出来た?』
「えぇ出来ましたよ」
『シートン偉い偉い、フーパ、これサートン達に渡しに行く』
「宜しくお願いしますね、後サトシとセレナに頑張って下さいと伝えてくれませんか」
『頑張って!!分かった、フーパ伝える』
「そっかフーパはリングで色んな世界に行けるもんね、良いな……」
『デデン……』
『ユーリン?デーデン?
何で元気無い?』
「サトシとセレナ達に会いたいからですよ、今は違う世界に居るので会いたくても会えないですからね」
『………シートンも会いたい?』
「勿論、大事な仲間ですから」
『そっか♪じゃあフーパ会わせてあげる♪』
「えっ?」
『おいでまし!!』
角から外したリングが大きくなり
「えっ……うわぁぁぁ!?」
「わぁぁぁぁぁ!!!」
『デェェェ!!!』
少年と少女とデデンネはそのリングに吸い込まれていき
『サートンもピーカンもセーレンも喜ぶ♪
フーパも行く!!』
巨大な建物、カロス地方ミアレシティのプリズムタワー内にあるミアレジムは一気に静寂へと変わった。
かなり詰め込んだ話になったな(震え声)
3章は、前半は原作のエリス教VSアクシズ教の祭りですが大幅に内容を変え
そして後半から散々早く来てください、お待ちしてますよとサトシとカズマが誘われていた村に行くオリジナル展開です