この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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1日遅れちゃいましたが、カズマ誕生日おめでとう!!

本当は昨日の時点で投稿するつもりが……実は自分Switch2に当選したのでマリカで遊んでしまい小説の作成サボってました(笑)




この素晴らしいお祭りデートに祝福を

 

「この日を待ちわびていたアクセルの皆様、大変お待たせ致しました

 

女神エリス&女神アクア感謝祭、今此処に開催を宣言します!!!!!!」

 

 

「「「「うぉぉぉぉ!!!!!」」」」

 

 

いよいよ始まる地上初の2人の女神による感謝祭

 

 

 

 

「…………うるせぇな」

 

『………………ナマ』

 

開催の宣言と共にアクセルの住人だけでなく他の町から来た各教徒達の割れる様な歓声が屋敷にまで届き、それを目覚ましにしカズマとナマケロが1階に降りると

 

 

 

「あっ、お早うございますカズマ」

 

「あぁ、おはよ……………んんん!?」

 

 

バルスリンを膝に乗せてソファーに座るめぐみんの服を見て一気に眠気が吹き飛んでしまう、何故なら今めぐみんの着ている衣服は

 

 

 

「そんなに驚く事ないんじゃないですか?

 

コレってカズマの故郷ではお祭りの時に着る物なのでしょ?」

 

「いやそうだけど何で浴衣があんだよ!?

 

この国に浴衣は無いって前にダクネスが言ってたのに……待てよ

 

バルスリンが書かれてるって事は……もしや手作りか!?」

 

赤を強調とし、バルスリン……バケッチャが描かれた浴衣

 

髪は簪で留められ下駄を履いている今のめぐみんの姿は、浴衣にバルスリンが描かれている以外はカズマの故郷である日本のお祭りを楽しむ女子の姿であった

 

 

「どうやらセレナが紙に書いた見本をアクアに見せて、この1週間の間に作って貰ったみたいです」

 

(そういや俺が屋敷に帰って来たら、何かセレナとアクアがコソコソやってんなと思ったが……俺へのサプライズのつもりかよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後でアクシズ教団の出店で何か買って、来年になるが母の日にちゃんと御礼しよう)

 

 

浴衣の件でアクアとセレナに心から感謝するカズマであった

 

 

 

「私は何時もの服で良かったのですが、セレナとユリーカがコレを着てくれとうるさくて……しかし妙な靴で歩きにくいですが、外が暑いので涼しくて良いですねこの服

 

しかもバルスリンの絵が書かれていて中々に愛いらしいです♪」

 

『バケバケチャ♪』

 

「ま……まぁ下駄は俺も履き慣れてねえから、初めてのお前には歩きづらいだろうな

 

 

(チキショー!!!めぐみんのクセに可愛いく見えちまうじゃねえか!!!!恐るべし浴衣パワー………いや

 

普段の爆裂狂や狂犬っぷりに慎ましいボディーラインで忘れてたが、コイツは見た目だけは王道ヒロインだったな)」

 

 

「悪口を言われている気がするのは私の気のせいでしょうか」

 

「気のせいです!!だからフォークを人に向けないでください!!!!」

 

胸元をガン見され、またもや失礼な事を考えて居るなと見抜きフォークを向ける

 

 

「つうか他の奴らはどうした!?

 

流石に寝てる訳ないよな、こんだけ外が騒がしいんだからよ」

 

 

「皆もう出掛けましたよ、因みにアクアが真っ先に起きたようです」

 

「アイツ絶対遠足の時に早起きするタイプだな………で……まさかお前は俺が起きるの待ってたのか?」

 

「えぇ、早くお祭りのお手伝いの仕事を終わらせろと釘を刺す為に待ってました」

 

「実力行使は止めろよ……」

 

祭りの手伝いが終われば自分と一緒に祭りを回る……つまりデートという事で、めぐみんが早く手伝いを終わらせる為に良からぬ事……それこそ物理的に釘を刺して来るのではと嫌な予感を過らせる

 

「分かってますよ、お金を稼ぐのも必要な事なんですから………でも

 

早く終わる様に頑張ってくださいって釘を刺すなら良いでしょ?」

 

 

「(浴衣のせいだ!!浴衣のせいで爆裂娘相手にこんなにドキドキさせられてんだ俺は!!!)

 

 

わ……分かったよ」

 

 

「では仕事が終わったらカズマもコレに着替えてくださいね」

 

 

めぐみんが取り出したのは緑を強調としナマケロの絵が書かれた浴衣と下駄であった

 

 

 

「俺の分も作ったのかよ!?」

 

 

「何なら全員分作ってましたよ、何しろ感謝祭が開かれる事でアクアはひどく機嫌が良かったですから

 

アクアが大事に保管しているお菓子を食べさせてくださいって頼んだら直ぐにくれましたし」

 

「乗せやすいなアイツ……(クソ!!!俺もアークプリーストのスキルくれって頼めば良かった!!!)

 

しかし浴衣を着て祭りに参加とか、まさかこの歳になってやれるとはな」

 

「コレはお祭りの正装じゃないんですか?」

 

「確かに着てる奴は多かったが俺はあんま着たくなかったんだよ、お前も着てるから分かると思うが結構着るのめんどくさかっただろ?」

 

「あぁ……確かにセレナやロトムがアドバイスをくれたので今では1人で着れるようになりましたが、馴れるまでは大変でしたね」

 

「だろ、だから俺も最後に着たのはチビの頃に爺ちゃん婆ちゃんの田舎に行った以来だよ

 

婆ちゃんに着させて貰わねえと時間掛かって仕方ねえ」

 

「では久しぶりに着るのはどうですか?

 

せっかくセレナが考え、アクアが作ってくれたんだし」

 

「…………まあ…せっかくの祭りだしな、頑張って着てみるか」

 

「ではお仕事頑張ってくださいね、私とバルスリンはソレ迄ゆんゆん達と時間を潰しておくので♪

 

ふぅふん~♪ふぅふん~♪」

 

順調にお祭りデートが出来そうなので、鼻歌交じりに喜びながら外に向かうめぐみん

 

 

「お………おう…………(さっさと今日の分の仕事を片付けよ)」

 

 

『ナママ』

 

「あん? どうした?」

 

『ナンマァ』

 

 

「………………うっせぇ」

 

ナマケロは親指を上げガンバとエールを送る

 

 

 

 

 

 

 

 

<女神エリス感謝祭&女神アクア感謝祭会場>

 

 

「凄い人数だな、ピカチュウとマフォクシー別行動にしようて言って別れたけど迷子にならなきゃ良いけど」

 

「そ……そうね……」

 

「………なあセレナ」

 

「は!? はい!?」

 

「先からずっと下向いてるけど、体調でも悪いのか?」

 

「ひひ……人が多いから足元を見ておかないと転んじゃうかなって!!!

 

(浴衣姿のサトシが格好いいから目線を合わせられない……何て言えない!!!)」

 

自分のデザインした水色をメインカラーにした、ピカチュウが描かれた浴衣姿のサトシに見惚れてしまいそうなのを慌てて誤魔化す

 

「あぁ、確かに転んじゃうかもしんないしな………良し」

 

ガシッ

 

「ふぇ!?」

 

セレナの手を握る

 

「コレなら転びそうになったら直ぐに互いに助けられるだろ♪」

 

 

かぁぁぁぁ!!!

「うん!!!!!」

 

人混みから離れ離れにならぬよう手を繋ぎ、奥に向かう

 

そんなサトシとセレナを

 

 

 

 

 

 

 

『ナイスよサトシ!!!』

 

『最初の掴みは完璧だね!!

 

ロトム!!撮影頼んだよ』

 

『お任せロト』

 

物陰から隠れて応援しているピカチュウとマフォクシー、そして撮影に駆り出されているロトム

 

 

更に反対側にて、今のサトシとセレナの光景に目をキラキラとさせる少女の姿も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっふふふ、どうやらちゃんとデートが出来てるようで安心だわ♪」

 

「何を見てるのユリーカ?」

 

「セレナの頑張り」

 

 

「…………あんまりジロジロ見ちゃダメだよ、ほら綿菓子落っことしそ」

 

パクッ

 

『デネェ!?』

 

「あぁぁ!? まだ1口しか食べてないのに」

 

「落っことしそうでしたが助かりましたね………でもダメですよこめっこ、人の物を勝手に食べては」

 

各々レントラーとデデンネが描かれ、兄妹仲良く同じ黄色の浴衣姿のシトロンが

 

「でもユリーカ綿菓子落としそうだったよ」

 

「確かにそうですが、ソレでも無許可に人の物を食べてはいけませんよ」

 

「はーい」

 

姉と同じく真っ赤な浴衣姿のこめっこに注意する

 

「ユリーカも人をあまりジロジロ見ない、そのせいで綿菓子を食べられちゃったんだから」

 

 

「はぁい……」

 

『デデン……』

 

渋々だが兄に分かったと返事を返す

 

こうしてシトロンとユリーカの兄妹、そしてこめっこの3人で辺りをウロウロしていると

 

「あっ!! あそこ入りたい!!」

 

こめっこがとある店を指差す

 

「さぁさぁお化け屋敷ですよ!!アクシズ教団の用意した最高に怖くて恐ろしいお化け屋敷だよ!!」

 

「おや?

 

食べ物のお店かと思ったら、お化け屋敷に入りたいんですか?」

 

「お化け従わせてシモベにする」

 

「………発想が凄いですね」

 

「アタシも賛成!!凄く楽しそう♪

 

デデンネも良いよね?」

『デンデネデ♪』

 

 

「ユリーカ大丈夫?

 

怖くてオネショしちゃダメだよ?」

 

「もうしないわよ!!! というか起きてて出すのはオネショじゃない!!!」

 

「じゃあ失禁しちゃ「絶対しない!!」……つまんない、またデザート貰いたかったのに」

 

「人の弱味を探さないで!!!」

 

 

「まぁまぁユリーカ落ち着いて喧嘩はダメだよ、し……しかし………」

 

「キャァァァァ!!!!!」

「怖いよぉぉぉ!!!!」

 

「か……かなり怖そうだけど…2人共本当に入って大丈夫ですか?」

 

ノリノリなこめっこと言い争うユリーカと違い、お化け屋敷の看板や先程からお化け屋敷内から聞こえる子供達の怯えた声にビビりまくっているシトロン

 

 

 

「眼鏡のお兄ちゃん、お化け怖いの?」

 

「べ!?別に怖がってる訳じゃ!?」

 

「お兄ちゃんね、お化けとか妖怪とか今も怖がってるの」

 

 

「こ……怖い訳ないでしょ!!幽霊や妖怪なんてサイエンスの発展した……(いや待ってください……この世界はサイエンスはあまり浸透していないんでした、もしかして本当に幽霊や妖怪が居るのでは!?

 

いやいや例え居たとしても、流石にお祭りのお化け屋敷に本物が居る訳が)」

 

 

「お兄ちゃん早く入るよ!!」

 

「お化け掛かって来い!!」

 

 

「あぁちょっと2人共!!」

 

3人分の代金を支払い、先に入った2人を追い掛ける

 

 

 

 

 

「キェェェイ!!!!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!?」

『デデェェ!?』

 

 

「うわぁ♪可愛いお化け♪」

 

「お化け! 我がシモベになれ!!!」

 

「あぁちょっと!? ギャァァァ!!!」

 

素直にビビるシトロンとデデンネと違い、ユリーカは驚かそうとしてくる白い布にギザギザ歯のお化けを可愛いと抱き付き、こめっこもシモベとして捕獲しようと抱き付いてしまい

 

そのせいでお化け役の人間がバランスを崩し倒れてしまう

 

 

 

「2人共抱き付くのは禁止!!!」

 

「「えぇ!?」」

 

言われた通り抱き付かず、驚かしに来るお化け達を堪能していると

 

 

「此処はどうかな?」

 

「絶対イケる、先の井戸は?」

 

「うーん………」

 

先程からユリーカとこめっこが、お化け屋敷でお化けが出てくる場所について何やら話していた

 

 

(最初はデデンネ達を食べようとしている事に怒ってましたが、やっぱり同い年ですね、今ではすっかりお化け屋敷の感想を話すような仲になっちゃって♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの井戸のお化け結構怖かったから、カズマが驚いてめぐみんに抱き付くかも」

 

「そのまま押し倒す?」

 

「うーん………あり得るかも」

 

「よし、絶対姉ちゃんと茶髪のお兄ちゃんにお化け屋敷に行って貰う」

 

「先にサトシとセレナに行って貰ってもいい?

 

カズマはお仕事が終わるまでデートが出来ないから」

 

「良いよ、あの池のお化け蛙みたいだからシェフのお姉ちゃん絶対怖がる

 

そうしたら、あの帽子のお兄ちゃんに抱き付くはず」

 

「ふふふ♪流石のサトシもセレナに急に抱き付かれたら意識しちゃう筈だものね♪」

 

 

 

(あんなに楽しそうに話し込んで、一体何の話をしているんでしょうか♪)

 

 

 

彼女達が仲良くなったなとシトロンが微笑ましく見ていたが、ユリーカとこめっこは実の姉と姉の様に慕っているめぐみんとセレナ達のデートを共に成功させるという事で同盟を組んでいたのであった

 

 

「2人共、仲良くお喋りしてる所悪いけど

 

ずっと立ち止まっていたら後ろから来る人達に迷惑だから、そろそろ進むよ」

 

「待って………」

 

 

「ん?」

 

 

するとそんな一同の前に、大きなマスクで口元を隠しサングラスで目元も隠した人物……声からして女性が現れる

 

 

「私…………綺麗?」

 

「(あっ? コレは僕達の世界にも居ると噂されていた有名なお化けですね、確か綺麗と言わないと大変な事になるだったかな?)

 

とってもお綺麗ですよ」

 

 

「………じゃあ」

 

 

(そうそう、そう言いながらマスクを外して大きく裂けた口元を見せてコレでも綺麗って聞いてくるんでしたね)

 

 

「綺麗なお姉ちゃんと遊びましょう♪」

 

 

「はい?

 

わぁぁ!?」

 

 

「お兄ちゃん!?」

 

 

マスクを外さず女性はシトロンを押し倒す

 

 

「はぁ……はぁ……肌がプニプニしてる……しかも筋肉が少ない幼い体付き……はぁ……はぁ…はぁ…良いぃ♪」

 

「そ……その声……まさか!?

 

セシリーさん!?」

 

「お姉ちゃんよ♪

 

嬉しいわお姉ちゃんの事を綺麗だなんて♪御礼に良い事して、あ★げ★る♪」

 

「えぇぇちょっと!? 待ってください!?」

 

 

 

 

「………眼鏡のお兄ちゃん……食われる」

 

さしものこめっこもドン引きする光景が広がる

 

 

「お兄ちゃん!!!」

 

 

「大丈夫よ…………シトロンさんの後は……貴女達の番だからぁぁ!!!」

 

 

「「キャァァァ!!!!!」」

 

『デデデェ!!!!』

 

 

この時2人は、お化け屋敷をデートの場所から除外する事を決めたのであった

 

 

<時間はあっという間に午後となる>

 

 

「僅か数時間で北西側の売り上げが中々伸びてやがる、流石はエリス教の出店だな」

 

「アクシズ教団と混合での開催と聞いて、我々エリス教徒は何時にもまして力を入れているんだ

 

それに祭りが終わると同時に無くなるのが勿体ないぐらい立派な教会も出来ている、エリス教の一員としてモチベーションが上がる気持ちは分かるぞ」

 

お祭りのアドバイザーとして祭りの売り上げをチェックしていたカズマは、偶然にも主催者として祭りの安全確認をしていたダクネス達と出会い共に祭りの様子をチェックしていた

 

 

「準備の時だけでなく本番でも間違いなく例年よりエリス教の皆のやる気が溢れていたし、今の所は共同祭にして心から良かったと感じている…………が」

 

 

「皆まで言うな………」

 

 

今カズマとダクネスが居るのはアクセルの東南側、先ほど2人の話に出ていた北西側はエリス教の出店が多く滞在するエリア

 

つまりその反対の東南側はアクシズ教団の出店が多く滞在するエリアである

 

 

 

 

「クラーケン焼き如何ですか!!!とっても美味しい美味しいクラーケンの子供の丸焼きですよ!!!!」

 

「ねえコレ普通のイカ焼きじゃない?

 

クラーケンの子供ならもっと大きいんじゃ」

 

「何をおっしゃいますか、コレは正真正銘勇敢なるアクシズ教徒が狩ったクラーケンの子供ですよ」

 

「いやクラーケンにしては色が真っ白」

 

「アクア様の神聖なる水で洗われたクラーケンは真っ白になるのです、さあ1つで5000エリスですよ是非買って下さい」

 

 

 

 

 

 

「さぁさぁ見世物小屋だよ!!

 

この小屋に世にも珍しい人魚が居ますよ!!!

 

さぁさぁお立ち会いを、人魚を今なら1万エリスで見られますよ

 

 

ん!?

 

ちょっとお客さん!!困るよ小屋の中で暴れるのは」

 

「ふざけんな金返せ!!!何が人魚だ!!!ただの魚じゃねえか!!!」

 

「何を言います、世にも珍しい魚顔の人魚ですよ

 

さあいちゃもんを付けるなら営業妨害って事で+10万エリス払って貰いましょうか」

 

 

 

 

 

「さあ射的だよ!!見事的の眉間に命中すれば豪華商品がアナタの手に!!!」

 

 

「ちょっと!!!」

 

 

「あら? エリス教の人間が何の用かしら?」

 

「噂で聞いて半信半疑だったけど………この店の的どう見てもエリス様じゃない!!!

 

この祭は共同祭なのよ、エリス様への冒涜は許さないわよ!!!!」

 

「やれやれ営業妨害ですか?

 

 

お巡りさん!!!!この愚かなエリス教徒が真面目に商売をしている私達の妨害して来ます!!!!

 

えっ!?ちょっと何でアタシが逮捕されんの!?そうかアンタ達もあの邪教神の教徒ね!!!この罰当たり者!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「今の店で撤去されたアクシズ教団の店は4つ目か………お化け屋敷でお化け役が行き過ぎて少年少女に対する不埒な行為をしでかすわ、明らかなエリス様への批難中傷によるエリス教への宣戦布告をするわ悪質な商売………エリス教の皆のやる気が上がる事をプラスにしても、総合的にマイナスの方が目立ってないか……」

 

「ま……まだ始まって数時間じゃねえか……アイツらも初めての祭りって事ではしゃいでんだよ

 

それに中には真面目にやろうとしてる奴が居るだろうし」

 

「だと良いが………どうかエリス様

 

アクセルの評判、並びに主催者であるダスティネス家の名に泥を塗る様なアクシデントが起きませんように」

 

(今そのエリス様、先輩の出店の手伝いしてるけどな……)

 

 

 

『パクッ

 

 

リィオリ♪』

 

 

「ルカリオ、お前クラーケン焼き買ったのかよ……」

 

『リィオ、リオリオ』

 

先程から元気が無いダクネスの口元にクラーケン焼きを近付ける

 

「はは………ありがとう、じゃあ1口

 

パクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通のイカ焼きだな、コレで5000エリスは幾らなんでもぼったくり過ぎる……」

 

「そ……そういやダクネス、お前は浴衣作って貰ってないのか!!」

 

今さらアクシズ教団だけ追い出すは無いにしろ、祭りの主催者であるダスティネス家の令嬢にアクシズ教団との混合を非難されては貰える収入に影響が出る恐れがあるので

 

慌ててカズマは話題を変える

 

 

「祭りの主催者として警備をしなければならないんだ、あんな薄着で歩きにくい靴を履けるか」

 

「あぁ……そう

 

 

(ちっ! 顔と体だけは超一流だから浴衣姿を眺めてやろうと思ったのによ、金髪女の浴衣姿とか漫画やアニメでしか見たことねぇから拝みたかったな)」

 

「だが折角アクアとセレナが用意してくれたんだ、最終日は着ようと思っている

 

流石に3日目なら祭りも落ちついてるだろうしな」

 

 

 

(幸運の女神エリス様、ありがたや~ありがたや~)

 

 

「そういうお前は着てこなかったのか?

 

めぐみんが着せると言っていたが」

 

「俺も祭りの様子をチェックするから断ったんだよ、まぁ暇になったら着るつもりだよ

 

つうか着ねえとめぐみんに何されるか分かんねえし

 

 

ん?」

 

「どうした?」

 

 

 

 

「ねぇお姉ちゃん、これ本当にドラゴンなの?」

 

「勿論、正真正銘本物のドラゴンの子供よ

 

何と今なら1匹500エリスよ」

 

アシマリが描かれた水色の浴衣姿の女性が

 

ペンキで色を塗り、箒の毛を付けた箸を背中にくっ付けたトカゲをドラゴンの子供だと言って小さな子供相手に売り付けているのが目に止まる

 

 

「500エリス!?

 

無理だよ僕の持ってるお小遣い全部だもん……というかその子達トカゲに見えるし」

 

「あらら……残念だわ、だったらこの子達は売れ残っちゃうわね

 

知ってるかしらボク、売れ残ったドラゴンは野に放つ事は出来ないの野生に返ると危険だから

 

つまり………可哀想だけどこの子達は処分されちゃうわ」

 

 

「えぇぇ!? だってトカゲだったら別に危険じゃないでしょ」

 

 

「コレはドラゴンよ、可哀想に……ボクに買って貰ったら長生きできる命だったのに………うぅ……ゴメンねアナタ達、あぁ~何処かに心優しい少年は居ないのかしら~」

 

「うっ………でも500エリスはボクのお小遣い全部だし」

 

「アナタのお小遣いは時間が経てばイズレ集まるわ、でもこの子達の命はこのタイミングを逃せば終わっちゃうの!!

 

さあ買ってちょうだい!!さあ!さあ!!」

 

ガツン!!!ガツン!!!

 

「お前の商売のやり方の方が終わってんだろ!!!!」

 

「子供相手に何をやってるんだ!!!」

 

アクアの後頭部を2人してコレでもかとぶん殴る

 

 

こうしてアクシズ教団の出店の1つが、またしても撤去されたのであった

 

『リオリオ、リィオリィッ?』

 

「お疲れ様ルカリオ、数時間の間に解体作業が板に付いたな………やはり来年からは我々エリス教だけで祭りを開催した方が良いかもしれん」

 

「待ってダクネス!!!カズマさんの故郷のお祭りだと、アレぐらいの多少のぼったくりや詐欺紛いの出店を出しても許されていたの!!

 

アタシの中のお祭りの知識はソレしかないから、文句を言うならカズマさんの故郷に言って」

 

「うぉぉいコラァ!!!自分の事を棚に上げて日本に風評被害をもたらすな!!」

 

「まぁカズマが居た国ならあり得る話だな、一先ずそれは置いといて「置いとくな!!!!俺を貶すんじゃねえ!!!!」祭りの2日前に、ミス女神コンテストに余計なルールを私に内緒で付け加えた非常識男じゃないか!!!」

 

「いやぁ………だってソッチの方が盛り上がるかなって……商店街の連中もノリノリで賛同してくれたし」

 

「男だけではないか!!!

 

くぅぅぅ!!!ミス女神コンテストの受付が終わってなければ私も出たかった!!!

 

そうすれば………つぅぅぅ!!」

 

 

「文句あるの自分が参加出来ないからかよ!?

 

 

って……おい待て駄女神、お前への説教はまだ残ってんだ帰るんじゃねえ」

 

「お説教ならカズマさんだけにしてよ!!!

 

アタシはまだまだ他の出店の手伝いをやりたいんだから!!!」

 

 

「俺を生け贄にすんな!!!

 

つうか手伝いって、また先みたいなぼったくりの手伝いだったらマジで来年からエリス教だけの祭りに戻されるぞ」

 

「じゃ……じゃあ此方に来て、此方にあるお店はアクシズ教団の中で一番儲かってるわ

 

しかも後ろめたい事なんて何にもしてないんだから!!」

 

そう言いながらカズマとダクネスを引っ張り、歩いて5分ぐらいの場所にあるアクシズ教団の出店に連れて行く

 

こじんまりした店だが、確かにアクアの言う通り中々の行列が出来ていたのであった

 

「確かに繁盛してるな」

 

「でしょ!」

 

『リィオリ!!』

 

「あぁルカリオ!?何の店か分からないのに迂闊に近付いてはならない危ないぞ!!

 

 

ん?」

 

ルカリオを止めようとするダクネスだったが、客と何やらやり取りをしている出店の店主らしき人物を見て固まってしまう

 

 

『リィオリッ!』

 

「ゴメンね、他にもお客さんが居るから列に並ん…………あっ」

 

『ルカ?』

 

銀色の浴衣姿の店主らしき少女もルカリオ、そして後ろに居るダクネスとカズマに気付き固まってしまう

 

 

「本当にアクシズ教団の手伝いをしていたのか………クリス」

 

「…………………成り行きでこうなっちゃったの」

 

死んだコイキングの目をしながら体育座りで目の前の客とやり取りをしながら、1週間ぶりに直接会う友人に簡単な説明を行うクリスであった

 

 

「くそっ!!! もう1回だ!!!」

 

 

「はい……じゃあ300エリスを」

 

財布から300エリスを取り出しクリスに渡した客の男が、クリスの前に置かれた3つの紙の内の1つを指差す

 

それを見たクリスが紙を開くと、そこにはハズレと書かれていた

 

「ちくしょうまたハズレだ!!!!」

 

 

 

 

「あぁ、当たりクジの店か」

 

「そうよ、しかもインチキなんかしないでキチンと当たりクジが入ってるんだから」

 

 

 

 

「チキショーまたハズレだ!!!」

 

「本当に当たり入ってんのか!?」

 

他の客にも言われて慣れたのか、クリスは何も言わず残り2つの紙を開くと確かにアタリと書かれていた

 

 

 

「本当に当たりクジが入ってんな……しかも2つも」

 

「チキショー!!!だったら3分の2なのに何で当たらねえんだよ!!!

 

もう1回だ!!」

 

「おいもう辞めようぜ、今さら当たり引いても大損だって」

 

「いいや!!ここまで来たら当たりを引けた高揚感だけでも味わねえと気が済まねぇ!!!」

 

「おいおい……」

 

「しかしコイツ幸運値がメチャクチャ高いのに、何で3分の2が当たらねえんだ?」

 

「まぁ所詮は運だからな」

 

 

 

 

 

 

(あぁ可哀想に……幾ら運が良くたって、よりによってクジを渡す店員が)

 

 

 

 

 

 

「幸運の女神エリス様……どうか当たりクジを、もしハズレなら俺はエリス教を辞めさせて貰います」

 

「ふぇ!? ちょっと待って!!!」

 

クリスが慌てて止めるよりも先に男はクジを選び

 

 

「チキショー!!!!エリス様のバカ野郎!!!!!」

 

涙目になりながら連れと共に立ち去る

 

 

「そんな………」

 

「良くやったわクリス!!!

 

お店の売上に貢献してくれただけじゃなくエリスの教徒を改宗させるなんて♪」

 

 

「…………………うぅ……大切な教徒が」

 

自らの手で自分の教徒を減らしてしまい、ショックで項垂れてしまうクリス

 

 

「何をやってるんだアイツは……」

 

(本当にな……)

 

「アクア様!!」

 

「あん!? おい待て、アンタ確かお化け屋敷で少年少女に抱き付き捲ったせいで警察に捕まってなかったか!?」

 

「えぇ、でも私はあくまでもお化け役に為りきり過ぎただけだから直ぐに釈放されるに決まってるわ♪」

 

「そうね、口裂け女は見た目を褒めてくれた少年少女に求愛するお化けだもの

 

為りきったんなら仕方ないわ♪」

 

 

(この世界の口裂け女はどんな心境の変化でそうなったんだよ!?)

 

 

「それより大変なんです!!

 

我々の出店の売り上げが全く伸びて居ないのです!!」

 

 

「何ですって!?」

 

 

「「『…………』」」

 

当たり前だろとカズマとダクネスとナマケロは感じるが、アクアに八つ当たりされるかもしれないので口には出さなかった

 

 

「こんなに暑いのに、アレだけ用意したかき氷屋に全くお客さんが入ってないの!?」

 

「それが、かき氷屋はとある1軒に客が集中していて我々の用意したかき氷屋には全く来てくれないんです」

 

 

「ムキィィィ!!!エリス教ったら、どんな汚い手を使ったのよ!!!」

 

「いえ奴らの店ではなく、アクセルの住人の店らしいです」

 

「どっちでも良いわよ!!

 

マズイわ……当たりクジ店だけじゃ売り上げが伸びない……アタシ嫌よ!!通貨の座を取られただけでなく感謝祭までエリスに負けるなんて!!!」

 

「こうなったらアクア様、念の為に私が用意していたところてんスライム屋を今こそ開く時ではないでしょうか?」

 

「そうね」

 

「ところてんスライムは販売禁止だ!!!!イカン!!!」

 

「あらあら、主催者だからといって邪神を崇める愚かな邪教徒が偉大なるアクア様との会話に口を出さないでくれませんかね!!!」

 

(私は邪神じゃありません!!!)

 

「エリス様を邪神扱いするな!!」

 

(うぅ……ダクネス……)

 

 

「だが……つぅぅ……私を邪教徒扱いし下げ荒むのは……はぁ……はぁ……構わないぞ」

 

(…………………)

 

 

「とにかく変な物を売り物にすんなよ、ただでさえお前らアクシズ教団の出店は悪評ばっかなんだからよ

 

俺が知恵貸してやるから止めろ」

 

 

 

 

<女神エリス&女神アクア感謝祭1日目が終了した、その日の晩の商店街の役員が集まる会議室>

 

 

「本日の売り上げですが、この様な結果になりました」

 

 

「おぉぉ!?」

 

「凄い!!! 初日で歴代最高の感謝祭の売り上げ記録を越えるとは、しかも倍の差を付けて!!」

 

「コレはもう今年の祭りは大成功間違いないですな」

 

「それもコレもアドバイザーサトウ殿の案のお陰ですよ、最初はアクシズ教団との共同開催に不安でしたが

 

コレだけの売り上げを叩き出したのですから」

 

 

「フッ」

 

カズマはパイプ椅子を、まるで玉座に座る王族の如くふんぞり返りながら座り鼻を鳴らす

 

「アクシズ教団に触発されエリス教の方々が例年よりもやる気になっていまし、全体的に見れば売り上げはエリス教の圧勝ですが

 

午後の部から始めたお好み焼きという出店の売り上げと、当たりクジ屋も当たりそうで当たらないのがギャンブラー達の購買力を刺激したのか

 

この2つの店の売り上げは中々に伸びていますし、アクシズ教団も中々にやりますな」

 

「実はそのお好み焼き屋は、あまりにもアクシズ教団が不甲斐ないので俺が知恵を貸した店だ」

 

 

「何と!?」

 

「まことですか!?」

 

「あぁ、今日は材料の用意やらで夕方前からの販売になったが

 

明日は最初からフル稼働させる、なので売り上げは今日以上になるのは間違いねぇ

 

何より明日からミス女神コンテストが始まるしな」

 

 

「そうだった!!

 

何しろ今年のミス女神コンテストは………ふふふ……アクセルの感謝祭が、世界中で最も盛り上がるのは約束されて居ましたね」

 

 

「そういう事、他所の町の客も大勢来れば全体的な収益が更に伸びるぜ」

 

 

「うぉぉぉ!!!」

 

「アドバイザーサトウ殿バンザイ!!!!」

 

 

「グッハハハハハハ!!!!!!」

 

 

『………………ナマァ』

 

 

商店街の役員達にヨイショされバカ笑いするカズマにナマケロは溜め息を吐いてしまう

 

 

 

 

 

<会議を終えた帰り道>

 

「このまま上手く行けば収益の6割を献上だけじゃなく特別ボーナスまで付けてくれるとは、アクセルの商店街の役員達は優秀過ぎるぜ!!!」

 

『……………ナマァ』

 

 

「おいおいどうした相棒、先から溜め息付いてよ

 

金は幾ら合っても困らねえだろ」

 

『ナママ、ナンマケッ?』

 

 

「忘れてる事はねえかだと?

 

お好み焼き屋を俺と一緒にやるアクシズ教団には調理法は教えたし………明日のミス女神コンテストの衣装をセレナに言い忘れてるが、まあそれは当日に言わないとアイツがうるさいだろうし………何だよ忘れてる事って?」

 

『………………ナマァ』

 

「何だよ、その呆れた目はよ?」

 

ガチャ

 

屋敷のドアを開けると

 

 

「ただいま」

 

 

 

「どうも……今日はお疲れだった様ですね」

 

 

「………………あっ!?」

 

ソファーに座りながら此方を睨むめぐみんを見て、仕事をさっさと終わらせ彼女とデートの約束をした事を思い出す

 

 

「…………すんませんでした」

 

 

「いえいえ構いませんよ、忙しいのは仕方ないですから………態々やらなくても良い仕事を引き受けてデートをすっぽかしても私は全く!!!コレっぽっちも!!!気にしてませんよ!!」

 

(おもっきし気にしてる!!!!)

 

「やらなくても良い事じゃないわよ!!!

 

アタシ達アクシズ教にとっては死活問題だったんだから」

 

(おっ!ナイスアシストだぞアクア!!) 

 

「カズマさんはね客の注目を集める為に、お好み焼き作りを若い女の子にやって貰うから、お好み焼きの作り方をアタシの教徒達の中での綺麗所の子達に手取り足取りミッチリ教えてくれたのよ」

 

 

「……………へぇ」

 

 

「お前なんでソレ言うんだよ!?

 

いや確かに事実だけど………今言うなよ!!!

 

おいめぐみん……杖を取り出すな……まだ花火には早いだろ………今日の事に関しては誠に申し訳ありません!!明日は必ず仕事をさっさと終わらせてお前を迎えに行くから!!」

 

「……約束ですからね」

 

そう呟きながら2階に向かう

 

 

(あのお姉さん達、焼きそば作りを完璧に覚えてくれたから別に俺が手伝わなくても大丈夫だろ……、後は売り上げの確認と売れてない出店のアドバイスだな……何とかさっさと終わらせよ)

 

「あっ………カズマ帰ってたのね…お帰り」

 

「あん? 何だお前、サトシとデートしてお疲れ…………って訳じゃなさそうだな」

 

今のセレナは遠い目をしながら机に顔を伏せていた

 

 

「何でそんな元気無いんだ?」

 

 

「………確かにサトシと一緒には居たけど」

 

 

 

 

 

 

 

 

{お願いします!!誰かコレを買って下さい!!でないと……}

 

{ゴホッ!!ゴホッ!!}

 

{あぁ爺ちゃん!?ダメだよ体が悪いんだから寝ないと!!

 

ただでさえ今この町には邪神を奉る邪教徒達が居て、僕達の体や心を邪の力で蝕んでいるのに!!}

 

{いやぁダメだ……このまま悪しき邪教徒共に負ける訳には……ゴホォォ!!!持病の癪がぁ……チラッ}

 

{どうか皆さん!!清く正しいアクシズ教徒の爺ちゃんを助ける為、このアクシズ教団オリジナルの飲める洗剤を買って下さい!!!お金が必要なのです!!!

 

チラッ

 

 

どうかお願いします!!}

 

{ゴホッ!!ゴホッ!!チラッ

 

ゴホッ!!!!!!グホォォォ!!!!!}

 

 

 

 

 

{お爺さん大丈夫ですか!?}

 

{あぁちょっとサトシ!?}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「飲める洗剤を10万エリス分買っちゃうわ、俺達が店番をやるから病院に行って来てくださいって言っちゃって………」

 

「ソレで祭りが終わるまで店番やってたのか……………多分気付いてると思うが、飲める洗剤屋の爺さんだけどな」

 

「帰って来た時スキップしてたから無茶苦茶元気なんでしょ………………はぁ

 

周りの人達の私達を見る目が、アクシズ教の人間だと思っているからか凄い怖がっててね………小さい女の子を連れたママさんに見ちゃイケませんって言われた時は心に来たわ……しかもそのお店のお爺さんと孫役の人達に入信しろってしつこく迫られるし………はぁ」

 

「……………御愁傷様」

 

「因みにそのサトシは今ピカチュウとマフォクシーからお説教とお仕置きを食らってるみたいですよ」

 

「まぁだろうな」

 

「なのでカズマも食らってみます」

 

「おい止めろ!!!俺はちゃんと反省してるから!!!」

 

 

「まさかサトシとセレナもアクシズ教団の手伝いをしてくれてたなんて、最高だわありがとう♪

 

何なら明日も手伝ってくれても」

 

「それは絶対嫌!!!!」

 

「何でよ!?」

 

 

「まあ安心しろ、明日からの2日間はミス女神コンテストだ

 

お前が参加するならアイツも見るだろうから、出店を見に行ってアクシズ教の連中に騙されはしないだろうし、エリス様の格好したお前に看取れるかもよ」

 

 

「そうだったら嬉しいな♪

 

でも難しいと思う………サトシそういう事に疎いから」

 

 

「まぁとにかく明日頑張れよ

 

 

(いいや、流石の鈍感系や難聴系でもアレは効く筈だ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<女神エリス&女神アクア感謝祭2日目、感謝祭のとある出店内>

 

 

「なにぃぃ!?あのお姉さん達全員来れないだぁ!?」

 

「そうなのよ!!!!うわぁぁぁん!!!せっかくの稼ぎ所がぁぁ!!」

 

「何でだよ!?病気じゃねえよな昨日あんなに元気だったのに!!!」

 

泣き喚くアクアでは話にならないので、彼女の隣に居るセシリーに話し掛ける

 

「それが……昨日のお好み焼きの売り上げが高かったから、エリス教に勝ったぁぁぁって勝利の前祝いをしちゃったらしいの」

 

「ソレでベロンベロンになって来れないってか!?」

 

「そうなの……まさかたったシュワシュワ6杯でダウンしちゃうなんて、下戸なら飲む前に言って欲しかっ……オホン」

 

「アンタも前祝いやってたのかよ!?」

 

「だってエリス教の奴らを、やっとギャフンと言わせられると思ったら嬉しくなっちゃって」

 

「まだ結果が出てないのに騒ぐなよ、そんなんだからエリス教に負けてんだよアクシズ教団は!!!!」

 

「…………言い訳しようが無いわ」

 

「カズマしゃぁぁん!!!お願いお店手伝って!!!!」

 

「ふざけんな、今日もデートすっぽかしたら俺はめぐみんに何されるか分かったもんじゃねえ!!

 

お前はお好み焼きの作り方知ってんだろお前がやれ!!!」

 

「アタシ引っくり返すの苦手なのぉぉぉ!!!現に昨日やったら客の顔やらカズマさんの顔にぶつけちゃったの忘れちゃったの!!!!」

 

「お前本当に役立たずだな!!!!!!」

 

 

「めぐみんさんには私が上手く説明するわ、だからお願いカズマさん!!」

 

「カズマしゃぁん………」

 

「………………しょうがねぇな!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

『ピィ~ピィ~』

 

『ハイハイご飯ね、ちょっと待ってなさい』

 

『ピィィィ!!!!ピィィィ!!!!』

 

『何? まさか抱っこ?

 

ご飯用意するんだから抱っこは後よ』

 

『ピィィィ!!!!』

 

 

『だぁちょっと!? 暴れないでよ!!』

 

 

『……………完全に育児に悩む母親の姿だな』

 

『わぁ!? ってメロエッタじゃない……アンタ何時も急に現れるわね……今日は何?

 

感謝祭は明日もあるわよ』

 

『女神アクアに御礼をしたいと言っていた割には、やってる事は祭りの手伝いではなく変わらず頭の上のソイツの世話係……嫌じゃないのか?』

 

 

『嫌に決まってるでしょ、アタシだってあのセシリーとかいう人間みたいにアクシズ教の出店を盛り上げてアクア様のお役に立ちたい……でもコイツの世話はアクア様に頼まれ事だもの、頼まれ事をやるのも立派な御礼でしょ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{お前には別世界に行って貰いたい、そしてその世界を治める女神の手伝いをしてくれないか?

 

彼女の手伝いをすれば前に話したサトシというトレーナーの役に立つ、それに……彼女は女神として優秀だが色々と危うい部分もある

 

直接別世界に介入出来ない私の代わりに、どうか彼女のサポートをしてやってくれメロエッタ}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………確かに、立派な感謝の返しだな』

 

『でしょ

 

 

それに………流石に1週間も世話してたら、こいつに情が湧いちゃったわ』

 

 

『ピィィィ!!!ピィィィ!!!』

 

『痛ぁ!?良い事言った直後に頭つつかないでよ!!!!

 

だぁぁちょっと暴れないで!!

 

そうだ丁度良い時に来てくれたわ、アタシご飯用意してくるからアンタこいつ抱っこしてあげて!!』

 

『はぁ!? おいちょっと待て!?』

 

ゼル帝をメロエッタに渡すと、イブは部屋を飛び出す

 

 

『ピィィィ!!!ピィィィ!!!』

 

『コラ暴れるな!!よしよし』

 

『ピィィィ!!!ピィィィ!!!!!』

 

 

『こ……こうなったら………

 

 

 

ラァ~♪ララァ~♪ララララァ~ララァラ♪』

 

 

 

 

 

 

 

『早く食べさせないとアイツまた暴れちゃうわ』

 

 

『ララァ~♪ララァ~♪ラララァ♪』

 

 

『メロエッタの声だわ……歌ってあげてんのかしら?』

 

ガチャ

 

イブがドアを開けると

 

 

 

 

『ピィ♪ピィ♪』

 

『ララァ♪ララララァ♪

 

 

どうやら落ち着いてくれたみたいね♪』

 

ステップフォルムからボイスフォルムにフォルムチェンジしたメロエッタに抱かれながら、先程まで機嫌が悪かったゼル帝が喜んでいた

 

 

『アンタの歌は感情をコントロール出来るってロトムから聞いたけど、本当だったのね』

 

『ワタシはただ好きな曲を歌っただけで、特別な事なんかしてませんよ♪

 

ふふふ、可愛い子ですねこの子♪』

 

『………………』

 

『どうかしました?そんなに口や目も見開いて』

 

『アンタ本当に先までのメロエッタなの………声は一緒だけど後は全然違くない!?』

 

『あぁ、ワタシ実はフォルムチェンジすると性格が変わっちゃうんですよ』

 

『変わりすぎでしょ!?先まで不良女みたいな奴だったのに』

 

『ガァァァン!?

 

た……確かにステップフォルムになるとワタシ好戦的になっちゃいますが………不良だなんて………嫌です……うぅ』

 

 

『(こっちは気弱なのね………)

 

それよりも早くソイツにご飯あげたいから、泣いてないでアンタも手伝って』

 

『わ……分かりました』

 

 

 

 

<感謝祭の会場、アクシズ教団のお好み焼き屋>

 

「事情はお姉さんから聞きましたよ

 

パクパク

 

まぁ状況が状況だけに許してあげましょう

 

パクパク」

 

『ガツガツムシャムシャ!!』

 

「そいつはありがとよ!!

 

はい豚玉一丁!!イカ玉も!!

 

アクアつまみ食いすんな!!!さっさと運べ!!!

 

ナマケロ!!キャベツを早く切ってくれ!!!」

 

 

 

 

「凄く繁盛してるわね、でも作り手がカズマさんだけで大変そう」

 

『モグモグ

 

キルアキィ』

 

 

「パクパク

 

こんなに美味しいんだもの仕方ないんじゃない」

 

「モグモグ

 

本当ね~美味しい♪」

 

めぐみんと共に行動している、ゆんゆん達もセレナとアクアが作った紅色の着物を着ており

 

特にゆんゆんは着物にキルリア、キルちゃんが描かれている為か凄く気に入っていた

 

 

 

 

「めぐみん手伝ってやりなさいよ」

 

「無理ですよ、先から見てますが

 

コノ丸い物を、あんな平べったい鉄2つで持ち上げて形を崩さず引っくり返す何て難しそうじゃないですか」

 

「そんな事言わないで、彼氏の為なんだから手伝ってあげようよ」

 

「ぶぅぅ!!!!彼氏じゃありませんから!!!!」

 

 

「ちょっと汚いじゃない!!!」

 

「デートしようって約束してるのに彼氏じゃないの?」

 

 

「こ……こめっこやセレナ達がうるさいから、仕方なくデートみたいな事をやろうとしてるだけです!!」

 

 

「なら昨日カズマさんがデートすっぽかした事に怒ってたの何だった「元ボッチのクセに揚げ足取るんじゃないですよ!!!」暑ぅぅ!?コレ暑いんだから口に放り込まないでよ」

 

『キルキル!』

 

「ゴクゴク

 

お水ありがとう」

 

 

「とにかく茶化すのは止めなさい!!!」

 

 

「…………あの狂犬だっためぐみんが今じゃすっかり女子とはね」

 

「ふふふ♪ 里に帰ったら皆に教えてあげましょ」

 

「止めろぉぉぉ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

<アクシズ教団の当たりクジ屋>

 

「くそぉぉぉ!!エリス様のバカ野郎!!!!」

 

 

(ははは……………何やってるんでしょうか私は……)

 

今日も今日とてエリスは自分の教徒が辞める光景を間近で見ながら、先輩であるアクアの店の手伝いをしていた

 

 

 

「すみません」

 

「あぁゴメンなさい、1回300エリ……あれ?貴方は……」

 

 

「見覚えのあるお顔だなと思いましたが、まさかこんな所でお会いするとは

 

お久しぶりです」

 

「本当久しぶりだね、確か最後に会ったの40年ぐらい前だったかな?」

 

「多分それぐらいだったかと、それで何故貴女が此処に?このエリアにあるのはアクシズ教団の出店ですよ」

 

 

「先輩に手伝って欲しいって頼まれちゃってね………ショウさんはまたお店の品を売りに来たの?」

 

「えぇ、と言っても全く売れませんけどね、せっかくアクセルまで来たんですし最終日迄は頑張りますよ

 

後、今の自分はテルですので念の為ですが間違わないでください」

 

「あっ!? ゴメン40年ぶりだもんね、名前変えてるに決まってたよ

 

商人も大変だねテルさん」

 

「いえいえ、自分よりも貴女の方が忙しく大変じゃないですか」

 

「今のアタシは女神じゃないよ、盗賊のクリスなんだから」

 

「おっと失礼……此方も40年ぶりなので忘れてましたよ」

 

 

 

 

 

 

 

<数時間後>

 

 

「はぁ……はぁ………今日の分売り切ってやったぞ……」

 

 

「お……お疲れ様です………」

 

 

材料が無くなるまで、たった1人でお好み焼きを焼きまくったカズマにめぐみんはお疲れとエールを送る

 

 

 

「あれ……バルスリンやゆんゆん達は……?」

 

 

「……カズマ達がお店を片付け始めた時に、何処かに行きましたよ………頑張ってねって私に言い残しながら」

 

 

「そ!そうか!!」

 

「ソチラもナマケロは?」

 

「さあな……材料無くなったら何処かに行っちまった

 

(落ち着け佐藤和真!!!デートなんてシミュレーションゲーで何百回もやって来ただろうが!!

 

しかも相手はロリッ子だ、年上の男として堂々とやりゃ良いんだ!!)」

 

「手汗凄い事になってますよ!?」

 

「お……お好み焼き引っくり返しまくってたからな!!!

 

 

そ……それじゃ……浴衣着てくるな!!」

 

 

「は……はい」

 

屋敷に帰ったカズマの手汗を指摘しためぐみんも、緊張から手汗が凄い事に気付き慌ててハンカチで吹く

 

すると

 

 

「さあ皆様、只今よりミス女神コンテスト第1部が始まります」

 

拡散器によるアナウンスの声が聞こえる

 

ミス女神コンテストは今年は参加者が多かった為か第1部と夕方の第2部に参加者を振り分け、次の日に各々の部の勝者同士で票を競うシステムとなった

 

 

 

(確かセレナは今日の第1部の参加者でしたね、どれどれカズマが着替え終えるまで応援でもしてあげましょうか)

 

 

 

 

 

 

 

<ミス女神コンテスト会場>

 

 

「お待たせ致しました、それでは只今よりミス女神コンテストを初めさせていただきます」

 

「「「「うぉぉぉ!!!」」」」

 

 

「噂以上に凄い盛り上がりですね………しかし……女装する参加者や小さな子供も参加者に居るので老若男女楽しめると聞いてましたが、男性の声援しか聞こえませんね」

 

 

「あっ! おーいめぐみん!!」

 

「あぁサトシ」

 

会場内の男性達の異様な盛り上がりにめぐみんが驚いていると、自分に向かい手を振るサトシの姿が目に止まり彼の元に向かう

 

 

「もしかしてセレナの応援に来てくれたの?」

 

「えぇ、丁度カズマが屋敷に着替えに行きましたからね

 

それにしても噂以上の盛り上がりですね……」

 

「だよな……俺もビックリだよ、でもコレだけ盛り上がってくれた方がフーパがセレナに気付いてくれる可能性が高くなるし助かるぜ♪」

 

「まぁそれが目的ですが、貴方はセレナを応援する方に力を入れてあげてはどうです?

 

その方が彼女も大変喜ぶでしょうから」

 

「勿論………って言いたいけど、ポケモンのコンテストならルールは知ってるから応援出来たけど

 

人間のコンテストって何やるか分からないから、どう応援したら良いのかな……」

 

「女神エリスのコスプレをした人物達の見た目の良さを競うので、可愛いや綺麗と大声で言ってあげれば良いんですよ、貴方の声量なら目立ちますからセレナへの注目度も高くなるでしょうし」

 

「OK分かった♪」

 

 

 

「それでは先ず最初のお方、どうぞご入場を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰も出てこないね?」

 

「何かトラブルでしょうか?」

 

 

司会者らしきタキシード姿でマイクの用な魔具を持つ男性に呼ばれても、最初の参加者が全く現れない

 

 

「おやどうしました?

 

ささ!早くステージに!」

 

するとステージの端から肖像画に描かれているエリスと同じ銀髪のカツラを被った20代前半の女性が現れる

 

 

 

 

貝殻ビキニ姿で、顔を赤くし手をモジモジさせながら

 

 

 

「「「「うぉぉぉ!!!!」」」」

 

 

 

「ななな!? 何ですかアレは!?」

 

「なぁめぐみん、これエリス様のコスプレをするんだよな?

 

エリス様あんな水着着てなかったと思うんだけど」

 

「当たり前ですよ!!!あんな格好する女神が居ますか!?

 

ちょっとスミマセン」

 

 

「なんだい?」

 

目の前の男性に声を掛ける

 

 

「これミス女神コンテストですよね?

 

水着コンテストではなく?」

 

 

「あぁそうだよ、何時もは女神エリスの肖像画に描かれた衣装を着てるんだが

 

今年はあの水着……と言えば良いのかな?

 

ともかくあの素敵で刺激的な水着を着用するのがルールになったんだよ」

 

 

「はい!?

 

そんな事パンフレットには書かれて無いじゃですか!!」

 

 

「さあ私は主催者側の人間じゃないから分からないよ」

 

 

「噂で聞いたんだが」

 

すると男性の隣に居た人物も会話に入ってくる

 

「凄腕のアドバイザーからの案を受けて急遽決まったんだとさ

 

そんでそのアドバイザーが参加基準をバストがCカップ以上にしたんだってよ、だから子供や女装による参加者が居ないんじゃねえか」

 

「ほう……Cカップ以上か……ぐふふ、それは楽しみだ」

 

 

 

「あの男…………」

 

(Cカップって何の事だ?)

 

 

 

 

「では次の方どうぞ」

 

「プルプル」

 

 

「あっ………」

 

 

めぐみんが男性達に聞き込みをしてる間に段々と参加者達がステージ上に集まり、恥ずかしがる者やノリノリに貝殻で作られたビキニ姿を客に見せ注目を集める者と多種多様の反応を見せていると

 

参加者の中でも一際身長の低い少女が体をプルプルと震わせながら貝殻ビキニ姿でステージに現れるとサトシの動きが止まる

 

 

 

 

 

「それではお名前をどうぞ!!!」

 

 

「…………セ…………セレナ………です」

 

 

 

 

 

「うぉぉぉ可愛いじゃねえか!!!!」

 

 

「でもまだ子供じゃねえか?」

 

「バカ野郎!!!可愛いに歳は関係ねえよ!!!!!子供でも巨乳なら立派なレディだ!!!!」

 

「そうだそうだ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

(くっ!?前に風呂に入った時から薄々気付いてましたが、4つも年下なのに私よりも………おっとコレ以上は言わないで起きましょう

 

まだ逆転出来る可能性はあるんですから……うん)

 

 

ま……全くあの男は……ミス女神コンテストにあの用な水着を用意するなんて、エリス教の人達に袋叩きに会いますよ……というか女神エリスに罰を与えられるんじゃないですかね

 

って………貴方に話しても、こういうのは分かりませんよね

 

あの水着も目立つ水着だなって思って………ん?」

 

「………………」

 

 

「どうしましたサトシ?」

 

何故かサトシはモジモジと体を揺らしていた

 

 

「へっ!?い……いや……何でもないよ!!大丈夫!!!」

 

 

「…………何を慌ててるんですか?」

 

慌てて否定して来る彼に訝しさを感じると

 

 

「やっと見つけた……お前動くなよ、探すの大変だったんだぞ」

 

浴衣に着替え終えたカズマが現れる

 

 

「うっ!? な……中々似合ってるじゃないですか………って!

 

そんな事よりカズマ、何ですかアレは!」

 

 

「おぉもう始まってたのか

 

 

 

ふぅ」

 

ステージに並ぶ水着姿の美女達をガン見する

 

「何鼻の下伸ばしてるんですか!!!!

 

セレナやエリス教の人達に怒られても私は庇いませんからね、あんな水着……って呼べるんですかアレ?」

 

「あたぼうよ俺の故郷でもちゃんとある立派な水着だ、夏なんだから衣装を水着にした方が参加者も涼しいし客は喜ぶ一石二鳥だろ

 

 

おっ? サトシも見てたか、どうだ結構刺激的だ「カズマちょっと来て!!!!!」わぁぁぁ!?」

 

「ちょっ!?」

 

 

カズマを連れサトシは猛ダッシュでアクセルの裏通りに向かう

 

 

 

「何だ何だ!? せっかく夢にまでみた貝殻ビキニの美女達を拝められるってのに!!!」

 

「あ………あのさ…………」

 

「何だよ? どうしたモジモジして」

 

 

「わ………分からない……」

 

 

「はぁ?」

 

 

「分からないからカズマに聞こうかなって……」

 

 

「何だよ聞きたい事って?」

 

 

「さ……さっき………水着姿のセレナを見たんだけど」

 

 

「あぁ、アイツもう呼ばれたのか」

 

 

「うん………でさ…………その……」

 

「何だ何だ、何時もならハッキリ物事言うのに今日はやけに溜めるな

 

早くしてくれよ、コンテスト見終えたらめぐみんとお祭りデートなんだからよ」

 

 

「セレナの水着姿を見てから…………あ………あ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アソコが凄くムズムズするんだ」

 

 

「…………………………アソコってのは………トイレに行ったら触るアレか?」

 

 

「………………うん………流石に女の子には言えないから、カズマに聞こうかなって

 

 

ねぇカズマ……俺何かの病気になったのかな、王都の時に貴族の人達がセレナと話してる時に感じた胸のドキドキも感じるし」

 

 

「安心しろ………お前は病気になってない」

 

 

「じゃあ何でこんなにムズムズするし、胸がドキドキするの?」

 

 

「お前が男になってる証だ」

 

 

「…………俺最初から男何だけど?」

 

 

「……………よし分かった、俺はサトウ・カズマ家でのお前の兄ちゃんだからな

 

教えてやるよ、良いかこの事は他の奴には言うなよ

 

(特にSSPにバレたら絶対邪魔する筈だ)」

 

「わ……分かった」

 

 

「良いかお前のアレがムズムズするのはな、それだけ異性……いやセレナに対して『フォクシィィィィ!!!!!』グホォォォ!!!!」

 

 

「マフォクシー!?」

 

凄まじい怒号と共にマフォクシーが放った<マジカルフレイム>で、カズマは黒焦げになってしまう

 

 

『ピカピ!! ピィカァチュ!?』

 

 

「あぁピカチュウ!?

 

こらダメだろマフォクシー!!何でカズマに攻撃したんだよ!!!」

 

 

『マフォク!!! フォクフォク!!!!』

 

 

『実はミス女神コンテストをアチシ達も見ていたロト、そうしたらセレナがあんな凄い水着を着せられて沢山の男の人達に見られた事にマフォクシーがブチギレちゃったロト』

 

『ピィカァピ………』

 

しかもイヤらしい目でとピカチュウが補足情報を入れる

 

 

「だからっていきなりマジカルフレイムは………カズマ起きて!!!俺の悩み相談の答え教えてよ!!!」

 

『ピッ? ピカピ、ピィカァチュ?』

 

悩み相談って何の事と質問する

 

 

「あっ!? うんうん何でもないよ、悩み何か無いから大丈夫だよピカチュウ」

 

 

『…………………ピィ?』

 

疑いの目でサトシを見るピカチュウ

 

「本当に何も無いから!!!

 

ほらカズマ起きて!!!早く!!!」

 

ゴォォン!!!!

 

 

「あっ!?」

 

 

早く起きて欲しく、力いっぱいにカズマの体を揺さぶってしまい

 

その時に彼の後頭部を裏通りの壁にブツけてしまい鈍い音が出る

 

 

 

「……………」

 

 

「あぁぁぁカズマぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

感謝祭2日目、サトウカズマ負傷により病院に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次いでにサトシが病院に付き添う事となり、セレナとめぐみんのお祭りデートは今日も中止に終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

<その日の夜

 

アクセルの町近くの森>

 

 

 

 

「カズマさんとクリスさんのおかげでお好み焼き屋と当たりクジ屋は今日も大繁盛だったわ

 

 

 

でもソレでも総合的な売上はエリス教の半分も満たない

 

 

流石にコレ以上はカズマさんの力を借りる訳には行かないわ、めぐみんさんのお姉ちゃんとして可愛い可愛い妹のデートの邪魔をする訳には行かない!!!!

 

こうなったら………」

 

 

誰も居ない夜の森で、セシリーは胸元のポケットから白い粉を取り出す

 

辺りをキョロキョロと見渡しながら

 

 

「コレが切れちゃったせいで思考能力が無くなってるわ……早く……早く……」

 

彼女は長い棒を取り出し、それをプスリと突き刺す

 

「はぁ……はぁ……癒される………心が洗われるぅ………」

 

 

 

 

 

 

 

プルン プルン

 

 

「スプーンを突き刺した時のプルンプルンと揺れるところてんスライムの姿を見るだけでも……癒されるぅ

 

はぁ………お祭りの影響で教会には珍しく人が沢山居るから、こんな夜中に森で隠れてコソコソしながら食べないといけないなんて………全くこんな美味しい物の仕入れや販売を禁止とか

 

原因を作った事……恨みますよゼスタ様」

 

 

ガサガサ

 

 

「ギクッ!?

 

(ま……まさか見られた……マズイ!?今私がところてんスライムを作って食べてるのをエリス教の奴らに見られたら、卑劣な奴らの事……その事をバラされて祭りから追い出されたくなかったら……ゲヒヒヒ……その体を………何て野蛮な事を言ってくるわ!!!)」

 

ガサガサ

 

バサッ

 

 

「来るなら来なさい!!!この邪教都共!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『レビィ?』

 

「………………モンスター?」

 

草むらから小さく背中に生えた羽で飛ぶ黄緑の肌で2本の触覚を生やした生き物が現れる

 

 

 

「はぁ……ビックリした……てっきりあの邪悪なるエリス教都の連中かと思った」

 

 

『レビレビ、レビィレビッ?』

 

「ん?」

 

目の前のモンスターが話し掛けて来るが、当然モンスターの言葉が分からないセシリーは目が点になる

 

 

「襲って来る……気はないみたいね………それに良く見たら中々可愛い見た目をしてるわね」

 

『レビィレビッ?レビィ?』

 

 

「先から何か話し掛けてくれてるみたいだけど、ゴメンね私はモンスターと会話出来ないの」

 

『……………レビッ!』

 

 

「わっ!?」

 

 

するとモンスターがパンと両手を叩くと、地面に生えている草が突如動き始める

 

暫くすると草の動きは止まり

 

 

『レビッ、レビレビ!』

 

モンスターが草を指差す

 

 

「な…何かしら………あら?

 

何か文字になってるわね」

 

 

『レビビ!』

 

良く見ると草は文字の形になっており、その事にセシリーが気付くと

 

モンスターは指を左に向ける

 

 

「………左から読めって事かしら……何々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?

 

 

 

 

あなたは迷子って……私の事?」

 

『レビィレビィ』

 

うんうんと頷く

 

 

「違う違う、私は迷子じゃないわよ」

 

『レビィ?

 

レビ!!』

 

 

首を傾げると、再び草を動かす

 

 

「な

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?

 

 

 

あぁ……夜の森に居るから迷子と思ったのね、コレを作って食べる為よ」

 

 

『レビッ?』

 

 

「コレはところてんスライム、凄く美味しくて病み付きになっちゃう最高のごちそうよ」

 

 

『レビィレビッ!?』

 

 

「でも今販売も生産も中止になっててね、ソレで誰にも見られないように隠れて作っていたの」

 

 

『ビィ………ジュルリ』

 

 

「……………食べたいの?」

 

 

『ビィ!!』

 

セシリーからの問いにモンスターは強く頷く

 

 

「…………仕方ないわね、はいどうぞ」

 

『ビィィ

 

パクッ

 

 

モグモグ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビィ!? レビレビィレビィ♪

レビレビレビィ♪』

 

「おぉ!!言葉が分からなくても今のは分かるわ、とっても美味しかったでしょ?」

 

 

『レビレビレビィ♪』

 

 

「ならお代わり居るかしら?」

 

『レビッ? レビビ?』

 

器を差し出すセシリーに、モンスターは申し訳なさそうな表情を見せる

 

「構わないわ、ところてんスライムを愛する者に人種何て無いもの

 

まだ貯蓄があるから遠慮しないで食べなさい♪」

 

『レビィレビッ♪

 

 

モグモグ パクパク

 

 

レビレビィレビィ♪』

 

 

「美味しいでしょ?

 

パクッ

 

うぅぅ~このプルンって食感がクセになっちゃうのよね♪」

 

『レビレビィレビィ♪』

 

 

「こらソコ!!」

 

 

「ビクッ!?」

 

『レビッ?』

 

慌てて声のする方を見ると、そこには灯りを持った40代ぐらいの警察の格好をし胸元にエリス教のシンボルマークを付けた人物が

 

 

 

「森から人の声がするので来て見れば、こんな時間に森で何を……って!?

 

アクシズ教のシスターじゃないか……それにソレはところてんスライム!?

 

ダメじゃないかね、ところてんスライムを作って食べるのは禁止されているんだよ」

 

「…………ふん!バレたんなら仕方ないわ、そうよ私はところてんスライムと可愛い少年団少女を愛して止まないシスターよ!!!」

 

 

「威張って言う自己紹介じゃないね……」

 

 

『レビッ、レビィレビッ?』

 

「アナタは逃げて、コイツは私の体を弄びオモチャの様に扱う邪悪なる人間よ」

 

『レビッ!?』

 

「止めてくれ!!そんな事しない!!!」

 

 

「私だけじゃないわ、ところてんスライムを食べたアナタにも野蛮な行為をするわ!!」

 

『ガクガク!!!』

 

 

「モンスター相手だからって言って良い事があるよ!!!

 

私は警察官だ!!!」

 

「おだまりなさい!!!覚悟は出来ているわよこの邪教徒!!手を出すなら私だけにするのよ

 

さぁ煮るなり焼くなり好きにしなさい!!!私はところてんスライムを愛する同士が見つかってもう満足よ!!!」

 

 

「数時間のお説教で済む案件じゃないか……全くコレだかアクシズ教は、取りあえず署に」

 

『レビッ!!!!』

 

ピタッ

 

セシリーを連行しようとする警察の人間の体にモンスターはタッチする

 

 

 

「ん? な……何だ?

 

 

わ……わぁぁぁぁ!?」

 

 

「ふぇ!?」

 

 

すると警察の人間の体が段々と縮んでいき

 

 

 

 

「…………あれ?

 

此処は何処? 僕何でお外に居るの?」

 

 

警察の人間の居た場所に、6歳ぐらいの年齢の少年がブカブカの制服を引き摺りながら周りをキョロキョロと見渡す

 

 

「あら可愛いショタ……じゃなくて!!

 

先の警察は?」

 

『レビッ!レビィレビッ!』

 

困惑しているセシリーにモンスターは少年を指差す

 

 

「ま……まさかあの子が先の警察!?」

 

『レビレビ♪』

 

「もしかして……アナタがやったの?」

 

『レビッ!』

 

再び草を動かす

 

 

「こ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

す……凄いわアナタ!!大人をショタに出来るなんて、なんて羨まし……凄い魔法ね!!!」

 

 

『レビッ?』

 

 

「ねぇお姉ちゃん此処どこ?

 

僕のお家知らない?」

 

 

「お姉ちゃん!?

 

(どうやら見た目だけでなく中身もショタになってるみたいね………そうだ!!)

 

ゴメンね、お家は分からないわ

 

でも大丈夫よ、お姉ちゃんはアクシズ教団のシスターだからボクみたいな小さな子と遊ぶのは得意なの

 

だからお姉ちゃんと暮らさないかしら?」

 

 

「えっ? アクシズ教団には関わるなってパパとママが」

 

 

「それは嘘よ、アクシズ教団はとってもとっても優しい団体何だから♪

 

ほら夏といっても夜は寒いわ、お姉ちゃんが温めてあげるわね」

 

「わぁ………温かい………ありがとうお姉ちゃん♪」

 

 

「どう致しまして

 

(はぁ…はぁ……ショタの温もり……最高!!!)」

 

 

『レビィレビッ』

 

 

「ありがとう、アナタ……いえ

 

ところてんスライムを愛して止まない同士のおかげで良い時間を堪能出来そうだわ

 

 

所でこの子って元に戻るのかしら?」

 

『ビィ!』

 

 

 

「何々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁそうなの、じゃあ今晩だけでも…………待てよ」

 

 

『レビッ?』

 

 

何やら考え事を始めるセシリーにモンスターは首を傾げる

 

 

 

「ねぇ同士、アナタが子供に出来るのは男の子だけかしら?」

 

『レビレビ』

 

 

うんうんと首を横に振る

 

 

「男女は問わないのね……………親愛なる我らの神アクア様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂にエリス教に勝てますよ!!!!!」

 

 




遂に羞恥心だけでなく異性への気持ちにサトシが気づいちゃいましたね(*´ω`*)ニヤニヤ
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