この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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歴代ロケット団のパーティーで最強の地方組が登場します


このすばの~この字は~拘りが強いのこ♪このすばの~のの字はノンビリ焦らずのの♪ このすばの~~~すの字は~~~素敵なラブリーチャーミな敵役のすを歌う敵役に祝福を

 

<ウィズの魔道具店>

 

カランコロン

 

『メノッメノメノォ』

 

「いらっしゃいませ

 

あっ! カズマさん」

 

「よっ」

 

『ナッ』

 

「珍しいですね、ナマケロさんとお二人で来るなんて」

 

「そういやコイツとだけで来るのは初めてだったか、あれ?バニルは?」

 

「バニルさんなら副業の用事で遠出してますよ」

 

「副業してたのかアイツ………なるほどな、だから先から氷の女王様(笑)がウィズが余計な事をしない様に目を光らせて『ふぅ』ティンダー!」

 

『メッ……』

 

 

「ふん! お前の行動パターンはもうお見通しなんだよ」

 

 

「余計な事なんてしないって言ってるんですけど、全然目を離してくれないんですよ」

 

「まぁその件に関してはソイツやバニルを応援するよ

 

 

そんでよウィズ本題に入るけど、実は今から俺ら全員で遠出する事になってな」

 

「はいはい」

 

「そんで向かう場所が……まぁ結構ヤバい……いやかなりヤバそうな場所でな」

 

「みなまで言わなくても大丈夫ですよカズマさん、当店の魔道具を持って行きたいんですね」

 

「いや会うのが最後になるかもしんねぇから、最後にお前のその立派で大きな物を拝みに来た」

 

 

「………………」

 

 

『メッノメノメッノメ!! ふぅぅぅ』

 

「ティンダヒィィ!!!

 

冗談だ冗談!!!!そんなドン引きすんな!?女王様お止めくださいぃぃ!!!!寒いぃぃぃ!!!」

 

 

『ナァ………ナマケ、ナンマケナマナマ』

 

『メノォ?

 

メノォメノ、メンノメッノ』

 

 

「やっぱり商品を買いに来てくれたんですね、もう最初からそう言ってくださいよ♪」

 

 

「………………」

 

 

「あっ! ユキメノコさん!!ライターをお願いします!!!」

 

『メノメッ!』

 

 

 

 

ウルトラ上手に焼けましたぁ~

 

 

「へっくしゅん!!!」

 

『ナママ、ナンマケナマッ』

 

「わぁってるよ……へっくしゅん!!俺が悪いんだろうが!!!へっくしゅん!!

 

そんでウィズ、何か良い物無いか」

 

「ありますよ、それもかなりの自信作が!!」

 

「へぇ~指輪か、如何にもなアイテムだな

 

コイツはどんなアイテムなんだ?」

 

「凄いんですよ!

 

その指輪を向けた相手の名前を呼ぶと、その人の魔力を10分間も0にするんです!!」

 

 

「…………10分間だけかよ」

 

「10分間もですよ、それだけの間魔力が使えないなんて相手からすれば大ピンチですから♪」

 

「ふぅん……まあ確かにMP0は敵味方関係なくキツイか、そんで」

 

「お値段はですね」

 

「いや値段じゃなくてデメリットは?」

 

「………………お値段は」

 

「デメリットを言え」

 

「…………………使用者は使ってからの4日間、全く動けなくなります」

 

 

「他のをくれ」

 

「お願いします!!お安くするので買ってください!!これをバニルさんに見つかったら、またバニル式殺人光線を食らわされてしまいます!!!」

 

 

「やっぱり不良品じゃねえかよ!!」

 

『メノォ!? メノッメノ!?』

 

「ユキメノコさんがオヤツのかき氷を作ってる時に、お店に来た商人さんからオススメされて……その時に」

 

『メノメッ……』

 

「メリットとデメリットが釣り合ってなさ過ぎだろ……」

 

「そんな事ないですよ、確かに1対1ならデメリットの方が大きいですが

 

冒険者はパーティーを組んでいる、つまり仲間が居ます!!

 

自らの身を犠牲に仲間に後を託す……最高に冒険者をやってる気分を味わえるアイテムだと思いませんか♪」

 

「いや全然、俺犠牲になりたくないし、そもそもなるべく俺は戦闘に関わりたくない」

 

「………………10分間も相手の魔力を封じれば、カズマさんのパーティーの皆さんならどんな強敵でも勝てますよ!!

 

なので………どうかご購入を……お願いします」

 

「うーん……でもよ………

 

 

(待てよ?

 

4日間全く動けないって事は、その間は俺はいわゆる寝たきりになって介護状態って事だよな………………ニヤリ)

 

 

 

よし分かった買わせて貰うぜ」

 

 

「ありがとうございます♪」

 

 

「その代わりコレ使って動けなくなったら、お前が元気になるまで俺の面倒見てくんねぇか?」

 

「カズマさんの面倒をですか?」

 

「あぁ、食事を食べさせたり部屋の片付けやったり

 

 

着替えとかお風呂の代わりに俺の体を拭いたり、トイレとか」

 

 

「あわわわ!!! それを私が!!!」

 

「嫌なら良いんだぜ、バニルにバレたらまたあの眩しい光線を食らわされて

 

2度と余計な買い物が出来ないように軟禁されるかもしんねえぞ」

 

 

「わわ分かりました!!お世話させて頂きます!」

 

「よし買った♪

 

(アクセルに帰って来る直前に使わねえとな)」

 

 

『メノッメノ、メノコメノッ?』

 

『………………ふわぁぁ………ナマァ』

 

アナタのトレーナーは良心がないのかと聞くユキメノコをナマケロは無視し、アクビをしながらカズマの首に巻き付く

 

 

<数分後 アクセルの町の外れ>

 

「旅の安全の為にウィズの店に買い物に行くと聞いた時は、どんだけ藁にも縋りたいのかと思ってましたが、魔力封じの指輪とは中々レア物を手にいれましたね」

 

「だろ? まぁ使ったら4日間寝た切りになっちまう激重デメリット付きだけどよ、ちゃんとアフターケアはあるし」

 

「どんなアフターケアですか?」

 

「おっと、それは買い手と売り手だけの取り引き内容だ

 

第3者は知る事を許されてねえぞ」

 

「…………何となくは分かりますよ、もし私の予想通りならばウィズの代わりは私がやってあげましょう」

 

「止めろ、せっかくウィズを合法的に間近で見れるんだ邪魔するな

 

って指輪を壊すなぁぁぁ!!!」

 

「それにしても、そんな物買うなんて本当に心配性だね君は……」

 

「当たり前だろ、絶対無事にアクセルに帰ってスマホをゲットして俺らはアイリスやティアラにモーニングコールとお休みなさいを毎日言って貰うんだ」

 

『ナマナマ~♪』

 

「…………あの側近の方々やオーティスが許さないと思いますよ、下手をしたらそのスマホとやらを王女に持たせないかも」

 

「ただお早うとお休みを言って貰うだけだろ、それにアイリスもティアラも年頃の女の子だ、スマホを使い始めたら夢中になって手放したく無いって言うに決まってる」

 

「そんなにそのスマホとやらは魅力的な品物なんですか?

 

通話用の道具なんですよね?」

 

「通話以外も使用するぞ、まぁソシャゲやらネットサーフィンは此処じゃ出来ないだろうが他の機能だけでも十分お釣りが帰って来るよ

 

何しろ俺の国のお前と同い年の女子達は、ソシャゲやネットサーフィンしないでも毎日1日の7割ぐらいはスマホを弄くるぐらいハマってるぞ」

 

「呪いのアイテムにしか聞こえませんよ!!

 

今更ですが……そんな呪いのアイテムにハマったり、そしゃげとかねっとさーふぃんと意味不明な単語を使っていたりと

 

カズマやシトロン達の国は独特な文化なんですね」

 

「はぁ!?

 

此処やポケモンが居るアイツらの国と違って俺の国の文化は普通だ!!!」

 

(異世界の人間からすれば、各々の世界の文化が異質に見えちゃうのは仕方ないと思いますよカズマさん)

 

 

「カズマ!!めぐみん!!クリス!!馬車が来たよ!!」

 

等といった会話をしている間に、ヒスイの村行きの馬車がやって来る

 

 

「何人だい?」

 

「人間が9人で、モンスターが」

 

「あぁお嬢ちゃん」

 

すると御者らしき中年男性が人数を説明しようとするダクネスに待ったを掛ける

 

 

「そのモンスターの子達は置いて行きな」

 

「心配は無用だ、確かにこの子達はモンスターだが心優しく大人しい子達だ

 

迷惑など掛けはしない」

 

 

「そうよ!!

 

特にイブは未来の神になる優秀で賢い子なんだから、差別なんかしたらアナタが老後を迎えた時に裁かれるわよ」

 

 

『アゥアゥ! オシャマ!』

 

「違う違う、この子達がモンスターだから追い払うんじゃない

 

お前さん達に皆懐いとるのは見て分かる、その子らペットなんだろ?」

 

「ペットじゃありません友達です」

 

「そうだよ!」

 

『ピッカッ』

『デンネッ』

 

 

「友達!? なら益々置いて行け!!」

 

「何故ですか?」

 

 

「ヒスイの村に行くにはウォーブランを通るのは知ってるか?」

 

「は……はい」

 

 

「今ウォーブランは魔王軍と全面戦争の為にレベル40以上の冒険者達を集めていてな、だからかウォーブランの周りにはレベル40になる為に大量の冒険者達がモンスター退治に明け暮れてやがる

 

魔王軍との全面戦争で戦果を上げれば、戦の為に貯めに貯めたウォーブランの金が貰えるらしいからか冒険者達は皆、戦争の選抜メンバーに入りたくて躍起になってんだ

 

そんな所に友達を連れて行けば経験値にされてしまうぞ」

 

 

「そういう事だったんですか………なら大丈夫ですよ、マフォクシー!」

 

『フォク』

 

パシュン

 

マフォクシーをボールの中に入れる光景を御者に見せる

 

 

「なんと!?」

 

「近くに冒険者達が居たら皆をこのボールの中に避難させます、ソレなら良いですよね?」

 

パシュン

 

『マフォクシ』

 

 

「あ……あぁ……凄いなぁモンスターを出し入れ出来る道具とは、アクセルはそんな便利で高度な物を生み出してたのか」

 

「まあ最初は初めて見る構図だったから作るの難しかったけど、慣れちまえば結構楽々に作れるぞ」

 

「なに?まさか兄ちゃんが作ったのか!?」

 

「まぁ」

 

「凄いじゃねえか、まだ若いのにこんな便利な物生み出すとは兄ちゃん天才か!!」

 

「………………ふっ、まあこんなのお茶の子さいさいさ」

 

 

 

「レシピを見て工作スキルに頼り作っているだけで、良くもまぁあんなドヤ顔が出来るものだ」

 

「きっと褒められたがり屋なのよ」

『ピカピカ』

 

 

「今更ですが、セレナ……それにピカチュウも随分とカズマに厳しいんですね」

 

 

「色々合ったの……」

『ピィカァ』

 

 

 

 

 

 

「カズマは本当に凄いんですよ♪」

 

 

 

 

「サトシは逆にカズマの事を褒めてるね」

 

 

 

「おぅいおぅい止めてくれサトシ、それ以上話を広げられたら俺の武勇伝を御者さんに話さなければならなくなるぜ」

 

「ほぉ~そいつは良い!!

 

ヒスイの村まで4日は掛かるんだ、暇潰しになるし是非移動しながら聞かせてくれ」

 

「おやおや~リクエストされたんなら仕方ない、良し……では先ず魔王軍の幹部4人を倒したのが実は俺だという事から語るとしよう」

 

カズマの真実と偽りと盛った武勇伝をBGMに馬車はヒスイの村に向かう

 

 

 

『こうしちゃおけニャいニャ!!』

 

『ソォォナンスゥ!!!』

 

 

その出発する光景を彼らに見られているとも知らず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<アクセルを出発してから半日が過ぎた夜>

 

「そこで俺はクレアに言ってやったのさ、本当にアイリスの事を大事に想ってるなら目眩ましだろうが騙し討ちと言った生き残る為に必要な戦い方を教えてやれって

 

その説得にアイツは折れ、アイリスの教育係を俺に任せてくれたのさ」

 

「ま……まさかアイリス王女様の教育係をやってたとは、スゲー大物だったんだな兄ちゃん」

 

「しかもカズマが教えたおかげで、ちゃんとアイリスとティアラのピンチを救う事になったんですよ♪」

 

「そうそう、つまり今王都があるのは俺の教育のおかげって訳だな」

 

「王女様のピンチってぇと、もしかして例の襲撃犯や義賊の事件か?」

 

「えぇ、あの時はカズマだけでなくクリスや俺にピカチュウ達も『ピカピぃぃ!!!』「バカッ!!!」ムグッ!?」

 

 

 

「あれ? 確かあの素敵な義賊の方やヒステリック男が王宮に居た時は、カズマとサトシ達は宿に居たのでは?」

 

「ききき!きっとロトムの流した映像を見て自分達の事だと思い込んでいるんだろ!!!

 

だなクリス!!」

 

「うんうん!!!!

 

それよりオジサン!!もう夜だし、そろそろ寝る場所を探した方が良いんじゃないかな!

 

ユリーカも眠くなったでしょ?」

 

ダクネスに話を振られクリスは勢い良く頷き、急いで話題を変える

 

「まだアタシ眠くないよ、もっとカズマとサトシのお話聞きたいもん

 

ねぇねぇ!それでお姫様はどうなったの」

 

「つ……続きは明日な

 

(なるべく銀髪盗賊団が出ない様に話作らねぇと)」

 

こうして旅行初日が終了する

 

 

 

 

<2日目 早朝>

 

 

「迫り来るクーロンヒュドラの激しい攻撃を何とか交わし、奴の莫大な魔力を魔王軍の幹部であるリッチーとの戦いで得たドレインタッチで吸い上げて動きを抑えた俺は仲間に止めは任せたぜと合図を送った

 

こうして最強のモンスタークーロンヒュドラは我々の手に落ちたのさ」

 

「凄い!!そんな怖い奴をやっつけたんだ♪」

『デンネデネ♪』

 

「うん! 皆で頑張ったんだぜ♪」

 

「なんてこった……クーロンヒュドラが打ち倒されたってのは聞いていたが、まさかソレもカズマさんの手柄だったとはな!!」

 

「おっと俺だけじゃねえ、俺達の手柄さ」

 

「おぉソイツはすまねぇ、いやぁ若い冒険者なら自分だけの手柄だってアピールするもんだってのにキチンと仲間と協力したと自分を傲らねぇとは立派だねぇカズマさん!!」

 

「いやぁ何々」

 

 

 

 

 

『リオリオ、リオルルッカリィ?』

 

「……放っておいてやれ、王都以来の他者からの絶賛を噛みしめているんだ

 

ヘソを曲げアクセルに帰るなんて言わんように楽しませてやろう」

 

あの時カズマから合図を貰ってないよと首を傾げるルカリオに、ダクネスは真実と偽造を織り交ぜ、なるべく自分だけでなく仲間と一緒にを強調し仲間想いアピールする武勇伝により

 

御者から、さん付けされ益々調子に乗るカズマに呆れながらも彼がヘソを曲げないよう放っておく様に伝える

 

 

<その日の昼>

 

セレナが作って来た昼飯のサンドウィッチとデザートのチーズケーキを食べる為に馬車から降りる事に

 

『リィマァ~リマリィマ♪』

 

『ガツガツムシャムシャ』

 

『リィマァリ♪』

 

「ハリマロン、バルスリンに自分の分あげてるけどお腹空いてないの?」

 

『リマッ!! リマリィマ、リィマァリ♪』

 

 

『バルスリンちゃんが喜んでる姿が俺の昼ご飯だってロト、ハリマロンは他ポケの食べる姿で空腹が満たされる

 

データ更新ロト』

 

『マフォクシ……フォクフォク』

 

「後でお腹空いたって言っても知らないわよ」

 

 

『リマリィマ!

 

リマッ! リィマッ!!』

 

『アゥ!? オシャマッ!!!』

 

「ちょっと!?それイブとアタシのご飯でしょ!!!」

 

『リィマァリ♪』

 

『ガツガツムシャムシャ』

 

『オシャァァ!?』

 

「ストップ!!バルスリンストップ!!!あぁぁ……全部食べられた………うわぁぁぁん!!アタシ達のお昼!!!!

 

こうなったら、めぐみん!!!シトロン!!!代わりにアナタ達のお昼寄越しなさい!!!!」

 

「ガツガツムシャムシャ」

 

「ちょっと全部食べないでよ!!!」

 

「ゲップゥ

 

この世は弱肉強食なのです、自分のご飯を易々と奪われる者に昼飯を食らう権利などないのです」

 

「アクア、めぐみんとバルスリンのデザートをアナタに上げるわね」

 

『バケェェェ!?』

「ちょっ!? なに私達の皿からチーズケーキ奪ってるんですか!?」

 

「この世は弱肉強食なんでしょ、バルスリンがアクアとイブの分を食べたんだからトレーナーのアナタも責任を取らなきゃダメよ」

 

 

『リィマァ!!リマリィマ『フォォクシィィ!!!!』リマァァァァ!?』

 

バルスリンのデザートを返せと訴えるハリマロンだったが、マフォクシーの<だいもんじ>により黒焦げに

 

 

 

 

 

 

 

『オシャマ……オシャマ……』

 

「流石にチーズケーキだけじゃ足りないわね……」

 

 

「ハリマロンがスミマセン!!

 

お詫びに僕のサンドウィッチ全て食べてください」

 

『ナマァァ!!! ナマァケッ!!!』

 

「えっ? どうしたんですかナマケロ?」

 

アクア達にサンドウィッチを渡そうとするシトロンの手をナマケロが止める

 

『ナマナンマ、ナンマケナマッ』

 

『頭に栄養を送る為にちゃんと食べろだってロト』

 

 

『ナマァ!ナマナマッナマケッ!!!』

 

『ソイツらの昼飯は俺が調達して来るから、ちゃんと食べとけだってロト

 

よっぽどシトロンにスマホを作って欲しいみたいロトね』

 

「………あはは」

 

 

約10分後、大量の果物と巨大な魚をナマケロが持って来たおかげでアクアとイブの御機嫌は回復し

 

「こ……こいつはヘラクレス・マグロじゃねえか!?

 

高レベルの冒険者ですら一飲みする危険モンスターを逆に狩りやがったのか!!」

 

「ふっ! 流石は我が相棒だナマケロ」

 

「相棒!?

 

ふはは!!スゲーなカズマさん、あのヘラクレス・マグロを逆に狩りやがる奴……いや方を相棒にするなんてよ!!」

 

御者からのカズマの評価がまたも上がり、更にはナマケロまで上がったのである

 

こうして昼食を取り終えた一同は再び馬車で移動を始める

 

 

<当日 夕方>

 

「しかしアルカンレティアに行った時と違い、出会ったモンスターはナマケロが見つけたヘラクレス・マグロだけとは実につまらないです

 

もっと命を脅かすようなヤバいモンスターでも出て来てくれませんかね」

 

「めぐみん止めて……そういう事言ったら本当に出て来そうじゃない」

 

「いいじゃないですか、あの御者のオジサンにカズマやナマケロだけでなく、私やバルスリンも凄い凄いと太鼓判を押して欲しいのです

 

さあ来なさい凶悪モンスター、我らの爆裂魔法とだいばくはつで消し飛ばして差し上げますよ」

 

『バケチャバ! バケバケチャ!』

 

 

「だからフラグ立てないで!!」

 

「大丈夫だよアクアさん、この辺にモンスターの気配なんて全くないから」

 

【その代わり、人の気配は尋常じゃないほど感じます】

 

(オジサンが言ったように、この辺のモンスターは冒険者達が倒したのね)

 

ガタガタ!!

 

 

先ほどまでは道が一本しかなかった草原を移動していたが、山道に入ると道が複数に別れ石や木の枝が地面に散乱している為かガタガタと車内が揺れ始める

 

「山道に入ったか、ならもうウォーブランの領域に入ったようだな」

 

「あぁそうだ、ほれ見てみろ」

 

隙間から御者の座る場所を見ると、剣や斧に鍵爪と様々な武器を装備した筋骨粒々な男達が山道を歩いているのが目に入る

 

更にその近くにも、それまた側にも冒険者らしき一団が周りをキョロキョロと見渡す

 

 

「この辺のモンスターは人を襲う凶悪な奴らばっかりなんで「ビクッ!!」冒険者達からすれば経験値を稼ぐには打ってつけだ、まあ大体は冒険者達が返り討ちを食らうケースが多いが

 

今回は魔王軍と戦うって意気込んでる奴らが来てやがる、この辺のモンスターでも敵わねえみたいだな」

 

「…そ………そうか、ふっ!

 

ヒスイの村に用事が無ければ、俺達もウォーブランに行って魔王軍討伐に参加してウォーブランの王族や冒険者達に俺達の強さを見せ付けてやりたかったぜ」

 

 

「ソイツは残念だ、カズマさんとナマケロ君達が加わったら魔王軍を倒せたってのによ」

 

「俺もカズマやナマケロなら勝てると思うんだけどな」

 

「仕方ねぇんだ、俺とナマケロの長年の夢の為にヒスイの村にどうしても行かなきゃいけねぇんだ」

 

「世界の命運が掛かるやもしれん戦いよりも大事な夢を持ってるたぁ……やっぱり大物はちげえなぁ♪」

 

「ふはははは」

 

 

 

 

 

 

 

「凶悪なモンスターが居るって聞いてビク付いてたのに、立ち直り早いわね」

 

「しかも魔王軍討伐に参加してやりたかったとか、昨日までと真逆な事言ってますよ」

 

「言わせてやれ……」

 

 

「ねぇカズマ」

 

「はいカズマだよ、なんだユリーカ?」

 

 

「お話聞いてたらカズマって凄く強いのに、何でウォーブランの人達に見つかって戦わされるの嫌だぁぁって部屋に閉じ籠ってまで嫌がってたの?」

 

((((ユリーカぁぁぁぁ!?))))

 

(それ聞いちゃダメな奴です!!!)

 

ユリーカ以外の女性陣の脳裏に、御者のオジサンに対しせっかく築き上げてきた凄腕冒険者としてのブランドが崩壊しイジケてアクセルに帰るとみっともなく泣きじゃくる光景が過る

 

「カズマさん……その子の言ってるのは本当なのかい?」

 

「………………………………………………………………………………ふっ、いくら強いと言っても人間生きていれば負ける時がある

 

俺1人だけならともかく、もし負ければ……ユリーカ、お前みたいな小さな子に危険が及ぶだろ

 

だから念には念をと考えた俺は行くのを拒んでいたんだ、まぁ結局はナマケロの願いを叶える為に出掛ける事になったけどな」

 

「おぉぉそうだったのか!!! てっきり今まで話してくれた話は全部嘘で口先だけが取り柄のホラ吹き野郎かと思っちまったぜ!!」

 

「ふっ! そんな訳ないだろ」

 

「わぁぁ~♪カズマって強いだけじゃなくて優しいんだね♪」

『デンネデネ♪』

 

「なぁになぁに~人として当然の事をしただけさ」

 

「流石はリーダーカズマ♪」

 

「「リーダーカズマ♪」」

 

「フッハハハハ、おいサトシ止めろ止めろ

 

ユリーカやオッサンにまでリーダーカズマ呼びされるのは照れるぜ」

 

 

 

 

 

「「「「「………………………」」」」」

 

ユリーカ以外からの女性陣の冷めた視線を無視し高笑いをあげる

 

 

「…………ふふ♪」

 

そしてそんなカズマや彼を純粋に尊敬するサトシを見て、シトロンは何故か優しげな笑みを浮かべていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<3日目 昼>

 

「そしてアルダープの悪事を俺達が暴いた事で、アクセルを奴の悪政から解放する事に成功したって訳さ」

 

「アルダープの悪評は良く耳にしていたよ、あの悪徳領主の悪事を暴くたぁ……間違いなくアンタはアクセルの救世主だよカズマさん

 

もしその夢を叶い終えたら是非魔王軍討伐の戦いに赴いてくれ!!アンタとナマケロ君ならヤれる筈だ!!!」

 

「あぁ分かった、だがその夢を叶えるのにはまだまだ時間が掛かるんでな

 

それまでは待っててくれよ」

 

「勿論だ!!」

 

 

 

 

「夢ってスマホ作って貰うだけだから、そんなに掛からないんじゃないかしら………」

 

「……………はぁ……はぁ」

 

「ダクネス、カズマが段々いい加減な男になっているからって興奮しないでください」

 

「してにゃい!!!」

 

ヒスイの村に向けて出発してから3日目、ウォーブラン王国に近付くに連れて昨日よりも外をうろつく冒険者の数が増え始めた為

 

ピクピク

 

「ごめんねデデンネ、後ちょっとだけ我慢してね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『皆昨夜からボールの中だから暇そうにしてるロト』

 

『ぐぅ~ぐぅ~』

 

 

図鑑の中に居るロトムと、寝心地の良いカズマの首から離れたくないナマケロと、ある1匹以外はボールの中に隠れていた

 

 

「それで………あれ?

 

どうしたサトシ、今日は全然合いの手入れてくれねえじゃねえか」

 

 

「ん? あっ………ごめん……忘れてた」

 

『ピカ…………ピカ………』

 

 

サトシと、ロトムとナマケロと同じくボールに入っていないピカチュウはボーとしながら馬車の隙間から景色を眺めカズマからの問いに生返事を返す

 

 

「サトシ?ピカチュウ?

 

 

はっ!! まさかコレって!!」

 

「何々? どうしたの?」

 

「確か最後に摂取させたのは……へいロトム」

 

『ピピピ

 

2週間前にキルちゃんとゆんゆんとしたのが最後ロト』

 

「2週前!?

 

なら間違いない!!!」

 

「ねぇ何の事?」

 

 

「しまったぁぁ!!祭りの準備に目が行って摂取させるの忘れてたぁぁ!!!」

 

「もしかしてセレナが教えてくれたアレの事ですか?」

 

「えぇアレよ!!」

 

「どうするの!!ここじゃバトル出来ないよ」

 

「すみませんオジサン!! 何処かこの辺りに人目に付かない場所はありませんか!!それもなるべく広い場所が」

 

「こ……この奥に洞穴がある、あそこはモンスターが生息してねぇから冒険者達も来ないだろうが……どうした一体?」

 

「急病人と急病ポケが出たんです!!」

 

「なんだって!? なら病院に行かねえと!!」

 

「ねぇ……」

 

「残念だけど、この病気は病院でも女神や神でも治せないの専用の特効薬を摂取させるしかないわ

 

だから今言った場所に至急向かって!!」

 

「わ……分かった!!」

 

 

「ふぅ……取りあえず一安心だな、そんで誰が投入する?」

 

 

「僕がやります、サトシとは久しぶりにやりますし」

 

「良し頼んだ」

 

「では残りの皆は冒険者達が来ないか見張るとしようか

 

ん? どうしたクリス?

 

そんな隅っこに体育座りになって」

 

 

「………………して……いで」

 

 

「はぁ?」

 

「皆して無視しないでよ………」

 

「あっ………そういえばお前は初めてだったな、すまない説明するから機嫌を直してくれ」

 

カクカクシキジカ

 

カクカクメブキジカ

 

 

 

「まさかポケモンバトル欠乏症なんて病気があったなんて………それでサトシもピカチュウも心ここにあらず何だ?」

 

 

「あぁ、まだ初期段階だから2人とも大人しいが酷くなると会話も出来なくなり自分達だけで戦い始めてしまうんだ

 

だから急いで特効薬<バトル>を摂取させないと」

 

 

「……………ヤバい病気だね

 

 

(アルセウスさんの国に、そんな恐ろしい病気があったなんて)」

 

【エリス様……そんな病気は存在していません】

 

(えっ? そうなの?)

 

 

 

「待って………確か………へいロトム、サトシとピカチュウがロケット団と最後に会ったのって何時だったかしら?」

 

『ピピピ

 

 

シトロンとユリーカと出会った日だから、10日前ロト』

 

「まずいわ!! もしかしたら合併症のロケット団欠乏症も再発してるかも!!」

 

「何だって!!!」

 

 

「合併症もあるの!?」

 

【………因みにそんな病気もありませんからね】

 

 

 

 

「どうしましょう!!ロケット団が今何処に居るか何て僕達知らないですよ」

 

 

(アクセルでマラサダ屋さんをやってるロトが、でもソレを言った所でアクセルまでは2日掛かるロトし……)

 

 

「も~!!アタシ達がカロスを旅してる時は毎日出て来て、遅くても1週間後には来てたのに何で10日も出て来ないのよ!!」

 

 

 

「わぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

「なんだ!?」

 

 

すると突然男性の凄まじい叫び声が聞こえる

 

「うわぁぁぁ!?」

 

 

「まただ……何だいったい!?」

 

「モンスターに返り討ちでも食らった冒険者の悲鳴だろうな」

 

 

「おぉ!!来ましたかヤバい凶悪モンスターが、行きますよバルスリン!!」

 

「待てロリっ子、今はそれよりもぉぉぉぉ!?」

 

「なんだぁぁぁぁ!?」

 

突然馬車が激しく揺れ始め

 

 

 

「痛ったた……誰だ、こんな所に落とし穴など掘りやがって」

 

馬車が揺れたのは、道に作られた落とし穴にはまり落下したからであった

 

 

「「「落とし穴…………」」」

 

 

落とし穴と聞いてセレナ達がまさかと感じた瞬間

 

 

 

「「『なっはははははは!!!!!』」」

 

 

「何だ!?」

 

上から複数の笑い声が聞こえ御者が何だと言うと

 

 

何処からともなく音楽が流れる

 

 

《背景BGM お馴染みのあのBGM》

 

 

 

「何だかんだと聞かれたら」

 

「答えてあげるが世の情け」

 

 

 

 

「世界の破壊を防ぐ為」

 

「世界の平和を守る為」

 

 

 

 

 

「愛と真実の悪を貫く」

 

「ラブリーチャーミな敵役」

 

 

 

 

 

「ムサシ!」

 

「コジロウ!」

 

 

 

 

 

 

「銀河を掛けるロケット団の2人には」

 

「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ」

 

 

 

『あぁニャンてニャア~』

 

『ソォォォナンス!!』

 

『マッネマッネ~♪』

 

 

 

 

 

 

「お姉さん!!お兄さん!!今日も生かした登場でしたよ!!!」

 

 

「ありがとねレッドガール」

 

 

「本当良いタイミングよ、来てくれてありがとうロケット団!!」

 

 

「「『はい?』」」

 

感性が似ているめぐみんならともかく、何時もまたアナタ達かと文句を言うジャリガール(セレナ)が自分達が来た事を何故か喜んでおり目を丸くする

 

 

 

「な……なんか調子狂っちゃうけど、今日こそピカチュウとその他諸々のポケモン達を戴くわよ!!」

『ソォォォナンスゥ!!!!』

 

「結構深く掘ったんだ、這い上がってくるの大変だろ!」

 

 

『先ずはこのマジックハンドでピカチュウをゲットでチュ『オシャァァァ!!!!』ニャバァァァ!?』

 

ボールから出され馬車の底にクッ付くイブの<アクアジェット>によって馬車は浮上し落とし穴から脱出に成功、その際にマジックハンドを使う為に落とし穴を覗くニャースの顔面に馬車がぶつかる

 

 

 

「あらら……あっさり脱出されちゃったわね」

 

「ふふん♪イブの聖なるアクアジェットに掛かれば、落とし穴からの脱出なんてお茶の子さいさいよ」

 

『脱出するにしても、あんな勢い良く浮上するニャァ!!

 

メチャクチャ痛かったのニャ!!!!』

 

 

 

無事に地上に着陸した馬車から降りたカズマ達とロケット団が相まみえる

 

「げぇ……そこらじゅうに落とし穴がありやがる」

 

「お前らが何処の道を通るか分からないから、取りあえずこの辺りを掘って掘って掘りまくったんだ」

 

 

「…………先の悲鳴は落とし穴に引っ掛かった冒険者の方々の物でしたか」

 

「サトシ、ほら見てみろ特効薬が来たぞ」

 

『リオリッオリ!!!』

 

ダクネスとボールから出されたルカリオは自分達が支えるサトシとピカチュウに特効薬<ロケット団>を見せる

 

 

「…………あぁロケット団だ」

 

 

『…………ピカッカピカ』

 

 

 

 

「なんだ? もしかしてまたジャリボーイもピカチュウもポケモンバトル欠乏症か?」

 

 

「えぇ、だからアナタ達にはサトシとピカチュウとバトルして貰いたいの」

 

 

「ムカッ!! 何でアタシらがジャリガールの言う事聞かなきゃいけないのよ!!!」

 

 

「良いじゃないか、寧ろ今回はバトルの方がありがたいだろ?」

 

「おっと、ふふふ!そうだったわね

 

だから態々遠出するジャリボーイを追い掛けたんだわねアタシ達」

 

 

 

 

 

「お……おいアンタ達、大丈夫なのか?」

 

 

「大丈夫だよオジサン、サトシとピカチュウが直ぐにアイツらヤッ付けちゃうから!!」

 

 

「いやお嬢ちゃん、あの連中の事でなく」

 

 

 

「さあ行くぜジャリボーイ!!」

 

「えっ……あ……あの構えって……」

 

 

コジロウが掌を大きく広げ右手を前に出す構えを取り始め、それを見た全員に衝撃が走る

 

 

 

「いでよ!! ヒドイデ!!! ミミッキュ!!!」

 

そう叫ぶと地面に魔方陣が浮かび上がり其所から

 

 

 

 

 

『ドイデェ~♪』

 

トゲの付いた、まるで髪の毛の様に長い触手が頭上に生えるポケモンがニコやかに笑いながらコジロウに飛び付き

 

 

クカッ………カカカカカ……キキキ

 

ピカチュウの見た目をした布にクレヨンで描かれた目や、杖のような形をした尻尾を生やすポケモンが不気味な声を出しながら出現する

 

 

「キャァァァ♪ヒドイデよぉぉぉ可愛いぃぃ♪」

 

「ウソ……だろ……それサトシがやってる召喚じゃねえか!!」

 

「前に、そこの女の人がシーフのスキルを使ってたけど……もしかしてアナタ達も冒険者登録をしたの?」

 

 

「えぇそうよ」

 

 

「じゃあもしかして……」

 

『その通りニャ、コジロウはジャリボーイとおニャじモンスターマスターと呼ばれるクラスにニャたのニャ!!』

 

『ソォォォナンスゥ!!!』

 

 

「な…何故だ、モンスターマスターはモンスターが心を許した者がなれるクラスなんだろ

 

奴等は悪人なんじゃ?」

 

「………………いえ、凄く納得出来ます」

 

「うん………」

 

「だよね……」

 

 

 

 

 

『ドイデェ~♪』

 

「ヒ……ヒドイデ………あはは…お…お前が……喜んでくれて……う……嬉しいよ」

 

頭の全ての触手で包み込まれトゲが刺さるも、自分の頬に擦りよる<ヒトデナシポケモン>ヒドイデをコジロウは紫色の顔になりながらも優しく撫でる

 

だがそんなコジロウとヒドイデを引き剥がす存在が現れる

 

『マンネェ! マネマンネェ!!!』

 

『ドイデェ!? ドイデド!!』

 

『マネマネマネマッ!!!』

 

『ドイデドイデドイデ!!!』

 

コジロウからヒドイデを引き剥がしたマネネと、何をするのと怒るヒドイデによるケンカが勃発

 

彼女達は互いの手をブンブンと振り回しぶつけ合う

 

 

「こ……こら………ダメだろ2人とも………お……俺の事で………ケンカしちゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの人はロケット団ですが、自分のポケモンにはかなり好かれてますもんね」

 

「そうよね、何時もマーイーカにもハグされてたもの」

 

 

「そ……そうなのか……」

 

 

「あぁ可愛い!!ヒドイデ可愛いぃぃ!!」

 

 

 

「へいロトム、アクアの反応からしてあのヒトデみたいなのは水タイプか」

 

『お任せロト

 

 

 

ヒドイデ ヒトデナシポケモン みず どくタイプ

 

頭にある触手で獲物を捕らえ猛毒が宿るトゲを刺し動きを止める、トゲに刺された者は痺れや倦怠感に襲われ治療が間に合わなければ命の危険がある』

 

 

「ど………どど………どこが可愛いんだヤベェ奴じゃねえか!?」

 

 

「お……お兄さんさっき刺されてませんでした!?ってか顔色からして毒に犯されてますよね!!!大丈夫ですか!?」

 

 

 

「だ……だいじょ……ばない……あぁ……あぁ……あぁぁぁ」

 

「アクアさん治療してあげて!!!あの人死にかけてる!!!!」

 

 

 

 

「キャァァァ!!!お肌プニプニしてるぅぅぅ♪」

 

『ドイデェ?』

『イラッ!

 

オシャァァァ!!!!』

 

『ドイデェェェ!?』

 

「ちょっイブ!? 何でアクアマグナムをヒドイデちゃんにぶつけるの!!!」

 

 

 

「抱っこしてないで治療してあげてぇぇ!!!」

 

 

 

「そ……そうだぞアクア……そ……その子はわ……私が抱っこするから、ち……治療してやれ

 

さて」

 

ムギュゥゥ

 

「はぁ!!はぁ!!!あぁぁぁん♪」

 

 

『ドイデェ!?』

 

 

「オメェはこんな時にも性癖を拗らせんな!!!」

 

 

ヒョイ

 

『リオリ!!』

 

「ひゃ? ひゃひをひゅるひゅかりお!!

 

<なっ? 何をするルカリオ!!>」

 

毒の影響で呂律が回らないダクネスからヒドイデを引き離し、ルカリオはトレーナーをアクアに投げ

 

そして

 

 

ムギュゥゥ

 

『ルカァ♪

 

 

 

 

 

 

リオ? リィオリ? リオリッオ?』

 

『ニャに驚いてるニャ、オミャーはがねタイプニャから毒が効かニャいのは当然ニャ』

『ソォォォナンスゥ!!!』

 

 

『…………………』

 

『ニャんであのルカリオ、ニャいてるのニャ?』

 

『ナァンス?』

 

ルカリオが快感を味わえず落ち込む一方で

 

 

 

キキキ……カカカァ

 

「ねぇお兄ちゃん、あのピカチュウみたいなポケモンはなに?

 

ヒドイデも可愛いけど、あの子も可愛い♪」

 

『ピキッ』

 

「確か………ミミッキュだったかな?

 

へいロトム」

 

『はいはいお任せロト

 

 

ミミッキュ ばけのかわポケモン ゴースト フェアリータイプ

 

人気者になる為にピカチュウの姿を真似ているポケモンで『ピキッピキッ

 

クカァァァ!!!』ロト!?』

 

「キャッ!?」

 

「ユリーカ!!!」

 

パシュン

 

『デネデネッ!!!

 

デネェェ!!!』

 

「デデンネ!?」

 

何の前触れもなく<ばけのかわポケモン>ミミッキュはロトムとユリーカに<シャドーボール>を放ち、彼女を守る為にボールから飛び出したデデンネが盾となり防ぐ

 

 

「ちょっとミミッキュ、アンタの相手はコジャリガールでもロトムでもなくてピカチュウでしょ!!」

 

クキキキ………カカカァ、クカカカキ

 

「はいはい嫌いなピカチュウにソックリさんや憧れてる扱いされて苛立ってんのね、だったらその苛立ちを本ポケにぶつけちゃいなさい」

 

 

クキキキ……カカカァ!!

 

納得したのか、ミミッキュは布の下部分から鋭い目でピカチュウを睨み付ける

 

 

『…………………ピッ?』

 

「…………………この気配…………あっ!?ミミッキュ?

 

もしかしてお前アローラのロケット団のミミッキュか!!」

 

 

「はぁ? アンタ見てなかったのコジロウがミミッキュとヒドイデ呼んだの」

 

『ピカッピカピ!?』

 

「あれ? 何でロケット団が居るんだ?」

 

 

「ほ……本当にサトシもピカチュウも、あの時に意識無かったんだね」

 

 

「実はねサトシ

 

 

 

カクカクシキジカ

 

 

カクカクメブキジカ

 

 

 

なの」

 

 

「そうか、まさかロケット団も俺と同じでモンスターマスターになってるとはな………へへ♪」

 

「サトシ?」

 

「面白いじゃんか、これで今までのロケット団のポケモン達と全員と戦えるんだ

 

あの時はカスミとタケシやラティアスのおかげで助かったけど、今度は絶対お前達のポケモン達全員に俺とピカチュウ達で勝ってやる」

 

『ピッカァピィ!!』

 

 

「………ポッ♪」

 

ニヤリと笑いながらピカチュウと共にロケット団を見るサトシの横顔に、赤面してしまうセレナであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(メチャクチャお話の主人公とヒロインみたいなムーヴかましてんなアイツら…………羨ましい)

 

 

 

 

 

「そういう強気な台詞はね、今ミミッキュに勝ってから言うもんなのよ!!!

 

コジロウ!! さっさと来なさい!!」

 

 

 

『ドイデェ……』

 

「気にすんなヒドイデ、それよりもマネネとちゃんと仲良くしてくれよ」

 

『ドイデェ♪ ドイデドイデェ』

『マネマッンネェ♪』

『ドイデェ♪』

 

「いやぁにしてもアタオカガールありがとな、メチャクチャスッキリしたぜ♪」

 

 

「そのアタオカガール呼びを止めないと裁きのグーを与えるわよ

 

 

って言いたいけど、ヒドイデちゃんを抱っこさせてくれたから許してあげるわ

 

 

次からはアタシの事をアクア様、もしくは偉大なる女神アクア様、はたまた全知全能なる女神アクア様の3択から選びなさい」

 

 

「コジロウ!!!!10分しか制限時間無いんだから早く!!!!!!」

 

 

「今行くよ!!

 

そんじゃありがとな、アタオカ女神様」

 

 

「はいは~い♪

 

 

 

 

 

ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そっちはミミッキュとヒドイデのタッグだな、じゃあ此方は」

 

 

クカァァァ!!!! クカカカキィィ、キキキクカカカァ

 

 

『ピカッ?』

 

 

『どうやらミミッキュはピカチュウとのタイマンを望んでいるようニャ』

 

「そういやソイツ、ピカチュウに凄い対抗心を持ってたよな」

 

『ピカピ! ピカカピッ!!』

 

「あぁ! タイマン望むところだ」

 

 

「なに言ってんのよミミッキュ、複数で挑んだ方が確実に勝てるわよ!!」

 

クカカカキィィ!! クキキキ……クキキキ……

 

「……………はぁ、仕方ないわね

 

アンタはピカチュウに対する意識が本当に強いわね、まぁアタシ嫌いじゃないわよそういうの」

 

クカカカァ! クキキキ!!』

 

「はいはいどうも

 

じゃあコジロウ、アンタら他の連中ね」

 

 

「あいよ、ヒドイデ!マネネ!それにソーナンス

 

やってやろうぜ」

 

『ドイデェ~♪』

『マネマェ~♪』

『ソォォォナンスゥ!!!』

 

 

 

「(マジかよ!?

 

只でさえ攻撃を跳ね返すソーナンスに状態以上ブン投げてくるマネネだけでも厄介なのに猛毒持ちの奴まで加わるのかよ、どうせならあのピカチュウ擬きの奴の方が良いんですけど!!!)

 

お……おいナマケロ、今日もヤル気出してくれ」

 

 

『ぐがぁぁ~ぐがぁぁ~』

 

 

(こいつ人の気も知らないでヨダレ足らすぐらい爆睡してやがるぅぅ!!!!!!)

 

 

「お………おいカズマさん」

 

 

「あん?……な……何だオッサン?」

 

御者がカズマの名を呼ぶ

 

「カズマさんは大丈夫だろうが、お仲間さんは大丈夫なのかい?

 

かなり切羽詰まった状況だぞ」

 

「……なぁに大丈夫だ

 

(まぁルカリオにイブは進化したし、セレナとシトロンは俺よりコイツらとやり慣れてるだろうし、最悪めぐみんかバルスリンにレッツ爆裂して貰えば何とかなるだろ

 

ナマケロはヤル気無いし、俺はリーダーとして皆の活躍を見守りながら小さなユリーカを守ろう)

 

 

道中ではオッサンに俺の活躍ばかりをピックアップした話しか聞かせてなかった事だし、此処は俺の仲間達の活躍を見て貰おうか」

 

 

「違う違う! あのRマークの服着てる姉ちゃんと兄ちゃん達の事じゃない、周り良く見てみろ」

 

 

「えっ?

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶぅぅぅぅぅ!!!!!」

 

 

御者に言われた通り周りを見渡すカズマが吹き出してしまう

 

 

 

「良くも落とし穴なんか掘りやがったな……」

 

「ヒヒヒヒ……やってくれんじゃねぇか」

 

 

 

「悲鳴が聞こえたんでもしやと思って来て見たら、こんなに大量のモンスターが居やがるぜ」

 

「ヒャッハァァ!!!経験値稼ぎだぁぁぁ!!!!」

 

 

 

落とし穴から這い上がって来た冒険者達や、悲鳴を聞き付けた冒険者達がニヤリと笑みを浮かべていた

 

 

 

『ニャンニャ?ニャンニャ?

 

ニャンニャンニャコイツら?』

 

「こ……こいつらはレベルを上げたいからモンスターを探してる冒険者達だよ………だからお前らポケモンを狩ろうとしてんだ!!!」

 

 

『ニャンですとぉぉ!?』

『ソォォナンス!?』

 

 

 

 

キキキ………グギギギギギ…………ギシャシャシャ

 

 

 

「よーし、なら先ずは弱そうな奴から」

 

 

「くっ! ユリーカ!!こっちに!!」

「早く!!」

「うん!」

『デ……デネッ』

 

ミミッキュの攻撃で弱るデンネデを抱えながら、兄やダクネス達の側に行く

 

 

 

「ヒヒヒ、そこの団子鼻の奴から行くぜぇぇ!!」

 

 

 

『ピキッ

 

アゥ?』

 

「……はぁ?」

 

 

 

「ねぇ君達この子達は此処に居る皆の友達なんだけど、そんな子達に手を出したら警察沙汰になっちゃうよ

 

それが嫌なら違う場所に行ってくれる」

 

 

「ほぉ……ボウズ達の「あたしは女だよ!!!」あ……あぁそうかい、嬢ちゃん達のペットか

 

なら俺が魔王軍との戦いで活躍して金を得たら、もっと良いペットを買ってやるから今はソイツらを倒させて経験値をくれ

 

戦の選抜メンバーの締切が明日までなんだ頼む!!」

 

「待てよ抜け駆けはいけねえぜ、俺に譲ってくれたら新しいペットを買うだけでなく温泉がある宿にタダで泊めさせてやるよ」

 

「だったら俺はペットだけでなく」

 

「ヒャッハァァ!!まどろっこしい!!!早い者勝ちだぁぁ!!」

 

「なっ!?抜け駆けさせるかぁぁ!!」

 

1人の冒険者が飛びだし、後を追うように他の冒険者達が一斉にイブを抱っこするアクアに飛び掛かる

 

 

「上等じゃない……イブが一番弱いとか抜かす脳みそブッ潰してやるわ!!!!」

『オシャァァァァ!!!!!!』

 

 

 

「ロケット団! 悪いけどお前達とのバトルは後回しだ」

 

『ピカァ!!!』

 

 

 

「あっ……ジャリボーイ、アンタらが戦わなくても大丈夫よ」

 

 

「えっ?」

『ピッ?』

 

 

 

 

 

「お前らぁぁぁ目を閉じろ!!!」

『ドイデェ!ドイデェェ!!』

 

 

「何でよ!!今からアイツらにアタシとイブが裁きを「良いから早くぅぅぅ!!!」わ……わかったわよ!!」

 

「なんだいったい……」

 

鬼気迫る表情でコジロウが目を閉じるように訴える為、アクアやイブ

 

そして皆も言われた通り目を閉じる

 

 

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

 

 

「なんだ?」

 

 

 

ひぃぃぃぃぃぃぃ

 

ふぉぉぉぉぉぉぉ

 

 

「ひ……悲鳴?」

 

先程の冒険者達の悲鳴が鳴り響く、それも落とし穴に落ちた時に出していたのよりも鬼気迫る声の

 

 

 

 

「なんだいったい!!

 

 

なぁぁ!?」

 

『ルカァ!?』

 

尋常でない悲鳴に目を開くと

 

 

 

 

ガクガクブルブルガクガクブルブル

 

「………………………」

 

「母ちゃん………母ちゃん…………」

 

「はは!

 

あっはは!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっはははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!

 

 

 

あるものは身を尋常じゃないほど震わせ、またあるものは口から泡を吐き倒れ、またまたあるものは母親や知り合いの名前を何度も何度も呟きながら泣き、そして気が狂ったかのように笑い続ける阿鼻叫喚の光景が広がる

 

 

 

「な……何があったんでしょうか、この冒険者達……まるで恐ろしい物を見たかのような反応を……ん?」

 

 

 

 

 

 

ギシャシャシャ……キキキ

 

真っ黒で長い手の様な物でピカチュウの見た目をした布を急いで被っているミミッキュの姿が目に止まる

 

 

 

 

 

「(絶対あの子が原因ですね……)

 

へいロトム、あのミミッキュとかいうポケモンは何をやったんですか?」

 

 

『アチシも目を閉じてたから分かんないロト、でも図鑑を見れば分かる筈ロト

 

 

さっきは中断したから改めて

 

 

 

ミミッキュ ばけのかわポケモン ゴースト フェアリータイプ

 

 

人気者になる為にピカチュウの姿を真似ているポケモンで、ピカチュウの見た目をした布の下に隠れている本来の姿を見た者は…………』

 

 

「どうした?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『気が狂い……やがては死に絶えるだってロト』

 

「アクア!!!治療だぁぁぁ!!!!」

 

 

「えぇ~? イブの事を一番弱そうとか団子鼻とか抜かした奴らなんか地獄に行った方が良いんじゃないの」

 

『アゥアゥ!!』

 

 

「そんな事言わないで治療してあげて!!お願いだから!!!!!」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……危なかったぜ」

 

『ドイデェ』

『ソォォォナンスゥ!!』

 

 

『…………マネマネ』

 

「どうしたマネネ?

 

 

はぅ!?」

 

 

『…………………マドンニャ……ちゃん』

 

「ニャァァァァスゥゥゥ!!!!!!」

 

 

 

 

 

ギシャシャシャ……ガギギギギギ……キキキ

 

 

『ピカチュウとのタイマンを邪魔すんじゃねえ………だってロト』

 

 

 

「……………良しサトシ、ピカチュウ、ソイツの相手は任せた

 

絶対ソイツを此方に来させるなよ!!!!!」

 

 

「任して!!」

『ピカッカ!!』




コジロウが召喚出来るポケモンの数はサトシと同じく3体、そして今召喚してるのはヒドイデとミミッキュ

つまり……後は分かりますね

あと今回から後書きに次の話のタイトルを書く事にしました

next story この素晴らしいケンカ友達との再会にベアハッグを

この小説のレギュラーや準レギュラーで好きなポケモンは

  • ピカチュウ
  • マフォクシー
  • ナマケロ
  • ルカリオ
  • バルスリン
  • イブ
  • ロトム
  • キルちゃん
  • 氷の女王様
  • ティアラ
  • オーティス
  • メロエッタ
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