この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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スミマセン……1ヶ月も投稿出来ず


この素晴らしい村に祝福を

 

カズマ達がアクセルを出発してから今日で4日が経過

 

昨日はロケット団の強襲

 

ウォーブランの対魔王軍の討伐部隊に入るが為にレベル上げでモンスターを狩り続ける冒険者達にポケモン達が見つかったり

 

自分達を運ぶ御者がヒスイの村の村長だったのが判明したりと波乱万丈の1日だったが

 

遂に目的地のヒスイの村が目前と迫る

 

<昼前の森の中>

 

「村長さん、後どれぐらいで村に着くの?」

 

「抜け道がある森林まで後1時間、そんで抜け道を通れば10分足らずで着くよ」

 

 

「ならもう直ぐだな、ルカリオもう暫く我慢してくれ」

 

コクンコクン

 

ボール越しに返事を返す

 

「村に着いたら、ダクネスは先ず着替えを探さないとね」

 

今のダクネスはキテルグマに壊された鎧の部分からはみ出る体を、馬車に積まれていた包帯で補完しており

 

事情を知らない人からすれば大怪我の重病人にしか見えない為、ヒスイの村に着いたら直ぐに着替えるようにセレナが促す

 

 

「でも運が良かったね、たまたま乗った馬車がヒスイの村の村長さんの物でさ

 

御者によっては抜け道の事を知らないから説明しないで済んだよ」

 

「あの抜け道を知ってるのは村の人間だけだからな、にしても兄ちゃ……じゃなくて嬢ちゃん、良く抜け道を知ってたな」

 

「テルさんから聞いたんだよ」

 

「おぉ、あんたテルの知り合いか」

 

「うん、前に会った事が合ってね

 

時々会うぐらいには親しくしているよ」

 

「俺とカズマもテルさんの知り合いですよ、ねぇ」

 

「まぁ営業トークされて、商品タダでくれただけの関係だがな」

『ぐぅ~ぐぅ~』

 

 

 

「そうかそうか、本当アイツは親父と違って商売人に相応しいぐらい人とのコミュニケーションを取るのに積極的な奴だな」

 

「へー、テルさんのお父さんも商売人だったんですか?」

 

「あぁ、イチョウ商店先々代の店長でな

 

息子とは真逆で無愛想な奴だったよ、まぁ困ってる奴を見つけたら真っ先に助けに行く良い奴だったがな……」

 

 

「だったよや、だったがなって……2つとも過去形ですね」

 

「あっ……………もしかしてその人」

 

「………直接は見てないが、30年ぐらい前にアイツの父親……ショウが何故か村を出ていってな

 

その後に村の外で結婚し自分を産んで暫くした後、母親と一緒に病気で亡くなったと村に来たテルが話してくれたのさ」

 

「その人……パパもママも居ないんだ」

『デンネェ………』

 

 

「あぁすまない!変な空気にしちまったな」

 

「あぁいや……此方が話を深掘りしたんだ、気にしないでくれ」

 

 

「そうかい、まぁ何だ…コレからもテルと親しくしてやってくれ」

 

「はい!」

 

 

「どうでも良いけど早くヒスイ村に行ってちょうだいよ、イブが早くボールから出たかってるんだから

 

モグモグ」

 

「もう少し何だから我慢してちょうだい、というかアクア……なにそのサツマイモ?」

 

「起きて顔を洗いに川に行ったら置いてあったの、セレナも食べる?」

 

「いらない、そんな落ちてる物食べたらお腹壊すわよ」

 

「平気よ、女神は食中毒になんかならないから」

 

(………昔、賞味期限が切れた牛乳飲んで2日間トイレの神様になってましたよ先輩)

 

 

 

「スミマセン!!!!!!!」

 

 

「うぉぉぉぉ!?」

 

 

 

「グペッ!?」

『ピカッ!?』

 

 

「キャッ!?」

 

パクッ

「うぅぅ!?」

 

突然馬車が止まり、その反動でアクアが持っていた焼き芋はクリスの口に

 

「あぁ!!アタシのお芋!!!」

 

ゴクン

「ご……ごめんアクアさん!!

 

 

(むちゃくちゃ美味しかったです♪)」

 

「ちょっと、急に止まんないでください!!!」

 

「一体何があった?」

 

「いま女の人の声でスミマセンって聞こえた様な気がしますが……」

 

 

「スミマセン!!!!」

 

 

 

 

「ほら」

 

ガサッ

「あっ、外に女の人が居るよ」

 

「ほぉ……コレは………うん……うん」

 

「ムッ!!」

 

 

荷台に掛けられている布をユリーカが捲り外を見ると、白髪の長髪をポニーテールに纏めた非常にグラマーな美女が立っており

 

その非常にグラマーな部位をガン見する男に、めぐみんが苛立ちを感じていた

 

 

「あのウォーブランに行く道を聞きたいのですが」

 

 

「ウォーブランのかい、なら」

 

「あぁ待ってください、メモを取りますので

 

 

お願いします」

 

「先ず最初に此処を真っ直ぐ」

 

 

御者はウォーブラン迄の道筋を話し、それをワンピースのポケットから取り出したメモ帳に書き終えた女性は一礼し馬車の反対側に向かう

 

 

「ちょちょ!? 姉ちゃん!!逆だ!」

 

「えっ?」

 

ペラ ペラ ペラ

 

 

「あっ……本当だ、ゴメンなさい物忘れが激しくて

 

真っ直ぐですね」

 

ポスン

 

「あっ? お姉さん!!メモ帳落としたよ!!」

 

 

「えっ?あぁ!?

 

危なかった……また道に迷う所だったわ、教えてくれてありがとうお嬢ちゃん♪

 

さあ今度こそ、右に」

 

「お姉さんメモ帳拾ってない!!!それに最初は真っ直ぐだよ!!」

 

 

「えっ?えっ?」

 

 

 

「……………カズマさん、途中まで1人乗せて上げても良いかい?」

 

 

「良いとも!!!!!」

 

「………チッ」

 

こうして馬車に1人が追加され、ついでにめぐみんの機嫌が悪くなる

 

 

 

 

 

 

 

「スミマセン皆さん、お邪魔する形になってしまい」

 

「大丈夫だよ、この中広いからお姉さんが入っても全然余裕だもん」

 

「ありがとうお嬢ちゃん」

 

 

「まあそれに、か弱い女性を経験値に飢えた冒険者達が蔓延る場所で歩かせる様な事、男としてさせる訳は行きませんから」

 

「ありがとうございます、ただ……」

 

 

「……………………」

 

「先から眼帯をしているお連れのお嬢さんが凄く不機嫌なのですが、本当に良かったんですか?」

 

「お気になさらず」

 

めぐみんからの強烈なにらみつけるをガン無視し、若く美人でウィズやダクネスに負けないプロポーションを誇る女性が馬車に入りイケボと決め顔で必死に良い男アピールをする

 

 

 

 

「ねぇ……ウォーブランに行きたいって事はその人って十中八九冒険者だよね、か弱いとは真逆の存在なんじゃない?

 

というか……ボールに戻さなくて大丈夫なの」

 

『すぅ~すぅ~ムニャムニャ』

 

「………………………あのコイツはモンスターじゃなくてですね、イビキをするネクタイでして」

 

クリスの言う通り、彼女は魔王軍と戦を初めようとする国に行きたいと言っているので戦に参加する冒険者である可能性は高く

 

女性の美貌に看取れてしまい、眠るナマケロをボールに入れるのを忘れたカズマは慌てて誤魔化す

 

 

「えっと……何を慌てているか分かりませんが、私は冒険者じゃありませんよ」

 

「えっ?

 

でも戦が行われるウォーブランに行きたいって」

 

「ウォーブランに行きたいのは待ち人に会いに行く為でして」

 

 

 

 

「そうなんだ………じゃあ安心かな

 

ピカチュウ、ロトム出てきて良いぜ」

 

『ピッカァ!』

 

『一安心ロト』

 

女性が冒険者の可能性があるので、めぐみんの帽子の下に隠れさせて貰ったピカチュウとサトシのポケットに入っていたロトムが飛び出す

 

「わっ!?

 

黄色の…ネズミ?箱形モンスター?

 

初めて見るモンスターですね」

 

『箱じゃなくて図鑑ロト』

 

「知らない人からすればポケモン図鑑は箱ですからね、仕方ありませんよ」

 

「今ウォーブランに向かっているのは大体が魔王軍と戦う選抜メンバーに入りたいと願う冒険者だ

 

しかも、どうやらレベルを40以上にしないと戦のメンバーに入れないとの事で

 

なのでアナタがレベル上げの為、ピカチュウやロトムを狩ろうとするのではと考え隠れさせていたんだ」

 

「現に今もモンスターを血眼になって探してる冒険者達が、馬車の外にウジャウジャ居るしね」

 

 

「そうだったんですか、スミマセン不安にさせたようで

 

それにしても魔王軍と戦をするとは聞いてましたが、まさかたったレベル40以上の冒険者を集めていたとは初めて知りました」

 

 

「まあ我々も御者から聞くまでは知らな……たったレベル40?

 

レベル40はかなり高レベルだと思うが」

 

「あっ………そ……そうなんですか、スミマセン私ったら冒険者じゃないのでレベル40が低いのか高いのか分からないのに適当な事を……」

 

「ねぇお姉さん」

 

「何?」

 

「待ち人に会いに行くって言ってたけど、もしかしてお姉さんの恋人?

 

お姉さん凄く美人だし、どんな人なのユリーカ知りたい♪」

 

「ちょっとユリーカ!!」

 

「だってそんな危ない場所にお姉さん1人で行くなんて、絶対恋人に会いに行くに決まってるよ」

 

 

「ごめんなさいお嬢ちゃん、待ち人は恋人じゃないの」

 

「えぇ!!違うの!?」

 

「何て表現したら良いか分からないけど……私の再就職の為に必要な人………かしら?」

 

 

「再就職?」

 

 

「実は長年勤めていた就職先を辞めて、違う職を探していたんですが………全て面接で落ちてしまい今も手に職が無い状況でして」

 

 

『つまりニートって事ロト?』

 

「グサッ!!!」

 

 

「ちょ!!ロトム!?」

 

「おま!!お姉さんに失礼だろ!!!」

 

(そう言えばニートって良くアクアがカズマに言ってるけど、どういう意味なんだろ?)

 

 

 

「ニートではありません!!!ニートとは働く意欲もなく親の脛を噛り家計の財産を食らう悪しき存在!!!」

 

「ぐっ!?」

 

(えぇ!?カズマってパパやママの脛にお金を食べるの!?)

 

「せっ…私は働く意欲もありますし、前の仕事で稼いだ貯金で暮らしているのでニートではありません!!」

 

 

「プークスクスwwwwでも仕事してないなら立派なニートよww

 

それにニートってプライドだけは無駄に高いから自分の事を他人にニートって言われるのを必要以上に嫌がるのも特徴だしwww」

 

「グサッ!!!」

 

「グハッ!!!」

 

女性だけでなく、カズマにも更に大ダメージが与えられる

 

「アクア、暫くアナタはオヤツ抜きね」

 

「ごめんなさいママぁぁ!!!!」

 

「私じゃなくてお姉さんに謝りなさい!!!」

 

『ピッ……ピカカカww』

 

「ピカチュウ、アナタも暫くケッチャプ禁止にするわよ」

 

『ピカァァァ!!!!』

 

笑ってしまったカズマに美しいDOGEZAを見せる

 

 

「と……とにかく新しい就職先を探していた時、前の職場の同僚と再会し再就職しないかと持ち掛けてくれたんです

 

幸いにも私が辞める原因となった………ブルブル……思い出すだけでも恐ろしく怖い後輩が、仕事に対して不真面目なのか職場に全く顔を出さない事を教えて貰ったので

 

彼女と顔を会わす機会が無いので再就職しようと思い、なので待ち人を探しにウォーブランに向かってるんです」

 

 

「えっと………何で今の話の流れで待ち人を探しに行く事になったの?」

 

「えっ? 再就職の為に必要な物を持っている人がウォーブランに居るからですけど、言いませんでした?」

 

 

「いや言ってないよ」

 

 

「……………あぁまたやっちゃた!!

 

自分は伝えたと思ったら実は言ってなかったパターン、最近多いんですよ」

 

(就職出来ないのソレが原因じゃないでしょうか………聞いたばかりの道やメモ帳を落とした事を直ぐに忘れるみたいですし、どうやら若年性アルツハイマーのようですね彼女)

 

 

「ふっふふふ♪」

 

(あっ!

 

彼女はニートで若年性アルツハイマーだから、カズマさんも手を引くだろうと考えてますねめぐみんさん……先までの敵意が完全に消えてますよ)

 

 

「そ……それは大変ですね……頑張って再就職してください(このお姉さんに話させると俺にまで飛び火が掛かっちまう!!)」

 

「はい、その為にも待ち人に会わないと♪」

 

(つうか再就職する為に待ち人に会うってどういう事なんだ?)

 

「恋人が居ないなら、よーし」

ガシッ

「わぁ!?」

 

「余計な事はしなくていいからね!!!」

 

「ぶぅー!!」

 

 

「所で皆さんは何故ウォーブランに?

 

こんな小さな女の子が居るなら、戦に参加しに行くではないですよね?」

 

「我々はウォーブランではなくヒスイ村に用があるんだ」

 

「あぁそちらの方でしたか」

 

「残念だよ、その用ってのが無ければ魔王軍が全滅していたっていうのに」

 

「どういう事ですか?」

 

「この方々がウォーブランの軍勢に交ざり魔王軍と戦っていれば」

 

御者のセッカイがカズマ達が加われば魔王軍は全滅すると伝えようとした時

 

ガタガタガタガタ!!!!!!

 

 

「地震か?」

 

「かなり大きいね」

 

 

 

 

「ギャァァァア!!!」

 

「きゃぁぁぁぁ!!!」

 

 

地震と共に外から冒険者達の悲鳴が

 

 

「なんだ?」

 

 

 

 

「コ………コイツはヤベェ」

 

「どうしたんですか?」

 

震え声を出すセッカイに、どうしたのかとサトシが馬車の外を覗いてみる

 

 

『ギシャァァァァア!!!!!』

 

 

「わぁ!? ジャ……ジャラランガみたいなドラゴンが暴れてる!!!」

『ピッカァァ!!!』

 

<うろこポケモン>ジャラランガの様な立派な鱗と巨大な翼を生やした茶色の肌をした身長10メートル以上はあるであろう巨大ドラゴンが暴れ、周りの大量の冒険者達に鋭利な爪で切り裂き口からレーザーを放つ姿が目に入る

 

 

「アレって……グラウンドラゴンじゃないですか!!!」

 

「なんだって!?」

 

 

「有名なモンスターなんですか?」

 

慌てるめぐみんとダクネスにシトロンが質問する

 

 

「この辺りの大地や草木に作物の栄養素を吸いとり枯らすドラゴンだ!!

 

討伐金がクーロンヒュドラよりも高い30億エリスと言えば、その強さは分かるだろ」

 

「クーロンヒュドラの3倍だと!?」

「見た目通り強いドラゴンって事ね……」

 

「でもグラウンドラゴンの討伐は難しいから、栄養素を吸われない様にウォーブランの人間が毎日貢ぎ物を渡す様になってからは地中から姿を現さなくなった筈じゃ」

 

 

『ギシャァァァァア!!!』

 

「何で地上に出て暴れてるの!?」

 

「貢ぎ物を出すの忘れたんじゃねえのか」

 

「いいやそんな筈はない、1日でも貢ぎ物を出さなければ奴が怒り狂うのはウォーブランの人間所かこの辺の人間なら誰でも知っている!!」

 

 

「では誰かが貢ぎ物を盗んだとか?」

 

 

「それも絶対にない、モンスターに盗まれない為

 

貢ぎ物が置かれる川には大勢のアークプリーストやプリーストが結界を張っている、あの結界の中に入れるのはグラウンドラゴンと奴と同じかそれ以上の力を持つ存在しか入れない

 

そんなのは神や女神レベルしか居やせん」

 

 

「女神レベル………川…………あの因みに貢ぎ物って何ですか」

 

「その時期に最も栄養素の高い食べ物だ、今ならサツマイモだな」

 

「「………………………サツマイモ」」

 

カズマとセレナの冷たい目が

 

 

「………………………」

 

 

縮こまっている女神に向かう

 

 

「アクアぁぁぁ!!!」

「お前はどんだけ迷惑掛けんだぁぁぁ!!!!!」

 

「アタシだけのせいじゃないもん!!!!

 

クリスだって食べたじゃない!!!」

 

 

「えぇぇ!? あたしのは事故でしょ!!!!

 

 

(どうりで今まで食べてきたサツマイモよりも美味しかったはずですよ!!!!)」

 

【どうしますエリス様、あのグラウンドラゴンというモンスターを放置しては周りの冒険者達が】

 

(えぇ……紛いなりにも食べてしまったのは事実、メロエッタ来てくれる私も加勢するわ!)

 

【かしこまりました】

 

 

 

「ふっふふ」

 

 

「めぐみん?」

 

 

「クーロンヒュドラは無理でしたが、今度こそ我の爆裂魔法のみでドラゴンを狩りドラゴンスレイヤーの称号を戴きに「バカァァ!!!クーロンヒュドラよりも強い奴にケンカ売りに行くなぁぁ」えぇい放してください!!!クーロンヒュドラの時よりも火力が上がっているんですよ」

 

「その火力上がった爆裂魔法で昨日キテルグマに掠り傷程度のダメージしか与えられなかったのに、何でお前はそんな強気でいれんだ!!!」

 

 

「……………昨日よりも強くなりました「1日でそんな変わるか!!!!オッサン!!早くヒスイ村に行ってくれ!!!」ちょっ!?私のドラゴンスレイヤーの夢がぁぁ!!!」

 

「そうだな、流石のカズマさん達でも何の準備も無しにアイツと戦うのはマズイ

 

それに早く村に帰って皆に知らせんと」

 

「そうそう!!」

 

「いや待て!!」

 

「あん!?」

 

「あんな狂暴な……はぁ……はぁ……ドラゴンが暴れているのを……はぁ…見逃すなどクルセイダーとしてあってはならん、今すぐあの鋭利な爪で引き裂か……冒険者達が引き裂かれないよう私が守りゅぅぅ!!!!」

 

「ナマケロあくび……ってコイツにはあくび効かなかったんだぁぁ!!!」

 

 

「しゃぁぁぁ行くじょぉぉ!!!」

 

 

「おっと抜け駆けはさせませんよダクネス!!」

 

「2人共ダメぇぇ!!!

 

サトシ2人を止めるの手伝………アレ?」

 

 

 

 

「人に迷惑掛ける悪い奴は、俺達がやっつけてやる!!!」

 

 

 

『ピカピィィィ!?』

「サトシぃぃぃ!?」

 

 

 

既にサトシは馬車から下り、グラウンドラゴンに向かっていた

 

 

「そうだったアイツもこういう時に飛び出す側だったぁ!!

 

えぇいこうなったら、ウィズの店で買った指輪を

 

(チキショー!!今使ったらアクセルに帰る迄に元気になっからウィズに御世話して貰えねえってのに、あのサ○ヤ人!!!!)」

 

 

 

 

「サトシ!!!!危ないよ!!」

 

「大丈夫よお嬢ちゃん」

 

「えっ?」

 

 

 

「抜け駆けは許しませんよサトシ!!

 

そいつを討伐しドラゴンスレイヤーの称号を得るのは私……はい?」

 

「えっと指輪を対象者に向けて名前を………あん?

 

何だアイツ……急に立ち止まって」

 

グラウンドラゴンに向かうサトシが急に立ち止まる

 

それと同時に

 

 

 

 

 

「ななな何だあれ!?」

 

「巨人!?」

 

『まるでレジギガスみたいロトォォォ!!!!』

 

10メートル以上はあるグラウンドラゴンすら小人に見える巨大で全身が真っ暗な巨人が突如出現し、グラウンドラゴンの体を両手で掴む

 

『ぐぉぉぉぉ!!!!!!!』

 

当然グラウンドラゴンは爪で引き裂きレーザーを放ち抵抗するが

 

プチン

 

あっさりと巨人に握り潰されてしまう

 

それと同時に真っ暗な巨人も何処かに消え去っていく

 

 

 

「うぉぉ!!グラウンドラゴンが退治されたぞ!!!」

 

「何だ今の巨人!?」

 

「誰かの使い魔か?」

 

「チキショー!!

倒した奴、大金だけでなく大量に経験値までゲット出来るじゃねえか羨ましい!!!」

 

 

「あぁ……あぁ……」

 

「おいどうした?」

 

「か……体が………痛い……引っ掻かれたみたいだ……」

 

 

「お……俺は熱い………早く治療してくれ」

 

 

「おいおい治療って、お前ら攻撃受けてないだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうやら誰かの使い魔が倒したみたいですね、おのれぇぇ!!!我のドラゴンスレイヤーの称号がぁ!!!」

 

「流石は魔王軍と戦う為に集まった冒険者だな、あんな巨人を召喚出来るとは…………つぅ♪」

 

「おい、いま自分が踏まれたり握り潰された事を考えてるドM「考えてニャイ!!!!」叫ぶな!!

 

興奮してないで、先からあそこで立ち止まってるサ○ヤ人回収しに行け!」

 

「サ○ヤ人?

 

もしやサトシの事か?前もそう呼んでいたが何故サ○ヤ人と呼ぶんだ?」

 

「戦闘狂だからだよ……」

 

「私が行くわ!」

 

馬車から下りてセレナはサトシの元に向かう

 

 

 

 

【どうやら冒険者の誰かが倒してくれたようですね、私達が戦わなくて済みましたねエリス様

 

 

エリス様?どうかしました?】

 

 

(今の巨人………何処かで見覚えがあって)

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたのサトシ? 急に立ち止まって」

 

「わ……分からない………急に体が動かなくなって……」

 

 

「えぇ?

 

誰かの魔法かしら………ん?」

 

体が動かなくなったサトシを見ていると、彼の影の部分に何か黒い物体が落ちているのに気付き近付く

 

 

「何かしらコレ………えっ?

 

 

手裏剣?」

 

「あれ? 動ける……動ける様になった」

 

「まさかコレが原因、あれ?消えた!?」

 

サトシの影に落ちていた物体は真っ暗な手裏剣で、それを持ち上げた同時にサトシが自由に動き初め

 

もしやコレが原因と再度握っていた手裏剣を見るセレナだったが、その時には手裏剣は影も形も無かった

 

 

 

 

 

 

「ホッ………怖いドラゴンも居なくなったしサトシが危ない事しなくて本当良かった」

 

 

「良かったわねお嬢ちゃん、お友達が無事で」

 

「うん♪」

 

こうして馬車に戻ったサトシは、貢ぎ物のサツマイモを食べたアクアと共にカズマやセレナにピカチュウからのお説教を食らう事になり

 

 

そして

 

 

「良いかい姉ちゃん、この道を右だ!右だからな!!

 

そうしたらウォーブランの正門がある、良いか右だからな!!」

 

 

「忠告してくれてありがとうございます、ちゃんとこのメモに書きましたからご安心ください

 

所で御者さん、ここ暫くの天気は快晴でしょうか?」

 

「あぁ、1週間ずっと快晴って予報が出てるよ」

 

「そうですか

 

カキカキ

 

 

教えていただきありがとうございます

 

では」

 

「お姉さん!!」

 

 

「メモ落ちてるの教えてくれてありがとうね、お嬢ちゃん

 

またね」

 

 

「財布馬車の中に落としてるよ!!」

 

 

「えっ? えっ?

 

 

あぁぁ!?」

 

 

(マジで若年性アルツハイマーだな、あんな若くて美女なのに苦労して来たんだろうな

 

そうだ!! シトロンの奴に記憶力向上の発明品がないか聞いて………ん?)

 

 

 

 

 

 

「優しいお姉さんだったね♪」

 

「そうだね、もしまだ僕達が居る間に会えたら物忘れを何とかする発明品をプレゼントしようかな」

 

「………それは止めてあげて、絶対失敗しそうだから」

 

「ガァァン!!!」

 

 

「まぁもしまた会えたら、今度はなるべく関わらない方がいいぞ」

 

「えっ? 何でカズマ?」

 

「何ででもだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさかグラウンドラゴンに出くわすとは、勿体ない事をしたでござる

 

あやつを手に入れれば魔王様の覇業を成し遂げるお役に立てたというのに………まあ」

 

 

 

 

 

 

{お姉さん!!!メモ落ちてるよ!!!!}

 

 

 

 

 

 

「メモを拾ってくれた親切なお嬢ちゃんへの礼、致し方あるまい

 

 

さて左でござったか

 

 

ペラペラ

 

 

あっ右でござった!

 

 

おぉ!門が見えたでござる

 

 

さあ魔王軍幹部への再就職の為、同じお釜の飯を食ろうた我が同士4人の命を奪った者の首

 

必ず貰い受け、魔王様への手土産にさせて貰うでござる」

 

 

 

 

 

 

 

先程の若年性アルツハイマーの女性を下ろした馬車は

 

ザァァァ!!!!

 

何故か滝の前で止まる

 

「行き止まりですね」

 

「道を間違えたのか?」

 

「うんうん、此処で合ってるよ」

 

「少し待ってくれ」

 

滝の前で止まってから3分が経過

 

すると

 

 

ゴゴゴ

 

 

「何だ?」

 

『ロト!?滝が割れてるロト!?』

 

凄まじい勢いの滝が割れ初め

 

 

 

「道が現れました!?」

 

「すご~い♪」

 

 

「滝の真ん前で3分以上人間が立つと開く仕掛けになってるんだってさ」

 

 

(滝の裏の隠し通路……この世界に来てやっとマトモなファンタジーらしい要素が来やがった!!)

 

 

そのまま馬車は滝から出現した抜け道を通り

 

 

 

 

 

 

 

 

<ヒスイ村>

 

辺り一面に爽やかなそよ風で靡く松や杉の木が生えた大地、穏やかな川のせせらぎ、レンガが一切使われず藁と木材だけの家が複数建てられている風景が広がる地に下り立つ一同

 

 

(おぉ~むちゃくちゃ和風な村じゃねえか、KIMONOの女性達も居るし………実に目福だぁ)

 

 

「ほぉ、藁と木材だけの家だなんて本の中でしか見た事ありませんよ

 

 

 

コレは中々破壊しがいがアリますね」

 

『バケチャバケ♪』

 

 

「そこ!!笑いながらテロリストみたいな事を言わないの!!

 

村の人が怖がってるじゃない!!!」

『フォクシッ!!!』

 

「ふっふふ

 

将来の偉大なるアークウィザード兼、最強のポケモントレーナーとポケモンの爪跡を残すのですよ

 

寧ろ泣いて喜ぶはず」

 

「そんな訳ないでしょ、もしこの村で無闇に爆発したら」

 

『バケチャバケッ!?』

 

「ふっ、アクアやバルスリンには聞くかもしれませんが

 

この私を、お菓子抜きなんて可愛い罰で屈服させる事など出来はしませんよ」

 

「へいロトム、昨日キテルグマにヤられた時のめぐみんの写真を出して」

 

『はいロト』

 

「ちょぉぉ!?撮ってたんですか!?」

 

『貴重なデータロト』

 

「コレをゆんゆん、もしくはこめっこ達に見せるわね♪」

 

「なっ!?何と卑劣な真似を!?」

 

「村の中で爆裂魔法やだいばくはつする方が卑劣よ!!」

 

「くぅぅ…………わ……分かりました、大人しくします」

 

 

因みにもう経験値が欲しいと願う冒険者達は居ないので、全員ボールからポケモン達を出していた

 

 

「わぁ!!犬のモンスターだ!!」

 

『リオッ?』

 

「カッコいい♪」

 

「こっちのネズミの子達可愛いぃぃ♪」

「木の実食べる?」

 

『リオリィオ!?』

 

『ピッカァチュ♪』

『デンネデネ♪』

 

 

 

いつの間にか村の人間達がポケモン達の元に集まり初める

 

 

「アクセルの人間がルカリオ………リオルやピカチュウ達を初めて見た時は警戒していたが、本当にモンスターに対して恐れがない場所なんだなこの村は」

 

「この村を作ったウォロがモンスターマスターだったからか、昔からこの村の者はモンスターに対し友好的なんだ

 

まあさっきのグラウンドラゴンや魔王軍の奴らの様な話が通用しない連中は別だがな」

 

 

 

「この子も可愛い♪」

 

『アゥアゥ、アッシマァ』

 

「ん? 何かくれるの?」

 

 

『マフォク!!』

 

『ピカァピィ!!』

 

 

『オシャマァ!?』

 

 

「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『ちょっとアンタ達、何でアタシの邪魔すんのよ!!!』

 

『当たり前でしょ!!!』

 

『アクシズ教の勧誘なんかしないでちょうだい!!私達の印象が悪くなるでしょ!!!』

 

『どういう意味よそれ!!!

 

アクア様!!あの罰当たりポケモン達に裁きを!!!』

 

「イブ今回は大人しくしましょ……お菓子抜きだけじゃない、この前の感謝祭の事を持ち出されたら………勝ち目が無いわ」

 

『アシマリマ!?』

 

 

 

「サトシもちゃんと反省しないとだよ」

 

「はは……分かってるよ……にしてもピカチュウやカズマだけじゃなく、まさかセレナにまで叱られるなんて」

 

「それだけセレナがサトシの事を心配してるって事」

 

 

 

 

「あぁ村長!! また御者のバイトに行ったんですか!?」

 

「あぁ」

 

「行くなら行くとマボシちゃんか我々に言ってくださいよ、村長が居ない間の仕事全部我々でやったんですから!!」

 

「仕事と言っても畑や木の実の栽培だろ、俺より若いお前らやマボシの方が適任だ

 

それよりも今日は村総出で祝い事だ用意を頼む」

 

「祝い事?」

 

「何かの記念日でしたっけ今日?」

 

「今回の仕事で俺が連れて来た人達は何と

 

魔王軍の幹部4人やデストロイヤーにクーロンヒュドラを打ち倒し、あの悪名高きアルダープの悪事を暴いたカズマさんが率いるモンスターマスターのサトシ様や凄腕パーティーの方々だ!!」

 

 

「本当ですか!?」

 

村長のこの発言により、カズマの首に巻き付き寝ているナマケロ以外のポケモン達の側に集まっていなかった村人達もカズマ達の元に

 

「まさかモンスターマスターに会えるとは、えっと……どちらの方でしょうか?」

 

「この眼鏡の子じゃろう、噂に聞いていたウォロと同じく知性的じゃ」

 

「あぁいえ!

 

モンスターマスターのサトシは僕ではなく、此方です」

 

「ど……どうも」

 

「何と!? この様な少年が!!」

 

「素晴らしい才能だ、そんな若さで伝説のウォロと同じクラスを得られるとは!!」

 

 

「……………いやぁ♪」

 

 

「まさかウォーブランではなくウチにそんな凄腕パーティーが来るなんて!!」

 

「てっきり大ベテランのパーティーだと思ってたが、まさかこんなにお若い方々とは!!」

 

「何をしにこの村に!?」

 

「もしや観光?」

 

「クラスは!?」

 

「是非ウチの宿に!!」

 

「何故そんな変なネクタイを?」

 

(だからコレはネクタイじゃねえナマケロだ……チヤホヤされんのは嬉しいが、4日間ずっと馬車に乗った長旅が終わり目的地に着いたばかりに質問責めはキツい

 

ちょっと休ませてくれよ)

 

 

「そんな凄腕の冒険者に会えるなんて♪」

 

「ラッキーだわ♪」

 

 

「……………ふふん♪

 

(KIMONO美女に詰め寄られるとか最高じゃねえかこの村!!)」

 

 

 

 

「メチャクチャ喜んでるわねサトシもカズマも……」

 

「情けなく鼻の下なんか伸ばしてますよ……全く村の人間に詰め寄られたぐらいで」

 

 

「賢そうな魔法使いが2人もいらっしゃるとは、しかもその内の1人はあの紅魔族!!!

 

ナンマイダァ~ナンマイダァ~」

 

「そ……そんな拝まれる様な者じゃないですから私達!!

 

ねぇめぐみん!!」

 

「ふっふん♪

 

良いじゃないですか、馬車の間は散々カズマやサトシにナマケロがヨイショされるのを見せられたんですから」

 

「数秒前のめぐみんは何処に行ったの!?」

 

 

「村人達よ良く聞きなさい

 

 

 

 

我が名はめぐみん!!

 

偉大なる大魔法使いにして最強のポケモントレーナーの座を奪いし者!!!!」

 

 

「おぉぉ!!」

 

「コレが噂の紅魔族の名乗りか!!!」

 

「カッケェ!!」

 

 

 

 

「ふっふふふ、我ら紅魔族の名乗りを受け入れるとは実に素晴らしき村ですね

 

さあバルスリン貴女も……って!?また帽子に隠れて!!!

 

コレからは初めて会う人間達にも1発噛まさないとダメだと言ったじゃないですか!!!!」

『バケ……バケバケェ……』

 

 

「恥ずかしがってるバルスリン久しぶりに見るわね」

 

「全く………ならセレナ、アナタがやってあげなさい」

 

「私も御断りよ」

 

「何故ですか!?

 

皆から聞きましたよ、ダクネスの結婚式の時にノリノリでやったって!!」

 

「あの時はアナタの代わりにやっただけなの!!!

 

(サトシ以外には大笑いされたし……サトシに見て貰うならまだしも、初めて会う人達に見せるのは……絶対嫌!!)

 

 

………ん?

 

どうしたの?」

 

「おねえちゃんも、あかいめのおねえちゃんとおんなじアークウィザードなの?」

 

「えぇそうよ」

 

「わぁ♪カッコいい♪」

 

「ふふ、ありがとう♪」

 

「わたしね、おおきくなったらアークウィザードになるの、それもおねえちゃん達みたいなカッコいいのになりたい♪」

 

「カッコいい……………………ふふ

 

 

 

 

 

 

我が名はセレナ!!

 

 

アークウィザードにしてカロスクイーンを目指す者!!!!

 

この私みたいにカッコいいアークウィザードを目指して頑張りなさい!!」

 

 

「うん♪」

 

 

 

 

「…………………………乗せられやすい子ですね」

『バケバケ』

 

 

 

 

 

 

 

「なんと立派で美しい騎士様だ!!」

 

「こ……これはどうも」

 

 

「なんと神秘的な女性じゃ、まるで女神様のようだ……」

 

「まるでじゃなくてアタシは女神なの!!!」

 

 

「こんな小さな子供がパーティーに居るにも関わらず魔王軍と戦い勝つとは、相当の凄腕か……もしや実はお嬢ちゃんが無茶苦茶強いとか!?」

 

 

「確かにあたしは皆の仲間だけど、悪い人達の戦いには入ってないよ!!!」

 

 

 

【凄い盛り上がりですね】

 

(ヒスイの村には中々人が来ないの、そこに本当に魔王軍の幹部達を倒しているカズマさん達やモンスターマスターのサトシさんが来れば盛り上がるのは必然よ♪)

 

「君!」

 

「(あっ!私にも何か言ってくれるのでしょうか!!

 

カズマさんのパーティーメンバーではありませんが、ここは凄腕盗賊のクリスとして有りがたく受けとりましょう♪)

 

 

何かなお爺さん」

 

 

 

「うーん……やはりソックリだ」

 

 

「はい?」

 

 

「ワシがまだ若い頃、この村に来た少年に君が瓜二つなんじゃ」

 

 

「(ギクッ!? まさか40年前に来た時の事を覚えてる方が居るとは!!!)

 

 

あ……あたしのママじゃないかな……昔ヒスイの村に来た事あるって言ってたし」

 

 

「おぉそうか君の母親か、なら納得………母親!?

 

あん時の少年、少女じゃたんか!?」

 

 

「…………………」

 

 

【ク……クリスの時のエリス様は男に間違われるぐらい立派な盗賊という事ですよ!!

 

だからエリス様、泣かないでください!!!!ダクネスさんの胸を見つめないでください!!!】

 

 

 

「今夜は皆さんの歓迎の為に宴を開く、急いで用意をするぞ」

 

 

「分かりました」

 

 

「では俺も用意に向かう

 

ソレでカズマさん、話してくれた夢を叶える為に行かなくてはならない場所とは何処だろうか?」

 

 

(あっ……そういやそんな事言ったんだった

 

コイツらを村に連れて来て、スマホを作って貰ってアイリスと話すが夢だから、もう村に来た時点で俺とナマケロの夢は叶うんだよな……)

 

 

「イチョウ商店というお店は何処にあるんでしょうか?

 

僕達そこに用事が」

 

 

「おぉイチョウ商店だったのか、アソコならここを真っ直ぐ行けばあるよ」

 

 

「では直ぐ行きますよ!!!早く我がバルスリンを進化させるのです!!!!!」

 

『バケチャ♪バケチャ♪』

 

「ソレもあるが、フーパーというポケモンにも会わないと……って!もう行ったのか!?」

 

「ヤベェ!?

 

俺達も行くぞ、何時ものめぐみんならまだしも

 

早くバルスリンを進化させたい事で頭いっぱいの今のアイツにマトモな説明が出来るわけねぇ!!!」

 

 

こうして村長や村人達と別れ、一同は真っ先にイチョウ商店に向かっためぐみんとバルスリンを追い掛ける

 

 

 

 

『ピッ!』

「此処かな?」

 

 

「中々に立派な看板が飾られていますね

 

 

 

 

看板は」

 

 

イチョウ商店と書かれたキラキラと輝く純白の看板の輝きに反し、店はボロボロであった

 

 

「うわぁ何これ……非力なカズマさんパンチですら粉々に出来そうなオンボロじゃない」

 

「俺を引き合いに使うな……」

 

 

「テルさんに聞いたけど、前の店長が他所の場所への店舗拡大に失敗して借金が出来たんだって」

 

 

「ソレでこんなにボロいって訳か………(あの店長苦労してんだな)」

 

「でも看板は綺麗だね」

 

「あの看板は開業した時からずっと使われてる奴なんだって、だからアレだけはキチンと手入れをする様にって代々言われてるみたいだよ」

 

 

 

 

 

 

「さあ早くバルスリンを伝説と幻にするのです!!!!!!」

 

「だから何の事か説明してよ!?」

 

 

 

「めぐみんの声です!!」

 

 

「思った通りマトモな説明出来てねぇ………」

 

ガラガラ

 

「あぁ、いらっしゃいませ」

 

店内に入ると、カズマと同年代ぐらいの若い女性店員が出迎える

 

 

「すみません、今ちょっと変なお客が居るんで少し待っててください」

 

 

 

「誰が変な客ですか!!!」

 

 

「訳の分からない事をまくし立てる奴は変な客よ!!!」

 

「すんません……ウチのロリっ子が」

 

「ロリっ子言うな!!!」

 

 

「あれ?

 

もしかしてお客さん、この子の知り合い?」

 

「はい……すんませんウチのペットが」

 

「ペット扱いも止めろぉぉ!!!!」

 

「ちょっとめぐみん、早くバルスリンを進化させたい気持ちは分かるけど店員さんにキチンと説明しないとダメでしょ」

 

「失礼ですね、私はちゃんと商品名を伝えて在庫があるかを聞いたんですよ

 

つながりのヒモですよね?」

 

「えぇ」

 

「なのに、この店員に分からないと言われたんですよ」

 

「そんな商品ウチには売ってませんよ」

 

「もしかして商品名が違うんじゃないかしら」

 

「あぁ確かに、このチラシに映ってるケーブルの事なんですが」

 

 

「あぁ!! テレポートコードの事だったの、それならありますよ」

 

 

 

 

『バケバケバケ♪』

 

「やりましたねバルスリン!!

 

いくらでしょうか?」

 

 

「ニヤリ………………1000万エリスとなります♪」

 

 

「1000万!?」

『バケチャバ!?』

 

 

「はい、何しろ貴重なアイテムでして」

 

 

「ぐぅぅ………」

 

「めぐみん所持金は?」

 

 

「先日のこめっこの食事代やら家への仕送り金で、かなり使ってしまったので200万エリスです……こっちはわざわざアクセルから4日も掛けて来たんですよ!!

 

ここはサービスとして8割引をお願い申し上げたいですね!!!」

 

「残念ながら当店は割引セールはやっていません」

 

 

「くぅぅぅ!!!」

 

『バケバケ………』

 

「大丈夫ですバルスリン、こうなったら……皆!!お金貸してください!!!!」

 

プライド高きめぐみんが綺麗なDOGEZAを見せる

 

 

「ゴメンめぐみん……俺いま所持金0なんだ」

 

 

「アタシも一銭も無いわ、先日の感謝祭の件で協会の修理代やらで有り金全部カズマさんに奪われたから」

 

「人聞きの悪い言い方すんな!!」

 

「知ってますよ、だからサトシとアクアには土下座してませんから」

 

「ちょ!?」

「はは……」

 

ゼル帝の一件以来、サトシの所持金はセレナやカズマが預かる事に

 

 

 

「私は十分に貯蓄があるぞ」

 

「私も、クリスは?」

 

「うーん……出せて50万エリスかな

 

(義賊活動の為に資金はある程度は必要ですからね)」

 

 

 

「じゃあ私とダクネスとカズマで250万ずつ出せば足りるわね」

 

 

「ありがとうございます!!!!」

 

「はぁ……しょうがねえな」

 

 

「ふふ♪カズマってやっぱり優しいね♪」

『デネデネンデ♪』

 

 

「は……払わなかったら、このペットが暴れるだろ!!」

 

「そういう事にしておいてあげる♪」

 

(うっ……同じ妹キャラでもアイリスやティアラとこうまで違うとは……いやメスガキ的ポジションで需要は高いか、まぁ俺はアイリスとティアラの王道妹キャラが良いけどよ)

 

 

 

 

「ちょっと待てください」

 

「お兄ちゃん?」

 

「どうしたシトロン」

 

「店員さん、これどんな時に使うアイテムでしょうか?」

 

「名前の通りテレポートが出来るアイテムですよ」

 

「何処にテレポート出来るんでしょうか?」

 

「………はて何処だったかな………スミマセン少し記憶が」

 

 

「では買う前にキチンと使えるかチェックして貰っても良いでしょうか?」

 

「ウッ…………か……構いませんよ………」

 

だらだらと脂汗を流しながら女性の店員がつながりのヒモ、改めテレポートコードを番台の上に置かれる皿に付ける

 

すると確かに皿はテレポートした

 

反対側のケーブルがある場所…………僅か20cm先に

 

 

 

「テレポートって反対側のケーブルの所かよ!?」

 

「コレが1000万エリスだと……高過ぎる」

 

 

「………………」

 

だらだらと脂汗を流しまくる女性店員

 

 

「やはり、つながりのヒモは交換して進化するポケモンを進化させるアイテム

 

そんな遠くにテレポートさせる訳がないと思いましたよ」

 

 

 

「おい……そこの店員、アナタこの私を吹っ掛けて高額で商品を買わせようとしましたね」

 

 

「さ……さあ……何の事でしょうか………ソレは性能はさておいて、貴重なアイテム故に高額料金でして」

 

 

「目を見て話しなさい!!!!」

 

 

 

「……………そうよ悪い!!!!!

 

コレ欲しいんなら幾らでも出しなさいよ!!!!!!」

 

「なに逆ギレしてんですか!?

 

えぇぇい只の店員じゃ話しになりません、店長を呼びなさい!!!!」

 

「店長なら今石像の掃除してますよ!!!!」

 

 

「石像?」

 

 

「この村の中央にある名物の神の石像の事かな?」

 

 

「そうよ、今日は店長が掃除当番だから今頃磨いてるわ」

 

 

「よーしなら店長を交えて話をしようではないか、其所に連れて行きなさい!!!!」

 

 

 

《ヒスイの村 中央》

 

 

「あらあらテル君、今日はアナタが当番だったの?」

 

「えぇ、今日も熱いですね」

 

「本当ねえ、待ってて今お茶を持って来てあげるから」

 

 

「あぁスミマセン、何だか催促したみたいで」

 

「良いのよ、少し待っててね」

 

 

「ありがとうございます

 

 

 

しかし本当に暑い……」

 

 

 

「店長ぉぉぉ!!!!」

 

「わぁぁ!?

 

なんだマボシさんじゃないですか、脅かさないでくださいよ」

 

「そんな事より大変なんです!!

 

このままじゃウチが訴えられます!!!」

 

「はい?」

 

「身から出た錆の癖に何被害者ムーヴ咬ましてんですか!!!」

 

「お金が欲しかったのぉぉ!!!!!」

 

「落ち着いてくださいマボシさん

 

おや? おぉ!!」

 

めぐみんと言い合う店員マボシを宥めると、テルは後ろからやって来たサトシとカズマの方に目が行く

 

 

「やっと来てくれましたか」

 

「はい、アレから2ヶ月ぐらい経っちゃいましたけど」

 

「構いませんよ、お友達の方々も沢山連れて来てくれるとは

 

クリスさんは先日ぶりですね」

 

「そうだね」

 

 

(本当だ……性別は違うけど、シンオウチャンピオンのシロナさんにソックリだわ)

 

 

「ん?……」

 

『アシマリマ?』

 

「あの店長……何か見覚えがあんのよね」

 

 

 

 

 

「ソレでマボシさん、いったい何事ですかウチが訴えられるって」

 

 

「この店員が、明らかに商品の金額を大幅に釣り上げたんです!!!!」

 

「………マボシさん」

 

「お金稼がないとウチ潰れちゃうじゃないですか!!!!」

 

「訴えられても潰れますよ、因みにどの商品でしょうか?」

 

「コレです」

 

「あぁテレポートコードですか、袖の中に忍ばせて他人に見られないようにケーブルを物に付けて移動させればウィザードの気分を味わえるオモチャなんですよ」

 

 

「いくらですかコレ?」

 

 

「300エリスです」

 

 

「どんだけ吹っ掛けてんだ!!!!!」

 

「私もう少しで仲間に頭を下げて、300エリスの商品を1000万エリスで買う所だったんですか!!!!」

 

 

「………………マボシさん流石に取り過ぎかと」

 

 

「うぅ……1000万エリス合ったらお店が綺麗に……」

 

 

「スミマセンお客様、その商品は無料で構わないので彼女への訴えは取り下げて貰えないでしょうか

 

確かに300を1000万で売るのはかなりの悪質ですが、彼女は当店の為にやった事ゆえ……どうか」

 

 

「はぁ!?

 

詐欺働いた相手をそう簡単に許せる訳ないじゃないですか!!!」

 

「まぁまぁめぐみん、お金を使った訳じゃないんだ

 

そう目くじらを立ててやるな」

 

「お金の問題ではありません、コレは私のプライ『おいでまし!!』えっ!?」

 

『バケバケ!?』

「めぐみん!?」

 

『消えたロト!?』

 

突然めぐみんの姿が消える

 

「何だこのリング?」

 

「今の声……それにこのリング!!」

 

 

『マーボンいじめるのダメ!!』

 

すると空から耳の部分に黒い角が生え、その角と腹の周りに黄色のリングを付けた小さな生き物が降りてくる

 

 

「「「「フーパ!!」」」」

 

『ピーカ!!』

『デーネ!!』

『フォーク!!』

 

『あぁぁ!!! サートンにセーレン、それにユーリンにシートン!!

 

何処行ってたのフーパ探したよ』

 

「何処行ってたのって………」

 

「アナタがあたし達を違う場所に飛ばしたんでしょ!!」

『デンネデンネ!! デネデネッ!!!』

 

 

『ん?

 

んん?

 

んんん?

 

 

あっ! そうだった!!

 

ゴメン!!』

 

「もぉ……」

 

「良かったわフーパに会えて」

 

「だな」

 

 

『セーレンもサートンも元気そうで良かった♪

 

フーパ嬉しい』

 

「うん、久しぶりフーパ♪」

 

 

 

 

『凄いロト!!本物のフーパロト!!』

 

「どうやらアイツが噂のポケモンみたいだな」

 

「本当にこの村に居たのかよ、感謝祭を頑張った俺の努力は何だったんだ……」

 

「まぁまぁ、純粋にエリス様やアクアさん達女神に感謝したって事で

 

 

というか……めぐみん何処行ったの?」

 

 

「あっ!?」

 

 

「フーパ!!

 

さっきの帽子を被った女の子……まさかリングで」

 

 

『あの子マーボンいじめたから飛ばした』

 

 

「マーボン?」

 

 

「マボシさんの事ですよ、いけませんよフーパさっきの女の子を此方に連れて来てください」

 

『やぁ!! テールンの言うことでもフーパ聞かない』

 

 

「おやおや困りましたね」

 

「直ぐ諦めないでください店長!!

 

フーパお願い、あたしが悪い事したから叱られて当然なのだからさっきの子を戻してあげて

 

ドーナツあげるから」

 

『うぅ……わかった

 

 

 

おいでまし!!』

 

 

 

『バケバケ!!』

「めぐみん!!」

 

「大丈夫かめぐみん?

 

 

ん? 何か凄く濡れてない」

 

 

「ガクガクブルブル」

 

 

「めぐみん!?」

『ピカピカ!?』

 

「重ね重ねスミマセンお客様、マボシさんだけでなくウチで世話しているフーパまでこの様な真似を

 

何か御礼をしますので、どうか訴えを取り下げていただけないでしょうか」

 

 

「い……良いですよ!!!えぇ構いませんとも、訴えなんか取り下げます!!」

 

「えぇ!?」

 

 

「構わないのですか?」

 

 

「勿論です!!!」

 

 

 

 

 

「おいどうなってんだ、めぐみんの奴があんなアッサリ訴えを取り下げやがったぞ」

 

「へいロトム、確かあのフーパというポケモンは遠くにテレポートさせる事が出来るポケモンだったか?」

 

『その通りロト、あのリングを潜ればどんな所にも行けるロト』

 

 

「やたらと濡れて震えている所を見るに、相当恐ろしい場所に飛ばされたとみた」

 

 

「あぁ……それでフーパにまた何かされるかもしんねえから訴えを取り下げたって訳か」

 

 

「恐らくな

 

 

流石は幻のポケモンだ………はぁ……はぁ………よしめぐみんの代わりに私が喧嘩を売ってくりゅ!!」

 

「…………お前は本当ブレねえな、ていうか止めろよお前だけで済むならまだしも俺や他の連中も巻き込まれるかもしんねえから」

 

『リィオリィ……リィオリィ……リオ…リオ…』

 

「おいそこのトレーナーと同じ思考のポケモン、お前も止めろよ!!!」

 

 

「許して貰えて良かったですね、コレに懲りて悪質な商売は禁止ですよマボシさん」

 

 

「分かりました………」

 

 

「フーパもいきなりテレポートを使うのはイケませんよ」

 

 

『分かった!』

 

 

(おぉ!今まで色んなキャラをやってましたが、テルさんの時が一番ちゃんと立派な店長のキャラやってますね)

 

「所で店長、この前のアクセルの感謝祭って結局売り上げどれぐらいだったんですか?

 

それによっては稼がないといけないノルマが変わりますし、いいかげん教えてくださいよ」

 

「あぁ………えぇと………実は売り上げ記録のメモを失くしてしまったので、確か………そんなに売れなかったので50万エリス……でしたかね」

 

 

「…………本当ですか?

 

明らかに目が泳いでますよ」

 

「………………」

 

 

「店長!!!」

 

 

「………スミマセン、0でした」

 

「0ぉぉ!?」

 

 

「………ねぇテルさん、正直に店員の皆に言ってお叱りを受けるって言ってなかったっけ」

 

「実は自分がアクセルに行ってる間にマボシさん以外の店員さんが全員止めてしまったみたいで……そんな絶望的な状況で売上0でしたとはとても言えず」

 

「0………0って…………もっと危機感持ってくださいよ!!!!!!

 

あれだけ沢山の商品の準備やら何やらアタシと店長だけでやるんですよ!!!

 

しかもあんなボロボロな見た目のお店で!!!!

 

これじゃ借金も返せないじゃないですか!!!!」

 

 

「………スミマセン」

 

 

「謝って済む問題じゃないですよ!!!」

 

『マーボン、ドーナツは?』

 

 

「この状況でオヤツ請求する!?

 

 

はい!!」

 

『ありがとう♪』

 

 

 

(でも用意してあげてるのね………)

 

 

「………やはり手頃なカモを見付けるしかないわね、良しアソコの家のお爺ちゃんとお婆ちゃん辺りを言いくるめて」

 

 

「おいおい、せっかくウチのロリッ子が訴え取り下げたんだから詐欺紛いな事すんなよ」

 

「平気よ、バレなきゃ詐欺じゃないわ」

 

(なんでここ最近会う女は変な奴か危ない奴しか居ねぇんだよ!!)

 

 

「店は自分が何とかしますので他の方の様にマボシさんも辞めても良いんですよ、娘さんに犯罪をさせては村長に申し訳が立ちません」

 

「嫌!!!!

 

アタシにとっても、あのお店はお爺ちゃんとの大事な思い出の場所なんだから!!!」

 

 

「お爺ちゃん?」

 

 

「彼女の祖父は今から3代前の店長でして、生前はその前の店長をしていた自分の祖父と、とても親しい間柄だったそう何です」

 

「お爺ちゃんは亡くなる直前も、このお店の事が気になるぐらい此所を大事にしていた……友人……店長のお爺ちゃんが残した大切な場所だからって

 

 

だからアタシ絶対辞めない、このお店を立派だった時みたいに必ず戻す!!!

 

大体店長1人に任せたら、借金が何倍膨らむか分かったもんじゃないんだから!!」

 

「うっ!!

 

わ………分かりました、ですが犯罪はいけませんよ」

 

「分かりました!!

 

 

じゃあ先ず孫が他所の場所に居る高齢者の家に行って、アナタのお孫さんに怪我させられたと」

 

「マボシさん」

 

「…………冗談ですよ」

 

 

『フーパもお手伝いする!!』

 

「えっ? フーパもお店のお手伝いするの?」

『デンネ?』

 

 

『マーボン迷子になったフーパ助けてくれたし、テールンは怪我したフーパ治療してくれたから今度はフーパが助ける

 

 

おいでま「ストップ!!!」『ピカァァ!!!!』うわぁ!?』

 

「フーパ……今リングから誰を出そうとしたんだ」

 

『マーボンお店前みたいなのにしたいって言ったから、ディアルガ呼んで綺麗な時のにして貰う』

 

「ぶぅぅぅ!!!!

 

(時の神のディアルガさんも呼べるのこの子!?)」

 

【………はい、何ならアルセウス様も呼ぼうと思えば出来ます】

 

 

 

『ピィカァ! ピカピカチュ!!』

 

「ダメダメダメダメ!!!

 

ディアルガを呼んで力を使ったら大変な事になっちゃう!!!!」

 

『ぶー………じゃあお店大きくするからお店の周り広くする、グラードンおいでま「この辺が水不足になっちゃうからソレもダメ!!!!!」ぶー!!サートンわがまま!!』

 

 

「伝説のポケモンでなくとも、いきなり呼ばれたら皆ビックリしちゃいますし呼び出しはダメですよフーパ」

 

『ぶー!!じゃあどうするの?』

 

 

「良いのよフーパ、お店はアタシが何とかするから」

 

「あの自分は?」

 

「店長は先ず商売センスを磨いてください!!

 

お祭りで木の実を買う人なんか居ない、しかも遠い場所から持って来た木の実とか衛生的に不安に思われるってアレだけアタシが力説したのに強行して売りに行った結果はいくらでした!?」

 

「…………返す言葉もありません」

 

 

 

「どっちが店長か分からなくなるな……」

 

「あぁ……」

 

 

 

 

 

「流石にお店の売り上げアップのお手伝いは出来ませんが、人員の確保なら手伝えますよ」

 

「どうやって手伝うのシトロン?」

 

 

「フーパ、ミアレジムの倉庫に鼻が真っ赤なロボットがあるんでソレを取り出してくれませんか」

 

 

 

「「「ロボット!?」」」

 

 

やはり男子だけあってロボットに対しサトシとカズマ、そしてクリス「あたしは女だよ!!!」が反応する

 

 

『分かった』

 

リングに手と顔を入れ探し始める

 

 

 

 

 

「ロボットとは確か小型のデストロイヤーみたいな物の事だったか?」

 

「デストロイヤー!?

 

待ってフーパ!!そんな危ない物触っちゃダメよ!!!!」

 

『合った!! おいでまし!!!』

 

 

「わぁぁぁぁ!!!!!

 

 

 

 

 

 

あれ?手配書で見たのと全然違う」

 

 

フーパのリングからカズマ並の身長のロボットが出現する、見た目は鉄が剥き出しだが形は人間に近く顔らしき場所に真っ赤な鼻が付いている

 

 

 

「スゲェェ!!ロボットだぁぁ!!!」

 

「おぉ……これは中々王道な見た目のロボットだぜ」

 

 

「ターミ◯ーターみたいなロボットだぁぁ!!!」

 

 

「ク……クリス……?」

 

 

(エリス様は本当に正体隠す気あんのか……

 

つうか前もテンション上がってダクネス引かせてたし、ロボット好きなんッスね)

 

 

「このお手伝いロボットを店員として使ってください、ロボットなので人件費はいりませんし起動エネルギーは内蔵したソーラーパネルで日光を当てるだけで良いのでお金は掛かりません」

 

 

「えっと……後半は何を言っているか分かりませんが、この機械を店員として使って宜しいのですか?」

 

 

「はい、頼めば荷物持ちに掃除だけでなくお茶汲みもやってくれます」

 

 

 

「ねぇユリーカ……このロボットは大丈夫なの?」

 

「これは大丈夫だよ、お兄ちゃんがパルデアに行ってる間に家の家事やってくれたから」

『デンネッ』

 

 

「ホッ……なら安心ね」

『フォク』

 

 

 

「だが店員として使うなら裏方だろうな、流石にあの見た目がレジに居れば客が引いてしまう」

 

 

「待ってましたその返し!!!!」

 

 

「わぁぁ!? なんだ!?」

 

 

「確かにダクネスの言われた通り、このお手伝いロボットは鉄部分が剥き出しで見た目的に圧を感じてしまいます

 

 

ですが!!此方の赤い鼻型のスイッチを押せば」

 

 

「えっ!?」

 

「見た目が人に変わった!?」

 

『ピィカァチュ!?』

「リモーネさん……シトロンとユリーカのパパの姿になってる!?」

 

「あぁでも鼻の部分はさっきのロボットと同じね」

 

 

「コレはメタモンのへんしんを参考に作りました、スイッチを押した人の考えた姿に変化するのです!!!!!」

 

 

 

「「うぉぉぉぉ!!!科学の力ってスゲェェェ〈スゴォォイ〉!!!!!!!」」

『ピィカァァァァ!!!!!!』

 

 

「ク……クリス……」

 

 

 

(凄いけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これドラ◯もんのコピーロボットじゃね?)

 

 

 

「こ…コレは凄いですね、しかしこの様な品物ではお高いのでは?」

 

「無料で構いませんよ」

 

 

「なんと!?」

 

 

「また作れば良いだけですから、どうぞご自由に使ってください」

 

「いやしかし、こんな良い物を無料という訳には」

 

「是非使わせて貰いますね!!!」

 

「マボシさん!?」

 

「人では無いですが、せっかくタダで人手が増えるチャンスを蹴るとか何考えてんですか!!!!!

 

(無料でくれると言ってくれた、この子の善意を踏みにじってはダメですよ)」

 

「本音と建前が逆になってますよ!!!」

 

「あぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

『ナマァ!?』

「うっせぇぞ!!!」

 

 

 

「ど……どうしたのアクア、急に叫んで」

 

 

「思い出した!!!

 

 

 

アナタ、昔アルセウスに罰せられた人間でしょ!!」

 

 

「…………えっ……アルセウスに?」

 

 

 

(あ……アクア先輩!?)

 

 

「確か名前は…………そうウォロ!!ウォロよ!!!

 

その顔は間違いないわ、あの時のウォロって人間でしょアナタ!!!」

 

「…………………」

 

 

「ウォロって確かこの村を作った人よね?」

 

「あぁ村長のオッサンが言ってた、でも確か500年前の人間じゃ」

 

「確か罰せられた時に………えっと……何かアルセウスにされてたんだけど……なんだったかしら」

 

 

「あ……あの………その……先輩…アクアさん」

 

明らかに動揺しまくるクリスよりも先にマボシが口を開く

 

 

「えっと……お客さんが何言ってるか分からないけど、店長の顔がウォロに似てるのは当然よ

 

ウォロって店長の先祖なんだから、ですよね店長」

 

「えぇ

 

 

 

そうだマボシさん、せっかく戴いた新しい店員とフーパと一緒に店内の掃除を頼んで良いでしょうか

 

神の像の掃除は終わりましたので、自分は農園に彼を迎えに行かねば」

 

テルは彼女からの問いに涼しい顔で答える

 

 

「えぇ!?

 

マルちゃんまた木の実食べに行ったんですか!?

 

 

分かりました掃除しておきます、その代わり木の実食べ過ぎてたらマルちゃんにガツンと雷落として下さいね!!!」

 

「お任せを」

 

「フーパ、お手伝いは掃除でお願い」

 

『フーパお掃除やる!』

 

「じゃあ行くわよ

 

君本当にありがとう、大切に使わせて貰うから♪」

 

「どう致しまして♪」

 

お手伝いロボットと共に店に帰るマボシとフーパを見送り終えると、テルはニコリと笑いアクアを見る

 

 

 

「流石は水の女神アクア様ですね、500年以上前の事を覚えておられるとは」

 

 

「テ……テルさん?」

 

 

「あぁすまない、彼女は妄想癖があり同姓同名なので自分の事を女神と思い込んでいて」

 

「だからアタシは本当に女神なの!!偉いの!!アルセウスと同格なんだからぁぁぁ!!!!」

 

 

「…………ふふ…………さて、ゆっくりと話したい所ですが農園に向かわないと行けないので歩きながら話しましょうか

 

 

それに村の皆さんには聞かれたくありませんので………よろしいでしょうか?」

 

 

「は……はい………えっと……テルさん?」

 

 

「はいテルですよ

 

 

 

 

今はですけどね

 

 

 

お話するなら改めて名乗りましょうか、初めてお会いする方々もいらっしゃいますしね

 

 

初めまして、自分はイチョウ商店の店長テル

 

 

 

 

改め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウォロと申します」

 




という事でテル、そしてショウと名乗っていたのはウォロです

勿論あのウォロです

何故ウォロが異世界に居るのか、そして昔の人間なのに見た目が変わらないかは次の話までお待ちください

因みに自分の中のウォロのCVは山ちゃん(山寺宏一)です


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