この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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遂にこのすばメンバーに手持ちポケモンが


この素晴らしい初ゲットに祝福を

アクセルの町の一際目立たぬ裏路地にポツンと佇む店、そこはアクセルの町の住人ならば知らない者が居ない程の有名な魔道具店であった

 

何故なら其処の店主は凄まじい美女で美しいプロポーションの持ち主である為に男性達から凄まじい人気を誇り、其処でバイトをしている怪しい仮面を着ける男はゴミを漁るカラスを駆除する達人として近所の奥様達から大変よく慕われているからである。

 

 

「このお店の人が本当にモンスターボールの材料を知ってるのか?」

 

「正確に言えばバイトやってる悪魔の方な、先も言ったが確信は出来ねえけどよ」

 

 

「悪魔とアンデット……私達の故郷でも、本やお話の中でしか存在していない生き物が人間の町でお店をやってるだなんて

 

しかも魔王って悪人の部下………全然想像出来ない」

 

「まぁ普通はそうですね、しかしアクアが寝ていて良かったです」

 

 

アクセルの町には魔王軍幹部のリッチー(アンデット)が店主を勤め、元魔王軍幹部の悪魔がバイトとして雇われている店がある

 

最初それを聞いた時にサトシは純粋に凄いと感じたが、セレナやポケモン達は半信半疑であった

 

因みにその店主やバイトがリッチーと悪魔で魔王軍の関係者なのを知るのは自分達だけなので、サトシ達に他の誰にも言うなと釘を刺している。

 

 

「とにかくバニルの奴に訳を話して《ガチャ》わっ!?」

 

「おっと!コレは失礼しました」

 

「あぁ此方こそスンマセン」

 

店内に入ろうと入口のドアを開けようとした際に、店の中から商人の様な格好をした若い男性が出て来てカズマと接触しそうになってしまい互いに謝罪しあう

 

 

すると

 

 

「あの………どうしたんッスか?」

 

その金髪の若い男性がカズマの後ろに居るサトシやセレナ、正確には彼の肩に乗るピカチュウと彼女の横に居るマフォクシーを見て固まっていた

 

 

「あぁ失礼、モンスターを連れているとは珍しいなと思いまして

 

それでは」

 

軽く会釈し終え男性はゆっくりと立ち去る

 

「おいバニル! 居るか!!」

 

そんな男性の事を気にも止めずカズマが店のドアを開き人物の名前を叫ぶ

 

その後ろで

 

「なぁピカチュウ、あの人………何か見覚えないか」

 

『ピィカ……』

 

立ち去る男性の顔に何処か見覚えがあるなとサトシとピカチュウが感じる最中

 

「そんなに叫ばずとも聞こえておるわ、昨夜、柄にもない事を考えてしまい布団の中で、やっぱあんな事考えるのは俺のキャラじゃねえなと呟いた自分自身の事を良く分かっている小僧よ!!」

 

「あぁ!?」

 

白と黒の怪しい仮面を付けたオシャレなスーツの上に不似合いなピンクのエプロン姿の男性に遠回しに煽られ、青筋を立てるカズマ

 

「フッハハハ!!!!

 

良き悪感情! 真に美味である」

 

 

「ねぇめぐみん、もしかしてこの人が話してくれた悪魔なの」

 

店内の床に転がる黒焦げの物体を

 

何でこんな所にゴミが?

 

とサトシと共にガン見していたセレナが、めぐみんにこの仮面を付けている怪しさ全開の男性が悪魔なのかと質問する

 

「そうですよ、この私の爆裂魔法によって滅された元魔王軍の幹部である悪魔バニルです」

 

「ほー言ってくれるではないか、そこの小僧とドラゴンの様なモンスターに2人っきりで乗れた事が嬉しく、また一緒に乗りたいなと愛らしい願いを抱く小娘よ

 

コレ杖を向けるな!!ネタ魔法を唱えるな!!!!」

 

「めぐみん落ち着け!! 流石に町中で爆裂魔法はダメだ!!!」

 

「そうだぞ、親友に腹筋が割れている事を暴露され昨夜の食事は脂肪分を意識しローカロリーな物ばかりを食べた無駄な努力が好きなその鎧娘の言う通りだ」

 

「割れてにゃい!!!!」

 

「さて頭のおかしい紅魔の娘がご紹介した通り、我輩こそ地獄の公爵にして元魔王軍幹部である見通す悪魔バニルである」

 

「は……初めまして、私はセレナといいます

 

此方はパートナーのマフォクシーです」

『マッフォ!マフォクシー!』

 

「うむ礼儀正しい者は嫌いではないぞ、今朝自分が作った朝食をそこの帽子を被る小僧が美味しそうに食べる姿に幸福感を感じ、何時かは子供と一緒に食べたいなと未来を見据える遠い国の小娘よ」

 

「なぁ!!!何でそれを!?

 

あぁいや!!考えてない!!そんな事考えてない!!!!」

 

 

『マッフォ!? マフォクッ!!!マフォマッ!マフォクシー!!!!』

 

「そういきり立つな、パートナーの小娘が帽子の小僧と1つ同じ屋根の元で暮らす事に喜びを感じ、何時か寝ている小娘を小僧のベッドに運ぼうかと画策する狐の娘よ」

 

『マァァフォ!?』

 

「マフォクシー!!!絶対しないでよね!!!!!!」

 

「ほぉ流石はパートナーですねマフォクシー、背中を押すではなく強引に引っ張るとは」

 

「強引過ぎるわよ!!

 

いいマフォクシー!!絶対やらないでよ!!!やったら私本気で怒るわよ!!!!

 

異性と一緒に寝るなんて、私とサトシ、両方の意思の合意の元でやらないとダメなんだから!!!

 

あっ……サトシ!べべ別に!!私そういう事を望んでる訳じゃないからね!!!」

 

「俺は別に一緒に寝ても良いよ、そっちの方が暖かいだろうし」

『ピッカァ!!!』

「痛っ!? ピカチュウ…何で頬っぺたをつねるんだよ

 

痛ぁ!? カズマまで何で!!!」

 

「羨ましいからだよ!!!!」

 

「おいセレナ大丈夫か……顔が真っ赤だぞ……」

 

「なるほど……コレはかなり重症な鈍感系男子ですねサトシは」

 

「ドンカン? ヤドランのとくせいのか?」

 

「……はぁ?」

 

 

「フッハハハハ!!! 人間もモンスターも良き悪感情だ真に美味であるぞ!!!!」

 

 

「気を付けた方が良いぞ、アイツは人の考えてる事や過去や未来を見通す事が出来るんだ

 

そんで、あぁやって人の隠し事を暴露すんのが趣味な悪質な野郎だからな」

 

「過去や未来が!?」

 

『ピィカァ!?ピカピカチュ!!』

 

「その通りだ、先程から床にぶっ倒れる当店の店主をデカイゴミだなと思っている遠い国の鈍感小僧と、早く相棒に異性への知識を知って欲しいと願う鼠の小僧よ」

 

『ピィィ!?』

 

 

「店主……?

 

 

これ人なんですか!?」

 

 

「正確にはリッチーだ、人ではないぞ」

 

サトシ達が先程からガン見している黒焦げで床に転がる物体こそ、この魔道具店の店主であるウィズであった

 

「なんだ、またウィズの奴、変な物仕入れちまったのか」

 

「あぁその通りだ……全くこの貧乏店主は!!!

 

金が入れば直ぐに妙な品物を仕入れおって!!!

 

しかもだ、クーリングオフしてやろうかと品物を売った商人を呼び先まで交渉して居たのだが、その商人の店舗で買った物だからクーリングオフが出来ず

 

更に我輩が用を足しに数分交渉の席を外した合間に、またしても妙な品物を買っているのだこのバカ店主は!!

 

しかもクーリングオフしようとした物よりも更に高値で買いおってからに!!!!」

 

「マジか……」

 

「それは流石に……気の毒だな」

 

流石に気の毒に思ったのかバニルに同情の眼差しを向けてしまう

 

「う……う~ん」

 

「おぉ、ウィズが起きました」

 

「あれめぐみんさん? いつの間にお店に?

 

確か……私、商人さんにクーリングオフ出来るかと話し合いをしていたら素晴らしい魔道具があるので見せて戴き購入する話しになり

 

それで買った品物をバニルさんに………あっ! そうだバニルさん、どうですか先の魔道具」

 

勢い良く立ち上がった反動で黒焦げの部分が落ち、茶髪の長い髪とけしからんプロポーションを誇る美女の姿が露になる

 

 

「アレはこの場で買った品物だからなクーリングオフ出来たので返したぞ」

 

「えぇぇ!? 何でですか!?

 

アレは絶対間違いなく売れますよ!!」

 

「やかましいわ!!!!!

 

前に買った品物がクーリングオフ出来ていればまだ分かるが、それすらも出来ておらんのに品物を購入するな!!!」

 

「そ……そんなぁ……」

 

「泣きたいのは我輩だ!!!」

 

けしからん体の部分が揺れるほど泣きはじめるが、むしろ此方が泣きたいとバニルには全く同情されずに終わる

 

「よぉウィズ、今日は一段と黒焦げになってたな」

 

「あぁカズマさん、いらっしゃいませ♪」

 

泣いていた顔が一瞬でお客様用のスマイルに変わる

 

「そうなんですよ、商人さんが居る前でバニルさんったら遠慮なくバニル式殺人光線を放って来てですね、おかげで気絶しちゃいました

 

でもそのおかげで夢の中ですが、此方に永住しろよって誘いまくるベルディアさんと、スライムぜんざいを売ってるハンスさんと、バカンスを楽しんでいるシルビアさんと久しぶりにお話し出来ましたけどね♪」

 

「そ…そっか、無事此方に帰って来れて良かったな」

 

するとウィズの目線がカズマの後ろに居るサトシと、未だ顔が真っ赤になりサトシと目線が会わせられずめぐみんの後ろに隠れるセレナに

 

「あら?

 

あっ!!

 

もしかしてこの2人ですか、カズマさんのパーティーの新メンバーって?」

 

「は……はいそうです、初めまして俺サトシです

 

こっちが相棒のピカチュウです」

 

『ピカッ、ピカチュウ!』

 

「わ……私はセレナです、こっちが……パートナーの……マフォクシーです」

 

『マッ……マフォ…マフォクシー』

 

先のベッドINの事についてセレナに叱られ、マフォクシーはかなり落ち込んでいた

 

「噂通り本当に可愛いモンスター達を連れてるんですね♪

 

(あれ? でもこのモンスター達、何処かで見たような……昨日町の中で見たのかしら?)

 

ご挨拶が遅れましたね、私はこの魔道具店の店主を勤めるウィズと申します、今後ともよしなに♪」

 

「因みに噂ってどんなんだ?

 

(まぁどうせ俺のパーティーに、また変なのが入ったんじゃないかって噂だろうけど)」

 

「カズマさんがロリコンだけでなくショタコンやケモナーにも目覚め、少年少女とモンスターの新メンバーを見つけて来たって」

 

「ウィズその噂流したの誰だ、後でブッ殺……丁寧な話し合いをしたいから教えてくれ

 

てかロリコンだけでなくって何だよ!!!俺は元からロリコンじゃないし!!!!」

 

(ロリコン……ロコンの仲間なのかな?

 

でもショタコンとケモナーは何なんだろ?)

 

「カズマ落ち着け!!それよりバニルに用があるだろ!!」

 

「おっとそうだった!おいバニル、ちょっと頼みたい事があんだけどよ」

 

「言わずとも分かっているぞ、その早くこの場から立ち去りたいと願う小娘の顔と同じくらい真っ赤なボールの件だろ」

 

「ねぇめぐみん!!私今モンスターボールみたいに真っ赤なの!?」

 

「そうですね」

 

 

 

 

「流石話が早いぜ、お前の見通す力でこのボールを作る材料と作り方を調べてくれ、ボールの過去を見りゃ分かるだろ」

 

「小僧よ、貴様は我輩の見通す力の効果を勘違いしているようだな」

 

「勘違い?」

 

「確かに我輩は見た者の未来や過去を見通せるが、それはあくまで生物だけだ」

 

「……まさか」

 

「そう、そのボールの様な無生物には見通しはできん」

 

「マジか、分かった……あんがとよ

 

すまねぇ、俺の計算違いだった」

 

「仕方ないわよ、サイズの大きいポケモンは……うーん……屋敷の庭で暮らしてもらう………じゃキツいかしら」

 

「リザードンぐらいの大きさなら何とかなりそうだが、ポケモンにはどの様なサイズの種類が居るんだ」

 

「此方に来てるか分からないけど、高層ビルみたいにデカイのは居るかな」

 

「「コウソウビル?」」

 

「高層ビル…………そりゃ無理だ」

 

めぐみんとダクネスには分からなかったが、カズマにはサトシの話すポケモンのデカさの例えが分かるので目を丸くしてしまう

 

するとそんなカズマにバニルが

 

「まあ待て、確かに無生物は無理だが生物は可能なのは知っているだろう」

 

「そりゃ知ってるよ何回も味わって来たんだからな、だから何だよ」

 

何を今更知ってる事を聞くんだと呆れた顔をするカズマから、バニルはサトシの方に目線を移す

 

「帽子の小僧よ、貴様はこのボールと同じ役割を持つが違う種類のボールの作成場を見た事があるようだな」

 

「違う種類のボール………あっ!もしかしてガンテツさんの!」

『ピカピカッ!!』

 

かつてオレンジ諸島の旅の最中に出会ったウチキド博士から渡されたGSボールについて調べる為、ジョウト地方に住むボール職人ガンテツの工場(こうば)を訪れた際に彼がボールを作る作業を己が見ていた事を思い出す

 

 

「ふむふむ、硬い木の実を砕き、円上の形をした石の形のバランスを整え、それに先程の砕いた木の実をコーティングし高熱で熱した後に冷水に浸け……

 

取り敢えず作り方はメモした、見た限り必要な材料はこの国で揃えられるが直ぐに作れる物は一番能力の低いボールであろうがな」

 

「マジでか!? じゃあ早速そのメモ」

 

「おっと勿論タダではないぞ」

 

「ちっ……ちゃっかりしてやがるぜ

 

いくらだ?」

 

「おい店主よ」

 

ピカチュウを肩に乗せマフォクシーの頭を撫でているなど、すっかり2匹の可愛さにメロメロになっているウィズを呼ぶ

 

「はい~♪何ですか♪」

 

「クーリングオフし損ねた品物を持って来い、在庫処分だ!この小僧達に売り付ける」

 

「分かりました、ちょっと待っててね♪」

 

ピカチュウをテーブルに乗せ店の奥に向かう

 

「今在庫処分って言いましたよこの店員!!

 

そんな物を客に売り付けるんですか!!」

 

「確かに我輩に取っては在庫処分したい品物だが、貴様ら……特に帽子の小僧にとっては喉から手が出る程に欲する品物だぞ」

 

「俺が?」

 

「お待たせしました、此方モンスターの写真が描かれている魔道具です」

 

「モンスターの写真?」

 

「えぇ、しかも凄いんですよ冒険者だった私ですら見た事が無いモンスターばかりが描かれていて」

 

「「あぁぁぁ!!!」」

 

『ピカァァァ!!!』

『マフォォォ!!!』

 

「わぁ!? どうしたのだお前達!?」

 

ウィズの持って来た赤い長方形の品物を見た瞬間、2人と2匹の驚きの声が店内に響く

 

 

「サトシ……これポケモン図鑑よね」

 

「ポケモン図鑑?」

 

「あぁ、しかもこの形……あのウィズさん

 

中を見ても良いですか?」

 

「え…?…えぇ構いませんよ」

 

 

「……………やっぱり……コレ俺のポケモン図鑑だ」

『ピッピカチュ!』

 

 

「なんだ? それお前のなのか?」

 

 

「うん! でも何で此処に

 

ポケモン図鑑もメガリングもキーストーンやZリングもダイマックスバンドも全部……」

 

自分が死んだ時に壊れた、もしくは処分されたのではと戸惑うサトシに近付き、彼と肩に乗るピカチュウにしか聞こえぬ小さな声でバニルが囁く

 

 

「貴様はこの国に飛ばされ命を落としたが、貴様の所持品は奇跡的に無事だったようだ

 

恐らく貴様の死体を回収し処理したこの国の人間達が物珍しいなと回収したものの、効力が分からず売りに出されたのだろう」

 

「そ………そうなんですか」

 

 

「もしかしてその魔道具、サトシさんの物なのですか?」

 

「はい……俺の大事な思い出がいっぱい詰まった大切な物です」

 

「そうなのですか!!

 

あっ!?

 

そうか、ピカチュウやマフォクシーを見た事があるなって思いましたがその魔道具で見たんですよ

 

なら間違いなくソレはサトシさんの物ですね、では直ぐにお返しを」

 

「待て待て待てぃ!? この貧乏店主!!

 

汝は本当に商売人なのか!?無料で渡すな、購入させるのが商売人という者であろうが!!!」

 

「でもバニルさん!! これサトシさんのですよ、ならお返ししないと」

 

「良いから貴様は黙っておれ!!そこの狐の娘と鼠の小僧に遊んで貰っていろ!!!」

 

「私が遊んで貰うんですか!?」

 

ウィズをピカチュウとマフォクシーに渡しバニルは再びカズマの方を見る

 

「では交渉に入ろう」

 

「いやいや待って下さい!!

 

ウィズが言ってましたがコレはサトシの物なんですよ、持ち主に対して金を払えだなんて何という鬼畜の所業ですか!!!」

 

「フッハハハハ!!悪魔の我輩にとって鬼畜とは褒め言葉だが、まぁ聞け

 

この品物は金を払って購入したのだ、つまり現所有権は我が店側にある、それに只でさえこの店は赤字に近いというのにコレ以上こちらに損な事はしたくないのだ」

 

「しかしですね」

 

「まぁ待てめぐみん、サトシの持ち物だけじゃなくボールの材料に作り方まで教えてくれるんだ

 

3・1で俺らの方が得してら」

 

「でもカズマ、昨夜の飲み会に続いて今日もお金を使うんですよ」

 

「フッ

 

俺を舐めんな、俺の懐にはこの悪魔から貰える大金にシルビアを倒した金がもうすぐ入るんだ

 

飲み会や在庫処分扱いされるアイテム買うぐらい余裕だ、それに新しい仲間の為だカッコ付けさせな」

 

「ドキッ……分かりました、カズマが決めたのなら……私は止めないです」

 

「ん? うーん? あっ……」

 

最高のキメ顔で柄でもない事を再び言うカズマ、だがめぐみんはそんな彼のサトシの為にという発言に頬を赤らめてしまう

 

そんな彼女の様子が目に入り、そういえば先バニルが彼女をからかった時の会話内容を思い出したセレナがカズマとめぐみんを交互に見る

 

「もしかして…めぐみんって………」

 

 

「カズマ……嬉しいけど本当に良いのか?

 

俺のポケモン図鑑やモンスターボールの為にお金使って」

 

「大丈夫だ、このアクセルの町より広いカズマさんの心意気を舐めんな」

 

「フッハハハハ! 話が早くて助かるぞ、柄にもない事を再び言ってしまって耳が赤くなるお客様」

 

「おちょくりたいのか感謝してんのがどっちだよ!!!

 

んで、いくらだ?」

 

「はぁい1000万エリスとなります!!」

 

 

「ふざけんなぁこの野郎!!!!

 

人が下手に出てりゃ付け上がりやがって!!!!足元みんじゃねぇぇ!!!!

 

こっちは客だぞ客!!!お客様は神様だろうがよ!!!!

 

なんだゴラァ悪魔だから神様にケンカ売ってんのか!!!!!」

 

 

「カズマ!! ダメだ暴力はイカン!!!!」

「落ち着いてくれカズマ!!!」

 

 

「…………」

「めぐみん……止めてあげて、そんな残念な物を見るような目でカズマを見るのは」

 

 

「仕方ないであろう、此方も少しでも店の赤字を取り返したいのだ

 

それにコレでも持ち主の小僧に売り渡すという事で、あの貧乏店主がこの品物を購入した金額の半額の値で売ろうとしているのだぞ」

 

「そんなの知ったこった………半額?」

 

「あぁ………2000万エリスで買ったのだ……あのバカ店主は、因みに購入した訳は旅先で恐ろしいモンスターに教われ心身疲労の冒険者達が寝る前にその道具に描かれるモンスターを見て

 

可愛いぃ~♪ 癒される~♪

 

と癒しを与え程よい睡眠を与える為という、スリープの魔術を使えば済む事に2000万エリスも使ったのだ……」

 

 

 

『マフォ……』

 

『ピカピィー、ピッピカピカ』

「何を話してるか分からないけど………どっちも可愛いです~♪」

 

会話しているマフォクシーとピカチュウに挟まれ、2匹の愛らしさに、けしからん部分が揺れてしまうぐらい悶えるリッチー

 

因みにマフォクシーとピカチュウの会話は、セレナに叱られたと落ち込む彼女を流石に無許可でやるのはダメだよと注意する内容であった

 

 

 

 

「気持ちは分かるが……ただお前……1000万エリスって……お前それは」

 

「安心しろ、貴様の今後手に入る資産なら今1000万エリスを出しても余裕で豪遊出来るぞ」

 

「でもよ1つの買い物に1000万エリスってのは……ちょっと踏ん切り付かないだろ」

 

「良いよカズマ、今回は諦めるよ」

 

「えっ………いやだって、お前アレ返して欲しいんだろ」

 

「そりゃ大切な物だから返して欲しいけど、お店の人も困ってるし

 

カズマ……俺の事を新しい仲間って言ってくれただろ、だからさ俺仲間に迷惑は掛けたくないんだ

 

それに図鑑は俺のだし、ボールだって俺が欲しい物なんだから俺のお金で払うよ

 

あのバニルさん、俺クエスト受けまくってお金を稼いでくるんで、それまで図鑑は誰にも売らないでくれませんか」

 

「あぁ構わんぞ」

 

 

 

「「じぃ………」」

 

「うっ!?

 

(おいダクネス…めぐみん……止めろ……そんな目で俺を見るな)」

 

 

「サトシ、私もクエストを手伝うわ

 

ボールは私が欲しい物でもあるんだから」

 

「ありがとうセレナ」

 

 

「「じぃ…………」」

 

「…………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しょうがねぇな!!!!!!

 

 

 

 

 

「へい確かに1000万エリス丁度

 

まいどあり、アクセルの町より広い心意気を持つお客様、お買い上げありがとうございます」

 

「うっせぇ!!! 2度とその呼び名は使わねぇ!!!!

 

おらぁサトシ持ってろ!! 2度と手離すなよ!!!もし次失くしても買ってあげないからな!!!!」

 

「勿論! ありがとなカズマ♪」

 

「言葉の礼はいらねぇ!!!行動で示せ!!!!!

 

おら!! さっさとボールの材料と作り方のメモ寄越せや!!!」

 

「ホレ!」

 

「念のため聞くけど、このメモ通り作ったら、ちゃんとしたボールになるんだよな」

 

「それは間違いない安心しろ、何ならそのレシピ通りに我輩が作ったボールを1つお試しとして譲ってやろう」

 

「まぁタダで貰えんなら貰って…ちょっと待て、何でお前ボールもう作ってんだよ…………あっ………まさかお前」

 

「フッハハハハ!! その図鑑が帽子の小僧の物なのは先ほど知ったがな

 

昨日から貴様が店に来るのを首を長くして待っていた、その時に作ったのだ

 

工作スキルを持たぬ我輩で2時間とちょっとで1つ作成出来たのだ、スキル持ちの貴様なら2時間で量産出来るぞ」

 

「ギギギギ!!!

 

(俺やっぱコイツ嫌いだわ)」

 

 

 

 

 

 

 

《カズマの屋敷》

 

「ちょっと皆!!

 

アタシを置いて何処にお出掛けしてたのよ!!」

 

「うっせんだよ酒飲み女神!!!!」

 

「ひっ!?

 

 

なになに? ねぇダクネス、カズマどうしたの?

 

激おこプンプン丸じゃない」

 

「出先で高い買い物をし、その出先の者に堪忍袋の尾が切れる様な事をされてしまったんだ」

 

「ふーん……ちょっと待って高い買い物したの?

 

ふふん♪

 

ねぇカズマさん、高い買い物が出来るぐらいお金があるなら今夜も宴会やっちゃいましょうよ♪」

 

「2日連続で宴会やったにも関わらず……まだ飲み足りねえのかこの駄女神が!!!!

 

こっちはお前の遠い親戚みたいな奴におちょくられてイライラしてんだよ!!!察しろよカズマったらイラついてんなって!!!!」

 

「遠い親戚…?……クンクン………この匂い………はっ!?

 

ふざけんじゃないわよ!!!!

 

アタシみたいな可憐で魅惑の女神と、あの寄生虫みたいな悪魔を親戚扱いしないで!!!!」

 

「悪魔も女神も俺みたいな一般人からしたら同類じゃ!!!!」

 

「ムキィィィ!!!!言ったわね!!!引きニートの分際で「引きニート言うな!!」神聖なる女神と下劣な悪魔を同類なんて言ったわね!!!!

 

もう今日こそは勘弁ならないわ、女神の怒りを思い知らせてあげる!!!!」

 

「上等だ!!やってやんよコンチクショウが!!!」

 

 

「2人とも待って!! ケンカは駄目だって!!」

 

「そうよ!! 落ち着いて話し合いを」

 

「大丈夫ですよサトシ、セレナ

 

昨日も言いましたが私達のパーティーに入ればアレは日常風景になるので放っておきましょう、どうせ数分後には仲良しこよしになってますから

 

ちょむすけ、お昼の時間ですよ出てきて下さい」

 

「さて先購入した図鑑とやらが何かを聞く前に、そろそろクリスも来るだろうしランチとしよう

 

悪いがセレナ手伝ってくれないか」

 

「えぇ…?……う…うん」

 

ちょむすけを探すめぐみん、そしてキッチンに向かうダクネスと、仲間がケンカをおっ初めようとしてるのに放って置いて良いのかと戸惑うセレナ達を他所に

 

 

「神の怒りを知るがいい

 

ゴットォォォ」

 

 

「ばか正直に真っ正面から突っ込んでくんの何十回目だ!!!

 

窃盗!!!!」

 

「ふん!! 残念ね!!!

 

スカイィィィ!!!」

 

ゴツン!!!!

 

「なっ!? ジャンプだと!?」

 

「ゴットスカイとは、女神の怒りと悲しみの力によって飛んでる様に見えるぐらい大ジャンプ出来る必殺技よ!!」

 

天井に頭を打ち付けタンゴブが出来たがアクアは気に病む事なく、地上に降り荒ぶる鷹のポーズで解説を始める

 

「くっ!!知能のステータスが最低のクセに避ける知恵を身に付けやがったのか!!!

 

やるじゃねえかアクア」

 

「ふふふ当然よ、でもアタシがこの技を編み出せたのは貴方の小ズルい作戦を見てきたから

 

流石ねカズマ」

 

 

「あれ?」

『ピカ?』

 

ほんの数分前まで険悪な雰囲気だったカズマとアクアだが、今ではまるで長年のライバルとの戦いを終えた戦友の如く互いを称え会っており、その光景にサトシとピカチュウが唖然としていると

 

コンコン

 

入口のドアがノックされる

 

 

「こんにちは! カズマあたしだよ!入るね!!」

 

「おぉクリスか!! いいぜ!!」

 

「ナイスタイミングよクリス、今からお昼だから一緒に食べましょ!!」

 

 

「本当に仲直りしてる……あれか! ケンカするほど仲が良いって奴だ!!」

 

『ピィカピィカ』

 

 

こうして険悪なムードは何処へ消えたのか、すっかり何時も通りとなった2人はクリスを出迎えセレナとダクネスの作るランチを食べる事に。

 

 

 

(朝食もだがランチも美味い……やっとウチのパーティーにマトモな料理人ポジションが来てくれたぜ、こんな事なら料理人スキル取らなくて良かったかな)

 

「この野菜ハンバーグゴクリ美味しいですゴクリ」

 

「ありがとう♪

 

でもめぐみん、ちゃんと良く噛んで食べてくれた方が嬉しいかな」

 

 

「うむ、調理法を教えた私も鼻が高い」

 

「お前もめぐみんと一緒で野菜に逃げられない方法教えただけだろ、寧ろ野菜切ろうとしたのに間違えてまな板真っ二つにしてセレナの足引っ張った分めぐみんより貢献度低いぞ」

 

「ひゅん!!」

 

「あぁでも、皆の好みの焼き加減はダクネスに教えて貰ったの

 

だからダクネスも貢献してくれたわ……だから落ち込まないで」

 

「いや…大丈夫だ……流石はカズマだな……ハァハァ……包丁もマトモに振れん…ハァハァ…この愚かなメスブタが!!

 

お前はそう思っているんだろ!!!」

 

「いや思ってないから、相変わらず不器用だなコイツって思っただけだから」

 

「ぶきよぉ!! ハァ…ハァ…仲間からの罵声……いい~」

 

「………………」

 

残念な物を見る目で息を乱すダクネスを見てしまう。

 

するとセレナがダクネスを呼び捨てにしている事に気付いたクリスが

 

「あたしも呼び捨てで良いよ、何時までも敬語じゃ堅苦しいしね、あたしも2人の事は呼び捨てにするよ♪」

 

と言い出し、サトシとセレナもカズマ達と同じく彼女も呼び捨てにする事に

 

そして今だに呼び捨てで良いよと言っていない某水の女神といえば

 

「あーアタシはダメよ、何ならさんじゃなく様の方が良いわね

 

ついでにアクア様は賢いアクア様は美しいアクア様は最強って、常に会話中に付け加えて欲しいわ」

 

と相変わらずであった

 

 

「じゃあアクア様にしますね、アクア様は最強」

 

「ア……アクア様…アクア様は賢い…」

 

 

「お前ら言わなくて良いから……おっ!

 

ニヤリ

 

めぐみん!ダクネス!

 

なら俺らもコレからはそう言ってやろうぜ」

 

「………そうですね」

 

「………分かった」

 

 

極悪人の様な表情で2人の方を見ると、彼女達もカズマの考えを察したのかニヤリと笑う

 

 

「いやー流石はアクア様~今日もお美しいですね」

 

「ふふぅん~そうでしょう~そうでしょう~」

 

「そんなお美しいアクア様と俺達一般ピーポが一緒に食事するなんて合ってはならない事、俺達だけで食べるのでアクア様はどうか御一人で高級レストランで優雅にお食事を」

 

「あらぁ良いわね、じゃあお金ちょうだい」

 

「何を言っておられますか、私達一般ピーポと違ってアクア様の様な偉大なお方がお金に困ってる訳ありませんよね」

 

「えっ……私お財布の中空っぽ」

 

「さぁアクア様、私の家でも1年に1度行けるかどうか怪しい程に高級なレストランをご紹介致しますので

 

あぁ因みに当家の名を出してツケにする事は出来ませんのであしからず

 

どうか優雅なランチを御一人!で楽しんで来てくださいませ」

 

「えぇ御一人!!で」

 

「えぇ、ボッチ飯を!!!!楽しんで来てください♪」

 

「……やっぱり……アタシ此処でご飯……食べる」

 

「「「えぇ~何とおっしゃいました?」」」

 

「此処で皆とご飯食べる!! ボッチ飯は嫌ぁぁ~!!」

 

「では特別扱いは必要無いのですね?」

 

「いらない!!!」

 

アクアが呼び捨て仲間に加わった!(ドラ○エのBGM)

 

 

「昨日言った通り、皆仲良いでしょ」

 

「うん♪」

 

「…………(そうなのかしら)」

『ピィカァ……』

『マフォ……』

 

 

クリスとアクアを呼び捨てにする話題が終わると、真っ先にランチを食べ終えためぐみんがお茶を啜りながらサトシの胸ポケットに入る図鑑を見やる

 

「それで、そのポケモン……図鑑でしたっけ

 

それは何なのですか?」

 

「へへ、ビックリすると思うぜ

 

こうやってポケモンに向けると」

 

「おやおや自らハードルを上げてしまうとは、良いでしょう驚かせて貰いましょうか」

 

図鑑を開き相棒に向ける

 

 

{ピカチュウ ねずみポケモン でんきタイプ

 

尻尾を立てて周りの気配を感じ取る、尻尾に刺激を与えると強烈な電撃を辺り一面に放出する}

 

 

「喋ったぁぁ!?」

 

「こんな風にポケモンの詳しい情報を教えてくれる便利な機械なの、しかもサトシの図鑑なら殆どのポケモンの情報が入っているわ」

 

「へ~そりゃ確かに図鑑だな………ん?

 

なぁそれお前らの故郷の物なんだよな?」

 

「うん」

 

「おいお前ら、今図鑑が何言ったか分かるか?」

 

「何を言っているのだカズマ、アレぐらいの言葉アクアでも分かるぞ」

 

「そうよそうよ……ちょっとダクネス今のどういう意味」

 

「ピカチュウの尻尾に刺激を与えると電撃が放出されるって言ってましたよ、しかし気になりますね……昨日カズマに放った電撃よりも強いのを放つのか興味が湧きます」

 

『ピィィ!?』

「めぐみんダメ!!

 

ピカチュウが怒った時の電撃は本当にヤバいからダメ!!」

 

ピカチュウの尻尾を触ろうとする彼女を何とかサトシが食い止めるなかカズマはポケモン図鑑を見つめ顎に手を当てる

 

 

(アイツらの世界のアイテムが話す言葉を、何で俺やダクネス達が理解出来てるんだ?)

 

エリスによって転移したサトシとセレナが、この世界の言葉を理解し使えるのは自分もそうなので納得出来るが

 

この図鑑にはエリスもアクアも何ら関与していないのに、何故図鑑の言葉が自分達に分かるのだと疑問に感じてしまう

 

「プークスクスwww

 

見た目は子供、頭脳も子供のカズマが何探偵みたいな仕草してるの似合わないんですけどwww

 

そんな似合わない事して遊んでるなら、この残りのハンバーグはアタシが貰「ガブッ!!!」

 

ちょっと!!ちゃんと噛んで飲み込みなさいよ!!体に悪いわよ!!」

 

(余計な事を考えるよりも、先に美味い飯を食おう)

 

 

「ねぇサトシ、中を見てもいいかな?

 

その図鑑でポケモンの姿をあたし達が見て覚えておけば、サトシやセレナ達と別行動をしている時にポケモンを見付けても此方のモンスターと間違わなくなるし」

 

「良いよ、皆にポケモンを紹介したかったし」

 

サトシが図鑑を開くよりも前に

 

「じゃあ水タイプ!!!水タイプのポケモン見せて!!!」

 

カズマからハンバーグを奪えなかった水の女神の図鑑に手を伸ばすスピードの方が早かった

 

 

「おいアクア、それ高かったんだから雑に扱うなよ

 

次いでにサトシにとっちゃ大事な物なんだからな」

 

「分かってるわよ、これこの子達の国じゃ冒険者カードみたいな身分証明書なんだから

 

それよりも、ねぇ早く水タイプのポケモン見せて見せて!!」

 

「分かった!!分かったから手離して!!開けない!!!」

 

 

 

「アイツそんなにポケモン見たいんだな」

 

「昨日サトシがポケモンを召喚した事を聞いて、アタシも見たかったのに!!ってお冠でしたしね」

 

「しかし何やらポケモンの前に水タイプと付け足しているな、そういえば昨日サトシもリザードンの事を炎タイプと飛行タイプと言っていたが、何の事か分かるかセレナ?」

 

「勿論、ポケモンは皆タイプって呼ばれている力が宿っているの

 

先言ったリザードンなら炎と飛行、ピカチュウなら電気、マフォクシーは炎とエスパー……魔法みたいな力って言えばいいかしらね、その2つの力を使えるわ」

 

「なるほど属性か、確かにリザードンは大空を飛ぶだけでなく高熱の炎を噴射していたな」

 

「マフォクシーも昨日カズマやジャイアントトードを黒焦げにするぐらいの火炎を出していましたね、それにウィザードの様な雰囲気を醸し出しているのも納得です」

 

『マッフォッ♪』

 

 

「それで水の女神(笑)のアイツは自分と同じ水属性のポケモンに興味津々って訳か」

 

 

「キャァァ!! やっぱりポッチャマ可愛い♪

 

クリス見て見て!!この子がアタシの最推しよ!最推し!!」

 

「確かに可愛い……(何時も先輩が日本のペンギンとポッチャマをトレードしたいって言ってた気持ち今なら分かります……って何をやっているのですか私!!それよりも此方に来た子が誰かの確認を!!)」

 

「どんな子なんですか?」

 

「この子よ!」

 

図鑑に描かれる可愛いらしいペンギンの様なポケモンである“ペンギンポケモン”ポッチャマを、めぐみんとダクネスに見せる

 

「わぁぁ♪」

 

「ペンギン型のモンスターか、確かに可愛いな♪」

 

 

「それから………あった

 

タマザラシもどうかしら!!可愛いでしょ!!」

 

 

図鑑の画面を変え、今度は真ん丸としたボディとつぶらな瞳が特徴の“てたたきポケモン”タマザラシを皆に見せる

 

「「「可愛い~♪」」」

 

(こうやって生き物を見て、可愛いなって言い合ってたら普通の女子達なんだよなコイツら)

 

 

「ふふ、ポケモンの事で皆が盛り上がってくれると何だか嬉しいわね」

「だな♪」

 

 

 

 

 

 

 

「あとあと……この子も可愛いくてアタシ好きなのよね!!」

 

「次はどんな子ですか

 

 

えっ!?」

 

「どうしたのめぐみん

 

 

えっ!?」

 

図鑑を見て何故かめぐみんとクリスが固まってしまう

 

「どうした2人共? おいアクア、お前何見せ………お前……これ可愛いのか?」

 

「そうよ

 

触った事無いけどプニプニしてるであろう柔らかボディに、図体に反して目が小さいのよギャップを感じるじゃない♪

 

しかも可愛いだけじゃなく赤い水晶部分が輝く時は神秘的な美しさまであるわ!!」

 

「美しさ………」

 

 

「どのポケモンの事を言ってるの………えっ…?」

『マッ…?』

『ピッ…?』

 

アクアが開いたページを見たセレナやマフォクシーにピカチュウまでも固まってしまう、其所に映されているのは大量の触手と赤色の水晶の様な物体が3つ頭部分に備わるのが特徴の

 

 

「あぁ~ドククラゲか」

 

“くらげポケモン”ドククラゲであった

 

「可愛いでしょ♪」

 

「「「う……うん」」」

 

取り敢えず同意するクリスとめぐみんとセレナ

 

 

「いや可愛いく無「分かる分かる♪」ファ!?」

 

「昔は怖いイメージだったけど、最初の旅仲間の水タイプが好きな奴に

 

ドククラゲって目は鋭いけど笑顔は可愛いし、スキンシップに巻きついてくるのも可愛いって力説されてからは俺も可愛いなって」

 

「でしょでしょ!この子を夏に抱き枕みたいに抱っことかしたらヒンヤリプニプニで寝心地最高だわ絶対♪」

 

「やった事無いけど、確かに気持ち良さそう♪」

 

「確かに気持ち良さそうだな……」

 

「あら! ダクネスも分かってくれるのドククラゲの可愛いらしさ」

 

「あ……あぁ……名前からして、このモンスターには毒の属性があるのか?」

 

「あるよ、ドククラゲは毒と水タイプのポケモンだから

 

ほら」

 

〈ドククラゲ くらげポケモン どく みずタイプ

 

80本の触手を自由に伸び縮みさせ、敵に巻きつき毒を注入し弱らせる〉

 

「触手で巻きつく…ハァハァ…毒を注入…ハァハァ」

 

「「「「あっ……」」」」

 

ヨダレを垂らすクルセイダーもアクアとサトシ派に行ったなと、残りのメンバーの意見が綺麗に一致する瞬間であった

 

 

「思い出すなぁ~昔戦った時にこの触手で建物を握り潰すぐらいのパワーの奴が居たな」

 

「アタシが天空から見た子は、カチカチの珊瑚礁に毒を吐いてドロドロに溶かして食べていたわね」

 

純粋にドククラゲって凄いなと思う少年と女神

 

 

「建物を握り潰す!? ドロドロに溶かしゅ!?

 

アクア!!サトシ!!素晴らしいぞ!!このポケモンは実に素晴らしい!!!」

 

純粋に気持ち良いプレイをしてくれそうと思うドMクルセイダー

 

 

「このポケモンはこの国に居るのか!!居るなら是非会ってみたい!!!!」

 

「それが、どのポケモンが来てるかは俺もセレナも分からないんだ」

 

「ちょっと待って!?

 

じゃあポッチャマが居る可能性もあるって事!?

 

ねぇサトシさん、ポッチャマや水タイプのポケモンはエリスに渡さないでアタシに預けてくれないかしら」

 

「ちょ!?せんぱ……アクアさん!!それはダメだよ」

 

「大丈夫!!!皆アタシが徹底的に甘やかして可愛がるし、ご飯も毎日あげるもの!!」

 

「そういう問題じゃなくて!!!」

 

「うーん……野生のポケモンなら良いかもしれないけど、人のポケモンなら早くトレーナーの元に返してあげたいし」

 

「じゃあポッチャマや野生の水タイプが居たらアタシがゲットするって事で!!」

 

「だからアクアさん、ソレはダメだって」

 

『ふぁぁ~』

 

「アクビなんかしてる場合じゃないよ!!

 

(どうしましょう、こうなった先輩はもう私じゃ止められません!!)」

 

 

「セレナ、ゲットというのはカズマや貴女が持っているボールでポケモンを捕まえる事でしたよね?」

 

「えっ? うん、そうだけど」

 

「別にサトシやセレナでなくてもゲット出来るのですか?」

 

「ボールさえあれば誰でもポケモンをゲット出来るわよ」

 

「なら……このカッコいいポケモンを我が手中に納める事も可能!!!!」

 

サトシとのドククラゲ討論に夢中になったからかアクアは図鑑を机に置いており、それを拾い中を見ていたであろうめぐみんが図鑑に映る

 

黒い衣を纏い目付きも鋭く、まるで死神の様な雰囲気を醸し出すポケモンを皆に見せる

 

 

 

 

「あぁダークライか、どうかなダークライは幻のポケモンだからゲットするの大変だろうし

 

そもそも此方に来てるかどう「幻のポケモン!?何ですか何ですか!!その我が紅魔族の琴線にコレでもかと触れまくるワードは!!!!」えぇ……えっと」

 

「ピカチュウやマフォクシーは通常のポケモンって呼ばれているの、この子達の力も当然凄いけど

 

それよりも強力な力を持ち、下手をすれば世界を滅ぼしかねない力を持っているのが幻や伝説と呼ばれているポケモン達よ」

 

 

「えっ!? ポケモンってそんな魔王みたいなヤバい奴も居るのか!?」

 

「うん、私の暮らしていた国で一番の大都市が悪人に操られたジガルデって伝説のポケモンにたったの数分で数ヶ月は復興が出来ない程、破壊された事があるわ」

 

「マジか……」

 

「フッハハハハ!!!良いですね!!

 

やがては魔王を倒し世界最強の座を貰い受ける我に相応しい!!!

 

その伝説や幻のポケモン達は私がゲットし、手中におさめさせて戴きましょう!!!」

 

「決めポーズしたいからって机の上に足乗っけるな

 

 

(ジガルデ……ジガルデ………コイツか……身長5メートル!?体重300キロ!?

 

デカ過ぎんだろ……

 

そんなヤバいのも来てる可能性があるとは……やっぱり止め……って流石に今更言えねぇよ!!!

 

 

ん? じめん ドラゴンタイプ……)」

 

めぐみんが決めポーズを取っているので再び図鑑は机の上に置かれ、今度はカズマが図鑑を手にし

 

今セレナが話したカロス地方の伝説のポケモンにして世界の秩序を見守る“ちつじょポケモン”ジガルデ(50%フォルム)を見ていた

 

その時ジガルデのタイプに目が止まる

 

 

「なぁ……ポケモンにドラゴンタイプってのがあるのか」

 

「うん」

 

「見て良いか?」

 

「いいよ、えっとね……ドラゴンタイプ……っと

 

オッケー、これで見れるよ」

 

 

「サンキュー」

 

ドラゴンタイプのポケモンだけを見れるように設定した図鑑を受け取り

 

水タイプ!!

 

伝説幻!!

 

ドククラゲ!!

 

と騒ぐパーティーメンバーを無視し、椅子に座りカズマは図鑑をゆっくり眺める

 

 

(このカイリューとヌメルゴンっての可愛いなぁ、ボーマンダとガブリアスにジャラランガはカッケェなTHEドラゴンじゃんか♪

 

サザンドラ……これ完全キングギ……止めとこ

 

ドラパルトは……これ何だ?

 

へードラゴンとゴーストタイプ……ドラゴンとお化けが合体してんのか、ドラゴンって言っても色んなのがいんだな面白ぇ♪

 

このクリムガンってのは厳つくてTHEモンスターって感じだしよ

 

 

ん?)

 

図鑑に映し出される様々なドラゴンポケモンを見て童心に帰っていた最中、とあるポケモンを見て目を見開く

 

それは赤と白の2色のボディと胸元の三角状の模様が特徴的で、物凄~~~~~~く愛らしい顔をしたドラゴンタイプのポケモン

 

 

 

「コレだぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

「わぁぁ!? どうしたのだカズマ!?」

 

「ビビっと来た」

 

「何が?」

 

「もしこの世界にこの子が居たら、絶対俺がゲットする!!そして可愛がる!!!!」

 

図鑑を広げ映るポケモンを皆に見せる

 

其所に映されているのは

 

 

「ラティアスか……その子も伝説のポケモンだからゲットするの大変だよ」

 

「なっ!? 待ってくださいカズマ!!

 

伝説と幻のポケモンは、この我が根こそぎゲットするのですよ!!!!」

 

「黙らっしゃい!!何時成長するか分からない慎ましいボディのロリっ子!!!」

 

「ロリっ子言うな!!!!」

 

 

「この子を一目見た時にビビっと来たんだ、この子を俺のパートナーにしたいってな」

 

「でもラティアスがこの世界に来てるかは分からないわよ」

 

「いいや居る!! 俺には聞こえる……俺に会いたいと俺を求めているこの子の声が」

 

「えぇ!? カズマ遠くに居るポケモンの声が聞こえるし分かるの!?」

 

「あぁ! 俺を求めている声なら例え地平線の向こうに居てもな」

 

「スゲェェ♪」

 

 

『ピカピ……ピッカァピカ』

 

大ハシャギする相棒を本気で心配するピカチュウであった

 

 

「でも皆、ポケモンをゲットしたら直ぐに教会に届けて欲しいってクリスさんがエリス様から聞いたって」

 

「平気よ平気、エリスはアタシの後輩女神なんだから先輩権限で何とかするわ」

 

「先輩権限で何とかなるものなの……」

 

「まぁ流石にずっとって訳にはいかないのは分かってる、お前らの目的が終わるまでの間だけならエリス様もきっと許してくれる筈だ」

 

「エリス様というか……アルセウスの方じゃないかしら問題なのは」

 

「それも平気平気、アイツとアタシ同格何だから」

 

「…………」

 

「ちょっとセレナ、何かしらその

 

何言ってるのコイツ

 

って顔は」

 

「そ……そんな顔……してない」

 

「目を反らさないで!!アタシ本当にアルセウスと同格の女神なの!!!」

 

野菜ハンバーグのソースを今も口の端に付けながら怒鳴るアクアを無視し、カズマが口を開く

 

 

「俺はアルセウスって神様に会った事ねえけど、サトシはその神様に信用されてるんだろ?」

 

「うん」

 

「だったら………サトシ様どうかお願いします!

 

貴方様達の目的が終わるまでの間だけ俺に……ついでにコイツらも、ポケモンと居させてくれるよう神様に頼んでくだせぇ」

 

「凄いですねカズマは……6歳年下の人間にアソコまで下手になれるなんて」

 

揉み手をしながら猫なで声でサトシにお願いを始める

 

 

「良いよ分かった♪」

 

「本当か!?」

 

「うん、俺皆にもポケモンの事を知って欲しいし仲良くして欲しいんだ

 

じゃあポケモンをゲットして手持ちにするって事は、皆トレーナーになるんだね」

 

「トレーナー?」

 

「この子達の国では、ポケモンをゲットして手持ちにしている人間をポケモントレーナーって呼ぶの」

 

「ポケモントレーナーになるからにはちゃんと手持ちのポケモンのお世話をしなきゃダメだよ、大事な友達なんだから

 

 

そして一緒に居てくれて、戦ってくれてありがとうって感謝の気持ちを絶対に忘れないように

 

 

 

なっ♪」

 

『ピカピ♪』

 

肩に乗る相棒とアイコンタクトで会話する

 

 

 

「わ……分かりました先生!」

 

「先生!?」

 

「いや何か今のお前、スゲェ先生っぽかったからさ

 

それに俺らよりは明らかに知識あるんだし、だから先生って」

 

「先生………俺がククイ博士みたいな先生か………へへへ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

よぉし!! じゃあ先生の俺が皆にトレーナーの事を教えるぞぉぉ!!!」

 

「「「「ありがとうございます先生!!!!」」」」

 

「先生に任せろ!!!!」

 

「「「「分かりました先生!!!!」」」」

 

 

 

『ピカピ……』

 

調子に乗る相棒に苦笑いを浮かべてしまう

 

 

 

「もうサトシったら……フフ♪

 

 

でもどうやってエリス様やアルセウスに伝えたら良いのかしら、クリスさん何か知って………クリスさん?」

『マフォク?』

 

 

 

「ぐぅ~ぐぅ~ぐぅ~」

 

 

「寝てる!?」

『マッフォ!?』

 

 

「あらあらクリスったら、お腹いっぱいになって眠くなるなんてお子ちゃまねぇ~プークスクス」

 

「先まで起きて居た筈なんだが……あぁでも昨夜は仕事があると言っていたから、疲れているんだろうな」

 

「ほんじゃあ寝かしといてやるか、さぁて先生から許可は貰ったし

 

早速バニルの奴から貰ったこのボールの効力を確かめるがてらラティアスを探しに行くか」

 

「ポケモンですよ、何ラティアス単体だけを探しに行くのですか

 

そして伝説と幻は私がゲットします!!!」

 

「お前ソコは折れろよ」

 

「いえ折れません

 

 

所でカズマ「はいカズマだよ」何故この季節にマフラーなどしているのですか?」

 

「マフラー?

 

そういや図鑑を見てる時から何か首の辺りがゴワゴワしやがんな……何だコレぬいぐるみか?」

 

自分の首辺りに手を伸ばすと、確かに首の周りにゴワゴワとした感触がありソレを引き剥がすと

 

その手には生き物のぬいぐるみが合った

 

 

『…………ナマ』

 

「わぁぁ!? 生きてる!?」

 

ぬいぐるみが喋りだし驚いたカズマが、そのぬいぐるみを床に落としてしまう

 

 

『ナマ~』

 

 

「あぁ!? ナマケロ!!」

『ピカピィカ!!』

 

「ナマケロ? もしやポケモンか!!」

 

「うん! ポケモンだよ!」

 

「マジか!? てかコイツ何処から屋敷に入ったんだ?

 

戸締まりはちゃんとやってんぞ!!」

 

「あっ……そう言えばアタシが起きてラジオ体操する為に外に出た時、入口のドア開けっ放しにしたから

 

その時に入ったのね」

 

「…………戸締まりちゃんとしろよ」

 

昼前に起きてラジオ体操、一応水の女神なのにラジオ体操していたのかと色々突っ込みたいカズマだったが

 

今は飲み込み、取りあえず戸締まりだけはしろよと伝える

 

 

『ふわぁぁ~』

 

ぬいぐるみの様な生物“なまけものポケモン”のナマケロが大きく口を開きながら欠伸をしてしまう

 

 

「マズイ!? 皆アイツから離れて!!」

 

「えっ? ただアクビをしているだけじゃない……で……ふわぁぁ……バタン」

 

「めぐみん!? どうした大丈夫かめぐみん!!」

 

突然倒れためぐみんを急いでダクネスが引き上げるが

 

 

「がぁぁ~がぁぁ~~」

 

「寝てる!?」

 

めぐみんは気持ち良さそうにヨダレを垂らしながら眠っていた

 

 

「アレは間違いないわね、ヤドンやヌオーが良く使ってるあくびだわ」

 

「いや確かにアイツあくびやってたけど、ソレが何なんだよ」

 

「無学でおバカのカズマさんに「あぁ!?」このアタシが教えてあげるわ、ポケモンが使うあくびはスリープの魔法と同じで眠らせる事が出来るのよ」

 

「マジか!?」

 

「えぇ! 多分クリスさんも、ナマケロのあくびで眠らされたのね」

 

「(今は13時30分か)

 

よし……だったら」

 

時計で時間を確認すると掌を大きく広げ右手を前に出す

 

「おっ! ポケモンを召喚すんのか!!」

 

「うん

 

(ナマケロはノーマルタイプ、ならネギガナイトで)」

 

「だったら水タイプ!! 水タイプ出して!!!」

 

「この駄女神!!! 空気読め!!!」

 

「アタシは早く見たいのよ!!!

 

お願い先生!!」

 

「…………出でよ! ゼニガメ!!!」

 

先生と呼ばれた高揚感から考えを変えるサトシであった

 

 

 

「何コレ!?」

 

「魔方陣だ、ここから昨日リザードンが召喚された」

 

昨日ポケモンの召喚を見ていなかったセレナが、サトシがポケモンの名を叫んだ瞬間に床に現れた魔方陣に驚いてしまう

 

 

 

『ゼニィ?』

 

そしてその魔方陣から甲羅を背負った二足歩行の亀が出現する

 

「よっ! 元気だったかゼニガメ」

『ピカピカ!』

 

『ゼニ? ゼニガ!?

 

ゼニィィ!!!』

 

 

名を呼ばれた“かめのこポケモン”ゼニガメは泣きながらサトシに頭から飛び込む

 

 

「グボッ!? ハハハ……相変わらずスゲェロケットずつきだなゼニガメ♪」

 

『ゼニゼニィ♪』

 

「ゴメンな急に呼んじゃって、仕事中じゃなかったか?」

 

『ゼニガッ! ゼニゼニィ!!』

 

何処から取り出したのか、ゼニガメは黒いサングラスをしながらドンと胸を叩く

 

『ピッカピ! ピッピピカチュ!!』

 

「そっかあの後沢山団員が入ったのか、流石はゼニガメ消防団♪」

 

『ゼニゼニィ~♪』

 

 

 

「ゼニガメというのか、この子も可愛いなぁ」

 

「キャァァァ!!ゼニガメ可愛い!!!!!

 

しかもサングラスしてるだなんて凄く洒落乙だわぁ!!!」

 

『ゼニッ!?』

 

『ピカピカ、ピカピ!ピッカチュ』

「リザードンとフシギダネから聞いてるだろ、この人達は俺の新しい仲間だよ」

 

『ゼニガッ! ガメガ!ゼニガメ!!』

 

「お辞儀してる………尊い……」

 

「おいアクア!? しっかりしろ気を保て!!!」

 

「本当に水タイプのポケモンが好きなのね……」

『マフォク……』

 

 

「よーしゼニガメ、あのナマケロとバトルし……あれ?」

 

『ゼニ?』

『ピカ?』

 

さぁバトルだとナマケロの居た方を見てみるが、其所にナマケロの姿は無かった

 

 

「あれ? 先のナマケロ……何処行ったんだ?」

 

「もしかして外に逃げたんじゃ?」

 

「いや……此処にいんぞ」

 

『…………』

 

先と同じくナマケロはカズマの首元に巻きつき怠けていた

 

 

「おい離れろ!!! 暑苦しい!!!」

 

『………ナマ』

 

再び引き剥がそうとするが、全くナマケロは離れない

 

 

「はぁ……はぁ……なんなんだコイツは!?俺に恨みでもあんのか!!」

 

「サトシ! ポケモン図鑑借りるわよ!」

 

「分かった!」

 

許可を取りアクアがナマケロにポケモン図鑑を向ける

 

 

 

<ナマケロ なまけものポケモン ノーマルタイプ

 

動くのが嫌いで1日の殆どを寝て過ごす、同族を見つけると側に寄りそい共に睡眠を取る>

 

 

「「………………なるほど」」

 

 

「おい何だ……何納得してんだお前ら」

 

「類は友を呼ぶという言葉があるが本当だったんだな」

 

「俺は寝て過ごしてねえから!!!

 

おいサトシ、俺に構う事ねえからコイツに攻撃しろ」

 

「うーん……でも」

 

『……………』

 

「無抵抗の奴に攻撃するのは可哀想かな……」

 

「いやいや!! コイツらクリスとめぐみん眠らせただろ!!無抵抗じゃねえって!!!

 

お前も寝るなら、もっと良い場所で寝ろ!!」

 

『…………ナマ』

 

「こらぁ服の中に入るな!!!」

 

「ねぇ……もしかして何だけど、その子カズマから離れたくないんじゃないかしら」

 

「はぁ!?」

 

「まぁ同族だものね」

 

「だから俺はナマケモノじゃねぇ!!!!」

 

『……………』

 

「お前も気持ち良さそうに寝るなぁぁぁ!!!!」

 

 

「なぁカズマ、ゲットしてあげなよ」

 

「いやいや待て待て、俺の初めてはラティアスに捧げると心に決めたんだ」

 

バニルから貰ったボールをポケットから取り出し皆に見せる

 

「お前……ウィズの聞いた噂通り本当にケモナーに目覚めたのか」

 

「違わい!!!

 

俺が昔アニメで見て背中に乗りたいなって憧れを抱いたドラコンがラティアスにソックリなんだよ!!!」

 

「アニメ?」

 

「とにかく!!俺の初めてはラティアスに捧げるんだ、だから悪いなナマケロ

 

お前はもっと安らかな寝床を探し」

『ナマ』

 

パシュン

 

 

「えっ!?」

 

「「「「あっ」」」」

『ピッ』

『マッ』

『ゼッ』

 

カズマの持つボールをナマケロがタッチしボールの中に入っていく

 

ガタ ガタ ガタ

 

そして3回ほどボールが揺れ

 

 

ピタ

 

動きが止まる

 

 

 

「………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の初めて奪われたぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 




さあ遂にカズマパーティーにポケモンが

カズマのパートナーをナマケロにしたのは、まぁ説明不要ですね(笑)

しいて言うなら普段は怠けてるけど動く時はちゃんと有能な事と、ノーマルタイプなので色んなタイプの技使えるのが色んな魔法やスキルを使えるカズマっぽいからです

後ポケモンをゲットするこのすばメンバーは今の所はアクアにダクネスにめぐみんのパーティーメンバーと、ウィズにゆんゆんとアイリス、そしてゲットはせず使うのがアルダープです

アルダープ以外はカズマみたいにキャラのイメージに合うポケモンを選んでいますが皆が誰をゲットするかもお楽しみくださいませ

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