カロス御三家のメガ進化来ましたね、この小説的にはマフォクシーは拾わないと
「えっと……ウォロさ」
「テル君お待たせ、はいお茶よ
あら? もしかしてお仕事かい?」
「えぇ、お客さんのお相手をしないといけなくなってしまい
それにマルちゃんのお迎えに農園に向かわなくてはいけませんので、お茶はまた今度」
「そうかい、なら終わってから家においでイモモチもあるから」
「はい、喜んで♪」
「よぉテル、んっ!?
おぉ!後ろの人達、魔王軍の幹部を倒した凄腕冒険者達じゃないか
沢山買い物して貰って来いよ!!」
「えぇ!そうして貰いますよ
自慢ではありませんが、自分の本名や今の自分もこの村では有名人ですので
テルと呼んでくださいね」
「わ……分かりました、それでテルさん……えっと……色々聞きたい事があるんですけど
テルさんも……私達の国出身なんですか?」
「ん?………………えぇそうです、アナタと同じ国で産まれポケモンと共に暮らしていましたよ」
セレナが世界ではなく国と表現した事に一瞬テルは首を傾げるが、パーティーメンバーに自分が別の世界の住人だという事を隠しているのではと察して話を合わせる
「じゃあアンタ何で若いんだ?
ウチの駄女神はアレでも………うん………女神……………女神………なのかな」
「口ごもらないでよ!!!アタシは本当に女神なんだから!!!」
「止めるんだアクア……村人達から可哀想な者を見る目で見られているぞ」
「うぅ………ぅぅ」
『アシャァァ!!!』
「なんだ!?」
「ぐはぁぁぁ!!!」
「村の人にみずでっぽうはダメだ!!!
私が受ける♪」
『ルッカァリ!!!』
「おいめぐみん、あいつら止めて来い」
「ガクガクブルブル……」
『バケバケ……』
「どうやらまだ先のフーパの件がトラウマになってますね……心此処に在らずです」
「…………まぁ丁度良い
あんなんでも女神のアイツなら歳を取らないのは分かるが、アンタはサトシ達と同じ世界の人間なんだろ……何でそんなに若いんだよ?」
「…………なるほど、アチラの金髪の女性と紅魔族の少女にアクア様以外はご存知という訳ですね」
「いやアクアも知ってる、アイツが居たら話がややこしいから取りあえず除外した
ついでに言うと俺はコイツらの世界とは別の世界出身だ、だから異世界関連の話題なら付いて行けるぞ」
「おや、そうだったのですか?
ナマケロが無防備にしその身をアナタに任せているので、てっきりカズマさんも立派なポケモン使いかと思いましたよ」
『ぐぅ……ぐぅ……』
「ただ単に俺の首の寝心地が良いだけだってよ、つうか要点ずらすな」
「これは失礼
では、あまり大きな反応はしないで下さいね
自分が若いのはアルセウスに不老不死にされたからです」
「アルセウスに!?」
『フォクシィ!?』
「若気の至りという物でしょうか、今から500年以上も昔
自分はアルセウスに会いたいが為に、自分の暮らしていた世界に大いなる危機をもたらしてしまい
ソレをとあるポケモン使いに打ち砕かれ、失意のどん底に居た自分に
アルセウスは罰として自分を世界から永久追放、そして此方に連れて来られ更には不老不死にされたのですよ」
「罰として自分の世界から追放されたのは分かるが、不老不死にしてくれたのは寧ろ良い事じゃねえのか?」
「そうですね、不老不死は大金を支払ってでも叶えたいと願う人が多いですし」
「フフ……確かに自分も不老不死を願う人を大勢見てきました、しかし皆さん目先の事ばかりで対極を見ていないのですよ」
「どういう事ですか?」
「確かに不老不死になれば死ぬことも老いる事なく暮らせる夢の様な存在になれる、しかしソレは自分だけ
周りの皆さんは老い死んでいく、この世界で生き暮らしていく為に自分は冒険者となり仲間と共にそれなりに楽しい毎日を過ごしていましたが
30年経っても見た目が変わらない自分を、仲間達はリッチーではないかと気味悪がり離れて行きました」
「酷い……」
「酷くなどありませんよお嬢さん、どんな世界でも異質な存在は爪弾きにされるものなのですから
現に、皆さん達の様子を見るに今はそうではないのでしょうが
自分の居た時代では、ポケモンも異質な存在として意味嫌い恐れていた人間の方が多かったですから」
「ポケモンが!?」
「もしやテルさんの居た時代……いえ、居た場所はヒスイ地方でしょうか?」
「そうですよ」
「やはり、だからこの村の名前に聞き覚えがある筈です」
「お兄ちゃん、ヒスイ地方ってドコの事?
聞いた事ないよ」
『今のシンオウ地方の事ロト
昔アチシの友達が持ってたデータで見たことあるロト、その時代はまだポケモンは未知なる生き物として人から恐れられ、調査隊や、ある2つの団体に所属して居ない人間はポケモンと距離を取っていたって』
「そうか……ヒスイって名前どっかで聞き覚えあると思ったら、シロナさんから聞いたんだ」
『ピッカァ!』
「ほぉ、ヒスイは今は守り神であるシンオウ様の名を土地の名として使っているのですか」
『その通りロト』
「もしかして、この村のヒスイって」
「えぇ故郷の名から付けました、恥ずかしながら仲間達から離れた自分は暫くはポケモン達………モンスターマスターのスキルを使い故郷に居る6体を呼びながらひっそりと暮らしていましたが
やはり1人では色々と限界を迎えてしまい、ならば村を作って見ようかなと考え
この故郷に良く似た建物を建て、自分が働いていた店名の商店を作り、ポケモン達に植物や木の実の種を持って来て貰い育てて作り上げたのがこのヒスイ村です」
「なるほど………それで、ある程度年月が経過したら村を出ていって暫くしてから帰って来るって訳か……名前を変えて別人として」
「じゃあ……セッカイさんが言ってたショウさんってお父さんも、マボシさんが言ってたお爺さんの友人も……」
「自分です、なるべく別人にする為に色んな性格や個性の人間を演じてきたんですよ
テルは殆ど自分の素なので気楽に入れて助かりますけどね♪」
「それを…………500年もやって来たんですか」
「えぇ」
「でもポケモン達が一緒なら………あっ」
寂しくないと言おうとするサトシの口が自然に止まる
「キュウコンの様に1000年以上も生きるポケモンならば今も呼べていたのでしょうが、あいにく自分のポケモン達は長生きは出来なく
確か最後まで残っていたミカルゲが………確か………そう、今から300年ぐらい前に病気で旅立ってしまいましたよ
此方の世界のモンスター達とも仲良くなりましたが、やはり200年以上経てば皆さん旅立ってしまい」
「…………ごめんなさい」
「サトシさんが謝る必要はありませんよ、コレこそが自分に与えられたアルセウスの罰なのですから
それに色んな性格の人間を演じるのも中々に楽しいですからね」
「……………」
(エリス様のあの顔……どうやらアイツの言ってる事は本当みたいだな)
チラリとカズマがエリスの方を見ると、彼女が申し訳なさそうな表情を浮かばせていたので
彼の言う通りの事をアルセウスがやったのだと察する
「あと中々に便利な力を与えてくれましたよ」
「便利な力?」
「アークプリーストの様な回復能力、アークウィザードの様な魔法
後は自分のポケモンであったルカリオと同じく波動に近い事も出来る様になりましてね
そのお陰でフーパだけでなく、村の側の洞窟にてボロボロとなったラティオスを見付け治療した事がありまして」
「えっ!?
オーティスの怪我、テルさんが治してくれたんですか!?」
「彼のニックネームでしょうか?
えぇそうです、治療したので何か食べさせてあげようかと食料を取りに行ったら居なくなっていて心配しましたが
前に王都に行った際に、サトシさんとカズマさんと一緒に居たあの小さなラティアスと一緒に王宮や街の方々と親しくされていたので安心しました」
「なっ!?
そういやあん時、ティアラに誘拐されないように気を付けろとか言ってたな………気付いてたのかアイツがラティアスだって」
「波動は真実を写してくれます、此方ではモンスターの扱いはあまりよろしくありませんので
いくら幻のポケモンと言えどまだ幼い彼女を1人にしては危ないので、ピカチュウやロトムにナマケロと一緒に居るアナタ方の側を離れてはならないと忠告してあげたのですよ」
「……なるほどな」
『ピカピ、ピィカァチュ
ピカピカピチュピカ』
「そっか!!
あの時、アルダープの側に変な剣や盾を持った人が居たら気を付けろって話してくれたのもギルガルドの事に気付いてたんですか?」
「彼の屋敷に行った時に見えましてね、その時はギルガルド……モンスターだと気付かずに彼がただ飾っているだけかと思いましたが
彼は悪評が止まない貴族、それにギルガルドの力は恐ろしいですからね、なのでアナタに促してみたのですよ
どうやらその判断は正解だったようです」
「あの……サトシやダクネスも波動の力を使えるんですけど、変身したティアラやオーティス
めぐみんを操っていたギルガルドを見破れなかったんです、何でテルさんには分かったんですか?」
「恐らくですが、自分の力は神であるアルセウスから与えられた力だからではないでしょうか
この力を使いコチラの世界の人達を助ける様に、自分への無期刑として神に近い力を授けたのかと」
「無期刑?」
「悪人に対し死ぬまで罪を償わせる為にに行わせる事をそう呼ぶんですよ、ただ……テルさんの場合は永遠という事に」
「その通り」
「そ……そんな……」
「アンタ……一体何やったんだよ、ポケモンの神様にそんな重い罰与えられるとか」
「アルセウスを手中にし、今の世界を壊し自分が望むより良き世界を作り上げたかった
ですかね」
「良い歳して、そんな中二病みたいな事考えてたのかよ」
「ちょっ!? カズマ!!
失礼よ!!」
「いや流石にヤベェだろ!!」
「全く同感です、だから言ったでしょ若気の至りだって
今の自分からすれば中々に恥ずかしい黒歴史ですよ本当に、いやーお恥ずかしい」
「サトシ、中二病ってどんな病気なのかな?」
「何だろうな?」
「つうか、そんな中二病みたいな事考えてる奴に神様みたいな力授けて別の世界にやるとかアルセウスって神様無責任過ぎじゃねえか」
(カカ! カズマさん!?)
「カズマもう止めなさい!!罰が当たるわよ!!」
「良く聞けママ、そんな新世界の神になるなんって物騒な事考えてた奴に神様の力授けて別の世界にやったらソコで暴れるって普通は考えつくだろ」
「だからってアルセウスを悪く言うのは罰当たりでしょ!!」
「痛ぁ!?」
「えっ? どうしたの?」
「いや何か今……後頭部を何かに殴られた様な……んん?誰も居ない」
「確かにカズマの言う通りですね」
「シトロンまで!?」
「テルさんはその後同じ事をやってはいませんが、悪事を働いた人に特別な力を授けるなんて普通はあり得ません
再犯……もしかしたらソレ以上の事をするかもしれないのに」
「…………確かに」
「おいママ!!
俺もシトロンと同じ事をさっき言ったのに、何で俺は否定してシトロンのは賛同してんだぁ!!」
「日頃の行いよ」
「グサッ!!!」
(セレナさん……初めて会った時にパンツを盗まれたの相当恨んでますね、たった1言ですがカズマさんへのダメージが凄まじいです
だからメロエッタ、カズマさんにサイコキネシスで攻撃するのは止めてあげて
あれ以上は可哀想です)
【……………分かりました】
「そちらのメガネの少年の言われた通り、確かに世界を怖そうと企んでいた者に力を与えるなど普通は致しません
ましてやアルセウスは全知全能なる神、別世界がどうなろうと知った事ではない等そんな無責任な事を考える訳がない
なのでアルセウスは、自分にある条件を付けられたのです」
「条件?」
「人を傷付けたり、世界を破壊する様な真似をすれば無空間に飛ばすと
この世界を収める女神エリス様や、この世界自身とその様な契りを結んだらしいです」
「む……無空間?」
『聞いた事がないロト』
「もしかしてギラティナの暮らしている反転世界の事ですか?」
「いえ違いますよ、ギラティナが収める世界と違い
その名の通り何も無い……いや空気は有ると言ってましたね、空気以外何も無い場所の事です
命ある物や無機物すらもなく、時間すらも無いので老いや死という概念すらない
ただただ空間だけの場所、流石にそんな場所には行きたくはありません……虚無とは死よりも恐ろしいですからね」
「「………………」」
『…………フォクシィ』
自分以外に生きている者がおらず建物も草木も無い場所に死ぬ事なく永遠に居なくてはならない自分を想像てしまい、セレナやカズマは顔を青ざめ体が震えてしまう
「まぁ不老不死なのは結局変わらないですが、どうせなら誰かと一緒に居られる場所の方が良いに決まっている
なので商人として気ままに生きているんですよ」
「全くアルセウスったら本当えげつない事するわね」
いつの間にか復活したアクアが会話に交ざる
「仕方ありませんよ、全て自分が撒いた種なのですから」
「えっと……イブのみずでっぽうを食らわせて貰っていたので全く会話が聞こえなかったが、結局彼は何なんだ?」
「良い人だよ」
「サトシ?」
『ピカピ?』
「昔は悪い人だったかも知れないけど、ティアラに気を付けろって言ってくれたし俺にギルガルドの事を教えてくれたし
村の人達に慕われている良い人だよ♪」
「…………面と向かってそう言われると照れますね、所持品を売り物にされ買わされたというのに礼も言ってましたし……本当にお優しいですねサトシさんは♪」
「そうだ!!
待てサトシ、ソイツが本当に良い人ならアクセルでピカチュウを肩に乗せたお前や側にマフォクシー連れたママに会った時にポケモン図鑑の事を言わなかったんだ?
アンタもサトシ達と同じ国出身なら、図鑑の事は知ってた筈だろ」
「知ってましたよ」
「なら何で言わなかったんだよ、ここの店長に売ったポケモン図鑑はアナタ達の物じゃないですかって」
「ではカズマさん「はいカズマです」アナタがもし自分と同じ立場なら
何故か居る筈のない生き物と一緒に居る、初対面でお互いにどの様な人物か良く分かっていない少年少女達にアナタ達は自分と同じ国出身ですか?
等とは聞けないんじゃありませんか」
「……………聞けねえわな、俺の年齢でも結構ヤバいけどアンタなら1発で事案だわ」
「でしょ、まあ事案も去る事ながら
この少年少女達に自分の正体を打ち明け、果たして良き方向に向かうのか
なので皆さんの情報を得て、きちんと話を聞いてから決めようと考えたんです」
「あぁ、だからウチの店に来て欲しいってアレだけアピールしたって訳か」
「その通り
まぁ、アクア様にアレだけ暴露されたので今に至る訳ですが」
「気になる相手には、まどろっこしい事なんかせず腹を割って話しなさい、それがアクシズ教なんだから」
「お前の場合は場の空気が読めないで、ただ口に出しただけだろ」
「さて此方の手札は切りました、次は皆さんの手札を見せて戴きたい
いったい何故コチラにポケモンが居るのでしょうか?」
テル……否、ウォロからの問いを受けサトシやカズマは誰にも見られない様にエリスの方をチラリと見る
彼女は首を縦に振り構わないと無言で返事を返すので、この世界にポケモンが居る理由をウォロに話す
「なるほど、つまりサトシさんは悪しきポケモン使いを討伐する為アルセウスに選ばれたポケモン使いという事ですね」
『ポケモン使いはもう使われて居ない呼び方ロトよ、今はポケモントレーナーと呼ばれてるロト』
「それは失礼、しかしアルセウスに選ばれ使命を与えられしポケモントレーナーと長い年月を得てまた会えるとは思いもしませんでした」
「使命だなんて……俺はただアルセウスやポケモン達に、パスチャーみたいな悪い奴が酷い事をするのが許せないだけですよ」
「…………ふふふ、そんな立派な考えを抱いているからこそアナタはアルセウスに選ばれた訳ですよ
分かりました、では自分もアルセウスに選ばれたサトシさんにご協力致しましょう♪」
「本当ですか!!」
「えぇ、モンスターボールを分けて戴ければポケモンを見付け捕獲しエリス様の教会に届けますよ」
「分かりました、カズマ!ボールを」
「ちょっと待て」
「なんで?」
「良いから、お前はアイツと喋ってろ」
「う………うん」
サトシを向こうにやり、カズマはエリスの下に向かい彼女にしか聞こえぬよう小声で耳打ちする
「おいクリス」
「………………」
「あん?おい聞こえてんだろ」
(聞こえてますよ)
(おっ!?頭の中から声が!!
メロエッタのテレパシーですか?)
(えぇ、いくら小声でもダクネス達が側に居ますので
ウォロさんの事ですよね)
(アイツ本当に大丈夫なんですか、サトシの奴は人を疑うなんて発想がないんでボール渡そうとしてますけど
いくら妙な事やったら虚無の世界に連れて行かれるし、今は反省してるみたいだけど
新世界の神になるとか痛くてヤバい事考えてる奴に協力求めて)
(大丈夫です、500年以上の時を過ごす彼を私は見てきましたが
困っている人々を助けモンスターに人を襲わない様に教育を施したりと、昔犯した罪を償う為に彼は本当に身を粉にする思いで活動しています
昔抱かれていた悪しき感情も今ではありません)
(…………俺は500年も生きた事がないんで分からないけど、人間そんな変わるもん何ですか?)
(………アルセウスさんも、カズマさんと同じくウォロさんに対し同じ考えを持っていましたよ)
(ポケモンの神様が?)
(悪しき感情を持っている人間は決して変わる訳がない……と、あの方は人間の事を良く思っていませんでしたから
サトシさんの影響で、人間に対する見方が変わってもウォロさんに対しては今も警戒されている様で
なのでパスチャーやポケモン達の件を彼には伝えていなかったですから)
(じゃあアイツに教えたのヤバいんじゃ!?
アルセウスって神様から文句言われたり!!!)
(私が責任を持ちますのでご安心を、今の彼は私の世界の住人
だから彼を信じたいのです)
(…………分かりました
正ヒロインのエリス様にそう言われたら、俺は何にも文句は言えねえや)
(私いつ正ヒロインになったんでしょうか………)
カズマとエリスがテレパシーで会話する間に、一同は農園に辿り着く
「それにしても」
『ロト? なにロト?』
「自分の知っているポケモン図鑑は手書きのスケッチブックの様な物だったので、今はロトムが入り操作して貰えるばかりかポケモンの姿も綺麗な絵で見られるとは……改めて時の経過という物をひしひしと感じます
そうだ!!」
「どうしたの?」
「サトシさん、自分と腕比べをして貰えないでしょうか」
「う……腕比べ?」
『バトルの事ロト、ヒスイの時代にはバトルって言葉なかったんだロト』
「えっ?
良いですけど、でもテルさんのポケモンは……」
「ご安心を、マルちゃんに戦って貰いますので」
「マルちゃん?」
「先の店員も言っていたが、もしやポケモンの名前なのか?」
「えぇ、自分が感謝祭の帰りに偶然道中にて出会いまして」
『フカァッ!!』
「あぁ来ました」
農園から小さな鮫の見た目をし頭から背ビレを伸ばすポケモンが、ウォロに向かい走って行く
「フカマルだ!」
「わぁ可愛い♪」
「ほぉ、鮫のポケモンか」
「はぁ………」
「どうしたアクア、念願の水タイプのポケモンに会えたのに溜め息なんかついて」
「あの子、鮫だけど水タイプじゃないわよ」
「そうなのか?」
『フカマル りくザメポケモン、じめん ドラゴンタイプ
動くものに反応し飛びついて 噛みつく習性を持つポケモン、その鋭利な歯は折れても直ぐに生え更に硬度を増す
フカマルは陸上で暮らすポケモンだから水タイプじゃないロトよ』
「陸で暮らす鮫が居るのか」
「はぁ………全然水タイプ居ないじゃない、イブの部下を早くゲットしたいのに!!」
『オシャマリッ!!』
『マァル?』
「お客さんですよ、それより自分やマボシさんとの約束通り木の実は大量に食べなかったですよね?」
『マルマァル?』
「おいテル!!」
「あぁナギさん、ま……まさかマルちゃん……昨日みたく」
「いやいや違う違う、その子に後でこの木の実を食べさせてやれ
昨日マボシに叱られたからか、今日は爆食いしない所か収穫の手伝いをやってくれたんだ
あんがとな」
『マァル♪ フカフカ』
仕事に戻る農園のオジサンにバイバイと手を振る
「ホッ……そうでしたか
良かったですね、さあお食べあれ」
『フッカァ♪』
『バケェェ!!!ガツガツムシャムシャ』
『マル!?』
「おや?」
「あぁぁ!?バルスリン!!!」
『フォクシィ!!!』
時刻は昼、農園のオジサンから貰った大量の木の実を前にして腹ペコのバルスリンはその食欲を我慢など出来ず木の実を食らい初め
〈りくザメポケモン〉フカマルは目の前で自分が貰った木の実を食べられ
『マル………フカァ……』
涙目になってしまう
「バルスリンだめだろ!!!」
『ピカァピカ!!』
『リオリオリ!!』
「めぐみん、バルスリンをボールに」
「…………………」
「めぐみん?
めぐみん!! おいめぐみん!!」
「はっ!? な……なんですかダクネス!?」
先までフーパによって飛ばされた場所で起きた出来事から、恐怖で震えていためぐみんだったが
今は何かをボーと考えており、ダクネスの呼び掛けにやっとの事で反応する
「何ですかはコッチの台詞だ、どうした何か考え事をしていたようだが」
「い……いえ何でも」
「うん?」
「それよりめぐみん、早くバルスリンをボールに入れて!!」
「ふぇ? は……はい」
何故かは分からないがユリーカに言われるがままバルスリンをボールに入れる
『フカァ………フカァ』
「フカマル、ごめんなさい!!
アナタの木の実を食べてしまって」
『フォクシィ! マフォクシィ!!』
「いえ構いませんよ、丁度良い薬となりましたし
分かりましたかフカマル
アナタが昨日まで農園の木の実を食べまくっていた時、ナギさん達は今のアナタみたいにショックを受けたんですよ」
『フッカマ?』
「本当です、コレに懲りて勝手に木の実を食べるのはいけませんよ」
『フカァ!!』
分かったと頷く
「なる程、大体の話は読めました
どうやらその鮫の子の木の実をバルスリンが食べてしまった様ですね
申し訳ありません」
「えっ!?」
「構いませんよ、彼にとっても良き薬になりましたので
それにコレでマボシさんの件も手打ちとなりますしね」
「そうですね………」
「カズマ!カズマ!「はいカズマだよ、言わなくても分かるぞママ
アイツ………どうした?」分からない、何時ものめぐみんなら
目の前にある食べ物を先に食らって何が悪いのです、この世は弱肉強食なのですから
って言いそうなのに」
「…………結構似てんな」
「ありがとう」
「それよりお嬢さん、テレポートコード……つながりのヒモですね
それをバケッチャを連れているアナタが異様な迄に欲しがっている所を見るに、早く進化させたいのではありませんか」
「はっ!? そうでした!!!
バルスリン!!」
パカン
『バケバケェ……ゲップ』
「コレでどうやって進化させるのですか!!!」
「コードのどちらかをバケッチャに付け、もう片方を別のポケモンに付ければ進化しますよ」
「分かりました、バルスリン!」
『バケェ?』
「その前に、めぐみん バルスリンにあの子に謝るように言ってやる方が先だ」
「あぁそうでした、バルスリン!あの鮫の子に謝りなさい」
『バケチャ!?
バ………バケバケチャ』
『フカァマ♪』
『良いよだってロト』
「バルスリンが困惑してたな」
「えぇ……食べたバルスリンが悪いんだから、謝りなさいって言う方が良いに決まってるけど……どうしたのかしらめぐみん」
「フーパに連れられた場所に、人格変える生き物が居たとか」
「さあバルスリン!! 早速伝説と幻になりますよ!!!」
『バケチャバ!!!』
「違うみたいね」
「………全く分からん」
「ではこの片方は」
パン!!!
『リマァ!!』
「わぁ!? ハリマロン?」
『リマリマァリ!!』
突然シトロンのボールからハリマロンが飛び出し、めぐみんの持つつながりのヒモの反対側を自分の頭に付ける
「おぉ! 我がバルスリンに手を貸してくれるのですね、助かりますよハリマロン」
『リマリィ♪
リマリマァリ! リマリィリマァリマリマ!!』
『バケバケチャ』
『リマァ!?』
『ハリマロンがデートの約束をしたら、バルスリンが早くしてって全く相手にしてないロト』
(ハリマロンさん、まだ諦めてなかったんですね……)
「良いじゃないですかバルスリン、せっかく伝説や幻になれる儀式に手を貸してくれるのですハリマロンとデートしてあげなさい」
『バケェ………バケッチャバケ』
『リマァァァァァ!!!!!!!』
大きくガッツポーズするハリマロンであった
そして
ピタッ
バルスリンの体にコードを付けると
『バッ!? バケェェェ!!!!』
「眩し!?」
「進化の光だ!!」
バルスリンの体が光輝き、眩しさから全員が目を閉じてしまう
「バルスリン、どうで……おぉぉぉ!!!!」
数秒が立ち、めぐみんが目を開くと
『パケチャッパ!!』
下半身部分が伸び、顔の様な模様が生まれ
焦げた茶色の髪の毛が薄いピンクになり、髪で被われていた目や口が露になる姿へと変わっていた
「無事にパンプジンに進化出来たんだな」
『ピカァピカ』
『オシャマ、オシャマリマ!!』
『マフォク、フォクシ♪』
『リオッリオリ!!』
「か…可愛いですバルスリン……ますます立派になりましたよ!!!」
『パケチャ♪』
バルスリンが<カボチャポケモン>パンプジンに進化を果たし、他の女子達からのおめでとうや喜ぶめぐみんを見てニコリと笑う
「いやはや、ポケモンが進化するのを見るのはヤハリ心が踊りますね」
「ですね♪
あっ! そういや俺とバトルしたいんでしたね、テルさんはそのフカマルでバトルするんですか?」
「えぇ」
「じゃあ俺は」
「その事なんですが、実はサトシさんのポケモン図鑑を拾った際に中身を見たのですが
サトシさんはマグマラシをゲットされてるのですね」
「はい、ヒノアラシの時から育てた俺の仲間です」
「では、そのマグマラシとバトルをさせて貰えないでしょうか」
「ん? 良いですよ、出でよマグマラシ」
ウォロからのリクエストを受け
『マグゥ!』
背中や頭から炎を灯す<かざんポケモン>マグマラシが魔方陣から出現する
「マグマラシ、お前とバトルしたいってリクエストを貰ったんだ
頑張ろうな!」
『ピカァチュ!!』
『マグッマ!』
『そのフカマルでバトルするなら、何の技を覚えているか教えてあげるロト』
「大丈夫ですよ、この子の覚えている技なら本人に聞きましたので」
『フカァマ』
『ロト?』
「そういえば先程フカマルの言っている事が分かっていましたが、テルさんはそのフカマルと何時お会いになったんですか?」
「3日前です」
「凄いですね、3日で言葉が分かる程に信頼関係を築けているとは」
「コレはあくまでも自分の仮説ですが、この子はもしかすると自分の相棒であったカブリアスの子孫なのかもしれません
3日前に会った際、初めて会う気がしなかったもので」
「なるほど、それで……運命の再会という奴ですね」
「えぇ………本当に、おっと失礼
お待たせしましたね、さあ初めましょうか」
「はい!」
「では審判は僕が」
農園から少し離れた場所にて、マグマラシとフカマルによる腕比べ……バトルが始まる
《背景BGM VSヒスイのトレーナー》
「では早速、すなあらし」
『カァァァ!!!!』
フカマルが唸り声を上げると、夥しい量の砂を巻き上げた強烈な風が吹き荒れる
「「わぁぁぁ!?」」
『デンネェェ!?』
『オシャァァ!? ペッペッ』
「天候を変える技か……んげっ!?ペッ!!ペッ!!」
「うん……わぁ!?目に入っちゃった!!」
「おや? あの子の姿が見えませんよ」
『あのフカマルのとくせいはすながくれ、すなあらしの時はフカマルの姿は見えないロト』
「ユキメノコの砂嵐バージョンという事か」
「…………………マグマラシ!あそこにかえんほうしゃ!!」
『マァァグゥ!!!』
『カァァ!?』
「ほぉ……やりますね」
「1発目で当てた!?」
【彼はフカマルの気配を感知して指示を出したんです】
(感知……そうか、例の波動という力で)
【いえ波動の力は使っていません、恐らく感覚だけでフカマルの気配を感知したのかと】
(……………サトシさんは本当に10歳なの)
「あなをほる!!」
『フカァァ!!!』
姿が見えない状態で地面に潜る
「りゅうのはどう!!」
「交わせ!」
『マグッ!!』
地面に潜った状態で強烈な竜のエネルギーを放つ技<りゅうのはどう>を撃つが、マグマラシはジャンプし攻撃を交わす
ガシッ
『マグッ!?』
「しまっ」
「りゅうのはどう」
マグマラシが地面に足を着けた瞬間、地面に潜っていたフカマルがマグマラシの両足に噛み付きゼロ距離で<りゅうのはどう>を放つ
『マグゥゥゥ!!!』
「マグマラシ!! 大丈夫か!?」
『マグマグッ!!』
「良かった!」
(指示もなくマグマラシの足元に近付いているとは、ウォロさんのおっしゃられていた通り
あのフカマルはウォロさんの相棒だったガブリアスの子孫でしょうね、トレーナーとの呼吸が合っています)
「テルさんもフカマルも、やるなぁ」
『ピカァピカ』
『マグゥ』
「お褒めに預かり光栄です、しかし勝負事に情けなど掛けは致しませんよ
フカマル、もう一度あなをほる」
『フカァァ!!』
「今だマグマラシ!!穴にかえんほうしゃ!!」
『マァァグゥ!!!』
再び穴を掘りフカマルが地面に潜ると、その穴に向けて<かえんほうしゃ>を放つ
『フカァァ!!!』
<かえんほうしゃ>の熱により、地面からフカマルが勢い良く飛び出す
「そうか、穴ん中は一方通行だもんな!!」
「…………………」
本来ならばフカマルの姿は、すながくれで見えないが、サトシは完全にフカマルの姿が見えており今もフカマルの姿から目を離さない
「流石に同じ手を2度は通用しませんね
では
りゅうのはどう!!」
『フカァァァァ!!!!!』
先までの<りゅうのはどう>よりも輝きが増した攻撃を放つ
「ならコッチも最大パワーのかえんほうしゃ!!!」
『マグゥゥゥ!!マァァ!!!!!』
<かえんほうしゃ>と<りゅうのはどう>2つの技がぶつかり合う
「お互いの最大技のぶつかり合いって訳か……」
『………………ナマ?』
「(思った通り、彼は相手が最大の力を出せばソレに応えるがの如くポケモンに力を引き出させ上から叩く
なら、今のマグマラシはかえんほうしゃを放つ事に全神経を集中している)
じならし!!」
『フカァァ!!!』
<りゅうのはどう>を放ちながらフカマルが両足を使い地面を激しく揺らし始める
(決まったか)
「マグマラシかえんぐるま!!かえんほうしゃと一緒に突撃だ!!!」
『マァァグゥ!!!』
「なっ!?」
自ら放っている<かえんほうしゃ>に向かい突撃し、その火炎を身に纏いながら高速で回転し
『フカァァァァ!?』
フカマルに激突する
『フゥ………フカァ………』
「フカマル戦闘不能、この勝負マグマラシの勝ちです!」
『マグマッ♪』
「やったなマグマラシ♪」
『ピッピカチュ♪』
『ナンマナ、ナマナマ』
「だな、自分の放ってる炎を纏ませながら突撃とか…本当に無茶苦茶だなアイツ
ん? お前いつの間に起きてたんだ?」
「いやはや、実にお見事な戦いっぷりですね
特に最後の攻撃、現代ではあの様な戦い方が支流なのでしょうか?」
「いいえ、サトシやサトシに影響された人だけがやっています」
『ピカピカッ!』
「ほぉ……さながらバトルの先駆者と言った所ですか、なる程……確かにアルセウスに選ばれる訳だ
ふふ
サトシさん、ご勝負ありがとうございます」
「こっちこそバトルありがとうございました、凄く強かったですテルさんもフカマルも」
「どう致しまして
それにしてもやはりポケモンを競わせるのは実に楽しいですね、競わせ育てれば技も覚え
そして進化する」
『マグマッ?』
『ピッ?』
「マグマラシ!?」
マグマラシの体が先程のバルスリンと同じく光輝き
そして
『バァクゥゥ!!!!』
「おぉ! バルスリンに続いてサトシのポケモンも進化するとは」
「えれぇデカくなったな……」
『ナンマァ!?』
「どうしたナマケロ?」
「マグマラシの進化系は確かバクフーンだったわね、紫色の炎を出すなんて綺麗♪」
『フォクシ……』
「ん? どうしたのマフォクシー?」
「違う………」
「サトシ?」
「……バクフーンじゃない」
「えっ?」
「確かに違いますね」
「お兄ちゃんもサトシも……何が違うの?」
『ロトォォ!?』
『オシャマァ!?』
「わぁぁ!? 何よロトム、急に騒がないでちょうだい!!!」
『この姿……間違いないロト、ヒスイの姿のバクフーンロト!!!!』
「ヒスイの姿!?」
「やはりそうでしたか、サトシさんの図鑑に描かれていたバクフーンは自分の知っている姿と違ったので
もしやと思いましたが」
「………へいロトム、バクフーンってポケモンのデータ見せてくれ」
『お任せロト!!
バクフーン かざんポケモン、ほのおタイプ
燃え盛る体毛を擦り合わせる事で爆風を産み出し、全ての物を焼き払う』
「本当ですね、確かにロトムが見せてくれているバクフーンは炎の色がオレンジです」
「それにロトムのは目が鋭いが、此処に居る子はタレ目だな」
『だから言ったロト、そこに居るバクフーンはヒスイの姿だって』
「何だよ、そのヒスイの姿ってのは?」
「もしやリージョンフォームでしょうか?
ポケモンには居る地域の食べ物や空気や生活リズムによって、同じ名前のポケモンでも姿形に能力やタイプに違いが出ると聞いた事があります」
「突然変異って奴だね」
「はい」
『その通りロト、シンオウ地方がヒスイ地方と呼ばれていた時代はバクフーンはこの姿が普通だったロト』
「でも何で此所でその姿に進化したの?」
「自分がこの村を建築した時、ヒスイ地方の草木の種を植えたと言いましたよね
なのでこの地には、それら草木が放出するヒスイの空気が漂っているんです」
「ソレでヒスイの姿に進化したの!?」
『デンネデネ!!』
「凄いなバクフーン!!!!そんな珍しい姿に進化するなんて♪」
『バクゥ♪』
「もしかしてテルさん、サトシにバトルを挑んだのもマグマラシを出して欲しいって頼んだのも
この為なのかな?」
「えぇ、フカマルの実力を見るのもありますし
どうしても見たかったんですよ、彼の実力を」
「へいロトム!! ヒスイの姿のバクフーンはどんなポケモンなんだ?」
『ヒスイの姿は今では見かける事が無くなったから、最新型のサトシの図鑑のデータにも無いロト』
「そうなんだ……じゃあテルさんに」
『でもご安心ロト、アチシの昔の友達がシンオウ地方の神話や古代文明について調べていたから図鑑ではなくアチシ自信が教えてあげるロト
ヒスイのバクフーンは、ほのおとゴーストタイプ
背中の炎で、現世をさ迷う魂を浄化して供養するポケモンロト』
「ありがとなロトム、ゴーストタイプになったのか!!
バクフーン、帰ったらオーキド博士や皆ビックリするな♪」
『バクバクゥ♪』
「喜んで貰えて何よりですよ
さて、では今のバクフーンの進化の件で自分がアクセルの魔道具店の店主さんにアナタのポケモン図鑑を売った件を手打ちにさせて貰うという事で
お次は協力者として、此方をお渡ししましょう」
「「えっ?」」
『ピッ!?』
『フォク!?』
「コレは!?」
「わぁ♪」
ウォロがポケットから取り出した虹色に輝く石が付いたグローブを見てサトシ達が反応を見せる
「どうしたお前ら?」
「…………俺の………メガグローブだ」
「はぁ?」
「屋敷に居た時にシトロンが話してくれたな、確かポケモンの進化の限界を越えた進化が出来るアイテムだったか?」
「は……はい、間違いありません
このメガグローブはサトシの物です」
「うん! ミアレで久しぶりに会った時や、WCSの決勝戦で戦ってる時に見たのと同じやつだもん♪」
「テルさん、もしかしてこれもポケモン図鑑と同じく拾ったんですか?」
「いいえ、1ヶ月程前に別の町に行った際に、そこの商店で売られていたのを見つけ買ったんです
自分は現物を見てはいませんが、遠き西の地方でポケモンの姿に影響を与えし石が空より舞い降りたと昔知り合いから聞かされ形状も聞いていたので
もしやコレもサトシさんの物ではと思い購入しました」
「ありがとうございます!!」
「いくらですか、私が払います」
「良いよセレナ、俺の何だから俺が払うよ」
「大丈夫、私の方が貯蓄に余裕があるんだから」
「御代は結構ですよ」
「「えっ!?」」
「言ったじゃないですか協力者としてお渡ししたいと、それに持ち主の元に返すのにお金を取る訳にはいきませんからね♪」
「「テルさん…………ありがとうございます!!」」
綺麗にハモるサトシとセレナであった
(バニルやあの女店員じゃねえが、確かに商売人ならこういう時こそ金取るべきだよな……借金あるみたいだし
まぁタダで貰えるなら良いか……それに)
「やったぁぁぁ♪コレでメガシンカが使えるぞピカチュウ!!」
『ピッカァァ♪』
(ふっ……アイツあんなに喜んでるしよ)
『商人テル』
「商人はいりませんよ、何ですか?」
するとロトムはウォロに自分の画面を見せる
『このゼットリングやダイマックスバンドは持ってないロト?
コレもサトシの持ち物ロト』
「残念ながら持ってませんね、もしやこの2つも何やらポケモンにまつまるアイテムですか?」
『そうロト』
「分かりました、もし見掛ければ必ず手に入れサトシさんにお渡ししましょう」
『お願いするロト
そうだ! へいカズマ!「はいカズマです、なんだロトム?」
テルにモンスターボールを渡してあげるロト、ポケモンゲットの協力者は多いに越した事はないロト』
「……………分かったよ
ほれ」
渋々だが、今自分が持っているモンスターボール6個をウォロに渡す
「確かに受けとりました、ありがとうございますカズマさん♪」
「別に」
素っ気ない態度を見せる
「ふふふ
では早速、フカマル!」
『マァル♪』
パシュン
ウォロの持つボールにフカマルがタッチし
コクン コクン コクン
パァン
無事ゲットが完了する
「では早速この子を教会に」
「待って!!
フカマル凄くテルさんに懐いてましたし、ポケモンが全員集まる迄は一緒に居て上げてください」
「……よろしいのですか?」
「はい♪」
「……………………」
「めぐみんどうしたの?」
「えっ? どうしたのって……何がですかアクア」
「何かボーとしてたじゃない………ははぁん~なるほどね、賢いアタシには見ただけで分かるわ
ズバリ、バルスリンと同じでめぐみんもお腹ペコペコなのね!!」
グゥ~
「……そ!そうなのです!!お腹が空いちゃたのですよ!!!」
「やっぱりアタシは賢いわ、見ただけで分かるなんて
イブ、アナタもこういうプロ……プロファ……プロファ……えっと……そう!
プロファイリングが出来る様になるのよ」
『オシャアシマリマ♪アウアウ♪』
「お腹が空いてるなら、先程すれ違ったご老人の作るイモモチでも食べに行きますか?」
「イモモチ?」
『ヒスイ地方の名物料理ロト、確か沢山のケムリイモを使うお餅だったロトか?』
「えぇ、昔自分が作り村の皆さんに振る舞ったら中々に好評でしてね
此方でも名物料理になった訳です」
「ほぉ、旅行先の名物料理ですか……それは中々に食らう価値がありそうですね
よろしい戴こうではないですか」
「やっぱりアクアの言った通り、お腹ペコペコだったからボーとしてたのかしら?」
『マフォ…?』
「その前に頼みがある」
「何でしょうか?」
「クリスから聞いたのだが、アナタもメガシンカなる物が出来るリングを持っているんだろうか?」
「あっ! そうだったそうだった、前に会った時にしてたよねテルさん」
「えぇ、コレの事ですね」
裾を捲ると、サトシの装着したグローブに付いている物と同じ石が付いたリングと
もう1つ別の石が付いた小さなリングが現れる
「間違いありません、メガリングとキーストーン
それにコレはガブリアスのメガストーンのガブリアスナイトです」
「ソレは何処で手に入れたのだろうか?」
「店の商品を作る材料集めに良く利用する山がありましてね、そこには強力な魔力が発生するからかこの国では見た事もない珍しい鉱石や物質が生まれる不思議な場所でして」
【エリス様】
(間違いないわ、例の無限にエネルギーを産み出し放出する神器……そこにあるわね)
「数ヶ月前に赴いた時、こちらのキーストーンとガブリアスのメガストーンを偶然見つけ
せっかく見つけた記念として、記憶を頼りにリングを使ってみたんですよ」
「ではソレを譲ってくれないだろうか、私のルカリオもメガシンカが出来るらしくソレが欲しいんだ」
『リオリオ?』
「構いませんが、ルカリオのメガストーンはお持ちなのですか?」
「持っていないが、ソレはその山で見つけて見せる
後で場所も教えてくれないだろうか」
「分かりました、ではお受けと「店長ぉぉぉぉ!!!!!!」うぉぉ!?マボシさん!?」
いつの間にか背後に居たマボシに呼び止められる
「またそうやって無料で何でもかんでも渡して!!!
商売人ならキチンと取引してください!!!!!このままじゃ店長の代で店が失くなりますよ!!!!」
「いや……しかしですね、この流れで彼女にだけ請求するのは」
「そのアクセサリーを作るのだってお金掛かったでしょ!!!!
それにその材料があった山はアタシの家の土地なんですから支払いを請求する権利はアタシにもありますからね!!!!」
「わ……分かりました!!
スミマセン、お聴きになられた通りお支払い戴けないでしょうか」
「構わない、流石にタダで貰う訳にはいかないかはな
いくらだろうか?」
「250万エリスとなります♪」
「えっ?」
「分かった、では数えてくれ」
「はいはい♪」
お金を数えるマボシにウォロが近付く
「てっきり借金の1000万エリス全額を請求するかと思いましたが、随分と半端な額を請求したんですね」
「あの紅魔族の子がテレポートコードを買う時、あのお姉さんが250万エリスなら余裕で払えると言ってたんですよ
それに何に使うかは分かりませんが、あのお姉さんウチの山にあった店長が持ってるその綺麗な石も欲しがってるみたいですし
山に入る為の費用を請求しても良し、何ならその石をアタシ達が見つけて売るも良し
そうすれば借金返済どころか黒字ですよ黒字♪二ヒヒ♪」
「…………マボシさんが次の店長に決まりですね」
「何なら成人したら直ぐに就任しても良いですよ、その時は店長は副店長としてアタシの指示通りに働いてくださいね
はい確かに250万エリスですね、お買い上げありがとうございます♪」
「店の将来が安泰です
してマボシさん何故ここに?」
「マルちゃんの様子を見に来たのと、パパがあのお客さん達の歓迎の用意が出来たから連れて来いって
アタシに村長の雑用押し付けて趣味の冒険者達の話を聞きにいった事謝らないで、宴の会場にさっさと行っちゃって……後で説教してやんないと」
「こ……言葉だけにしてあげて下さいね」
「それでマルちゃんはどうしたんですか?
まさか昨日みたいに木の実食べまくって隠れてるんじゃ」
「いえ、ナギさん達のお手伝いをしていたようですよ
後、マルちゃんならココに入ってます」
ポン!
『マァルッ!!』
「あぁコレか、パパが言ってたモンスターを入れる事が出来る玉………店長……まさか」
「ご!御安心を!! 無料で貰いました!!」
「なら良かった♪
ナギおじさん達のお手伝いしたのね、マルちゃん偉いわよ♪」
『マァルッ♪』
「お客さん達!!
村長が歓迎の宴の用意が出来たから、是非来てくださいって」
こうしてヒスイの村の村人全員によるカズマパーティー達の歓迎の宴が始まる
「コレがイモモチ……あぁん
モグモグ
うぅぅ! 美味しい♪」
「うんうん!柔らかくて何個でも行けるよコレ♪」
『モグモグ、マフォクッ!!』
『モグモグ、ピィカァ!!』
『モグモグ、デンネェ♪』
「アルセウスの世界の食べ物にしては中々やるじゃない
モグモグ」
『モグモグ、アゥアゥ♪』
「確かに美味いな♪イモモチもだが、この木の実も凄く新鮮で
めぐみんはどうだ」
「……………」
『リオリリ?』
「めぐみん?」
「ふぇ? なんですか?」
「本当に今日はどうしたんだ?
お腹が減ったと言っていたのに全く食べてないじゃないか」
「バ……バルスリンが進化した事の余韻を感じていたんですよ、さあ食べますよ
あれ? 私の分は」
『リマァリ♪』
『パクパクモグモグ ガツガツムシャムシャ』
「ちょぉぉ!!!! ハリマロン!!!なにバルスリンに私の分を渡してるんですか!!!!」
『リマァリマァ♪』
『ガツガツムシャムシャ ガツガツムシャムシャ ガツガツムシャムシャ ガツガツムシャムシャ』
「し…進化して見た目だけでなく食欲もパワーアップしているな」
『リオリ』
「私のぉぉぉ!!!!
カズマ!! 爆裂魔法撃っちゃって良いですね!良いですよね!!
あの子に少し教育してあげないと!!!!」
「てな訳で、哀れなり魔王軍幹部デュラハンのベルディアは俺の策略で落ちたって訳さ」
「キャァァァ!!!カズマさんカッコいい♪」
「いやぁ何の何の!!」
「ささ、サトシさんもどうぞ」
「あ…ありがとうございます、でも自分で皿に入れるんで大丈夫ですから」
「そんな遠慮なさらず、この村を作り発展させて来たウォロと同じモンスターマスターなのですからコレぐらいはさせて貰わないと祟られますよ」
「祟られるって、ウォロさんまだ生きてムググ」
「ほうれサトシ、好物のコロッケだ食え食え」
「ソレでカズマさん、イチョウ商店で夢を叶えられたのかい
叶ったんなら立派な冒険者のカズマさんに、ウォロだけしか居なかったモンスターマスターになったサトシさんや皆さんで是非ウォーブランに行って魔王軍と」
「ぐっ!?
ま……まだ叶っていない、1度自宅に帰らないといけないしまだまだ時間が掛かるんだ」
「そうかい、いやぁ楽しみだよ
お2人が魔王軍を倒す姿が見られるのを♪」
「おおおう……ままま……任されよ
その前に宴を楽しまないとな!!!
お姉さん!!俺シュワシュワのお代わり欲しいなぁ」
「はい只今」
「ガツガツムシャムシャ」
「わぁ!?」
「うぉぉい!!なに人の飯食ってんだロリっ子!!」
「人の気も知らないで鼻の下なんか伸ばしてるからですよ!!!!」
「あぁん!?」
「……………………ボーとしたり元気になったり、いったいどうしたんだめぐみんは?」
『ルッカリィ?』
「おや? 何やらVIP席が騒がしいですね?」
「めぐみんが暴れているんだ、それより戻って来たという事は
もうロトムのアプデとやらは済んだのかシトロン」
「はい、フーパが持っていたポケモンを探して三千里バージョンアップデータの移植が終わりました
へいロトム」
『はぁいロト!!』
「………特に変わってないんじゃないか」
「見た目に変化はありませんが、図鑑の性能が上がったのです
ロトム、ポケモン探知機能を」
『了解ロト!!
現在半径100メートル以内に、アチシの知り合いのポケモン以外は…………残念ながら居ないロト』
「ソレは残念……性能を見て欲しかったんですが」
「この辺りはウォーブランの魔王軍討伐部隊に入りたい冒険者が居たからな、ポケモン達も避難しているのかもしれない
だが100メートルも捜索範囲が広がったのはありがたい事だ」
『ルッカ!
ルッカリィ? ルカルカ!!』
『グゥ……グゥ……』
カズマの周りが騒がしいので、自身の側で寝ていたナマケロを起こしロトム図鑑のパワーアップを見せようとするルカリオだったが、彼は全く目を開けずイビキを立てていた
「寝かせてあげよう、所でシトロン
クリスを見なかったか、先から姿が見当たらないんだ」
「えっ? 本当ですね……トイレじゃないでしょうか」
《ヒスイ村の外れ》
「メロエッタ出て来て、ご飯持って来たよ」
『すみませんエリス様、わざわざ宴を抜け出してまで私の為に』
「気にしないの、それに人目を避けて話す用事があるしね
それで話とは何でしょうかテルさん」
「ウォロで構いませんよ、村の方々は全員宴に行ってますので
お久しぶりですねメロエッタ♪」
『……………ラァ~♪ラララァ~♪
何の用だ』
「メロエッタ、そんな睨まなくても」
「仕方ありませんよ、彼女にとって自分は恩人を狙っていた悪党ですから」
『そういうこった、アレから500年以上経とうがエリスが信用していても
オレやアルセウスもオマエを今も許しちゃいねぇ』
「………ふふ、信頼関係を壊すのは簡単だというのに信頼関係を得る事や回復するのは実に困難ですね
どうぞ、自分には嫌われる事を拒否する権利などありませんので
では話の前にエリス様、サトシさんやカズマさんはお呼びしなかったのですか」
「お2人は宴の主役ですから呼ぶ事なんて出来ませんよ、しかし何故そのお2人だけなのでしょうか?」
「サトシさんはアルセウスに使命を与えられているので当然アナタの事もご存知の筈、そして自分にポケモン達が来ている訳を話す時にカズマさんがアナタを見て許可を戴いていたので彼もアナタの正体を知っていると思いましてね」
「商人だけあって相変わらず観察眼が凄いですね、その通りです
ついでに言うとピカチュウさんとナマケロさんにロトムさんもご存知です、なのでソレ以外の方には内緒でお願いします……特にアクア先輩には」
「確かに彼女に知られれば直ぐに拡散されそうですもんね」
『その件に関してだけは同意だ』
(アクア先輩……遂にメロエッタにまで下に見られて……)
「分かりました内緒にしておきます、ソレで話なのですが
昼に話したメガストーンやキーストーンを見つけた山の件ですが、もうお気付きかと思いますが神器があります」
「やはり、では早速」
「その回収待って戴けないでしょうか」
「何故です?」
「あの神器の影響でメガシンカが出来るアイテムが生まれています、ソレらをサトシさん達に渡せば戦力アップに繋がりポケモン集めや件の人間を捕らえるお役に立つ
何よりアナタたち神々が今最も願う、この世界に蔓延る魔王軍を滅ぼせますよ」
「前者の件は分かりますが、後者の件はサトシさんやセレナさんにポケモン達に任せはしません」
「おや? 何故ですか?
ポケモンの力が強力なのは既にご存知かと思われましたが」
「アルセウスさんとの約束なのです、彼らを危険な魔王軍との戦いに巻き込まないと……まぁ既に皆さん魔王軍と戦っていますが、したっぱのモンスター達なので皆さん勝っていますが
恐ろしい力を持った幹部達……ましてや魔王と戦わせる、そんな危険な戦いをさせる訳にはいけません」
『……………………』
エリスを何処か辛そうな目で見つめるメロエッタ
「……………そうですか、分かりました一応そういう事にしておきますよ
ではコチラを主題にしましょう、ダスティネス家のご令嬢がルカリオナイトを欲されていました、商人として品物を求めているお客さんのニーズを無下に出来ません」
「………ダクネスが」
友人の名を出され表情が変わる
「そしてコレが1番の理由です
既にマボシさんが、あの山への立ち入り料金やらメガストーンやキーストーンの入れ物の制作費や販売値段を考え新たなビジネスを考えていまして
もし神器が失くなりメガシンカにまつまるアイテムが取れなければ………彼女がまた悪質な商売をしそうで」
「………………確かに!!」
『オレオレ詐欺に手を出してそうだ』
「彼女は自分の友人の1人の大切な孫、悪質な商売の道に走らせたくはないのですよ
なので、どうか件の神器はサトシさんの使命が終わる迄は見逃して戴きたい」
「わ…分かりました
流石に若い人間を非行の道に走らせる訳にはいきませんからね」
「ありがとうございます、その御礼といっては何ですが
他の神器についての情報をお渡し致します」
「………詳しく」
エリスとメロエッタとウォロが密会している間も、カズマ達一向は宴としてヒスイ村の名産品を食していたのであった
そんな宴からあっという間に一夜が明け
「フーパ、またお出でね」
『うん!! マーボン!お店頑張ってね
フーパまたドーナツ食べに来る』
フカマルは残すが、流石にアルセウスすらも呼び出せる力を持つフーパをこの世界に残す訳にはいかないので
シトロンがカズマとナマケロの為にスマホを作り終えてから、シトロンとユリーカと共に元の世界に帰る為にカズマ達一向の元に
「じゃあフーパ、地図で見せたアクセルって場所に俺達を連れてってくれるか」
『うん♪』
帰りは馬車でなくフーパのリングで帰る事に
約1名を除いて
「今から仕事とは、クリスも大変ね」
「あはは……まあね」
「クリス、本当に普通の仕事なんだな」
「本当に普通の仕事だよ!!もうダクネスったら疑り深いんだから……
(ウォロさんからウォーブラン城に神器があると聞いたから、今夜に義賊活動やって来るよ……なんて言えませんね)」
「カズマさん、サトシさん
頑張ってくれよ、俺達は皆アナタ方を応援しているからな!!」
「ありがとうございます♪」
「お……おう……(こりゃもう、この村には来れそうにないな
来たら早く魔王軍倒せってせがまれちまう)」
「では皆さん、何かあれば連絡しに参りますね
そちらも何かあればお知らせください」
「あぁ! 色々ありがとう」
『ルッカリィ♪』
「じゃあフーパ、お願い」
『オッケー
おいでまし!!』
こうして行くまでに4日掛かり、帰りは数秒で済んだカズマ達一向の旅行は終了した
「じゃあテルさん、時間が来る迄はあたし少し休ませて貰うね」
「えぇ、ごゆっくりしてください」
「夜までまだまだあるし、ちょっと散歩しよっかメロエッタ」
『……………』
「メロエッタ?
あぁ……この神の像の事か」
『えぇ………異世界に飛ばされ不老不死にされ異世界の人間の助けになれ、そんな重い罰を与えられれば恨みを持つはずだというのに
自分の村にアルセウスの像を立て、500年以上も像を汚す事なく存在させているとは
彼の心境や考えが全く分かりません』
「元々ウォロさんはアルセウス様に会いたい事を人生の性にしていたからね、今も変わらないんじゃないかなアルセウス様に対する感情は」
『………そうですね
(心境や考えが分からないのは彼だけではありませんよエリス様、本当に私達ポケモンやサトシさんとセレナさんを魔王軍と戦って欲しくないなら)』
{その少年と少女やポケモン達を、私の友人や知り合いの冒険者のパーティーに入れてもよろしいでしょうか}
(あんな事をアルセウス様に言ったという事は……本当は……)
「どうしたのメロエッタ?」
『いえ……何でもありません』
一方その頃
<同時刻 ウォーブラン王国、王宮>
「こ……国王様……」
「おぉ終わったか、して敵は何者だった」
「お……お逃げを」
「なに………ま……まさか……破れたのか!?」
「は……はい……兵達も、魔王軍と戦う為に集めた冒険者も全員……破れました」
「バカな!?
冒険者も兵達も全員レベル40を越えた高レベルだぞ……そんな連中が1万人以上も居て……は……敗北しただと
たった1人に!?」
「は…はい……なので国王様……早くお逃げグハァァァ!!!!」
「大臣!?」
「やっと最上階に着いたでござる、もしやお主が今の国王殿でござろうか?」
「女………まさか!?
女1人に、我がウォーブラン軍も冒険者も……破れただと!?」
「イカンでござるな、今のご時世に性別で判断しては」
「な……何者だ貴様!?」
「恐怖でマトモな考えが出来んのでござろうか?
何者だと聞かれ素直に話す者が居る訳がなかろう
ましてや拙者は元魔王軍幹部シャドウエルフのゾハン、忍びとして己の情報を話す訳がないでござる」
「元魔王軍幹部!!! それにシャドウエルフだと!!!」
「むっ? お主、何故拙者の事を?
ハッ!!!そうか、お主は我らが主君であられる魔王様を打ち倒そうと目論んでいた
その障害となる幹部や元幹部とはいえ拙者の事を知っていてもおかしくはない、しかも今の拙者の姿まで知っているとは
敵ながら、実に見事なり!!!」
「………いや、自分から勝手に話してくれたんだが」
「流石は強国ウォーブランの現国王、中々の名君とお見受けした」
「いやぁ……どうもどうも
元魔王軍の幹部が来たという事は……我々を滅ぼしに来たのか、魔王軍の最大の障壁である我がウォーブラン王国を」
「最大の障壁!? そうだったのでござるか!?
拙者、元相方のダークプリーストに
この国が魔王軍にケンカを売ろうとしているとしか聞いていなかったが、まさか現代のウォーブランが魔王軍最大の障壁になっていたとは
そこまで国力を上げたとは、やはりお主は名君なのか!?
敵ながら実に見事なり!!アッパレ!!!」
「いやぁ~どうもどうも、ありがとう♪」
「して名君殿、お聞きしたい事があるでござる」
「な……何だろうか?」
「魔王軍最大の障壁の国ならば、此処に拙者の元同士である同じオ釜の飯を「オはいらない」食べた
ベルディア殿 バニル殿 ハンス殿 シルビア殿を倒した冒険者が居る筈、拙者が今日倒した者達ではない!!
あんな弱き者達が同士達を倒せる訳がない!!!!
どこに居るでござろうか?
拙者はその者の首を切り亡き同士達の無念を晴らし、魔王様への手土産にする為に来た」
「そうか……例のサトウカズマという冒険者に用事だったか、残念だが此処には居ない
明日にも部下をアクセルに向かわせスカウトしようとしたんだ」
「待たれよ!!」
「な……何だ!?」
「メモを取るゆえ、もう一度言って欲しいでござる」
「…………………オホン
そうか……例のサトウカズマという冒険者に用事だったか、残念だが此処には居ない
明日にも部下をアクセルに向かわせスカウトしようとしたんだ」
カキカキ
「かたじけない、まさか駆け出しの町と呼ばれるアクセルに居たとは
通りでセレスティナ殿……ん?確か今は別名だったはず」
ペラペラ ペラペラ
「アッタ
セレナ殿が見付けられん訳だ
名君殿、すまぬがアクセルにテレポートを登録している者を貸して欲しい」
「わ……分かった!
そこに倒れる大臣がアークウィザードだ、スカウトに向かわせる為にアクセルに登録させているから是非お使いに」
「国王様!?」
「情報提供、並びに部下を貸して戴き誠に感謝申し上げる
では」
(ホッ……助かった……例の冒険者や大臣には悪いが、コレで私も国も無事だ)
「セレナ殿はウォーブランをブッ潰せと言ってたでござるし、何より魔王様の最大の障壁である敵を野放しにしてはいかんでござるな」
「へっ?」
「シャドウ忍法 影寄せの術!!」
「な……何だ……急に夜に………なぁぁ!?
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「さあ大臣殿、拙者をアクセルに飛ばしてくだされ」
「ははは……はい!!」
「亡き同士達よ、皆の敵は必ずや拙者が討ち取る
待っているがいい
イトウマコト!!!!」
next story この恐ろしい影の忍びとの戦いに開幕を
今回で小説が50話となりました、投稿頻度落ちてきてますが頑張って完結まで書いて見せます!!
50話記念って事で
オマケにカズマパーティーのポケモン達の強さ順(あくまで目安)を発表します
SS バルスリン(瞬間最大火力) ピカチュウ
S ナマケロ
A ルカリオ(波動全開)
B マフォクシー
C イブ ルカリオ
D ロトム バルスリン
こんなイメージで書いてます
人気投票に入れている準レギュラーの子達も入れると
SS バルスリン(瞬間最大火力) ピカチュウ オーティス
S メロエッタ(ステップフォルム) ナマケロ
A ルカリオ(波動全開) メロエッタ(ボイスフォルム)
B 氷の女王様 キルちゃん マフォクシー
C ティアラ イブ ルカリオ
D ロトム バルスリン
となります、同ランクでも左の方が強いですがBランクの3体は全員横並びです
この小説のレギュラーや準レギュラーで好きなポケモンは
-
ピカチュウ
-
マフォクシー
-
ナマケロ
-
ルカリオ
-
バルスリン
-
イブ
-
ロトム
-
キルちゃん
-
氷の女王様
-
ティアラ
-
オーティス
-
メロエッタ