この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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カロス地方に旅立つ前に1話だけ書けました


第4章 紅の悪夢(ナイトメア) (VS邪神ウォルバク&ダークライ)
この優しいお姉さんとの出会いに祝福を


 

(あれ? 何処ですかここ?

 

私屋敷で寝ていたはずですが……えっ?……な…何ですか……何でこんなに沢山の人が倒れ………まさか皆……)

 

「ぐぅ~ぐぅ~」

 

(イビキ……もしかして寝てるだけですか!?

 

驚かさないでくださいよ死体かと思ったじゃないですか………にしても、こんな数え切れない人数全員が地べたで寝ているとは、何処かのスラム街でしょうか?

 

何故私はスラム街に)

 

「うぅ……あぁ!」

 

(ん?)

 

「た……助けてぇ……助けてぇ」

 

 

(なんだ寝言ですか……)

 

 

「いやぁぁ……」

 

「助けてぇ……」

 

「来ないでぇ……」

 

「こ……殺される……」

 

 

「死なないで……アナタ……いやぁぁぁぁ」

 

 

(悪夢でも見てるんですかね……)

 

 

「胸……苦しい………苦しい」

 

「痛い……痛いよぉぉ…」

 

「ママぁぁぁぁ!!!パパぁぁぁ!!!」

 

 

「世界の終わりだ……うわぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

(な……なんですか……)

 

 

 

「女神様ぁぁ……助けてぇぇ」

 

「死にたくなぃぃ」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

(こんな大量に悪夢に魘されるなんて……何なんですかコレ)

 

 

「どうして………どうしてよ!!!

 

この子達が何をしたって言うの!!!!」

 

 

(はぁ?……口が動く感覚があります……今私が喋ったんですか?

 

でも声は私じゃない……)

 

 

『…………様!!』

 

「落ち着くのだ!!!」

 

(メロエッタ!? それに……何ですかこの巨大な生き物)

 

 

「いや………いやぁぁぁぁ!!!!」

 

『メロエッタ、彼女を静めてくれ』

 

『分かりました、ラァ~♪ラァ~♪ラァ~♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ニャァ~ニャァ~』

 

『パァン~パァン~』

 

「……………………夢…………でしょうか?」

 

時刻は深夜、ベッドで寝ていためぐみんだったが妙な夢で目が覚めてしまい

 

何時のまにか自分の顔に乗り寝ているちょむすけを下ろし、隣で眠るバルスリンを起こさぬようベッドから下りる

 

 

(この1週間ポケモンを集めて良いのかと悩んでいたせいでしょうね、あんな嫌な夢を見た原因は)

 

 

 

 

 

 

 

{サトシ達と一緒に………必ず無事に帰って来てね}

 

 

(ユリーカと約束したじゃないですか!!

 

セレナやサトシ達を必ず………元の世界に帰すと

 

 

あの子達やバルスリンには帰りを待っている家族や仲間が居るんですから………私だって、2度とお母さんやお父さんにこめっこ……里の皆と会えないなんて嫌です

 

いい加減吹っ切れるのです私!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ………早く帰って来てください)

 

 

 

シトロンとユリーカ、そしてフーパと別れてから10日が経過

 

カズマは早速シトロンに作って貰ったスマホを妹として溺愛するアイリスとティアラに渡す為、王都にナマケロと共に向かい

 

そんな彼らが、また王都に長期滞在ならびに良からぬ事をするやも知れないので、監視の為ダクネスとルカリオが後を追い掛けて行き

 

そしてヒスイ村にてサトシ達の異世界絡みの話を来いてしまい、色々と悩むめぐみんが珍しく大人しくなり

 

相変わらずバルスリンとセレナはだいばくはつや爆裂魔法を使っているも、夏が終わり秋を迎えるアクセルは平和なる時を迎えていた

 

 

 

 

<カズマ邸、入口前>

 

 

キョロキョロ

 

「居ないわね……行くわよ皆」

 

 

「う……うん」

 

「分かりました……バルスリン」

『パケチャパ!!』

 

 

『ピカチュウ、動くからしっかり乗ってるロトよ』

 

『ピカァ』

 

 

 

『マフォ、フォクシ』

 

『アゥアゥ』

『ピィ~ピィ~』

 

 

「じゃあ、しゅっぱ」

 

ピシュン

 

 

「「「うわぁぁ!!!!!」」」

 

 

『キルゥ!?』

「わぁぁぁぁ!?

 

 

って………アナタ達……何やってるのサングラスにマスクなんかして?」

 

 

「あぁゆんゆんか、ビックリした……いきなり目の前に現れて」

 

「ゴメンね驚かせちゃって、それでどうしたのサングラスやマスクで顔なんか隠して?

 

しかもマフォクシーの上にイブ、ロトムの上にピカチュウが乗ってるし………またバルスリンで欲求を満たしてるの」

 

「違います、アナタが里に行っている間に成長したのです」

 

「……………お土産に紅魔んじゅう買って来たんけど、良かったら食べる?」

 

 

『パケチャパ!!!!』

 

「食欲に負けないでください!!!」

 

めぐみんの胸元からバルスリンはゆんゆんの持つお饅頭の箱に飛び付く

 

「ほらやっぱり……あれ?

 

バルスリンの見た目変わって………もしかして進化したの?」

 

「えぇそうよ」

 

「へぇ~大きくなったねバルスリン」

 

『イラッ!

 

キルッ!!』

 

『パケチャ!?』

 

「あっ!! 何するんですか!!!」

 

「こらキルちゃん!!蹴っちゃダメでしょ!!」

 

『キッ!!』

 

「バルスリンに謝って!」

 

『キィ………キッ!!!』

 

一瞬戸惑ったが、キルちゃんはソッポを向く

 

「もう………ゴメンねバルスリン、キルちゃん私のお父さんに

 

小さくて可愛いや、小さい妖精さんって、やたらと小さい事を強調されてイラついてるの」

 

『キルキル!!!キルアッ!!!』

 

「それで進化したバルスリンに嫉妬してるのか」

 

『パケチャパ!!』

 

「とんだ八つ当たりですね」

 

「ごめん……それで皆どうしたの、そんな変装なんかして」

 

 

「実は」

 

 

 

 

「あぁ!!アイツら外出するぞ!!」

 

「私達もオトモさせて!!!」

 

 

 

「ヤバッ!?」

 

すると何時のまにか集まったアクセルの冒険者の一団がサトシ達の方に近付く

 

 

 

「いいえ!外出じゃありませんから!!」

 

 

 

「全く……ゆんゆんのせいで見つかってしまいましたよ」

 

「…………何の事?」

 

『キルゥ?』

 

 

「訳は中で話すよ、ゆんゆんに渡したい物があるし」

 

 

 

 

 

 

 

<カズマ邸、リビング>

 

『ガツガツムシャムシャ』

 

『ニャァ』

 

『パケチャァァ!!!』

 

『ニャァァァ!?』

 

ゆんゆんの持ってきた紅魔んじゅうを爆食いしているバルスリンから饅頭をくすねようとするちょむすけだったが

 

爆発の為のエネルギー確保の為に何かを食らっている状態のバルスリンは凶暴的になるため追い払われてしまう

 

 

「ごめんねちょむすけ、代わりのデザート後で作ってあげるからお饅頭は我慢してちょうだい」

 

『ニャァ………』

 

不服そうに鳴き、ちょむすけは日課の散歩に向かう

 

 

そうしている間にテーブルに座るゆんゆんとキルちゃんに、先日起きた出来事を話す

 

「まさか空想生物だと思ってたシャドウエルフが居たなんて、しかも元魔王軍の幹部だったなんて……それでシャドウエルフを倒したのは分かったけど

 

何で皆が変装してアクセルの冒険者達に見付からない様に出掛けようとしたの?

 

しかも冒険者の人達、皆と一緒に出掛けたがってるし」

 

 

 

「そのシャドウエルフとの戦いにて、バルスリンを含めポケモン達が活躍していたのを冒険者達が見ていたらしく

 

自分達もポケモンを手持ちにしたいと言い出して、モンスターボールが必要と知り私達に分けてくれとせがまれましてね」

 

 

「クーロンヒュドラと戦った時もポケモン達のバトルを見ていたけど、あの時は魔法やスキルの方がメインだったし止めも事情を知らなかったらダクネスが1人でやった様に見えるから

 

クソ老害ジジイ忍者との戦いの時が初だったの、純粋にポケモン達の力で戦ったのは」

 

「最後はセレナの爆裂魔法やウィズさんのおかげだけど、ピカチュウ達皆も俺が呼んだポケモン達も活躍してたんだ」

 

 

「そうなんだ…………ねぇめぐみん、セレナどうしたの……何か凄い毒吐いてたけど」

 

「話に出てきたシャドウエルフと色々合ったんですよ、あぁ深く聞かない方が良いですよ拳が飛んできますから」

 

「……………分かった

 

 

 

それでアクセルの冒険者達がポケモンを手持ちにしたい気持ちも、ゲットする為に皆に付いて行きたいってのも分かったけど

 

 

 

アナタ達が皆から隠れてポケモンを探しに行こうとしてるって事は………もしかして冒険者達をトレーナーにするの嫌なの?」

 

 

「俺は良いんだけど……」

 

「ダメよ」

 

『ピカッ!』

 

『フォク!』

 

セレナとピカチュウとマフォクシーが両手でバツマークを作る

 

『この3人とめぐみんが反対してるロト』

 

『オシャオシャ』

 

「アクセルの冒険者達って、カズマ達よりはマシだけど変わってる人が多いでしょ」

 

 

「その達の中に今は自分も居る事を自覚してくださいね」

 

 

「うっ!?

 

 

 

と……ともかく、変わってる人だけなら未だしも中にはお巡りさんに捕まってる人達も居るし

 

そういう人達と一緒に居てポケモンに悪影響をもたらす可能性があるし、ポケモンの力を使って警察沙汰になるような事を仕出かすかもしれないでしょ」

 

 

「…………確かに感謝祭の時、セシリーお姉さんやダストさんにアクアさんがやらかしてたもんね」

 

「でしょ!

 

だから、今はこうやって変装して皆に気付かれないよう外出してるの」

 

『……………アシマリマ』

 

「でも全員がポケモンの力を悪巧みに利用するとは限らないだろ、リーンは絶対仲良くなるし大切に育ててくれると思うぜ」

 

『ピカピ、ピーカピカァピ、ピカカピッカァチュ』

 

「うっ……そ……それは」

 

「どうしたの?」

 

『リーンがトレーナーになったら、同じパーティーメンバーのダストが絶対良からぬ事するからダメだってロト』

 

 

因みにカズマと組んでサトシに大人の遊びを教えようとするダストの事もピカチュウは嫌いであった

 

 

「サトシには悪いけど、こればかりは譲れないわ

 

でしょめぐみん」

 

「あぁ……えっと……確かにセレナの言ってる事は分かります、しかし……やはりカズマの言う通り大勢で探した方が効率が良いんじゃないかなと」

 

ポケットからスマホを取りだし

 

カズマ【結局シンプルな人海戦術が一番手っ取り早い】

 

 

と書かれたパーティーメンバーのLINE画面を見せる

 

「ちょっと!?昨日までは私達の味方だったじゃない!!」

 

『ピッカァピ!!』

 

『マフォク!!』

 

「よ……よく考えれば人員が多い方がメリットが大きいじゃないですか」

 

 

 

「もしかしてソレがシトロン君とロトムが作ったスマホってアイテム?

 

ねぇロトム、あれってどんな物なの?」

 

『アレを使えば遠くに居る同じスマホを持つ人と通信が出来たり、文章で連絡を取り合う事が出来るロト』

 

「通信用の魔道具に手紙みたいな機能があるって事!?

 

へぇ~良いなぁそんな便利な物」

 

『ゆんゆんの分もあるからどうぞロト、使い方はアチシがレクチャーするロト』

 

「わぁ♪ありがとう♪

 

まさか通信用の魔道具を無料で使えるなんて……シトロン君にもお礼を言いたいんだけど、何処に居るの?」

 

「シトロンもユリーカも帰ったんだ」

 

「そっか……キルちゃんの件もあったし、最後にサヨナラ言いたかったな」

 

『キルアリッキ』

 

 

 

 

「コレで反対派は私とピカチュウとマフォクシーだけになったわね……アクアは聞いてないけど、多分ダクネスみたいに

 

毒タイプのポケモンをゲットしたら私の元に連れて来て貰う!!

 

コレの水タイプバージョンの事を言うだろうし、絶対賛成派だわ」

 

『フォクマフォ』

『ピィカ』

 

 

 

 

「確かにそう言いそうだけど、アクアさん本人に聞いてないんだ?」

 

 

「うん……とても聞ける状況じゃないし」

 

『キル?』

「どういう事?」

 

 

「アクアは今セシリーお姉さんと刑務所の中です」

 

「刑務所!?」

 

『キルアリィ!?』

 

『アシマリマ……』

 

 

「入場するのにお金が掛かる山にセシリーさんと一緒に忍び込んだのが見付かって捕まったの、あぁ大丈夫よ

 

2人共明日には釈放されるから心配しないで」

 

『アシマリマ……アシィィィ……』

 

 

「そこまで重い罪にならなくて良かったわね………イブ大丈夫よ、アクアさんもちゃんと反省してるだろうし心配しないで明日お迎えに行きましょう」

 

『キルキル……キルアッ』

 

「何が違うのキルちゃん?」

 

『イブは心配してるんじゃなくて

 

 

何でアタシじゃなくて、あのやかましい女を連れて行ったんですかぁぁぁ

 

 

ってヤキモチ焼いてるロト』

 

『アシマリマァァァ!!!』

 

 

「……………」

 

 

「それでどうします、今日は行かないんですか?

 

せっかくロトムのレーダーで2体はゲット出来たというのに」

 

「うーん……」

 

 

ペラッ

 

「見張られてるな………わっ!?裏口にも居る」

 

カーテンを捲り屋敷の周りを冒険者達が囲んでいるのが目に止まる

 

 

「ならキルちゃんのテレポートで脱出しましょう

 

頼んでも良いキルちゃん?」

 

『キルアリッ、キルキルッ』

 

「こらキルちゃん、ご褒美の要求先は私の役目なんだからセレナから高級ソフトクリームをせがまないの」

 

『………キルキル、キルアキキルリィ』

 

「ドクン!!!

 

もうキルちゃんったら♪」

 

 

 

 

 

『親友のゆんゆんから、もうタカりたくないですだってロト』

 

 

(シトロンの荒治療が聞いたのね……でもゆんゆん、他の人にタカるのもダメだから注意してね)

 

ピンポーン

 

すると屋敷のチャイムが鳴る

 

 

「お客さんかしら?」

 

「またボールを頂戴って直談判に来た冒険者かも知れないわね、へいロトム」

 

『お任せロト』

 

シトロンが作ってくれた玄関に設置している防犯カメラの映像をロトムが映し出す

 

 

そこには黒いフードを被り、赤い短髪と猫の様なツリ目をし額に宝石の様な物が付いている美女が映る

 

(あれ……この人どこかで見た事あるような)

 

「知らない人だな」

 

「本当にお客さんみたいね、はーい今開け」

 

「ガタッ」

 

『パケパケ?』

 

「めぐみん?」

 

セレナよりも先にめぐみんが玄関のドアを開けに行き

 

 

ガタン

 

 

「失礼しま」

 

「お姉さん!!!!」

 

「わぁ!?」

 

ドアが空き挨拶する女性にめぐみんが飛び掛かる

 

 

「遂に会いに来てくれたんですね♪」

 

「…………もしかしてあの時の小さいお嬢ちゃん?」

 

「はい♪」

 

「えっと……どうしたのめぐ「あぁぁ!!!」わぁぁ!?」

 

 

「なんだ!?どうしたんだゆんゆん!?」

 

「去年馬車で私を誘ってくれた親切なお姉さん!!」

 

 

「「えっ?」」

 

 

「あぁ!

 

悩み相談をしてあげた紅魔族の女の子ね、元気そうで良かったわ」

 

「お姉さんもお元気そうで良かったです」

 

「ちょっ!?何故ゆんゆんがお姉さんの事を知ってるんですか!!」

 

「去年めぐみんと別れた後に悩み相談を受けてくれたばかりか、一緒に旅をしないかって誘ってくれた親切なお姉さんなんだもの忘れる訳がないわ」

 

「そうそう、でも私の行き先がアルカンレティアだって知って断られたのよね」

 

 

「ごめんなさい!!せっかく誘ってくれたのに!!!」

 

「良いのよ気にしないで、あとお嬢ちゃん……久しぶりに会えて嬉しいのは分かるけど」

 

 

 

 

 

「おい、めぐみんの奴が先の美女に抱きついてるぜ」

 

「まさかあのイカれた爆裂娘……そっちの気があったのか」

 

「って事はアクアの姉ちゃんやララティーナやママも食ってんのかアイツ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「お屋敷の周りに居る冒険者達に変な目で見られてるから……そろそろ離れてくれないかしら」

 

 

「は……はい……(あの連中、後で絞めに行きますか)」

 

「と……取りあえず中に上がってください」

 

 

女性を屋敷に招き入れ、再度テーブルに座る一同

 

するとサトシが口を開く

 

「えっと……何だかめぐみんや、ゆんゆんの知り合いみたいですけど……お姉さんは一体」

 

「私のお師匠様です」

 

「師匠!?」

『ピカァ!?』

『オシャマァ!?』

『パケチャパ!?』

 

「えぇぇ!?

 

このお姉さんだったの、めぐみんを昔助けてくれた人って!?」

 

 

(そうかこの人が、確かに今まで会って来た魔法使いの人達とは比べ物にならない魔力量だわ)

 

 

「ふふ♪

 

爆裂魔法がどんな魔法かを教えてあげただけなのに、師匠だなんて大袈裟よ♪」

 

「いいえ!!お姉さんと出会い爆裂魔法を知った事で私は夢を見つけ人生が変わったんです、だからお姉さんは私の人生のお師匠様なんです!!!」

 

「そう言って貰えると教えた甲斐があって嬉しいわ♪

 

こんな立派なお屋敷に住むぐらい立派な魔法使いになったのなら、他はどんな魔法を使えるようになったか教えてちょうだい」

 

「爆裂魔法のみです」

 

無い胸を張る

 

「…………聞き間違いかしら、爆裂魔法のみって聞こえたんだけど」

 

 

「聞き間違いではありません、手に入れたスキルポイントは全て爆裂魔法の威力アップの物に変えて強化しまくってますよ♪」

 

 

「………………チラリ」

 

 

コクリ

 

固まった笑みを浮かべながら女性は本当かどうかを確認する為ゆんゆんの方を見て、それに気付いたゆんゆんが苦笑いで頷く

 

 

「どういう事……………ねぇお嬢ちゃん、爆裂魔法は止め用の魔法だから、他の魔法も覚えた方が戦略の幅が広がると思うんだけど」

 

「いえ!

 

爆裂魔法の一撃で敵全てを跡形もなく破壊すれば良いんですから、他の魔法なんて覚える必要も価値もありません♪」

 

 

「…………………そ……そう……お嬢ちゃんがソレで良いなら私はとやかく言わないわ、コレからも爆裂魔法で頑張るのよ」

 

「はい♪」

 

満面の笑みで答えると、セレナや抱っこしているバルスリンに視線をやる

 

 

「私と同じパーティーメンバーの彼女も爆裂魔法を使い、我が血肉で契約したパートナーであるこの子も爆裂魔法に良く似た爆発の技を使えるので

 

コレからずっと……あっ…………コレからも爆裂トリオとして頑張っていきます」

 

 

『パケパケ?』

 

「「めぐみん?」」

 

一瞬だが間が空いためぐみんに、バルスリンやセレナにゆんゆんが首を傾げる

 

 

「アナタも魔法使いなのかしら」

 

「は……はい!セレナと言います!!」

 

「凄いわね、そんな若いのに爆裂魔法を覚えられるぐらいスキルポイントに余裕があるなんて

 

他にはどんな魔法を使えるのかしら?」

 

 

「爆裂魔法だけです」

 

 

「どういう事なの!?

 

同じパーティーに爆裂魔法だけを使う魔法使いが揃ったっていうの!?

 

 

まさかアナタも!?」

 

再びゆんゆんの方を見る

 

「大丈夫です私は覚えてません、他の魔法を沢山覚えてますよ」

 

「何の面白味もないアークウィザード擬きです」

 

「擬きじゃない!!」

 

 

「因みにセレナには私が助言したんです、爆裂魔法以外は覚える価値などないって」

 

「お嬢ちゃんに教えた私が言うべき事じゃないけど……自分の考えを他者に押し付けるのはダメだと思うわ」

 

「いいえ、覚えたのはその助言の影響ですが

 

極めようと思ったのは、めぐみんが私の事を助けてくれる時に使ってくれた爆裂魔法を見たからなんです……凄くカッコ良かったですから♪

 

 

 

(それに……めぐみんに師匠に会わせたかったもの)」

 

「そ……そうなの、なら本人が納得してる事を外野の私がとやかく言うのは不粋ね

 

でも2人共、プライドを大事にするのは素晴らしい事だけど

 

いざって時は他の魔法を覚えられる様、スキルポイントは温存しておいた方が良いわ

 

自分だけじゃない、仲間や知り合いの命がいつ消えてもおかしくないこの世界で生き抜くのは困難だもの……もし危機が迫ったら、その時はプライドじゃなく命を優先する行動を取りなさい」

 

 

「わ……分かりました!」

 

普段なら大きな御世話だと切れるめぐみんだが、やはり目の前に居る女性は彼女にとって特別な人物であるため素直に受け入れる

 

「はい!

 

(この世界に来て今まで色んな冒険者の人に会って来たけど、このお姉さん……凄くマトモな人だわ!!)」

 

 

『パケチャパァ!!!!パンパケチャ!!!!!』

 

「痛っ!?」

 

「「「「『バルスリン!?』」」」」

 

突然バルスリンが女性の腕に噛り付く

 

「コラ!ダメだろ!!」

 

「何するんですか!!!」

 

「まさか人肉を食べるのに目覚めたの!?」

 

『ピィカァァァ!!!』

 

『フォクシィィ!!!』

 

『オシャァァァ!!!』

 

『キルゥゥ!!!』

 

 

何とか全員でバルスリンを引き剥がす

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

 

「え……えぇ」

 

 

「何て事してくれたんですかバルスリン!!」

 

『パケパケ!!パケチャパケチャパッ!パケチャパケチャパッパンプジパケチャパン!!!!』

 

「だからって……」

 

 

 

「その子何だか怒ってるみたいだけど、何て言ってるの?」

 

『アチシが教えてあげるロト

 

私達は1つの事を極めたいんだから余計な事言わないで!!

 

 

バルスリンも爆裂魔法に似た技しか使わない拘りがあって、それをお姉さんに邪魔されそうだから怒ってるんだロト』

 

「………そういう事か」

 

 

 

「言いましたよね、お姉さんは私の師匠だと!!!

 

師匠に攻撃するなんて絶対許しません!!!暫くご飯も爆発も禁止です!!!!」

 

 

『パケチャァ!?』

 

 

「それが嫌ならお姉さんに謝りなさい!!!」

 

 

『パ…………パケチャ!!!』

 

パシュン

 

めぐみんの腰にあるボールの中に入る

 

 

「コラぁ!!!出てきなさい!!!!

 

 

ムキィィィ!!!」

 

 

「良いのよ、ちょっと噛まれたぐらいなんだから許してあげて」

 

 

「そんな訳には行きません!!!

 

引きこもるなら本当に暫くご飯と爆発は禁止ですからね!!!」

 

パァン

 

 

「あっ!出てきた」

 

 

「さあお姉さんに謝りなさ『パケチャァ!!!』グハッ!!」

 

「めぐみん!?」

 

『べぇー!!!』

 

パシュン

 

めぐみんの腹に体当たりし、アカンベーをしながら再びボールの中に入る

 

 

「キィィィ!!!もう勝手にしなさい!!!!」

 

 

 

「バルスリンがめぐみんにあんな事するの初めて見るな……」

 

「えぇ……何時もは凄く仲が良いものね」

 

『マフォク』

 

『オシャ……』

 

 

『美味しい物と爆発の事になるとバルスリンはポケモンが変わるのは以前からあったけど、今回のはかなり御冠だったロト』

 

 

 

「ごめんね、私のせいで先の子を怒らせたみたいで」

 

 

「あぁいえ、お姉さんのせいではありません!!

 

この子の頭が固いだけですから」

 

「めぐみん……コレ以上は怒らないであげましょ」

 

「いいえ許せません、お姉さんが折角アドバイスしてくれた事を否定するばかりか噛み付くなんて

 

バルスリンが謝るまで、私はこの子の世話はしません

 

ゆんゆん!!」

 

「な……なに?」

 

 

「バルスリンを預かってください」

 

 

「本気なの!?」

 

 

「アナタは知っているでしょ、私にとって……このお姉さんがどれだけ大事な人なのか!!

 

バルスリンにも話したんですよ………なのにその人を傷つけて謝りもしないなんて、だから反省するまで預かっていてください」

 

 

「な……ならセレナやサトシ君に」

 

 

「同じ屋敷に居たら顔を会わせて喧嘩するかもしれないでしょ、だからお願いします」

 

 

「………………わ………分かった」

 

 

「…………本当にごめんなさい、来なかったら良かったわね私」

 

「あぁいや………お姉さんのせいじゃありません、せっかく私に会いに来てくれたんですから謝らないでください」

 

 

「……………その事も謝りたいの」

 

 

「えっ?」

 

 

「私がお嬢ちゃんに会いに来たって事になってるけど違うの、用事があってこの屋敷に来たのよ」

 

 

「そ……そうなんですか………ガクリ」

 

「あの用事って………はっ!?

 

まさかカズマがお姉さんに何かしたんですか!?

 

それともアクアが!?

 

 

まさかダクネス!?

 

 

ごめんなさいウチのメンバーが!!!!」

 

 

「何故お嬢ちゃんが謝ってるか分からないけど、大丈夫よ文句や苦情を言いに来た訳じゃないから頭を上げてちょうだい!!!

 

子供に頭下げさせるの凄く心が痛むから!!!」

 

 

『じゃあ何をしに来たロト?』

 

 

「この屋敷にモンスターマスターの少年が居るって聞いてね、もしかしてアナタかしら?」

 

「は……はい、俺に用事ってどんな事ですか?」

 

「アクセルから南西の方角にある街の途中に湿地帯があるんだけど、昨夜からそこに凶暴なモンスターが現れたみたいでね」

 

「南西…………ま……まさかその湿地帯って、ジャイアントトードの巣が多いで有名な」

 

「えぇ」

 

 

「ガクガクブルブル」

 

 

「どうしたの!?」

 

 

「実はセレナ、ジャイアントトードが凄く苦手なんです」

 

その湿地帯はかなり広大で、サトシのひこうタイプのポケモンで飛んだとしても1時間は掛かり召喚出来る10分を余裕で越えてしまう

 

なのでジャイアントトード……カエルを見るだけで蕁麻疹が出るぐらいトラウマになっているセレナの為、今だにポケモン探しに向かっていないエリアであった

 

 

「ガクガクブルブル」

 

 

「本当に大丈夫なの!?蕁麻疹も出てるし顔が虹色になってるわよ!?」

 

 

「…………サトシ」

 

 

「分かった、何時ものだね」

 

ギュッ

 

「セレナ大丈夫だ、ここにジャイアントトードは居ないから安心してくれ」

 

「…………うん♪」

 

両手を握られながら耳元で囁かれると、蕁麻疹は消え顔は虹色ではなく赤色に変わるも満面の笑みを見せる

 

 

『ピカァァア~♪』

 

『マフォォォ~♪』

 

 

「彼女に今の特効薬を打ち込めば直ぐに元気になります」

 

 

「………………青春ね」

 

 

「手を繋いで耳元で囁くだけでこんなに直ぐセレナが元気になる方法知ってるなんて、やっぱめぐみんは物知りだな♪」

 

「いえいえ、正しその方法はセレナだけでお願いしますよ

 

じゃないと副作用で彼女がまた死んでしまいますから」

 

「死ぬ!?

 

分かった絶対セレナ以外にはやらない!!」

 

 

 

「…………本当に青春なのかしら?」

 

「それでお姉さん、その湿地帯のモンスターの件とサトシ君に用事ってどういう事なんですか?」

 

 

「昨夜討伐に向かったんだけど、そのモンスター初めて見るモンスターでね……どういう能力を持って居るか分からない相手に無闇に攻撃するのは危険でしょ」

 

「物凄く分かります」

 

セレナは強く頷く

 

 

「わ……分かってくれて嬉しいわ

 

だからモンスターに詳しい人が居ないか近くの街で聞いてみたの、そうしたらアクセルにモンスターマスターの少年が居るって聞いて

 

それでさっきアクセルに着いて、早速冒険者ギルドに聞いてみたら」

 

 

「この屋敷に居ると聞いたんですね」

 

 

「えぇ」

 

 

「うーん……力になりたいですけど、俺この国のモンスターにそんなに詳しくなくて」

 

「あらそうなの?

 

困ったわね……」

 

 

「なら私に任せてください、経験値を稼ぐ為に様々なモンスターの情報を頭に叩き込んでいますので

 

どんなモンスターか特徴を教えてください!!」

 

 

「2体居て、両方とも見た目は………ジャ……ジャイアントトードみたいなカエルで」

 

 

「ガクガクブルブル」

 

 

「サトシ君!」

 

 

ガシッ ガサッ

 

 

「大丈夫だぞセレナ」

 

 

「………うん♪」

 

『ピカァァア~♪』

 

『マフォォォ~♪』

 

今度はお姫様抱っこを行う

 

『……………オシャマリマッ』

 

『しぃ……単純な奴らなんて、聞こえたらピカチュウもマフォクシーも怒るロト』

 

「………続けても大丈夫?」

 

 

「どうぞどうぞ」

 

「1体は肌の全体が青色だけど、お腹の回りは水色で

 

もう1体は普通のジャイアントトードと同じ黄緑と黄色だったわ」

 

カキカキ

 

「うむうむ」

 

「水色のモンスターは頭部と両腕に2つ、背中に4つコブの様な物があって

 

黄緑のモンスターは頭から渦巻きの形をした毛が生えていたわ」

 

「コブの様な物に渦巻きの毛」

 

「あと両方とも二足歩行で歩いていたわ」

 

「カエルで二足歩行ですか「ガマゲロゲにニョロトノだぁぁ!!!!」わぁ!?いきなり叫ばないでください!!!」

 

 

「その特徴間違いなくガマゲロゲとニョロトノだ!!」

 

 

「サトシ君が知ってるって事は………へいロトム」

 

『はいはいお任せロト

 

 

ガマゲロゲ しんどうポケモン

 

みず じめんタイプ

 

頭のコブから神経を麻痺させる毒を吐き出し獲物を捕獲する、両手のコブは地面を揺らし地震を引き起こす

 

 

 

ニョロト カエルポケモン

 

みずタイプ

 

がなる様な鳴き声を発するが、複数集まれば芸術家も唸る美しい音色に変わる

 

 

 

お姉さんが見たのは、この2体ロトか?』

 

<しんどうポケモン>ガマゲロゲと<カエルポケモン>ニョロトノの姿を女性に見せる

 

「えぇ間違いないわ、アナタモンスターの姿だけでなく特長も教えてくれるのね」

 

『この国のモンスターは只今勉強中ロトが、ポケモンと呼ばれる生き物なら殆ど知ってるロト』

 

 

「ならコレで行くのは決まりましたね」

 

「あぁ、行こうかセレ………あっ」

 

ガシッ

 

 

「行こうかセレナ」

 

 

「………喜んで♪

 

 

でも待ってね、ニョロトノ達もだけどジャイアントトードも居るみたいだし見ないように目隠ししていかないと」

 

 

『オシャマ!!オシャマリマ!!!』

 

 

「どうしたのイブ?」

 

 

『キルア、キルキルアリィ』

 

 

「あぁ両方とも水タイプだからアクアさんに献上したいのね……」

 

「あら、アクシズ興の人達が崇める神と同じ名前の仲間が居るの?」

 

 

「えぇ、自称そのアクシズ興の女神を名乗ってます」

 

「……………かなり物好きね」

 

 

『オシャァァァ!!!』

 

「冷たぁ!?」

「グハァァ!!!みずでっぽうは止めるのです!!!」

 

 

「じゃあキルちゃん、南西近くまでテレポート頼む」

 

『キル……キルキルゥ』

 

「どうした?」

 

『南西には行った事が無いからテレポート出来ないだってロト』

 

 

「あぁそうか、テレポートは行った場所にしか移動出来ないもんな

 

ゆんゆんのテレポートは?」

 

「ごめん、私も南西の方には行った事がなくて」

 

 

「大丈夫よ、歩いて2~3時間で付く距離だからそこまで遠くないわ」

 

 

「いえ距離の問題じゃなくて……実は

 

 

カクカクシキジカ カクカクメブキジカ

 

なんです」

 

 

屋敷の周りに居る冒険者達の事を女性に話す

 

 

「それであんなに沢山の人だかりが出来てたのね」

 

 

「そうだ!ならアクセルの入口にテレポートして貰いましょう」

 

 

「待ってお嬢ちゃん、今回は良くても

 

このままだとお嬢ちゃん達は、ずっとアクセルの冒険者達からコソコソしないといけなくなるわよ」

 

 

「確かにそうですが、しかし実力行使で突破しようとしましたが皆から反対されて」

 

「当たり前だろ!!」

「「当たり前でしょ!!」」

 

 

「ならばテレポートを使うか、隙を見て抜け出すかの二択しかないじゃないですか」

 

 

「良い方法があるわ」

 

「方法?」

 

「どんな方法ですかお姉さん?」

 

 

「ウバ」

 

 

「えっ?」

 

 

「私の名前よ、さっきから皆ずっとお姉さん呼びばかりでしょ

 

コレから共同クエストをやるんだから、連携の為にもお姉さん呼びじゃ長いし名前を覚えて貰った方が良いかと思ってね

 

でも呼びやすいなら、お姉さんのままで良いわよ」

 

 

「いえ……早速名前で呼ばせていただきます、ウバさん♪」

 

 

「ありがとう、めぐみんちゃん♪」

 

 

「わわわ……私の名前……覚えててくれたんですか!?」

 

 

「私達の名前……忘れようにも忘れられないわよ」

 

「それでも10年も前に1度しか聞いてない名を覚えててくれたんですよ!!!!

 

最高です♪」

 

 

「ふふ♪

 

じゃあ皆の名前も教えてくれるかしら、その後に私の考えた方法を話すわ」

 

 

 

<数十分後、アクセルの入口前>

 

 

 

「アクセルの冒険者の皆ぁぁぁ!!!!!

 

 

ポケモントレーナーになりたいかぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

「「「「「おぉぉぉ!!!!」」」」」

 

 

「モンスターボールが欲しいかぁぁぁ!!!!!」

 

 

「「「「「うおぉぉぉ!!!!」」」」」

 

 

大勢の冒険者達の前で司会者の様な対応をみせるサトシ

 

女性……ウバの提案した内容とは

 

 

「賛成派の意見も反対派の意見も分かるわ、だから今からポケモンと呼ばれるモンスターを捕獲する作業を冒険者達と共同で行うの、当然捕獲する為に必要なアイテムを譲って欲しい冒険者達は皆のご機嫌取りに喜んで付き添うわ

 

そこでワザと捕獲する作業や、ポケモンとの関わり合いが大変な様に冒険者達に見せるの

 

 

そうすれば向こうから諦めてくれるでしょ

 

 

それでもなりたいと考える人が居れば、その人は冒険者として中々腕が立つからポケモンを持つに相応しい人だと思うわ

 

 

まぁ何かしらの金儲けの為に諦めないってパターンもあるけど、そういう欲の皮が突っ張る人間は見て直ぐに分かるからその人にだけはボールを渡さない

 

 

どうかしら?」

 

という提案に、一同は賛同し屋敷の周りに集まる冒険者達をアクセルの入口前に集め

 

サトシとロトムのポケモンに関する簡単な説明会、そして今回の捕獲を手伝ってくれた中で優秀な活躍をした冒険者1人にボールを渡すという事を話終え、今に至る

 

 

「上手く行くと良いわね」

 

『マフォクシ』

 

「ウバさんが考えた妙案が失敗する訳ありません、フフン♪早く爆裂魔法を見て貰いたいです♪」

 

「めぐみんってば凄くご機嫌ね、後はアレでバルスリンと仲直り出来たら良いんだけどね」

 

『キルリ、キルキルゥ』

 

 

 

 

こうして一堂はアクセルの冒険者達と共に南西に向かう

 

 

 

 

 

 

<道中>

 

 

「ごめんねセレナ、アナタ達の邪魔する形になって」

 

 

「気にしてないわよ、それに他の人達と違ってリーンはしつこく言って来なかったんだから謝る事ないわよ」

 

 

「流石に屋敷の周りを取り囲んで出待ちするのはね………でもポケモンが側に居たら良いなってのは前から思ってたんだ、マフォクシーやキルちゃんの出す炎……後は魔道具店の店主さんが連れてる子が出す氷とか私の魔法より明らかに凄いでしょ

 

そういう子が側に居たら技を教えて貰いたいなって」

 

『フォクシ、マフォク』

 

 

「そんな事ならいつでも手伝うって」

 

 

「ありがとうマフォクシー、でもアナタはセレナのお手伝いで忙しいんじゃない?

 

最近セレナとサトシ、良い関係に見えるし♪」

 

『マフォク、フォクシマフォ「余計な事言わないで!!」フォクシ!?』

 

「ヒューヒュー!!熱いねママ!!」

 

 

「おいバカ止めろ! パーティーメンバー外からのママ呼びはまだ許してないってカズマが教えてくれただろ

 

 

爆殺剛力オカンを怒らせたらヤベェ目に合わされ」

コツン

 

「痛っ!?」

 

 

「そこ、セレナが嫌がってるんだから変なアダ名付けない」

 

 

「リーン………(リーンだけ活躍しなくてもボール上げちゃおうかしら♪)」

 

 

 

「ひでぶっ!?」

 

「キース!? お…おいめぐみん何すんだ!?」

 

「おっと失礼、何やら強そうなポケモンを見つけたら高く売ると聞こえましてね」

 

 

「ばばば…バカやろう!!そんな事考えてねえし」

 

 

「言っておきますが今杖で殴った事を感謝してくださいね、今のアナタ方の台詞をサトシに聞かれていたら………アナタ達殺されてますよ」

 

 

「マジで!?」

 

 

「マジです、あの子はポケモンへの愛情が凄いですから

 

誤ってポケモンを物扱いするような発言をした王族に、護衛達を前にしても喧嘩売るぐらいしてましたしね

 

以後気を付けるように、もし次言えば私の爆裂魔法とバルスリンのだいば………ウォホン

 

爆裂魔法を叩き込んであげますから」

 

 

「………はい」

 

 

 

 

(あの人達が居なかったらリーンにモンスターボール渡しても安全なのにな………)

 

 

「本当ゴメンねウチのバカ達が」

 

 

「うんうん、こっちもカズマやアクアが迷惑掛けてるからどっこいどっこいよ」

 

 

「それにしてもめぐみんの奴、中々過激な冗談言うよな」

 

「だよな、サトシみたいな良い奴がポケモンって生き物バカにされただけで人殺しするなんてさ」

 

 

 

「人殺しはオーバーでも、無茶苦茶怒るから気をつけてくださいね」

 

 

「………怒るって……サトシがかママ?」

 

「ママって呼ばないでください………めぐみんが言ってましたが、サトシは本当にポケモンの事が好きで……それこそ命を掛けるぐらい

 

 

だからもしポケモンをバカにしたり酷い目に合わしたり、大切にしなかったら……覚悟しておいてくださいね」

 

『フォクフォク』

 

 

「……………お……俺……諦めようかな」

 

「………俺も」

 

 

 

 

 

(めぐみんもセレナも上手いわね、サトシ君を利用して冒険者達のポケモントレーナーになりたい欲を砕いてるわ)

 

 

尚ゆんゆんは知らない、めぐみんもセレナも本当の事を言っているのを

 

 

 

「私も何か言うべきかな?」

 

 

『キルアリィ、キルキル

 

キルアキリィキルキル』

 

 

「ガァァァァン!!

 

逆になりたいヤル気を引き出しちゃうって、私そんな口下手じゃないから大丈夫よ」

 

 

『確かに、ゆんゆんは人を怖がらせる事は苦手そうロト』

 

「ロトムまで!?」

 

「ゆんゆんちゃん」

 

 

「えぇ?な……なんですか?」

 

 

「めぐみんちゃんのポケモン……バルスリンだったわね、その子のボール貸してくれないかしら」

 

 

「えっ………でも」

 

 

「お願い、あの子達を喧嘩させたのは私の責任……だから仲直りさせてあげたいの」

 

 

「…………………分かりました」

 

 

「ありがとう♪」

 

 

ボールを受けとると、ウバは自分の口元にボールをやり

 

近くに居るめぐみんに聞こえぬよう小声で話す

 

 

「ボール越しでもこっちの声は聞こえるってサトシ君が言ってたわ、先はゴメンねバルスリンちゃん」

 

…………………

 

 

「コレは私の一人言だから返事は返さなくて良いわ、アナタかなり爆発に凄く拘ってるのね

 

 

だからめぐみんちゃんのパートナー……お友達になった、そしてセレナちゃんを加えて3人で頑張って来たのに私が水を差してしまった………でしょ」

 

…………

 

 

「先も言ったけどプライドを大事にするのは素晴らしい事だわ、でもね……プライドを曲げずに生き延びるのは大変よ

 

 

実はね私も昔大失敗した事があったの、私ね人助けが趣味だったの……同僚や先輩達から止めておけ控えておけって言われたけど……曲げずに自分の考えを貫いていて沢山の人達を助けていた

 

でもそのせいで…………大変な事になったわ、取り返しがつかない……いくら後悔しても決して戻れない事が………今でも脳裏にこびり付いているわ

 

 

 

だから

 

 

めぐみんちゃんやアナタ達皆に、私と同じ目に会って欲しくないの」

 

ピクッ ピクッ

 

「アナタからすれば余計なお世話かもしれないけど、爆裂魔法もだいばくはつって技も使えば動けなくなるんでしょ?

 

仲間が居れば守って貰えるけど、いざって時に誰かの助けを借りず自分だけの力で生き抜く術<すべ>を持っていた方が良いの………じゃないと………」

 

ポタポタ

 

ウバの瞳から流れる滴がボールに当たる

 

「ゴメンね………まぁ今日会ったばかりの私の話を聞かなくても良いわ、でもめぐみんちゃんの……アナタの大事なお友達の意見は聞いてあげて頂戴」

 

 

ピクッ………ピクッ……

 

 

 

 

 

 

<列の前方>

 

 

 

「皆何を話してんのかな?」

 

『ピィカァピ?』

 

 

『アゥアゥ、オシャマァ!!』

 

「あぁゴメンよイブ、ちゃんと運ばせて貰うからな」

 

 

『オシャマァ!』

 

ピカチュウとは逆の肩に乗り、止まるなとイチャモンを付けるイブ

 

 

 

 

 

 

 

 

(ふふふ、サトシなら必ず真っ先にニョロトノやガマゲロゲをゲットするわ

 

そしてニョロトノとガマゲロゲのボールをアタシに頂戴とお願い、最悪盗んでも良いわ

 

そして明日お務めを終えられ心身共に疲れ果てているアクア様に渡せば…………)

 

 

 

 

 

 

 

{あぁ……疲れた………}

 

{そうですね………}

 

{アクア様!!}

 

 

{あぁイブ……迎えに来てくれたの}

 

 

{勿論、しかもアクア様の為にアクシズ興ポケモン支部のメンバー2人を確保しました!!}

 

 

{ガマァ}

 

{トニョーロ}

 

 

{キャァァァァ!!!水タイプのポケモンじゃない!!!

 

やっぱりイブ、アナタは未来の神になるべき星の下に生まれたのよ

 

 

コレからは外出や任務に向かう時はセシリーなんて役立たずより、アナタを必ず連れて行くわ}

 

{仕方ありません……未来の神イブ様を相手に……私なんかじゃ敵いませんもの!!!

 

どうかアクア様の両腕としてお支えくださいませ!!!!}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(両腕就任!! ポケモン支部代表安泰!!良い感じだわぁ♪)

 

 

 

 

 

 

「俺の肩に乗るの、そんなに喜んでくれて嬉しいな♪」

 

『…………………ピカァピ』

 

違うと思うと囁くピカチュウ

 

 

 

そんな自分やサトシを見つめる者達が側に居る事に気付いてはいなかった

 

 

 

 

 

 

 

「こんな大人数でジャリボーイ達がポケモンを捕まえに行くって事は」

 

 

『間違いニャいニャ、その湿地帯に居るのは伝説や幻のポケモンニャのニャ』

 

『ソォォナンス』

 

『マァァネェェ』

 

「ふふふ、ソイツやピカチュウ達を戴くがてら商品のモンスターボールも戴くわよ

 

アタシ達もポケモンゲットしてアルセウスに恩売っとかないと帰らせて貰えないんだから、気抜くんじゃないわよアンタ達」

 

「任せな、今回はこんな大人数を相手にすんだからとびっきりのメカを用意したし

 

俺達もポケモンを呼べるんだ負ける気がしないぜ」

 

『マーネッネ』

 

『コジロウ…マネネ…フラグを立てるんじゃニャース』

 

 

アクセルの冒険者達を集めた際の騒ぎを聞き付け、やって来たロケット団を加えた面々は歩き続け

 

 

あと30分程で湿地帯に付く距離となる

 

 

 

『ロト?』

 

 

「どうした?」

 

 

『レーダーを確認した所、確かにこの先から2つのポケモンの反応があるロト

 

 

 

でも後ろからも反応があるロト、ピカチュウ達の物とは違う3つの反応が』

 

「3つも?」

 

 

 

「ギクッ!?

 

ちょっとなに……あのロトムそんな機能合ったの」

 

「ヤバい、マネネボールの中に」

 

「ソーナンス、アンタも」

 

急いで2体をボールに入れる

 

 

『コレで一安心ニャ、しかしこの近くにまだポケモンが居るニャらソイツもゲットしニャいとニャ』

 

「バカ、アンタの事でしょ」

 

 

『ニャ?

 

 

 

そうニャ、ニャアはバケネコポケモンだったのニャ♪』

 

「んな事言ってる場合か」

 

 

 

『皆止まるロト!!』

 

 

「どうしたんですかロトム?」

 

 

『この列の中にポケモンが3……ロト?

 

1人しか反応がなくなったロト』

 

 

 

「ポケモンだって!!」

 

「何処だ!?」

 

「どんな子!!」

 

 

「あぁ皆さん落ち着いてください!」

 

「先ずは私達が確認します、ロトム!どの辺り?」

 

 

「前列から」

 

 

『ンゲェ!?』

 

「どうすんのよ!?」

 

「いやどうすんのよって………ここで戦うしか」

 

 

 

「あれ?

 

もしかして皆さん、アクセルの人達ですよね?」

 

 

 

「あっ!?

 

 

こ……この素敵で……春風の様な爽やかな声は!!」

 

 

 

 

「あっ………アナタは!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰でしたっけ?」

 

 

「ガハッ!!」

 

 

「サトシったら……この人は前に王都であった」

 

「うんうん」

 

 

「サクラギさんよ」

 

 

「…………ミツルギだよ」

 

 

「あれ?カミノギさんじゃなかったか?」

 

 

「……ミツルギだよ」

 

 

『違うロト、アチシのデータバンクにちゃんと登録してるロト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この人はカミツルギロト』

 

 

「ミツルギだぁぁ!!!!」

 

 

『あぁ間違えた!? 何でか知らないロトがカミツルギのデータが出てきたロト』

 

 

 

「君達は確かサトウカズマのパーティーの子達だね、彼と同じでワザとじゃないよね」

 

「すみません、本当に間違えちゃいました」

 

 

「そんなハッキリ言われると…ワザとの方が嬉しいかな」

 

 

「おぉミツルギだ!」

 

「アレが魔剣の勇者ミツルギか」

 

春風の様な爽やかさを持つ魔剣の勇者カミツルギ「ミツルギ!!!」の登場に、冒険者達がどよめく

 

 

 

「こんな大人数で行動なんて、もしや大物のモンスターの討伐ですか?」

 

 

「討伐ではありません、私達は捕獲に行くのです邪魔しないで退いてください」

 

「ちょっとめぐみん!!

 

魔剣の勇者ミツルギって凄く有名な冒険者じゃない、そんな人に塩対応したら首を切られるって噂があるのよ!!」

 

「待ってくれ僕はそんな事しない!!というかそんな噂が流れているのか!?」

 

「前にちょっとイザコザがありましてね、なので私はこの人の事をあまり好きではないんです」

 

「あ……あの時は本当にすまなかった、頭に血が上っていてついサトウカズマに失礼な事を……本当に反省している

 

 

 

そういえば君達が居るのに、サトウカズマもアクア様も居ないのかい?」

 

「カズマはダクネスと出掛けていて、アクアは今刑務所です」

 

「そうか刑務所ぉぉぉぉ!?

 

何でアクア様が刑務所に!?」

 

 

「えっと実は」

 

 

「サトシ、そんな立ち話なんかしていないで

 

早く列に居るポケモンを」

 

 

「あぁそうだった、ロトム何処に居るんだ?」

 

 

『それが……また消えたロト』

 

 

「えぇ!?」

 

『ピカァ!?』

 

 

「逃げちゃったのかしら」

 

 

「全くアナタのせいで逃げられたじゃないですか」

 

 

「えっ………僕のせいなの?」

 

 

「当たり前じゃないですか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『危ニャかったニャ………こんニャ事もあろうかと付くっておいた電波防止帽子が役に立ったのニャ』

 

野球帽の様な形をした発明品でポケモン捜索レーダーから免れ、肩の荷を下ろすニャース

 

 

「多分発明ボーイだな、相変わらず凄い物作るなアイツは

 

 

なぁムサシ……あっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「取りあえず謝って貰いま「くぉぉぉらぁ!!!」わぁ!?何ですか!?」

 

「ミツルギ様はたまたま通り掛かって、たまたま話し掛けただけでしょうが

 

なのに謝らせるなんてお門違いなのよ!!!!」

 

 

「しかしせっかく見つけたポケモンを」

 

「そんな事しらないわよ!!!」

 

 

「いえ……僕が声を掛け足止めしてしまい探していた物……人……なのかは分かりませんが、探しているのを邪魔したのは事実ですから

 

 

申し訳ない」

 

 

深々とめぐみんに頭を下げる

 

 

「ミツルギ様………何て男らしいの!!」

 

「はいはい!!」

 

「あぁちょっと!?何よコジロ「コラコラ!!」ムグゥゥ!?」

 

 

(ニャにやってるのニャムサシは………ん?

 

何か電波防止帽子の中がやたらムズムズするニャ、もしかして壊れ掛けてるんじゃ……)

 

 

 

「…………ソレでこんな大人数で、そのポケモンって探し……物……なのか何か分からないのを探しに行くのかい?」

 

 

「今見つけたのは偶然なんです、私達の目的はこの先の湿地帯で暴れているポケモン達を捕獲しに行くところでして」

 

 

「あぁ君達もかい、実は僕もそのクエストに向かう所だったんだ

 

良かったら一緒にどうかな?」

 

 

「うーん………」

 

「サトシ、ここは一緒に行って貰いましょ」

 

 

「えっ………な………なんで?」

 

 

「この人、カズマが倒したっていってもスティールで武器を奪わないと倒せないぐらい強い冒険者でしょ

 

そんな人がガマゲロゲやニョロトノと戦ったら………もしかすると」

 

 

「あっ………そうか、そっちだよな……うん」

 

 

「そっち?

 

 

 

 

ハッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

{それでね、サクラギさんから指輪を貰おうとした私をサトシが止めたの}

 

{それは完全嫉妬でござるな、話を聞く限りサトシ殿は女子に関してかなりの鈍感……そんな彼が嫉妬で別の男からの贈り物を止めたとなれば、拙者の経験からして中々に脈ありでござる}

 

 

 

 

 

 

(あの腐れ外道ジジイ忍者の事を思い出したくないけど………コレって………ヤキモチ妬いてくれていた!!!!!)

 

 

「セレナ?」

 

 

「ハラヒレ……ハラホレ………」

 

 

「おーい!」

 

 

 

 

「良いじゃない、彼も付いていって貰いましょう

 

魔剣の勇者ミツルギは強さだけでなく態度も紳士的って聞いた事があるわ、彼ならポケモンをゲットしても悪い事に利用なんてしないわ」

 

 

「………仕方ないですね、ウバさんが言うなら

 

 

サトシも良いですか」

 

「う……うん、おーいセレナ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

(彼が魔剣の勇者ミツルギか………まさかこんな所で会えるなんて、私の勘ではベルディアやバニルにハンスやシルビアを倒したのも彼………目的のついでにお手並み拝見させて貰おうかしら)

 

 

 

 

 

 

 

「では皆さん、よろしく」

 

 

「マジかぁ……ミツルギが居たら絶対ボール取られんじゃねえか」

 

「終わった……」

 

 

「ボール?」

 

「そういえばミツルギさん、何時も側に居る女の子達はどうしたの?」

 

「クレメアとフィオの事ですか?」

 

 

 

「はぁ?いつも女が側に居るの!?」

 

「どうどう!!今は目的に集中!!」

 

 

 

 

 

 

「今別行動中なんですよ、実は最近……僕誰かにストーカーされているんです」

 

 

「ストーカー!?」

 

 

「最初は愛らしいクレメアやフィオのどちらかを狙っているかと思ったんですが、どうやら狙いは僕みたいでして

 

 

なので彼女達に危険が迫らないように別行動を………というか、今も誰かに見られてる気がしまして」

 

 

 

「おい、そこのウチのカズマに負けた勇者

 

手伝うなら立ち止まらないで歩きなさい」

 

「あぁゴメンね」

 

「めぐみん……」

 

「大丈夫ですよ、さっきアナタが言っていた噂はカズマが流した物ですから」

 

「そうじゃなくて………今……ウチのカズマって言わなかった」

 

 

「……………………………さあ者共!!早く行きますよ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『うーん変ロト……確かに先まで3つ………いや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの魔剣の勇者

カミツルギに会った時にもう1つ反応があったから、間違いなく4体のポケモンが側に居た筈ロト』

 





next story この素晴らしい魔剣の勇者にポケモンを

それでは自分は暫くカロス地方に行くので小説の投稿遅れます
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