今回の話の序盤と終盤に登場する人語で話すポケモンの声は若本規夫さんで脳内再生してください
<紅魔の里のとある酒場>
「あ~あ~私も久しぶりにゆんゆんに会いたかったな」
「運が悪かったな、ねりまきが仕入れ作業で居ない間に帰って来て入れ違いにアクセルに向かうとは」
「本当だよ……それでどうなの、族長の試練ゆんゆんってば合格出来そう?」
「いけるんじゃない、あの子前までは変わった性格だったけど最近はちゃんと紅魔族らしく名乗りも決めポーズもバッシリやってるし」
「私も合格すると思う、成績は私とねりまきの次で魔法の腕前はめぐみんに負けず劣らずだ」
「ペアを組むキルちゃんとも息ピッタリだし、合格あるかもよ」
「キルちゃんって確か魔法使いみたいなモンスターの子よね、まさかモンスターとペアを組むなんて
私的にはゆんゆんはめぐみんと組んで欲しかったけどな」
「ないない、めぐみんなら
何で私がゆんゆんの為に協力しないといけないんですか、大体夢なら自分の手で掴み取りなさい!!
って断るに決まってるわ」
「うんうん」
「えぇ……」
「それにしてもめぐみんのパーティーメンバーに珍しいモンスターマスターが加わっているとは、是非話を聞いて私の小説のネタにしたいものだ」
「じゃあ6日後に会えるかもよ、ゆんゆん、めぐみん達にも来て貰いたいだろうし」
「それは楽しみだ」
「というか、あるえ!ふにふら!どどんこも
お店に来たんなら、そろそろ注文してよ」
「あぁすまない、では私は満月に捧げられし悪魔の魂定食を」
ウィィィィ!!
突然警報の様な騒音が店内、いな里中に響く
「また魔王の娘の配下でも来たのだろうか?」
「先月散々大人達が絞めたのに懲りないねアイツらも、私らも加勢してさっさと追い出してやろ」
「良いね!早く片付けないと、ゆんゆんの試練に間に合わないもんね」
「えぇ!?せっかくの3人分の売り上げがぁ」
「終わったらまた来るわよ、ほらアンタも行くわよ」
かにたま「ふにふら!!!」達が酒場を出ると、里の入口に人だかりが出来ていた
「先生!」
「おぉ我が教え子達よ、もしや加勢に来てくれたのか」
「「「「はい」」」」
「おぉぉいおいおい!!!!何と優しく立派な子達だ!!!コレも未来の校長である俺の教育の賜物だぁぁ!!!」
(別に先生の為じゃないけど)
(違うって言ったらめんどくさいし)
(黙っとこ)
「それで先生、また魔王の娘の配下ですか?それとも魔王の娘本人が?」
「いや、初めて見るモンスターだ」
あるえの質問に彼女達の担任であった、ぷっちんが
里の人間達が取り囲む、まるで煙の様な形をした白髪と死神の様な黒き衣を纏いし宙に浮くモンスターを見る
「なにアイツ……最高にイカした見た目じゃない!!!」
「まるで死神だな、実に我ら紅魔族の琴線に触れるビジュアルだ」
「待て待て!!行かんぞ近付いては!!」
目を輝かせる教え子達を元とはいえ担任の大人として止める
「あんな最高にイカした生き物は俺のペットにする!!!」
「えぇ!?先生ズルい!!!」
「ブゥ!ブゥ!」
「シャラップ!!!漆黒の闇の体を風に揺らしているなど我々紅魔族が好む仕草を平然と行っているんだぞ!!!欲しい!!!」
『ほぉ?
この私をペットにか、フッフフ……中々面白い事を言う人間ではないか』
「ほれ見ろ本人も俺の事を気に入ってくれてるぞ!!
よしでは今からお前の名前は、ぴっちゃろうただ
良いかぴっちゃろうた、お前の飼い主の名は
我が名はぷっちん!アークウィザードにして紅魔族随一の教師にして『うるさい』ぐはぁぁぁ!!!!」
「「「「先生!!!」」」」
細腕だが凄まじいスピードによりぷっちんを殴り飛ばす
『食料の分際で私の事をペット呼ばわりし、下らん名まで付けおって』
「どうやらゆんゆんが連れていたキルちゃんと違い、友好的に話せるモンスターではないようだ
追い出すしかないな、里の安全を守るのが族長の務め
我が名はひろぽん!!アークウィザードにして、この里の長にして『知らん』ギャァァァ!!」
ゆんゆんの父親である族長も殴り飛ばされる
「族長!?」
「そんなイカす見た目をしてるのに俺達紅魔族の名乗りの邪魔するなんて、何考えてんだ!!!」
「それにしても何と禍々しい闇のオーラ……うっ……見るだけで封印している我が右目が疼く」
「フッ!なら見ていてくれよ、そけっと、その闇のオーラすらも打ち砕く俺の力を
族長達の無念はレッドアイ・デッドスレイヤーのリーダーの俺が晴らす!!
我が名はぶっころりー、アークウィザードにして『くどい!!!!』ガハッ!?」
「ぶっころりー!?」
「何勝手にリーダー名乗ってブン殴られてんだよ!!!」
『食材の名など知る必要もない、さっさと私の食事となるがいい
ダーク』
「闇色の雷撃よ、我が敵を打ち砕け!!
カースド・ライトニング!!!
!」
『ムッ!?
ブルァァァァァァ!?』
「我がレッドプリズンの教員だけでなく我らの長や未来ある若者に手を下すとは」
「校長先生!!」
「亡き3人に代わり、その罪に天誅をくだす!!」
「校長………我々死んでません」
「我が教え子達、そして民達よ!杖を持て」
「あぁ!?それ族長の自分の役目!!!」
「打てい!!!」
「「「地獄の業火を焼き払え!!インフェルノ!!!!!」」」
「「「「カースド・ライトニング!!!!!」」」」
「「「「ライトオブセイバー!!!!!」」」」
「「「エナジーイグニッション!!!!!」」」
「「「ギガボルト!!!!」」」
「「「ヴェノムスプラッシュ!!!!!」」」
その場に居る全員で片っぱしらに上級魔法を侵入者のモンスターに放つ
「どうよ!!」
「やってやったわ」
「「「「カースド・ライトニング!!!!!」」」」
「あ……あの……先生も族長もコレ以上は良いんじゃ」
「親父にもぶたれ事ないのに、くたばれ!!!」
「族長の強さを見せてやるぅぅ!!!!」
「ヒャハハハハ!!!久しぶりに本気で撃てるじぇ!!!」
「しゃぁぁぁぁ!!!!」
「アヒャヒャ!!ヒャヒャァァ!!!!」
「「…………………」」
「どうやら気持ち良すぎてハイになったみたいだ
ん?どうしたねりまき?」
「ま…………また私の家が……」
大人達の放つ魔法の流れ弾により、ねりまきの実家の酒場が粉々に
「また修理して貰おう、しかし折角素晴らしきビジュアルをしていたモンスターだというのに粉々になってしまうとは実にざんね…………なっ!?」
大人達の攻撃が止むと同時に砂煙がおさまり
『中々に見事な攻撃だ、思わず声を荒げてしまった』
モンスターは全くの無傷の姿で現れ、自身の体に付いた砂埃を払う
「無傷!?」
「あ……あれだけの攻撃を食らいながら……」
『どうやら貴様達はこの世界の人間共の中では強き者達のようだ、よし……では私のブランクを解消する為のウォーミングアップに付き合って貰うとしよう
遠慮はいらん、全員で掛かって来るが良い』
「ウォーミングアップ……だと
良いね!!モンスターなのに何て胸踊る台詞回しだよ!!」
「じゃあアタシが考えた新しい魔法の実験台になって貰おう」
「ならば封印されし我が力を解放してやろう……うぉぉ!!!
もう後戻りは出来んぞ、封印用の包帯の巻き方は忘れてしまったからな」
『ほぅ……つまりまだ本気ではないという事か、それは楽しみだ
では初めるとしよう』
同時刻
<アクセルから離れた荒野>
ゆんゆんとキルちゃんが良く特訓に使っている場所に、彼女のテレポートで移動した一同は今から
『さあ始まりましたロト、第1回アクセルポケモンバトルトーナメント
実況はアチシロトム!!そして解説はテルさんロト』
ポケモンバトルのトーナメントを開く事に
「えっと……解説とは一体何をすれば?」
『適当にアドリブでお願いロト』
「随分と難しい御注文ですね……」
『ガブッ』
『フニャァァァ!?』
『ピィ~!?』
「コラコラ!!
いけませんよフカマル、人様の猫やヒヨコを噛んでは」
「カブゥゥ~」
『どうやら解説席でも何やらバトルが行われているようロト、さぁそして今大会唯一の観客であるアイリス王女様ロト
アイリス、今のお気持ちはどうロト?』
自身の持つめぐみんのスマホから映し出されるホログラムのアイリスに話題を振る
【お兄様やサトシのバトルは見た事があるから、ララティーナや他の方々のバトルが楽しみです♪】
『凄くワクワクしているのが大変伝わるコメントありがとうロト」
「凄いですね、こんな小さな箱で会話が出来るだけでなく王都にいらっしゃる王女様を召喚出来るなんて
本当にコレ、私が貰って良いんですか?」
「えぇ、シトロンがウィズさんにも渡して欲しいって言ってたんで」
「ありがとうございます♪
ユキメノコさん見てください、ユキメノコさんの人形が付いてて可愛いですよ♪」
『メッノッノッノッノ~』
『サンナァ』
バチバチ
「あらら、キルちゃんさんとにらめっこだなんて本当2人は仲良しですね♪」
ウィズにはキルちゃんとユキメノコの間にバチバチと音を立てている火花が見えていないようであった
(チキショー……メイド姿の女子達を楽しむ為に言ったのに、まさかこんな展開になるなんて!!)
「王女様に見られるなんて、とんでもないプレッシャーなのに……しかも罰ゲームもあるのに……皆……皆…私やキルちゃんの為に…………うぅぅ……」
(こんなに嬉し泣きされたら今更辞めようなんて言えねぇ!!!)
「良かったですねカズマ、ゆんゆんがあんなに喜んでますよ」
(こいつがアイリスに連絡さえしなければナマケロはヤル気出さなかったのにぃぃ!!!!)
「ふっ……傍観しながら美味しい思いなんて、そうは問屋が卸さないですよ
そんなに我々のメイド姿を見たいなら、自分とナマケロの手で掴み取るんですね」
「…………あぁ掴んでやるさ」
『では早速1回戦を初めるロト、先ずはカズマVSダクネス!!!』
「良いかルカリオ、アイリス様が見ておられるなら今日は何時ものは無しだ
必ず勝とう」
『ルカリッ!!』
(そういえば王都に居た時、ダクネスってば全然ドMらしさ見せてなかったわね……)
「ナマケロ!!」
『ナンマッ?』
「ゴニョゴニョゴニョゴニョ
コレで頼む!!」
『ナマァ………ナンマケ、ナンマナンマァ』
「カッコいい勝ち方じゃねえのは分かってる、お前がムチャンコ強いのも知ってるが……如何せんダクネスのルカリオとお前はタイプだけでなく色々と相性が悪いだろ」
『ナンマケ、ナマナンマナンマケナ』
「確かにそれを打ち破る姿をアイリスに見せてぇのは俺だってそうだ、でもな……アイリスとティアラに女装した姿なんか見せたくねぇんだよ
それにだ、俺らが王都に居た時、騎士らしく正々堂々と戦う事ばっかり教えるクレアの代わりに
どんな手を使っても勝ちを取るんだって俺がアイリスに教えただろ?」
『ナンマケ』
「あん時は話だけだったがソレを今こそ実戦で見せてやんだよ、アイリスがコレからも無事に生き延びれる為にな」
『………………ナンマケッ!!!』
「流石は相棒だ、分かってくれたか」
愛する女の為だと強く胸を叩く
『さあ両者共、フィールドに付いたロト』
【皆さん!!頑張って!!】
【ティアラティ♪】
(頼むぜナマケロ、俺の作戦が上手く行くかはお前の反射神経に掛かってんだからよ……)
『レディーGo!!』
「コメットパンチ!!!」
『ルゥカァァァ!!!』
ドォォォン!!!!!
ピキピキ
最初から全力で殴り掛かったルカリオの拳はナマケロから外れた先に当たり夥しい地響きと地割れが起きる
「キャッ!?」
「わぁぁ!?グベッ!!
もぉぉ!!!パワーは凄いけど相変わらずノーコンじゃないの!!!」
『アゥアゥ!!!』
「も……もう一度だ!!」
『ルゥカァァァ!!!』
ドォォォン!!!!!
ドォォォン!!!!!
ドォォォン!!!!
『怒涛のルカリオの連続攻撃、まだ1回戦なのに既にバトルフィールドは大惨事ロトがナマケロはピクリとも動いていないロト!!!』
「自分もルカリオを育てていましたが、ダスティネス家のお嬢様のルカリオは打撃特化なのですね凄まじいラッシュですよ」
「屋敷の庭でやらず、誰も居ない荒野に移動して正解だったわね」
『フォック』
「……………凄いなナマケロ」
『ピカッ』
「確かに……わわっ!?
離れている私達でも振動で転びそうなのに、全く微動だにしてませんね」
「それも凄いけど、ルカリオの攻撃の中にナマケロの真横まで拳が迫ってるのも合るのに交わさずに立ってるって事は
ルカリオの動きが完全に見えてるんだ」
「あのデタラメなラッシュ攻撃が見えてるんですか!?」
(あのヤバかったキテルグマや忍者の攻撃すら見切ってたんだ、動きを見馴れてるルカリオの攻撃なら見切るのは余裕だよな
さぁて攻撃は当たらないわ、ナマケロの攻撃にこのゆびとまれで反撃したいのに攻めて来ないんなら、そろそろ短気なダクネスの奴が痺れを切らす頃合いだな)
「えぇい!!!見てばかりいないでそっちも戦え!!!」
「(ほら来た)
やだね、わざわざ敵の誘いに何か乗るわけねえだろ」
『ルゥカァァァ!!!!』
『ナマッ』
ドォォォン!!!
「交わした!!」
「本当に見切ってるんですか!?」
数十発目の<コメットパンチ>が当たる寸前に拳を交わすナマケロだったが
「掴め!!!」
『ルカァ!!』
ガシッ!
『おぉ!!
左手でナマケロの体を掴んだロト!!!」
「良いぞルカリオ!!そのまま一本背負いだ!!!」
『ルカァ!』
「アンコール!!」
『ナンマーケ!ナンマーケ!ナンマーケ!』
『リオッ!?
ルカ!!』
『おおっと!?ルカリオ一本背負いの体勢を辞めて、コメットパンチの体勢に!!!』
「だ……だが左手でナマケロは押さえている、さあカズマ降参したらどうだ!!もうお前達に勝ち目はないぞ!!」
『ルゥカァァァ!!!!』
左手でナマケロを地面に押さえつけ<コメットパンチ>を発動する、コレでは拳が当たらなくとも地割れに巻き込まれナマケロは絶体絶命に
「(油断しやがって)…………ニヤリ
あくび」
『ふわぁぁ~』
「あっ……しまったぁぁ!?
寝るなルカリオ!!!!」
なる前に、真正面に向かい合うルカリオに<あくび>を食らわせ
『ルカ……ルカリィ………ぐぅ~ぐぅ~』
ガシッ
眠らされ、自らが作った地割れに落ちそうなルカリオをナマケロが受け止める
「さぁてダクネス、早く降参しないとナマケロがルカリオを落っことすかもしんねえぞ」
「なぁ!?カズマ貴様……何て卑劣な真似を!!!」
「そうですよカズマさん!!」
ブー!ブー!
「正々堂々戦いなさい!!!」
ブー!ブー!
「流石よゲドウ・アクマさん!!!」
「うるせぇ!!!相手が作った地割れを利用して何が悪い!!!
これも立派な戦い方だ!!!!」
『ピィカァピ……』
「まあでも……マッドショットじゃ倒すには時間が掛かるし、せいぎのこころのルカリオにあくタイプのじごくづきを撃ったら更にパワーアップしちゃうから
こういう勝ち方もアリだと思うかな」
「うっ!!!うぅ………降参だ」
『ダクネスここでギブアップを宣言!!!
この勝負カズマ&ナマケロの勝ちロト!!!』
「しゃぁ!!」
『……………ナマナマ』
ルカリオを下ろしながら、そろりとホログラムのアイリスの方を見る
【………………】
明らかに引いている彼女と目が合う
『……………ナママ!!ナンマァァ!!』
「おおお落ち着け!?次だ!!次はちゃんとお前の望むカッコいい勝ち方を優先するから!!グハッ!?」
腹に<じごくづき>を食らい悶えながら倒れる
『さあ気を取り直して2回戦に行くロト、サトシVSアクア!!!!!』
「ほらゲドウ・アクマさん、そこ退きさないよね邪魔よ」
『オシャァァア!!!』
「ぐぺぇぇ!!!」
ダクネス達とナマケロが離れたフィールドに、唯一残されたカズマをアクアマグナム(みずでっぽう)で場外に飛ばす
「ピカチュウ、1回戦は留守番な」
『ピッ!?』
『おおっとピカチュウを残しフィールドに向かったロト、まさか別のポケモンでバトルするロトか!?』
「タイプの相性ならばピカチュウで挑む方が有利ですが、サトシさんに何か考えがあるのでしょうかね」
「あらぁサトシさん、まさかアタシ達にハンデをくれるのかしら
(フッフフ♪
こういうトーナメントでハンデや舐めプする様な奴は負けるのがお約束なのよ、ピカチュウじゃないなら未来の神が負ける訳ないわ!!!)」
「変ね……サトシがバトルで手を抜くわけないのに」
「それにメイド服を着るの、かなり嫌がってましたしね」
「うっ………うぅ……アイリス様が見ていられるのに……こんな格好……」
負けた為、数ヶ月ぶりにサイズがキツキツのメイド姿となり顔を押さえるダクネスを余所に
「いでよ」
サトシが召喚の構えを取る
「ほしぐも!!!」
『ピィィィ!?』
「ほしぐも?」
「何だか可愛い名前ですね♪」
「自分も初めて聞く名前のポケモンですね、どんなポケモンなのでしょうか?」
『うーん……図鑑にそんな名前のポケモンは居ないロト、もしかするとニックネームかもしれないロト』
(やはり油断しているわね、そんな可愛いらしいニックネームを付けられるポケモンにイブが負ける訳ないわ!!!)
『オシャァ♪』
ニヤリとアクア達がほくそ笑むと魔方陣から、ほしぐもと呼ばれしポケモンが出現する
『ソォォォルゥゥゥ!!!!!!』
「はいぃぃ!?」
『アッシィ!?』
「「「「「でかぁぁぁ!?」」」」」
魔方陣からイブやアクアを足しても足りぬ程に巨大な獅子のポケモンが出現する
「おぉ……サトシの奴、絶対勝つって言い切ってたからピカチュウで戦うかと思ったが
こんなデケェ、ライオンみたいなポケモンゲットしてたんだな」
『……………ナマケェ』
「どした?」
カズマの隣でナマケロはマジかと呟きながら目や口を見開き唖然としている
【何と神々しく美しい……ポケモンには、この様な子も居るんですね】
「ほぉ~ソルガレオでしたか、確かアローラで太陽の化身と呼ばれ『待つロト!!それはアチシの仕事ロト!!』あぁスミマセン」
『ソルガレオ、にちりんポケモン はがね エスパータイプ
太陽を食らいし獣と言われる伝説のポケモン、無尽蔵に光のエネルギーを放ち闇を払いのける』
「伝説のポケモンなのあの子!?」
『ソルゥ♪』
「よっ!久しぶりほしぐも♪」
「普通にじゃれ合ってるな……」
「大きいですけど可愛い子ですね♪」
「ちょっとロトム!!!」
『なにロト?』
「伝説のポケモンの使用は反則ですよね!!!」
「そ……そうよね……幾ら何でもアクアとイブが可哀想だし」
『うーん……でも事前に決めたルールに伝説や幻の使用は禁止なんて無いロトよ』
「仕方がないでしょ、我々はサトシが伝説のポケモンを持ってるのを知らなかったんですよ!!!!」
「えぇ!? ほしぐもでバトルしちゃダメなの!?」
「当たり前でしょ!!!
本当ならアナタシード枠なんですよ、なのに平気で相手をオーバーキルしそうなポケモンを出すなぁ!!!」
『ソルゥ?』
「????
ほしぐもはオーバーヒート覚えないけど」
「イラッ
オーバーキル!!!!やり過ぎって意味です!!!!」
「待った!もうアイツはソルガレオを出したんだ、今更交代させろ引っ込めは折角来てくれたソルガレオが可哀想じゃねえか
なぁ!!」
『ソルゥ……』
悲しげな目で頷く
「うっ……」
「でも伝説のポケモンとバトルだなんて、戦うアクア達が納得しないんじゃ」
「構わないわよ」
「えっ!?」
「良いんですかアクア!?」
「当然よ、イブは未来の神なんだから
伝説のポケモンごとき相手にもならないわ」
『アシマリマ!?』
「大丈夫よ……ゴニョゴニョ、ゴニョニョ」
『………アゥアゥ、オシャマアシマリマ♪
オシャマ!!』
「イブも構わないって言ってるわ」
「まぁ……バトルする本人達が言うなら」
「……仕方ありませんね」
『あれがソルガレオ……同じエスパータイプの伝説のポケモンですか……やはりオーラが違いますね』
『ガクガクブルブル』
『ユキメノコ?』
『ビクッ!?
な……なんでしょうか!!』
『なんでしょうかは私が言いたいですよ、なにそんな怯えてるんですか?』
『わわわワタクシが怯え……オッホホホ!!あり得ませんわ』
『……………』
クイッ
『ひぃぃ!!』
ソルガレオとは真逆を向くユキメノコの首を、ソルガレオの方に向ける
『…………クーロンヒュドラやダクネスの結婚式に出てきた巨人、それにイブから聞きましたが巨大化したセレビィにもそんな風に怯えてましたが
もしかしてデカイ生き物が怖いんですか?』
『ははははは…そそそそんな訳ありませんわ、ワタクシに怖いものなど』
クイッ
『ヒィィィィ!!!!!』
『分かりやす………』
「ではアクア様達とのバトルでのみOKという事に致しましょうか」
『そうロトね、では2人共準備はよろしいロト?』
「「OK!」」
『では、レディーGo!!!』
「アクアマグナムよ!!」
『オシャァァァ!!!!』
『早速イブがみずでっぽう「アクアマグナム!!!」ア……アクアマグナムを噴射ロト!!』
「しかしソルガレオには届いてませんね」
勢い良く噴射されたアクアマグナムはソルガレオではなく地面に命中する
(賢いアタシは気付いちゃったわ、この場所はルカリオが暴れまわって地面に亀裂が起きている
アクアマグナムで地面を濡らして、そこにあんな四足歩行のデカイポケモンが乗ればまっ逆さま間違いなし!!!!
ポケモン想いのサトシさんなら降参を選ぶわ……フッ……勝ったわね、さぁて後2グループの勝者が決まるまでお風呂にでも行こうかしら)
「いけほしぐも!!」
『ソルゥ』
フワァ~フワァ~
空中にフワフワと浮かびあがる
「あの巨体で飛べるのぉ!?」
『オシャマァ!?』
「エスパータイプですからね」
「メテオドライブ!!!」
『ソォォォルゥゥゥ!!!!!!』
ソルガレオの体が発光し、まるで太陽の様に輝くと共に地上に猛スピードで急降下し始め
ドガァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!
「わぁぁぁぁ!?」
爆裂魔法やだいばくはつに負けない程の爆発が起き、全員が吹き飛ぶ
『…………オシャ』
「…………ゲホッ」
『イブ!それにアクアも戦闘不能!!
サトシ&ソルガレオの勝ちロト!!!』
「やったぁ♪」
『ソルゥ♪』
「あ……あれが伝説の力ですか………フハハハ………我が爆裂魔法やだいばくはつと対して変わらないじゃないですか」
「でもデメリット無さそうよ「うるさい!!!」痛ぁい!!耳を噛らないで!!!!」
「プニちゃんもだけど、やっぱり伝説のポケモンは凄いわね」
『マフォクシィ』
(しゃあ!!!コレでメイド服を着なずに済んだ!!!)
皆が唖然とするなか、カズマは小さくガッツポーズをしていた
なぜ彼がサトシが勝って喜んでいるのか
<荒野に移動する前>
{なぁサトシ}
{なに?}
{バトルロワイヤルの時、手を組まねえか}
{えぇ……}
{……何だよそのえぇは、しかも嫌そうな目まで}
{だって優勝しないとメイド服着せられるんだよ、もしカズマと手を組んだって後でどうせ戦わないといけないし……カズマの事だから味方のフリして不意打ちとかして来そうだし}
{おぉ!人を全然疑わなさすぎて心配だったが、ちょっとは疑うようになって来たか
まぁ聞け、ルール確認の時にメイド服はウチの屋敷にある分だけ、買いに行ったり他所から持って来るのは無しって俺言ったよな}
{うん}
{今屋敷の中にあるメイド服は6着、だから準優勝さえしちまえば着なずに済むんだ}
{………そっか!それで手を組もおうって}
{そういうこった、俺らしか居なくなったら棄権してお前に優勝は譲ってやるから手を組もうぜ}
{良いよ、でも棄権はしないで}
{あん?何でだ?}
{他の皆とはバトルしたけど、俺まだナマケロとバトルはしてないから戦いたいんだ}
{あぁ……そういやそうだったな、分かった約束する}
{OK、じゃあお互いに}
{1回戦は必ず勝つぞ}
「お疲れさん」
「カズマもね」
「つうかお前、そんな強い伝説のポケモンゲットしてたんならギルガルドやゾハンと戦った時に呼べば良かったのによ
ゲッコウガと違ってデメリットは無さそうだし」
「実は前から呼ぼうとしたけどダメだったんだ」
「何でだ?」
「多分だけど、今はウルトラホールが開いてるから呼べたんだと思う」
「昨夜言ってた、ウルトラビーストって呼ばれてるポケモンが出入りする異空間の事だよな
って事はソイツも」
「うん、ほしぐももウルトラビーストだよ」
「つまりアレか……異世界にいるポケモンは呼べても、異世界の中にある異空間のポケモンは呼べねえって訳か」
「もしかしたらモンスターマスターの呼び出し範囲のスキルってまだ先があるかもしれないね、昨日ゲットしたポイントは召喚可能の人数を増やすに使っちゃったし
今度は貯めてみようかな」
「ならあの店長に聞いてみろよ、大ベテランなんだから詳しいだろ」
「うん!」
『さあ次の3回戦はウィズVSゆんゆんロト!!!』
【お二人とも初めて見る方達ね、新しいパーティーメンバーの方々なの?】
『ゆんゆんもウィズもメンバーじゃないロト、でもアチシ達の協力者ロト』
『オッ~ホッホホ!!この国の王女様に見せて差し上げますわ、麗しき氷の女王の華麗なる戦いを』
『…………先まで怯えて震えてたくせに何を偉そうに』
『あら、揚げ足を取る暇などアナタには無いのではありませんこと
さっきの言い争い途中で有耶無耶になりましたし、ここで決着を付けようじゃないですか』
『………………うるさい』
「キルちゃん」
『サナァ?』
「戦い方なんだけど、やっぱりテレポート主体で戦いたい?」
『………サンナァイ!!』
「そうよね………分かった、やってみましょ」
『……………本当意地っ張りですわ』
『さあ移動が完了し、新たなバトルフィールドで行われる3回戦がそろそろ始まるロト』
「砂で足場が悪いですが、サーナイトもユキメノコも宙を浮いていますので影響はないとは思いますが
どうなりますかね」
<メテオドライブ>により、とてもバトルが出来る状況で無くなった場所から少し離れ
足場の悪い砂漠地帯でバトルが行われる
「店主さん、よろしくお願いします」
「はい♪
ゆんゆんさん達とは良くバトルをやってましたが、最近はやってなかったですし楽しみです♪」
『では……レディーGo!!!』
「ユキメノコさん、あられです」
『フゥ~!!!!!』
【まぁ!?砂漠に雪が降るなんて……あれ?消えた?】
「ユキメノコのとくせいゆきがくれは、天気があられの時に己の姿を見えなくさせるんですよ」
「ふぶき!」
『フゥゥ!!』
『おぉ!!降り注ぐあられも一緒にキルちゃんに向かっていくロト!!!』
「テレポート!!」
『サナァ!!』
ピシュン
ドン!!!
「グヘッ!?」
『サナッ!?』
「へっ?」
『ピカピ!?』
『キルちゃんテレポートでふぶきは交わせたが、テレポート先に居たサトシと激突し転倒』
「あわわわ!!サトシくんゴメン!!!」
「良いよ良いよ、大丈夫だから」
『サナァ……』
「キルちゃんも気にしなくて良いからな」
「そうそう、コイツはダクネス並に丈夫だからアレぐらいじゃ痒くもねえよ」
『……………サッナ!』
ピシュン
「わわっ!?」
ドン!!
『サナッ!?』
『今度はウィズの所に行ったロト!!!!』
「なるほど、確かに力をコントロール出来ていませんね」
「店主さんゴメンなさい!!」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
『……………………』
「キ……キルちゃん……大丈夫よ、次は上手く行くわ!」
『メッノメノ!メノメッ!!』
「えっ?
は!はい!! ふぶき!!」
『フゥ…………フゥゥゥゥゥ!!!!!!!!』
『サナッ!?』
カチコチ
「キルちゃん!?」
『決まった!!!ユキメノコのふぶきでキルちゃん氷付けになったロト!!!!!』
【凄い……あの魔法使いのような子だけでなく、砂漠が氷付けになるなんて】
【ティアティア♪】
「一息のふぶきで周りごとサーナイトを凍らせるとは、中々にお強いユキメノコですね彼女」
『メッノ~ノッノッ~♪』
姿を隠しながら、凍らせたキルちゃんに向け高笑いをあげるユキメノコの声が響き渡る
『ポケモンが動かなくなった場合はカウントを取るロト
10』
「せっかくなら、ゆんゆんと初バトルをやりたかったですが
流石に凍らされてはもう」
『フォク!マフォクシ!!』
「そうねまだ分からないわね、キルちゃんは負けず嫌いなんだから」
『…………パケチャパ』
『全く進化してもアナタはお弱いですわね』
『7』
『いいえ、むしろ進化して弱くなったと表した方が良いでしょうか?』
『6』
『ゆんゆんさんは可哀想ですわね、アナタみたいなお弱いメスガキをパートナーやお友達に選んでしまって』
『5』
『いえ可哀想なのはアナタもですね、全く役に立たない人間にゲットされるなんて』
ピクッ
「ユキメノコさん!!」
『優秀な人間にゲットされれば、アナタも悩まずに済んだかもしれないのにお可哀想ですわ』
ウィズが止めるもユキメノコの口は止まらない
『ユキメノコさん酷い!!』
『………変ね』
『えっ?何が変なのマフォクシーさん?』
『本当にバカにしたいなら止めを刺して決着が付いてから煽れば良いのに、わざわざカウントを数えてる時に煽るなんて
もしキルちゃんが怒って氷を………まさか』
『2』
『まぁお弱いアナタに親友呼ばわりされてるんですもの、更に弱い弱いクソザコ人間ですから仕方ないですわ
オッホホホ~♪』
パリィィン!!!!
『サナァァァイ!!!!』
「キルちゃん!?」
『おおっと!!!カウントギリギリでキルちゃん氷を砕き脱出したロト!!!!!』
『サナサナ!!サンナァイ!!』
「う……うん!!
攻めましょうキルちゃん!!ワイドフォース!!!」
『サンナァ!!!!』
「ほぉ……コレは」
『メノォォ!!!!!!』
『姿はアチシ達には見えないロトが、どうやらキルちゃんのワイドフォースがユキメノコに命中したロト!!!』
「氷の女王様(笑)の姿が見えないから広範囲に攻撃したって訳か」
「うん、キルリアの時とは比べ物にならないパワーだなピカチュウ」
『ピィカァ』
「そりゃ進化したからな」
『サナァァァイ!!!!!』
「それだけじゃないよ、今のキルちゃん凄く怒ってるみたいだし体力配分なんか忘れて全力で攻撃してる」
『メノメッ!!!』
「ユキメノコさん!?
なら、みがわ『メッノ!!』えっ?」
「マジカルフレイム!!」
『サンナァァァァ!!!』
『メノォォォ!!!!!!』
宙に浮かび地上に向け強烈な迄に燃え上がる<マジカルフレイム>を叩き込む
【凍らされた砂漠が元通りに!?】
『…………メッノ……』
『おおっとユキメノコ!!今のマジカルフレイムをマトモに受け倒れているロト!!
このバトル、ゆんゆん&キルちゃんの勝ちロト!!』
『サンナァイ!!!』
「キルちゃん!?」
『あぁダメロト!!試合後の追い討ちは禁止ロト!!!』
「ユキメノコさんボールに!!」
まだ怒りが収まらないキルちゃんが、倒れているユキメノコに追い討ちを掛けようとするので慌ててウィズが彼女をボールに戻す
「キルちゃんダメでしょ!!もう決着は付いたんだから!!」
『サナ………サンナァ』
ゆんゆんの声が届いたのか、落ち着きを取り戻す
「ゴメンなさいキルちゃんさん、ユキメノコさんが失礼な事を言ってしまって」
『フォクシ、マフォクシフォック』
『サナッ!?』
「えっ?そうなのマフォクシー?」
『フォク』
「マフォクシーがユキメノコはわざとキルちゃんを怒らせたんじゃないかって」
「わざと?」
『フォクシ、マフォマフォ』
「私が見た限りは、わざと怒らせた様に見えたって」
「………そうかもしれません、私がみがわりをお願いしようとしたら待ったと止められましたし
何かユキメノコさんに考えが合ったのかもしれません」
『サナ……サンナァイ』
「ねぇキルちゃん、何を言われたか分からないけど
ユキメノコを許してあげましょ、それにユキメノコとはお友達なんだから喧嘩しちゃダメよ」
『サナァ!?サンナァイサナ!!』
「そんな事ないわ、間違いなく立派なお友達よ!!
キルちゃんの大親友の私が言うんだから間違いないわ!!」
「元ボッチのクセに何を言ってるのやら………というか決着が付いたのなら、ゆんゆんもウィズも早く退いて下さい」
「あぁスミマセン!!」
「お疲れさんウィズ」
「……………あのカズマさん……本当に私も着ないといけないんですか」
「そういう約束だからな」
「明らかにサイズが合ってない様な……」
「大丈夫だ問題ない」
『さぁバトルトーナメントの予選も遂に最後を迎えたロト、最後に戦うのはセレナVSめぐみんロト!!!!』
「ふっ、ゆんゆんが勝ったのなら我々も勝たねばなりませんね
同じ紅魔族として私の手で彼女に黒星をくれてやらねば、ですがその前に同じ爆裂仲間のセレナに黒星をくれてやりましょうか
さあ行きますよバルスリン」
『パケパケ……』
「どうしました?」
『パケチャパ、バケチャパンケ……パケチャンパンバ?』
「他の技を使った方が良い?
もしや昨日のウバさんに言われた事を気にしてるんですか?」
『パン……』
「良いんですよ他の技なんて使わなくても」
『パケ……バケチャパンケェ?』
「私が昨日怒ったのはウバさんの意見を否定したからじゃなく噛み付いた事ですよ
確かにウバさんは私の師匠です、でも私もアナタも爆裂魔法とだいばくはつの魅力に魅せられ此処まで来たんですから最後まで自分の信念のまま貫きましょう」
『パケパケ………バケチャ!!』
「そのいきです、アナタはやがて最強のアークウィザードとポケモントレーナーになる私のパートナーなのですから!!!
(そう………もし役目を終えれば、バルスリン達は元の世界……自分達の故郷に帰る
それ迄に必ずバルスリンを伝説や幻すら凌駕し、サトシとピカチュウを撃ち破り最強のポケモンにしなければ
それが……同じ爆裂仲間の……パートナーの私の使命<さだめ>です)」
『さぁ両名共フィールドに付いたロト!!!!』
【めぐみん様とセレナ様、同じアークウィザード同士のバトル楽しみです♪】
(ウィズとゆんゆんもアークウィザード対決だけどな
おっと、可愛い妹が喜んでるのに余計な訂正は無粋だな)
「どうしようキルちゃん……」
『サナァイ?』
「めぐみんとセレナ………どっちの応援したら良いかな!?」
『……………サァ』
「ダクネスが結婚するって事で忘れてたけど、あの時私とバトルするって約束……やっと叶うわね」
「そういえばアレから何だかんだあって有耶無耶になってましたね、まぁあの時と違いバルスリンは進化を果たしパワーアップをしていますので
勝たせて貰いますよ、そして可愛いメイドさんになると良い!!」
「……さぁ、それはどうかしら
アナタこそ可愛いメイドさんにしてあげるわ!!!」
『それでは、レディーGo!!!』
「ほのおのうず!!!」
『マァァフォ!!!』
「交わしなさい!!」
『バチャァ!!!』
『バルスリン足場の悪い砂漠でも見事なジャンプでほのおのうずを交わしたロト!!』
「確かめぐみんさんのパンプジンはだいばくはつしか使えない子でしたね、果たしてどうやってタイプ相性が悪いマフォクシーと戦うのでしょうか」
「だいもんじ!!」
『フォォクシィィ!!!!』
『ジャンプしたバルスリンに追撃のだいもんじ、コレは交わせないロト!!!』
「急上昇です!!」
『パンプゥ!!!』
「ほぉ……髪を竹トンボの様に回し更に浮上するとは器用ですね」
「ほのおのうず!!」
『マァァフォ!!』
「セレナさんは余程だいばくはつを警戒していますね、徹底的にマフォクシーのほのお技を使いパンプジンを寄せ付けないようにしてますよ」
「(バルスリンに近付かれたら一撃必殺のだいばくはつを食らっちゃうもの……こうやって距離を取って戦えば必ず隙が)」
「バルスリン!!急降下です!!!」
「ん?」
「えぇ!?こんなに離れてるのに下りるの!!」
髪を逆に回し、マフォクシーとはかなり離れた場所に下りようとするバルスリンにゆんゆんが首を傾げる
ドォォン!!!!
『マフォ!?』
「わぁ!?」
空中から急降下した為、砂が勢い良く飛びマフォクシーとセレナに命中する
その時
『フォク!?』
握っていた杖を離してしまう
「今です!!」
『バァン!』
待ってましたと言わんばかりにマフォクシーの杖を咥え
『フワワン!!!』
めぐみんに向けて杖を放り投げる
ガシッ
「フッフフ……マフォクシーは杖から炎技を出している……つまりコレさえ奪えば、今のマフォクシーはただの可愛いキツネです!!!!」
『パケェチャパ♪』
「そういえば私が皆の元を去ろうとした日、2人でマフォクシーの杖を奪い取る練習をしていたな」
『スゥ……ルカッ?ルカリィ?』
「おっ、やっと起きたか」
『リオリオ……リィオリ!?』
「見ての通り……はぁ…はぁ……私は卑しいメス豚メイドだ」
「フッハハハハ!!!最早マフォクシーは攻撃出来ない、さあジックリと料理してあげましょう
行きなさいバルスリン!!!」
『パケパケバケチャァ!!!』
ピョンピョンと跳び跳ねながらマフォクシーに突撃する
「だいもんじ」
『フォォクシィィ!!』
『パケェェェェ!?』
炎から吐き出された<だいもんじ>をモロに受けてしまう
「あるぇ!?
なななな!何故ですか!?
杖が無いのに何故炎技を!?」
「残念だけど、私達と違ってマフォクシーは杖が無くても炎技を撃てるのよ」
「何ですって!?」
「まぁ……そうなんですかロトムさん?」
『マフォクシー きつねポケモン ほのお エスパータイプ
超能力と念の力を宿した杖を使い、高熱の炎を操り相手を焼き付くす
確かに杖が無くても超能力で炎を操れるロト』
「ぐぅ!?」
「ありゃりゃ……やっちまったなめぐみんの奴」
「でも、まだ勝負は決まってないよ」
『パァ……パァ……』
【まぁ!?
確かあの子は草タイプ、炎タイプの技は効果抜群なのに耐えたのですか?】
「杖がないぶん、だいもんじの威力が落ちたのでしょうね」
「バルスリン!!急いで避難を!!」
「ほのおのうず!!!」
『マァフォ!!』
『おおっと!!バルスリンの周りを、ほのおのうずが覆い尽くしたロト!!!』
「動けば渦によるダメージ、もうパンプジンにはそれすらも耐える体力はないでしょう……ですがこのまま立ち止まっていれば」
「さぁトドメよ」
<ほのおのうず>で閉じ込めたパンプジンに向かい口を開ける
『どうしよう………このままじゃ負けちゃう』
{プライドより命を優先する行動を取る事……決して忘れちゃダメよ}
『………やっぱり……他の技が合った方が』
「諦めるんじゃありません!!!」
『めぐみん!?』
「だいもんじ!!」
『マァァ』
口を大きく開け<だいもんじ>を放つ構えを取る
その瞬間
「今です!!だいばくはつ!!!!」
『バッ………バァァァァ』
「このタイミングで!?」
「マフォクシー攻撃中断、避難して!!」
『フォクシ!
マフォ!?』
『おぉぉ!!!マフォクシー避難しようにも流砂に足を取られて動けないロト!!!』
「しまった!?」
「そっか!! さっきバルスリンが急降下した衝撃で流砂が起きたんだ!!」
「マジか!?
めぐみんの奴そこまで計算してたのか!?」
『バァァァァァァァァケェェェェェ!!!!!』
ドガァァァァァァァァァァン!!!!
『フォクゥゥゥ!!!!!』
「キャァァァァ!!!!!!」
『でたぁぁぁ!!!バルスリンの十八番だいばくはつロト!!!!』
【す……凄い……】
【ティア………】
『フォクシィ…………』
砂漠だというのに辺り一面から砂が消えた大地に、目を回したマフォクシーが寝そべる
『公式戦なら引き分け、もしくはだいばくはつ使用側の負けロトが
バルスリンのみだいばくはつで戦闘不能にした場合は勝利、つまりこの勝負めぐみん&バルスリンの勝負ロト!!!』
「フッ! まぁ当然の結果ですね
お疲れ様でしたバルスリン、やはりアナタのだいばくはつは天性の才能です」
『……パケチャ?』
「本当に決まってるじゃないですか、アナタは勝ったんですから自信を持ちなさい」
『………パンプゥ♪』
「ありがとうマフォクシー、ゆっくり休んでね
負けたわ、凄いわねめぐみん♪
まさか流砂まで計算してるなんて」
「フッフフ、まぁそれ程でもありますよ
(本当はマフォクシーの足元が少し砂に埋もれてるのが見えて、動けない可能性に掛けたとは言えませんね……)」
「いやぁ~本当に楽しいバトルだったわ、そうだ!こんなに楽しいバトルが出来た事だし今日はゴチソウにしましょ
私早速お買い物に」
ガシッ
「買い物の前に、可愛いメイドさんになるのが先ですよ」
「…………うぅ」
『コレで予選は全て終わったロト、次は予選を勝ち抜けたカズマ!サトシ!ゆんゆん!めぐみんによるスキルや魔法ありのバトルロイヤルを行うロト
その前に体力回復タイムロト、アクアお願いするロト』
「『………………………』」
「アクア様とオシャマリ、まだ気絶されていますね」
ガブッ!モグモグ!!
「あぁフカマル!!アクア様もオシャマリも食べ物じゃありませんよ!!!!
ペッしなさい!」
『救護班の目が覚めるまで、暫く休憩タイムロト』
同時刻
<???>
「ウォルバク様!!例のモンスターが……あれ?
ウォルバク様は?」
「お部屋だ」
「そっか、ウォルバク様!」
「待った」
「ギャァァァァ!!!
足持つな!!!ズッコケたじゃねえかこんにゃろう!!!」
「あぁ悪い悪い、ウォルバク様は暫く魔力を練る為に瞑想したいとの事だ
だから今は部屋に入るんじゃねえ」
「マジで!?
困ったな至急報告してくれって言われたのに」
「何を?」
「監視隊からの報告が来てよ
例のモンスターがウォルバク様の予想されていた地域から大きく移動して、今紅魔族の里に攻めに行ったって」
「ゲッ!?
マジか………ウォルバク様、そのモンスターを捕まえる気で居たらしいが紅魔族に喧嘩売ったら死ぬぞソイツ」
「だろ………あの魔法に耐性のあるシルビア様すら苦戦するぐらい紅魔族ムチャンコ強いもんな、だから連中に返り討ちされる前に捕まえますかって確認頼まれてよ」
「うーん………でも絶対邪魔するなって言われたし………どうしよ」
「そもそもウォルバク様、なんで瞑想なんかしてんだ?」
「そりゃ件のモンスターを捕まえる為だろ、眠り耐性を最高値まで上げるんだってよ」
「…………あのウォルバク様が瞑想してまで眠り耐性を上げる………なぁ、でもよソイツ死ぬぞこのままじゃ」
「ウォルバク様が、そのモンスターは全盛期の自分や魔王様すら敵わないレベルって言ってたが……流石に冗談だろうしな……どうしよう?」
「俺が聞きてえよ!!」
<紅魔の里>
「デ……デルタクラスター!!」
バァァァァァァアン!!!
パンパン
『…………貴様』
「ビクッ!?
な……何でしょう……」
『その包帯を外せば封印されていた己の中に眠る邪悪なる力が解放され、手を振るうだけで世界は破滅へと向かうと言っていたが
外す前と技の威力が変わらんぞ………どういう事だ、まさか手を抜いているのか……私は本気で来い………楽しませろと言った筈だが聞こえんかったか
それとも、まさか虚勢を張った……ではないだろうな』
「すみません!!!大袈裟に言っちゃいました!!!」
『……………私は強き者と戦いたいと言った筈だ………貴様達が包帯や眼帯を取るだけで強くなる人間と聞いて、数百年ぶりに心の底から楽しめる戦いを行えると心踊っていたんだぞ………
ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!』
「わぁぁぁぁぁ!?」
「ひぃぃぃ!?」
「族長…校長………マズイですよ、教え子達が見てるのに我々全然イケてないです」
「う………う~ん」
「まさか………1時間連続で上級魔法を放ったにも関わらず」
『ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!』
「あんなにピンピンするモンスター初めて見ちゃったよワシ」
「仕方ない……里の皆でテレポートして脱出するか」
「族長、先生方」
「な……何だ、あるぇ?」
「今こそアレをやりましょう」
「「なっ!?」」
「まさかアレとは……アレか!?」
「はい、アレです」
「確かに……アレしかないようじゃな」
「えぇ…アレを使う日が来てしまうとは」
「あぁ……アレを使えば……アレを使ってしまえば」
「あの……アレって何ですか?」
「もしかして魔術師殺しや、その対抗策に使った兵器みたいな伝説のアイテムですか!!」
「全員で最上級魔法を同時に叩き込むだ」
「「「ソレだけ!?」」」
「絶体絶命の中、里の皆で手を取り合い渾身の攻撃で敵を討つ……最高にカッコ良いと思わないか皆」
「「「……………うん♪」」」
「では行くぞ皆、呪文名は全員一緒に言う事!!
フライングしないで同じタイミングで放つ!!
里を壊す勢いで全魔力を放てぇぇ!!!
大いなる大地よ、汚れなき自然よ、遥かなる大空よ
闇より現れし死神に裁きを与えよ!!!
プロミネンス・ジャッジバーン!!!!!!」
『おぉ……』
(完璧だ……後は奴を倒せば超イケてるぅ、あぁ~ゆんゆんに見せてやりたかったなぁ
ん?)
『あくの……』
(や……闇のオーラ!?)
『はどぉぉぉぉぉ!!!!!!!』
「なぁ!?お……押し返さうがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「「「キャァァァァ!!!!!」」」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!
「あぁ……近所の山が!?」
「しょ………消滅した……」
『今のは素晴らしい攻撃だった、この私が反撃する程に……やるではないか』
「ど………どうも………ははは」
『さぁ次だ』
「えっ?」
『次の攻撃だ、もっと私を楽しませろ』
「つ……次って………」
「はぁ……はぁ………もう魔力切れ……限界……」
『限界……?
そうか、もう終いか
良いだろぉ楽しませて貰った、礼を言うぞ………さて
では貴様達には私の食事となって貰うとしよう』
「しょ…食事?」
『ダァクーホォォォルゥ!!!!』
「なんだ………んん~」
「うっ……スヤァ~」
「スゥ……スゥ……」
『良い夢を見るが良い
ん?』
「何だ何だ?皆寝てんじゃねえか」
「わぁ~カッコいいモンスター!ペットにしたい!!」
『ほぉ……まだ人間が居たか』
「今回はやけに討伐に時間が掛かるのう、仕方ないワシが動く時が来たみたいじゃな
我が名は『フッハハハハ!!!!!!!!』ひぃ!?」
「なんだ!?」
『そこで寝て居る者共と同じ里に住む人間なら同じ実力を持っているのだろ……さぁ私をもっと……楽しませろぉぉ!!!
ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
「ギャァァァァ!!!!」
「ひぃぃぃぃ!!!!」
next story この素晴らしいバトルロイヤルの勝者は一体誰?
今回書いていてやっとキルちゃんと氷の女王様のCVが脳裏に過りました
キルちゃんは種崎敦美さんで女王様は沢城みゆきさんの声で再生してください