この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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さあいったい誰が勝つ!?


この素晴らしいバトルロイヤルの勝者はいったい誰?

 

<アクセル付近のアルダープ邸 跡地>

 

再建してから直ぐに炎上し、かろうじて柱や螺旋階段が残っているので屋敷だったという事は分かるが、殆どが朽ち果ててしまったアルダープの屋敷にて

 

 

『さあ第1回アクセルポケモンバトルトーナメントも佳境!

 

その決勝に相応しく、最後は廃墟となったお屋敷や敷地内全てを使ったバトルロイヤルロト!!!』

 

「障害物や身を隠す場所が多いですし、バトルロイヤルに相応しい会場ですね」

 

 

 

 

 

 

 

『サトシ、念の為警戒しておいてね

 

あのニートの事だから何時僕らを裏切って、ナマケロやンソゲキィで攻撃して来るか分からないから』

 

「……………………」

 

『サトシ?』

 

 

「…………………」

 

『さっきからスマホ見てるけど何…………あっ!?』

 

 

 

 

 

 

『そしてそんなバトルロイヤルに参加する4人を応援する為、メイドさん達も解説席に駆け付けてくれたロト!!!

 

皆!!ノッてるかいロト!!!!』

 

 

「お………おぉ~」

 

「「「…………………」」」

 

 

『…………ノッてるかいロト!!!』

 

 

「おぉ!!」

 

 

「「「………」」」

 

「み……皆さん……せっかく何ですからやりましょうよ」

 

 

「アナタだけでやりなさいよ………伝説のポケモン使うなんてズルよ!!!!悔しいぃぃ!!!!」

 

『アクアが自分で許可したロトよ』

 

「あんな巨体で飛ぶなんて思わなかったのよ!!!!

 

というか何よこのメイド服、スースーして寒いじゃない!!!」

 

 

「何でカズマが持ってるメイド服ってこんなに布面積が少ないのよ………ミニスカートで肩出しとか…………恥ずかしい……」

 

「私もだ……アイリス様がお側に居るのに、こんな姿に……」

 

「ダクネスは寧ろ良かったんじゃないの、今のシチュエーション最高にアナタの好みじゃない」

 

「こんな羞恥は私の趣味じゃニャイ!!」

 

「…………違いが分からない……」

 

 

【ふふ♪ララティーナも皆さんも凄く可愛いわね♪】

 

「……………うぅ」

 

 

 

 

「………………」

 

(メイド服の皆……いやセレナをガン見して顔が赤くなってる

 

 

あぁ……やったよフシギダネ…マフォクシー……皆……やっとサトシが男の子から男になったよ………って!?

 

今はそれ所じゃない!!!!)

 

 

 

 

 

 

【所で解説者様、今更ですがバトルロイヤルとはどの様なルールなのでしょうか?】

 

「先程までの1対1での戦いと違い、勝ち残った4人全員がポケモンの技やスキルや魔法を使い一斉に戦うという一見すればシンプルな物ですが

 

向かい合って戦うのも勿論良いですが、物陰に隠れ相手の隙を付いて攻撃を仕掛けたり

 

仮に参加者AとBが戦っている最中CとDが割り込み、AとBを共に倒す

 

もしくは共闘と見せ掛け味方だと思い油断しているDをCが倒すなど、色々な駆け引きがあるルールですよ」

 

【なる程………カズマお兄様が得意そうなルールという訳ですね】

 

「そうですね」

 

 

 

 

 

(なにナチュラルに俺を卑怯者扱いしてやがんだ!!

 

やっぱ俺あの店長嫌いだわぁ……アイリスは許す、生き残る為にはズルい事もやらないとダメだぞ )

 

 

 

 

 

「頑張ろうねキルちゃん」

 

『………サナサナ、サンナァ……サンナァイ?』

 

「……私はどっちでも良いよ今までと同じ戦い方でも新しい戦い方でも、キルちゃんの好きな方を選んで」

 

『……………サナァ』

 

 

 

 

 

「さぁやりますよバルスリン、戦闘中は声に出さないので作戦はキチンと覚えていてくださいね」

 

『バケチャパンプ!』

 

 

 

 

 

 

『どうやら4人共、各自の持ち場に付いたみたいロト』

 

因みにロトム達は、カズマ達が持つスマホ(めぐみんはセレナのスマホ)のカメラを通して4人の状況を確認

 

なお今は音声は双方に聞こえる様になっているが、バトル中はロトム側の声は聞こえない様になる

 

 

 

『4人共、最後にルールを再確認するロト

 

勝敗の付け方はポケモンは戦闘不能になる事、そしてトレーナーは腰に付けているスマホのカメラレンズを相手に3秒以上触られたらアウト

 

各チームのポケモンとトレーナー両方が離脱するまで戦う、OKロト?』

 

「「うん」」

 

「おぉ」

 

「了解です」

 

 

因みに隠れながらスマホを盗むのはチートだとめぐみんが意見を述べたので、カズマの窃盗は使用禁止のルールが付け加えられている

 

 

 

『ではスマホを腰のホルダーにセット!』

 

ガシッ ガシッ ガシッ ガシッ

 

 

『それではバトルロイヤルスタートロト!!!』

 

 

 

 

 

<プールエリア>

 

 

「(めぐみんとバルスリンは最大火力こそ桁違いにヤバイが所詮は一発屋だ、それにほっといても自爆する可能性がある

 

ここは安定して厄介な魔法を使え、制御出来ないがテレポートで移動可能なゆんゆんとキルちゃんから潰した方が得策だな

 

 

メイド服着るのも当然嫌だが日夜フォート◯イトをヤリ込んでいたガチ勢として、バトルロイヤルで負ける訳にはいかねぇな)

 

良いかナマケロ、さっきと違ってお前の実力でキルちゃんを倒してくれよ

 

そんでアイリスにカッコいい所を見せてやれ」

 

 

『ナンマ!』

 

(4人掛かりで2人と戦うだから正直カッコ良くはねぇ……まぁ後でピカチュウとガチバトルやるんだ、男見せるのはソコでやってくれ

 

 

さて、サトシ達との合流場所の螺旋階段の所に行くとするか)

 

 

「ライトオブセイバー!!!!」

 

ドォォォン!!

 

 

(わっ!?

 

今のゆんゆんの声だよな………まさかもうめぐみん、それともサトシとバトってんのか?)

 

ゴォォン!!!

 

 

「くっ!?インフェルノ!!!!」

 

バシュン!!!

 

 

ゴォォン!!!

 

 

「キャァ!? 負けないわよ!!!!!

 

ボトムレス・スワンプ!!!!」

 

 

 

(始まったばかりだってのに激しい戦いしてんな、こんなに互いにやり合ってんなら相手は一発屋のめぐみんじゃなくてサトシか………チャンス!

 

めぐみんの事だ、2人の争いに乗じて爆裂魔法かだいばくはつ撃ち込んで2人を一網打尽にとか考えてるに違いねぇ

 

くっくくく、なら俺はアイツらが攻撃した後にバインドで動き封じさせて貰うとするか

 

 

よし)

 

ゆんゆんの声が聞こえる方に忍び足で向かう

 

 

<庭エリア>

 

(おっ!居た)

 

 

「はぁ……はぁ……負けないわよ!!」

 

(まだめぐみんの奴来てねぇのか)

 

辺りをキョロキョロと見渡すが、めぐみんの姿は何処にもない

 

「ファイヤーボール!!!!!」

 

ドォォォン!!!

 

ガァァァン!!!!

 

 

(サトシの加勢に行きてぇ所だが、もしめぐみんが打ち込んで来たらヤバイ………ここはアイツが来るまで何処かに隠れておこう)

 

 

「ライトオブセイバー!!!!」

 

 

(しかしゆんゆんの奴スゲー張り切ってんな、こんなに腹から声出す子だったかアイツ?)

 

 

「ライトニングサンダー!!!!」

 

 

『ナママ』

 

「どした?」

 

 

『ナンママ、ナンマケナ』

 

「なに?」

 

「オーロラブレイカー!!!!」

 

 

「た……確かにさっきからゆんゆんの声しか聞こえねぇ…………」

 

隠れ場所にしていた石像の隙間から出て、戦っているゆんゆんの姿だけでなく彼女が魔法を放った先を見る

 

 

『ナマッ!?』

 

「はぁ!? 何でキルちゃんと戦ってんだ!?」

 

 

 

ゆんゆんが戦っているのは何故かキルちゃんであり、しかも良く見るとゆんゆんは声こそ迫真だが放つ魔法は音がデカイだけで全く威力もない物

 

キルちゃんも同じく全く威力の無い技を、此方は無言で放っていた

 

 

 

「いったい何やって………はっ!?」

 

『ナンナマ?』

 

「まさかコレって」

 

ガシッ!

 

「んげっ!?」

 

突然背後から何者かに羽交い締めされ、更には両足で横っ腹を締め付けられてしまう

 

 

「フッフフ、撒き餌に釣られノコノコやって来ましたね!!!」

 

「やっぱ罠だったか!?

 

つうかお前何処から来やがった、周りには居なかったぞ!?」

 

 

『パケパケ』

 

「空からです」

 

首を後ろに回すと、バルスリンの下半身にある顔部分の口に衣服を食わえさせ、髪をプロペラの様に回しながら飛ぶ彼女によって吊るされるめぐみんの姿が目に入る

 

 

 

「ゆんゆん!!獲物を捕獲しましたよ!!」

 

 

「あっ!カズマさんが先に来たのね、キルちゃんストップ!!」

 

 

「くっ………お前ら手を組んだのか!?」

 

「試合前に最後はライバルらしくサシで勝負がしたいと言ったら、喜んで協力してくれましてね

 

さぁスマホのカメラを触らせて貰いますよ」

 

 

「…………何でゆんゆんが捕獲係じゃねえんだよ、アイツならこんなに密着されたら美味しい思いが味わえたってのに

 

お前じゃ全然旨味がぁぁぁ!!!!!」

 

「今どの部位を見て言ったのか詳しく聞こうじゃないか!!!!」

 

両手両足にコレでもかと力を入れる

 

「ナマケロォォォ!!!あくびぃぃぃ!!!!」

 

『ナマナマ……ふわぁ~』

 

ヤレヤレと呆れながら<あくび>するが

 

 

『バケッ!!』

 

『ナマッ!?』

 

「ンゲッ!?そういやバルスリンのとくせいって」

 

 

 

 

 

 

 

『おおっとバルスリン!!!ナマケロのあくびからめぐみんを守ったロト!!』

 

 

【あれ?

 

何故あの子はナマケロのあくびで眠らないのですか?】

 

 

「あのパンプジンのとくせいはふみんといって、眠り状態にはならないのですよ」

 

【それでですか】

 

 

 

 

 

 

 

「だったら、じこぐづきだ」

 

『ナンマァ』

 

『サンナァ!!』

 

パシュン

 

 

「あぁナマケロ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

パシュン

 

ゴォォン!!!

『サナァァァ!?』

 

 

『わわっ!?キルちゃんとナマケロ、テレポートで実況席にやって来たロト!!!

 

 

あのキルちゃん、机に頭打ったロトが大丈夫ロト?』

 

『サンナァイサ、サンナァ!』

 

パシュン

 

 

 

『サナァァァ!!!!』

 

ザブゥゥン!!!!

 

「おやおや、屋敷の外にある池に落ちちゃいましたね」

 

『キルちゃん!!屋敷の外に行くと失格になるロトよ!!!』

 

 

『サンナァ!?

 

 

サナァァァ!!!』

 

 

これ以上<テレポート>を使えば何処に行くか分からないので、全速力で屋敷の方に走っていく

 

 

『ナマナマ』

 

 

【ん?】

 

 

『ナンマケェ、ナマナンマァナンマケナマァンナ

 

ナッマナッマ』

 

 

『…………オホン

 

 

アイリス待っててくれ、お前に必ず勝利を届けてやっからな

 

 

行ってくっぜ

 

だってロト』

 

頑張って低く良い声を出して通訳する

 

【頑張ってねナマケロ♪】

 

『ナマァ』

 

ニヒルに頷きカズマの元に向かうナマケロ

 

 

 

 

「ポカーン…………あの子、王女様の前だとキャラ変わりすぎじゃない」

 

「きっと王女様にカッコいい所を見せたいんですよ、ナマケロさん可愛いですね♪」

 

 

 

 

 

一方その頃

 

 

「さぁゆんゆん、ナマケロが戻って来る前にさっさとこの男を失格にしてやるのです!」

 

「う……うん!

 

カズマさんゴメンなさい、でも私とめぐみんのライバル対決の為なんです!!」

 

(美少女がボディータッチを仕掛けに来るとか最高に美味しいシチュエーションだが、今の状況ではマズイ!!)

 

腰のフォルダーに手を伸ばすゆんゆん

 

そこに

 

 

「アイアンテール!!」

 

 

『ピッカァ!!』

 

 

「わぁ!?」

 

カズマとゆんゆんの間の地面を<アイアンテール>で叩き割り進行を妨害する

 

「大丈夫カズマ!!」

 

「ナイスタイミングだ!!!」

 

 

 

「この流れでサトシがゆんゆんの邪魔をするという事は、どうやらソチラも手を組んでいるみたいですね」

 

 

「そうだよ」

 

 

「ソッチが同じ一族の同級生タッグなら、コッチは兄弟タッグだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうやら4人共、2グループで手を組んで戦うつもりだったみたいロト』

 

 

「このまま行けばタッグバトルになりますが、果たしてそう上手く行きますかね」

 

 

 

 

 

 

「よーしサトシ、この引っ付き虫を引き剥がしてくれ!!」

 

「誰が引っ付き虫だ!!!」

 

 

「OK!

 

ピカチュウ、ゆんゆんの相手は任せた」

 

 

『ピカッ!』

 

 

「うっ……」

 

 

「何やってるんですか!!

 

さっきまで音がデカイだけの中途半端な魔法撃ってて欲求不満になってるでしょ、遠慮なくブッ放しなさい」

 

「だってピカチュウ相手に魔法撃つの凄く罪悪感があるの!!」

 

 

「大丈夫です、どうせアナタのチンケな魔法なんて交わされますよ」

 

「チンケェ!?」

 

「キルちゃんだけじゃなくアナタの練習にもなりますし、さっさと攻撃しなさい!!!」

 

 

「うぅ………ライトオブセイバー!!!」

 

 

『ピッカァ!!』

 

「本当に交わされた!!!」

 

 

 

 

 

『めぐみんの言う通りアッサリ交わされたロト』

 

 

「まぁピカチュウは素早いですし、的が小さいですから仕方ありませんよ」

 

 

 

 

 

 

 

「めぐみん、カズマから離れて」

 

 

「嫌ですね、紅魔族はどんな勝負であろうとも勝ち名乗りを上げたいんです

 

コレ以上近付くとカズマの脇腹をへし折りますよ」

 

 

「なにサラッとエグい事言ってんだよ……」

 

 

『サナァイ!!』

 

 

「おっ!丁度良い所に来ましたね

 

キルちゃん、サトシの相手をお願いします」

 

『サナァッ!!』

 

「バルスリン、私が押さえておくのでスマホを」

 

『バケチャ』

 

 

「ヒャハハハ!!!服の中から侵入すんなぁヒャハハハ!!!」

 

 

『パッケ』

ピタッ

 

 

 

『バルスリンがカズマのスマホにタッチ

 

3

 

 

2

 

 

 

1』

 

 

『ナマァァァ!!!』

 

 

『バケェェ!?』

 

 

「バルスリン!?

 

ひでぶっ!!!」

 

<じこぐづき>で殴り飛ばされたバルスリンは、めぐみんの顔面にクリーンヒットし

 

その反動で両足のロックこそ外さなかったが、カズマを羽交い締めしている両手を離してしまう

 

 

「ナイス相棒」

 

『ナマケ』

 

 

 

『あともう少しで失格の所をナマケロが救出!!!』

 

 

 

 

 

 

『サァァナァァァ!!!!』

 

 

 

「よいしょっと!!

 

 

てぇぇぇいやぁぁぁ!!!!」

 

カキィィィン!!!

 

 

『サナァァ!?』

 

 

 

 

 

『おっと此方ではキルちゃんのマジカルフレイムをサトシが持ち上げた石像を使ってフルスイングで打ち返したぁぁ!!

 

場外ホームランロト!!!!』

 

 

「コレは凄いですね

 

 

 

 

 

 

 

 

現代の少年は皆あの様な事が出来るのでしょうか?」

 

 

「いえ……サトシだけです」

 

『フォクフォク』

 

 

 

 

 

 

 

(やっぱコイツと手を組もうって考えは間違いじゃなかったな)

 

「痛たた………良いんですかカズマ、このままサトシとピカチュウと組んで我々を退治したとしても優勝出来ませんよ」

 

 

「別に俺は優勝なんか望んでねえし、準優勝でもメイド服着なずに済むんだからよ」

 

「はい?何言ってるんですか、準優勝者もメイド服着用に決まってるじゃないですか」

 

 

「何言ってるのはお前だ、ルール設定の時に俺の屋敷の中にあるメイド服だけを着るって決めただろうが」

 

 

「…………ほぅ………どうやら忘れてる様ですね、現在我らの屋敷にはメイド服が6着以上ある事を!!!!!」

 

 

「はぁ?」

 

 

「えっ……どういう事めぐみん?」

 

 

 

「忘れましたか……王女様との会食前に、私とセレナがアクアにバルスリンとマフォクシー用のメイド服を作って欲しいと頼んだ事や

 

アクアがイブ用のを作った事、リオルがルカリオに進化したので新しく大きいサイズのを作り直した事を」

 

 

「「…………………………あぁぁぁぁ!?」」

 

 

「思い出したようですね

 

現在我らの屋敷には10着メイド服があります、まぁバルスリンとイブのはサイズ的に除外してもマフォクシーとルカリオの分なら余裕で着れますね…………さぁ……それでも協力しますか」

 

 

 

 

 

 

 

『おっとめぐみん、ここでサトシ&カズマチームに爆弾を投げ付けたロト!!!』

 

 

 

 

 

「終わったな……あのチーム」

 

「そうね………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなの関係ないよ」

 

 

「はい?」

 

 

「俺はめぐみんやゆんゆん達と同じく、カズマと優勝を掛けて戦いたいんだ!!

 

 

勿論メイド服は着たくないけど、正々堂々戦って負けたんなら諦めも付くよ

 

それにこんな状況じゃないとカズマもナマケロも本気でバトルしてくれないしね、だから協力態勢は壊さない!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ポッ………サトシカッコいい♪」

 

 

「素晴らしいです……コレこそ私の求めていた仲間の絆!!コレこそが冒険者です!!!!」

 

 

 

【やっぱりお兄様とサトシは仲が良いですね♪】

 

 

 

 

 

「サトシ…………へっ!分かったよ

 

年下の……しかも弟にそんな事言われて裏切るなんて真似、出来ねぇな

 

相棒」

 

『ナマァ!!ナンマナマケ!!』

 

カッケェぜと一段とヤル気を出したナマケロがカズマのポケットから弓矢を取り出し、弓をカズマに渡すと矢に抱き付く

 

 

『ウィンドオブ・ブレード!!』

 

 

「ピッカッ!!」

 

 

「ガァァン!!また交わされた!?」

 

 

 

ピカチュウに魔法を交わされ続け、コチラへの注意が薄れているゆんゆんの腰に狙いを付ける

 

 

『サナァ!? サナサナ!!』

 

「なにキルちゃん?」

 

クルッ

 

「ンソゲキィ」

 

 

パシュン!!

 

 

カズマの放った矢はゆんゆん

 

 

 

 

 

 

『ナマッ?』

 

「んへっ?」

 

 

ではなく放つ寸前に180度方向を変え、サトシのフォルダーに命中し

 

呆気に取られたナマケロの手が、サトシのスマホのレンズを触り

 

 

 

『1

 

 

 

 

0ぉぉ!!!

 

サトシ失格!!!

 

まさかの優勝候補の一角が最初の敗退者ロト!!!!』

 

 

 

「えっ…………えっ………えぇぇぇぇ!?

 

 

カズマァァ!!!!!」

 

 

 

「ヒャハハハwww何が正々堂々だ!!!そんなもんゴメンだね俺は!!!」

 

「酷いよ!!!!」

 

「うるせぇ!!!10歳のお前と違って16でメイド服なんて着せられたら俺の尊厳は塵すら残らねぇんだ!!!!

 

尊厳を守る為なら卑怯者だろうがクズマだろうがゲドウ・アクマ呼びだろうが受け入れてやる!!!!!!!!」

 

 

(フフフ……流石はカズマですね、私の予想通りの行動をしてくれましたよ)

 

 

 

 

 

 

 

「共闘を結んだ間柄といっても信用し過ぎは良くない、いや~バトルロイヤルの恐ろしさが良く現れた結果ですね

 

 

なので」

 

「「「「【……………………】」」」」

 

 

「皆さんそんなにドン引きしないであげましょうよ……カズマさん、ルール上は何も違反はしていませんから」

 

 

「…………あの流れで仲間を裏切るのは人としての道理に違反していると思うぞ」

 

 

「「「【コクリ コクリ】」」」

 

 

 

 

 

 

 

『脱落したサトシは観客席に来るロト』

 

 

「うっ……………うん」

 

 

「さて」

 

 

「あん?

 

何だよめぐみん、何で俺から離れんだ?」

 

 

両足の拘束を外しカズマから離れる

 

 

 

「このバトルロイヤルのルールは人間とポケモン、両方が離脱しなければチームとしての敗北ではありません」

 

 

「知ってるよ、それがどう…………ガクガクブルブル」

 

 

冷や汗をダラダラと流し、顔が青ざめていく

 

そんなカズマの視線の先には

 

 

 

 

 

バリバリ ビリビリ

 

小さな子供に見せれば一生物のトラウマになるレベルの恐ろしい形相を浮かばせ、晴々としていた空を雷雲で覆い尽くす程に電気を放出する小さなネズミがゆっくりとコチラに近付く光景が

 

 

 

 

「ピ……ピカ様………お止めくださいませ、せっかくの愛らしいお顔を……あはは……ゆ……歪ませては…いけませんでございますよ」

 

『ビガァァァ!?』

 

バリバリダー!!!!!

 

「ひぃぃぃ!!!

 

 

ナマケロォォォ!!!助けてくれぇ!!!」

 

 

『………………ケッ』

 

パシン

 

『おおっと!?ナマケロ自分からボールの中に帰ったロト!!!

 

コレは棄権ロト!!!!!』

 

 

「AIBOOOOOOOOO!!!!!!!!!」

 

『ビガァァァァ!!!!』

 

「ギャァァァァァ!!!!!!!」

 

 

 

「わぁ………カズマさんの体内の骨が見える……」

 

『サナァ………』

 

「さあゆんゆん、ピカチュウがカズマに夢中になってる今こそ」

 

「う……うん」

 

同時に杖を取り出す

 

 

「まさか、また一緒に魔法を撃てるなんて」

 

「今のピカチュウを沈めるには、我々が共に撃たなければいけませんからね

 

私は寝転びながらになりますが、コレでアナタと私だけの決勝戦が行えます……同じ紅魔族の同級生、そしてライバルであるアナタとの初のポケモンバトル

 

そのシチュエーションにはもってこいでしょ」

 

 

「めぐみん………うん!最高にカッコいいシチュエーションよ♪」

 

「フッ♪

 

では我らの栄光ある決勝戦の為に」

 

 

「えぇ!」

 

 

 

「共に困難を乗り越えた我が好敵手よ」

 

「共に鍛え上げた手を振るい」

 

「荒ぶる獣と外道なる悪魔に」

 

「大いなる紅魔の一撃を与えよ」

 

 

 

 

 

 

「まさかあの2人の合体の魔法が見れるなんて、どんな魔法になるのかしら♪」

 

 

「お友達同士、そして同じアークウィザードによる合体奥義……凄く冒険者らしいですよめぐみんさん!!!ゆんゆんさん!!!」

 

 

【見ててティアラ、今度こそ!!今度こそ美しい冒険者の友情の力が見れるわ!!】

 

 

 

「ライトオブ……セイ」

 

 

 

 

 

 

「ニヤリ」

 

 

ドォン!!

 

 

「…………ふぇ?」

 

 

『サナッ?』

 

 

 

 

 

 

「「【うん?】」」

 

 

『何と!? めぐみんがゆんゆんの背中を突き飛ばして、カズマとピカチュウの元に飛ばしたロト!!!!』

 

 

 

「ま………まさか……」

 

 

 

 

 

 

「エクスプロージョン!!!!!!!」

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

「めぐみぃぃぃん!?」

 

「ギャァァァァァ!!!!!」

 

『ピカァァァァァ!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

『カズマとピカチュウ、そしてゆんゆんに爆裂魔法が決まったぁぁぁぁぁロト!!!』

 

 

 

「天丼ね………」

 

『アゥアゥ……』

 

 

 

 

 

 

バタリ!!

 

「フッ……フッハハハハ!!!!

 

敵を騙すならば先ずは味方から、実に楽しかったですよアナタとの決勝を約束したライバルごっこwww」

 

 

「あが……あがが……」

 

 

 

 

「てっきり同じ紅魔族ですので本当に互いに決勝戦を戦いたいのかと思いましたが、見事な迄に綺麗な裏切りでしたね

 

しかしコレこそバトルロイヤル」

 

 

「「「「【……………】」」」」

 

 

「だから皆さん……ドン引きしないであげましょう」

 

 

 

 

 

 

『バッケ! バッケ!』

 

 

 

『1

 

 

 

 

 

 

 

カズマとゆんゆんのスマホにバルスリンがタッチ、2人共退場!!

 

 

ナマケロが棄権しているので、カズマチーム敗退ロト!!!!』

 

 

 

『ピカァ…………』

 

 

『ピカチュウも戦闘不能、よってサトシとピカチュウのチームも敗退ロト!!!!』

 

 

「ピカチュゥゥゥゥ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

『バケバケ、バケチャバ♪』

 

 

「上手く行きましたね、さぁ後はアナタが決めて来るのです!!」

 

 

『パケチャ!』

 

 

 

『決勝戦のバトルロイヤルも遂に佳境に入ったロト、めぐみんは爆裂魔法のデメリットで動けなくなったので実質的に戦闘不能

 

残ったのはバルスリンと』

 

 

 

 

 

『………サナサナ、サナサァイ……サンナァァァ!!!』

 

 

「サーナイトとのタイマンですね」

 

 

「キルちゃんさん……怒ってますね」

 

『メッンノメッ』

 

「えっ? チャンス……なんですか?」

 

 

 

 

 

 

「いきなさいバルスリン!!」

 

『パァアン!!! パァアン!!! パァアン!!!』

 

 

 

『バルスリン周りの障害物に跳ねまくり、高速で動いてキルちゃんを撹乱するロト!!!』

 

 

 

 

『サンナァァァ!!!!』

 

 

『バケェェ!?』

 

「なぁぁ!?」

 

 

 

『しかしキルちゃん、ワイドフォースであっさりバルスリンを吹き飛ばしたロト!!!』

 

 

「ワイドフォースは地中からサイコエネルギーを噴出する技ですので技範囲が広いんですよ、なのであの様に360度動き回られても命中させる事が可能なのですが

 

普通よりも威力が高まってるように見えますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(当然ですわ、キルちゃんさんは他者や自分の抱く感情による影響を受けやすいキルリアが進化した子

 

そんな子が怒れば放つサイコパワーが高まるのは当然、何度もバトルしたワタクシには分かりますわ)

 

 

『サンナァァァイ!!!』

 

 

 

「ジャジャ!ジャンプです!!!」

 

『パァァン!!!』

 

 

 

 

(だから早く気付きなさい、今のアナタの戦い方はキルリアの時の様にテレポートやひかりのかべでゆんゆんさんをサポートしたり協力するのではなく)

 

 

 

『サナァァァァイ!!!!』

 

 

『パケェェエ!?』

 

 

 

『弱点のマジカルフレイム直撃ロト!!!!!』

 

 

 

(何故でしょうか………テレポートの時は操作しづらいサイコパワーが、怒りの感情を放つ感覚でワイドフォースやマジカルフレイムを放つ時にはキチンとコントロール出来る……いえ通常の時よりも出しやすい!!)

 

 

(溢れでるサイコパワーを使い攻撃して、ゆんゆんさんの敵を打ち倒す………それがサーナイトになったアナタの戦い方だと早く気付きなさい)

 

 

(コレなら族長の試練で活躍出来る………ゆんゆんを………族長にしてあげる事が出来る!!

 

 

あっ!?)

 

 

{マフォクシーがユキメノコはわざとキルちゃんを怒らせたんじゃないかって}

 

 

 

(まさか………私自身にこの事を気付かせる為に)

 

 

ピタッ

 

 

 

『サナッ!?』

 

 

 

『おぉぉ!!バルスリンがキルちゃんの体にくっ付いたロト!!!!』

 

 

 

 

 

「さあフィナーレです!!!!だいばくはつ!!!!!!」

 

『バァァァ』

 

ビリビリ

 

 

『パァァン!!!!!』

 

 

「バルスリン!?」

 

 

 

『おおっと!?何故かバルスリンだいばくはつを途中で辞めたロト!!!!』

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

 

「もしや、今サーナイトの体にクッ付いた事でパンプジンはマヒ状態になったのかもしれませんね」

 

 

 

「えっ?何でマヒ状態に?」

 

 

 

「サーナイトのとくせいにはトレースというものがありましてね、他のポケモンの持つとくせいをコピーし自分の物として使う事が可能なのですよ」

 

 

【なるほど、ソレでピカチュウのせいでんきをコピーしていたのですね】

 

 

「えぇ」

 

 

 

 

 

 

 

(チャンスですわよ)

 

 

 

『チャンス!!

 

 

はぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

『なななな!?キルちゃんの体がピンク色に輝き初めているロト!!!!』

 

 

「確か彼女の覚えている技はワイドフォースとマジカルフレイム、そしてテレポートとひかりのかべでしたね?」

 

 

『そうロト!!

 

でも今のキルちゃんの様子、その4つとは明らかに違う技ロト!!!』

 

 

「なら、新しい技を覚えたという事でしょうか」

 

 

 

「おぉ!!この様な状況で新しい技を会得したのか!!」

 

『ルカァリ♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わわ!!なんですかこの輝きは!?」

 

『バ……バケチャ……』

 

 

 

 

 

(さぁ見せて貰いますわよ、最強のエスパータイプになられるアナタのお強さを)

 

 

 

『サァァァァ!!!!!ナァァァァァァァイ!!!!!!!』

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

 

 

「くぅ……くぅぅ………わぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

『バッ……バッ………バケンバッバケ……』

 

『す……凄まじい威力ロトォォォ!!!!』

 

 

「爆発音…………もしや今の技」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぺぇ………」

 

『バケンバッバケ…………』

 

 

 

『おぉぉぉ!!!!バルスリン戦闘不能!!!!

 

後はキルちゃんが目を回しているめぐみんのスマホを触れば、ゆんゆん&キルちゃんが優勝ロト!!!』

 

 

「あらら……まさかのゆんゆん&キルちゃんが優勝だなんて!!」

 

 

『メッ~ノッノノ~♪』

 

「フフ、キルちゃんさんが勝って喜ぶなんて

 

やっぱりお二人はお友達ですね♪」

 

『メノッ!? メノメノ、メンノメッノメ!!!!』

 

 

 

 

『さぁキルちゃん、早くスマホを触りに行くロト』

 

 

『……………………』

 

 

『メノッ?』

 

【どうしたのでしょうか?ピクリとも動いていらっしゃりませんが】

 

 

 

「無理もありませんよ、ミストバーストを使ったのですから」

 

 

「ミストバースト?」

 

 

「今使った技名じゃないか?」

 

 

「初めて聞く技ね……あのテルさん、どんな技なんですか?」

 

 

 

「簡単に言えばフェアリータイプのだいばくはつです」

 

 

 

 

「へぇ~そうなんだ、だからあんな凄い爆発音を………だいばくはつ?」

 

 

「という事は………」

 

 

 

 

 

 

 

 

『………………サンナァ………サンナァ……』

 

 

 

『おおっと!!!まさかのキルちゃんも戦闘不能!!!!!』

 

 

『メノォォォォ!?』

 

 

 

「じゃあコレ引き分けって事?」

 

 

「いえ、トレーナーの退場方はスマホのレンズを3秒以上触られた場合です

 

なので、このバトルロイヤル……第1回アクセルポケモンバトルトーナメントは

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐみんさん&パンプジンの優勝です!!

 

 

おめでとうございます!!」

 

『カブ!カブ!』

 

パァン!! パァン!!

 

 

フカマルがクラッカーを鳴らすも

 

 

 

 

 

 

 

「はら~ひれ~はら~ほれ~」

 

『アバンギャルド……アバンギャルド………』

 

 

「…………優勝者コンビ気を失ってるわよ」

 

 

 

 

 

 

「「「はら~ひれ~はら~ほれ~」」」

 

 

『『………………』』

 

『バケンバッバケ……バケンバッバケ……』

 

 

 

「参加者8人の内6人が気を失い……1人は」

 

 

 

「メイド服………メイド服………」

 

 

 

 

「この世の終わりの様な顔をしながら体育座りをしているし…………全く締まらんエンディングだな」

 

 

『と………とにかく表彰式を初めるロト、皆!!参加者達をお越しに行くロト』

 

 

 

 

<数分後>

 

 

 

 

『それでは表彰式に入るロト、先ずは』

 

 

 

「もうカズマの言うことは信用しないからね!!!!!!」

 

「アレは正当防衛だ!!!男の尊厳を守る為の必要な行為だ!!!!」

 

「知らないよそんなの!!!

 

ピカチュウ!!やっちゃえ!!!!」

 

『ビガァァァ!!!!』

 

「やめろぉぉ!!!!来るなぁぁ!!!

 

助けてくれ相棒!!!!」

 

 

シーン

 

「AIBOOOOOOOOO!!!!!!!!!」

 

 

 

ポカ ポカ ポカ

 

「酷い!!酷いわめぐみん!!!一緒に最高の決勝戦にしようって誘ってくれたのに!!!!」

 

「えぇぇい頭を叩くんじゃない!!

 

良いじゃないですか、2位だって立派ですよ」

 

 

「順位なんか関係ない!!!私は裏切り行為に怒ってるの!!」

 

 

「………ふっ

 

バトルロイヤルに裏切りはお約束、我ら紅魔族はお約束を守るのが生き甲斐なのですよ」

 

 

「威張って言う事じゃないわよ!!!!

 

キルちゃんが新しい技を覚えてなかったら、めぐみんと絶交するぐらい今私怒ってるんだからね!!!」

 

 

「フッハハハハ!!絶交なんて出来もしない事を口に出さない方が良いですよ」

 

 

「で………出来るわよ……」

 

 

「泣くなら強がるんじゃありませんよ………しかしキルちゃんは素晴らしい技を覚えましたね」

 

 

 

『……………はぁ』

 

 

「おやおや何を落ち込んでいられるのですか、アナタも我ら爆裂トリオに入れる権利を得られたのですよ」

 

 

『パンケッ!バケチャバ、バケンバッバケ♪』

 

 

「おぉ良いですね、では早速明日から爆裂カルテットとして活動を」

 

 

「キルちゃんを非行に走らせないで!!!!」

 

 

「あぁん!?何が非行ですか!?」

 

 

 

 

 

 

 

「コレでは商品が渡せませんね……」

 

 

 

『…………声量ボリューム最大

 

 

 

 

 

 

皆静かにするロト!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

<5分後>

 

 

 

『え~皆が話を聞いてくれるまで5分も掛かったロト』

 

 

「お前のデケェ声で鼓膜が破れ掛けたからだよ……」

 

 

「うっ……まだキーンってする」

 

 

 

 

『ソレでは優勝者のめぐみんに、主催者のテルより優勝商品の授与を』

 

 

「いや~素晴らしい二転三転もするバトルを見せて貰いましたよ、やはりバトルロイヤルは裏切りによる波乱万丈具合が見ていて楽しいですね♪」

 

 

「ほぉ~アナタは分かってくれますか、そうでしょうそうでしょう

 

やはり裏切ってこそバトルロイヤルですよね、普通にやっては面白味に欠けますもの」

 

 

「……………それは同意かも」

 

「「うぅ~」」

 

「そんな戦いを制しためぐみんさんには、コチラを授与致します」

 

 

「…………鉢巻き?」

 

 

テルが手渡したのは中央に赤い丸、その左右に矢印の様な模様が描かれた鉢巻きであった

 

 

 

「それはこだわりハチマキと言いまして、装着した者のパワーを上げる役割がある道具です」

 

「…………はぁ」

 

明らかに胡散臭い表情を見せるめぐみんに対し

 

 

「フフ、確かに胡散臭いと思いますよね

 

実際にコレを買った人は全員、全然力上がってねえじゃねえか!!!

 

と返品に来ますので」

 

 

「不良品じゃないですか!!!!」

 

 

「まぁまぁ話は最後まで、効力がないのは当然

 

コレは人には効果が及ばないのですよ」

 

 

「人にはって事は……もしかしてポケモンには効くのか?」

 

 

「御名答、フカマル」

 

『カブッ!!カブッ!!』

 

 

「噛むのが得意なフカマルでも、2口でやっと食べられる程に硬い木の実

 

しかしコレを巻くと」

 

 

『カブッ!!!!』

 

 

「1口で!?」

『マフォ!?』

 

同じ木の実を1口で噛る

 

 

「如何でしょうか、フカマルの力が上がっているでしょ」

 

 

「ほぉ………良いですね、我が同志バルスリンが伝説や幻に近付く未来が見えました

 

いただきましょう」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「………もう1つないのだろうか、あるなら買わせて貰うが」

 

パワーに自身のあるルカリオの為に、お金を払ってでも買おうとするダクネス

 

 

「スミマセン、こちら1つしかなくて

 

それにコレを巻くと1つしか技が使えなくなるデメリットがありますので、使いこなすのは難しいかと」

 

 

(やっぱデメリットあんのか……つうかそんな物、優勝商品にすんな!!!」

 

 

「そ……そうか……それは残念だ」

 

 

「何がデメリットですか、実にバルスリンに相応しいアイテムです!!!

 

さあバルスリン」

 

『パケチャ……パンケッ♪』

 

 

「良く似合ってますよ♪

 

 

さて勝者の着替えの次は………ニヤリ」

 

 

「「「ギクッ!!」」」

 

 

「敗北者達の着替えタイムですですね」

 

 

 

「……………めぐみん考え直せ、お前ご近所の方々に女装趣味のカズマさんのパーティーメンバー何て思われたくないよな

 

だったら」

 

 

「屋敷で着替えさせます、そして1日の間、外に出なければ誰にも見られません」

 

 

「ぐっ!!」

 

 

「あぁ俺……ちょっと用事が!!」

 

「どんな用事ですか、私が変わりにやってあげましょう」

 

 

「あぁ………えっと……」

 

 

 

「確か負けてメイドになった者達は、優勝者のお世話を1日中しなくてはダメでしたね

 

 

そこの4人のメイド!!!!

 

仲間達を屋敷に連れて行き着替えさせるのです!!!」

 

 

ガシッ!!

 

 

「ひぃ!?」

 

 

「アタシ達もちゃんとメイドさんになってるんだから、カズマさん達もなって貰うわよ」

 

「ご主人様のご命令だ、行くぞメイドのカズマちゃん」

 

 

「やだぁぁぁ!!!」

 

 

 

「あわわ……」

 

 

「サ……サトシ」

 

 

「た……頼むセレナ……見逃して」

 

 

「そ………そうしてあげたいんだけど………」

 

 

【いけませんサトシ】

 

 

「アイリス!?」

 

 

【殿方が約束を守らないのはご法度です、アナタの姉として見過ごす訳には行きません

 

 

大丈夫、ワタクシの感ですがサトシならメイド服が似合うと思うわ♪】

 

 

(あっ!?そう言えばアイリスはサトコが俺だって知ってるんだった!!!!)

 

「お……王女様に頼まれたら流石に断れないの……ゴメンね」

 

 

 

「うぅ……」

 

 

 

 

「ゆんゆんさんは大丈夫ですよね」

 

 

「嫌です!!わわわ……私そんな布面積が少ないメイド服着たくないです!!!」

 

 

「敗北者に拒否権などありませんよ、連れて行きなさい」

 

 

「は……はい…ご主人様、ゴメンなさいゆんゆんさん」

 

 

「嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

「いやはや……本当に皆さんと一緒だと退屈しませんね、では自分はコレで

 

 

頑張ってくださいね皆さん♪」

 

 

(チキショー!!!アイツがトーナメントやってはどう何て言わなきゃこんな事にならなかったのに!!!!!

 

 

やっぱ俺アイツ嫌いだぁぁぁ!!!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<その日の夜 カズマの屋敷、めぐみんの部屋>

 

 

トントン

 

 

「誰ですか?」

 

 

 

「お……俺です……」

 

 

「どうぞ」

 

 

ガチャ

 

 

 

「お…………お呼びですか………ご……ご主人様」

 

 

「………………本当似合わないですね」

 

 

「ウッセェ!!!自覚してらぁそんな事!!!!」

 

 

「ナマケロは部屋に置いて来ましたか」

 

 

「あぁ置いて来たよ、アイツあれからボールから出てないしよ!!」

 

 

「でしょうね、かなりお怒りでしたから」

 

 

「そんで何だよ、ナマケロ置いて部屋に来いとか

 

デザートの宅配なら他の奴で良いだろ」

 

 

「アナタと話したいんです………2人っきりで」

 

 

「………………トゥンクゥ~」

 

 

「い………言っときますけど……ロマンチックな話じゃありませんから」

 

 

「……………お休みなさいませご主人様」

 

 

「ご主人様のご命令に従いなさい、どうぞ此方に」

 

「…………はぁ……バルスリンはどした?」

 

「ボールの中で爆睡してます」

 

 

「部屋の中で若い男女が2人っきりになってんのにロマンチックな話じゃないとか……何だよ怖いよ何させ………おいまさか!!話飛び越えていきなりプレイなのか!?」

 

「違いますよ!!!

 

というか、そんな事やろうって言ってもどうせ度胸が無くて断るでしょアナタは!!」

 

 

「ばばばば……バカにすんな……ど……度胸はあるさ………あるに決まってんだろ、もう俺16だし……む……寧ろお前の方だろ言ったら全力で嫌がるの」

 

 

「…………別に嫌がりませんよ」

 

 

「ホレ見ろ嫌がるじゃねえ………ふぇ!?」

 

 

「と………取り敢えず……その話題は捨て置いて」

 

 

「く……詳しく」

 

 

「捨て置いて」

 

「詳しく」

 

 

「ご主人様の言う事を聞け!!

 

 

 

聞きたい事があるんです」

 

 

「去年言っただろ、俺は2歳下までなら年下もアリだって」

 

「だからその話題は捨て置いてください!!

 

 

前にヒスイ村に着いた時、あのテルやウォロだが色んな名前の店長とサトシ達の会話……………聞いちゃいました」

 

 

「あの店長との会話?

 

えっと………確か着いた時に店長とした会話は………………あっ!?

 

(そういやアレから暫くコイツ、何か元気無かったな………)

 

 

聞いたのか………サトシとセレナの故郷の事」

 

 

「…………最初は冗談かと思いましたが、明らかに会話内容が冗談ではなく真面目な物でしたし

 

経験値を稼ぐ為に世界中のありとあらゆるモンスターの情報を調べ尽くしました、なのにポケモン達の事を今の今まで知らなかった……不思議だなと思っていましたが

 

別世界の存在を認めれば合点が行きます」

 

 

 

「……お前がアクアみたいにバカだったり、ダクネスみたいにあまり深く考えないタイプだったら良かったのに……頭も感も良いもんな

 

 

ソレでなんだ、俺とダクネスが王都に行ってる時に冒険者達がトレーナーになりたい事をセレナと一緒になって反対してたって事は………ポケモン集めやら何やらアイツらのやらなくちゃいけない事を辞めようって相談か?」

 

「いいえ!

 

確かに最初は辞めよう……もしくは遅れさせようと思いました、バルスリンやセレナにサトシ達と2度と会えなくなるかもしれないんですから

 

 

でも……」

 

 

{サトシ達と一緒に………必ず無事に帰って来てね}

 

 

 

「ユリーカの様な、小さな子の必死なお願いを無視したくありません

 

ただ………ソレでも…頭では理解しても、気持ちが……整理出来ないんです

 

 

 

 

皆と一緒に……今のパーティーメンバーとコレからも一緒に居たいって気持ちが」

 

 

「…………………お前さ

 

 

 

 

 

それメイド姿の俺に言うなよ、何でこんな格好の時にガチな相談すんだよ

 

全然似合ってませんねぷぅぅwwwって笑ってくれよ」

 

 

「だって………普通に呼び出したら、何かあるって警戒して来ないかと思って」

 

「あぁ、建物を破壊したから修理費の工面の相談だと警戒して来ないな」

 

「だから今回のトーナメント、ゆんゆんを騙してまで優勝してメイドのアナタをご主人様として呼び出したんですから」

 

 

「回りくど過ぎだろ……………はぁ……今日はナマケロやピカチュウに攻撃されまくったり、アイリスとティアラにこの姿見られて体もメンタルもヤられまくって疲れてんだ

 

あぁ早く布団に入りてぇ~」

 

 

「………………そうですよね……時間も時間ですし、ゴメンなさい今のは忘れてください

 

お休みなさい」

 

 

「はぁ?相談受けないとは言ってねえだろ」

 

 

「でも布団に入りたいって………なっ!?まさか!!」

 

 

「違けぇよ!!

 

 

せっかくスマホがあるんだ、LIFEで話せば良いだろ」

 

 

「でもソレだと他のメンバーに」

 

 

「LIFEにはな、全員で会話を共有出来るのとサシで話せるのがあるんだ

 

他のメンバーには会話内容は絶対見られないのがな」

 

「……そんな事出来るんですか?」

 

 

「あぁ、俺も故郷に居た時はゲームチャットで仲良くなった奴と良く使ってたよ」

 

 

「ゲームチャット?」

 

 

「こっちの事だ、まあ今日は取り敢えずスマホで話そうぜ」

 

 

「カズマ…………」

 

「こうやって向かい合うより、スマホ越しの方が話しやすい時もあるんだよ

 

言っとくが寝落ちするかもしんねえから、俺からの返事返って来るまで起きてるとか止めろよ」

 

 

「わ……分かりました」

 

 

「そんじゃ個別LIFEのやり方は」

 

 

(口は悪いですが、やっぱり……カズマは優しいですね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから)

 

 

 

 

{ついでに言うと俺はコイツらの世界とは別の世界出身だ、だから異世界関連の話題なら付いて行けるぞ}

 

 

 

 

(…………カズマとも………いつか)




next story この強面のオジさ……27歳のお兄さんとの出会いに祝福を?

めぐみんお誕生日おめでとう、そしてバトロワ優勝おめでとう♪
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