ZAのDLCクリアしました、むちゃくちゃ難しかった
あとネタバレになるのでボカシますが、あのポケモンのメガは今回の章では出しません
完全に予定になかったので出すとストーリー変えないといけなくなってしまうので
<アクセルから離れた荒野>
「行きますよバルスリン!!」
『バケチャ!!!』
「聖なる光を放ちし石よ、栄光ある紅魔の力を受け我が化身に宿れ!!
テラスタル!!!」
パキィィン
鉢巻きを巻いたバルスリンの頭上にダイヤモンドの形をした巨大な石が出現する
「だいばくはつ!!」
パリィィィン!!!!
突然頭上のダイヤモンドの形をした石が破裂する
『パンプゥ!?』
「またですか!?」
昨日サトシからテラスタルオーブを貰い、こだわりハチマキとノーマルテラスによるパワーアップを確かめに<だいばくはつ>を放とうと直ぐに外出しためぐみんとバルスリンであったが
「コレで10回目ね……」
『フォク……』
「バルスリン以外は皆直ぐに使えたってのに」
「くぅぅぅ……もう一度やりますよ!!」
『バケチャ!!』
一緒に来たセレナとカズマ達が見守るなか、バルスリンは直ぐにテラスタル状態が解除されてしまう
昨日、ボールから出ないナマケロ以外のポケモン達が試しにやってみると全員テラスタル状態を意地出来たが何故かバルスリンだけは数秒で解除されてしまい
昨日に続きめぐみんは地団駄を踏む
「ムキィィ……また失敗!!!
へいロトム!」
『なにロト?』
「お願いしたテラスタルを成功させる案は見つかりましたか!!」
『流石に半日じゃ見付けるのは難しいロト……でも』
『パン?』
「でも?」
『100%かどうかは保証出来ないロトが昨夜サトシと考えたんだロト、テラスタルを試していないナマケロは除いてバルスリン以外の皆は自分のタイプのままだけど
バルスリンは別のタイプになろうとしているから、他のポケモンよりもテラスタルを使えるのに馴れが必要かもしれないロト』
「要は慣れるまで練習をやり続けろって事か
むっちゃくちゃ普通だな」
「でも何かを得る為にも先ずは練習が何よりよ、頑張ってめぐみん!バルスリン!」
「………フッ
良いでしょう良いでしょう、最強の力を得る為に努力は必要不可欠ですからね」
『パケパケ……』
「気落ちしてはいけませんよ、貴方は必ず伝説や幻のポケモン達を全員だいばくはつで消し去る最強のポケモンになります
さあもう一度やりますよ」
『パ……パケチャパ!!』
「…………単純な奴」
「良いじゃない、努力するのは大事な事なんだから」
「俺はそんな少年漫画の主人公みたいな思考とは程遠い人間でね、まぁ周りに迷惑掛けないように頑張って練習しろぉ」
「…………ちょっとは素直に応援してあげなさいよ、もしかしたらアナタの声援を受ける事で、めぐみんの力が目覚めるかもしれないわよ」
「……………頭でも撃ったかママ?
お前そんなロマンチックな事言うキャラじゃねえだろ」
「………………じ……自分で言ってて恥ずかしいのは分かってるわよ」
「つうか力目覚めなきゃいけないのバルスリンだろ、応援すんならめぐみんじゃなくてアイツじゃね?」
「細かい事気にしないで、とにかく応援してあげなさい」
「……………ガンバ」
「もっと真面目に」
「………頑張れ」
「腹から出しなさい」
「………何なんだよ……応援しろとか、俺に着いて来いって無理やり連れて来てよ
本当なら5日後の大展示会用に着るスーツとアイリスに渡すプレゼントを探しに行きたかったのに」
「…………本当王女様の事ばっかりね」
「あん?」
「スマホを手に入れてから………これアイリスに届けるぜ!!
アイリスとゲームで遊びてぇ!!
アイリスにモーニングコール貰っちまったぁぁ!!
アイリスに全員誘われたから、族長試練が終わったらお前らも直ぐに王都に行くぞ!!
ほら、耳にタコが出来るぐらい王女様の事ばっかり言ってるでしょ」
「………………全然俺に似てねぇな」
「はぁ!?」
「スンマセン!!
つうかアイリスの事ばっかり話して何が悪いんだよ」
「めぐみんの事も気にしてあげなさいよ、さっき私が言ったみたいに頑張れって言ってあげるとか」
「…な………何でアイツ限定なんだよ」
「知ってるクセに」
「ぐっ………お……お前は他人の事より自分の事に集中しろよ、良い事教えてやる
一昨日お前の…………(いや待て!?
ママ呼びで忘れていたがコイツは俺より年下の女子だ!!
年下女子に
お前が好きな男子さぁ~お前のメイド姿に興奮してたぜ~良かったなぁ相思相愛だぞぉ~
なんかキモいな……それにサトシのサトシが反応してたなんて暴露すんのもなぁ………黙っておこ)」
「一昨日私の……なに?」
「お前のヤラレっぷりをサトシが心配しててな、今度バトルの特訓に付き合って貰おうとか言ってたぞ」
「ガァァァン!?
マフォクシー………めぐみんとバルスリンの練習が終わったら次は私達も新しい技の練習をしましょう」
『フォクシッ!!』
めぐみんとバルスリンがテラスタルを使いこなす為の練習をしている頃
かつて温泉の源泉全てが某水の女神によって普通の水にされてしまい、名物の温泉を廃業する事になったが
その水の成分に聖なる力が宿っていた為、その水を聖水として販売し温泉街の時よりも売上が伸び豊かさが増したので1件だけだが温泉宿を再会するなど益々活気になるアルカンレティア
そんなアルカンレティアに、1台の馬車が向かっていた
<馬車内>
「ルナさん、本当に大丈夫です?
狭いなら俺も外に行きますよ」
「だだだ!大丈夫です!!
全然狭くありません………寧ろ嬉しい」
「えっ?」
『マッ?』
「何でもありません!!」
『出来る事ニャら誰か外に行って欲しいのニャ……狭いニャ』
『ソォナンスゥ……』
「だったらニャース、アタシと変わんなさいよ……ヘクシュン!!」
『外は寒いから、やニャのニャ』
沢山の積み荷や乗客を乗せている為、馬車内は満員でギュウギュウ詰めになっているが
実は1週間程前から、東で暮らしていた氷系のモンスターが何故か大群でアルカンレティア側の湖で暮らし始めた為
満員電車の様な状況でもジャンケンに負けたムサシ以外の乗客は馬車の外に出たくない程、10月だが今のアルカンレティア付近は一足早めの冬を迎えて居たのであった
因みに何故アルカンレティア行きの馬車に、アクセルのギルドで受付嬢を勤めるルナとロケット団が乗っているかというと
<アルカンレティア入口前>
『ニャァァ!!
先までおしくらまんじゅう状態だったから、外の風が染みるのニャア!!』
『ソォォォナンスゥゥ!!!!』
「ヘクシュンゥゥ!!!
ねぇ早くホテルに行きましょ……」
「そうだな、じゃあルナさん行きましょうか」
「は……はい!!
(ダメ元で、一緒に旅行に行きませんかって言って良かったぁぁぁ!!!)」
ギルドが暇な為、後輩の受付嬢達からアルカンレティアに新しく出来た温泉宿の宿泊券を貰った彼女は
現在自宅にて居候として住まわせているロケット団に旅行に行く事を伝える際、好意を抱くコジロウに一緒に旅行はどうかと言った所
「タダで温泉宿に泊まれる美味しい話を断る訳ないでしょ!!」
『最近体が疲れてるし、ゆっくり温泉に浸かってリフレッシュしたいのニャ!!』
『ソォォォナンスゥゥ!!!!』
「………では、お言葉に甘えさせて貰います」
一番呼びたかったコジロウ以外の別メンバーがノリノリで承諾した為である
「ほんじゃさっさと街に入りましょ」
「あぁ待って下さいムサシさん、ちゃんと渡したバッジを付けて行って下さいね」
「あぁアレね、はいはい分かったわよ」
『マネッ?
マンネッ!?』
「どうしたのマネネちゃん?」
『マンネッマネネ!!』
「マジか!?
先の馬車でギュウギュウ詰めになった時にバッジを落としたみたいです」
「あらら!」
『マンネェ…………』
「大丈夫よ、予備をちゃんと持って来たから
今度は無くしちゃダメよ」
『マンネェマンネェ♪』
ルナにありがとうと伝え、彼女から貰ったバッジを胸に付ける
「ニャース君達もお願いよ」
『了解ニャ、ニャアは小判に付けるのニャ』
『ソォォナンスゥ!!!』
「コレで大丈夫なんですかルナさん?」
「えぇ、コレを付けていれば仲間だと思って、しつこく勧誘されないですから」
<アルカンレティア>
『ニャアァ……綺麗な噴水ニャのニャ』
『ソォォナンスゥ!!』
「今が夏だったら最高ね……寒ぅぅ……」
「もう少しでホテルに付くんで我慢して下さい」
「はいはい」
「しかし噴水だけじゃなく街の雰囲気も良いですね、こりゃ満員馬車になるのも納得の観光地だ」
「えぇ♪
特に夜景が凄く綺麗でして、良かったらコジロウさん……い……い……」
「誰か助けてぇ!!!」
「ん?」
「何だ?」
「待てぇぇ!!!」
「嫌ぁぁ!!」
「ちょっとちょっと、あんな親父が若い女を襲おうとしてんのに誰も止めない訳
仕方ないわね」
「あっムサシさん待って!」
「何よ?」
『ルニャさんが言ってた事を忘れたのかニャ』
『ソォォナンスゥ!!!』
「助けてぇぇ~邪悪なエリス教徒に襲われるぅ~」
「グヘヘ!!俺は邪悪で下衆なエリス教徒だ!!!
俺を倒すには偉大なる女神アクアを称えるアクシズ教に入信するしかねぇぞ!!」
「キャァァ!!誰か早くアクシズ教に入信して邪悪なるエリス教徒に天罰をお与え下さい!!!」
「お祭りの時も、ああやって下手な芝居でエリス教って団体の印象を下げて自分達の団体を上げてたな」
『マネ』
「おぉそこの強そうなお兄さん、さぁさぁアクシズ教に入信しあの外道なるエリス教徒をブッ倒すんじゃ!」
「あぁいえ、僕はエリス教徒でして」
「ペッ!!」
「汚な!?」
「今入信すればアクア様が何よりも愛する悪魔殺しと食べられる石鹸も付きますよ、さぁ入信書にサインしましょうか!!」
「占いの結果が出ました、アナタはアクシズ教に入信しなければ何時か命を落とします!!
さぁ死にたくなければ今すぐ入信書にサインを!!!」
「此処があの人達の総本山じゃなかったら毎年来たいんですけどね………良いマネネちゃん、この街を歩く時はさっき渡したアクシズ教団のバッジを付けてなくちゃダメよ
じゃないとあの人達にしつこく付き纏われちゃうから」
『マネッネ!!』
『寒いし厄介な連中に絡まれる前に、早くホテルに行こ………ニャア? ムサシは何処ニャ?』
『ナァン?
ソォォナンスゥ!?』
『ニャアァァ!?ムサシ!?』
「どうした?
ンゲッ!?」
「さぁさぁ!!邪悪なる悪の化身エリスを称える、この残虐非道のエリス教徒の俺を倒して見ろ!!!」
「キャァァ~早くアクシズ教団に入信して、非道なる悪魔のシモベに裁きを「ちょっと!!」ありがとうございます!!ではお姉さん、早速この入信書にサインを」
「全然ピンチのヒロインに見えないじゃない!!アンタ舐めてんの!!!!!」
「…………はい?」
「…………フッハハ!!言っとくがアクシズ教に入信しなければ、俺は倒されない呪いを悪魔エリスにより与えら「下手くそな悪役演技見せんじゃないわよ!!!!」ひぃぃ!!!」
突然胸ぐらを掴まれ男性は情けない声を出してしまう
「アンタみたいな顔が悪役やんなら、もっと威圧感出しなさい!!!!
そんなニヤニヤ笑いながらベラベラ喋ってんじゃないわよ!!!この三流!!!!」
「すすすす……スミマセン!!!
くく苦しぃぃ!?」
「ちょっ!?
良く見たらアクシズ教徒じゃない、何で私達の邪魔するのよ!?」
「アンタもピンチのヒロインやんならベラベラ喋らない!!!
あのピンチの状況でベラベラ喋ってたら客に危機感が伝わんないのよ!!!」
「良いのよ私は女優じゃないもの!!」
「女優じゃなくても演技するならキチンとやれ!!!!」
「スミマセン!!!お邪魔しちゃって!!!
ムサシ行くぞ!!」
「ちょっと待ちなさい!!今からアタシが演技指導を!!!」
「良いから!!!
失礼しました!!!」
「な……何だったの……?」
『オミャーニャにやってるのニャア!!』
「お願いですからアクシズ教団と関わらないで下さい!!」
「嫌よ、あんな下手くそな演技見せられちゃアタシの女優としての魂が黙っておけないわ!!」
「だからってヤバい連中に絡みに行くなって!!」
『ソォォナンスゥ!!!』
『マァァネンネッ!!!』
「本当に頼みますね、あの人達に関わるとロクな事にならないんですから」
「はいはい分かったわよ」
「さぁさぁ入信書にサインを」
「だから結構です!!」
「そう言わないで」
「ンゲ!?
またやってるよ…………んん!?」
『勧誘活動に随分お熱ニャ連中ニャ』
『ソォォナンスゥ!!』
『マァァネンネェ!!』
「絡まれてる人には悪いけど、私達はなるべく関わらない様にしましょうね
あっ!ホテルが見えましたよ………コジロウさん?」
「ちょっとコジロウ、アンタ何処行くの?」
「心配はいりません、アクシズ教徒になれば人生遊んで楽に過ごせますから」
「スミマセン!!」
「あっ!もしやアナタも入信ですか……って既に入信されてますね、もしかしてお手伝いに「その瓶に付いている王冠、良かったら自分に下さい!!!」……はい?」
「こ……コレですか?」
「そう!!!宝石の様に輝きイラストが手をパーにしているだけのシンプルだが実にオードソックスなデザイン綺麗に外してくれたおかげで保存状態も完璧なその王冠です!!!」
「い……良いですよ」
「ありがとうございまぁぁまぁぁす!!!!!家宝にさせて貰います!!!!!
イヤフォォォォ!!!!!」
「「……………」」
<ホテルのとある部屋>
「アタシに偉そうに連中に絡みに行くなって言ったのに、なにやってんのよアンタ」
「俺はあの連中じゃなくて絡まれてる男性に話し掛けただけだ!!」
「そういうのを屁理屈って言うのよ!!!」
「まぁまぁ2人共、せっかくの旅行なんですから喧嘩は止めましょう
(王冠集めが趣味って、被る方の王冠じゃなくて瓶の方だったのね
私も子供の時はオシャレな牛乳ビンの蓋を集めてたな………形は違えど同じ飲み物の蓋を集める趣味を持ってるなんて、私とコジロウさんって相思相愛になれるんじゃない!?)」
『そうニャのニャ、旅行先で喧嘩ニャんて一番やっちゃいけニャいNG行為ニャのニャ
(無料で温泉や美味い物を楽しみ羽を伸ばせるのに、ギスギスした空気じゃ勿体ニャいのニャ)』
「おっとそうだったわね、悪いわねコジロウ」
「構わねえさ、コッチも悪かったな」
「そんじゃ早速名物の温泉に行って、心身共にリフレッシュしようじゃないの」
「あいよ、ルナさんはどうします?」
(本当はコジロウさんと2人っきりが良かったけど、いきなり2人っきりの旅行はハードルが高すぎだからムサシさんの分も払ったけど
もしかして2人っきりでも行けたんじゃないかしら……)
「ルナさん?」
「ひゃい!!何ですか!?」
「お……俺ら温泉に行くんですけど、どうします?」
「い……行きます
(落ち着きなさいルナ冷静になるのよ、落ち着きがない女だと思われたらせっかくの婚期を逃しちゃうわ!!!)」
<温泉>
「あぁ………極楽ねぇ~」
『マァ………マンネマネェ~』
(今夜一緒に夜の街を歩きながら夜景を鑑賞して、その後は一緒にシュワシュワをたしなんで
それから)
「ちょっと!!」
「わぁぁ!?
何ですか、いきなり肩を掴まないで下さいよ!?」
「何よその態度、アタシはアンタの命の恩人なのよ」
「はぁ?
いつ私がムサシさんに命を救われたんですか?」
「大丈夫かいお姉ちゃん、今アンタ湯船で溺れていたよ」
「えっ!?」
近くの老婆に溺れていたと言われ、自身の顔や頭がズブ濡れになっている事に気付く
「(ゲッ!?
もしかして、この後のの事考えてて湯船に沈んでる事に気付かなかったの!?)
あ……ありがとうございます」
「どうせコジロウとイチャイチャしてる自分でも妄想してたんでしょうけど、場所考えなさいよね」
「はい………って!
何で分かったんですか!?」
「間抜け面でボーと湯船に浸かっていたからよ」
『マァァンネェ~』
「上手いわね!
今のマネネみたいな顔よ」
「そ…それだけで、何で私がコジロウさんの事を考えてるって分かるんです!?」
「何よ何、アンタもジャリガールと同じで自分が異性に惚れてる事を誰にも気付かれてないと思ってるわけ!?
見ててバレバレよ」
「…………………あの………バレバレって、まさかコジロウさんにも」
「アンタ恋愛した事ないわね、コジロウに対してだけ声のトーンも表情も柔らかい物になってたら誰が見ても丸分かりよ」
「………………」
ブクブクブク
『マンネッ!?』
「ちょ!?」
『ニャんか女湯が騒がしいのニャ』
「ムサシがまた何かやらかしたんじゃないか、頼むからマネネやルナさんに迷惑掛けないでくれよ」
『マネネだけじゃニャくてルニャさんもニャのかニャ?』
「住む所を貸してくれてる大家さんみたいな人なんだから当然だろ………それに彼女の気持ちを俺は弄んでるんだ、コレ以上あの人に迷惑掛けたくないんだよ」
『別に弄んでる様に見えニャいニャ』
「いいや……俺に対して好意を持ってるから家に住まわせてくれてんだ、なのに何時かは彼女を置いて俺らは自分の住む場所に帰らなきゃなんねぇ………十分弄んでるだろ」
『…………そういやそうだったニャ』
「まぁ仮に同じ場所に住んでても、俺はロケット団で彼女は一般人……2つの意味で世界が違うんだ
マラサダ屋が更に繁盛したら家から出て行くぞ、コレ以上一緒に居ると彼女に色々迷惑が掛かるからな」
『…………分かったニャ』
コジロウとニャースが真剣な話をしている裏で
『ソォォナンス~♪』
「合言葉は」
「ロリは正義、但し悪魔っ子は論外」
「………御苦労様です」
『ナァン?』
温泉に浸かりノンビリしているソーナンスの後ろで、中年男性達が声を殺し互いに向き合わず背中越しに何やら意味深な会話を始める
「なぁに軽い仕事だったよ
で……どのタイミングで渡せば良い?
アンタの部屋か、それともトイレか?」
「この街で前科持ちの貴方と警察に疑われた事がある私が一緒に居る場を見られる訳には行きませんので、脱衣場にある私が使っているロッカーに入れてください」
「何番だ?」
「11「お客様大丈夫ですか!?」
「取り敢えず、濡れタオル持って来なさい!!」
「分かりました!!」支払いはブツを確認次第、私の使いに向かわせます」
「悪いが前の隠れ家はサツに見つかって捨てちまったんだ、新しい隠れ家の場所が書いたメモをブツと一緒に入れておく」
「分かりました」
「そんじゃお先に」
『ソォナァン?』
『まさか騒ぎの原因がルニャさんだったとは、てっきりムサシだと思ったのニャ』
「………………スミマセンご迷惑掛けて」
『マンネ!』
「ありがとうマネネちゃん」
布団で寝込むルナのオデコにマネネは濡らしたタオルを乗せる
「まぁ無事で良かった、きっとノボせたんでしょうし暫くは部屋でゆっくりして下さいねルナさん」
「は……はい、皆さんは遠慮しないで観光して来て下さいね」
「良いわよ、ノボせぐらい直ぐに治るでしょうし待っとくわ
(まぁ原因作ったのアタシだし、流石にこのまま放置ってのもアレだもんね)」
「取り敢えず何か飲み物でも買って来るわ、ついでに宿の人にコレ渡して来ないと」
「何その巾着袋?」
『コジロウのロッカーに入ってたのニャ、きっと誰かの忘れ物ニャ』
「だから忘れ物として届けようかなって」
そう言い残しコジロウは部屋から出る
そして
<1時間後>
「ちょっと誰よさっきから12止めてんの」
『ニャアじゃニャース、はい3』
「そう言うムサシさんじゃないんですか、さっきから全くカード出してないし
4」
「止められてんだから出せないだけよ
パス」
『ソォナァンスゥ!!』
『マンネッ!?』
「12アンタだったのね!?」
「あらら……またソーナンス君の勝ちね」
『ソォォナンスゥ!!!』
すっかり体調が回復したルナを加えて7並べをしている一同
『ソーナンスがカードゲーム得意でビックリしたニャ、次はババ抜きでもするニャ』
「じゃあニャース、アンタがカード配ってね」
『ポケモン使いが荒いニャ、こういうのは普通最下位がやるもんニャ』
「アンタ手先器用なんだから良いでしょ」
『全然良くニャいニャ』
「それにしてもコジロウさん遅くありません?
もう1時間は経ちますよ」
『ソォナァンスゥ!!!』
『あの巾着袋の落とし主が見つかって、お礼にご飯でもご馳走にニャってるとか?』
「ないない、そうだったらアイツの事だもん絶対マネネを連れて行くわ」
『マンネッ♪』
「確かに、コジロウさんなら美味しい物をマネネちゃんにも食べさせてあげたいって言いそうですね
(良いなぁマネネちゃんは凄く大事にされてて、私もマネネちゃんみたいに……って!何ヤキモチ妬いてんのよ私ってば)」
『それじゃあニャンで遅いのニャ?』
「珍しい王冠でも見付けて、手に入れようと持ち主と交渉してるとか………なんちゃって」
『「それだ<ニャ>」』
『ソォォナンスゥ!!!』
「えっ……冗談で言ったんですけど!?」
「普通にあり得る事よ」
『ニャら放っといても大丈夫ニャ、ババ抜き始めるニャ』
「あ………うん」
しかし
<更に1時間後>
「何時間話すつもりよ!!
もう腹ペコよアタシ!!」
『ソォォナンスゥ!!』
『早くランチが食べたいニャ……』
「ちょっと探して来ますね」
『マンネマネェ、マネマ』
「マネネちゃんも行きたいの?」
『マンネッ』
「分かったわ、じゃあ一緒に」
<フロント>
「スミマセン」
「はい何でしょうか」
「私と一緒に来た青紫の髪色の男性が、コチラに忘れ物を届けに来た筈ですけど知りませんか?」
「忘れ物?
本日はコチラに忘れ物の届けはありませんよ」
「えっ!?」
『マッ!?』
「あの……」
驚くルナとマネネを、別のスタッフが呼び止める
「その男性って、もしかして坊っちゃんヘアーの方でしょうか?」
「はいそうです」
「そのお客様なら中年の男性客の方と一緒に、そのお客様のお部屋に入られましたよ」
「中年男性?
(本当に王冠の交渉してるのかしら……いやそれでも遅すぎるわね)
その部屋って何処ですか?」
「301号室です」
「ありがとうございます
マネネちゃん、ムサシさん達に場所を言って来てくれる
私、先に行っておくから」
『マンネッ!』
<301号室前>
コンコン
「スミマセン、コチラにコジロウという男性は居ませんか」
シーン
「あれ?」
コンコン
「スミマセン」
シーン
コンコン
「スミマセン」
シーン
部屋から返事が帰って来る事はなかった
「どうなってるの?」
「あら?何で部屋に入ってないのよ」
「あぁムサシさん、それが何回ノックしても返事がないんですよ」
「はぁ?」
コンコン
「ちょっとコジロウ、早く出て来なさい昼飯食べに行くわよ」
シーン
『返事どころか、部屋のニャかから物音もしニャいニャ』
『ソォナァンスゥ!!』
「まさか寝てるとか?」
「ここ別のお客さんの部屋ですよ」
「別の客って…………まさか若い女じゃ」
「大丈夫です!!中年の男性ですから!!」
『取り敢えずニャかに入ってみるニャ』
「鍵掛かってるわよ」
『フロントの人に事情を言って開けて貰うのニャ』
<数分後>
ガチャ
「失礼致します
おや?誰も居ませんね」
「本当にこの部屋で間違いないわけ」
「間違いありません、確かにこの部屋のお客様と一緒に青紫で坊っちゃんヘアーの若い男性が入りました」
鍵を持っているスタッフではなく、先程ルナにコジロウがこの部屋に入った事を伝えたスタッフに問うが自信満々に言い返されてしまう
『他の部屋に行ったんじゃニャアか、スタッフさん呼び出しアナウンスをお願いするニャ』
「わ……分かりました」
場内アナウンスでコジロウを呼ぶが
「何処行ったのよコジロウってば」
結果は空振りに終わり、部屋に戻ったムサシはコジロウが見つからないイライラを抑えきれず乱暴に椅子に座る
すると再びフロントに行ったニャースが帰って来る
『フロントの人に聞いたけど、コジロウも301号室のギザツって客もホテルから出てニャいらしいニャ』
「じゃあコジロウは何処に居んのよ」
「ねぇニャース君………今ギザツって言った」
『言ったけど、知り合いかニャ?』
「名前だけ知ってる貴族なんだけど………ギルドの先輩が、ギザツは裏の顔がある貴族だから関わらない方が良いって教えてくれたの」
『ニャンと!?』
「何でコジロウがそんな奴の部屋に行ったのよ!?」
「あの………今……凄く嫌な事を思い付いちゃいました」
「な……何よ?」
「もしかすると、テレポートを使ってコジロウさんと一緒にホテルを出たのかもって」
「テレポートってケーシーが使う?」
「ケーシー?」
『もしかしてワープが出来る魔法の事ニャ?』
「うん、でもテレポートで外出する時はホテルの人に声を掛けるのがルールなの………ルールを破ってまでコジロウさんを外に連れ出したって事は」
『まさか
誘拐!?』
『マネッ!?』
『ソォナァンスゥ!?』
「いやいや、コジロウ誘拐して何になるのよ」
「確かコジロウさんってお金持ちのお坊ちゃんでしたよね、誘拐されてもおかしくありませんよ!!」
「そうだけど、此処はアタシらの地元から無茶苦茶離れてるからそのギザツってオッサンがコジロウを金持ちのボンボンだって事知らないわよ」
「じゃあ何でコジロウさんが連れ出されたんですか!?」
『誘拐じゃニャいニャら、口封じとか』
『マンネェ!?』
「アンタらね、さっきからマネネビビらせてどうすんのよ
大体口封じってコジロウがそのオッサンに何したってのよ」
「もしかしてさっきの巾着袋に何かあるんじゃ!?」
『そうニャ!!
きっとあのニャかにヤバいブツが入ってて、それをコジロウが持ってるのを見付け奪い返し
ニャかを見られたかもと口封じに』
『マッ………マネマネ』
「2時間ドラマのサスペンスじゃあるまいし、そんなブツの取り引きをホテルでする訳ないでしょうが」
『ナァン!?
ソォォナンスゥ!!!!』
「今度は何よ?」
『ナァンスッ、ソォォナンスゥ!
ソナソナァソンナァ、ソォォォナンス!?』
「何ですって!?」
「ど……どうしたんですか?」
『ソーナンスが温泉に入ってた時、側に居た2人組の中年男性がブツやらニャにかの取引の話をコソコソ話し合ってたみたいニャ!!』
「もうソレで確定じゃない!!!!」
「で……でも何でそのブツが入ってる巾着袋がコジロウのロッカーに入ってるのよ!?」
『ソオナァ!!
ソナソナァソンナァ』
『ニャにぃ!?
あの時おんニャ風呂がルニャさんが倒れて騒いでいたから、その時の騒ぎでロッカーの番号を取り引き相手とコジロウの物と聞き間違えたかも!?』
「「それだ!!」」
『ソォォォナンス!!!』
『マネマネ…………マネマネ………』
とうとうマネネが泣き出してしまう
「一刻も早くコジロウを助けに行くわよ、そのギザツってオッサンの家は何処!!」
「ご……ごめんなさい流石にそこまでは」
『ソオナァ!!』
「今度は何!?」
「早く言いなさい!!!」
『ソォナァンス、ソオナァソオナァ!!』
『ロッカーのニャかに取り引き相手の隠れ家の場所が書かれたメモを置くって言ってた!?』
「「直ぐに取って来て!!!」」
『了解ニャァァ!!!』
『ソォォォナンス!!!』
急いで男性の更衣室に向かい、ロッカーの中を漁るニャースとソーナンスを
「「…………」」
柱に隠れる怪しい2人組が覗いていた
<数分後>
『奥の方にメモが合ったニャ!!』
「それで何処なの取り引き相手の隠れ家って!!」
『それが他の奴にバレニャいように暗号で書かれてるのニャ』
『ソォォォナンス!!!』
ソーナンスがテーブルの上にメモを広げると、其所には異様なまでに長い文章が並んでいた
「何よこの暗号長いわね、つうかまるでポエムじゃない」
「こ……これ……エリス教団の教義!?」
「エリス教団って、確か街中で下手くそな演技してた奴らが目の敵にしてた団体よね………まさか取り引き相手の隠れ家ってソイツらが居る場所の事じゃないの!?」
「そんなまさか、アクシズ教団なら分かりますがエリス教団の人達が危険なブツを扱う人間を招き入れる訳ありません!!」
『ソレにコレニャら場所がバレバレニャんだから直接場所のニャまえを書けば良いニャ、わざわざこんニャ糞ニャがい文を書く必要はニャいニャ』
「た……確かに
じゃあ、この糞長い文の中に隠れ家の場所のヒントがあるって事よね……うーん………うーん………あぁぁぁ!!!分からない!!!!」
「逆から読む………でもないし………斜めから……でもない」
『マネマネ……マネマネ……』
「あっ……大丈夫よマネネちゃん、絶対コジロウさんを助けてみせるから」
『マンネェ………マネッマン!』
『逆さにする………でもニャい、もしかして炙り出しかニャ?
試してみるニャ』
炙り出しかを確かめる為、メモを持ちながら暖炉に向かうニャース
その時
『ニャハァァ!?』
床に放置していたトランプが入っていたケースを踏んでしまい派手に転んでしまい
ビリッ
『ニャァァァァ!?』
「何やってんのよニャース!?」
「あぁメモが!?」
自慢の爪でメモを破いてしまう
『ご……ごめんニャ………ニャ?
ニャァァァァァ!?』
『ナァンス?』
「どうしたのよ?」
『メモの下に別のメモ用紙があるニャ!!』
「何ですって!?」
「本当だ!?
しかも今度は文章じゃなくて地図です!!」
「何処なのそれ!!」
『マンネマネッ!!』
「これは………」
ガタッガタッ
『ナァン?』
部屋のドアから物音が聞こえ、ソーナンスが覗き穴を見るも其所には誰も居なかった
<数十分後>
『ヘックシュ!!!
ブルブル……ゆ……湯冷めしちゃうニャァァ……』
『ブルブル……ソォォォ……ナンスゥ……』
「ブルブル……ま……まさかこんな寒いのに海に来るなんてね……此処で間違いないのののの……」
「ブルブル……はは……はい、地図ははは……この海洞窟ををを……指してますぅぅ」
『た……たしかかかに……こんニャ寒いニャら……海ににには誰も来ニャいから……取り引き場所には持って来いニャァァ……』
『ソォォォナァァァ……ンス』
「そそ……そんじゃ……さささ…早速乗り込もうじゃなぃぃぃ」
「わわわわ………わわかりました……キャッ!?」
「わぁ!?」
『ニャァ!?』
『ナァン!?』
『マネッ!?』
海洞窟に入ろうとする一同の体が突然、何処からともなく現れたロープでグルングルン巻きにされてしまう
「コ……コレって確かバインドって奴じゃないの!!」
「ご名答」
『誰ニャ!?』
声のする方を見ると、厚手のコートにマフラーや手袋と完全なる防寒着を装着した同じ顔の2人組の女性が立っていた
「わざわざ名乗る必要はない、大人しく例の物を返してくれれば何もしないでホテルまで帰してあげるわ」
「そうだそうだ、ジャクお姉ちゃん今日アクシズ教団の連中にあんな事やそんな事させられて無茶苦茶機嫌悪いから、言う事素直に聞かないと今のジャクお姉ちゃんなら何する分かんないわ痛ぁぁ!?
何で殴るの!?」
「私の名前と、あと余計な事を貴女が言ったからよ!!!」
「例の物って何よアタシ知らないわよジャクお姉ちゃん!!」
「バインドを解きなさいジャクお姉ちゃん!!」
『オミャーも取り引き相手のニャかまニャのかジャクお姉ちゃん!!』
「赤の他人と他猫がお姉ちゃん呼びするな!!!
オホン!
さっさと例の物を返しなさい」
「だから何よ例の物って」
「脱衣所のロッカーに入ってた筈でしょ、巾着袋が」
「はぁ!? それならもうアンタ達の上司か仲間が持ってる筈でしょ!!」
「どうやら惚けるつもりね
、ウキョウお願い」
「オッケー」
窃盗の構えを取る
「ムサシさんお願いします」
「お願いしますってアンタ……無茶苦茶キツく縛られてるからホドケないわよコレ」
「力づくじゃなくて縄抜けのスキルです、前に習得したでしょ」
「あぁそうだったわね、縄抜け!」
シーフのスキル縄脱けを使い、体を巻くロープをあっさりほどく
「なに!?」
「マジ!?あの女もシーフだったの!?」
「縄抜け! 縄抜け! 縄抜け! 縄抜け!」
残りのメンバーのバインドも解除させムサシは双子のシーフを睨む
「どうやらアンタ達はこの先に居る取り引き相手の関係者みたいね」
「………だったら何かしら」
「帰しなさいよ……コジロウさんを…………私の………大事な人を!!」
ムサシに負けずと、ルナも鋭く睨みながら強く言い放つ
今この地にて、愛する者を助けようとする1人の女が巨悪に立ち向かう
「何の事?」
「誰それ?」
前に、巨悪だと思われている双子の姉妹が間の抜けた声を出してしまう
「アナタ達の雇い主なのか、それとも取り引き相手か分からないけど
ギザツに誘拐された男の人の名前よ!!」
「「……………はぁ?
誘拐ってなに?ギザツって誰?」」
「えっ……!?」
双子らしくハモった反応にルナも間の抜けた声を出してしまう
「アタシらに惚けるなとか言っといて、自分達も惚けてんじゃない!!
コジロウのロッカーに入ってた巾着袋の中身がヤバいブツだから、巾着袋ごと中身を見たかもしれないコジロウを誘拐したんでしょうが!!」
「いや……た…確かにヤバいブツだけど」
「ところてんスライムの元を見られたぐらいで誘拐なんかしないわよ!!」
「「『ところてんスライムの元!?』」」
「いったい何の騒ぎだ!?」
『ソォ!?
ソォォォナァァァ!!!』
騒ぎを聞いて何事かと海洞窟から中年の男性が現れると、ソーナンスが慌て始める
『このオッサンが取り引き相手みたいニャ!!』
「取り引き……おぉ!もしやお前らがゼスタさんの使いの者か、随分大人数で来たな」
「ゼスタ…………それアクシズ教団の最高責任者の名前じゃない!?」
「ちょっ!?」
「使いは私達だけ!!ソイツらはあの変態親父を脅す為のネタを探してる文屋よ!!!」
「なにっ!?」
「はぁ!? アタシら文屋じゃないわよ!!」
「えっ……違うの!?」
『と……取り敢えず、全員落ち着いてハニャし合うのニャ』
『ソォォォナンス!!』
<海洞窟内の隠れ家>
「ゼスタのオッサンの指定したロッカーは11ーAで」
『コジロウが使っていたのは11ーBニャ』
「な……なんと……ロッカーを間違えてしまったのか俺は!?
やっちまったぜ……」
「というか前科持ちって、ところてんスライムの販売を押さえられた事なの!?」
「あぁ……前にこのアルカンレティアにある全ての温泉の蛇口から、ところてんスライムが溢れ出す事件が合ってから安全性が確認されるまで突然販売を禁止にされちまって……それでも隠れて販売したが既に2回は補導されちまった
こちとら爺さんの代から、ところてんスライム屋をやってる老舗なんだよ!!!
なのにいきなり販売禁止だなんてあんまり過ぎるだろ!!!!」
「お……お気の毒に……」
「そ……それで、アンタ達は雇い主のオッサンからところてんスライムって食べ物か飲み物か分からないブツの元が入った巾着袋の行方を探すように頼まれたって訳?」
「えぇ……ロッカーを間違えたんじゃないかと思って男装して脱衣所に向かった時に、そこの猫と落書きみたいな顔をしたモンスターが、変態親父が使っていたロッカーの側にあるロッカーを漁っているから隠れて様子を見ていたの」
「そうしたらソコから、ところてんスライム屋さんが何時も隠れ家がバレないようカモフラージュに使ってるエリス教団の教義が書かれてるメモが出て来て
取り返そうとしたけど慌ててソイツらが部屋に戻っちゃったから、部屋の外から聞き耳を立ててたの」
『それでニャア達がところてんスライムの元が入った巾着袋を持って、ところてん屋の隠れ家を突き止めゼスタって親父を脅そうとする文屋と思った訳ニャ………』
「そうなの……ぶっちゃけ言えば、あのロリコンのオッサンが脅されて失脚するなら寧ろ大歓迎よ
いくらあたし達に前科があるからって、ところてんスライム屋さんに支払いのお金をコソコソ渡す闇バイトみたいな事させられるわ、先月買ったところてんスライムの元をアクセルに行ったアクシズ教団のプリーストの所に届ける様に走らされるわ、毎日毎日あたし達の体を野獣みたいな目で見てくるわ、布面積が異様に少ないメイド服を着せてくるし………うぅぅ!!」
「………結構苦労してんのねアンタら」
「まぁ……ところてんスライムの購入がバレても1~2時間のお説教程度で済むから、変態親父の命令通りところてんスライムの元を取り返そうとした訳よ」
『ニャる程ニャ………どうやらお互いに誤解していたみたいニャ』
「その様ね………はぁ……とんだ肩透かし食らったわ!!」
「いやいや待って下さい、それじゃ結局コジロウさんは何処に行ったんですか!?」
『マネマネ!!マンネマッネ!!!』
「あっ!?」
『ナァン!?』
『忘れてたニャ!!』
「もしかしてその人が巾着袋を持ってるの?」
「えぇ……忘れ物としてフロントに届けに行ったら、ギザツって貴族に部屋に連れて行かれそのまま行方不明に………ま……まさか!?」
「そ……その貴族が、変態親父の弱味を握る為に巾着袋と一緒に誘拐したかもしれないわね」
「結局振り出しに戻った訳なの!!!」
『マネマネ………』
『やっぱりその貴族の屋敷を見つけるしかニャいニャ』
「ギザツ様はそんな事しないぞ」
「えっ?」
すると先までところてんスライムが販売禁止になった事を嘆いていた男性が、はっきり言い放つ
「ギザツ様はゼスタさんの友人だ、弱味を握る様な真似かんてしないと思うぞ」
「でも現にところてんスライムの元が入った巾着袋を持ったコジロウを、その貴族が部屋に連れて行ったしテレポートでホテルから脱出してんのよ!!」
「連れて行った…………もしやそのコジロウって男、青紫の髪色で坊っちゃんヘアーの若い兄ちゃんか?」
『そうニャ』
『ソォォォナンス!!!』
「その兄ちゃんなら見掛けたよ、ロビーでギザツ様と話していた」
「何を話してたの!?」
「確か王冠やらコレクションがどうかって………兄ちゃんもだが、ギザツ様も目を輝かせて楽しそうに喋ってたな」
「「………………………へっ」」
間の抜けたムサシとルナの声が海洞窟に反響する
『い……1度ホテルに戻って見るニャ』
『ソォォォナンス!!』
<アルカンレティアのホテル>
「あっ!お客様!」
ホテルに戻ったルナ達を、コジロウがギザツという貴族に部屋に連れて行かれるのを目撃したスタッフが呼び止める
「お探しのお客様が帰られましたよ、何でもギザツ様と趣味の話で盛り上がって自宅のコレクションルームを見せて貰いに行っていたみたいで
今お部屋に戻られ……あっ!?……お客様いけません当館内では走らないで下さい!!!」
「あぁムサシ、ルナさん、マネネ
いやー飲み物を買った時に、ギザツさんって貴族が買ったジュースの王冠が無茶苦茶オシャレだったから譲って欲しいって頼んだら、何とその人俺と同じぐらいの王冠マニアだったんだよ!!」
「「…………」」
『………』
「話してる内に段々盛り上がって、部屋にも招き入れてくれてさ
ギザツさんが持って来たコレクションがコレまた見事な王冠の詰め合わせで
もっと見たいなって俺が言ったら、ギザツさんが付き人の魔法使いに屋敷にテレポートする様に言ってさ、ホテルの人に出掛ける事言わなきゃいけないのに忘れるぐらいテンション上がっちまってて♪
いや~豪邸の1室丸ごとを王冠で覆い付くしてるのには度肝を抜かしたぜ」
「「…………」」
『………』
「そんで話を聞いたら昔王冠集めを知り合い達に知られて笑われてからは、誰にもバレないでコソコソ集めてたみたいでさ
人の趣味笑うなんて最低だ、というか王冠集めのどこに笑う要素があるんだって俺が怒ったらギザツさん感動しちゃって
欲しいって頼んだ王冠以外にも……ほら」
ジャラ ジャラ ジャラ
「こんなに沢山くれたんだよ、いや~太っ腹で良い人だったぜ♪」
「…………………ふん!!!」
「グハッ!!ななな…何すんだよ!?
王冠は人に投げるもんじゃ」
『マネ!!!』
「グハッ!!!マネネまで!?」
「コジロウさん………」
「あぁぁルナさん!?
ダメダメ!!王冠はそんな強く握ったら形が変わっちゃう!!!」
「私達やマネネちゃんが……どれだけ心配したと思ってるんですかぁぁぁ!!!!!」
チィィン
「ギャァァァ!!!!!」
大量の王冠を勢い良くブツケられ
「はらひれ…はらほれ……」
『コジロウ戦闘不能ニャ』
『ソォォォナンス!!!』
「はぁ…………ムサシさん、私達だけでお昼食べに行きましょうか!!」
「そうね!!」
『マンネ!!』
怒涛の勢いで女性陣が出て行く
『ソォナンス!』
『合ったニャ、ほいオミャーさん達が探してる巾着袋ニャ』
「あ……ありがとう」
「ねぇ……大丈夫なのあの人、思いっきり顔面とアソコに王冠ブツケられてたけど」
『自業自得だからほっといて良いのニャ』
『ソォォォナンス!!』
「そう………じゃあ私達はコレで」
「コレでお仕置きされずに済むね、お姉ちゃん」
「キャァァァァァァ!!!!!!」
「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「わぁ!?」
「な…何かしら、凄い悲鳴だったけど」
『ニャんか合ったのかニャ、行ってみるニャソーナンス』
『ソォォォナンス!!』
ホテルの外から大量の悲鳴が聞こえ、ニャースとソーナンスが急いで外に出る
『ニャンだ?』
『ナァンス?』
「すやぁ~」
「ぐぅ~ぐぅ~」
ホテルから出ると、ホテルの周りだけでなく辺り一面全てに大量の人間達や空を飛んでいたと思われる鳥や凶悪な顔をした悪魔の様な生き物達が全員眠りにつく光景が目に入る
「ね…ゆ…寝不足なのかな……」
「そんな訳ないでしょ、誰かがスリープでも使ったのよ」
「こんな寒い屋外で、こんな大人数を何で眠らせるの?」
「知らないわよ!!」
『ニャッ!?
ムサシ!!ルニャさん!!マネネ!!』
『ナァァンスッ!?』
「「『スヤァ~スヤァ~』」」
「オミャーら起きるのニャ!!こんな寒空で寝たら死ぬニャ!!」
「「『スヤァ~スヤァ~』」」
『仕方ニャい………みだれひっかき!!!』
ビリ ビリ ビリ ビリ ビリ
「「『スヤァ~スヤァ~』」」
『ニャニィ!?』
『ソォナンス!?』
2人と1匹の顔を<みだれひっかき>で引っ掻くが全く目覚める気配がない
すると
『ほぉ~コレはコレは、ニャァァースとソォォーナンスかぁ』
『ニャァァ!? オミャーはダークライ!?』
『ナァンスッ!?』
突如もなく現れた煙の様な形をした白髪と死神の様な黒き衣を纏いしモンスター
<あんこくポケモン>ダークライの登場に腰を抜かしてしまう
『しかも私のようにテレパシーではなくぅ、直接人間の言葉を話すニャァァースとは珍しい』
『もしかしてムサシ達を眠らせたのはオミャーだニャ』
『この凶悪な顔をした力弱き生き物達が愚かにも私に戦いを挑んで来てなぁ、返り討ちにしダークホールで眠らせたのだが
新しく手に入れたパワァーを抑え切れず
この街にも飛び火してしまった、早く慣れんとなぁ』
『ムサシ達を起こすのニャ!!』
『ソォォォナンス!!!』
『断る、どうせこの街……いやこの世界の生き物共には全員私の食事となって貰う』
『食事?
訳分かんニャい事言ってニャいで早く起こすのニャ、じゃニャいと痛い目にあって貰うニャ』
『ほぉ……面白いではないかぁ
だがソォォーナンスは中々の強さのようだが、貴様は戦う迄もない雑魚だ………失せろ』
『ニャニィ!!!!
こうニャッたら目に物を見せてやるニャ!!!!
行くニャソーナンス!!』
『ナァン!?
ソォォォナンス!!!!』
『言っておくが確かに私は貴様を中々の強さと言ったが、貴様では私を倒す事は出来ん……絶対にだ』
『ナァン!?
ソォナンス!!!』
『残念だったニャァァ!!
しんぴのまもりがあるソーナンスにダークホールは効かないニャ!!!』
『バカめ、私を眠らせるしか脳がないポケモンだと思っているのか!!
あくのはどぉぉ!!!!』
『そんニャ攻撃、ミラーコートニャ!!』
『ソォォォナンス
ソォナ!?
ナァァァァ!!!!!』
『ソーナンス!?』
『ソォ………ナァンス……』
『オミャーニャんでミラーコート使わニャかっ……あっ!?
しまったぁ!? あくタイプのダークライにミラーコートは使えなかったのニャ!!!』
『だから言ったであろう、ソォォーナンスでは私を倒す事は出来んとぉ
むぅ?』
ダークライの体が大量のロープでグルグル巻きになる
「アナタ結構強そうね、気に入ったわ
(コイツにアクシズ教団を潰させるわよ)」
「あたし達の手下にしてあげるわ
(そうしたら、あたし達とんずら出来るもんね)」
『なにぃ?』
『………よしオミャーら、そのままダークライを捕まえておくニャ』
「何でアンタが命令してんのよ!?」
「まぁ言われる迄もないわ、私達は前に飼ってたモンスターを放し飼いにして痛い目を見たから
今度は首輪でも付けて躾てあげないと」
『躾…………この私をか…………フッハハハ!!面白い!!
ぶるぁ!!!!』
ブチッ!!!!
「ゲッ!?」
「嘘!?」
2人係のバインドで巻いたロープを強引に外す
「この私に対し、対した実力を持たん人間がその様な事を言えるとは片腹痛い」
「キャァァァァァァ!!!」
「ウキョウ!?
グハァァ!?」
突如地面から現れた闇の手に顔を殴られ双子の姉妹は倒れてしまう
『たかがパンチ1発でのされるクズがぁ、私を躾るなど身の程を知れぇい』
(あ……あのダークライ……今まで会って来たダークライ達と全く違うニャ!!
ムチャンコ強いニャ……)
「ぐぐ……良くもやってくれたわね」
『そのまま無様に地に頭<こうべ>を垂れておけクズ共、貴様とそこのニャァァースではぁ
私を楽しませる事は出来なぁい』
「何やら街が騒がしいと思って来て見れば、コレはコレは」
『むぅ?』
「んげっ!?変態オッサ…ムグッ!?」
「ゼ……ゼスタ様……」
ゆっくりとホテルから、聖職者らしい格好に恥じない立派な髭を蓄える中年男性が現れ
その男性に何やら言おうとした妹の口を姉が塞ぐ
「ジャクさん、ウキョウさん、随分と帰りが遅かったですね」
「す……すみません、でもご安心下さい例のブツは見付けましたので」
「それは良かったです、では此方の邪悪なる生物を祓いアルカンレティアを平和にしてから直ぐにアクセルのセシリーさんに届けて下さいね」
「……………はい分かりました」
「ムググ」
『ほぉ……………貴様、かなりの強者だなぁ
感じるぞ………凄まじい……神の力を』
「それはどうも、可愛いロリっ子に言われれば絶頂する褒め言葉ですが
残念ながら我々は悪魔や邪悪なるモンスターの言葉を受け付けない主義でしてね」
((この変態……))
『面白い!!
では私が望む、熱き戦いを「セイクリッド・ハイネス・エクソシズム!!!」ぶるぁぁぁぁ!?』
(((不意打ちした!?)))
「まだまだぁセイクリッド・ハイネス・エクソシズム!!!
セイクリッド・ハイネス・エクソシズム!!!
セイクリッド・ハイネス・エクソシズムゥゥゥゥゥ!!!!!!!」
『………………………………』
強烈な聖なる光を連続で浴びてしまい、ダークライの右半身と顔の半分が消え去り地に倒れ果てる
『す……凄いニャあのオッサン、あのメチャンコ強いダークライをあっという間に倒しちゃったニャ』
「うげぇ………ちょっとやり過ぎなんじゃ」
「いえコレぐらいやらねば、あの邪悪なるモンスターが犯した罪を考えればね」
「犯した罪?」
「あのモンスターの体から」
『フッハハ………』
「むっ!?」
『フゥハハ……フッハハハ
フワァァァァァハッハッハハハ!!!!!!
素晴らしい………素晴らしいぞ!!!
今の攻撃ぃ……実に素晴らしいぃぃぃぃ!!!!!』
メリッ!!
メリッ!!
「ゲェェ!?体と顔が再生した!?」
『ニャニィ!?あんニャ事ダークライは出来ニャい筈ニャ!!!』
「な...…何という邪悪な力………アナタ、一体どれ程の数の『ダァァァクホォォルゥ!!!』しまっ!?
うっ………うぅ」
バタン
「「ゼスタ様!?」」
「……………おぉ………何と素晴らしい平らな胸……ロリっ子万歳……スヤァ~」
「夢の中でも変態なのかよ!?」
「心配して損したわ!!」
『スゥゥ…………』
「………うぅ」
「ん?」
「なんだ?」
「………嫌だぁ………ロリっ子の成長は………嫌だぁぁぁ!!!」
「………どんな夢見てんだよこの変態オッサン」
「あ………あぁ………」
「どうしたのお姉ちゃん?」
「た……助けてぇ……助けてぇ」
「いやぁぁ……」
「助けてぇ……」
「来ないでぇ……」
「こ……殺される……」
「待って!!行かないでぇぇ!!!」
「ギャァァァ!!!」
人間だけでなく鳥や凶悪な顔をしたモンスター、寝ている全ての生き物が全員ゼスタと同じく魘され始める
「何これ………まさか寝ている奴ら全員悪夢見てるの!?」
「ま……まさか、全員一斉に悪夢を見る何てあり得ないわ」
『あり得るのニャ』
「「はぁ?」」
『ダークライは眠らせた奴全員に悪夢を見せる事が出来るポケモンニャ』
『ぶるぁぁぁぁ!!!!!!!!』
『ニャァァァ!?』
「「キャァァァァァァ!!!!」」
突如ダークライが叫ぶと凄まじい地震が起き始める
『素晴らしい……素晴らしいパワァーだ………フッハハハ!!!また1歩、私は神に近付いたぞぉぉ!!!!!』
『か……神に?』
『どぅれぇい……試して見るか
ダァァァクホォォォォォォルゥ!!!!!!!!!!!!!!!』
『ニャァァァ!?
ぐぅ……』
「「キャァァァァァァ!!!
すやぁ……」」
ニャースと姉妹、そして
「すやぁ」
「ぐぅ……」
アルカンレティアの住人
そして
「さぁらっしゃいらっしゃい、イキの良い玉ねぎが入って………ぐぅ」
「すやぁ……」
「ぐがぁぁ……ぐがぁぁ……」
アルカンレティアから5キロも離れたとある街の住人全て
『ぐがぁぁ……』
そして東から逃げて来た氷系のモンスター達も全員眠りにつき、氷系モンスター達のせいであれだけ寒空であったアルカンレティア付近は10月らしい気温へと変わる
『大幅にパワーアップしているな、あの瞳が赤色の連中よりも素晴らしい栄誉だぁ
だが…まだ奴には届かん、もっともっと食わねばならんな』
『アブゥゥ!!!』
『ムキィィ!!!』
『ムゥゥ!?
アブリィィボン……それにオコリザルゥゥ……ぶるぁぁぁぁ!!
何故だ、この辺りの生き物達は全て眠っている筈だが』
大きく口を開き噛みつく<きゅうけつ>をする<ツリアブポケモン>アブリボンと、ボクサーの様な拳で殴る<グロウパンチ>を放つ<ぶたざるポケモン>オコリザルの攻撃を受け止め弾き返すが
何故目の前に居る2体が眠っていないかを不思議がるダークライに
「その子達のとくせいはスイートベールにやるき、眠り状態に決してならないわ」
宙に浮かぶ黒いフードを被った女性が説明する
『コイツは驚いた………まさかこの世界で、トレーナーが居るとは』
「残念だけど私はトレーナーじゃないわ、この子達は確かにゲットしたけどアナタを弱らせる為に利用しているだけだから……そんな人はトレーナーじゃないわ」
『知らんな、私は今まで人間に飼われた事がないのでな
しかしぃ……そのアブリボンもオコリザルも素晴らしい強さを持っているが………それよりも人間、貴様は何者だ?
先程私が食らった人間よりも素晴らしい力を感じる……しかも私好みの闇の力だぁ』
「あら………覚えてくれてないのね、私はアナタの事を忘れた事なんかないのに」
『なにぃ?』
女はフードを外し綺麗な赤髪と美しき顔をさらけ出す
『なぁ!?
貴様……ウォルバクか!?』
「良かった……覚えててくれたのね」
『何故貴様が此処に、まさかこの世界は貴様が収める世界か?
随分と綺麗に再築したのだなぁ』
「違うわ、この世界は私の後輩の女神が収める世界よ
私の世界は……もう無いわ」
『そうかぁ、まぁ致し方あるまい
力があるというのに、戦い方を知らぬ様なクズ共が満盈する世界は私が来ずとも滅亡する運命だったのだぁ』
「…………悪いけど、私アナタと昔話なんかしたくないの
おとなしく捕まりなさい」
『フッハハハ!!面白い!!
今の私のパワァーが神に通用するかを確かめたい、来るが良い
平和の女神ウォルバグゥゥ!!!!』
next story この恐ろしい暗黒ポケモンの捜索に全力を
今回のが今年最後の投稿となります、皆さん今年も応援して頂きありがとうございました
来年も宜しくお願いします、それでは良いお年を