4章コレにて完結
ベルゼルグ王国の平和を誓う式典である大展示会に襲撃を掛け国宝を盗もうとした魔王軍幹部、邪神ウォルバク
多くの人間を眠らせ生命力を吸収し、あわよくば世界の崩壊を企んでいたダークライ
このトンでもないコンビを打ち倒したカズマ達は英雄と持て囃され、多くの人間から感謝を
「……………寒い」
『……………シュン…………ナン!?』
「おぉ、やっぱ体毛あるから暖っけぇな」
『ナママ!!!!ナンマケッ!!!!!』
「今夜だけ……今夜だけお願げぇしますぜ旦那!!」
される事なく
段々と寒くなった10月の夜を薄い毛布1枚で過ごさないとけない為、隣で何故か悄気ているナマケロを抱き抱える
<紅魔の里>
ダークライとの戦いから2日が過ぎた一同は、今めぐみんとゆんゆんの故郷である紅魔の里で休養をとっていた
本来ならば魔王軍の幹部や世界の崩壊という悪行を行ったポケモンを討伐したのならば、英雄として持て囃されるのがファンタジーの王道……オホン!!
持て囃されるのが普通だが
ダークライが魔王軍の幹部であるウォルバクが操る使い魔だと、ポケモンの事を知らない民衆や他の王や貴族達が噂を流してしまい
魔王軍の幹部に王国の平和を誓う式典を中止にされるわ、その使い魔に王都を跡形もなく消滅させられ
住む地を無くした者達の不満、魔王軍に世界を征服されるのではという不安
そして王女であるアイリスでは王や王子の留守を任されるだけの器は無いのではないかという疑心から、国民達がパニックになっており
とても冒険者パーティーの感謝どころではなかった
ソレでもアイリスやその場に居たクレアやレインはカズマ達に深く頭を下げて礼を言ってくれたので、全く感謝されずに不満タラタラのアクアやイブの溜飲は下がったが
カズマとナマケロは、愛しいアイリスが大丈夫かと心配しており
そのストレス発散や戦いの疲れを癒す為、そして戦いが終わってから何処か様子がおかしいめぐみんの為に彼女の実家にやって来たのであった
「アイリス………大丈夫かな?」
『ナマ、ナンマケナッ!ナンナンマァ!!!』
「お前がアイリスの側に居たらアンチ発言する奴ブン殴っちまうだろ……只でさえクレアの奴が首切り落とそうとしたりティアラが机投げたりで大変らしいし、コレ以上アイリスの胃に攻撃はダメだろ」
『……………シュン』
「まぁダクネスや有名人のミツルギが弁解に行ってんだ、何とか収まんだろ絶対」
「中々大変だと思うけどね」
「……前から言おうと思ってたけどよ………潜伏使って夜中の窓から中に入って来るの止めろって心臓に悪い、堂々と中から入って来いよクリス」
「そんなの誰かに見られたら、あたしが夜這いしてるみたいに見られちゃうでしょ……」
「俺は構いませんよ、エリス様になら夜這いされようが美人局の目に合っても
ってのは嘘です、そんな目で見ないでくださいエリス様」
「…………この家で内緒話はしにくいんだから、クリスでお願い」
めぐみんの実家のボロ家の評価を最低限のオブラートに包むと、クリスは窓際に座る
「そろそろ戻って来て欲しいって部下達から連絡が来てね、今から仕事場に戻るからお別れに来たんだ
皆寝てるからサトシ達にはスマホのメッセージに入れておいたけど、君とナマケロは夜行性だから絶対起きてると思ったよ」
「ほっとけ……………つうかこんな夜中から出勤させられるとか、俺ぜったい神様になりたくねぇ」
「コレでお給料がある訳じゃないからね、超ブラック起業だよ……はぁ……本当はメロエッタと一緒にウォルバクを探しに行きたいのに」
『ナマ?』
「……………ちょっと待て、アイツ死んでねえのかよ?」
2日前、めぐみんの爆裂魔法によりウォルバクは跡形もなく消え去った場を見ていたカズマとナマケロが呆気に取られる
「死んだよ……肉体が滅んだのは間違いない、でも部下に聞いたら魂が来てないんだって」
「………アレか、現世に恨みや未練が合って成仏出来ず浮遊霊になったとかか?」
「恐らくね、だから早く見つけて眠らせてあげたいんだ
先輩をアンデッドみたいな腐れたゴミみたいな生き物にしたくないから………」
「ソレで昨日からメロエッタの姿が見えない訳か
(エリス様って本当アンデッドとか幽霊に対しては辛辣になるな……)」
「うん、ごめんね黙ってて」
「良いよ、アイツが知ったら益々雲っちまうから言わなくて結構だ」
「そうだったね……あぁそうだ、めぐみんと言えば彼女にあたしの本名を明かしちゃってさ
カズマ達とサトシ達とロトム以外には言わないでねってアレから直ぐに言ったけど、念の為にもう1度言わないでって言ってくれるかな?」
「へーい了解しやした」
「ありがとう……カズマ」
深く頭を下げる
「別に確認するぐらい簡単なんだし、そんなオーバーなお礼しなくても」
「めぐみんさんの件ではなく、ダークライやウォルバク先輩の件です……本当にカズマさんやダクネス達には何時もお世話になって」
クリスではなくエリスの声色や雰囲気で話す
「そう言って頂けて光栄です
でもこの数ヶ月はダクネスの結婚騒動を始め色々有りすぎたんで、暫くは前みたいに屋敷でノンビリしながらクエストやポケモン集めやりたいんで
頑張ってお仕事して俺らに楽させてくだせぇ」
「……………君は本当に正直だね………まぁでも確かに此処最近はあたしが持ち込んだ件に皆を振り回しってばっかだったし、魔王退治まで追加しちゃったしね
OK、頑張ってお仕事してくるよ」
クリスの口調に戻り窓から身を出す
「時間が出来て、また此方に来られたらサトシ達にも改めてお礼を言わないとね」
「スマホのメッセージで良いんじゃねえか」
「こういうのは直接言わないとだよ
またねカズマ、ナマケロ
お休み!」
「おうお休み、気ぃつけてな」
『ナマナンマァ』
<次の日 紅魔の里 集落前>
「何ですって!?
ゆんゆんの家の晩ごはんに、お刺身が出た!?」
「えぇ、ゆんゆんのお父さんが
ゆんゆんが外から人間のお友達を連れてキタァァァって張り切っちゃって、奮発して速達で届けてくれたのよ
凄く美味しかったわねマフォクシー♪ユキメノコ」
『メンノッメノ♪』
『フォクフォ………フォクシィ……』
「まだ気にしてるの?
大丈夫よサトシなら、小説のネタになる話を語ってるだけって言ってたでしょ」
「ねぇねぇ今夜はアタシとイブがお世話にならせて貰うって、ゆんゆんに伝えて頂戴ねママ!!!」
「ゆいゆいさんに、こめっこの面倒は女神のアタシに任せなさいって啖呵切ってたのに………もう投げ出すのかしら」
「ヤングケアラーだわ!!!!!
自分だけ美味しい思いしてアタシ達に小さい子の面倒を押し付けるなんてヤングケアラーよ!!!!!!
誰か児相呼んで来て!!!」
「止めろ児相呼ばれたらお前や俺の方がアウトになるぞ、一応セレナは10歳なんだからよ」
「一応って何よ!!普通に10歳よ!!!
ゆんゆんには言っておくけど、もしお泊まりがOKならちゃんとユキメノコと一緒に食器の片付けや家事のお手伝いやらなきゃダメだからね」
「はーい♪」
『オシャマリマ!』
「(10歳に言いくるめられる女神………やっと何時もの光景が戻って来たぜ)
そういやめぐみん、まだおふくろさんと親父さん……というか里の大人達帰って来ねぇのか?」
「えぇ、まだ庶民の住宅エリアの半分しか修復出来てないようですし
コレは時間が掛かりますね」
2日前から紅魔の里は大人達が全員王都の方に出稼ぎに向かった
紅魔族は土や岩を魔法でゴーレムや悪魔に変化させ、ソレらに大工仕事をさせる事が出来るので
金欲しさ……ゴホン!!!
国民としての責務を全うする為に、悪夢から目覚めたばかりにも関わらず王都の修復に大人達は全力を注ぎに向かったのである
「シルビアの時は3日で里を全快したってのに、今回は時間掛かんだな」
「里と王国最大の都市では時間の掛かり方が違いますよ、何より半壊で済んだ此方と違い向こうは建物が跡形もないぐらい全壊ですし地盤すら崩れてますから」
「姉ちゃん姉ちゃん、仕事終わったら家、金持ちになる?」
「かなりの謝礼金が出るでしょうし、金持ちとは言われずとも暫くは3食安定して食べられるはずですよ」
「オカズ2品付く?」
「勿論」
「楽しみ……ジュルリ」
バルスリンと、何故か2日前からバルスリンの頭に乗り続けるちょむすけを頭に乗せ
妹のこめっこの手を握りながら、めぐみん達は里内の集落に到着する
「そしてドドンと向かって来たキュレムに向かい、聖騎士の力をグワァァンって覚醒させて挑もうとしたけど
キュレムのババァンって技から俺達や仲間達をバサッて庇ってくれたんだ」
「ほぉ、実に勇敢な聖騎士だ
1度は怯え逃げ出した敵を前にし挑むだけではなく、人間や仲間を庇うとは実に立派だ」
「でしょでしょ♪」
「ソレで、凍てつく竜の攻撃をその身に受けた聖騎士はどうなったのだろうか?」
「その攻撃を何と」
「もう2日経つというのに、全く熱が冷めてませんねあの2人は」
集落の端の方で、サトシとあるえの会話を聞いていた同級生達に声を掛ける
「あっ、めぐみん!」
「お早う」
「凄いんだよあるえ……私もあの子の話聞いたけど、擬音や抽象的な説明ばっかりで全然話が頭に入って来ないのに」
「素晴らしい、実に胸が湧き心踊る戦いの結末だ!!!」
「話の内容完璧に理解してるんだよ……」
「君の飼い主さんと波長が合うのかなピカチュウ?」
『ピィカァピ……ピカァチュ♪』
ねりまきに抱っこされながら、ピカチュウは相棒がノリノリで冒険談を語る姿を眺めながらケッチャプを飲む
「…………可愛い♪」
「次は私の番よねりまき、あぁ……キルちゃんやこの前の感謝祭で見たけど……ポケモンってモンスター達って可愛いわね♪」
「キルちゃんや、めぐみんの所のバルスリンだっけ?
その子みたいに姿が変わるとかカッコ良いしね」
「ならアナタ達にもボールを分けてあげるわ」
「「「えっ?」」」
「ちょとアクア!?」
「良いじゃない、アクセルの冒険者達に上げたんならこの子達に上げたって」
『アゥアゥ』
「どうせダスト達に言ったみたいに水タイプのポケモンゲットの横流しのパイプを広げるのが目的なんだろうが………まぁでも、この辺りに今はポケモンは居ないみてぇだが
俺らが帰ってから住処変えた奴らが紅魔の里の近くに来るかもしんねぇし、渡しても良いんじゃねえか」
「で……でも簡単に渡したら、テストを受けたリーン達に申し訳ないじゃない」
「そ……そりゃまぁそうだけどよ……」
「ちょっとカズマさんしっかりしなさいよ!!
引きニートがレスバに負けちゃ存在価値が無くなるじゃかい」
「良くもまぁ味方しようとする奴を貶せんな!!!!」
「私欲しい!!欲しい!!」
「私も!!!」
「お願い!!必ず大事にするから!!」
「うっ…………ま……まぁ……アクセルの人達よりかは、まだ安心出来る……かな」
「……………アクアよりお前みたいな奴に貶される方がアイツらダメージ受けるぞ」
「でも本当の事でしょ……分かったわ、めぐみんやゆんゆんにはお世話になったし
同じ一族の皆さんにも渡しますね」
「「ありがとう!!」」
「サンキュー!!
ゆんゆんから聞いたわよめぐみん、ポケモンって戦わせるのよね」
「えぇ」
「だったらアンタには学校の成績で散々負けて来たけど、ポケモンでの戦いならアンタにだって勝てるって訳ね
我が名はふにふら!!紅魔族随一の弟思いにして、最強のポケモン使いになる者!!!
今度こそ必ず勝ってみせるんだから!」
「…………ポケモン使いではなくポケモントレーナーですよ、間違えてはダメですよふにふら」
「だから私はふにふら……って!?合ってる!?」
「なんです、自分の名前呼ばれたぐらいで大袈裟ですね」
「だって何時もアンタ、わざとなのか本気か分からないけど別名言うじゃない」
「そうでしたっけ、まぁ良いじゃないですか名前呼ばれたんですから」
「う……うん……」
『バケ………』
「めぐみん………まだ」
「…………何時もなら最強のポケモントレーナーになるのは我だとか抜かすのによ
(まぁ……サトシやセレナみたいに直ぐには立ち直れねぇか)」
「HEY!ロトム!!!」
シーン
「HEY!ロトム!!!
何処に居るの!!!!」
『ごめんロト!!
紅魔の里は珍しい本で溢れてて夢中になっちゃったロト、それで何の用ロト?』
「この子達にボールを上げるからポケモンの見た目を見せてあげてちょうだい
良いかしらアナタ達、今から見せる子達の中にある水タイプってポケモンを見掛けたら必ずゲットしなさい!!!そしてアタシに捧げるのよ!!!!!」
『オシャマァリィ!!!』
『ピィ♪』
『で?』
『だ……だから昨日も言ったでしょ、僕らの今までの冒険談を語ってるだけで色恋沙汰の話も無ければ同じ部屋で寝たりとかもないって』
『………砂漠の時みたいな事は絶対止めてね』
『分かった……分かったから杖を下ろして!!!』
<その日の夜、めぐみん家>
「……………本当寒くなって来やがったな」
『ナマァ!!』
「わぁってるよ……たっく、抱っこされたらお前も温かいだろうが」
『ナンマケ、ナマナマナンマナケナマァン』
「いや確かに寝床で抱かれるなら異性の方が良いけどよ」
コンコン
「あん?」
『ナマ?』
薄い布1枚を被り、今夜はナマケロの体温すら味わえず寒い夜を過ごしていたカズマの部屋の戸がノックされる
「カズマ……入っても良いですか?」
「なんだ?何か用事か?」
「…………えぇ」
「ふぅん……入って来いよ」
戸を開けると、パジャマ姿でバルスリンとちょむすけを抱っこしためぐみんが中へと入って行く
ボロボロの布団を持ちながら
「ふぁ!?な……なん…なんだよ布団なんか持って来て!?」
「寒いじゃないですか……だから」
「マ……ママが居るだろ、炎タイプのマフォクシーと一緒の方が温っけぇぞ」
「あの子達はもう寝てます、流石に仲間といえど眠ってる者の部屋に無断で入って布団に侵入はマズいでしょ」
「だだ……だからってよ」
「前に里に来た時は、あんなに私と寝たがっていたのに…………もしや王女様に心変わりしちゃいましたか」
『ナマッ!?』
「アイリスは妹だ!!そんな感情持たねえよ!!!!
痛い痛い痛い痛い!?止めろナマケロ!!噛み付くなぁ!?」
「なら良いですよね」
ナマケロに噛み付かれ悶えるカズマの隣に横たわり、バルスリンとちょむすけを抱っこする体の上に布団を掛ける
「なんだよ…なんだよ……お前こそ前は一緒に寝るの嫌がってたくせに、今回はなんだよえらく積極的じゃねえか」
「だって前に言ったじゃないですか、私はカズマの事が好きだって」
「………………良いのか………良いんだな………言っとくがな、お前は俺をヘタレだと思ってるみたいだが俺だってやる時はやんだぞ思春期の男だぞ………こ……このまま………お前を押し倒してやっても良いんだかんな!」
「どうぞ、今日はその覚悟で来ましたから」
クスクスと魔女の様に笑いながら、更にカズマの方に身を寄せる
「……………………」
「押し倒さないんですか?」
「………………ば……バルスリンとちょむすけ抱っこしてるだろ、そんな状態の奴を押し倒せるかってんだ」
『ナンマケナ』
『パケチャパ』
『ンニャァァ~』
(お前らぁぁぁぁ!!!!!行くなぁぁぁ!!!!)
空気を呼んだナマケロの合図で、ちょむすけを乗せたバルスリンがめぐみんの手元を離れ別の部屋に向かう
「バルスリン達は空気が読めますね」
「………お……お…お前本当なんなんだよ、思春期の男おちょっくったらとんでもない目に」
「どうぞ」
「お前ダクネスだな!?
ダクネスが化けてんだな!?」
「落ち着いてください」
「お……落ち着けるかよ!歳近い女子に好きだって言われて迫られてよ!
(佐藤和真しっかりしろ!!!普段のお前なら女子に迫られたらハッスルすんだろ!!!獣になれ!!!獣になれ佐藤和真!!!
ってどさくさ紛れに背中を触るな!?)」
「カズマ…………こっち向いてくださいよ」
「(……………ごめんなさい獣になれません、俺は童貞のヘタレです)
こ……此方の角度じゃないと寝れねぇんだよ」
「そうですか……じゃあ」
反対側を向くカズマの背中に吐息が掛かる
「このままで構いませんよ」
(どうしてこうなった………俺はナマケロと一緒に、今夜もこの薄い布切れで寒い夜を過ごしてたんだ
それが何だ……めぐみんに体を密着され……こ……コイツの吐息や体温で……あ...熱い………ヤバい……このままじゃ俺のエクスカリバーがエクスプロージョンしちまう!!!!!)
「カズマ」
「ビクッ!!
にゃんだ!?
(チキショー!!噛んじまった!!!)」
「カズマは私の事好きですか?」
(酔ってんだな!!そうだそうに違いねぇ、親父さんの隠してたシュワシュワを誤って飲んだんだ間違いねえ!!!)
「どうなんですか?」
めぐみんの震える手がカズマの背に付く、どの様な返事が彼から来るかが不安である事の証である
「……………………す…………好きです」
「……………何処が好きですか?」
「…………………………」
顔は赤くなり背中に汗が流れる
「…………………爆裂魔法が好きな所」
「はぁ?」
(しまった!?ハズレ引いちまった!!!!)
冷静な考えが出来ない程、今のカズマは混乱していた
「……………フフフ……フフ♪
やっぱりカズマはヘタレですね、爆裂魔法を褒めれば何とか場が収まると思ったんでしょ」
「うっ…………うるせぇ……」
「私は……そんなカズマのいい加減な所が好きです」
(何でそんな所なんだよ!?
いや……俺ミツルギみたいにイケメンじゃねえし、王族や貴族じゃない小金持ちだしサトシみたいに聖人じゃねえけどよ)
「自分の実力を分かっていて強敵を前にしたら誰かを守ろうとするでなく、直ぐにダクネス達の後ろに隠れ私やサトシに戦えと言ったり
何だかんだで人助けをする事もあれば、小金を稼ぐ為に悪い事もする中途半端な人」
(あれれ~?
褒められる流れじゃないの~?)
「借金があれば真っ先に働きに行くのに、安定したら家に引きこもる
仲間想いかと思えば平気で仲間をトレードや人身売買に掛けようと企む鬼畜っぷりもある、アクアと一緒にバカな事をやったり」
(…………真実だから文句言えねぇ)
「でも……必ず困った仲間を見捨てない、文句を言いながらも助けてくれる素直じゃないアナタが……好きです
本当ならアナタもナマケロと一緒に王女様の所に行って彼女の名誉を回復したい筈なのに、落ち込んでいる私や……ポケモンに手を掛けたセレナやサトシの為に側に居てくれる………優しいカズマが大好きなんです」
「やや…止めろ!!!急に褒めまくん…………な」
貶される流れから一気に褒められ、照れ隠しから彼女を止めようとめぐみんの方を振り向くと
めぐみんの目尻から涙が溢れていた
「お……お前無理してんだな!?
別に無理に褒めなくたって良いんだぞ、俺は俺という人間を一番良く分かってんだ
ダメな部分の方が多いってのも自覚してっから、そんな無理やり言葉を絞り出さなくても」
「ち…違います!
こ……これは……」
目尻を指で拭いながら、めぐみんは仰向けとなり天井を見上げる
「ちょっと…昔話に付き合ってくれませんか、コレを話したら……もう大丈夫だと思いますから」
「…………………あぁ」
彼女と同じく仰向けとなり天井を見上げながら耳を澄ませる
「前にセレナに話しましたが………私がこめっこと同い年だった頃に、里に封印されていた邪神を復活させてしまい」
以前セレナに話した幼き頃の思い出話を語る
黒い巨大な怪物に襲われた事、そこをウバ……ウォルバクに助けられた事、その救出方法が爆裂魔法であり、ソレを見て己の夢が決まった事、爆裂魔法の習得方法を教えてくれた事、助けてくれた恩人に習得出来た己の爆裂魔法を見て貰いたく彼女を探しに旅に出た事を
そして無事に再会し
彼女の正体を知った
「あの人は私を助けてくれた恩人で、夢を見つける切っ掛けを作ってくれた師匠……なんです
でも………でも…………あの人はダークライを使って私の家族や里の皆……この世界すら破壊しようとする………魔王軍幹部の邪神でした」
声が震え始める
「許せません………絶対に」
「そうだな」
「あの人は倒さなければならない」
「あぁ」
「……………でも
私にとって間違いなくウォルバクは恩人で師匠でした………私は…………そんな人を…………この手で………とんだ恩知らずですね私って」
「………俺が地元で引きこもりのニートやってたのは知ってるよな?」
「えっ?
え……えぇ……アクアと言い合ってる時に良く言ってましたね」
キョトンとした顔になりながらめぐみんが返事を返す
「お前も学校に行ってたんなら学費がとんでもないのは知ってるだろ、親が高い学費払ってくれてんのに学校に行くのが面倒臭くなって1日……2日……どんどんズル休みする様になって終いには学校に行かなくなった
どうでい、綺麗な程に親不孝の恩知らずだろ」
「…………………」
唖然とするめぐみんを見ながらカズマは話の続きを口にする
「それによ
お前は自分の事を恩知らずだって言ってるが、ウォルバクの片割れの封印を解いてやったのはお前だろ?
なのにウォルバクの片割れは封印を解いてくれた恩人のお前を襲おうとした、そこをアイツが助けた……当然だよな助けてくれたチビッ子を襲おうとしてんだから
だからお前がアイツに恩を感じる必要もないってこった、3日前だってアイツから先に俺らに爆裂魔法撃とうとしてたんだから正当防衛だ
お前が気に病む事なんか1つもねぇ………だからまぁ……あれだ……そのぉ、悩む必要もねぇお前が恩知らずだってウジウジされたら
何年も親に無駄金払わしていた俺なんか、お天道様の下歩けねえぜ」
「……………ふふ………ハハハ!」
「いやウジウジするなとは言ったが笑うなよ……」
「すみません……バカにしてる訳ではありませんが、そんな事を息子にされていたご両親が気の毒だなってのと
こんな状況で真面目な顔で恥ずかしい過去を話してくれたカズマが……おかしくって……ふふ」
「人が必死に打ち明けた過去笑うな!!」
「でも……おかげでスッキリしましたよ、何だか肩の荷が下りた気がします」
「おうおうそうですか、俺の黒歴史聞いて元気になってくれたんなら
もうウジウジすんじゃねえぞ、話した俺がバカみてぇだからよ」
「分かりました
フフ♪」
「もう笑うなよ、流石にそう何回も笑われたらキレるぞ」
「いえ……別世界の存在や女神エリスの事と違って、カズマの黒歴史はアナタと私だけの秘密だなと思ったら嬉しくて
教えてくれてありがとうございますカズマ」
「それらと俺の黒歴史じゃ秘密の次元が違い過ぎだろ………まぁとにかく、もうウジウジすんのは」
チュ
何かがカズマの頬に当たる
「つぅぅぅ!?」
「コレは御礼です♪
さぁもう時間も時間ですし、寝るとしましょうか
何だか安心したら……一気に眠気が……」
「待て待て待て……おまっ……ちょっ………黒歴史の対価に渡される物じゃねえだろ……こ……こういうのはもっとロマンチックな」
「お休みなさい」
「つうかナチュラルに此処で寝ようとすんな!
本気で襲うぞゴラァ」
「どうぞ」
「うっ…………うぅ………つぅ!」
薄い布切れを被る
(なにヘタレてんだ佐藤和真!!!
前と違って今回は向こうから迫って来たんだ、しかも...…頬っぺに………コレはサインなんだ……やっても良いってめぐみんからの
此処でヘタレたら男じゃねぇ…………覚悟…………決めんぞ)
勢い良く布切れを剥がし
「めぐみん」
めぐみんの背に手をやる
「がぁぁ~!!ぐぅぅ~!!がぁぁ~!!ぐぅぅ~!!」
「爆睡してるぅ!?
おまっ……思春期の葛藤返しやがれ!!」
ヨダレをたらしながら、めぐみんは夢の世界に旅立っていた
「…………………………はぁ…………ちょっと熱冷ましに行こ」
上がってしまった体温を冷ましに、部屋を出て庭に向かう
すると其所には先程空気を読んで出ていったナマケロ達が
『バケチャ?』
『ナママ、ナンマケナン?』
「あんにゃろうなら爆睡中だ」
『ナンマケ!?』
「知るか、たくアイツ……人をその気にさせやがって
まぁ……でも明日からはもうウジウジはしなくなるだろうし、今回は許してやるか」
『ナンケ、ナマナンマケ……ナママンナ』
「早く行動した方が良いって………お前はマフォクシーかよ
大丈夫だ時間はたっぷりあんだからよ、あぁそうだナマケロ
クリスから聞いたウォルバクの件は、めぐみんには言うなよ
じゃないとまたウジウジするかもしんねぇから」
『ナマナマ』
『バケチャ、パンパケッ?』
ちょむすけを乗せたバルスリンが首を傾げる
「ウォルバクの魂が、まだ現世をさ迷ってるかもだってさ
アイツに言うなよ」
言葉は分からなくとも彼女が何を言ってるかは今のジェスチャーで分かった為、バルスリンにウォルバクの事を伝える
【そうね、言わない方が彼女の為だわ……もう私の事なんて忘れて生きるべきだから】
「だろ、アンタの事なんかさっさと忘れて何時もの爆裂オタク………………ん?
頭の中から声が………でもメロエッタの声じゃねえな」
『ナマッ?』
突如頭からメロエッタとは別の声が聞こえ、カズマだけでなくナマケロも辺りを見回す
【此処よ】
『パンプッ』
声がした瞬間にバルスリンが頭の葉っぱを回す
「此処って…………てかこの声………まさかウォルバクか!?」
【そうよ、私は今バルスリンちゃんの中に居るわ】
『ナマケッ!?』
「マジかよ!?
お前、生き物の体乗っとるとかやってる事が悪霊じゃねえか」
【待って待って、乗っ取ってなんかないわ
この子が3日前に爆裂魔法を受け、肉体から離れあの世に向かう私の魂を食べっちゃったの】
「………いやいや………いくらソイツが大食いだからって、魂まで食わねえよ」
「あらロトム君……ちゃん……えっと………あの子から聞いてないのかしら、バケッチャやパンプジンは生き物の魂を体内に入れて死者の国に連れて行けるのよ」
「何それ怖ぁ!?
バルスリン様スミマセン!!コレからはアナタ様やめぐみんの爆発を邪魔しませんので、俺にそんな事しないでくださいね!!!」
『パンケバン♪』
【勿論です……だそうよ、大丈夫よ連れて行けるのはあくまで死者だけだから】
「あぁそうなのか………おいバルスリン、今回の件で分かっただろうがだいばくはつ以外の技やっぱ本格的に使おうぜ
絶対そっちの方が良いって『バァァ!!』ぐはっ!?」
『ナマァ…………』
【私が何回言っても聞いてくれないわ………まぁ当然よね、めぐみんちゃんを辛い目に合わせた奴の話なんて聞く気にはならないわね】
「い……いや……コイツが単純に爆発が好きなだけのオタクなだけだろ」
『パンプバケ!!』
『ンニャァァ!?』
「止めろ!!空に連れてくな!!!」
『ナマナンマ、ナマケナッ』
「ちょむすけじゃなくて俺の心配しろ!!
はぁ……はぁ……危なかった…………」
【…………知りたくないの?】
「あん……なにが?」
【今回の事件を引き起こした張本人と、こうやって話せる状況なのよ……何か聞きたい事あるんじゃないかしら】
「……………聞いても良いのか?」
【えぇ……私はバルスリンちゃんが死ぬまで、逃げ出す事もあの世に行く事も出来ないんだもの
隠し事したって何の意味もないわ】
「………………そんじゃあスリーサイズを」
【……………どういう事?】
「何だよ、まさか自分のサイズ測ってなかったのか?」
【いえ健康診断で測ったけど、先ず第一に聞くのがそれなの!?】
「足り前だろ、男なら美女の秘密で先ず知りたいのはスリーサイズってのは鉄板だ
次にスマホの番号にLINEやってるか、後は趣味とか」
【そ……それらは流石にノーコメントで、というかスマホって何?】
「あぁそうか……アンタが女神だったのって大分前だからスマホ知らねえか」
【凄いわねアナタ………私が女神だった事、そんな軽い感じで言えるなんて】
「だって3日前にヤりあってた奴に気を使う必要ねえだろ」
【………………それもそうね】
「そんで上からいくらなんだよ」
【えっと上から…って!!!
どさくさ紛れに聞かないで!!!】
「んだよ、隠し事したって意味ないんじゃないのかよ」
【ソレとコレは別よ...…はぁ……もう自分から話すわ】
「最初からそうしな、ホレ聞いてやんよ」
【………バルスリンちゃんが私の魂を食らったのは、めぐみんちゃんを苦しめた私への罰だそうよ……この中でめぐみんちゃんが天寿を全うするまで見届けなさい……って】
「良くやったぞバルスリン」
『パンッ♪』
【凄いわね……先まで上空から投棄しようとしていた側とされていた側なのに、ハイタッチするなんて】
「まぁ一応仲間なんでね、良し何か気分乗って来たから俺から質問させて貰うわ」
【スリーサイズはノーコメントよ】
「3度目は、余程面白い天丼ネタじゃないと受けねぇから言わねぇよ
クリス……いやエリス様やメロエッタが、アンタがダークライ使って世界や天界滅ぼそうと企んでた事を今も受け入れようとしてねぇんだ
まぁ俺からすれば上司のミスのせいで自分の大切にしていた場所や人が無くなって、上司じゃなくて自分のせいにされて仕事クビになったらキレるし自暴自棄になるのは分かるけど
でも、俺らがダークライと戦ってる時にアンタは一切邪魔して来なかった」
【忘れたのかしら、私は国宝を盗みに】
「国宝の正体がキルちゃんをメガシンカさせる物だって、エリス様が知ってるなら先輩のアンタだって知ってる筈だろ
つうか巨大化………ダイマックスだったな、それした後も全く妨害して来なかったじゃねえか
それにめぐみんや沢山の冒険者集めたのも、アンタはダークライの餌にするつもりとか言ってたが正直言って俺ら冒険者達呼ばなくても、十分過ぎるぐらい人は集まっていたし
アンタはポケモンの事に詳しいんなら、バルスリンのとくせいの事や覚える技も知ってたんじゃねえか?
なのにソイツをパートナーにしているめぐみんを王都に呼ぶなんて、余程の自信家か……それとも
ダークライを俺らに倒して欲しかった様に見えるぞ」
【………………】
『バケチャ、バケチャンバ』
「どうした?」
『ナマッ、ナマケナンマ
ナマナマンケマ』
「へぇ……アンタが捕まえていたアブリボンってポケモンが、だいばくはつしていたバルスリンを手助けって技で援護してくれてたってよ」
【……………………えぇ…………その通りよ、この世界にポケモン………そしてダークライが居る事を知った私は直ぐに部下達に情報を集めさせたわ
そしてガマゲロゲ達やダイマックスバンドを見つけ、不人気で直ぐに違うクラスに変えたがるモンスターマスターのクラスで中々腕が立つ少年が居る事を知った私はピンと来たわ
彼も別世界から来たトレーナーじゃないかって】
「彼も?
もしかしてアンタ……ウォロって商人の事知ってんのか?」
【アナタも知っているみたいね……えぇ、封印が解けて魔王の元に帰る途中に出会ったの
彼アルセウスから力を授かっているでしょ?】
「あ...…あぁ」
【ソレで私が復活したのを探知して来たみたいよ………と言っても私は復活したばかりで、しかも半身のこの子を封印したから戦える力なんてなかったから見過ごされたわ
何なら軽く世間話もしたかしら、その時に彼が別世界からアルセウスに連れて来られた事を
だからサトシ君もアルセウスに何かしら関わりがある子だと思い、ボールをゲットするがてら彼の実力を見ようとしたわ
まさか……めぐみんちゃんもポケモンを連れ、しかも眠らず仲間を眠らせない技を使える子……バルスリンちゃんをパートナーにしてるなんて
運命だと思ったわ】
「そんでダークライを退治して貰う為に、アイツをゲットして王都に連れて行った…………って事だろうけどよ
アイツをゲットした時点で、もうアンタの勝ちじゃねえかよ
アイツをボールごと魔法で粉々にするとか、火に炙って拷問したりとかも出来ただろ
なのに態々誰かに倒させようなんて事」
【………………カズマ君だったわね、アナタは今の私が何を司る邪神か知ってる?】
「はぁ?
えっと確か………怠惰と暴虐……だったけ?」
【正解
どう?
私の姿を見て喋った身として、アナタは私がそう呼ばわれる様な存在に見えたかしら?】
「………………いいや、今までの魔王軍の幹部の中じゃウィズと同じくらいマトモな大人に見えたよ」
【ありがとう…………でも当たってるわ、その特徴】
「まぁ世界や天界滅ぼそうとか言ってるのは暴虐だけど、怠惰は違うんじゃねえか
アンタ態々サトシ達からボール貰う為に2体のポケモンをダイマックスさせて一緒に戦って信頼得ようとするとか、結構手間掛かる作戦やってたみたいだしよ」
【いいえ………私が女神の地位を剥奪された後、エリスが自分の世界で羽休めして下さいって声を掛けてくれてね
お言葉に甘えさせて貰ったわ………でも、この世界を見ていると………どうしても思い出すの
私が作り、地上の子達と共に発展していった世界を
ダークライに眠らされ、悪夢を見せられながら私に助けを求めてくれた子達の悲痛な叫びや苦しむ表情が
ソレを思い出す度にダークライや、奴を私の世界に送ってしまった神長やソレを庇う他の神々への怒りや憎しみが収まらなくなり自我を失い………いつの間にか世界を支配しようと企む魔王の配下になっていたわ
そしてエリスによって封印され、私は封印場所で数年振りに自我を取り戻したわ
長い長い長い時を闇の中で過ごしていた時………ふと神長達に言われた事を思い出したの】
{たかが1体の生物に滅ぼされる用な軟弱な世界作りをしていたウォルバグのミスだ}
{中々に強き力を持った人間達が居たというのに、戦いの方法を伝授しないとは何と勿体無い……私は前から注意していたというのに全く}
【一番の悪はダークライでも、奴を私の世界に送ってしまった神長でもない………私が……私がちゃんと皆を正しい道に導いていたらこんな事にならなかったんじゃないか………私がすべき事をせず楽観的なだらしない女神だったから……何て遅すぎる後悔をしていたら
急に封印が解かれ、その反動で暴虐と怠惰の2つに体が別れっちゃったわ】
『ンニャァァ~』
「そんで、ちょむすけと別れちまったのか
ん? でもソレとダークライを俺らに倒させようとした話と、どう繋がんだよ?」
【…………ただダークライを殺したって……私は全く嬉しくもない、私の世界の子達は悪夢をずっと見せられながら苦しんで死んでいったのよ………アイツにもあの子達が味わった苦しみを与えたい……じゃないとあの子達が報われないじゃない!!!!!
アナタ言ってたでしょ、アイツは戦争を否定し共に共同し生きて行こうとする人間やポケモンを認めない老害だって】
「あ...…あぁ」
【愚かだと見下していた人や人との共同を願うポケモンの手によって敗れ殺される………どうかしら?
アイツにとっては私やアルセウスに殺されるよりも、何倍もの苦痛と屈辱を味わいながら逝ったと思わないかしら!!!】
「………………そうだな」
【そしてダークライや私を打ち倒しためぐみんちゃんは人々から感謝され崇められるわ
あの子ね、私が復活させてくれたお礼にお願いを1つ叶させてあげるって言ったら
私が使った爆裂魔法を使いたい、私みたいな凄い魔法使いになりたいって言ってくれたの……嬉しかったわ、私の魔法を見て魔法に興味を抱いてくれて……私の事を師匠と言ってくれる女の子にまた会えて
だからあの子に、この私を倒した称号をあげたかったの
このだらしない怠惰な元平和の女神にして、復讐を企む魔王軍幹部の暴虐なる邪神ウォルバクを倒した証を
その為なら私は嫌われようとも、命だって捧げるわ】
「………………バルスリン
ソイツ絶対外に出すなよ」
『バケチャバ!!!!!』
ゆっくりとバルスリン、否……ウォルバクに近付く
「お前がダークライを恨むのも自暴自棄になるのも分かるけどな、だからってお前が望む復讐を誰かにさせんじゃねえよ!
そのせいでウチのパーティーメンバー3人はな、3日前からヘコンでたんだよ!!!
見てたよなバルスリンの中で」
【…………………えぇ】
「だったらバルスリンの言う通り、その中でアイツが天寿を全うするまで見てろ!!」
【…………………………】
強い口調で言い寄られ何も言えなくなってしまう
「そんで……ヘェェクシュン!!!!!
あぁ寒ぅ!!! もう良い、取り敢えずお前はバルスリンの中に居ろよな!!
さっさと部屋帰ろうぜ相棒」
『ナママ、ナンマケ』
「ば…ばか!!寝てる奴にそんな事したって意味ねえだろ、今日は普通に寝るからお前とバルスリンとちょむすけも部屋に居ろ
というか居てください!!!」
『…………ナンマァナンマァ』
<次の日>
『バケバケ、バケチャバ?』
「もうすぐですよ」
里の外れに向かい、バルスリンとちょむすけを連れて行くめぐみん
その手には、石ころ数個に木の枝と髪コップに入った水が握られていた
「ここです」
『バケチャン?』
【ここは……】
見覚えのある風景にバルスリンの中のウォルバクが反応する
「ウォルバクに助けられた場所です」
其所はまだめぐみんが幼い頃に封印を解き、ウォルバクと出会った思い出の場所であった
その場所のとある地面に持って来た石ころを並べ、木の枝を差し紙コップを添える
「さて」
粗末な手作り墓に向かい手を合わせる
「ウォルバク……アナタのやった事は絶対に許せません」
【……………そうよ……許しちゃダメ】
「でも」
【ん?】
「この場所で出会った時や、屋敷で数年ぶりに再会し共にダイマックスしたポケモンと戦った時のアナタは間違いなく私の師匠のウバさんでした
なので私とアナタが会って来た総合時間は、邪神ウォルバクよりもウバさんとしての方が長いので
コレからはそう呼ぶようにしますね」
合わせた手を元に戻し、ペンで岩に
我が師 ウバ 此処に眠ると書く
【めぐみんちゃん………】
「此方の世界で亡くなったのなら、ウバさんの世界の方々には会えてないですよね
そもそも天国には行けないでしょうから、寂しい思いをしていますよね
ですが安心してください!!
アナタに教えて貰った爆裂魔法や、我がパートナーバルスリンのだいばくはつの素晴らしい音色をあの世にまで届けてあげましょう!!!!
だから安心して、お休み下さい
師匠♪」
【……………………あ...……あ………ありがとう………めぐみんちゃん………ありがとう…】
<紅魔の里 入口>
「さあ帰りますよ!!!
そしてセレナ、帰ったらこの数日サボっていた分のレッツ爆裂に直ぐに向かいますからね!!!」
「勿論♪」
「その息です!!
おっとそうでした、カニカマ」
「はいはい何よ……って、ふにふら!!!!」
「そんな事はどうでも良いです、アナタ良くもこの我の前で最強のポケモントレーナーになる等と宣言しましたね
良いでしょう良いでしょう、もしポケモンをゲットしたは直ぐに私に知らせない
その夢を見事に粉々にし!!!愛する弟の前で無様に地べたに這いつくばらせてあげますよ!!!!!!!」
「ムキィィィ!!!!!良いじゃない!!!ヤれるもんならヤって見なさい!!!!!!」
(ウジウジしてる方がアクセルの方々にとっては良かったかもしんねぇな……てか)
「ありがとうサトシ、君のおかげで抜群のインスピレーションが湯水の様に沸いたよ
可能ならば、もしアイデアが枯渇した時はまた話を聞かせてはくれないだろうか」
「勿論♪
俺の方こそあるえの小説沢山読ませてくれて凄く楽しかったよ、また読ませてね」
「任せたまえ」
(アソコむちゃくちゃ仲良しこよしになってんなおい!?
ま…まぁ、あんなプロポーション抜群の女子と一つ屋根の下に3日居てもアイツなら発展する訳ねえか)
『フォクフォ!!マフォクシィマフ!!!!!』
『ピィカァァ!!ピィカァァチュ!!!』
『ナマケナ、ナンマケナンマケナ』
「変な事やってないかの取り調べか………ぷぷwww
普段は俺を取り調べする側なのにザマァないぜSSPwww」
「ほらゆんゆん、さっさとアクセルに我々を送りなさい」
「う……うん、じゃあ私の手を」
パチン
「ぐはぁぁぁ!?」
ゆんゆんの手を握ろうとするめぐみんの手を
『サンナァ』
「キルちゃん!?」
キルちゃんが弾くと、直ぐにゆんゆんの手を握る
「ダメでしょキルちゃん暴力は!!!」
『サンナァイ、サナサナサンナサナ!!』
『ゆんゆんの可愛い手を他人や他ポケに握らせたくないだってロト』
「そ………そんなぁキルちゃんったら♪」
「おいそこ、デレデレしてないで注意しなさい!!」
「あぁそうだった!!
だからって暴力はダメ、もしまた暴力を働いたら……私キルちゃんの事嫌いになるからね!!」
『サナァァァァァァ!?
……………サナァ………サナァ……サンナァイ!!』
泣きながら、サイコパワーで近くのお店からソフトクリームを操り全てゆんゆんの元に
「あわわ!?
嘘よ嘘!!だから泣かないで!!!!デザートを貢がないで!!!!
そんな貢ぎ物なんてなくても私がキルちゃんの事、嫌いになんかなるわけないんだから!!!!!」
『サナサナ!!!!』
「キルちゃん!!!!」
「何か前と逆になってませんかあの2人………寧ろ逆だった時の方がマシじゃないでしょうか」
「うん...……シトロンが居てくれたら、正しい愛情を理解する発明を作って貰えるのに」
「ちょっとそこのイチャイチャキマシー、早く屋敷に連れていって頂戴
さぁこめっこ、屋敷に着いたらサトシさん達と一緒にアタシとイブにゼル帝を加えた新ネタ見せてあげるわね」
『アゥアゥオシャ』
『ピィ~』
「食べ物また出る?」
「勿論!」
「楽しみ~♪」
因みに大人達が留守の為、幼いこめっこはカズマの屋敷で暫く暮らす事に
【ま……まさかアクアったら宴会芸スキルを取ったの!?
それは戦闘が不得意の人が取るスキルなのに……………本当次に何やるか分からない暴走汽車っぷりは変わらないのね………そうだバルスリンちゃん、アクアと言ったらね昔】
『…………プイッ』
【そ……そんな露骨に無視しないで、ほらコレから私達は一心同体なんだから】
『私アナタの事嫌いだから、必要じゃない時は無視するわ』
【完璧に嫌われちゃったのね私……】
『自業自得よ、というかあんまり話し掛けたら私の中にアナタが居るってエリス様って女神に気付かれて成仏させられるんだから慎重に行動して』
【分かったわ………じゃあ今から必要な話をするわね、ソレをカズマ君や皆に上手く伝えてくれるかしら】
『何?』
【あのマニューラとドンカラスの事よ】
『そういえばアブリボンとオコリザルは無事確保出来たのに、マニューラとドンカラスだけいつの間にか居なくなってたってエリス様……うんうん!!クリスさんが言ってたけど
あの子達が何?』
【あの子達は野生じゃないわ、トレーナーのポケモンよ】
『えぇ~?ないない♪
野生のポケモンが偶々アナタからダークライのボールとダイマックスバンドを盗んで
偶々……ダイマックスさせて……偶々隙をついて……脱出……………
絶対背後にトレーナーが居る動きばっかり!!!!!』
【もう少し早く気付いて欲しかったわ………】
『でも誰のポケモンなの?
ボールを渡した人達が邪魔する訳ないし………そうか!!あのパスチャーって科学者だ!!』
【あら知り合いなのかしら?】
『私達がこの世界に来る切っ掛けを作ったトレーナーよ』
【あぁ...…そういえばダークライがそんな事をサトシ君に言ってたわね、そう……科学者なの
通りで】
『何の事?』
【私がボールからダークライを出した時、アイツの体に赤い鎖が巻き付いていたでしょ?
アレは】
<今から1週間ほど前>
{ちぃ……まさかダイマックスを使って来るとはぁ、思ったより粘るでぇはないかぁ}
{はぁ……はぁ……}
{眠らせようにもぉ奴らのとくせいが邪魔し、ダイマックスで押しきるぅ
トレーナーではない女神にしては良く考えた作戦だがぁ……この最強の私には通用せん事を、身を持って知るがぁいい
あくの}
【自分でゲット出来なくても、何時かはアナタ達がダークライの存在に気付いてくれる……直接ダークライのヤラれる所を見れないのは残念だけど
その時の私はダークライにヤラれるのを覚悟したわ………でもその時】
ガシッ!!!
{ぬぅ!?何だぁコレは?
ぶるぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!}
【突然ダークライの体を赤い鎖が巻き付くと、奴は苦しみ出したの】
{な...…なに……?}
{カァァ~}
{ドンカラス……}
{ほぉ……ドンカラスの名を知っていたか、流石は邪神と呼ばれるだけあり博識なのだな}
{だ……誰かしら……アナタ?}
{名乗る程の者ではない、ただ此処に居るダークライを捕獲する貴様の援助に来た}
{なんですって!?}
{ぶるぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
貴様ぁ!!人間の分際でこの私を捕獲するだとぉ!!片腹痛いわ!!!
この様な鎖如きぃで、私を捕獲するなどぉ
ぶるぁぁぁぁぁぁぁ!!!!}
{無駄だ、そのあかいくさりは貴様用に改造し作った特別な物
壊す事は不可能だ}
{ぶるぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ふざけるなぁぁ!!!!}
{邪神よ、貴様がボールを職人により作らせ持っているのは知っている
さあ捕まえたまえ}
{どういう事かしら………私の事を知っていながら、ダークライの捕獲を援助しようだなんて}
{今はその様に思考を巡らせる場合ではないだろう、それとも奴を捕獲したくないのか?
ならば私が代わりに}
{待って!!}
【どういう事かは分からないけど、もしこのドンカラスに乗った男にダークライをゲットされれば大変な事になると私の本能が訴えて来たの
そしてボールでダークライは無事に捕獲出来たわ】
{ほぉ……コレがヒスイ時代のボールか、現物を見るのは初めてだ…………実に……懐かしい}
{アナタ………アルセウスが収める世界の住人かしら、あの男の子と女の子以外にも居たのね
ソレで……何故私に協力を?}
{答える義務はない}
{なら……力ずくで話して貰おうかしら}
{止めておけ、既にその2体のダイマックスは解けた……つまり体力の限界
そして貴様は既にダークライと数時間も戦い続け、疲労困憊の様子
そんな状態で、ダークライを大人しくさせた怪しげな鎖を持つ未知なる存在である私に勝負を挑むべきかそうでないか……分かるだろ}
【彼の言う通り、大幅にパワーアップしたダークライに効いたのなら
今のガス欠寸前の私も、簡単にあの鎖で捕らえられてしまう
何も言わない私に彼はダークライの体に巻き付く鎖の解除方を教えると、ドンカラスに乗って消え去ったわ
間違いなくあのドンカラスやマニューラは、その時の男のポケモンだわ】
<何処かの場所>
「只今戻りまし…………ちょっとパスチャーさんアカギさん、またやり合ったんですか?
あぁ机が割れてる!」
「私は軽く言葉でいなしただけ、物に当たるという下らぬ怒りの感情の対処方を行ったのは奴だ」
「軽く……この私の先祖を貶したのが軽く……だと」
「ほぉ……以外だ、自分以外は下等だと見下しているかと思ったが
没落した先祖の事を大事にしているとは」
「その没落というのを止めろと言ってるのが分からないのか!!!!!
ソレとも言った事を理解出来ない低能なのか!!!!」
「自分は他者を貶すが、自分が貶されるのは許さず怒りの感情を抑えきれない………子孫がこれならば先祖の没落は致し方ないな」
「貴様ぁぁぁぁ!!!!!」
「…………………はぁ」
男はため息を付きながら割れた机を撫でる
「そろそろ止めましょうか♪」
「「つっ!?」」
ニコやかに笑いながら止めるよう促すと、一触即発だったパスチャーとアカギの肩が揺れ時間が止まったかのように体が止まる
「言いましたよね、ワタクシ達が争うのは全てを終えた時
ソレまでは協力しあおうと
忘れちゃいました?」
「…………いえ」
「……覚えている」
「なら良かった♪
まぁ仲良しこよしになれとは言いませんが、コレからは程々にお願いしますね
何しろ沢山のお手伝いさんと作業するんですから」
「という事は……交渉は上手く行ったという事で?」
「えぇ勿論、やはり邪神ウォルバクが居なくなった事で向こうも焦っていましたし
此方に有利な条件での交渉が成立しました、なので上手く行った記念にまたパーティーをしようと思いまして
今度はお二人のリクエスト通りサラダと果物にしておきましたよ、さあ座って座って♪」
元に戻った机に買って来たサラダやフルーツに飲み物を置いていく
「それはありがたい、コレでようやっと外の空気を吸えます」
「ずっと隠れてましたもんねパスチャーさん、ささアカギさんもコップ持って
乾杯しましょう」
「……………ふん」
2人がコップを持つと、中央に座る男が乾杯の合図を取る
「では
祝!! 魔王軍の幹部就任パーティーを初めましょう!!
乾杯!!!」
<カズマの屋敷前>
「じゃあゆんゆん、キルちゃん
アイリス達に宜しくね」
『ピィカァチュ!!』
「うん!」
皆をアクセルのカズマの屋敷に運ぶと、ゆんゆんとキルちゃんは王都に向かう事に
「今の内に精々点数を稼ぎ、族長試練を有利にするんですよ」
「そんな特別扱いなんかされないし、点数稼ぎに行くんじゃない!!!
未来の紅魔族の長として、そして王都の復興を手伝いに行くのは国民の義務でしょ」
「ほぉ……遠回しに我々は非国民だと抜かしましたね」
「ち…ち…違う!!
皆はポケモン集めや、こめっこちゃんのお世話があるんだから仕方ないって分かってるわよ!!!
さぁて王都の前に先ずは里に戻って、あるえ達も誘わないと!!」
「ふふ♪
未来の紅魔族は明るいわね♪」
「何処がですか!?
国民の義務だとか言って、里の人間に労働させようとしてますよ!!!!
落ちろ……滑れ………むぐっ」
「コラ!!ダメでしょ友達なら応援してあげないと!!!」
「おもだひゃはない!!!(友達じゃない!!!)」
『エスパータイプのアナタが手伝えば、早く復興作業が終わるでしょうし
ゆんゆんさんの為に頑張って下さいねキルちゃんさん』
『任せて下さい、愛するゆんゆんの為に私が直ぐに王都を復興してみせましょう
そして一刻も早く試験を開催させクリアしお義父さんを安心させ、そして……娘さんを私に下さい必ず幸せの感情で満たせて見せますとキチンと挨拶してみせますから!!!』
『そ………そうですか…………が……頑張って下さいね、色んな壁にブチ当たると思いますが……アタクシは応援致しますわ』
『ご安心を、どんな壁だろうとゆんゆんサーナイトの私のミストバーストで粉々にしてあげます!!!』
(愛は知能を下げると聞いた事がありますが………本当だったようですわね)
こうしてゆんゆんとキルちゃんと別れた一同は屋敷に入る
「ふぅ...……疲れた、ねぇねぇカズマさん今日は久しぶりにオールでシュワシュワなんてどうかしら?」
「おぉ良いね♪
って、お前こめっこの面倒見るんじゃなかったか?」
「やぁねママが居るじゃない♪
それにアタシがお世話するのはお昼だけよ」
「……………それもそうだな!!!
よーし今夜は飲むぞ!!」
ヤングケアラーと文句を言っていたのに自分はお世話を放置する女神に文句を言わず、目先のアルコールに釣られる
「じゃ……じゃあ私も」
「いやダメだろ、お前はまだ未成年」
「………昨夜で未成年は卒業しました」
「んな訳あるか!!!」
「昨夜がどうかしたの?」
「いえいえ何でも!!
ですよねバルスリン!!」
『バケッ!?
バケバケチャ!!』
【ふふ……可愛い青春ね】
「どうしたの2人とも、まだシュワシュワ飲んでないのに耳まで真っ赤だよ!?」
「本当に何でもねぇ!!!
(そうだった……俺めぐみんと同じ部屋で1夜を……………くそ……今になって興奮して来た)
わ……悪い……俺ちょっと部屋行くわ」
「うん!
どうしたのかなカズマ?」
『ピッ………ピィカァチュ』
「へっ? 階段登っただけで何であんなに焦るんだ?」
「こら待って!!それ着けながら走ったら危ないわよ!!」
『フォクシマフォ!!』
「おっと!! どうしましたこめっ……ギャァァァァ!?」
何故かセレナとマフォクシーに追い掛けられるこめっこが、姉に向かいジャンプすると
彼女の顔を見ためぐみんが叫び声をあげる
『オシャ!?』
「どうしたの!?
あら……ダメよこめっこ、コレはハロウィンで使う出し物の小道具なんだから勝手に被っちゃ
メッよ」
「あぁ……せっかく怖いお面だったのに」
こめっこの顔から、般若のお面を取り外す
「な...…何だお面でしたか………ビックリしました」
『随分と怖いお面ロト』
「当然よ、コレはカズマさんの国じゃ子供を泣かせまくるぐらい有名なお面なんだから」
「そうなんだ……た…確かに怖いな……まるで鬼みたいだし」
『ピィカァピ……』
『メノ?』
「プゥwwwクスクスwwww
やっぱりサトシさんもまだまだお子ちゃまね、それに比べて自分から被りに行くとはこめっこは度胸があって偉いわ
将来はどんな強面の警察に終われても微動だにしない、立派なアクシズ教徒になれるわ」
「おい……人の妹をヤバい組織に入れようとするのは止めて貰おうか」
「ヤバくないわよ!!!凄く安心的でアットホームな環境なんだから!!!!」
【バルスリンちゃん、分かってると思うけど】
『知ってます、こめっこちゃんを入れたりなんかしません』
「良いこめっこ、お面を着けながら走ってはいけません!!
わかった?」
「はぁい!!」
「よろしい、じゃあお面を元の場所にお片付け………あれ?」
『フォクシ、マフォマフォ?』
アクアの小道具のお面を元の場所に戻させようとしたが、肝心のお面は
『メンノォ………』
ユキメノコが持っており、しかも不思議そうに般若の面をガン見していた
「どうしたのユキメノコ?」
『メノ!?
メノメンノォ、メノコメッ』
『初めて見るお面だからつい見惚れてしまったんだってロト』
「見惚れて……」
『フォクシ……』
牙が剥き出しで目は鋭く尖り、長い長い2本の角が装着された面に見惚れたのかとセレナとマフォクシーは困惑してしまう
「あらあらセンスあるじゃない!!
流石は氷の女王様ね、アタシの手作り般若に見惚れてしまうなんて
イブ! ゼル帝! きたるハロウィンは盛り上がること間違いないわ!!!」
『オシャマリマ、アゥアゥ♪』
『ピィピィ♪』
(何故アタクシは、この様な不細工で身の毛がよだちそうな不気味な仮面に見惚れてしまったのでしょうか………仮面……仮面………そういえば
あのダークライによって見せられた悪夢に……確か………そう……居ましたわ、仮面を
翠の仮面を被った……小さな子が)
<カズマの部屋>
「ふぅ...………見張りありがとな相棒」
『ナマケナンマ』
「手拭いてるに決まってんだろ」
ブルブル
「ん? 誰からだ………おっ、アイリスからLINEだ『ナンマァァァ!!!』グハッ!?」
カズマの腹に<じごくづき>を食らわせ、愛しのアイリスからのLINEを見るためスマホを操作するナマケロ
すると
「この野郎……腹は止めろ…昼飯出ちまう所だった……どした!?」
『な...……な...…ナマ………ナマケ!!!!!
ナンマァァァ♪』
自分の頬っぺたを勢い良くつねり、痛みを確認し終えると今度は涙を流しながら大喜びするナマケロに怒りの感情が消え去り心配が勝るカズマの手にナマケロが投げたスマホが乗る
そこには
お兄様、実はワタクシが泊まっているホテルに他の貴族や王達がワタクシに苦情を言いに押し寄せて来てしまい
ホテルの方々や泊まっている皆様にご迷惑が掛かっています
なので王都が復興するまでの間、遠くに雲隠れした方が良いとララティーナが案を出してくれました
ですので暫くの間、お兄様のお屋敷にワタクシも泊まって宜しいでしょうか?
next story 第5章 ポケモン昔話、雪姫様と翠の仮面の鬼の始まりぃ~始まりぃ~オモチを食べて、キビキビ見ていって下さいませ
第1話 この素晴らしい草炎水の始まりの3匹との出会いに祝福と、チンピラ冒険者にポケモンを
次の章タイトルや前回の氷の女王様の悪夢から出てきた奴らで分かるとは思いますが、次回からパルデアポケモンを解禁します!!!!