この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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大変遅くなり申し訳ありませんでした、実は最近メタモンになってカントーでスローライフを送ってまして


なるべく続きを早く投稿するよう頑張りますε=(ノ゚Д゚)ノ


この素晴らしい王女の側近達にポケモンを

 

 

<アクセルの商店街>

 

「早く!早く食べたい!!」

 

「わわっ!?そんなに焦らなくてもお店は無くなったりはしませんよ!?

 

この辺りは人が多いから、走ってはぶつかるかも知れません!!」

 

ドン!!

 

「ギャァァァ!?」

 

「あの頭の固い姉ちゃんみたいに?」

 

「そうそう、あの頭が固い……って!?

 

エクレ様!?」

 

 

「兄貴大丈夫か!?」

 

「痛ぇぇ!?骨が折れたぁぁ!!!」

 

「何だって!?

 

おいおい姉ちゃん、ウチの兄貴になに怪我させてんだぁ!?」

 

「こ……こりゃ手術代と慰謝料をタンマリ貰わないとよ」

 

 

 

「あぁ!?」

 

「「ひぃ!?」」

 

「スミマセン!!! 行きますよエクレ様!!!」

 

 

「お……おっかねぇ面した姉ちゃんだったな……」

 

「当たり屋の相手、良く見てからやんねぇとッスね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ」

 

「何を逃げる必要がある、向こうから先に仕掛けて来たんじゃないか」

 

「ぶつかったのはエクレ様の方ですよ!!!

 

考え事……恐らくアリス様の事を考えながらボーと歩かれて居たじゃないですか!!!」

 

「当たり前だ、逆にお前は何で落ち着いて居られる!?

 

アイリ……アリス様やティアラが心配でないのか!?」

 

「ダスティネス卿やオーティスさん達が一緒ですし、何よりアリス様はエクスカリバーをお持ちなうえにティアラちゃんも戦えますので

 

この辺りのモンスターなど返り討ちに合うのが関の山ですよ」

 

 

「モンスターの事でなく、この町の冒険者達は一癖も二癖も強い……もし2人が奴等に悪影響を受けたら

 

いやそれ以前に、アリス様達の事を本当の妹だと思っている犯罪者予備軍が側に居るんだ……あの男から妙な事を吹き込まれたりしないかどうか……あぁ...心配だ心配だ……やはり後を尾けたい……くぅぅ!!!

 

何故同じく外出禁止にされていたオーティスは一緒に居られ、私は留守番なんだ!?」

 

「オーティスさんはアイリス様のポケモンですし、仕方ないですよ」

 

「なら私もアリス様のポケモンに」

 

「人間を止めないでください!!!」

 

「……お腹空いた」

グゥゥ~

 

「あぁごめんなさい!!

 

ささエクレ様、今の私達の任務はこめっこちゃんのお世話をする事ですし早くマラサダという物を食べに行きましょう」

 

「あ...…あぁ」

 

 

王都が復興するまでの間、偽名を使い帽子や小物を装着した変装で正体を隠しカズマ達の屋敷で暮らす生活をアリスことアイリス達が行い初めて1週間が経過

 

アイリスのお供として共に暮らすエクレことクレア、サマーことレインはめぐみんの妹こめっこのお世話を主に任され

 

お腹を空かした彼女の為にアクセルで話題となっているマラサダ屋に向かっている

 

 

「サマー……お前は疑問に感じないのか?」

 

「何をですか?」

 

「色々あるが、一番はアリス様が奴の屋敷で暮らしたいと言った事だ」

 

「……確かにカズマ様と同じ屋根の下で暮らすのは、アリス様やティアラちゃんの教育上良くないとは思いますが

 

それは我々の考えで、アリス様やティアラちゃんはカズマ様の事を凄く気に入っていますし一緒に居たいと思われるのは凄く当然だと思いますよ

 

それに3日前に文屋の方々がダスティネス卿の屋敷に来ましたし、この場所を選ばれたのは正解だったかと」

 

ダスティネス家が王国の懐刀だというのは有名な為

 

王都が崩壊し今どういう気持ちなのか、返却こそされたが国宝を庶民に使わせたと何処で掴んだのか分からない情報が本当かの確認の為の独占インタビューをアイリスに求む新聞記者達が大勢ダスティネス家の屋敷に押し寄せダクネスの父やハーゲン達使用人が対応に困ったという事件が3日前に起きていた

 

因みにレイン達は知らないが、その時とある記者がダスティネス卿の令嬢が冒険者をしている事や彼女の所属するパーティーメンバーがアクセルの屋敷で暮らしている事を突き止め

 

アイリスがそこに居るのではと突撃しようとしたが先輩の記者に止められる

 

先輩記者曰く、その屋敷には景色が美しい山や野原を爆発させ更地にする事に快楽を感じるカボチャの怪物や頭のおかしい娘

 

深夜だろうがお構い無しに怒鳴り喚くといった迷惑行為を行い、全てを破壊する怪力を誇りながらママみを放つ少女

 

悪名高きアクシズ教が崇める女神と同姓同名な事を利用し、悪質な勧誘を行う自称女神のヤバい女

 

アクセルの店を営む人間全てにケチャップを貢がせ、時折懸命に働いているマラサダ屋の店員に暴行を働き恐ろしい程の電流を浴びせ黒焦げにする凶悪なネズミ

 

件のアイリス王女に喧嘩を売り、悪評など一切無い貴族の屋敷内で大乱闘をおっ始める少年

 

少女だけでなく少年や獣にまで欲情する性癖を持ち、妙なネクタイを恥ずかしげもなくブラ下げ仲間すら金の為なら身売りしようとする外道な悪魔と多種多様のヤバい者達が暮らしている事や

 

アクセルは今やモンスターが我が物顔で出歩く無法地帯である事を教え

 

 

王女がそんな危険な所に行く訳がない、というか危ないから近付くなと忠告し行く事を止めさせるといった出来事があった

 

 

「確かに私には非常に理解出来ないが、2人が奴を信頼しているのは見て分かる……だが

 

王都があの様な事になり民達が苦悩し不安に押し潰されそうな時に、あの御方は自分だけが知り合い達の元で自分のやりたい事をやりたいと言う御方だったか?」

 

 

「…………あっ」

 

王都で暮らしていた民達は今もホテルや遠方の知り合いの元で暮らす事を強いられており、いつ元の生活に戻れるかと不安に感じ過ごしていた

 

にも関わらず王女であるアイリスはダクネスやカズマにサトシといった知り合い達と一緒に楽しい毎日を過ごし、ダスティネス家が援助を行う孤児院に暮らす子供達と遊んだり、領主の仕事があるダクネスの代わりに今日もカズマ達と共に憧れていた冒険者としてクエスト活動やポケモンを探しに行っており

 

何時もの彼女らしくないと、世話役をしていたクレアが感じるのも無理はなかった

 

 

「それにまだ例の件の解決策も見付かっていないだろ?」

 

「え……えぇ……」

 

「………何か嫌な予感がする、やはり我々もアリス様のお側に居た方が良いのではないか?」

 

「で……ですが今はこめっこちゃんのお世話をしないと、それに今アリス様達が何処に居られるか分からないですし」

 

「ならこの子はダスティネス卿に預けよう、場所もルカリオ殿に聞けば分かる筈だ」

 

「えぇ!?

 

(ララティーナもルカリオも忙しいのにダメじゃないってアイリス様に叱られますよ!!

 

と言いたいのに、私の家とクレア様の家では天と地ほどの格差があり文句が言えない…………)」

 

グゥゥ~

「…………お腹空いた……」

 

「うっ!?」

 

「(ナイスこめっこちゃん!!!)

 

とにかく先ずは腹ごしらえを致しましょう、こんな小さな子を飢え死にする訳にはいきませんし……ねっ……ねっ」

 

「わ……分かった、ソレで件の店は何処にあるんだ?」

 

「セレナ様の話では………あっ!

 

アソコです………えっ!?」

 

「まさかと思うが……この大人数は全員アレを買う為に並んでいるのか?」

 

噂のマラサダ屋に着いたが、そこには凄い行列が出来ていた

 

 

「ハロウィンというお祭りが間近なので、今アクセルには観光客が多いとダスティネス卿が仰られていましたが……まさかココまでとは」

 

「どうするんだ、アレを並ぶのか?」

 

「だ...大丈夫ですよ、お店の席に座って食べるだけでなくテイクアウトもあるみたいですし直ぐに番が来ますよ

 

(それにこんなに大人気なら、やはり食べてみたいですしね)

 

こめっこちゃん、マラサダ食べたいですか?」

 

「食べる食べる!!」

 

 

「………はぁ………仕方ない」

 

<30分後>

 

『お待たせしましたのニャ』

 

 

「どれにするんだ?」

 

「取り敢えず先ずは一番人気がある物を、すみませんハニー味を3つと後レモン味を」

 

 

「あぁお客様スミマセン、実は今日の分の材料が無くなってしまって

 

プレーン味2つしか在庫がもう無くて」

 

「2つだけですか!?」

 

「えぇ」

 

 

 

 

 

 

 

『ムサシ、ニャラんでるお客様に謝罪するのニャ』

 

 

「何でアタシがやんのよ?」

 

 

『こういうのは見映えが悪くてもオンニャの人がやった方が丸く収まニャァァァ!?』

 

「この美しい女優に向かって失礼よ!!

 

たっく商売繁盛は嬉しいけど、ここ最近忙し過ぎて他の用事が全然出来ないじゃないの」

 

『ソォォナンスゥゥ!!!!!』

 

 

 

 

 

 

<近くのベンチ>

 

「2つしか買えなかったですね……どうしましょう?」

 

「私は別に興味が無い、お前が食え」

 

「よろしいんですか?」

 

「パンを半分食べた程度で腹は満たせん、私は別の物を食う

 

というか早く食べないと食われるぞ」

 

モグモグ

 

「美味しいけど……………まだ足りない」

 

 

「はっ!?

 

 

いただきます!」

 

 

大食いのこめっこに食べられる前に、レインがマラサダを口に運ぶ

 

ガシッ!!!

 

 

「あれ?」

 

 

『ガツガツムシャムシャ!!

 

フカァ♪』

 

「あぁ!? 私のマラサダ!?」

 

「マルちゃん!?

 

痛ぁぁ!!!!」

 

「すみませんウチの子が!!」

 

『ガゥ?』

 

レインの手からマラサダを奪い、凄い勢いで食らい付くしたフカマルを商人の格好をした女性が押さえ込み同じ格好をした男性がレインに頭を下げる

 

 

「大変失礼いたしました、今の食べ物は弁償させて貰います

 

何処で買われた物でしょうか?」

 

「アソコのマラサダという店だが、今日の分の販売は終了したそうだ」

 

「なんと………ではせめて代金だけでもお返しを」

 

 

「どうするのマルちゃん!!!

 

ハロウィンってお祭りでウチの商品が売れるか分からないのに、無駄な出費使っちゃダメじゃない!!!!」

 

『ガゥ?』

 

「可愛いこっぶってもダメ!!!

 

 

ん? どうしたのお嬢ちゃん?」

 

「サメ…………フカヒレ……ジュルリ」

 

「はっ!?

 

ダメダメ!!

 

確かにこの子は鮫だけど食べ物じゃないの!!

 

というかマルちゃんの体、刃物みたいに鋭利だから口の中切れちゃうわよ!!!!!」

『ガウ?』

 

「あぁ……フカヒレ!!」

 

 

 

 

「おいサマー、さっさと金を貰って別の店に行くぞ」

 

「は……はい!

 

はぁ……食べたかったな」

 

「本当にスミマセン、そんなに楽しみにされていた物を奪ってしまい」

 

「はっ!?(しまった、思わず口に出してしまいました!!)

 

いえいえお気になさらず!!」

 

「いえ、流石に代金だけをお返しという訳にはいきません

 

そちらの紅魔族のお嬢さん、自分の知り合いのめぐみんさんにソックリですが

 

もしや親族でしょうか?」

 

「は……はい、この子はめぐみん様の妹です」

 

「やはりそうでしたか、妹さんと一緒という事はアナタ達は彼女達のご友人という事で?」

 

「えぇまぁ」

 

「おいサマー……」

 

「あっ!?」

 

正体に感付かれると主に迷惑が掛かるので、あまり他人に自分達の正体を知られないよう釘を刺す

 

 

「えっと……めぐみん様……さん達とは冒険者仲間でして」

 

「そうでしたか、では彼女達のお仲間ならばポケモンをゲットされているのではありませんか?

 

最近アクセルの冒険者の方々にモンスターボールを渡されたようですし、もしゲットされているなら代金と一緒にポケモンが喜ぶ品をお渡し致します」

 

 

「我々はポケモンを持ってはいない」

 

「私達の仲間の1人はポケモンを連れていますが、私達は」

 

「おやそうでしたか、めぐみんさん達のお仲間ならポケモントレーナーかと思ったのですが

 

彼女達と一緒に居られるなら知ってると思いますが、ポケモンは人間の生活を助けてくれる子達です………まぁヤンチャな子も居ますが」

 

『ガゥガゥ』

 

「痛い痛い!!!マルちゃんのお肌でスリスリしちゃダメ!!!」

 

「生活を助けてくれる………」

 

「エクレ様?」

 

「ソレだけでなく、共に学び成長する友人となってくれる素晴らしい子達ですので

 

もし機会がアレば貴女方もトレーナーになられてはどうでしょうか」

 

「は……はい、考えておきます」

 

 

「おっと無駄話になってしまいましたね、では代金を」

 

 

「サマー!!!ルカリオ殿にサトシ殿の場所を調べて貰うぞ!!!!」

 

 

「えっ!? エクレ様!?

 

 

待ってください!!!」

 

「あぁ……フカヒレ!!!!」

 

 

「あぁお待ちを!!!代金の支払いを!!!」

 

「店長ストップ」

 

「わっぷ!?

 

マボシさん何故止めるのですか!?」

 

「例え数百エリスでも無駄な出費は控えた方が良いに決まってます!!!

 

ただでさえ売上があるか分からないんですから!!!!!」

 

「あのエクレ様、まだこめっこちゃんがお腹を空かしていますし「お代わり欲しい」ちょっと待っててね……私達もまだ何も食べてませんし、先ずはお昼を食べてからにしては

 

(何とかしてクレア様を止めなければ、私にもアイリス様の雷が落ちてしまう!!)」

 

 

「思い立ったが吉日という言葉があるだろ」

 

「思い立つのが急過ぎますよ!!!

 

先程までお昼を食べてからで納得されていたじゃないですか!!!」

 

「安心しろ、アリス様の警護に向かうのではない」

 

「………はい?」

 

 

 

 

<アクセルから離れた、とある山>

 

「ハッハハハッ!!!

 

さあモンスター達よ、我々に道を開けるのです」

 

『バケチャバ』

 

『ひぃぃぃ!?』

 

『ブギィィィ!?』

 

最近パーティー内での金の消費が激しいので、今日はポケモン探しの傍ら討伐クエストを受け山にやって来たダクネス以外の面々

 

崖が多く、向こう岸に渡る橋もボロい為かあまり人が訪れない場所なので沢山のモンスター達が皆に襲い掛かるが

 

 

「我々は雑魚に用はありません、失せなさい」

 

『バケチャ、バケェェ』

 

 

めぐみんとバルスリン、ついでにセレナの顔を見た瞬間に怯えて引き返していく

 

 

「お前ら……この山のモンスターに何やったんだ」

 

 

「爆裂魔法とだいばくはつの練習に、良くこの場所を使っていたの」

 

「あぁ………ソレで」

 

「ロトム、レーダーに反応はあるか?」

 

『うーん……………反応無しロト』

 

「じゃあこの山にはポケモンは居ないのね………残念」

 

『だがパルデアと呼ばれる地方に住むポケモンにロトムのレーダーが反応しない以上、チェックは怠らない方が良い』

 

「あぁ、知ってるポケモンが居たら教えてくれよバルスリン」

『ピッピカ』

 

『バケ!? バ……バケチャバ』

 

【見付けたら直ぐに知らせるから、教えてあげてね】

 

『…………』

 

【どうしたの?】

 

 

『昨日カズマさんから、最近私よりアナタの方が需要が高くなってるなと言われてムカついてるの………ちょっと憂さ晴らししようかな』

 

【い……今は止めて起きましょう、カズマ君も悪気が合って言った訳……………言った訳…】

 

『口ごもらないでよ!!!!!』

 

『わぁ!? どうしたロトバルスリン!?』

 

『あっ……な…何でもないから気にしないで』

 

 

 

『ロトムさん、その討伐するモンスターの生息地はまだなのかしら?』

 

『ルナさんの話では、もうちょっと奥に生息してるみたいロト』

 

『あらそうですの、まだ掛かるみたいだから頑張って歩いてねぇ』

 

『ヒィィン~♪』

 

飛び疲れた氷の女王様は、メロメロで虜にした馬型のモンスターに股がり移動を行っていた

 

「おおぃ氷の女王様(笑)

 

俺らが乗る馬も頼む」

 

『…………メ~ノッ~』

 

アッカンベーをしながらカズマから離れる

 

 

『お断りだってロト』

 

「通訳せんでも分かる……

 

(にしても今時アッカンベーとは、キルちゃんがアイツの事ババア呼ばわりしてたが本当だな)」

 

「フフ、ユキメノコは本当に女王様みたいですね」

 

「自称だけどな、もし本当にアイツが女王様ならコドオバ過ぎるぞ」

 

「コドオバというのは良く分かりませんが、ご飯の食べ方に馬の乗り方と凄く気品がありますし

 

本当に何処かの王族みたいです」

 

「そうか?

 

俺にはティアラの方が王女様に見えるよ

 

 

それよりアリス、ティアラ

 

お前ら疲れたらアイツに乗せて貰えよ、それか兄貴に」

 

「いえ、お兄様やサトシの様な冒険者やトレーナーの様にワタクシも自分の足で歩かないと」

 

『ティア♪』

 

『ナマケェ♪』

 

「さぁ行きましょう♪」

 

変装の為にサトシから借りた、元々彼が被っていた帽子のつばを摘み後ろに回す

 

 

 

「そっか………あんまり無理しちゃダメだからな」

 

因みにナマケロはカズマから離れアイリスに抱っこされながら移動していた

 

トレーナーではない別の人間、しかも王女に抱っこされる事に最早誰もツッコまなくなる程に日常で自然な光景になっている

 

「アリス達が座らないなら、よっこいしょ」

『アゥアゥ』

 

 

『ヒィィン?』

 

『メノッ!? メノメンノッ!!!!!!』

 

「良いじゃない2人ぐらい、それにアタシ達は水の女神と神何だから軽くて平気よ」

 

『ヒィ………ヒィ……』

 

「ちょっと根性見せなさいよ!!!!」

 

『アゥアゥ!!!

 

オシャァァァァ!!!!』

 

 

『ヒィィィン!?

 

ヒィィ?

 

ヒィィィン!!!ヒィィィン!!!!!!』

 

『メノッ!?』

『アゥ!?』

「グハッ!?」

 

 

 

イブのアクアマグナムによりメロメロから目覚めた馬の蹴りが、下ろした乗客達の顔面に綺麗に直撃し

 

『ヒィィィィン!!!!』

 

馬型のモンスターは何処かに走り去る

 

 

「大丈夫3人とも!?」

 

「痛ぁぁぁい!!!!」

『オシャマァ!!!』

 

 

『メノメノ!!!メンノッォ!!!!』

 

『オシャァ!? オシャマァリィ!!アゥアゥ!!!』

 

『メノッ!?』

 

当然足役の馬を失う原因を作ったアクアとイブに氷の女王様が文句を言うが、もっとちゃんと虜にしろと逆ギレされてしまう

 

 

「お前ら行くぞ」

 

「良いのですか、喧嘩されてますが?」

 

 

「良いんですよ、どうせ」

 

 

『フゥ~』

 

『アシィィィ!?』

 

 

「あぁぁぁイブゥゥゥ!?」

 

 

 

「ああやってイブが凍らされて直ぐに終わりますから」

 

めぐみんが心配そうにするアイリスに説明すると

 

 

 

「アリス様!!!!」

 

『ティアティ♪』

 

「エクレ!? サマー!?」

 

 

ルカリオの波動で居場所を聞き付けたクレアとレインが現れる

 

 

「おいおい、主人の言い付け無視して結局付いて来たのかよ」

 

「我々を犬扱いするな!!」

 

 

「おや? こめっこはどうしたのですか?」

 

 

「すみません………ルカリオ様に皆さんの場所を聞いた時に」

 

 

 

 

 

 

 

 

<ダスティネス家>

 

 

「ええっと……3日後のハロウィンに来る人数は、必要な費用の額は………なな!?

 

こんなに掛かるのか!?」

 

「お嬢様!!!」

 

 

「悪いが後にしてくれハーゲン、私は忙しいんだ」

 

「緊急なお知らせです、ノック様がハロウィンにてお孫様のコルン様の為にどうしてもやって欲しい出し物があると」

 

 

「なにぃ!?」

 

「その打ち合わせがしたいので、時間を開けて欲しいと」

 

 

「うっ………ノック卿には先日サトシが屋敷を壊した件を無かった事にしてくれた借りがある、不粋にする訳にはいかない……ルカリオ!!!すまないが私の代わりに書類のチェックを頼む!!!

 

 

ルカリオ?」

 

 

「ルカリオ様なら、コック達と共にこめっこ様のお相手を」

 

「くぅぅ………何故この忙しい時にクレア殿達はこめっこの世話を任せに来たんだ!!!!」

 

 

 

頭を抱えるダクネス

 

 

「ニヤリ」

 

 

何故か窓の近くの木に登る人間が、ダクネスの溢した文句を聞いて怪しく笑いながら地上に降りる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダスティネス卿には本当に申し訳ない事を……」

 

「……………エクレ、大方止めるサマーをアナタが言いくるめのたね

 

こめっこちゃんの御世話してというワタクシとの約束を破ったばかりか、こめっこちゃんを忙しいララティーナとルカリオに預けるだなんて……ワタクシ本気で怒りますよ」

 

プンプン

 

「(あぁ……頬っぺたを膨らませるアイリス様………何と愛らしい♪)

 

 

申し訳ありません、ですが我々が来たのはアリス様の警護が目的ではありません」

 

 

「えっ?」

 

「じゃあ何なんだよ?」

 

クレアは首を傾げるアイリスや質問するカズマではなく、サトシの方を見る

 

 

「ん?」

『ピッ?』

 

「サトシ殿、我々をトレーナーにしてくれないだろうか」

 

「我々って………エクレさんとサマーさんの事ですか?」

 

「え……えぇ」

 

 

<数時間前、ダクネスの屋敷にこめっこを預け山に向かう道中>

 

 

「ポケモントレーナーになる……ですか?」

 

「そうだ、さっきの商人の男が言っていただろう

 

ポケモンとは人間の生活を助けてくれると、現にオーティスは魔王軍と戦うだけでなく兵達の訓練も手伝いルカリオ殿はダスティネス卿の手伝いを良くやっているだろ?

 

 

だから私達のポケモンに我々に変わりアリス様やティアラの警護を任せたいんだ

 

それに、なりたての私達にアリス様が助言すると言ってくだされば自然に一緒に居られるぞ」

 

「えっと………話が飛躍し過ぎて脳が追い付いていないのですが、取り敢えず我々という事は私もトレーナーになれと言っているんですか!?」

 

「無論だ、お前だって口ではアリス様のご命令に従っているが本心ではアリス様達が心配で仕方ないだろう?」

 

「そうですけど、私達が居なくてもオーティスさんやサトシ様達がお側に居ますし」

 

「お前にはプライドが無いのか!!

 

本来アリス様をお守りする役目を命じられたのは私達だぞ、我々と同じ立場のオーティスはともかく他の冒険者達に役目を奪われて悔しくないのか!!!」

 

「そ……それはまぁ……ですが、我々がアリス様のご命令に反してしまう事をする訳にはいきませんよ」

 

「アリス様は我々に警護をするなと言っていたが、我々のポケモンに警護をさせるなとは言っていない」

 

「それは私達がトレーナーでないからですよ

 

もし仮に私達がトレーナーとなりゲットしたポケモンに警護をさせようとしたら、断られるのではないでしょうか?」

 

「イラッ…………いいや……アリス様はポケモンには甘い、現にあの男のポケモンであるナマケロの警護を許可しているじゃないか」

 

「それは一緒に過ごした時間が長いので信頼関係があるからですよ、今から私達がゲットしたポケモンを同じ様に許可してくれるかどうか」

 

「えぇぇい先から否定ばっかりして、お前はどっちの味方だ!?」

 

「べべべ!!別にエクレ様の意見を否定したい訳ではありません!!!

 

私も……やはりアリス様やティアラちゃんが心配ですし、それに先日の戦いでオーティスさんやルカリオ様

 

皆さんのポケモン達の活躍を見て、私にもポケモンが居れば王都があの様な事にならなかったのではと……考えていましたし」

 

 

「よし!!話は纏まったな、今すぐサトシ殿に赤色のボールを貰いに行くぞ!!!」

 

 

「ちょっと待ってください、確かに考えてはいますが行動するとは私一言も言ってませんよ……って!?

 

エクレ様お待ちください!!!」

 

こうして自分達の代わりにアイリスの警護を任せられるポケモンをゲットする為にという理由は伏せ、先日のダークライとの戦いで活躍したポケモン達の姿を見てアイリスや復興した王都を今度こそ守る為に自分達もトレーナーになりたいと思った事(嘘ではなくコレも本音)を話す

 

「どうだろうかサトシ殿?」

 

 

「俺は良いですよ、ティアラやオーティスを受け入れてくれたエクレさんやサマーさんならポケモンの事を大切にしてくれるだろうし♪」

 

 

「うっ………」

 

「エクレ様………サトシ様の純粋無垢な笑みを見ると……す……凄く申し訳なく感じます」

 

勿論アイリスや復興した王都を守るという考えは本当だが、一番の狙いである自分達の代わりに仕事をさせようとする完全な私欲の理由でポケモンが欲しいと考えている事を知らず、純粋に嬉しそうにしているサトシを見て申し訳なく感じるレインが同じ感情を抱くクレアにヒソヒソと耳打ちする

 

 

「た……耐えろ………コレもアイリス様の為だ」

 

 

「セレナ、良いか?」

 

 

「えぇ」

 

「おい、アクセルの冒険者達だけでなく どどんこやブラブラ達にボールを渡すのをためらっていた割には

 

この2人にはアッサリ渡す理由を聞こうじゃないか?」

 

仲の良いリーン以外には、アレだけモンスターボールを渡すのを渋っていたセレナが今回はアッサリ許可した訳を問う

 

「だってエクレさんもサマーさんも真面目で誠実で常識的な人だもの、だから安心して渡せるわ」

 

「こ……この娘、我の同級生達を不真面目で不誠実で非常識と涼しい顔で言い張りましたよ」

 

「ふにふらさん達は不真面目でも不誠実や非常識じゃないわよ、でもめぐみんと同じで変わった人達だから大丈夫かなって思っただけだから痛い痛い!?引っ張らないで!?」

 

ムギュー

 

「言うようになりましたね、コレは成長したアナタの口に対するプレゼントですよ!!!」

 

「あぁめぐみん!!止めてあげて!!!」

 

 

 

「…………誠実………でしょうか私達」

 

「………言うな……アイリス様の為だ」

 

 

 

「あのお兄様、2人にボールを渡してもよろしいですか?」

 

「あ……あぁ………(大方、私達トレーナーになりました

 

でも右も左も分かりません、なので先輩のアイリス様にご教示願いたいです!!

 

そう言ってアイリスと一緒に外出するってのが狙いだな…………まぁでも、アイリス結構嬉しそうにしてるし)

 

『ティアティ、ティアラ♪』

 

「(ティアラも先輩になれるって喜んでるな……なら否定するのは野暮ってもんだ)

 

 

良いんじゃねえか、実家に帰った時にお前を警備してくれる人員……ポケ員が増えるのは俺的にもありがたいし」

 

 

「先輩トレーナーのサトシやセレナさんに、ボールの製作者のお兄様が良いのならワタクシは何も言いません

 

では早速、先輩トレーナーのワタクシが色々と教えてあげるわ」

 

「ありがとうございます!!」

 

(ほ……本当にクレア様の言われた通りになりました……)

 

『ムッ!?

 

アリス、何やらとてつもない力を持つ生物が猛スピードで此方に向かっている!!』

 

「えっ?」

 

 

『ガル……ガルル……』

 

 

突如崖の上から赤色の肌をし、全身や左目に傷が付いた四足歩行の獣が落ちてくる

 

 

「じょ……上級者殺しぃぃ!?」

 

「おぉ来ましたね今回のターゲット!!」

 

「えぇ!? 討伐クエストって上級者殺しなんですか!?」

 

『今ギルドにあるクエストで一番お金を稼げるのが、このクエストだったからアクアが受けたロト』

 

 

 

 

「イブゥゥ大丈夫!!!!」

 

ゴシゴシ

 

クエストを受けた本人は今、凍らされたイブを必死にタオルで乾布摩擦の要領で溶かそうとしていた

 

 

 

「じょ……上級者殺しは、今の季節は冬眠前で餌を集める為に凶暴化して凄く危険なんですよ!?」

 

「ソレだけお金が欲しいんですよ我々は、何処かの誰かが日曜大工に1億も使ってしまいましたからね」

 

因みにその時に使った座椅子を売ろうとしたが、数千万で座椅子を買おうとする者は居ず結局アイリスとティアラが使う事に

 

「言っとくけどな、合計額だとアクアのが使ってんだからな!!

 

よしサトシ、やってくれ」

 

 

「OK!」

 

「き………貴様……金を稼ぐ理由を作ったにも関わらず、他の者に任せるのか」

 

冷めた目でカズマを見るクレア

 

「うるせぇ!!適材適所だ!!!

 

上級者殺しはムチャンコ強いんだろ、だったらウチのパーティーで一番強い奴が戦うのが当然の流れじゃねえか!!!!」

 

 

「パーティーのリーダーならば少しは自分が戦おうとする意思を見せんか!!!」

 

 

(この辺りは足場が悪いから、ピカチュウだけじゃ危ないな…………飛べるピジョットやリザードンを呼んで背中に乗せて貰って)

 

 

「待ってサトシ、此処はワタクシ達に任せてください」

 

「えっ?」

 

 

 

「あああ…アリス様!!! お待ちください!!!

 

上級者殺しは特別指定モンスターです、只でさえレベル60を越えた冒険者の団体でも敵わないのに今は餌を求めて凶暴化していて非常に危険です!!!!

 

我々全員で戦いますのでアリス様とティアラはお下がりを」

 

「だだ…大丈夫ですよ、アリス様には聖剣が有ります」

 

 

「聖剣は使いません、先輩トレーナーとしてティアラとオーティス達と戦う所を2人に見せてあげます」

 

「「えぇぇ!?」」

 

 

 

「……………分かった、アリスに任せるよ」

 

 

「サトシ殿!?」

 

 

「ありがとう、さあ行くわよティアラ!オーティス!」

 

『ティアティ!!』

 

『いや……戦うべき相手は奴ではない』

 

「どういう事?」

 

 

『ガルゥ………』

 

バタン

 

 

「何だ!?」

 

 

上級者殺しは突然倒れてしまう

 

 

『恐らく奴と戦い敗れ、此処まで逃げて来たのだろう』

 

 

「奴?

 

 

あっ!! 崖の上に何か居ます!!」

 

 

めぐみんが指差す方を見上げると

 

漆黒の肌をし、太くて立派な2つの角を持ち体毛に水の模様が描かれた牛の様な生き物が崖から此方を見下ろしていた

 

 

「ケンタロス………かな?」

 

『ピッカァピ……?』

 

『メンノメ?』

 

「た……確かにケンタロスね」

 

「どうしたのですか、随分自信がないようですが」

 

「見た目はケンタロスなんだけど、私達が知ってるケンタロスは茶色の肌をしたポケモンなの」

 

「そうですね、それに前に見せて貰ったサトシのケンタロスとは角の形も違いますし」

 

『その通りロト

 

 

ケンタロス あばれうしポケモン ノーマルタイプ

 

無限のスタミナを持つと言われる暴れん坊、獲物に止めを刺すまでひたすら追い掛ける』

 

「本当ですね、確かに肌の色も角の型も違います」

 

「色違いかしら?」

 

「そもそもお前らが知ってるポケモンなら、先のロトムのレーダーに反応するだろ」

 

『そうロト』

 

「じゃあ一体」

 

 

『ンモォォォ!!!!!』

 

 

崖から飛び降り着地したケンタロスが突然唸り声を上げる

 

 

「何々? 何の鳴き声………キャァァァァァァ!!!!!!!!!!」

 

『アシマリマ?』

 

イブの首の部分まで何とか氷を溶かしたアクアが、ケンタロスの姿を見ると黄色の声を出す

 

 

「ウォーターケンタロス!!!カッコ良い!!!!!」

 

「「ウォーターケンタロス?」」

 

『ピィーカァピィカァ?』

 

『フォクマフォ?』

 

 

「何だソレ?」

 

「あらら知らないの?

 

仕方ないわね、高校を中退したカズマさんにも「ウッセェ!!!」分かりやすく説明してあげるわ

 

 

この子はかくとうタイプの中に、水タイプが宿った特別な姿のケンタロスなのよ!!」

 

 

『ロト!?

 

そんなケンタロスのデータ無いロト!?』

 

「それにケンタロスはノーマルタイプなのでは?」

 

「サトシの図鑑はパルデアって場所のポケモンを知らないから仕方ないわ」

 

 

「このケンタロス、パルデアのケンタロスなの?」

 

 

「えぇそうよ、ほら…………アレよ...……えっと……………うーん………アレ……アレ何だったかしら……部屋の中を綺麗にする事」

 

「掃除ですか?」

 

「掃除じゃなくて…………部屋の中を綺麗に新しくする事って………何て言ったかしら?」

 

「リフォームか?」

 

 

「そうそうソレ………ソレに似た名前の………えっと……」

 

 

「…………リージョンフォームの事かしら?」

 

「あぁ!」

『ピカァ!』

 

「それよ!!!」

 

 

「…………へいロトム」

 

『リージョンフォームは同じ名前のポケモンでも、住んでる場所の環境によって姿やタイプが変わる事ロト』

 

 

「あぁ、突然変異って訳か」

 

『そうロト』

 

 

「へぇ……パルデアのケンタロスは、かくとうと水タイプなんだ」

 

「あ……あの皆様……お話されている所悪いのですが」

 

何故かレインが震えた声を出す

 

『キキィィ!!!』

 

『シャァァ~』

 

『ヘっヘヘ』

 

『カンボッ!!!』

 

「モンスターの大軍に囲まれています!!!!!」

 

何時のまにか猿や蛇にゴブリンの大軍、そして頭に聖火の様な火を灯した赤目の小さなモンスターに囲まれてしまう

 

 

 

「まさかさっきの唸り声、コイツらを呼んでいたのか!?」

 

『あぁ………どういう理由かは知らないが、どうやらあのケンタロスはコイツらの仲間のようだ』

 

「な……何でケンタロスが?」

 

 

『ありがとうございます先生』

 

『ンモォ!』

 

「ん?」

 

「先生?」

 

老人のゴブリンの1体がケンタロスに深く頭を下げると、他のモンスター達も次々にケンタロスに頭を下げていく

 

 

 

「何だ何だ?」

 

「どういう事でしょうか?」

 

 

『ケンタロス、何でこのモンスター達から先生と呼ばれてるロト?』

 

 

『モォ、ンモォォ!モォォ!!』

 

『なるほど』

 

 

「何だって?」

 

『用心棒を頼まれたみたいロト』

 

 

「用心棒?」

 

 

『その通り』

 

 

すると真っ先に頭を下げた老人のゴブリンが口を開く

 

 

『この方はワシらの話を聞いて助けてくれたのです』

 

「誰から?」

 

 

『そこの上級者殺しからじゃ、おっと失礼したワシはこの山に住むゴブリン達の長老じゃ

 

実はワシらは人間達や他のモンスター達と争うのが嫌で、同じく争いを好まぬ他種族達と共に暮らしておったが

 

そこに先週から餌を求めて迷い込んだ上級者殺しが現れ、ワシらゴブリンや他のモンスターを食らい始めまして

 

どうしようかと悩んでおった時に、その方が現れ用心棒を引き受けてくれ見事に上級者殺しを成敗してくれたんじゃよ』

 

「そうだったんだ」

 

『それに用心棒だけでなく護身の為に若い子達にトレーニングまでしてくれたのじゃ、何しろワシらの生活を脅かすのは上級者殺しだけではなく』

 

 

『ウキキ、ウキッ!!』

 

『あぁそうじゃったな、ポッケよ頼む』

 

『カンボッ!!

 

カボッカボウ、カンボッカボォ!!』

 

すると頭に火を灯した小さな生き物が、ケンタロスに何やら話し掛ける

 

『ンモォ、モォォ!』

 

 

『カボッ、カルボッ!カルカルボウ!!』

 

 

『そうかそうか、例の爆裂魔法をぶっぱなす3人組がまた現れたら退治してくれるとは……何と便りがいのある御方じゃ』

 

 

「「ギクッ!?」」

『バケッ!?』

 

急いで顔を隠す爆裂トリオ

 

 

 

「…………あぁ爺さん、その爆裂魔法をぶっぱなす3人組な迷惑だからか警察に逮捕されたぞ」

 

 

『何と!? 誠か!?』

 

「う………うん………だから、もうケンタロスに用心棒をして貰わなくても大丈夫だよ」

 

 

『おぉ………良かった良かった………あの3人組、何時も突然現れては爆裂魔法をぶっぱなっしおって

 

おかげで村を4回も引っ越す事になりまして、本当に迷惑極まりない』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………もう此処では止めましょう」

 

「…………そうですね」

 

『バケチャバ………』

 

【バルスリンちゃん】

 

『なに?

 

言っとくけど此処でやらないだけで、レッツ爆裂は止めないから』

 

【ソレも本当なら止めたい所だけど……居たわよポケモン】

 

『何処に?』

 

【アソコ】

 

 

 

 

 

 

「それにしても……その失礼ですが、ポケモンでなく普通のモンスターだというのに貴方は私達人間に対して何だか友好的ですね

 

しかも明らかに年下の私達に敬語まで使われるなんて……珍しい」

 

『確かにゴブリン達は人間に対して攻撃的ですからのう、確か……300年程前でしょうか

 

ワシは生まれつき体が弱く、他のゴブリンが人間や他のモンスターの住処を襲撃しに行く間ずっと集落にて引き込もっておりましてのう

 

すると他のモンスターの襲撃に合い、家族や仲間だけでなくワシも殺されそうになりましてな

 

そんな時に二足歩行で歩くサメや不気味な鳴き声のゴーストを連れた強い冒険者が集落に来て、襲撃に来たモンスターを退治してくれました』

 

 

(二足歩行のサメに不気味な鳴き声のゴースト……もしかして、その冒険者ってウォロさんかな?)

 

『恐らくワシらを討伐に来たんじゃろうな……サメやゴーストだけでなく、その人間のあまりの強さを見てしまいワシは人間の強さや恐ろしさを知りまして

 

なので何とかその場から逃げ出せ、生き延びてからは波風立てぬよう暮らして来たからか敬語が抜けんくなりました』

 

「そ……そうでしたか、ご安心ください私達は無抵抗の方々に攻撃はしませんので」

 

 

『所でケンタロス、この山のゴブリンや皆はもう大丈夫だから元の場所に帰らないロトか?』

 

『ンモォ?』

 

『ピィカピカ、ピカァチュ』

 

『ンモォォォ!! モォ!』

 

自分達は元の世界に帰られる方法を知っているとピカチュウが話すと、ケンタロスは宜しくと頷き返す

 

 

「じゃあボールに」

 

 

「待たれよサトシ殿、このポケモンを私にゲットさせてくれないか!!」

 

 

「えっ……エクレさんが?」

 

 

「上級者殺しを倒した実力ならば腕前は十分、お願いします!!」

 

「えっと………それは俺じゃなくてケンタロスに言ってあげてください、ゲットするって事はパートナーになるって事

 

だから本ポケと話し合わないと」

 

「わ……分かった………えっと………ケンタロス、私のポケモンに」

 

「アクアマグナム!!」

 

『オシャァァ!!!』

 

 

「ぶぅぅぅ!?」

 

クレアの口に大量の水が流れ込む

 

「アクア!?」

『ピカカ!?』

 

 

「お前何やってんだ!?」

 

 

「ダメよダメ!!やっと見つけた水タイプ……しかも珍しいウォーターケンタロスよ、アタシがゲットするんだから!!!」

 

 

「だからってエクレさんにいきなりアクアマグナム撃っちゃダメだよ!!!」

 

 

「後で謝るわ、さぁウォーターケンタロス……この水の女神アクアと未来の神イブの下で共に築き上げましょう

 

 

アクシズ教のポケモン支部を!!!!」

 

ケンタロスに向かいボールを投げ、見事にボールはケンタロスに命中し

 

カラン……コロン

 

 

「あれ?」

『オシャ?』

 

 

命中したにも関わらずケンタロスはボールの中に入らない

 

 

「どういう事でしょうか、確かにアクアさんの投げられたボールは当たったのに」

 

『…………そうか

 

 

ケンタロス、もしやお前既にトレーナーが居るのか?』

 

 

『ンモォォォ!!』

 

 

『やはりか』

 

 

「既にゲットされてるならボールの中に入らないからな」

 

 

「えぇぇ!?嫌よ嫌ぁぁぁ!!!

 

やっとイブ以外の水タイプのポケモンに会えたのにゲット出来ないなんて!!!

 

そのトレーナー何処に居るの!?交渉させて!!」

 

「アホか!!これ以上金を使うな!!!!」

 

因みに余談だが、アクアの水タイプへの執着は凄まじいので

 

ダスティネス家が援助する孤児院に水タイプのクワッスが居る事は皆内緒にしていた

 

 

 

『ンモォォォ、ンモ!モォォ!』

 

『ピッカァ!?』

『ほぉ……』

『凄いロト!?』

 

 

「どうしたんですか?」

 

 

『ケンタロスのトレーナーは、パルデア地方のチャンピオンだってロト』

 

 

「チャンピオンの!?」

 

『通りで強い力を放っている筈だ』

 

『モォ、ンモォォ! モォォ!!』

 

『どうやら旅立つ友人の為に新しいパーティーを育てる事になったから、ケンタロスは家で留守番していたみたいロト

 

そうしたら急に眠気が来て、気付いたら見知らぬ場所に居ただってロト』

 

 

「ダークライの仕業だな、だったら早くトレーナーの元に帰してあげるよ」

 

 

「待ってサトシさん!!!

 

お願いぃぃアタシのポケモンになって、すんごく可愛がるから毎日3食最高級の食材でご飯作るから!!!!!

 

イブも何か公約言って!!!」

 

『アシマリマ………アゥアゥ、オシャマ…』

 

流石にトレーナーが居るポケモンはダメだと、否定する

 

「いやぁぁぁ!!!やだやだやだ!!!ゲットしたいゲットしたい!!!!」

 

『ふわぁぁ~』

 

 

「ゲットし……ぐぅぅ~」

 

「ご苦労さん相棒」

 

『ナマァ』

 

駄々っ子になるアクアを大人しくさせ、ナマケロは再びアイリスの手に

 

「うるせぇ奴は大人しくなったし改めて、どうする帰るか?」

 

『ンモォ、モォ』

 

 

『勿論帰るって、でも帰る前に長老や皆に言いたい事があるから待ってだってロト』

 

 

「別れの挨拶だよな、勿論良いよ」

 

 

『ンモォォォ!!!!!!!!!』

 

 

『ウキィ!!』

 

『シャァ』

 

『カボッ!!』

 

「ん?」

 

ケンタロスの叫びを聞くと、長老以外のモンスター達は全員横一列に並び始める

 

別れの挨拶にしては妙だなと皆が首を傾げると

 

『ンモォオ!!!』

 

バシッ バシッ バシッ バシッ

 

 

「はぁ!?」

 

並んでいるモンスター達に次々と突撃して行き

 

『ウキィィ!!!!!!!!』

 

『シャァ!!!!!!!!!!!』

 

『ありがとうございやしたぁ!!!!!!!』

 

激突されたモンスター達は直ぐに立ち上がり深く頭を下げ感謝の言葉を叫ぶ

 

「あ……アレはいったい何をしているんだ?」

 

 

『闘魂注入じゃよ、先生は訓練の〆に必ずコレをヤられ皆に気合いと渇を入れるのです』

 

『水タイプなのに凄い体育会系ロト』

 

「……………アン◯ニオ猪◯かよ」

 

『メッノォメノ……』

 

氷タイプ故に暑苦しい奴は嫌いな為、氷の女王様はケンタロスと距離を取る

 

「スンゲェ!!そんな気合いの入れ方があるんだ、俺にもやってくれケンタロス!」

 

『ピカピ!?』

 

「おいおいサトシ、お前何言って!?」

 

 

 

『ンモォォォ!!!!!!』

 

ドォォン!!!!

 

「おわぁぁ!?

 

 

ありがとうございます!!!!」

 

 

「……………ワタクシも」

 

「「ソレは絶対ダメです!!!」」

「ダメダメダメ!!!」

『ナマナマナマ!!!』

 

「えぇ………どんなのか味わいたいのに」

 

 

 

『ティアラティ♪』

 

『止めてくれティアラ……そうなったら、お兄ちゃんはあのケンタロスを消してしまう』

 

『ティア?』

 

 

 

『ンモォオ!!!!』

 

『カボォォ!!!

 

カンボォォッ!!!!!!

 

 

カボッ? カンボボッ!!』

 

すると他のモンスターと同じく、ケンタロスに感謝の言葉を叫んだ赤目のモンスターが草むらの方に視線を移すと

 

 

 

『カ………カポッ……』

 

 

赤目のモンスターと同じ姿だが、瞳が青色で腰に小さな木刀を差したモンスターが草むらからヒョッコリと姿を見せる

 

 

『カボボッ、カンボッカボォ!』

 

『カポ…………カポポ……』

 

 

『カンボォォッ!!!!!!』

 

 

『カポォォ!?』

 

 

『これこれポッケよ、フェンサーは何時も闘魂注入を嫌がっとるじゃろ

 

無理やりは止めてあげなさい』

 

『カッ!!』

 

『カポッ………』

 

 

 

『バケバケ』

 

 

「な……何ですか……悪いですが、今我々は顔を晒す訳には行かないんですよ」

 

『………………バケケバケ』

 

 

『どうしたロト?』

 

『バケチャンバ、バケチャバ』

 

 

『ロト!?

 

 

皆、アソコの2人もポケモンロト!!』

 

「アソコのって、あの頭から炎が出てる奴か?」

 

『そうロト、カルボウってポケモンらしいロト』

 

「そう言えば、先程ケンタロスと会話をされていましたね」

 

『あの子達がどうかされましたか?』

 

「実は」

 

カクカクシキジカ

 

カクカクメブキジカ

 

『そうでしたか、彼女達は数ヶ月前にワシらの村に突如現れまして

 

 

最初は言葉が分からずジェスチャーで伝え会うしかなかったですが、共に暮らしていく間にいつの間にか話が出来る様になり

 

言葉が分からない先生との会話を通訳して貰っておりました』

 

 

「そっか……あのカルボウ達、長老さん達と凄く仲が良いんですね

 

言葉が通じる様になるぐらい」

 

『ほぉ……確かに数ヶ月共に過ごしましたが、そんな風に思ってくれておったとは

 

フェンサーは分かるが、何時もワシらにうるさいと言っておるポッケは以外じゃな♪』

 

 

『ポッケは……どっちの事ロト?』

 

『赤目の方じゃよ、どうやら幼なじみらしく互いにカルボウと呼び会っておったがヤヤこしいんでワシが名付けました

 

ズボンのポケットに入れる程小さいのでポッケ、覚えやすい名前と思いませ熱いぃぃ!!!』

 

『カッ!!』

 

長老の髭に向かい、掌から<かえんほうしゃ>を放ったカルボウことポッケ

 

 

『カポッ!?カポポ……』

 

『カァ!?』

 

『カンポッ!?』

 

「わぁ!?」

 

そんな彼女を注意しようとするも、背が低い事を言われイラついているポッケに怯え

 

半べそをかきながら、フェンサーは近くに居たクレアの足に身を隠す

 

 

『熱っっ………その子はポッケと違って大人しい子でしてね……熱っっ

 

じゃが先生の訓練のおかげで、その腰に刺しとる木刀を扱う様はまるで剣士や騎士の様な迫力がありましてね

 

それでフェンサーという名を』

 

 

「同じポケモンでも、性格が違うんですね」

 

「まぁダクネスとサトシのルカリオも全然違うもんな」

 

「なぁ2人共

 

2人もケンタロスと同じく故郷に帰らないか?

 

それとも、せっかく言葉が通じるぐらい仲良くなったんだし

 

このまま長老さん達と暮らしていくか?」

 

『カボッ?』

 

『カン………カンポ?』

 

今も尚モンスター達に闘魂注入を行っているケンタロスを見ながら、サトシが2体に問う

 

『もし帰れるなら故郷に帰った方が良いぞ、捕まったとはいえ爆裂魔法を山の中で使う様な非常識な人間が近くにおった場所にお前さんら子供が居ては危険じゃからな』

 

 

『カボッボ!!! カンボォォ!!!!』

 

『そんな非常識な奴ら、アタイが消し炭にしてやるから任せろだってロト』

 

「「…………………」」

 

とある2人組が帽子を深く被り背を向ける

 

『ダメじゃ、お前さんは直ぐカッとなり冷静に物事を考えられんだろ?

 

そんな者が爆裂魔法という最上級の魔法を使う強き人間達には絶対勝てん』

 

『うっ…………カボォォォォ!!!!!』

 

 

 

「…………フフ」

 

「バレるから笑っちゃダメじゃない」

 

「口元が緩んでる人には言われたくありませんね」

 

 

 

 

 

 

 

「………そうだ!!

 

せっかく2体も居るんなら、おいエクレ!サマーさん!

 

コイツらアンタらがゲットしたら良いんじゃねえか?」

 

「なに?」

 

「この子達をですか?」

 

 

「良いアイデアですお兄様、特にこの子は剣の扱いが得意なら騎士のエクレと相性が良い筈です

 

 

どうかしら?」

 

 

『カポッ………』

 

 

『カンボッカボッカボ!!!』

 

 

『アタイは賛成だ………らしいぞ』

 

悩むフェンサーと違い、ポッケは即答で賛同する

 

『カンボッカボォ、カボカボッ!!!』

 

 

『頭がカッとなっても負けないぐらいの実力が欲しい、なので是非トレーナーの下で修行をしたいそうだ』

 

 

『カァボボー、カンボッカボォ!!』

 

『カポッ、カンポッ…カポポ……』

 

だが即答のポッケと違い、フェンサーはどうしようかとブツブツ何かを呟き手をモジモジすると

 

 

『カボカボォォォォ!!!!』

 

『カポッ!?』

 

ポッケがフェンサーの顔面をぶん殴る

 

 

『カボカボッ!!!!!!カンボカボッカンボボッカンボォ!!!!!!!!カンボッカボッ!!!!!!!!

 

カボォォォォ!!!!!!!!!!!』

 

「う……うるせぇ……」

 

「凄い声量………」

 

「オーティスさん、あの子どうした………ん?」

 

『…………………………』

 

「オーティスさん?」

 

 

『……………オホン

 

 

強くなる事を諦めんなよ!!!ネガティブな事ばっか言ってたら明日は来ねぇぞ!!!!爺さん達には何時でも会いに来れんだろ!!!!!心の火を灯せ!!

 

もっと熱くなれよぉぉぉ!!!!!!!

 

 

はぁ………はぁ………はぁ……ら……らしい…はぁ……はぁ…』

 

腹の底から連続で声を出したので汗だくになる

 

「……………お………お疲れ様です」

 

 

(……………女体化したシュ◯ゾウかよアイツ)

 

『メノ………メノメノ……』

 

あまりの暑苦しさに、氷の女王様はサトシが持つボールに避難する

 

『カッ……カポカポッ』

 

『カァボボーカンボボッ!!!!!!!!!』

 

『フォクシィィ……』

 

『ピィカァァ………』

 

『オシャァァァ………』

 

『そんなに叫ばなくとも聞こえる………彼女もゲットされたいそうだ』

 

「エクレ、サマー」

 

「そうですね……あんなにゲットして欲しい様ですし、それに結構可愛いですしね♪

 

では私がポッケちゃんをゲットしますので、エクレ様は」

 

「…………申し訳ございませんアリス様、私は止めておきます」

 

「「えっ!?」」

 

「どうしてだ?」

 

 

「言っただろ、私がポケモンをゲットしたいのは先日のダークライの様な強い力を持つ者に負けん為だ

 

悪いがその子の様なウジウジして他の者に言い負かされる様な気弱な子に、私の理想を叶えてくれる様には見えん」

 

 

『……………カポカッ』

 

「エクレ!!そんな言い方」

 

 

『カポ……カポポ………カンポッ!!!』

 

『カァボボー!?

 

カボッ!! カンボッ!!!』

 

 

泣きながら走り去るフェンサーをポッケが追い掛ける

 

 

「あぁ~あ……ショック受けちまったぞアイツ」

 

 

「うっ………し……仕方ないだろ、私は共に堂々と戦うポケモンが欲しいんだ

 

(それにアイリス様のお側に居て迫る危険を払い除ける為にも、強いポケモンでなければならない)」

 

 

『………どうやら、あの子達を仲間にするという話はオジャンになったという事でしょうか?』

 

 

「え………えぇ……申し訳ありません」

 

『いえいえ大丈夫ですよ、彼女らはまだ子供ですし

 

もう少しワシらと一緒の方が良いかもしれません』

 

 

『ンモォ!!

 

ンモォ! ンモォ! ンモォ!

 

 

ンモォォォ!!!!!!』

 

『ウキィィィ!!!!!』

『シャアぁぁぁ!!!!!』

『だぁぁぁぁ!!!!!』

 

 

『先生の闘魂注入が終わったようじゃな、人間の皆さんあの子達の事は暫くワシらが何とか致しますので

 

先ずは先生をお仲間の下に返して上げてください』

 

 

「………分かりました」

 

不服な態度を何とか押し殺し、アイリスはゴブリンの長老に一礼する

 

「ささ!早く下山しましょう」

 

「そ……そうね、早く帰ってケンタロスを返してあげなくちゃ」

 

自分達が長老達に迷惑を掛ける爆裂魔だとバレたら、ケンタロスに何をされるか分かったものではないので急いで下山しようと訴える爆裂コンビ

 

「…………そうだな、早く帰らねえとお前ら袋叩きに合いそうだしな」

 

「「しぃぃぃ!!!」」

 

「おっと悪い悪い、まぁコレに懲りて少しは反省しな

 

そんじゃ上級者殺しの討伐金貰いに行っか、おいサトシ悪いがアクア運んでくれ」

 

 

「う……………うん」

 

『所でカズマ「はいカズマです」今回のクエスト、上級者殺しを討伐したのはケンタロスでアチシ達は何もしてないから討伐金は貰えないロトよ』

 

「………………………あぁぁぁぁ!?」

 

ラティ兄妹に乗せて貰ったとはいえ、わざわざ遠出し足場の悪い山道を散々歩き回った結果がケンタロスを見付けただけで終わり

 

金が1エリスも入らない結果にカズマはガクリと肩を落とす

 

 

 

<その日の夜、カズマの屋敷>

 

 

「さあ皆の者!!

 

今夜は我が作りし悪魔の返りち血で真っ赤に染め上げ、不死鳥が産みだした新たな生命の息吹に包まれた飯を食らうがいい!!」

 

『バケチャバ!!』

 

 

 

「頼むから普通にオムライスって言ってくれ、返り血とか食欲失くなっちまうだろ」

 

 

「姉ちゃん凄い!!!この悪魔の返り血浴びし不死鳥の玉子ご飯、玉子がご飯隠してお皿の端まである!!!

 

何時もは玉子もご飯も、アタシの親指ぐらいしかないのに」

 

「ちょ!?家庭事情を話さない!!!」

 

「…………こめっこ、私達の分も分けてあげるわね」

『フォク……』

 

 

「わーい♪」

 

あの後こめっこを迎えに行ったが、ダクネスとルカリオは書類の確認やハロウィン祭りの用事で忙しいので暫くは自宅に居るとハーゲンから伝えられ今夜は彼女達抜きで夕食を取ることに

 

 

「…………………」

 

「アクア、早く食べないとオムライス冷めちゃうよ」

 

「ウォーターケンタロス………水タイプ…………ウォーターケンタロス………水タイプ……」

 

 

『アシマリマ………』

 

 

「水タイプが欲しいのは分かるけど、あのケンタロスにはトレーナーが居るから諦めないと

 

人のポケモンを捕ったら泥棒なんだから」

 

「ウォーターケンタロス…………」

 

 

「…………全然聞いてくれない」

 

「ほっとけ、どうせ飯食って寝ちまえばケロッと回復して違う事に夢中になる」

 

「う……うん………ん?」

 

『ガツガツムシャムシャ ガツガツムシャムシャ』

 

「あっ!? ピカチュウそれ俺のオムライス!?」

 

『ピカチュウはケチャップの料理だと、バルスリンやルカリオより早く食べるロトね

 

データ更新ロト』

 

 

 

「モグモグ」

 

「あの………アリス様」

 

 

「プイッ

 

 

ティアラ、お口にケッチャプが付いてるわ拭いて上げるわね」

 

『ティアティ♪』

 

 

 

「あ………」

 

『帰りの道中からずっと御冠だな』

 

『ナンマナマ』

 

 

「まぁ仕方ねえよ、言い付け守らずチビっ子の世話を放棄して付いて来るだけでもアレなのに

 

あんなチビっ子に対して、ウジウジしてるだの弱気で私の役に立たない的な事言って泣かしちゃうんだもんな」

 

「ぐっ……ぐぐ……貴様」

 

「エクレ様……流石に今回ばかりはカズマ様の言われてる事が正しいかと」

 

「…………悪いとは……思っている………だが私は………私は………」

 

 

「まぁとにかく明日にでもあの山に行ってフェンサーってカルボウに謝罪して来んだな、そしたらアリスだって許してくれるさ」

 

 

「………分かってる、流石に言い過ぎた」

 

「エクレさん」

 

「何だろうか?」

 

「あのフェンサーってカルボウ、やっぱりゲットしないんですか?」

 

 

「…………………ボールを譲って戴いた身として、この様な事を言う権利など私にはないですが

 

私は……やはり腕前があり、意志が強いポケモンをゲットしたいです」

 

「そっか………じゃあ俺はもう何も言いません、エクレさんが気に入ったポケモンをゲットしてください

 

 

でも……コレだけは覚えていて欲しいんです、どんなポケモンでも最初から強い奴なんて居ない……トレーナーや仲間と一緒に色んな事を経験したり戦って強くなって行くって事を」

 

「……………分かりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<その日の深夜>

 

 

「クレア」

 

 

「はっ! お呼びでしょうかアイリス様」

 

 

「貴女にはずっとワタクシのお世話をさせて来たわね、時にはワタクシを助けてくれたり大変な事をお願いしたり……苦じゃなかったかしら?」

 

「いえ、シンフォニア家の人間は王族に従い身を守るのが責務

 

アイリス様のお役に立ち、アイリス様を守る事が出来て私は大変光栄に思います」

 

 

「そう………本当にありがとうねクレア

 

 

 

今まで本当に………ありがとう」

 

 

「あのアイリス様……どうなされたので?

 

今の、まるで私には別れに聞こえるのですが」

 

 

「……………えぇ…………お別れよ……………何故ならワタクシは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイリス様ぁぁぁ!!!!

 

 

はっ!? こ……此処は……カズマ殿の屋敷………………くそ!

 

またあの悪夢を見る事になるとは」

 

自らの部屋で床に着くクレアであったが、嫌な夢を見てしまいベッドから飛び起きる

 

 

「ある筈がない………アイリス様が………いやアリス様が…………だが………」

 

 

 

{クレア様、王宮の合った周辺を捜索しましたが………見付かりませんでした}

 

{そうか………やはり消滅してしまったか}

 

{どうされるのですか、住処を失った民達や復興作業をしている紅魔族を合わせて数万人は居ますよ}

 

{…………アイリス様が、もし消滅していた場合は考えがあると仰られていた

 

私達はその言葉を信じるしかない}

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に正夢になるのでは…………くそ!!!

 

 

あの時………お父様に呼ばれ故郷に帰った際にダークライと合間見えた時、私に奴を倒せる力があったら………こんな事に……くそ……くそ」

 

ドンドン

 

 

「わぁぁ!? な...何だ!?」

 

突然窓を叩く音が聞こえ、情けない声をあげてしまう

 

 

『カンボッ!!!』

 

 

「お前………赤目は確かポッケだったな?

 

まさか付いてきたのか?」

 

 

窓を見てみると其所にはポッケが立っており、クレアは何事だと窓を開ける

 

 

 

『カボッ!!!!!カンボッ!!!』

 

 

「ぐぅ……もうテッペンは越えているんだ、ボリュームを落とせ」

 

 

『カボッ! カボボッ!!』

 

 

「……………オーティスやロトム殿を呼ぶしかないか、わっ!?」

 

『カボボッ!!』

 

クレアの腕を掴むと、ポッケは庭の方を指差す

 

「……………外に出ろと言っているのか?」

 

『カボッ!!』

 

「………分かった」

 

 

<庭>

 

上着を羽織り外にクレアが出て見ると

 

「あっ………」

 

『カポ…………カポポ』

 

屋敷の入口の壁からヒョッコリ顔だけを出し、クレアを見るフェンサーが

 

 

「お前も来ていたのか」

 

 

『カ……カポ………』

 

『カボォォ!!!』

 

『カポ!?』

 

どんどん離れようとするフェンサーをポッケの鶴の一声が止める

 

 

 

「お…おい、ボリュームを落とせと言っただろ近隣の者達の迷惑になる

 

 

フェンサーだったな、今日はすまなかった………私が無神経な事を言ってしまって」

 

『カポポ?

 

カポッポ』

 

頭を下げて謝罪するクレアを見て、安心したのか此方に近付く

 

『カァボボー、カンボッ!カンボボ!』

 

するとポッケがフェンサーの腰に刺している木刀を指差す

 

『カポ………カンポッ?』

 

『カンボッ!!!!』

 

『カポォォ!? カポカポ!』

 

「何だ何だ? どうした?」

 

ポッケに怒鳴られるとフェンサーは慌てて木刀を取り出し

 

『カポッ! カポッ! カンポッ!』

 

カン! カン! カン!

 

「おっ………」

 

それを次々に振り下ろし門の柵に当てていく

 

 

(何て鮮やかな振りだ………それに先迄はオドオドしていたが今はそんな様子も無く堂々としている、まるで私の部下達の様だ……そういえば

 

あのゴブリンの長老が、まるで騎士や剣士の様だと言っていたな…………だが)

 

『カポ! カポ!』

 

『カボボカァボボー!

 

カンボォ!』

 

どうだと自慢しているのか、ポッケは腰に両手を当て胸を張る

 

 

「もしや私にあの子の実力を見せに来たのか?」

 

『カンボカボッ!!』

 

強く頷く

 

 

「そうか……確かに見事な腕前だ」

 

『カンボッボ♪』

 

「だが踏み込みが甘い、アレでは当たった所で大した威力にはならんぞ」

 

『カボッ!?』

 

『カポカポ?』

 

「剣を振る際に腕の力でなく足を踏み込み体の重心を利用し振るんだ、力任せに降っては敵には勝てないぞ」

 

 

『カポ…………カァァポォ!!!』

 

ドォン!!!!

 

 

「おっ!?」

 

『カボッ!?』

 

『カポォ……?』

 

クレアのアドバイス通りに力任せではなく体重移動を意識して木刀を振ると、鉄で出来ている門の柵を破壊する

 

 

 

(す………少しアドバイスしただけで、こうも直ぐに吸収するとは

 

 

 

 

サトシ殿が、ポケモンはトレーナーと共に様々な経験をし強くなると言っていたが…………本当だな)

 

 

『カポ!』

 

 

するとフェンサーがクレアに近付き

 

 

『カンポカポ♪』

 

満面の笑みを浮かべ頭を下げ、言葉が通じなくとも彼女がアドバイスありがとうと礼を言っているのは一目瞭然である

 

 

「………大した事は言っていない、お前に立派な剣の才能があっただけだ

 

益々謝罪しないとな、こんな立派な剣士に失礼な事を言ってしまったんだから」

 

 

『カポォ?』

 

 

 

 

「何だ何だ!?」

 

 

「先から誰かが叫んでいましたし、今の音と良いなんですかいったい!?」

 

 

「敵襲よぉぉ!!! サトシさん迎撃して!!!」

 

 

「サトシなら寝てるわよ」

 

「何であんな騒音が起きて寝てるのよ!?」

 

「とにかく外に出ましょう」

 

「あぁ!?お待ち下さいアリス様!?」

 

 

屋敷に灯りが付き住人達が外に出ようとする

 

 

 

「お前達、早く山に帰るんだ」

 

 

『カンポッ?』

 

『カボボッ?』

 

「この屋敷の主の男は外道な悪魔と言われている、門を破壊したとバレたら何をされるか分からんぞ」

 

 

『カポォォ!?』

 

『カンボォォ!?』

 

 

「私が何とか言いくるめる、早く逃げろ」

 

『カボ! カァボボー!!!』

『カポォ!!』

 

2体は慌ててその場から立ち去る

 

 

 

「夜襲を仕掛ける迷惑者め、我が爆裂魔法で成敗してくれよう」

 

「こんな時間に爆裂魔法使う方が迷惑だ止めろ!!!

 

 

って………おぉエクレ、お前早いな?」

 

 

「あ………あぁ、叫び声を聞いて直ぐ外に出たんだ」

 

 

「あぁぁぁ!? 門が壊れてる!?」

 

『フォクシ!?』

 

 

「なにぃぃ!?

 

んげぇぇ!!!!」

 

「ま……またお金が減っちゃう……」

 

「おのれぇぇぇ!!!騒音妨害だけでなく器物破損までするとは!!!!

 

犯人はどんな奴ですか!?」

 

 

「え…………えっと………暗くて顔は良く見えなかったが、大きく剣……いや鎌だなアレは

 

鎌を持った巨大な奴が破壊していた」

 

なるべくフェンサーとポッケだと気付かれぬよう偽の情報を伝える

 

 

「そして私が止めろと言ったら直ぐに逃げ出した………あっちだ!」

 

2体が逃げた方角と真逆を指差す

 

「良くも門を………修理代が掛かっちゃうのにぃぃぃ!!!」

『マフォクゥゥ!!!!』

 

「唯でさえ、ケンタロスをゲット出来ないやけシュワシュワを我慢させられてるのに

 

また高級シュワシュワとミネラルウォーター、我慢しなくちゃダメじゃない!!!!!」

『オシャマァァァ!!!!!』

 

「修理代をタンマリ請求して、ついでに迷惑料もタンマリ貰おうじゃねえか!!!」

 

 

 

「良いでしょう良いでしょう……私達に喧嘩売った事を後悔させてやりますよ!!!」

『バケチャバァァ!!!!』

 

【ダメよアナタ達、こんな夜中に私とそんなに変わらない歳のアクア以外の子供が出歩いちゃ危な……待って!?本当に危ないわよ!?】

 

一同はクレアの指差す方に走り犯人を追い掛ける

 

 

『皆行っちゃったロト』

 

『メノ……フワァァ~』

 

 

(も……申し訳ない……)

 

「エクレ様、お怪我はありませんでしたか?」

 

「あ……あぁ何ともない」

 

 

「お兄様達を追い掛けましょうオーティス、ティアラ」

 

『ティアラ!』

 

 

「お…お待ちくださいアリス様、こんな夜中に出掛けては危険です」

 

「………プイ」

 

 

「ガァァン!?」

 

またもソッポを向かれてしまう

 

 

『待て、彼らは戸締まりを忘れている

 

もし襲撃犯の仲間がまだ周辺に潜んで居れば盗みに入るかもしれない、私達は留守番の方が』

 

 

「ならオーティスとサマー達は留守番をお願い、行きましょうティアラ」

 

『ティアティ♪』

 

 

『なにっ!? 待ってくれ、なら私が行くからティアラは留守番で

 

待ってぇぇ!?お兄ちゃんも行くぅぅぅ!!!!』

 

 

 

 

 

「また………………無視しされた」

 

「大丈夫ですよ!!!明日あの子達に謝ったらきっと許してくれますから!!!!」

 

 

『ナマナマケ、ナンマナンマァナマナマケ』

 

すると珍しくクレアの肩にナマケロが乗り、彼女の肩をポンポンと叩く

 

 

『あれぐらいの人間の子なら反抗期が来るのは仕方ねえ、気落とすなだってロト』

 

 

「反抗期ぃ!?」

 

「エクレ様!?」

 

 

<次の日>

 

 

「そっかだから門が壊れてたんだ、それで犯人は?」

 

 

「逃げられたわ」

 

 

「あんな深夜に来るって事は、犯人は間違いなく昼夜逆転の生活をしている自堕落な奴に違いねえ!!」

 

「流石カズマさんだわ、自堕落な生活をしてるニートだけあって仲間が分かるのね」

 

「あん!?」

 

「また今日も来るかもしれません、今夜は張り込んで必ず捕まえてやりますよ

 

そしてソイツの家を、あの山の代わりに爆裂魔法とだいばくはつの練習場にしてやります」

 

 

「そ…それは止めてあげようよ、流石に可哀想だし」

 

『ピカピカ』

 

「喧嘩売る様な奴に情けは無用です!!!!!」

 

 

「お早うございます」

 

『ティアラティ♪』

 

 

「あっ! お早う」

 

 

 

「お……お早うございますアリス様」

 

 

「今日の朝ごはんは何ですか?」

 

 

 

「……………………」

 

(アイリス様、相当怒ってますね……流石に可哀想になって来ました)

 

 

コンコン

 

 

玄関のドアがノックされる

 

 

「ダクネスかしら?」

 

「アイツがノックする訳ねえだろ、ウィズじゃねえかユキメノコを迎えに」

 

『メノメンノ!!』

 

ユキメノコが大急ぎで玄関に向かいドアを開く

 

 

「ぎゃぁぁぁモンスター!?」

 

『メノ?』

 

聞き覚えのない男性の叫び声に全員玄関を見る、そこには氷の女王様を見て腰を抜かしているクタびれた帽子とコート姿の中年男性が

 

 

「誰でしょうか?」

 

 

「あの、お客さんでしょうか?」

 

「あぁはい、自分は……んげっ!?二足歩行のキツネ!?」

 

 

『マフォ?』

 

 

 

 

 

「取り敢えずアクセルの奴じゃねえのは確かだな」

 

「うんうん」

 

今更氷の女王様やマフォクシーのポケモン……モンスター達を見て、オーバーリアクションをする人間がアクセルに居る訳はなかった

 

 

 

「や……やはり噂は本当だったか、アクセルがモンスター達に支配されているってのは」

 

 

「あ……あの?」

 

小声の為か側に居たセレナには聞こえなかった

 

「あぁスミマセン、自分はこういう者でして」

 

名刺を手渡す

 

「はぁ…………真理新聞?

 

新聞記者さんですか?」

 

 

「えぇ」

 

 

 

「「真理新聞!?」」

 

「どした?」

 

 

 

「来たぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

クレアとレインが顔を歪ませると同時に、突然アクアが叫び新聞記者の男の元に

 

 

「ささ! どうぞ此方に!!」

 

「は……はい」

 

中に案内し椅子に座らせる

 

 

「アクアの知り合いですか?」

 

「いいえ初対面よ、でも文屋が来る理由なんてアタシとイブの独占インタビューに決まってるじゃない♪」

 

『オシャマリマァ♪』

 

イブが残り少ない高級ミネラルウォーターをコップに入れ、記者の男性に渡す

 

 

「さあ何でも答えるわ、何なら女神アクアと未来の神イブの24時間密着のドキュメンタリーでも良いわよ」

 

「あぁ………アナタが噂の」

 

「そうよ!」

 

「あ……アクア様、その方は」

 

「そうだ教徒達の話も必要ね、待ってて直ぐセシリーを呼んで来るから」

 

 

「いえ大丈夫です、しかし何でも答えてくれるのはありがたい

 

では早速

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイリス王女は何処でしょうか?是非当社に独占インタビューを」

 

 

「…………はぁ?」

 

「このお屋敷に居られる筈ですよね、側近のレインさんとシンフォニア家のクレア様と一緒に」

 

ニコリと笑いながら辺りを見渡す

 

 

 

「ど……どうして気付いたんでしょうか」

 

「ハッタリだろ、記者なんて大体は噂とハッタリで金稼いでんだからよ」

 

「いや...…あながちハッタリでないかもしれん」

 

「どういうこった?」

 

コソコソとカズマにクレアが耳打ちする

 

 

「真理新聞は、捏造や情報操作で飯を食う悪徳な新聞社で有名なんだ」

 

「絵に書いた様なマスゴミだな……」

 

「だが情報を手に入れるスピードに関しては一流という厄介な連中だ、とにかく何も喋らない方が良い

 

アイリス様に対して誹謗中傷の記事を書くはずだ………それに貴様は叩けば凄まじいホコリが出る、ある事以外も捏造され書かれてしまうぞ」

 

(……本当の事だから文句言えましぇん)

 

 

「残念ですが此処に王女様は居ません」

 

「そんな筈ありませんよ、クレア様とレインさんが2人も居る場所にアイリス王女が居ない筈ありません」

 

 

「その2人も居ませんよ」

 

「そんな筈は、昨日ダスティネス家のご令嬢様が

 

あぁ……彼方の紅魔族のお嬢さんを屋敷に連れて来た、先程から私を睨む女性をクレア様とお呼びしていましたよ」

 

「パクパク……茶髪の兄ちゃん、この玉子焼き美味しいよ」

 

「そ……そっか………ありがとな

 

 

(あのドMクルセイダァァ!!!口を体と同じぐらい固くしろ!!!!)」

 

「彼方の美女がクレア様なら、お隣はレインさんですかね?」

 

「違います、我々はその様な名ではありません別人です」

 

「おやそうでしたか、それは大変失礼を

 

名高きシンフォニア家のクレア様ならともかく、貴族の中でもうだつの上がらない

 

稼ぎが少なく他の貴族達に頭が上がらず、おべっかを使いまくり何とか貴族の座を守っている…あぁ……家名忘れました

 

そんな家のレインさんと間違われては嫌ですよね

 

大変失礼致しました」

 

「ブルブル……ブルブル……」

 

 

「おやどうしました?

 

レインさんで無いなら、彼女の家の事実を聞いても何とも思わない筈だというのに何故泣かれているので?」

 

 

 

 

 

(あの人間、やり方はアレだが確かに記者としては優秀だな

 

的確にレイン殿の気にされている急所を攻撃し動揺を誘っている)

 

 

「とにかくこの屋敷に王女も側近達も居ません、今から我々は朝ごはんなので

 

さぁさぁお帰りを」

 

「ほぉ……その目は紅魔族ですね、となると噂の凄腕で爆裂魔法という素晴らしい魔法の使い手の最強のアークウィザードとはアナタでしたか!!!」

 

「……………まぁそれ程でも」

 

 

「いやはや、まさかそんな有名人に会えるとは

 

ありがたや~ありがたや~」

 

「ふふ~ん♪」

 

「是非インタビューをお願いしても」

 

「仕方ありませんね、どうぞ」

 

ご満悦に記者の前の椅子に座る

 

「お名前は?」

 

 

「我が名はめぐみん!!!最強のアークウィザードとポケモントレーナーになる者!!!!」

 

「おぉ立派なお名前ですね、特技は?」

 

「爆裂魔法です!!!」

 

「いやはや爆裂魔法が特技と言えるとは流石紅魔族、アイリス王女は何処に?」

 

 

「アソコに『ナマァァァ!!!!』グヘェェェェ!?」

 

『バケバケェェ!?』

 

めぐみんの顔面にナマケロの<じごくづき>が炸裂し壁に激突する

 

 

「ななな何言ってるのめぐみん!!

 

王女様がこんな駆け出しの街に居る訳ないじゃない!!!!」

 

「あが……あがが...…」

 

「あらら、どうやらコイツまだ寝ぼけてんな……スミマセンね記者さん間違えた情報提供しちゃって

 

ちゃんと後でコイツに謝らせるんで」

 

 

「そうなのですか、ですが先程紅魔族の方が見つめた先に居る彼方のお嬢さん……何処かで見た様な顔をされていますがね」

 

 

「よ……よ……世の中には似た顔の人間が3人居るって知り合いが言ってましたし、この子はアイリス王女様に良く似た子なんです!!」

 

「おや?

 

私は別にアイリス王女に似てるとは言ってませんよ」

 

「うぅぅ!?」

 

「サトシ……」

『ピカピ………』

「あのバカ………」

 

 

「ですが確かに彼女にそっくりだ、もしやアナタがアイリス王女で?」

 

「………………違います」

『ティアティ?』

 

 

「………………本当ですか?」

 

記者はアイリス

 

 

ではなくサトシに質問する

 

 

 

「ほ……本当です!!」

 

「ではアイリス王女とソックリの彼女の名前は何なのでしょうか?」

 

 

「えっと……えっと……アイリスじゃなくてアリスです」

 

「ほぉ王女の名を呼び捨てとは、君はアイリス王女と親しい間からなのですね」

 

「え……えぇ、アイリスに呼び捨てで良いって許可を貰ったから……だよね」

 

「おや?何故それをアリスさんに聞かれるので?」

 

「あぁぁえっと!!!」

 

(ダメだ……誰が一番ゲロりやすいかバレてやがる)

 

 

「そこまで!!!!

 

コレ以上は守秘義務に関わる止めて貰おう、この方はアイリス王女様ではなく別人だ」

 

「うーん……苦しくありませんクレア様」

 

「私はエクレだ」

 

「そうですか……しかし王女と側近達は王都の修理を民に任せ、今尚も不安に感じる民を無視し偽名を使って遊び呆けているとは

 

やはり12歳の少女には荷が重すぎましたね」

 

 

「ピキッ」

 

『ナマァ!?』

 

「あぁん!?」

 

「何だと!?」

 

 

「どうしました?

 

今のは私の予想を話しただけですよ、魔王軍に無様に街を破壊され惨めに姿を消した王女様がやりそうな事のね」

 

 

 

「き………貴様……」

 

「だ…ダメよサトシ…カズマ……エクレさん……今殴りかかったら」

 

『マフォフォ!!』

『ピィカァピ!!』

 

『そうロト、正体をバラしたと同じロト』

 

 

「でも……」

 

「こうなったら相棒、アイツ眠らせろ

 

そして海に沈めてやる」

 

『ナマナマ、ふわぁぁ』

 

 

「ダメ!!!」

 

『フォクシィ!!』

 

 

「そうだ海ではバレる、ここはバラバラに」

 

「エクレ様落ち着いてください!!!!!」

 

『あっ? いつの間にかサマーさんが復活してるロト』

 

 

 

「……………………」

 

「どうしましたアリスさん、アナタは王女とは他人なんですから悔しがるのは変じゃありません?

 

 

もしや……やっぱりアナタがアイリス王女グハッ!?」

 

「えっ?」

 

すると記者の腹にソファーがぶつかる

 

 

 

『ティ……ティアラティ』

 

『………………』

 

「ティアラ……オーティス」

 

瞳が青く光り、ティアラやオーティスは明らかに怒っている表情を見せる

 

 

「な……何だいったい…今のは?

 

グハッ!? ぐぺっ!?」

 

次々にサイコパワーで家具を記者にぶつける

 

 

「止めて2人とも」

 

『ティア?』

 

『……………良いのか?』

 

「えぇ………あの方が仰られている事は事実だもの」

 

「お……おぉ……やはりアナタがアイリス王女でしたか」

 

 

「…………はい」

 

 

「「アイリス様!?」」

 

「良いのかアイリス!?」

 

 

「えぇ……もう隠せませんよ」

 

「ごめんアイリス………俺のせいで」

 

「いいえサトシは悪くありません、あの方は屋敷に来られた時から既にワタクシの正体に気付いていました

 

 

取材を受けます、但し書くならワタクシの事だけにしてください

 

皆様やレイン………クレアの事は書かないでください」

 

 

「………アイリス様」

 

 

「えぇ!えぇ!!約束します!!

 

お連れの方々や、悪評だらけのアクセルの冒険者の記事よりアナタ様の記事の方が売れますからね

 

 

(やったぞ、今の世で一番ホットな王女に独占インタビューを乗せれば新聞が飛ぶように売れること間違いなし

 

ついでに王女に加担した奴らの事も面白おかしく書けば更に受けるはず、モンスターに支配された町の奴らだ世界から誹謗中傷された所で痛くも痒くもねえだろ)

 

 

では早速」

 

 

「待って!!」

 

 

「はい?」

 

 

「アナタさっきから王女様の事を無様とか惨めとか言ってたわよね

 

 

だったらそんな王女様より、女神と未来の神のインタビューの方が新聞が売れるわ!!!

 

さあ何を聞きたいかしら、アタシの武勇伝?イブのスリーサイズ?

 

バンバン答えるわよ♪」

 

 

「結構だ!!というか来ないでくれ!!!」

 

『オシャァ!?』

 

高級ミネラルウォーター入りのコップを引っくり返す

 

「何よ何よ!!!めぐみんにはあんなに分かりやすいオベッカ使ったのに、何でアタシ達には塩対応なのよ!!!!」

 

 

「もう王女の許可は取ったからオベッカは必要ない、大体私はアクシズ教が嫌いなんだ

 

若い頃、アクシズ教の取材にアルカンレティアに向かい……うぅ………毎日毎日入信書と食べられる石鹸や飲める洗剤を部屋や鞄の中に入れられ、終いには帰りの馬車に大量に積まれ御者に迷惑だと追い出され真冬の中を歩いて帰らされたんだぞ!!!!!!」

 

 

 

「「………御愁傷様です」」

『………マフォマフォ』

 

「アナタ達どっちの味方なのよ!!!!!」

『オシャオシャマァ!!!!』

 

流石に記者に同情しカズマとセレナとマフォクシーは心の底から同情する

 

 

「とにかく邪魔だ!!!

 

さあアイリス王女」

 

『メノメンノォ♪』

 

「な……何だ……このモンスター?」

 

『メッ~ノッノノ、メノメノメッ!メノメノコッ』

 

「おいおい……まさかアイツも自分にインタビューしろって」

 

『違うロト、インタビューなら是非アクセル1のお店のウィズ魔道具店って宣伝してるロト』

 

「……ユキメノコ……すっかり店員になったわね」

 

 

「えぇい邪魔だ邪魔だ、アクシズ教やモンスターの記事なんか何の価値もねぇ!

 

さぁアイリス王女、今度こそインタビューを始めますね」

 

インタビューという名の嫌味や中傷を聞かされる会が始まろうとした時

 

 

「ちわぁ~宅配ピザです」

 

『ご注文のピザお持ちしましたニャ』

 

 

 

「ピザ………ジュルリ」

 

宅配ピザ屋の3人組が現れる

 

 

 

 

 

「ピザ?

 

 

誰か頼んだか?」

 

 

「うんうん……」

 

「頼んでない筈だけど」

 

「あれれ~おかしいですね?

 

確かケッチャプたっぷりのチーズピザを注文された筈ですが」

 

『ピィカァァァ!?』

 

「あぁピカチュウ………」

 

『そんニャに食べたいですかニャ、ではお受けとりください』

 

 

『ピィカァ♪』

 

小さな店員が置いたピザの箱にピカチュウが手を伸ばす

 

 

「では先ずは」

 

 

ガシッ!!

 

 

『ピィカァァァ!?』

 

 

「ピカチュウ!?」

 

 

 

「えっ? ピカチュウ!?」

 

 

「あぁちょっと王女!?」

 

 

 

『ピィカァピカァ!?』

 

ドン!ドン!

 

Rのマークが付いた箱に、まるで真空パックの様にピカチュウが閉じ込められ

 

『マネマネマンネッ♪』

 

その箱をマネネが嬉しそうに持っている

 

 

 

「マネネ……それにこの流れ………まさか」

 

「多分………何だか久しぶりかも」

 

 

 

 

「何なんださっきから邪魔しやがって!?」

 

 

アクアに氷の女王様と次々にインタビューの邪魔をされた記者が怒鳴ると

 

 

 

何処からともなく音楽が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何なんださっきから邪魔しやがって、と聞かれたら」

 

「答えてあげるが」

 

 

「貴様ら、確か前にダスティネス家の食事会に乱入したコメディアン!?」

 

 

 

「コメディアンじゃない!!!」

 

「というか名乗りの邪魔すんじゃないわよ!!!!」

 

 

「おいアンタら、悪いが今アンタの相手してる場合じゃないんだSSP返して早く帰んな」

 

 

『ニャハハハ、帰んニャと言われて帰る奴は居ニャいのニャ』

 

『ソォォォナンスゥ!!!!!』

 

「さぁてピカチュウゲットでチュウの前に、ジャリボーイ!!」

 

 

「何だよ!! それより早くピカチュウを返せ!!」

 

 

「まぁ待て待て、先ずはコレを」

 

 

「ん?  お饅頭?」

 

 

お饅頭の入った箱をサトシに手渡す

 

 

「あら?それアルカンレティアの有名なお饅頭よ」

 

「そうなんだ…………何だよコレ?」

 

 

「「『この前のダークライの件の御礼だ<ニャ>』」」

 

『ソォォォナンスゥ!!!』

 

『マァァァネンネッ!!!』

 

 

 

「御礼………あぁそうか、お前達も眠らされてたんだったな」

 

 

「そうそう、そんでそん時の礼にと買って来たんだ

 

最近ちょっと忙しくて中々来れなかったから、今日渡そうって」

 

『この度はお世話にニャりましたのニャ』

 

『ソォォォナンスゥ!!!!』

 

 

「良いよ良いよ、別に気にしてないからさ」

 

「まぁまぁそう言わず受け取んなさいな」

 

 

「そうか………じゃあ遠慮なく、ありがとう♪」

 

「いえいえどう致しまして」

 

「そんじゃあ俺達はこの辺で」

 

『バイバイニャ』

 

 

「うん、バイバイ

 

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピカチュウを返してから帰れ!!!!!!」

 

 

「ちっ……気付かれたわね」

 

「あのまま自然にバイバイ出来たら楽だったのに、シュミレーションじゃ上手くいったんだがな」

 

『何時も何時でも上手く行くニャんて、保証は何処にもニャいのニャ』

 

『マネェネネッ』

 

 

 

「アナタ達、ピカチュウとこめっこちゃんを返しなさい!」

 

 

「あん?誰よアンタ?」

 

「ワタクシはベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード「長い長い、取り敢えずベルガールね」ガーン!!!長い!?」

 

「悪いけどベルガール、アタシ達はね

 

この世界1強いピカチュウが欲しいの、邪魔しないでくれる」

 

 

「見逃す訳にはいきません、ピカチュウはサトシの大事なお友達

 

そして、こめっこちゃんはめぐみんさんの大事な妹なんですから」

 

 

 

「………………米粉なんて盗んだアタシ達?」

 

「…………いいや」

 

『盗んでニャいニャ』

 

 

「米粉ではなくこめっこちゃんです、その箱に入れられるのを確かに見ました」

 

「「「「「「『えっ?』」」」」」」

 

 

『マネ?

 

 

 

 

マンネェェ!?』

 

 

「ピザは? 何処?」

 

全員が間の抜けた声を出してしまい、マネネが箱の裏側を見ると

 

そこにはピザが食べられると凄まじいスピードでピカチュウと共に箱に近付き、真空詰めされているこめっこの姿が

 

 

 

「んげっ!? 本当に小さな女の子が入ってる!!」

 

 

 

「うわぁ……ポケモン誘拐でもアレなのに、幼女を狭い箱に押し込んで拐うとか昨今じゃ炎上クラスで叩かれるわよアナタ達」

 

 

「おいめぐみん起きろ、お前の妹誘拐されそうだぞ!!」

 

 

「はらひれ……はらほれ……」

 

 

「ナマケロ様の攻撃………相当効いてますね」

 

 

『…………ナマナマン』

 

やり過ぎたと謝罪する

 

 

「ロケット団!!ピカチュウとこめっこを返せ!!!」

 

 

「誘拐犯になるつもりなの!!!」

 

『フォクフォマフォフォ!!!』

 

 

 

「ど………どうしようムサシ」

 

 

「…………ふん、何ビビってんのよ

 

アタシらはね泣く子も騙す天下一の悪ロケット団よ、子供の誘拐なんてお茶の子さいさい!!

 

寧ろ身代金でも請求してやろうじゃ「グゥ~…………お腹…………空いた……グゥ~」……………」

 

ビリッ

 

『ピッカピ!!』

 

「わぁ!?」

 

ムサシが箱を破ると、こめっこを連れてピカチュウはサトシの元に

 

 

 

「何でコジャリガールが入る様な捕獲メカ作るのよ!!!!」

 

『まさかピカチュウ以外にピザに釣られて来るとは思わなかったのニャ!!!

 

痛いニャ!!!尻尾を践むんじゃニャァァス!!!!!』

 

 

 

「ロケット団、今の件やお饅頭に免じて許してやるから今日はもう帰ってくれ

 

カズマが言っただろ、今お前達に関わってる場合じゃないんだ」

 

 

「断る!! コレから明後日の為の仕込みがあるんだ、だから今の内にピカチュウゲットでチュウを」

 

 

(明後日?

 

あぁ……ハロウィーンか?)

 

「そもそもピカチュウを奪うまねを良い加減辞めなさい!!!」

 

 

 

「嫌よ、ジャリボーイのピカチュウをゲットでチュウはアタシ達の責務だもの

 

ニャース!!」

 

 

『了解ニャ! ポチっとニャ』

 

ドォォォン!!!!

 

ニャースが何やらスイッチを押すと、庭の方から凄まじい音が

 

 

「なんだ!?」

 

『ロト!? 巨大なストライクロト!?』

 

庭に出てみると、屋敷と同じぐらいのサイズをした<かまきりポケモン>ストライクの姿が

 

『メ………メノ………メンノォォ!!!!』

 

「ユキメノコ?」

 

大急ぎでボールの中に避難する

 

「ま……まさかコレは、先日のダークライと同じ現象なのですか」

 

 

「違います………アレはロボットです!!」

 

 

「「「………………ロボット?」」」

 

『鉄で作られた人形と覚えれば良い、流石はロケット団だなこの様な巨大ロボットを作り上げるとは』

 

『ニャ? オミャーもしかしてオーティスニャ?』

 

「懐かしいぜ、元気してたか?」

 

『まぁな』

 

 

『ソォォォナンスゥ!!』

 

「何々、アンタちゃんと妹と一緒に居られる様になったわけ」

 

コクピットに乗り込んだロケット団は、かつて一緒に王宮に忍び込んだオーティスとの再会に喜びの声を上げる

 

 

『あぁ………だがあの時の事は感謝しているが、他人のポケモンを盗む真似を見逃す訳にはいかん

 

 

ラスターパージ!!!

 

 

なにっ!?』

 

 

強力なサイコエネルギーをぶつける<ラスターパージ>は確かにストライクロボットに命中するが、全くもって傷付いてはいなかった

 

 

 

『無駄ニャ、このロボットにはガンバガールのサーナイトやサラシガールのメロエッタ対策にサイコエネルギーを遮断する超特殊電波を常に放出しているのニャ

 

 

今度は此方からニャ、乱れかまいたち!!』

 

両手の鎌を高速で振り回す

 

 

「キャァァァ!?」

 

 

「こんな所で鎌を振り回す……な………鎌?」

 

「あっ!? ま……まさか………」

 

 

「おいクレア……昨日お前が見たのって……もしかして」

 

 

 

「えっ……………あぁ…………そ……そうだアレだ」

 

綺麗な棒読みで返事を返す

 

「おぉぉいテメェら!!!!!!」

 

 

「なんだ?」

 

「良くも昨夜は家の門をブッ壊してくれたなおい……」

 

 

「「『…………はぁ?』」」

 

 

「おかげで修理費で、また余計な出費掛かっちゃうじゃない!!!!!」

『フォクシマフォ!!!!!』

 

「アタシとイブのお楽しみ返しなさいよね!!!!!」

 

『オシャマァリィィ!!!!』

 

 

 

 

「……………アンタら知ってる?」

 

「いや知らない」

 

『このメカは今朝完成したばかりニャ、昨夜にニャにかしようだニャンて絶対無理ニャのニャ』

 

『ソォォォナンスゥ!!!!』

 

 

 

「と……とぼけるな、貴様達のロボットとやらが騒音を出し門を破壊したのを私が見ているぞ」

 

クレアによる綺麗な棒読みは続く

 

 

「いきなさいイブ、アクアマグナム!!!!!!」

 

『オシャァァァァァ!!!!!!!』

 

 

『無駄ニャ!!!』

 

 

『オシャァ!?』

 

「嘘……未来の神の攻撃を受けて微動だにしてない……」

 

 

 

『ニャハハハ!!!! オミャーらのポケモンの得意技は全部受け付けニャいようにしてるのニャ!!!』

 

『ソォォォナンスゥ!!!』

 

「さあピカチュウゲットでチュウと行くか」

 

バシッ

 

 

「あら?何の音?」

 

ガタン!!

 

 

「あれ?

 

何か左に傾いて………なぁぁぁ!?ニャース!!左腕が!!!!」

 

 

『ふっ………安いもんニャ、左腕の1本ぐら……ニャニィィィ!?』

 

 

ストライクロボットの左腕が切り取られ、どんどん重心が左に傾いていく

 

 

「なんだ?」

 

「誰がやったの?」

 

 

「ふん……こんなカッコ良い場面で敵を切り落とすなんて真似するの、どうせあの爽やかでキザなカミツルギの野郎だろ」

 

『カポッ!』

 

 

「あるぇ?」

 

『ピィカァチュウ?』

 

「青目のカルボウ……フェンサー!?」

 

 

 

 

「なになに?あんなチビッコにヤラレたの!?」

 

 

『だ……大丈夫ニャ、まだ右腕があるニャ』

 

 

『カボォッ!!!!』

 

 

「ポッケも!!」

 

 

「お前達…………」

 

 

 

『カァァァァボォォォ!!!!!!』

 

 

ポッケの両手から放たれた凄まじい<かえんほうしゃ>が、ストライクロボットに向かう

 

 

 

「無駄だ無駄だ、ジャリガールのマフォクシー対策に炎を受け付けなくしてるんだ効かないぜ!!」

 

 

『効くのニャ……』

 

 

「そうよ効くのニャ………はい?」

 

『だから炎は効くのニャ』

 

 

ボォォォォ!!!!!!

 

 

「「『熱ぃぃぃ!!!!!』」」

 

『ソォォォナンスゥ!!!!!』

『マネェェェ!!!!!』

 

 

ロボットに高温の熱が加わった為

 

 

ドガァァァァァァァァァン!!!!!!!!

 

 

大爆発を起こす

 

 

 

「何で炎対策してないのよ!!!!!」

 

『ストライクは虫タイプだから炎に弱いからニャ』

 

「そんな所リアルにするなぁぁぁ!!!!!」

 

「「『やな感じぃぃ!!!!!』」」

 

『ソォナンスゥ!!!』

 

『マネマンネェ!!!』

 

キランと何時もの様に星になるロケット団であった

 

 

 

 

『カボカボッ、カンボォカァァァ!!!!!』

 

フェンサーの肩を持ち、クレアの方を見ながら叫ぶ

 

『どうだ見たか、コレがアタイらの強さだぁぁぁぁぁ!!!!!

 

はぁ…はぁ……だってロト』

 

 

「もしかして、昨日のクレアさんの事で来たのかしら?」

 

「だろうな、つうか本当に結構強いなコイツら」

 

「うん、凄い攻撃だったぜ2人とも♪」

 

『カァ~ボッボッボボ♪』

 

 

「ま……全く……変な連中が来たと思ったら巨大なモンスターは出てくるわ、かといったら今度はチビのモンスター達………良く隠れる為とはいえこんなおっかない町に住めますねアイリス王女」

 

すると屋敷の中で隠れていた記者が冷や汗を流しながら現れる

 

「おっかなく等ありません、町の方々は優しく冒険者の皆さんは凄く愉快で楽しい方々ばかりですから」

 

「モンスター共が町中をウヨウヨする場所に住んでいる者達などイカれてますよ………まぁアクセルの連中が変なのは周知の沙汰ですので今更ですが」

 

 

((それに関しては同意です))

 

心の中で賛同するカズマとセレナ

 

 

「さぁ気を取り直して、独占インタビューを………ん?何だこの影は?

 

 

んげぇ!?」

 

急に周りに大きな影が出来て、何だと記者が上を見ると

 

爆破したストライクロボットの巨大な残骸が、猛スピードで落下して来たのである

 

 

「お逃げください、ここはワタクシが」

 

「ひぃぃ!!!」

 

「キャッ!?」

 

『ナマナマ!?』

「「『アイリス!?』」」

「アイリス様!?」

「王女様!?」

 

記者を助ける為に彼に近付き聖剣を顕現させようとするアイリスだったが、早く逃げねば押し潰されると焦りながら移動する記者にぶつかり聖剣を落とし更には転倒してしまう

 

 

『いかん!!ティアラ止めるぞ!!』

 

『ティアティ!!』

 

 

サイコパワーで止めようとするが

 

 

『くっ……まだエスパー技が効かないのか!!!

 

体で止めに行くぞ!!』

 

『ティアティ!!』

 

愛する妹に体で止めるぞと言う程、今のオーティスは焦っていた

 

 

『ダメロト!!2人のスピードでも間に合わないロト!!!!』

 

 

ドォォォォォン!!!!

 

 

『ティアラティ!?』

 

『アイリス!?』

 

 

ラティ兄弟の目と鼻の先に、ストライクロボットの残骸が広がる

 

だが

 

 

 

「あ……安心しろ、アイリス様は無事だ」

 

 

『カポッ!?』

 

『ティアラ!?』

 

『クレア殿………良かった』

 

 

いち早く動いていたクレアが、アイリスを抱えストライクロボットの残骸から彼女を避難させる事に成功する

 

 

「クレア様……す……凄いですね、オーティスさんやティアラちゃんより早く動けるなんて」

 

 

「当たり前だ私はアイリス様をお守りする騎士だぞ、お怪我はありませんかアイリス様?」

 

「クレア………」

 

「ん?」

 

「………助けてくれてありがとう、それと………昨日から辛く当たって…………ごめんなさい」

 

「いえ、昨日の件は私が悪いです

 

見た目や第一印象だけで、素晴らしい剣技の才を持つあの子……いえ

 

才など関係なく、他者に対し失礼な発言をした私が悪い

 

アイリス様がお怒りになるのは凄く当然の事ですから♪」

 

「クレア……」

 

 

「いやはや流石はシンフォニア家のご令嬢クレア様、お見事な救出です

 

 

ささクレア様、そろそろアイリス王女を下ろしていただけないでしょうか

 

コレから取材ですので」

 

 

「おいおいアンタ、むちゃんこ強いアイリスや何だかんだ騎士で体も頭と同じくらい固いクレア「うるさい!!!」なら怪我で済んだが

 

アンタなら死んでたぞ、良く死にかけて直ぐにインタビューなんか出来るな

 

気持ち落ち着かせる為にもインタビューは明日にしたらどうだ?」

 

「いいえ大丈夫、今を逃せば次は何処に雲隠れされるか分かりませんからね」

 

「…………チッ」

 

 

「クレア、下ろしてちょうだい」

 

「……良いのですか?」

 

「えぇ、ワタクシが王都を守れなかったのは間違いのない事実だもの受け入れなくては」

 

「………………分かりました」

 

 

「では今度こそ」

 

グサッ

 

「ほわわわ~ん!!

 

ガクリ」

 

「だ……大丈夫ですか!?」

 

 

「何だ!?」

 

『どうしたんだロト?』

 

突然記者が訳の分からない言葉を叫びながら、その場に倒れ初め全員が何事かと慌てる

 

 

「う……う~ん…」

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

「えぇ………あれ?あれ?

 

 

此処は………何処だ?」

 

 

「………はい?」

 

 

「変だな……先までダスティネス家の周りに居たはずなのに」

 

記者は辺りを不思議そうにキョロキョロと見渡し始める

 

 

 

「どうしたのかしら?」

 

 

「わ………分からない」

 

『ピィカァピ……?』

 

 

「あの……此処は何処だろうか?

 

何だか見慣れない場所だが」

 

 

「えっ………此処はアクセルの町ですが」

 

 

「アクセルゥゥ!? 何で私がアクセルに!?」

 

 

「何でだと、貴様がアイリス様に会いに来たんだろうが」

 

 

「はぁ?

 

モンスターが支配し、頭のおかしい爆裂娘とママに非行少年に自称女神に外道な悪魔が暮らすヤバい町に王女が居る訳ないだろ」

 

 

「「…………………」」

 

アイリスとクレアの目が点になる

 

「早くダスティネス家に戻らねば、王女は必ずあの屋敷に居るはず!!!」

 

記者は全速力でダスティネス家の方に向かう

 

 

 

「………………………何だったんでしょうか」

 

「……さ……さぁ…………ん?

 

注射器?」

 

皆が唖然とするなか、記者が居た場所に小さな注射器が落ちている事に気づく

 

 

 

『それはメモリー草ですよ』

 

 

『カンボォ!?』

『カポポカポ?』

 

 

「アナタは……昨日の長老さん?」

 

 

そこに葉っぱで作った帽子と枯れ葉を纏った、ゴブリンの長老が現れる

 

 

 

『昨夜からポッケとフェンサーの姿が見当たりませんので、もしや皆さんの所ではと来てみれば案の定

 

コレお前達、何も言わず出て行っては心配するじゃないか』

 

『………カポカポポ』

 

『……………ケッ』

 

素直に謝るフェンサーと違いポッケは鼻を鳴らし目を反らす

 

「あのメモリー草って…………あのメモリー草ですか……」

 

『はい、あのメモリー草です

 

ワシが育てております』

 

「何だメモリー草とは?」

 

「違法薬物に使われる危険な植物ですよ!!!!!」

 

「何だと!?」

 

「じゃあ何か、この爺さんそんなヤバい植物育ててたのか!?」

 

『ヤバい植物と言われては草が可哀想ですよ、ちょっとエキスを体に注入するだけで数日の記憶が飛ぶだけですから』

 

 

「十分ヤバいじゃねえか!?」

 

 

「というか何その格好………おもいっきり不審者なんですけど」

 

『アゥアゥ』

 

『人間の町にゴブリンが現れてはパニックになりますので変装しましたが、変ですか?』

 

 

「どう見ても浮浪者にしか見えないわ……」

 

 

『ははは、ワシは実際浮浪者ですので間違いありませんよ』

 

『もしかしてさっきの記者がアイリスの事を忘れてたのって、その草のエキスを注入したロト?』

 

 

『えぇ、良い歳した男が年甲斐もなく少女を苛めようとしておりましたからね』

 

「その事に関しては礼を言う、だが違法薬物を育てているとなると話は別だ」

 

『ワシを捕らえる……ですね?

 

 

ですがソレは見逃して貰えないでしょうか、ワシの様な病弱なゴブリンがジジイになるまで長生き出来たのも他のゴブリンやモンスター達を支えて来れたのも

 

メモリー草を使い敵から逃げ、メモリー草のシノギで得た金で暮らしてこれたから………それが無くなればあの子達が大変な目に』

 

 

「だが」

 

 

『それに、ワシには借りがあるのではありませんかな騎士様

 

王女様の危機を救ったという』

 

 

「ぐっ……」

 

『どうか目をつむって戴きたい、そして出来ればあの山には人間を立ち入れさせんでくださいませ』

 

 

「……………分かりました」

 

 

『ありがとうございます

 

 

では帰ろうかのうポッケ、フェンサー』

 

 

『カポポカポ』

 

『どうした?』

 

 

『カンポッ!』

 

するとフェンサーはクレアの足元に向かう

 

 

『カンポッ! カポポッ♪』

 

 

『ほぉ…………騎士様、どうやらその子はアナタと一緒に居たいそうです』

 

「なに?」

『カンポッ!カポポカンポッ♪』

 

『カンボォ、カボカボッ!!!』

 

「もしかして……アナタは私と?」

 

『カボボッ!!』

 

 

続いてポッケがレインの肩に乗る

 

 

「良かったわね2人とも、コレでアナタ達もポケモントレーナーだわ♪」

 

『ティアラティ♪』

 

 

「……………申し訳ありませんアイリス様、やはり私はこの子をゲット出来ません」

 

「えっ?」

 

『カポッ!?』

 

「おいおい嘘だろ……この流れで、この期に及んでまだ小さいから嫌だとか言うのかお前!?」

 

 

「違う!!

 

昨日この子を気弱だからゲットしないと突き放した私が、どの面を下げてこの子のトレーナーになれる……全く筋が通っていない」

 

 

「………あ……あぁ」

 

マトモな返しにカズマは何も言えなかった

 

 

『………ではこうしましょう、ワシはこの子達にとっては保護者の様な者じゃ

 

どうかこの子達の意見を尊重してやって下さい』

 

深々と長老はお辞儀する

 

 

『保護者からの頼みを聞き入れるならば、騎士様の筋も通るのではありませんか』

 

「……………」

 

『カンポッ♪カポカポポ♪』

 

「本当に良いのか……私で?」

 

『カポッ♪』

 

「分かった」

 

カズマから譲って貰ったボールを取り出すと

 

『カポッ!』

 

フェンサーがそれにタッチし

 

 

パシュン

 

 

 

『カボォォォ!!!!』

 

「わわ!?どうしたの?」

 

『早くボールを出せ!!!!!ゴホッ!!!

 

って言ってるロト』

 

「あぁゴメンなさい、はい」

 

パシュン

 

フェンサーに続いてポッケもボールをタッチし

 

 

ピッ ピッ ピッ カチッ

 

 

2つのボールは同時に止まる

 

 

「コレで2人ともポケモントレーナーになりましたよ♪」

 

 

「な……何だかあまり変化は感じられませんね」

 

 

「まぁスキルと違って、自分の身が変わる訳ねえしな」

 

 

「クレア、レイン

 

早速2人を出してあげて」

 

 

「はい、フェンサー!」

 

パシン

 

 

『カポッ♪』

 

 

「ポッケちゃん!」

 

パシン

 

『カボォォォォォ!!!!!!!』

 

 

「コレから宜しく頼むフェンサー、私はレインだ……だが暫くの間は偽名のエクレと呼んでくれ」

 

『カポッカポッ?

 

カポッカ♪』

 

 

「私はレイン、私も暫くは偽名のサマーと呼んでちょうだいね」

 

『カボボカンボッ!!!』

 

任せなと胸を叩く

 

 

『うんうん……良かった……ではワシはそろそろ帰ります、あぁそうじゃ

 

そこのアークウィザードのお嬢さんとカボチャのお嬢さん』

 

 

『バケッ?』

 

「何ですか?」

 

 

「コレからあの山は王女様の監視化に入ったので、決して破壊してはなりませんよ

 

向こうで寝ておる紅魔族のお嬢さんにも言っておいて下さい、でなければ大変な事になりますからな♪」

 

ガクガグブルブル

「……………………は………はい」

 

 

 

【どうやらあのゴブリン、アナタ達が爆裂魔法を使っていた犯人だって最初から知ってたみたいね】

 

『そ………そうなの?』

 

【あの子達を迎えにこの屋敷に来たって言ってたけど、私達の屋敷がアクセルにあるなんて誰も言ってなかったでしょ………ふふ

 

戦う力が無い代わりに随分と頭が良いゴブリンね】

 

 

 

 

 

『じゃあのうフェンサー、ポッケ

 

 

 

 

 

 

 

 

(コレで良い、ワシの様な後ろめたい生活を送る老いぼれより

 

王女の側近達や魔王軍と戦える程に強い人間達と一緒に暮らす方が、あの子達の為じゃ)』

 

 

 

 

 

 

 

『『長老!!!!』』

 

 

『ん?』

 

 

『また遊びに行くね♪』

 

 

『むちゃんこ強くなって、先生の代わりにアタイらが上級者殺しだろうが爆裂魔だろうが全員燃やしつくてやっからなぁ!!!!!』

 

 

『……………………ほっほ

 

 

お二人とも、その子達の事……頼んだぞ』

 

 

「は……はい!!」

 

「分かった」

 

クレアとレインに対し最後は敬語口調が外れた長老は、山に向かい歩いて行く

 

 

 

 

「改めてよろしく頼むフェンサー」

 

『カポカポポ♪』

 

 

「よろしくねポッケちゃん」

 

 

『カンボォ!!カボカボッ!!!カンボボッ!!!』

 

「わぁ!?どうしたの?」

 

レインの足を握り何処かに向かおうとする

 

 

『早速特訓にランニングしようだってロト』

 

「良いな、俺も付き合うよポッケ!」

 

『カンボォ!!』

 

 

「えっ……えっとポッケちゃん、私魔法使いだから体力トレーニングは必要ないのよ」

 

 

『カボカボォォォォ!!!』

 

「ぐぺっ!?」

 

レインを殴り付ける

 

『カンボカボ、カボボッカンボォ!!!カボボッカ!!!カンボォォッ!!!

 

 

カッボカボボッカンボォォォォ!!!!!!!』

 

 

「……………………チラッ」

 

 

『今日は叫び疲れたロト………オーティスお願いロト』

 

 

『…………ハァ……

 

 

この世に必要無いものなんてねぇ!!!!!流した汗と努力は裏切らない!!!!!心を燃やせ!!!!!

 

 

もっと熱くなれよぉぉぉ!!!!!!!!

 

 

ハァ……ハァ……ハァ……ゴホォォ!!!』

 

『ティアラティ!?』

 

 

 

「良いじゃないかサマー、たまには魔法でなく肉体強化も必要だぞ」

 

 

「そんなぁ!?」

 

 

「それにポケモンの考えを大事にするのがトレーナーよ、頑張ってサマー♪」

 

 

「ガァァァァン!!!」

 

 

「良し行くぞピカチュウ!ポッケ!」

 

『ピッカァ!!』

 

 

『カボォォォォ!!!』

 

 

「ま……待って!?走る!!走るから足を放しわぁぁぁぁぁ!?」

 

足を握られた状態で走られてしまい、悲痛の叫びをあげながら連れて行かれるレインであった

 

 

「御愁傷様だな……」

 

『ナマケナ……』

 

 

(良かった、クレアとレインがトレーナーになってくれて

 

 

コレで………いつ来ても安心だわ)

 

 

「ねぇ偉い姉ちゃん」

 

 

「どうしたの?」

 

グゥゥ

「お腹……空いた」

 

 

「ふふ、じゃあ朝ごはん一緒に食べましょう

 

行きましょうティアラ、オーティス」

 

『ティアティ♪』

 

『あぁ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ベルゼルグ王国の隣国のとある王宮内> 

 

「只今戻りました」

 

「どうだった?」

 

 

「やはり噂通り、ベルゼルグ王国の王都は跡形も無く消えていました」

 

「へぇ~あの武力に長けたベルゼルグ王国がね、プッ!アハハハハ!!!!ダッセェの!!」

 

王宮内で一番光輝く室内にて、ソバカスのある少年が部下らしき男の報告を受け腹の底から笑う

 

 

「それでアイリスの奴どんな面してた?」

 

 

「それがアイリス王女は、何処かに隠れているようで」

 

 

「うわぁ超ダセェ!!王族が無様に負けて雲隠れかよ!!!

 

 

でもコレでアイツが救済を求めてるのは間違いねぇな、誰でも良いアイリスかクレアかレインを見つけて伝えろ

 

 

このエルロード・レヴィ様が助けてやるから、俺の城に来いってな」

 

 




next story この素晴らしい紅魔の妹にポケモンを

クレアとレインのポケモンはカルボウとなりました、何故カルボウかと言うと進化形の攻撃方法が剣と遠距離攻撃の炎(魔法)だからです
なので各々のカルボウがどちらに進化するかバレバレですね(笑)

次はタイトルから分かる通りこめっこですが、彼女は何のポケモンをゲットするでしょうか?

多分真っ先に思い付いたであろうゴンベやカビゴンではありません、ヒントはパルデアポケモンです
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