いよいよチャンピオンズが目前ですね、新メガの特性が楽しみ
あとメガエルレイドの特性が切れ味になっている事を祈りたい……精神力も悪くはないけど、切れ味の方が圧倒的に強いですし
秋風が吹くアクセルの町は今、ネオンが輝いていた
時刻は夕方6時なので街灯が付く時間帯ではあるが、ソレでも異様とも呼べる派手なネオンが町のあちこちで輝いている
そう今夜は
「「トリックオアトリート!!お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!!」」
『ピィカァピ!!』
『フォクマフォクシィ!!』
「まぁまぁ可愛いお化けさん達だ事、はいお菓子をどうぞ」
「「ありがとうございます♪」」
『ピィカァ♪』
『フォクシィ♪』
ハロウィンという事でアクアが作成したピカチュウはゾンビのコスプレ、マフォクシーは魔女の衣装
そしてサトシは白い布を被ったお化け、セレナは狼の耳や八重歯を生やした狼娘のコスプレで町に出て
年相応の少年少女らしくハロウィンを楽しんで
「チョコとキャンディだ」
「こめっこの好きなオヤツだわ、コレでオヤツ代が少し浮いたわね」
『ピカピ、ピカカ!
ピッカァチュ!!』
「酒屋のマイケルさんが居るのか!」
「チャンスだわ、マイケルさん凄く太っ腹だからお菓子を沢山くれるはずよ
行きましょう」
『フォクシィ!!』
最近色々とパーティー内での金の減りが早い為、少しでも食費(主にこめっこの食費)を抑える為に
ハロウィンでお菓子を大量に貰おうという、年相応らしくない目的だがハロウィンを楽しんでいた
「よぉ、お前ら」
「あっ!機織り屋さん」
「トリックオアトリート!!」
「菓子を手に入れる為に街中を駆け回るとは、随分とご苦労なこって
受け取んな!!」
「「ありがとうございます♪」」
「なぁにコレは俺からの餞別だ、俺の感じゃ何時かヤバい嵐が起きる……そしてその嵐を払いのけるのは間違いなくお前らだ
精々今のうちに菓子でも食べて英気を養いな若き冒険者達よ、じゃあな!」
「あの人、何時も意味深な事言うわね」
「だよな、ここ暫くは晴れなのに」
2年前まで、この世界にハロウィンという概念はなかったが
去年とあるカス……クズ……オホン……とある冒険者が教えると、あっという間に流行ったのである
その理由はズバリ
『『トリックオアトリート♪』』
「はいはいはいはい!!!イタズラされたいです!!!」
「是非お願いします!!!」
この日は住民全員がコスプレをするので、普段は男性住人御用達の秘密の店で働くサキュバス達が正体を知られることなく堂々と町を歩ける為
彼女達の為に駆け出しの町から旅立たない者が沢山居る此処アクセルにて、ハロウィンが流行るのは凄く当然の事
因みに女性や子供からも可愛いお化けやら様々なコスプレをして出歩けたり、お菓子を貰える為に大人気であった
「そんなハロウィンをな、俺が流行らせたんだ」
「えぇ知ってます」
「だったら良いじゃねえか!」
「ダメなものはダメです!」
「ふっざっけんなよ!!流行らせた貢献者に礼も渡せねぇのかよ!!!」
「だからって感謝祭の時と違って現場で何もやってないのに、商店街の売上4割寄越せって言う方がふっざっけんなよ!!!!」
商店街の会長宅から追い出される
「くっそ!!
もしまた来年アクシズ教団に混合で感謝祭やろうって持ち掛けられても、絶対手貸さねえからなぁ!!!!!」
金を稼ぐ為、商店街にハロウィンを流行らせた貢献者として金をせがむも合えなく失敗に終わり
捨て台詞を残し去ろうとするカズマを呼ぶ声が
「お兄様!」
『♪♪♪』
アイリスと人間形態のティアラが手を振りながら近付く
「よっ! 2人とも楽しんでるか」
「はい、ワタクシ達だけでなく沢山の方々がコスプレという物をしていて凄く楽しいです♪」
『♪』
「そうかそうか♪」
可愛い妹達の楽しんでいる姿に、先まで売上金が貰えずイライラしていた表情が恵比寿様の様な物になる
「にしても2人とも、本当にその衣装で良かったのか?
2人なら魔女とか天使とかが似合うと思ったのによ」
「それらも着てみたいですが、でもワタクシもティアラも、この衣装凄く気に入っています♪」
『♪♪♪』
「そうね、この姿なら
ナマァ………って言った方が良いかしら」
『!!!
♪』
「ふふ♪ オーティスの真似上手よ」
アイリスの衣装はナマケロ、ティアラの衣装はオーティスことラティオスをモチーフにした着ぐるみの様な衣装である
(可愛いなぁ♪)
ますます恵比寿様の顔になるカズマ………それと
『ナンマァ♪』
『天使だ………天使が居る……』
建物の裏からコッソリ、アクアに作れと脅迫した衣装のモデル達が恵比寿様の顔で眺め
「脱力系のアリス様…キリッとした顔をするティアラ……尊い……♪」
その側で同じく恵比寿様の顔で眺めるキョンシー姿の女騎士
『カンポッカポ、カポポ』
そんなクレアの肩に乗るフェンサーが、もっとお祭りを楽しみたいとセガム
「あぁフェンサーすまない、だがもう少しだけ待ってくれ
おいオーティス、ロトム殿を呼んで来てくれ、あの愛らしいお姿を撮影して欲しい」
『残念だが用事があると断られてしまった』
「そうか、なら私の心のメモリーに記憶させておかねば!!」
『ナンマナ、ナマナンマァ』
『なにっ!? 本当かソレは!?』
「どうした?」
『2人があの衣装を試着していた時の様子をロトムに撮影して貰ったと……見事だ!!』
「良くやったぞナマケロ!!」
『ナンマァ』
『………カポカポポ?』
何故クレア達が大はしゃぎしているか分からず、首を傾げるフェンサーであった
「カズマ!アリス!」
「おぉお前ら………むちゃくちゃゲットしたな」
「まぁね♪」
『ピッカァ!』
『フォクシィ♪』
4人は各々持っている大きい袋に入った大量のお菓子をカズマに見せる
「コレで暫くはオヤツ代に困らないわ、そっちは?」
「ダメだ、会長の野郎売上金は渡せねぇだとよ」
「スミマセン……ワタクシ達のせいで」
「何言ってる、アリス達は何も悪くねぇよ」
「そうそう、殆どカズマとアクアとロケット団のせいですから」
「そうそう俺と……おい!?」
「1億エリス」
「ぐっ……」
吹き飛ばしたロケット団に早速門の修理代を請求しにマラサダ屋に突撃するも、自分達は夜中にストライクロボットを操縦してないし門を破壊していないと強く言い張られ修理代を得られずじまいに終わった
「やはりワタクシも、めぐみんさんやポッケと同じく食料の調達に」
「大丈夫、それよりアリスもティアラもハロウィンは初めて何だから楽しんでよ」
『ピィカァ!』
「そうそう、お金や食料は私達に任せてください」
『マフォマフォ』
「……………よろしいのですか?」
「おう、お客さん何だから遠慮しないでくれ」
「…………はい♪」
『♪♪♪』
そう今夜のカズマパーティーは領主の仕事をしているダクネス以外は皆、お金を稼いだり食料を調達していたのである
「さぁさぁ皆様ご覧あれ、取り出されしは世にも恐ろしい般若の顔
ですが」
『オシャァァァ!!!!!』
「おぉぉ!?」
「この神になるべき事が決まっているイブの聖水を浴びれば、恐ろしい顔をした般若もニッコリ笑う鬼へと様変わり!!!」
「スゲェ!!」
「どうやったのかしら?」
「姉ちゃんもう一回頼む、金なら出す!!」
「あぁイケません、私達は女神と神なので芸人ではありませ『アシマリマ』おっと……そうだったわね、高級シュワシュワとミネラルウォーターの為よ
ありがとうございます!ありがとうございます!」
普段は御捻りを受け取らないアクアだったが、高級シュワシュワとミネラルウォーターを飲む為にお金を稼がねばならないので良く分からないプライドを捨てて御捻りを受け取る
ブォォン!!ブォォン!!
皆がハロウィンを楽しむアクセルの町に警報が鳴り響く
「緊急連絡!! 緊急連絡!!
カボチャの大軍がアクセルの町に接近中!!!
繰り返します! カボチャの大軍がアクセルの町に接近中!!!」
「カボチャが!?」
「ヤベェェ!!!」
「は……早く逃げねぇと!!俺ら収穫されちまう!!!」
「何だぁ?
オメェら知らねえのか」
「無理ねぇさ、コイツらハロウィンの噂を聞き付けて来た連中だからな」
「知ってるさ、この時期のカボチャに襲われたら町には草も残らずアクシズ教徒ぐらいしか生き残れないんだろ!!!」
「あの魔剣の勇者ミツルギみたいな名高い冒険者でもカボチャの駆除には苦労するなんて、赤ん坊でも知ってる常識だ!!!」
「大丈夫だ、去年もカズマって冒険者がカボチャ共に料理を提供して追い払ったが
今年は違う、狩る側のカボチャ達が狩られる側になっちまうぜ」
「な………なんだって!?」
「そんな凄い冒険者が居るのか!?」
「いいや冒険者じゃねえ」
<アクセルの入口付近>
『町ノ人間達ヨ、出テクルガ良イ
汝ラノ命ヲ我ラ二ササゲヨ、逆ラウ事ハ無意味、死ガ早クナルダケダ』
アクセルの周りを3段に重なったカボチャ達が取り囲み、その中でもリーダー格らしき魔法使いの帽子を被ったカボチャがアクセルの人間達に降伏を求める
『ドウシタ、聞コエヌノカ?
ソレトモ我ラ二恐レヲナシ逃ゲタカ、中二入リ人間ガ居ルカヲ確認スル
イクゾ』
『メンノメ』
『ムッ……人間………デハナイ』
『メノメンノォ』
『何ヲ言ッテルカ理解出来ヌガ、我ラノ邪魔スルナラバ容赦『チュ』セヌ等卜抜カシテシマイ大変申シ訳ゴザイマセン女王様!!!』
『メッ~ノッノノノ♪』
『ナンダ?』
『オマエ、何ヲシタ?』
『チュ チュ チュ』
『女王様!!我々ヲ食シテクダサイ!!!』
『コノ哀レナルカボチャ二、ソノ美シキ足ヲ突キ立テテクダサイマセ』
『メェノメンノォ』
『ハハァ!!!
ドウカ、オ座リクダサイマセ』
氷の女王様は3段目のカボチャにユックリと乗り、次々にメロメロにしていく
『オノレ、良クモヤッテクレタワネ』
『アタシ達二逆ラウ事ノ愚カサ、知ラシメテアゲマスワ』
<メロメロ>が効かない♀のカボチャ達が集まり始める
『メンノメ、メンノォ!!』
『『『『ハァイ女王様!!!』』』』
氷の女王様の命令で♂のカボチャ達は♀のカボチャ達の元に
『アナタ達シッカリナサイ!!!』
『目ヲ覚マサセテ上ゲマスワ、新人行クワヨ』
『バケチャバ』
『ドウシタノ?』
「フッハ~ハハハ!!」
『ナンダ!?』
「何だかんだと聞かれたら、教えてあげましょ皆の為
世界の破壊を目指す為、世界に爆裂届ける為
美と青春の爆裂道を突き進む、ラブリーチャーミなアークウィザード
めぐみん!」
『バケバケチャ!』
「天変地異をも引き起こす爆裂トリオの3人には、ダークワールド暗黒の世界が待ってるぜ」
『ンニャァ!』
「姉ちゃんカッコ良い♪」
「フッフフ……良いですね良いですね、流石はあのお姉さん達の名乗りです
今度はセレナを入れた3人でやらねば」
『人間ヤット現レタ、サァ審判ノ時ダ』
『バケチャ!!』
『新人ナニヲシテイル?
早ク人間ノモトニ、ノワァァ!?』
三段重ねの一番下のカボチャが突然放れ、♀のリーダー格は転倒する
『バケバケ!』
「スパイ活動ご苦労様ですバルスリン!!」
『オノレ……裏切リ者ニハ死ヲ』
「残念ですが死を与えられるのはアナタ達ですよ
星々の輝きよ!!我らに安らぎを与える為に、神をも越える聖獣に宿るが良い!!!
テラスタル!!!」
『バァァァケェェ!!!』
『ナンダ……コノ輝キハ!?』
テラスタルにより、バルスリンの頭上に白い王冠の形をした光輝く宝石が出現する
「さぁ審判の時です、だいばくはつ!!!!」
『バァァァァァケェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!』
『ブギャァァァァ!!!!!!!』
『じょ……女王様ァァァァァ!?』
『メノメノ』
♀だけでなく側に集まっていた♂のカボチャ達も爆風に飲まれて行き、そんなカボチャ達に氷の女王様はバイバイと手を振る
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「あっ、バルスリンのだいばくはつだ」
「派手にやってやがんなぁ」
「でも、コレでカボチャの討伐金と食材ゲットだわ」
「フッフフ、災害とされるカボチャ達すらバルスリンの前では赤子同然
お疲れ様ですバルスリン」
『バァ……バケチャァ♪』
コンガリと美味しく焼けたカボチャ達
だが
『A班ガヤラレルトハ』
『ダガ所詮奴等ハ、我ラノナカデ最弱』
『カボチャ族ノ面汚シダガ、同胞ニハ違イナイ
同胞達ノ弔イヲシヨウデハナイカ諸君、イクゾ!!』
『フゥゥゥ!!』
『『『ぐわぁぁぁぁぁぁ!?』』』
町を取り囲んでいた残りのカボチャ達は全員、氷の女王様の<ふぶき>によりカチコチにされる
【バルスリンちゃんといいユキメノコちゃんといい、やはりロトム君の言った通りゴーストポケモンはハロウィンって日だと調子が上がるようね
アレだけの数のカボチャが全員冷凍保存されるなんて】
「スゲェ………本当にあの冒険者達の言った通り、カボチャ達が全滅してやがる」
「あの姉ちゃんがやったのか!?」
「おっとカボチャ達を殲滅させたのは我ではなく、この我のポケモンにして最強の存在バルスリンとオマケのユキメノコです!!」
『バケチャァ……』
「「「おぉぉ!?」」」
『メンノォメノッ!!!メノメノォ!!』
「痛い痛い!?
私を殴る暇があるなら、仕事をしたらどうですか!!!」
『メノォ………メンノォメ♪』
オマケ扱いするめぐみんをポカスカ殴る氷の女王様だったが、思い出した様に大きな箱をギャラリーの冒険者達に見せる
その箱には
<カボチャ達すら敵わぬ、美しき氷の女王が働くウィズ魔道具店の移動販売>
という手書きの貼り紙が貼られ、中には人気商品のユキメノコ型のライターやポーションが入っていた
「可愛い♪」
「おぉ……もしやこのポーションを飲めば、このモンスター……いや!氷の女王様みたいにカボチャすら敵わぬ冒険者になれるんじゃ」
「買った!」
「俺もだ!」
『メッ~ノッノノノ♪』
「商売が上手くなりましたね……」
「姉ちゃん姉ちゃん、早く持って帰って食べよ!!
天ぷら!!!煮物!!!」
「そうですね、さぁポッケよ運ぶのを手伝いなさい」
『カボォ!!』
「なに怒ってるんですか?」
『カンボカボッカンボ!!!!』
『バケチャ、バケチャバ』
「おやおや戦いたかったんですか、まぁ仕方ありませんよ
バルスリンは当然として、ユキメノコもソコソコやりますからね
さぁ不貞腐れてないで、留守番をしているサマーに美味しいカボチャを届けて上げましょう」
『カボボ……カンボッ!』
因みにサマーことレインが屋敷で留守番している理由は
<カズマの屋敷>
「はぁ……まさか筋肉痛になるなんて……痛っ!?」
ポッケとサトシ達のジョギングや腹筋といったトレーニングを1日6時間も付き合った影響で、めぐみんやセレナと違い本来なら筋肉を使わないアークウィザードの彼女は筋肉痛となってしまいベッドに寝込んでいたのであった
「さぁ冷蔵庫にカボチャ達を置いて、討伐金を貰いに行きましょうか」
「うん!
あっ!? 姉ちゃん!!あのカボチャまだ息の根ある!!」
凍っている状態にも関わらず、とあるカボチャが高速で地面を走って逃走する
「凍っているにも関わらず逃げられるとは、中々生命力が強い個体ですね
まぁ1つぐらい大目に見て上げましょう」
「待てぇぇプリン!!」
「ちょ!?こめっこ!?」
1つも逃したくないこめっこが逃走するカボチャを追い掛けていく
「いくら我が妹とはいえ、そんなに生命力が強いカボチャを相手にするのは危ないですよ戻って来なさい!!!」
「天ぷら!!!煮物!!!」
『バケチャンバ!?』
『カンボッ!?』
「あぁもう!!
ユキメノコ!!申し訳ありませんがカボチャ達を屋敷の冷蔵庫に入れて置いてください!!!!」
『メンノッ!? メノメンノォォ!?』
客の相手をしている氷の女王様に頼み事を伝え、バルスリンをボールに戻し妹を追い掛ける
「アクアの奴も結構稼いでるみたいだし、そんじゃこっから俺らもハロウィンを楽しむとするか」
「そうだねコレ以上はお菓子貰えないだろうし、アリスとティアラも一緒に回らない?」
『♪♪♪』
「えっ?
いえワタクシはティアラと一緒に回るので、サトシはセレナさんと回られた方が良いですよ
えぇ!そうするべきです!!」
「そっか、じゃあ一緒に行こうぜセレナ」
(そ……それって……デート!?)
『フォクフォクシ♪』
お菓子を大量にゲット出来たので、コレからは純粋にハロウィンを楽しもうとサトシが持ち掛けるも
どうせならデートの方が良いだろうと考えていたマフォクシーは、アイリスの案に歓喜する
「そんじゃあ俺もアリスとティアラと………ゾクッ」
「どうしたの?」
「……………何でもない」
とある建物の裏から3つの殺気を感じ、アイリスとティアラ達との楽しいハロウィン見学を諦める
「お兄様はめぐみんさんと回られては如何ですか」
「はぁ!?
な……何でアイツが出てくるんだよ」
「だって、お二人はデートする間柄なのでは?」
「違ぁぁう!!!
いや……そ……それ以前に、アイツまだ討伐報告にカボチャを冷蔵庫に運んだりこめっこの面倒見たりで今日は忙しいだろうし」
「ではこめっこちゃんのお世話はワタクシ達が、カボチャは………エクレお願いよ」
「ギクッ…………………ハッ!行って参ります!!」
『カポッポォ!?』
監視していたのを見抜かれてしまい動揺するも、平静を装いながら姿を表し
主の命令通りアクセルの入口に向かう
突然クレアが走り出した為、彼女の肩に乗りながら綿菓子を舐めていたフェンサーは驚き綿菓子を落としてしまう
「さぁお兄様、めぐみんさんに電話して合流してください♪」
(うっ………アイリスがユリーカの様なマセガキムーヴを………いやまぁ、2人とも可愛いからマセガキムーヴありだし
デート促されるのも、嬉しいか嬉しくないかと言えば前者だけどさ
アイリスはおしとやかキャラの方が…………って!?今は妹のキャラよりも……デート………か)
「じゃあ俺達行くね」
「えぇ頑張ってください♪
さぁさぁお兄様♪」
「……………」
ピッ
頬が赤くなった状態で無言でスマホを取り出す
「お前達!!!」
そんなカズマや、セレナと町を回ろうとするサトシを呼び止める声が
「あぁダクネス」
「何をやってるんだ!?もう時間だぞ!!」
何時もの冒険者の格好ではなく、キチンとした正装姿のララティーナ「その名で呼ぶにゃぁぁ!!!」が現れる
「時間?」
「何の事だ?」
「ポケモンバトル大会に決まっているだろ」
「バトル大会!?」
「優勝すれば50万エリス貰えるなど、今の我々の懐に取って非常に有難いイベントだ」
「50万!?
何処でやるんだソレ!?」
「中央広場だ」
「行くぞサトシ!!!」
「うん!!!」
金とバトルと聞いて目の色を変えた男子達が中央広場に向かう
「あぁサトシ!?待って!!」
『ピィカァピッ!!!』
「アリス様も如何でしょうか?
見学席を開けておりますよ」
「…………………」
「アリス様?」
「………ララティーナ、アナタには空気を読む練習をするのをお勧めするわ」
「はい?」
ジト目を浮かべるアイリスに間の抜けた返事を返す
『フォクシィィ!!!』
「なっ!?何だマフォクシー!?
熱ぅぅ!?
ま……待ってくれ……今日はドレスで肌が出ているんだ、はぁ…はぁ…そういう過激なプレイ……オホン!!!
とにかくアリス様の前では止めてくれ!!!!」
<中央広場>
「スゲェ!!お客さんが沢山集まってる!!!」
中央広場に、アクセルの住人達やハロウィンの噂を聞き付け町へと訪れて来た観光客達が密集していた
「にしてもバトル大会とは、いつの間にそんな話が出来てたんだ?」
「ノック卿の孫がロトムからポケモンバトルの事を聞いて見たくなった、だから3日前のノック卿との話し合いで開催が決まったと伝えただろ」
「……………聞いてるか?」
「うんうん」
「私も知らない」
「そんなバカな、3日前の晩皆のLINEにメッセージを入れたぞ」
「「「……………来てない」」」
「なにっ!?」
3人はスマホでLINEを見るが、ダクネスからその様な通知は来ていなかった
「そんなバカな、確かに皆に…………ガクガクブルブル」
「どうしたの?」
「…………………送信………出来てない」
「あっ、たまにあるのよエラーになって送信出来ない時」
「そうなのか!?」
「まぁトレーナーになった奴は今の所ダストとリーンぐらいだろうし今から参加でも間に合うだろ、取り敢えず俺ら4人で出れば誰か1人は優勝出来るだろうし
50万エリス戴こうぜ」
「OK、もし当たっても手加減しないからね」
「いやソレが、個人戦でなくチーム戦なんだ」
「チーム戦?」
「それが……」
「個人戦ではサトシさんが有利ですので、チーム戦の方が良いのではと助言を」
「テルさん!?」
「あぁ、前に詳しい解説をしてくれた商人様ですね」
「はい?」
「アリス!?」
「あっ!?」
今はアイリスではなく正体を隠し別人として過ごしている為、先月のバトルトーナメントでテルが解説役をしていた事を知らないはずという事をウッカリ忘れてしまい口に出してしまう
「あぁ……えっと……この子はな」
商人として色んな場所に向かっている彼なら、いま世間でアイリスの評価が悪い事は当然知っている為
彼女の名前をこんな大人数の場で口に出してしまえば大変な事になると、カズマは慌ててアイリスの前に立ちはだかる
「…………………初めまして、自分はテルと申します♪」
「ふぇ?」
「ご安心を詳しい話は領主様から聞いておりますので、しかしウッカリ口に出すのは気を付けた方が良いですよ
記者の方々も沢山来ていますので」
「は……はい!
気を付けます」
「おいダクネス、お前いつの間にコイツにアリスの事話した」
「み……3日前、ノック卿と打ち合わせをしようと屋敷に向かったら入口でバッタリ会って
その時に」
「ノック卿のお孫さんがポケモンに興味があると噂で聞きましてね、何か買ってくれるかと屋敷を訪れたら偶然お会いまして
先日めぐみんさんの妹さんと一緒に居られた方々に見覚えがありましたので、ソレで教えて貰ったんですよ」
「………おい」
「すまん……コレを譲って貰い、つい口を滑らせてしまった」
「あっ! キーストーン!?」
「ルカリオにメガシンカさせてあげたく……つい」
「貴族のお嬢様が物に釣られて口滑らすなよ……」
「そして領主様とノック卿がポケモンバトルの大会をすると話されていましてね、なので経験者の自分も助言を」
「アンタも何余計な事言ってんだよ!?
コイツが優勝すりゃ楽々に50万エリス手に入ったのによ!!!」
「まぁまぁ、せっかくのお祭りなんですし
盛り上がった方が良いじゃないですか」
「こっちは生活が掛かった死活問題なんだよ!!!」
「落ち着けカズマ!!今苦情を言っても変わらん!!」
「物に釣られた奴が口挟むな!!!」
「すみません、なにぶん此方も死活問題でして
少しでも勝てる可能性を上げたく」
「という事は、テルさんも出るんですか?」
「えぇ、チーム戦ですので全員で分けあえば1人10万エリス
今回の売上金と合わせれば、ギリギリ赤字は免れるのですよ」
(また全然売れなかったのね……)
「とにかくアクアやめぐみんを早く呼んで来るんだ、5人集まらないと参加出来ない!!」
『!!!』
「えぇ、ワタクシとララティーナで丁度5人よ?」
「それが私は今回主催者なのでノック卿と共に見学しなければならなく、アリス様もこの様な大人数が見守る中で試合などすれば……バレる可能性が」
「うっ……」
「ならリーンやダストさんに」
「残念だが……その2人は相手チームだ」
「そうなの!?」
「ごめんセレナ」
『ンニャァ♪』
「リーン!」
肩にニャオハを乗せたリーンが申し訳なさそうに現れる
「ララティーナちゃんに相手チームになってくれって頼まれちゃってさ」
「…………おい」
「し……仕方ないだろ、お前達全員で5人何だから」
「そういうのは俺らから返事が来てから決めろ!!!
めぐみんには俺が連絡するから、サトシお前はアクアを呼んで来い!!」
「分かった!!」
『ピカッピ!』
<ギルド前>
「次!! 早く次を!!」
「お任せあれ、さぁさぁ続きましては此方をご覧下さいませ!!」
「アクア!!!!!!!」
「「「ウォォォォ!?」」」
「スゲェェェ!?」
「…………すぅ……………アクアァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
「ブラボォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「感動だぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「はぁ…はぁ………ダメだ……人が多すぎてアクアの所に進めないし、声も届かない………」
『ピィカァピ………ピッ?』
「どうした?」
『ピカピ、ピィカァ!!』
「ん? あれ!?」
「おーい何処だ、何処に行ったのじゃ」
「マオじゃんか!!」
「むっ?」
先月、砂漠でレベル上げを行っていた時に出会った少女マオと再会を果たす
だが
「誰じゃ主?」
「えぇ……忘れたの俺だよ」
「うーむ…………すまんが、主の様なゴーストは山程おる
全員の名前など覚えておられんのじゃ」
「………あぁそうか!
コレでどう!」
被っていた白い布を取る
「なっ!? 主は砂漠で出会った………サトコじゃったか?」
「サトシだよ!!」
『ピカ、ピカチュウ』
「おぉピカチュウも居たか」
「ガクッ……ピカチュウは覚えててくれたんだね」
「人間など数えられん程おって一々覚えられんが、それに比べコヤツは見たことが無いネズミなので覚えやすいんじゃ
して、主らはまた狩りをしに来たのか?」
「狩り?」
『ピカ?』
「この時期になるとアクセルでは此処に居る様な悪魔族やサキュバスにゴースト共が集まり、人間共から食材を奪う祭りが行われると聞いて来たのではないのか?」
「違う違う、この人達は全員人間だよ」
「ハハハ!!主よ、わらわをからかうにしてもマシな嘘を付くのじゃな
皆、わらわと同じ様に角を生やし牙が生えているでないか」
「コレはコスプレって言うんだよ、俺もこの布を被ってお化けになってたんだ
因みにピカチュウはゾンビね」
『ビィカァァ~』
ゾンビの真似をする
「コスプレ?」
「変装の事だよ、今日はお化けや色んな格好に変装して楽しむお祭りをやってるんだ」
「なんと!?
それでこんなに沢山のゴースト共がおるのに、人間共が怯えておらんのか………はっ!?マズいのじゃ!!」
『ピィカァ?』
「どうしたの!?」
「借りるぞ!!」
「わっ!?」
サトシから白い布を奪い取り被る
「もう……いきなり取らないでよ」
「す……すまぬ……じゃが……コヤツらが全員人間なら……その」
『ピッ………』
「あっ………そっか」
マオは周りの者達がモンスターだと思っていたので
前に出会った時の様にフードを丸被りし頭の角や背中の翼、マスクで八重歯を隠しておらず悪魔としての姿のままで居た
「大丈夫だよ、今日は皆コスプレしてるから隠さなくても平気だって♪」
「…………真か?」
「うん」
『ピカ』
「………………………えい!」
「アンコール!!!!アンコール!!!!アンコール!!!」
布を外すも、周りの者はマオに全く見向きもせずアクアとイブにアンコールを送っていた
「なっ、大丈夫だろ」
「う……うむ………まぁ正体がバレても、人間共が向かって来るなら返り討ちにするだけじゃ」
「暴力はダメだよ!!
ソレで、ハロウィンの事知らなかったみたいだけど
マオはどうしてアクセルに来たの?
確か西の方に行くって言ってたのに」
「しれた事、わらわは腕前を磨く為に旅をしていると言ったじゃろう
この街に頗る強い冒険者が率いるパーティーが居ると聞いて、挑みに来たのじゃ」
「強い冒険者のパーティー…………まさか」
『ピカァ…………』
嫌な予感を感じるサトシとピカチュウ
「だが冒険者達を捜索している時に連れとはぐれてしまい、先ずソイツを探しておるのじゃ」
「連れ?」
「主と別れた後に出会ってな、ピカチュウにソックリで中々に可愛いモンスターじゃぞ
(わらわが坂道で落とした荷物を受け止めてくれるばかりか、道に迷ったわらわを目的地に案内してくれるぐらい頭も良い子じゃぞ
何より………頗る可愛いのじゃ♪)」
「へ~どんな子か会ってみたいな、俺達も探してあげ………あぁでも」
「何じゃ?」
「俺達、もうすぐ始まるバトル大会に出場したいんだけどメンバーが足りなくて……アソコに居る仲間を連れて行きたいんだけど」
「続いてはコレよぉ!!!!」
「「「オォォォ!!!!」」」
「人が沢山居るから近づけないし、それにこんなに盛り上がってるのに中止にするのも……何だか申し訳なくてさ」
「ほぉ……よーし、ならばわらわが手伝ってやろう」
「えっ!?」
『ピカッ!?』
「バトル大会なのじゃろう?
わらわの腕前を磨くのに持ってこいのイベントじゃ
(紅魔族、そして強き冒険者と戦うにはやはり人間を相手にする実戦が必要じゃからな
それに大会の様なトーナメントで戦うなど格好いいのじゃ♪)」
「待って待って、バトルって言っても自分で戦うんじゃなくてポケモンが戦うんだよ」
「ポケモン………おぉ!前に主が言っておったピカチュウ達モンスターの事じゃな、何じゃピカチュウ達だけが戦うイベントなのか?」
「そうそう」
『ピカピカ』
「つまらんのう………まぁ良い、ならわらわの連れを戦わせるだけじゃ」
「だからポケモンが戦うんだよ」
「モンスターなのじゃろ?
ならばわらわの連れでも良いはずじゃ、安心せいあ奴おとなしい面をしておるが中々にタフなうえにピカチュウに負けん程の電撃を使えるのじゃ」
「電撃を…………もしかしてマオの連れって、ポケモンだったりするかな?」
『ピィカァピ、ピカピカァ
ピッカピカ』
自分に見た目がソックリで、更には電撃を操れる
その事から、マオの言う連れとはピチューやライチュウといった進化前や進化後
もしくはプラスルやマイナン等、見た目が似ている電気タイプである可能性があるとピカチュウは予想する
「分かった、じゃあ俺の仲間にもマオの連れ………えっと……名前は?」
「中々に礼儀正しい立ち振舞いをするので、わらわはオジョウと呼んでおる
(座り方など、わらわよりも上品じゃからな)」
「分かった、じゃあオジョウを俺の仲間にも探して貰うから付いて来てくれる
メンバーが見付かったってのも知らせたいし」
「分かった」
『ピィカァ』
コレで一安心
『ピッ!?』
と思ったピカチュウの顔色が青くなる
プルプル プルプル
「ダメだ、何回掛けても出ねぇ………」
「カボチャを運んでるから、気付いてないのかしら」
「ヤベェ……このままじゃ折角の50万エリスが……」
「それだけではない、このままでは大会自体が中止になってしまう!!!
ソレだけはマズい!!!!」
「はぁ!?
冗談じゃねえぞおい、折角金が貰えるから疲れた体無理やり動かしてでも参加したってのによ!!!」
「あぁダストさん」
「何が疲れた体だ、どうせ借金取り達との鬼ごっこだろうが」
「うんうん、真面目にバイトしたりコツコツ色んなクエストやってるの」
「………はぁぁぁぁ!?」
「なんだってぇ!?」
「あのダストさんが!?」
「あのって何だよ!?」
「おいどうしたダスト……お前が真面目にバイトやコツコツクエスト受けるなんて、頭でも打ったか……」
「違けぇよ………俺だって本当はチマチマ小金稼ぐより、一攫千金のギャンブルやバカを騙し……楽して稼ぐ方法を試したいのによ」
パァァン!!!
『シュバァァァ!!!!』
「ギャァァァ!?冗談!!冗談だぁぁ!!!」
ボールから出て来たシュバルゴは、槍をダストの服に引っ掛け彼を持ち上げる
「ああやってダストがバカな事やろうとするの止めてくれるし、バイト先に連れて行ってくれたりサボらない様に見張ってくれてるの
おかげで大助かりだわ、ありがとうシュバルゴ♪」
『シュバッ!!』
リーンに向かい、自身の胸に手を当てお辞儀する
「……………ナマケロが俺と同じタイプで良かった」
「しかし困りましたね、もし中止になったとマボシさんが聞いたら…………また非行に走ってしまう恐れが」
「…………ララティーナ、ワタクシが出るわ」
「し……しかしアリス様」
「そうですよ、記者が沢山居るみたいですし」
「構いません
ワタクシも今は皆様のパーティーメンバー、なので力をお貸ししたいのです
お願いララティーナ」
「うっ………アリス様が……良いのならば」
(アリスちゃんって凄いな……あのララティーナちゃんが頭上がらないなんて、そんなに凄い貴族のお嬢様なのかしら?)
「よしコレで4人だ、後はアクアの奴が来れば」
「そうね、所でそっちのメンバーの後の2人は?
もしかしてキースさんとテイラーさん?」
「うんうん、あの2人はポケモンを見付けられなかったの
でもセレナ達の知り合いよ」
「私達の?」
「うん、ほら前に大きくなったポケモン達との戦いの時に手伝ってくれた可愛い猫と一緒に居た」
「ちょっと待って!? まさかその2人って!?」
「ちょっと主催者、開催まで後3分なのに全然始まらないじゃない」
「こっちは忙しい店をマネネ達に任せてまで来たんだぞ、いったい何やってんだ!!!」
マラサダ屋の格好をした2人の男女が主催者のダクネスに迫る
「やっぱりアナタ達なの!?」
『フォクシマフォ!!!』
「おいおい、後の2人ってアンタらかよ!?」
「その通り、マゾガールに参加してくれと頼まれてな」
「何でロケット団なんか誘ったの!?」
「なんかって何よ失礼ね!!!」
「おや? マラサダ屋さんとお知り合いだったので?」
「まぁな………というかマジで何でコイツら誘ったんだよ?」
「わ……私の知っているトレーナーが奴らしか居なくて……」
「アタシらはアンタらと違ってお金には困ってないけど「うっせぇ!!!」やってもない事で金をせがんで来るヤカラにお灸を据えてやる為に参加してやったのよ!!!」
「だってアナタ達しか考えられないじゃない、門を破壊するなんてハタ迷惑な事するのなんて!!!!」
『フォクフォク』
「フン!!証拠も無いのに疑ってんじゃないわよ!!!
つうかアタシらがマラサダ屋やってるの何処で知ったのよ!?」
「そんでどうしたんだ、全然始まらないみたいだけど」
「それが………」
カクカクシキジカ
カクカクメブキジカ
「主催者が連絡ミスとか前代未聞よ!!!!」
「仲間ならちゃんと報連相しろ!!!!!」
「「ソレはごもっとも」」
「な……仲間に見離されるこの感覚………はぁ…はぁ…しゅごく良い……等と言ってる場合じゃない!!!!
このままではダスティネス家やノック家の沽券に関わる!!!!サトシとアクアはまだなのか!?
早く来てくれぇぇ!!!」
『ピィカァ♪ピカピカチュ』
「あぁすまない、お茶をありがとうピカチュウ
ゴクゴク
プハッ~」
「呑気に茶なんか飲んでる場合か………って、SSPが居るって事はサトシ戻って来たのか」
『ピィ?』
『フォク?』
「ピカチュウ、サトシとアクアは何処?」
『チャァ? ピィカァピ?』
「どうしたのピカチュウ?」
『???』
『ピィカピカ♪』
「あら?
ちょっとピカチュウ、アンタ何で顔だけじゃなく体にもパックしてんのよ?」
「本当だ、真っ白になってる!!」
「というより、その子サトシさんのピカチュウとは別の子じゃありませんか?
尻尾の形が♀の物ですし」
「あぁ……確かに♀のピカチュウだ!!」
側に居るピカチュウは黄色ではなく全身が真っ白で、更には尻尾に少し丸みがあった
「お待たせ!!」
「あぁサト……シ!?」
『フォク!?』
「どうした?
あれ……ロケット団!?何で此処に!?」
「さっき説明したからジャリガールにでも聞きなさい、というかアンタ何時ものを遂にゲットしたわね」
「ゲット?
何を?」
「むっ? おぉ!!オジョウ此処に居たか!!」
『ピィ? ピィカァピィ♪』
「その子がオジョウなのか?」
「そうじゃ」
『ピィカァピカ、ピカッカ♪』
「ほれ見ろ、上品なお辞儀じゃろ」
「う…うん………ピチューやライチュウでもないし、プラスルやマイナン達でもない………というかピカチュウそのまんまじゃんか!?」
『ピィカァピィ?』
「いやソレよりも………おいサトシお前」
「あっ!?
そうだった、ごめんカズマ……アクアの所に沢山お客さんが居るから誘えなかった」
「いやソレよりも………お前がお姫様抱っこしてる、そのグラマーな子誰だ」
「マオだよ、アクアの代わりに大会に参加してくれるって」
「おいサトシよ、早く下ろすのじゃ」
「うん」
「全く、運ばんでも良いと言うたのに」
「コレだけ人が居るんだし、マオまで迷子になっちゃうかも知れないだろ」
「わらわを子供扱いするでない、オジョウよ探していたぞ」
『ピカピカ、ピィカァピィ♪』
「この色ちがいのピカチュウと一緒に参加してくれるってさ、めぐみんはどうだったの?」
「れ……連絡が付かないので……ワタクシが代わりに」
「じゃあコレで5人揃ったね、やったぁ♪」
「そうですね…………あのソレよりもサトシ、随分とその方と親しいようですがお知り合いかしら……?」
「うん、前にダークライを倒す為に砂漠でレベルを上げてる時にテントを貸してくれてさ
そん時に一緒『フォォォ!!!!!!』熱ぅぅぅ!?」
マフォクシーは<かえんほうしゃ>をサトシに直撃させると
『…………………………』
彼の側に立つ、顔色が頗る悪いピカチュウに近付く
『……………………スミマセン』
『何でまたこの子が居るのよ!?というか何でお姫様抱っこしてるの!?何でアンタ止めないの!?』
『………………スミマセン』
「………………………………」
「だ………大丈夫……セレナ?」
「…………前に夢を見たの、砂漠の真ん中でサトシと女の子がテントで一夜を過ごしたって内容の
その一夜を過ごした子の名前がマオって名前…………それにこの喋り方や声………めちゃくちゃ聞き覚えある………えっ……えっ………正夢になったの…………それとも……もしかしてあれって夢じゃなくて…現実ぅぅぅ!?」
「落ち着いてセレナ!!!!!!」
「遂に現地妻をゲットしちゃったわねジャリボーイったら」
「現地妻ぁぁ!?」
「セレナぁぁ!?」
「お……おいおいムサシ、追い討ち掛けてやんなよ」
「勝つ為に1人でも戦意喪失させた方が良いでしょ、それに何だか面白いじゃない
プププwww」
「と………取り敢えず人数は揃った、さ……さぁ始めようとしよう」
ピポパ ピポパ
「ロトム、メンバーが集まった
直ぐに開催セレモニーをしてくれとルカリオとノック卿に伝えてくれ」
{イエ~イ!!OK!OK!!任せておくんだROTO!!
ダクネスも皆も、早く此方にカモンROTO!!
コルンがまだか まだかと、何回もリピートコールしてるROTO!!}
「あぁ分かった」
ピッ
「……………今の誰だ」
「ロトムに決まってるだろ」
「いや確かに声はそうだったけどよ、明らかに喋り方アイツと違うだろ!?」
「あぁそういえばお前は見てなかったな、バトルの実況をするからと今朝突然我が家のレコードプレーヤーに入ったらあんな喋り方になったんだ」
「………………………」←色んな事が起こり混乱してます
「どうでも良いが早く下ろしてくれ!!!!!!!」
ダストが早く下ろせと訴えている時
<カズマの屋敷前>
『はぁ……はぁ……疲れましたわ……何故このワタクシが荷物持ちなどせねばならないの……』
『大丈夫ユキメノコ?』
『……………オッ~ホホホ、大丈夫に決まってますわ
ワタクシがカボチャ如きを運んだで程度で参る訳ありませんもの』
あの後合流したクレアとフェンサーと共に屋敷にカボチャを運び終えた氷の女王様だったが、流石に量が量だけに疲れを見せるも
フェンサーの様な子供に心配されるのはプライドが許さないのか、やせ我慢し高笑いを上げる
『そっか、やっぱり進化したポケモンだけあって体力あるのね』
『当然ですわ!!!
(痛たたぁ……あまり笑いすぎると腰に来ますわね………)
さてワタクシは販売に戻ると、アナタのトレーナーに言っておいて下さいませ』
『分かった!!』
こうして品物を取りに魔道具店へと向かう
『ハロウィンで活力が満ちていても、流石にあの量は参りますわね……はぁ………早くウィズさん帰って来ないかしら
何だったらあの悪魔でも構いませギャフン!?』
店に向かう曲がり角で対抗者とぶつかってしまう
『ちょっと!!!急に飛び出さないでくれません事!!!』
『…………いたた』
目の前に居る尻餅を付いた緑色の半纏を羽織り、不気味な鬼の仮面を被った子供を怒鳴り付ける
『って、人間にはワタクシの言葉は分かりませんわね
まぁ良いですわワタクシは急いでいますので特別に許してあげましょう、これからは気を付けなさい』
急いで店に向かい飛んで行く
『今のユキメノコかな?
久しぶりだなポケモンに会えたの♪』
一方その頃、スマホに電話をしても出なかっためぐみんはというと
「待ちなさいこめっこ!!!」
「プリン!!!!スープ!!!!」
何故か凍った状態で走るカボチャを捕まえようとする妹を追い掛けていた
「やぁぁぁぁ!!!!」
こめっこはカボチャに飛び付き、何とか確保に成功する
「アイスクリーム………ん?」
『チュゥゥゥ……チュゥゥゥ……』
こめっこが乗っている凍ったカボチャを、白い肌の小さな体や目や口に鼻をしたネズミが懸命に引っ張ろうとしていた
「ネズミ?」
『チュ?』
互いに目が合い
「…………………ジュルリ」
『チュゥゥゥ!?』
口から大量にヨダレを垂らす人間を目にし、ネズミはカボチャを離し草むらに避難する
「やっと追い付きました………ん?
どうしましたこめっこ?」
「カボチャの副菜見つけたよ!!
ここ!!」
『チュゥゥゥ!?』
草むらを引き剥がし、ネズミの姿を露にする
『カボ………カンボッカボ?』
「ネ……ネズミ!?
待ちなさいこめっこ、流石にネズミを食べてはいけませんお腹を壊します!!!」
「オカズゥゥゥ……」
ザリガニや草は食べても、流石に様々な病原菌を体内に持っているネズミを食べてはならない為、今にも食らおうとする妹を抱っこして止めに入る
『チュ………チュゥゥ!!』
その隙を付き、ネズミはカボチャを持ち上げ走る
「だぁこら!!!アナタですねそのカボチャを運んでいたのは!!
バルスリン、お疲れの所悪いですがカボチャを取り返すのです!!!」
パァァン!!
『バ……バケチャ!!』
【あら?】
するとボールから出て来たバルスリンの中に居るウォルバグが、めぐみんが追うネズミに反応を見せる
『カボカボ、カンボッカボ!!』
「どうしました?
もしやアナタが取り返してくれるんですか?」
『カボカンボ、カボカッカボ!』
『バケチャ?
バケバケ、バケチャバン!』
「何と!?
あのネズミもポケモンなのですか!?」
『何て名前なの』
【ワッカネズミよ………でも妙ね】
『何が?』
【ワッカネズミは常にオスとメスの2匹で行動するポケモンなの、だから片方だけしか居ない何てあり得ないわ】
ワッカネズミという名前や特徴、これらウォルバグからの説明をめぐみんに話す
「なるほど、なら答えは簡単ですよ
二手に別れ餌を確保しているんですよ、そちらの方が効率的ですしね……フフフ、ゲットした後にその集めた餌を戴くとしましょうか」
【た……食べさせてあげてから帰してあげましょう】
『ジュルリ……』
【ワッカネズミに食べさせてあげてね!!!!】
「姉ちゃん」
「何ですか?」
「あのネズミ、バルスリン達と一緒なの?」
「えぇどうやらポケモンみたいですよ、むっ?」
こめっこを抱えながら逃げるワッカネズミを追い掛けると、やがてカボチャと共に小さな穴に入っていく
「どうやらここが隠れ家ですね、うぐぐ………は……入れない…ぐぐぐ」
カボチャ程度なら余裕で入るが、流石に14歳の人間では手を入れるのがやっとのサイズであった
「姉ちゃん姉ちゃん、この穴アタシなら入れるよ」
「ぐぐぐ……てい!!!
そうですね、ならバルスリンとポッケと行って来なさい………2人とも、こめっこがワッカネズミや集めた餌を食べないようお願いしますよ」
『バケチャ!』
『カボボッ!!』
先頭バルスリン、真ん中こめっこ、後方ポッケの順番で穴の中に入っていく
「オカズ……オカズ……」
ジメジメとした嫌な空気が漂う穴の中を進んで行くこと数分、広いが真っ暗な場所へと到着する
「真っ暗で何も見えない」
『カボッ!!!』
「おぉ~ありがとう」
ポッケは手から<かえんほうしゃ>を出し灯りを付ける、そして奥に進んで行くと
「オカズ合った!!!」
『チュゥ!?』
先ほどのワッカネズミが、凍ったカボチャを解凍するため草で何回も擦り付けているのを発見する
「オカズゥゥゥ」
『バケチャバケバケ!!!』
【ダメよこめっこちゃん、ネズミ……いやポケモンは食べちゃダメ!!】
『カボ?
カンボボ!!カボボカボッ!!!』
するとワッカネズミの後ろをポッケが指さす
そこには
『チュ…………チュ…チュ……』
草を布団の様に被りながら横になる、息が乱れたもう1体のワッカネズミが
『チュ………チュゥ!!』
先ほどはカボチャを引っ張り逃げていたワッカネズミだが、寝転ぶワッカネズミを庇う様に立ち口を大きく開け威嚇する
【どうやら片方が体調を崩してしまった様ね、だから1人で餌を集めていたんだわ】
『病気なの?』
【ごめんなさい、流石に病状までは分からないわ
ただ息が乱れているし、顔色も悪いから早くアクアに治療して貰った方が良いわね】
『そうね………あのアナタ、その子病気でしょ?
私達の仲間にポケモンセンターみたいな事が出来る人………女神……あぁどっちでも良い、とにかくその子を治せる人が居るから私達に付いて来て』
『いや!!』
『おいおい大丈夫だって、アタイらはお前らを襲ったりはしねぇよ』
『…………その人間、アタシを食べようとしたじゃない』
『『…………………』』
横になっているワッカネズミをジーと見つめるこめっこを指差され、バルスリンもポッケも何も言えなくなる
『とにかく出ていって、お……お姉ちゃんに手は出させない!!』
【お姉ちゃん?】
『……どうしようポッケさん』
『………しゃあねぇ、こうなったらアイツ気絶させて連れて行くしかねぇな』
「………………」
『お……おい!?』
『あぁ待ってこめっこ!!!』
こめっこはどんどんとワッカネズミに近付いて行き、もしや食べようとしているのではとバルスリンとポッケが止めようとする
『く……来るな!!』
「ほい!」
ボワァ!!
『わぁ!?』
『『ん!?』』
ワッカネズミが解凍しようとしたカボチャに、火の粉の様な火力の魔法を当て溶かし
『女王様ァァ♪
アレ?……我何シテ……』
「やぁぁぁ!!!」
『ギャァァァァ!?』
尖った石でカボチャの急所を突き刺し
『…………』
止めを刺す
「アァァン!!!
甘くて美味い♪」
カボチャの頭を噛り、果肉を貪る
『カボチャ食べたかっただけかよ………』
『まだ油断しちゃダメ、あの子めちゃくちゃ食べるんだから』
『…………』←お前が言うなと考えています
バリ!!
すると、こめっこはカボチャを2つに割ると
「ん!」
『チュ!?』
2つになったカボチャをワッカネズミに渡す
「あげる」
『チュゥ!?』
「いらないの?」
『チュ……………チュゥ……』
『チュ……チュ…チュ』
受け取って良いかを考えるワッカネズミだか、後ろに居る姉が苦しむ姿を見て
『チュゥ!!』
こめっこからカボチャを受け取り
『チュチュ、チュウ』
『チュ………チュ……モグモグ』
カボチャの果肉を摘み、それを姉の口に入れると
姉のワッカネズミはゆっくりと果肉を咀嚼し飲み込む
『チュウ♪』
『チュチュ………チュウチュウ!!!』
姉が笑顔を見せ、ワッカネズミはカボチャをくれたこめっこにありがとうと手を振る
『…………まさか、こめっこがご飯を分けるなんて』
【病気の子だもの、当然の対応よ】
『まさか………腹を満たさせて食う気じゃねぇか!?』
『えぇぇ!?』
【ちょとアナタ達、こめっこちゃんを信用してあげましょうよ………】
「バルスリン!!!!!!!」
『バケバケ?』
外から、めぐみんの叫び声が洞窟に響く
「さっきの悲鳴は何ですか!!!!!!!!
まさかこめっこに何か合ったんですか!!!!!!」
先程のカボチャの悲鳴を聞き、妹に何か合ったのではと不安に感じていた
【バルスリンちゃん、もう一度あの子に治療の事を言ってあげて】
『わ……分かった…………ねぇアナタ、お姉ちゃんを治療してあげたいから私達に付いて来て
大丈夫、この子はアナタ達を食べたりしないから
タブン』
【信用してあげてよ!!】
ウォルバグにしか聞こえぬ小声で呟く
『………………………分かった』
姉を抱っこし、バルスリン達と共に外に出ると
待機していためぐみんに訳を話す
「なっ!?
こ………こめっこ……カボチャを分けたのですか……」
「うん」
「……………お腹痛いんですか?」
「痛くないよ」
【めぐみんちゃんまで………】
『バケバケ、バケチャンバァ』
「おっとそうですね、さぁアクセルに戻ってアクアに治療して貰いましょうか」
『チュ……チュ………』
『チュウ!!』
姉を抱っこした状態でめぐみん達の後をワッカネズミが追う
その時
『人間見ツケタ』
「おや?」
「プリン!!!!」
3つに重なったカボチャが現れる
「まだ生き残りが居ましたか」
『アクセルニ向カッタ部隊ガ帰ッテ来ナイ、人間達ナニカ知ッテ居ルナラ返答セヨ』
「フッフフ、アクセルに攻め込もうとしたカボチャなら全員一網打尽にし今頃冷凍庫の中で我々に食べられるのを待っていますよ」
『ナンダト!?』
「丁度良かった、先程1つ食べてしまったので調達するとしましょうか」
『愚カナ、我ラヲ食ソウナド卜考エタ事アノ世デ後悔スルガイイ
デアェ!!!』
その号令と共に3つ重なったカボチャが9グループ出現する
「追加で30個も確保出来ますね、ポッケ、バルスリンはもう戦えませんのでアナタにも頑張って貰いますよ」
『カボカボ!!!!カボォォォ!!!!!!!』
待ってましたと言わんばかりに<かえんほうしゃ>を撃ち込む
『ギャァァァァ!!!』
『メ……滅サレルゥゥゥ!!!!!』
『炎カ………厄介ナ術ヲ』
「フッハハハハ!!!
人間の出す炎の魔術よりも火力がある技の前では、恐ろしいカボチャとはいえ防戦一方になるしかないようですね」
『チュ!?』
『チュゥゥゥ!?』
「ん?」
「あっ!?」
『バケッ!?』
『カボッ!?』
後ろからワッカネズミ達の悲鳴が聞こえ振り返ると
『動クナ』
下と真ん中のカボチャがワッカネズミ達を咥える
「もう1グループ隠れてたんですね………卑怯ですよ人質……いえポケ質とは!!」
『コレハ戦争ダ、生キルカ死ヌカノ場デナリフリ構ッテイル場合デハナイ』
『チュゥゥゥ!!!!!』
『チュ………チュ………』
「ダメ!!!
その子病気なの!!!」
『ネズミノ体ウイルスノ塊、飲ミ込ミハシナイ
ダガ噛ミ砕ク事デキル』
『チュゥゥゥ!!!!!!!!!』
『チュ………チュ…』
「止めろ!!!」
『ナラ降伏スルガイイ、ソウスレバネズミ達ハ助ケル』
「……………バルスリン、ポッケ
アナタ達はこめっこを連れて逃げてください、此処は私が」
『カボッ………カボボ……』
【…………いくらめぐみんちゃんの爆裂魔法でも、イッカネズミを助けてカボチャだけに当てる何て無理だわ】
『じゃあどうするの…………』
「……………やぁぁぁ!!!」
「こめっこ!?」
『『グァァァァァ!?』』
『ナァァ!? グワァ!!!』
こめっこの投げた枝が真ん中と下のカボチャの目に刺さり、2体のイッカネズミを離してしまい
更にバランスを崩した上のカボチャが地上に落ちてしまう
『チュ!? チュゥゥゥ!!!!』
急いで姉を抱え、こめっこの元に向かう
「見事ですよこめっこ!!」
「えへへ♪」
『人間…………許スマジ!!!』
「こめっこ!?」
上に居たカボチャは牙を剥き出し、こめっこに飛び掛かる
『『チュゥゥゥ!!!!!!!!』』
『ガァァァァァ!!!!!』
前に、2つの白い影に吹き飛ばされる
「大丈夫ですかこめっこ!?」
「うん!
あれ? 増えてる?」
『チュゥゥゥ!!!!!』
『チュチュ!! チュチュ!!』
先程までのワッカネズミよりも体が大きいワッカネズミの1体はカボチャを威嚇し、もう1体は小さなワッカネズミ達の元に向かう
『チュゥ………チュゥゥゥ!!』
妹を抱っこした状態で大きいワッカネズミに抱き付き、涙を流す
「どうやら仲間が居たのは、カボチャだけじゃなかったようですね」
『オノレ……ネズミ風情ガ……裁キヲ下テヤル』
『チュゥ!!』
『チュウ!!』
『チュ!
チュチュ!!』
「…………アタシが持つの?」
『チュウ♪』
姉をこめっこに渡すと、大きいワッカネズミ達の元に向かい
『チュゥ!!!!!』
『ガハッ………ネ……ネズミノ攻撃程度デ、我ハ倒セ『チュウ!!!!』ガァァァァァ!!!!!』
『チュウ!!!!!』
『チュウ!!!!!!』
『チュウ!!!!!!!』
『『『ガ…………ガガ…………』』』
3体の連続攻撃が3体のカボチャ達の体を切り裂き
『チュウ!!!!』
『チュウ!!!!!』
『チュウ!!!!!!』
『チュウ!!!!!!!』
『チュウ!!!!!!!!!』
『チュウ!!!!!!!!!!』
生き残っていたカボチャ達を次々に切り裂いていく
「か……可愛い顔して………中々にえげつない事やってますね」
『バケバ…………』
【イッカネズミのネズミざんは、どんな大きなポケモンや建物すら破壊出来る恐ろしい技だもの】
『チュ!! チュチュ♪』
『チュウゥゥ!!
チュ! チュウチュウ!!』
威嚇していたワッカネズミに頬ずりすると、姉を抱っこするこめっこの元に向かう
『チュチュ、チュウチュウ!!』
『『チュウ!?』』
【どうやら両親は子供が病気になってるのを知らなかったのね】
『両親?
というかアナタ、さっきからイッカネズミって言ってるけど
あのポケモンってワッカネズミって名前じゃなかったの?』
【イッカネズミはワッカネズミの進化した姿よ、ワッカネズミの時は2体だけど進化すると子供が産まれて一緒に行動するのよ
妙だと思ったわ、あのワッカネズミ達2人とも女の子だったもの】
今のウォルバグから聞いた内容、そして両親達に状況をバルスリンが伝える
「親でしたか、なるほど...…通りで子供をあんな目に合わせたカボチャに容赦がないはずですね」
『カンボカボボ、カンボ?』
『チュチュ、チュウチュウ……チュチュチュ』
『バケチャ、バケチャバケ!バーケチャバ』
「そうでしたか………両親だけで餌を探している所をダークライに眠らされて、今まで子供と離れ離れだったとは
良かったですね再会出来て」
『『チュゥ、チュチュ!』』
両親が御礼を言いながら頭を下げる
「ではこの子を治療する為にも、我々に付いて来てくださいね」
『『チュウ!』』
『チュ……チュチュ!チュチュ!』
『『チュウ?』』
付いて行こうとする両親を次女が呼び止める
『チュチュチュウ! チュゥチュウチュウ!!』
『チュゥ?』
『チュチュ?』
『チュウチュウ♪』
「おや、どうしました?」
『チュウ、チュチュチュゥ』
『バケチャンバ、バケチャバケ!』
「あぁそうですね、移動するなら一家全員ボールの中に入った方が…………これ4人も入れるんですかね」
めぐみんがモンスターボールを手に取ると
『チュチュ、チュゥチュゥ!!』
次女が姉を抱っこするこめっこを指差す
「私の妹が何ですか?」
『チュチュ、チュゥゥ』
『カンボッ!?』
『バケッ!?
バケバケ!! バケチャンバァ、バケッチャバケッ!!』
「はぁ!? こめっこにゲットされたい!?」
『チュウ♪』
「あぁ……残念ですが、この子はトレーナーじゃなくてですね」
『チュウ?』
「姉ちゃん、トレーナーって何?」
「ポケモンを連れている人の呼称ですよ、それに私の仲間から聞いたのですがトレーナーは10才以上からしかなれないみたいですし
残念ですが諦めてください」
『…………チュウ』
『チュウチュウ、チュチュ』
『チュチュ!』
『………チュウ』
両親からも仕方ないよと言われ、次女は不貞腐れるも分かったと頷く
「………………姉ちゃん、しゃかんで」
「おや? もしやおんぶですか?
やれやれ仕方ありませんね、さぁどうぞ」
「やぁ!!」
「あぁぁ!?」
しゃかんだ姉の手からボールを奪い
パシュン!!!
『『チュゥゥ!?』』
次女に命中し中に入る
「こめっこ!?何やってるんですか!?」
「此処からどうやって出すの?」
「お姉ちゃんの話を聞きなさい!!」
「ねぇどうやって出すの?」
「…………はぁ…………その真ん中のボタンを押せば出て来ます」
ポチッ
『チュゥゥ♪』
「フッフフ、コレでアタシがアナタのトレーナーね」
『チュチュ♪』
『チュゥ?チュチュ?』
『チュウチュウ…………チュチュ、チュウチュウチュチュ』
父親がどうしようと母親のイッカネズミに話し掛けると、ヤレヤレと苦笑いを浮かべ母親イッカネズミが次女の隣に立ちこめっこにお辞儀する
『チュ!? チュウチュウチュチュ』
慌てて父親イッカネズミもお辞儀する
『バケ……バケチャンバァ……バケチャバケ』
「一家でよろしくって……………(大丈夫ですかね……ちょむすけの時みたいに非常食にしようとしているんじゃ)
こ……こめっこ……何回も言ってますがポケモンは」
「食べ物じゃないでしょ、分かってるよ
ポケモンはアタシ達のお友達だって、ユリーカ言ってたもん」
「そ…………そうですか…………(おぉ……我が妹は人の心を無くし食欲に取り憑かれてしまったとばかし思っていましたが、ちゃんと友達の言う事を守る子でしたか
取り敢えず今は信じるとしましょうか)
分かりました、その代わりキチンとお世話してあげるんですよ」
「ほ~い、よろしくねデザート♪」
『チュゥゥ♪』
「…………名前ですよね!?」
「そうだよ、お父さんはステーキで、お母さんはオサシミ
お姉ちゃんはシチュー」
『『チュゥゥ♪』』
「……………本人達が満足してるなら良いです」
『バケチャ……』
『カボ…………』
(フフ、大丈夫よめぐみんちゃん
こめっこちゃんがカボチャをあの子達に分けたのは、あの子達が自分やアナタと同じ姉妹である事を本能的に感じ取って助けたくなったんだから
そんな子が、あの子達を非常食として何て見ないわよ♪)
「さて、早くお姉さんを治療してあげないとですね
アクアに用意する様に連絡でも入れて………おや?カズマから通知が」
ピッ
「もしもしカズマ、連絡してくれましたか?」
{今それ所じゃねぇぇ!!!後で掛け直す!!!!}
「どうしたんですか、そんなに慌てて?」
{カズマしゃぁぁぁん!!!!!交渉が決裂しちゃたぁぁ!!!!!}
{何だって!?}
「あぁアクアも側に居ますか、丁度良かった実は治療して欲しい子が」
{おいママ!!!お前どう責任取るつもりだぁぁ!!!}
{………………………}
{ダメですお兄様、セレナさん気を失っています!!!}
{チキショー!!!!}
「あの……一体何が?」
{説明は後だ!!!!急いでギルドに来てくれ!!!!!!}
ガチャ!!
「???」
「茶髪の兄ちゃんどうしたの?」
「さぁ……とにかくアクセルに戻りますか」
イッカネズミ全員をボールに入れ、姉妹はアクセルへと帰還する
<アクセル、ギルド付近>
「ギルドに来いとは、一体皆何をやってるんでしょうか」
ドガァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「なぁぁぁぁ!?」
『カンボォォ!?』
「わぁ!!花火だ♪」
冒険者ギルドがある場所から、凄まじい大爆発が起きる
『……………………………』
【ど…どうしたのバルスリンちゃん!?
何で泣いてるの!?】
『な……………何て………何て情熱的で心踊る爆発なの………正にアバンギャルド!!!!!!
ウォォォ!!!美しすぎるぅぅぅぅ!!!!!!!』
next story この素晴らしい四角関係にブラストバーンとハードプラントを
こめっこがゲットしたのはイッカネズミとなりました
理由はめぐみん一家が4人家族である事や、リコロイに出て来たイッカネズミが結構な大食いキャラだったりと、こめっこに似た要素が多かったので
後やはり小さな子には可愛いポケモンかなという理由です
さぁアクセルのギルドは何故爆発したのか、待て次回!!!