チャンピオンズ賛否両論ありますが自分は神ゲーだと思ってます、育成のしやすさが本当に簡単ですし久しぶりにメガシンカが使え、当時無かった技で強化されてるメガシンカポケモンとかも居て楽しい
そしてコレが無料で出来るってのが本当に神、是非皆さんもチャンピオンズやってみましょう
『真っ白な息を~吹きかけてぇ~♪
怖がらせ~る~お化け達ぃ~♪
だけど♪ だけど♪ だけ~ど~♪今夜はお祭り
お化けも!人も!ポケモンも~みんなぁ~みんなぁ~仲良しこ~よし♪
ここのお化け祭りはお歌は歌わないのかな?
誰も歌ってないし』
「お菓子こんなに貰ったよ」
「ふっふん、アタシの方が多いわよ」
「あぁ良いなぁ、僕のと交換しようよ」
「良いわよ、じゃあチョコレートちょうだい」
『でも皆楽しそう♪
ドラゴンさんが小さかったら良かったのにな、そうしたら一緒にお祭り楽しめたのに
あぁでも小さかったらアタシを乗せる事出来ないや』
「ギルドの近くで何か面白い事やってるんだって、早く行くわよ!!」
「待ってよお姉ちゃん!!」
『良いなぁ……誰かと一緒にお祭りを楽しめて………………本当ならアタシも』
{この仮面を被ってたら誰も貴女がポケモンだって気付かないわ、明日のお化け祭りは一緒に楽しもうね♪}
『ユキ姫………………って!!
何時までもクヨクヨしてたら天国のユキ姫が心配しちゃうじゃない
沢山お菓子も貰えたし、そろそろドラゴンさんの所に戻ろ』
「おい早く行こうぜ、ダストとカズマが戦うんだってよ」
「はぁ!?
こんな祭りの日に喧嘩か?」
「違う違う、ポケモンバトルって競技で戦うんだよ」
『ぽに?』
『HEY!HEY!皆待たせROTO!!!
トリックルームもエレキフィールドも消えたので副将戦を再会するROTO!!!』
「シュバルゴ!!!」
「頑張れ!!!!」
「シュバルゴファイト!!!」
『有利な状況を蹴ってでも対等な真剣勝負がしたいとBIG発言をしたシュバルゴへのエールが止まらないROTO!!!!!』
「ふん、例え声援の数で負けていようが」
「ナマケロ!!お兄様!!頑張ってください!!!」
「質じゃ此方が圧倒的に上だよな相棒!!!!!!」
『ナマナマァァ!!!!』
「おい頼むぜ、ここで勝ったら20万エリスなんだからな」
『シュバシュ』
「頼んだぜ
(まぁ負けそうになったら………)チラッ」
(任しとけ)
客席の方をダストがチラ見すると、知り合いの冒険者が小さな鏡を見せつける姿が目に入る
(アレで周りのネオンを反射させて、ナマケロの視界を奪って隙を生み出してやるぜ
ヒヒヒ……20万エリスが目の前だ)
『ソレでは今度こそ、バトル………スタート!!!』
バァァン!!!!
『ナマッ!!!』
(やっぱアイリスからのバフが掛かったら無敵だな……)
開始の合図と共に<ステルスロック>がナマケロを襲うも、愛しのアイリスに応援されている今のナマケロには全く効き目はなかった
「よしやっちまえ、メガホーン!!」
『シュバ!!』
「って! 何処行くんだ逆だ逆!?」
ナマケロとは真逆の方向にシュバルゴは飛んでいき
ドォォン!!
設置されていた<ステルスロック>に激突する
『おおっと何故かシュバルゴ、ステルスロックに自ら激突しに行ったROTO!?』
『シュバ!シュババ』
『ナマッ………ナママケ』
「ま……まさかアイツ、ナマケロがステルスロックを食らったから自分も食らいにいったのか……」
「よほど対等な戦いをしたいのですねシュバルゴは、いやはや実に立派な騎士様だ」
「感心してる場合じゃないですよ店長」
「そうよ、食らわなくても良い攻撃自分から受けに行くなんてバカな真似しちゃって………コレで負けたら許さないわよ!!!!!」
(おいおい有利な状況蹴るだけじゃなく、自分から不利になる事すんなよ………)
{例え戦であろうとも、騎士としての誇りを捨てる事なかれ!!!}
「(…………えぇい!!今は誇りよりも金の方が大事なんだ!!)
メガホーン!!」
『シュバァァ!!!』
今度はダストの指示を聞き、巨大化した右手の槍を突き刺す
「避けろ!」
『ナマッ!!』
迫る<メガホーン>をナマケロは楽に交わす
「刺しまくれ!!」
『シュバァァ!!シュバァァ!!』
左右の槍を交互に突き刺すも、ナマケロの軽やかな動きに全て交わされてしまう
「くっそぉ!!
もっとだ!!」
「(思った通り単調な攻撃しか出来てねぇな、トリックルームが消えるまで待ってくれて助かったぜ
さぁて、ああいう固いアーマー持ちの奴を倒すには行動させないようにしてからジワジワ剥き出し部分を攻めて体力を削るのがセオリー)
相棒、掴まれ!!」
『ナマァ!!』
シュバルゴの突き刺す槍に掴まる
「あくび!」
『ふわぁぁ~』
「んげっ!?その技は」
『シュ……シュバ』
十八番の<あくび>が炸裂し、シュバルゴの目が少しずつ閉じていく
『決まった!!!ナマケロのあくびがHIT!!!
時刻は夜、シュバルゴはもうすっかりオネムの時間ROTO!!!』
「おぉぉいしっかりしろ!!!
寝るなぁぁぁ!!!」
『シュ…………シュバァァァァ!!!!』
ドォォォン!!!!!!
『おおっとシュバルゴ!!ナマケロではなく地面にアイアンヘッドを連発ROTO!!!!』
『シュバァァ!!!!!
シュバァァ!!!!』
「お……おい今度は何だ?」
『シュバッ!!』
眠気で閉じそうだったシュバルゴの目がハッキリと開ききっていた
「眠ってない!?」
「なんで!?」
「頭を地面に何度も叩き付ける事で眠気を覚ましたんだ」
『なんという捨て身!!!
自ら傷を追って眠気を覚ましたROTO!!!』
『ナマァ………』
「マジかよ!?」
「お……おい大丈夫か?」
『シュバッ!!』
「そ……そうか……なら良かった、にしても……あの悪魔のコスプレしてる奴のピカチュウが使った技が残ってたら眠らなかったんだろ
わざわざ自分痛め付けるぐらいなら、プライド捨ててさっきの状態のまま戦えば良かったのによ」
『シュバ、シュババシュッバァ
シュゥバァ!!』
「……………お前」
「(いや待てよ……眠気を覚ますのに頭ぶん殴って体力削ってんだったら、ひたすらあくび打ってりゃ勝てんじゃね………ニヤリ)
ナマケロ!!もう一度あくび!!」
「やべっ!?どくづき!!」
『シュバァァァァ!!!』
『ナマァ!?』
<あくび>をしようと再びシュバルゴの槍に掴まるも、その槍に毒を宿らせた事で
『毒が体内に入った!!!ナマケロ毒状態になってピンチROTO!!!』
「ゲッ!?
大丈夫かナマケロ!?」
『ナ……ナマァァァ!!!』
顔色が紫色に変色するも、愛しのアイリスが見ているからかナマケロは強く吠える
(やっちまった!!
いくらダストが相手だからって、ワンパターンな戦い方が通用すんのはNPCぐらいだって事忘れてたぜ………くそ!!ゲーマ失格だ!!)
「しゃあ!!
あっ!? おいまさか、アイツが毒になったから自分も毒になるとか言わねえよな!?」
『シュバ、シュババ』
「あぁ良かった良かった……だよな、コレは試合中に起きた事だもんな」
『そもそも、はがねタイプのシュバルゴは毒状態にならないROTO
にしてもダスト、Youシュバルゴの言葉が分かる様になってる何て信頼されてるROTOね!!』
「あん?
そういや…………いつの間にか何言ってるか分かる様になってやがる」
「マッドショット!!」
『ナマァ!!』
「おお!? メガホーン!!」
『シュババババ!!!』
迫り来る<マッドショット>を全て<メガホーン>で打ち払う
「今だ剥き出しの部分にじごくづき!!」
『ナマァ!!!』
『シュバッ!!!』
その隙にシュバルゴの足元に移動し、鎧から剥き出しの部位に<じごくづき>を食らわせようとするが
『ナマケロをシュバルゴ見事にCatch!!!』
「しゃあ!!
そのまま場外に投げ飛ばしちまえ!!」
「ンゲッ!? ナマケロ離れろ!!」
『…………シュバ!!』
『ナンマァァ!!』
『おおっと、場外ではなくナマケロをステージ場に叩き付けたROTO!!!!』
「おいおい何やって………って………もう何となく分かっちまった
場外負けで勝つのは嫌ってか」
『シュバッ』
「……………はぁ
お前な、勝てるチャンス潰すのは流石に勘弁してくれよ」
『シュババ、シュバッシュバァッ』
「またプライドや誇りかよ、そんなの守っても負けたら意味が」
『シュバ……シュババッシュ』
{おいシェイカー、お前何マジになってんだ?
今日は只の新人演習だぜ、新人相手にドラゴンナイ卜のお前が本気で戦わなくても}
{今回の演習は王やリオノール姫が見ておられました、主や国をお守りする騎士である我々を見て貰わねばならない場で彼はとんだ大罪をおかしたので罰を与えた迄です}
{大罪って……大袈裟だな、王様や姫様が見ているからこそあの新人は自分の腕前を見て欲しかったんだよ}
{だからと言って既に負けを認めた者を嘲笑い追い討ちを下す卑怯者に、誇り高きブライドル王国の騎士を名乗る資格などありませんよ}
{あぁ………困ったな……実はあの新人お前が厳しいから辞めたいって言っててな
有名な貴族の息子だってのに、息子が就任1日目で辞めたなんて父親に知られたら俺ら何されるか分からないぞ}
{責任は私が取ります、先輩や他の騎士団の方々に迷惑は絶対に掛けません}
{……なぁ……そこまで厳しくしなくても良いんじゃないか、只でさえ魔王軍にビビって騎士団への入団は年々減ってるんだし
もうちょっと穏便に済ましてやろうぜ}
{何時この国に魔王軍や他国が攻めて来るか分からないというのに、演習で先輩……しかも一回りも年下の騎士に負けた程度で辞める等と考える者は必要ありません
ブライドル王国の騎士は正々堂々と戦い、何時如何なる時でも国や王族を守る為に勝つ………その誇りを汚す者を私は決して許したくはありません}
{………はは……若いってのに、お前さんも堅物だねぇ}
{堅物で結構です、私は絶対に………}
「自分の騎士道を曲げない…………か
(はぁ………あん時の先輩の気持ちが今なら分かる、めんどくせぇ奴だって思われたんだろうな)
フッ
分かったよ……お前の好きにやれ、ただし負けんなよ
ここまで大見得切って負けたら騎士の名折れだぞ」
『…………シュ!』
「ただ少しだけアドバイスさせろ」
『シュバ?』
「攻撃のリーチはお前が圧倒的に有利だ、だがあの野郎は素早しっこい上に厄介な事に眠らせて来やがる
そこでだ」
「大丈夫かナマケロ」
『ナマァ……』
アイリスからのバフを受けても、叩き付けられたダメージと毒に体力を奪われてかナマケロの声に迫力がない
『さぁ毒になったナマケロの体力はジワジワ体力が減って来るROTO!!
早くシュバルゴを倒さないとAチームの敗北が決定になってしまう!!!』
「(チキショー!!
いくらアイリスからのバフがあるからってナマケロの体力にも限界がある
アイツが補助技を使えばアンコールで縛れるが………単細胞のダストが補助技何か使う訳ねぇし、やっぱ此処はあくびを使うしかねぇ)
ナマケロ、マッドショット!!」
『ナマァ!!』
「メガホーン!!」
『シュバァァ!!』
再び<マッドショット>を<メガホーン>で打ち払う
『シュシュシュ』
『マッドショットを粉々にした余裕か、ナマケロに再度攻撃するよう挑発しているROTO!!!!』
「マズい!!!」
『ピカカ!!』
「そんな安い挑発に乗るかよ、あくび!!」
『…………………』
「おいどうしたナマケロ、あくびだ!!あくび!!!」
『ナマァァァ!!!!!!』
「おぉぉい!?
じごくづきじゃねえ!!あくびだ!!!」
「ダメだよカズマ!!
ナマケロちょうはつされてる!!!」
「ゲッ!?さっきの技だったのかよ!!!」
「あの商人さん、挑発されたら何かマズいんですか?」
「ポケモンの技のちょうはつは、他者を怒らせ補助技を使えなくさせる効果がありましてね
コレでナマケロはあくびやアンコールを使えなくなったのですよ」
「へぇ~そんな技もあるんだ………あれ?
でも変ねぇ……前にロトムに見て貰った時は、そんな技覚えてなかったのに」
「そうなのですか?
なら今覚えたのかも知れませんね、それとも教えて貰ったか」
「教えて貰った?」
(へぇ……コレ技になんのか?
先輩が、やたらとイキってる新人から稽古中に煽られてて冷静さを欠いてる事が良く合ったから
ナマケロの野郎がキレてくれたら良いなと、アイツにダメ元でやらせて見たが……ラッキーだぜ)
『シュバァァ!!!』
『あぁぁ!!迫るナマケロをダブルメガホーンが出迎えるROTO!!!!』
『マズい!?
ただの殴り合いでは、リーチも体格もシュバルゴに分がある!!!』
「貰った!!!!」
『ナマァ!!』
パシッ!!!パシッ!!!
『シュバッ!?』
「ゲッ!?」
『ROTO!?
ナマケロ、シュバルゴのダブルメガホーンを受け流したぁぁ!?』
「おぉ!! 凄いのじゃ!!」
「上手い!!」
『『ピカッ!!』』
「良いぞ相棒!! そのまま剥き出し部分に攻撃だ!!!」
「正面から来たシュバルゴの攻撃を真横から叩く事で軌道を反らすとは………あんな咄嗟に、しかもちょうはつされた状態で行えるとは
カズマさんのナマケロは本当に珍しい個体ですね」
『お前みたいな腕っぷしの強い奴とは何百回も喧嘩して来たんだ、真正面から攻撃して来る技の受け流しはお茶の子さいさい何でな!!!!』
ドォォォン!!!!
『グッ!!!!』
剥き出しの部分に<じごくづき>が直撃する
しかし
『残念だが、幾度もなく弱点である剥き出しの部位を攻撃されて来た影響で
アイアンヘッド!!』
『ガァァァ!!!』
『シュバルゴ、ナマケロのじごくづきを微動だにせず見事なカウンター攻撃ROTO!!!』
『私の体は、並の攻撃など効かぬ物となった』
『お……俺の攻撃が……な……並の攻撃だぁ……へへへ……言ってくれんじゃねえかよ』
「おぉ……立ちやがった!?」
「あの小せぇの根性あるな」
「しかも笑ってやがる……ふっ、最高にクレイジーな奴だぜ」
「(チキショー!!!鎧だけじゃなく中身も固ぇのかよアイツ!!)
お……お~いナマケロ………へ…平気か…?」
『ナマナンマ………ナマケナンマァ………ナマナマナンマ』
顔色こそ毒で悪いが、血走った目で笑いながらナマケロはカズマに問い返す
「そ……そっか……分かった、合図は任せろ……でも無理すんなよ
(今のちょうはつで昔の血が滾って来やがったぜ……か
ヤダ格好いい……漫画の主人公みたい!!!!)」
『ナマナマナマナンマァ!!!』
ドォォン!!!ドォォン!!!ドォォン!!!ドォォン!!!
『み……見えない……凄まじい猛RASHがシュバルゴを襲うROTO!!!!!』
「どくつぎだ!!」
『シュバッ!!』
「ナマケロ!!後ろだ!!」
『ナンマァァ!!
ナマナマナマナマナマナマ!!!!!!』
目にも止まらない<じごくづき>の猛ラッシュもシュバルゴには全く効いておらず、<どくつぎ>で反撃されるもカズマの声を聞き見事に交わし
またもや連続でシュバルゴの剥き出し部分である顎部分を殴り続ける
「やっぱデカイ事言うだけあって、シュバルゴの奴強いな……全然微動だにしてねぇぜ」
「いやナマケロの奴もスゲェよ、毒食らったみたいだしアイツの方が致命傷に近い攻撃食らってるはずなのにピンピンしてやがる」
「そうね……あの子って何時もカズマ君の首に巻き付いてるか、最近だとアリスちゃんに抱っこされてる怠け者って思ってたけど
こんなタフだったのね」
「なぁなぁ、どっちが勝つと思う?」
「ナマケロの攻撃は全然効いてないみたいだし、やっぱシュバルゴじゃねえか」
「確かにそうだが……今の奴からは恐ろしいぐらいの気迫を感じやがる、コリャまだまだ分からねえぜ」
「ナマケロ!!次は左……あっ!?両方から来るぞ!!!!」
『ナマッ!!!
ナマナマナマナマナマナンマ!!!!』
『ジャンプして交わし、直ぐさま猛RASHで反撃ROTO!!!!』
「ちぃぃ……やっぱ小せぇから素早しっこいなアイツ
ならまた捕まえろ!!」
『シュバッ!!』
ガシッ!!
先程と同じく攻撃するナマケロの両手を捕らえる
「マッドショット!!」
『ナマッ!!!』
『シュバッ!?』
だが捕らえられた瞬間に、シュバルゴの目に<マッドショット>を当て怯ませる
「よし避難だ」
「もう一回叩き付けろ!!」
『シュバァァァ!!!!』
「ゲェェ!?怯んだんなら離せよ!!!」
怯みこそしたが、シュバルゴは捕まえたナマケロを離さず、またしても先程と同じく床に叩き付ける
「ナマケロ!!!!」
『ナマァァァ!!!』
『シュバァァァァ!?』
「へっ!?」
「なにぃ!?」
『おおぉ!?
叩き付けられたナマケロ、何とその反動を利用してジャンプ!!!!
シュバルゴの顎にヘッドバッドROTO!!!!!』
「「「おぉぉ!!!!!」」」
『『ピカァァ!!!』』
『ポゥゥゥ!!!』
『ティアティア♪』
「うわぁ……あんな勢いで顎にヘッドバッドとか痛そう……」
「平気よ平気、あのシュバルゴ丈夫なんでしょ
大して効いてないわよ」
「えっでも……何かフラついてますよ」
「……はぁ?」
『シュ……シュバ……シュバ……』
「お……おい大丈夫か…?」
「何でよ!?
アイツあんだけじごくづき食らってもケロッとしてたじゃない!!」
「無理もありませんよ、今のシュバルゴは腕利きの冒険者の人間でも脳震盪を起こす程の致命傷をおっているんですから」
「なんですって!?」
「……そうか!!
さっきからナマケロの奴がひたすら顎部分を攻撃したからか!?」
「えぇ、人間もポケモンもいくら体を鍛えようとも脳へのダメージは防げません
あの連続のじごくづきで少しずつ脳にダメージを与えられた所に、シュバルゴの力で叩き付けられた反動を利用した強烈な頭突きを食らえば」
『シュ……』
バタン
『おぉ!?シュバルゴ倒れたROTO!!!』
「立ってられなくなります」
『へ……へへへ……どうだ……俺の攻撃は並じゃねえだろ』
「お……おぉやったぞ相棒!!!」
『シュバルゴダウン!!!
この勝負』
『シュバァ……シュバ』
ガシン!!ガシン!!
「なにぃぃ!?」
『おおっとシュバルゴ!!!
両方の槍をステージに突き刺して起き上がったROTO!!!』
『シュバァ……シュバァ……』
『……………ナマァ』
槍を杖代わりにし必死に起き上がったシュバルゴに、ナマケロはニヒルに笑みを見せる
「お……おい………さ…流石にソコまで無理しなくて良いんだぞ、負けたって同点になるだけだしよ」
『………い………いえ……まだ……やれます
ダスト殿は……わ…私の……プライドを守る為の行為を……う……受け入れてくれた
そんな主の……しょ………勝利しろという命令に……応えねば……騎士の名折れ』
「お………お前」
『何より………こ……このような血沸き肉踊る戦い………ま……まだ…終わらせたくはない!!』
「……………………そうかよ………はぁ
じゃあ勝って来い」
『ハッ!!』
『マフォマフォ』
「ま……まさか立ち上がって来るなんて、でもシュバルゴはもう満足に戦えないはずよ」
『確かにそうだが……ソレは此方にも言える』
『ナァ……ナァ……ナァ……』
『毒やシュバルゴからの攻撃、そしてシュバルゴの固い体への攻撃はナマケロの両手にもダメージが入っている………寧ろ此方の方がもう満足に戦えないかもしれん』
「ナマケロ………」
「…………もう良いよ相棒、確かに金は欲しかったし俺らで終わるのは気分的には最悪だが
肩で息するぐらい疲れて、そんなボロボロの体の奴を戦わせたら、またゲドウ・アクマみたいな変な名前付けられちまうしよ
あんがとな………戻って来い」
『…………ナマナマ』
「無理すんなって、ここまでアイツを追い込んだんだ
アリスも褒めてくれるよ」
『ナママ………ナマケナ、ナンマァナマケナン』
「相棒………」
『ナマァァァ!!!』
「お……おい!!!」
カズマの制止も聞かずシュバルゴに突撃する
『シュバァァ!!!』
両方の槍を杖代わりにして立っているので、今のシュバルゴの攻撃手段は頭を使った<アイアンヘッド>のみ
ドォォォン!!!!
その唯一の攻撃とナマケロの<じごくづき>が激突する
『ナマァァァ!!!』
『シュバァァ!!!』
ドォォォン!!!
『ナマァァァ!!!』
『シュバァァ!!!』
ドォォォン!!!
『ふ……2人とも倒れず、じごくづきとアイアンヘッドの応酬止まらないROTO!!!』
『ナマァァァ!!!』
『シュバァァ!!!』
ドォォォン!!!
『まだ倒れない!!!!!』
「す………スゲェ……」
「あぁ、どっちも体力は当に限界を越えてやがるってのによ」
「じゃあ何でアイツら立ってんだ……」
「フッ、決まってるじゃねえか
男の意地って奴だ」
『ナマァァァ!!!』
『シュバァァ!!!』
ドォォォン!!!
「命知らずのバカな男同士の意地をぶつけ合う戦いか………俺は好きだぜ」
「お……おぉぉ!!!!」
「シュバルゴ行けぇ!!!」
「ナマケロ負けんな!!!!」
「お前ら!!!!どっちも頑張れ!!!!!」
「シュバルゴ!!!!」
「ナマケロ!!!!」
「シュバルゴ!!!!」
「ナマケロ!!!!」
「シュバルゴ!!!!」
「ナマケロ!!!!」
『ななな何と!!!
シュバルゴCall1色だった試合前と打って変わって、今は負けじとナマケロCallも増えて観客席のCallが止まないROTO!!!!!』
「よーし僕も、どっちも頑張って!!!!」
『シュバァァ!!!
シュバババッ!!』
(アイツ………堅物野郎だと思ったら、あんな楽しそうな顔出来んのかよ…………はぁ……)
(おぉ~おぉ~スゲェ盛り上がってんな………だが好都合だ、こんだけ周りが騒いでんなら俺の妨害工作にゃ誰も気付かねえ
さぁて、この鏡であのチビの視界を奪えばダストん所のモンスターの勝ち)
パリン
(パリン?
んげぇぇ!?鏡が割れた!?
この石か!!!
誰だよ、この石投げた奴!?)
「(依頼金………前払いじゃなくて後払いにすりゃ良かったぜ)
おらぁ!!負けんじゃねえぞ!!!」
(もうちょうはつの効果切れてるよな……今ナマケロにあくびを撃たせたら間違いなく俺らの勝ちだ、コレで五分と五分か
と言いたいが)
「シュバルゴ!!!!」
「ナマケロ!!!!」
「シュバルゴ!!!!」
「ナマケロ!!!!」
「シュバルゴ!!!!」
「ナマケロ!!!!」
「シュバルゴ!!!!」
「ナマケロ!!!!」
(こんな場面でシュバルゴ眠らせたら、俺ブーイングどころじゃ済まないし…アイリスとティアラに引かれるわ……ナマケロに2度と口聞いて貰えなくなりそ
それに)
{俺らが負けたら………最初に戦ったアリスが責任感じちまうだろ………だから絶対勝ってやる}
「………………はぁ
おらぁ相棒!!!さっさとやっちまえ!!!!」
『ナァァァァ』
『シュゥゥゥ』
トレーナーの声を聞いた2匹の
『マァァァァァ!!!!!!!!!』
『バァァァァァ!!!!!!!!!』
渾身の攻撃が激突する
ドガァァァァァァン!!!!!
「シュバルゴ!? ゲフッ!?」
「相棒!? ガハッ!?」
攻撃がぶつかり合った衝撃で爆発が起き、側に居たカズマとダストは吹き飛んでしまう
『ROTO!?
ナマケロとシュバルゴの攻撃がぶつかり合った衝撃で、バトルステージが粉々になったROTO!!!!!!
ステージがあった場所は煙で覆われて見えないROTO……ふ……2人はどうなったROTO!?』
「お……おいアレ!!!」
徐々に煙が晴れていくと、その場に居た冒険者の声に釣られ全員が彼の指差す先を見ると
『『……………………』』
ナマケロとシュバルゴの2体が倒れる光景が
『両者ダブルダウン!!!!!!
よってこのバトルDraw<ドロー>ROTO!!!!』
両者のダブルダウンという事で引き分けとなる
パチパチ
「いやはや……実に心踊るバトルでしたね」
パチパチ
『ガウガウ♪』
パチパチ
「ナマケロ!!シュバルゴ!!
どっちも格好良かったぜ♪」
『ピカピカァピィ♪』
パチパチ
『リィオリオ、ルッカァ♪』
パチパチ
「あぁ、見事なバトルだった」
ウォロとサトシ達、そしてルカリオやダクネスの拍手に釣られ
パチパチ
「あぁ!!どっちもイカしてたぜ!!!」
「久々だよ、こんな純粋に誰かを応援したくなったのは!!!」
「お前らぁぁ……くぅぅ……どっちも男だぁぁ!!!」
観客席から拍手喝采の嵐が巻き起こる
「痛ぇ……ほうれ聞こえてっか相棒、お前に向けて拍手の嵐だぜ」
『………ナァ……ナマナ……ン』
パチパチ
「ナマケロ!! 格好良かったわ!!」
『ナマァァァ♪』
(疲労困憊だったのが、もう元気になってやがる!?
本当アイリスからのバフは効果覿面だな……)
「シュバルゴも素敵だったわ!!」
『ナマァ!?
ナマァァァ!!!』
「おいおい流石に今回は大目に見てやれ、つうか暴れんな傷口開くぞ」
『シュ………シュババ……』
「良いよ謝んな、つうか負けてねえじゃねえか引き分け何だからよ」
『シュバ……』
「はぁ……もう謝んなって
お前は良くやってくれたよ本当………あんがとな」
『シュババシュ……』
「シュバルゴお疲れ様!!
すんごく頑張ったね!」
「おいリーン、もっとコイツ励ましてやれ
勝てなかった責任取って切腹するかもしんねぇ」
「切腹!?」
『シュバ!?
シュバシュバシュバ!!!』
流石にそこまではやらないと大慌てで否定する
「いやぁ本当その子良くやったね、はいウチの名物の体力回復が出来る木の実あげるから食べさせてあげてちょうだい」
「俺がかよ!?」
「だってその子、貴方のパートナーでしょ?
はい食べさせてあげて!!」
「そうね頑張って戦ってくれたんだもの、ちゃんと食べさせてあげなきゃダメよ
ねぇニャオハ」
『ンニャァ~♪
(はぁ? 勝つとか抜かして引き分けで帰って来た奴に飯なんかあげんなし)』
「ちっ……わぁったよ」
「いぇぇい!!
良くやったわよアンタ達、コレでジャリボーイ達の敗退よ!!!」
「はぁ?
ん………あぁそうか……1勝リードしてる俺らが引き分けたもんな…………って事は
金だぁぁぁぁ!!!!!」
「やりましたね店長!!!」
「えぇ、コレで今回の赤字は何とか取り返せました」
「ちょっと待てよ!!!
相棒が命を捨ててまで引き分けに持ち込んだってのに、4戦目で終了とかふざけんなよ!!!」
「えぇぇ!? ナマケロ死んだの!?」
『ナマナマナンマァ!!!!!』
『ピカピカァ………』
勝手に殺すなと怒鳴り散らす
「それぐらいの覚悟で戦ったってこった………おいダクネスとノックさんよ、せっかくこんなに会場が盛り上がってんのに大将戦やらないで中途半端に終わらせんのはどうなんだぁ!!!」
「きき……貴様!?
仲間のダスティネス卿はまだしも、ノック卿に何という口の聞き方をするんだこの大バカ者!!」
「うっせ!!此方は生活が掛かってんだ!!!
(ナマケロが頑張って引き分けに持ち込んだんだ、終わらせてたまるか)」
「す……すみませんノック卿……ウチの仲間が」
「構わんよ、確かに街の者達……恥ずかしながらワシも先の戦いは久しぶりに興奮してしまった」
「でしょ!!
それにロトム!!
お前最初、先に3勝したチームが優勝って言ったな!!!」
『その通りROTO』
「だったら向こうが2勝なのに優勝ってのはルールに反してませんかね!!!」
「う……うーむ」
「うぉぉいカズマ、てめぇ余計な事言うんじゃねえ!!」
「負けてる側がガタガタ言わないでちょうだいよ!!!」
「アタシらもう優勝した気で居たのに、水差してんじゃないわよ!!!!!」
「うるせぇ!!!!勝ってもねえ奴らと部外者は口出すんじゃねえ!!!!!」
「それなら主も口出し出来ないのではないか?」
「………………………悪いな、今俺は大事な話をしてるから
ちょっとだけそのお口をチャックしてくれたまえ
チュ」
「ブルブル………(唇を触ったぁぁぁ!?キモイのじゃこの男!!!!)」
「とにかく!!!
ここまで来て終わりは認めらんねぇ!!!」
「でもカズマ「はいカズマだよ」俺が勝っても2勝同士になるだけだよ、その後はどうするの?」
「大丈夫だ、こういう時こそ俺の国で古より使われていたルールがある」
「ルール?」
「どんなルールなの?」
「それは
最後に勝った側を3勝にするってルールだ」
「「「えぇぇ!?」」」
「何なのじゃその無茶苦茶なルールは!?」
「待て待て、なら今までのアリス様や皆の努力はどうなるんだ!?」
「良いんだよ、そっちの方が視聴者側は盛り上がんだからよ」
「何だその視聴者というのは!?」
「お前ら!!!
次の試合で勝った方が優勝、そんな最高に盛り上がる状況でのバトルを見たいかぁぁぁ!!!!!」
「「「「おぉぉぉ!!!!!!」」」」
「白熱のバトルを見たいかぁぁ!!!!」
「「「「おぉぉぉ!!!!!!」」」」
「やらせろ!!!」
「せっかくの祭りだ!!派手にいこうぜララティーナ!!!」
「…………ララティーナって呼ぶにゃ」
「やられましたね……観客の皆さんを此処まで焚き付けられれば、主催者側は断りにくい空気になりましたよ」
「ど……どうしましょうか?」
「うーむ……そうだな」
「お爺ちゃま!! 僕見たい!!」
「コルン?」
「ねぇロトム、最後に残ってるお兄ちゃんが一番強いポケモントレーナーなんだよね」
『そ……そうROTO』
「だったら僕見たい♪
ねぇお願いお爺ちゃま、ララティーナお姉ちゃん」
「うん良いよぉ♪
可愛い孫の頼みじゃもんな♪
では次の大将戦に勝利したチームを優勝とする!!!」
「「「えぇぇぇぇ!?」」」
「んしゃぁぁぁぁ!!!!!!」
『随分と孫に甘い老人なのだな、豹変しているではないか』
「……………………」
『どうした?』
「うんうん……何でも」
アナタが言うなと突っ込みたいのを我慢するアイリスであった
「ちょっと待て!!!」
「アタシらまだ納得出来てないわよ!!!」
「せめて何かハンデ寄越しなさいよ!!!!」
「うーむ……ではハンデではないが、優勝賞金は1人10万エリスで合計50万エリスだったが
1人50万エリスに変えよう、それで良いかね?」
(ラッキー!! 首の皮1枚繋がっただけじゃなく優勝賞金までアップしちまったぜ!!)
「ふん!!
残念だけどお金の問題じゃないわよ、そうよねアンタ達!!!」
「しゃぁぁぁぁ!!!!」
「はい納得しました♪」
「この裏切り者ぉぉ!!!!!!
こうなったらジャリボーイぶっ倒して、この手で引導渡してやろうじゃないの
任せたわよコジロウ!!
コジロウ?」
「ガクガクブルブル……」
「ちょっと……どうしたのよ?」
かくして主催者の鶴の一声により、優勝決定戦の大将戦が行われる事に
『さぁさぁまさかの展開!!
次の試合に勝利したチームが優勝という最高にアゲアゲな展開が起こってしまったROTO!!!!
なおバトルステージは先程のバトルで粉々になったので、最後のバトルに場外負けはNothing!!!
どちらかが戦闘不能になるまでバトルするROTOが、観客の皆や近くにある冒険者ギルドに危険が及ばないよう
それらに攻撃を当てたポケモンは敗北ROTO!!!』
ルール説明が終わると
『ではRustバトルを戦う大将は
サトシ&コジロウROTO!!!!!』
「勝ったなこの試合」
「……………あんまり試合前に勝ったとか優勝って言うの縁起が悪いけど、確かに今回は勝ったかもしれないわね」
「だろ、ただでさえウチらの大将はムチャンコ強いのに」
「ガクガクブルブル……」
「しっかりしなさいコジロウ!!
良いわね、負けたら覚悟しときなさいよ!!!」
「100万エリスが掛かってんだ、死ぬ気でやれ!!!!!」
「骨は拾ってあげるから、後先考えないでやりなさいよね!!!!!」
「あの皆さん……お気持ちは分かりますが、これ以上コジロウさんにプレッシャーは掛けないであげましょ
ほら唇が青くなってますし、足元もフラ付いて……あっ転んだ」
「だだだ……大丈夫ですか店員さん!?」
「だ……………だいじょばない」
「仲間からの凄まじいプレッシャーと、殆ど脅しにしか聞こえないエール
そして」
「あのサトシと戦うんだろ、あのマラサダ屋の兄ちゃんそんなに強い奴だったのか」
「楽しみだぜ」
「先よりも凄い戦いが見れるのかしら」
「そりゃ大将通しの戦いだからな、スゲェのを見せてくれるに決まってら」
「楽しみぃ♪」
「唯でさえ人数が増えたというのに、先程の試合の影響で観客達から求められるハードルは高まって来ている………この状況で緊張するなは無理だな」
『カポカポ』
クレアの言う通り、先程のナマケロとシュバルゴのバトルの凄まじさを聞き付けた住人やハロウィンの為にアクセルに訪れた客
それら全員がギルド前に集まり、期待の眼差しを向けていたのである
それらやムサシやダストにマボシ達からの強烈なプレッシャーも合わさり、足や体が震えまくる程に緊張しているコジロウは
(何で俺はジャンケンに負けたんだぁぁ!!!!)
先方をリクエストしたウォロ以外のメンバーで行われた、順番決めのジャンケンに負けた事を悔やんでいた
その一方で
「頑張れよサトシ!!」
「応援してっぞ!!」
「ありがとうございます♪」
「きゃぁ♪サトシ君ってば可愛い♪」
「でも頑張るのは俺じゃなく俺のポケモンだから、俺のポケモンを応援して上げてください!!」
「おぉそうだったな、すまねぇ!!」
「じゃがサトシは全く緊張しておらんぞ」
「当然ですよ、だってサトシはチャンピオンだもの」
「チャンピオン……?」
「ポケモンバトルをする奴らの中で、アイツは一番強いって事
俺は直接見てねぇが、此処に居る観客何かとは比べ物にならねぇぐらいの大勢に見られて戦って来ただろうし
こんな所で緊張する様な柔な奴じゃねえのさ」
「ほぉ………そうじゃったのか」
「カズマさん………」
「おぉアクアじゃねえか、芸は終わったのか?」
「終わったのかじゃないわよ!!!
アタシ達のお客さん、みぃぃんなぁ此方に行っちゃったのよ!!!!
ねぇどうしてくれるの!!!せっかくトリに置いておいたアタシとイブの究極の水芸披露出来なかったじゃない!!!」
『オシャマァ!!アゥアゥ!!!』
「いや知らねえよ、つうか芸なら何時でも出来んだろ」
「ハロウィンの為に作ったから今日やりたいのぉぉ!!!!
というかアナタ達何やってんのよ!?
アタシ達からお客さん奪ってまで、しかも………うぅ……」
「ん?」
「そんな汚物の匂いがする子と一緒に、何で皆仲良く椅子に座ってるのよ」
「お…おぶ!?
(何じゃこの人間の女は!?
初対面でいきなりわらわを汚物臭いなどと)」
「お……お前な……初対面の女の子に何失礼な事抜かしてんだ!!!!
この子どっかのお嬢様だぞ、失礼な事言ったら後で何されっかわっかんねぇぞ!!!!!」
「だってこの子すんごく臭うもの……きつぅ……オェェ!!!」
『アシマリマ!?』
「無礼な!!わらわは毎日3回は風呂に入っとるぞ!!!
のうお嬢!?」
『ピィカァピ♪』
「えっ……どうしたのピカチュウ、何でそんな真っ白に!?」
『アゥ………オシャマリ、オシャマァアゥアゥ……』
「そっか………そうよね………イブの言う通りだわ、前までバカみたいに毎日ケチャップをボトル1本も飲んでたのに
今は節約で1日にボトルの三分の一しか飲めなくなったものね………そんなに老け込むぐらいストレスが溜まっても仕方ないわ」
『ピィカピカァチュウ!!!!』
『オシャァ!?』
「あらピカチュウがもう1人………なっ!?
まま……まさか……苛つくあまりオスの本能が抑えきれず、何処かの女の子に手を出して子供を拵える様な真似を!!!!」
『ピカァァァァ!!!!!!』
「ギャァァァァァ!?」
『オシャァァァァァ!?』
「んな訳ねえだろ………今お前らに文句言ってんのがSSPで、ソイツは色ちがいの別のピカチュウだ」
「ほら良く見て、この子の尻尾女の子の形してるでしょ」
「というか、お嬢は老けておらんからな!!」
『ピィカァピカ♪』
「実は今アリス様達はポケモンバトルの大会に参加していまして」
「た……大会?」
「因みに今から優勝決定戦だ、もしサトシが勝ったら250万エリスが手に入るから
お前らは余計な事せず見学しておけ」
「ニヒャクゴジュウ!?
頑張れ!頑張れ!サトシさん!!!」
『アァウ♪ アァウ♪ オシャァアマァ♪』
目が札束に変わりながら応援を始める
「物理的に目の色が変わりやがった……」
「初めて見たわ………というかピカチュウ、アナタ何で此処に居るの?」
『ピィカァ、ピカカ!』
「今回あの店長が俺らに不利なアイテムを持たせて来てるだろ?
なら当然SSP対策も用意してるはず、だから別のポケモンで戦ってくれって俺がサトシに頼んだんだよ」
(さぁて誰を呼ぼうかな……ロケット団のポケモンを見てから決めたいけど)
「ガクガクブルブル」
(全然呼ぼうとしないや……仕方ない俺から呼ぶか
やっぱハロウィンだしゲンガー………それともほしぐもにするか………あっ!
そういや昨日フシギダネが帰る時に)
{なるべく早めにアイツを呼んでやってくれ、最近お前に会いたいって泣きじゃくったっり博士やケンジを振り回したり大変なんだよ}
(………よし)
右手を前に出すと、とあるポケモンの名を呼ぶ
「出でよ!!
ベイリーフ!!」
『ピカピーカ!?』
『ベェ~イ♪』
「「「可愛いぃぃ♪」」」
魔方陣から出現した額に大きな葉っぱがあり、ドリルの様な形をした葉っぱが7つ首から生えている四足歩行のポケモン<はっぱポケモン>ベイリーフが出現し
その可愛らしい見た目に観客席の女性達全員が黄色の声を上げる
「な……中々愛らしい奴を出したのじゃな
(あのつぶらな瞳、何と可愛いらしいのじゃ♪)」
「おぉ、ベイリーフでバトルすんのか」
「お兄様、あの可愛いポケモンを知っているんですか?」
「結構な割合で呼び出して……いや呼び出せって言われてたから、アイツが呼び出すポケモンの中じゃ一番見慣れた子なんだ
そういや最後に見たの1ヶ月ぐらい前だったか?」
「そうね……多分そうだったかも」
「久しぶりベイリーフ、悪いな最近呼べてなく『ベェェェイ♪』おっと!!」
突然ベイリーフはサトシにのし掛かる
『ティアティ!?』
「あぁ!? あの子サトシに攻撃を!!」
「大丈夫大丈夫、あれ攻撃じゃねえから」
「へっ?」
「元気で良かったよベイリーフ♪」
『ベェイ♪ベェイ♪』
サトシに対し満面の笑みで頬ずりを行う
「あの子、サトシさんの事が物凄~~~~~~~~~~~~~~~~く好きみたいなの
だから召還されたら何時もアレやってサトシさんに甘えてるの」
「そうなのですか……あれっ?
あの子、此方を見てませんか?」
「本当ですね………あぁいや、我々というよりセレナ殿とマフォクシー殿を見ている様な」
「おぉ始まったか」
「始まったわね」
『オシャマァ』
『ベェェ~』
『マフォォ!?』
「あはは……」
「あ...…あっかんべーをしてますね」
「言ったろ、あの子サトシの事が好きだって
だからママや、ママの恋路を全面的にサポートしているマフォクシーにサトシとイチャついてるの見せ付けてんだ」
「それで………
(という事はつまり、あの子とセレナさんはサトシを取り合う恋のライバル!!
つまり三角関係!!
いえ……違う)」
「おーいサトシよ、何時までじゃれおってるのじゃ
早く主のバトルを見せるのじゃ(チャンピオンと呼ばれる腕前、早く見たいのじゃ)」
「あぁそうだった!!
ごめんベイリーフ、呼び出して早々悪いけどバトルしてくれるか」
『ベイ!?
ベ………ベィィ!!』
「ありがとな♪」
『…………………ベェィィ』
ベイリーフは先程まで睨んでいたセレナとマフォクシーではなく
(何なのあの子、せっかく久しぶりにサトシに会えたのに邪魔するなんて!!!!)
マオを睨んでいた
(四角関係…………あわわ!!最高にドキドキして来ました♪)
恋の四角関係にドキドキするアイリスを他所に
『…………………嫌な予感がする』
ピカチュウはベイリーフが召還された事に嫌な予感を感じていた
「この最終局面でピカチュウで戦わないとは、カズマさん辺りの入れ知恵でしょうかね」
「おいアンタ、早くアイツにも何か品物やってくれ」
「いやいや、その前に」
「ガタガタブルブル」
「あのお兄さんの緊張解す方が先よ」
「そ…それは、マボシさん達がプレッシャーを掛けなければ良いのでは」
「えっ? あたしプレッシャーなんか掛けてませんよ?」
「……………もし他の店員を雇う事になっても、無自覚なパワハラは止めて下さいね
取り敢えず落ち着くまで待ってあげましょう
すみません、ちょっとトイレに」
「全く仕方ないわね」
「どうするんですか?」
「良い方法があんの、ちょっとコジロウ
マーイーカ呼んでちょうだい」
「ガタガタブルブル」
「イラッ!!
早くマーイーカを呼べぇぇ!!!!!!」
「は……はは……はい
いいい……いいい出でよ……マママ…マーイーカ」
『イッカァ♪』
魔方陣から、体を反対にしながら宙を浮かぶイカの様なポケモン<かいてんポケモン>マーイーカが現れる
「キャァァ!!あの子も可愛い♪」
またしても女性陣から黄色の声が上がる
「何かあっちも可愛い系の奴出して来たな」
「マーイーカよ、懐かしいわね」
「久しぶりねマーイーカ」
『イッカァ♪
イカ? マイカマッイ?』
「コジロウの奴ってば緊張してんのよ、だからアンタにお願い
コジロウをヒックリ返してちょうだい」
『イッカァ?』
「良いの良いの」
『…………マッイッカァ♪
イカァァァ!!』
「のわぁぁぁ!?」
ムサシに言われた通り、マーイーカはコジロウをヒックリ返す
すると
「……………フッ」
先程まで緊張から顔色を青くして体が震えていたコジロウだったが、震えは止まり更には顔色も通常に戻り鼻を鳴らす
「て……店員さん?」
「すまなかったな、情けない所を見せたようだ
だが安心してくれ、最後の試合の勝者は俺とマーイーカで決まってる」
「…………ふぇ?」
先程とはまるで別人の態度を取るコジロウに、リーンは間の抜けた声を出してしまう
「お集まりの諸君、今夜行われてきたバトルは全て素晴らしい物だった……だが
今から俺と、此方のポケモンバトルのチャンピオンのジャリボーイが行うバトルは今までの物とはレベルや次元が違う事を約束しよう」
「な……なんだって!?」
「マジかよ……先のナマケロとシュバルゴの戦いよりもスゲーのか!?」
「というかサトシ君ってチャンピオンなの!?」
「いやいや、そんな事アイツから聞いた事ねえぞ」
「あぁでもサトシって、カズマやアクアさんと違って一々一言目に自慢するタイプじゃねぇしな」
「確かに」
「「どういう意味だ<よ>!!!!!」」
「って事は何だ、あのマラサダ屋の兄ちゃんと浮いてるイカは
チャンピオンのサトシとそのパートナー達と戦えるぐらい強いってのか」
「えぇ勿論」
「マジか!?」
「お……おいアンタ何やったんだ、アイツさっきとまるで別人じゃねえか」
「マーイーカのひっくり返すで、緊張や不安で押し潰されそうな気持ちを反対にしてやったのよ」
「んな事出来んのかあのイカ!?」
「だからあんなに自信満々に胸張ってるのね!!!」
「だが少し訂正させて貰おうか、俺とマーイーカはジャリボーイと戦える強い相手ではなく
勝てるトレーナーとポケモンだと」
「……………おぉぉ!!!!!!!」
まさかの勝利宣言に観客席が今まで以上にざわめく
「ジャリボーイ」
バサッ!!
「ん……………タオル?」
タオルをサトシに投げる
「大事に持ってな
何時でもギブアップ出来るように」
「………うぉぉぉぉ!!!!」
「何て自信満々なんだあの人!?」
「オ……オーラが出てやがる!!!直視出来ねぇ!!!!!」
「悪いけどギブアップなんかしない、此処まで頑張って繋いでくれたチームの皆の為にも俺達は絶対負けない」
「こっちもオーラ出てやがる!!!!」
「きゃぁぁぁ!!! サトシ君カッコいい!!!!!」
「……………今からアイツはラスボスと戦うのか」
「いやいやラスボスじゃなくて、因縁のあるライバル対決の流れじゃないかしらコレって………」
『アゥアゥ……』
(あ...あの男……まるで敵を前にした時のパパの様な威風堂々とした立ち振舞いじゃ、そんな奴とチャンピオンと呼ばれるサトシのバトル………早く見たいのじゃ!!!)
『試合前だというのに……なな……何というバチバチとした睨み合い!!!!
正にFinalBattleに相応しいROTO!!!!!!』
「フッ………」
ビリッ ビリッ ビリッ
ポイ!!
するとコジロウは胸ポケットにしまっていたメモ用紙をビリビリに破り、サトシの前に投げる
「それが何か分かるか?」
「えっ……………メモ用紙じゃないのか?」
「違うな
バトル開始から1分後のベイリーフの姿だ」
『ベイッ…………』
「へへ……言ってくれんじゃんか」
『よ...…予告KO宣言だと!?』
「何なんだあの男、先とまるで別人ではないか!?」
『カポカァ……』
『ティアラティ、ラティア♪』
「うぉぉぉぉ!!!!!」
「か……かっけぇぇ!!!!」
「兄貴と呼ばしてくれ!!!!」
「痺れるぜぇ!!!!!!」
「コジロウ!!」
「コジロウ!!」
「マーイーカ!!!」
「マーイーカ!!!」
「コジロウ!!」
「コジロウ!!」
「マーイーカ!!!」
「マーイーカ!!!」
「コジロウ!!」
「コジロウ!!」
「マーイーカ!!!」
「マーイーカ!!!」
「コジロウ!!」
「コジロウ!!」
「マーイーカ!!!」
「マーイーカ!!!」
「コジロウ!!」
「コジロウ!!」
「マーイーカ!!!」
「マーイーカ!!!」
まさかの予告KO宣言に今まで一番の大声援がアクセルを包み込む
「おやおや随分と盛り上がってますね、どうかしたんですか?」
「あぁ店長お帰りなさい、あのマラサダ屋のお兄さんが予告KO宣言したんですよ」
「はい?」
「あのマーイーカって子に店員さんがひっくり返されたら、先と正反対の自信満々な態度になったんです」
「なっ!?
いけません!!!早くコジロウさんを止めないと!!!」
「えっ?」
「何でですか?」
「あれ程緊張や不安で押し潰されそうだった人をひっくり返したら「コジロウ!!!!」になって「マーイーカ!!!!」るんですよ」
「……………今何て言いました?」
「だから「コジロウ!!!!」すみません!少しだけお静かに!!」
『さぁぁこの大迫力の大声援をBackに、FinalBattle
サトシVSコジロウ
スタァァァトROTO!!!!!!!』
「あぁぁ!?」
「ベイリーフ! はっぱカッター!!!」
『ベェェイ!!!!』
『イッカァ』
「まぁ待てマーイーカ、このバトル必ず俺達が勝つんだ
先ずはジャリボーイ達にチャンスをやろう」
『イカ?』
マーイーカに向けて<はっぱカッター>が迫るも、コジロウはマーイーカに待つように指示を出す
『イカァァァ!?』
『マーイーカ全く動かず、はっぱカッター全弾命中ROTO!!!』
「のしかかり!!!」
『ベェェイ!!!!』
『イカッ!』
「慌てるなマーイーカ、まだ動く時じゃない」
『イカ?』
『ベェェ!!!』
『イカァァァ!?』
『強烈な のしかかりが決まったぁぁ!!!
またしてもマーイーカは動かずROTO!!!』
「おいおい防戦一方じゃねえか」
「いいや、きっと何か作戦があるんだ」
「そうそう、何しろ1分でケリつけるってあんな啖呵切ったんだからよ」
「ソーラービーム!チャージ!!」
『ベェェ~』
マーイーカにのし掛かった状態で、額の葉っぱにエネルギーを溜める
「おいマズくねえか!?
何かヤバい攻撃して来そうだぞ!!」
「ちょっとコジロウ、早く反撃させなさい!!」
「お二人共……残念ですがこの試合、コジロウさんの負けです」
「はぁ!? 何言ってんのよ、今のコジロウあんな自信満々なのよ」
「だからですよ」
「どういうこった?」
「さて1分前か、ではそろそろ動くとするか」
「そうか、予告した時間が来るまでサトシに遊ばせてたのか!!!」
「つう事は一撃でケリ付けるのか!?」
「うぉぉぉぉ!! コジロウ!!!コジロウ!!!」
「マーイーカ、サイケこうせん」
『イカァァァァ!!!!』
のし掛かられた状態で、マーイーカは両方の瞳から<サイケこうせん>を発射する
その攻撃はベイリーフを……いや天をも貫き、凄まじい衝撃がアクセルを襲う
「ソーラービーム発射!!!」
『ベェェェェェイ!!!!!!!!』
『イカァァァァァァァ!?』
事は起きず<ソーラービーム>により、あっさりと打ち消され
『イカ…………マッ………イッカァ』
ガクッ
「……………………………」
『………………………………』
マーイーカが気を失い、先程の騒ぎとは一変し辺りは風の音しか聞こえぬ程に静寂となる
『………………………あっ
マーイーカ戦闘不能、ベイリーフの勝ちROTO
よって優勝はAチーム』
この時、周りに居る全員の考えている事が一致した
何とも締まらない幕切れ何だと
「………………あっ!
や……やったぞ!!」
『ベッ……ベェェイ!!』
「あんなに緊張や不安で押し潰されていたのなら、反対になれば根拠も無い強がりを言うだけの慢心した人物になってしまう
だから先程みたいにマトモな指示が出来なくなるんですよ」
「フッ、どうやら今回は負けてしまったようだ
流石はチャンピオン、幸運の女神に愛されてやがる
だが次は必ず俺達が勝「もうコレで終わりなのよ!!!!」グハァァァ!!!!」
「あんなデカイ事言って負けるとか、なに恥ずかしい真似してんのよこのバカァァァァ!!!」
「いやいや、そもそもアンタがコイツをひっくり返したのが悪いじゃねえか!!!!
どうしてくれんだよ100万エリス!!弁償しやがれ!!!」
「うっさいわね!!!
無策な奴が文句言ってんじゃないわよ!!!!」
「逆ギレしてんじゃねぇこのババアグァァァァァァ!!!!!」
「誰がババアじゃゴラァァァ!!!!!!」
「……………50万………50万………」
『カブゥ?』
「………そっとしてあげましょう」
「まぁ締まらないラストだったが、何はともあれ俺らの優勝だぁぁ!!!
250万エリスゲット!!!」
「いぃぃやったぁぁぁぁぁ!!!
優勝賞金とアタシ達が稼いだお金で久しぶりに高級シュワシュワが飲めるわ!!!
イブ、今日は高級ミネラルウォーターを浴びる程飲んで良いわよ」
『オシャマァァ♪』
「ほっ………優勝出来て良かったわね」
『あぁ、負けたので申し訳なかったからな』
「いやぁウチのチームが負けちゃったか、やっぱサトシは強いね」
「うん、でもリーンとニャオハも強かったわよ」
「へへ、先輩からそう言って貰えると嬉しいな♪
でも今回勝てたのはニャオハが機転を利かせてくれたお陰だし、次はちゃんと私がトレーナーとしてサポートしたバトルで勝つからね」
「えぇ、またやりましょ」
「うん、その時はちゃんと貴女が落ち着いた時にしましょ
今日はあのマオって子の事が気になって全然落ち着いてなかったもんねセレナ」
「うっ…………うん」
『フォクシー♪』
『………ニャ
(あ~あ~ウチがせっかく勝ち星取ったのに他の奴らのせいで負けるとか、マジムカつくしぃ~)』
「所で主「はい主でござまぁすが」何故250万エリスなのじゃ?
主ら4人なら合計200万であろう」
「えっ…………………あぁた、お金欲しいの?」
「貰えるならば欲しいのじゃ」
「………………あぁた、お嬢様ですよね」
「………………………金は多いに越した事なかろう」
「ざけんなよ!!!!こちとら庶民の中でも下の下だぞ!!!
なのに金取る気か!!!!」
「何じゃ随分とケツが狭い男じゃのう主は「それを言うならケツの穴が小さいだ、誰がケツの穴が小さいだぁ!?」自分で言ったんじゃろう!!!」
「カズマ、マオにもお金上げようよ」
「あのな、お前はウチの懐事情知ってんだろ」
「でも急遽参加してくれたし、それに優勝出来たのはマオとお嬢のおかげでもあるしさ」
「そうじゃ、勝った者にキチンとした対価を払うのは当然ではないか
それに主は負けてはないが引き分けだろう、ならばわらわの方が立場は上なのじゃ」
「ぐっ!?
わ……分かったよ」
「分かれば良いのじゃ
お嬢よ、コレで暫くは美味い物が食えるぞ」
『ピィカァピ、ピカピカチュ♪』
「ありがとなマオ、お嬢もお疲れ様」
「なぁにコレしき朝飯前なのじゃ、お主も良くやったぞ
最後は………まぁアレじゃったがな、流石はチャンピオンズぞ」
「へへ、ありがと♪」
「そうじゃ、主にちと頼み事があるのじゃが」
「頼みたい事?
あっ!!
(そうだ、マオはアクセルに居る強い冒険者のパーティー……俺達と戦いに来たんだった
多分その強い冒険者のパーティーの居場所を教えて欲しいんだろうな
どうしよう……マオは魔族って種族だからアクアと戦ったら消されちゃうかも、そんなの嫌だ……そうなったらお嬢も悲しむし……うーん)」
「どうしたのじゃ?」
「え………えっと……悪い、俺マオが探してる強い冒険者のパーティーが何処に居るか知らないんだ」
「ん?
あぁそう言えば、その為にアクセルに来たのじゃったな
それならもう良いぞ」
「えっ? 何で?」
「今わらわは自分で戦うよりも、お嬢が戦う………ポケモンバトルじゃったな、そっちの腕前を鍛えたいのじゃ
今回お嬢と共に戦っただけでなく、主や主の仲間達
特に、あのケツの穴が小さい男が連れておったナマケロというポケモンの戦いを見て心が踊ったのじゃ……こんな気持ち生まれて初めて感じたぞ」
「そっか………へへ♪
嬉しいや、ポケモンバトルに興味を持ってくれて」
「そこで主に頼みじゃ、わらわとお嬢を鍛えて欲しい
チャンピオンなら教えるのも得意じゃろう」
「勿論良いよ」
「うむ、感謝するぞ
では早速行くぞ」
「何処に?」
「暫くわらわ達と旅に出るのじゃ」
「えっ!? 何で!?」
「忘れたのか、わらわの姿は今日ならば平気じゃが……この祭りが終われば」
「あっ……そっか」
今日はハロウィンの為、角や八重歯が生え背中に悪魔の翼を生やした姿でウロついても悪魔のコスプレをした少女と思われるが
明日以降は、その姿を見られれば人に害をもたらす魔族として恐れられ冒険者に狩られてしまう恐れがある
マオとの小声でのやり取りで、その事を思い出すサトシであった
「なので人里離れた場所に一緒に来て欲しいのじゃ、なぁにモンスターは沢山おるじゃろうが、主とピカチュウならばその様な場所に居てもへっちゃらじゃろ
安心しろ暫くと言っても数週間だけじゃ、それに今主達は金に困っとるのじゃろ?
修行の間は主とピカチュウの食費はわらわが払う、元々持ってるお小遣いと今回の50万エリスあれば数週間は平気じゃ
コレなら主の仲間も喜ぶはずじゃろ………どうじゃサトシよ」
「う………うーん……」
ガシッ
「ん? わぁぁ!?」
「サトシ!?」
『ベェェイ!!!』
悩むサトシの腕を、話を聞いていたベイリーフが噛み付き引っ張る
『ピッ? ピィカァ!?』
「何だ何だ?」
「どうしたのサトシ?
何でベイリーフが噛み付いてるの?」
「え……えっと」
騒ぎを聞いたセレナ達が集まる
『ベェェイ!!!!』
「わわっ!? 引っ張らないでくれ!!!」
「コレ主よ、今サトシとわらわは大事な話をしておるのじゃ
邪魔するでない」
「…………大事な話!?」
『フォクシィ!?』
『ベェェイ!!!!』
「わわわわ!!!」
「待つのじゃ!!」
「わぁ!?」
そうはさせまいとサトシを連れて逃げようとするベイリーフに対し、マオも逃がすまいとサトシの片方の手を握り引っ張る
『ベェェイィィ!!!!』
「放すのじゃぁぁ!!!」
「わわっ!!ちょっと!!!」
「あらら、あの汚物の臭いがする子と綱引きで遊んであげるなんてサトシさんとベイリーフったら優しいわね」
「んな訳ねえだろ、どっからどう見てもラブコメで良くある……おっと」
「さささ……サトシの手をあんなに、つつつ…強くにぎぎぎって」
「セレナ!?」
『ピピカ!?』
(あわわ!!
1人の男の子を巡って遂に女同士の戦いが始まりましたのね!!!)
「痛い痛い痛いぃぃ!!!」
『ベイ!?』
サトシの痛がる声に、ハッと我に返ったベイリーフが口を放す
すると
「わぁ!?」
「キャ!?」
ベイリーフが放した事で、引っ張っていたマオの方にサトシは吸い寄せられる様に向かい
チュ
「あっ……」
『ピッ……』
「いたた………ごめんなマオ」
「…………………………」
「マオ?」
押し倒してしまった事を謝罪するが、マオは全く返事をせず倒れたまま段々と顔が赤くなっていき自分の口を手で覆う
「どうしたんだよマオ!?
何でそんな顔が真っ赤に!?」
「お………お前……遂にやりやがったな」
「えっ? 何を?」
「あららサトシさんってば、ラッキースケベだなんて、主人公みたいな事を遂にしちゃったわね」
「ラッキーがどうしたの?」
『ベ……………ベイ……ベイ…………ベェェェェイ!!!!!!!!!!!!』
「わぁぁぁ!?」
「サトシ殿!?」
何の事と首を傾げるサトシを、突然大泣きしたベイリーフが引っ張り
バタン!!!!!
冒険者ギルドの中に入っていく
「何だ何だ?」
「今サトシと、ベイリーフって子がギルドに入って行ったぞ」
「あの子泣いてなかった?」
<数分後、マラサダ屋>
『ニャハハハ!!過去最大の売上を記録したのニャ!!!!』
『ソォォナンス!!!!』
『ハロウィンだからってのはあるニャが、やっぱり売上をアップするには若くて美人のお姉さんが店員をしニャきゃダメニャのニャ』
『ソォォナンス!!!!!』
『………今度ムサシを休ませて、またギルドのお姉さん達にお願いするのニャ』
『ソォナンス』
『マンネッ、マーネ』
「あぁ、お給料袋ね」
「ありがとうマネネちゃん♪」
『マンネマネ♪』
『いやぁ~お姉さん達のおかげで歴代No.1の売上を記録したのニャ、御返しに今回のバイト代だけじゃニャく大入り袋を渡すのニャ』
「本当に、ありがとう♪」
「わぁ! 1万エリスも入ってる、ネコくん太っ腹ね♪」
『ニャンのニャンの、それで...…そのお礼ではニャいが
もしまたお手伝いが必要な時は、またアルバイトに来て欲しいのニャ』
「良いわよ」
「ギルド本部の人間が来なかったらね」
『ありがとうございますニャ♪』
『ソォォナンス!!!!』
『マンマネ』
「どうしたの?」
『マンネッ、マネマネマンネマン』
「そうね、コジロウさん達がどうなったか気になるし
行ってみましょうか」
『マネ♪』
「悪いけど片付けは任せても良いかしら、マネネちゃんをトレーナーさんに会わせに行きたいから」
「分かりました」
「私達とネコくん達でやっておきます」
こうして一仕事終えたルナはマネネを肩に乗せ、自分の職場である冒険者ギルドに向かう
「もしコジロウさん達が優勝していたら、何かお祝いしないとね」
『マンネマネ♪
マネ?』
『メノ?』
ギルドに向かう道中にて、商品が入った箱を首からぶら下げる氷の女王様と鉢合わせする
「あぁウィズさんのユキメノコね、偉いわねウィズさんが留守の間もお店のお手伝いだなんて」
『メンノメノ、メノメノメン?』
『マネマンネッ、マネマネマンネェ』
「私達はコジロウさん達の様子を見に行く………あら?
まだあんなに人が居るなんて、まだやってるのかしら?」
ギルド前に人集りが出来ており、まだバトル大会が行われているのかと大して気にせずギルドの方に近付く
すると
『HEY!ベイリーフ!!
要求は何ROTO!!!!』
『ベェェイ!! ベイベイベェェイ!!!!!』
『ダメROTO、依然要求は変わらないROTO』
「むぅぅ………こ……困ったぞ」
「何が困ったんですかダクネスさん?」
「あっ……ギルドの受付の」
「バトル大会………じゃなさそうですね、一体何をしてるんですか?」
『マンネマネマンマネマ?』
「実は立て籠り事件が起きてしまったんだ」
『メノッ?』
「立て籠り!?
冒険者ギルドにですか!?」
「そうよ!!」
『マネマ!!』
「あぁムサシさん、どういう事ですか立て籠りって!?誰が立て籠ってるんですか!?
というかコジロウさん何で気絶してるんですか!?」
「色々合ったのよ……立て籠ってんのはジャリボーイのベイリーフで、今ジャリボーイを連れて籠城してんの」
「えっと……ジャリボーイってサトシさんの事でしたね、それでベイリーフはサトシさんのポケモンですよね
何でその子が彼を連れて籠城なんて」
「恋の四角関係よ」
「………………はぁ?」
『………………マァ?』
『メンノォ?』
『ピカァピカァ!!! ピッピカチュ!!!』
『ベェェイ!!! ベイベェェイ!!!!!!!!』
『…………ピィカァ』
「先からピカチュウが、ああやって出て来いって言っても嫌よの繰り返しな訳」
「えっと………良く分かりませんが、その子はサトシさんが召還したんですよね
なら時間が経てば元居た場所に帰るから、別に説得なんてしなくても」
「それが運が悪い事に、冒険者ギルドにハロウィンの〆用の大量の花火玉が置かれているんだ」
「はぁ!?
何でギルドに花火玉が!?」
「悪いルナちゃん!!」
そこに花火職人の親父が割り込む
「花火の打ち上げ場に向かう途中で、何時もカズマの首に巻き付いてる怠け者と、あのダストが連れてる鎧の奴の戦い見ちまって……年甲斐もなくハシャイじまってよ
まだ優勝決定戦やるらしいから見ようって思ってな、でも花火玉に攻撃当たったらヤバいんで………それで」
「ギルドの中に置いたんですか………」
「悪い!!!」
「なら今すぐそのベイリーフって子に、中に花火玉があるから危険って教えましょうよ!!」
「勿論伝えた、だがベイリーフが花火玉を攻撃して爆破させると言い出したんだ」
『マンネェ!?』
「いやいや、そんな間近で大量の花火玉が爆発したらその子もサトシさん危険じゃないですか!!!
何でそんな事を!?」
「ジャリボーイとのファーストキスを奪われた!!
もう生きてる意味なんてない!!
だからジャリボーイと一緒に天国に行くの!!!
って訳よ」
「本当に何が合ったんですか!?」
「どうしましょうか……中に踏み込み確保しようとしても、花火玉に衝撃を与えてしまう恐れがあります」
「かと言って俺らじゃアイツの要求飲めねぇし、あぁぁ!!どうすりゃ良いんだよ!!!」
「簡単よ」
「あぁん!?」
「どんな方法でしょうかアクア様」
「アタシとイブに任せなさい、行くわよイブ」
『アゥアゥ!』
ドンと胸を叩き、アクアとイブがギルド前に立つ
「母さんが~~夜なべ~をしてぇ~手袋~編んでくれた~」
『ア~ゥ~アゥ~~オシャ~マリィ~』
「せっせと~編んだだよ~~
コレ以上お母さんを悲しませちゃダメよ、さぁ出て来なさい♪」
ガチャ
『ベェェイ!!』
グサッ!
「痛ぁぁぁい!!!!痛い痛い痛い痛い!!!」
ドアを開けたアクアの額に<はっぱカッター>が突き刺さる
『アシマリマ!?
アゥゥ!!』
『ルカァルカリィ!!!!』
「バカァァ!!!刺激すんな!!!」
アクアに攻撃された事にキレ、ギルドに殴り込もうとするイブをルカリオとダストが止める
「何が任せてだ!!!
お母さんの歌で説得とか今時ドラマでもやんねえよ!!!!」
「カズマしゃぁぁん!!葉っぱ取って!!!!」
「あのお兄様、ベイリーフの要求は何故飲めないのですか」
「少しの間だけでも、サトシ殿を故郷に返せば丸く収まるではないか」
「え……えっと……」
ベイリーフの要求はサトシを故郷に返して欲しいという物、だがポケモン達を集めパスチャーを捕える迄はサトシは元の世界には帰れないのである
「サトシさんの故郷は凄く遠いのですよ」
「それは知っています、でも時間を掛ければ」
「ですが彼が離れている間に、例のパスチャーなる人物が現れ事を起こした場合
彼を捕えるにはサトシさんの力が必要、その事は貴女ならば良くご存知なのではありませんか」
「そ……それは……」
『悔しいが彼の言う通りだ
あの男の連れているポケモンは謎が多い、サトシの様な腕利きのトレーナーは居た方が良い』
「ではどうする、このまま手を子招いていたら大爆発が起きるぞ」
「1つ方法はあります、博打に近い案ですがね」
「どんな案だ」
「交渉という形で数人ほどギルドの中に入り、隙を見てベイリーフを大人しくさせる、はたまた花火玉を外に持ち出すという方法です」
「そりゃ確かに博打だな、失敗すりゃベイリーフに攻撃されて大爆発か………アイツが召還されて20分だから残り10分
もう考える時間はねえソレで行く、俺が相棒を入れたボールを矢で放つから誰かベイリーフの気を反らしてくれないか
おいアクア、相棒を回復してくれ」
「ならお兄様、あのベイリーフは女の子の様ですし同性の方が話をしやすいかもしれません」
「そうだな、あんまし人数多いと警戒されるし………良し
じゃあルカリオ、それにイブ頼めるか」
『リィオリ』
『オシャ!?』
「後は」
『マフォク』
「なんだマフォクシー、お前行きたいのか?」
『フォクシ!』
「いやでも………お前とベイリーフ仲悪いんじゃ」
『フォクシ、マフォマフォフォクシマフォ』
『そうだけど、今は同じ痛みを持った者同士だから話合えるだってROTO』
「……………………そうか、なら頼んだ」
『フォクシ!』
『フワァ~もうバトル大会終わったんだし、さっさと帰りたいんだけど……マジあのベイリーフめんどい事してくれたっしょ
ゴクゴク プハァ~バトルの後はやっぱジュースっしょ♪』
「待って」
「何だよリーン?」
「ねぇロトム、確かニャオハが出す匂いは人やポケモンを落ち着かせる事が出来るってバルスリンが言ってたよね」
『そうROTO、アロマテラピーの効果があるROTO』
「だったらニャオハお願い、貴女も行ってきて」
『ブゥゥ!?
ニャァ!?
(はぁ!? 何でウチがそんなめんどい事しないといけない訳、マジ意味わかんない)』
「おぉ! その猫そんな力持ってんのか」
「さっきのバトルも凄かったもんな」
「ニャオハちゃんお願い」
『ニャッ!? ニャニャ……
(いや無理だし!! 何でウチがそんな危ない所に行かなきゃなんない訳!?)』
「ニャオハお願い、行って来てくれたら明日は貴女の大好きな猫じゃらしで沢山遊んであげるわ」
『ニャァァ♪』
「ありがとう♪」
(しまったぁぁ!? 猫じゃらしに釣られちゃった!!!!)
<ギルド内>
「なぁベイリーフ危ないから外に出ようぜ、大丈夫俺も一緒に皆に謝るからさ」
『ンベェイ!!!』
「ベイリーフ…………」
『あぁ~あぁ~ベイリーフ、Youの要求の件について話しがあるROTO
なので今から4人ギルドの中に入らせて欲しいROTO』
『ベェイッ!!ベイベイッ!!!』
『入ってだってROTO』
「よし頼むぞ」
バタン
『ベイリーフ』
『何よアナタが来たの………まぁ良いわ、早くサトシをマサラタウンに返して』
「ベイリーフ、悪いけどソレはまだ出来ないんだ」
『サトシは黙ってて!!!』
「ベイリーフ………」
『その件もあるけど、先ず貴女に話したい事があるの』
『何よ?』
『よーしマフォクシーの方に集中してるわ、今よニャオハお願い』
『はぁ~い
(チッ! うっせぇこのオシャマリ、ウチに指図すんなし)
そうれ~』
首元からアロマの香りを放出する
『今のうちにボクらで花火玉を外にやろう』
『そうね』
『貴女の気持ちは痛いほど分かるわ、さっきのは………正直言って私もサトシとあのマオって子に、だいもんじをぶつけてやろうと思ったもの』
(いやダメっしょ、人間に攻撃しちゃ)
『ダメ、サトシには攻撃しないで』
(いやいや、あの悪魔のコスプレしてる人間にも攻撃すんなし)
『でも貴女、サトシに噛み付いたり引っ張ったりしたじゃない』
『アレは良いの、私の愛情だもの』
(はぁ……早く帰って寝てぇ~)
『ほい』
『はい』
その隙にイブとルカリオが花火玉を1つずつ外に出し
「5つ……6つ……後10個だ」
「2人とも後10個だ」
花火職人に数を確認させる
『サトシに愛情を持ってるなら一緒に死ぬなんて考えちゃダメよ、死んだらソレで終わりよ
本当に愛しているなら、ずっと一緒に居たいって思う……ソレが本当の愛よ』
『……………わかってる…………分かってるわよ………そんな事』
ポタポタ
『だから早く帰って来て欲しいのよ!!!
サトシが生き返る事が出来るって聞いてから、もうどれぐらい経ったと思ってるの!!!!
全然サトシは帰って来ない……最近は……私の事も呼んでくれないし………貴女のトレーナー以外にも他の女の子と仲良くしてるし……先なんか………いったい何時になったらサトシは帰って来るの!!!
ピカチュウも貴女も何やってるのよ!!!!
私だったら………もっと早く……サトシを生き返らせる事……出来るもん…………うわぁぁぁぁん!!!わぁぁぁぁん!!!!』
「ベイリーフ………」
『…………そうよね……貴女だってサトシと一緒に居たいに決まってるわよね
ごめんなさい勝手な事言って……それから、貴女に敵対心向けちゃって……本当にごめんなさい
でもコレだけは信じて!
私達は必ず役目を果たして必ずサトシを生き返らせるって、貴女やサトシのママ……他のポケモンや人の為にも絶対に』
『………本当に』
『えぇ!』
『………………分かったわ………信じる』
(おっ! どうやらウチのアロマが効いてきたみたいっしょ)
『私の方こそごめんなさい、私と違ってサトシと一緒に居れる貴女のトレーナーが羨ましくて遂あんな意地悪を』
『良いわよ、私だって同じ立場ならやるだろうし
でもねベイリーフ、まだまだ役目を終えるには時間が掛かるの……だからもう少しだけ待って欲しいわ』
『…………分かった』
『その代わりコレから毎日サトシには貴女を呼ぶ様にして貰いましょう、それなら貴女も寂しい思いはしないで済むでしょ』
『本当………ありがとう♪』
『どうやらナマケロの出番は無さそうね』
『そうだね
《ダクネス、マフォクシーがベイリーフを落ち着かせてくれたよ》』
「15………後1つ、バルスリンが作ってくれた花火だ」
「よりによって一番火力ある奴が最後かよ……まぁでも交渉は上手く行ったみたいだし、もう大丈夫だな」
「あぁ
《よし、ではベイリーフとサトシを外に連れ出してくれ》」
《分かった》
『ねぇベイリーフ、外に行こうよ』
『アタシ達250……いや200万ね、大金ゲットしたから
明日アンタが来たら何か美味しい物をご馳走してあげるわよ』
『ご馳走なんていらない、私はサトシと一緒に居れるのがご馳走だもの♪』
『あらそう、せっかく偉大なるアクア様がご馳走してくれるのに……まぁ良いわアンタがソレで満足なら』
『そうだね♪』
『ニャオハ、貴女もありがとう
お詫びに今日の事は水に流してあげるわ』
『ありがとう♪
(なぁに恩着せがましく言ってんだコイツ、テメェがウチに余裕で勝つとか先にケンカ売って来たの忘れてんのかよ)』
「なぁベイリーフ………もう喋って良いか?」
『あっ!?
もう良いわよ……ごめんなさいサトシ、私……』
「良いんだよ、俺の方こそ最近お前を呼べてなくてごめんな」
『サトシ………皆もごめんなさい、迷惑掛けて』
『まぁまぁ皆そんな気にしてないから、そんな悄気なくって大丈夫っしょ♪
(おぉそうだそうだ謝れ!!土下座しろ!!!)
それにイラ付いたり、訳分かんない事言うとか誰でも良くあるし』
『あぁ居る居る、直ぐキレて意味不明な事言う奴』
『そ……そうね………(イブ、それ自分自身の事言ってるわよ)』
『私、そんなに意味不明な事言ったの?』
『言った言った、ポケモンなのに人間にホレるとかイミフな事言ったじゃんか』
『…………はぁ?』
『『ちょ!?』』
『ニャオハ!?』
『種族が違うのにポケモンと人間に愛で結ばれないっしょ、なのにあんなムキになって………はっ!?』
つい本音を漏らしてしまったと慌てて口を閉ざすニャオハだったが
『るもん………結ばれるもん!!!!!』
「ベイリーフ?
わっ!? こ……コレって!?」
突然ベイリーフの体が白い光に包まれ
『私とサトシは絶対結ばれるの!!!!!』
「進化した!?」
首の7つの葉っぱが花開き、額から2つの触角が生える姿<ハーブポケモン>メガニウムへと進化を遂げる
『ちょとアンタ!!せっかく上手く行ってたのに何やってんのよ!!!』
『そ……そんな事言われても
(ウチ本音は絶対口に出さない様にしてんのに、何で今日に限って口に出したの!?
ハッ!? そうか、このアロマの香りで気が緩んだのか!?
誰だよこんな密閉空間に良い香りのアロマ焚いたの!!!
ウチだ!?)』
「ベイリ……じゃなくてメガニウム、どうしたんだよ急に怒って?」
『サトシ!!』
「何だ?」
『私の事……好き?』
「当たり前だろ、大好きだよ!!」
『ほら見て、私とサトシは愛し合ってるもん!!!
例えファーストキスをあの子に取られても、私が一番サトシを愛してるの!!!』
『そ……そうね、ウチの目が節穴だったっしょ』
「ファーストキス?」
『一番最初にキスした事、あのマオって子にさっきやってたでしょ!!』
「そうなのか……ぶつかった時に当たったのかな、後でマオに謝らないと
あぁでも、俺が最初にキスしたのマオじゃないぞ」
『……………へっ?』
(サトシ待ってぇ!?
今ミアレ空港でセレナとキスした事言わないで、メガニウムが暴れちゃう!!!!)
「アルトマーレのカノン………なのかな?
その子か、仲良くなったラティアスのどっちかにされたのが初めてのキスだからさ」
『………あぁ?』
「熱ぅ!?」
その瞬間、部屋の温度が急激に高まる
『ヤバッ!?
ちょっとニャオハ!!急いでアロマ焚いて!!!早く!!!』
『は! はい!!』
[どうしたルカリオ、何で出てこないんだ?]
[大変だよ!! メガニウムがベイリーフになって炎がマフォクシーに熱熱で]
[お……落ち着け、何を言ってるのか分からん]
「何だ?
何かダクネスが慌ててやがるな、おいおい何かトラブルか……頼むから何も起きないでくれよ
もしギルドの中で爆発なんか起きたら…………また借金地獄に!!!」
トゥルトゥル トゥルトゥル
「誰だよこんな時に!?」
ピッ
{もしもしカズマ、連絡してくれましたか?}
「今それ所じゃねぇぇ!!!後で掛け直す!!!!」
{どうしたんですか、そんなに慌てて?}
「カズマしゃぁぁぁん!!!!!交渉が決裂しちゃたぁぁ!!!!!
「何だって!?」
「どうやらベイリーフ……ではなく進化した姿のメガニウムが再び怒りだし、更にはマフォクシーまで何故か鬼の形相を浮かばせ……ひゃぁぁぁ!?ギルドが燃えてるぅぅ!!!!」
「早く何とかしてぇぇ、まだバルスリンの花火玉が!!!!
このままじゃイブがぁぁ!!イブがぁぁぁ!!!!」
「おいママ!!!お前どう責任取るつもりだぁぁ!!!」
「………………………」
「ダメですお兄様、セレナさん気を失っています!!!」
「チキショー!!!!」
ベイリーフにサトシが誘拐される前から、セレナは体が真っ白になり燃え尽きていたのであった
因みに
「く………くちびる………く………くちびる」
『ピィカァピカ♪』
マオはずっとあの体勢のまま唇を連呼し、そんな彼女を微笑ましそうにお嬢は笑う
{あの……一体何が?}
「説明は後だ!!!!急いでギルドに来てくれ!!!!!!」
ピッ
「カズマさん「はいカズマです」早くナマケロを」
「言われなくても分かってら、お疲れの所悪いが頼むぜ相棒」
コクリ
「誰かドアを開けて下さい!!」
「分かった!!」
ガタン
ウォロの声に合わせダストがドアを開けたと同時に
「ンソゲキィ!」
先端にナマケロのボールを付けた矢が放たれる
「メガニウム……?
マフォクシー……?
ど……どうしたんだ?」
『ほ………他にも………他にもキスされてたなんて………許さないぃぃ!!!』
『セレナ以外とキスするなんて……絶対許さないから!!!』
「何でそんな怒ってるの!?
というか炎はダメだって!!花火に引火しちゃう!!」
パァン
『おぉ……コリャ予想より悲惨な状況だぜ』
『ナマケロ!!』
『早くあの2人を眠らせて!!!』
『あいよ、ふわぁ…………』
<あくび>しようとするナマケロの口が止まる
『ナマケロ?』
『どうしたのよ?』
『良い香りぃ~♪眠いぃ~♪』
『ナマケロ!?』
『アンタが香りにヤられてどうすんのよ!?
あっ!?
ルカリオ、花火玉見付けたわ!!』
『仕方ない、ナマケロとサトシには悪いけど急いでソレだけでも外に出そう!!』
『オッケー…………その前に一休みしましょ~♪』
『そうだね~♪』
『アンタ達までぇぇ!?
誰だよ良い香りのアロマ焚いたの!!!
(ウチだぁぁぁぁ!?)』
「おいお前ら何やってんだ!!早くその花火玉をこっちに……んげっ!?」
『ハード』
『ブラスト』
2体の体から強烈なエネルギーと炎のパワーが沸き上がり始める
「カ……カズマ……た……助けて!!!」
「………………」
バタン!!
「えっ?」
「皆逃げろぉぉぉ!!!爆発するぞぉぉぉ!!!!」
「カズマァァァァ!?」
『ニャァァ!?』
『プラントォォォ!!!!』
『バァァァァン!!!!』
激しい怒りで習得した草タイプ最強の技<ハードプラント>炎タイプ最強の技<ブラストバーン>がサトシに放たれ
ドガァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アクセルの街中にて赤と緑の光で装飾された美しい花火が開かれる
『はぁ……はぁ……全くあの方々と居ると、本当退屈出来ないぐらい疲れますわね
しかしルナさんには申し訳ありませんが、立て籠り場所がワタクシ達のお店でなくて本当に!!!!
良かったですわ』
「キャァァ!!」
『なっ!? 危ない!!』
避難した氷の女王様の側に居る少女に、爆発で飛ばされた燃えるギルドの残骸が向かって行く
『ふぶき!!!』
少女を助けようと彼女の前に立ち<ふぶき>を放つも
(ダ……ダメ……勢いが殺しきれない………このままではこの子に)
『手伝うよ!!』
『えっ?』
『ツタこんぼう!!
はぁぁ!!!』
(あの子は……ワタクシとぶつかった)
氷の女王様の後ろから、カズマの屋敷近くでぶつかった緑色の半纏を羽織り鬼の仮面を被った子供が現れ
手に持つ巨大なこんぼうで残骸を粉々に粉砕する
『大丈夫?』
『え……えぇ、助かりましたわ』
『後ろの子は?』
「うっ………うわぁぁぁぁん!!!!」
『わわっ!? どうしたの!?
もしかして怪我しちゃった!?』
『いいえ怪我はありませんわ、恐らく怖かったので泣いてるんですわ』
『そっか……もう大丈夫だよ、よしよし♪』
「あっ!? 居た!!」
「あっ……ママ!!!」
『どうやらお母さんみたいだね、ふふ♪泣き止んでくれて良かった』
『えぇ
っ!?』
{こんな所に隠れていたのね}
{{うっ……お母様!!!}}
{あらあら、もう大丈夫よ♪
コレに懲りて、かくれんぼをする時は山に出てはダメよ
雪に覆われて出られなくなっちゃうんだから}
{{うっ………うわぁぁぁぁん!!!!}}
(なんですの……今のは………人間の母親と女の子達?
あっ! 待って、今の女の子達の声……シュバルゴさんに初めてお会いした時にも聞いた覚えが)
『どうしたのユキメノコ?』
『あぁ…いえ何でも……というかアナタ、何故ワタクシの名を?
名乗った覚えはありませんわよ』
『当たり前だよ、だって』
「あの」
『ポニィ?』
『メノッ?』
「娘から聞きました、この子を助けていただきありがとうございます」
「ありがとう♪」
『ポニッ、ポニポニィ♪』
『メンノメノ、メノノメン!!
メッ~ノッノッノノ♪』
氷の女王様が感謝され、浮かれて高笑いを上げている一方
「ギルドが………しょ………職場が……ガクッ」
『マンネマ!? マネマンネェ!!!』
「御愁傷様ね………にしても優勝したってのに、こりゃジャリボーイ達も大変だわ……重ね重ね御愁傷様」
「ばいばい」
『ポニポニィ♪』
『メンノメノ』
母親に連れられ手を振る少女に仮面の子供と氷の女王様は手を振り返す
『全くあの方々のせいで、危うく怪我人が出そうでしたわ』
『でも大変そうだったね、特にあのベイリーフ凄く怒ってたし』
『あれが大変?
あんなのあの方々と暮らしていたら日常茶飯事ですわよ』
『そうなんだ? 大変なトレーナーさんにゲットされたんだねユキメノコは』
『いいえワタクシのトレーナーはあの中に居ませんわ、ウィズさんはあの方々とは比べ物にならないぐらいお優しくマトモ………商売センスが少し悪い事に目を瞑ればマトモですもの
所でさっきも聞きましたが、何故ワタクシの名をご存知なのかしらアナタ』
『だから知ってて当然だよ、アタシもポケモンだもの』
『あらそうでしたの、通りでお強いはずだわ』
『ありがとう、コレでも腕前には自信があるの♪』
『それでアナタはもう誰かにゲットされてるのかしら?
もしされてないのなら、ワタクシの知り合いのトレーナー達にゲットされて欲しいですわ』
『…………ごめんね、アタシはユキ姫のポケモンだからゲット出来ないの』
『あらあら……(前にお会いしたケンタロスさんと同じく元の世界にトレーナーが居る方の様ですわね、ならこのまま教会に連れて行くだけですわ
それにしてもユキ姫………何処かで聞いた事……いえ
凄く懐かしい気分になりますわね……何故かしら?)』
『じゃあアタシ行くね、知り合いを待たせてるから
ばいばい』
『あっ!! お待ちになっ「わぁぁぁ!!!」ゲフン!!!』
屋根にジャンプし去ろうとする仮面のポケモンを止めようとする氷の女王様の真上に、吹き飛ばされたサトシが不時着してしまう
「はら……ひれ………はら……ほれ」
『イラッ!!
メノメェンノッ!!!メンノメメノ!!!!
メッ!? メンノメ!?』
気を失っているサトシを投げ飛ばし仮面のポケモンを探すが、時既に遅く影も形もなかった
<アクセルの外れにある森>
『ドラゴンさんお待たせ』
先程の仮面のポケモンが森林に向かい声をあげると
『カロロロロ』
全身が金色に染まった巨大なドラゴンが現れ仮面のポケモンに近付く
『お土産貰って来たよ、はい』
『ムシャムシャ』
ハロウィンで貰った沢山の菓子をドラゴンの前に置くと、口を開き食べ始める
『良い食べっぷり♪
今晩は此処で寝て明日洞窟に帰ろっか』
『カロロロロ』
『ちょっと待っててね、今お水汲んで来てあげるから』
ドラゴンから離れ、森の奥にある川に向かって行く
『まだドラゴンさんの言葉分からないなぁ……ドラゴンタイプだと思うんだけど、何でだろ?』
next story この素晴らしい受付嬢にポケモンを
シュバルゴのCVは日野聡さん、ニャオハのCVは潘めぐみさん
そして今回氷の女王様を助けた子のCVは鬼頭明里さんで再生してください
次回はタイトル通りルナさんがポケモンをゲットしますが、先に言うと彼女が直接ゲットする訳ではありません
そして今までは、このすばキャラの性格や設定に合いそうなポケモンを選んでいましたが
ルナさんの場合は彼女ではなく社会人に合いそうなポケモンをチョイスしました
果たして何のポケモンか当てて下さい、ヒントはパルデアポケモンでストーリーで必ず出会うポケモンです