この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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新しいポケモン達が増えて来ましたし、また人気投票やろうかな


この素晴らしい受付嬢にポケモンを

 

 

冒険者ギルド職員の朝は早い

 

ギルド内の掃除は勿論、冒険者達の飲食の用意

 

本部より届けられた最新のクエストやお尋ね者リストを掲示板に張り替え、高難度クエストや特殊なクエストの指名依頼が出来る冒険者をリストアップし依頼金の値段や品を選んだり、書類整理といった事務員の仕事も行っており

 

中には冒険者が問題を起こした時の苦情処理までやるなど、朝から働き残業しなければならない量の仕事を行う大変な職業なのである

 

今日はそんなギルド職員の中で、1番の激務に追われる1人のギルド職員の1日に迫っていこう

 

 

 

<AM 5:00>

 

「……………ふわぁぁ~」

 

アクセルのギルド職員、受付嬢ルナ起床

 

彼女の自宅はアクセルの端にあるアパート、彼女はそこで1人で暮らしていた

 

 

何故過去形かというと、今は1人暮らしではないのだ

 

 

 

「ふわぁ………顔洗お」

 

 

「あっ、お早うございますルナさん」

 

 

「つぅぅ!?」

 

慌ててボサボサの髪を直し、眠気でボーとする顔を叩く

 

 

「おお……お早うございますコジロウさん!!

 

 

(忘れてた、今日はコジロウさんが家事担当の日だった!!!)」

 

今朝の彼女の朝食は、サラダとトーストに目玉焼きを乗せた簡単過ぎる内容の物だが

 

 

(コジロウさんが私の為に……幸せぇ♪)

 

同居人の1人であり、惚れている異性の作る物ならば彼女はどんなシンプルな朝食でも幸せそうに食すのである

 

<AM 6:30>

 

「さて」

 

朝食 歯みがき 髪の手入れ 着替え

 

社会人が朝行うイベントを全て終えた彼女は玄関へと

 

 

「送って行きましょうか?」

 

 

「大丈夫ですよ、コジロウさんはマネネちゃん達の朝食も用意しないといけませんし

 

それに………か……彼と通勤してるなんて噂が出たら」

 

 

「はい?」

 

 

「い!いえ何でも!!

 

じゃあ行ってきます!!」

 

 

「は……はぁ……いってらっしゃい」

 

 

自宅を出たルナは冒険者ギルドに向けて

 

 

 

「さぁ行くわよ………はぁぁぁ!!!!」

 

 

猛ダッシュする

 

時刻はまだ7時前、走らなくとも余裕で間に合うのだが

 

それは彼女の職場がアクセルのギルドだったらの話、そう今彼女は

 

 

 

 

<AM 7:55

 

アクセルから離れたライトという名前の町のギルド>

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 

「お……お早うルナ……大丈夫?」

 

「はぁ…はぁ……ぐぅ…おぇぇ!!!」

 

「わぁぁ!? 誰か袋持って来て!!!!」

 

 

彼女の今の勤め先であるライトのギルドはアクセルから馬車で40分は掛かる、早朝の為に馬車は動いていないので彼女は自宅から職場まで走って通っているのである

 

 

実は4日前のハロウィンにて、アクセルのギルドは町1番の問題児パーティーのゴタゴタにより消滅してしまい

 

建て直しが終わる迄はアクセルのギルド職員達は別の町のギルドで働くか、本来なら禁止されているが今回は特別に許可された他の仕事をして過ごす事になったのだが

 

その期間何と2ヶ月

 

コレが強力モンスターの住みかが近くにある町のギルドや大都市のギルドならば、ギルド本部は高レベルの魔法使いや腕利きの職人を雇い数日で建て直し作業をおわらせるが

 

 

確かにアクセルはとある店に長居したいが為に高レベルの冒険者達が暮らしているが、それでも駆け出しの町である為ぶっちゃけギルド本部はお金を使いたくないのである

 

ましてや今は王都の復興が最優先である為、アクセルのギルドは後回しにされたのであった

 

<AM 8:10>

 

「はぁ……ありがとうムーン、悪いわね床汚しちゃって」

 

「仕方ないわよ、アクセルから走ってコッチまで来たらそりゃリバースしちゃうって

 

いい加減他の子みたいにアンタもギルドの寮に住みなよ、そしたら毎日走って通勤なんかしなくてすむんだから」

 

「う………うん………そうしたいけど、やっぱり自宅が1番落ち着くし

 

(コジロウさんと1つ屋根の下の生活を終わらせたくない!!!!)」

 

「ふぅん………まさかと思うんだけど、アンタ男出来たとかじゃないわよね」

 

「ふわぁぁ!?

 

(な……何でコジロウさんの事をムーンが知ってるの!?)

 

 

い…居ないわよ、いまだに絶賛募集中なんだから

 

何でそんな事聞くの?」

 

「だって毎日香水変えてるし、前に会った時より化粧が強くなってるし

 

あと朝ごはんは何時もパン1枚か食べないの2択だったのに、サラダとか食べてるから

 

てっきり家事やってくれる男と同居してんじゃないかなって」

 

 

「(………流石は幼なじみね良く見てるわ、というかリバースした物を一々見ないでよ!!)

 

私だってたまにはお洒落するわよ、それに朝ごはんはキチンと食べた方が健康的だもの

 

 

だから安心して、アナタと同じで私もまだ独身貴族なんだから」

 

「そっか……なら良かったわ

 

同期の子達で売れ残ってるの私とアンタだけだから、アンタにまで先越されたら………づらずぎるゔ……ゔゔ……」

 

「こらこら職場で泣かないの

 

(もし私が男性と同居してる……しかもイケメンの何て知ったら、ショック死するかもしれないわね)」

 

彼女が職場の人間に、自宅にて複数の同居人が居る事を内緒にしているのは

 

ギルドに同期入社し、現在はこのライトの冒険者ギルドで受付嬢を勤める幼なじみのムーンに気を使っているからである

 

そんな彼女と仕事前の軽いトークを楽しんでいたルナだが

 

 

<AM 8:30>

 

「知っている人は居るかもしれんが先週冒険者ギルドに空巣が入った、しかも西にある全ての町のギルドにだ

 

ギルド内の金品やら食材に登録した冒険者の個人情報など、とにかくある物全て根こそぎ奪われているらしい

 

犯人は捕まっていないどころか今だ正体すら不明との事なので警備を強める為、本日より犯人逮捕まで全ギルドを24時間経営にすると本部より言い渡された」

 

「「「「24時間!?」」」」

 

「そうすればギルド内に冒険者が居るので空巣も手が出せないからね」

 

「ちょちょ…ちょっとチーフ!!」

 

「24時間経営とか何考えてんですか!?」

 

「ただでさえ定時に終わらないわ残業代出ない環境なのに、24時間経営とかブラック通り越して暗黒ですよ!!!」

 

「そ…そんな事言われても、私も本部から言われたら断れないんだよ

 

あぁ後、念の為に本部より派遣されたアチラの警備員と冒険者の方々の配置を義務付けられたので彼らの飲食の用意もお願いするよ

 

それと夜勤の割り当てだが、シフト表に書いてあるので各自チェックしておいてね

 

因みに今日はムーン君とルナ君なのでよろしく

 

以上、今日の朝礼は終了

 

じゃあ皆、今日も頑張って明るく楽しいレッツギルド!!

 

では私はコレで」

 

 

「「………………………あのタヌキジジイ!!!」」

 

上司からのムチャ振りに悩まされ

 

 

<AM 10:00>

 

 

「ではお願いしますね、はい次の方どうぞ」

 

「よぉルナさん、また来たぜ」

 

「俺らが居なくて寂しかっただろ」

 

「ハハ……どうも

 

 

(寂しい訳ないでしょ、此処の冒険者も一癖あるけどアナタ達アクセルの人達よりはマシだもの)」

 

 

「おうおう、駆け出しの町で燻ってる奴らがまた来やがったぜ」

 

 

「あぁん!?」

「ライトもウチと変わらねえ駆け出しの町じゃねえか!!」

 

「なぁんだぁ~やろうってのか!!」

 

 

 

「おうよ、やってやるぜ」

 

「あぁ!!」

 

 

 

「ひひひ、面白れぇぜ

 

なら此処は冒険者らしくアレでケリ付けようじゃねえか」

 

 

「望む所だ」

 

 

 

 

 

 

「「シュワシュワの早飲み対決開始だぁぁぁ!!!!」」

 

「姉ちゃん!!シュワシュワジャンジャン持って来い!!」

 

 

(どうせ争うなら、どっちが先にクエストを片付けるかにしなさいよ!!!

 

あぁもうそんな乱暴にジョッキ置いて、後片付け大変なんだから!!!!)

 

冒険者達の争そいの後始末に追われ

 

 

 

 

<PM 12:00>

 

ランチタイム、それは社会人にとって安らぎを与えてくれる至高の時間

 

そんな時間をルナはどう過ごしているか

 

 

 

 

 

 

 

「はいではその様に致します

 

冒険者登録ですね少々お待ちくださいませ

 

スミマセンがコチラのクエストですが

 

えっ!?冒険者に自宅を傷付けられた!?大変申し訳ございません

 

モグッ

 

かしこまりました

 

次の方どうぞ♪

 

 

モグッ」

 

 

職場で業務をこなしながら、コジロウが作ってくれたオニギリを噛っていた

 

 

 

<PM 8:00>

 

「はぁ………自宅に着替え取って来るから、暫く頼むわねムーン」

 

 

「あいよ、お待たせ致しました次の方どうぞ」

 

 

飲み食いやらで冒険者達がギルドでどんちゃん騒ぎを起こしているので少しだけだが時間の余裕がある為、急遽夜勤が決まった事をコジロウ達に伝える為

 

 

「うぉぉぉ!!!」

 

 

猛ダッシュで自宅に戻る

 

 

 

 

 

 

<AM 2:00>

 

「そこで俺が言ってやったのさ……我が剣の錆びになるが良いって、そうしたらモンスター達はビビって逃亡したって訳さ!!!」

 

「それは凄いですね、流石本部が警備を任した凄腕冒険者……キャッ!?」

 

「ヒヒ~♪ だろだろ!!

 

もっと褒めてよ~ルーンちゃん♪」

 

「わわっ!!ちょちょ!?」

 

「あ……あの此処はそういうお店じゃないので、お触りは…キャッ!?」

 

「おぉ~ルナちゃん柔らかぁい♪」

 

「あぁぁ……あの警備員さん、止めてくだ」

 

「よしなら俺は2刀流だぁぁ!!!」

 

「「ヒィィ!?」」

 

「俺の聖剣を錆びにしてくれぇ~なんちゃってぇ!!!」

 

すっかりアルコールが回った警備員や冒険者達にセクハラ行為をされてしまう

 

<AM 7:30>

 

「お早う…うわぁぁ!?

 

なな何だねルーン君!?ルナ君!?」

 

「あの人達、私達に対してセクハラやって来ました!!」

 

「しかもあんなに酔っ払ってて、警備の仕事なんかやってませんし!!

 

彼らクビにして下さいチーフ!!」

 

 

「クビ!?

 

無理だよ彼らは本部が派遣したんだから、私の一存でそんな事」

 

 

「「セクハラするわ仕事してないのにですか!?」」

 

「い……一応本部には伝えておくから、とにかくお疲れさん

 

今日は休みにしておいたからゆっくりしてね、それじゃあまた明日ね」

 

 

「「…………………あのタヌキジジイィィ!!!!」」

 

こうしてギルド職員ルナの1日は終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<それから3日後、ルナの自宅>

 

「はぁぁぁ!?

 

セクハラに職務怠慢やらかしたのに、何でソイツらクビになんないのよ!!」

 

「他の人を雇うのが勿体ないらしくて……ライトもアクセルと同じで駆け出しに近い町ですから」

 

「田舎には無駄な出費したくないって訳!!!

 

何なのよアンタの所の会社は、下の奴にもキチンとした福利厚生を行いなさいよ!!!」

 

『ルニャさんに言っても意味ニャいのニャ』

 

『ソォォォナンス!!!!』

 

「ならルナさんも後輩の子達と一緒にウチで働きません?

 

ギルドが出来るまでまだ2ヶ月もあるんでしょ、その間に空巣も捕まるだろうし」

 

「いえ……私はギルドで働くのが好きですから、ごめんなさい今日も疲れたので……休ませて貰いますね」

 

「は……はい」

 

『マネマネン!』

 

「あぁベッドの周り片付けてくれたのね、ありがとうマネネちゃん」

 

『マンネ♪』

 

2回目の夜勤を終えクタクタとなったルナはベッドに横たわると、直ぐに寝息をたてる

 

 

 

「何処の世界にもあるんだなブラック企業って」

 

『ブラック通り越してダークニャのニャ』

 

『ソォォォ……ソォナンス』

 

ルナが寝ているのでソーナンスは小声になる

 

 

「はぁ………いくら好きな仕事とはいえ、このままじゃ過労とストレスで押し潰されちゃうってのに」

 

『別にルニャさんギルド職員の仕事好きって訳じゃニャいみたいニャ』

 

「はぁ? だってさっき本人が」

 

『前に今ウチに入ってるソルちゃんから聞いたのニャ、ハロウィンの時に禁止にされてるバイトをやった責任で

 

ルニャさんだけは強制的に他の町のギルドで働く様に本部から言われたってニャ』

 

「……………なぁ、って事はルナさんが他の仕事出来ないの俺らのせいになるんじゃないか?

 

バイトやって下さいって頼んだの俺らからだし」

 

『そうニャるニャ、だからニャア達に気を使ってギルド職員の仕事が好きだニャンて嘘付いたのニャ』

 

「仕方ないわね、衣食住の恩義を返すがてらアタシらで何かしてやろうじゃない」

 

「だな………それに」

 

「何よ?」

 

「ルナさん………俺に好意を抱いてるだろ」

 

「でしょうね、あらなに

 

もしかしてアンタも惚れたの?」

 

「…………前に言っただろ、俺らはいつか元の世界に変えるんだ

 

ルナさんとは別の世界にな」

 

『そうだニャ』

 

「だから彼女の好意には応えられない、そもそも彼女は一般人で俺らは悪の組織ロケット団……2つの意味で世界が違う

 

なのに彼女の好意に甘えて今の生活を送らせて貰ってるんだ、それの返しをちゃんとやらないと男が廃るってもんだ」

 

「あらま中々カッコいい事言うじゃない、マーイーカにひっくり返された効力まだ残ってんのかしら」

 

「残ってないよ、つうかソレのせいで俺町の人達にビックマウスなんてアダ名付けられたんだからな!!」

 

『マネマネ、マァ~』

 

「おっと……しぃ~」

 

ルナが寝ているので静かにと注意される

 

 

『それでニャにをするのニャ?』

 

「そりゃそのダーク企業にクレーム入れてやんのよ」

 

「部外者の俺らがクレーム入れた所で意味ないんじゃないか……」

 

「だったら空巣を捕まえてやりましょうか、そうしたら例の警備員と冒険者達をギルドから追い出せるんだから」

 

「うーん……ルナさんの話じゃ空巣はギルドに片っ端から盗みに入るみたいだし、流石に俺らだけで全部のギルドをカバーすんのは難しいって

 

俺はそれよりも通勤手段と、その警備の奴らのセクハラを何とかしてやりてぇ」

 

「あぁ確かに歩き……いや走りね、走って通勤はキツイわね

 

それと女1人の通勤も危ないわね、何か今日帰る時に酔っぱらいに絡まれて身ぐるみ剥がされそうになったみたいだし

 

やっぱりアタシらみたいな美女だけで遠出するのは危険だわ」

 

『…………取り敢えずムサシの妄想はさておいて「妄想じゃないから!!」通勤手段はニャア達の同志達を呼ぶってのはどうニャ?』

 

 

「俺達のポケモンで移動出来る奴は………」

 

 

{メガァ~}

 

{パァンパケ!!}

 

「メガヤンマは速いけど……人を乗せて移動なんか出来ないわね、パンプジンちゃんは回転すれば飛べるけど……職場に付いた頃には高確率でリバースよ」

 

「そもそも呼び出せるのは10分……今あるスキルポイント全部使っても30分、それじゃライトに付く前に消えちまうから途中で徒歩になっちまう」

 

『うーん………ニャら方法は1つ、この世界に居るポケモンに頼むしかニャいニャ

 

そうしたらそのポケモンにルナさんのボディーガードも頼めるから、1イシツブテ2ポッポニャ』

 

『ソォナンス』

 

「確かにそろそろ俺達もこの世界に居るポケモンをゲットしないと、アルセウスに頼んで元の世界に返して貰えないもんな」

 

「でもどうやってゲットすんのよ?

 

アタシら空のモンスターボールないわよ」

 

『ニャアに任せるニャ、ソーナンス手伝ってニャ』

 

『ソォナンス?』

 

 

 

<アクセルの町中>

 

 

 

「暫くアクセルにギルドが無いから大変だわ、ライトまで行かないとクエスト受けられないし」

 

「まぁ良い運動になるじゃねえか、それに出してくれるシュワシュワはライトの方が美味いしよ」

 

「だよな、コレでマックの飯が食えりゃ完璧なのによ」

 

「そういやマックさんは、今アクセルのレストランで働いてるんだったわね」

 

「どうせならアイツもライトのギルドで働いて欲しかったぜ」

 

「よしポーション買って治療したら、マックの働いてるレストラン行ってクエスト達成の祝杯あげようぜ」

 

「その案大賛成」

 

「良いわね」

 

 

「アナタ達………」

 

『オシャマァ……』

 

 

「「ひゃぁぁ!?」」

 

「な……何だアクアさんとイブじゃねえか、脅かすなよ」

 

「今……治療って言ったわね…………アタシが治療してあげるわ、その代わりアタシとイブにシュワシュワとミネラルウォーター奢ってぇぇ!!!1番安いので良いからぁぁぁ!!!!」

 

『オシャマァァ!!!アシマァァリィァ!!!』

 

 

「ポーション1個で済む傷に、安物とはいえシュワシュワとミネラルウォーターじゃ割に合わねえよ!!!」

 

「お願いよぉぉ!!!

 

せっかくアタシ達が稼いだお金もバトル大会の優勝賞金も全部ギルドへの謝罪金で消えちゃって、我が家のお財布が赤字目前なのぉぉ!!

 

1杯!!1杯だけでも良いからぁぁぁ!!」

 

 

「お代わりする気だったのかよ!?」

 

「ご……ごめんね2人とも……それじゃあ!!!」

 

「頑張って金稼ぎな!!」

 

 

「うわぁぁぁぁん!!!あぁぁぁぁぁん!!!!

 

何よ何よぉぉ!!!

 

女神と未来の神が心からお願いしてあげたのに!!!!

 

イブ今の人達の顔良く覚えておくのよ、アナタが全知全能の神になってあの人達が死んだらシュワシュワが存在しない世界に転生させてやるのよ!!!」

 

『オシャマ!!!!』

 

 

『もしもし、そこのお嬢さん』

 

 

「ほへ?」

『オシャ?』

 

振り向くと、そこにはコートを羽織り足下が見えない立派な髭を生やしたお爺さんが立っていた

 

『お嬢さんのお願いワシが叶えてあげますのニャ』

 

「ニャ?」

 

『ホッホホ、ワシは舌足らずニャもので』

 

『ソォォォ』

 

ゴォン!!

 

『…………』

 

 

『オシャァァ?』

 

 

『そ……そぉぉ……遭難した時に舌を怪我してしまい、それで舌足らずにニャったのニャ』

 

 

「…………何でお爺さんイブの言葉分かったの」

 

 

『えぇいそんニャ細かい事気にするニャア!!

 

ワシがお姉さんと、その子にシュワシュワとミネラルウォーターをご馳走してあげるのニャ

 

勿論最高級ニャ』

 

「本当に!!!!」

 

『アシマリマ! オシャア!アゥアゥ』

 

 

「おっとそうね………ざ……残念だけど、知らない人に奢って貰うなんて危険な船には乗らないわよ

 

どうせアタシとイブを酔わせてエッチな事するんでしょ、エロ同人みたいに!!!!」

 

 

『オミャーらみたいな奴に欲情ニャンかするかぁぁ!!!

 

ニャアはマドンニャちゃん一筋』

 

ゴォン!!

 

『………オホン、そんな事はしませんニャ

 

ワシはポケ……モンスターをコレクションするのが好きでして、お嬢さんが持っているその赤色のボールでモンスターを確保出来ると噂で聞いたのですニャ』

 

 

「あらら金持ちは物好きね、でも残念このボールじゃモンスターは確保出来ないわ

 

このボールでゲット出来るのは、イブが治める世界の子達しかゲット出来ないの」

 

『オシャ!!!』

 

(何時からあのオシャマリは神にニャったのニャ……)

 

(ナァンス?)

 

 

『そうか………残念だニャ、せっかく高級シュワシュワとミネラルウォーターをご馳走し

 

アナタと同じニャマエの女神を称えるアクシズ卿に入信しようかと考えておりましたが、諦めますニャ』

 

 

 

<アクセルの郊外>

 

 

『ゲットしたニャ!!』

 

『ソォォナンスゥ!!!!』

 

 

「ご苦労さん」

 

 

『全くアイツら飲みすぎニャ、予想してた額以上飲んだのニャ』

 

『ソォォナンスゥ!!!

 

 

ナァンスソナ?』

 

 

『入信書はどうするって?

 

あんニャの適当なニャマエと住所を書いた只の紙切れニャ、ほっといて大丈夫ニャ』

 

 

「こうやって間近で見ると昔のモンスターボールって結構デカイのね、それでポケモンは何処に居んのよ?」

 

 

「『さぁ?』」

『マァ?』

 

「…………………はぁ、当たって砕けろ作戦で行くしかないわね」

 

『それじゃあ探すのは任せたニャ』

 

「何だよサボりかニャース」

 

『失礼ニャ、次のピカチュウゲットでチュウの為のメカ作りニャのニャ』

 

何処からか車の形をした鉄の塊を取り出す

 

『前にアクセルの側にある廃墟に使えそうな部品を探しに行ったら、エネルギー数値が異常に高い石を拾ってニャ

 

それを溶かして作ったこの鉄で変形ロボットを作れば、今度こそピカチュウや他のポケモンもゲットでチュウニャ』

 

『ソォォナンスゥ!!!』

 

『ブロォォ!!!!』

 

「おぉ車型の変形ロボットか、中々心踊るデザインだな」

 

「しかしまぁ凄いエンジン音ね」

 

『そうニャそうニャ……ニャ?

 

まだボディが完成してニャいから、タイヤもエンジンも積んでニャいから走れニャいニャよ』

 

「何言ってんだよ、立派なタイヤが4つもあるじゃないか」

 

『ブ~ンブ~ン!!!』

 

 

「のわっ!?」

『マネッ!?』

 

「ちょっとニャース!!危ないからエンジン止めなさいよ!!!

 

わぁぁ!?」

 

『ナァンス!? ソォナンス!?』

 

突然激しいエンジン音を鳴らしながらロケット団の周りをキョロキョロと走り回る

 

 

『だからエンジンはまだ付いてニャいニャ!!

 

ニャァァ!? 止まるのニャ!!』

 

「たっく仕方ないわね、バインド!!」

 

『ブゥゥン!?』

 

キィィィ!!

 

動き回る鉄がニャースの目の前に迫り、慌ててムサシがバインドでグルグル巻きにする事で凄まじい急ブレーキ音と共に鉄は動きを止める

 

 

「何だ何だ? マシントラブルか?」

『マンネッマンネッ!? マネマネンマネ?』

 

「全く、キチンと手入れしないとダメじゃない」

 

ベロン

 

「ひぃぃ!?

 

なな…舐められた!!!いやぁ~んヌルヌル!!!」

 

『ソォォナンスゥ!?』

 

先程まで走り回っていた鉄にムサシが手を乗せると、何と鉄から舌が飛び出し手を舐められ粘液まみれになる

 

 

『ブゥゥルン! ブルブル!!』

 

「のわっ!? 何か飛び出して来たぞ!!」

 

『目玉があるのニャ!!』

 

前方部分に1つ目が付き、上部分から舌を出す物体が鉄から離れる

 

 

「何よコイツ、この世界の生き物なの?」

 

『ブゥゥルン!!ブルブゥゥ!!』

 

『ニャニィ、急に止めんじゃニャいだって

 

オミャーが急に暴走するから悪いのニャ!!』

 

「そうよそうよ!!」

 

『ソォォナンスゥ!!!』

 

『ブゥゥン!!!ブルブゥゥ!!!』

 

『やっとオイラ好みのイカしたマシンに会えたのに、気分ニャエニャエだぜ?

 

ニャハハ、ニャかニャか見る目があるニャ♪』

 

「流されんてじゃないわよ!!!!」

 

「おいニャース、お前なんでコイツの言ってる事分かるんだ?」

 

『ニャ?

 

そういやニャんでニャ?』

 

 

「もしかしてコイツ、ポケモンじゃないの?」

 

『ニャァ?』

『ナンスゥ?』

 

『マンネェ………マッ!

 

マネマネ!』

 

「どうした?」

 

『マンネマンネ、マネマンネーマ』

 

「カードで見たのか?

 

待ってろ探してみる」

 

胸ポケットに入れていたポケモンカードを取り出すと

 

「おぉ合った、ブロロロームってポケモンだってよ」

 

「何か舌噛みそうな名前ね……」

 

『どんニャポケモンニャ?』

 

 

「えっと……ブロロローム

 

どく はがねタイプ

 

鉄や機械に寄生し石で作られたタイヤを生えさえ走り回るポケモン、頭上にある口からベロを出し毒液を撒き散らす

 

だってさ」

 

「毒液…………ぎゃぁぁぁぁぁ!!!早く落として!!!!」

 

『ナァァンスゥゥ!!!!』

 

 

『それでニャアの作ったボディに寄生して走り回ってたのニャ………そうニャ!』

 

「どうした?」

 

『ブロローム、オミャー走るのは好きかニャ?』

 

『ブルブゥゥ!!ブゥゥン~ブゥゥンブゥゥン』

 

『あぁゴメンニャ、ブロロームじゃニャくてブロロロームニャ

 

どうやらパルデアじゃ有名ニャ走り屋みたいだニャ、ニャらオミャーに良いハニャしがあるニャ』

 

『ブロォォ~?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<次の日の夕方>

 

「えっと、次は酒屋さんでシュワシュワを」

 

「アクマのお願いは無視していいぞ」

『ピィカァチュ』

 

 

『ティアティ?』

「でもアクアさんに絶対買って来てと……」

 

「アイツは昨日浴びる程シュワシュワ飲んで来たんだ暫く無しで良い、というか勝手に誰かも分からねえ明らかに怪しいお爺さんにボールを渡した罰でママからシュワシュワ禁止令が出てるしな」

 

「あぁそうでした!

 

分かりました、では酒屋さんは無しで次は八百屋さんに」

 

「よっカズマ!

 

アリス達と一緒に買い物か?」

 

「あぁ、なるべく安い物を買いにな」

 

「やっぱ暫くは節約生活しないとダメだったか」

 

「結局ギルドにいくら払う事になったんだ?」

 

『16億2350万を一括払いロト』

 

 

「デュラハンの時の5倍!?」

 

「ギルドだけじゃなくて、爆発して吹き飛んだ残骸で壊れた小屋の修理代も加算されてるんだ………はぁ……懐かしの借金生活まで秒読みだ……」

 

「で……でもララティーナのお父様とノック卿が各々2割ずつ払ってくれますので、支払いは9億7410万まで減りまして」

 

「16億も9億も対して変わらねえと思うぞ……あぁ実はな、暫くはお前らが節約生活しないといけないだろうと思って」

 

「ほい

 

俺のおふくろがやってるパン屋からパンのミミを貰って来たんだ、良かったら皆で食いな」

 

「………ぐすっ………ありがてぇ!!」

 

「良かったですねお兄様♪」

『ティアティ♪』

 

 

「喜んでくれて何よりだ

 

 

所で先から気になってたんだが…………サトシ大丈夫か?」

 

 

「………だ………大丈夫です………パンのミミ……ありがとうございます………」

 

『メガァ~♪』

 

 

「…………アイツ本当に大丈夫なのか、顔が青いぞ」

 

 

「実はアレから毎日メガニウムを召喚している間は、彼女に吊るされていまして」

 

『ピィカァ………』

 

 

ハロウィンの次の日から、毎日メガニウムを召喚しては彼女が消えるまで蔓により捕縛され吊るされた状態でサトシは過ごす事に

 

因みに何故メガニウムがそんな事をやるのか

 

「まぁ仕方ねぇよ、目の前で異性とキスしたのを見て落ち込んでいた所に別の女の子にキスされたのを黙ってた事が判明したんだからな

 

しかも、そのキスした異性に

 

 

サトシは暫く、わらわと過ごすのじゃ……何て言われたらこうなっても仕方ねえよなSSP」

 

『……………ピカ』

 

自分が居る間、異性に対し鈍感なサトシを

 

あの後落ち着きを取り戻し改めて一緒に修行の旅に出ようと誘うも、皆に迷惑を掛けた償いをしないといけないのでとサトシに断られ

 

その償いを果たしたら迎えに来ると言い残し去っていたマオから守る為に行っているのである

 

 

「でもママやマフォクシーはどうなんだよ、怒ってんじゃねえか?」

 

「ママは止めてあげなと助け船を出してはいるが」

 

『マフォクシーは全面的にメガニウムの考えに賛同してるロト、メガニウムが居ない間はサトシをほのおのうずで拘束しているんだロト』

 

「1日の殆ど拘束されてるのか!?」

「ほぼ囚人の扱いじゃねえかよ!?」

 

『メガァ!!』

ギロッ

 

「いやいや!!何でもありません!!!!」

 

「色々大変だなお前ら……」

 

 

「同情するなら金をくれだよ………パンのミミありがとな」

 

 

こうして知り合いの冒険者からパンのミミを貰い、八百屋での買い物を終える

 

『セレナからの依頼コンプリートロト』

 

「そんじゃ帰るとするか」

 

「はい」

 

『メガ!? メガァァ~』

 

 

「おっと!!」

 

『ピッカァチュ!!』

 

「もうすっかり着地が慣れたわねサトシ」

『ティアティ♪』

 

「流石に一週間も続いたらね」

 

メガニウムの召喚時間が終わり彼女が消えた事で、蔓で拘束されていたサトシは落っこちるも華麗に不時着に成功する

 

 

「丁度良いタイミングだ、おいサトシ

 

アリスの持ってる荷物持ってやれよ、ナマケロ抱っこしてっから軽くしてやろうぜ」

 

「……………………ぷい

 

アリス、荷物持ってあげるよ

 

ナマケロ抱っこしてるから大変でしょ」

 

「あ……ありがとう」

 

「イラッ!!」

 

カズマを無視しアイリスの持っている荷物を受け取る

 

『一週間経っても、まだまだカズマに対して御冠みたいロト』

 

「当たり前だよ、俺が助けてって言ったのに………見放したもん」

 

「あの状況で俺に何が出来んだ、見てみな俺に対してあまり良い想いを抱いていないSSPですら

 

俺に対して、あの状況でお前を見捨てた事を咎めてねえだろ」

 

『ピッ………ピィカァピ』

 

「……………………ぷい

 

俺ロトムと話してるから割り込まないで」

 

 

「ムカッ!!!」

 

『ピカピ、ピィカァピチュピ』

 

「悪いけど、カズマが謝るまで絶対口利かない」

 

「ほぉそりゃ残念だ、そんじゃ金輪際俺はお前とお喋りが出来ねえのか寂しくなるぜぇ」

 

「……………………ぷい」

 

「ちょっとは反応しろよ!!!」

 

 

「………フフ♪」

『ナンマァ?』

『ティアティア?』

 

「ワタクシとジャスティスお兄様は喧嘩をした事がないの、だから初めて兄弟喧嘩という物が見れたから嬉しいのよ」

 

『ティアティラティ?』

『ナマケナン、ナマナマン』

 

 

「そこの若いの、ちょっと良いか」

 

 

「「ん?」」

 

「はい、何でしょうか?」

 

突然声を掛けられ3人が振り返ると、体格の良い見知らぬ男性が此方に近付く

 

 

「すまないが人を探しているんだ、良かったら教えてくれないだろうか」

 

「えぇ、どなたでしょうか?」

 

「待ったアリス

 

知らない人に声を掛けられたら、俺の後ろに隠れてチョコンと顔だけを相手に見せなきゃダメだって言っただろ」

 

「あぁそうでした、ではお兄様の後ろに」

 

「アリス待って、また俺の時みたく見捨てるかもしれないから俺の後ろに隠れなよ」

 

「え……えぇ」

 

「あん時とは状況が違うだろうが!!!」

 

「……………ぷい」

 

(こんにゃろう!!!そもそも誰のせいでギルドが爆発したと思ってんだ!!!!)

 

 

 

「あの………」

 

 

「あぁ申し訳ありません」

 

 

「いや構わないさ、確かに見知らぬ奴に声を掛けられたら警戒するのは当然だ

 

俺は冒険者のザドウ・オズマだ、決して怪しい者じゃない」

 

 

「ザドウ………」

 

「オズマ………」

 

 

「…………………はい?」

 

 

「実はこの町にサトウ・カズマという冒険者が居ると聞いてな、ちょっと文句を言いに来たんだ

 

奴の事を何か知らないか?」

 

「えっと………サトウ・カズマならば」

 

「オズマ殿!!」

 

「例の冒険者は見付かりました?」

 

「あら何やってんのよ、こんな子供捕まえちゃって」

 

するとオズマと名乗る男の元に立派な剣と鎧を装備した女性、聖職者の格好をした女性、魔法使いの帽子を被った女性がやって来る

 

 

「人聞きの悪い事言わないでくれよめぐみ、今からこの子達にサトウ・カズマの事を聞こうとしたけだ」

 

「「「『めぐみ!?』」」」

 

『ピカカ!?』

 

『ナママ!?』

 

 

「ん? 私の名前がどうかした?」

 

 

「あぁいや……変わった名前だなって」

 

 

「少年少女よ、買い物の最中だというのに足止めして申し訳ない

 

私の名はラクレス、クルセイダーを生業としている」

 

 

「「「………………」」」

 

 

「どうした?」

 

 

「すんません、ちょっとタイムお願いします」

 

 

「はい?」

 

 

 

「ちょっとコッチ来てくれ」

 

3人は円陣を組む

 

 

「オズマにめぐみにラクレス………凄い偶然だね」

 

「しかも服装を見るにクラスまで一緒だなありゃ……」

 

「もしや彼方の聖職者の方は」

 

『アクアに似た名前の可能性が高いロト』

『ピィカァピィ』

 

 

「と………とにかくだ、あのオズマって奴は俺に何か文句を言いに来たみたいだから俺の名前は伏せてくれ

 

これ以上厄介事に巻き込まれたら我が家の財布が空になっちまう」

 

「はい」

 

「分かった

 

 

 

あっ!?

 

 

 

 

ぷい」

 

「お前こんな時にもやんのか………」

 

 

 

「何を話してるのだろうか?」

 

「さぁ?」

 

『ティアラ♪』

 

「フフ♪

 

凄く人に馴れてる子ですね♪」

 

グゥゥ~

『ティア……』

 

「あら、お腹が減ったのかしら?」

 

 

「お前さん達、このモンスターが腹を空かしているようだぞ」

 

 

「あぁスミマセン、ティアラもうちょっとだけ待ってね」

 

 

『ティア……ティアティ』

 

『お腹ペコペコだってロト』

 

「よし、ならこうしよう

 

話を聞かせて貰うんだ、そのお返しに飯を奢らせてくれないか」

 

 

「えぇ?

 

そ…それは申し訳がありま」「ありがとうございます♪」お兄様!?」

 

「久しぶりの外食なんだ……お願いだアリス!!この通りぃぃ」

 

「………分かりました、サトシも良い?」

 

「うん」

 

「そんじゃあ宜しくお願いします」

 

「良いってこった………えっと」

 

「さ……ゲドウ・アクマです」

 

「私が言えた柄じゃないけど……随分変わった名前ね」

 

「でしょ、こんな名前付けた奴マジ死ねと思ってます♪」

 

「ダメですよご両親に対しその様な事を口走っては、それにアクマという名前も決して悪い物ではないと思いますわ♪」

 

「いやいやアクマはダメでしょ流石に、つうかアークプリーストのアンタがそれ言っちゃダメでしょアキュア」

 

 

「「「『やっぱり……』」」」

 

 

「「ん?」」

 

「いえいえ何でも!!」

 

「ではゲドウ殿「はいゲドウです」我々はアクセルは初めてだ、アナタ方のオススメの店に案内して貰いたい」

 

「オススメか

 

(良く行ってる店は俺の名前が呼ばれる可能性がある………だからといって久しぶりの外食に初めてん所に行って失敗したくはねぇ)」

 

「なら……1度行ってみたいと思っていたお店がありまして、そこでも良いでしょうか?」

 

「勿論良いに決まってるぜ

 

 

(妹のお願いを断る訳ないじゃんか、それに王女のアイリスが行きたいと思う店ならきっとオシャレなレストランに決まってる)

 

どんな店だ?」

 

「この時間になると男性の方々が沢山並ばれているお店です」

 

「…………ん?」

 

「もしかして路地裏にあるお店の事?」

 

「えぇ、サトシは知ってるの?」

 

「入った事はないんだけど、前から気になってたんだよ

 

だから並んでる人達にコレって何のお店ですかって聞いたら、お前にはまだ早いって言われてさ」

 

「年齢制限があるお店だなんて益々気になるわ、では早速そこに」

 

「悪いアリス………そこはダメだ」

 

「どうしてですか?」

『ティアティ?』

 

「あそこは飲食店じゃないんだよ」

 

「そうでしたか……てっきりお肉料理のお店かと思いましたが、では別のお店にしましょう」

 

「そうだな

 

 

(危ねぇ!!!サキュバスのお姉様方のお店に妹連れて行く訳にはいかねぇよ!!!!

 

 

まぁ今後の為に、金が手に入ったらサトシは連れて行ってやろうかね……SSP振り切って)」

 

 

「じゃあ俺の行きたいお店に行こうかな」

 

「ほぉ~お前も行きたい店なんかあったのか、何処なんだ?」

 

「…………………ぷい」

 

 

「…………アリス」

 

「何処のお店なの?」

 

「此方だよ」

 

 

<アクセルの裏通り>

 

 

「HEYロトム、こんな所に飲食店なんか合ったか?」

 

『アチシのデータにはないロト』

 

「おいSSP……ちゃんとした店なんだろうな、アイツそんな店の内装とかに拘らないタイプだろうし不安なんだが」

 

『ピカピカ、ピッピカチュ』

 

『大丈夫任せてだってロト』

 

 

「合った! アレです!」

 

 

「おぉ~屋台か」

 

「こんな所に屋台なんかあったのか」

 

「屋台?」

 

『場所移動する事が出来る飲食店の事を言うロト』

 

「おじさん来たよ!!」

 

「おぉ!! 来たかボウズ!」

 

屋台を磨くオデコに鉢巻きを巻き腹巻きをしたスキンヘッドのオジサンに声を掛ける、すると屋台の中を見たカズマの目が光る

 

 

「お………おぉ!!コレは!?

 

おでんじゃねえか!!!」

 

「「「「「おでん?」」」」」

 

 

「ボウズも知ってんのか?

 

俺の爺さんが昔作ってくれた料理を」

 

 

「知ってる知ってる!!」

 

 

「………HEYロトム、おでんって何?」

 

『野菜や玉子に練り物をアッサリとした出汁で煮込んだお鍋料理ロト』

 

「お鍋料理……初めて食べるわ」

 

「ほぉ、アクセルにはその様な料理があるとは」

 

 

「よし開店時間はまだだが、せっかくボウズが来たんだ早めに開けるとするか

 

大将、店開けるぞ」

 

 

(この貫禄あるオジサンが大将じゃないのか!?

 

って………ボール?)

 

何故かオジサンがモンスターボールを持っており、そこから

 

『ヤァ……………………………………………ド』

 

オジサンと同じ鉢巻きと腹巻きをした、尻尾に巨大な貝殻を着けた生き物が現れ

 

ゆっくりと屋台に向かって行く

 

「大将、久しぶり」

『ピィカァピッ』

 

『ヤァ…………………………………………………ド』

 

『ヤドランロト!?』

 

「やっぱポケモンか!!」

 

 

『ヤドラン やどかりポケモン

 

みず エスパータイプ

 

 

常日頃からボーとしており、どれだけ痛みを負っても直ぐに忘れてしまう

 

 

 

何でヤドランがおでん屋さんの格好してるロト?』

 

「そもそも何でこのオジサンがボールを」

 

「ダクネスの為にクエストを受けてた頃にクエストに向かう最中の町で、このオジサンの屋台に飛び込んでいくヤドランを見つけてさ」

 

「あん時はビビっちまったぜ、てっきりモンスターに襲われるかと思ったら

 

このボウズが連れてるネズミが大将の言ってる事を通訳してくれたおかげで、爺さんが昔作ってくれた味を再現しようと試行錯誤してる俺にアドバイスしてくれてる事が分かってな

 

一緒に味を研究して店やる事にしたんだ」

 

『それでボールをオジサンに上げたロトね、でもサトシ何でアチシ達に言わなかったロト?』

 

「本当は言おうとしたんだけど、ほらヤドランって水タイプだから」

 

「「『…………………納得』」」

 

某水の女神の顔が浮かび納得する一同

 

「さぁ座りな、他の町で好評を得て一昨日からアクセルに初上陸した俺らのおでん食っていってくれ」

 

『ヤ……………………………………………………………………………………………ド』

 

 

「そんじゃあ早速、大将適当に見繕ってくれ

 

(1回言ってみたかったんだよなこのセリフ)」

 

 

「おいボウズ

 

そういうのは常連が言うもんだ、初めての客はアレルギーとかあるかもしんねえから適当には出せねえぞ」

 

 

「……………大根とガンモと玉子を」

 

『ヤ………………………………………………………………………………………………………………………………………ド』

 

キメ顔で注文したのを断られてしまい、しょげながら再度注文する

 

<数分後>

 

「美味しいです、このおでんという食べ物♪」

『ティアラ♪』

 

「本当ね、特にこのスープが絶品だわ♪」

 

「気に入って貰えて良かったです♪」

 

「11月の夕方っていう寒い日に屋台でおでんだなんて、ファンタジー要素は0だが満足度は100点満点だぜ

 

良い店選んでくれてあんがとなサトシ」

 

「うん♪

 

 

あっ………………ぷい」

 

「お前もう良いだろ、せっかく美味いおでん食ってんだから機嫌直せって」

 

 

「…………金輪際口利かないって言い出したの誰だっけ………ぷい」

 

「あぁそうかいそうかい、ならずっとブイプイしてな

 

大将! モチキンとチクワ」

 

 

 

「ねぇ...…この2人喧嘩でもしてんの?」

 

「えぇ」

 

「はっはは!!

 

結構結構、兄弟なら喧嘩の1つや2つぐらいやらないとな」

 

(俺とコイツは実の兄弟じゃなくて、そういう設定で過ごしてます………とは他人には言えないな)

 

「それでゲドウ、サトウ・カズマについてだが」

 

「そうよ早く教えて、アタシ達その不届き者のパーティーメンバーと間違われて酷い目に会って来たんだから」

 

「おっとそうだった、飯を奢って貰うんだ……たっぷり聞かせてやるよサトウ・カズマという男について」

 

 

<30分後>

 

 

「ぐすっ………そんなの……あんまりじゃない」

 

アークウィザードのめぐみは、カズ……ゲドウ・アクマの語るサトウ・カズマという男の話を聞き大粒の涙を流す

 

 

「神よ……どうかサトウ・カズマ様に祝福を」

 

アークプリーストのアキュアは天に向かい祈りを捧げる

 

「全くだ、町を魔王軍の幹部やデストロイヤーから守り抜いた聖人だというのに

 

あの恐ろしいシャドウエルフから命を狙われ不当な借金を2度も背負わされるなど、何という不幸の星の下で産まれた殿方なのだカズマ殿は」

 

クルセイダーのラクレスが悔しそうに歯を食い縛りながら机を叩く

 

「だが彼はそんな逆境にも決して挫く事はなく、今も金を稼ぎながら仲間達と共に毎日を必死に生き抜いているのです」

 

「…………つぅ………なんて………デッケェ漢なんだ」

 

冒険者ザドウ・オズマは右手で顔を覆い天を仰ぐ

 

 

「おに...……サトウ・カズマさんは先日の邪神ウォルバグとの戦いでも奮闘した御方と知り合いから聞きましたので、悪い殿方では決してありませんわ

 

ねぇサトシ」

 

「……………………うん」

 

(ナイスだアイリス!!

 

サトシも……まぁナイスだ!!)

 

 

「良かった………カズマさんが報われて………本当良かった……うぅ」

 

(しかしまぁ本当の事とはいえ、自分自身の半生語ってここまで泣いてくれると何だか照れくせぇな)

 

 

「君達ありがとう、どうやら俺達はサトウ・カズマを誤解していたようだ

 

彼には文句だけでなく色々と言いたい事が合ったが、今は忙しいようだし……諦めるとしよう」

 

「そうですね」

 

「えぇ」

 

「うぅ……カズマさんが報われて良かったわ」

 

「話を聞かせてくれてありがとう、今日は俺達の奢りだ沢山食ってくれ」

 

「ありがとうございます♪

 

(イェェイ!!! 誤魔化し成功!!!

 

コレでおでん迄ご馳走になれるとか最高だぜ!!!!)

 

 

あぁそうだ! 実は俺達、家に仲間を待たせていまして

 

仲間の分の持ち帰りとかは」

 

「お兄様!?」

 

「構わないさ、オヤジさんテイクアウトを頼めるか」

 

「あいよ」

 

 

「重ね重ね、ありがとうございます♪」

 

 

「…………お兄様」

 

「…………………ぷい」

 

『もし正体がバレたら大変な事になりそうロト』

 

『ピィカピカ………』

 

 

「アンタ達も、この子みたいに遠慮しないで沢山食べなさいよ」

 

『モグモグ……ティアラ♪』

 

「ティアラまで………」

 

「ふふ♪

 

この子や大将さんもですが、皆さんとても人になれてる子達ですね」

 

「アクセルが人とモンスターが共に暮らす町だったとは、彼女も連れてくれば良かったな」

 

「ですね」

 

「彼女って?」

 

 

「我々のパーティーには後1人、モンスターマスターのメンバーが居るんだ」

 

「モンスターマスター!?」

『ピカピカーピカカー!?』

 

「ヒスイ村出身の子でね、今年の夏頃に冒険者登録して私達のパーティーに加わったの」

 

 

「(おいおいモンスターマスターまで居るとか、マジそっくりだなコイツら……まぁモンスターマスターは性別が違うみたいだし2人目のアークウィザードは居ないようだが)

 

仲間にモンスターマスターが居るからアンタ達ナマケロやティアラ見てもノーリアクションだったんだな、普通はモンスター見たら脅えるか警戒するってのに」

 

「あぁ、彼女は大のモンスター好きでな

 

特にそこのピカチュウだったか?

 

その子に良く似たエレキテルネズミを凄く可愛がっていてな………連れて来てあげれば良かったぜ」

 

「(へぇ……テルさんやロケット団の他にもモンスターマスターが居たなんて、話を聞いてみたかったな)

 

その人、何でこれなかったんですか?」

 

「彼女は今役所に居るんだ、改名する為に」

 

「か……改名?」

 

「何故お名前を変えるだなんて?」

 

 

「運が悪い事に冒険者登録した次の日に同姓同名で歳も近い指名手配犯が現れて、そのせいで警察やら他の冒険者に何度も何度も誤認逮捕されて来たんだ」

 

「うわぁ……可哀想」

 

「アタシ達もカズマさんのパーティーと間違えられて色々大変だったけど、あの子に比べたらまだマシだわ」

 

「それで改名する事になったのか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<カズマの屋敷>

 

「という事で、そのそっくりさん達に夕飯おごって貰いお土産を貰って来た」

 

 

オズマ達と別れ屋敷に帰還したゲドウ……サトウ・カズマは、晩ごはんの買い出しから中々帰らない事を心配していた仲間達に先程の件とお土産のおでんを渡す

 

 

「お前……本当にそれで良いのか?」

 

「何がだよ?

 

俺は本当に合った事をありのままに話しただけだ、なあ相棒」

 

『すぅ……すぅ……』

 

「お腹いっぱいになって眠ってます」

 

『ティアティア♪ ティアラ♪』

 

自分もお腹いっぱいだと腹を擦るティアラ

 

 

「まぁ良いじゃないですか納得してくれたのならば、それに今の我々のお財布的にタダ飯は非常にありがたいですし」

 

「そうね、めぐみ………んの言う通りだわ

 

ねぇママ、おでんならシュワシュワが必要だと思うの

 

だから」

 

「却下」

 

「お願いお願いお願い!!!

 

もう知らない人にボール渡さないから!!!声掛けられても無視するからお願い!!!」

 

「ダメ」

 

「うわぁぁぁん!!!ママの意地悪!!!

 

借金寸前までお金減ったのママとマフォクシーのせいなのに!!!」

 

「イラッ……………こめっこ、アクアの分のおでんは貴女にあげるわね♪」

 

「おぉぉ!!! お姉ちゃん太っ腹!!!」

 

「ごめんなさい反省します……それだけは勘弁してくださいませ」

 

「分かればよろしい♪」

 

「所でアクア、今私の名前を呼ぶ時なにか変な呼び方しませんでした」

 

「そんな事してないわよ、普通にめぐみ………んって言っただけじゃない」

 

「………フッフフ、この我の名で遊ぶとは良い度胸ですねアキュア

 

良いでしょう良いでしょう、泣くまで擽ってあげますよ!!!」

 

「ちょちょ待って!?

 

ギャハハハハハ!!!ヒヒヒヒ!!!!わ…脇はダメぇぇ!!!!

 

イイイブギャハハハハハ!!!アクアマグナム!!!」

 

『オシャァァ!!』

 

「おっと」

 

「ゴボゴボゴボ」

 

『アシマリマァァァァ!?』

 

 

めぐみ……んによる擽り攻撃&イブのアクアマグナムを食らうアクアの側で

 

 

『そのそっくりさん達って女性3人だったみたいだけど………大丈夫よね』

 

『う……うん大丈夫だよ、カズマの事を知りたがってただけだから』

 

マフォクシーによるピカチュウへの、本日のサトシに近付いた女性調査が行われていた

 

 

 

 

 

「それにしても、そのおでん……とやらは美味しいのか?

 

初めて聞く料理だが」

 

 

「凄く美味しかったよ、ラクレ……ダクネスも食べて」

 

「…………からかっているアクアと違って、お前は今素で間違えたな」

 

「………ごめん」

 

 

「あれ?

 

ララティーナ、エクレとサマーとオーティスは何処に?」

 

 

「あぁそうでした、実はアリス様達が買い物に出掛けエクレ殿とオーティスが何時も通り付いて行こうとした時に兵達から至急来て欲しいと連絡がありまして

 

オーティスに乗せて貰いベルゼルグ王国とエルロード王国の国境付近に行かれました」

 

 

「そう………いよいよね」

 

「はい?」

 

 

「うんうん何でもない」

 

 

『カボカボッ!!』

 

『カ………カポカッポ……』

 

「ポッケ? フェンサー?

 

貴女達なんで此処に?」

 

「自分達が留守になるので、アリス様を頼むと留守番を言い付けられたそうです」

 

 

『ボゥボウ、カルゥボォォォォォォ!!!!!!!!!!!!』

 

『警備はアタイらに任せな………張り切ってる所悪いけど、もう夜だから叫んじゃダメロト』

 

『ポゥポ、カルポッ』

 

『カルボォ? カルカルボ……』

 

ロトムの言う通りだよと、フェンサーがポッケを宥めに入る

 

 

「通りで何時もバレバレな尾行を今日はやってなかった訳だ、しかしそんじゃ3人分余っちまったな」

 

『ジュルリ………なら私が』

[ダメよバルスリンちゃん、一番の働き者のあの子達に分けてあげましょ]

 

『そんなぁ……』

 

 

 

「こめっこ、掃除屋ファミリーはどこだ?」

 

「お家のお片付けしてるよ、呼んで来る」

 

『チュウ』

『チュチュ』

 

するとゴミ袋を持った小さなネズミ2匹がこめっこの下に

 

「あっ! デザート!シチュー!

 

ステーキとオサシミ呼んで来て、晩ごはんだよ」

 

『『チュウ♪』』

 

(食費は4人分掛かるが、コイツら一家が今の俺達の中で一番の働き者だもんな……何なら一番の稼ぎ頭だし)

 

 

妹のデザートと姉のシチュー、父のステーキと母のオサシミのイッカネズミファミリーは大の綺麗好きの家族で

 

こめっこの手持ちになってから毎日毎日屋敷の掃除や他の家に掃除に行ったり、最近ではアクセルの町の美化活動を行ったりと町の住人達から謝礼金を貰っており

 

冒険者ギルドが無くなり、クエストを受けにライトに向かう移動時間の事を考えれば

 

今カズマパーティーで最も効率良くお金を稼いでいる一家であった

 

因みにこの方法での金稼ぎを考えたのはカズマ

 

 

ではなく

 

「今日もお疲れさまだ我が同胞達よ、さぁたっぷりと英気を養おうぞ」

 

『『『『チュウ!』』』』

 

「まるで社長と社員だな……」

 

姉のめぐみ……んよりも賢いこめっこであった

 

 

『メノ?』

 

 

「あぁユキメノコ、ちゃんとユキメノコの分もあるから大丈夫だよ」

 

『メノメンノォ♪』

 

『どうやらユキメノコ、おでん大好きみたいロト』

 

「つうか氷の女王様よ、バニルが帰って来たんだしお前はもう店に帰ったらどうなんだよ」

 

『メノ!? メノメンノォメノォ!!!』

 

『あんな奴と2人きりなら、うるさくて品が無く不細工なアナタ方の方がまだマシですわだってロト』

 

「そのうるさくて品が無く不細工な俺らよりも嫌なのかアイツは……」

 

 

 

 

『おでん~♪おでん~♪楽しみですわぁ♪

 

 

つっ!?』

 

 

{さあ食べて、我が国自慢の特製おでんよ}

 

{ポニィ?

 

モグモグ

 

 

ポニ? ポニポニィ♪}

 

{良かった気に入ってくれて♪}

 

 

 

(また妙な幻覚が………あれ?

 

今の声………最近何処かで)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<次の日の早朝>

 

「ぐぅ~ぐぅ~」

 

『スヤァ~スヤァ~』

 

 

「ゔぉぉぉぉいサトウカズマァァァァ!!!!!!」

 

 

「わぁぁぁ!?」

 

『ナマァァァ!?』

 

屋敷の玄関から聞こえる男性の叫び声で飛び起きてしまう

 

 

ガタン

 

 

「ちょっとカズマさん、今度は何をやったの!!」

 

「何もやってねえよ」

 

 

「玄関の方で知らない4人組がアナタの名前を呼んでるわよ」

 

「正直に白状なさい、今回はアタシも謝ってあげるから」

 

「だから知らねえって、心当たりがねえよ」

 

 

「何がゲドウアクマだ!!!!テメェ出て来いブッ殺してやる!!!!!」

 

「良くもアタシ達を騙してくれたわねえ!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

「ヤバいメッチャ心当たり合ったわ、どうしよう昨日おでん奢って貰った奴らだ」

 

 

<玄関前>

 

 

「離して下さいダクネス!サトシ!

 

このドアの向こうに昨夜アクアにからかわれた原因を作った私の偽物が居るんですよ、1発ぶん殴ってもバチは当たりません!!!」

 

「当たるに決まってるだろ!!

 

向こうは名前が似てるだけで、めぐみん本人には何もしてないんだ!!」

 

「むしろ騙しておでん奢って貰ったから、俺達の方が悪い事したよ!!!」

 

 

 

 

 

「さっさと出て来いサトウカズマァァァァ!!!!

 

何ならドアぶち破るぞ!!!!」

 

『カボオッ!!』

 

『カ………カポポ……』

 

「何だ?」

 

 

ドアを蹴り破ろうとするオズマの前に、2階から飛び降りたポッケとフェンサーが立ちはだかる

 

 

 

『カンボカボ、カボカァン

 

カァァァァボォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

『カポォォォ!?』

 

「わぁぁぁ!?」

 

「何という声量だぁ!?」

 

「鼓膜がぁぁ!?」

 

 

「えぇぇい悪いが今お前の相手してる場合じゃないんだ、この屋敷に居るサトウカズマって男を」

 

バタン

 

「今から警察に行く」

 

 

「はぁ!?」

 

ドアから出て来たカズマは淡々と警察に行くと口に出す

 

「罪状は恐喝と騒音妨害、そして器物破損と不法侵入の未遂だ

 

全く小さな子がまだ寝てる時間にギャーギャー喚きやがって、言っとくがこの町の警察は怖いぜ」

 

「テメェこの野郎……昨日騙して飯奢らせておいて、いざ面倒事になったら警察頼りかよ

 

マジで外道な悪魔かお前は!?」

 

「つうか騒音妨害ならアタシ達より、そこの炎が灯ってる子の方が明らかにうるさかったわよ!!!」

 

 

「アレは屋敷に入ろうとするお前らからアリスを守る為の威嚇、つまり正当防衛だ

 

 

なぁポッケ、フェンサー」

 

『カボッカボ!』

 

『カポ!?』

 

そうだと速答するポッケと違いフェンサーは戸惑っていた

 

「大体俺は騙した覚えはないぞ、飯だってお前らが先に奢らせてくれって言い出したしよ」

 

「お土産を要求したではないか!」

 

「俺は持ち帰りとかは……しか言ってねえし、直接持ち帰りたいなんて要求してねえぞ

 

 

HEYロトム」

 

 

『あぁそうだ! 実は俺達、家に仲間を待たせていまして

 

仲間の分の持ち帰りとかは

 

お兄様!?

 

 

構わないさ、オヤジさんテイクアウトを頼めるか

 

あいよ

 

 

た……確かに言ってないロト』

 

 

「だよな、お前らが勝手に持ち帰り注文しただけじゃねえかよ」

 

「ぐぐぐ……」

 

「でも例の魔剣の勇者との話は嘘付いてるじゃない!!!」

 

 

「はぁ!?

 

あの爽やか青春野郎は魔剣持ちで高レベル、こっちは最弱職でまだ相棒と出会う前で戦う術があれしかなかったんだぞ!!!

 

何だ俺は無様に玉砕すりゃ良かったのか!!!!!魔剣と立派な防具で装備が万全な奴に素手で挑んで散れば良かったのかよ!!!!!!」

 

「そ……そこまでは言ってないけど」

 

「それにだお前らは俺の話した内容に感動して納得してくれたと思ったが、俺の正体に気付いたって事は

 

あの後他の奴にも話を聞きに言ったんだろ!!!」

 

 

「そ……そうです、確かに凄く感動的な話でしたが

 

念の為と他の人に話を聞きに行ったんです」

 

 

「うわぁ最悪!!それって泣きながら心の奥では俺やサトシとアリスを疑ってたのかよ!!!

 

せっかく腹割って自分の全てをさらけ出したってのに、こんな仕打ちとか傷付いたぁ!!俺すんごく傷付いたぁぁ!!!」

 

「ベベ…別に疑ったわけでは」

 

「そうよ、別にアタシ達そんなつもりじゃ」

 

「謝れよ!!!俺らに謝れよ!!!

 

せっかく善意で付き合ってやったあげく偽物呼ばわり、不法侵入に騒音妨害しやがってよ!!!!」

 

「そうよ謝って!!

 

カズマさんが何したか良く分かんないけど、シュワシュワとミネラルウォーター飲めないでイライラしてるアタシ達にもとにかく謝りなさい!!!!」 

 

『オシャオシャ!!!アシマリマァァァァ!!!』

 

「えぇ!?」

 

 

「ついでに名前の事でも謝って貰いましょうか!!!

 

この最強のアークウィザードにして最強のポケモントレーナーの称号を手に入れる我がからかわれた原因を作った事を、今この場で謝罪しろ!!!!!!!!!」

 

 

「ご……ごめんなさ」

 

もはやパニックになるめぐみが謝罪しようとするが

 

 

「待てやゴラァァァ!!!!!」

 

寸前でオズマが止める

 

 

「流されるなめぐみ、こっちが謝罪する事なんて1つもない

 

というか、あの水色の髪の子が言ってる事に至っては俺達は全く関係ない!!!」

 

「………そうよ!!そうだわ!!

 

もう少しで流される所だったわ!!!」

 

 

(チッ! 逆切れした勢いで追い返そうとしたが失敗か)

 

「皆落ち着け、こんな朝早くから揉め事など」

 

「アンタは?」

 

 

「私の名はダクネス、クルセイダーを生業としている

 

神に仕える聖職者として喧嘩の仲裁も仕事でな」

 

 

「アンタがラクレスのパチモンね!!」

 

「パチモン!?」

 

「しかも、そのクルセイダーを生業としている下りまでラクレスさんと全く同じ事を言っています」

 

「いや待ってくれ……別に私は真似をした覚えは」

 

「全くダクネスなんて暗黒騎士みたいな名前でクルセイダーを名乗るとはな」

 

 

「あんこく………」

 

先程までの頼りがいがあるクルセイダーダクネスは消え、今は玄関で四つん這いとなり身震いしていた

 

 

「大丈夫よダクネス、アタシも初めてアナタの名前を聞いた時は闇属性のモンスターが人間に化けてるのかと思ったけど

 

今では凄く格好いいと思うわダクネス♪」

 

『オシャマ、オーシャマアシマオシャ、オシャマリィ♪』

 

 

『あたしも最初名前を聞いた時はダークライのパチモンって思ったけど、最高にイカシタ名前だってロト

 

ダクネス良かったロト、褒められてるロト』

 

 

「闇属性………ダークライのパチモン……………………めぐみん」

 

「はい?」

 

「めぐみん的には私の名前は……どうだろうか?」

 

「勿論カッコ良いですよ、何なら こめっこや あるぇ達も我々の琴線にバチバチ来る名前だと言ってましたし」

 

 

「………うぅ………うぅ……」

 

 

「何故泣くのですか!?」

 

 

「ね…ねぇダクネス……早く立ち上がって涙を拭いて、こんな状況でアナタが泣いてるのをルカリオが見たら」

 

 

『リオリオ!?

 

リィィィ!!!!』

 

 

「ほら!!」

 

『フォクシ!! マフォマフォ!!!』

 

朝のトレーニングの走り込みから帰って来たルカリオが、ダクネスが泣いているのを見つけ

 

 

『ルカァァァ!!!!』

 

 

「待ってルカリオ!!!コメットパンチはダメだ!!!」

『ピィカァァ!!』

 

見知らぬオズマ達が泣かせたと思い右手を鋼に変え全力の<コメットパンチ>を

 

『カポォォォ!?』

 

『ルカァ!?』

 

 

ノーコンなのでフェンサーに命中させてしまい、彼女を遥か上空まで吹き飛ばす

 

「あぁぁフェンサー!?」

 

 

『ルゥルカー!? ルカリィィ!!!』

 

『カボ………カボォォォ!!!!!!!!!!!!カボカァァボォ!!!!!!!!!!!!!』

 

『落ち着くロト!!!ルカリオはわざとじゃないロきぃぃ!?聴覚センサーが壊れるロトォォ!?』

 

 

「ティアラ!」

 

『ティァァァ!!!』

 

パクッ

 

「フェンサーも落ち着いて」

 

バシュン

 

 

飛んでいくフェンサーをティアラが何とか追い付き口で受け止め、フェンサーを殴ったルカリオにブチ切れるポッケをアイリスがボールにしまう

 

 

 

<屋敷の中>

 

玄関先ではアレなので、オズマ達を中に入れ話し合う事に

 

 

「とにかくだ俺は事実しか言ってねえ、ついでに金返せ何て言われても無理だからな払えねえからよ」

 

「威張って言う事じゃないでしょ………お金ならキチンと返しますので、どうかお巡りさんには内密に」

 

「おいおいママ、タダでさえ今ウチはイッカネズミの稼ぎで何とかやってんのに金渡すのかよ!?」

 

「当たり前でしょ!!この人達アナタや皆の悪評のせいで迷惑掛かったんだから」

 

 

「迷惑………暗黒………闇属性………ダークライのパチモン」

 

「大丈夫よダクネス、アナタは何も悪くないわよ

 

さぁアタシとイブの歌を聴いて休みましょ」

 

 

 

「ママ………えっ………貴女……彼の母親なのですか?」

 

「どう見てもアイツや妹の子よりも年下に見えるけど、どいう家庭環境なの……この屋敷」

 

 

「あぁいえ、ママというのはアダ名でして」

 

 

「なっ!?

 

幼い少女を爆裂剛力ダルママと名付けて呼んでいるという噂は本当だったのか!!」

 

「待て俺が名付けたのは爆裂怪力ママだ、そっちを名付けて流行らせたのはバーのスティーブさんだ間違えないでくれ」

 

「どっちも同罪よ!!!」

 

「まぁまぁセレナ、取り敢えず今はそのお金をしまって下さい」

 

「何するつもりなの」

 

「簡単ですよ、紅魔族として売られた喧嘩を買わせて貰い

 

我とバルスリンの奥義を食らわせ消し炭にしてやるだけです」

 

『バケチャバケバケェ♪』

 

 

「ちょ!?」

 

「おい待て!?流石にそれはやり過ぎだ!?」

 

『フォクマフォ!!』

 

[2人とも止めなさい!!!]

 

 

「へっ……そんなハッタリ」

 

 

「と言いたい所ですが、今回は私個人ではなくパーティーの問題

 

なので冒険者らしい方法で勝負し、アナタ方が我々に勝ち我々こそがパチモンであると自らの手で証明してはどうですか?」

 

「………めぐみんがマトモな事を!?」

 

 

 

「少女よ、冒険者らしい方法とは一体何だろうか?」

 

 

「今からライトに行き同じクエストを受け、どちらのパーティーが先に攻略するかを競うシンプルな物です」

 

 

「良いじゃない、それでアタシ達が勝ったらアンタ達がパチモンで昨日のご飯代を返して貰うわよ」

 

「臨む所です」

 

 

「以外だわ……あのめぐみんがマトモな提案を出すなんて」

 

『フォクフォ……』

 

 

「ナイスだめぐみん、流石は俺らの知力担当」

 

「やはりカズマは分かりましたか、私の狙いが」

 

「狙い?」

 

作戦会議をしているオズマ達に聞こえぬよう、何やら話し合うカズマとめぐみんにセレナが首を傾げる

 

「向こうは4人、対して此方はポケモン達を入れれば兵力に何倍もの差がある

 

赤子の手を捻るよりも簡単に余裕で勝てますよ」

 

 

「えっ……オズマさん達との勝負なら4体4でやるんじゃ?」

 

『ピカァピピ』

 

 

 

「おやおやサトシ、さっき私の言った事を忘れましたか

 

私はパーティーで対決と言いましたが、4体4とは一言も言ってません

 

HEYロトム」

 

『と言いたい所ですが、今回は私個人ではなくパーティーの問題

 

なので冒険者らしい方法で勝負し、アナタ方が我々に勝ち我々こそがパチモンであると自らの手で証明してはどうですか?

 

 

………めぐみんがマトモな事を!?

 

 

 

少女よ、冒険者らしい方法とは一体何だろうか?

 

 

今からライトに行き同じクエストを受け、どちらのパーティーが先に攻略するかを競うシンプルな物です

 

 

確かに言ってないロト!?』

 

 

「コレで昨日の飯代を払わずに済む」

 

「ついでにあのパチモン達に我らに謝罪でもさせますか」 

 

「それイイネ!!」

 

 

「「アッハハハハ!!」」

 

高笑いをあげる2人を

 

「ねぇ何故かしらママ、アタシ今パチモン側に居る気がするわ………」

 

「私もよ……………やっぱりめぐみんがマトモな事なんて言う訳ないわね」

 

『フォクシ……』

 

[めぐみんちゃん……そんな詐欺師みたいな事]

 

 

遠い目で見る一同であった

 

 

すると

 

 

コンコン

 

玄関のドアがノックされる

 

 

 

「今度は誰だろ?」

 

「もしかしてエクレ達が帰って来たのかも」

 

 

『ティアラ♪』

 

バタン

 

兄やクレアとレインが帰って来たと、喜ぶティアラが玄関のドアを開けると

 

 

「ティアラ♪

 

と聞かれたら」

 

「答えてあげるが」

 

バタン

 

『ティア?』

 

「さぁティアラ、今のは忘れてアリスさんの所に行きましょ」

 

 

バタン

 

「ちょっと待ちなさい!!!何閉めてんのよ!!!!」

 

「今お客さんが来てるの!!

 

アナタ達の相手なんかしてる場合じゃないのよ!!!!」

 

「スミマセンお姉さんお兄さん、今から我々はこのパチモン達と勝負を行うんです

 

ピカチュウを拐いに来たのなら後日に」

 

 

「パチモンはそっちでしょ!!」

 

 

「いや今日はピカチュウをゲットしに来たんじゃなく、お前達に助けを求めに来たんだ」

 

『ソォォナンス!!!』

 

 

「助け?」

 

『ピカッ?

 

ピカッカピカ、ピィーカピカ?』

 

 

『そう言えば確かにニャースが居ないロト』

 

 

「そのニャースと………ルナさんを助けて欲しいんだ!!!」

 

『マンネェマネェ!!!!』

 

 

「………………はぁ?」

 

時は今から数時間前に戻る

 

<AM6:50  アクセルの郊外>

 

「あの皆さん、私早く行かないと仕事に間に合わないんですけど」

 

「大丈夫よ間に合うわ」

 

『ソォォナンス!!!』

 

 

「えぇ、だから俺達を信じて付いて来てください」

 

『マネマンネ♪』

 

ライトに出勤しようとするルナを引き止め、ムサシとコジロウがアクセルの郊外に連れて行く

 

「おぉいニャース!

 

ルナさん連れて来たぞ!!」

 

ブルルル~

 

「何この音?

 

 

ん?」

 

 

聞いた事の無い音と共に、向こう側から1つの影が猛スピードで此方に近付くのが目に入る

 

『お待たせニャ』

 

「ニャースくん………何コレ?」

 

影の正体は4つのタイヤが足下に装着され白と黒と赤の3色でカラーリングされた鉄の塊で、上側の部分に屋根があり、左右と前後には中が見える程に透き通った黒い窓が付けられており、その窓から鉄の塊の中に居るニャースにルナは声を掛ける

 

そうニャースは作ろうとした変形ロボットを

 

 

『車ニャ』

 

スポーツカー風の車に作り替えたのである

 

 

「…………クルマ?」

 

「俺達の国での移動手段の1つで、馬車よりも早い速度で移動出来るんですよ」

 

「馬車よりも!?」

 

「アンタ何時も走って通勤してるでしょ、車なら移動は楽チンだし朝はゆっくり出来るわ夜は直ぐに家に帰って来れるからありがたいでしょ」

 

 

「しかも普通なら車は乗ってる人が操縦しないといけないんで結構大変なんですが、この車は」

 

『ブゥルゥゥ!!』

 

「わっ!? 目が!!!」

 

「このブロロロームってポケモンが操縦してくれるんで、ルナさんは中に入ってるだけで移動出来ます」

 

「こ……この子もマネネちゃん達と同じポケモンなんですか?」

 

『ソォォナンス!!!!』

『マァァネンネ!!!!』

 

 

『ブルルル!!ブゥゥル!!』

 

 

『ニャかにリラックスチェアがあるから、ゆったり出来るのニャ

 

しかも騒音遮断システムを装備しているから、エンジン音は車のニャかも周りにも聞こえニャく誰にも迷惑を掛けず

 

ブロロロームが動かすからガソリンもイラニャイエコロジー車ニャのニャ』

 

「まぁニャースが何言ってんのかアタシは良く分かんないけど、とにかく凄い車よコレ」

 

「はい、これブロロロームのモンスターボールです

 

ブロロロームと車をルナさんにプレゼントします」

 

「私に……?」

 

「何時もお世話になってるお返しですよ」

 

『マンネマネ♪』

 

「プレゼント…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(キタァァァァァァァァ!!!!!!!!!

 

クルマというのは良く分からないけど、コジロウさんからプレゼントをくれるなんて………コレって私に脈ありって事よね!!!!!!

 

しかもポケモンを譲ってくれるって事は、私もアクセルの冒険者達が最近なりたがっているトレーナーになれる……コジロウさんと同じ存在に………お父さん!!!お母さん!!!!私ついに春が来たわぁぁぁ!!!!!!)」

 

 

 

『マンネマ?』

 

「泣くぐらい喜んでくれて嬉しいな、早速乗ってみませんか?」

 

「はい♪」

 

コジロウが開けてくれた助手席のドアから中に入る

 

『乗ったら必ずこのベルトを肩から腰に通して欲しいのニャ』

 

「こう?」

 

『そうニャ

 

この小説を見ているミンニャも、車に乗る時は運転手じゃニャくてもシートベルトはキチンとやらなきゃダメニャよ』

『ソォォナンス!!!!』

 

 

『試しにライトまで走って来たニャが、此処から10分ぐらいで到着したニャ』

 

「10分!? 本当に馬車よりも早いのね」

 

『ブルルル!ブゥゥルブルル!!!』

 

『姉ちゃんがお望みニャら、もっとスピード出すぜ?

 

ダメニャ、安全運転が第一ニャ』

 

『ブゥルゥゥ……』

 

『今日はバイトの子達に店を任せてるから、ニャアも職場に一緒に行くのニャ』

 

「ありがとうニャースくん、では行って来ますね」

 

「いってらっしゃい」

『マッネマッネァネ』

『ソォォナンス!!』

 

「例のセクハラ冒険者と警備員に何かされたら、ブロロロームをボールから出しなさいよ

 

そいつ結構強いからボディーガードになるわ」

 

「はい!」

 

 

こうしてニャースとルナを乗せたブロロロームはライトへと向かった

 

 

 

 

だが

 

 

 

<数時間後、ルナの自宅>

 

「今日の昼飯どうする?」

 

「そうね………」

 

コンコン

 

「はいはい待ってくださいね」

 

ガタン

 

 

「はぁ……はぁ………どうしたのよルナ……まさか寝坊………あれ?」

 

「えっと………」

 

髪と息が乱れたギルド職員の格好をした女性と目が合う

 

「あぁスミマセン部屋間違えました!!!」

 

「いえいえ、此処ルナさんの部屋で合ってますよ」

 

「えっ……………えっ………えぇぇ!?

 

や……やっぱり私の感は当たってたのね………しかもイケメン!!!

 

ルナァァァ!!!私をオイデイガナイデェェェ!!!!!」

 

「何々、どうしたの?」

 

「他に女連れこんでる!?」

 

「取り敢えず落ち着きましょ!!!!!」

 

取り乱れるギルド職員の女性を室内に招き入れる

 

 

「貴女がムーンさんですか、話はルナさんから聞いてますよ」

 

「は……はぁどうも………スミマセン取り乱してしまって

 

それで、本当に同居してる彼じゃないんですね?

 

ルナの部屋に他の女性を連れ込む様なハーレムを目指してる方でも」

 

「違います!!」

 

「アタシらが住む場所なくて困ってたら部屋に住まわせてくれたから同居ちゃっ同居だけど、彼とか彼女なんて関係は持ってないわよ

 

部屋だって男女で分けてるし」

 

「なら良かった………ホッ」

 

「それでムーンさんは何をしに?

 

仕事中なのにライトから走って来るなんて」

 

 

「あぁそうだった!

 

ルナがギルドに来ないんで、様子を見に来たんです

 

あの子、無断欠席なんてやらない子ですし何か合ったのかなって」

 

「はい?」

 

「何言ってんのよ、アイツなら職場に向かったわよ」

 

「えっ………来てませんよ」

 

 

「どういう事?」

 

「もしかしてマシントラブルか?

 

えっと確か車と通信出来るトランシーバーが………合った」

 

トランシーバーを手に取り車に繋ぐ

 

 

「もしもしニャース此方コジロウ、何か合ったのか?

 

ルナさんの同僚が、彼女がギルドに来てないって言ってんだけど」

 

【助けてニャァァ!!!】

 

【キャァァァ!!!!】

 

 

「ルナさん!?

 

 

おいニャース!!何があった!?」

 

 

【車が暴走してるのニャァ!!!】

 

「なんだって!?」

 

「ちょ!? まさかあのブロロロロロームが何かやってんの!?」

 

 

【違います!! ブロロロームも何が何だか分からないって

 

キャァァァ!!!!】

 

 

「ルナ!?」

 

 

「いま何処に居んのよ!?」

 

 

こうしてニャースやルナから聞いた場所に救出の為に向かうコジロウ達だったが、そこで見た光景に絶句し

 

ムーンにその場に待機して貰い、サトシ達の元に向かい彼らに助けを求める事に

 

 

彼らが見た光景とは

 

 

 

 

 

 

 

<アクセルとライトの間の草原>

 

 

 

「アレが…………クルマ…………なのか?」

 

「そう…………みたい……ですね」

 

『ル………ルカリィ……』

 

『バケ………バケチャバ……』

 

『……………メノォ』

バタン

 

「あっ……氷の女王様(笑)が気絶した……」

 

寝ているこめっことイッカネズミファミリーを屋敷に残し、オズマ達を加え現場に到着した一同は草原を走り回る車を見て目を見開く

 

グォォォン!!!!!!!

 

4つあったタイヤから鉄の棒が生え車体と分離された状態で、獣の叫び声の様な音を鳴らしながら地上を爆走していた

 

 

 

 

全身を鋼鉄で覆われた10メートル程の大きさの塊がである

 

 

 

「お前らの国じゃアレが車なのか?」

 

「「全然違う!!」」

 

『カズマが皆に説明した車と全く同じ形状ロト!』

 

 

 

 

 

「どうなってんだ……先よりデカクなってやがる」

 

 

「コジロウさん!! ムサシさん!!」

 

「あぁムーンさん!!」

 

「ちょっとコレどうなってんのよ!?

 

アタシらが見た時より倍はデカクなってんじゃない!!」

 

『ソォォナンス!!!』

 

 

「それが2人がアクセルに向かった後に、走った周りの土や岩や木を削って吸収していきドンドン大きくなったんです!!」

 

 

「なんですって!?

 

ちょっとニャース!!

 

なんでそんな機能付けたのよ!?」

 

 

【そんニャの付けてニャいニャァァ!!!】

 

【ブロロロームが言うにはうわぁぁぁ!?

 

ボディが勝手に動いてコントロールが聞かないそうなんです!!!】

 

 

「ボディが?」

 

「本当にマシントラブルじゃないのね!!」

 

【間違いニャいニャ!!ちゃんとキチンとメンテナンスしたニャ!!】

 

 

 

 

「なぁお前ら、車……鉄に取り憑いて自由自在に操れるモンスターとかっているのか」

 

 

「いや……私は聞いた事がない」

 

「私もです」

 

 

 

「アンタらは」

 

 

「いや……知らない」

 

 

 

「モンスターの仕業じゃないのなら、もしかしてブロロロローム以外にもポケモンが居てその子が操っているとか」

 

『レーダーに反応は無いロト……バルスリン、パルデアのポケモンにブロローム以外にそんな能力のポケモンは居るロトか?』

 

 

『……………………どうなの』

 

[ブロロロームだけよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みにあの子の名前はブロロロームよ、王女様はロが1つ多いしロトムは少ないわ]

 

『そんなのどっちでも良いから』

 

[名前間違えられるの可哀想よ]

 

 

 

 

【ブロームが他の奴は入ってニャいって!!】

 

 

「モンスターでもポケモンでもないなら、原因は何なんだ……」

 

 

ガガガガァァ!!!

 

 

 

「ちょっと!!

 

あの鉄の塊また大きくなってるわよ!?」

 

「しかも姿まで変わっているぞ!!」

 

タイヤに生えていた鉄の棒が更に伸び、しかもタイヤの数も増え倍となり8個となり

 

そしてブロロロームが装着されているフロントガラス部分が変化し、7つの光る丸の模様と牙が浮かび上がる

 

 

 

「ニャース……変形機能は」

 

【付けてニャいニャァァ!!!】

 

 

「ちょっと待て………」

 

 

「どうしたのカズマ?」

 

 

「あの見た目………何か見覚えが」

 

「そう言われれば………8つの足に、7つの光る丸型の模様に牙」

 

「………あっ」

 

『アシマリマ?』

 

「思い出した…………アレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイヤーよ!!!!!!!!」

 

「なんだってぇぇぇ!?」

 

「そう言われると……確かにあの蜘蛛の様なフォルムに異様なスピード、デストロイヤーそのものだ!!!」

 

 

「あっ…あ……あれが……いくつもの都市や町を破壊し尽くした機動要塞デストロイヤー……」

 

「嘘でしょ!?」

 

 

 

 

「ねぇ何よ何よ、そのデストロイヤーって物騒な奴は?」

 

 

「私達が来る前に、この国で暴れていた兵器よ

 

通った場所は草すら1本も残らない荒地に変えられるって」

 

「兵器!?」

 

 

「し……しかしデストロイヤーは、とあるアクセルの冒険者のパーティーが滅ぼしたと聞きましたが」

 

「そのデストロイヤーに止めをさしたのは我ですよ」

 

「そうなんですか!?」

 

「ドヤァ♪」

 

「自慢してる場合か!!!

 

何でデストロイヤーが車乗っ取って……というか何で居るんだよ!?

 

確かにあん時、本体も動力源のコロナタイトもブッ壊しただろ!!!」

 

「アタシに言われても分かんないわよ!!!

 

あの白骨化した科学者みたいに誰かがまた作ったんじゃないの!!!」

 

「またアイツみたいに、お前が寄越したチート持ちじゃねえのか!?」

 

「知らないわよ!!!送り出してからの事までアタシ責任取れないもん!!」

 

「本当女神として最悪だなお前!!!」

 

『ロト!?』

 

「どうしたの?」

 

 

『受付嬢ルナとニャースが乗っていると思われる、あの車体が合った場所から夥しい数値のエネルギー反応を感知したロト!!』

 

 

「車体から………そういやコジロウ、ニャースが変形ロボット作る切っ掛けを話してくれた時にエネルギーがどうたら言ってなかったかしら」

 

 

「あぁ………確か凄いエネルギー数値の石を拾って、それを溶かした鉄で車の車体を作ったって」

 

「どんな石だ?」

 

「いや俺らは見てなくて

 

 

おいニャース、お前が拾った石はどんなのだったんだ?」

 

 

【覚えてニャいニャ……あぁでも少し余ったから、次のメカに使おうと思ってソーナンスに残りを預けたのニャ!!!】

 

『ソォォナンス!!!』

 

「これか……………ガクガクブルブル」

 

ソーナンスが持つ、まるでマグマの様な異彩な光を放つ石の欠片を見たダクネスの顔色がどんどん悪くなっていく

 

 

『リオリオ?』

 

 

「おい、何かスンゴイ嫌な予感するんだが……というか俺もその石に見覚えあるんだけど………もしかしてソレ」

 

「………伝説の魔石コロナタイトだ」

 

「………ちょっとトランシーバー貸せ

 

おいニャース、お前この石何処で拾った」

 

【アクセルの側にある廃墟にニャたお屋敷ニャ!!】

 

 

「……………アルダープの野郎の屋敷……って事は

 

 

 

 

 

コレあん時のコロナタイトじゃねえか!!!!!」

 

「しししかしだ!!

 

ソレがデストロイヤーの中に合ったコロナタイトだとして、どうしてそのコロナタイトを溶かした鉄で作られたクルマという物が」

 

 

ガシャン ガシャン ガシャン

 

 

「あんなデストロイヤーみたいな形になるのだ!?」

 

 

「………………残留思念かもしれません」

 

「はぁ?」

 

「何なのアキュア……その残留思念って?」

 

 

「持ち主が強く抱いた感情や思念が物に宿り意思を持つ事です」

 

「本で読んだ事があります、しかしデストロイヤーは兵器……コロナタイトに兵器の感情や思念が宿るなんて事」

 

「恐らくコロナタイトは何100年にも渡りデストロイヤーを動かして来ました、その影響でコロナタイトの中にデストロイヤーの感情や思念が混ざり

 

自分をデストロイヤーだと思い込み、デストロイヤーと同じ姿になろうとしているのかも!!」

 

 

 

「なんだってぇ!?」

 

 

(コレだから異世界は嫌いなんだよ!!!)

 

 

「良し、今すぐ周辺の町の冒険者達を集めデストロイヤーを破壊するぞ」

 

「あぁ、我々はライトに向かうのでカズマ殿達はアクセルに」

 

 

「冒険者達を集めている間に、どんどん大きくなる恐れがありますよ

 

下手をすればオリジナルを越えるやもしれません」

 

 

「じゃあどうすんのよ!?

 

まさかこのまま見なかった事にする訳!?」

 

「今はデストロイヤーと同じ見た目になる為の素材集めに草原周りを走りっているだけですが

 

このままでは、いずれオリジナルと同じく町の方に向かうかもしれませんよ!!」

 

 

「えぇ、ですから前と同じく破壊するのですよ我々で」

 

 

「待て!!

 

こんな人数であのデストロイヤーを討伐するなど無謀すぎる!!」

 

 

「等とアナタのパチモンが言っていますが、どうしますか?」

 

 

「………………はぁ

 

 

しょうがねえな!!

 

 

前にブッ壊した時より小さい今の内に叩いておかないと、間違いなくめんどくさい事になる

 

お前ら覚悟は良いか!!」

 

 

「オッケー!!」

 

「またアクセルを襲わせる訳にはいかんからな」

 

「うん!」

 

「やってやろうじゃないの」

 

「おぉアクアお前どうした、何時もなら嫌だとか泣きわめきそうなのにヤル気だな」

 

「当たり前でしょ、再生怪人は噛ませ犬になるに決まってるんだもの」

 

「フラグになるからそういう発言は止めてくれ」

 

「それにあの中にはギルドの職員が居るでしょ、彼女を助けた恩でギルド本部にギルドの修理費を安くして貰えるじゃない」

 

「…………フッ

 

 

お前は最高の女神だぜ」

 

「フッフン♪」

 

 

「良しアリス、お前はティアラ達と一緒に此処に」

 

 

「ワタクシ達も参ります」

 

『ティアラ♪』

 

『ポ……ポケポッ』

 

『カボォォ!!!!!!!!』

 

 

「……………言っても聞かないよな………分かった、そんじゃ全員で行くぞ!!」

 

 

「お……おい」

 

「本気なの!?」

 

 

 

「俺達も手伝わせてくれ!!」

 

「あん中にはニャースと世話になった奴が居るからね」

 

「当たり前だろ、お前らのせいでデストロイヤーが復活しちまったんだから強制参加だ」

 

「頼むぜロケット団」

 

 

「おう!」

「あいよ!」

 

 

「そんじゃ先ずはアイツの動きを止めるのが先だ、アクア俺らに支援魔法ありったけ掛けまくれ!!」

 

「任せて!

 

例えアイツに踏まれてもリゼレクションで蘇生してあげるから、玉砕覚悟で挑んでも大丈夫よ」

 

 

「縁起でもない事言わないでちょうだい!!!」

『ソォォナンス!!!』

 

 

「女神が言う台詞じゃねえよ!!!」

 

 

 

 

「リ……リゼレクション!?

 

アキュア殿ですら、まだ覚えていない術では」

 

「え……えぇ……」

 

 

 

「動き止めて受付のお姉さんとニャースとブロロロロロロームを救出したら、頼むぞ爆裂トリオWiZマフォクシー!!」

 

「お任せを」

『バケチャバ!バケバケ♪』

 

[ロが3つ多いわ………]

 

「必ず爆裂魔法とだいばくはつ、そして新しく覚えたブラストバーンで跡形もなく破壊してみせるわ」

『マフォクシィ!!』

 

 

 

「爆裂魔法!?

 

うそ……あの子達、爆裂魔法覚えるぐらいスキルポイントに余裕があるの!?」

 

 

 

「そんじゃ早速動きを止めに」

 

『カンボッ!』

 

「なんだ?」

 

 

『フェンサーに任せなだってロト』

 

「良し分かった、行ってこいフェンサー」

 

『カンボッ! カァボカー!!!』

 

 

『カンポッ!

 

 

カァァァポッ!!!』

 

 

クレアから護身用に預かった彼女の剣を握り炎を灯し、デストロイヤーの足元に突撃する

 

 

 

「無茶だ!!そんな小さな子じゃデストロイヤーに踏み潰され」

 

スパン!!

 

 

「なにぃぃ!?」

 

スパン!!

 

スパン!!

 

スパン!!

 

スパン!!

 

スパン!!

 

スパン!!

 

『カァァァポッ!!』

 

スパン!!

 

 

デストロイヤーの8つの足をフェンサーは全て切り落とし、支えが無くなった事で崩れ落ちる

 

 

 

 

「お見事よフェンサー!」

 

『ティアラティ♪』

 

 

『カンポッ♪』

 

 

ニョッキ!

 

『カポッ!?』

 

 

「さ……再生した!?」

 

「フェンサー戻るんだ!!」

 

フェンサーが切り落とした足が再生し、デストロイヤーは再び活動を始める

 

 

「おいおい、前のデストロイヤーには再生機能なんかなかったぞ」

 

「当たり前よ、再生怪人は何かしらの新技や新しい能力を得てパワーアップするのがお約束なんだもの」

 

 

「切っても再生するのなら、行くぞルカリオ!!」

 

『ルカァリ!!!』

 

 

「頼んだぞ!!」

 

 

 

 

 

「あの暗黒騎士みたいな名前のクルセイダー何するつもりなの!?」

 

 

 

ガシッ ガシッ

 

 

「「「「えぇぇ!?」」」」

 

「あのクルセイダーと犬のモンスター……何てパワーなの!?」

 

 

「ウォォォ!!!!」

『ルカァァァァ!!!!』

 

 

デストロイヤーの足を掴み持ち上げる

 

 

「動きが止まったわ!!」

 

「良し、今の内に他の足登って上に行くぞ!!」

 

「「「オッケー!!」」」

 

『ピィカァチュ!!』

 

『ナンマケ!!!』

 

『マネマネ!!!』

 

『ソォォナンス!!!』

 

 

カズマの先導で、デストロイヤーの足を登ろうとする一同だったが

 

 

ギュィィィィィン!!!!!

 

 

「ストップ!!!」

 

足がドリルのように高速で回転し始める

 

「チキショー……また新しい能力か」

 

【あっ!それはニャアが作ったタイヤドリルニャ

 

もし雨が降った時、地上じゃスリップするかもしれニャいから地下に潜れるように】

 

 

「余計なもん付けんじゃねえ!!!

 

くそ! コレじゃ登れねぇじゃねえか!!」

 

 

「うぉぉぉ!!」

 

『ルカァァァ!!』

 

 

ダクネスとルカリオが持つ足も回転し始めるが、2人は火花が出ているにも関わらず手を離さない

 

 

「2人とも大丈夫!?」

 

 

「し……心配はいらない………手が焼けて…………はぁ……はぁ……しゃいこうに気分が良い~♪」

 

『リィオリ~♪ルカァリ♪』

 

 

「なら良かった!!」

 

 

「と……取り敢えずアンタ達は、そのまま押さえとくのよ!!」

 

「そんで! どうやって車体がある所まで行く?」

 

「お任せください、ティアラ」

 

『ティアラ!!』

 

「そうかラティアスに乗って空中から行こうってか、ナイスだぜベルガール!!」

 

 

「だったら俺も、出でよオオスバメ!!」

 

『スバァァ!!』

 

「カズマ!」

 

「あいよ!」

 

 

オオスバメにはサトシとカズマ、ティアラにはアイリスとコジロウとムサシが乗り上空へ

 

 

すると

 

 

 

ダダダダダ!!!!!

 

 

 

「何か撃ってきたわよ!?」

 

機体からガトリング砲が現れ連射して来る

 

 

「ティアラ右45度に避けて!!」

 

『ティア!!!』

 

 

「オオスバメも!!」

 

 

『スバァァ!!』

 

「これじゃ近付けない」

 

「チキショー!! 前はレーザ光線で今度はマシンガンかよ!!」

 

【それはマシンガンじゃニャくて粘着力が強いガムが入った弾ニャ、移動中に不審者やモンスターに襲われた時に動きを封じる為に付けたのニャ】

 

「「だから余計なもの付けるな!!!!!」」

『ピィカァァアチュ!!!!!』

『ナマァァケッ!!!!』

 

 

 

「銃弾じゃなくてガムだったとしても、当たったら身動き取れなくなるから当たる訳にはいかないわよ!!」

 

『カンボォ!! カボ』

 

「ポッケ?」

 

『アタイに考えがあるから乗せてくれだってロト』

 

 

「分かったわ、サトシ!!もう一度参りましょう!」

 

「分かった」

 

再びティアラとオオスバメに乗り上空へ向かう

 

 

 

ダダダダダ!!

 

 

『カボボボボボボボ!!!!!!!』

 

 

「おぉ!? 全部撃ち落としたのか!!」

 

「やるじゃないのアンタ!!」

 

『カンボォ!!!』

 

両手から高速で放たれる<ひのこ>で向かって来るガム弾を全て撃ち落とした事で、一同はデストロイヤーの上部分……ルナとニャース達が居る場所に降り立つ

 

「ルナさん!! ニャース!!」

 

「コジロウさん!! 助けに来てくれたんですね!!

 

(キャァァァ!!!!捕らわれの姫を助けにドラゴンに乗って現れる王子様とか最高しゅぎりゅぅぅぅ!!!!)」

 

 

 

 

「アタシらも居るのに無視なのね……」

『ナァンス……』

 

「何かヤル気無くすよな……」

『ナマケ……』

『ピィカァピ……』

 

 

「そんな事言ってる場合じゃないよ!!

 

このフロントガラスを割って早く助けないと!!」

 

ガチィィン!!

 

 

「固っ!?」

 

「マジか!?

 

力のステータスカンストしてるサトシのパンチで割れねぇのかよ!?」

 

 

『当たり前ニャ、車ニャンだから防犯ガラスで作ったのニャ』

 

 

『ナンマケ、ナママッナンナンマ!』

 

『ピッカ!

 

ピカピ、ピカピカァチュ!!』

 

 

「全員で同時に攻撃するんだな……良し」

 

 

「ムサシ頼んだ」

 

「普通こういうの男のアンタがやるもんじゃないの……」

 

「お前の方が俺より力のステータス高いだろ、頼む!!」

 

「分かったわよ」

 

「ではワタクシも」

 

「いや待て待て!! 流石にベルガールみたいな女の子じゃ危ないって怪我するぞ!!」

 

「アタシは良いって言うの!?」

 

「大丈夫です、王ぞ………ワタクシかなり強いですから」

 

「大丈夫だ、この子アンタや俺より力あるから」

 

「マジか!?」

 

「そんじゃ行くわよアンタ達………いっせのぉで!!」

 

『ピィカァ!!』

『ナンマァァ!!』

 

「「「ハァァァ!!!」」」

 

<アイアンテール>と<じごくづき>そして3人の全力のパンチにより

 

 

パリィィン!!

 

 

防犯ガラスが割れる

 

 

「よし2人とも、早く此方に……ンゲッ!?」

 

「フロントガラスまで再生しやがった!?」

 

先程の足だけでなく、フロントガラスまであっという間に再生してしまう

 

 

「そんな!?」

 

 

「チキショー!!

 

再生怪人が再生能力みたいな長期戦の戦法使うなよ!!」

 

『あっ!コレはニャアが作った再生機能ニャ

 

ルニャさんが仕事中にフロントガラスを子供がイタズラで割るかもしれニャいから、自動再生機能を付けたのニャ

 

しかも先より丈夫にニャる様にプログラムしてるから、先の攻撃以上じゃニャいと割れニャいニャア』

 

 

「「「「そんな物付けるなぁぁ!!!!!」」」」

 

『ピィカァピカァァァ!!!!』

『ナマナマナンマァァ!!!!』

『カァァァボォォォ!!!!!!』

『ソォォォナンス!!!!!!』

 

 

『……………ゴメンニャさい』

 

 

「カズマァァァ!!!

 

ダクネスとルカリオが、もうもたないわ!!!」

 

 

「ひょぉぉぉぉ!!!」

『リィィィオ!!!』

 

 

「とてもお茶の間に流せない顔してます!!!!」

 

 

ガタン!!!

 

「うおっ!?」

 

「キャ!?」

 

「2人とも捕まって!!」

 

足を持ち上げデストロイヤーの移動を妨害していたが、ダクネスとルカリオが限界に近い為に浮かしていた足が地に付きデストロイヤーは再び移動を始めようと揺れ始め

 

その反動でデストロイヤーに乗っているメンバーがバランスを崩し落下しそうとなる

 

 

 

「ヤバいぞ、動き始めたら振り落とされちまう!!」

 

『ソォォォナンス!!!!』

 

 

「俺とポケモン達でデストロイヤーの足を持ち上げて来る!!

 

ピカチュウ! 此処は頼んだぞ!!」

 

 

『ピカァ!!』

 

「頼んだぞサトシ!!」

 

「任せて!!

 

 

オオスバメ! 俺を下に!!」

 

『スバァァ!!』

 

「出でよカビゴン! メルメタル! ウオノラゴン! メガニウム!」

 

『カァンビィ!!』

 

 

『メタァ!!』

 

『ウオッ!!』

 

 

『メガァ♪ メガァァ♪』

 

「待ったメガニウム!!

 

先ずはこのデカイ機械の足を持ち上げるのを手伝ってくれ!!」

 

拘束しようとするメガニウムに待ったを掛ける

 

 

『メガ? メガァッ!!』

 

分かったと回転する足を蔓で掴み持ち上げる

 

 

「皆も頼む!!」

 

 

1匹に付き1本の足を持ち上げる

 

 

すると

 

 

ブォォォン!!!!!

 

 

「わわわっ!?」

 

休憩に入ったダクネスとルカリオが持っていた足、そして残り1本の足の先のタイヤがジェット機のエンジンの形に変化しブーストする

 

 

「ちょっとニャース、アンタどんだけこの車の性能盛ってんのよ!?」

 

『違うニャ!!コレはニャアじゃニャース!!!』

 

「って事はデストロイヤーの意思かよ……どわぁぁ!?」

 

「くぅぅぅ!?」

 

必死にポケモン達と動きを押さえようとするサトシだが、ジェットエンジンの勢いは凄まじく押さえきれない

 

 

「はぁ……はぁ……ルカリオ……まだやれるか?」

 

『リィ……リィ……ルカリィ!』

 

 

「よし………いくじょぉぉ!!!」

 

休憩を終え、ジェットエンジンに変化した足を掴む

 

 

「チキショー!!! まだ動こうとしてやがる!!

 

こうなったら………おいセレナ!!!ラスト1本お前が押さえろ!!!」

 

 

「私が!?

 

 

えぇい! やるしかないみたいね!!

 

マフォクシー! めぐみん! バルスリン!

 

後はお願い!!」

 

「分かりました!」

 

『マフォ!』

 

『バケチャバ!!』

 

 

「オオスバメ……コレをめぐみんに!」

 

『スバァ!!』

 

「セレナ!!マフォクシーのボールをめぐみんに!!」

 

 

着けているダイマックスバンドをオオスバメに咥えさせ、めぐみんの元に

 

 

「よーし……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのマトモそうなアークウィザードの子、あんな回転しまくってるヤバいのを持ち上げるの!?」

 

「無茶だ!! 私が変わろ「てぇぇぇぇい!!!!」なっ!?」

 

「持ち上げています!?」

 

 

「さ……流石は爆裂怪力ママという異名を付けられるだけはある」

 

「あれ? 爆裂剛力ダルママじゃなかったっけ?」

 

 

 

「どっちも違いますから!!!!!」

 

 

 

 

 

「よし、今の内にもう一度フロントガラス割るぞ

 

 

お姉さん!ニャース!

 

フロントガラスが割れたら直ぐ此方に飛び出してくれ、特にお姉さんは俺の所に来て下さいお願いします!!絶対ですからね!!!!」

 

「は……はい」

 

「ジャリボーイ抜きで先以上の威力を出すなら……出でよキテルグマ!!」

 

『クゥゥ!!』

 

 

「まぁ、何て可愛い熊さん♪

 

お兄様? どうしてそんなに震えていらっしゃるのですか?」

 

「………ちょっとな」

 

 

『クゥ!』

 

『ナマァ!』

 

互いに手を上げ挨拶する

 

『カポォッ!!』

 

「フェンサーもお願いね、では参りましょう!!」

 

「あいよ、いっせのぉで!!」

 

『ピカァァァァ!!』

『ナマァァ!!』

『キィィィ!!!!』

『カンポォォ!!!』

 

「「やぁぁぁ!!!」」

 

パリィィン!!!

 

 

「キャモン!!」

 

ガシッ

 

運転席から飛び出して来たルナの体をカズマは見事にキャッチ

 

 

 

 

 

『助かったニャ

 

ゲフッ!?ニャにするニャア!?』

 

 

したかったが、ニャースをキャッチしてしまい無言で床に叩き付ける

 

 

 

「大丈夫ですかルナさん!?

 

顔がむちゃくちゃ赤いですよ!?」

 

「し………幸せぇ~♪」

 

コジロウにお姫様抱っこでキャッチされ幸せを感じるルナであった

 

 

「よし後はめぐみん達にコイツをブッ壊して貰うか、避難するぞ」

 

「はい」

 

「さぁ行きましょうルナさん」

 

「はい♪

 

 

あっ! 待って下さい!

 

ブロロロームはどうするんですか?」

 

「あっ……そういやブロロロロームの事忘れてた」

 

『ブゥゥロォ!?』

 

「おいニャース、声は聞こえたが何処に居るんだ、そのブロロームってポケモンは?」

 

『ブロームは、この蜘蛛の形になった部分のニャかニャ』

 

「じゃアンタ、早くブームをボールに入れてやんなさい」

 

「分かりました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というか皆さん名前間違え過ぎ!!ブロロロームですよ!!!」

 

『ブロロ!!!!』

 

ツッコミを入れつつルナはボールをブロロロロ……オホン

 

ブロロロームの居る場所に向ける

 

だが

 

 

「アレ?」

 

「何で戻らないのよ?」

 

ボールから放たれた光を浴びせても、ブロロロームはボールに戻らない

 

 

『ブロロローム!! ニャンで戻らニャいのニャア!?』

 

 

『ブゥルゥゥ!!!ブロロロォ!?』

 

 

『このマシーンが離してくれねぇだってロト!!』

 

『ブロロロームはこの車の一番大事な起動パーツを担ってるニャ、だからデストロイヤーってメカはブロロロームを絶対に手放さないように厳重ニャロックを掛けてるのニャ』

 

「えっと………それはどういう事ですの?」

 

『つまり………デストロイヤーを破壊しニャい限り、ブロロロームを助けられニャいって事ニャ』

 

「おい待てよ!!

 

それってブロロロームを殺すって事じゃねえか……」

 

「そんな……」

 

『ティア………』

 

 

『ブロロ……ブゥゥロォ!!』

 

ブロロロームは泣き出してしまう

 

「ちょっとニャース、何か方法ないの!」

 

『う………うーん……』

 

 

 

「カズマァァァ!!! まだ!!!」

 

「もう私達……もたない」

 

 

 

 

「やべぇ……ジャリボーイ達も限界だ」

 

 

「このままじゃ前よりヤバいデストロイヤーが暴れ回っちまう……だからって」

 

『ナンマァケ……』

 

『ピィカァチュ……』

 

 

『ブゥゥロォ!!!』

 

 

「……………そうだ!

 

サトウさん!!「はいサトウです」ムサシさんも、窃盗をブロロロームに使ってください!!」

 

「「窃盗を?」」

 

「デストロイヤーにとってブロロロームは一番大事な物なんですよね!!

 

なら窃盗で盗める可能性があります!!!」

 

 

「そう………なの?」

 

「いや……やった事ねぇから分からねぇ」

 

 

「とにかくやりなさい!!!即断即決です!!!」

 

「「はい!!」」

 

ルナの鶴の一声で窃盗の構えを取る

 

 

「「窃盗!!!」」

 

『ブロロ!?』

 

「おぉ!?出てきた!!」

 

デストロイヤーの機体からブロロロームの顔が浮き出る

 

「お二人とも、後もう少しです!!」

『ティアラ!!』

 

 

『ナマケナマ!!』

『クゥゥ!!』

 

『ブゥゥロォォォ!?』

 

浮き出た顔をキテルグマに引っ張られ叫び声を上げてしまう

 

だが

 

 

『後もうちょっとニャのに!!!』

 

半分以上は浮き出たが、デストロイヤーも必死にブロロロームを奪わせまいと引っ張り返す

 

 

「くぅぅ………」

 

『マァァ……』

 

「そうだ!!

 

マネネ! ムサシとジャージボーイの物真似をするんだ!!」

 

自分の真似をして歯を食い縛るマネネを見て案を思い付く

 

『マネ?

 

マネマンネェ!!』

 

分かったと頷きムサシの頭に乗り

 

『マァァネェ!!!』

 

窃盗の構えを取る

 

 

スポッ

 

 

『ブゥゥン!?』

 

『マッネマ♪』

 

マネネの手にブロロロームが吸い寄せられる

 

「よっしゃぁ!!救出成功!!

 

のわぁ!?」

 

「何か沢山コードが出て来たわよ!?」

 

『ブロロロームを取り返そうとしてるのニャア!!』

 

「お前ら引き上げるぞ!!」

 

「ティアラお願い!!」

 

『ティアラ!!』

 

 

『クゥ!』

 

ガシッ ガシッ 

 

 

「「「えっ!?」」」

『ニャ!?』

 

 

『クゥゥゥ!!!!!!』

 

 

ティアラにアイリスとカズマ、そしてキテルグマの脇に挟まれた状態でロケット団とルナは落下する

 

 

 

「お前ら!! 後もう少しだけ耐えてくれ!!!」

 

 

「「分かった………」」

 

「ひょぉぉぉぉ!!!!」

 

 

 

「めぐみん頼んだ!!!」

 

 

「フッ………真打ち登場

 

 

星々の輝きよ!!紅き血潮を沸き立たせ、蘇りし災厄に終焉をもたらせ!!!!

 

テラスタル!!!」

 

『バケチャバ!!』

 

「マフォクシー!!」

 

ノーマルテラスタルを発動させると、続いてめぐみんはオオスバメに渡されたダイマックスバンドを付けた手でマフォクシーをボールに戻すと段々とボールが大きくなっていく

 

「猛る火炎、荒ぶる焔よ

 

大いなる力を得て、全ての物を焼き払い無に帰すが良い!!

 

ダイマックス!!」

 

バァァン!!

 

『マフォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

「「「「「デカァァァ!?」」」」」

 

 

今のデストロイヤーと同じぐらいの大きさとなったマフォクシーに、オズマ達は顎が外れる程の反応を見せる

 

 

「行きますよ

 

暁の紅」

 

 

そして爆裂魔法の詠唱を唱える

 

 

 

「今だ避難しろ!!!」

 

 

 

「ダクネス! ルカリオ!

 

捕まっててね!!」

 

「ひゅぅん♪」

『リィオォ♪』

 

 

「俺達も『メガァ♪』あぁ…ありがとなメガニウム!!」

 

ダクネスとルカリオをセレナが抱え、メガニウムの蔓でサトシは拘束された状態で避難を始める

 

 

「避難したみたいね、イブ!バルスリンをお願いよ」

 

『アゥアゥ、シャマ!!!!』

 

『バケチャンバァ!!』

 

 

 

「マフォクシー! ダイバーン!!」

 

『フォォ………マフォォォォ!!!!!!!』

 

 

デストロイヤーの真上にイブがバルスリンを投下、セレナの指示にマフォクシーは<ブラストバーン>を変化させた<ダイバーン>

 

 

「エクスプロージョン!!!!!!!!」

 

 

そしてめぐみんの爆裂魔法がデストロイヤーに迫る

 

 

ギ……ギギ………ギィィィ!!!

 

 

 

「何ぃ!?」

 

「跳ね返そうとしてる!?」

 

 

何とノーマルテラス<だいばくはつ>や<ブラストバーン>を変化させた<ダイバーン>に爆裂魔法をデストロイヤーは押し返そうとする

 

 

 

『ロトォ!?

 

デストロイヤーからカウンターとミラーコートの反応を確認ロト!?』

 

 

「何でアイツがカウンターとミラーコート使え…………まさか」

 

全員が既に土下座をしているニャースを見る

 

 

『…………………付けましたニャ』

 

 

付けるなぁぁぁぁ!!!!!

 

と、アイリスとティアラ以外から一斉に怒鳴られてしまう

 

 

「押し返されました!!!」

 

「ま……まずいです……我が爆裂魔法にノーマルテラスだいばくはつにダイバーン………これらが倍に帰って来たら

 

 

 

 

 

 

 

私達………間違いなく死にます!!!」

 

 

「嫌ぁぁぁ!!!」

 

「………こうなったら」

 

ガシッ

 

 

『ナン?』

 

「コピーが本物に勝てない事、教えてあげなさい!!!!」

 

『ソォォォ!!!!!』

 

ソーナンスを迫り来る爆風と火炎に向けて投げる

 

 

「ソーナンス!!気合い入れて宜しく!!!!!」

 

 

『ソナソナ!?

 

 

ソォォ……ソォォナァァァァンスゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

気合いで<カウンター>と<ミラーコート>の両方を発動する

 

「イッケェェェ!!!!!!!!!」

「ソーナンス頑張れ!!!!」

『ピィカァァァァ!!!!!』

 

『ナァァァァァァ!!!!!!!!!!!』

 

 

「跳ね返しました!!!!」

 

「ソーナンスくん偉いわよ!!!!!!」

「流石よソーナンス!!!アンタやっぱ出来る子よ!!!!」

 

『マネマンネェ♪』

 

 

「ねぇ待って……コレも跳ね返されたらヤバむぐぐ!!」

 

「お前は余計なフラグを立てるな!!!」

 

 

ギギギギ!! ギギギ! ギギ……ギギギギギギギギ!!!!!!!!

 

 

跳ね返そうとするデストロイヤーだったが、ボディが次々に破損していき

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

過去最大級の爆発に飲み込まていく

 

 

 

 

 

 

 

「やった………のでしょうか?」

 

「デストロイヤーを………本当にあの人数で打ち倒しちゃった」

 

「何という事だ……」

 

「…はは…………本当に……デケェ奴らだぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルナァァァ!!大丈夫だった!?」

 

「えぇ大丈夫よ、心配掛けてゴメンねムーン」

 

『ブルルゥ!! ブルブルッ!!』

 

「どうしたの?」

 

 

『助けてくれてありがとうございやしたって言ってるニャ』

 

「私はアイデアを出しただけよ、アナタを助けたのはマネネちゃん達よ」

 

『ブルブルッ、ブゥゥルゥ!!!ブルゥゥン!!』

 

『それだけじゃねえ、他の連中はワザとかってぐらいオレッチの名前を間違えんのにアンタだけはキチンと毎回オレッチの名前を覚えててくれて嬉しいだってニャ』

 

「職業柄、名前を覚えるのが得意なだけよ」

 

 

『ブゥゥ! ブルルゥゥ!!!!ブンブンブゥゥン!!!』

 

 

『アンタ……いや、アネさんの為ニャらオレッチは喜んで足にニャらせて貰いますぜ

 

今後とも夜露死苦!!』

 

 

「アネさんは止めて!!!

 

何かアッチ系の人に聞こえるから!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「上手くいきましたね♪」

 

「あぁ……もうデストロイヤーには絶対に会いたくねえ」

 

「お疲れさまカズマ」

 

「おぉ、お前もな」

 

「ふふ♪」

 

 

「どうした?」

 

「何笑ってるのアリス?」

 

 

「もうプイプイ期は終わったのサトシ」

 

「あっ……」

 

デストロイヤーとやりあっている間、無視する事なくカズマと会話をしていた事を思い出す

 

「………………カズマ………ゴメン」

 

「………いいってこった、つうか謝るの俺の方だしよ

 

 

悪かったな」

 

 

 

『ティアラ♪』

 

「本当に良かったわね♪

 

 

んっ?アレ……何かしら?」

 

 

ヒュュュ!!!!

 

 

 

上空から凄い勢いで大量の何かが落下して来る

 

 

 

「おいニャース、まさかデストロイヤーがロボットみたいに変形するとかないよな!?」

 

『変形機能は解除したから大丈夫ニャ』

 

 

 

『大丈夫ロト、先の爆発で上空に飛んだデストロイヤーのパーツが降って来ただけロト』

 

「何だ……ホッ……じゃあキチンと跡形もなく破壊しないとね」

 

『フォクシ』

 

ダイマックスが解除されたマフォクシーと共にホッと息を吐くセレナだったが

 

 

「あっ………ちょっと待って…………確かあの下って」

 

今デストロイヤーのパーツが落ちて来ようとする場所は、セレナ達が走り回るデストロイヤーを眺めていた場所

 

そこにある1人……否

 

 

『メェ………メノォ………』

 

1匹が気を失っていた

 

 

 

「ユキメノコボールに戻すの忘れてたぁぁ!?」

 

「逃げるのですユキメノコ……って!

 

気を失っているんでした!!」

 

 

「ユキメノコ!!」

『ピィカァ!!』

『ナマァケ!!』

 

急いで氷の女王様を助けようと、彼女の元にサトシ達が駆け寄る

 

 

 

 

『う……うぅん………誰ですの…ワタクシの名を呼ぶのは……あら?

 

もう夜になってますの?

 

 

ん? ヒィィ!?』

 

目を覚ました氷の女王様が見た景色は、巨大なデストロイヤーのパーツが降り注いでくる光景であった

 

 

『い………い』

 

 

 

{ソのキラキラかえセ!! ソれママのモノダ!!}

 

{ダメ!!コレは我が国の大事な……ん?なに?}

 

 

 

{ワンダフル!?

 

ぼっちゃん!!其所から離れろぉぉ!!!}

 

{キチィィ!?逃げてェェ~ン!!}

 

{今ざおぎだ地震で雪像が崩れだズラ!!!}

 

 

 

{ポニィ!! ポニポニィィ!!!}

 

 

 

 

{ママのぉぉ………わぁぁぁぁぁぁ!!!!}

 

{きゃぁぁぁぁぁ!!!}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エクスプロージョン!!!!」

 

ドガァァァァァン!!

 

 

怯えて泣き叫ぶ氷の女王様に迫るデストロイヤーのパーツ達は、今の爆裂魔法で全て跡形もなく消え去る

 

だが今の爆裂魔法はセレナでも、ましてやめぐみんが放った物ではない

 

 

「大丈夫ですかユキメノコさん!?」

 

 

『メッ……メッ………メェノメノォォ!!!

 

メェェェ!!!メェェノン!!!』

 

 

「わわっ!?」

 

もう1人の爆裂魔法の使い手、そしてトレーナーであるウィズに泣きながら飛び付く

 

『メェノ……メェノ……』

 

 

「よしよし怖かったんですね、もう大丈夫ですよ♪」

 

 

「ウィズさん!?

 

いつ帰って来たんですか?」

 

 

「つい先程です、そうしたらコチラから凄まじい爆発音が聞こえ来てみたんですが……何が合ったんですかサトシさん?

 

辺り一面草木が無くなり、あちこち地割れが起きていますし

 

ユキメノコさんがこんなに泣くの初めて見ました」

 

『メェノォォ!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

<その日の夕方>

 

ギルド本部から環境破壊の件で呼び出しを食らい厳重注意を食らった一同は、一番の原因となったロケット団が賠償金を払いに行くがてらルナをライトに連れて行くのを見送りアクセルに戻る

 

 

 

「「「「参りました!!!」」」」

 

「分かってくれた様ね、この水の女神であるアタシが居るパーティーがパチモンな訳がないもの!!

 

エッヘン!!」

 

「フッフフ、実に気分が良いです」

 

深く頭を下げるオズマ達に、アクアも、そしてカズマに背負われる めぐみんも上機嫌となりドヤ顔を浮かばせる

 

 

「あの……本当に昨夜のご飯代、返さなくて大丈夫ですか」

 

「おいママ、せっかく無しになったのにぶり返すなよ」

 

「そうですよ、今回の我々の報酬は昨夜の飯代が免除になった事しかないんですから」

 

「でも……」

 

 

「構わないさ、ソレはアンタ達みたいな凄腕パーティーの腕前を見せて貰った礼だ」

 

 

「そうですか………なら遠慮なく

 

 

(良かった……ご飯代を払ったら、暫くパンのミミか野菜くずで生活しないといけなかった!!)」

 

 

 

「アンタらの腕前を見て確信したよ、カズマさんや他のメンバー達の悪評はアンタ達の活躍や腕前に嫉妬した連中によるデマだったってな

 

疑うようなまねをしてしまい本当にすまなかった」

 

 

「ま……まぁ気にするな、俺ら全然気にしてないから」

 

本当は凄く気にしていたが虚勢を張る

 

「本当にゴメンね、アタシ達って自分達で言う事じゃないけど結構名が売れたパーティーなの

 

だからアナタ達がアタシ達に嫉妬して、名前を語る偽物だと思ってたの……本当はアタシ達とは比べ物にならないぐらい凄いパーティーなのに」

 

「そんな時に、私やオズマ殿やめぐみ殿にとって聞き逃せない噂を聞いたのでアクセルに来たんだ」

 

『聞き逃せない噂って何ロト?』

 

 

「………魔王軍幹部デットリーポイズンスライムのハンス、俺の妹や弟は俺の目の前で奴に殺されてしまったんだ

 

俺は妹と弟の仇を討つため冒険者になり、ずっと鍛えて旅をして来たんだが

 

カズマさん、ハンスを倒してくれて心から感謝する」

 

「お……おう

 

 

(何その主人公みたいな旅の目的……昨日の飯代払わなくてすんで喜ぶ俺らがムチャクチャ小物じゃんか!!)」

 

 

「アナタ方も、オズマ殿と同じ目的で旅をしているのか?」

 

(ナイスだダクネス、そうだよ此方には王族の懐刀の貴族のお嬢様が居るんだ

 

立派な主人公設定のキャラがな)

 

 

「いえ、私は……実はかつて魔王軍幹部であったシャドウエルフとダークプリーストの2人組によって滅ぼされた国の王女です

 

今は名前を捨て己を鍛え1人の冒険者として旅をしていた所を、オズマ殿に出会いパーティーに」

 

「………………そ………そうですか」

 

 

(弱気になるな!!

 

確かに向こうの方が過去重いけど頑張れ王族の懐刀!!)

 

 

「アナタ方がシャドウエルフを打ち倒したと聞いた時、父と母の墓に報告したさいに……久しぶりに涙を流してしまった

 

本当に感謝する、してどうやって不死身の奴を打ち倒したのだろうか?」

 

(先まで居た魔道具店の店主のリッチー見てショック死で死にました

 

 

何て言えねぇ……積年の恨み持ってる奴がショック死で死んだとか言えねぇ)

 

「忘れました、あんなクソ ドカス ボケジジイの死因なんか思い出したくもないですから♪」

 

(うぉぉいママ、主人公パーティーの言うセリフじゃねえぞ!!!)

 

 

「フフ、カズマ安心してください

 

私の旅に出た目的ならば奴らに勝てます」

 

「そ……そうだな、お前は小さい頃に助けて貰った恩人を探すって立派な目的だもんな」

 

「えぇ!

 

そちらのアークウィザードは何故、旅に出られたので」

 

 

「アタシは……めぐみって変わった名前を付けてくれたお爺ちゃんが凄腕の魔法使いだったんだけど、魔王軍幹部の邪神ウォルバクとの戦いに破れてこの世を去っちゃったの

 

だからお爺ちゃんの意志を受け継いで立派な魔法使いになる為に旅に出たわ、アナタは?」

 

 

「………………………な……内緒です」

 

(押されるな!!

 

確かに家族の意志を受け継いでとかムチャクチャ格好いいし、お爺ちゃん殺した邪神が自分の憧れていたお姉さんですとか言いづらいけどよ)

 

 

「ありがとうウォルバクを倒してくれて、本当はアタシの手で倒したかったけどね」

 

 

[こ……この子……あの時の変わった名前の魔法使いのお孫さんだったの!?]

 

 

(その仇、今其所に居るとか言えねぇ)

 

 

「何よアナタ達、そんなブルーになっちゃって

 

大丈夫よ、このアタシが居るじゃない!

 

そこのアタシのパチモン!!

 

旅立ちの訳を」

 

「止めろ!!お前は土俵にすら上がってねえ!!」

 

「何でよぉ!?」

 

 

「だ………だ...…大丈夫ですよカズマ、我々には最終兵器が居るじゃないですか」

 

「そうか……そうだな、此方にはポケモンの神より役目を与えられたサトシが居る」

 

「えぇ……向こうは悲しい過去持ちばかりの様ですが、それならサトシも持っています」

 

(生き返る為に神の試練を受ける少年………間違いなく主人公だ!!)

 

「しかし魔王軍の幹部達を倒す凄腕の冒険者達を、良くもまぁアソコまで貶せたもんだ」

 

「お兄様達の噂とは、どんな物なのですか?」

 

 

「仲間を馬車に縄で縛り付け引きずり回したり、仲間の少年を人身売買に出そうとしたり

 

カズマさんがそんな事する訳がないというのに」

 

「私は初めて会う人に、ラクレスさんってドMなんですかと聞かれたり

 

ほぅれぇほぅれ、筋肉質の男に押し倒されて気持ちいいかぁ~見下ろされる気分はどうだぁ~といきなり押し倒されたり等があったな」

 

「アタシは爆裂魔法で壊した場所の修理代を払うようにギルドの人に言われたわ、全く爆裂魔法を国の重要文化財や街の中で面白半分に撃つ訳ないのに

 

本当どんな間違いしたらそんな勘違いするのかしら」

 

「私は名前がアクシズ興の方々が崇拝する女神様と似ているので、アクシズ教徒の皆様に

 

我らの神に似た名で何故エリス教徒なんだと追い回されたり、エリス教やアクシズ興を恐れる方々にアクシズ教徒と思われ距離を取られたりしました

 

でも、私より同じ名前のアクア様の方が苦労なされていますよね」

 

「「「「………………」」」」

 

4人の目が凄まじい勢いで泳ぎ始める

 

その時

 

「オズマ!! 皆!!」

 

1人の少女がオズマ達の元に駆け寄る

 

 

 

「おぉ来たかサトコ」

 

 

「…………サトコ?」

 

 

「もうオズマってば、その名前はもう捨てたのよ」

 

「おっと悪い悪い、そうだったな」

 

「あ……あの………そ……その子が…オズマさん達のパーティーに居る……モンスターマスターですか」

 

「そうよ、ねぇサトコ新しい名前は何なの?」

 

「アッシュよ、改めてよろしくね皆

 

それで例の皆の名前にそっくりな偽物は見つかったの?」

 

「此方の方々だが、俺達の聞いた噂は全てデマだったんだ」

 

「カズマ様達のパーティーは素晴らしい人達でしたよ♪」

 

 

「そうなんだ」

 

「あ……あの」

 

「なに?」

 

「サトコさんと名前が同じ犯罪者って………も……もしかして王都に盗みに入った……」

 

「そうよ、銀髪盗賊団って凄腕の義賊の中で唯一名前が明らかになってる女の子の事よ」

 

「あぁ私見ました、凄い可愛い顔したピチピチタイツの子ですよね」

 

 

「そうそう、その子と同姓同名だから間違えられて

 

行く町で名前を名乗った時に、警察に捕まったり冒険者に追い掛けられて何回も檻の中に入れられて

 

その度にオズマ達に迷惑掛けちゃったな」

 

「可哀想………ん?

 

サトシ?」

 

 

 

 

「でも一番辛かったのは、やっぱり名前を変えた事ね」

 

「そうだな、サトコ殿の父上が病気で苦しみ震える指を必死に動かし名付けてくれた名を捨てる事が……どれだけ辛いか」

 

「ありがとうラクレス……でも大丈夫よ、きっと私を産んで天国に旅立ったお母さんと一緒にお父さん……それにチュー助も納得してくれるわ絶対」

 

「…………」

 

また1人、目が異様に泳ぎ全身から滝のように冷や汗を流す者が増える

 

 

『ピカピ……』

 

「えっ!?

 

チュー助……何でチュー助が此処に!?」

 

『ピカァ?』

 

「サトコ……いやアッシュ良く見ろ、コイツはお前の一番の友だったチュー助じゃない」

 

 

「……あっ……本当だ……そうよね、チュー助も天国に行ったもんね」

 

『昨日言ってたエレキテルネズミの事ロト?』

 

「えぇ、彼女はエレキテルネズミのチュー助様を一番の友にしていました

 

それが先月に訪れた町で、突然飲食店を営む方に大量にケチャップが入ったボトルを口に突っ込まれ高血圧で亡くなってしまったのです……」

 

 

『……………ピッ』

 

 

 

「その住人が言うには、数日前にアクセルからやって来たパーティーが飼っているエレキテルネズミが

 

飲食店でケチャップが無い事にブチ切れて暴れ回り、今度来たらケチャップを5リットル用意しろと通訳の者に言い残し去っていた

 

それでチュー助をソイツと勘違いして、直ぐに5リットルのケチャップを飲ませたと抜かしやがった!!」

 

「全く下手くそな嘘を付く男だ、5リットルものケチャップを一気に飲むモンスターが何処に居る!」

 

 

『ティアラティ?』

『カポカンポ?』

 

『『『『『『『じぃぃぃぃ………』』』』』』』

 

ティアラとフェンサー以外のポケモン達が、その5リットルのケチャップを一気飲みするエレキテルネズミにソックリなポケモンをジト目で見つめ

 

 

そして

 

 

 

「「「「「[スミマセンでしたぁぁぁ!!!!]」」」」」

 

『ピカピカピカァァァァ!!!!』

 

 

「「「「「??????」」」」」

 

 

凄腕冒険者パーティーとエレキテルネズミにソックリなポケモン、そして見えないがバルスリンの中で元平和の女神にして邪神だった人物が一斉に鮮やかな土下座を行うのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

<次の日>

 

「皆さんまだ落ち込まれていますね、もうお昼だというのに全員ベッドから動かれてませんし」

 

「本当の事ですから仕方ないですよ………まぁピカチュウの事で落ち込むサトシはともかく、他の皆はコレに懲りて反省して貰わないと」

 

「はは……そうですね」

 

 

『フォク……マフォクシ、フォクマフォ』

 

「良いわよ私のソックリさん何か居なくて」

 

「そういえばセレナさんのソックリさんは居ませんでしたね」

『ティアティア!』

 

 

「居なくて良かったですよ、もし居たら爆裂怪力ママや爆裂剛力ダルママ呼ばわりされたって苦情言われそう……」

 

ブゥゥン

 

「あっ! ルナさん!」

 

「あぁセレナさん、アリスさん」

 

「こんにちはです、そちらの方は昨日の」

 

「どうも~」

 

「ブロロローム、新しい体はどう?」

 

『ブゥゥン~ブゥゥ!!!』

 

『マフォクフォク』

 

「良かった♪」

 

「凄いですよこの子、ライトからアクセルまで10分も掛からないでコレるなんて

 

おかげでルナと一緒に、短い昼休みにアクセルで話題のマラサダを食べに来れるし

 

あのセクハラ冒険者と警備員達、この子1人にコテンパンにされてて気分もスッキリだわ」

 

「本当ね、ありがとうブロロローム♪」

 

『ブゥゥゥゥン!!!!!!!ブゥゥン!!!!!!』

 

「こらこらダメよ、騒音妨害になっちゃうわ」

 

『………ブゥゥン』

 

「あのルナさん……因みに車に変な物は付けられてませんよね」

 

「大丈夫ですよ、変な物は付けないでってニャース君にキツく言いましたので

 

おっといけない!

 

早く行かないと昼休み終わっちゃうわ、それじゃあ」

 

「えぇ!」

 

ブロロロームが装着された車に乗ったルナとムーンと別れ、セレナとアイリスは買い物に向かう

 

「車か………合ったら移動が楽になるわね」

 

『フォクフォク』

 

「セレナさんの国では、あのクルマという物で移動するのが主流なのですか?」

 

「えぇ、ポケモンに乗って移動する地方もありますが主流なのは車や自転車にバイクに電車といった物が地上を走り

 

この国にある物と違って魔法を使わないで動く船や、大勢の人間を乗せて大空を飛ぶ飛行機とかもありますよ」

 

「色んな移動手段があるのですね………お兄様の国やセレナさんやサトシの国、ワタクシの知らない場所がまだまだ沢山あるなんて驚きです

 

 

行ってみたいです……皆さんの国や、好きな場所を自由気ままに」

 

「アリスさん?

 

 

じゃあお金が貯まったらダクネスやめぐみんに、アリスさんが知らない様なスポットを聞いて皆で遊びに行きましょう

 

今のアリスさんは自由気ままに過ごせるんですから♪」

 

「セレナさん………はい!是非お願いします♪

 

 

 

 

 

(ごめんなさいセレナさん、自由気ままに過ごせる時間……もう……終わろうとしていますわ)」

 

『ティアラティ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ベルゼルグ王国の国境近く>

 

 

「ふざけるな!! 私は認めんぞ!!!」

 

「ク…クレア様」

 

 

「認めんぞと申されましても、もうベルゼルグ王の承諾は得ております

 

それに殿下の親切心のおかげでベルゼルグ王国は救われるというのに、何故ゆえシンフォニア殿は否定されるので」

 

「何が親切心だ!!

 

ただ此方が弱っている所を漬け込んでいるだけではないか!!!」

 

 

「ハハハ!人聞きの悪い

 

 

まぁ仮にですが、シンフォニア殿が今仰られた通りだとして

 

 

それは魔王軍にヤられ王都を失った、アナタ方ベルゼルグ王国の自己責任でしょ」

 

「うっ……」

 

「今の国勢でレヴィ様の御誘いを断れば、ベルゼルグ王国は内部分裂してしまうのではないでしょうか?」

 

「うっ………うぅ……」

 

「ただの付き人であるアナタがとやかく言った所で変わりはありません、ベルゼルグとエルロード両国の王が決定したのですから

 

ベルゼルグ王とジャスティス様は、前線基地が魔王軍に襲来され応援に向かわれたので式には出られないとの事

 

なのでシンフォニア殿とコールスロー殿にはお二方の代わりに出席をお願い致します」

 

「わ……分かりました」

 

「では此方に、我が国が雇った世界一の名馬と世界一の御者を乗せた黄金の馬車を待機させて置きます

 

この世界一の名馬ならば一週間も掛からずに首都エルロードに到着すると思いますので、なるべく早くアイリス王女をレヴィ様の元にお連れくださいませ

 

では私はコレで」

 

 

「あ……ありがとうございました」

 

「くっ………くそ………成金バカ王子が」

 

 

『……………………アイリス』

 

 





next story  この素晴らしい王女に結婚の通達を

ルナさん(正確にはゲットしたのはロケット団)がゲットしたのはブロロロームです、やはり社会人なら車が欲しいですよね

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