この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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今まで一番短い話になったかも


この素晴らしい王女に結婚の通達を

 

<カズマの屋敷 深夜>

 

この屋敷には今、複数の人間とポケモン達が暮らしているが

 

実は人間とポケモン以外にも住んでいる存在が居たのである

 

 

『アンナ、来たロトよ』

 

『アンナさん~どこ?』

 

《ここだよロトム、バルスリン》

 

この屋敷の最初の持ち主であった貴族と雇っていたメイドとの間に産まれ、その出自故に邪魔者扱いされ親の愛を貰う事無く幼くしてこの世を去った少女の幽霊アンナである

 

『あっ、今日はリビングなのね』

 

《うん

 

あれ? イブとユキメノコは?》

 

 

『イブは熟睡、ユキメノコは店主ウィズが帰って来たからお家に帰ったロト』

 

《残念、イブやユキメノコのお話も聞きたかったな》

 

『明日会ったらアンナさんが会いたがってるって言っておくね』

 

《うん!

 

それじゃ今日はどっちがお話してくれるの?

 

それともバルスリンの中の人?》

 

『中の人?』

 

 

[アンナちゃん、あまり私の事は言っちゃダメよ]

 

《そうだった……何でもないよロトム》

 

『そうロトか……じゃあ今夜はアチシがお話するロト』

 

幽霊少女アンナを見る事が出来るのは女神のアクアだけであったが、今ではゴーストタイプのロトムとバルスリンや氷の女王様

 

そのアクアの影響で神の力を徐々に手に入れてきているイブ、そしてバルスリンの中に居る元女神のウォルバクと数が多くなり

 

好奇心旺盛な彼女にとってアクアやポケモン達の話す異世界の話は刺激的であり、時たま深夜にお話し会を開いていたのであった

 

《今日はどんなお話なのかな~楽しみ♪》

 

『今日話すのは、アチシの故郷のシンオウ地方の人やポケモンなら皆知ってる昔話ロト』

 

『どんなお話?』

 

『オホン、ではユキ姫様と

ともっこ

 

始まり始まりロト~』

 

 

 

 

 

 

 

 

今から数千年前

 

雪の国と呼ばれる、1年中ずっと雪が降り続けている大国がありました

 

 

その国には多くの人間達が暮らしていましたがポケモンは居ません

 

 

まだモンスターボールは存在せず、更には遠い国でポケモンを使った戦争が行われ多くの命が散っているのを知った雪の国の殿様や役人達は

 

ポケモンを野蛮で恐ろしい生き物と意味嫌い、決して関わらない様に過ごす事を民達に言い聞かせて来たのです

 

元々民達は役人に言われずともポケモンの事を恐ろしい生き物と判断しており、国の中にポケモンが入って来た時にはクワや斧を手に取り血走った目で攻撃を行い役人達は銃でポケモンの命を躊躇いもなく奪いました

 

 

しかし民の中にはポケモンの事を野蛮な生き物とは思わず、むしろ人間にとって友と呼べる友好的な存在だと考える者達も居たのです

 

しかしいくら説得しても殿様や他の民達は認める事なく、ポケモンを恐怖の象徴として恐れていました

 

そんな時ある人間が妙案を思い付いたのです

 

雪の国では、亡くなった者達が豊作の秋を楽しむ為に死後の国から1日だけ帰って来るという伝説があり

 

その1日をお化け祭と命名し、国中がお祭りで盛り上がっていました

 

しかし騒ぎ過ぎると現世に帰って来た死者達が怒り魂を抜き取られてしまうので、それを防ぐ為に自分達も死者であると帰って来た死者達に思わせる為、人間達は皆多種多様な仮面を被り幽霊の様な白い布を被り1日を過ごすのです

 

それを利用し、仲良くなったポケモン達に白い布を被せ仮面を付ける事で他の民や役人達から人間だと錯覚させよう

 

その案を思い付いたのは雪の国のお姫様……名はユキ姫、雪の様に白く美しい肌をした娘に母である奥方様は国の名を付けたのです

 

ユキ姫と妹のヒョウガ姫は幼い頃からポケモンに興味があり、時々両親や部下達に隠れ国の外に姉妹で向かいポケモンと遊んでいましたが

 

しかし中々ポケモン達と会えない生活に不満を感じていました

 

そんな時ヒョウガ姫が風邪を引き、ユキ姫はとあるポケモンと仲良くなった事を妹に伝えようとしましたが

 

母や部下達が寝ずの看病をしており話す事が出来なかったのです

 

 

そこでユキ姫はお化け祭にポケモンを連れて来て、祭を楽しむがてら妹に会わせて上げようとしました

 

祭の当日にポケモンを連れて来る事をヒョウガ姫に伝えたユキ姫は、国の外で待っていた3匹のポケモン達に会いに行き仮面と白い布を渡し正体を隠させ、妹に会わせポケモン達と祭を楽しむ平和な1日を過ごすはずだったのです

 

 

だが

 

その日のお化け祭にて、雪の国の宝である氷の涙と呼ばれる宝石が城から盗まてしまいました

 

しかも緑色の仮面を被った小柄な盗人は、氷の涙だけでなくユキ姫までも拐い山に逃げ込みました

 

役人や民達は姫や宝を守る為、必死に盗人を追いかけますが盗人の足は早く見失ってしまいましたが

 

巨大な地震が起きると少女の叫び声が聞こえ

 

もしやユキ姫ではと全員が声のする方に向かうと、地震の影響でお化け祭の象徴と呼べる全長50メートルはある巨大な雪像が倒れており

 

倒れた雪像の周りで、犬 鳥 猿の3匹のポケモンと

 

 

 

片手で氷の涙を持ち、反対の手でこん棒を振り回す小柄な盗人……いえ

 

 

仮面が外れ恐ろしい素顔を晒した鬼が戦っていました

 

 

 

戦いの最中、猿のポケモンが役人や民達に気付き犬と鳥に何やら合図を送ると

 

犬のポケモンは鬼を押さえ付け、その隙に鳥のポケモンが鬼の手から氷の涙を奪いとり役人達の元に向かおうとしました

 

しかし鬼は凄まじい力で犬と猿を鳥に向かい投げ飛ばし、再び氷の涙を奪い返すと再び仮面を被ります

 

しかし緑色の仮面ではなく今度は黒い仮面です、まるで岩で作られたかの様なゴツゴツした仮面を被った瞬間

 

その仮面が段々と巨大化し、更には鬼の体が役人や民達が目を反らす程に輝き始め

 

同じく巨大化したこん棒で3匹のポケモンを何度も何度も叩き、最後には地面の遥か底に叩き落としたのです

 

 

鬼の凶暴さに恐れを懐いた役人や民達が腰を抜かしている間に、鬼は氷の涙を持って何処か遠くへと逃げて行きました

 

 

その後我に返った役人や民達は、宝を取り返し拐った姫の居所を聞こうと鬼を追いかけようとしましたが

 

鬼とポケモン達が戦っていた近くの雪が異様な程に赤く染まっている事に気付いた時

 

 

皆、先ほどの少女の悲鳴を思い出しました

 

 

嫌な予感が過り、赤く染まる雪を掘り返してみると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔が無惨にも潰れた小柄の人間が現れたのです

 

 

 

背丈や着ている着物や、赤く染まっていない部分の肌が雪の様に美しい白である事から

 

 

その人間はユキ姫である事が分かり

 

先ほどの鬼が抵抗する姫に苛立ち、こん棒で殴り付け埋めたのか

 

それとも倒れた雪像に押し潰されてしまったか

 

どちらにせよ幼い姫の命が無惨にも奪われてしまった事に雪の国は深い悲しみに包まれ、その事で奥方様のツララ様は病を拗らせ娘の後を追う事に

 

 

残された殿様は拐われたユキ姫を助ける為に鬼と戦い、国の宝を取り戻そうとする3匹のポケモン達の話を現場に居た者達

 

そして残されたもう1人の娘ヒョウガから、姉のユキ姫がお化け祭にポケモンを連れて来ると言っていた事を聞かされ

 

その3匹は娘と仲良くなったポケモン達で、娘の為に命を掛けて戦ってくれた恩人であるいう事に気付き

 

ポケモンは野蛮な生き物ではなく勇敢で賢く、人間にとって友と呼べる存在だと力説する民を思い出し

 

3匹への感謝を称え他のポケモン達を国に招き、ポケモンと共存する事を民達に告げたのです

 

 

そして切っ掛けを産み出した3匹のポケモン達を親しみを込めてこう呼ぶ事に

 

 

 

 

人間とポケモンが友になる架け橋を作った英雄

 

 

 

ともっこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ともっこ………マシマシラとキチキギスにイイネイヌは、人間とポケモンが友達になる架け橋を作った英雄達なんだロト』

 

《凄いねその3人、悪い鬼と戦ってお姫様を助けようとするなんて本当に英雄だね》

 

『その通りロト、もしともっこ達が生きていたらアチシはサインが欲しいロト

 

そして額縁に飾るロト♪』

 

《私も欲しい》

 

『でも人間とポケモンの関係は良くなったけど、ともっこさん達もユキ姫さんも可哀想………せっかくお化け祭りを楽しもうとしていたのに死んじゃうなんて』

 

[そうね、結局氷の涙は鬼の手に渡り逃げられたようだし]

 

《………ねえロトム、ロトム達の世界のあの世でユキ姫様と ともっこ達は会えた?

 

私……会ってて欲しい》

 

『うーん………アチシは死んだ事がないから分からないロト

 

 

 

 

 

 

 

でも』

 

バタン

 

突然玄関のドアが開かれる

 

 

『ロト?』

 

『バケ?』

 

[あら? こんな時間に誰かしら?]

 

《アイリスお姉ちゃんと一緒に来たお姉ちゃん達とティアラちゃんのお兄ちゃんだよ

 

 

じゃあね皆、またお話しましょ》

 

 

 

 

 

 

 

「むっ?

 

ロトム殿にバルスリン殿……何故此処に?」

 

『バルスリンとお話をしてたんだロト、それよりエクレさん達こそどうしたんだロト?

 

こんな遅くに』

 

 

「実はアリス……いえ、アイリス様に緊急の話がありまして」

 

『すまないがロトム、バルスリン

 

みな……めぐみんの妹は流石に時間が時間だそのままで良い、彼女以外の みなを起こすのを手伝ってくれ』

 

『わ……分かったロト』

『バケチャ』

 

[3人とも随分と気落ちしているわね………何が合ったのかしら?]

 

 

<数分後>

 

『カポポ♪』

「留守番ご苦労様だったなフェンサー」

 

『……カボ……カンボ……カァァボ~』

 

「ゴメンねポッケちゃん起こしちゃって……」

 

 

「あんなぁ……今3時だぞ、昔の俺ならまだしも普通の人間は特に寝てるんだ

 

普通話があるとしても明日の朝にするとか気使うもんじゃねえのか」

 

「あれ……カズマ……顔色が悪いですね……ふわぁ~」

 

『めぐみんそっちはオーティスロト!』

 

「…………ウトウト」

 

「………ふわぁ~」

 

「ホレ見ろ全員が眠気眼になってるだろ」

 

「緊急の話なんだ、皆には本当にすまないと思っている………というカズマ殿もなっているぞ

 

そっちは私でなく壁だ」

 

パン パン

 

「それでエクレ殿

 

深夜にこめっことイッカネズミファミリー以外を呼び、一体何の話だろうが?」

 

 

皆が眠い眼を擦り欠伸をしているが

 

 

「国境で何が合ったの」

 

 

アイリスだけは真剣な眼差しでクレア達を見つめる

 

 

 

「兵に命じて我々を呼び出したのは、エルロード王国の大臣でした」

 

「……………そう」

 

 

 

「エルロード……?」

 

「ベルゼルグ王国の隣国だ、何故隣国の大臣がエクレ殿達を?」

 

 

「………………王子のエルロード・レヴィ様の言伝てを伝えに来られたのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3週間後エルロード王国の首都エルロードにて、自分とアイリス様が結婚するのでアイリス様をエルロードに連れて来いと」

 

 

「………………………………………はい?」

 

アイリス以外の者達が皆同じ反応を見せる

 

 

 

 

 

『ナマァァ!? ナマナマナンケマァァ!!!』

 

「ンゴゴゴゴ!?」

 

『カンボォ!!』

 

「ダメよナマケロ!!」

 

どういう事だとナマケロがレインの首根っこを掴み激しく揺らす

 

 

 

「……結婚……アリスが………アイリスが………アイリスが…………ケ……ケケケ……」

 

「カズマしっかり!?」

 

泡を吹き倒れ掛かるカズマをサトシが受け止める

 

 

 

「どういう事だクレア殿?

 

確かにレヴィ王子は以前からアイリス様に好意を持たれていたが、いきなり3週間後に結婚などイキナリ過ぎる」

 

「というかアイリスは結婚する事を知らされてないですよね、王族同士の結婚だというのに片方が勝手に結婚する事を決めた事など無効になるに決まってるじゃないですか」

 

 

『残念ながら既にアイリス王女の父上である国王と、レヴィという王子の父の国王も結婚に同意との事だ』

 

 

「何故だ!?

 

ベルゼルグ国王様はアイリス様をとても可愛がられているんだぞ、なのに何故あっさり結婚を認めるのだ!?」

 

 

「あっさり認めてなどいません………………国王様にとっても苦渋の選択なのです」

 

 

「いや意味わかんねぇよ………可愛いがってる娘を他国の嫁に出す理由って何だよ!?」

 

「……………」

 

後ろめたそうにするレインの代わりにクレアが口を開く

 

 

 

 

 

 

 

「お金です」

 

「お金…………お金が欲しいから王様はアイリスを他の国に渡すって事ですか!!!!」

 

『ピィカァチュ!!!』

 

 

「幻滅しました、自分の暮らしている国の王がそんな守銭奴だったとは!!!」

 

「よし相棒、今から王様ん所に殴り込みに行くぞ

 

可愛い妹の為なら国家的大犯罪者になっても後悔なんかしねぇ!!!!」

 

『ナマァァ!!ナマナマァ!!!』

 

 

「ちょ!? 止めてよ!!

 

カズマとナマケロだけの問題じゃないわ、アタシ達にまで火の粉が掛かるから止めてちょうだい!!!!

 

嫌よ国中を敵に回すなんて!!!」

 

『アシマリマ、アゥアゥオシャ!!!』

 

「げぇ!? イブまで行くつもりなの!?」

 

 

 

「…………まさか」

『リオリオ?』

 

「クレア殿……レイン殿………私はベルゼルグ国王様が目先の金に釣られ娘を差し出す御方だとは思えません、あの御方は立派な名君です

 

だからこそ我々ダスティネス家は命を掛けてでも御守りする事を誓ったのですから

 

 

そんな国王様が、アイリス様をエルロードに渡してでも金を欲しがる理由は……………もしや先月のダークライによって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金庫が無くなったのでは」

 

 

「………はい、王宮が破壊された際に国家予算の5割が入っていた金庫が中身ごと消滅していたのです」

 

「やはり……」

 

 

 

 

「………HEYロトム、国家予算って何?」

 

『国民の生活や国の発展に使われるお金の事ロト』

 

 

「ちょっと待ってください!?

 

国家予算の半分が無くなったって国の一大危機じゃないですか!!!!」

 

「そうなの?」

 

「今ロトムが言っていましたが、国家予算は国が我々国民の為に使われるお金なんですよ!!

 

その半分が無くなったんですよヤバいじゃないですか!!!」

 

 

「………………………半分残ってるなら大丈夫なんじゃないの?」

 

『ピカァ………』

「イラッ!!

 

子供のお小遣いが無くなったレベルじゃないんですよ!!!!

 

今ゆんゆんや私の家族が王都を復旧作業していますが、それらの対価として払うお金が無いんですよ!!

 

他にも王都に住んでいた人達がホテルや宿に泊まっている宿泊代も払えませんし、物価の値段が異様に高くなったりなど我々の生活が苦しくなります

 

というか国家予算は我々が税で払っているお金、ソレをモンスターの攻撃で消滅したなんてベルゼルグ王国の人間が知ったら

 

 

アイリス達王族に対して反乱を起こすレベルにヤバい事なんですよ!!!」

 

 

「反乱!?」

 

 

「な……なのでめぐみん様、深夜とはいえあまり大きな声では言わないでください」

 

 

「ムググ!!」

 

 

「もう半分は大丈夫なのか?」

 

「もう半分は国王様とジャスティス様が前線基地にしている場所に隠されている

 

王族でしか決して開けられぬ様に金庫の強度と共にアークウィザード10000人の魔力を込めて強化された厳重なロック機能、絶対に盗まれる事も…ましてや破壊される事など……絶対になかった筈なのに」

 

 

「まさか………その失った国家予算を出してやるから、アイリスさんと結婚させろって事ですか…?」

 

 

『…………その通りだ』

 

 

 

 

 

 

「覚悟は出来ていました」

 

「アイリス?」

 

「その様な大金を一括で用意出来るのはエルロード王国だけ………レヴィ王子がワタクシに好意を持たれているのも知っていましたし、必ずやお金を渡す代わりにワタクシとの結婚を要求するだろうと」

 

 

「アイリス様………もしやカズマ様達のお屋敷に雲隠れしようと言ったのは、思い出作りの為なのでは」

 

「えぇ……他国に嫁げばワタクシは2度とベルゼルグ王国には帰って来れなくなるもの、だから最後にお兄様やサトシ達と一緒に過ごしたかった

 

クレアとレインにワタクシとあまり関わらない様に言ったのも、ワタクシが居ない生活に慣れて欲しかったの………特にクレアはワタクシに対して過保護だったから」

 

「アイリス様……」

 

「2人にトレーナーになって欲しかったのも、ワタクシの代わりにオーティスとティアラを任したいから」

 

『ティア?』

 

「なんで!?

 

他の国の王女様になってもティアラとオーティスと一緒に居られる筈でしょ」

 

 

「残念だがそれは難しいと思う」

 

『ダクネス……何故そんなハッキリ言えるロト』

 

 

「エルロード王国は古来からドラゴンを異様に恐れているんだ」

 

「何でだ?

 

いや確かにドラゴンが強くて怖いイメージあるけどよ」

 

『ティアティ、ティアラティ?』

 

「そんな事ないぞお前は可愛いドラゴンだ、でもポケモンのドラゴンと違って普通のドラゴンは恐ろしい生き物なんだよ」

 

『ティアティ!?』

 

怖がるティアラがアイリスの元に近付く

 

「話を戻すが、エルロードが所有している金鉱山の1つを根城にしている黄金竜という名の通り全身が黄金の様に輝く金色のドラゴンが居るのだが

 

このドラゴンが異様な程に強く、討伐に向かった騎士や冒険者達は全員生きては帰って来なかったそうだ」

 

「予想通りのヤバいドラゴンだな……」

 

「そいつが何千年もの間、君臨し続けているせいでエルロードの人間はドラゴンという種族に対し恐怖感を抱いているんだ

 

だからティアラやオーティスの事を受け入れてはくれないと思う」

 

「えぇ……だからティアラ、オーティス

 

コレからはクレアとレインの元に居てちょうだい」

 

『ティアティ?』

 

『………………アイリス王女がそう臨むならば、我々は受け入れるしかあるまい』

 

 

 

 

「………………ねぇカズマ、前のダクネスの時みたいに」

 

「金払って結婚を無しにしようってか?」

 

「うん、今は俺達もお金に厳しいけど………またバニルさんに色んなアイデア買って貰ったりクエストを沢山受けようよ!!

 

このままじゃアイリスが……ティアラやオーティスだって」

 

「………………………俺だってそうしてぇよ………だがな

 

クレア、無くなった金ってのはいくらなんだ」

 

 

「…………………66兆エリスだ」

 

『ピカァァ!?』

『ロトォォ!?』

 

「ろ……ろろろ……66兆ぅぅぅ!?」

『アシ……………マリマァ……』

 

 

「やっぱそんぐらいするわな……国の金だもんよ…………くそっ」

 

 

「え……えっと………66兆ってど……どれぐらいの金額なの?」

 

『1兆が1億の1万倍ロト、だから1億エリスの入った袋を66万個用意するロト』

 

 

「…………………………そんなにするの!?」

 

「そ……そんな大金、エルロードって国は出せるんですか!?」

 

「出せます、エルロード王国は世界一の大富豪の国ですから

 

特に首都エルロードは黄金鄕と呼ばれていて、66兆エリスならレヴィ王子ならば軽い買い物感覚で出せる筈です」

 

 

「66兆が………軽い買い物………頭痛くなって来た」

『フォクフォク……』

 

 

「皆様、今までありがとうございました

 

ララティーナ達と一緒に子供達と交流が出来たり、クレアとレインの元にフェンサーやポッケという凄く頼りになるポケモン達が来てくれた事も

 

ハロウィンというお祭りを楽しみポケモンバトルの大会に色んなクエストを受けたり、あのデストロイヤーと戦ったり買い物をしたり色んなご飯を食べたり

 

アクセルの皆様と親しくなれて、とても充実した毎日を過ごさせて戴き本当にありがとうございました♪」

 

 

「アイリス………」

『ナマナマ……』

 

 

「そんな顔しないでください……大丈夫ですよ

 

このスマホがあればエルロードに居ても皆さんとお話が出来ますので、寂しくなどありませんわ♪

 

 

レイン、エルロードにはどうやって行けば良いの?」

 

「国境前に馬車を待機させて居るので、それに乗って来て欲しいと

 

国境をテレポート先に登録しましたので、直ぐに行けます」

 

「なら明日の朝に参りましょう」

 

「………………かしこまりました」

 

「オーティス、今夜は3人一緒に寝ましょう」

 

『分かった……』

 

『……………………ティ………ティア』

 

「ティアラ?」

 

『ティアティィ!!!!』

パシュン

 

「ティアラ!?」

 

泣きながらボールの中に戻って行く

 

『気持ちの整理が出来ていないんだ……致し方ない、私も……………少し風に当たりたい

 

先に寝ていてくれ、スマナイがティアラはボール越しで一緒に寝かせてあげてくれないか』

 

「……………えぇ

 

 

では皆様、お休みなさいませ」

 

ティアラのボールを持ちながら自身の部屋に向かうアイリスを、皆悲しそうに見送り終えると

 

 

 

 

「カズマ殿……アナタ方に頼みがあります」

 

突然クレアがカズマ達に話を話を振る

 

 

「何ですか?」

 

「おい…………まさかと思うが、俺らにアイリスの結婚式ブッ壊せとか言わねえよな」

 

「出来れば私と共にそうして欲しい………お前もナマケロも私と同じくアイリス様の結婚を良くは思わんだろ」

 

「クレア様!?」

 

「当たり前だ、可愛い妹を金の為に他国に嫁がせるなんて死んでもゴメンだね」

 

『ナマナァ!!! ナマケナンマ!!』

 

「カズマ様まで!?

 

いけません!いけません!!

 

ダスティネス卿とアルダープ様との結婚式と違い、王族同士の結婚を妨害だなんてしたらベルゼルグとエルロードで戦争が起きます!!」

 

「分かっている!!

 

だから出来ればと言っただろ、あの成金バカ王子の誘いを断ればベルゼルグ王国で内乱が起きるんだ……そんな事をアイリス様や国王様が望まれる訳がないぐらい分かっている」

 

「そ……そうでしたか

 

(クレア様ならソレでも結婚式を壊しそうなんですよ!!)」

 

「大体エルロードは金に物を言わせ冒険者や他国の兵を雇っているだけで、軍事力では我々より遥かに劣っているんだぞ

 

戦争になれば余裕で勝てる相手に恐れを懐くな」

 

「そ……そうですね………」

 

 

 

「ねぇダクネス、クレアさんってエルロードって国の王子様のこと嫌いなの?

 

他国の王子様の事をバカ呼ばわりするなんて普通じゃあり得ないわよ」

 

「前に1度だけ王都でお会いした会った事があるが、アイリス様と同い年とは思えないほど口が悪い御方だった………はぁ……はぁ……あの時は

 

ベルゼルグ王国はこんなノーコンを懐刀にしているのかと、冷ややかな目で罵倒を戴いたものだ♪」

 

「………………そう」

 

「あっ...…ま…まぁレヴィ王子の年齢を考えれば普通かもしれないが、王族である以上は気品がなければならないからな」

 

 

 

「それで我々に頼みたい事とは何なのですか、私としてはエルロードにケンカを売るなら喜んで手伝いますよ

 

短い間とはいえアイリスとは同じ釜の飯を食った仲間ですから」

 

「ですからケンカ売ってはダメなのです!!

 

他国へのベルゼルグ王国の印象がダダ下がりになってしまいます!!」

 

 

「えぇい先から聞いていれば、クレアと違ってアナタも付き人なのにアイリスをこのまま他国に売り渡して良いんですか!?」

 

 

「い………良いわけないじゃないですかぁぁぁ!!!!!!

 

私だって権力やお金があればアイリス様の結婚を反対したいですよ!!!!!!!!!!」

 

「ぐぉぉぉ!?」

 

『カンボォカボ♪』

 

 

「お……落ち着けレイン……流石に時間を考えろ」

 

 

「………あっ!?」

 

 

(ダクネスとルカリオと同じで、マジでポケモンとトレーナーって似てくんだな………)

 

 

「おホン………私は結婚式を台無しにはしない、だが結婚は中止させたいんだ」

 

「ねぇアナタも寝ぼけてるんじゃない、何だか小○構文みたいな事言ってるわよ」

 

「思ったけど今は言うな………」

 

『クレア殿、何か策はあるのか?』

 

 

「ある……………とんでもない大博打の方法が」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<次の日の早朝>

 

(結局ティアラは1度もボールから出て来ず、オーティスも戻って来なかった

 

 

 

当然だわ、いきなり違うトレーナーのポケモンになって何て言われたら………嫌われて当然だわ………ゴメンなさい……2人とも)

 

あのあと眠る事が出来ず、ずっと起きていたアイリスはティアラのボールに向かい謝罪する

 

 

コンコン

 

 

「アイリス様、起きていますか?」

 

 

「えぇ……ちょっと待ってねレイン、今から着替えるわ」

 

「分かりました、屋敷の外でお待ちしています」

 

「分かったわ………それとレイン、ワタクシの事でムキになってくれて……ありがとう」

 

「聞いてたんですか!?」

 

 

「あんなに怒鳴ったら聞こえるわよ♪」

 

 

こうして着替えを終え、部屋の戸を開ける

 

 

(この時間では皆さんまだ眠られていますね

 

 

 

本当は朝も見送って欲しかったけど………沢山の楽しい思い出を頂いたんですから、コレ以上のワガママはダメね

 

ティアラのボールはクレアかレインに渡して)

 

ガタン

 

こうして付き人達が待っている玄関のドアを開けると

 

 

「お早うアイリス」

 

『ナマナァン』

 

『ピィカァピ』

 

 

「サトシ………皆さんも」

 

 

「ふわぁぁ~まだ眠い」

 

『アシィィ~』

『ピィ~♪』

 

「すやぁ~すやぁ~」

 

「こめっこ起きるのです」

 

「すやぁ~すやぁ~」

 

『『『『チュゥ~チュゥ~』』』』

『スゥ~スゥ~』

 

 

「イッカネズミファミリーとちょむすけもまだ寝てるわね……」

 

『フォクマフォ』

 

 

「お見送りをしてくれるのですね……ありがとう♪」

 

「お見送りじゃねえぞ、俺らもエルロードに行くんだ」

 

 

「……………えっ?」

 

「アイリス様とレヴィ王子の式ならば厳重なる警護が必要なはず

 

エルロードの兵達ではアテになりませんし、金で冒険者や他国の兵を雇っているでしょうが余所者は信用なりません

 

なのでダスティネス卿や皆様に警護として来て貰おうかと」

 

「エルロードに向かう迄の警護も必要ですしね」

 

 

「アイリス様、残りの三週間必ずや御守り致します♪」

 

『リィオリ、ルッカ』

 

 

「ララティーナ………」

 

 

『なので昨夜は一緒に寝るのを止めさせて貰った』

 

「オーティスも……来てくれるの?」

 

『当たり前ではないか、私はお前のポケモンだ』

 

「でもエルロードでは」

 

『忘れたか』

 

パシュン

 

『私達にはコレがある』

 

青髪の人間の姿へと姿を変える

 

 

『ティアラ出て来るんだ、まだアイリスと一緒に居られる……その為にも人間の姿に代わるんだ』

 

パァン

 

『………………ティア』

 

『さぁ変身だ』

 

『ティアティ!

 

 

 

!!!』

 

ティアラも幼い赤髪の人間の姿へと姿を変え、アイリスの元に向かい

 

 

『♪♪♪』

 

彼女の手を必死に掴んで離さない

 

 

「………分かったわ、皆さん警護をよろしくお願いいたします」

 

「おう任しときな」

 

「……………カズマ殿……頼んだぞ」

 

「へいへい

 

可愛い妹の為だ、そっちも頑張らせて戴きますぜ」

 

『ナマナマナン』

 

「では皆さん出発しますね」

 

 

レインのテレポートにより一同はベルゼルグ王国とエルロード王国の国境付近に向かう

 

 

 

 

<国境>

 

 

「アレがエルロードの馬車ね」

 

「だろうな」

 

「うん……凄く分かりやすい」

 

『ピカピカ』

 

 

国境に到着した一同は、エルロード王国が残した世界一の馬と世界一の御者が乗る馬車を直ぐに見付ける事が出来た

 

国境にはベルゼルグ王国の馬車も複数あり、一見すればどれがエルロード王国の馬車かは分からないものだが

 

 

キラキラキラァン

 

 

「本当に全部金ピカですよ……悪趣味ですね」

 

[目が痛くなるわね]

 

台や被せている布や馬を繋ぐ紐や車輪、そして中に置いてある積み荷

 

そしてそして御者の服装

 

 

極めつけは馬の肌色と、全てが金色に統一されいる黄金の馬車であった

 

 

「プゥ~クスクスwww

 

こんな金色のペンキ塗りまくるとか、悪趣味通り越してバカのやる事よ

 

プゥ~クスクスwww」

 

『レーダーで確認した所、これ全部ペンキじゃなくて本物の金ロト」

 

「本物の金!?」

 

「マジかよ!?」

 

 

「…………………ちょっと削ってもバレないわよね」

 

『アシマリマ!?』

 

「止めてくれアクア……恥ずかしい」

 

 

「エルロードは金持ちである事を他国に見せ付ける為に、レヴィ王子が王国にある馬車を全てコレに統一したそうです………一台2000億エリスで」

 

「2000億ぅぅ!?」

『マフォォォ!?』

 

「…………本当にバカ王子だ」

『カポポ……』

 

 

 

「お待ちしていましたアイリス様、どうぞお乗りください」

 

「わ……分かりました」

 

歯が全て金歯の御者の案内でアイリスが乗車すると

 

 

「ええと、お付きの方は2名と聞きましたが」

 

 

「皆さんは我々を警護してくれる冒険者達です」

 

 

「そうですか……しかしモンスターは」

 

「問題ない、この子達は人に迷惑を掛ける子達ではない」

 

『カンポォ♪』

 

喜ぶフェンサーと違い

 

『…………………』

 

最近ケチャップを求めたせいで、サトコという人間に迷惑を掛けたエレキテルネズミにソックリなポケモンが罰の悪そうな顔を浮かべる

 

 

 

「わ……分かりました、まぁもし何か会ってもあの人達が助けてくれるんで構いませんよ」

 

 

「あの人達?」

 

 

「エルロード側にも馬車が3台待機して居ましてね、その中にジークパンクっていうエルロードの中でも凄腕の冒険者が集まる街での精鋭が乗って皆さんを警護するんですよ

 

だからお付きのモンスター達を暴れさせない方が良いですよ、危険分子として倒されるかもしれませんから」

 

「ポッケちゃんは危険分子なんかじゃ」

「前の我々も似たような事を言っていたんだ、言わせておけ」

 

こうして馬車に乗り、いざ首都エルロードに

 

<30分後>

 

 

「おい貴様、何故出発しない」

 

向かわずベルゼルグ王国の国境で止まっていた

 

 

「あぁそれが、先言ったジークパンクの冒険者達がまだ来てないみたいで……寝坊ですかね」

 

「なら置いて行け、王族からの依頼を寝坊ですっぽかす奴らに警護など任せられん」

 

「いやいや……ちょっと待ってください、流石に彼ら抜きは危険です」

 

「おいアンタ、あんまコイツらの事をディスると無茶苦茶キレる奴が居るから止めとけ」

 

「いやそっちもあるけどね、今は伊勢エビが活発の時期だから危ないんだよ」

 

「伊勢エビが活発だと何が危ないんだよ?」

 

「………君冒険者だよね?

 

伊勢エビ知らないの?」

 

「知ってら、食った事はねえが無茶苦茶美味い海老だろ?」

 

 

「…………ベルゼルグ王国は大丈夫なんですか?」

 

「この者が常識知らずなだけだ」

 

「おい! 何だよ何だよ人を常識知らず扱いしやがって!!」

 

「カズマさん、この世界の伊勢エビはね食べてもマズいわ無駄に体が固いわ2メートルはあるわで倒すことも困難な危険モンスターなのよ」

 

(コレだから異世界は!!!)

 

 

「大丈夫ですよ御者様」

 

 

すると一番良い席に座るアイリスがニコやかに笑いながら口を開く

 

 

 

 

 

 

 

 

「アナタが世界一の御者で、馬が世界一ならば

 

 

この中に居る方々は世界一頼りになる冒険者パーティーです、なので他の警護は必要ありませんわ♪」

 

そんなアイリスの言葉に

 

 

「「「「「「ドヤァ」」」」」」

 

カズマパーティーはドヤ顔を御者に向ける

 

 

「わ………分かりました」

 

こうして今度こそエルロードに向けて出発を始める

 

 

 

 

『エルロードはどんな所かな………あぁ~早く新しい場所を爆破して花火にしたい♪』

 

[テロリストみたい事言っちゃダメよ………]

 

『美しいアヴァンギャルドな花火を見せてあげてるんだからテロじゃないわよ

 

 

ん? ロトムさんどうしたの?』

 

『暫く屋敷に帰れないから、こんな事ならアンナにキチンとオチを伝えれば良かったなって……次に話す時はアンナお話を忘れてそうロト』

 

『オチって…………昨日の昔話の?

 

英雄のポケモン達が、ともっこと呼ばれる様になったってオチを言ってたと思うけど』

 

『まだ続きがあるロト

 

 

こうしてともっこと呼ばれる様になった英雄のポケモン達ですが、ユキ姫と天国で再会する事は叶いませんでしたロト

 

何故なら』

 

 

 

何故なら雪の国では、両親よりも先に亡くなった子供は記憶を失くし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケモンに生まれ変わる伝説があるからです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<同時刻

 

エルロード王国 ジークパンク>

 

 

 

「くっ…………もっと支援魔法を掛けてくれ!!」

 

「分かった!! ハイパワード!!」

 

ムキッ ムキッ

 

対象者の筋力を増強させるパワードよりもレベルの高い支援魔法を受けた冒険者の体が筋肉で膨れ上がる

 

「うぉぉ!! 食らえぇぇ!!!!!」

 

 

バァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!

 

 

「お……斧が……止まっただと」

 

『おい人間!!

 

 

 

 

今の攻撃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イイネ!』( ´∀`)b

 

筋骨隆々となった冒険者が振りかざした斧を胸で受け止める犬が親指を上げる

 

「ち……ちくしょう………効いてねぇ」

 

『いや効いてるぜ、いくら俺の……ふん!!』

 

バキッ!!!

 

「んげっ!?」

 

『筋肉の壁が阻んだとはいえ流石に斧は痛いぜ』

 

刺さる斧を胸筋でバラバラにする

 

『良くも痛い目にあわせてくれたな!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがポケモンじゃなく自らの手で戦いを挑んで来た根性は実にワンダフル!!

 

イイネ』( ´∀`)b

 

 

「くそ………」

 

「頼む!! 仲間や街の女性達を解放してくれ!!」

 

 

 

『あらぁん大丈夫、聞きたい話を聞けばちゃんと元に戻すわよぉん』

 

「えぇ!? 嫌ぁ!!」

 

「アタシ達これからずっとアナタ様のシモベで居たいです~♪」

 

『キャァア!?

 

触ってんじゃないわよぉメス豚!!

 

アタシのこの美貌を触って良い女はツララ様だけなのよぉん!!!』

 

「あぁぁ!! もっと罵ってください♪」

 

「その美しい声で罵倒してぇ♪」

 

『お下品な事言ってんじゃないわよ!!』

 

 

「お前!! 良くも俺の仲間をそんなドMにしてくれたな!!!」

 

 

『アタシはただ魅了しただけよ、お下品な事言ってんのはこのメス豚が勝手に………まぁ♪』

 

「な……なんだ」

 

 

『アナタ……凄く可愛い顔してるわねぇん♥️

 

あぁぁん~♥️アタシのタイプだわぁん♥️

 

メロメロ♥️』

 

美しい姿と声をした鳥が若いソードマスターにウインクする

 

「魅了の魔法だ逃げろ!!」

 

「し……しまった!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ? な……何も起きないぞ」

 

 

 

『キィィィ!!!

 

どうしてなのぉぉ!!アタシの魅力は何で女にしか分かってくれないのよぉぉん!!!!!』

 

『ぞんれば、オンメェが付いてるからでねぇズラか?』

 

泣きわめく鳥に、鉢巻きをした訛りが強い猿が声を掛ける

 

 

『どこが付いてるのよ逆よ!!

 

悪運じゃないの!!!』

 

 

『運のごどじゃねえ、2づの玉の事ズラ』

 

『だからお下品な事言うんじゃないわよ!!!』

 

 

『おいお前ら、せっかく復活したってのに仲間割れしてる場合じゃねえだろ!!

 

 

 

 

 

 

 

だがお前らの腕前が鈍ってなくて嬉しいぜ、この素晴らしい再会に

 

イイネ』( ´∀`)b

 

 

『汗臭い筋肉を向けないでぇん!!』

 

 

『どうやら大方がだヅイダ様ズラ、人間達オラだちざオンメェらを攻撃しに来たんじゃねぇ

 

話ざ聞きに来ただけズラ』

 

 

「話?」

 

 

(くそ……こうなったらこの毒の矢で)

 

『だんがら落ぢ着ぐざ、そこの家の中に隠れ弓さ持っでる奴も弓と毒の矢ざ下ろすズラ』

 

 

(はぁ!?

 

何であの猿、俺が隠れてる事を……しかも俺の武器まで分かったんだ)

 

『早ぐ武器ざ捨てるズラ、オラだちに毒ざ効かねえ無駄な抵抗はよすズラ』

 

 

「わ………分かった」

 

 

『…………………どうやら、もうオラ達を狙っでる奴は居ねぇようだ

 

 

聞きてぇのはこの場所が何処だって事と、オンメェらは雪の国が何処にあるが知ってるか?』

 

 

「雪の国?」

 

 

「俺は知らない……」

 

 

「俺も……」

 

 

『ぞうが……ならこの場所は何処ズラ?』

 

 

 

「エ……エルロード王国だ」

 

 

 

『聞いた事ねぇぜ』

 

『アタシも』

 

『………………他の街ざ行くズラ、女どものメロメロざ解いてやれ』

 

『言われなくともやるわよぉん』

 

 

 

 

「あれ?」

 

「私達………何を?」

 

 

『はぁ………アタシはあんな可愛い男をシモベにしたいのにぃん、何で女だけなのよぉん』

 

『だからオンメェが玉ざ付いてるからズラ』

 

『レディに失礼よぉぉん!!!』

 

『落ち着け落ち着け、ほら行くぜ!!』

 

 

 

 

 

「何だったんだ………あのバカ強いモンスター達は」

 

 

 

 

 

『雪の国を知らねえとは、どうなってんだ』

 

『オラ達があの仮面の奴にヤラレ、眠りに付いでがら1000年以上は経ってる筈ズラ

 

もじがずるど、もう雪の国ざないかもしんねぇ』

 

『そうだとしても必ず王族の墓はあるはずよぉ、何とか場所を見つけてツララ様と坊っちゃんの墓参りをしたいわぁ!!

 

筋肉バカ、早く人間が居る場所探しなさい!!』

 

『今やってるじゃねえか

 

クンクン クンクン』

 

『待で』

 

『何だ?』

 

『そこの池がら巨大な奴が出でぐる、近づいだらオンメェ食われるズラ』

 

『マジか!?』

 

 

ザパァァァン!!

 

 

『キシャァァァ!!』

 

池から巨大な伊勢エビが飛び出す

 

『また見た事ないポケモンねぇん』

 

『おいお前、雪の国……もしくは雪の国が合った場所に行く方法を教えてくれねえか?』

 

『シャァァア!!!』

 

『おいおい、この辺のポケモンは気性が荒い奴しか居ねえのかよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが野性的でイイネ』( ´∀`)b

 

 

『話が通じねぇなら仕方ねぇズラ、オンメェら空に避難じろ』

 

 

『はいはい……』

 

パタパタ パタパタ

 

『もぉぉん、アンタもっと痩せなさいよぉ!!』

 

『俺から筋肉を奪うつもりか!?』

 

 

『キシャァァァ!!!』

 

『ヘンドロォウェェェーブ!!』

 

『キシ………キシャァァァ!!!!!!!!!!!』

 

 

猿が発生させた毒の波を食らい伊勢エビは毒に侵され悶え苦しむ

 

 

『キチチチィ♪

 

一撃なんて弱い子ねぇん、ほら筋肉バカ早く人間探しなさぁい!!』

 

『手応えが無ざずぎで、逆に可哀想になってきたズラ』

 

 

『クンクン………ワンダフル!?』

 

 

『人間の居る場所見つげだが?』

 

 

『違う………人間じゃねえ

 

 

コレは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時の盗人の臭いだ!!!』

 

 

『なに!?』

 

『あの仮面の奴!? 本当なのぉん!?』

 

『俺の鼻と筋肉が嘘付いた事あるか?』

 

『筋肉ざ知らんが嗅覚は嘘付いだ事ねぇズラ』

 

『何処に居るのぉん!?』

 

 

『クンクン クンクン

 

 

空から臭いやがる………飛んで移動してやがるぜ』

 

 

『…………オンメェら雪の国の場所探しは後回しにずる、マズはあの盗人に1000年前の御礼さ返してやるとするズラ』

 

『勿論よぉ、アタシの翼でズタズタに引き裂いてやるわぁん』

 

『御礼参りがてら、坊っちゃんの敵討ちって訳か

 

 

 

 

 

 

 

 

イイネ!!!!!!!』





next story この素晴らしい貧乏店主に迫る魔の手に吹雪を

最後の方に出て来た

訛りが強い猿はCV置鮎龍太郎さん

やたらイイネを押してくる犬はCV宮野真守さん

玉が2つ付いてるが心は乙女の鳥はCV石田彰さんで脳内再生よろしくお願いします

このCV陣を見てピンと来た人は、3匹が坊っちゃんと呼ぶ奴のCVも予想できるはず
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