この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

76 / 76

初のカズマパーティーが誰1人として登場しない話となりました


この素晴らしい貧乏店主に迫る魔の手に吹雪を

 

カズマパーティーとこめっこ達が、アイリス達と共にエルロード王国に出発した次の日

 

 

<アクセル ウィズ魔道具店>

 

販売してから飛ぶように売れたライターの人気も消え、ハロウィンが終わってからはスッカリ閑古鳥が鳴く店へと戻ったが

 

店主のウィズは今日も店内の掃除を怠らない

 

先ずは羽ハタキで上の棚をハタク

 

 

パタパタ

 

「…………………」

『…………………』

 

続いて箒で床掃除

 

サッサッ

 

「…………………あの」

『…………………』

 

続いて雑巾で床磨き

 

フキフキ

 

「ユキメノコさん、掃除の時だけで良いので離れて貰えないでしょうか」

『メンノォ……』

 

ウィズの腰に抱き付く氷の女王様だったが、彼女に離れる様に言われ寂しそうな表情を浮かべながらも言う事を聞く

 

 

「フッハハハハ!!

 

まるで親に甘える子供だな」

 

「前はこんな事なかったんですけど、やっぱり私が1ヶ月以上離れて居たからでしょうか?」

 

「その通りだ、貴様が帰ってないかと毎日毎日この店を覗きに来ていたようだからな」

 

「やっぱり……寂しい思いをさせちゃったんですね、なら暫くはこのままで良いですよ♪」

 

『メンノォ』

 

「貴様がソレで良いなら構わんが仕事に支障をきたすでないぞ、唯でさえ貴様は掃除中に逆に汚すという器用な事をやらかすのだからな」

 

「そんな事やりませんよ」

 

ガタガタ!!

 

「わぁぁ!?」

『メノォォ!?』

 

別の戸棚を羽ハタキでハタクと、商品に引っ掛かってしまい大量の品物が倒れ下敷きとなってしまう

 

 

「ほぅれ言った通りではないか、うむうむ……貧乏店主よ安心しろ傷は浅い

 

犠牲になったのは安物の商品だ」

 

「私達の体の心配もして欲しいです……」

 

「リッチーと雪女を相手に、品物の下敷きになった程度で心配する必要が何処にある」

 

ガタッ

 

「ん?

 

新聞は断っている筈だが」

 

店の郵便ポストに何かが入る音が聞こえ、商品の下敷きになるウィズと氷の女王様を無視しバニルはポストに向かう

 

 

「手紙か…………店主よ、貴様宛だ」

 

「私にですか……いたた……ユキメノコさん大丈夫ですか?」

 

『メノメン……』

 

「良かった♪

 

どなたからですか?」

 

「魔王からだ」

 

「まぁ魔王さんから……なんでしょ?」

 

「大方の予想は付く

 

我輩含めた幹部が5人に元幹部の高齢者エルフがヤラレた以上、新しい幹部を就任した知らせであろう」

 

「…………本当だ、新しい幹部さんの事が書いてます

 

良く分かりましたねバニルさん?」

 

 

「見通さんでも分かる、あの用心深く親バカの魔王の事だ

 

じゃじゃ馬娘の護衛を一刻も早く作りたく、今居る部下の中から繰り上げ新たな幹部にするだろうとな」

 

「じゃじゃ馬娘だなんて可哀想ですよ、マオさん凄く可愛い子じゃないですか」

 

「関わりがまだ短い貴様にとってはそうかもしれんが、オシメを変え寝るまで子守唄を歌わされていた我輩にとっては立派なじゃじゃ馬娘だ

 

そんな事より誰が昇格したのだ?

 

1人はスパイ活動に熱が入り過ぎて、エルロードの宰相にまで出世してしまったドッペルゲンガーだろうが」

 

「……………違うみたいですよ」

 

 

「なに?

 

(妙だな……我輩が見た未来では、奴は幹部となった日にあの冒険者の小僧達に正体を見破られ消滅する筈だが)」

 

 

「えっと、新しく入られたシンオウって方とお仲間2人が入ったようです

 

 

まぁ!

 

3人ともセレスディナさんと同じく人間なんですって」

 

 

「ほぉ………入隊して直ぐに幹部か

 

 

(我輩の見た未来が変わるとは………ただの人間ではないな其奴)」

 

 

「あら? もう1枚入ってますね?」

 

魔王からの手紙の下に、もう1枚手紙がありソレを広げる

 

 

「また私宛ですね…………えっ………えぇぇ!?」

 

『メノメノォ?』

 

「どうした?」

 

「あわ……あわわ………大変です!?」

 

「何がだ?」

 

「わ………私…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

求婚を申しこまれました!!!!」

 

 

「……………………はぁ?」

 

『メンノォ?』

 

顔面を真っ赤に染めたウィズが手紙をバニルや氷の女王様に見えるよう広げる

 

 

[俺の名はデューク、ウィズお前に会う為に遥か遠い地からやって来た

 

俺は数ヶ月前からお前の事を調べあげ、顔や名前に趣味やスリーサイズとお前に関わる事を全て知り尽くしお前の事だけを考えて暮らしている

 

そして時は来た、アクセルの墓場にてお前を待つ

 

そこで決着を付けよう……俺の全てをお前にぶつける、その店を他の店員に任せる準備をしておくが良い……もうその店にお前が戻る事はないのだからな]

 

「わわわ!私をそのままお嫁さんとして連れ帰るつもりですよその方!!!」

 

 

「…………貧乏店主よ、コレは求婚の誘いというよりも「どど…どうしましょう!?

 

私を愛してくれるのは嬉しいですが、会った事もない方にいきなり告白されるなんて!!!!」えぇい服を引っ張るでない!!!

 

嫌なら警察に通報すれば良いだけではないか、気持ち良いぐらいのストーカーだぞ」

 

「でもストーカー相手だと警察は動きにくいって聞いた事がありますし………それにその方が私の事を愛しているなら、不粋な事をする訳には」

 

『メェノメノ、メノーメェーメノメノ?』

 

「確かにストーカーはいけない事ですが、でも私なんかを好きになってくれた事は嬉しいんです」

 

 

『メェノメノ?

 

メノォ………メンノメェ、メェノ?』

 

「そうですね、先ずはどんな人かを確認してデュークさんの人となりを調べないと

 

バニルさん、私の未来を見てデュークさんがどの様な方か調べてくれないでしょうか?」

 

「我輩の能力を恋占いに使うつもりか………大体コレはどう見ても………いや………良かろう、行き遅れの貴様にそこまで惚れ込む男がどの様な者か確かに興味がある」

 

「ありがとうございます

 

 

 

というか私は行き遅れて何かいませんから!!!」

 

 

ウィズの苦情を無視し彼女を見つめるバニルだったが

 

「………………うーむ」

 

「どうでした?」

 

「今から数時間先……貴様がデュークとやらに会いに行く未来だけが何故か見通せん………もしかすると、そのデュークという男中々に腕の立つアークプリーストやもしれんな」

 

見通す悪魔バニルにとって神や女神は天敵な為、それらに対する信仰心が強いアークプリーストに対して能力が使えない事がある

 

「バニルさんが見通せないレベルのアークプリースト………そんな凄腕の方に求婚されるなんて………ポッ!」

 

『メッ!?』

 

段々と乙女の顔になっていく

 

「仕方ありません、こうなったら直接お会いしないと

 

着替えて来るのでバニルさんとユキメノコさんも外出の準備をお願いします」

 

 

「なぜ我輩達まで付いて行かねばならん」

 

「もし襲われそうになったら一緒にお説教して下さい、いくら私の事を好きになってくれても突然誰かを襲う様な事はしてはならないって教えてあげないと」

 

 

ウィズが店の奥に着替えに向かい、店内にてバニルと氷の女王様が立ち尽くす

 

 

『メノォ』

 

「何故ウィズさんはストーカー男にホの字になり、会いに行こう等と考えているの?

 

であろう」

 

『……………メノ』

 

見通されて不快な気持ちになるが、答えが気になるため頷き返す

 

 

「あ奴は人間時代、今とは正反対の男勝りで……そうだな

 

 

 

貴様の知り合いで言うなら、頭のおかしい紅魔の娘よりも狂犬な女だった」

 

『メェ!?』

 

「当然そんな性格では見た目が良くとも男は寄り付かん、唯一近付いた男は奴のパーティーメンバーだけだが

 

その男も残りのパーティーメンバーの女と恋に落ちたので、あ奴は恋愛経験0

 

それに見た目こそ若いが人間の年齢で計算すれば母親が嫁に出れるかを心配する歳、自分に求婚する男が現れれば飛び付くのは自然の流れだ」

 

『メノ………メンノメ』

 

「おっと後輩雪女よ、あ奴に余計な事を言うでないぞ

 

この手紙の送り主の元に、あ奴は行った方が良い」

 

『メッ? メノメンノォ?』

 

「デュークとやらの姿は見通せなかったが、店主の未来は見えた……決してあ奴を止めるでない」

 

『メッ………メノメンノ!』

 

何時になく真面目に話すバニルに分かったと頷き返す

 

 

 

<アクセルの墓地付近>

 

 

「どんな方でしょうか………ドキドキします」

 

貧乏なため服を買う事が出来ないので、クリーニング屋に特急で綺麗にして貰った何時もの衣装のまま頭にカチューシャを着け化粧をした姿で求婚相手が待っている墓地に向かう

 

「もし優しい方なら、デュークさんにもロザリーとブラッドを探すのを手伝って貰おうかしら」

 

『メッ?

 

メェノメ、メノメンノォ?』

 

 

「あっ………そう言えば言ってなかったですね、探偵さんに教えて貰った町に行って来たんですがロザリーもブラッドも行方不明になっていたんです」

 

『メェノ!?』

 

「その元仲間の夫婦を探す為に、今回やたらと帰るのが遅かったのだろう」

 

「はい……町の人達や警察の方々とアチコチ探したんですが見付ける事が出来なくて」

 

実はカズマ達がヒスイ村に行っている間に彼女が氷の女王様と出掛けていたのは、ブラッドとロザリー……ウィズの冒険者時代の仲間を探す為であった

 

2人が結婚したと冒険者時代の知り合いから聞き、結婚祝いをしたく氷の女王様と共に捜索に当たったが見付からず探偵を雇い居場所を探しており

 

その探偵から2人の住んでいる場所を知らされたのが、ゆんゆんの族長試練の前日であった

 

 

「冒険者は引退したと聞いたのに、何処に行ったのかしら2人とも」

 

「まぁ居なくなった者達の捜索よりも、貴様は先ず自分に降り掛かろうとする者の対応に励むが良い

 

 

居るぞ」

 

墓場に到着すると、黒いフードを被っている人物が墓場の中央に立つのが目に止まる

 

 

「あ……あの………デュークさんでしょうか?」

 

「……………来たか」

 

フードを下ろすと、女性の様な美しい顔をしているが喉仏があるため立派な男性がウィズを見つめる

 

 

「我が名はデューク、待っていたぞウィズ」

 

 

「お……お待たせしました」

 

 

「ほぉ………なるほど、どうりで我輩が見通せぬ訳だ

 

 

貴様………堕天使だな」

 

 

『メノメェ!?』

 

「堕天使!?」

 

 

「俺の正体に気付くとは、冒険者に殺られ何とか生き長らえたと言っても流石は見通す悪魔バニルといった所か」

 

「フッハハハハ!!

 

愚かな神々に見放され、我輩達悪魔にもなれない中途半端な生き物など見れば直ぐに分かる」

 

「見放されたのではない俺が見放したんだ、あんな奴らに顎で使われるのはウンザリだからな」

 

 

「ウムその気持ち分かるぞ、あの様な公害女神や下水の神達と同じ様な連中に従うのは心底嫌であろうな」

 

「何だ公害女神や下水の神とは?」

 

「あ……あの……デュークさんは本当に堕天使なんですか?」

 

「あぁ、自分で言うのも何だが天界に居た頃はそれなりにのエリート天使だったが

 

神や女神共のパシリにされる生活に苦情を言ってしまい堕天させられ、天界から追い出されてしまったがな」

 

バサッ

 

 

フードを脱ぐと、背から形こそ天使の羽だが漆黒の闇に染まった黒き羽が現れる

 

更にデュークの胸元には

 

 

「ほぉ……貴様魔王軍であったか」

 

 

「貴様が居なくなった後に入隊してな、魔王様からは幹部候補として期待されている

 

ひたすら若手を顎で使いまくり定時以降の残業に対し何の見返りも無ければ礼すら無い天界よりも、結果を出せば新人でもキチンとした見返りを頂ける魔王軍の方がホワイト企業で驚いたぞ」

 

「フッハハハハ!!

 

飛んだブラック企業であるな天界は」

 

 

「あぁ全くだ……それなりに出世出来れば良いと思っていた俺がお手上げレベルの真っ暗だよ、魔王軍に入れて本当に良かった」

 

「なるほど……ソレで同じ職場仲間の私に目を付けてくれたんですね」

 

「その通りだ、此処に来たという事は覚悟は出来たのだな?」

 

「はい………では先ず」

 

 

「むっ!?」

 

雰囲気が変わったウィズを、デュークは鋭い目付きで睨む

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご趣味は?

 

私はショッピングを少々」

 

「…………………はぁ?」

 

「あれ?

 

こういう時は先ずお互いの趣味を打ち明けて、どういう方かをお互いに知ってもらうのでは?」

 

 

「なぜ決闘する相手に趣味を言わねばならん」

 

 

「………………決闘?」

 

 

「俺の果たし状を読んだから此処に来たのだろう?」

 

 

「果たし状………………………」

 

手紙を再度開き、デュークが書いた文をユックリ朗読していく内に

 

 

 

 

「ボォォォ!!!」

 

勘違いに気付き顔が真っ赤になっていく

 

 

 

「フッハハハハ!!!

 

久しぶりだな、貴様がコレ程迄に新鮮な悪感情を提供するのは!!

 

だが知人としては非常に心配だ、どう見ても果たし状にしか見えぬ手紙をラブレターと勘違いしおって

 

愛の告白場所に墓場を選ぶ訳があるまい」

 

 

「バ……バ……バニルさん!!!知ってたんなら何で教えてくれなかったんですか!!!!!」

 

「はぁ?

 

我輩はちゃんと知らせてやろうとしたぞ、だが貧乏店主よ貴様は我輩の静止を聞かず鼻歌交じりに着替えに向かっただろ

 

 

そしてその部屋の中で

 

 

どうしましょ……いきなり押し倒されたら……でも最近の男性は草食系な方が多いから、そういう肉食系の方の方が」

 

「止めてくださぁぁぁい!!!!!!」

 

 

『メンノォ……』

 

 

悪感情を抱かせる為に、ウィズを止めようとする自分を止めたのだなと呆れる氷の女王様

 

 

 

 

「まさかと思うが…………勘違いなので決闘は取り止め等とは言わんだろうな?」

 

 

「申し訳ありません………取り止めで」

 

 

「ふざけるな!!!!!

 

ブラッディ・レーザー!!!」

 

「わわわっ!?」

 

手から血のように真っ赤なレーザーを放つもウィズに交わされてしまう

 

 

「ストップ!ストップです!!」

 

「俺は貴様と決着を付ける為に来たんだ………貴様の勘違いで無かった事にされてたまるか!!!」

 

「待って下さい!!

 

私アナタと会うの今日が初めてなんです!!

 

なのに何故勝負を!?しかも決着を付けるだなんて」

 

 

「魔王軍幹部に魔王軍の新人が勝負を挑む理由など入れ替わりの決戦に決まっているだろう!!!」

 

 

「………………えぇぇ!?」

 

 

「ほぉそうであったか……我輩はてっきり、堕天したとはいえ天使としてリッチーである店主を駆除しに来たかと思ったが」

 

「それなら態々呼びつけなどせず、深夜に寝床に忍び込み夜襲を掛けるわ!!」

 

 

「…………あの公害女神もだが、神や天使が夜襲とは世も末だな」

 

『メノメノ……』

 

 

 

 

 

「大丈夫ですよ、今幹部は私とマオさんとセレスディナさん

 

それに新メンバーの3人ですから、態々入れ替わり決戦をしなくても空きがありますよ」

 

「その空き枠に入る為に、俺が幹部になれる程の実力がある事を魔王様に証明したい

 

だから幹部の中でも御飾り枠のお前を倒しに来たんだ

 

同じ御飾りでも流石にお嬢様に手を出す訳には行かないし、幹部の中で最弱でも能力的に変えの効かないセレスディナもダメだ

 

だがお前を討伐しても魔王軍には対した被害は出ないニート幹部だろ」

 

 

「そうだな」

 

 

「ガァァァァン!?」

 

 

「だが堕天使よ、手紙を読む限り貴様は数ヶ月前よりこのガチでヘコんでいる御飾り店主を討伐しようと画策していたようだが

 

それならば、つい最近魔王軍に入り新幹部となった3人の人間に先ず戦いを挑むのがセオリーではないか?

 

今から自分が目指そうとする場所に突然後ろから割り込んで来たのだからな」

 

『メ………メノメェ』

 

 

確かにと落ち込むウィズを慰めながら納得する

 

 

 

「勿論挑んだ………挑み………たかった」

 

「挑まずに逃げたか」

 

 

「………………あぁ、アレに勝てるなどとは考えられなかったのでな」

 

「アレ?」

 

 

「奴らが使役しているモンスター達だ、突然入って来て幹部となった奴ら3人を俺達が良く思わないのは当然だろ?

 

それを察したのか、3人の中でリーダー格のシンオウと名乗る人間が自分達と勝負をしようと持ち掛け

 

門番をしていたミノタウロス、ケルベロス、ビッグスライムがその勝負を受けた」

 

 

「ほぉ、中々に豪華な面々だな」

 

「ミノタウロスを一撃で一刀両断にしたサーベルを操る騎士や、ケルベロスの放つ闇よりも莫大な闇の波動を使い消し炭にしたカラスも中々の実力者だったが

 

 

あのシンオウと名乗る人間が操るモンスター…………いやアレは化け物だな

 

どんな攻撃をも吸収するビッグスライムを、睨み付けただけで粉々にしやがった」

 

 

「それを見て貴様は奴らに入れ替わり決戦をする度胸が沸かず、貧乏店主をターゲットに選んだ訳か

 

 

飛んだ腰抜けだな、フッハハハハ!!!」

 

 

「…………笑いたければ笑え、あんな化け物に殺されるぐらいなら愚かでドブネズミ以下の存在の悪魔に笑われた方がマシだ」

 

 

(ふむ……堕天使が此処まで恐怖を懐くとは、こ奴が堕天使でなければ映像が見れたというのに惜しいものだ)

 

 

 

「だが奴らは敵ではなく味方だ、あの化け物が魔王軍に居る以上この世界は我等の物となる

 

そしてあんなパワハラやモラハラで溢れ帰っている天界をこの手で滅ぼす為にも、俺は幹部の座が欲しい

 

 

さぁウィズ!!俺と入れ替わり決戦を行って貰うぞ!!!!」

 

 

「……………………」

 

 

「ウム、この様子では立ち直るのに後1時間は掛かるな」

 

「待てるか!!!!」

 

 

求婚と決闘を間違えるわ、自分の命は魔王軍にとって対した価値は無い(結界の維持しか働いてないので実際そう)と言われ涙目になりながらガチへこみしてしまうウィズ

 

 

 

「来ないならコチラから行くぞ、地獄の業火を焼き払え!!インフェルノ!!!!」

 

 

上級魔法のインフェルノをへこむウィズに投げるが

 

 

 

「『……………………』」

 

バニルも氷の女王様も助けには向かわず見学していた

 

 

 

 

「フン! 仲間や使い魔に見放されるとは、やはり貴様はタダの御飾り幹部………なっ!?」

 

 

カチコチ カチコチ

 

 

メラメラと燃える炎が凍り付いていき、デュークは思わず間の抜けた声を出してしまう

 

 

 

「た……確かに私は魔王城の結界維持しか働いてませんが、ニートじゃありませぇぇぇん!!!!!」

 

無口頭魔術で得意の氷魔法を使いインフェルノを凍らせたのであった

 

 

 

 

「く…………ブラッディ・レーザー!!!」

 

 

「テレポート」

 

 

「なっ!? お前逃げるつもりか!!!」

 

 

「交わしただけですよ」

 

 

「なにぃ!?」

 

自分の背後に移動しているウィズに面食らってしまう

 

「ふっ……墓地をテレポート先に登録しているとは、流石は薄汚いリッチーだな

 

 

ブラッディ・レーザー!!!」

 

「テレポート!」

 

 

「ちょおま!? 今度こそ逃げたのか、この卑怯ものが!!!」

 

「だから違います!!!交わしただけです!!!」

 

またしてもデュークの背後にウィズは移動する

 

「なぁ!?何故だ!?

 

テレポートは登録した場所に移動する魔法だろ、こんな近距離を移動出来る訳がない!!」

 

 

「あぁ……確かにそうですね、でもコレはキルちゃんさんが良く使っていたテレポートを真似した物なので魔法のとはちょっと違うんですよ」

 

 

「………………えぇい訳の分からない事を、ならこうすれば良いだけだ

 

ラーヴァ・スワンプ!!!!」

 

地面が次々にマグマへと変わっていく

 

「この墓場内の地面を全てマグマに変えてやったぞ、コレならばテレポートで交わせま………寒っ!?」

 

 

そんなマグマが次々に凍っていく

 

 

「ダメじゃないですか墓場をマグマにするなんて、眠っている人達が可哀想です!!」

 

 

「先からおかしいだろ!?

 

何で炎が凍るんだ!?」

 

 

「ただの貴様と貧乏店主の実力差だ、焚き火程度の火で猛吹雪を凌げる訳があるまい」

 

 

「俺の起こす火が焚き火程度だど!?

 

ふざけるな!!

 

俺は奴の事を散々調べた、蓄えている魔力は薄汚いリッチーの奴よりも堕天したとはいえ天使であった俺の方が遥かに上なんだぞ!!!」

 

 

「確かにそうだが、貴様はただ闇雲に術を放つだけの脳筋に過ぎん

 

その様な戦い方では、貧乏店主が逆立ちしていようとも貴様に勝ち目はないだろう」

 

「バニルさん…………

 

 

 

 

 

 

 

 

よいしょ

 

 

わわっ!?逆立ちして戦うなんてムリですよ!!!」

 

 

「物の例えだ、本当にやる者はタダの愚か者だ早く止めるがいい」

 

『メンノメノ………』

 

「………………ふっ

 

そうか……やはり御飾り幹部と言っても、幹部の称号を魔王様直々に授けられたんだ

 

 

実力があるのは当然か………すまなかったなウィズ、俺はお前を御飾り幹部や薄汚いリッチーという事で何処かで見下していたようだ

 

 

此処からは本気で勝ちを戴きに行く」

 

 

「棺桶?」

 

 

デュークの両手に棺桶が出現する

 

 

「俺はお前の全てを調べたと言ったよな、お前の生年月日もスリーサイズも人間からリッチーになった訳も

 

 

 

 

 

 

 

 

お前の交友関係も!!!!」

 

「ウィ………ウィズ……」

 

「ご………ごめんね……捕まっちゃた」

 

2つの棺桶の蓋が空くと、そこにはロープで縛られボロボロの体となっている男女が入っていた

 

 

 

 

「ロザリー!? ブラッド!?」

 

 

『メノ?

 

 

メノメンノォ?』

 

 

「正解だ、あの貧乏店主の冒険者時代の仲間にして探していた夫婦だ」

 

 

 

 

「何で………2人を拘束しているんですか」

 

 

「しれた事、人質に決まっているだろ

 

態々遠いエルロードから連れて来たんだ、たっぷり使わせて貰うぞ」

 

 

「……………………」

 

 

「さぁ人間からリッチーとなってでも助けようとした元仲間を今回も助けたいであろう?

 

助けたいのであれば大人しく俺の攻撃を受け「ブリザード・アロー」グハァァァ!?」

 

指先から大量に放たれた氷の矢が全てデュークの体に突き刺さる

 

 

「2人は……もう冒険者を止めて一般人となったのに………なのにアナタは手を掛けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

許さない」

 

鋭い目付きで睨み付け再び指を向けられる

 

「ぎっ………」

 

 

ウィズの仲間が入った棺桶を盾にするも

 

 

「テレポート」

 

「しまっ!?」

 

 

「ドレインタッチ」

 

 

「ンギャァァァア!!!!」

 

 

背中に移動されドレインタッチで体力や魔力を吸われる

 

 

 

 

 

 

 

「バカな男だ、あ奴を倒したいのならば一般人に手を出すという一番やってはならぬ悪手を踏むとは」

 

『ガタガタブルブル』

 

 

「フッハハハハ!!

 

初めてあ奴と会った時にこの墓地で叱られたのを思い出したか、今度は失禁してはならんぞ」

 

『なっ!? しし……失禁なんかしてま……つぅ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{ユキさん、ヒョウガさん

 

何故ワタクシが怒ってるか分かりますか?}

 

 

{ヒ…………ヒョウガがオネショして、私がそれを隠したからです}

 

{はぁ!?

 

お姉ちゃんがやったのを私が隠してあげたんですよ!!!}

 

{違うヒョウガがやった!!}

 

{お姉ちゃんがやりました!!}

 

{何よ嘘付かないで!!!}

 

{そっちこそ嘘付かないで下さい!!!}

 

{なによぉ!!}

{何ですか!!}

 

{………2人ともお静かに}

 

ギロリ

 

{{…………はい}}

 

 

{2人の寝巻きを拝見しましたが、両方とも沢山濡れていましたよ}

 

 

{ヒョウガもオネショしたの!?}

 

{お姉ちゃんもオネショしてたんですか!?}

 

 

{良くも私のせいだけにしたわね!!!}

 

{お姉ちゃんから先に私のせいにしたじゃないですか!!!!}

 

{妹なんだからお姉ちゃんの身代わりになってよ!!!}

 

{お姉ちゃんなら妹の代わりになって下さい!!!}

 

 

{…………謝罪の前に姉妹で擦り付け合うとは、どうやら反省していませんね

 

やはり今夜の水菓子は抜きという事に}

 

 

{{ごめんなさい!!!水菓子食べさせてお母様!!!!}}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(………またこの家族の映像………何ですの一体!?)

 

 

「どうした雪女よ」

 

 

『な………何でもありませんわ』

 

 

 

 

 

 

「(ま……マズイ……こ……このまま体力と魔力を吸われては…………こうなったら、使いたくなかったが仕方ない)

 

 

蘇れ汚らわしい死者共!!!!!!!」

 

 

バン! バン! バン!

 

 

ダン! ダン! ダン!

 

 

「アンデッド!?」

 

 

墓石を押し倒し地面から大量のアンデッド達が這い上がって来る

 

 

「迷える死者共よ受けとれ!!!」

 

 

「ロザリー!? ブラッド!?」

 

 

そんなアンデッド達に向けデュークはウィズの仲間を捕らえている棺桶を投げ渡す

 

 

「アナタ達、その2人を返して下さい」

 

『ウォォォ~ン』

 

「返して下さい!!」

 

「無駄だ、この墓場のアンデッド共は俺の言いなり

 

いくら貴様が腐れアンデッド共の王だろうとも、奴らは成仏したいが為に神の力を宿らせる俺に慈悲を乞い従う哀れな生き物」

 

『カカカカ~』

 

『オォォン~』

 

 

「ウィズ………俺達の事は気にするな!!」

 

 

「またあの時みたいに……アナタに迷惑掛ける訳にはいかないわ、私達に構わずそんな堕天使やっちゃって!!」

 

 

「ブラッド……ロザリー」

 

 

「サンクチュアリ!!!」

 

 

「なっ!?

 

 

キャァァァァァ!?」

 

「「ウィズ!?」」

 

 

ウィズの足下に出現した魔方陣から聖なる光が放たれる

 

 

 

「やはり汚らわしいリッチーには天使時代の技の方が効果覿面だったか………出来れば使いたくなかったが、まぁ仕方あるまい

 

このまま浄化させて貰うぞ」

 

 

 

「キャァァァァァ………………アレ?

 

 

ん? んん?

 

 

全然痛くない」

 

「はぁ!?」

 

堕天したとはいえ元天使の聖なる光を浴びているにも関わらず、ウィズの体は全く浄化されずにいた

 

「当然であろう、あの公害女神や下水の神コンビの聖水を日夜掛けられ耐性が出来たのだ

 

たかが元天使如きに浄化される訳があるまい」

 

 

「あぁソレで、思わず何時もの癖で叫んでしまいました♪

 

 

 

おっと………ロザリーとブラッドを返して下さい!!」

 

 

「……………汚らわしいアンデッド共、ソイツらを食らいつくしてやれ」

 

 

 

『カカカカ!!』

 

大量のアンデッド達が棺桶に手を伸ばす

 

 

「止めて!!」

 

 

「なら奴らを攻撃すれば良いだろう、だがお前には出来ないだろ………迷える魂のアンデッド達を攻撃するのは」

 

 

「うっ…………」

 

 

「さぁ選ぶがいい、元仲間を取るか迷える魂達を取るか

 

ソレとも俺の手に掛かり両方助けるか

 

さぁ!

 

 

 

さぁ!!」

 

 

「私は…………私は……」

 

「はぁ………ヤレヤレ、全く貴様は先程から悪手ばかり踏みおって見ておれんな」

 

「バニルさん?」

 

「ほぉ……まさかお前が助けにでも入るのかバニル」

 

 

「我輩は只の傍観者だ手助けなどはせん、貴様が先程から悪手を踏みまくっているので呆れているだけだ気にするな

 

 

我輩はな」

 

 

「何が悪手だ、綺麗に人質作戦は上手く行っているだろ」

 

「どうやら貧乏店主の事を調べ上げたという貴様のリサーチ能力は下の下であるようだ、全く調べていないではないか」

 

 

「はぁ?

 

キチンと調べたさ、奴の交友関係も好物もトイレに入っている平均時間も

 

確実に勝つ為に、ありとあらゆる物まで調べあげたに決まっているだろう」

 

 

「フッハハハハ!!!

 

美しい程にストーカー行為を打ち明けた哀れな堕天使よ聞くが言い、貴様は調べ忘れた事がある」

 

 

「なに?

 

 

 

ん?

 

おいお前達、何処に行く!?」

 

 

突然アンデッド達が棺桶を手に何処かに向かい始める、その手に団扇とコップとストローを持ちながら

 

 

『カカカカ~♪』

 

『ウォォォン♥️』

 

『メェ~ノッノノノノ♪』

 

「ユキメノコさん!?」

 

氷で作った座椅子に寝そべる氷の女王様にジュースを手渡し、肩を揉み、団扇で扇ぎ始め

 

その他は全員彼女の前に跪く

 

 

「何をやってるんだお前達!?

 

そんなモンスターなんか無視して俺の言う事を聞くがいい、我が願いを叶えた者は天国へと導いててやろう!!」

 

 

『メンノォ~メノメェン♥️』

 

 

『………………カカカカ~♥️』

 

『ウォォォ~♥️』

 

 

「なぁぁぁ!?」

 

デュークを無視し全員氷の女王様に顎を撫でられ悶絶し、中には彼女の座椅子として身を捧げる者まで現れる

 

「そうでした……アクセルのアンデッド達は皆さん男性の方々、ユキメノコさんにメロメロにされるんでしたね」

 

「その通り、あの雪女を調べておれば奴に骨抜きにされるアクセルのアンデッド達を呼び出す訳がない

 

完璧なリサーチ不足だな」

 

 

「おお……お前達、目を覚ませ!!!!

 

そんなチンケなモンスターに魅力されるな、安らかな安住の地に行きたくはないのか!!!!」

 

 

『メンノォ、メノメェ』

 

 

『カカカカ!!』

 

「ん?」

 

 

するとひれ伏していたアンデッド達が氷の女王様の号令で立ち上がりデュークの方を見る

 

 

『メッノ、メノコ!!!』

 

 

『ウォォォン!!!!』

 

『カカカカ!!!』

 

全員がデュークに向かい突撃して行く

 

「えぇい離せ!!触るなこの腐れアンデッド共!!!

 

地獄の業火よ焼き払『ふぅ!!』がぁぁぁ!?」

 

迫り来るアンデッド達を振り払うデュークに背後からの<ふぶき>が炸裂し

 

ガチガチ

 

 

立派な堕天使の氷人形が完成する

 

 

 

 

 

 

「貧乏店主にタイマンを挑もうが、アンデッド達を呼び複数で挑んだとしても

 

最初から貴様に勝ち目はなかったのだストーカー堕天使よ、もし次があるならキチンとしたリサーチをするが良し」

 

『メンノォ、メノメェンノ

 

メノメノ♪』

 

 

『カカカカ~♪』

『ウォォォン♪』

 

デュークの氷人形が完成し終えると、アンデッド達にバイバイと氷の女王様が手を振り

 

アンデッド達も激しく手を振り地中の中に戻っていく

 

 

『メェノメエ♪』

 

置かれた棺桶をウィズの元に運び、中に居る2人の拘束を解く

 

 

「ブラッド!! ロザリー!!」

 

 

「ウィズ………すまないな、また俺ら迷惑掛けちまって」

 

「迷惑だなんて……寧ろ私のせいで、アナタ達に迷惑掛けて………ごめんなさい」

 

「何処が迷惑よ……はぁ……引退してなかったら人質に何かならずあの堕天使を返り討ちにしてやったのに、本当やだわ歳取るの」

 

 

「………プッ、何言ってるのよロザリー

 

私もアナタも、まだまだそんな老け込む歳じゃないでしょ」

 

 

「おっとそうだったわね、私もリッチーのアナタに負けないぐらいまだまだ若いお姉さんだものね」

 

 

「いや俺ら世間じゃ十分オジサンとオバサ「「はぁ?」」………すんません」

 

 

『メェノメエ、メンノォ♪』

 

良かったですわと笑う氷の女王様に

 

「ユキメノコさん………ありがとうございます♪」

 

ウィズも笑みを浮かばせる

 

 

「なぁウィズ、その子お前の使い魔か?」

 

「流石は氷の魔女ね、氷使いのモンスターを使い魔にするなんて」

 

『メノメメンノォ?』

 

「ユキメノコさんは使い魔じゃなくて……って!?

 

そ……そ……その名前で呼ばないで!!!」

 

「えぇ~何で、アレだけ堂々と名乗ってたじゃない」

 

「あああアレは……若気の至りなの!!!」

 

「おいおい、まだ若いんじゃなかったか?」

 

 

「揚げ足取らないで!!!」

 

 

「雪女が氷の女王を名乗る度に古傷が痛む店主よ「痛んでません!!!」昔話に花が咲くところ悪いのだが

 

良いのか、あの堕天使を見逃しても」

 

 

「えっ………あれ!?」

 

『メッノ!?』

 

 

先程まで立派に氷人形として立っていたデュークの姿が何処にもなくなっていた

 

 

 

「恐らくテレポートで逃走したのであろう、どんな雑魚モンスターを相手にも必ず止めを忘れない氷の魔女と呼ばれし頃に比べ貴様は随分と丸くなったものだ」

 

 

「だからその名前で呼ばないで下さいバニルさん!!!!」

 

 

「バニル?

 

 

バニル!?」

 

 

「何か見覚えある仮面だと思ったが、アンタ見通す悪魔のバニルか!?」

 

 

「フッハハハハ!!!久しいな元冒険者達よ」

 

 

「ウィ……ウィズ、何でバニルをさん付けに?」

 

 

「実は前に2人と約束したお店を、今バニルさんとユキメノコさんと一緒に経営してるの」

 

「「えぇぇ!?」」

 

「改めて自己紹介しようではないか、元魔王軍幹部にして現ウィズ魔道具店のアルバイトのバニルだ」

 

『メノメノ、メンメェノォ』

 

バニルに続き

 

ウィズ魔道具店のアルバイト、ユキメノコと書かれた名刺を手渡す

 

 

 

 

<同時刻、エルロード王国首都>

 

 

 

「ラグクラフト!!

 

 

ラグクラフトは居るか!!!!」

 

 

 

「はいはい此方に、何の御用でございますかレヴィ様」

 

 

「アイリスはまだか?」

 

 

「昨日ベルゼルグの国境を出たので、どれだけ早くともまだ6日は掛かるかと」

 

 

「今すぐ呼べ」

 

 

「…………はい?」

 

 

「今すぐアイリスを呼べ、俺は早くアイリスと結婚したいんだ!!」

 

「…………しかし呼べたとしても式は2週間後では?」

 

「分かんないかなぁ、花嫁衣装とか式場の用意とか色々あるだろ」

 

 

「えっと……式場は王宮内、衣装はレヴィ様がこの日の為にと以前から仕立て屋に頼み作らせた黄金のドレスではありませんでした?」

 

 

「ははぁん~ラグクラフト、お前彼女居ないな?」

 

「はい?」

 

「花嫁が求む場所で式を挙げる方が良いに決まってるだろ、これぞレディーファーストって奴だ」

 

 

「は………はぁ……いやはや流石はレヴィ様です、私よりもお賢い事で」

 

「それにあのドレスのサイズも、俺が思い描いたアイリスの背丈に合わせた奴だしキチンと測って作らせないとダメだろ」

 

 

「えっ………あのドレス、アイリス王女を測って作らせたのではないのですか!?」

 

 

「当たり前だろ女子のスリーサイズを直接聞けるか、俺は紳士だからな」

 

 

 

「………………しかしレヴィ様、現在我が国にはテレポートを使える魔法使いはおりませんので馬車での移動方法しかなくてですね」

 

 

「だったら他国からスカウトすれば良いだろ、金ならイクラでも出すから今すぐテレポートを使える魔法使いを雇って来い」

 

 

「…………しょ……承知いたしました

 

では早速」

 

 

バタン

 

 

 

「………………………キョロキョロ

 

 

 

はぁ………

 

 

 

 

 

あのバカ王子がぁぁぁ

 

いくら金が腐る程あるからと湯水の如く使いおって、あのドレス2000億エリスだぞ!!

 

アイリス王女と結婚した自分の妄想の為に2000億も使いやがって!!

 

何が紳士じゃ!とんだ変態紳士じゃねえか!!

 

花嫁の求む場所で式を挙げさせるのがレディーファーストだろ………かぁぁぁ!!

 

なにドヤ顔でコッ恥ずかしいこと抜かしてんだ!!

 

 

しかも今から他国に行って魔法使いを探せ?

 

そんなもん6日で出来るか!!分かるだろ普通!!脳ミソ詰まってんのか!?」

 

 

「ラグクラフト様!!」

 

 

「…………………オホン

 

 

 

どうしました警備隊長」

 

 

「氷漬けになった男が突如王宮に現れましたので捕獲致しました!!」

 

 

「ほぉ突如現れた………(という事はテレポートの使い手か?

 

マズいな、あのバカ王子に知られれば其奴にアイリス王女を迎えに行けと抜かすに違いない)」

 

「何故王宮に侵入したかの尋問は如何致しましょうか?

 

我々がやるべきか……ソレとも新しく来た検察官に任せるべきか」

 

「(そんな事ぐらいいい加減自分で判断しろ、もう15年は勤めてるだろうが)

 

 

いえ私が聞きましょう、レヴィ様には知らせないようにお願いしますよ

 

今凄く機嫌が宜しいので、侵入者が来た等と知れば気分を害されるやも知れませんから」

 

 

「わ……分かりました!

 

 

此方です」

 

 

「(なるべくあの検察官の女を王宮内に入れたくはない、この国のオッペラケな奴らと違い中々に頭が良い……バレる可能性が)

 

 

ん?

 

 

 

 

んん!?」

 

 

 

「あぁラグクラフト様、コイツです侵入者の怪しい男は」

 

 

「えぇい羽を触るな!!痛い痛い痛い!?」

 

「まさか魔王軍の悪魔が侵入して来るとは」

 

「俺は堕天使だ!!!悪魔みたいな汚物と間違えるな!!!」

 

「ラグクラフト様、如何致しましょうか!?」

 

 

「………………わ……私が処分しておきます、皆さんは通常業務に戻って下さい」

 

 

「えっ!?そんな危険ですよ、コイツ悪魔ですよ!!」

 

 

「だから堕天使だって言ってるだろ!!!」

 

「ほぼ一緒だろ!!」

 

 

「一緒じゃない!!!」

 

 

「私なら大丈夫です、悪魔だろうが堕天使だろうとも恐れは致しません

 

さぁお任せを」

 

 

「わ……分かりました

 

 

先輩……本当にラグクラフト様だけで大丈夫なんですか?」

 

 

「安心しろ新人、ラグクラフト様は宰相として今まで幾つものエルロード王国の危機を1人だけで解決された御方だ

 

今回もあの御方に任せておけば万事解決間違いない、さぁ我々は飯でも食いに行くぞ」

 

「分かりました!!」

 

 

 

 

 

 

「行ったか……………こんな目立つ形で私に会いに来るなと何回も言っただろデューク」

 

 

「お前に会いに来たんじゃない、ランダムテレポートで偶々飛んだのが此処だったんだ

 

うぅぅ……な……何か温かい飲み物をくれ……さ……寒い」

 

「とにかく私の部屋に来い、此処では人間達に見られてしまう」

 

 

 

<エルロード王国、王宮内のとある1室>

 

 

 

「ふぅ……生き返った」

 

 

「氷漬けの状態でランダムテレポートを使った所からして、ウィズとの入れ替え決闘に負けたんだな」

 

 

「あぁそうさ………まぁ細かくいえばあの汚らわしいリッチーの使い魔にヤラレたんだがな」

 

「せっかく、私があの女の弱点となる元仲間の人間を見つけてやったというのに

 

人質があったうえで、リッチーと使い魔に負けるなどソレでも堕天使か貴様は」

 

 

「返す言葉もない………今度はあの使い魔の事も念入りに探らねば、邪魔したなドッペルゲンガー

 

紅茶ごちそうさん」

 

「待て」

 

「何だ?」

 

「ちょうど人手が欲しかったんだ、ウィズの元仲間の探索や先程の助けた礼を返すがてら私に手を貸してくれないか

 

どうせ今すぐウィズにリベンジをする訳ではないんだろ」

 

「まぁそうだが………何をすれば良い?」

 

 

「実はあのバカ王子とベルゼルグ王国のアイリス王女が結婚するんだ」

 

 

「…………はぁ?

 

本当かそれは?」

 

「あぁ」

 

 

「いやいや待て、エルロードとベルゼルグの王族の結婚なんて

 

そんなデカイニュースならば世界中が大騒ぎになるはずだぞ」

 

 

「それが………

 

 

 

 

俺の様なビッグな男とアイリスが結婚すると発表すれば世界中が混乱してしまうだろ、なので他国には結婚の事を知らせない

 

エルロードの民達にも式の当日に発表する………ビッグな男は行うサプライズもビッグじゃないと、俺には見えるぞエルロードの全民達が驚き俺を祝福している光景が!!

 

 

 

 

 

 

 

あのバカ王子のバカな頭で考えたバカな理由で大々的に発表していないんだ」

 

「…………………当日に式を知らされては、用事か何かで来れない奴も居るんじゃないのか?」

 

 

「だから言っただろバカな考えだと…………まぁ取り敢えず今はソレは置いておき

 

 

その結婚を中止するのを手伝って欲しい、アイリス王女とバカ王子を結婚などさせる訳にはいかんだろ?」

 

「確かに、内政やトップの王族連中の金使いが荒くポンコツのエルロードの奴らだからこそ魔王軍への金品の横流しに何十年も気付いていないが

 

切れ者と噂のアイリス王女がこの王宮で暮らす事になれば、横流し………下手をすればお前の正体にも気付かれてしまう恐れがあるな」

 

「あぁ...…全く冗談じゃない!

 

何十年もあのバカ親子や指示待ち人間の兵達がしでかしたミスを何とか握りつぶし、掴みとった宰相の座を余所者なんかに壊されてたまるか」

 

「……………お前が本物の内政の人間なら大変素晴らしいが、魔王軍のスパイとしてなら問題過ぎるぞ

 

諜報場所に入れ込み過ぎるんじゃないか

 

 

だがアイリス王女は魔王軍にとって障壁になる存在、どうせなら式を中止ではなく命を奪うというのはどうだ?

 

そうすれば俺もお前も幹部の座に付けるぞ」

 

「私は幹部の座に興味はない、古より支えた魔王様の為に活躍資金を送り届ける諜報部員の座で満足しているんだ

 

 

それとアイリス王女には手は出さん方が良い、あのウォルバグすら命懸けで王都の破壊がやっとだったんだ

 

ウチのバカ王子ならともかく、勇者の血筋を受け継ぐアイリス王女には絶対敵わん」

 

 

「だが式を妨害するという事は、結局はその王女と戦うという事じゃないのか?」

 

「別に命を奪わなくて良い、王女を式が行われる2週間後迄にこの首都に来させなければ良いだけ

 

今王女が居るのは山岳地方前、明日には例のコロニーを通る

 

アソコは他国から流れ着いた荒くれ者のゴロツキ共の溜まり場になっていてな

 

そこで足となっている馬車を破壊すれば、後は何千も居るゴロツキ共が足止めをする……流石のアイリス王女もモンスターではなく人間には聖剣は振れまい」

 

「なるほど………仮にゴロツキ共を退けたとしても、その先は極寒の雪山

 

どのみち王女は此処に来れずという訳か」

 

 

「あぁ……だがお付きのアークウィザードがテレポートを使える、なので貴様には馬車の破壊と

 

レインというアークウィザードの抹殺、それが出来ぬとも呪いを掛けテレポートを使えなくさせて欲しい

 

幸いな事に護衛に付く筈だった我が国の腕利きの冒険者達は不参加で今彼女の側にはお付きの2人と数人の護衛しか居ない

 

どうだ、お前なら簡単に出来るだろ?

 

 

上手くいけば、あのバカ王子は反対するだろうが

 

王族同士の約束を破った者を嫁として迎える事は出来ぬと私が王に訴えれば、面子にウルサイ王の事……結婚は間違いなく破談となる」

 

 

「……そうなればベルゼルグ王国は金が失くなり内乱で壊滅、お前は今の生活を守れ俺は幹部の座に付けるという筋書きか

 

 

分かった、引き受けよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<アクセル、ウィズ魔道具店>

 

 

「店を開くと言ってたがアクセルだったのか、ウィズの腕前なら王都や都市の方だと思って此方には探しに来てなかったんだ」

 

「ご…ごめんね……場所言うの忘れてた」

 

「にしても、まさかあのバニルと一緒に経営してるなんてね」

 

 

「互いの理念が一致したまでだ、本音を言えば我輩はさっさと独立したいのだが

 

当店に常連が出来てしまい辞めるに辞めれんくなってしまった」

 

 

「昔と変わらないわね……その人間クサイところ、でも良かったわウィズが元気で居てくれて

 

今度は家に遊びに来て頂戴ね、エルロードだからそう簡単に来れる距離じゃないけど」

 

「勿論♪」

 

「じゃあ俺達はコレで」

 

 

「えぇ」

 

 

「良いのか店主よ、あのストーカー堕天使が貴様を倒す為に其奴らをまた捕らえるやもしれんぞ」

 

「そうですけど………あの堕天使が何処にテレポートしたか分からない以上、探す手段が……ずっと2人と居るわけにも行きませんよお店がありますし」

 

 

「ならばせめて家迄は送ってはどうだ、せっかくの再会だ積もる話もあるであろう

 

店の事なら任せるが良しだ」

 

 

「バ……バニルさん♪」

 

 

 

 

「寧ろ出ていってくれた方が我輩は有難い、バニル人形やライターに次ぐ新しい商品を考えねばならん大事な時期に浪費癖と店内を汚すのに長けた貴様が居ては集中出来ん」

 

 

「ガァァァァァン!?」

 

 

「だ……大丈夫……ウィズ?」

 

 

「で…でもまぁ、ウィズが一緒の方が安心だ……此処からエルロード迄は遠いし」

 

「そ……そうね、ウィズは本当に頼りになるもの

 

 

それに3人で遠出なんて懐かしいじゃない、来て頂戴ウィズ」

 

 

「ブラッド………ロザリー………分かったわ、なら家まで送らせて頂戴」

 

 

「フッハハハハ!!!

 

コレでゆっくりと新商品開発に集中出来るぞ、土産はいらんゆっくり昔話に花を咲かせるが良い」

 

『メノ………メェノメエ』

 

いってらっしゃいとウィズに向かい手を振る

 

 

「ユキメノコさんも一緒に行きましょ」

 

『メノ?』

 

「ここ暫く1人でお留守させてしまいましたし、今度は一緒にお出かけしましょう♪」

 

『メェ…………メノメノメェ……』

 

 

ウィズはこう言っているが、久しぶりに再会した仲間の輪に自分が入って良いわけがないと留守番する事を言おうとする氷の女王様であったが

 

 

「そうかそうか雪女よ、あの小僧達も居ないので暫くは我輩と2人っきりで過ごしたいのだな

 

フッハハハハ!!中々可愛い所があるではないか」

 

 

『メェノメノ!!! メェノメェン!!メンノォ!!!』

 

ウィズの手を取り店から離れようとする

 

 

「あわわ!?ユキメノコさん待って下さい、部屋にお金を取りに行かないと」

 

 

 

 

「良いわよ私達が出すから」

 

 

「ダメよ、2人は来てくれたお客さん何だし

 

お客さんにお金出して貰う訳には」

 

「旅費は必要ない」

 

「だから2人にお金を出して貰う訳には」

 

「貴様の仲間も払わんで済む方法がある、今から30分後にアクセルの冒険者ギルドだった場所に迎え

 

さすれば全員無賃でエルロードまで行ける」

 

 

 

 

「わ………分かりました、あぁでも待って下さいね

 

お金は持っていかなくても鞄やユキメノコさんのお菓子は持っていかないと、ロザリー!ブラッド!ちょっと待っててね」

 

 

「分かった!!」

 

 

「さて雪女よ」

 

『メェ……』

 

 

「安心しろ

 

貴様や店主、そしてあの公害女神と下水の神が出掛ければ、ゆっくりとアイデアが練れる

 

だから引き留めなどはせん、貴女の今回の働きに礼をやろうと思っただけだ」

 

 

『………』

 

「そんな胡散臭い物を見る目で我輩を見るでない、この1ヶ月ほど貴様は先程の墓場で見た妙な幻覚や幻聴に悩まされているであろう?」

 

『メノ!?』

 

「見通す悪魔に隠し事は出来んぞ………それらを解決する方法はエルロード王国に居る」

 

 

『メノ……メノメーノメェ?』

 

あるではなく居るという表現に首を傾げる

 

 

「だがソレを解決するには、汝にとって辛い現実を受け入れなければならないが

 

今の貴様なら乗り越えられる………頑張るが良い」

 

 

『メェ………メノメノ』

 

 

 

「ソレと貧乏店主に伝えておけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫色の餅には気を付けろ……とな」

 

 

 

 

 

 

 

 

<29分後、アクセルの冒険者ギルドがあった場所>

 

 

「後どれぐらい?」

 

「1分ぐらいかしら?

 

此処で待ってるだけで無料でエルロードに帰れるって、どんな未来見たのかしらね」

 

 

「さぁな、まぁ無料なのは有難いし待っとこうぜ

 

 

にしてもアクセルの冒険者ギルド本当に壊れたんだな………コレ本当に魔王軍とかじゃなくて冒険者がやったのか?」

 

『ブゥゥゥン! ブゥゥゥン!』

 

「何だ?」

 

ウィズ達の側を黒色の鉄に目玉が生えた物体が近付くと、横にある窓ガラスが下がる

 

 

 

「お早うございますウィズさん」

 

 

「あぁルナさん、それにマラサダ屋さんも」

 

 

「どうも」

 

『マンネェ』

 

 

『久しぶりニャ店主さん』

 

『ソォォナンスゥ!!!』

 

 

「どうしたんですか、皆さんでこんな時間からブロロロロロロームさんに乗って」

 

『ブゥゥロォォォ!!!』

 

「間違ってるわよブロロームよコイツ」

 

「あぁスミマセン、名前を間違えて申し訳ありませんブロロームさん」

 

「ブロロロームです!!

 

実はライトや周辺の冒険者ギルドも例の空き巣に入られてしまい、おかげで暫くこの辺りの冒険者ギルドもお休みになってしまいまして

 

 

ソレでコジロウさん達と旅行に行こうかなって」

 

『ウチもアクセルのギルドで働いてた人達のおかげで休みが取れたのニャ、だから前に行ったアルカンレティアじゃ全然ゆっくり出来ニャかったからリベンジニャのニャ』

 

『ソォォナンスゥ!!!!』

 

 

「そうだったんですか………あっ!

 

 

あの………まさかとは思いますが、旅行先ってエルロード王国………だったりします?」

 

 

「あらアンタ良く分かったわね、何かカジノで有名な黄金郷みたいだし運試しに行こうってなったわけ」

 

「カジノには行きませんよ

 

 

(エルロードの名物、黄金の時計台の下で告白した男女は必ず結ばれる………情報提供ありがとうねムーン!!)」

 

 

「あ………あの」

 

 

「はい?」

 

 

 

「良かったら私達も乗せて貰えないでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<???>

 

 

『アカギ様、コレはドチラに?』

 

「………………………」

 

ざわ……ざわ……

 

 

『ア……アカギ様………』

 

ざわ……ざわ………ざわ

 

 

『あのアカギ様』

 

 

「……………………下限に設置しろ」

 

 

『りょ………了解しました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ……息が詰まりそうだった……あの人なんで何時もあんな意味深な間を空けるんだよ

 

 

まぁパスチャー様よりはマシだけど』

 

 

【おやおや、パスチャーさんはやはり人だけでなくモンスターの扱いも悪いようですね】

 

 

『全くだよ、前に手伝いに向かったら一々難癖付け…………あぁぁぁぁ!?シンオウ様!!!』

 

【コレはコレは驚かせてしまい失礼をゴブリンさん】

 

「……………………わざわざホログラムで来るとは、何の用だ」

 

【実は一昨日、エルロードという国にウルトラホールが開きまして3体のポケモンが現れたそうです】

 

「……………またあの喧しい男が例の神器を使って呼び寄せたのか」

 

 

【いえいえパスチャーさんは何もしていませんよ、パスチャーさんが呼び寄せの神器を使ったのはアカギさんと、この子の時だけですしね

 

 

大体彼は今冒険者ギルドへの空き巣で忙しいですからね……また誰かがダークライの時のように発生させた物でしょう】

 

 

「……………………何者だ?」

 

 

【残念ながら把握出来ません………ただ】

 

 

「何だ」

 

 

【穴の向こうから感じるんですよ…………異様な迄の悪意が】

 

 

「悪意?」

 

【魔族や悪魔……魔王様よりも強大な人間の悪意です】

 

 

『シ……シンオウ様……冗談は止めて下さい、人間が魔王様よりも強大な悪意を持ってるなんてあり得ませんよ』

 

 

【フフフ………さぁソレはどうでしょうか、この世の中で最も恐ろしいのはワタクシは人間だと思っていますので

 

 

ねぇ】

 

 

「…………………私に振るな、ソレで一昨日開かれたウルトラホールから出現したポケモン達が何なんだ?」

 

 

【あぁいえ、別にその3体は放置しても構いませんよ

 

この子やダークライに比べれば大した事ありませんので

 

 

ですが、この所ウルトラホールが開かれる数が増えて来ていますので

 

 

先程の悪意を抱く人間が此方に来る恐れがあるので、警戒をお忘れなくと忠告しに来たのですよ】

 

 

「……………………肝に銘じておこう」

 




next story この素晴らしいぽこあでクラフトを

次回ポケモン廃人が一番大好きなポケモン登場
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

キングダムハーツ オラリオ ミィス(作者:小説好きー)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

キングダムハーツとダンまちのクロスオーバー


総合評価:2108/評価:9.08/連載:48話/更新日時:2026年05月30日(土) 00:00 小説情報

魔都精兵の英雄(作者:若人の気紛れ)(原作:魔都精兵のスレイブ)

 死柄木、AFOとの最終決戦を間近に、突如として謎の異界『魔都』に迷い込んだ緑谷出久と爆豪勝己。▼ そこには、『醜鬼』と呼ばれる謎の異形生命体が跋扈する過酷な世界だった。▼ その地で人々を守る為に組織された『魔防隊』、そして、人類を滅ぼす為に画策する神の謀略に、英雄の雛は巻き込まれていく。▼ヒロアカの時系列は最終決戦前、魔都精兵のスレイブの時系列は組長会議編…


総合評価:197/評価:8.5/連載:4話/更新日時:2026年01月16日(金) 01:04 小説情報

忍界の英雄はオラリオで英雄になるのか!!(作者:もるさっさ)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

▼ 第四次忍界大戦が終わり世界が平和になったかと思ったが、人々は尾獣を求めて争い始めた。▼ナルトは争いの原因がなくなれば平和になると思い、尾獣を己の体に取り込み、六道仙人の術によって忍界から姿を消し、オラリオで冒険を始めるのだった。▼初めて小説を書きます。▼誤字脱字が多いと思いますが、楽しく読んででもらえるように頑張ります!!▼誹謗中傷はやめてください。


総合評価:1606/評価:7.59/連載:21話/更新日時:2026年04月27日(月) 20:09 小説情報

ダンジョンに超なアイツが来るのは間違いか?(作者:アゴン)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

▼これは、英雄の物語ではない。▼これは、神々の物語ではない。▼これは、初っ端から色々とやらかしてくれた眷族と主神による。▼やらかしの物語である。


総合評価:15187/評価:8.36/連載:130話/更新日時:2026年06月04日(木) 22:31 小説情報

この素晴らしい社畜に安寧を!(作者:どこはかとなくやばい人)(原作:この素晴らしい世界に祝福を!)

渋谷後七海に異世界で幸せになってもらいたい話▼


総合評価:6780/評価:8.63/連載:71話/更新日時:2026年05月11日(月) 17:31 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>