この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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アニメだと多分5期になるのでまだまだ出番が先だと思いますがレヴィ王子のCVは藤原夏海さんになりそうな気がします、小説読んで初めて彼を見た時にSPY×FAMILYの次男っぽさを感じまして(笑)

原作だと決して悪い子ではなかったですが扱い的にはあまり良くなかったレヴィ王子ですが、何とかこの小説では少しでも彼に救済を与えたい


この素晴らしい? バカ王子様との出会いに祝福を

ベルゼルグ王国の国境を出発してから今日で6日目、その間にカズマ達は魔王軍の堕天使に襲撃されるわ馬車は壊されるわコロニーと言う名の美しい町に案内されるわ冬将軍に殺され掛けるわと様々な出来事を経験した今回の旅だったが

 

 

ついに終わりを告げる

 

 

<昼過ぎ>

 

「皆様見えて来ましたよ、アレが首都エルロードです」

 

旅の終点地である首都エルロードに到着したと、エルロードに来た事があるアイリスやクレア、父親と共に来た事があると話すダクネス以外のメンバーにレインが知らせるが

 

 

「言われなくとも見れば分かりますね……」

『バケチャ……』

 

「うん……」

 

『フォク』

 

キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ

 

「ま…眩しい!?」

 

『ピィカァピィカァ』

 

城下町にある建物、安全の為か街の周りを囲っている巨大な壁とデカイ門、そして中央に聳え立つ一際巨大な建造物である王宮と目に付く物全てが太陽の日差しを浴びキンキラキンに輝きを放っており

 

説明が無くともアレこそが黄金郷エルロードであると分かる

 

「イッカネズミファミリーが掃除した場所よりキラキラしてる!!!」

 

「あわわ……ちょっと待って!?この地面も草木も全部本物の金なの!!!」

 

「馬車が金ピカでもかなりインパクトは合ったが………街の外も中も全部金ピカは規模がデカ過ぎんだろ」

 

『ナマナケ……』

 

『オシャ………』

 

『ルカァリ………』

 

馬車から降りた一同は、入口の門の前で改めてエルロードという国の王族達の金銭感覚に引く

 

 

『マンマァ?』

 

『この馬車はどうするのだってロト?』

 

「街の皆様に使って貰ってちょうだい、帰りは………ワタクシ以外はレインのテレポートがあるもの、運んでくれてありがとうぽこあ♪」

 

『マンマァ♪』

 

ギャロップから、ぽこあはケーシィに変身し馬車に体を振れ<テレポート>でハカセ達の居る場所に帰ろうとする

 

 

「ありがとなぽこあ」

 

「ハカセ達に宜しくな」

 

 

『マン~マァ♪』

 

馬車をクラフトし此処まで運んでくれたぽこあに一同は礼を言い、ぽこあもバイバイと手を振り街へと帰った

 

 

するとフェンサーを肩に乗せたままのクレアが、門の側に居るエルロード王家の家紋が描かれた鎧と剣を装着せず地面に起く兵達を見る

 

 

 

「鎧外しても暑いなぁ……ふわぁ~」

 

「マジ暑いッスよね、もう11月だってのに……コレでどうだ!」

 

「マジか!?ココでテレポートはキチィって」

 

「何を言ってるんだ、まだ逆転の手なら」

 

「ちょっ!?警備隊長ダメですよ外野が口出すのは」

 

 

 

 

 

「門番が暑いからと武器と防具を外し、間抜け面でアクビをするわ、ゲームに夢中になるとは………しかも警備隊長まで……大丈夫なのかエルロードは

 

 

いいかフェンサー、お前はあんな騎士には絶対なるんじゃないぞ」

 

『カポ!』

 

 

「ダ...…ダメですよクレア様聞こえちゃいますよ、あの門番の方達エルロードでは有名な貴族のご子息様ばかりですから」

 

「私の家の方が地位は上だ」

 

「……………………と……とにかく入らせて貰いましょう」

 

ナチュラルに家柄自慢され半泣きになるのを我慢し、貧乏貴族の「止めて下さい!!」レインが門番達に中に入れる様に一声掛けようとするより先に

 

『カボォォォォ!!!!』

 

 

「「「ギャァァァァ!?」」」

 

 

ポッケの火炎弾が門番達に炸裂する

 

「ポッケちゃぁぁぁぁん!?」

『カッポォォォ!?』

 

『腑抜けてる奴らに闘魂注入してやったぜだってロト』

 

 

 

<王宮内 謁見の間>

 

 

「ラグクラフト! 何処だラグクラフト!!

 

おーい!!」

 

 

「す……スミマセン!

 

お待たせ致しましたレヴィ様!!

 

(何時も人がトイレに入った瞬間に呼びつけやがって……ワザとか!?嫌がらせなのか!?)

 

 

何でしょうか?」

 

 

「………………アイリスまだ」

 

 

「あ...…明日には到着するかと」

 

 

「もう我慢出来ない!!

 

俺は早くアイリスに式場とウエディングドレスはどれが良いかの話し合いがしたいんだ!!!」

 

 

「は……はぁ……そう言われましても、我が国が誇る世界一早い馬の足を持ってもベルゼルグの国境からでは1週間は掛かりますので待つしかありませんよ

 

(ぬわぁぁにが俺はビックな男だぜ……だ!!

 

ただのダタっ子じゃねえかよ!?

 

というかもう昼前だぞ何時までパジャマ姿なんだ!?ここ謁見の間だぞ正装で入れよ王子だろ!!

 

つうかアイリス王女来れねぇよ、馬車は壊されデュークの呪いでコールスロー卿は死んだからテレポートが使えず引き戻れないんで、今頃コロニーの荒くれ者達とヤリ合ってるか雪山で寒さに震えて歩いてるか野垂れ死んでるか、別のルートで必死に走っても此処に来るには1ヶ月は掛かんだ!!

 

さっさと結婚なんか諦めなバカ王子)」

 

 

「レヴィ様!!! あぁ!

 

ラグクラフト様も居られましたか!!」

 

 

「おや?

 

どうかなされましたか、妙に慌てている様ですが?」

 

「アイリス王女様がお越しになられましたので、大至急報告に参りました」

 

「ほぉそうですか、良かったですねレヴィ………………ん?」

 

「おぉやっと来たか!!!

 

うんうん!コレで間違いないな、約束の日よりも1日早く来るとはアイリスも俺との結婚を待ち望んでいるに違いない!!!

 

おいお前、俺が出迎えに向かうまで王宮前で待つようアイリスに伝えろ

 

着替えて来る!!」

 

「分かりました!!」

 

「あ………あの」

 

「どうしましたラグクラフト様?

 

何やら顔色が悪いですが?」

 

「ほ……本当にアイリス王女が来られたので?

 

誰かの変装やモンスターが擬態している可能性は?」

 

 

「どれだけ位ある方でも、誇り高きエルロードの王宮に入らんとする者には無礼を承知で嘘発見器で本物かを調べよ

 

ラグクラフト様の教えの通り行った結果、本物のアイリス王女様でありました」

 

「…………………そうですか

 

 

 

 

 

 

 

 

(あのクソ堕天使なにやってんだぁぁぁ!?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

<エルロード内のとある宿>

 

「はぁ………良い黄金の湯だ………此処で湯治し傷を癒したら、ウィズの使い魔について調べに向かわねばな

 

 

はぁ………癒される」

 

 

 

 

 

 

 

 

<エルロード 王宮前>

 

「近くで見ると本当にデカイ王宮ですね、コレは破壊しがいがありそうだ」

 

『バケチャァ♪』

 

「テロリストみたいな事を言わないで」

『マフォ!』

 

「ねぇねぇ、王宮のテッペンにある家紋の旗を我がアクシズ教団のマークに変える芸を使ってみても良いかしら?

 

絶対王子様喜んでくれるわよ」

 

「だからテロ行為は止めなさい」

『マフォク』

 

「何でよぉぉぉ!!!!!」

 

『オシャァァァ!!!!』

 

「ぶぅぅ!!!!ちょっ!?イブ止めて!!!」

『フォォォ!?』

 

 

王宮の前で待機していてくれとエルロードの兵に言われ、一同は雑談しながら待つ事に

 

 

「どうしよう………バレたら訴えられる………どうしよう……どうしよう」

 

「あの門番達はゲームに夢中になってたんだ、どうせ誰に攻撃されたかなど分かりはしない……だから堂々としていろレイン

 

さもないとバレるぞ、そうなればお前の家では奴らに訴えられでもしたら」

 

「ひぃぃ………どうかバレませんように……バレませんように」

 

「それにしても何時まで待たせんだよ、もう10分は経ったぞ」

 

「ぽこあのおかげで俺達予定より1日早く着いたから、出迎えの準備が出来てなくて慌ててるとか?」

 

「1日前ならもう用意しとけよな」

 

『ナンマナ、ナマケナンマ』

 

 

 

「イブ止めるんだ、王宮前で騒ぎを起こせば首を切られるぞ!!

 

アクアも本当の事を言われたぐらいで泣くな」

 

「アクシズ教はテロリストじゃないもん!!!!」

『オシャァァァマ!!!』

 

「姉ちゃん姉ちゃん」

 

「何ですか?」

 

「このデカイお城、姉ちゃんとバルスリンなら壊せる?」

 

「勿論、早速エルロードに着いた事ですし景気良く行っちゃいますか」

『バケチャァ、バケチャバンケ』

 

『リィオッ!!!』

 

「離すのですルカリオ!!!我々の爆裂道の邪魔をしないで下さい!!!」

 

 

コロコロ

 

「ん?」

 

「何だ?」

 

王宮の入口から金色の長い布がカズマ達の方に転がりながら向かって来る

 

 

『ピピピ 金で作られたカーペットロト』

 

ダダダダ ダダダダ ダダダダ

 

 

「わぁ!?」

 

金色のカーペットが転がり終わると次々に大勢のエルロードの兵達が現れ、金色のカーペットの左右に別れ整列する

 

 

 

「な……なんでしょうか?」

 

 

 

「レヴィ様の!! おな~り!!!」

 

一番入口に近い兵が叫ぶと、入口から大勢の兵達が金色の台を担ぎアイリスの方に向かって来る

 

 

その金色の台の上には、台やカーペットよりも輝く黄金の玉座があり

 

そこに赤毛でソバカスが目立つ整った顔をした少年がふんぞり返っていた

 

 

「よし止まれ」

 

ピタッ

 

 

「わぁぁぁ!?」

 

ガタン!!

 

「痛てぇぇ!!!!」

 

「レヴィ様!?」

「大丈夫ですか!?」

 

少年が玉座から立とうとすると同時に、台を運ぶ兵達が止まったので少年はバランスを崩し転び後頭部を玉座にブツケる

 

 

「なに直ぐに止まってんだよ!?

 

全体止まれって、お前が号令掛けてから止まるように打ち合わせしただろ!!!」

 

 

「あぁそうだった!!」

 

「スミマセン!!」

 

「それとお前! 王子を付け忘れるな!!!」

 

「申し訳ございません!!」

 

「もう一回やるぞ!!」

 

 

「「「ハッ!」」」

 

台ごと玉座と少年を王宮の中に運ぶ

 

 

 

「……………………」

 

何を見せられてるんだと目が点になる一同

 

 

 

「レヴィ王子様の!! おな~り!!」

 

 

再び同じ事が行われる

 

 

「よし止まれ」

 

 

「全体~~止まれ!!」

 

ピタッ

 

 

今度は上手く行き、アイリスの前で兵達が止まる

 

 

「ふっ……あっ」

 

少年は決まったとドヤ顔となり台から地上に降りようとしたが、中々の高さがあるからか降りれなかった

 

「どうしましたレヴィ様?」

 

 

「もうちょっと下げろ」

 

「はい?」

 

「台を下げろ」

 

「…………あぁ!

 

 

全員台を下げろ」

 

バタッ

 

 

「よし…………よっと!」

 

階段2段分の高さからドヤ顔で地上に飛び降りる

 

 

「待っていたぜアイリス、長旅ご苦労さん」

 

少年特有の声変わり前の高い声だが、少年の身長はサトシよりも大きくカズマに近いためアイリスを見下ろす

 

 

「お久しぶりですレヴィ王子」

 

屈託のない笑みを浮かべ、優雅に礼をレヴィ王子に見せる

 

(あぁ……やっぱコレが王子か、クレアや御者の親父がバカ王子って呼んでた理由が分かる気がするぜ)

 

「クレアとレインも元気そうだな、驚いたぜ武闘派で有名なベルゼルグの王都が壊されるなんてさ」

 

 

「は………はい」

 

「ピキッ………………どうも」

 

 

「お………お久しぶりですレヴィ様」

 

「あぁ、お前ダスティネス家の娘か」

 

「はい、この度はアイリス様の護衛として仲間達と此方に」

 

「ふーん………」

 

チラリとレヴィ王子はダクネスの後ろに居るカズマ達を見る

 

「王女のアイリスの護衛にお前みたいなヘッポコ剣士や、そんな冴えない奴らや子供を連れて来るしかないわ、どうやって手懐けたか分からないがモンスターにまで頼らないといけないなんて

 

マジで人材不足なんだな今のベルゼルグは」

 

「くぅぅ~♪」

「興奮すんなよ……」

「し…してにゃい……」

 

 

「おいアレって……」

 

「ああ……」

 

コレでもかと嫌味をぶつけるレヴィ王子の後ろで、兵達がカズマ達の方を見て怯えていた

 

 

(にしても典型的な嫌味な王族キャラしてんなこのガキ、後ろに沢山の兵達を蔓延らせてんのも自分は偉いぞってアピールしてんだろうな絶対)

 

「チッ」

「クク…クレア様……どうどう」

 

「前までは武のベルゼルグ、財のエルロードって呼ばれていたが

 

こりゃ武も俺の国の物になっちまうな、トップのアイリスが嫁入りに来るんだしよ」

 

 

「おい」

 

 

「ん?」

 

 

「なっ!? めぐみん!?」

 

目を紅くし杖を構えるめぐみんがアイリスとダクネスの間に立ち、嫌な予感を感じるダクネスが顔を歪ませる

 

 

 

「我らを冴えない奴らと抜かすとは……良いでしょう、その喧嘩買ってやろうじゃないか!!」

 

「やっぱしこうなったか……」

『ナン』

 

 

「ちょっとめぐみん!?」

 

[バルスリンちゃん、めぐみんちゃんを止めましょう]

 

『王宮を爆発……じゅるり』

 

[ヨダレを垂らしてないでめぐみんちゃんを止めて!!]

 

 

 

「何だ魔法使い、俺に杖向けるなんて……お前俺が誰だか知らないのか?」

 

「王子様でしょ」

 

「おぉ知ってたか、だよな俺は有名人だもんな」

 

「散々周りがレヴィ王子と言ってるんですから誰でも分かりますよ、そんな事より我らを冴えない等と抜かした喧嘩を買わせて貰いましょう」

 

「おいめぐみんダメだ!!」

 

「放して下さいダクネス!!

 

売られた喧嘩を買うのが我ら紅魔族の礼儀なのです!!!」

 

「だからといって爆裂魔法を放たないでくれ!!!国際問題になる!!!」

 

「……………………」

 

「おやおやどうしました、ビビって声も出ませんか!!」

 

「…………………ベルゼルグ王国では喧嘩を金でやり取りするのか?」

 

「「……………………はぁ?」」

 

「いま喧嘩を買うと言ったじゃないか、喧嘩に値段を付けるとはマジで武闘派の国だな

 

良いぜ金ならどれだけ合っても困らないからな、イクラで買ってくれるんだ」

 

「か……買うとは金の事じゃなくて、ソチラが売って来た挑発を引き受けるって意味ですよ!!!」

 

「何だよそう意味かよ、だったら最初からそう言え

 

お前魔法使いなのに頭悪いんだな」

 

「ポカーン……」

 

(めぐみんが煽られてるのに、呆気に取られて怒る気にもならないなんて……)

 

「ぷ~くすくすwwww

 

喧嘩を買うを、本当にお金出してやり取りする事だと思ってるなんて受けるんですけどwwww」

 

「だ……ダメだよアクア、王子様を笑っちゃ

 

確かに俺もソレ知らないんだって驚いたけどさ」

 

(おいおい、王子がアクアとサトシより下の知能してて大丈夫なのかよ!?)

 

「ししし失礼を!!」

 

「レヴィ様ストップ!!ストップです!!

 

その魔法使いをバカにしてはなりません!!」

 

「何だよお前ら、こんな魔法使いに何ビビってんだよ」

 

 

「その魔法使いと、あっちに居る小さな女の子は紅魔族ですよ!!

 

あの赤目は間違いありません、というかさっき本人も言っていたでしょ!!!」

 

「何だよ有名な種族なのか?」

 

 

「知らないんですか!?

 

魔王軍すら手を焼き裸足で逃げ出す、頭のおかし………オホン……凄腕の魔法使いの一族です!!!」

 

「……………マジ?」

 

「「マジです!!!」」

 

 

「………………ふっ、悪いな魔法使い

 

庶民とやり合う何て弱いものいじめをビックな男の俺はやらないんだ、だから喧嘩は無しにしてやるよ」

 

「ならアナタの部下達とでも」

 

ブンブン ブンブン

 

全員一斉に首を振りまくる

 

 

「わ……我が国の兵は1人の魔法使い相手に喧嘩するほど暇じゃないんだ、だよなお前ら」

 

「その通りです!!!」

 

 

「…………良いでしょう今回は見逃してあげますよ、ただし今夜は我と我の妹に我々のパートナー達に大量の贄を提供しなさい

 

さもなくば魔王軍すら裸足で逃げ出す理由を身を持って知る事になりますよ」

 

目がコレでもかと紅く光る

 

「お……おいめぐみん……」

 

「おぉ!! 我はパスタを要求するぞよ」

『バケチャバン!!』

『『チュゥ♪』』

『チュチュ♪』

 

『チュ!?』

 

イッカネズミファミリーは遠慮がちの父ステーキ以外はめぐみんの意見に大賛成し、こめっこやバルスリンと同じく自分の食べたい物をリクエストする

 

 

 

「も!勿論です!!」

 

「ですよねレヴィ様!!」

 

「…………………ニエって何だよ?煮物か何かか?」

 

「「………………」」

 

「取り敢えず彼女達のリクエスト通りの飯を用意致しましょう」

 

「わ……わかった……」

 

「ソレとダスティネス卿に謝罪した方が良いですよ、彼女も怒らせたら大変な事に」

 

 

「ふぇ!?」

 

「何でだよ、アイツ目の前の兵隊に1回も剣を当てられなかったヘッポコ剣士なんだぞ」

 

「ま……前はそうだったかもしれませんが、今のダスティネス卿はムチャクチャ凶暴なクルセイダーでして

 

アルダープというベルゼルグの貴族との結婚式にて結婚したくないという理由で信仰している女神エリスの教会を破壊するわ、彼を破滅させる為に犯罪の証拠を町民の前で暴露したりと恐ろしいお方なのです!!」

 

 

「…………………マジで?」

 

「マジです!!」

 

 

「ちょっと待ってくれ!?

 

確かに教会は壊れたがアレは私では!!というか暴露したのも私では………ハッ!?

 

カズマお前ぇぇ!!!」

 

「いや……今回は俺マジで知らねえぞ」

 

「嘘を付け!!!お前以外に誰がこんな悪評をばら蒔くんだ!!!!」

 

「ぐぅぅぅ!?だから!!しらねぇ……うぐぐ息が…!?」

 

『リオリオ!? ルッカリィィ!!!』

「ダメだよダクネス!?カズマが死んじゃう!!!」

 

 

「ほら見てください、仲間の筈のパーティーメンバーの男の首根っこを掴み窒息死させようとしています!!!

 

仲間でアレなら……我々相手ならば……」

 

「…………………わ……悪かったなダスティネス卿………前の件も済まなかった…………だから……許してくれ」

 

「何故そんなに距離を取るのですか!?」

 

『因みにその噂を流行らせたのはダストロト』

 

「あの男ぉぉ……アクセルに帰ったら覚悟しておけ!!!」

 

 

「よ……よしせっかく来てくれたんだ、ダスティネス卿の仲間もキチンとした持て成しをしてやるよ

 

俺はビックな男だからな!」

 

「流石は王子様ね!!

 

じゃあアタシにはエルロードで有名なシュワシュワ、この可愛い未来の神イブには最高級のミネラルウォーターを朝昼夜のご飯前と食後に毎日出して頂戴ね

 

エルロードはカジノと黄金の他にもシュワシュワで超有名だから、毎日それをタダで飲めるなんて最高だわ♪」

 

「はぁ?

 

おいプリーストいくら俺がビックな男でもな、あまり調子に乗るんじゃないぞ

 

世界一のシュワシュワ大国でもある我が国のシュワシュワを毎日タダで飲ませろは、少し調子に乗りすぎじゃないか」

 

「良いじゃない金持ち何だから、ケチケチしないでドンとビックな心意気を見せなさいよ」

 

「ふん! 貴族と魔法使いと違って、プリースト風情が図に乗んじゃ」

 

「レヴィ様ぁぁぁ!?」

 

「ダメです!!そのプリーストにも失礼な態度を見せてはなりません!!」

 

 

「お…おい……まさかこのプリーストもヤバい奴なのか」

 

「彼女の青髪、そしてアクアという名前……間違いありません彼女はアクシズ教徒です!!しかも名前まで奉っている女神と同じ名前にするぐらい熱心な!!」

 

「同じ名前じゃなくてアタシが水の女神アクア様なんだけど、まぁ今はソレより

 

王子様はどうせアクシズ興の事を知らないんでしょ、だったら教えてあげるわアクシズ興は他の人達が言うような団体じゃなく」

 

「生意気な事言ってスミマセンでした!!!どうかお許しを!!!」

 

「ちょっと!?何でDOGEZAすんのよ!?」

 

 

「王子様が知ってるって事は、どうやらこの国でもアクシズ興はロクな事をしてないみたいね」

 

「だろうな」

 

 

 

 

「おいお前ら………まさか残りの奴らもヤバい奴らなのか」

 

DOGEZAしながら、レヴィ王子は部下達にカズマとサトシとセレナ、そして人間形態のオーティスとティアラの事を聞く

 

 

「茶髪と子供3人は知りませんが、あの青髪は最近ベルゼルグの軍に入った凄腕の戦士だと思います

 

噂で聞いた特徴と一致してますし」

 

「何だタダの戦士か、ならビビる事は」

 

「いえ……王都が潰される迄は戦は負け無し、魔王軍の艦隊を10分で全滅させた化け物らしいです」

 

 

「……………………さ……流石だなアイリス、立派な護衛を沢山連れて来るとは」

 

「えぇ、皆様は本当に頼りになる方々ですから♪

 

ねぇティアラ」

 

『♪♪♪』

 

 

「さっきから気になってたが、その子供は何でお前に抱き付いてるんだ?」

 

「この子はワタクシの妹ですから」

 

『♪♪♪』

 

「妹!?

 

(あれぇ……前に会った時に妹なんて居たっけ………いや、俺がアイリスに夢中になってて見逃してたんだな

 

3回目の会談で兄のジャスティス王子の事もやっと気付いたんだし)

 

 

そうかそうか、確かに目元はお前にソックリだな

 

我が名はエルロード・レヴィ、よろしくな」

 

バシッ

『ベー』

 

「あぁん!?」

 

姉と無理やり結婚しようとするからか、伸ばしたレヴィ王子の手を弾きアカンベーをする

 

「ティアラ!!」

『!!!』

「申し訳ございませんレヴィ王子」

 

「な……なぁに気にしてないさ、俺は世界一の大国エルロードの王子のビックな男だ……こ……子供にアカンベーされた程度

 

き……気にする訳ないさ」

 

ブルブル ブルブル

 

 

弾かれた手をブルブルと震わせ、ムチャクチャ気にしてるなと皆に思われた時

 

 

「どうかされましたかレヴィ様」

 

貫禄のある声の主が王宮からレヴィ王子の元に

 

 

「コレはラグクラフト殿」

 

「お久しぶりでございます」

 

レヴィ王子や他の兵達と違い宝石や黄金といった物を装着していない普通の衣装にも関わらず、その立ち振舞いには威厳が溢れる初老の男性に向かいクレアとレインが頭を深く下げる

 

 

「頭をお上げくださいシンフォニア様、コールスロー様

 

私のような庶民からの成り上がり者に、アナタ様達のような貴族様が頭を下げるべきではありません」

 

「何を言いますか、アナタ様に頭を下げねばシンフォニア家……いえベルゼルグ王国の名に傷が付きます」

 

「ハハハハ……脚色し過ぎですよ」

 

 

 

 

 

「ねぇダクネス、あのお爺さん誰なの?」

 

「あの方はエルロード王国の

宰相………では分かりにくいな、国の政治を全て行う役職を任されているラグクラフト殿だ」

 

「凄く偉い人だってのは分かった」

 

宰相と聞いてハテナマークを浮かばせるサトシに分かりやすい様に説明する

 

 

「クレアもレインさんも、王子よりもあの爺さんに敬意見せてんな」

 

「仕方あるまい、この国の歴代の王族は金遣いが酷く国の政治に対しては世界一のポンコツでな

 

得にレヴィ王子は歴代の中でもトップクラスにアレなのは分かっただろ」

 

「まぁな」

 

「なので民達は未来の政治に対する不満と不安が何時爆発してもおかしくない状況、だがソレらを全て収めたのがラグクラフト殿だ

 

現国王の王子時代から今に至るまで、エルロード王国の揉め事は全てあの方が収めた凄腕の宰相

 

庶民からの成り上がりという事もあってか民から人気もあり、他国の我々も敬意を抱くのは当然の事だ」

 

「ふーん………まぁ他のアホな部下や結婚の事をクレア達に伝えに来た嫌味な大臣と違って、あの爺さんはマトモだって事は分かった」

 

『ナマナンマ』

 

 

 

 

「おいラグクラフト、お前……なんか俺より丁寧に扱われてないか」

 

「仕方ありませんよ私は庶民からの成り上がり、そしてレヴィ様は大国エルロードの王子

 

どちらが他国の方々から親しみを感じやすいか……それに皆様、レヴィ様を立派な王子故に嫉妬しているのですよ」

 

「…………フッ、なら仕方ないか

 

まぁコイツらは他国の奴らだもんな、エルロードの民は全員俺の事を慕ってくれてるし」

 

 

「えぇ

 

 

 

(んな訳ねえだろバカ、お前みたいなガキなんて金さえくれなかったら兵達全員が謀反するぐらい人望ねえよ!!

 

私がどれだけ金を摘んで説得したか分かってんのか!!)

 

アイリス様、この度はエルロードに来て頂き誠にありがとうございます」

 

「はい、式を上げ終わる迄はクレアやレイン達や皆様と一緒に楽しませて頂きますわ」

 

 

「えぇどうぞお楽しみを

 

 

 

 

(しかし本当にアイリス王女が来ているとは………あの堕天使め何が仕事しただ、全然出来てないじゃないか

 

何とかして式を中止させる方法を考えねば)

 

 

ささアイリス様、それに皆様も長旅ご苦労様でした

 

どうか王宮内でお休み下さいませ、ただいまより歓待の準備を致しますので」

 

「分かりました」

 

「あぁ失礼を、王宮内には沢山の使用人達が居られますゆえ

 

そちらのペットか使い魔かは分かりませんがモンスター達は此処で待機をお願いします、皆が怯えてしまうやもしれませんので」

 

「この子達は大丈夫です、人に危害を………加える子ばかりではありませんので

 

少なくともフェンサーは大人しく優しい子ですので」

 

『カポッ!?』

 

 

『カァ………カァァァボォォ!!』

 

「ポッケちゃん、クレア様に嫌味を言われても仕方ない事をアナタはやったんだから今は我慢しましょ……だから火炎弾を閉まって……お願い」

 

『………カボォ』

 

 

レインが涙目で頼むので仕方ないとクレアに放とうとした火炎弾を消火する

 

 

 

「クレアの言う通り、この子達は先の戦いにてベルゼルグ王国を守る為に戦ってくれた勇敢な子達です

 

 

ラグクラフト様、どうかご入場の許可を」

 

 

「うーむ……しかしですね」

 

「良いじゃんか別に、もし暴れたら飼い主が居るんならソイツに責任取らせりゃ良いだけだろ」

 

 

「わ……分かりました

 

(初めてだ、このバカ王子の案に同意出来るとは………嵐が来たりしないだろうな)

 

 

では改めて、どうぞコチラに」

 

 

ペタ

 

「ん?」

 

ペタペタ

 

王宮に戻ろうとするラグクラフトの体をアクアが触りまくる

 

 

「ア……アクア殿!?」

 

「ダメですよアクア様!?

 

ラグクラフト様に失礼な事は!!!」

 

「何よ別に失礼な事なんてしてないわよ!!」

 

 

「ど……どうか致しましたかお嬢さん」

 

「良く分かんないけど、お爺ちゃんから悪魔……でも無いわね……アンデッドでもないんだけど何か変な気配を感じるの

 

もしかして王宮の中で変な生き物でも飼ってるんじゃないかしら」

 

 

「申し訳ありませんラグクラフト殿!!!

 

彼女はアクシズ教徒でして、度々この様な妄想をされるのてす!!!」

 

「アクシズ教徒!?」

 

「何よ何よ!!!何時も王都に居て世間知らずのアナタにまでアクシズ興をコケにされたくないんですけど!!!!!」

 

「アクア様お願いですから大人しくしてください!!!!」

 

「か……構いませんよ……アクシズ教徒の方なら仕方ありませんので」

 

「何でお爺ちゃん迄アクシズ教徒を嫌がるのよ!?

 

皆良い子達なのに……ヒク……ヒク……アタシの教徒達は!!!」

 

 

「お……お嬢さん、レヴィ様や皆が怯えてしまいますので

 

どうかその名前は、なるべく伏せて貰いたく」

『オシャァァァァ!!』

 

「ギャァァァァ!?」

 

「ラグクラフト様!?」

「ラグクラフト殿!?」

 

 

「良いわよイブ、アタシの可愛い教徒達を貶した罰を与えちゃいなさい!!」

『アウ!』

 

 

「この駄目神!!! せっかくポケモン達の入室の許可下りたってのによ!!!!」

 

「止めなさい二人とも!!!」

 

『フォクシィィ!!!』

 

 

 

 

「大丈夫ですかラグクラフト様!?」

 

「スミマセン……彼女達には後で必ず謝罪させますので!!」

 

「い………いえ………お構い無く

 

(何だあのアシカ!?

 

何故たかが水を浴びた程度で私が悲鳴を上げたんだ!?)」

 

 

「良かったなラグクラフト」

 

「は……はい?

 

何がですかレヴィ様?」

 

 

「何だよお前知らないのか?

 

世の中には水も滴る良い男という言葉があるんだ、だから今のビショビショのお前なら女にモテるぞ

 

めちゃくちゃ遅いけど、お前コレでやっと彼女が出来るな」

 

「…………………そうですね

 

(魔王様が世界を支配したら、必ず私の手でコイツをブッ殺してやる!!!!)」

 

 

何とか立ち上がったラグクラフトと、再び玉座に座り兵達に運ばれるレヴィ王子らと共に一同は王宮内へと足を運ぶ

 

 

<エルロード王宮内>

 

「「ガツガツムシャムシャ ガツガツムシャムシャ」」

 

『ガツガツムシャムシャ ガツガツムシャムシャ』

 

『チュゥ♪』

 

『『チュチュ♪』』

 

 

黄金の皿に乗って出された豪華な料理が次々に、紅魔族姉妹とバルスリンやイッカネズミファミリーの女性達の口へと消えて行く

 

「全部食べちゃダメよアナタ達!!」

 

 

 

「アイリスを歓待する為の料理じゃなかったかアレ」

 

「あはは……お腹空いてたんだね」

 

「プハァァ~やっぱりエルロードのシュワシュワは世界一ぃぃ!!!」

『ゴクゴク……オシャァァァ♪』

 

「ジャンジャンお代わりのシュワシュワとミネラルウォーターを持って来なさい!!

 

アタシはアクシズ教徒達が崇める女神なのよ!!逆らったらバチが当たるわよ!!!」

 

「は…はい!!」

 

 

『アクアもイブも、もう出来上がってるロト』

 

「顔がお前の体より真っ赤になってるな……」

 

「散々アクシズ興を悪く言うなって言っときながら、給仕の人らがアイツをアクシズ教徒だって知って怯えてんのを利用してやがる………アイツ悪知恵は働くんだな」

 

 

 

 

 

 

「……………お前の連れは遠慮を知らないのか」

 

「スミマセン………」

 

「ま……まぁ良いさ、それじゃあアイリス早速式の打ち合わせを」

 

『!!!』

 

「どうしたのティアラ?」

 

座椅子に腰掛けるアイリスの背にティアラがもたれかかる

 

『♪♪♪』

 

「ごめんなさい、ワタクシはレヴィ王子とお話があるの

 

ワタクシの代わりにフェンサーとポッケ達と」

 

『!!!』

 

嫌だと首を横に振る

 

「ティアラ……」

 

『ワガママを言うんじゃない』

 

『???』

 

『アイリス王女は今お仕事だ、さぁフェンサーとポッケ達の所に来い』

 

『…………………!』

 

渋々ティアラは兄の言った通りフェンサーとポッケの元に向かう

 

『お邪魔致しました』

 

「ありがとうオーティス」

 

 

「…………なぁ、あの小さい子はお前の妹なんだよな?」

 

「はい」

 

「じゃあ何でソイツ敬語使わないんだよ、部下が王女に敬語使わないのはマズいだろ」

 

「彼はあの子のお兄様ですので」

 

「…………お兄様?

 

 

 

(って事はコイツ……いやコチラはアイリスのお兄さんだよな

 

確かにジャスティス王子も俺に負けず劣らずの美形だったが、青髪だったっけ……それとももう1人お兄さん居たのか)

 

 

そうかお兄さんだったか、なら俺とアイリスが結婚したら義理の兄弟になるな

 

よろしく義兄さん」

 

『…………………ではアイリス王女、私はクレア殿とレイン殿と話があるのでコレで』

 

「え………えぇ……」

 

「…………………」

 

「レ……レヴィ王子、式の打ち合わせを致しましょう」

 

ガン無視され固まるレヴィ王子に気を使うアイリスであった

 

 

そこに

 

 

「レヴィ様!」

 

慌てた様子のラグクラフトが現れる

 

 

「なんだよラグクラフト、そんなに慌てて」

 

 

「大変です、我が国に侵入者が入った可能性が」

 

「侵入者?」

 

 

 

 

 

 

「何か事件かな?」

『ピィカァ?』

 

「王子に反逆しようとする輩だったりしてな」

『ナマンナマケ』

 

 

 

 

「侵入者が入れる訳ないだろ、今日の門番には腕利きの警備隊長が居るんだから」

 

「ソレが警備隊長は他の2名共々、黒焦げにされて門の前で倒れておったと!!」

 

「何だと!?」

 

 

 

「ギクッ………」

 

 

 

「おい嘘だろ、警備隊長はエルロードの中じゃ唯一他国にも負けない………オホン!!

 

世界一の騎士だぞ!!」

 

 

「残念ながら敗北したとの事です………レヴィ様や国の為に目を光らせ警備していた所を、突然巨大な火の玉を放たれ無念にも敗れたと」

 

 

(目を光らせて見ていたのはゲームのボード上だろうが!!

 

警備隊長が嘘の報告をするな!!!)

 

「直ちに警備を厳重に」

 

「構わない、ほっとけ」

 

「えっ!?」

 

「どうせ一瞬の気の迷いでヤラカシテしまったんだ、多目に見てやれ」

 

(ほぉ……あのバカ王子ならば、俺に逆らう不届き者をさっさと捕えろと慌てふためくと思ったが

 

落ち着いているだけでなく侵入者を見逃してやれとは以外だ、もしかすると何時もは他国という事で浮かれていたのか……自分の国では立派な王族らしい振る舞いと態度を見せるとは見直しましたよレヴィ王子)

 

 

「よろしいのですかレヴィ様!?」

 

 

「あぁ、きっと俺とアイリスの結婚の噂を聞きつけ邪魔しに来た俺のファンに違いない

 

見付けたら、お前の憧れのレヴィ王子は立派な旦那になってやるから心配せずお前は自分の幸せを見付けろと伝えておけ」

 

「(ファンなんか居るわけねぇだろアンチしか居ねえよ!!!!)

 

 

しかしレヴィ様の結婚は我が国の機密事項の案件、ファンの方が知る事など絶対にあり得ませんので我が国の宝を盗みに来た輩の可能性の方が高いかと」

 

 

「…………そうだった!?

 

だったらさっさと探して捕まえろ!!!

 

俺に逆らう不届き者に罰を与えてヤレ!!!」

 

 

「はい!!」

 

 

 

 

 

「……………………やはりバカ王子だったか」

 

 

「あ……あの………じ……じじ…実は」

 

自分のポケモンが闘魂注入する為に攻撃しちゃいましたと、どう説明し謝罪したら良いか必死に考えるレインよりも先に

 

 

「ラグクラフト様!! 怪しい人物が王宮内に!!!」

 

室内にやって来た兵が声を上げる

 

 

「怪しい人物ですか

 

(まさかあの堕天使……また見つかったんじゃないだろうな)

 

どの様な方でしょうか?」

 

 

「女です……それも中々の美女でして

 

王宮内を使い魔らしきモンスターと共にコソコソしていたので、もしや警備隊長達の件と関係あるかと思いラグクラフト様にご判断戴こうかと」

 

「(だから一々私に判断を委ねるな!!自分らで考えて行動しろ!!!!

 

 

しかし女か……デュークでないならやはり賊か、宝を盗まれる訳にはいかんので追い返したいが……警備隊長が負傷中ならば戦う者がおらんぞ

 

 

そうだ!)

 

分かりました、シンフォニア様、コールスロー様

 

申し訳ございませんが只今我が国の警備隊長が負傷していますので、どうかお手を貸しては戴けないでしょうか」

 

「ももも勿論です!!!

 

ですよねクレア様!?」

 

「あ……あぁ……」

 

警備隊長を負傷させてしまったので喜んで手を貸すと言い出すレイン

 

 

「ではレヴィ様

 

我々が行って参りますのでアイリス様とお連れの方々と此方にてお待ち………レヴィ様?」

 

「レヴィ王子ならば、先程の兵の方と共に参られましたよ………やはり俺のファンだなと呟きながら」

 

 

「………………………申し訳ございません

 

(結婚したい相手の前で何やってんだあのバカ王子は!?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

<エルロードの王宮、庭>

 

 

「何をしに来た貴様!?」

 

「スミマセン!スミマセン!

 

実は友人達の家に帰ろうとした時に、ふと王宮の側を通ったらユキメノコさん……私のポケモンが中に入りたがったので……どうやら怪しい気配を感じるとの事でして」

 

「何を訳の分からない事を!!」

 

 

「お前ら、ラグクラフト様が来られるまで何とか時間を稼ぐぞ」

 

「分かった」

 

 

「あわわ!?ダメですよ!?」

 

「侵入者の分際で何を言う」

 

「いえアナタ達ではなく」

 

『メンノォ』

チュ チュ チュ チュ チュ

 

「女王様~失礼致しましたぁ♥️」

 

「是非この哀れなシモベ達を踏み台に使ってくださいませぇ~♥️」

 

 

『メェ~ノッノノノ♪』

 

 

「……………ユキメノコさん」

 

『メノォ!?』

 

 

「早くメロメロを解除してください、侵入した私達が悪いんですからねキチンと謝らないと!」

 

『…………メノッ』

 

パチッ

 

「あれ………何やってたんだ俺ら?」

 

「何で四つん這いになってんだ?」

 

「お前ら!!」

 

 

「レヴィ王子!?」

 

「此処は俺に任せておけ」

 

 

「えっ………は……はい

 

 

 

 

 

 

おいお前、何で王子なんか連れて来たんだよラグクラフト様は?」

 

「それが侵入者が女だから俺のファンに違いない……だから王子がラグクラフト様に黙って連れて行けって」

 

「んな訳ねぇだろうが」

 

「どうすんだよ、王子ヤラレたら俺らの責任問題になるぞ」

 

「んな事言われても……ラグクラフト様じゃなきゃ王子をコントロール出来ねぇよ」

 

 

 

などと部下達がボヤいてるなか、レヴィ王子は侵入者らしきナイスバディな女性を上から下までガン見していた

 

 

「あ………あの……何か?」

 

「ふっ………悪いな寂しい想いさせちまって」

 

「はい?」

『メノ?』

 

 

「だが世界には沢山の男が居る、俺と同格の奴なんて居やしないだろうがソイツらで我慢してくれ

 

その代わりお前の様なファン達の為にも、俺は立派な旦那になってやるからさ」

 

 

「は………はぁ……」

 

 

「レヴィ様!!お下がりを!!!」

 

 

「おぉラグクラフト、大丈夫だ俺のファンは納得してくれたから帰るそうだ」

 

 

「ですからレヴィ様とアイリス様の結婚は機密事項ですので、他者が知れるわけがありません

 

その者は宝を盗みに来た賊です!!」

 

「………………………お前ら!!俺を死んでも守れ!!!」

 

「は……はい!!!」

 

直ぐに兵達の後ろに隠れる

 

「賊!? 違います違います!!

 

私達は盗みに来たのではありません!!!」

 

「では何をしに王宮…………ん?

 

 

んん?

 

 

 

んんん!?」

 

侵入者の女性を、ラグクラフトは信じられない物を見るかの様に見つめる

 

 

「あ……あのどうしました?」

 

 

「止まれ賊、ラグクラフト殿のお手を煩わせる訳にはいかん我々が相手をする」

 

『カポ? カンポカポ』

 

「どうした?」

 

 

『カボォ、カボカボ!』

 

「えっ………あぁ本当だわ、クレア様

 

あそこにユキメノコちゃんが居ます!!」

 

「なに?

 

た……確かにユキメノコだ」

 

『メンノォ? メノメンノ?』

 

「ユキメノコさんの、お知り合い何ですか?」

 

 

 

 

 

 

<王宮内>

 

「「「『ウィズ!?』」」」

「「ウィズさん!?」」

 

「あぁ皆さん!!

 

遠出すると聞いて居ましたが、まさか同じエルロードだったなんて♪」

 

『メェ………』

 

王宮内に連れて来られた侵入者……ウィズは、カズマ達とのまさかの再会に笑みを見せ

 

 

逆に氷の女王様はコレでもかと嫌な顔を浮かばせる

 

 

「店主さん!?」

 

『♪♪♪』

 

 

「あぁアリスさん、こめっこさんやティアラさんも

 

まさかご旅行先がエルロードだったとは凄い偶然ですね♪」

 

 

 

「ユキメノコを連れて居たのでもしやと思い連れて来ましたが、やはりダスティネス卿のお知り合いでしたか」

 

「え……えぇ、彼女はアクセルで魔道具店の店主をしており

 

我々の協力者………に、なるのだろうか?」

 

「ウィズさんは俺達の仲間です」

「えぇ、だから早く手錠を外してください

 

ウィズさんは盗みなんてしません!!」

 

 

魔王軍の幹部のリッチーである彼女を仲間とカウントして良いのかと悩むダクネスと違い、彼女は仲間だとサトシとセレナが即答する

 

「お二人共ありがとうございます♪」

 

「それでウィズ、何故お前とユキメノコがエルロードに居るんだ?

 

というかどうやって来たんだ、我々が出発する日にはアクセルに居た筈だが」

 

「実は私の冒険者時代の仲間達がタチの悪い男に狙われていまして、その男から守る為に2人が暮らしている家がある此方まで仲間達やルナさんとマラサダ屋さん達と一緒に来まして」

 

 

「ロケット団とルナさんも!?」

 

 

「暫くアクセルの周りの冒険者ギルドがお休みになったので旅行に来られるとの事でして、なので私達もブロームさんに乗せて貰って今朝エルロードに入国したんですよ」

 

「あぁブロロロロロームですか、通りで我々より先に到着している筈ですね」

 

「だな、ブームは早いもんな」

 

[ウィズもアナタ達も間違えてるわよ……ブロロローム!!

 

 

というかカズマ君、アナタが言った言葉じゃ別の意味に聞こえるわ!!]

 

「一々揚げ足取らないでくれ」

 

「エルロードに居る理由は分かったが、何故王宮に入った?

 

何か用事でもあったのか?」

 

「実は買い物をして仲間の家に向かっている時に、ユキメノコさんが王宮の中から妙な気配を感じるので調べたいと………ソレで侵入を………申し訳ありません」

 

 

「ユキメノコが?」

『ルッカリィ、リオリィオ?』

 

 

どうしたのとルカリオが氷の女王様に問い掛ける

 

 

『メノッ、メンノメェ……メノメェンメノ』

 

『身の毛もよだつ恐ろしい気配を感じるだってロト』

 

 

『…………………調べたが、特にその様な気配は感じない

 

ルカリオはどうだ?』

 

『リィオ、リィオリオ』

 

感じないと首を横に振る

 

 

『ナマナケナマナン、ナマケナンマァ』

「だな……それアクアとイブの事じゃねえか、お前からしたら何時も店の営業妨害して来る身の毛もよだつクレーマコンビだしよ」

 

『メノ……………メンノメェ』

 

『そうかもしれないだってロト』

 

『オシャァマ!?アシマリマ!!オシャシャマァァ!!!!』

 

「ぐぅ~ぐぅ~」

 

『アシマリマ!?』

 

アタシ達から放たれるのは神秘的なオーラだと訴えるイブだったが、肝心のアクアはシュワシュワの飲み過ぎで爆睡していた

 

 

 

 

 

 

「ラグクラフト殿、彼女はダスティネス卿の知り合いの様です

 

嘘発見器にも反応はなかったので、手錠を外しては戴けないだろ…………ん?

 

ラグクラフト殿?」

 

「わ………分かりました…………外してあげなさい」

 

ガシャン

 

「あわわ……ありがとうございます!!ありがとうございます!!

 

危うくお尋ね者になる所でした」

 

 

「よ…良かったな

 

(確か魔王軍の幹部として、お尋ね者になってなかったか……一応)」

 

 

「ソレで皆さんは何故此方に?

 

何やら王宮の方々に歓迎されている様ですが」

 

「アイリス様………いや、そういえばお前には言ってなかったな

 

実はアリス様の正体は」

 

復活し掛けたデストロイヤーを倒した後、彼女に紹介したアリスの正体がベルゼルグ王国の第一王女アイリスである事や

 

彼女がエルロードの第一王子のレヴィ王子と結婚するので、自分達が護衛で来た事をウィズに話す

 

 

「前にお会いした時は映像だったので気付きませんでした、まさかアリスさんが王女様だったなんて……あっ!アリスさんではなくアイリス王女様ですね」

 

「フフ♪

 

ワタクシはアリスのままでも構いませんよ」

 

 

 

 

「(あの美女はアイリスの知り合いか………つまりアイリスと結婚したら俺の知り合いって事になるよな?

 

そうなったらお近づきしやすく………う……浮気は良くないが、俺は王子だから二股ぐらいなら大丈夫だよな……それに本妻はアイリスだソレは揺るがない……ん?)

 

 

おいラグクラフト」

 

 

 

(何故ウィズ………様までエルロードに!?

 

まさかデュークを追い掛けて来たのか、マズいぞ……彼女は私のラグクラフトとしての顔は知らないが……もし気配や雰囲気を察知されたら………此処は侵入活動をしている事を彼女だけに打ち明け……いやダメだ!!

 

もしデュークを追いかけて来たのなら、奴と私が手を組んでいると知れば彼女に何をされるか………そもそも彼女の口は軽い、バカ王子達に私が魔王軍のドッペルゲンガーだと喋る可能性が高い!!!!

 

どうする………どうする………どうする!?)

 

 

「ラグクラフト!!!」

 

 

「うるせぇぞ!!今考え事…………どうしましたレヴィ様」

 

「お前大丈夫か……顔色悪いわ、口調も悪いし」

 

 

「何でもございませんよ」

 

 

「そうか………なら良い、さて今度こそアイリスと式の話を」

 

「是非そうしてください

 

 

(人が考え事してる時にいきなり話し掛けんじゃねえよ!!!

 

あぁ!!!何故こう次から次へと厄介事が舞い込んで来るんだ……アイリス王女にウィズ様に賊、どれから対処すれば…………あっ!?)

 

 

レヴィ様、例の賊が彼女でないのならば……もしかすると先程の騒ぎの間に我が国の宝を盗みに行ったのではありませんか!?」

 

「それはないだろ、ゴールデンアイのある部屋に入るのもゴールデンアイに触れるのも俺と父上にしか出来ないんだから」

 

「ですが……」

 

「ゴールデンアイ?

 

(何で映画の名前が出てくんだ?)」

 

 

「ゴールデンアイとは、確かエルロードの国宝でしたよね?

 

名前だけはお話で聞いた事が」

 

「あぁ、我が国を世界一の富豪にしてくれたお宝だ」

 

「富豪にしてくれた?」

 

「レヴィ様!?」

 

「おっと!?」

 

慌てて口を塞ぐ

 

 

「………………おいサトシ「はいサトシだよ」俺の真似すんな」

 

「はは♪ごめん、ごめん

 

どうしたの?」

 

『ピィカァ?』

 

「ロトム、お前も此方来い」

 

『何ロト?』

 

「あの王子と宰相の人が今言ったゴールデンアイって宝、この国を富豪にしてくれたとか言ってただろ」

 

「うん」

 

『ピィカピ』

 

「どういう原理かは分からねえが国を豊にしてるって事は、その宝は神器の可能性がある」

 

「…………………そうなの?」

 

『前にカズマとアイリスの体が入れ換わったネックレスや、エリスに教えて貰ったモンスターを呼び寄せる指輪と神器は凄い能力を持ってるアイテムだから

 

国を世界一の富豪にする力があるなら神器の可能性は高いロト」

 

「だろ」

 

「もしソレが神器なら何だって………ハッ!?

 

まさかカズマ、俺達で盗むなんて言わないよね

 

嫌だよ!!!俺もうあんな格好したくない!!!」

 

「バカ!声がデケェ」

 

「ムググ……」

 

「どうしたの2人とも?」

 

「何かありましたか?」

 

 

「あぁいや……コイツがお代わりくれってよ、めぐみんお前らが食い過ぎるから俺らが食う取り分減っちまったんだぞ」

 

「うっ……仕方ないじゃないですか、初めて見る物ばかりなんですから」

 

「と……とにかく次からは気を付けろよな俺らだって食いたいんだからよ……給仕さん、スンマセンがお代わり大至急宜しく

 

 

お前はサトコの事を他の奴らに知られたいのか、デカイ声出すな」

 

「ご……ごめん………で、そのゴールデンアイってのが神器なら本当に盗むの」

 

「盗む訳ねえだろ、俺だって銀髪盗賊団は懲り懲りだ

 

もし神器ならエリス様に報告だけはして置こうかなってよ、今もメロエッタと一緒に探し回ってるだろうしな」

 

『ピィカァピカ』

 

「そうだね………でもどうやって神器かどうか調べるの?」

 

「良い方法がある」

 

 

 

「とにかく賊に奪われた可能性がありますので確認に参りましょう、盗まれでもしたら大変な事に

 

(アレが無くなったらエルロードは終わってしまう!!!)」

 

「だからアレは俺と父上にしか触れないし部屋にだって入れないんだから大丈夫だ、とにかく賊の相手はお前らに任せる

 

俺はアイリスと式の打ち合わせをするんだからよ」

 

「しかし」

 

「いや、宰相さんの言う通り調べた方が良いかも知りませんぜ王子様」

 

 

「あぁん? 何でだよ?

 

部屋に入るのもゴールデンアイに触れるのも俺か父上だけなんだぞ」

 

 

「確か国王は葬儀で遠出してるんでしたっけ」

 

「あぁ」

 

「もしそのゴールデンアイって宝を盗もうとする賊が、王子と国王にしか部屋を開ける事も宝に触れる事も出来ない事を調べたとしたら

 

遠出している国王を捕まえて、宝の部屋を開けさせて盗ませる手伝いをさせようとしてるかもしれませんぜ」

 

 

「………………………」

 

レヴィ王子の顔から冷や汗が流れる

 

 

(おっ……あのバカ王子が動揺している、良いぞ冴えない顔の少年!!もっと押してくれ!!)

 

「いやいや……そんな事……父上が賊に捕まる何て事あるわけが」

 

「ふっ………俺の知ってる銀髪盗賊団って凄腕の奴らは、冒険者や兵が山ほど居たベルゼルグの王都から宝を盗み今も捕まっていない

 

賊だからって油断すんのは危険だと思いますぜ、なぁクレア」

 

「へっ………あ……あぁ、全員かなり腕が立つ者達でした……特に妙な仮面を付けた男に私は手も足も出なかった」

 

「フフ♪」

 

「おぉ!!あの生かした仮面を被っていた素敵な義賊ですね!!!

 

とても格好良く強者のオーラ全開の方でしたね……また会いたいです♪」

 

「フフフ♪

 

ゴフッ!?」

『ナマケナァ』

 

ニヤケんなとナマケロに顎を殴られる

 

 

「マジか………王都でアイリスに暴行した奴が今も逃走してるのは知ってたが、盗賊まで侵入して捕まってないのかよ?」

 

「ま……まぁソイツらは義賊なんで今回の件とは無関係だと思いますがね……ゴホゴホ

 

とにかく世の中には賊だからって油断ならない凄腕が居るって事だ、なんで念のためにお宝があるかどうか確認した方が良いですよ」

 

 

「……………ラグクラフト行くぞ」

 

「かしこまりました!!

 

(ナイスだ冴えない顔の少年!!

 

君に渡す料理だけ更に良い材料のを入れておこう!!)」

 

 

「ちょっと待った」

 

 

「何だよ?

 

見に行けって言ったのお前だろ何で止めんだ!!」

 

 

「もしかしたら賊は今盗みに来てるかもしれないので、俺らも付いて行きますよ」

 

 

「お……おい貴様……一体何を言って」

 

 

「警備隊長が負傷してんでしょ、だったら頭数は多いに越した事ないんじゃないですかね」

 

「いやでも……アレは我が国の国宝だ、王族やラグクラフトの様な国のじゅ………じゅう………うん?」

 

「重鎮じゃないですか?」

 

「ラグクラフトの様なジュウチンじゃないと見れない決まりなんだ

 

 

ん?」

 

するとレヴィ王子の耳元にカズマが近付く

 

 

「もし賊が居たら俺らが追い込んで止めは王子に任せます、そうしたら国宝を盗もうとし国王を捕らえた犯罪者に勇敢に挑んだ王子様として国民から称えられるわアイリスから尊敬されますぜビッグな男として」

 

「……………………………良し、特別に付いてくる事を許可してやろう」

 

「ははぁ~ありがとうございます

 

 

(やっぱガキだな、単純な奴め)」

 

「おい……」

 

「何だよ、さっさと行くぞクレア」

 

「賊など来ていないのは知っているだろ、アレは「ククク…クレア様ぁ……」わ……分かった黙っておく

 

まさかと思うが……あのバカ王子に国宝を触らせ奪おう等と考えてないだろうな」

 

「んな事やったら俺ら全員死刑だろうが誰がやるか、そのゴールデンアイって宝がどんな性能かを見たいんだよ」

 

「獲物の下見……やはり盗むつもりなのですか!?」

 

「話は最後まで聞け!

 

首都の内装や外装全部が黄金で出来てる、しかも国中の馬車や馬に御者まで金ピカにするなんてハッキリ言って異常な程の金の無駄遣いだ」

 

「まぁ……そうだな」

 

「いくら金持ちだからって使える金にだって限度ってもんがある、だがソレが可能になってるって事は

 

そのゴールデンアイって宝が何かしらで関わってるのは間違いねぇ、そこでだ……あの王子を言いくるめてゴールデンアイで得る利益を俺らにも分けて貰う

 

お前の考えた作戦は金が多いに越した事はないだろ」

 

「………確かに、あのバカ王子ならば少し太鼓判を押せばポンポンと軍資金を出してくれるやもしれん」

 

「え……えぇ」

 

「それにだ、アイツのさっきの態度を見るにアイリスだけじゃなくウィズにまでお熱と見た………アイリスには頼めねえがウィズにハニトラを仕掛けて貰ってゴールデンアイの利益をバンバン戴こうぜ」

 

「あ……あまり良い気分になる作戦ではないが、アイリス様の為だ」

 

「えぇ……やりましょう」

 

(コッチも単純だな……良し、取り敢えず上手いこと誘導完了だ)

 

『随分ヤル気になってんじゃねえか、お前あの女神の手伝いすんの嫌がってなかったか?』

 

「そりゃ義賊活動は恐ろしいしメンドクセェよ、でもエリス様にはウォルバクの件を黙ってるだろ

 

神器だけじゃなく、成仏してねぇウォルバクの魂を今も必死に探してんだ………だからせめて神器の事ぐらいは手伝ってやりたいんだよ

 

つうか、もしウォルバクがバルスリンの中に居るのに気付いて俺がソレを知ってた何てバレたら……アイリスとティアラとウィズと同じく王道ヒロイン枠のエリス様の評価点が地の底になっちまう……ソレだけは絶対避けねば」

 

『…………お前はあの女神よりも、他の女の評価点稼ぎにお熱になった方が良いと思うぞ』

 

「べ……別に俺は、あんなロリッ子爆裂魔の評価点なんか気にしてねぇし」

 

『ニタァ……俺ぁ女がめぐみんとは一言も言ってねえぜ』

 

「……………………ボールん中に戻れ」

 

『ヤダネ、ほれ早く歩け』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<王宮内 宝物庫>

 

爆睡するアクアと彼女の面倒を見るイブと、カズマの頼んだお代わりが届きソレを無我夢中に掻き込むこめっことイッカネズミワイフとイッカネズミドーターたちの面倒をステーキに任せた一同は、レヴィ王子とラグクラフトの後に続き

 

沢山の宝石や金塊がデコレーションされた扉の前に着く

 

 

「宝物庫なのに警備員さんは居ないんですか?」

 

「言っただろ此処は俺と父上にしか開けられないって、そんな部屋の前に警備員はいらないだろ

 

おいダスティネス興、お前力に自信あるんだろ?

 

コレ開けてみろよ」

 

「は………はい!

 

うっ! ん?

 

はぁ!! イラッ!!

 

 

ギェェェェェェ!!!!

 

 

 

はぁ……はぁ……はぁ」

 

「ビクともしないな」

『ピィカピカピ』

 

「ダクネスの馬鹿力でコレなら、確かに楽に侵入は出来そうにありませんね」

 

「ば…ば……馬鹿力……い…言わないでくれ…」

 

「さてと………ダベール マーブ キリカ ルルゥ ナチュパス グロース ジュニジィ マカサ ナイガル チニバニア ペーター サバタ ジガマ アイリス」

 

ガラガラ

 

呪文の様な物を唱え終えると、ダクネスの力で開けられなかった宝物庫の扉が開かれる

 

(おぉ!!暗号で開く扉とかRPGみたいじゃねえか!!

 

久しぶりに感じたぜ、この世界がファンタジーの異世界だって事に)

 

 

「あ……あのレヴィ王子、今の呪文の最後にワタクシの名前が合ったと思うのですが」

 

『ダベール マーブ キリカ ルルゥ ナチュパス グロース ジュニジィ マカサ ナイガル チニバニア ペーター サバタ ジガマ アイリス

 

 

確かに言ってるロト』

 

「どういう呪文なのでしょうか?」

 

「あぁコレ呪文じゃなくて、エルロードの歴代の王族が本気で惚れた女の名前を繋げて言ってるだけだぞ」

 

(やっぱファンタジーの欠片もねぇわこの世界)

 

「あれ………でも確か失くなられた王妃様の名はジガマでは無かった筈じゃ」

 

「あぁ父上は母上と結婚する前に登録したからな、確か初恋の相手だって言ってたぞ」

 

「そ………そうですか

 

(ではエルロード王は此処を開ける度に、奥方様の前で別の女性の名を口にしていたのですか………幻滅です)」

 

「国宝を守る鍵として愛した女の名を使う、実にビッグで紳士的な機能だろ」

 

「………………そ……そうですね」

『フォクフォクシ』

『バケチャバ、バンケ』

『メノ……メェンノォ』

 

[こ……こらこらアナタ達、いくら王子様がアナタ達の言葉が分からなくても言っちゃダメよ

 

勘違いも甚だしいバカ王子だなんて]

 

「凄いですね王子様♪」

 

[ふぇ!?]

 

「サトシ!?」

 

「おぉ!!お前分かるか!!」

 

「紳士的ってのは良く分からないけど、あんなに沢山の人の名前を全員覚えられる記憶力は物凄~く凄いです!!!」

 

「そ………そうかそうか♪

 

まぁ当たり前だ俺は王子だからな、エルロードの民全員の名を覚える程の記憶力を持ってるんだ

 

アレぐらいの量の名前ぐらい簡単に覚えられるに決まってるだろ♪」

 

「国の人達の名前を全員!?

 

スゲェェェ!!!王子様って記憶力が上がる職業だなんて!!!」

 

『リオリィ♪ルッカァ♪』

 

『ルカリオも凄いって関心してるロト』

 

 

「おいおいソレは違う、王子全員に記憶力があるんじゃない

 

このエルロード・レヴィ様が特別なんだ!!!!!」

 

「と………特別………じゃあレヴィ王子様は伝説や幻のポケモンみたいに凄い人なんですか!?」

 

「ん?…………良く分からないが、まぁ俺なら伝説や幻扱いされてもおかしくはねぇぜ

 

何故なら俺は世界一の大国エルロードの、歴代最強の王になる男だからな!!!」

 

「スゲェェェ!!!!!」

『ルカァァァ!?』

 

 

 

 

 

 

『私とティアラが、あの人間と同じ扱いされるのは非常に腹立たしいのだが』

 

『???』

 

 

「レ……レヴィ様、それよりも早くゴールデンアイが無事かの確認に参りましょう」

 

「おっとそうだった!!

 

おいお前………えっと」

 

「サトシです」

 

「よしサトシ、ゴールデンアイの無事を確認出来たら俺の武勇伝をたっぷり聞かせてやるぜ」

 

「本当ですか!? ありがとうございます♪

 

じゃあルカリオにも聞かせて下さい」

 

「その犬のモンスターか?」

 

「はい、ルカリオも気になるよな♪」

 

『リィオリィオ♪』

 

「そうかそうか……俺の武勇伝はモンスターも聞きたいレベルなんだな、よーし聞かせてやるぜ!!」

 

 

 

 

「何かメチャクチャ打ち解けてませんかアソコ?」

 

「俺の国に類は友を呼ぶって言葉がある……きっとソレだ」

 

「待って!!

 

サ……サトシはお金で誰かを動かしたりするような人じゃないわ!!」

 

「ルカリオもだ!!あの子はそんな子に育てた覚えはない!!!」

 

「いやソレは分かってるよ………なぁ」

 

「えぇ、ただ単に世間知らずなオバ「違うわ!!サトシはオバ………じゃないから!!!」「ルカリオもだぁぁぁ!!」一々人の帽子を取らないで下さい!!」

 

 

等とママとダクネスが必死に旦那とパートナーの名誉を守ろうとしながら、宝物庫の中に入っていく

 

 

「何だアレは?」

 

すると斧や剣といった武器や、蝋で作られた鳥の剥製に立派な座椅子が天井からロープに括り付けられ吊るされていた

 

 

「おぉ!!レヴィ様!

 

ゴールデンアイは無事です!!」

 

「ほっ……良かった………まぁ父上が易々と捕まる訳はない」

 

「あれが……エルロード王国の国宝ですか?」

 

「おぉ、このエルロードを約1000年間も支えて来てくれた国宝だ」

 

吊るされた剣らの真下に、鎖で厳重に巻かれた紫色の球体が台の上に置かれていた

 

その球体の頭の部分から耳の様な触角が2つ生え、下からは刺の様に尖った部位が生え

 

真ん中の部分が真っ暗に染まっているなど中々に不気味な品である

 

「何か……想像と違って不気味ね」

「そうですね、ゴールデンアイという名ですし金ピカに輝く宝石かと思いましたが……随分と悪趣味なカラーリングのお着物ですね」

 

 

 

「にしても吊るしてから4日経つが、まだ黄金になってないのか」

 

「前に光線が出たのが10日前ですので、致し方ありませんよ」

 

「光線?」

 

「あぁいえ何でも、ささ無事も確認しましたし戻りましょうか」

 

 

「サトシ………アイリス………頼む」

 

 

「あの王子様、光線って何の事ですか?

 

俺気になります!!」

 

「ワタクシもです、あの見た目で何故ゴールデンアイと呼ばれるのか興味があります」

 

 

「申し訳ございません、これは我が国の最重要の機密案件ですので」

 

 

「あの黒の部分から時々光が発射されてな、ソレを浴びた物は黄金に変わるんだ」

 

「「黄金に!?」」

 

「レヴィ様ぁぁぁ!?

 

(おまっ!?

 

最重要機密案件を何ボロッと打ち明けてんだよ!?)」

 

 

『それは本当ロトか!?』

 

 

「あぁ本当だ、黄金になった品を大量に他国に売った収益が我が国の資金となっている

 

どんな安物でもマジもんの黄金になっちまえば高値で売れる、コレぞ正にタナボタ……略さず言えば田んぼボタ餅って奴だ」

 

(それを言うなら棚からぼた餅だろ………あぁでもこの世界じゃ田んぼからイワシが生えるし、諺も違うのか)

 

「レヴィ様、ソレを言うなら棚からボタ餅です

 

田んぼからボタ餅ならタナボタのナの字が意味不明になりますよ」

 

(普通に間違ってたのかよ!?)

 

 

「今はそうだが、俺が王になったらその言葉こそ正しい意味になる

 

だから正解だ、俺は間違ってねぇ」

 

「は………はぁ……そうですか」

 

「スゲェ……新しい言葉を産み出せるなんて

 

 

もしかしてレヴィ王子様ってアルセウスと同じ神様だったり!?」

 

『ピカピ!?』

 

 

「神様…………フハハハ♪

 

そうだな、俺はやがて魔王も女神も神すら従わせる最強でビッグな男になるんだ

 

あながち間違ってねえぜ」

 

「サトシ……流石に神は止めておけ、アクアと同じく何時かお前やレヴィ様にもバチが当たるぞ

 

あとルカリオ、お前も目を輝かせるのは止めろ!!」

『ルッカ?』

 

 

「アクアとイブが居なくて良かった、居たら絶対メンドクセェ事になってたな」

 

『ナマナンマ』

 

 

等とカズマとナマケロが感じた時

 

パシュン

 

「何だ!?」

『カポッ!?』

 

「おぉ!! 出たぞ光線だ!!」

 

「もしやアレが先ほどの………あぁ!?」

 

レインが天井を指差す

 

そこにはロープに吊るされていた斧や剣に、鳥の剥製や立派な座椅子がキンキラに輝く黄金に変化していた

 

「今回は1000億ぐらいは稼げるな、ラグクラフト次のをセッティングしてくれ……………ん?」

 

「はい、かしこまりました」

 

ラグクラフトが吊るされた剣達を回収しようと梯子に上っていき、上に付いた瞬間

 

パシュン

 

またしても光線が放たれラグクラフトの元に

 

 

「ラグクラフト殿!?」

 

「はぁぁぁ!!!!」

 

「ララティーナ!?」

 

ジャンプし光線とラグクラフトの間に入り、ダクネスは光線をモロに受け地上に落下してしまう

 

 

「ララティーナ大丈夫!?」

 

「誰かアクア様をお越して来て下さい、このままではダクネスさんの体が黄金に!!!」

 

 

「おい大丈夫かダクネス………ん?」

 

「はぁ……はぁ……黄金化………身動きが取れず黄金になり…意識だけはある私を……はぁ……はぁ……ヨダレを垂らした貴族がオモチャに………つぅぅ~♪」

 

「このド変態女!!!こんな時に性癖見せんじゃねえ!!」

 

「ド変態じゃにゃい!!!!」

 

「あぁご安心ください、ゴールデンアイは生物には影響はありませんので」

 

「ほっ……良かった………良かったわねララティーナ♪

 

 

ララティーナ?」

 

「…………………そうですか」

 

ダクネスは露骨にガッカリしていた

 

「まさかエルロードに、このような魔道具があるとは驚きました」

 

「ははは………もう見られたのなら隠せませんね、お察しの通り我々エルロードが世界一の富豪と呼ばれる訳はゴールデンアイによる収益なのですよ」

 

「置いておくだけで黄金が沢山手に入るなら、確かに世界一の富豪の国になれますね」

 

「えぇ、ゴールデンアイと共に保管されていた古代文書によれば

 

今から約1000年前にエルロードは今とは真逆の貧困に苦しむ国だったようです、しかし何処からともなく現れたゴールデンアイによって当時の首都にあったボロボロの建物や乾いた大地が全て黄金に変わった事で貧困とは真逆の裕福な暮らしを送る事が出来る様になったと」

 

「(いきなり現れるわ物だけを黄金に変えるか……こりゃ益々神器の可能性が出てきたな)

 

HEYロトム、アレ撮影してエリス様に送ってくれ

 

神器かの確認よろしくってメッセ付きで」

 

『了解ロト』

 

 

 

「なのでどうか皆様、部屋に入るにもゴールデンアイの鎖を外すのも国王様とレヴィ様といったエルロードの王族だけしか不可能ですが念の為にコレらの事はどうか内密に

 

戦争の引き金になってしまいますので」

 

 

「分かりました、ワタクシだけの秘密に致します」

 

「ありがとうございます

 

 

 

(部屋の中には何とかパスワードを覚えて侵入出来たが、鎖だけはエルロード王族の血筋のみしか解く事が出来ないせいで盗む事が出来なかった

 

 

コレさえ盗めれば、エルロードのバカ共とさっさとおさらば出来るというのに!!)」

 

 

 

 

 

「その様な魔道具初めて見ました……もしアレが合ったらお店をもっと広く出来ますねユキメノコさん

 

 

 

 

 

 

ユキメノコさん?」

 

 

『…………………』

 

 

「どうかしました?

 

ずっとゴールデンアイを見てますが」

 

『……………メ………メンノメェ』

 

「えっ……さっき感じた嫌な気配、アレから感じるんですか?」

 

『メノ…………メッ!?』

 

ギロリ

 

氷の女王様が再度ゴールデンアイを見ると、ゴールデンアイの黒部分から2つの白い丸が現れ自分とウィズを見ているのが目に止まる

 

『メッ………メェノォ!!』

 

「わぁ!?」

 

ウィズに抱き付きブルブル体を震わせる

 

『どうした?』

 

「どうやら、あのゴールデンアイから先ほど話した嫌な気配を感じると」

 

 

『アレから………………………………いや、何も感じないが』

 

 

『メッ!?

 

メノメ! メン……メッ?』

 

そんな訳がないとゴールデンアイを指差しながら再び見ると、先ほどの白い丸は消えていた

 

 

「きっとブロロロームさんの中で座りぱっなしで疲れているんですよ、少し休みましょ♪」

 

 

『メ……………メンノォ……』

 

 

「さぁ新しい商品をセッティング致しましたし、そろそろ戻られましょうかレヴィ様

 

 

あれ? レヴィ様? レヴィ様?」

 

 

 

 

 

 

 

「合ったぞ!!」

 

「あぁまた見付けられた!!!」

 

『リィオリィィィ!!!』

 

「フハハハ!!仕方あるまい、コレが王子と庶民とモンスターの差という奴だ!!!」

 

宝物庫の端っこでレヴィ王子とサトシとルカリオがしゃがみながら何か話し合っていた

 

「な……何をされているのでお二人共」

 

「おおラグクラフト、見ろ!!この部屋にあったコインは全て俺が見付けたぞ!!!

 

やはり俺はビッグな男だ!!!」

 

「……………はぁ?」

 

レヴィ王子は、手に持つ2つの目玉の模様が入ったコインを5つラグクラフトにドヤ顔で見せつける

 

「そ……それは良かったですね、おめでとうございます

 

 

(何だ……こんな子供っぽい事で喜んでたかコイツ!?)」

 

 

「まさか全部見付けられるなんてな……」

 

『リィオリオ……』

 

 

「だから言っただろ王子には勝てないと、それよりもサトシ、ソレとルカリオだったな

 

お前達にこの俺の武勇伝をたっぷりと聞かせてやろう!!!」

 

「おぉぉ!!!」

『ルカァリィ♪』

 

「あのレヴィ様、アイリス様と式やドレスの話をするのでは?」

 

「それは明日でも出来るだろ、今の俺はコインを全てゲットして最高に輝いてる!!

 

そんな最高に輝いてる俺の武勇伝をコイツらは求めてるんだ、王子としてその期待に応えなければならない!!!

 

 

よーしお前ら、俺の部屋に来い!!!」

 

「はい!! ピカチュウ!ロトム! お前らも行こうぜ」

 

『ピッ!? チャァ……ピカァ!!』

 

『わ……分かったロト!』

 

『ルカリ!!』

 

こうして宝物庫からサトシとピカチュウとロトムとルカリオを連れてレヴィ王子は去っていた

 

 

「(何考えてんだあのバカ王子、散々アイリス王女と式やドレスの打ち合わせをするから早く来させろとか抜かしときながら、あんな子供の分かりやすいおべんちゃらに引っ掛かるとは……あんな胡麻すり何時も私や他の兵達が散々やってるだろ)

 

す……すみませんアイリス様、恐らくレヴィ様ならざ今夜辺りに打ち合わせをしようと言われると思いますので

 

ソレ迄はお寛ぎを」

 

「いえ、恐らくですが打ち合わせは言われた通り明日になると思いますわ」

 

「………はい?」

 

「レヴィ王子の武勇伝を聞けばサトシも自分の武勇伝を話すはず、そうなったら夢中になると思いますので……彼のお話は楽しいですから♪

 

 

ティアラ待たせてごめんなさい、早速遊びましょう」

 

『♪♪♪』

 

「あ………

 

(いやいやあり得ない、あのバカ王子が女……しかもお熱のアイリス王女ほっぽいて庶民の子供やモンスターに盛り盛り盛りに盛りまくった武勇伝聞かせる訳がねぇ)」

 

 

「おい……どうする、レヴィ王子がサトシ殿と今夜は夢中になって話すならば軍資金の件は何時話題に出す」

 

「いや、寧ろアイツと仲良くなったら軍資金を引き出しやすくなるから万々歳の展開じゃねえか」

 

「そうかもしれないが……」

 

「ソレよりも下見に行った方が良いんじゃねえか、幸いな事にアイリスはティアラと遊びに向かったから外出しやすいだろ

 

もしアイツにバレたら止められるぞ」

 

「そうだな………オーティス頼めるか」

 

『分かった』

 

 

「よし、そんじゃ俺らで行くか」

 

「カズマさん、何処に行かれるのですか?」

 

「ちょっと野暮用……いや今回の旅のメインイベントの下見だな、俺ら城下町に行くけどお前はどうすんだウィズ?」

 

「そうですね賊という疑いも晴れましたし、仲間の家に戻ります何時までも私達が帰って来なかったら心配しますし

 

 

ユキメノコさん……お疲れみたいですから」

 

『メェ……メンノォ……』

 

 

「本当だ何か顔色悪いな、分かった

 

じゃあまた会えたらな」

 

「えぇ♪」

 

 

「それにしても……」

 

 

「どうしましたセレナ?」

 

「ダクネスが黄金になるかもしれないのに、ルカリオもサトシもコイン集めに夢中になるなんて変だなって」

 

「まぁダクネスは状態変化の耐性スキルが高いですし、黄金にならないと思ったのではありませんか」

 

「うーん………でもサトシとルカリオならソレでも心配しそうなんだけどな」

『フォクフォク』

 

 

こうして各々の向かう場所に行く為、皆は宝物庫の部屋を出る

 

 

部屋の中には新しくセッティングされた黄金化しようとする品物とゴールデンアイのみが

 

ガタッ ガタッ ガタッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マ……………ママ…………キラキラ………だよ』




next story この素晴らしい賭博黙示録に圧倒的僥倖を

ゴールデンアイ……果たして何ワロウなんだろうか
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