この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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闇に舞い降りた天才……その名は佐藤カズマ!!!


この素晴らしい賭博黙示録に圧倒的僥倖を

 

<次の日の昼 エルロード王宮内>

 

「誠に申し訳ございません!!

 

私や他の者達がドレだけ声を掛け体を揺らしてもレヴィ様はお目覚めにならなく……アイリス様には先程からお待たせしておりますが、式の打ち合わせは午後からという事でも構わないでしょうか」

 

 

「構いませんわラグクラフト様、レヴィ王子は遅くまでサトシ達とお話をしていたでしょうし

 

でしょロトム」

 

『その通りロト、深夜3時まで王子とアチシ達で盛り上がったロト』

『ピィカァチュ♪』

 

 

「フフ♪やはりワタクシの感が当たりました♪

 

レヴィ王子がお目覚めになられるまで、どうか寝かせて上げて下さい」

 

 

「は……ははぁ!!

 

ありがとうございます

 

 

(まさかマジであのバカ王子が、お熱のアイリス王女ほっぽいて庶民の子供とモンスター共と話すのに夢中になるとは………本当に嵐が来そうだ)」

 

 

「王女の姉ちゃん!!」

 

「どうしました?」

 

「今日のお昼も凄いよ!!具が皿からハミ出てる!!」

 

『『チュゥゥ♪』』

『チュチュ♪

 

チュ? チュゥチュ?』

 

『………ゲップ』

 

こめっこと共に昼ご飯が凄いと説明するイッカネズミファミリーだったが、父のステーキは朝飯がまだ効いているからかお腹を擦りゲップしていた

 

『♪♪♪』

「楽しみねティアラ♪

 

所でこめっこちゃん、お姉さん達はまだ帰って来ないのかしら?」

 

 

「まだ帰ってないよ」

 

「確か皆様、城下町に観光に行かれたのでしたね?」

 

「えぇ………朝ごはんも食べないで、クレアもレインもオーティスもお兄様達とまだ観光してる何て珍しいです

 

あっ!もしかしたらアクアさんがシュワシュワに夢中になって、昨日みたいに酔い潰れてたりして♪」

 

 

今朝方、朝食前にクレアとレインがエルロードに来たのが初めてのカズマ達に街を案内すると言って

 

ティアラとイッカネズミファミリーやロトムとピカチュウ以外のポケモン達、そしてこめっこ以外のメンバーを連れて城下町に出ていた

 

 

「ワタクシも皆さんを案内したかったのに」

 

『アイリスは王子様と打ち合わせがあるから仕方ないロト』

『ピィカピィカ』

 

「すみません、拘束する形となってしまい

 

(しかしアイリス王女の護衛に来たにも関わらず、小さな女の子2人とエレキテルネズミにソックリなモンスターやネズミの一家に空中に浮かぶ良く分からんモンスターだけ置いて観光とは

 

王都をウォルバグに破壊されたというのに、ベルゼルグ王国もウチと同じで腑抜けているのか?)」

 

 

バタン

 

「ふわぁぁ~」

 

するとアイリスの居る王宮の休憩室の扉が開かれ、そこからパジャマ姿で大あくびするレヴィ王子が入って来る

 

 

「おぉい~誰か朝飯持って来てく…………れ?」

 

「お早うございますレヴィ王子」

 

バタン!!

 

 

「ふぇ?」

 

 

「おぉぉい着替え!!着替えを頼む!!!」

 

「(だから王宮内をパジャマ姿でウロチョロすんな!!!!)

 

重ね重ね申し訳ありません……」

 

慌てて部屋から出て召使い達を呼ぶ

 

<数秒後>

 

バタン

 

 

キラキラ キラキラ キラキラ

 

「よっ、お早うアイリス」

 

「は……はい、お早うございます」

 

「おぉ! 早着替えだ!!」

『『チュゥゥ!?』』

 

髪をキチンと整え正装し、キメ顔でレヴィ王子が再び部屋に入って来る

 

「お……お早うございますレヴィ様」

 

「あぁラグクラフトも居たのか、にしてもナヴァサ……あぁ着替えさせてくれたメイドな

 

アイツから聞いたが、まさかもう昼前とは……随分寝ちまったぜ」

 

 

『仕方ないロト、王子が眠りに付いたのが深夜3時だから睡眠時間的に昼前に起床は当然の結果ロト』

 

「ゲッ!? 俺そんなに起きてたのか!?

 

通りでやたらと眠かったはずだぜ……まさかあんなに夢中になるとは」

 

「どんな話をされたのですか?」

 

「勿論俺の武勇伝だ」

 

『凄いロトよ、特に王子が1人で巨大ヘビや暴れ回る伊勢エビを討伐した話はドキドキが止まらなかったロトねピカチュウ』

 

『ピッ!? ピ……チャァ♪』

 

『そうだねだってロト』

 

相手が王子様なので、素直に相槌を打つ

 

「そうだろう!そうだろう!」

 

 

(アレは金で雇った他国の冒険者達に、ヘビと伊勢エビを死に掛けまで追い込んで貰ってトドメだけお前が刺したタダの漁夫の利だろうが!!!!)

 

「その後はサトシの話を聞かせて貰った、俺の武勇伝ほどじゃないが中々に波乱万丈で胸熱な話だったぜ」

 

「ワタクシも王都で初めて彼の話を聞いた時は胸躍りました♪

 

やはり冒険者のお話はワクワク致します」

 

「うんうん分かるぞ、もし俺が王子でないなら冒険者やサトシやロトムが教えてくれたトレーナーというのになってみたいものだ」

 

 

「なら大丈夫ですよ、王族でも冒険者やトレーナーになれます

 

ワタクシがそうですから」

 

「お前の居所を探っていた大臣が、世間から姿を隠す為にお前が名前を変えて冒険者になっているってのは聞いたが……トレーナーなのかお前?」

 

「はい」

 

「じゃあどんなポケモンを連れてるんだ?」

 

「あっ………今は訳合って呼ぶ事が出来なくて」

 

 

『『チュゥゥ♪』』

『♪♪♪』

 

ドラゴンを恐れているエルロードの人間達の前で、、デザートとシチューと遊ぶティアラをラティアスの姿にする訳には行かないので誤魔化す事に

 

 

「ふーん………まぁアイリスも年頃だもんな、見栄を張りたい気持ちは分かるぞ」

 

「うっ!?

 

ほ……本当にワタクシはトレーナーなのです」

 

「本当にスミマセン、申し訳ありません

 

(トレ何とかと、何を言ってるか分からないが………バカ国王!!!

 

お前がデロデロに甘やかしたせいで、お前の息子ノンデリ発言するバカになってるぞ!!!)」

 

 

「まぁもし俺がトレーナーになればサトシを抜き去り最強間違いなしだ、俺は王子だからな」

 

『ピィカァ……』

 

それは関係ないと小声でツッコム

 

「王子の兄ちゃん」

 

「何だ?」

 

「残念だけど最強は我らなり!!」

『『チュゥ!チュチュ!!』』

『チュチュ♪』

『チュゥ!?』

 

 

「ほぉそうかそうか、まぁ無駄だと思うが精々頑張れチビッ子」

 

「チビッ子ではない、我が名はこめっこ!!紅魔族きっての魔性の妹にして、姉ちゃんよりも先に帽子の兄ちゃんとピカチュウを蹴落とし最強の称号を奪いし者!!

 

禁断の力を今解き放つとしよう」

 

『ピッ!?』

 

「ささお嬢さん、お昼がもう運ばれたのでお席にどうぞ」

 

「ご飯!?

 

先ずは空腹を解消するべし、行くぞ我が同胞よ!!」

 

『『『チュゥゥ!!』』』

『………チュゥ!』

 

「ほっ……

 

(だからノンデリ発言止めろ!!!

 

小さいと言ってもその子は紅魔族だぞ!!!キレたら何するか分かんねってのによ!!!)」

 

 

 

「おぉ飯が来たか、朝飯食べてないから腹が減ってしかたない

 

よしアイリス、お前にも俺の武勇伝を話してやろうか」

 

「えっ!?

 

え……えっと」

 

 

「レヴィ様、お食事の時間ですので武勇伝は後程に」

 

「食いながらでも武勇伝は語れるぞ」

 

「そうだ!

 

武勇伝は何時でも話せますが、それよりも式の打ち合わせを先にされた方が宜しいのでは?」

 

「おぉそうだな、よしじゃあ武勇伝はまた後日だ

 

先ずは式の打ち合わせだ、パンフレットを持って来てくれラグクラフト」

 

「かしこまりました

 

(良くも今の流れで盛り盛りに盛った武勇伝話せると思ったな、アイリス王女困ってたぞ!!

 

エルロードの王族は大ぼら吹きが多いと他国に噂されてるのを知らないのか!?

 

あぁいや……そうだった、コイツは王子だというのに他国への興味や関心が薄いバカだった……)」

 

 

<数十分後>

 

「パクパクムシャムシャ ガツガツモグモグ」

 

『『『パクパクムシャムシャ ガツガツモグモグ』』』

 

『モグモグ』

 

『♪♪♪』

 

『ピィカァチュ♪』

 

 

こめっことポケモン達が飯を食う中、ラグクラフトから貰ったパンフレットをテーブルに置く

 

「式場だが、お前はどれが良い?」

 

「そうですね………」

 

「因みに俺のオススメはこのバザルトにある式場だ、我がエルロードを代表する世界一の芸術家カンゾルが手掛けた立派な教会がある」

 

「確かに立派な教会ですね」

 

「だろ♪

 

後はリーズブリの教会も良いんだよな、まだ若いが未来の世界一の芸術家になるであろうガイアが新しく作り上げていてな」

 

「確かに先程の教会とは違って斬新な見た目ですね」

 

「そうだろう!そうだろう!

 

後はそうだな……やはり俺とお前のビッグな王族同士の結婚だし、カンゾルの子孫であるビンキルが作った教会………いや待てよ

 

やはり女子受けのある方が良いか……ならナヴァサの姉のノヴァが式に使った教会に」

 

「……………………」

 

目が点になるアイリス

 

「どうした?」

 

「い……いえ、ナヴァサ様とはメイドの方でしたね

 

メイドのお姉様のお名前を覚えていらっしゃるのですか?」

 

「当たり前だろ、アイツも姉もエルロードの人間なんだから

 

ナヴァサの家族や親戚の名前も全員覚えてるぞ」

 

「親族まで!?」

 

「何で驚くんだ?

 

昨日言っただろ、エルロードの民の名は全員覚えてるって」

 

「全員!?

 

(そ……そう言えば、レヴィ王子は昨日から王宮内にお会いになった方々を名前で呼ばれて居ましたわ)

 

ほ………本当に覚えていらっしゃるなんて」

 

「お前は覚えてないのか?」

 

「さ…流石に全員は………王宮で働く方の名前も、あまり会わない方は忘れてしまう事がありますし」

 

 

「おいおいダメじゃねえか、王族なら従う民の名を覚えなきゃよ」

 

「うっ…………その通りですね」

 

『人口はベルゼルグの方が多いし、そもそも国民全員の名前を覚えるなんて普通は不可能ロト

 

王子は良く覚えれたロトね』

 

「言っただろ俺は記憶力が凄いって、つうか覚えなきゃダメだろ俺はエルロードの王子なんだから」

 

「…………以外です」

 

「何がだ?」

 

「レヴィ王子は政治に関わらないと聞いていたので、てっきり王族の職務が嫌なのかと思っていまして」

 

「んな訳ねえだろ、俺だって父上やラグクラフト達に色んな法の案を出してるし他国の奴らとの会議に出たいさ

 

だが俺の考える案が素晴らしすぎたり、俺というカリスマ的存在は他国から……ね………ねっとり...…いや違うな……ねた………ねた……」

 

『妬みロトか?』

 

「そうそう、妬まれるから止めましょうってラグクラフト達から何時も止められるんだ

 

唯一通ったのが国中の馬車を馬と御者も全部黄金に統一する案だけだが、我ながら様々な法を産み出せる自分の才能が恐ろしい」

 

「因みにどの様な法をお考えに?」

 

「国中に俺の黄金像を立てて毎日必ず国民全員で磨き崇め称える事だろ、後は国民は毎日首都に来て俺に直接感謝の言葉を送る事」

 

『ピカァ………』

 

「ま……毎日ソレらをやるのは大変かと」

 

「何でだよ王子の俺を称えるのは民の仕事だろ?

 

あぁでも今は毎日仕事させるのはロード基準法ってのがウルサイってラグクラフトが言ってたな、なら1週間の内の6日にすると父上とラグクラフト達に言ってみるか」

 

「……多分ソレでも案は通らないと思いますよ」

 

『因みにロードじゃなくて労働基準法ロト』

 

「そうか……やはり国民全員に称えられる王子の存在を他国に知られれば、連中に妬まれて戦争になってしまうもんな」

 

「そうではなく、民を強制させる法が通る訳がありません」

 

「???

 

何でだよ?法ってルールだろ?

 

なら絶対守らせなきゃダメじゃねえか」

 

「法とは国や民の平和や名誉を守る為の物、王族への感謝を強要させる物ではありません

 

民達の、ワタクシ達 王族に対する感謝の気持ちはワタクシ達の腕で掴むものなのです」

 

「腕で?」

 

『因みに腕で掴むと言っても物理的じゃないロトよ』

 

「ソレぐらいは分かる

 

 

なら大丈夫だ俺は既にエルロードの民全員から慕われている、品性も知性も社交性も全てがエルロード最高の王子としてな!!」

 

 

『ピィカァ……』

 

「そ……そうですね」

 

「よし分かった、既に民達が俺を慕っているなら態々法にするまでもないな

 

ならば後はエルロードという国を発展させる事に力を入れねないと」

 

「またお聞きしても良いでしょうか?

 

どの様な方法で?」

 

「お前だよアイリス」

 

 

「ワタクシ?」

 

「エルロードは世界一の大国、現に俺のお爺様が王の時代からは他国と違って魔王軍に1度も進行されてもいない」

 

 

『ピカカ、ピィカァ?』

 

『本当ロト、文書を見せて貰ったロトがレヴィ王子様のお爺さんが王になった後期から今まで1度も魔王軍が来た事は無いロト』

 

「ソレだけ魔王軍に恐れられてる証拠、だがソレは他国から優秀な兵や冒険者を金で雇ってるからだ

 

純粋なエルロードの力ではない、だからお前には俺と結婚して我が国に嫁いで欲しいんだ」

 

『確かにアイリスは強いロトが、でもいくら結婚してアイリスがエルロードの王女になってもソレは純粋なエルロードの力ではないんじゃないかロト?』

 

「ロトム、お前はデータだ知識だと言っていた割には以外と頭が悪いな」

 

『ロト!?』

 

「俺とアイリスの子供、未来のエルロードの王子や王女なら純粋なエルロードの力だろ

 

賢い俺は未来の事も見据えて行動しているんだ」

 

『た………確かにそうロト』

 

『ピ……ピィカァ……ピッ!?』

 

ピカチュウは恐る恐るアイリスを見る、すると彼女の表情が今のレヴィ王子の発言によって落胆した物となっている事に身を震わせる

 

 

「そうですか………では式の会場選びも、式に着る物もアナタ様が選んで戴けないでしょうか」

 

 

「遠慮する事はないぜ、こういうのは女側の意見を優先するべきだからよ」

 

 

「良いです………その代わりに、他の意見を聞き入れて戴きたいです」

 

 

「何だ?」

 

 

「ワタクシ達が首都に来る道中にある、コロニーの事はご存知で?」

 

 

「あぁ知ってるよ、他国の連中や我が国で住む家を失った連中が集まる場所の事だろ

 

其所がどうした?」

 

「彼らを立ち退きさせる行為を辞めて下さい、皆さん迷惑だと言っていましたよ」

 

 

「はぁ!? 何言ってんだよ!?

 

そりゃエルロード出身の奴らはギャンブルに負け破産した自業自得だったり災害に巻き込まれた被害者だから可哀想だなとは思うが、殆どは他国からの流れ者が我が物顔で住んでるんだぞ」

 

 

「アソコは一年中雪に覆われ、手を出せば冬将軍に命を狙われる雪だるま達が大量に暮らす通り道

 

そんな場所ならば、例え彼らを立ち退きさせても誰も通りはしないのではありませんか?」

 

「うっ…………だけどな、はみ出し者の奴等が集まる危険な場所だぞアソコは……ゴミだらけで不潔だし

 

例え通らない道だからって、そんな場所を黙って見過ごす訳には」

 

「ご安心を、ワタクシ達はあの中に入り見てきましたが

 

アソコはとあるポケモン達のおかげで立派な町となり、住んでいる方々も皆さん町の発展の為に働く活力に溢れた極普通の町民でしたよ」

 

「…………マジで、俺が父上と見に行った時はゴミだらけで生気もない奴らしかいない場所だったぞ」

 

『本当ロト』

 

撮影したコロニーの写真や動画を見せる

 

「マジか……コレ本当に同じ場所なのか?」

 

「えぇ、なので危険性はありません」

 

「で……でもアソコは俺の国の土地だ、持ち主の俺や父上に黙って我が物顔で暮らすのは間違ってるだろ」

 

「………昨夜ラグクラフト様にお聞きしましたが、あの山岳地帯の持ち主は近くの町で暮らされているので後日交渉に行かせて戴きます」

 

 

「……………持ち主?」

 

「言っておきますが王族だからといって国の土地全てを所有している訳ではありません、各々の場所に地主という持ち主が居るのですから」

 

目を点にしながら呟くレヴィ王子にアイリスは説明する

 

「はぁ!? 何で王族でも無いのに土地なんか持てるんだよ!?

 

というかそんな事、父上もラグクラフトも誰も言って来なかったぞ!!」

 

「きっと皆様あの場所がゴミだらけで衛生的に良くなく、はみ出し者達が集まる危険な場所だった時しか見てなかったので立ち退きさせたく言わなかったのですよ

 

 

もしくは…………いえ、とにかくあの場所の地主の方に今度アソコを見て貰い正式な手続きを致します

 

よろしいですね」

 

「………………………わ………分かったよ約束する、エルロードの王子としてあの場所の事は何も言わないと約束する

 

 

 

まぁお前はこの国の王女になるもんな、政治に関わる権利はあるし」

 

「では政治に関われるのならば、あのコロニーにはベルゼルグの前の騎士団の団長や他国で名を上げていた方々や冒険者達が居ますので

 

彼らを王宮の兵として迎え入れ兵力アップに繋げ、その代わりにコロニーへの物資や人員を派遣しては如何でしょうか」

 

「ソレはダメだ」

 

 

「何故ですか?」

 

 

「他国の奴をエルロードの兵にするなんて絶対に嫌だね」

 

 

「……………先程アナタはコロニーに住むエルロード出身の方々には同情すると言っていましたが、何故他国の方を煙たがるのですか」

 

「当たり前だろ、お前は他国の………他人が自分の家に我が物顔で暮らす事を認められるか

 

仕事で雇った者達なら役目が終われば帰るが、兵として迎え入れればずっと王宮に居るんだぞ

 

そんなの俺は嫌だ」

 

「…………アナタは王族ですよ、そんなワガママな理由でコレからも王として生きて行くのですか」

 

 

「……………コロニーのある場所の事には口出しはしないが、コレばかりは絶対譲らないぞ

 

エルロードはエルロード出身の奴らだけで、コレからも発展して行くんだ」

 

「……………………そうですか」

 

先程よりも更に冷めた目でレヴィ王子を見終えたアイリスは食事に戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アイリス、めちゃくちゃピリピリしてるロト』

 

『当たり前だよ自分と結婚したい理由が強い子孫残す為とか言われるわ、ワガママな理由で提案した事を断られたんだから

 

僕も、メニューにケチャップライスが無かったら今すぐ部屋から出て行きたい気分だよ

 

モグモグ』

 

『アチシは男女の事が良く分からないから前者はちんぷんかんぷんロトが、後者の提案をワガママな理由で蹴ったのは確かにちょっといただけないロト………でも』

 

『なに?』

 

『レヴィ王子様………そんなに悪い子には見えないロト』

 

『いやいや、十分頭悪い子じゃんか』

 

『頭じゃなくて』

 

 

バタン

 

 

「ラグクラフト様!!!」

 

すると慌てた様子のエルロードの兵が、アイリス達が食事を行う部屋に現れる

 

 

「あぁレヴィ様!!」

 

 

「何だ騒々しい、どうしたドルル?

 

まさかまた侵入者か?」

 

「いえ侵入者ではなく………アイリス様のお連れの方々がラブエンペラーにて大当たりを連発していまして」

 

 

『ピッ!?』

『ロト!?』

 

「ラブエンペラー?」

 

「この街にあるカジノの中で一番レートが高い高級店だ」

 

「カジノ!?

 

あのドルル様、お連れの方々というのはクレアやレイン達の事ですよね」

 

「はい、カジノでは主に茶髪と帽子を被った少年達が主に楽しまれていますが」

 

 

「お兄様とサトシ………な……何故彼らがカジノに」

 

「そんなの金を稼ぎたいからに決まってるだろ、カジノなんだからよ

 

にしてもアイツら結構金持ってたんだな、ラブエンペラーは最低でも1億エリスは賭けないと遊べないギャンブル好きの貴族しか来ない店だってのに」

 

「1億エリス!?

 

そんな大金お兄様の家には…………あっ!?」

 

 

{良かったですねクレアさん、レインさん}

 

{えぇ………本当に良かった}

 

{あぁ……生きた心地がしなかった}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{ふぅ………良かった}

 

 

{良かったわねララティーナ

 

 

所でその荷物は何が入っているの?}

 

{……………………し………式に着るドレスです}

 

 

 

 

 

 

 

「まさか………」

 

 

 

「にしてもソレが何だよ、別にアイツらがカジノで遊んで大当たりしても良いじゃねえか」

 

 

「そ……それが異常に当たっているようでして!!!

 

店長のファストさんを気を失ってしまいましたし、このままでは店が」

 

 

「ドルル、世界一の富豪であるエルロードの人間が金の事でケチケチするなよ

 

100億エリスだろうが1000億エリスだろうが何なら1兆エリスでも稼がせてやりゃ良いだろ、ラブエンペラーじゃイカサマなんか出来ないんだし純粋な運で得た金だ

 

 

大体店が潰れる訳ないって、いくらあの店にあると思ってんだよ」

 

 

「し……しかしレヴィ様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流石に68兆エリスはマズいのでは」

 

 

「何だ、たかが68兆エリスかよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

68ィィィィィィィィ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は1週間前に遡る

 

 

クレアとレインとオーティスがアイリスに結婚の通達をし、彼女が床に付いてからのカズマの屋敷内

 

 

 

 

『クレア殿、何か策はあるのか?』

 

 

「ある……………とんでもない大博打の方法が」

 

 

「何だよ大博打って」

 

 

「エルロードの首都に高レートのカジノがある、そこで大勝し金を稼ぐ」

 

 

「……………………お前マジで言ってんのか」

 

 

「こんな状況で冗談を言えるか、それにギャンブル以外に手っ取り早く66兆エリスを稼ぐ方法があると思うか?」

 

 

「………………ねぇな」

 

 

「いやいや待って下さい!!

 

ギャンブルで66兆エリスも稼ぐって無謀にも程がありますよ!!」

 

 

「めぐみんの言う通りですよ、確かにソレしか方法がないからってギャンブルは………」

 

 

「確かに普通なら無謀です……………カズマ殿「はいカズマ殿です」前に貴様の冒険者カードのステータスだけを見せて貰ったが、貴様は冒険者としての重要なステータスが低い変わりに運が異様に高かったな」

 

 

「悪かったな運だけが高くて………おい嘘だろお前、まさか俺にそんな重要なギャンブルをさせるんじゃないだろうな!?」

 

「あぁ」

 

「マジかよ!?

 

そんな重要な役目を俺に委ねるってのか!?」

 

「あぁ」

 

「テメェふざけんなよ!?

 

アイリスと国の運命が掛かったギャンブルを俺にさせようとしてんだよ!?」

 

「なら貴様はこのまま、アイリス様が金の為に他国に嫁ぐのを黙って見ていられるか」

 

 

「見れる訳ねえだろうが!!」

 

『ナママ、ナンマケ!』

 

良く言ったとナマケロが親指を上げる

 

 

「だがよ……コレとソレとは別だろ」

 

「何でだよ、カズマは運が良いんだから絶対勝てるよ!」

 

 

「運が良いからってその日に当たるかどうか………いや待てよ!

 

そうだよコッチにはアクアが居るじゃねえか、おいアクア!ギャンブルやる前に俺の運気を上げまくってくれそうすりゃ絶対大勝ちだ!!」

 

 

「あららカズマさん知らないの」

 

「何だよ?」

 

「仕方ないわね、引きニートのアナタに「引きニート言うな」分かりやすく説明してあげるわ

 

 

カジノみたいな場所に入る時にはステータスアップの魔法は禁止よ、じゃないとこの世に居るプリーストは全員億万長者になっちゃうじゃない当たり前でしょ」

 

「って事はなにか………純粋な運だけでやんのか………キツ過ぎる」

 

 

「そもそもカジノに掛け金として使う軍資金はどうするのだろうか?

 

エルロードのカジノならば入店するだけでも相当の額が必要のはず」

 

 

『だったら別のカジノに行くのはどうロト、エルロードって国以外にもカジノはあるロト』

 

 

「確かにそうですが、66兆エリスの様な大金を出せる店はエルロードのラブエンペラーしかないんです」

 

 

「なら他の店を梯子すれば良いのでは?」

 

 

「ソレもダメです、世界中のカジノは経営者が違えども全ての店がコミュニティとして繋がっています

 

 

もし他の店で100億エリス稼ぎ他の店に行こうものなら、100億エリスを稼がれた店から他の店に我々を大金を狙っている者達と連絡が行き

 

稼がれない為に出禁にされる恐れがあります」

 

 

「つ……つまり1日のギャンブルで66兆エリスを稼げってか…………ムリゲー過ぎるだろ」

 

「大丈夫だよカズマなら」

 

「お……お前のその自信はどっから来るんだよ、まさかまた根性論じゃないよな」

 

 

「違うよ、カズマが何時も誰かの為にやって来た事は全部成功して来たの俺見てたもん♪

 

ポットデスに勝った時も、銀髪………王都の時も、ダクネスの為にお金を稼いだ時も、感謝祭が繁盛したのも、ダークライに勝てた時も全部成功したでしょ

 

だから今回も大丈夫、妹の為なら絶対成功するよ♪」

 

「……………………アイリスの為か…………………はぁ

 

 

お前ら、もし借金で俺らが路頭に迷っても文句は言わないでくれよ」

 

 

「構わん、アイリス様の為に一子報いた結果の借金なら寧ろ誇りだ」

 

 

「大丈夫よ、その時は全部カズマさんに押し付けるから」

 

 

「おい!?」

 

「わ……私も構いませんよ、借金生活なんてもう馴れてしまいましたから…………それにサトシの言う通りです

 

カズマが誰かの為に行う行為に失敗はありません、だから借金生活に等なりませんとも」

 

「めぐみん、ソレって失敗フラグ立ててるわよ」

 

「………あっ!?」

 

「フフ♪

 

私も構わないわ、お金の為にアイリスさんが無理やり結婚させられるなんて嫌だもの」

 

 

 

「…………しょうがねぇな!!

 

やってやろうじゃねえか一世一代の大勝負をよ」

 

 

「…………感謝する」

 

「ありがとうございます!」

 

 

『だか先程ダクネスが言った通りカジノに使う金はどうする?』

 

 

「我らの持つ現在の所持金は240万エリス、66兆エリスもの大金を稼ぐとなると全然足りませんね」

 

「今から家に戻って父に相談して来る、アイリス様の為ならば父も金を出してくれるはずだ」

 

「おぉ頼む」

 

「でもダクネスの家からの資金を入れても66兆エリスを稼ぐには……まだ」

 

 

「ご安心を」

 

ドン ドン ドン ドン 

 

 

『ロト?

 

随分と重そうなアタッシュケースが沢山あるロトね』

 

 

 

「重いのは当然だ、この中に我がシンフォニア家の全財産が入ってる」

 

 

『ロト!?』

『カポォ!?』

 

「「「「「全財産!?」」」」」

 

「ざっと800億エリスはある、コレを軍資金に使って欲しい」

 

「お……お前………確かにアイリスの為だからって、俺ら一般人と違って貴族が全財産出すのはヤバくねぇか

 

もし負けたらどうすんだよ」

 

 

「…………シンフォニア家は代々ベルゼルグの王族に絶対的な忠誠を誓い、その命を守る為ならば身を捧げる一族

 

アイリス様をお守り出来ず、あの方を他国に嫁がせてしまったのならば

 

 

我が一族は存在する価値は無い、遠慮せず使ってくれ」

 

 

「……………わ………分かった、大切に使うよ」

 

一切の迷い無く全財産を渡すクレアに気圧されるも、平常心を保ちカズマはアタッシュケースを受け取る

 

 

「よ………よし!!

 

クレア殿……シンフォニア家が覚悟を見せたのならば、ダスティネス家も覚悟を見せる!

 

父に全財産をくれと言ってくる!!」

 

 

「お願いですからキチンと訳を伝えて話し合って下さいよ!!」

 

「じゃないとダクネスのお父さん、娘が金を集る不良になったって思っちゃうから!!」

 

 

『しかし全財産を出すとは凄い覚悟ロト、クレアさんは主君に忠実……データ更新ロト

 

 

ロト?』

 

すると同じくアタッシュケースを持っているが、何故かモジモジするレインに目が止まる

 

 

『レインさんどうしたロト?』

 

 

「ふぇ!?

 

あぁえっと………その」

 

 

「あっ!

 

アナタもアタッシュケースを持ってるって事は全財産を持って来たのね」

 

「は………はい、勿論です」

 

「流石王女の付き人だわ、覚悟がガンギマリね」

 

『カンボ! カボカボ!!』

 

「ソレでいくら持って来たの?

 

というか他のアタッシュケースは?」

 

 

 

「……………コレだけです」

 

 

1つしかないアタッシュケースを広げ中を見せるが、クレアの持って来たアタッシュケース1つ分の中身のざっと半分しか入っていなかった

 

 

 

「ウソでしょ……財産の一部しか持って来なかったの」

 

「ちょっとアクア!?」

 

「だって相方が覚悟ガンギマリで全財産持って来たのに、同じ付き人がケチってんのよ」

 

「そうですよ!!

 

というかその中身、ダクネスの結婚式の後に戻って来た我々の財産より少ないじゃないですか

 

貴族のクセに我々庶民よりケチるとか恥を知りなさい!!!」

 

「めぐみんまで!?」

 

 

「いえ……………コレがコールスロー家の全財産です…………ウチは………貧乏な貴族ですから」

プルプルプルプル

 

 

「「……………………………ごめんなさい」」

 

 

死んだ目で泣きながら語るレインに申し訳なくなり、綺麗なDOGEZAで謝罪するアクアとめぐみんであった

 

 

 

 

 

そして1週間後の早朝7時30分

 

 

<エルロード 城下町>

 

 

「あの王子が式の打ち合わせをしたいって言ってたおかげで、アイリスを王宮に残しながら出歩けて助かったな」

 

「あぁ、もし我々の全財産をギャンブルに注ぎ込む等と知れたら必ずお止めになられる……アイリス様はお優しいお方だからな」

 

「そうですね」

 

『ナマ』

 

 

「ぐぅ~ぐぅ~」

 

「サトシ早く起きるのです!

 

もう店の近くですよ!!」

『バケチャバケ!』

 

 

「ぐぅ~ぐぅ~」

 

「ロトムが言うには3時まで起きてたみたいだから、まだ起きないかも」

 

『フォクシ……マフォマフォ♪』

寝ているサトシをセレナが背中に乗せており、その光景にマフォクシーがニヤつく

 

「ぷぅ~クスクスwwww

 

夜更かしだなんてサトシさんったら、やっぱりまだまだお子ちゃまねwww」

 

「アレから朝までずっと爆睡してたアナタには笑われたくないと思うわよ」

 

『アシッ!?』

 

「あ……アタシは久しぶりの高級シュワシュワを接種した事による物だから仕方ないわよ

 

というかソレは置いといて、あのチョロい王子様を言いくるめて軍資金を貰ってからカジノに行けば良いのに何で今日行くのよ?」

 

 

「今日はラブエンペラーがオープンしてから7777日目らしい、なので記念日として掛け金の倍率が通常日より2倍になると教えてくれたんだ」

 

 

「店員さんが?」

 

 

 

「いいや………おっ!

 

来たぞダスト、リーン」

 

『リィオリ! ルカリィ!』

 

 

「おぉ」

 

「お早う皆」

 

 

「あれ? 何でアナタ達がエルロードに?」

 

何故か隣国のエルロードにダストとリーンの2人が居る事にアクアが首を傾げる

 

 

「この前のハロウィンのバトル大会で、俺がコイツのワガママを聞いてやった礼と勝てなかった詫びに特別にギャンブルの許可を出してくれたんだよ」

 

『……………』

 

後ろで瞑想するシュバルゴを指差す

 

「それなら、せっかくだしカジノが沢山あるエルロードに行こうって訳で来たんだ」

 

「まさか皆まで来てて驚いたよ、ねぇニャオハ」

 

『ンニャァ~♪

 

 

 

(けっ! カジノん中はチョーウルサイから、コッチはたまったもんじゃないし)』

 

 

 

「ふーん………にしてもアナタ達だけで来るなんて珍しいわね、後2人はどうしたの?」

 

 

「あっ……キースとテイラーも来てるよ、2人とも今は牢屋の中だけど」

 

『オシャ!?』

 

「牢屋!?」

 

「一昨日エルロードの警察に捕まったの………まぁキースは自業自得だけど、テイラーはこの最低男の身代わりだけどね」

 

「し……仕方ねぇだろ、俺とキースでカジノを楽しんでたら隣のガキが困ってたんだぜ

 

だから俺らは親切心から協力を」

 

 

「何が親切心よ!!

 

テレポートを使える魔法使いを語る男に間違えて大金を払って逃げられた事に落ち込んでるその子を、自分達はテレポートを使える魔法使いだって再び騙してお金を貰おうとする行為の何処が親切心なの!?」

 

「お……お前がスキルポイントでテレポートを覚えれられるから承諾したんだよ、そしたらスキルポイント既に使いきりやがってよ!!ふざけんな!!!」

 

「逆切れしないでよ!!!」

 

「結局、ソレでその子を怒らせて警察を呼ばれ

 

キースと、パーティーリーダーのコイツに脅されて渋々やらされたんですってテイラーを警察に売り渡すとは………ゲドウ・アクマという異名、お前に伝授してやろうか」

 

「いらねぇよ!!」

 

 

「うわぁ………」

 

『オシャ………』

 

ダストの行いにドン引きする水の女神と未来の神

 

 

「どうやらその騙された子、凄いお偉いさんの子供だったからか2人を絶対許さないって言い出して、保釈金が物凄い額になったの………だからカジノで稼ごうって………このバカが」

 

「だから一々人をバカ扱いすんな!!」

 

『ニャ~

 

 

(いやアンタはマジでバカっしょ)』

 

 

「そんでオープンしてから7777日目にイベントがある事を知って昨日は時間潰しをしてたら、店を偵察してるカズマ達に会ってよ

 

訳を聞いて、お互いに金が欲しいって事で共同戦線を張ったって訳だ」

 

「いや張ってませんよ、我々はアナタと組むメリットが皆無ですから」

 

「どうしても仲間達を助けたいとリーンが頭を下げるから、仕方なくメンバーに入れただけという事を忘れるな」

 

「んだと!?

 

7777日の情報教えてやった恩忘れんじゃねえ!!!」

 

「店の外に大々的に宣伝してる情報ではないか!!

 

というか良くも私のある事ない事を他国にまで広めてくれたな!!!終わったら覚悟しておけ……ブッ殺してやる!!!!」

 

『リオリオ!? ルカァリィィィ!!!!』

 

「ほ…他にもアドバイスしたじゃないか…ぐぇぇ!?く……首が…い……今殺す気か!?」

 

 

 

 

「と……所で……あ……あのセレナ……例の件は……だだ…大丈夫だった」

 

「大丈夫よ、アイリスさん全然気にしてないって」

 

 

「……………良かったぁぁ!!

 

私……王女様にタメ口使ったり、ちゃん付けしたから死刑を覚悟したわよ……まさかアリスちゃんがアイリス王女様で

 

エクレさんとサマーさんが王女様の付き人だったなんて………あぁ驚いた」

 

 

「だ……大丈夫ですよ、正体を隠していたんですし

 

そうでなくても、そんな事で死刑だなんて無いですから」

 

「何なら恐れ多くも王女であるアイリス様を妹と抜かす愚か者が居る、ソイツが死刑になってないんだ気に病む事はない」

 

「まだ認めてなかったのか?」

 

「当たり前だ、貴様の脳内家族にアイリス様とティアラを加えるな」

 

『同感だな、ティアラのお兄ちゃんはこの世でたった1人だぁぁ!!!!』

 

(ちっ……メンドクセェのが今日は2人も居やがる)

 

「まぁまぁ……その件は全てが上手く行ってからにしましょう、今はアイリスさんの為にお金を稼ぐ仲間なんですから」

 

 

「「『……………………あぁ!!』」」

 

ママ「ママは止めて!!」の一声で一同は我に帰る

 

 

そして

 

 

カラァン!!

 

午前8時

 

ラブエンペラーの入口が開門し今世紀最大の賭博の幕が開かれた

 

 

 

「良いかお前ら、俺の言った通り先ずはポケモン達はボールに戻せ

 

モンスターが居たら不正行為をすると思われるからよ、そういう訳だ瞑想はボールん中でやってくれ」

 

『シュバ』

 

ダストの言う通り皆はボールの中にポケモン達を戻す、因みにピカチュウとロトムが留守番なのはピカチュウはボールが嫌いでロトムはゲットされていないので入るボールがないからであった

 

 

「あのお客様………つかぬことをお聞きしますが、ドレインタッチはどうやって覚えたのでしょうか?」

 

「それはギャンブルとは関係ないスキルなので答える必要ないですよね」

 

「そ……そうですね、では冒険者カードをお返し致します

 

ではお客様は窃盗を覚えているので、此方のリストバンドを装備して下さい」

 

「へーい」

 

パシッ

 

「では奥にお進み下さいませ」

 

 

 

「あの嘘発見器に、冒険者カードを確認して全てのスキルをチェックするわ、盗賊や魔法使いやプリーストにはスキル封じのリストバンドを装備させるわ

 

当たり前だけど警備が厳重だな」

 

「そりゃ最低ベッド額が1億エリスで最高ベット額300億エリスの高級店だからな、スキルやアイテムで不正操作して稼がれたら店は大損だろ」

 

 

「ふざけないで下さい!!

 

この我から爆裂魔法を消すというのか!!!!」

 

「で……ですから一時的ですので」

 

「覚えて起きなさい、我ら紅魔族は爆裂魔法を撃てなくされたら死んでしまうのですよ

 

さぁ店の中で死体を出したくないなら、我と彼女は見逃しなさい」

 

「あぁいやですが……き……規則ですので」

 

「スミマセン!!ちゃんとリストバンドをハメさせます!!!

 

というか死にませんから安心して下さい!!!」

 

「おい!!何アッサリ認めてるんですか!!

 

ギャンブルに影響を与えない爆裂魔法オンリーの我らにコレは不必要でしょうが!!」

 

「規則なんだから仕方ないでしょ!!」

 

「知りませんね、一時的とはいえ我らの体から爆裂魔法が消えるなど合ってはなりません!!

 

きっとあの世に居るウバさんも同意見の筈です!!」

 

 

[ちゃんとルールは守りなさい]

 

あの世からではなく、ボールの中のバルスリンの中から意見を述べる

 

「頑固反対しますね!!!」

 

「………………スミマセン、このリストバンドを永久的に外せなくさせる方法があるなら是非教えて下さい」

 

「ぼ……冒険者ギルドに行けば犯罪者対策用として、3日間だけですが外れない物があります」

 

「じゃあ彼女のをソレと交換して下さい」

 

ピタ

 

「い……1日ぐらいならば、あの世に居るウバさんも大目に見てくれる筈……わ……私も我慢するので……どうかご勘弁を!!!」

 

「次にワガママ言ったら3日間爆裂魔法を禁止だからね♪」

 

「はいぃぃ!!!!」

 

 

 

「なぁ、アイツらどっちが年上だったっけ?」

 

「……………忘れた」

 

 

 

因みに今ウソ発見器で店員達にギャンブルで不正を行う魔具の持ち込みが無いかや、冒険者登録を行っているかを調べられているカズマ達の傍に居るポケモンは

 

 

 

「お客様は冒険者登録はなされていますか?」

 

『していない』

 

シーン

 

「ありがとうございます、ではお進みくださいませ」

 

何故かカズマ達とは入店のタイミングをズラシ、嘘発見器による調べを終え入店する人間の姿のオーティスと

 

 

(今の人カッコいいな………ネクタイのセンスはアレだけど)

 

 

 

 

『バレずに済んだようだな』

 

『あぁ』

 

オーティスの首にぶら下がり、変なネクタイと思われたナマケロだけであり残りのメンバーはボールの中である

 

 

 

 

 

 

 

「ソレでカズマ、どのゲームをやるつもりだ?」

 

 

カジノ内にはディーラーや複数の他プレイヤー達と共に行うブラックジャックやポーカーといったカードゲームだけでなく、スロットマシンやルーレットといった機械を使ったゲーム

 

更には2つのサイコロを使った丁半博打とバリエーション豊かなラインナップのゲームが揃えられていた

 

「取り敢えず最初は一番賭け金の倍率が高いルーレットだ、行くぞめぐみん」

 

「えぇ」

 

 

<数十分後>

 

 

「5にストレートアップ」

 

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

「あ……あの兄ちゃん、遂にストレートアップを」

 

「確かに6連続でダズン、その次に2連続でラインを的中して来たが……いくらなんでもストレートアップは無謀過ぎる」

 

ルーレットを行い8連チャンを達成したカズマの元にギャンブル好きの他の客達が野次馬の如く集まり始める

 

「お客様、ベットはイクラでございましょうか?」

 

「300億エリス」

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

 

「なっ!?」

 

 

「「「えぇ!?」」」

 

 

 

ストレートアップとは、36あるルーレットのポケットに描かれた数字の中から1つだけに賭ける事

 

当然入る確率は下の下の下、だが得られる報酬は高くその倍率は35倍

 

そして今日のラブエンペラーはキャンペーンにより更に倍の70倍

 

もし5に入れば一気に2兆1000億エリスを手中に収める事に

 

「よ……よろしいのですかお客様、せっかく稼がれた分を全てお賭けになられて」

 

「当たり前だ、今の俺は最高にノッてんだからな

 

それにチマチマ賭けるなんてギャンブラーじゃねえ、だよなアンタら!!!」

 

 

「その通りだ兄ちゃん!!!」

 

「ヤレヤレ!!全賭けこそギャンブラーだ!!」

 

「俺らが見届けてやるぜ!!!」

 

 

「わ………分かりました

 

 

ニヤリ」

 

 

天国と地獄を横断しながら回り続けるルーレット台に、ディーラー……いや

 

神の審判が放たれる

 

 

「来い!」

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

「来い!!」

 

ざわ…ざわ…ざわ…

 

「来ぉぉぉい!!!!!」

 

神によりサトウ・カズマに定められた審判の結果は

 

 

 

4

 

 

「なぁ!?」

 

4

 

5ではない!!

 

 

死を連想する数字に神の審判が下された

 

サトウ・カズマ地獄行き!!!

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

哀れカズマ、テーブルにその身を打ち付け悲痛の断末魔を上げる

 

 

「あぁ~やっちまったな」

 

「へへへ、頑張ったな兄ちゃん」

 

「面白いもん見させてくれてあんがとよ、まぁ次は頑張んな」

 

ギャラリー達は嘲笑い、心無き言葉を残し去って行く

 

 

哀れなりカズマ

 

 

と誰もが思う

 

 

圧倒的な敗北をしたのだから

 

 

悔しい

 

 

悔しい!

 

 

悔しい!!

 

 

 

 

 

だが

 

 

「ニヤリ」

 

それでいい!!!

 

 

 

 

「お客様、お気持ちは分かりますが台が汚れてしまいますので御起立を」

 

「う………うぅ……まだだ」

 

「はい?」

 

 

「も………もう一回賭けるぞ………か……金だ……金が欲しいんだ……一生楽して暮らしたいんだよ俺は

 

 

残りの全財産、800億エリス全部賭けさせろ!!!」

 

「なぁ!?」

 

「止めて下さいカズマ!!

 

お願いですからコレ以上ギャンブルは」

 

「うるせぇ!」

 

「キャァァ!!!」

 

「邪魔すんじゃねえ!!当たりゃあ一攫千金なんだぁ!

 

この金借りる為に、俺があのイカれた奴らからの屈辱……罵倒…苦痛にどれぐらい耐えたか分かってんのかテメェ!!」

 

「うぅ………うぅ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………ダスト様、あのお芝居本当に必要なんですか」

 

「必要に決まってんだろ、あのルーレットのディーラーは今のカズマとめぐみんを見てこう思ってる筈だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

(このガキ……金を闇金から借りて来やがったのか、通りでウチに入るとは思えない冴えない格好してる訳だ………ギャンブルの為に闇金に手ぇ出すわ負けて追い込まれたのを彼女に八つ当たりとは

 

コリャとんでもねぇクズだ、へへへ……なら遠慮はいらねぇ

 

たっぷり絞り取って養分にしても……何の同情も湧かねぇ)

 

 

 

 

 

 

「良いカモが来たって油断してやがるぜアイツ」

 

「は………はぁ」

 

「そういうものなのか?」

 

「……私も分からないです」

 

 

 

 

 

 

 

「分かりました、当店の最高ベット額は300億エリスですが

 

お客様のご覚悟に答えてこそのラブエンペラー、800億エリスでのゲームを致しましょう」

 

 

「よーし!!ならもう一回5のストレートアップだ!!」

 

「分かりました、では参ります

 

 

 

 

 

 

(アバよ……クズ!!)」

 

 

ボールを投入しサトウ・カズマの審判の時を見守るディーラーの男の手がテーブルの下に伸びる

 

 

そこには36個ある小さなスイッチがテーブルの底に

 

 

(このスイッチを押した数字のポケットにボールは必ず入る………4で葬ってやりたかったがせめてもの情けだ、ラッキーセブンで冥土に送ってやるよ)

 

 

幸運を象徴する7、だが今は確定された地獄行きへの片道切符

 

そこに迫る 迫る 迫る

 

神を名乗る悪魔の指が

 

 

ポスン

 

 

(あれ?)

 

ポスン

 

 

(反応しない!?何でだ!?)

 

 

何度もプッシュ プッシュ プッシュ

 

倍ブッシュ

 

 

だが偽りの審判は下されない

 

 

 

(只でさえ四方にコップや器具を置き、周りからは手元を見えなくしているだけでなく

 

賭けた客や周りの者も回るルーレットの方に目が行き、ディーラーの人間がテーブルの下に手をやっても気付かれない訳か

 

 

 

 

私には筒抜けだがな)

 

機能を止めているのは、皆から離れ店内の端で様々なゲームを見るフリをしながらサイコパワーで透視するオーティスであった

 

 

彼の力によりテーブル内のイカサマに使われる機能を停止させているが、実は機能を止めなくともボールを直接操れば良いのではと昨日の話し合いで彼は意見を述べていた

 

 

しかし

 

(まさか……このガキ達が何か!?)

 

もしも回るボールが不規則な動きをすれば

 

当然疑われる

 

プレイヤーのカズマと、ダメ男のギャンブル好きに振り回され涙を流す彼女のフリをするめぐみんが

 

そうなればディーラーによりゲームを中断されてしまう

 

 

だが

 

 

(いや有り得ない……この仕掛けはウチの人間しか知らないんだ)

 

ゲームを担当する者達にしか知らされていない仕掛けの調子が悪ければ、客のイカサマではなく先ずは故障だと思う

 

 

だが疑り深い者ならヤハリ客が何かしているのかと疑いの眼差しを見せるが

 

 

「来いぃぃ!!!来いぃぃ!!」

 

「お願いしますカズマ!!真面目で優しかったあの時のアナタに戻って下さい!!」

 

「うるせぇ!!」

 

「キャァァ!?」

 

 

(こんな絵に描いたようなクズ男と、振り回されてる女に見破られる訳がねぇ……まさか故障か!?)

 

 

疑われない

 

 

ディーラーの男は良く店で見掛ける

 

ギャンブル好きが行き過ぎ闇金に手を出すクズ男と、ソレに振り回される献身的な女

 

 

そんな奴ら如きに見破られる訳があるまいと高を括る

 

 

そしてその油断が

 

 

5

 

ざわ…ざわ……ざわ…

 

 

「しゃぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

「ぐっ………」

 

5兆2000億エリスという大損害を生む

 

 

「お……おめでとうございますお客様、今宵は良い夢を見れると思いますよ

 

またのお越しをお待ちしております

 

 

(くそ!!

 

こんな時に故障しやがって、今日のメンテ係誰だ!?)」

 

 

「おいおい……何終わった気になってんだ」

 

 

「………ひょ?」

 

 

「まだ俺のギャンブルは終了してないぜ!!」

 

ざわ……ざわ……ざわ

 

 

「ま……まだプレイされるので?」

 

 

「当たり前だ………へへへ……金………金ぇ」

 

「もう止めて下さいカズマぁ!!

 

コレ以上は店に迷惑です!!」

 

「HA★NA★SE!!!」

 

「いやぁぁぁ!?」

 

 

「さぁもう一回だ……18のストレートアップに1600億エリス!!!」

 

「ひぃぃぃ!?」

 

ざわ……ざわ……ざわ……

 

 

 

「おおお……お客様!!!」

 

「店長!?」

 

そこにラブエンペラー店長ファスト・キャッスル現る

 

 

「当店の最高ベットは350億エリスです!!!

 

先程は此方のディーラーが特別に800億エリスでのベットを許可しましたが……1……1600億エリスなど」

 

 

「ダブルアップ」

 

 

「はぁ…?」

 

 

「あんだろ……ダブルアップ」

 

ざわ…ざわ…ざわ…

 

「それはポーカーだけです!!」

 

 

「何でポーカーだけなんだ……同じ店の中のゲームだろ……ルーレットでもやらせな」

 

「(このイカれ野郎!!!)

 

 

ダメです!!コレは規則なのです!!!」

 

 

「………せろ」

 

「………せろ」

 

 

「えっ?」

 

 

 

 

「何が規則だ!!

 

一度800億エリスでやらせたんなら、もっとやらせろ!!」

 

「ロイヤルクラブは何時から俺らギャンブラーの邪魔するようになったんた!!!

 

やらせろ!!」

 

 

「引っ込め店長!!!

 

やらせろ!!」

 

やらせろ!

 

やらせろ!

 

やらせろ!

 

 

最初の敗北は店側に油断を与えるだけではない

 

 

店内の客達にカズマの異常性を見せる為

 

 

連勝し浮かれた流れで最高ベット額を賭けての大敗北、普通の人間ならば心が折れる

 

だがこの男は折れる所か更なる勝負を挑んだ

 

 

金が欲しいという欲で動いている正気の沙汰とは思えぬ怪物

 

そして怪物は勝利を掴んだ

 

 

しかし欲は満たせず更なる無謀な勝負を挑む怪物に

 

 

 

「見せろぉぉ!!!」

 

ギャンブラー達は沸き立つ

 

 

 

「くっくく………最高にイカれたガキだ……ゴクゴク……かぁぁ!!!酒が進むぜ!!!」

 

ギャンブラーは自分で賭け事をするだけが楽しみではない

 

他人の敗北し絶望する姿にこそ極上の優越感を感じる非情な生き物!!

 

何故なら狂気の沙汰ほど面白いものはない!!!!

 

 

故に集まる

 

 

怪物の周りに集まる

 

 

 

「やらせろ!!」

 

「やらせろ!!」

 

「やらせろ!!」

 

「見せろぉぉ!!」

 

 

この怪物が地の底に落ちるか、はたまた店が落ちるか

 

 

どちらかが地獄を見る娯楽を楽しむ血に飢えた獣達が!!!!

 

 

 

「もう店側は逃げられねぇぜ……狙い通りだ」

 

 

この悪魔的な作戦を考えたのはアクセル随一のチンピラであるダスト

 

彼は幸運度が普通なので今までやって来たギャンブルにて大勝ちする事は無い、何時も肝心な大勝負にて敗北を味わって来た

 

だからこそ分かる、他人が地の底に落ちる光景を望む獣達の雄叫びが勝負を止めたい勝負から逃げたいというプレイヤーの気持ちを受け付けさせない事を

 

「ぐぅ………イサヌワ……やれ」

 

「店長!?」

 

 

最早店側に逃げ道は無い、周りには血を求める獣達の群れ!!!

 

生き残るには投げるしかない

 

天国か地獄行きかの審判の判断を!!

 

 

「ですが少々お待ち下さい…彼も緊張しています……す…少し休憩を」

 

(そうだ……頼む少しでも良い時間をくれ!!

 

メンテする時間を!!)

 

「はぁ……ふざけるな……今来てるんだ僥倖の波が……押し寄せてるんだ!!!

 

邪魔させねぇ……乗るしかねぇだろ、このビックウェーブによ!!!」

 

「くぅぅ……(この社会のクズがぁぁ!!!)」

 

「し……しかし」

 

 

 

「世界一のカジノが腑抜けた事抜かすな!!!」

 

 

「ディーラーに休憩なんか必要ねえ!!

 

さっさとやれ!!!!」

 

 

別にメンテさせても良い、何故なら壊れてはいないのだ

 

オーティスがやっているのは店側のイカサマの妨害、なので先程の勝利はカズマの純粋なる運が掴んだ物

 

なので今彼が口走った僥倖の波を逃したくないというのは紛れもない本心であった

 

全ては可愛い妹の為!!!!

 

「わ………分かりました」

 

「店長……」

 

「落ち着け連続でストレートアップが来るわけない……ヤれ」

 

「うっ………………くぅ!!」

 

ディーラーの男は覚悟を決めルーレットのボールを投げる

 

 

天国と地獄行きかを見定める神の居所に!!!

 

 

 

 

そして

 

 

 

18

 

 

 

 

「なぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

「「「「うぉぉぉ!!!」」」」

 

 

「しゃぁぁぁ!!僥倖!!」

 

サトウ・カズマ勝利

 

11兆2000億エリス獲得

 

 

「やりまし……おっと……カズマもう止めましょう!!!」

 

 

「嫌だね、マジで来てんだ僥倖のビックウェーブがよ」

 

「お……おめでとうございます…………は……ハハハ」

 

「さぁ倍プッシュだ」

 

「………はぁ?」

 

「3のストレートアップに3200億エリス」

 

「3200………億エリス」

 

 

「やれぇぇ!!!!」

 

「逃げるな!!!」

 

「やらせろ!」

「やらせろ!」

「やらせろ!」

「やらせろ!」

「やらせろ!」

「やらせろ!」

 

ラブエンペラーに獣達の雄叫びが木霊する!!!

 

「くぅ…………くぅぅ……………くぅぅぅぅぅ!!!」

 

ディーラーの男は歯を食い縛り泣きながらボールを投げ

 

 

 

3

 

「なぁぁぁ!?」

 

 

グニャアッ

「あ………あぁ……………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

グニャアッ

 

 

 

「僥倖!! なんという僥倖!!!」

 

佐藤カズマ

 

22兆4000億円獲得

 

先程得た額を合わせ33兆6000億エリス獲得!!!!

 

「「「「「うぉぉぉ!!!」」」」」」

 

「来たぁぁぁ!!!」

 

「くっくく……溜まらねぇ」

 

「あぁわ…………がが………ガァガガ」

 

「わぁぁ!?

 

この人漏らしてますよ!?」

 

圧倒的な大敗北によりディーラーは顔を歪ませ天を見つめながら失禁してしまう

 

 

「イサヌワ!?

 

早く手当てを!!」

 

店長が他の店員達にディーラーの男を店の奥に下がらせ

 

 

「スミマセンお客様、当店のルーレットのディーラーは彼だけなので今回はコレで手打ちという事に」

 

「そうか、なら仕方ないな

 

他のゲームをヤらせて貰う」

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

「ま………まだヤラれるのですか………分かりました、此方もカジノを営む身ですお客様との勝負致しましょう」

 

 

「「「うぉぉぉ!!」」」

 

「もっと見れんのか……おい姉ちゃん!!キンキンに冷えたシュワシュワお代わりだ!!」

 

 

 

「ですが他のゲームをやる前に、申し訳ございませんが再度チェックさせて戴きたいです

 

そちらのお嬢さんも」

 

 

「あぁ良いぜ」

 

「どうぞ」

 

 

「では御二人とも、何か不正等は致してはおりませんか?」

 

「「してない」」

 

シーン

 

 

(反応無しだと!?)

 

 

ウソ発見器は微動だにせず

 

ソレもその筈、カズマとめぐみんは本当に不正をしていない

 

 

やっているのは彼らから離れた場所にいるオーティスだからである

 

 

「では違うゲームに行きましょうか」

 

「おぉ!」

 

最早ダメ男と献身的な女をやる必要が無いので、2人は大金を手に仲間が居る休憩室に

 

 

「お………お楽しみを

 

 

 

 

私はあの客達が勝つ事を望んでいる」

 

チーン チーン チーン

 

 

「壊れてない…………どうなってる!?

 

 

ちっ……まぁ良い、おいあのガキが向かうゲームのディーラーを奴に変えろ」

 

「分かりました」

 

<数分後>

 

 

次にカズマが座るのはブラックジャック

 

しかも今回は側にめぐみんだけでなくセレナとリーンも相席

 

先程の影響か、カジノに居る他の客全てがカズマ達のテーブルの傍に集まっていた

 

「ではお客様、賭け金は」

 

「「「「300億エリス」」」」

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

 

 

「来た来た来たぁ!!!」

 

 

 

 

「かしこまりました、ではカードをお配り致します」

 

 

全員が最高ベット額を宣言し血を求め興奮する獣達と違い、ディーラーの女は涼しい顔で目にも止まらぬ早さでカードをシャッフルし各々のプレイヤーの前にカードを2枚置き

 

 

 

自信の前にも2枚カードを置きリバース

 

10

 

 

「ではチェックをお願いします」

 

ペラ ペラ ペラ ペラ

 

「(2と9で計11ね……10か絵札が出れば21、ならここは)

 

ヒット」

 

 

セレナ、ヒットを宣言

 

バーストする恐れが無い状況の為か堂々とカードをドロー

 

9

 

「(コレで20だわ)

 

スタンド」

 

セレナ堂々のスタンド宣言

 

次のめぐみんもリーンもヒットを宣言しドロー、数枚引いた後にスタンドを宣言

 

そして怪物カズマのターン

 

「スタンド」

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

 

「1枚も引かずにスタンドだと!?」

 

「まさか……おいおいまさか」

 

 

「ではオープン」

 

20 20 19 21

 

 

セレナとめぐみん20、リーン19、そして怪物カズマ21達成!!!

 

「うぉぉぉ!!!!」

 

「初期手札でブラックジャックを達成しやがった!!!」

 

「やっぱあの兄ちゃんヤベェぜ!!!」

 

盛り上がる血に飢えた獣達、またもや店側が地獄に落とされる光景を今か今かと待ちわびる

 

「では自分の番です、このままカードをオープンさせて頂きます」

 

21

 

「「えっ!?」」

 

「なんですって!?」

 

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

 

ディーラーの手札も21!!!

 

 

「では900億エリス回収させて頂きます、お客様は自分と引き分けなので300億エリスお返しさせて頂きます」

 

 

「…………あぁ」

 

 

続いて2ゲーム目

 

 

 

19 20 18 20

 

カズマ達が中々な引きを見せるが

 

 

「ヒット

 

 

ではオープン」

 

 

21

 

 

ディーラー、今度は1枚ヒットしブラックジャックを達成

 

 

1200億エリスボッシュート!!!

 

 

そして

 

 

「オープン」

 

21

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

「うぉぉぉ!!!!」

 

「くっくく………酒が止まらぬぇ……」

 

 

 

ディーラー3戦目はヒット2回でオープン

 

何と

 

何と

 

何と

 

 

再びブラックジャック達成!!!!

 

怪物カズマとセレナも2枚ヒットしブラックジャックを達成したが

 

残り2名は敗北

 

600億エリスボッシュート!!

 

 

 

「ねぇ……流石に3回連続ブラックジャックはおかしいわよね」

 

「間違いなくイカサマをしてますね」

 

「えぇ……でも見てる限り、あのお姉さん何も変な事してないんだけど」

 

 

(いや彼女は妙な動きをしている)

 

 

(((妙な動き?)))

 

 

彼女達の脳内にオーティスが語り掛ける

 

 

(ゲームを終えてカードを集める際に彼女は表向きで行っている、その後は裏向きにしシャッフルしているが

 

その時に真ん中や下にあるカードを数枚掴み、ソレらを上に乗せている

 

恐ろしく早い手技……私でなければ見逃してしまう)

 

 

(間違いねぇ積み込みだ、ブラックジャックはカードを渡すのも引く順番も親から見て時計回りって決まってるからよ)

 

 

(でもあのお姉さんが引くのは最後よ、私達が何枚引くか何て予想出来ないんじゃ)

 

 

(いいや出来る、この3ゲームで俺らの手札は全員21に近い物ばかりだっただろ

 

わざと21に近いカードを引かせ、ヒットさせずにスタンドさせれば計算通りのカードが引けるって訳だ

 

わざわざ2戦目からは初期手札でブラックジャックにしない所を見るに……俺らで遊んでやがる)

 

(で……でもソレじゃあ絶対私達勝てないんじゃ)

 

 

(いいえ方法があります)

 

 

(何だよ?)

 

 

(お任せあれ)

 

 

パラパラ シャッシャッ

 

 

「スミマセン」

 

 

「何でしょうか」

 

 

「コレからのゲーム、最後のシャッフルは我々にヤらせて下さい」

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

 

「お客様達がですか?

 

しかしカードを扱うのは我々の仕事ですので流石にお任せする訳には、ソレに失礼な言い方になりますがイカサマの可能性がありますので」

 

 

「フッ………怖いのですか、世界一のカジノのディーラーが客にイカサマされるかもとビビるとは」

 

「………………フフ

 

分かりました、では最後をお願い致します」

 

 

(しゃあ!!

 

ナイスめぐみん、コレで積み込みは出来ない)

 

(フフン! まぁ私に掛かればコレぐらい)

 

パラパラ パラパラ

 

 

「お客様、ショットガンシャッフルはカードを痛めますよ」

 

「私はコレしか知らないんで

 

どうぞ」

 

「では御配り致します」

 

 

積み込み封じの作戦を行った4戦目

 

20 24 21 21

 

「お前なにバーストしてんだよ!?」

 

「ゲーム何だから仕方ないじゃないですか!!!」

 

めぐみん無念のバースト!!

 

だが残りの3人は生き残った、更にリーンと怪物カズマ共に1枚ヒットのブラックジャック

 

 

「まぁまぁ私達3人が勝てばプラス何だから」

 

「そうよ、そんなに責めないであげましょう」

 

 

 

「…………ではヒットします

 

 

オープン」

 

21

 

ざわ……ざわ…ざわ……

 

「「「「「「うぉぉぉ!!!!」」」」」」

 

 

「「はぁ!?」」

 

「ウソ!?」

「何で!?」

 

ディーラー再びブラックジャック、コレで4連続

 

しかも最後のシャッフルはめぐみんに任せたもの、積み込み無しでの4連チャン!!!!

 

 

 

 

(良いぞトーネ……くくく

 

 

積み込みに気付き封じたのは実に利口だが、生憎トーネはイカサマなどせずとも幸運の数値がMAXに近いレベル

 

純粋な勝負でも負けないのさ)

 

そうブラックジャックのディーラートーネはタダ運が良いだけ

 

 

何もせずとも他者を地獄に突き落とせる純粋なる怪物!!!

 

 

「如何なさいますかお客様方、違うゲームをプレイされますか……ソレともお帰りに」

 

 

「カ………カズマ……」

 

「どうする……」

 

 

「…………………まだプレイさせて貰うよ、勿論ブラックジャックをな」

 

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

 

「分かりました、では次のシャッフルは何方が」

 

 

「おっとシャッフルの前に提案がある」

 

 

「提案?」

 

 

「ブラックジャックのルールだと、ディーラーのアンタは手札が17以上になったら強制的にスタンド宣言しないとダメだったよな」

 

 

「えぇ」

 

 

「だったらソレを無しにしろ」

 

「………はい?」

 

 

「17以上になったら強制的にスタンド宣言するのを無しにしてくれ、後アンタに2枚目のカードを渡す時はカードをドローして欲しい」

 

 

「……………申し訳ございませんお客様、コレは当店の規則ではなくブラックジャックというゲームのルール

 

私もギャンブラーの端くれ、ゲームのルールを改変する行為を認める訳には」

 

 

「承諾してくれたら、俺らが負けたら賭け金の100倍渡す」

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

「100倍!?」

 

初めてトーネの表情が変化した

 

 

カズマ達は常に最高ベット額の300億エリスを賭けている

 

その100倍した額は3兆エリス

 

そしてカズマ達は4人

 

つまり4人全員を負かした場合、3兆エリス×4となり

 

 

その額12兆エリス!!!

 

先程のルーレットで稼いだ36兆6000億エリスの3割を支払うと宣言

 

「俺らは有り金が全部無くなるまで勝負は止めない、だからアンタも降りないでくれよ

 

勿論此方は当たっても通常通り2倍……いやキャンペーンで4倍だったな、通常の配当金で良い………どうだ、アンタらの方がメリットある案だろ」

 

この怪物の提案に

 

 

「うぉぉぉ!!!」

 

「アイツ……マジでイカレてやがる……とんだクレイジー野郎だぜ!!!」

 

「ヒャハハハハ!!やれやれ!!!もっとやれぇ!!!」

 

獣達はルーレットの時よりも吠えて吠えて吠えまくる

 

 

「やらせろ!!」

 

「やらせろ!!!!!」

 

 

「やらせろ!!!!!」

 

 

イカレた男が地獄に落ちるか

 

店側が地獄に落とされるか

 

どちらにせよ周りの者達は無関係

 

自分達に火の粉が掛からない事ならば声を荒らげる

 

 

何故なら狂気の沙汰ほど極上の娯楽はない!!!!!

 

 

 

「…………………チラリ」

 

ディーラートーネ、店長ファスト・キャッスルに視線をやる

 

 

「なななな……何言ってるのカズマ!!!」

 

「せっかく稼いだ36兆6000億エリスが無くなっちゃうわよ!!!」

 

「勝てる算段あるんですか!?」

 

「んなもんやるしかねえだろ!!!

 

金を手に入れる為ならよ」

 

 

「「「えぇぇぇ!?」」」

 

 

 

(くくく…………仲間達のこの慌てよう、どうやら自棄になってるな

 

 

 

フッハハハハ!!!良いぞトーネ!!

 

その案を受けろ、そしてこのイカレ野郎を2度とウチに来られないよう徹底的に搾り取ってしまえ!!)

 

「(分かりました)

 

 

承諾致します」

 

店長からのアイコンタクトを受け入れ、トーネから勝負の宣言が行われる

 

 

「そんじゃ……やるぜ」

 

パラパラ シュシュシュ

 

 

(落ち着くのよ私……向こうは全員が勝っても1ゲームにつき4800億エリス、此方が全員を負かせば12兆エリス

 

1人にさえ勝てば3600億エリスを失う代わりに3兆エリスが此方に来る………私の有利に違いはない

 

 

仮にもし何かイカサマを仕掛けて来てもゲームを中断してウソ発見器で調べれば良い………フフフ……ウチから楽に大金を戴いて帰れるだなんて思わない事ねボウヤ)

 

 

「ホレ、2枚目はドローしてくれよ」

 

「はい」

 

新しいルールによる5戦目が始まる

 

(5と6………10と絵札が出ればブラックジャックね)

 

「スタンド」

 

「スタンド」

 

「スタンド」

 

「スタンド」

 

「(えっ……全員ヒットしないでスタンド!?

 

そんなに引き運が良いのかしら………まぁこの手札なら、取り敢えずドローしてから考えましょう)

 

ヒット」

 

 

9

 

「(20か………ヒットしない所を見るに全員、もしくは3人の手札にAがある可能性が高いわね

 

此処は危険な賭けはしないで)

 

えっ?」

 

ディーラートーネ1枚ドロー

 

 

(ちょっと待って……何で私カードを引いて

 

なっ!?)

 

 

2

 

ディーラートーネの引いたカードは2

 

 

合計は22

 

 

つまりバースト

 

 

 

「………バ………バーストしました」

 

 

「しゃぁぁ!!!」

 

カズマ達の賭け金1200億エリスの倍

 

更にキャンペーン特典により更に倍の4800億エリス獲得

 

 

「(何かやったわねこの子達………)

 

店長、実は」

 

店長ファスト・キャッスルを呼び、今自分に起こった不可思議な出来事を伝える

 

 

「お客様申し訳ございません、再度チェックを」

 

「どうぞどうぞ……やって下さい♪」

 

ニヤニヤとゲスなる笑みを浮かばせる怪物カズマ

 

「では皆さま、何か不正をされてはいますか?」

 

 

「「「「いいえ」」」」

 

 

シーン

 

 

 

「そ………そんな……」

 

「いや待て………他の仲間かもしれん

 

 

お客様、念の為に他のお連れ様のチェックも」

 

「どうぞどうぞして下さい♪」

 

店長ファスト・キャッスルが言い終わるよりも先に、他の仲間達の元に向かわせるゲスなる笑みを浮かばせる怪物

 

 

「皆さま、何か不正をされてはいませんか」

 

シーン

 

 

ダクネス達にも反応は無かった

 

 

「………………私はコイツらに長く店内に居て欲しい」

 

チーン チーン チーン

 

 

「どうなってるんだ!?」

 

 

チェックを終えた第6戦目

 

「チェック

 

(また引きたくないのに!!!)」

 

 

ディーラートーネ再びバースト!!!

 

かくいうカズマ達は

 

 

「「「「スタンド」」」」

 

またもや1度もヒットせずスタンド

 

コレにより4800億エリス再び獲得

 

 

更に7戦目

 

(よし初期手札でブラックジャックが完成だわ)

 

「「「「スタンド」」」」

 

「(ま……またヒットしないでスタンド!?

 

 

まぁ良いわ初期手札のブラックジャックなら私に負けはないんだもの)

 

はぁぁぁ!?」

 

ディーラートーネ、ブラックジャックにも関わらずカードをドロー

 

 

勿論結果はバースト

 

何を引いても約束されたバースト!!!!

 

 

カズマ達に再び4800億エリスが渡される

 

 

「いやぁ~付いてんな俺ら♪」

 

「店長!!!」

 

ディーラートーネ、再び店長ファスト・キャッスルに告げる

 

「何でブラックジャックでヒットするんだ」

 

「分かりません……引きたくないのにカードを引いてしまうんです、何かのスキルや魔法でしかあり得ません」

 

「うぅむ…………待てよ………そうか!!」

 

その時ファスト・キャッスルに電流走る

 

「お集まりのお客様、大変申し訳ございませんが皆さまにもチェックさせて戴きたい」

 

 

周りに集まる野次馬達の中に潜んでいるはず

 

トーネを操作するカズマ達の仲間が

 

「どうか………お願いしますぅぅ!!!!」

 

周りの者達は自分達を疑うのかと怒涛の野次を飛ばす

 

コップを投げる

 

 

たがファスト・キャッスルは周りの獣達に深く頭を下げ

 

地に膝を付け美しい土下座による完璧なる謝罪

 

号泣しながら獣達の同情を誘う!!!

 

 

 

「ま……まぁ店長がそこまで言うなら」

 

 

「さっさとやりな」

 

 

「ククク………必死だな」

 

 

 

 

(Fuck you……ぶち殺すぞゴミ共

 

昼間からギャンブルなどする金の亡者共が図に乗りやがって!!!)

 

罵倒を心の中にしまい、店員達に店中のウソ発見器を持たせ野次馬達の元に向かわせ

 

始める

 

 

店に害をもたらす害虫駆除を

 

 

そしてその魔の手が

 

 

「アナタは不正を行いましたか?」

 

オーティスに迫る

 

 

『やっていない』

 

 

シーン

 

 

 

店内に害虫は存在していない!!!

 

 

グニャァァァ

「なぁぁぁぁぁ」

グニャァァァ

 

 

悶えるファスト・キャッスル

 

 

だが何故オーティスに反応しないのか

 

ウソ発見器は故障などしていない

 

では何故

 

 

 

「そんじゃ続きやろうぜ」

 

 

「は…………はい」

 

 

第8戦目

 

 

(Aと9………もう1枚Aが出ればブラックジャックだけど、20だし此処はスタンドよ

 

スタンド スタンド

 

スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド)

 

 

「「「「スタンド」」」」

 

 

(スタンド!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はい頑張って引いて頂戴な』

 

 

(なんでぇぇぇ!?)

 

 

 

この一連の流れを仕掛けているのはナマケロであった

 

彼のアンコールによりトーネはヒットを続けさせられているのである

 

 

ウソ発見器はオーティスに向けられた

 

彼の首に巻かれたネクタイとなった彼にウソ発見器は当然反応する事はない!!!

 

 

だがオーティスは、先程のルーレットで仕掛けのスイッチの機能を止めた

 

コレも不正だが

 

しかし先に不正をしたのは店側、いわば彼は不正を不正で止めただけ

 

つまりフィフティフィフティである

 

(アレを不正扱いにはならんな)

 

 

 

 

 

 

「バ………バースト……」

 

 

「しゃぁぁあ!」

 

「やりましたぁぁ!!」

 

 

「良いのかなコレ……」

 

「仕方ないわ……アイリスさんの為なんだから、今日はカズマの非情っぷりに乗るしかないわ」

 

 

 

カズマが提案したトーネに渡す2枚目のカードを引かせるルールの追加は

 

もし彼女が初期手札でブラックジャックを完成させても、ドローする行為を再び起こさせる為

 

そして17以上なら強制的にスタンド宣言するルールの撤去も彼女をバースト、強制敗北させる為である

 

 

「おかしいだろ!!

 

何故ブラックジャックになったのに引くんだ!!!」

 

店長ファスト・キャッスルが訴える

 

普通ならばブラックジャックになったにも関わらずヒットする等あり得ない

 

だが

 

 

「おいおい言い訳か店長さん、そのお姉さんがブラックジャック揃えるつもりでカード引いてバーストしただけだろ」

 

「全く部下のミスを認めないとは、世界一のカジノの店長が聞いて呆れますね!!」

 

そうブラックジャック狙いが失敗したタダの負け惜しみにしか聞こえなかった!!!

 

 

「うぅ………」

 

(お願いだからコレ以上煽ってあげないで!!

 

確かに積み込みや、ルーレットの時も不正をやってたけど可哀想よ!!)

 

 

「さぁて」

 

怪物カズマ、カードを切る

 

自分達は即スタンドしバーストする事はない、そしてディーラーはバーストする迄カードを引かされる

 

即ち勝率100パーセント!!!!!!!!!!

 

 

 

そんな勝ちが決まった試合が行われるテーブルに

 

 

「ゲームの時間だぜぇ~」

 

 

外道な悪魔が降臨する!!!!!!!!!

 

 

 

「ダスティネス卿………気のせいでしょうか、我々はアイリス様の為に人として大切な何かを失っている様な気がするのは」

 

「そ……そんな事はないかと………………タブン」

 

「賭博は()のやり取りをしてんだ、向こうだって殺す気で来てんだから後ろめたさなんて考えんじゃねえよ」

 

「………うっ…………ふわぁぁ~」

 

「おぉやっと起きたか」

 

「あれ………ダストさん………あれ!?

 

何でダストさんが俺の隣に!?」

 

戦いが始まり2時間が経過した、そんな戦場にて眠っていたサトシが起床する

 

 

カクカクシキジカ カクカクメブキジカ

 

 

「という訳です」

 

レインからの説明を受け状況を理解する

 

「ダストさんもリーンも、手伝って来れてありがとうございます

 

 

ソレでどうなんですか、勝ってます?」

 

 

「店側が可哀想に感じるほど勝っています……」

 

 

 

「しゃぁぁあ!!!!」

 

 

最早何度目となるカズマの勝利の雄叫びが店内に響き渡る

 

 

 

「凄い凄い♪

 

カズマやっぱり運が良いんだ♪」

 

「そ………そうだな」

 

因みにサトシには悪魔的発想により産み出された勝率100パーセントの作戦は伝えていない

 

もし知れば彼ならボロを出す

 

店側から聞かれてもいないのに答えを言ってしまうからである

 

 

 

「にしてもカズマったら賭け金も上げれば良かったのに、この配当額じゃ66兆までまだまだ掛かるじゃない」

 

 

「し……仕方ありませんよ、向こうがルールの改変を承諾しなければ作戦は上手く行かないんですから」

 

「でも待たされる此方は暇で仕方ないわ………ねぇ暇潰しにスロットやっても良い?」

 

「お前な……金稼ぎに来たんなら無駄遣いすんじゃねえよ」

 

「良いじゃないちょっとぐらい」

 

 

「まぁカジノに来て、ただ座ってるだけというのも味気無いな……構わないぞアクア」

 

「ありがとう♪

 

任せなさい、カズマよりもさっさと稼いで来てあげるから」

 

「スロットか………俺もやってみたいかも」

 

 

「構わないぞ、お前もやって来い」

 

 

「ありがとうダクネス♪」

 

 

 

こうしてアクアとサトシの2人も戦場に降り立つ

 

 

カジノ内の客は全てカズマ達の周りに向かっており、大量のスロット台を2人は選び放題であった

 

 

 

「うーん……どれにしようかしら」

 

「どれも一緒じゃないの?」

 

「フッフフ、ギャンブルとは無縁な人生を歩んでいたサトシさんに教えてあげるわ

 

スロットやパチンコはね台によって当たりやすさがあるのよ」

 

 

「そうなの?」

 

「福○作品を全て見てきたアタシが言うんだもの間違いないわ………ハッ!?

 

コレよ!!この台から僥倖の香りがするわ!!!」

 

 

「ぎょうこう?」

 

「ようは幸運って事よ」

 

「えぇ!?幸運の臭い分かるの!?」

 

「当然よアタシは女神だもの、それに幸運を司るエリスの先輩だしね」

 

 

「スゲェェ!! じゃあ俺にも教えてよ」

 

 

「良いわよ…………うーん………うーん……はっ!!

 

コレよ!

 

この台からアタシの見つけたのに比べたら劣るけど、中々に芳醇な僥倖の香りがするわ」

 

 

「じゃあ俺はコレをやるね…………えっと………ねぇアクア、スロットゲームってどうやれば良いの?」

 

 

「ほ……本当にギャンブルに縁がなかったのねアナタ、お金を入れて絵柄を揃えるのよ」

 

「いや流石に絵柄を3つ揃えるのは知ってるよ、ただ絵柄がイッパイあるからドレを揃えるのが一番良いのかなって」

 

「そりゃ7に決まってるわよ、ラッキーセブンなんだから」

 

「オッケー7だね、ありがとう♪」

 

「はぁ……ヤレヤレ、初心者がそう簡単に7を揃えられる訳ないのに

 

まぁ初心者は夢を見るのが仕事ね、それじゃあ先輩のアタシがスリーセブンを揃える所を見せてあげようじゃないの」

 

<数分後>

 

 

バンバン バンバン

 

 

「何でよぉぉぉ!!!!」

 

炸裂ゴットブロー!!

 

スロット台を何度も殴打!!!!

 

 

「困りますお客様!!!台パンは止めて下さい!!!!」

 

 

「ちょっとアナタ、何でスリーセブン所か何にも揃わないのよ!!!」

 

「それは……ただお客様の運が悪いだけでは」

 

 

「絶対裏で操作してるんでしょ!!

 

お願いよ!!!一度だけで良いからスリーセブンを揃わせて!!!!」

 

 

「そんな無茶は言わないで下さい!!!」

 

 

「アクア!?

 

すまない!!仲間が失礼な事を!!!」

 

「ダクネスもっとお金頂戴!!

 

間違いないわ次は絶対出るわ、女神の感よ間違いない!!」

 

「もう3回目だぞ!!

 

頼むから諦めてくれ……お前の幸運値ではコレが限界なんだ」

 

「嫌よ!!

 

次は出るわ……絶対出るからぁぁ!!」

 

「どうどう……落ち着けアクア、深呼吸だ

 

 

そ……それよりサトシはどうしたんだ……まだやっているのか?」

 

「ふはぁ………し……知らないわよ、ずっとこの裏でやってるから……ひく……ひく……ソコソコ当たってるんじゃないの」

 

「そうか……サトシすまない、プレイを止めてアクアを宥めるのを手…………………なぁぁぁぁ!?」

 

 

 

<更に数分後>

 

「しゃぁぁ!!またしても勝ち!!」

 

(一体何をやったらこんな事が出来るんだ!!!

 

マズいぞ……もう42兆エリスも獲得されている……このまま勝たれては、オーナーに何を言われるか………)

 

「よーし……まだまだやるぜ」

 

シャッフルしたカードを配布し、2枚目のカードの時はトーネに引かせる

 

「「「「スタンド」」」」

 

「………………………」

 

(よし、またあの女をアンコール状態にして)

 

グサッ!!!

 

『『なっ!?』』

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

ディーラートーネ、テーブルに飾られている燭台を左手で掴み自らの右手の甲に突き刺す

 

突然の彼女の行いに、アンコールするナマケロの手が止まってしまう

 

 

「ぐぐ……ぐぅぅ」

 

 

「おおお…おいアンタ何やってんだよ!?」

 

「ちちち……血が出てますよ!!!」

 

「………………妙だと思った」

 

 

「はぁ?」

 

 

「私の体がおかしくなってから右手でカードを引いてる……カードの位置的に左手で引くのが自然……おかしくなる前はずっと左手だったもの

 

しかもカードを引く時に手は勝手に動くけど口はヒットと言わない

 

私が右手でカードを引いて、カードを引く時にヒットとコールしないのは2枚目の手持ちカードを得る為に引かされた時だけ

 

だから分かった………どういう方法で操作してるかは分からないけど、2枚目のカードを引く動きと全く同じ動きを取らされている事に」

 

 

(んげっ!? 気付かれた!!!)

 

 

「予想通り……ぐぅぅ……右手が勝手に動くわね……でもコレならドロー出来ない」

 

ガタガタ ガタガタ ガタガタ

 

燭台が刺さる右手が激しく震えカードの束に向かおうとする

 

だが彼女の右手はテーブルに突き刺さりカードを引く事は出来ない

 

 

「スタンド」

 

 

(ヤバい!?)

 

 

オープン

 

 

11 9 6 20

 

カズマ一向の手札にブラックジャック無し

 

 

一方ディーラートーネ

 

21

 

 

ブラックジャック達成!!!!!

 

「「「「「「うぉぉぉ!!!!!!」」」」」」

 

 

 

コレにより賭け金300億エリス×4

 

そこに100の倍率が加えられ

 

12兆エリス没収!!!!!!!!

 

グニャァァァ

「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

グニャァァァ

 

「「「カズマ!?」」」

 

 

 

僅か1戦でブラックジャックで稼いだ金がマイナス!!

 

カズマ撃沈!!!!!!!

 

 

 

 

「くぅぅ!!!!

 

ふぅ………ふぅ……」

 

ディーラートーネ、自らが突き刺した燭台を引き抜き息を整える

 

「さぁ続きをやりましょうか、お客様」

 

 

「ちょっ……ちょっと待って下さい!!」

 

「そうですよ……お……お姉さん怪我してますし、ゲームは中断って事に」

 

「中断……………何を言ってますか、そちらのお客様が持ち金が無くなるまでブラックジャックをやるから私に降りないでと言ったではありませんか

 

さぁゲームを続けましょう」

 

「で……でも……また同じ事をやったら、アナタの右手が使い物にならなくなっちゃう!!」

 

「……………………ソレがどうしたんだい」

 

ディーラートーネの口調が変わる

 

「お嬢ちゃんたち知らないのかい、金はね命よりも重いんだ

 

だから私らギャンブラーは己の命をチップに使う事も厭わない」

 

ざわ…ざわ……ざわ…

 

カズマが狂気なる怪物であったのは、周りの客達を味方に付ける為の演技にしか過ぎなかった

 

 

世の中には本当に居るのだ

 

本当の狂気を抱いた化け物が!!!

 

 

「命賭けるに比べりゃ、手の1本なんて大した犠牲(チップ)にもなりゃしない

 

 

だよねアンタら」

 

 

「そうだ!!!」

 

「さぁ続けろ!!!」

 

「見せろ!!」

 

「見せろ!!」

 

「見せろ!!」

 

「見せろぉぉ!!!」

 

先程まで味方だった獣達が唸り声をカズマ達に浴びせる

 

 

彼らは最初から味方ではい

 

彼らはただ見たいだけ

 

 

狂気の宴を見たいだけの獣!!!!!!!!

 

 

 

 

『くっ……万事休すか』

 

『チッ……』

 

 

 

「さっさと見せろ!!!」

 

 

「だぁぁこらぁ!!痛い痛い……ごめんなさい許してぇ!!」

 

「ちょっ!?何処触ってるの!?」

 

血に飢えた獣達がカズマとリーンの体を掴み、ブラックジャックの席に戻そうとする

 

 

「止めなさい!!!」

 

「このぉぉ!!」

 

「何だこの魔法使い達!?

 

ムチャクチャ力強いぞ!!!」

 

 

 

「恐れ入りましたか、最強のアークウィザードである我と爆裂剛力ダルママの底力を!!

 

ギャァァァ!?痛い痛い!!!」

 

「その名前で呼ばないで!!!!!」

 

「無駄な抵抗なんか止めて、早くゲームの続きをやろうじゃないかい

 

久しぶりに楽しめる戦いにアドレナリンが沸き立ってんだ……早くヤらせなよ

 

 

 

 

すぅ………」

 

カズマ達が必死に抵抗するなか

 

ディーラートーネ、一服

 

部下が使うティンダーによりタバコタイム突入

 

 

 

 

(さ……流石はトーネだ………ククク……金の亡者共も我々の味方となった

 

コレで形勢逆転)

 

「店長!!」

 

「何だ?」

 

「た……大変です………スロットが!!!」

 

 

 

 

 

 

「次は誰がシャッフルしてくれんだい、早く座りなよ」

 

「ど……どうするカズマ」

 

「どうするって………

 

(どうすりゃ良いんだよ!!!)」

 

 

 

「何だと!?」

 

 

「ん?」

「何ですか?」

 

 

 

「どうかしたんですか店長?」

 

「スロットがボーナスタイムになってるんだ!!!」

 

「そりゃ出る時ぐらいあるでしょ」

 

「いいや有り得ない……60回連続ボーナスタイムなど前代未聞だ!!!」

 

 

「60!?」

 

店員から訳を聞いた店長ファスト・キャッスル、ディーラートーネに顔面蒼白で伝えスロットゲームのエリアに走り去る

 

何事かとカズマ達

 

トーネや他の店員

 

そして血に飢えた獣達も後に続く

 

 

「野次馬の注目……取られましたね」

 

「早いわね興味の移り変わりが」

 

「おぉ! お前ら!!」

 

 

「ダスト!?

 

ま……まさかコレ、アナタが当てたの!?」

 

 

「違げぇよサトシだ」

 

 

「「「「サトシが!?」」」」

 

 

 

 

「あぁ、アイツがボーナスタイムを当てまくってるってダクネスの奴が騒いでるから俺ら全員で見てたが

 

全部1回転目でスリーセブン出しやがった」

 

「マジかよ!?」

 

「サ……サトシってスロットゲーム得意なの?」

 

「うんうん……ギャンブルはやった事ないって」

 

ボーナスタイム

 

 

それはスロットにて特定の絵柄を揃えた時に発生する、所謂1つの大当たりの証!!!!

 

 

その絵柄とは

 

7

 

7

 

7

 

スリーセブン!!!!

 

プレイヤーが最も揃えたいが、最も揃えにくい柄

 

 

「わぁぁぁぁ来たぁぁぁぁ!!!」

 

「す……凄いですサトシ様………コレで70連チャンですよ!!!」

 

「そんなに凄い事なんですか?」

 

「ギャ……ギャンブルをあまりやった事が無い私でも分かります、スリーセブンを70回連続で揃えるなど不可能に近い!!」

 

ソレを70回連続、揃えていた!!!

 

 

スロットは1リールに付き10億エリスで稼働する

 

スリーセブンを出せば70倍の配当金

 

今日のラブエンペラーでスリーセブンを出せば更に倍の140倍

 

合計1400億エリスを獲得出来る

 

ソレを70回連続で引いているという事は

 

 

総合金額は9兆8000億エリス!!!

 

 

「マジか…………そうだ!!

 

 

おいディーラーのお姉さん」

 

「な……なんだい?」

 

 

「悪いが俺らはブラックジャックから降りさせて貰うぜ」

 

「まさか約束破ろうってのかい、ボウヤ達の持ち金が無くなるまで私とブラックジャックをやるんだろ」

 

 

「確かに俺は持ち金が無くなるまでブラックジャックをやるとは言ったが、俺の持ち金を仲間に渡す………いや

 

仲間のギャンブルの賭け金に投資する何て言ってねえよな」

 

「………………………ほぉ」

 

 

「無茶苦茶言ってんじゃねえぞクソガキ……あぁいや

 

それは無理ですよお客様、さぁ早くトーネとブラックジャックにお戻りを」

 

「私は構わないですよ店長、ブラックジャックを中止しても」

 

「なっ!? 何を言うんだトーネ!?」

 

「このボウヤの言う通り、確かに持ち金を仲間に渡さないとは約束してませんでしたよ

 

まぁそのまま勝ち逃げしようってんなら、4人の足の骨を折って無理やり座らせゲームを再開させるだけ」

 

「「「ひぃぃ!!!」」」

 

「ぼ! 暴力反対!!!!」

 

 

「ですがこのボウヤは持ち金を仲間がやるギャンブルの賭け金として投資すると言った………投資も立派なギャンブル

 

ゲームの席替えするだけなら大目に見てあげましょうよ」

 

 

「はぁ!?

 

お前なに言ってるんだ……通るか!!そんな無茶苦茶!!!」

 

 

「なら私以外のディーラーでヤらせたら良いんじゃないですか、私のように手を犠牲にする事を厭わないギャンブル好きのディーラーが居ればですが」

 

 

「…………………チラッ」

 

 

ファスト・キャッスル、他の店員に無言の圧力

 

だが全員の答えは否定

 

誰が喜んでギャンブルを行う為に体を差し出すか

 

そんな異常者な店員など複数居る訳がない!!!!

 

 

「ぐぅ………頼むトーネ!!

 

このままでは、私はオーナーの国王様に何を言われるか」

 

「さぁ………私はタダ見たいだけなんで

 

 

 

 

 

 

 

 

ウチか、あのボウヤ達のどちらが潰れるかを………この目で見たいだけなんですよ」

 

 

(この異常者がぁぁぁぁ!!!!!!!)

 

 

 

「よ……よし交渉成立だな、サトシ!!!」

 

 

「あぁカズマ、もう終わったのトランプ?」

 

 

「い……一応は稼いだぞ」

 

「うん、28兆エリスあるわ」

 

「わぁぁ凄い、じゃあ俺のと合わせて37兆……やっと半分か

 

頑張らないとね」

 

 

「あぁいや……俺らはもう疲れたから後はお前に託したいんだ、構わねえか?」

 

 

「良いよ、俺が寝てる間に皆頑張ってたもんね

 

任せて! 後は俺が頑張る」

 

ピッ ピッ ピッ

 

7 7 7

 

「本当にスリーセブンが揃いました!?」

 

「こ……こんな楽々に出るものなの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいコヅキ……あのガキもちゃんと調べたんだろうな」

 

「勿論です、ウソ発見器で不正をしてないかの確認も行いました」

 

「じゃあ何故あんな簡単にスリーセブンが揃うんた!!!

 

しかも3リールじゃなく1リール……全て真ん中にスリーセブンだぞ、どんな確率だ!!!

 

 

しかも今日は通常よりも回転スピードを上げてるんだぞ……イカサマに違いない」

 

「そ……それが………ダメ元で彼に何でそんなに揃えられるのかと聞いたら」

 

 

 

 

 

「なぁサトシ……お前なんで簡単に揃えられるんだ、まさか何かイカサマしてんのか?」

 

「俺ポケモンじゃないからイカサマ使えないよ?」

 

「いや技じゃなくて……不正の方のだ」

 

「あぁソッチか、使ってないよそんなの

 

だって」

 

ピッ ピッ ピッ

 

7 7 7

 

「真ん中に7が来たらボタン押して止めてるだけだよ」

 

 

「…………………………………ふぇ?」

 

 

そうサトシはイカサマは使っていない

 

彼はスロットの真ん中部分に7が来たから止めているだけ

 

 

とどのつまり

 

 

 

タダの目押し!!!!!!!

 

 

 

 

「あり得るかそんな事……今日のスピードで目押しだと……あのガキはハヤブサか!?」

 

 

「80連チャン来たぁぁぁぁ!!!!!!」

 

「うぉぉぉ!!!」

 

「ヒャハァァァ!!!堪らねぇぜ!!!!!!」

 

 

 

「ぐっ………くぅぅぅ………こうなったら使うぞ」

 

「えっ!?」

 

「使うって店長………まさか!?」

 

 

「コヅキ…………起動しろ

 

 

 

沼を」

 

 

ざわ…ざわ……ざわ…

 

「「なぁぁ!?」」

 

「どうやらあのボウヤ達の悪運も……すぅ

 

 

コレまでみたいだね」

 

 

ピッ ピッ ピッ

 

7 7 7

 

「しゃぁ!!コレで80連チャン!!!」

 

「良いわよサトシさん!!!やっちゃいなさい!!!!」

 

 

ピッ ピッ

 

「えっ?」

 

 

勢いに乗るサトシ達の表情が固まる

 

 

ピエロ ハート スイカ

 

81連目にしてスリーセブン失敗

 

 

「まぁ流石にそう何回も続きませんよ」

 

「そうだな、また此処から連続で当たって行けば良いだけだ」

 

 

次当てれば良いだけ

 

 

そう思うダクネス

 

 

だが!

 

 

スイカ 月 ピエロ

 

月 タル スイカ

 

 

ピエロ ハート タル

 

 

 

サトシ3連続で大外し

 

 

しかも7を1つも出せない

 

 

 

 

「おいおいマジか……」

 

「さ……流石にヤりすぎて目が疲れてるのよ、休みましょサトシ」

 

「いや、全然目は疲れてないよ……ただ先と違って

 

見ててね」

 

ピッ ピッ ピッ

 

 

ピエロ 月 ハート

 

 

「ボタンを押して直ぐに止まらないでズレるんだ、そうでしょ」

 

 

「……………………見えたか」

 

「い………いや、確かに7らしき柄は見えたが………ズレているかは分からん」

 

 

「ズレてるって事は間違いねぇ」

 

「何がですかダスト様?」

 

「店側がスロットを弄ってリールをズラシてやがんだ!!!」

 

 

「何だと!?」

「何ですって!?」

 

 

 

「………ズラシとは何だ?」

 

「さ……さぁ」

 

「簡単に言えば、ボタンを押してからリールの絵柄が直ぐに止まらない事だよ!!

 

つまり店側のインチキだ!!!」

 

 

「ぬわぁんですって!!!!」

 

 

「おのれぇ……また邪魔しようと言うのか」

 

 

「邪魔とは侵害ですね」

 

「おいコラ店長!!!

 

テメェ遂に白昼堂々とイカサマしやがったな!!!」

 

 

「イカサマ……はて何の事か」

 

 

「惚けないで下さい、ズラシというのをやって来てるじゃないですか!!!」

 

 

「ですからソレはイカサマではありません、ただスロットのレベルを通常から沼モードに変えただけです」

 

 

「沼?」

 

 

 

 

「沼だと!?」

 

「おいおいマジか...…何で沼モードが今日やってんだ!?」

 

 

 

 

「何だ?」

 

「他のお客さんは知ってるみたいですね」

 

 

「おい何だよ沼モードって、前に俺がこの店に来た時にも聞いた事がねえぞ」

 

 

 

「すぅ………ウチがオープンしてから500日に1度開かれる、スロットのスペシャルモードの名さ」

 

 

「その通り、今日は7777日目なので特別に作動させて貰いましたよ

 

スリーセブン以外の絵柄をゴミ!クズ!!汚物となったルール、活動してから飲み込んだプレイヤー達の金の総額

 

 

40兆エリスが貰える超高額レートモードを」

 

ざわ…ざわ……ざわ

 

「………………………40兆エリスゥゥゥゥ!?」

 

「げげ…げげ現在の我々の所持金は36兆9000億エリス………当たれば必要額に届くぞ!!」

 

「ラッキー!!!

 

サトシさんやっちゃって!!!」

 

 

「どこがラッキーですか!!!

 

確かに凄まじい金額ですが、先話してくれたズラシとやらでスリーセブンは揃えにくくされてるんですよ!!!」

 

(紅魔族のお嬢ちゃんの言う通り、沼モードは揃えにくい………いや絶対に揃えなくされている悪魔のモード

 

私も挑戦したが、あのズラシの落差を見極められなかった………そして更に仕掛けがある

 

とんだクソゲーだよ)

 

 

「平気よ目押しが出来るぐらい目が良いサトシさんなら、ズラシのパターンも読めるわ

 

でしょ!!」

 

ピッ

 

「うーん………」

 

 

「ど……どうしたの?」

 

 

「ズレる動きの大きさがドレくらいは何とか分かったけど」

 

 

(なっ!?

 

あのボウヤ、ズラシのうごきを見切っただと!!!)

 

 

「じゃあ揃えられるはずでしょ、なのに何で7じゃないの!!」

 

 

タル

 

スロットの左端に7は訪れない

 

「ソレが……やる事に回転のスピードや絵柄の配置が違うんだ」

 

「なにっ!?」

 

 

「ククク………楽しんで下さいね、ハイリスク ハイリターンのゲームを」

 

 

<数時間後>

 

 

あれから何十

 

 

何百

 

 

何千とスロットは回転するも

 

 

ピエロ タル 星

 

タル スイカ ピエロ

 

バナナ 星 月

 

7訪れない

 

ダストの案で3リールに変更するも全く訪れない7

 

 

段々と減っていく金

 

まだまだ貯蓄はある

 

しかし見えない

 

活路が

 

勝利への道筋が全く見えない

 

その事が皆に焦りと不安をもたらす

 

 

「サトシ殿………お願いします!!」

 

 

「バカ!!プレッシャー掛けるな!!!」

 

「バカとは何だ貴様!!!」

 

「クレア様落ち着いて下さい!!!」

 

「ダストもダメよ仲間割れは!!!」

 

 

 

 

「カ……カズマ、こうなったら別のゲームをやろう

 

まだ金はあるんだ」

 

「いや……もう俺ろにはスロットしか残ってねえ」

 

「何故だ!

 

ルーレットは倒れた店員しか対応出来ないので無理だが、まだやっていないポーカーやサイコロのゲームがあるぞ」

 

「他の客に聞いて来たんだが、あのトーネとかいう女のディーラー他のゲームでも無茶苦茶強いんだってよ

 

もし別のゲームをやろうもんなら、あの店長は間違いなくブツけて来やがる……あの女を」

 

「どんな手でも勝ちを手に入れそうだものね……あのお姉さん」

 

「た……確かに………あのお姉さんと戦わずにヤれるゲームといえば」

 

 

そう他のゲームはディーラーと言った進行役が居る

 

だが唯一進行役が居ないゲーム

 

それがスロット!!!

 

 

「だから66兆とキースとテイラーの保釈金の300万エリスを獲得するには、スロットしかねぇんだよ」

 

 

「そ…………そう………なのか」

 

 

現在のサトシ一味の持ち金26兆7500億エリス

 

まだまだ十分過ぎる程の蓄えがある

 

 

だか

 

しかし

 

先程カズマが言った通り他のゲームに挑めば

 

出てくる

 

 

狂気を抱く化け物

 

ディーラートーネ!!!

 

なのでスロットで勝たねばならない

 

だが其処でネックになるのが現在の持ち金26兆7500億エリスという金額

 

このまま粘り沼を制覇し40兆エリスを獲得したとしても

 

その時の持ち金が26兆を下回って居れば

 

 

THE END!!!

 

 

故に伝わる

 

 

皆の焦りが

 

 

緊張が

 

 

 

不安が

 

 

プレイヤーのサトシに容赦なく襲い掛かる!!!!!!!!

 

 

 

それが

 

 

 

タル バナナ ピエロ

星 スイカ 月

ピエロ タル 星

 

 

4000回転目を迎えても7を遠ざける!!!!!

 

(ククク……無駄だ絶対に揃えられはしない

 

沼モードはズラシ機能の追加だけでなく、リールの動きの変化も大量に追加している

 

そのパターン、リールとズラシの動き全て合わせて1028種類

 

そしてやる事に絵柄の配置がランダムに入れ替わる………ククク……見極められる訳が無い)

 

 

 

「サトシさん頑張って!!ほら気合いよ!!

 

何時もみたいに気合い……………へっ!?」

 

 

ポタ

 

ポタ

 

 

スロット台を見つめるサトシの目から

 

 

ポタ

 

ポタ

 

 

大粒の涙が滴となって床に落ちる

 

 

 

 

 

「ちょっ……ちょっとサトシさん

 

なな……何も泣かなくても!!!」

 

「ほら見た事か!!

 

お前がプレッシャー掛けるからだろうが!!!」

 

「うっ………す……すみませんサトシ殿」

 

 

「どうやら………アイツが一番限界みたいだな、

 

仕方ねえ……残りは式迄に他の方法で稼ぐ、取り敢えずキースとテイラーの保釈金の分をそこから差し引くぞ」

 

「い……良いよ……先ずは王女様の為のお金を優先して」

 

「良いよ、300万エリス何て残っても66兆エリスの前じゃ端金だからさ……」

 

「カ……カズマ」

 

 

 

『皆の精神が擦り減っている……もう限界だな』

 

『無理ねぇよ、後もうちょっとって所で勝ち星が遠退いたんだ………悔しいに決まってやがる』

 

 

 

「サトシ………お疲れ様、凄かったよ今日もサトシは

 

皆も………頑張ったわ……もう帰りましょう」

 

「…………見えた………シンジとエレキブル」

 

「ん?」

 

 

 

 

 

 

「待てぇぇ!!!!」

 

「持ち金が無くなるまでヤるだろ普通!!!」

 

「帰んじゃねえガキ、有り金無くなるか沼を攻略するまで続けろ!!!!」

 

 

「やれ!!」

 

「やれ!!」

 

「やれ!!」

 

「やれ!!」

 

 

 

 

「ちっ………ウセェぞこの野次馬共が!!!!!

 

10歳の子供煽ってんじゃねえよ!!!!」

 

「んだと!!」

 

「やる気か!!」

 

「ひぃぃ!?カズマさん止めて煽り返さないで!!!」

 

 

「カズマにアクアに魔法使い4人、そしてサトシもリストバンドでスキルは使えんのだ………此処は私とルカリオが引き受ける」

 

「良いや俺らがやる、スキル使えなくたってな俺だってやれんだ

 

行くぜ相棒!!」

 

『おいおいバラすなよ………まぁしょうがねぇか

 

オーティス離れさせて貰うぞ』

 

『あぁ』

 

 

「行けぇぇゴウカザル!! フレアドライブ!!」

 

ピッ

 

 

『『ん?』』

 

「ふぇ?」

 

「サトシ………どうした?」

 

 

「あぁぁぁぁ!!!!!!

 

 

7が来てる!!!!」

 

 

 

「なに!?」

「本当ですかセレナ!?」

 

 

 

(な…………何だと!?)

 

 

 

バラバラだった店内の人間達が

 

 

一斉にサトシの座るスロット台に

 

 

 

「た……確かに7が出てる」

 

 

左端のリールに何千回ぶりとなる7の姿を確認!!!!

 

 

 

「サトシさん……深呼吸よ!!!

 

あと素数よ素数を数えましょ!!!

 

あと手に女神って書いて飲み込んで!!!」

 

「静かにしろ………コイツ………無茶苦茶集中してるぞ」

 

「………………………」

 

ダストの言う通り、アクアだけでなく周りの者達が騒ぎ立てているというのに

 

サトシは眉1つ動かず、瞬きすらせず真っ直ぐと回る真ん中のリールを凝視している

 

ポタ

 

ポタ

 

 

「見えた………アランとメガリザードン」

 

「えっ……アラン………何処?」

 

カロスリーグで戦った強敵の名をスロット画面を眺め泣きながら呟く

 

だがセレナが周りやスロット画面を見ても当然彼は居ない

 

 

「ゲッコウガ!! みずしゅりけん!!」

 

ピッ

 

 

7

 

ざわ……ざわ……ざわ

 

 

「うぉぉぉ!!!!!」

 

「く………来る………来る...…来る」

 

 

2つ目の7出現!!!!!!

 

 

 

(バカな………今まで誰1人として画面に7を1つも出して居ないんだぞ

 

それが2つ……2つ………あり得ない!!)

 

 

「サササササ……サトシィ………落ち着け……落ち着けよ」

 

「ファイ卜です」

 

「…………………………」

 

仲間からの応援を受けてもサトシは見つめる

 

 

回る

 

回る

 

回る

 

回る

 

スロット画面の右のリールをタダひたすらに見つめる

 

 

(来るわけない………沼で……沼でスリーセブンなど

 

絶対にない!!!!)

 

 

ポタ

 

ポタ

 

「ダンデさん………リザードン…………見えた

 

 

 

ピカチュウ!!!10万ボルトォォォ!!!」

 

ピッ

 

 

7

 

 

 

 

ざわ…ざわ…ざわ……

 

 

 

「な……なぁ……………ななぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「ま………まさか」

 

 

沼の画面に

 

 

7 7 7

 

揃ったスリーセブン!!!

 

 

これによりサトシ

 

40兆エリス獲得!!!!!

 

 

 

グニャァァァァ

「なななぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

グニャァァァァ

 

 

「うぉぉぉ!!!!!」

 

「や……やりやがった………沼を………沼を攻略しやがった」

 

「クカカカ!!! やりおったぞ!!!!」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…………何とか揃ったか」

 

 

「うしゃぁぁ!!ナイスだサトシ!!」

 

「僥倖!! 圧倒的僥倖よ!!!!」

 

「お見事ですサトシ!!!」

 

 

「うぅ………クレア様……」

 

「あぁ…………コレで………ありがとうございますサトシ殿!!!」

 

「凄いわよサトシ!!」

 

「俺だけじゃないよ、皆頑張ったよ♪」

 

 

「ね……ねぇサトシ、何でアランやダンデさんの名前が出てきたの

 

最初もエレキブルと人の名前を呟いていたし……どうしたの?」

 

「あぁアレか

 

左の画面から7が消えてもう1度出てくる迄の時間が、シンオウリーグでシンジってトレーナーのエレキブルがかみなりパンチを使ってからゴウカザルに当たる迄の時間と同じだって事に気付いて

 

真ん中のはアランとメガリザードンに反撃されてからゲッコウガが立ち上がる迄の時間

 

最後はダンデさんのリザードンのだいもんじと、ピカチュウの10まんボルトが放たれてからぶつかる迄の時間と同じでさ

 

ソレでそのバトルを思い出しながら押したんだ、そのせいで懐かしくて泣いちゃったぜ♪」

 

「…………ぷっ……アハハ♪

 

やっぱりサトシって凄い♪」

 

 

 

 

「あぁ………ヤラれちゃいましたね店長」

 

「な……ななな……ななな

 

 

アハハ……アハハハハ……アハハハハハハハ!!」

 

「あらら……壊れちまったね」

 

「店長しっかり!!」

「医務室に運ぶぞ!!!」

 

 

「すぅ………こりゃこの店も終わりか、違う店……どうせなら別の国のカジノにでも行こうかね

 

飛びっきりスリリングなカジノで雇って貰うとするか」

 

 

ディーラートーネ

 

他の店員達が店長を心配するなか

 

制服をその場で脱ぎ出しカジノの外に向かう

 

「あのボウヤと茶髪のボウヤに、もしまた会えたらヤりたいねぇ

 

今度はお遊びじゃなく、命をチップにしたマジのギャンブルを………フフフ♪」

 

激闘5時間

 

カズマ一味66兆240億エリス獲得!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<エルロード、王宮内>

 

 

「カジノの様子はどうでした?」

 

「店長のファストさんは病院に運ばれたそうです」

 

 

「お可哀想に………取り敢えずシンフォニア様達から金の回収に向かうよう、店の方や変装した兵に伝達を」

 

「分かりました」

 

 

(まぁ返り討ちを食らうだろうがな、アイリス王女の付き人2人にダスティネス卿や紅魔族が相手だ

 

カジノの雇ったボディーガードやウチのナヨナヨ兵で勝てる訳ない

 

 

 

 

本当にカジノの者達には申し訳ない

 

 

だが

 

 

 

 

 

 

しゃぁぁ!!!コレでアイリス王女はウチに嫁ぐことはない

 

あの連中がカジノに向かう動機など、アイリス王女をバカ王子と結婚させない為に違いない

 

そしてデュークに調べさせた所、ウィズ………様は

 

共に来られたら知り合いが居るまでの在籍、旅行のようだから2、3日で帰るだろう

 

後は………)

 

 

 

「ラグクラフト様、今日も来られました」

 

「お通しなさい」

 

「ハッ!

 

どうぞ」

 

 

「失礼いたします」

 

兵に案内され室内に入ったのは、赤い眼鏡をした検察官の制服を着こなす美女であった

 

 

「何やらお忙しいご様子、そのような時に来訪してしまい申し訳ありませんラグクラフト様」

 

「いえいえお気になさらず、検察官様のお仕事の方が大事ですので」

 

「ありがとうございます♪」

 

「ソレではセナ様、今日は何処をお調べに」

 

「はい、では3階にあるお部屋を」

 

「かしこまりました、案内は私が

 

(王宮内の人間が魔王軍と関わっていると疑う、この邪魔な検察官を追い出せば

 

私は変わらない日常を堂々と送れる)」

 

 

「所で………先程から気になっているのですが」

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゃぁぁ!コイン見つけた!!」

 

「あぁ!?また王子の兄ちゃんに取られた!!」

『『『『ちゅぅぅぅ!!!』』』』

 

 

「フッハハハ!!

 

当たり前だ、王子の俺が庶民のチビッ子とポケモンの家族に負けるか」

 

 

「まだまだ諦めませんわ!!

 

必ず何処かに!!」

 

『ピィカァピ!!』

 

「ピカチュウ見つけたの!!」

 

『おっと! コレはアチシが先に見つけたコインロト』

 

「なら俺が貰う!!」

 

『あぁぁぁ!?』

『ピカァァ!?』

 

「油断大敵だぜお前ら」

 

 

 

 

 

「レヴィ王子は何故あんな小さな子やモンスター達とコイン集めに夢中になられて………というかアチラの少女アイリス王女ですよね!!!!

 

何故エルロードに!?」

 

 

「あ……歩きながら話しますよ

 

 

(それは此方が聞きてえよ、妨害しに行くぞと散々息巻いていたバカ王子も、付き人達の元に向かおうとしたアイリス王女も

 

急に落ちてるコイン集めに夢中になって………訳分かんねぇ)」

 

 

 

 

 

 

『♪』

 

ガサッ

 

『?』

 

コインを1枚広い喜ぶティアラの足下から物音がし、下を向く

 

 

『コレクレ』

 

『???』

 

そこには、2本の触角を生やし両目が金色に光る小さな生き物が

 

 

『コレクレ』

 

『?………!』

 

『クレェ♪』

 

『♪♪♪』

 

コインが欲しいと言われティアラが渡すと、小さな生き物はスキップを初め

 

喜んでくれて良かったとティアラがニコやかに笑う





next story この可愛い鬼との出会いに祝福を

さぁいよいよあの可愛いポケモンとご対面です


最後に小説を見てくれた皆さんに一言


ギャンブルは適度にやりましょう!!!!
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