この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

81 / 81

この話を含め残り7話で5章が終わります(予定)


この可愛い鬼との出会いに祝福を

 

66兆エリスという国家予算の半分に価する額を、僅か5時間で稼ぐ事に成功したカズマ達は

 

キースとテイラーの保釈金をダストとリーンに渡し、2人と別れエルロードの王宮に帰還する

 

コレでヤリたくもない結婚をせずに済む、きっとアイリスも喜んでくれるだろうと扉を開くと

 

 

「お帰りなさい………皆さん」

ゴゴゴ!!

 

冷たい声と凄まじい威圧感を放つアイリスに出迎えられてしまう

 

 

「驚きました、まさか皆さんがギャンブルをヤリに行くなんて………まさかとは思いますが賭け金として家のお金を全て使ってはいないですよね」

 

 

「えぇぇ!?何で分かったの!?」

 

「うぉぉぉい!?」

「ソレは言わない約束だったでしょ!!!」

 

「アッ!?」

 

 

「「「勝手なマネをしてしまい申し訳ございませんアイリス様!!!」」」

 

付き人達と懐刀は、主君に対し同時に頭を下げる

 

 

「お金を持って来ていた所を見るに、護衛として付いていくと言った時からカジノに行くつもりだったのね………ワタクシに内緒で」

 

「ご……ごめんなさいアイリスさん」

 

「内緒にしないと、アナタは絶対に止めると思ったからですよ」

 

「当たり前です!!!!

 

もし失敗したら、皆さん路頭に迷っていたんですよ!!!!

 

 

そんな危険なギャンブル………させる訳がありません!!」

 

 

『すまないアイリス王女、我々の勝手な行動により心配を掛けしてしまい

 

礼は不用で構わない、だがコレだけは受け取って欲しい』

『ナンマケェ』

 

大量のアタッシュケースを、皆はアイリスの前に置いていく

 

 

「66兆エリスある、全員で数えたから間違いねぇ

 

コレ持って早く帰ろうぜ、お前の国にさ」

 

「お兄様………なりません………ワタクシとレヴィ王子との結婚を、双方の父である王同士が同意しました

 

王族同士の約束を不意にする訳には行かないのです」

 

「それならば大丈夫です」

 

頭を下げていたレインが顔を上げる

 

「その……この場で言うのはアレなので後で説明致しますが、約束を不意にした事によるベルゼルグとエルロードによる戦争などは起きませんのでご安心を」

 

「………………本当なの?」

 

「はい」

 

「本当に…………本当にワタクシはベルゼルグ王国に帰っても………良いの」

 

「勿論です♪」

 

『カボォカボ♪』

『カポォ♪』

 

「…………………」

ポロ……ポロ…

 

『ナマナマ』

 

彼女の目から零れる物を、ナマケロはハンカチで拭う

 

 

「…………み…………皆さん…………あり……………ありがとう………ありがとう」

 

震わせた声で、アイリスは自分の為に行動してくれた付き人や仲間達に感謝の言葉を送る

 

 

そんな彼女を皆が微笑ましく見つめ

 

 

 

 

「それじゃ御礼として、余った239億9700万エリスをアタシ達にくれるかしら

 

 

 

痛ぁぁぁぁい!!!!」

 

『ナンマァナマ!!!』

「お前はマジで空気を読め!!!」

 

「こんな状況で良くお金を請求出来るわねぇ!!!!!」

『フォクフォクシィィ!!』

 

 

「だってだって!!このままじゃアタシ達一文無しなのよ!!!!

 

皆だって配当金欲しいって話してたじゃない」

 

 

「ばば…バカ言うな!!!!」

「時と場所を考えて下さい!!!!!!」

『バケチャンバァァ!!!!』

 

[アクア……………流石にダメよ、今お金の話をするのは]

 

 

「うわぁぁぁぁん!!!イブ助けて!!!」

 

 

 

『アゥ……………ア…………オシャ』

 

「何で他人のフリしてるの!?」

 

 

[良かったわ、イブちゃんにはまだ常識があって]

 

 

 

 

 

「す……………すみませんアイリス様、水を差してしまいまして」

 

『ルッカ……リオリ、ルカリィルカ』

 

 

「……………フフ♪

 

謝る事ないわララティーナ、ルカリオ

 

アクアさんの何時もの事だもの、もう見慣れたわ♪」

 

 

[あぁ……遂に王女様からもアレな扱いされる様になっちゃったわね]

 

 

「それにコレは皆が稼いだお金だもの、キチンと配当しないと

 

ララティーナ、クレア、レイン

 

ベルゼルグ王国に帰ったら、アナタ達やお兄様が幾ら出したか教えて

 

足りない場合は、この66兆エリスから払うわ」

 

そう言ってアイリスは別の椅子に座っている少年の元に向かう

 

 

「レヴィ王子、歓迎して頂きありがとうございました

 

誠に申し訳ありませんが、ワタクシは………まだ結婚したくはありません

 

 

なので実家に帰らせていただきます」

 

 

 

 

 

「そのワード、まだ結婚していない相手に使う言葉では無いような気がしますが」

 

「2週間ぐらい前に、故郷で見てた恋愛ドラマの話をカズマから聞いていたから

 

多分ソレで使いたくなって言ったんだと思うわ」

 

 

アイリスからの実家に帰る宣言に

 

「………………………………」

 

レヴィ王子は全く反応を見せない

 

 

 

「ダメだよ王女の姉ちゃん、王子の兄ちゃん先から真っ白に燃え尽きてるから話し掛けても返事返してくれないよ」

 

『『チュウチュ』』

 

『ピィカァ……ピカァピカ』

 

『チュ……チュウチュ』

 

『チュチュ、チュウチュウチュ』

 

結婚したい相手が実家に帰ろうとしているなら仕方ないと、ピカチュウとイッカネズミ夫婦は真っ白に燃え尽き魂が抜け掛けているレヴィ王子に哀れみを送る

 

 

『兵からカズマ達が66兆エリス稼いでいるって聞いた後に行われた、この部屋に落ちていたコイン集めを終えてからずっとあの調子ロト』

 

「コイン?

 

あぁそういや昨日サトシとルカリオと一緒に宝物庫でも集めてたな」

 

『そうロト、今日はアチシやアイリス達も一緒に探したロト』

 

「ふーん

 

(俺らが66兆エリス稼いでいるって聞いたのに、コイン拾いするぐらい余裕だと思ってたのか………大丈夫かあの王子………ん?

 

待てよ……何でアイリスまでコイン拾いやってんだ?

 

金稼いでいるって聞いた場にアイリスも居たんなら、スマホで俺らに連絡したり直接カジノに来たりとかしそうだよなアイリスなら)」

 

 

 

「帰る宣言ならば、わざわざレヴィ王子に直接言わなくともラグクラフト殿や他の兵に伝えて貰うのは如何でしょうか?」

 

「いえ挨拶はキチンと本人に言わないと

 

レヴィ王子!」

 

「………………………」

 

 

「レヴィ王子!!!」

 

 

「……………………」

 

 

「死んでんじゃねえのか」

 

「縁起でもない事を言うな」

 

 

キョロキョロ

「………この部屋にはワタクシ達しか居ないわね

 

ポッケお願い、加減してね」

 

 

「お願いって……アイリス様……まさか!?」

 

 

『カンボォ!!』

 

「待ってポッケちゃん!!!」

 

 

『カァァァボォォ!!!』

 

 

ドガァァン!!!

 

 

「熱ちぃぃぃ!?」

 

 

昨日の門番達の時よりは加減した火炎玉がレヴィ王子に直撃する

 

 

「あらら、ウルトラ上手に焼けましたじゃない」

 

 

 

 

 

「何だ!? 何だ!? 敵襲か!?」

 

 

「はい、例の賊が侵入し逃走する為に炎の魔法を使い

 

それがレヴィ王子に命中してしまいまして」

 

 

 

 

「ア……アイリス様がウソを」

 

「部屋の中に我々以外誰も居ないかを確認していたのはこの為でしたか……うむうむ、アイリスも大分冒険者らしくなりましたね」

 

 

「よ……良かったなレイン、責任を取らずにすみそうだぞ………大丈夫か?」

 

「はぁ…はぁ…昨日よりも相手がヤバいので死にかけましたよ………ポッケちゃん止めてって私言ったでしょ」

 

『カボォ、カボカンボォ』

 

「うっ……た…確かにアイリス様のお願いも聞いてねって言ったけど」

 

 

 

 

 

「チキショー!!!!今日は何て日だ!!!

 

賊に侵入されて焼かれるわ、カジノで荒稼ぎされるわ………って!?

 

お前らいつの間に帰って来た!?」

 

 

「10分ぐらい前から」

 

「こんにちはレヴィ王子、昨日は楽しかったです♪」

 

 

「おぉそうかそうか、俺はまぁまぁ楽しめたぞ

 

 

じゃねぇよ!!!

 

お前ら、よくもウチのカジノで荒稼ぎしやがったなぁぁ!!!」

 

 

「カジノで金を稼いで何が悪いんっすか、つうか世界一富豪の国の王子様が金の事でケチケチしちゃダメでしょ」

 

「ぐぅぅ!?」

 

つい先程、カジノの事を報告に来た部下に自らが言ったセリフを綺麗に返されてしまう

 

 

「き……金額の事じゃない………ア………アイリスを取り返す為の金を、何でウチの国のカジノで集めんだよ!!!

 

てかそんな短時間で金稼がれたら、ナンコウブラックと言われた「難攻不落な」ドッチでも良い!!

 

ラブエンペラーのイメージが壊れるじゃねえか!!!」

 

「おいおい、アイリスの為に66兆エリスをポンと出せるぐらい財布も器もビックな男にして世界一の大国の王子様が

 

傘下のカジノのイメージが潰れたぐらいでピーピー喚いちゃダメでしょ、寧ろそっちのがイメージダウンだわ」

 

「ぐぅぅぅぅ!!!!」

 

 

 

「流石はカズマさん、引きニート時代から負けなしだったレスバの切れ味は健在ね」

 

 

「だから引きニート言うな………つう訳だ王子様、俺らアイリス連れて帰るんでカジノのイメージアップ頑張ってくれ」

 

 

「……………おいアイリス良いのか、父上同士が納得し約束した結婚を無かった事にしたら大変な事になるんだぞ!!!

 

父上が怒ったら怖いんだぞ!!!」

 

「大丈夫です、そうよねレイン」

 

「はい」

 

「な……何が大丈夫なんだよ?」

 

「えっ…………えっと………こ……此処で話すのは……ちょっと」

 

「どうせ嘘なんだろ!! アイリスに心配させない為に適当な事を言ってるんだ!!!」

 

 

「い……いえレヴィ様、本当に大丈夫なんです」

 

 

「だったら大丈夫な理由を言えよ」

 

 

「で………ですから……」

 

 

「もう良い………私が言おう」

 

おどおどするレインに代わりクレアがレヴィ王子の前に向かう

 

 

「結婚承諾の話をした時、アナタの父上エルロード王はこう言っていたと国王様が書かれた手紙に書いていました

 

 

 

 

 

 

 

 

自分的にはレヴィとアイリス様は結婚して欲しくないと」

 

 

 

「…………………………はぁ?」

 

「えっ?」

 

 

 

この発言にレヴィ王子だけでなくアイリスも目が点になる

 

 

 

「ふざけんな………何で父上がそんな事言うんだ、俺がアイリスと結婚したいと言ったら直ぐに承諾してくれた父上がそんな事言う訳ない!!

 

デタラメ抜かすな!!!」

 

「残念ながら本当です

 

 

ウチのレヴィは世界一可愛く立派な王子だが、女性に対して少しデリカシーに欠ける所があるのでアイリス様に何か失礼な事を言って彼女やクレア辺りに半殺しにされるのではないか

 

というか、もしレヴィがそんな事を言ったらベルゼルグ王キレますよね?

 

ですよね

 

 

そしたら戦争になり、ウチがベルゼルグ王国に勝てる訳がないのでボロ負けし国が更地になってしまう……えっ?

 

なら何で結婚を承諾した?

 

だってレヴィがどうしても結婚したいって言いますし、8年前から他国に対して関心を持たず対抗心を剥き出しにしていたあの子が

 

ベルゼルグ王国がお金に困ってる事を突き止めるぐらい他国の内情を調べたんですよ……コレってソレだけアイリス様に首ったけって事でしょ

 

だからつい許可を………との事です、何か問題は?」

 

 

「……………………………………」

 

 

またもや魂が抜け掛け真っ白に燃え尽きる

 

「クレア様……もう少しオブラートに包んだ方が」

 

「ハッキリ言わねば分かってくれる訳がない」

 

 

 

 

 

 

『まぁ結婚したい理由が強い子孫が欲しいってノンデリ発言してたもんね……あっロトム、その時の会話の音声ナマケロとカズマやクレアさんに聞かしちゃダメだよ

 

王子様が半殺しになっちゃうから』

 

『了解ロト』

 

 

 

 

 

 

「という訳ですのでレヴィ様、アイリス様と我々はベルゼルグ王国に帰らせていただきます

 

レイン、テレポートの準備を」

 

「待ってクレア」

 

「アイリス様?」

 

「最後に………レヴィ様」

 

 

「…………なんだよ」

 

「コロニーの件ですが」

 

 

「………………そうだ!!!

 

よしそのコロニーの件は俺が何とかする、だから俺と結婚」

 

「それは今からワタクシが地主の方の元に行き話を付けます、ハッキリ言ってアナタ様に任せておくのは不安ですので

 

あぁもし地主の方が無理と言った場合は、あの地に暮らす方々はベルゼルグ王国に来て貰いますのでご安心を」

 

「ちょっと待ってくれ!!

 

それじゃ………えっと……えっと………ラ……ラグクラフト!!来てくれ!!何か良いアイデアはないか!!!」

 

「………ソレぐらい自分で考えられてはどうですか」

 

 

 

 

 

「な……何だか今日のアイリス様、かなり怒っていないか」

 

「当たり前ですよ、私達が勝手にギャンブルをしたんですから」

 

「いや我々にではなく、あのバカ王子に対しての当たりが妙に強い気が」

 

 

 

「レヴィ様、今からワタクシが言うのは同い年の王族としての意見です

 

聞くも聞かないもアナタのご自由なので好きにして下さい

 

 

アナタはもっと勉強するべきです、そして国の未来や民の安泰に関わる件を判断する際にワガママな感情を押し殺し良く考えて下さい」

 

 

「勉強だと………そんなのやってるに決まってるだろ、というかワガママって何だよ!!!

 

俺はちゃんと考えて行動して発言してるぞ!!!」

 

「……………ならコレからも頑張って下さい、隣国の王族として期待しています」

 

「おい待てよアイリス!!!」

 

「…………………レイン、テレポートの用意を」

 

「は……はい!!」

 

アイリスは完全にレヴィ王子を無視し、レインの元に

 

 

「王女の姉ちゃん待って、ティアラ居ないよ」

 

「えっ………そう言えば……」

 

『コインを拾っていた時には確かに側に居たロト』

 

『チュチュ!!』

 

 

「もしや他の部屋に、そのコインを探しに行ったのではありませんか

 

ルカリオ、ティアラの位置は分かるか」

 

『………………リオ、ルッカリ!』

 

「3つ隣の部屋に居るそうです」

 

「じゃあアイリス、ティアラ迎えに行って来てくれるか

 

俺らは金の見張りしとくよ、また奪いに来る輩が居るかもしんねぇし」

 

「だね」

 

「奪いに?」

 

「店を出てから王宮に入るまでに謎の覆面を被った団体にその金を寄越せと何回も迫られましてね、まぁ大した事ない連中でしたよ

 

もっと部下を鍛えた方が宜しいですよ王子様」

 

「何の話だよ……」

 

 

「おやおやしらばっくれるとは、覆面を剥いだら見知らぬ顔達の中に王宮で見た兵達が居ましたよ

 

どうせ金を奪って我々の妨害をしたかったのでしょうが、魔王軍とやり合う我々に勝てる訳がありませんね!!!」

 

『バケチャバァン♪』

 

「まさかカズマさんにすら肉弾戦で負ける何てねwww

 

プウ~クスクスwwww

 

歴代最弱の相手だったわwww」

 

『オシャシャシャwww』

 

「俺を強さ議論の引き合いに出すな

 

(まぁチュンチュン丸で5人倒せたのは、中々に気分が良かったけど)」

 

 

「そうかラグクラフトが差し向けたのか…………それで王宮内に兵が誰も居ないって訳かよ

 

 

チキショー!!!コイン拾い何かに夢中になってなかったら俺が加勢してお前ら全員ブッ倒してやったのによ!!!!」

 

「ほぉ……なら今我々をブッ倒してお金を奪っては如何ですか」

 

目を紅く染め杖を構える

 

「……………お……王宮が壊れるかもしんないから今日は見逃してやる」

 

「なら今すぐ外に」

 

「そ……外には民が居る!!

 

民を危険に晒すわけにはいかん!!!」

 

「では街の外「ダメだめぐみん………レヴィ王子は王族だ、手を出せば面倒な事になる」おっとそうでしたね

 

分かりました、今日の所は見逃してあげましょう」

 

 

「俺がお前を見逃してやるんだ!!間違うな!!!」

 

 

 

『♪♪♪』

 

「あっ! アイリスさんティアラが来ました」

 

「ティアラ」

 

『?』

 

「急だけどお家に帰りましょ、勿論ワタクシと一緒よ♪」

 

『……………♪♪♪』

 

「心配かけてゴメンね♪」

 

満面の笑みで抱き付き頬ずりするティアラに、アイリスは先程迄の不機嫌さが消え満面の笑みを浮かべる

 

 

 

((((尊い!!!!!!!!!!!))))

 

 

そんな微笑ましく愛らしい場面に悶える恋人(自称)とロリコンとシスコン達

 

 

『コレッ?』

 

「ん?」

 

 

するとティアラの頭に乗る2本の触角が生えた生き物とアイリスは目が合う

 

 

「ティアラ、この子は?」

 

『♪♪♪』

 

「お友達になったのね、ティアラと遊んでくれてありがとうございます♪」

 

『コレコレ♪』

 

 

 

「随分と人懐っこいモンスターだな………もしやポケモンか?」

 

『……………データに反応は無いロト』

 

「俺も見た事がないな」

 

「私も」

 

 

「フッフフ……真打ち登場、さあバルスリン

 

無知なる者達にアナタの知識を知らしめるのです」

 

「アラアラめぐみんったらヤっちゃったわね、この流れはバルスリンも知らず普通にモンスターでしたってオチになっちゃうわ」

 

 

『バケチャーバケェバ』

 

 

「コレクレーというゴーストタイプのポケモンみたいです」

 

 

「ポケモンだったの!?」

 

 

[アナタがフラグの上にフラグ立てたからよ………でもコレで納得だわ]

 

『何がよ?』

 

 

[昨日から王子様や他の子達がコイン集めに夢中になってた理由よ、コレクレーは落としてしまった自分のコインを集める為に人間やポケモンを操って探させる習性があるの]

 

ウォルバクから教えて貰ったコレクレーというポケモンの情報を、バルスリンはめぐみんに伝え更に皆に拡散される

 

 

 

 

『はぁ……シュバルゴとぽこあ達が居なかったら、危うくアチシの仕事全部バルスリンに取られてたロト』

 

「パルデア地方のポケモンのデータ、何とかゲット出来たら良いんだけどな」

 

 

 

 

「だから今まで他の場所のコインを探していたのね、偉いわティアラ♪」

 

『♪♪♪』

 

『コレッ!』

 

着ている洋服のポケットからティアラは王宮内で集めたコインを取り出し、いつの間にかコインが大量に入る小さな宝箱を取り出した頭上のコレクレーに手渡す……前に

 

 

 

「お前のせいかぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 

『コレェ?』

『???』

 

憤怒するレヴィ王子が割り込む

 

 

 

「お前が俺の邪魔したんだな!!!」

 

『コレコレ?』

 

『何の事って言ってるロトよ』

 

 

「お前が俺にコイン集め何かさせたせいで、コイツらから金を取り返しに行けなかったんぞ!!!!」

 

 

『コレェェ!?』

 

「お前が邪魔しなかったら俺はアイリスと結婚出来たんだ!!!」

 

(いや貴様が来ても対して変わらん、アイリス様と同じく王族なので良い食事をしているからか無駄にレベルは高いが

 

戦闘の経験が無さすぎて、寧ろ部下達の足手まといになるだけだ)

 

等とクレアに思われている事を知らず、レヴィ王子はコレクレーに詰め寄る

 

 

「どう責任取るんだお前!!!

 

もう少しで俺はアイリスと結婚出来たのによ!!!!!」

 

 

『コレ………コレコ………』

 

勢い良く詰め寄られ泣いてしまうコレクレー

 

「泣きたいのはコッチだよ………くそ!!!こんなコインにのせいで!!!!」

 

『コレッ!?』

 

『!?』

 

「レヴィ王子!!待って下さい!!!」

 

 

「こんなもん!!!!!」

 

宝箱からコインを数10枚奪い、窓の外に放り投げる

 

 

『コレェェ!?』

 

「あぁコレクレー!?」

 

 

ティアラから飛び降り、投げられたコインを追い掛ける

 

 

『オシャマァ……』

「可哀想に、せっかく集めたコインが」

 

 

「ヤレヤレ、王子が物に当たるとは情けないですね」

 

 

 

「レヴィ王子、あの子に当たるのは筋違いです!!」

 

「何処がだよ、アイツが邪魔したのは間違いねえだろうが!!!」

 

 

「つうかアイツどうすんだ!?

 

小さいから見付けるの大変だぞ!!」

 

「俺が追い掛ける!!

 

行くぞピカチュウ!!」

 

『ピッカァ!!』

 

 

 

『!!!!!!』

 

「何だよ!?」

 

「コレクレーに謝ってと言っています、ワタクシも同意見です」

 

「はぁ!?

 

逆だろ、アイツが俺に謝るべきだ!!!」

 

「いいえレヴィ王子が謝るべきです、今アナタがあの子にやったのは只の八つ当たりですよ!!!」

 

「八つ当たり………だと

 

何でだよ………何で王子の俺が、あんな生き物如きに謝んなきゃ行けないんだ!!!!!」

 

ピクッ

 

 

『!? !? !?

 

 

!!!!!!!!!!!!!』

 

『ハッ!? 待てティアラ!!!』

 

「どうしたんで…あぁぁ!?」

 

大好きな姉のアイリスと無理やり結婚しようとした件もあり、ティアラはレヴィ王子に対して良い感情を抱いて居なかったが

 

今の生き物如きというレヴィ王子の発言にキレてしまい

 

 

『ティァァ!!!!』

 

 

兄の制止も聞かずラティアスの姿に戻ってしまう

 

 

「お………お前モンスターだったのか………しかもその見た目………ドラゴン!?

 

まさか黄金竜の仲間か!!」

 

『ティアラティ!!!!』

 

 

『落ち着け!!』

「待てティアラ!!」

「暴力はダメよティアラちゃん!!」

 

 

今にもレヴィ王子に突撃しそうなティアラを兄やクレアとレインが止めに入る

 

 

 

「良くもドラゴンが俺の城……国に入ってくれたな……この!!」

 

『ティア!?』

 

エルロードは黄金竜によって多くの金や人が犠牲になっている為、ドラゴンに対しあまり良い感情を持っておらず

 

その事や先程迄の件でイラつくレヴィ王子は、オーティスにクレアとレインが止めるティアラに向かい椅子を投げ付け命中する

 

 

ピキッ

 

 

 

「『き………貴様ぁぁぁ!!!!!!』」

 

先程迄はティアラを止めようとしたオーティスとクレアだったが、ミイラ取りがミイラとなってしまいレヴィ王子を襲い掛かろうとする

 

 

『カボォォォォ!!!!!!!』

 

 

更に情に厚い……いや情に熱いポッケもブチ切れる

 

『カンポッ!? カンポカァポ!?』

 

「あぁぁぁ!?

 

ポッケちゃん!!!!クレア様!!オーティスさんストップ!!!

 

皆さん!!3人とティアラちゃんを止めるのを手伝って下さい!!!」

 

 

「すまないレイン殿!!!

 

コッチも大変なんだ!!!

 

 

にゃぁぁぁ!?めぐみん噛まないでくれ!!!!

 

はぁ……はぁ……でも……良いぃぃ♪」

 

 

「もう完全にキレました!!!

 

王宮ごと爆裂魔法の錆にしてくれる!!!!」

 

「ダメぇぇ!!!!」

 

『フォクシィィ!!!!!』

 

 

 

『めぐみんがやるなら私も』

 

『ダメだよバルスリン!!!』

 

『離してルカリオさん!!!!!』

 

 

 

 

「カズマさん止めて!!!

 

カズマさんだけなら良いけど、アタシ達がとばっちり食らうからチュンチュン丸しまって!!!」

 

「お前はちょっと加減しろ!!!!

 

いま足の骨折れた音したぞ!!!!

 

ダクネスと爆裂コンビで忘れてたが、お前も十分馬鹿力なんだからよ!!!!」

 

 

 

 

 

 

「…………レヴィ王子」

 

アイリスが真顔でレヴィ王子に迫る、名を呼ぶ声に怒気が交じっていた

 

 

「何だよ………何だよ何だよ何だよ何だよ!!!!

 

エルロードにドラゴンなんか連れて来やがって、そんなに俺と結婚したくなかったのか!!!!!」

 

 

「ティアラはドラゴンではなくワタクシの妹です」

 

 

「人外を家族だなんて、お前どうかしてんじゃねえのか」

 

 

ブチッ

 

 

『マズいな……あのクソ野郎はどうでも良いが、アイリスの手を汚させる訳にはいかねぇ

 

此処は眠って貰うしか』

 

 

ボカァ!!!

 

『あっ!?』

 

「……………………………えっ」

 

 

頬をグーパンチで殴られレヴィ王子は間の抜けた声を出し、殴ったアイリスの方

 

 

 

ではなく

 

 

 

 

 

「いい加減にしろよ!!!!」

 

 

『ピカピ!?』

 

 

「サ………………サトシィィィィ!?」

 

 

サトシを見る

 

 

「ポケモンの事を生物如きだと………ポケモンは人間の友達だって昨日言っただろ!!!!!」

 

呆気に取られるレヴィ王子の胸ぐらを掴み持ち上げる

 

「待ってサトシ!!」

 

 

「しかもティアラに酷い事するわ…………アイリスとティアラの事を何にも知らないで勝手な事言いやがって!!!!!!!」

 

 

冷静さを取り戻したアイリスが止めに入るが、サトシは止まらず強い剣幕で怒鳴り付ける

 

 

「良いぞサトシ!!そのまま窓からソイツぶん投げろ!!!!」

 

「サトシ殿、私もお手伝いさせていただきます!!!!」

 

『止めは私に譲ってくれ!!!!』

 

「いえ爆裂魔法でチリ1つ残さず処しましょう!!!!!!」

 

 

「そこ煽らないで!!!!!!!!!!!」

 

『オシャマァ!!!!』

 

 

『バケチャァン♪』

 

『カンボォォッ!!!!!!!』

 

 

『花火や消し炭にする!?

 

 

ダメロト!!!!』

 

 

 

 

 

「………………うっ………うぅ

 

 

離せよバカ!!!!」

 

「じゃあ今すぐアイリスとティアラ、それとコレクレーに謝れ!!」

 

 

「何だよ……昨日はノリが合いそうな奴だって思ったのに、お前も人外が家族だなんてバカな考えに味方すんのかよ!!」

 

バタン

 

「一体何の騒ぎで」

 

「このぉぉ!!」

 

「グハァ!?」

 

「レヴィ様ぁぁ!?」

 

騒ぎを聞き室内にやって来たラグクラフトの目に、アイリス王女の連れの少年に胸ぐらを捕まれ半泣きするレヴィ王子がヘットバットされる光景が映る

 

 

「謝んないなら、まだやるぞ!!!」

 

『ピィ!? ピカピ!!!』

「ダメよサトシ!!!」

「いけません!!!」

 

 

「「「『ヤレェェ!!!』」」」

 

『バケェェ!!』

『カボォォ!!』

 

 

[だから煽らない!!!!!]

 

 

ピィィィィ!!!!!

「貴様何をしてる!!!!!」

 

 

ラグクラフトの後ろから検察官の衣装を着た赤色のメガネをした美女が現れ、警笛を吹き鳴らす

 

 

 

「セナ様!?」

 

「お久しぶりですコールスロー卿、シンフォニア卿も………って!!

 

サトウさん!?」

 

「あぁ!?

 

アンタ確か裁判の時の!!!」

 

かつてアルダープの屋敷を破壊した件で、自分を魔王軍の関係者だと誤解し逮捕したベルゼルグ王国の検察官セナとの再会に衝撃を受ける

 

 

「何故サトウさんやお仲間の方々が此処に!?」

 

「いやソレ此方の台詞だよ!

 

アンタ確かベルゼルグ王国の検察官だろ!!」

 

 

『知り合いロト?』

 

「えぇ、前にカズマを誤認!!!逮捕した女検察官です」

 

誤認を強調しながら説明する

 

 

 

「ソレは後で話します、先ずは!!」

 

表情をキリッと変えたセナはサトシの元に向かう

 

「暴行罪、ならび王族への反逆罪の現行犯で貴様を逮捕する!!」

 

 

『ピィカ!?』

「逮捕!?」

『フォクシッ!?』

 

「待って下さいセナ様!!」

 

 

 

「その方を直ぐに放せ!!」

 

「謝って貰う迄は嫌だ!!!!」

 

 

「お……おいサトシ……ストップ…ストップ……流石に相手が悪い」

 

「おお…落ち着きましょう!!

 

深呼吸を!!!」

 

検察官の登場に、先までヤレ!やっちまえと息巻き煽っていたカズマとめぐみんが冷静さを取り戻したのか

 

ダラダラと冷や汗を流し、手のひらを返す如くサトシを止めに入る

 

 

 

 

「大人しく投降しろ!!」

 

「嫌だ!!!

 

邪魔するならお前から倒すぞ!!!!」

 

年上に対し敬語を使うのも忘れるぐらい頭に血が上ったサトシには聞こえていなかった

 

 

 

 

 

「……公務執行妨害、更に脅迫罪も追加し逮捕する!!!!」

 

ガシャン

 

「邪魔すんな!!!」

 

パリィン!!!

 

「ふぇぇぇぇ!?手錠がぁぁ!?」

 

両手に手錠を掛けるも、自分の胸の位置ぐらいの身長をした幼い少年にアッサリ引きちぎられキリッとしたセナの表情は歪み驚愕の声を上げる

 

 

 

 

 

<数分後>

 

 

「ぐぅ……ぐぅ……」

 

 

あの後も手錠を破壊され、セナが高かったのにと半泣きになってしまい益々場が混乱するも

 

ナマケロがサトシを<あくび>で眠らせる事に成功、そして今だに怒りが収まらないティアラとオーティスの兄妹をボールに戻しアイリス達は事の経緯をセナやラグクラフトに話す事に

 

 

 

「まさか彼がサトウさんの新しいパーティーメンバーだったとは」

 

「言っとくが俺らもコイツも王族への反逆とか国家転覆なんて考えてねえかんな!!」

 

「分かっていますよ、サトウさんは普段の生活態度こそアレですが「悪かったな!!」大それた事が出来る人でないのは知っていますので」

 

 

「何か貶されてる様にも聞こえんだけど……」

 

「セナ様、サトシの逮捕を辞めていただけないでしょうか

 

彼はワタクシの妹の事で怒ってくれただけです」

 

 

「うっ…………も……申し訳ございませんアイリス様、いくらアイリス様のご命令や対象者が少年であっても

 

流石に目の前で王子のレヴィ様に対して暴行を働き、検察官の自分に倒すぞと脅しを掛けて来た者を見逃しては法に乱れが生じてしまいます」

 

 

「……………分かりました、では彼の保釈金をこの場で払うので逮捕は辞めて下さい」

 

「お待ちくださいアイリス様、コレは我々パーティーの問題です」

 

「あぁ、俺らが貰う余った金額で払うからさ

 

文句言うなよアクア」

 

「…………………分かってるわよ」

 

「いいえワタクシが払います、ワタクシもお兄様のパーティーメンバーですから

 

それにアルダープの屋敷の屋根を破壊してしまった時にも言いましたが、ワタクシはサトシのお姉さんですので♪」

 

「そうよ…そうよね、66兆エリス全額持って帰らなくても良いんだし

 

ここはアイリスに任せましょ」

 

自分の取り分が無くならないので機嫌が良くなる水の女神

 

 

 

 

 

 

 

 

(ハッハハハハ!!!!良くやったぞ少年!!!

 

このバカ王子を私の代わりに殴ってくれて………あぁスッキリした♪

 

 

 

 

 

 

などとスッキリしてる場合ではない!!!!

 

 

このバカ王子の事だ、金だけじゃ許さんアイリスと結婚させるとか抜かしやがるに違いねぇ……そんな事を思い付く知恵を別の事に使えよ!!!!!

 

 

 

せっかくアイリス王女が帰って来れる筈だったのに…………ん?)

 

 

「…………………………………」

 

 

(どしたコイツ……まさか悄気ってんのか………いやいや、庶民に殴られるわ胸ぐら捕まれるわヘットバットかまされたらブチ切れるか喚き散らすのがエルロード・レヴィって男だ

 

悄気るだなんてあり得ねえ………てか何で着替えてんだ)

 

 

 

「どう致しますかレヴィ様、この場では被害者のアナタの意見が最重要となります」

 

 

「…………………………ラグクラフト」

 

 

「えっ………あ………はい、何でしょうか?」

 

「お前に任せる」

 

 

「私が………よろしいので?」

 

 

「あぁ…………気分が萎えたからカジノに行って来る、後はお前が全部やれ」

 

 

「わ………分かりました、行ってらっしゃいませ………って!?

 

 

暫くカジノ禁止ですよ……もう居ない!?」

 

一瞬の内にレヴィ王子は室内を飛び出す

 

 

「何ですかアレ!!!

 

事の発端のクセに部下に任せてカジノだなんて、やはり1発爆裂魔法を食らわせてやらねば!!」

 

「ヤれ姉ちゃん!!」

 

「ダメ!!

 

めぐみんまで王子様に手を出したら話がややこしくなっちゃうから!!」

 

(ラッキー! あのバカに余計な事言われずに済んだ)

 

「ラグクラフト様………どうしましょうか」

 

(そんなの決まってんだろ、このまま金を貰う何なら金もいらないからさっさとベルゼルグ王国に帰って……………待てよ!!)

 

その時、ラグクラフトこと魔王軍の構成員ドッペルゲンガーに妙案が浮かぶ

 

 

「そうですね、私としてはベルゼルグ王国との関係を壊したくはありませんのでお金で手を討ちたい所ですが」

 

 

「ですが?」

 

 

「今回の件はレヴィ様……ならびエルロード王家の名誉に関わる案件、ソレをお金で解決しては我々の沽券に関わります

 

 

なのでアイリス様、アナタ様に頼みがあります」

 

「どのような頼みでしょうか」

 

 

「我がエルロードの目の上のたんこぶを駆除して戴きたい」

 

 

「ま……まさかラグクラフト殿、アイリス様に黄金竜の討伐をしろと言うのですか!?」

 

 

「なにぃ!?」

 

「黄金竜って、沢山の人達を返り討ちにして来たっていう凶悪なドラゴンの事よね……それをアイリスさんに討伐しろって事!?」

 

「えぇ、黄金竜は古来より我々が管轄していた金鉱山を根城にする非常に強く厄介な存在の目の上のたんこぶですので討伐して欲しいですが

 

討伐して欲しいのは黄金竜だけではなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼も一緒にお願いしたい」

 

 

 

「お……鬼?」

 

 

「数ヶ月前に黄金竜討伐に向かい無事に帰還出来た高レベルの冒険者グループが目撃した話してくれましてね、大きさはソチラの食欲大勢な紅魔族のお嬢さんと同じくらいですが

 

冒険者全員の持つ武器や防具を棍棒の一撃で叩き壊し

 

そして黄金竜に何やら指示を出していたようなので、竜すらも従わせる恐ろしい強さの鬼

 

 

その2匹を是非討伐して戴きたい」

 

 

 

「そんな……ただでさえ黄金竜だけでも何万人の兵力すら太刀打ち出来ないというのに、ソレをも従わせる鬼の討伐は無謀です」

 

 

「コールスロー卿、申し訳ございませんが

 

私もエルロードの王家に支える者として、この件を簡単に済ませる訳には行きません」

 

 

「ですが」

 

 

「分かりました」

 

 

「アイリス様!?」

 

 

「その討伐クエスト受けさせて戴きます」

 

 

「…………ラグクラフト殿、その討伐に我々も同行しても構わないだろうか?」

 

「勿論、1匹だけならともかく2匹の凶悪モンスターの相手をアイリス様1人にさせるのは流石に申し訳がありませんので」

 

「ありがとうございます、ではアイリス様

 

我々もご同行を」

 

「えぇ………お兄様達はどうしますか?」

 

 

「行くに決まってんだろ、そもそもコレは俺らの問題だからよ」

 

「えぇ!

 

ウィズさんやリーンにも知らせましょ、きっと手伝ってくれるわ」

 

「来ましたよ来ましたよ、遂にドラゴンキラーの称号を得る時が!!!!」

 

「黄金竜と鬼のコンビ………じゅるり……ど…どんな攻撃か…た……楽しみだぁ~」

 

 

 

 

「フフ♪

 

 

やはりワタクシの予想通りです♪」

 

 

 

「ではセナ様、皆様が鬼と黄金竜の討伐が出来たかの確認の為に同行して貰えないでしょうか」

 

 

「わ………分かりました!!」

 

 

「お願いしますね

 

 

 

 

 

 

 

 

(聞いていたかデューク)」

 

 

 

(あぁ聞いてるよ、黄金竜は知ってたが鬼が居たなんて初耳だ

 

ソイツらを討伐出来たら、金鉱山を取り返しアイリス王女が帰って来れるから一石二鳥で良かったな)

 

 

(いいや勿体無いが金鉱山は良い、一番はあの検察官の女を亡き者にする事だ)

 

 

(どうやって?)

 

 

(お前に奴らの後を付けて欲しい、そして奴らが鬼と竜と戦い敗北すればソレで良し

 

勝てたとしてアイリス王女と言えども鬼と竜を相手にすれば満身創痍だ、そこを襲撃して全員に止めを刺す

 

もし奴らが楽に鬼と竜を討伐出来そうならば、戦いの隙に検察官の女だけでも始末してくれ

 

そうすれば鬼か竜のどちらかにヤラレたと思い、他の検察官に疑われる事はないだろう)

 

 

(了解……どうやらウィズも連れて行くようなので、俺的にはこの手で奴を仕留めたいから鬼と竜のタッグには是非頑張って奴らを満身創痍にして貰いたいものだ)

 

 

(まぁあまり期待はするな、奴らが全滅する可能性の方が高いんだ)

 

 

(前は俺にアイリス王女は強すぎると言っていたが、黄金竜は分かるがその鬼はそんなに強いのか

 

ウィズも居るんだぞ)

 

 

(あぁ……黄金竜を魔王軍に率いれようと、私が何度も交渉に赴くも奴は聞く耳を持たずでスカウトを断念したのは知っているな)

 

(あぁ)

 

(ならば新たに住み着く様になった鬼と交渉しようと、先月部下を連れて金鉱山に向かったんだが

 

噂を聞き付けた冒険者達が先客に居てな、まぁ見事に返り討ちにあっていた……だが奴らの1人が偶然にも黄金竜の赤ん坊を見付け人質にし、無防備となった竜をタコ殴りし始めた)

 

黄金竜に子供が居たのか…というか俺達が言う事ではないが中々にゲスいな人間達)

 

(まぁ綺麗に因果応報を食らっていたがな、その事にキレた鬼が妙に輝く仮面を被った瞬間

 

いつの間にか子供を人質にする冒険者は気を失い、他の冒険者達も全員ヤラレた………その時の鬼の様子は正に鬼神が如き姿だ

 

逃げ仰せた冒険者達が黄金竜の弱点となり得る子の存在を外部に言っていないのがその証拠だ)

 

(もし言えば、その鬼に何をされるか分からない……それ程の恐怖を植え付けられたって訳か)

 

(あぁ……遠くから見ていた私ですら感じたんだ………アレと黄金竜のタッグならば、いくらアイリス王女やウィズ様でも勝てるかどうか)

 

 

<数分後 エルロード入口前>

 

 

「皆さん!!

 

お待たせしてスミマセン」

 

『メノメンノォ』

 

 

スマホで事情を話し、入口前でウィズと氷の女王様との合流を果たす

 

「ごめんなさいウィズさん急に呼び出してしまって、お友達は大丈夫ですか?」

 

「えぇ、もしまたあの男が現れたら皆さんの誰かに連絡してと私のスマホを渡して来たので」

 

「本当にウィズさんやユキメノコもエルロードに居たんだ」

 

「あれ?

 

リーンさん、キースさんとテイラーさんは何処に?

 

保釈金はもう払ったのでは?」

 

「流石に直ぐに釈放って訳にはいかないみたいでして、明日の朝には出して貰えます」

 

「あらら……厳しいんですね」

 

 

「ウィズも来た事だし行くとするか、おいセナさんや

 

あの宰相が用意した馬車は何処にあんだ?」

 

「もう少しで来ると思いますよ、所で……サトウさん「はいサトウです」あの小さな子も連れて行くんですか?

 

いくら紅魔族でも、あんな小さな子をドラゴンと鬼が居る場に連れて行くのは危ないのでは」

 

「いいえ連れて行きます、王宮に居たらあの王子にこの子が八つ当たりされる可能性がありますからね

 

 

 

 

 

 

 

そうなったら返り討ちで王子がコテンパンにされるので、こめっこまで牢屋に入れられちゃいます」

 

「ワタシ……臭い飯イヤ!!」

 

 

「そ……そうですか」

 

 

「なぁお前ら、マジで黄金竜の討伐に行くのか」

 

「どうかしたか?」

 

「黄金竜はあのクーロンヒュドラよりも討伐金が高けぇぐらいヤバいってのに、ソイツとソイツ従わせる鬼の討伐をこの人数でマジでやんのかよ!?」

 

「当たり前だろ、サトシを釈放する為にもだが

 

俺の可愛い妹達を貶した、あのクソ王子に向けたいヘイトの捌け口としてソイツら利用させて貰う!!!!」

 

 

「いくら凶悪モンスター達だからって、八つ当たりは可哀想よ」

 

 

 

「初めてだな貴様と意見が合うのは、私も今無性に何かを切りたくて切りたくて堪らない!!!」

 

「クレアさん、検察官の人が居る前でそんな物騒な発言は止めて下さい」

『カポポ! カンポォ!!』

 

 

 

 

「さぁドラゴンキラーと鬼狩りの称号を得る為、そしてストレス発散の為に向かいますよ」

 

『バケチャバケ!!』

 

 

「めぐみん、バルスリン、念の為にもう1回だけ言うけど金鉱山内で爆裂魔法とだいばくはつはダメよ

 

 

金鉱山を破壊しないでって、ラグクラフトさんから釘を刺されたんだから」

 

 

「『…………………チッ』」

 

 

「私に舌打ちしないで!!!」

 

 

 

 

『任せろ、今の私のりゅうせいぐんなら全てを破壊出来る』

 

「だから金鉱山を破壊しちゃダメ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

「ママもサトシが牢屋に入れられて荒れてるわね、あんなに連続で突っ込むなんて」

 

『オシャマァ………』

 

「あぁ………だが一番荒れているのは」

 

 

 

討伐出来るまでサトシは王宮の牢屋に閉じ込められる事となり、現在は牢屋で寝ている

 

 

その為

 

 

 

 

 

 

 

ピリィ ピリィ ピリリ

 

『ピィカァ……』

 

彼の親友は今にも電撃が溢れそうであった

 

『ピカチュウの周りだけ電磁波が凄くて、図鑑のアチシは近付けないロト』

 

「あぁ近付かない方が良い、あの電磁波に耐えれるのは私とルカリオだけだ

 

 

つぅ♪」

 

『ルカァリィ♪』

 

 

 

「もう行ったんだな…………まぁそういう訳だ、俺らはどうしても鬼とドラゴンをブッ倒してぇ

 

お前行きたくないんなら残って良いがシュバルゴだけは連れてくぞ、ソイツむちゃくちゃ強いから」

 

「俺はコイツのオマケか!?」

 

『シュバ、シュババシュ』

 

『ダスト殿も腕が立つ、連れて行くべきだって言ってるロト』

 

「……………まぁ弾除けにはなるわな」

 

「いっとくがお前よりかは強いからな俺!!!!!!!!」

 

 

『アイリス、ティアラの様子はどうロト』

 

「まだ機嫌が悪いわ、呼び掛けてもボールから全く出て来てくれないの」

 

『相当お冠ロトね……』

 

「あ………あの」

 

「あっ、馬車が来ましたか?」

 

 

「あぁいえまだです……アイリス様もですが、シンフォニア卿にコールスロー卿もサトウさん達も

 

いつの間に、そんなにモンスター達と仲良くなられたのかなと………それに……外に出して大丈夫かなと」

 

「ご安心くださいませ、この子達は他のモンスターと違い人間に好意的な子達です♪

 

何よりワタクシ達のご友人ですので♪」

 

「そ……そうなのですか」

 

『あと検察官セナ、アチシ達はモンスターじゃなくポケモンと言って欲しいロト』

 

「は……はい!分かりました!!」

 

 

「ふふぅん……鬼退治だなんて腕が鳴るわね、アタシの腕前を皆にたっぷり見せてあげるわ」

 

「おぉ珍しいな、何時ものお前なら鬼とドラゴン退治なんて嫌ぁぁぁ!!!!

 

って喚きそうなのによ」

 

 

「確かにドラゴン退治だけなら留守番したいくらい嫌だったわ、ゼル帝の仲間だもの……でも鬼退治なら任せない余裕で倒す方法を知ってるから

 

だからドラゴンはアナタ達に任せるわね」

 

 

「マジか………聞いてる限りじゃドラゴンより鬼の方が強そうだってのに、初めてアークプリーストと裁縫と宴会の技術以外でお前の事を頼りに思えるぜアクア」

 

 

「そんなに褒める事ないわ、まぁ任せなさい鬼なんて刀で首を切るか日差しの下に連れて行けば勝手に消滅する生き物何だから」

 

 

「俺の期待を返せ!!!!

 

この世界の鬼が、鬼滅○刃の鬼と同類な訳ねえだろ!!!!!

 

つうか日輪刀ねぇし」

 

 

「はっ!? そうだった!?」

 

 

「気付くのおせぇな」

 

 

「今から鬼退治に行ったら夕方だわ、これじゃ日差しの下に連れて行って消滅出来ない………女神として不甲斐なし!穴が合ったら入りたいわ!!」

 

「よもや よもやだよ!!!」

 

 

「お待たせ致しました」

 

「あっ!

 

皆さん馬車が来ました!!」

 

 

こうしてサトシ以外のメンバーは、検察官セナと共に鬼と黄金竜が住む金鉱山に向かう事に

 

 

 

 

 

<エルロード王国の所有する金鉱山近く>

 

『メンノ……メノメェ』

「確かにいっぱい入口がありますね、もしかしてあの入口の先全部に金があるんですか?」

 

「えぇ、資料に寄ると黄金竜が住み着くようになるまでは

 

この地がエルロード王国の収入源の8割を担っていたようですので、中にはまだ金が残っている可能性はあります」

 

「……………少し削っても……良いですかね」

『メンノ!?』

 

 

 

「それでセナ殿、鬼と黄金竜は何処から向かえば良い?」

 

「そ……それが私も来るのは初めてなので何処に居るかは、多分黄金竜が出入りしているので一番大きい入口の先に居るかと思いますが」

 

 

「なんだよ、検察官がこの国で一番ヤバいモンスターの居場所しんねぇのか」

 

「失礼よダスト」

 

「うっ……スミマセン、なにぶんエルロード王国には最近来たばかりでして」

 

「そういやアンタ、何でこの国に居るんだよ」

 

 

「実はサトウさんを無罪放免にしてから王都で働いていたんですが……王都があんな事になってしまい、ソレで王都が復旧する迄は此方で勤務を行っていまして」

 

 

「ほぉ……そんで偶々王宮に居たって訳か」

 

「えぇ……まさかエルロードと魔王軍の癒着問題を調べていたら、こんな事になるとは」

 

「えっ………あのセナ様、エルロードと魔王軍の癒着問題って何の事ですか」

 

 

「この何十年の間エルロード王国のみが魔王軍の攻撃を受けて居ないので、前々からエルロードは魔王軍と取り引きをしているのではと噂があったのですが

 

実は最近エルロード内に、黄金を運ぶ魔王軍の存在を確認致しまして

 

噂は本当だったのではと我々は睨み、各主要国に癒着の証拠がないかの確認に参っていたのです」

 

 

「……………良し、鬼とドラゴンを退治したらそっちも暴いて

 

あのバカ……レヴィ王子の失脚も狙うか」

 

「良いね」

 

『手伝おう』

 

 

「…………普段は波長が合わないのに、今は3人とも見事に一致してますね」

 

「そ……そうですね」

 

『フォクマフォ……』

 

 

 

「いえ、レヴィ王子の話しでは魔王軍が来なくなったのは先代国王…彼のお爺様の時代からなので

 

レヴィ王子は関与していない可能性があります」

 

 

「ご安心くださいアイリス様、もし彼が知らなくても国が魔王軍と取り引きをしていたのならば

 

王子にも何かしらの罰が下ります」

 

「良いですね、ティアラやアイリスに無礼を働きサトシを牢屋にブチ込んだ礼としては十分です

 

やってやりましょう」

 

 

「…………………そうですね」

 

 

「アイリス様?」

 

 

 

(正確に言えば癒着ではなく魔王軍がスパイとして侵入しているだがな)

 

などと御者の親父

 

 

いや

 

 

 

(覚悟しろウィズ、この女を始末した後は貴様の番だ)

 

 

ドッペルゲンガーの力で御者に変身したデュークが心の中で呟いていた

 

 

(ドラゴンや鬼に殺されるなよ、貴様を殺し幹部の座を奪うのは俺なんだからな………ん?)

 

 

「じぃぃ」

 

「あ……あのお客さん、何でしょうか?

 

(コイツは確かアークプリーストだったな……あの状況からして、王女の付き人の魔法使いに掛けた俺の呪いはコイツが解いたという事になるが

 

いくら腕利きとはいえ堕天使の呪いを解くとか化け物かよ……)」

 

「…………何か臭いのよねオジサン」

 

 

「はぁ?」

 

 

「むちゃくちゃ悪臭がする……ちゃんとお風呂入ってるの」

 

 

「もぉまた……失礼よアクア!!」

 

「だって本当に臭いんだもの!!!

 

下等な悪魔やアンデッドに似た汚物の臭いがするの!!」

 

「(マズい!?)

 

じ……実は前の仕事の時に積み荷をアンデッドに襲われ奪われまして、その時に付いたんじゃないかな」

 

「クンクン………ヴヴェ……ならちゃんと洗いなさいよ、オジサンの体に染み付きまくってるから……ヴヴェ!!」

 

「わ……分かりました

 

 

(人の臭い嗅いで吐くな!!!お前の方が汚物出してるぞ!!!)

 

あぁ皆さん、鉱山の入口が見えましたよ」

 

 

馬車から降り御者を残した一同は、遂に鉱山の中で一番大きい入口がある場所に近付く

 

 

 

「良しアクア、ステータスアップの魔法を頼む」

 

「任せて」

 

「クンクン……クンクン………ハッ!!」

『バケチャ!?』

『『『チュ!?』』』

 

ガサッ!!!

 

「こめっこ!?」

 

「どうしたの!?」

 

『チュゥチュ!?』

 

『バルスリンもデザートもシチューもオサシミも何処に行くロト!?』

 

 

全員にアクアが支援魔法を掛けようとした時、何故か鼻を鳴らしていたこめっことバルスリンと父ステーキ以外のイッカネズミファミリーが鉱山の入口とは反対側に向かう

 

 

「追いかけましょう!!

 

あの子達だけでは危険です!!」

 

 

 

 

「ん?

 

奴ら何故裏側に?」

 

 

遥か上空から観察するデュークも後を追う

 

 

<金鉱山の裏側>

 

 

「姉ちゃん達!! 兄ちゃん達!!」

 

「どうしたんですか………って!?

 

何でこんな所に鍋が!?」

 

こめっこ達の側に焚き火の上に置かれる、中身が入った巨大な鉄製鍋が

 

 

「良い臭い……ジュルリ」

 

『バケチャン……ジュルリ』

 

『『『チュチュ……ジュルリ』』』

 

「た……食べちゃダメよこめっこちゃん、こんな屋外に置いてある鍋なんて何が入ってるか分からないから

 

しかも見た事がない食材ばかり入ってるし」

 

 

「あぁ……スープの色が茶色な鍋など見た事がない」

 

 

「えっ……お兄様コレって!!」

 

 

「どうした………はぁ!?

 

 

何で此処におでんがあるんだ!?」

 

 

「「「「おでん?」」」」

 

聞いた事が無い名前にクレアとレインやウィズとセナが首を傾げる

 

 

「確かハロウィンの後にアクセルに出来た屋台で売られてた食べ物よね」

 

「あぁ……あのヤドランってポケモンが作ってた鍋か」

 

『シュバシュ』

 

 

「何故おでんがこんな所に?」

 

 

「アナタ達、レインの言う通り食べてはいけませんよ

 

あの時のおでんは確かに美味しかったですが、流石にこんな屋外に置かれた鍋など危険ですから」

 

「美味しい♪」

『バケチャァァ♪』

 

『『『チュゥチュ♪』』』

 

 

 

『チュゥゥゥゥ!?』

「もう食べてんのか!?」

『ピィカァァ!?』

 

「ぺぇしなさい!!! ぺぇ!!」

 

 

 

ゴクン

 

「前に食べたのより美味しいぃ~♪」

 

「…………ジュルリ

 

パクッ!

 

 

 

美味い! 

 

パクッ

 

 

美味い! 

 

 

パクッ

 

 

 

美味い!!」

 

 

「めぐみん殿!?」

 

「おい爆柱!!ミイラ取りがミイラになるな!!!!」

 

『メェンノォ♪』

 

食べ続ける紅魔族姉妹の間に、落ちていた皿を持った氷の女王様が割り込む

 

「あぁぁユキメノコさん!?」

 

 

『そういえば、ユキメノコはおでんが好物だったロト』

 

 

 

「仕方ないですね……施しを受けるが良い」

 

 

『メェノォ~♪

 

モグ』

 

自分の物ではないにも関わらず、美味いおでんを上から目線で皿に盛り付けられるが

 

大好物を前にした氷の女王様は全く気にする事なくガンモドキを口に入れる

 

 

すると

 

 

『メェ………』

 

「ユキメノコさん?」

 

「どうかしたか?」

 

 

ポタッ……ポタッ

 

 

「ユキメノコさん!?」

 

『メェ………メンノォ…メンノォ…』

 

ガンモドキを噛んでから暫く止まった氷の女王様が急に泣き始める

 

「おいおいどうした……まさか、やっぱりヤバい物が入ってたのか!?」

 

「いえ……どうやら美味しすぎて泣いちゃったようです」

 

「こんなタイミングでグルメ漫画みたいなリアクションすんなぁぁ!!!!」

 

 

『メェ……メノメェ……』

 

「懐かしい味………何ですか?」

 

 

 

『ポニィ~ポニィ~ポニオポ……………ポニ?』

 

「ん?」

 

するとそんな一同の前に、緑色の半纏を羽織いオタマを持ちながらスキップする小さな生き物が現れ

 

 

 

『ポォォォォ!?』

 

 

カズマ達の事に気付いた生き物は慌てて近くにある岩の後ろに隠れる

 

体型よりも小さい岩の為か体も顔も全く隠せてはいないが、本人は隠れた気になっているのか顔だけをチラリと出しカズマ達を見る

 

 

 

「…………………なぁ………まさかと思うけどよ…………鬼ってアイツか」

 

「そ……そんな訳ないだろ、鬼は多くの冒険者を始末して来た黄金竜すら従わせる凶悪なモンスターなのだぞ!!」

 

「えぇ……ダスティネス卿の言う通り、きっと黄金竜に負けず劣らずの巨体で凶悪な面をしているはず

 

あ……あんな……幼い顔をした子が鬼なわけがあるまい」

 

「いやだって牙生えてるぞ」

 

「金棒を背中に背負ってるしな」

 

 

「絶対違うわ!!

 

あんな つぶらな瞳で……あ……あんな可愛い仕草の子が……鬼な訳ない!!」

 

「そ……そうですよ……あんな可愛い子が鬼な訳がありませんとも」

 

「そうよそうよ...…だって可愛いは正義だもん!!!」

 

「寧ろ天使よ!!」

 

「こ……此方を覗いています………可愛いです」

 

「も……も……もしかしたら、あの子は鬼と黄金竜に捕まって捕虜にされてるかもしれません!!!

 

あんな可愛い子を許せない!!

 

わ……私達が助けてあげるからね!!!」

 

 

 

 

((コレだから女は!!!!))

 

(何アイツ!!!

 

ウチより可愛い子扱いされてチョームカつくし!!!)

 

 

こめっこ以外の女性陣は、愛らしい生き物に対し身悶えする

 

 

『ポニッ!?』

 

「あわわ!?

 

わ……私を見てくれてます……えっと……えっと……クルクルニャー」

 

「ウィズ、それは猫を呼ぶ時の奴だ」

 

 

『ンニャァ~♪』

 

 

「あっ…ニャオハの奴が行った」

 

 

『………………………』

ガシッ

 

 

「んげっ!?

 

何だあの仮面……怖ぁ」

 

 

愛らしき生き物は胸から取り出した、紅葉の形をした赤色の仮面を取り出し被る

 

 

「きっと照れてるから顔を隠してるんですよ、大丈夫ですよ私達は何も『ガオォォォ!!!!!』わぁぁぁ!!!!」

 

『ンニャァァァ!?』

 

『メェノォメノ!?』

 

 

突然愛らしい生き物は、燃え盛る棍棒でウィズを攻撃する

 

 

「ウィズ大丈夫か!?」

 

「わ……私は大丈夫ですが」

 

『ンニャァ……ンニャァ……』

 

「ニャオハァァァ!?大丈夫!!!」

 

ウィズの側に居たニャオハに命中してしまい目を回す

 

 

「ホレ見ろ!! やっぱ鬼じゃねえかアイツ!!!」

 

「本性表しやがったな!!」

 

『ガオォォォ!!!』

 

 

「………………良し相棒、SSP

 

後は任せた」

 

「やっちまえシュバルゴ」

 

 

『先までの勢い何処に行ったの!?』

 

『はぁ…………やれやれ仕方ねぇ』

 

『ピカチュウ殿、ナマケロ殿、私の代わりに相手を頼む』

 

『あぁ? お前戦わねぇのか?』

 

『調子でも悪いの?』

 

『私は騎士、いくら鬼と呼ばれる相手であろうとも貴女に剣を向けるのは心が痛む』

 

『お前フェミニストだったのかよ………』

 

 

 

『ガオォォォ!!!』

 

 

『あっやべ!?』

 

 

ナマケロ達を通り過ぎ、鬼は棍棒を構え

 

 

「わぁぁぁ!?」

 

再びウィズに攻撃する

 

 

『ガオォォォ!!!』

 

 

「あわわ!? 待ってください!?」

 

 

『ガオォォォ!!』

 

「ひぃぃ!?」

 

 

 

 

 

 

「あの子………ウィズさんにしか攻撃して来ないわね」

 

『フォクシ、マフォマフォク』

 

「ツララ覚悟や、氷の涙は渡さないって言いながら攻撃してるの?」

 

『フォクフォク』

 

「何ですかツララや氷の涙って?」

 

「さ……さぁ」

 

『ロト!?

 

氷の涙にツララ…………まさかツララ奥方様の事ロト!?』

 

 

「知ってるのロトム?」

 

 

『アチシの暮らしていた場所で有名な昔話に出て来る主人公のお母さんの名前ロト』

 

『バケチャバ!!バケバケ!』

 

『そうロト、主人公ユキ姫のお母さんのツララ奥方様ロト』

 

「ちょっと待てくれよ………マフォクシーが言葉を理解して、ロトムの国の昔話を知ってるって事は……アイツまさか」

 

「今助けるわよウィズ!!!」

 

「おいちょっと待て!!

 

人の話は最後まで聞け!!」

 

 

「いくら可愛いからって鬼を見逃す訳には行かないわ

 

 

ふぅ…………全集中……水の呼吸「そのままんまかよ」

 

伍佰拾(510)の型「多いな」

 

 

ゴットブロォォォォ!!!!!!!」

 

「鬼滅○拳!?」

 

『ガァァァオ!!』

 

グサッ

 

「痛ぁぁぁぁぁぁ!!!! 痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!!」

 

『アシマリマァァァァ!?』

 

鬼の前に大量の刺が出現し、そこにアクアの拳が刺さってしまう

 

「抜いて!!!!抜いてぇぇぇ!!!!!」

 

『アシマリマ、オシャァァァ!!!』

 

アクアにイブがしがみ付き、アクアマグナムによって刺から脱出する

 

『今のは……ニードルガードか!!』

 

「やっぱりな、アイツは」

 

 

「良くも○鬼術を使ってくれたわね!!!!!!!」

 

「鬼じゃねえよ、ポケモンだアイツ

 

だよなロトム」

 

 

『………………反応がないロト』

 

 

「ならウォ……バルスリン!!」

 

 

 

『ほら出番よ』

 

 

[………………………]

 

 

『どうしたの?』

 

 

[ごめんなさい……あの子は知らないわ]

 

『えっ!? 知らない!?』

 

 

『バルスリンも知らないロト!?』

 

 

「なんだって!?」

 

 

 

『ガァァァオ!!!!』

 

 

「お!お!落ち着いて下さい!!!」

 

『メェノォ!!』

 

「ユキメノコさん!?」

 

『ふぅ……』

 

 

彼女を守る為ウィズの前に氷の女王様が立ちはだかり<ふぶき>を放とうと息を吸う

 

 

『あれ? 何でユキメノコが此処に居るの?』

 

『……はい?

 

な……何故ワタクシの名を?』

 

 

『それ前にも言ったよ』

 

『ま……前に?』

 

『あぁそうか、あの時はこの仮面や素顔じゃ無かったもんね』

 

パカッ

 

鬼は紅葉の型をした仮面を外し、葉っぱの用な模様が入る鬼が描かれた翠の仮面を被る

 

『コレで思い出した』

 

『あぁぁ!?

 

アナタ、ハロウィンの時の!!!』

 

 

『思い出してくれた

 

じゃあソコ退いて

 

アタシはアナタの後ろに居るツララに用があるの………ソイツはユキ姫の仇の1人、邪魔しないで!!!』

 

 

『ツララ…………つぅ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{お帰りなさいませツララ様、おや?

 

ヒュウガ様はもうお眠りに?}

 

{えぇ、散歩の途中で疲れて眠ってしまったわ

 

ありがとうユキさん、後はワタクシがヒュウガさんを抱っこするわね}

 

{はいお母様……ふわぁぁ}

 

{あら? アナタもお疲れみたいね}

 

{うん……ふわぁぁ……眠い}

 

{じゃあヒュウガさんと一緒にお休みなさい、お疲れ様お姉ちゃん♪}

 

 

 

『つぅ………また幻覚が』

 

「ユキメノコさん……大丈夫ですか?」

 

『えぇ……大丈夫ですわ』

 

『早く退いてユキメノコ!!』

 

『わ……悪いですが、コチラの方はツララという方ではなくワタクシのトレーナーのウィズさんですわ』

 

『…………………へっ?

 

 

ツララじゃ………ないの?

 

 

こんなに顔も声もソックリなのに』

 

 

『世の中にはソックリな方が3人居るんですのよ』

 

 

『……………………』

 

パカッ

 

鬼は仮面を外し

 

 

 

『人違いしてごめんなさい!!!!!』

 

美しいDOGEZAをする

 

 

 

「お………鬼が土下座しやがった!?」

 

「あの氷のモンスターと魔法使いの方、何をやったんですか!?」

 

『どうやら人違いだって事に気付いてウィズに謝ってるみたいロト、それにしても……鬼?ポケモン?

 

アナタはドチラ様ロト?』

 

『わぁぁ!! ロトムだ!!!

 

 

それに良く見たら、ピカチュウにナマケロにシュバルゴやマフォクシーにルカリオやオシャマリにパンプジン……あぁカルボウにイッカネズミも……沢山ポケモンが居る!!』

 

 

(ウチの事、忘れんなし!!!!!)

 

「大丈夫ニャオハ?」

 

『ニャ……ンニャァ』

 

 

 

 

『アチシ達の事を知ってるなら、やっぱりアナタはポケモンロト?』

 

 

『そうだよ、アタシは』

『……………オーガポン』

 

 

『そうオーガポン♪

 

 

あれ? アタシ前に名前言ったっけ?』

 

 

『えっ………いえ……聞いて無かった筈ですわ

 

 

(何でワタクシ……この子の名前を)』

 

 

『この子、オーガポンって名前みたいロト』

 

[聞いた事ない名前だわ]

 

『ニックネームじゃないの?』

 

 

『本名だよ……あぁ!?』

 

すると鬼……オーガポンは焚き火で温められていた、おでんの方に向かう

 

 

「…………ゲップ」

 

「全部食べたんですか!?」

 

「いつの間に!?」

 

ウィズが攻撃されている間もこめっこはおでんを食べまくり、鍋の中を空っぽにしていた

 

 

『ポニ! ポニポニィ!!』

 

 

『どうやらそのおでん、オーガポンがドラゴンさんって人や子供と一緒に食べる為に作ったみたいロト』

 

「ドラゴンさん………黄金竜の事か!?」

 

「ドラゴンっておでん食べるの!?」

 

「子供居たんですか!?」

 

 

『…………ポニ』

 

オーガポンは満腹になり横になっているこめっこに近付く

 

 

「ま! まま! 待て!!!

 

妹には手出しさせませんよ!!!」

 

『バケチャァァ!!』

 

『『チュゥ!!』』

 

『チュチュ!!』

 

 

『…………チュ!?

 

 

 

チュゥ!!』

 

 

一歩遅れた父ステーキを加え、イッカネズミファミリーもめぐみんやバルスリン同様にこめっこを守ろうとする

 

 

 

『ポニィ、ポニニィ?』

 

「な……何ですか………まさか懺悔でも聞いてくれるんですか」

 

 

『違うロト、おでん美味しかったって聞いてるロト』

 

「味の感想!?」

 

「最高だったぁ~♪」

 

『……………ポニポニィ♪』

 

照れながらスキップし始める

 

キュン

「か……可愛い……」

 

 

「おいセナさんや」

 

 

「くぅぅ………」

 

 

「おい!!」

 

 

「わぁ!?

 

何ですかサトウさん!?」

 

 

「あの鬼はポケモンって言って、俺らの仲間が捕まえないといけない奴の1人なんだよ

 

だから討伐じゃなくて捕まえるで、宰相の爺さんが提案した件をクリアにしてくれねぇか」

 

「ま……まぁ捕まえても一応形的には討伐になりますしね

 

 

それに」

 

 

 

『ポニ、ポニポニィ?』

 

 

『こめっこ

 

また作るけど、まだ食べたいって聞いてるロトよ』

 

「食べるぅぅ!!」

 

 

『ポニポニィ♪』

 

 

 

 

「……………あんな子を討伐しては一生後悔しそうなので、是非捕まえて下さい」

 

「(コイツがチョロくて助かったぜ)

 

あいよ」

 

 

「なら後は黄金竜の討伐のみか」

 

「バカかお前」

 

「あぁぁ!?」

 

「剣を向けるな!!

 

話の流れで察しろよ、ポケモンのオーガポンと行動してんなら黄金竜もポケモンだろうが」

 

 

「なら普通に言え、一々バカと煽るな!!!」

 

 

「うーん………」

 

「どうしたのセレナ?」

 

「黄金色のドラゴンポケモンなんて………居たかなって」

 

「オーガポンの事をロトムもバルスリンも知らなかったんだし、あの子みたいに皆が知らないポケモンなんじゃないの」

 

「あぁ………そっか」

 

 

『ならその黄金竜と呼ばれるドラゴンに会いに行くとしよう、気配を探ってみる』

 

「お願いねオーティス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だ何だ……アレが鬼だと、ドッペルゲンガーの奴め何処が鬼神の如き強さの化け物だ話を盛ったな

 

確かにウィズを追い掛けていた時は中々迫力が合ったが、あんな小さい生き物にビビり過ぎだ全く

 

しかしあんな鬼に従う様ではどうやら黄金竜も弱体化しているようだ、というか奴ら鬼や黄金竜とも戦う気がないようだし

 

このままでは検察官とウィズを始末出来ん………一先ず奴に知らせに戻るか、テレポ」

 

ガシッ

 

 

「ん?」

 

『まさかドラゴンの気配ではなく、貴様の気配を探知するとはな』

 

「な……何だ貴様!?」

 

ラティオスの姿に戻ったオーティスは、遥か上空に居るデュークに<おいかぜ>を使って迫り彼の両手に手錠をし更に羽交い締めにし捕らえる

 

『再びアイリスの命を狙いに来たのならば容赦はせんぞ

 

今の私は最高に虫の居所が悪いんだ!!!!!!』

 

「何の話だ!!俺はアイリス王女ではなく」

 

『ラスターパァァジィ!!!!!』

 

「ギャァァァ!!!!」

 

 

聞く耳を持たないオーティスのゼロ距離からの<ラスターパージ>を受け地上に急降下する

 

 

 

 

ドガァァァン!!!

 

「な……何だあのドラゴンは!?」

 

「よっ、久しぶりだな堕天使さん」

 

 

「なっ!?」

 

地上に落下したデュークの周りをカズマ達が囲む

 

 

「鬼や黄金竜に受けて貰う筈だったヘイト……貴様に味わって貰う!!!!!!」

 

 

『カポポ! カンポォ!!』

「クレア様、流石に八つ当たりは可哀想ですよ……」

 

 

「あぁぁぁ!?」

『メェノォ!?』

 

 

「どうした?」

『リオリオルカ?』

 

 

「この男です、私の仲間を人質にして私に襲い掛かって来たストーカーは!!!」

 

 

「何だと!?」

 

「ストーカーではない!!

 

俺はお前を倒す為の情報収集をする為に、近辺を探り交遊関係や好きな食べ物

 

トイレや入浴に掛かる時間など、ありとあらゆる物を調べただけに過ぎん」

 

 

「世間ではソレをストーカーって言うのよ、この最低男!!!」

 

「カズマより最低だわ!!」

 

「どういう意味だ!!!」

 

「誰が最低男だ!!!」

 

「どうやらアイリスだけでなく、ウィズの命も戴きに来たみたいですね」

 

「違う、俺はアイリス王女の命などに興味はない」

 

 

「おい検察官の姉ちゃん、コイツ魔王軍の堕天使みたいだけどよ

 

なら結構な討伐金が掛かってんじゃねえのか」

 

「そ……そうです、堕天使デュークは魔王軍の幹部達の次に高い討伐金が掛かっています」

 

「フフン!!

 

当たり前だ、俺は時期幹部候補だからな」

 

「候補のクセに随分偉そうね」

『アシマァ、オシャシャ』

 

 

「なら遠慮はいらねぇな、おいシュバルゴ!!

 

コイツは男だ、しかも王女の命狙ってるクソ野郎だ遠慮なくヤッチまえ」

 

 

『シュバァ!?

 

シュバァァ!!!』

 

騎士として王女の命も狙う不届き者を許す事は出来ず、シュバルゴは2本の槍をデュークに向ける

 

 

「だから俺はアイリス王女を狙っていない、俺のターゲットはウィズ

 

そして王宮を探り回る、その検察官の口封じを頼ま……ムグッ!!」

 

慌てて自分の口を封じる

 

 

「わ……私!?」

 

 

「どうやらエルロードと魔王軍の癒着問題は確定の様だな」

 

「しかも頼まれたって言いましたよ

 

ならば予定変更、コイツも討伐ではなく、このまま捕まえて依頼主が誰かを吐かせましょうか

 

もしソレが王子なら、おもいっきりブン殴って蹴り上げ爆裂魔法を食らわせても罪になりませんしね♪」

 

[爽やかな顔で怖い事言わないでめぐみんちゃん……]

 

「ちぃ!!テレポート!!」

 

逃走する為にテレポートを唱えるが

 

 

「なっ………何故テレポート出来ない」

 

「その手錠は我々が作り上げたテレポート封じのアイテム、堕天使デューク!!

 

詳しい話を聞かせて貰う!!」

 

キリッと検察官らしくデュークを睨み付ける

 

(先までオーガポンにデロデロだったのに凄いギャップ……)

 

 

「…………こうなったら!!」

 

 

「ほへ?」

 

『『『『チュゥゥ!?』』』』

『ポニッ!?』

「こめっこちゃん!?」

 

満腹になり横たわるこめっこの下から棺桶を出現させ、彼女を閉じ込める

 

 

「ウィズ!! 俺と再びタイマンを張れ!!

 

でなければ紅魔族の小娘がどうなっても知らんぞ!!」

 

 

「うわぁぁぁ姉ちゃん!!!」

 

バン!バン!バン

 

「こめっこ!?」

 

 

 

 

 

 

「この棺桶……変な匂いじで………ぎもぢわるぃ……ウェェェ」

 

 

「それはタダおでんの食べ過ぎなだけです!!!!」

 

「おい止めろ吐くな!!!!

 

それ今朝完成したばかりのオーダーメイドで高かったんぞ!!!」

 

 

「新品の物の匂いって結構臭いのよね」

 

「そんな補足説明言ってる場合か!!」

 

「こめっこちゃんを解放しなさい!!」

 

 

「おっとアイリス王女、俺の相手はアナタじゃない

 

さぁ来いウィズ、今度は使い魔の力を借りるなよ

 

(前回の戦いで学んだぞ、奴は一般人に手を出せばキレて実力以上の力を出す

 

だが今回はエリート魔法使いの紅魔族だ、タダの一般人ではない)」

 

 

「………こめっこさんの様な小さい子まで人質にするなんて」

 

 

「ん?」

 

 

 

「そこまで性根が腐っているとは………今度は逃がさない、必ず消滅させる」

 

ギロリ

 

「あんれぇ……」

 

 

いくら紅魔族と言えども、こめっこの様な幼い子に対し棺桶に閉じ込めるといった行為にウィズがキレるのは極々当然であった

 

 

 

「こ………この方………凄い……とんでもない魔力が溢れてます!?」

 

「あぁ………お前より凄い魔力だ」

 

 

「ガァァァン!?」

 

 

「あっ……すまん」

 

 

 

「おーいウィズ消滅はダメだからな、捕まえて依頼主を吐かせんだからよ」

 

 

 

「分かりました………ブリザード」

 

『ガオォォォ!!!』

 

「グハァァァ!?」

 

 

「えっ?」

 

 

ウィズが攻撃するよりも先にオーガポンの棍棒がデュークの腹を殴り付ける

 

 

「な……何をする!?

 

 

ウォェェ!!」

 

 

『ガォォォ!!!!!』

 

 

愛らしい顔から一辺し、鬼の様な鋭い目で睨み付ける

 

 

 

『小さな子を閉じ込めるなんて最低って怒ってるロト』

 

 

「オェェ………が……外野は引っ込んでいろ、ブラッディ・レーザー!!!」

 

 

血のように真っ赤な光線がオーガポンに迫る

 

 

 

「いけない! 逃げて!!」

 

 

『………』

ガシッ

 

だがオーガポンは逃げず、胸からゴツゴツとした岩で作られた仮面を被り

 

 

 

『ガォォォ!!!!』

 

岩の形となった棍棒を振り

 

「ふぇ…………ギャァァァァァァ!!!!!!!!!!!」

 

光線をデュークに打ち返す

 

 

 

「……………ナイスホームラン」

 

 

『ガオォォォ!!!』

シュン

 

『あれは……でんこうせっか!!』

 

 

「ぐぁぁ!?」

 

シュン

 

『ガオォォォ』

 

「グハァ!?」

 

 

シュン

 

『ガオォォォ』

 

「グゲェェ!?」

 

 

 

<でんこうせっか>でデュークに近付き彼を上空に飛ばし、再び<でんこうせっか>で彼よりも先に上空に移動し叩き落とし

 

更に更に<でんこうせっか>で先に地上に向かい蹴り上げ

 

更に更に上空に移動し叩き落とし

 

更に更に更に更にコレを繰り返しまくり

 

 

 

『ガオォォォ!!!!!!!!!』

 

ドガァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

上空から棍棒を振り下ろし、そのままデュークを勢い良く地上に叩き付ける

 

 

「………………………」

 

 

「あれ死んでねぇよな………」

 

 

「大丈夫よ………ギリギリ生きてるわ」

 

『お………恐ろしい強さだ………わ……私やピカチュウ達を遥かに超えている』

 

『ピ………ピィカァ………』

 

『ナマ………ナマケェ……』

 

カズマ達が唖然とする中

 

パカッ

 

『ポニ! ポニポニィ!!』

 

仮面を外したオーガポンが何やら棺桶を指差す

 

『………あっ!

 

早く棺桶から出して上げてだってロト』

 

 

「あぁそうでした、今出してあげますよこめっこ」

 

 

めぐみんがこめっこの入る棺桶に向かおうとした

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

『見つけたぞぉぉぉぉ!!!!!!!!!!』

 

 

「何だ!?」

 

 

突如獣の様な雄叫びが聞こえ、何事かと皆が声のする方を見ると

 

 

「何だアレ……犬か?」

 

「それに雉………猿も居るわね」

 

 

 

此方に向かい走ってくる犬

 

飛んでくる雉

 

そして犬の肩に乗る猿がカズマ達の前に立ちはだかる

 

 

 

『このチビだ……間違いねぇ!!!

 

 

ほら言った通りだろ、俺の嗅覚と筋肉は嘘を付かない!!!』

 

『でもぉぉん~仮面被ってないから、本当にあの時の奴かぁぁ~分からないじゃなぁい?』

 

 

『いんやぁ間違いでねぇ』

 

 

『なんでぇ?』

 

 

『ヤッゴざんの顔ざ見ろ』

 

 

『ポニィ………ポニィィィ!!!!』

 

 

「ど……どうしたのですかオーガポンさん?」

 

「何だが……先より怒っていないか」

 

 

 

 

 

『オラ達にぃアゾゴまでの敵意ざむげでんのが証拠だ』

 

 

『確かにそうねぇん………キチチチ!!!!』

 

 

 

 

[ねぇバルスリンちゃん、この子達………何処かで見覚えないかしら]

 

『えっ…………あぁ……そう言えば』

 

 

『あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』

 

 

「な……何だ!?どうしたロトム!?」

 

 

 

『あの見た目……………間違いないロト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イイネイヌ!!

 

 

キチギギス!!

 

 

マシマシラ!!!

 

 

 

ともっこロトぉぉぉ!!!!!!!!!!!』





next story この恐ろしい ともっこ達との戦いに勝利を(前編)

本編に関係無い小ネタ、オーティスはアイリスの事を2人っきりの時やカズマ達しか側に居ない時は呼び捨てでタメ口ですが、クレアやレインに王都の関係者やポケモンの事を良く知らない人が側に居る時は彼女を立てる為にアイリス王女と呼んで敬語を使っています
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

暗殺教室 不良児は認められたい(作者:ZWAARD)(原作:暗殺教室)

 乃咲圭一は気力、情熱を失いつつあった。▼ 父に認められたい。そんな希望を抱いて努力した日々は父親とのすれ違いで泡の様に消えてしまった。▼ やる気を無くしてしまった彼は時間が経つほどに堕落し、気が付けば『エンドのE組』へ転落してしまう。▼ そんなある時だった。月の大部分が蒸発する大事件で世界が混乱する中、劣悪な隔離校舎の中で後に人生の師と仰ぐことになる2人と…


総合評価:8799/評価:9.1/連載:226話/更新日時:2026年06月05日(金) 11:00 小説情報

レジギガスで行くアリウス生活物語(作者:強酸性のTKG)(原作:ブルーアーカイブ)

目が覚めたらレジギガスになっていた主人公がアリウスで頑張るお話▼レジワロス要素もアリ


総合評価:1544/評価:8.17/連載:20話/更新日時:2026年07月13日(月) 02:02 小説情報

ダンジョンに超なアイツが来るのは間違いか?(作者:アゴン)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

▼これは、英雄の物語ではない。▼これは、神々の物語ではない。▼これは、初っ端から色々とやらかしてくれた眷族と主神による。▼やらかしの物語である。


総合評価:15243/評価:8.31/連載:138話/更新日時:2026年07月16日(木) 22:42 小説情報

今度は異世界転生じゃなくて異世界転移かよ ※リメイク版(作者:にゃすぱ@梨)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

天魔大戦が集結しやっと、平和が訪れたと思った矢先リムルが異世界転移してしまった。▼転移した先はなんとダンまちの世界だった!!▼転スラやダンまち最後まで読んでない方はネタバレすると思うのでそれが嫌な場合は読まない方がいいかと思います。▼⚠作者の都合上設定改変など色々起きますが、完全なif作品として楽しんでいただければと思います。そもそもクロスオーバーしてますし…


総合評価:987/評価:6.92/連載:36話/更新日時:2026年07月03日(金) 12:00 小説情報

呪術の世界に迷い込んだ、パラディ島の悪魔(作者:ブァッファイ小五郎)(原作:呪術廻戦)

エレン・イェーガーが呪術廻戦の世界に迷い込んじゃう!?▼ひょんなことから始まる、最高の物語!!


総合評価:483/評価:7.71/連載:12話/更新日時:2026年05月10日(日) 09:10 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>