この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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アクア主役回、さぁどの水タイプをゲットするでしょうか


この素晴らしい女神にポケモンを

「紅茶になります」

 

カップを乗せた皿を、座椅子に座らされた貴族の様な衣装姿の少年に優雅に手渡し女性は少年の反応を待つ

 

「コレお湯になってない?」

 

「あら失礼致しました、ホホホ

 

では新しいのが出来るまで、本日のお茶菓子のポフィンをお召し上がりくださいませ」

 

「ありがとう」

 

「ではサトシボッチャマ、御奉仕のチップとして」

 

「駄目だよ」

 

「…………オホホ…失礼致しました、食べ盛りのサトシボッチャマならコレだけでは足りませんね

 

アタシの分も差し上げますので、そのチップとして」

 

 

「駄目!」

 

「お願いよ~!!!!」

 

何故か給仕役をしているアクアが

 

何故か座椅子に座らされ

 

何故か貴族の衣装を着せられるサトシに

 

何故か泣きながら身を寄せていた

 

 

 

 

 

「コレで3日目か」

 

「良くもまあ諦めねえなアクアの奴」

 

「ハグッハグッ、このお菓子も中々に美味しいですよ」

『バケッバケッ、バケッチャッ』

 

 

「ありがとう、マフォクシー達もどう?」

 

『マフォ~♪』

『リィオ~♪』

『ピカピカ♪』

 

そんな彼女の様子を呆れた目で見ながら他のメンバー達はセレナの作ったポフィンとダクネスの淹れてくれた紅茶でティータイムを嗜む

 

 

「お願いですサトシボッチャマ!! 1回だけ!1回だけで良いからアタシに慈悲を女神の一生のお願い!!!」

 

「じひって何か分からないけどアクアのお願いを叶えるのは無理!!」

 

「そんな意地悪しないで!!!コレから毎日貴族ゴッコさせてもてなしてあげるから!!!前に借りた飲み代のお金返すから!!」

 

「いやソレは普通に返せよ、てかまだ返してなかったのか!?」

 

「私はサトシボッチャマと交渉してるの引きニートは口を挟まないで!!!」

 

「引きニート言うな!!!」

 

「どれだけ頼まれてもポッチャマを召喚するのは駄目だからな!!」

 

「ホレ見ろ、コイツ絶対折れないぞ」

 

「そんなぁ……」

 

めぐみんがバケッチャのバルスリンをゲットしてから3日が経過、その間ずっとアクアはこうやってサトシにゴマを擦っている理由は

 

自分の手持ち以外でも信頼されているポケモンなら召喚出来る事を知り、そして彼の旅仲間にポッチャマを連れたトレーナーが居る事を遠出している時にサトシが話してくれた事で、この場にその仲間のポッチャマを召喚して欲しいからである

 

 

「ヤンチャムとニンフィアは、今は俺のポケモン達と一緒に居るから説明出来たけど

 

ポッチャマを召喚して居なくなったらヒカリが驚いちゃうだろ、心配もするだろうし」

 

「大丈夫よ10分ぐらい……何ならその子が寝てる深夜にでも」

 

「遠回しにサトシに深夜まで起きてろよって言いやがったぞコイツ……てか人のポケモンはゲット出来ねえんなら召喚しても意味ねぇじゃねえか」

 

「可愛いがりたいのよ!!

 

コレだけ色んな水場を探してもポッチャマどころか水タイプのポケモンに全く会えない、そんな悪夢みたいな現実に癒しが欲しいの!!

 

お願いしますサトシボッチャマ!!ポッチャマをこの女神のアタシに!!」

 

「ダメ!!

 

寝てる時でもポッチャマが戻るまでに起きるかもしれないだろ、10分でもヒカリを不安にさせる様な事は絶対にしない!!

 

というか坊っちゃま呼びもいらないから、この服も暑いから脱ぐよ!」

 

「そんな…ボッチャマ………生ポッチャマ……」

 

 

「うぅ~

 

(確かヒカリって、ハルカが言ってたサトシがシンオウ地方を旅してた時の女の子よね……サトシにこんな風に言って貰えるなんて……)」

 

 

「フフフ」

 

 

「なに笑ってるの?」

 

「ヤキモチだなんて可愛いなと思いまして」

 

「べ…別に私ヤキモチなんて……」

 

「照れる事なんて有りませんよ、子供なんですから好きな子が他の異性の事を話してるだけでヤキモチを焼くなんて良くある事ですからね~いやはや可愛いらしいですねセレナは」

 

 

「…………ねぇカズマ「はいカズマだよ」

 

昨日ウィザードの女の子にカズマが新しい魔法を教えて貰ってる時に、めぐみんが小声で

 

私なら口でなくカズマに手取り足取り魔法もソレ以外の事も「ストップ!!!ななな!?なに盗み聞きしてるんですか!?」

 

めぐみんがアタシの横で勝手に喋ってただけでしょ、まぁ子供なんだしヤキモチ焼くなんて良くある事だもの可愛いわね~めぐみん」

 

(くぅぅ……中々言うようになって来ましたね、この子は……)

 

「お…おい!!続きは何て言ったのか詳しく!!」

 

「そんな事よりも!!!

 

良いんですかアクアをほって置いて、ホラ!」

 

「ボッチャマ~ポッチャマを~お願い~です~わ~」

 

「遂にイジケテ、部屋の端ッコで座りながら訳の分からない歌を歌い始めましたよ」

 

「ほっとけ ほっとけ、夜中だったら睡眠妨害になるが今は朝なんだし」

 

「アクアがあの様子なら、まだ外出はしないな

 

よしリオル、出掛けるまで また私の家で剣と拳の練習でもしようか」

 

『リオッ!』

 

 

「めぐみん!!セレナ!!」

 

「ゆんゆん?」

『リルリル!』

 

 

ダクネス達が屋敷を出ようとした時、勢い良くドアを開け ゆんゆんが中に入ってくる

 

 

「はぁ……今日は一体何の用ですか、またキルちゃんが冒険者と喧嘩でもして逃げて来て隠れさせて欲しいってお願いですか?」

 

「その件なら大丈夫よ、キルちゃんに喧嘩をしなかった日は高級チョコレートをプレゼントする契約をしたから」

 

『キルキッ~♪』

 

「ちょっとキルちゃん恥ずかしいわ~皆の前で頬擦りなんて友達みたいな事して~♪」

 

「ソ……ソレでゆんゆん、今日は何しに来たんだよ?」

 

「めぐみんとセレナに遊びに行こうって誘いに来たんです」

 

「なっ!?

 

あのボッチのゆんゆんが……遊びに行こうと誘いに来た!?

 

あの妄想の中の友達としか遊びに行ってないゆんゆんが……私達を誘いに来た!?」

 

「い…いい加減にしないと私も怒るわよ……うぅ…」

 

「嬉しいけど……でも……」

 

チラリとセレナはサトシを見る

 

「良いじゃんか行って来いよセレナ、ポケモン集めは俺達に任せてさ

 

もし遊びに行った先にポケモンが居たらゲットしたら良いだけだろ」

 

『ピッピカチュ!』

 

「でも……今日は遠いエリアに行くから人手は多い方が良いだろうし私だけは残るわ」

 

「じゃあ ゆんゆん、俺達全員も一緒に行って良いか?」

 

因みにサトシは ゆんゆんの事を呼び捨てにしているが

 

 

「えっ………こ……こんな大人数で……お出かけ………勿論良いわサトシ君!!!!寧ろソレでお願いします!!!!!」

 

『キルキル……』

 

男の子を呼び捨てにする勇気は無いので、ゆんゆんはサトシの事を君付けで呼んでいる

 

 

「俺達皆で行けば気を使わなくて良いだろセレナ」

 

「サトシ……ありがとう、じゃあお言葉に甘えさせて貰うわ♪」

 

「はぁ……俺は別にゆんゆんのお誘いを受けても良いけどよ、お前は本当お人好しだな

 

良いのか?生き帰んの遅れちまうぞ」

 

カズマの最後の言葉はサトシにしか聞こえぬようボソボソとした声量である

 

「良いじゃんか一緒に遊びに行くぐらい、それにカズマや皆もずっとポケモン集めや家事を頑張ってくれてるし息抜きしないと♪」

 

「うっ………」

 

「カズマ?」

『ピカカ?』

 

 

「どうやら貴方の放つ聖人オーラにヤられたみたいですね」

 

「セイジンオーラ……それどんな技なんだ?」

 

「カズマの様な人間には、私の爆裂魔法や だいばくつ以上のダメージを与える技です」

 

「マジで!? 俺そんな技出してたの!?」

 

「えぇ無意識でね」

 

 

「私も構わないが、出掛ける前にリオルとトレーニングして来て良いだろうか

既に約束してしまったからな

 

因みにだが ゆんゆん、遊びに行くとは何処に行くんだ?」

 

「アルカンレティアに行こうかなって」

 

「なぁぁ!? アルカンレティアだと!?

 

グハッ!!」

 

「カズマァァ!?」

『ピカカァァ!?』

 

ゆんゆんが口に出す地名にサトシの聖人オーラよりもダメージを受けカズマは血反吐を吐いてしまう

 

 

「リオル……剣と拳の練習はまた後日で良いか?」

 

『リオッ?』

 

「アルカンレティアなら……直ぐに行きたい!!

 

ゆんゆん!!!早速行こう!!今すぐ行こう!!!」

 

「え……えぇ……良いですよ……」

 

 

「そんなに良い所なの?

 

アルカンレティアって場所?それとも街?」

 

「この国で一番の観光名所だった街なの」

 

「だった?」

『ピッカ?』

 

「前までは水と温泉が栄えた街だったんだけど、何でもとある冒険者パーティーのアークプリーストのせいで温泉が浄化されたみたいで

 

今は性能が通常の物より良い聖水を扱う事で有名な街なの」

 

「へー」

 

「温泉を浄化………チラッ」

 

「うっ………」

「ぐっ……」

 

 

チラリとセレナがめぐみんとカズマを見ると、2人がバツの悪そうなリアクションをしている事から、とあるパーティーのアークプリーストとは今も訳の分からない歌を歌っている人物なのだと察する。

 

 

「素晴らしいぞあの街は、一言で表すなら天国の様な街だ」

 

『マッフォクシ!?』

「天国!? それは凄いわね」

 

「………………」

 

「めぐみん?」

 

「あぁいえ……知り合いが居る街なので悪く言いたくは無いのですがアソコに行くのは止めた方が

 

というか、ゆんゆんも知ってる筈ですよねアルカンレティアがどういう場所か?

 

何故アソコに行きたい等と」

 

「実は今アルカンレティアに凄い人が来てるの」

 

「凄い人?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「水の女神アクア様が降臨したみたいなのよ、だから御利益に預かろうかなって」

 

その刹那、室内の空気が一気に重苦しい物に変化して行く

 

その変化の原因を作っている女性が ゆんゆんの元に向かい彼女の肩に両手を置き

 

 

「詳しく教えなさい」

 

まるで地の底から聞こえる様な低音声で訴える。

 

 

《アルカンレティア 入り口前》

 

「スゲー!! むちゃくちゃ綺麗な街だ!!」

『ピカピィ!!』

 

「オシャレな建物に噴水に綺麗な水、確かにダクネスの言う通り天国って感じの街ね」

『フォクシー♪』

 

ゆんゆんのテレポートの魔術の登録先にアルカンレティアが合った為、本来なら馬車で数日は掛かる距離を一瞬で移動し一同は水の都アルカンレティアに足を踏み込む

 

 

「カズマも来たら良かったのにな」

 

「そうね」

 

{あんな街2度と行くか!!!

 

お前らも折角クリスに救われた命を無駄にしやがって!!行くならお前らだけにしろ!!

 

あんなヤバい街に行くぐらいならナマケモノの称号を得て、ナマケロとダラケきった毎日を過ごす道を選ぶ!!!}

{………ナマ}

 

「って言ってナマケロみたいに布団に抱き付いて寝初めるなんて

 

(相当街を追い出された時に酷い目に会わされたのかしら?

 

まぁ悪い人を倒す為とはいえ名物だった温泉を台無しにされたんだから怒られて当然だけど、それなら皆みたいに変装すれば良いのに)」

 

魔王軍幹部ハンスとの戦いで、アクアが街の名物の温泉を台無しにしてしまった責任を追及されカズマパーティーは街を追放されてしまい

 

その一件があるので自分達はアルカンレティアの町民達からブラックリスト扱いされ出禁される可能性があるので、アクアとダクネスとめぐみんは変装する事に

 

「めぐみん可愛い♪」

 

「ゆんゆん……ニヤニヤしないで下さい……まさかパジャマ以外の屋敷にある着替えがコレしか無いとは、取りあえず何故こんなのを持っているのか、帰ったらカズマに問い質さねば」

 

めぐみんの姿は何故かカズマが持っていた彼女のサイズにピッタリのメイド服、しかし確かに彼女のサイズにピッタリなのだが

 

何故かその胸元が異様に膨らんでいる

 

「なぁめぐみん、胸元にバルスリン入れてて苦しくないか?」

 

 

恥ずかしがり屋のバルスリンは初めて会う人間が居る場所を移動する時めぐみんの帽子の下に隠れているが、今めぐみんはメイド姿なので何時もの帽子は被っていないので彼女の胸元に隠れていた

 

「平気ですよコレぐらい、何より

 

チラッ チラッ チラッ チラッ」

 

「どうしたの?」

 

何故か自分以外の女性陣の胸元をチラ見し、衣服越しにバルスリンを撫でる

 

「実に良い気分ですね」

『バケケ?』

 

「大丈夫ですよバルスリン、何なら動き回っても構いません

 

出来れば私が歩いてる時にお願いしたいのです」

 

『バケチャ?』

 

ブルンブルン

 

「おぉ……あのメイドの子ヤベェ」

 

「メッチャデケェな」

 

 

 

「フフン♪」

 

『ピィカァ……』

 

「良く分かんないけど、めぐみんが喜んでるならイッカ」

 

 

ピカチュウはドヤ顔の めぐみんに対しソレで良いのかと考えるも、サトシの手前 余計な事は言わず心の中だけで収める。

 

 

「それにしても何だか違和感ありますね、ダクネスがバリバリの聖職者の格好をしているのは」

 

ダクネスは知り合いのプリースト達から急いで借りて来た聖職者の格好をしていた

 

「そうか?

 

私も立派なエリス様の教徒だから聖職者の格好をしても変ではないと思うが」

 

「腹筋が浮かぶ聖職者が居て堪るものですか」

 

「浮かんでにゃい!!!」

 

 

「あの……ダクネスさん……エリス様の紋章が刻まれた物は外して置いた方が」

 

「嫌だ」

 

「はい?」

 

「私はエリス様の教徒だ、ならば聖職者の格好をするならエリス様の紋章が刻まれたネックレスや聖書を持たなければなるまい」

 

「……めぐみん、ダクネスさんってあんなに熱心なエリス教徒だったのね知らなかったわ」

 

「まぁ熱心な教徒なのは間違いありませんが、エリス教である証を外したくない理由は別ですけどね」

 

「そうなの?」

 

「リオル、スマナイが この街に居る間は、お前は私以外の側に居てくれないか」

 

『リオッ?』

 

「お前を巻き込む訳にはいかない、素直に飲み込んでくれ」

 

『リオリオ……リオルッ!』

 

分かったと頷きサトシ達の側に向かう

 

 

「アナタ達、来る前に話した通りの作戦でお願いよ」

 

そして今回アルカンレティアに来る事を一番に願うアクアは衣服こそ何時ものだが、トレードマークの水色の髪を隠す為にピンクのストレートヘアーのカツラを被り星形のサングラスによるシンプルな変装をしている

 

 

「作戦って、アクアの偽物の前で俺達の誰かが怪我したフリして怪我を治してくださいってお願いするって奴の事か?」

 

「そうよ、アタシの偽物が怪我を治せないって泣きじゃくる姿を見て

 

アレは本物のアクア様じゃないわ!!

 

このペテン師が!!!

 

と怒り狂うアタシの可愛い教徒達の前に颯爽とカツラとサングラスを外しアタシが現れ怪我を治すフリをすれば

 

偽物は泣きながらアタシに許しを乞いで慈悲を申し出る、それを許してあげれば可愛い教徒達のアタシへの信仰心が更に深くなるわ」

 

「許してあげるんだ、てっきりアクアの事だから絶対許さないって怒鳴ると思ったのに」

『ピカピピ』

 

「アタシは女神よ、心から許しを乞う者ならば許すわよ」

 

「そうなんだ……

 

(カズマがアイツを女神とは思えないって言ってたけど、そんな事無いじゃない)

 

凄く立派な女神様ね」

『フォクシー♪』

 

 

「取りあえず教徒達の前で全裸にして土下座で謝罪させ、アタシの名を使って稼いだ分のお金を全てアタシに捧げさせるわ

 

そうだ!! 全財産使わせてアタシの仏像を金ぴかにするようにお願いするのも良いわね♪」

 

 

「…………前言撤回ね」

『………マフォク』

『……ピィカァ』

 

 

 

「幾ら何でもソレは可哀想じゃないか?」

 

「何言ってるの、女神の名を語るってのがドレだけ罰当たりな事か

 

サトシだってアルセウスの名を語って悪事を働いてる奴が居たらムカつくでしょ?」

 

「えっ?

 

うーん……まあ確かに神様のフリするのって悪い事だし、そういう事やったらバチが当たるって昔ママに言われた覚えが」

 

「アナタのママは良い教育をしているわ、なぁに流石に命取る様な真似はしないから安心なさい」

 

「そもそも偽物と言っていますが、もし本物の女神アクアだったらどうするんですか?

 

下手な事をしたら罰を食らわされちゃいますよ」

 

「めぐみん……大丈夫寝ぼけてる?

 

アタシが此処に居るんだから偽物に決まってるじゃないの」

 

「アクア、何回も言うが同姓同名だからと言って女神を名乗るのは辞めた方が良い

 

もしその者が偽物だとしても同罪扱いで本物の女神アクアに罰を与えられるぞ」

 

「……………とにかく!!

 

偽物が現れるまで街の中で待機よ!!」

 

偽物(仮)「仮じゃなくて偽物なの!!アタシが本物なんだから!!!」が現れるまでアルカンレティア内で自由行動を取る事に。

 

そして数時間が経過

 

 

「…………………」

『…………』

『………』

 

 

「……………大丈夫ですか……セレナ……マフォクシーとピカチュウも顔が死んでますよ………」

 

「めぐみんもよ………」

『マッフォク………』

 

公園のベンチにて疲れ果て踞る様にポケモン達と座り込むセレナとめぐみん、そして彼女達の足元には

 

 

「…………………」

『………………』

 

「ゆんゆんとキルちゃん……大丈夫」

 

大量の石鹸とシャンプーにミニチュアサイズの女神アクアの像が入った箱の下敷きになるゆんゆんとキルちゃんが転がっている

 

 

時は少し遡り

 

 

{貴女もアークウィザードなのですから、私や ゆんゆんの様に、こういったマントやローブを着るべきです}

 

{えぇ……でもセレナの服オシャレだし、別に私達と同じアークウィザードだからって変えなくても良いんじゃないかしら}

 

{でも他の着替えもそろそろ欲しいし、魔法使いっぽくて良いわねその服、買おうかしら}

 

{ふっふん~やはり私はファッションセンスも高いですね1発合格を貰いましたよ

 

ついでにこのドクロの眼帯を着用し腕にチェーンでも巻いてみませんか}

 

{それは止めとくわ}

 

{ガーン!!}

 

{………………うぅ}

 

{ゆんゆん!?}

 

{何も否定されたからといって泣く事はないでしょ!?

 

分かりました次は貴女の意見を採用しますから泣き止んでください}

 

{違うの……こうやって一緒に服を買ったりファッションの意見を言い合ったりするの………最高に友達してて……嬉しくて……}

 

{{………………}}

 

{良くお似合いで素敵ですわお客様}

 

{ありがとうございます}

 

{実はお客様、ただいま当店ではキャンペーンをやっていまして}

 

{キャンペーン?}

{何のですか?}

 

{アクア様ご光臨記念という事で此方のアクア様が描かれた非常食になれるシャツとズボンをサービスで提供していますの、そして今ならアクシズ教に無料で入信出来る診断書まで付いて入るのですよお得ですよね!!}

 

{そ……そうですね}

 

{すみませんが我々は服を買いに来ただけなので!!

 

さあセレナ、レジに行きますよ!!}

 

{う……うん}

 

 

{あぁちょっと待って{キャッ!?}あっ? ゴメンなさい大丈夫!?}

 

{うんうん、大丈夫だよお姉ちゃん}

 

{良かった……ゴメンねぶつかちゃって、お姉ちゃんは当たり屋じゃないから安心してね}

 

{キルキル、キルアキルッ……}

 

{わぁ 可愛いモンスター♪

 

お名前何て言うの?}

 

{キルちゃんよ}

 

{カタカナ? ひらがな?

 

ねぇお姉ちゃん、この紙に書いて教えて♪}

 

{良いわよ}

 

{ゆんゆん! 余計な事してないで行きますよ}

 

{えっ? ちょっとめぐみん!?}

 

{お姉ちゃん!?}

 

 

{めぐみん何急いでるの?}

 

{そうよ、キルちゃんの名前ぐらい私直ぐに書けるわよ}

 

{その紙を良く見てご覧なさい}

 

{紙を?}

 

{えっ!? これアクシズ教の入信書じゃない!?}

 

{危うくキルちゃんと、ついでに貴女も入信させられる所でしたよ}

 

{ひぃぃ……}

{リィィ……}

 

 

 

 

{お買い上げ、ありがとうございます

 

所でお客様、少しアンケートに答えて頂きたいのですが}

 

{良いですよ}

 

{では先ず此方の用紙にお名前を}

 

{分かりました…………ん?}

 

{どうしたのセレナ?}

{マフォク?}

 

{アンケート用紙の下に何か別の紙が………ヒィ!?}

 

{アクシズ教……入信書……}

 

{さぁサインしてください!!!今なら食べられる石鹸を無料で配布しますので!!}

 

{ありがとうございました!!!!}

 

 

 

 

 

 

 

 

服を買う10分だけで3回もアクシズ教徒達から入信を勧められ

 

更には

 

 

「このベンチに座られた100万人記念に、このアクア様の像を差し上げます

 

さあ共にベンチに座り天空から我々を見守っているアクア様を称え崇めおうじゃありませんか!!!!

 

さぁ入信書にサインを」

 

「こんな天気の良い日はお散歩よねぇ~天気が良いのもアクア様のおかげだわ、だからオバサンと一緒にアクア様のイラストのサンダルを掃いてアクア様に付いて語り合いながらお散歩しましょ~さぁ先ずは入信書にサイン」

 

 

「さぁアルカンレティア名物アクア様肉まんだよ~美味しい水で調理した生地が売りだよ~今ならサービスでオマケに1個追加して食べられる石鹸も付いて入信書も付けちゃうよ~お得だよ~さぁサインしちゃおうよ~」

 

 

「あらぁん素敵なモンスターをお連れになって♪

 

もしかして動物愛護団体の方かしらぁん立派ねぇん♪

 

どうかしらぁん、アクシズ教に入ればぁん動物愛護団体の活動もぉん上手く行くわぁん♪

 

さぁサインしてぇん♪」

 

 

「今アクシズ教に入信すれば想い人や友達との関係性がググーンと近付く魔法を掛けますわ!!」

 

 

「「詳しく!!」」

 

「ちょ!? 2人とも何やってんですか!?」

 

 

等と数え切れない程の勧誘とプレゼントを受けまくり

 

 

「「「………………」」」

 

倒れこむ様にベンチと地面に倒れる。

 

 

「カズマが来たくないって言ってた気持ち……分かったわ」

 

「そうでしょ………」

 

 

「クリスに会ったら、あの時は助けてくれてありがとうって御礼にご飯をご馳走しないと……」

 

『マフォフォ……』

 

『ピィカァ……』

 

因みにセレナ達がクタクタになっている理由はアクシズ教徒達からの勧誘だけでなく

 

 

 

「ボウヤ荷物持ってくれてありがとうね」

 

「うんうん、困った時はお互い様だよ」

 

「じゃあね……実は最近入信する人が減って困ってるんだよ、だからボウヤもアクシズ教に入ってくれないかしら

 

良いならサインしてちょうだい」

 

「良いよ『ピカピ!!!』ピカチュウ!?何でまた破くんだよ?」

 

アクシズ教徒達の良心に漬け込むやり方にハマりまくるサトシを必死に止めたり

 

 

 

「この邪教徒が!!!!」

 

「無に帰れ!!!!」

 

「鬼!!!」

 

「悪魔エリスの手先め!!!」

 

 

「…………つぅ♪」

 

 

『リオリオ!? リィィィオッ!!!!』

 

 

「ガハッ!?」

 

「めぐみん!?」

 

『リオッ!?』

 

 

アクシズ教徒達から石を投げられ罵声を浴びられ大興奮「興奮など……してにゃい……うぅん♪」しているダクネス、そんな彼女の性癖を知らず彼女が虐められていると感じ助けようとするリオルが放つ“メガトンパンチ”が空振り流れ弾を食らい

 

 

 

「偽物の女神アクアは何処に居るの!!!」

 

「偽物だと!?」

「何て罰当たりな!?」

「塩だ!!塩撒け!!!」

「さてはアクア様を恐れる魔王軍だな!!武器を持て!!!!」

 

 

 

 

 

「アクアさん………お願いだから街の人にケンカ売らないで」

『キルゥ……』

 

「何でよ!!!アタシが本物なのに……アタシ本当の事を言っただけなのにぃ……わぁぁぁん」

 

アクシズ教徒達にケンカを売りまくるアクアのせいで住人達に追い掛けられたりと散々な目に会ったからであった。

 

 

 

「ねぇ……もう帰りましょう」

 

「…………ですね」

 

「えぇぇ!? ちょっと待って!!せっかく大人数で遊びに来たのに日帰りなの!?

 

どうせならホテルで泊まって行きましょ!!

 

ねっ!キルちゃんも良いわよね」

 

『…………キル』

 

「目を反らさないで!!」

 

 

「ゆんゆんゴメンなさい……流石にこの街は」

 

「楽しいよなこの街♪」

 

「サトシ!?」

『ピカピ!?』

 

 

「食べ物は美味しいし、街の人達は色んな物くれて優しいし

 

アクアの偽物だって見つかってないし後1日ぐらい居ても良いんじゃないか?」

 

「私も賛成だ……ハァハァ……前に来た時よりご褒美のレベルが上がっている……やはり……此処は天国だぁ♪」

 

「当然よ! アタシを称える街なんだもの、そんな素晴らしい街を支えるアタシの可愛い教徒達を騙す偽物を見つけるまでは帰さないわよ!!!」

 

 

「嬉しい……皆私と一緒に居たいって……ありがとう!!!」

 

「3人とも街を楽しんだり自分の目的の為であって、ゆんゆんの為じゃないですよ」

 

「生きてて良かったぁぁぁ!!」

 

「聞いてないわよ……」

『ピィカァピ……チャア……』

 

 

『マフォフォ………フォク?』

 

 

「おい中央広場だ!!」

「急げ!!」

 

 

「何だろ?」

「ちょっとアナタ!」

 

何故か慌てて移動を始める町民の1人をアクアが捕まえる

 

「何だぁ? 自分急いでんだけど!」

 

「中央広場がどうのって言ってるけど何かあったの?」

 

「アクア様が今日も降臨されるんだ、そんで中央広場に来るんだとよ!!!」

 

「何ですって!?」

 

「だから早くお会いしたいから手を放してくれ!!」

 

「その必要はないわ、何故なら本物の女神アクアなら此処に「さぁ早く行ってください!!」ちょっ!?めぐみん!!」

 

「何なんだよ……おっとこんな事してる場合じゃない、アクア様!!!」

 

 

「何で止めるのよ!?」

 

「また追い掛けられますよ、それより中央広場に行きましょう」

 

「おっとそうだったわ、待ってなさい偽物!!」

 

 

《中央広場》

 

「アクシズ教の皆様、お集まり頂きありがとうございます」

 

中央広場には数え切れない程のアクシズ教徒達が集まり、そんな教徒達に一礼するのはアクアの像の前に立つ聖職者の格好をした若い女性だった

 

 

 

「あれが偽物のアクアなの?」

 

「いいえ違うわ、見た目からして神官って所かしら」

 

 

 

「今日もこの神官ジャクや皆様の祈りを受け、あの御方が降臨してくださいました」

 

「おぉぉ!!!」

 

 

 

「それではご登場していただきましょう!!」

 

神官の女性が両手を広げる

 

 

すると

 

 

「あれは何だ?」

 

「鳥か?」

 

「いやドラゴンか?」

 

「いいえ違うわ……あれは」

 

上空から鮮やかな水色の髪と上品な羽衣を靡かせ、神官の女性よりも品のある衣服姿の女性

 

 

「アクア様だ!!!」

 

 

後ろにある像と全く同じ顔と姿をした水の女神アクアが降臨した。

 

 

 

 

 

「あれは……偽物……なのか?」

 

「アクアと違って、このサンダルに書かれてるのと全く同じ顔に姿ですね」

 

「何処が違うのよ!アタシと像のアタシもクリソツよクリソツ!!」

 

「じゃあ、やっぱりあの人が本物」

 

「んな訳ないでしょ!!!

 

どうせ変装よ変装!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「アクア様、ようこそいらっしゃいました」

 

「…………」

 

「はい」

 

女神アクアは頭(こうべ)を下げるジャクと名乗る神官に自分の近くに来るよう手を動かし

 

「………なるほど」

 

耳打ちで何かを伝える

 

 

「我が教徒達よ、今日も来てくれてありがとう

 

 

と感謝なされています」

 

 

「ありがとうございます!!!」

 

「我々もアクア様に来て頂き感謝しています!!!」

 

 

「♪♪」

 

 

「あぁぁ……」

 

「おい!?大丈夫か!?」

 

 

無言だが美しい笑みを浮かばせながら手を振る女神アクアに、アクシズ教徒達は尊さから倒れこむ者が後を絶たない

 

 

 

 

 

「凄い人気ね」

『マフォクシィ』

 

「何よ何よ!! あれじゃ女神じゃなくてアイドルじゃない!!!」

 

「アイドル……?」

 

「後で教えてあげるわ!!

 

それよりも作戦よ作戦!!誰かケガしたフリして、あの偽物の所に行って!!!」

 

 

 

「誰が行く?」

 

「私は……嫌よ、アレだけのアクシズ教徒達が居る所に行きたくない」

 

「ちょっとセレナそれどういう事かしら、彼処に居るのはアタシの可愛い教徒達なのよ!」

 

「だからよ」

 

「う……うぅ……わぁぁぁん」

 

 

「アクアさん暴れないで!」

 

『キルゥキルッ!!』

「グハッ!?」

 

「ほら……またキルちゃんが怒っちゃった」

 

 

 

「よーし、なら俺が」

 

 

 

 

「ジャク様!!」

 

 

サトシが怪我人のフリをしながら近付こうとするよりも先に、両手で杖を付きながら歩く若い女性がジャクの元に

 

 

「どうかされましたか?」

 

「実は……あたし……生まれつき体が弱く……病気のせいで杖を付かなければ歩く事が出来ないのです、こんな状態で生きていく何て嫌だと感じ自殺も考えました……そんな時にアクア様がアルカンレティアに来るという噂を聞いて駆けつけたのです

 

 

どうかアクア様……あたしの体を元気にしてください」

 

 

 

 

 

 

 

「あらあら、コレはアタシ達が何もせずとも偽物だってバレるわね」

 

「何で?」

 

「アークプリーストもアタシたち女神も病気は治せないのよ、病気は寿命と同じだから」

 

「そうなんだ……」

 

「可哀想だけど、あの女性のおかげでアタシ達は余計な事しなくて済んだわ」

 

 

 

 

これで偽物である事がバレるとニヤニヤするアクアを余所に、女神アクアはジャクに再び耳打ちする

 

 

「……………お喜びください、アクア様が貴女の病気を治すとおっしゃられています」

 

「本当ですか!?」

 

 

「流石はアクア様だ……何とお優しい!!!」

 

 

 

 

 

 

「はぁ!? 何言ってるのあの偽物!!」

 

 

 

 

 

 

「ではお座りになってください」

 

「はい」

 

「アクア様、よろしくお願いいたします」

 

地に座る女性の両足を女神アクアは優しく撫でる

 

 

すると

 

 

 

 

「あれ? 嘘……動ける?」

 

 

女性は杖を手放し、その場で足踏みを始める

 

 

「あたし……1人で……杖が無くても……歩いて………歩いてる」

 

 

 

「うぉぉぉぉ!!奇跡だ!!!」

 

「流石は女神様よ!!」

 

 

「アクア様!」

「アクア様♪」

「アクア様ぁぁ!!!」

 

 

「アクア様………ありがとうございます……ありがとうございます…」

 

「…………」

 

「気にする事はありません、それよりも貴女が元気になられて良かった

 

とおっしゃられています

 

 

さあ皆様、女神アクア様は心優しき御方です

 

しかし、そんなお優しいアクア様とてお腹を減らしてしまいます」

 

「…………」

 

お腹を擦る仕草を教徒達に見せる

 

 

「そこで皆様、今日もアクア様に沢山の食べ物を貢ぎ物として捧げるというのは……どうでしょうか」

 

 

 

「どうぞアクア様!!」

 

「焼きたてパンでございます!!」

 

「肉まんです!!」

 

「食べ物だけではアレなので飲み物も!!」

 

教徒達は各々持ってきた食べ物を差し出し始める

 

 

「皆様押さないで、押さないでください

 

ゆっくりで構いませんのでアクア様の前に並べてくださいませ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「病気治しちゃいましたね」

 

「本物……なのでは…ないだろうか」

 

「よ……よーし、私達も友達との縁結びを願って何か食べ物を

 

行きましょうキルちゃん!!」

『キル……』

 

 

「…………」

『マフォク! マフォクシィ!!』

「ちち違うわよ!!私別に縁結びをお願いしに行こうとしてないから!!」

『マフォクシィ♪』

「だから違うの!!」

 

「なあ皆」

 

「どうしましたサトシ?」

 

 

「アクア………何処に行ったの?」

 

 

「「「「えっ?」」」」

 

 

『ピッ!? ピカピ!! ピカカ!ピカチュウ!!!』

 

ピカチュウが指差す方を見ると

 

 

 

 

「な……何ですかアナタ!?」

 

 

ポキポキ

 

「偽物の分際で良くもアタシの名前と姿を使って勝手な事してるじゃないの」

 

「???」

 

指を鳴らしながら、サングラス越しでも分かる極悪人顔負けの表情で女神アクアにメンチを切るアクアの姿が

 

 

 

「アクア!?」

 

「マズイです!!あんな堂々とケンカ売りに行っちゃいましたよ!!!」

 

 

 

 

 

 

「お下がりください! 何ですか偽物って……この御方は女神アクア様ご本人なのですよ」

 

「そうだ!! アクア様に失礼だ!!」

 

「罰当たりもんが!!!」

 

「引っ込め!!」

 

 

「なぁにがぁご本人よ!!どうせ変装してんでしょ……その化けの皮を剥いであげるわぁ!!!」

 

ムギュウ

 

「あれ?」

 

女神アクアの顔を引っ張るが、ただ顔の皮が伸びるだけ

 

つまり変装などしていない

 

 

 

「な……何という罰当たりな事を!!!」

「あの女! 悪魔エリスよりも邪悪だぞ!!!」

 

「このイカレ女が!!!」

 

 

「ままま待って!!落ち着いてアナタ達は騙されてるのよ!!

 

女神でも病気は治せないの、そんな事出来るわけないのよ」

 

「っ!? な……何を言うのですか」

 

杖を持っていた女性の顔が一瞬だが曇る

 

だが

 

「この野郎!!アクア様は奇跡を起こしたんだ!!バカにすんな!!!」

 

「何様のつもりよ!!!」

 

そんな彼女の前に怒り狂うアクシズ教徒達が庇う様に立つ

 

 

「何様って……アタシが本物の水の女神アクア様よ!」

 

 

「ふざけんな!!」

 

「女神を語ってんじゃないわよ!!罰当たりもんが!!!」

 

「このペテン師!!!!」

 

 

「ちょちょ!ちょっと待って!!!」

 

 

「皆様!! 偉大なるアクア様を偽物呼ばわりし美しき頬をツネるばかりか、自らをアクア様と名乗る不届きな行為……その罰当たりな愚か者に裁きを!!!」

 

ジャクの一声に教徒達は一斉にアクアの方を向き何かブツブツと唱え始める

 

「悪魔殺すべし 魔王しばくべし 愚か者張り付けにするべし」

 

 

「悪魔殺すくべし 魔王しばくべし 愚か者張り付けにするべし」

 

 

「悪魔殺すくべし 魔王しばくべし 愚か者張り付けにするべし」

 

 

「悪魔殺すべし 魔王しばくべし 愚か者………張り付けの刑にするべし!!!!」

 

 

「「「おぉぉぉ!!!!」」」

 

 

「い………いやぁぁぁぁ!!!」

 

 

「待てぇぇぇ!!!」

 

「張り付けじゃぁ!!!」

 

「打ち首獄門じゃぁぁぁ!!!!」

 

 

 

「うわぁ……皆怒ってる」

『ピィカァ……』

 

「でしょうね……って!?アクア!此方に来ないで下さい!!!!」

 

 

「助けて皆!! 助けてぇぇ!!!」

 

 

「きぃぃ!!仲間も居やがんのか!!!」

「ケッケケケ!!!なら全員生け捕りじゃぁぁぁ!!!」

 

「ひっ!?」

『キルッ!?』

 

「生け捕り……ハァハァ……なんという甘美な響きだ……ハァハァ」

『リオリオ?』

 

「こんな時に興奮しないで!!」

「興奮してにゃい!!!」

 

「に……逃げるぞ!!!」

『ピッカァァァ!!!!』

 

《アルカンレティア 郊外》

 

「ハァ…ハァ……なんとか……逃げ切れた……」

 

「ハァ…ハァ……そう……だな……」

 

 

「もう……嫌…………」

『ピイ………ピィカ………ピイ』

 

 

「しばらくは………走りたく……ないです

 

ありがとうございます……バルスリン」

 

 

バルスリンの“だいばくはつ”の足止めにより、約1時間にわたる命懸けの鬼ごっこを何とか制しアクシズ教徒達から逃げ切る事に成功

 

体力がカンストしているサトシや、高い数値を誇るダクネスですら肩で息をし、ピカチュウ以外のポケモンをボールに戻すほど皆必死に走ったのである

 

 

「ハァ…ハァ……さ……流石にアレ以上は滞在出来ないわ……皆とお出掛けは……ハァ…ハァ……違う場所にしないと…」

 

 

「うぅぅ……わぁぁぁぁん!!!」

 

 

「アクア……さん?」

 

「アタシが……ヒクッ……アタシが本物の女神なのに…ヒクッ……」

 

「そうですね……アクアは本物の女神ですよ……えぇ間違いありません」

 

「うんうん……私達は信じてるわ……だからもう」

 

 

泣きじゃくり始めるアクアを慰め、一刻も早くアクセルに帰ろうと促すめぐみんとセレナだったが

 

 

「絶対……絶対……絶対絶対絶対絶対絶対絶対!!あの偽物の化けの皮剥がしてやる!!!」

 

 

「まだやるの!?」

 

「もう帰りましょうよ……」

 

「嫌よ!! 帰るならアナタ達だけ帰りなさい…ヒクッ…あいつ…アタシの……アタシの可愛い教徒達を騙して……ヒクッ……何かさせるつもりなのよ……そんなの…絶対許さない」

 

「アクア……」

 

「だがどうする、あの女神は変装などしていないんだろ?

 

像と全く同じ顔と姿というのは確かに怪しいが、変装していないうえに病人を治すといった奇跡を見せられてはアレが偽物の女神アクアだとアクシズ教徒達に気付かせるのは不可能に近いぞ」

 

「なぁ、魔法やスキルで変身してるとかはないの?」

 

「残念ながら魔法やスキルに誰かに変身する物はないのですよ、ただ……もしかしたらシャドウエルフの様な擬態するモンスターの可能性が」

 

「シャドウエルフ?

 

何かカッコいい名前のモンスターだな」

 

「おぉサトシもやはり年頃の男子ですね我と同じ感性とは、エルフ族の変異種で影に生きて影と共に歩む闇のモンスターの名ですからね

 

魔術は使わずニンジュツという摩訶不思議な技を使うというのも我ら紅魔族の琴線にビンビンと振れていますよ」

 

「ニンジュツ……忍者なのかソイツ!!」

 

「ニンジャ……?」

 

「それ絵本の中に出てくる空想モンスターでしょ居るわけないわよ」

 

「何ですか何ですか、そうやってロマンを求めないとはコレだからボッチなのですよ」

 

「もうボッチじゃないわ!!

 

まぁシャドウエルフは違うとしても擬態能力のあるモンスターは居るから

 

もしかしたら先の女神様、本当にモンスターが変身してるのかも」

 

「ゆんゆんに便乗するのは癪ですが、あの女神アクアは一々神官を通してアクシズ教徒達と話していました

 

つまり自分では喋る事が出来ない……人の言葉を話せないモンスターの可能性が高いという事です」

 

「という事は、あのジャクって人もグルって事ね」

 

「そうなりますね」

 

「でも病気を治せたのはどうやったんだ?」

 

『ピッ? ピカピ! ピィカァチュウ!』

 

「どうしたピカチュウ?

 

あれ? 先の杖を持ってた女の人だ」

 

「なに?」

 

先程、女神アクアによって病気を治して貰った女性が辺りをキョロキョロと見渡しながら人里離れた荒野に向かい走っている姿が目に入る

 

 

「初めて歩ける様になったわりには全然たどたどしくないな」

 

「それに何だか人目を凄く気にしてるし……怪しいわね」

 

「うん」

 

「後を付けるわよ……フフフ……必ず化けの皮剥いでやるわ……フフフ」

 

「顔が怖いですよアクア……」

 

 

 

 

 

 

 

 

《荒野》

 

キョロキョロ

 

「まだキョロキョロしてるわ」

 

「余程誰かに見られたくないのだろうか?」

 

未だにキョロキョロと見渡す女性を岩影に隠れながら監視する一同

 

 

「お姉ちゃん……あたしだよ……誰も居ないから開けて」

 

 

 

「誰と話してるでしょうか?」

 

突然一人言を呟き始める女性に首を傾げてしまう

 

すると

 

 

「えっ? 地面が割れた!?」

 

「あっ! 中に入ったわ!」

 

突然女性の立つ地面が割れると、その中に女性は何の躊躇もなく飛び込む

 

「落ちた訳ではないな……まさか隠し通路か?」

 

 

「行くわよ皆!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま……いたた……」

 

「お帰り」

 

「ねぇジャクお姉ちゃん、いい加減この隠し通路広くしてよ……お尻や背中擦っちゃて痛いわ」

 

「我慢なさい、それより今日もナイスな演技だったわよウキョウ、アクシズ教徒達全員大泣きしていたもの」

 

「どう致しまして

 

ビリッビリッ

 

ふぅ……流石にマスクしっぱなしは熱い熱い」

 

杖を持っていた女性は自分の顔を引っ張ると、その下から目の前に居る神官ジャクと全く同じ顔が現れる

 

 

「お疲れ様、さあ今日の戦利品で早速1杯やりましょ」

 

「オッケー♪」

 

「パクッ

 

この肉まん最高ね~本当あの街ってば普通にしてたら食べ物も飲み物も美味しくて最高の街なのに……あのアクシズ教の連中のせいで最悪だわ」

 

「だよね~ゴクゴク……プハァ!!!

 

でもお姉ちゃん、こうやって食べ物貢がせるのも良いけど

 

そろそろ金目の物にしようよ、あたしたち盗人(シーフ)姉妹だよ!食べ物じゃなくて金品を狙わないと」

 

「ゴクゴク……プハァ!!

 

まだダメ、いくらアクシズ教徒達が女神アクアを心酔してるからって

 

いきなり金品を寄越せと言われて、ハイお渡しします何て言わないわ連中もバカじゃないんだから

 

ゆっくりとアイツらの信頼度を稼ぎきってから金目の物を貢がせるの」

 

「なるほど……お姉ちゃんやっぱり頭良い♪」

 

「その為にもウキョウ、アクシズ教徒達の同情を誘う貴女の演技力に掛かってるからしっかりしてね」

 

 

「任しといて! 明日はどんな設定でやろうかな……病人に怪我人ばっかりじゃワンパターンだし

 

そうだ! 本物の女神アクアだって飛び込んで来た奴みたいに、あたしこそ本物の女神アクアよって殴り掛かるあたしをコイツが返り討ちにするとかどう?」

 

「良いわねソレ採用、聞いたわね」

 

『ゾッ……ゾアック……』

 

 

双子の姉妹は互いの目線の先に居る、二足歩行で立つ黒の体に赤い毛並みのキツネの様なモンスターに問い掛ける

 

 

「あたし達ラッキーね、こんな便利な変身能力を持ったモンスターに会えるなんて

 

ほらアンタの分の取り分よ、お食べなさいな」

 

『…………ゾア』

 

「むぅ……何よ反抗的な目しちゃって、良いのかしらそんな態度取っちゃって

 

檻の中のあの小さなモンスター治療させてあげないわよ」

 

『ゾアッ!?』

 

「止めなさい

 

ゴメンなさいね妹が失礼な事言っちゃって、大丈夫よ約束は守るわ、アナタのお友達のモンスターは必ず治療してあげる、ただ……治療するにはお金が必要だから

 

女神アクアのフリをキチンとこなすのよ

 

さあ、お友達にもご飯を持っていてあげなさい」

 

 

『ゾロアッ……ゾアック!』

 

果物やパンを持ちながら奥の部屋に向かう

 

 

「余計な挑発しないの」

 

「だってモンスターのクセに生意気な態度取るんだもん」

 

「だからって折角の商売道具のご機嫌を損ねないで」

 

「はいはい分かった分かった、でも良いのお姉ちゃん」

 

「何が?」

 

「お金手に入ったらアイツの仲間のモンスター治療するんでしょ、そうしたらアイツもうあたし達から離れちゃうわよ」

 

「バカね、誰があんな便利な商売道具を手放すと思う」

 

「でも治療しないと、またアイツ暴れるよ?

 

初めて会った時も仲間のモンスターを見つけてソイツにお姉ちゃんがダガーで攻撃出来てなかったら、あたし達負けるぐらい強かったわよアイツ」

 

「はぁ……ウキョウ、貴女はもう少し頭を使いなさい

 

貴女が医者に変装して治療するフリして失敗しました別の医者を紹介しますって言えば良いでしょ、そうすれば」

 

「……そっか! もっとお金が必要だから、あたし達の手伝いをさせられるって訳ね」

 

「そういう事」

 

「うひゃあ……お姉ちゃん悪者」

 

「あら何言ってるのかしら?

 

モンスターを暴れさせないで飼い慣らし、しかも騙してる相手はあの悪名高きアクシズ教の連中

 

世のため人のため良い事してるのよ私達は」

 

「ぬわぁんですって!!!!」

 

「ん?」

 

「ほへ?」

 

 

「ちょっとアクア!!」

 

「飛び出さないでください!!」

 

 

「アンタ……先のイカれ女!?」

 

「誰がイカれ女よ!!!」

 

「どうやらウキョウ、貴女付けられたみたいね」

 

「えぇ!?」

 

「良くもアタシの可愛い教徒達を悪名高いなんて言ってくれたわね……覚悟は出来てるわね」

 

「アタシのって、まだ自分を女神だなんて思ってるのかしら」

 

「うわぁ……やっぱり痛いイカれ女だわ」

 

 

「お前達に言いたい事は山ほどあるが、先ずコレだけは言わせてもらう

 

 

 

隠れ家を作るならもっとマシな所に作れ!!

 

おかげで隠し通路で壁に引っ掛かり、借りた聖職者の衣装の胸元が破れてしまったではないか」

 

ボイン!!

 

 

「私もよ!!特に胸元がキツかったんだから」

 

ボイン!

 

 

「わ……私も!!

 

それにアクアさんも胸元が引っ掛かって大変だったから!」

 

ボイン!!ボイン!!

 

 

「「「嫌がらせか!!!!」」」

 

ペタン ペタン ペッタンコ

 

「何でめぐみんまで怒るのよ!!」

 

 

「お前たち……良くもゾロアークに悪い事させたな」

 

「ゾロアーク?」

 

「先のモンスターの名前よ」

 

 

《ゾロアーク ばけぎつねポケモン あくタイプ

 

相手を化かす事で群れの安全を守ってきたポケモン、仲間同士の結束が固い》

 

 

「へーあの子そんな名前なの、ありがとう教えてくれて

 

コレからはあの子の事をアナタじゃなくて名前で呼ぶ事にするわ」

 

「そうはさせん、お前達を捕まえさせて貰う」

 

「フフフ、いくら上級職の盗人(シーフ)といえどたった2人で我ら6人を相手にできまい

 

さぁ素直に降伏し頭(こうべ)を下げ許しを請うがいい」

 

「めぐみんフラグを立てないで、しかもそれじゃ私達がまるで悪人みたいよ!!」

 

「さあ土下座させてあげますよ!!!」

 

ゆんゆんのツッコミを無視し杖を構えるめぐみんに、シーフの妹が姉の元に

 

「お姉ちゃんどうしよう、確かにこのメイド服のガキ含めてアークウィザード3人に……えっと……何故かプリーストの格好してる腹筋が浮かんでる女に………何だか良く分からないガキに……それに頭のイカれたヤバい女の6人を相手にするのはキツイよ」

 

「浮かんでにゃい!!」

 

「悪かったな良く分からないガキで!!!」

 

 

 

「そうね……なら早速呼ばせて貰おうじゃない

 

 

ゾロアーク!!! 来なさい!!!」

 

『ゾアック! ゾロアッ!?』

 

呼ばれたゾロアークは隠れ家に見知らぬ人間が6人も居る事に警戒体制を取る

 

 

「どうやら私達を嗅ぎ付けたみたいで退治にしに来たようよ、このままじゃアナタのお友達も退治されちゃうわね」

 

『ゾア!?』

 

「なっ!? 待ってくれゾロアーク、俺達はお前やお前の友達を助けに来たんだ」

 

『ゾアァァァク!!!』

 

 

「危ない!! ぐわぁぁぁ!!!」

 

“ばけぎつねポケモン”ゾロアークがサトシに向けて放つ“ナイトバースト”をダクネスが受けとめる

 

 

「ダクネス!? 大丈夫!?」

 

「あぁ平気だ……かなり怒っているようだなあのポケモン……ハァハァ……攻撃に…ハァハァ……かなり力が込められている…ハァハァ……なかなか激しかったぞ♪」

 

「良かった無事みたいだな」

 

 

「そうね…………と……とにかくゾロアークを止めないと」

 

「ならば我がバルスリンにお任せを、さあ出てきなさいバルスリン!!貴女の伝説の新たな1ページを刻むのです!!!」

 

『…………』

 

「しまったぁ!? 先ほどエクスプロージョンを使ったから暫く戦えないのでした!!!」

 

 

「俺とピカチュウが戦う、皆はアイツらを倒して奥に居るゾロアークの友達を助けてくれ!!!」

『ピィカチュウ!!』

 

 

「分かったわ!」

 

「さあ来いゾロアーク」

『ピッカチュ!!』

 

『ゾァァク!!』

 

 

「ピカチュウに変身した!?」

 

「あれはゾロアークのとくせいのイリュージョンよ、戦う相手のポケモンに変身出来るの

 

ゾロアークはサトシとピカチュウに任せて私達はあの姉妹を」

 

「うん!」

「そうですね!」

 

 

 

「あのガキ、アイツとタイマン……いや黄色のモンスターも一緒か

 

バカね、あたし達より強いモンスター相手にガキと小さいモンスターだけで挑むなんて」

 

「良いじゃない向こうの戦力が減るんだから、それよりウキョウ……私がコイツらの足止めするから貴女は檻の子を連れて今すぐ逃げなさい

 

あのモンスターさえ手元に居ればゾロアークは私達の味方、また別の場所で商売が出来るわ」

 

「オッケー、任しといて」

 

「あっ! 片方が逃げました!!」

 

「逃がすか!!」

 

「バインド!!」

 

「なぁ!?」

 

「ダクネス!?」

 

シーフのスキルの1つバインドによりダクネスはロープでグルングルン巻きにされてしまう

 

「大丈夫ですか!?」

 

「おぉコレがバインドか……締め付けが……ハァハァ…心地いい♪」

 

「聞いた私がバカでした……ならばセレナ、向こうが双子のシーフなら此方は爆裂姉妹として戦いましょうか」

 

「そうね……って!?

 

こんな地下で爆裂魔法撃ったら私達まで危ないわよ!!」

 

「……………おのれぇ!!我ら爆裂姉妹を封じる為に地下にアジトを作るとは何と卑怯な!!」

 

「絶対関係ないわよ」

 

「なら私に任せて、ライトオブ「スキルバインド!」セイバー!!

 

あれ?」

 

対象者のスキルと魔法を一時的に使用不能にするスキルバインドにより、ゆんゆんは得意の上級魔法が使えなくなってしまう

 

「スキルバインドは魔力消費が激しいから敵が複数居る時には使いたくないんだけど、残りが今使えない爆裂魔法しか打てないみたいだし助かったわ

 

バインド!バインド!バインド!」

 

「しま!?」

「わぁ!?」

「キャッ!?」

 

「じゃあねぇ~」

 

「ぐばぁぁぁぁ!!!!!」

 

「ん? 今のウキョウの声「ぁぁぁぁ!!!!」わあっ!?」

 

立ち去ろうとする姉の横を、先ほど逃げた筈の妹が凄まじいスピードで通りすぎ

 

「はらひれ……はらほれ」

 

壁に激突し気を失う

 

「ウキョウ!? えっ…ちょっと……貴女どうしたの……何で飛んで…いや逃げた筈……あれ?」

 

「悪魔 べし 魔王 べし」

 

混乱する姉の耳に、妹が逃げた先から何やら不思議な歌が聞こえ始める

 

「悪魔殺すべし 魔王しばくべし」

 

 

「「「アクア!?」」」

「アクアさん!?」

 

「あ……アナタ……どうしてアッチから来たのかしら、先まであのボウヤの側に居た筈よ」

 

「アタシの可愛い教徒達を騙し、アタシの名を使い悪事を働く者に裁きを与えただけよ」

 

アクアから何時もの騒がしさは無く、真顔で淡々と喋りながら指を鳴らし始める

 

「次はアナタね」

 

 

「チッ………ゾロアーク!!もうケリは付いたでしょ、次はこの女を」

 

『ゾッ……ゾアッ……』

 

「はぁ!?」

 

 

「ゴメンなゾロアーク、ちょっと大人しくしててくれよ」

『ピカピカ』

 

目を回すゾロアークに優しく声を掛けるサトシとピカチュウ、それを見て姉の顔から大量の冷や汗が流れ始める

 

「う……嘘でしょ……あの子…私達が2人掛かりで戦っても勝てないぐらい強いモンスターなのに……あんな子供と小さいのに負けたの」

 

「良くもゾロアークを酷い目に会わせたな」

『ピッカァァァ!』

 

「待ってサトシ……悪いけどコイツはアタシが裁くわ、黙っててくれるかしら」

 

「えっ……う……うん

 

 

アクアって怒ったら怖いんだな」

 

『ピィカ……』

 

 

 

「あ……あぁ………くっ!!」

 

「あっ!? 逃げた!?」

 

 

「シーフを舐めんじゃないわよ、逃げ足の速さなら誰にも負けないん「ゴッドォォ!」えっ?」

 

「レクイエム!!!」

 

「もげぇぇぇ!!!!!!」

 

凄まじい逃げ足で立ち去る姉よりも更に素早いスピードで先回りしたアクアのパンチが顔面にクリーンヒット

 

 

「「…………こ……怖い…」」

 

 

そんなアクアの姿にセレナとゆんゆんの体はガクガクと震えていた

 

 

「ふぅ……あぁスッキリした♪

 

アタシの可愛い教徒達を騙して食べ物を騙しとっていたんだもの、コレぐらいはしてあげないとね♪」

 

「そう……ですね」

 

「あ……あぁ」

 

「アクア、ゾロアークを治療してくれる」

 

「えぇぇ嫌よ、先の様子見たでしょあの子アタシ達の話しを聞く耳持たずだわ絶対また暴れるに決まってるわよ!!」

 

「そんな……ゾロアークだって被害者なのに」

 

「うぅ!? そ…そんな悲しい目しないでよ……アタシが苛めたみたいじゃないの……」

 

「ならあの子よりも先にお友達の方を治して、その子に説得してもらいましょ」

 

「それよ!」

 

 

気絶した姉妹をロープで縛り上げ、バインドによる拘束を解いた一同は隠れ家の奥に進む

 

そこにはモンスターや動物を閉じ込める為の檻が山ほど転がっていた

 

「手分けして探そうぜ」

 

「そうだな」

 

「うんと……えっと……あっ!居たわ!」

 

手分けして檻の中に閉じ込められるゾロアークの友達を探し始めると、直ぐにゆんゆんが1つの檻を指差す

 

その中には

 

『アゥ……アゥ』

 

酷く弱り果てた、海の様に綺麗な青の体をしピンクの丸状の鼻をしたポケモンの姿が

 

 

「ここ…この子……アシマリじゃない!」

 

「体の色やアクアが知ってるという事からして水タイプのポケモンですか、この子は?」

 

「うん」

 

《アシマリ あしかポケモン 水タイプ

 

 

弾力があり破裂した時の衝撃で相手を痛めつける特別なバルーンを鼻から作る事が出来る、頑張り屋な性質で有名なポケモン》

 

 

「両手に傷跡……コレはナイフだな、それが紫に変色しているという事は……まさか毒か?」

 

「もしかして先の人達が」

 

「仲間のモンスターを姉がダガーで攻撃したと言っていたので間違いありませんね、シーフは武器に毒を仕込み戦いますから」

 

「………酷い」

 

『ゾアァァァク!!!!』

 

「ゾロアーク!?」

 

気を失っていたゾロアークが何時の間にか目を覚まし、ボロボロの体の状態で“あしかポケモン”アシマリが閉じ込められる檻の前に庇うように立ちはだかる

 

「待ってください!

 

私達は敵ではありません!」

 

『ゾアァァァク!! ゾォォォ!ゾアック!!!』

 

『ピッ!! ピッカチュ! ピカピカ、ピカチュピッ!!』

 

『ゾアァァァ!ゾアッ!?

 

ゾァク……』

 

ゾロアークは膝を地面に付き肩で息を始める

 

 

「サトシ、ゾロアークは何て?」

 

 

「ピカチュウがサトシや皆は敵じゃないって言ってたから、まだ俺達の事を疑ってるんだ」

 

 

「………」

 

「アクア!?」

 

『ゾッ………ゾアック!!!』

 

 

ゾロアークに向かいアクアは右手を向け、慌てたゾロアークも戦闘体勢を取る

 

 

「セイクリッド! ハイネスヒール!!」

 

『ゾアッ? ゾロアッ?』

 

体の傷が消えた事に驚き戸惑い自らの体を見渡すゾロアーク

 

そんなゾロアークの後ろから

 

 

『アシ、アシアシ』

 

『ゾアッ? ゾロアク!?』

 

先まで弱り果て身動きすら出来なかったアシマリが元気良く両手を叩き始める

 

 

 

「さぁまだヤるなら掛かって来なさいよ!!!

 

此方にはムチャンこ強いサトシさんが居るんだから!!」

 

『ピィカァ………』

 

「アクア、別に隠れなくても」

 

 

アシマリや自身の傷が治ったからといってゾロアークが暴れないとは限らないので、アクアは急いでサトシの後ろに隠れ強気な態度を取りながらファイティングポーズを取り始める

 

 

「…………」

 

「台無しですね………ん?」

 

「うぅ~」

 

「はいそこ、アクアが密着してるからってヤキモチを妬かない」

 

「だからヤキモチ何て妬いてない!!!」

 

 

『ゾアック!! ゾロアッ!!!!』

 

「ゾロアーク?」

 

「土下座しているのか?」

 

『ゾアック……ゾロアクゾァァ、ゾアックゾロア』

 

『ピカピ、ピィカァピィカァ ピカッピカァチュ』

 

「アクア、ゾロアークが自分や仲間のアシマリを治してくれてありがとうだってさ」

 

 

「……………あらそうなの、まあ女神のアタシに掛かればアレぐらいの傷や毒の治療なんて楽チンよ、オッホホホ」

 

アクアはサトシから離れ、腰に両手を当てコレでもかと仰け反りながら高笑いする

 

 

『ゾアック、ゾロア!ゾロアック』

 

『ピィカァ、ピカピィピィカァ』

 

「良かったなゾロアーク、友達のアシマリが元気になって

 

直ぐに一緒に元の場所に返してやるからな」

 

『ゾアック♪

 

ゾロアク……ゾァァ、ゾアックゾロア』

 

「アクア」

 

「なに?」

 

「ゾロアークが、勝手に姿と名前を使ってスミマセンでした女神様だって」

 

「なら大丈夫ですよ、この人も勝手に女神の名を借りてるだけですから」

 

「ちょっ…めぐみん……」

 

またアタシは本物なのとアクアが怒るか泣きじゃくるのではと不安視するゆんゆんだったが

 

 

「フフ♪」

 

だがアクアは怒る事も泣くでもなく、今まで見たこともないような優しい微笑みでゾロアークを見つめながらユックリと口を開く

 

「友を助けるが為に神を名乗り、写し身を神の身に変えし者よ

 

案ずるなかれ

 

この女神アクアに怒りの感情などありませぬ、アナタは利用されたに過ぎないのだから

 

さあ頭をお挙げなさい」

 

『ゾアァ……』

『アシ♪』

 

 

優しい声色で後光が見える笑みを浮かべながらユックリとゾロアークに話すアクアをアシマリは輝く目で見つめ

 

 

「……………」

 

他は皆ポカーンと見つめていた、それだけ目の前に居る人物の様子や雰囲気が普段の彼女と全く違うからである

 

「やっぱり……アクアさんは本物の女神様なんじゃ」

 

と感じるゆんゆん

 

 

 

 

だったが

 

 

 

 

「ではゾロアークよ、治療の対価としてアナタの仲間であるアシマリに女神アクアにゲットされ手持ちとなる様に伝えるのです」

 

『ゾアック?』

 

 

「ふへ?」

 

「おお…おいアクア、この2匹は友人なのだろう……それを引き剥がすというのか!?」

 

「だって念願の水タイプなのよ!!」

 

「そもそも初めてはポッチャマにするってアレだけ息巻いていたじゃないですか」

 

「勿論ポッチャマが居たらゲットして手持ちにするわ、別に手持ちは1体だけじゃないんだもの

 

 

それに……」

 

 

『アシ! アシ!』

 

 

「ムフフフ♪可愛いもんこの子♪

 

さあどうするゾロアーク、まさか治療したのに対価無しなんて……言わないわよね♪」

 

『ゾアァ……』

 

 

「脅してる……女神なのに……ポケモンを脅してるわ」

 

「………やっぱり女神様じゃないわね」

 

『ゾアック、ゾロアク! ゾァァク?』

 

『アシ? アシマッ! アシアシッ!!』

 

ゾロアークから恐らくアクアにゲットされるかと聞かされたアシマリは、陸上なのでユックリと動きながらアクアの腰に備え付けられたボールに手を伸ばそうとしている

 

 

「良いって事ね」

 

『ゾロア!』

 

頷くゾロアークからアシマリに目線を移しボールを構え

 

 

「遂に来たのね……エリスや天使達に仕事を押し付けアルセウスに見付からないように覗き見し、やってみたいと願っていたポケモンゲットの時が

 

さあ……行きなさいモンスターボール!」

 

パシュン

 

クイッ クイッ クイッ

 

カチッ

 

 

 

「フフフ……フハハハ!!

 

やったわ!やったのよ!遂にアタシもポケモントレーナーよ!!」

 

 

 

「ゾロアーク、本当に良かったのか?

 

ずっとじゃないけど、友達のアシマリと暫くは会えなくなるんだぞ」

 

『ゾロアッ、ゾアック』

 

「そっか、お前が納得したんなら俺は何も言わないぜ」

 

 

ピカチュウに訳しても貰わなくとも、ゾロアークは構わないと言っているのが表情で伝わる

 

「まあ何はともあれ、コレで私達パーティー全員ポケモントレーナーになりましたね」

 

「そうだな

 

所でアクア、アシマリには名前を付けるのか?」

 

ボールからアシマリを出し、早速肩に乗せるアクアに名はどうするかとダクネスが問う

 

「勿論よ、もう既に考えているわ何時でもポッチャマをゲット出来るようにね

 

ねぇアシマリ、アナタは男の子かしら?それとも女の子?」

 

『アッシィ』

 

『ピカピィ』

 

「女の子だってさ」

 

 

「なら決まったわ

 

 

アタシの初めてのパートナー

 

つまり女神の人生に初めてを刻んだ存在

 

そして女の子

 

 

だから貴女の名はイブよ」

 

『アシ? アッシィアシ♪』

 

「気に入ってくれたようね、鼻が高いわ」

 

 

 

「確かにバルスリンより良い名前だもんね」

 

「おい、私のネーミングセンスにケチを付けるというなら買ってあげますよその喧嘩

 

そもそも元の名前を削りちゃんを付けただけのゆんゆんに、私のネーミングセンスにケチを付ける権利などありませんけどね

 

えぇありませんとも!!」

 

「何でよ!?キルちゃんって響き可愛いじゃない!!!」

 

「そこ!幾らアタシのイブが名前も見た目も可愛いからって、この子の為に争っちゃダメよ」

 

「「争ってない!!」」

 

『アシ?アシ? アッシマ♪』

 

『ゾアック!?

 

ゾロアク!ゾロアッゾァァク!』

 

 

『ピッ? ピカピ、ピカァチュ!ピッカアチュウ』

 

「アシマリのテンションが高くなってるから早くボールに入れろ?

 

何でだ?」

 

 

『ア~~シィ♪』

 

「あらまイブったら、大きな水風船作ったわね凄いわ♪」

 

両手をパンパンと叩きながら鼻から数十人程なら余裕で入りそうな巨大なバルーンを産み出す

 

 

『ゾッアック!? ゾアック!!ゾアァァァク!!!』

 

『ピッカ!? ピカピ!! ピッカアチュウ!!!!』

 

「外に出ろ?」

 

ピカチュウが訳すゾロアークの言葉をサトシが復唱すると同時に

 

パァァン!!!!

 

アシマリの産み出したバルーンが天井に当たり破裂してしまい

 

 

ザバァァン!!!

 

「水!?」

 

アシマリの作るバルーンは体液、つまり水で作られた水風船

 

それが破裂すれば当然バルーンを作る際に使った水が外に溢れてしまう

 

普通のサイズならば破裂しても水滴が散るぐらいだが、先程破裂したバルーンは異様なまでに大きい

 

そして今居る場所は地下の密閉空間

 

 

つまり

 

 

 

「凄いわよイブ、このアジトいっぱいに溢れる水を一瞬で産み出すなんて

 

進化前でコレなら間違いないわ、進化すればアルセウスを越えるポテンシャルを秘めてるわ貴女♪」

 

『アッシマ♪』

 

「ゴボゴボゴボ!!(それより早く!脱出!!)」

 

「ゴボゴ……(息が……)」

 

「ゴボゴボ……ゴボボ♪(水攻め……いい♪)」

 

「あらら?プークスクス♪

 

皆情けないわねコレぐらいで、仕方ない行くわよイブ」

『アウ!』

 

水の女神なのでアシマリと同じく水中で呼吸も出来れば話せるアクアと違い、当然サトシ達にそんな事は出来ず

 

全員……水攻めで興奮している1名を除き息が続かないから脱出しようと訴えていた。

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……死ぬかと思った……」

 

「は……鼻に…水が……」

 

「マフォクシーを……ボールの中にいれてて……良かったわ……ゴホッ…ゴホッ」

 

苦しむ(1名は喜んでいる)全員をアクアとアシマリが連れ、隠し通路を通り地上に戻る事に成功

 

 

『ゾァ…ゾァ………ゾァァク……ゾロアク、ゾッアック』

 

『ピカァ……ピカピカ、ピカァチュピ』

 

「アシマリ凄くお調子者だから……テンションが上がると先みたいに異様に大きいバルーンを出すから気を付けろ……だって」

 

 

「良いじゃない!! 水の女神のアタシに相応しい力だわ♪」

 

「はぁ…はぁ……それでアクア……このシーフの姉妹はどうします?

 

警察にでも売り飛ばしますか?」

 

 

「「…………」」

 

当然脱出の際に今も気を失っているシーフの姉妹も連れて来ていた

 

「いいえ警察には連れていかないわ、言ったでしょアタシの名前を使った偽物には……フフフ

 

ゾロアーク、帰る前にアナタにやって欲しい事があるの手伝いなさい」

 

『ゾッアック?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アルカンレティア》

 

 

「ほ……本当ですかアクア様!!」

 

 

「…………」

 

「本当よ、愚かにもこの姉妹は私女神アクアを利用し神官や怪我や病気のフリをしアナタ達から食べ物を騙し取り、やがては金品を奪おうとした極悪人

 

 

とおっしゃられています」

 

「「うぅ!!うう!!」」

 

 

中央広場にゾロアークが変身した女神アクアが再度現れ、アクシズ教徒達が歓喜の雄叫びをあげるなか

 

拘束状態ですっぽんぽんにし口にタオルを巻いた姉妹を横に起き、姉から剥いだ神官の服を着たアクアが先まで姉がやっていた女神アクアの通訳を行っていた

 

 

「そして本当の神官であるアタシと、弟子のモンスターであるこのイブによって姉妹の企みは水の泡となったのです」

『アゥ♪』

 

ダクネスの聖職者の被り物(エリス印は消した)をしたイブがアクアの肩に乗り腰に両手を当て胸を張る

 

 

「我が愛しいアクシズ教徒達よ、此方の神官と弟子に大いなる祝福を与えたまえ

 

 

とおっしゃられています」

 

 

「おぉぉ!!!」

 

「ありがとう神官様!!!」

 

「弟子のモンスター様もありがとうございます!!!」

 

 

 

 

 

「汝達に、我々アクシズ教の教訓を教えます」

 

「「うぅ!! うぅぅ!!!」」

 

タオルを巻かれているので声にならないが、双子の姉妹は今恐怖の感情でいっぱいであるので助けを求めている

 

そんな姉妹に神官のフリをする本物の女神アクアは口を開く

 

 

「やられたら…やり返す……倍返しよ

 

 

此方の者達は皆様に任せます、似るなり焼くなり好きにしなさい

 

とおっしゃられています」

 

「「うぅぅ!!!!」」

 

 

 

「それではアクア様、参りましょうか」

 

「アクア様!!!また是非アルカンレティアに!!」

 

「お待ちしておりますぅぅ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

《アルカンレティア入り口前》

 

 

「なあアクア、良かったの?

 

自分が本物の女神だって言わなくて」

 

「流石にアレだけゾロアークの変身したアタシに信仰心を持たれちゃ、今更コッチは偽物でアタシが本物なんって言っても聞いてくれないわ

 

まぁ良いわ神官としてのアタシを褒め称えてくれたし、今度来たらアタシの像が金ぴかになってるでしょうしね今回は我慢するわ」

 

「しかし……自業自得とはいえあの姉妹はコレから大変でしょうね」

 

「……そうね」

 

 

「「ギャァァァァァァ!!!!!」」

 

「「「ヒッ!?」」」

『フォ!?』

『キッ!?』

『バッ!?』

『ピッ!?』

 

 

「今のって、あの姉妹の声だよな?

 

アイツらに何やってんのかなアクアを慕ってる人達」

 

「きっと……ハァハァ……素晴らしい事をされてるんだ…ハァハァ……羨ましい」

 

『リオリオ?』

 

 

「さぁ帰りましょ♪」

『アゥ♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《カズマの屋敷》

 

「ほ~

 

そんでアクアも遂にポケモントレーナーデビューを果たしたって訳か」

 

「そうよ、さぁアタシの可愛いくて素敵で高貴なイブよ

 

この髪の毛ボサボサの引きニートのカズマさんに「引きニート言うな!!」貴女の優雅な顔を見せ付けてあげなさい」

 

『アゥ』

 

「ほぉコイツか、確かに可愛いな」

 

「ちょっと、可愛いだけじゃなく美しさと美貌にビューティフルさも兼ね備えてるのよ気付きなさいよね」

 

「美しさと美貌もビューティフルも一緒じゃねえか!!

 

 

で………」

 

 

「ガクガクブルブル」

『フォクフォク』

 

部屋の片隅でセレナとマフォクシーは共に青白い顔をしながら互いを抱き合い震えていた

 

「アクシズ教の連中を怖がってんのか」

 

「えぇ……私も……今も……怖い……ガクガクブルブル」

 

「特に最後のが効いたみたいですね……私も鳥肌が……ガクガクブルブル」

 

 

ジャイアントトードに次いでアクシズ教徒達も、セレナのトラウマ入りした瞬間である

 

 

「……やっぱ行かなくて良かった」

 

「なぁカズマ カズマ「はいカズマだよ」今度は一緒にアルカンレティアに行こうよ」

 

「………はぁ?」

 

「スゲー楽しかったぜ、街の人は皆親切で色んなお土産もくれたしさ♪

 

ピカチュウもまた行きたいだろ?」

 

『ガクガクブルブル』

 

 

「あれ? ピカチュウまでセレナ達みたいに震えてる……やっぱり濡れたから寒いのかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいめぐみん、アイツだけ別の街に行ったのか?」

 

「いえ同じアルカンレティアに居ましたよ」

 

「………………どんな感性してんだよ」

 

 

「さぁイブが仲間に加わった記念に今日は飲むわよ!!

 

カズマさんお金ちょうだい!」

 

「今日はじゃなくて今日もだろうが!!

 

つか今朝サトシに金返すって言ってたのに金欠なのかよ!!」

 

「ただいま、ゾロアークは無事に教会に預けてきたぞ」

『リィオッ!』

 

「ご苦労様ダクネス!! さぁ今日はイブが仲間に加わった記念に一緒に飲みましょう♪」

 

「今日はじゃなくて今日もじゃないか」

 

「それ先俺が言った………そんでアクア、ポッチャマで癒されたのか?」

 

「はい? 何の事?」

 

「ゾロアークってのは人間やポケモンに変身出来んだろ、なら図鑑のポッチャマを見せて変身させて可愛がったんだろ?」

 

「……………………」

 

「まさか、やってねえのか?」

 

 

「ダクネス!! ゾロアークは!?」

 

「もう帰ったんじゃないか」

 

「ガーン!!!! 何で何で!!いつもポンコツなのにこんな時の仕事は早いのよ!!」

 

「ポンコツ!?

 

つぅ♪」

 

「あぁ………アタシのポッチャマ………ポッチャマ!!!!!」

 

『アゥ?』




という事でアクアのパートナーはアシマリです

因みに一番最初にパートナーポケモンが決まったのがアクアとアシマリです、進化したら水とフェアリー(妖精)なので水の女神アクアに相応しいタイプですし

歌詞はともかくアクアって歌が上手いし歌声も綺麗ですよね、なので天使の歌声って設定のあるアシレーヌと合うかなって
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