他所の三次主人公達との交流です。これから支部を背負って立つならやっておきたいですね……少し時間感覚ガバガバぁ(時系列表通りだろうかこれ?)。そして他所の子達についてちゃんと勉強し直す必要があるから滅茶苦茶時間かかりました
主人公の容姿が初めて言及されます。その声的にルカでなく『月の守護精霊』をシキガミにするのもアリかも?と今更思った私が居る
ちなみに人魚ネキの声は早見沙織さんなイメージ(勝手な妄想)
田舎ニキや馬ニキはデモニカ開発後の時間軸だから未だ出せない……
女たちは僕を知る前は僕のことを『不細工』と呼ぶ。
僕がどれだけ位の高いメシア教徒か知った後は僕のことを『不細工な上にテロリスト』と呼んで逃げた
(ガイア連合式メシアンジョーク集の一節より)
明日の約束で彼女自身が指定した時間……朝七時に彼女は、コテハン『人魚ネキ』は困惑しながらもきっちり待ち合わせ場所である何時も夜眠る前の『お歌の練習』をやる小さな池に自らのシキガミである雌狼のシフと共に顔を出してくれていた
『あの試験を初手力技で超えた人達の一人が私に接触?歌をシキガミに教えて欲しい?私の素人レベルの歌を割と貴重な広範囲魔法石や魔貨を出してまで?どうして?』
そんな事を何処か朴訥な印象を人に与える、しかしこの肩甲骨まである長く余りにも艶やかな、正に『鴉の濡れ羽色』と表現したくなる黒髪と圧倒的極まる母性*1が特徴的なその『傾国』という言葉で例える事すら陳腐に感じる様な、灰色の巨狼を従えた絶世の美女は思いながら、
あの洗礼は……何やら危険な気配を感じたので即逃げの一手を打ってあの死地を脱し、それで『洗礼の合格』を認められてあの宝箱と同じ報酬を貰えたのは良い思い出である。あれは専用シキガミ購入費用の良い足しになった
そしてその場に既に現れていたのは……何と言うか前世の漫画で見た『眼鏡を掛けてない眼鏡掛け器』とでも言うのが一番近い容貌の高校生らしい年齢の少年とボーカロイドの巡音ルカというある意味原作踏襲*2なのか外れているのかわからない奇妙な組み合わせの二人だった……多分、彼が修羅勢の卵かつ沖縄県民というある意味強烈な個性がなければコテハンが『眼鏡掛け器ニキ』か何かになっていたのではないか?と思わなくもない人魚ネキだった*3
「……すみません、コテハン『人魚ネキ』さんですか?こちらは仮に『琉球ニキ』とでも読んで下さい」
……声すらアニメ版そっくりだ、これで髪型を変えてあの眼鏡を掛けておけば彼にそっくりなシキガミを使う四国を取り仕切る銀時ニキ*4でも暫くは騙せるぐらいにはそっくりだと言える。そう人魚ネキが思うぐらいにはそっくりだった
お互い簡単な自己紹介を済ませ、先ずは翔太が人魚ネキに百魔貨とマハ・ジオストーンの入った巾着袋を渡して簡単なレッスンを行ってもらう
真っ赤な顔は隠せず、しかしそれでも決して彼女の胸元に視線を合わせず、必死に視線を彼女の額や目に合わせようと努力する様からこの『琉球ニキ』と名乗る男は割と紳士的な人間なんだな、と同じTS転生者同士の誼で縁のある創から『彼は信頼のおける男だよ』と太鼓判を押して紹介してくれた事を思い出す
捻くれ者の多い転生者達の中では素直かつ非常に誠意のある方の対応だ、見た処未だ生まれたてと思われる
「しかし、何故私なのでしょう?割とこのガイア連合なら色々私よりも歌の上手い人が沢山居ると思いますけど?」
レッスンの最中のふとした疑問。それを聞いた琉球ニキの顔はまるで前世に流行った宇宙猫みたいだった、と人魚ネキは思ったものだ。そして間髪入れずにこう返してきた
「いやいや、貴女の歌は前世今生問わず今まで聴いた中でもガチで最高の歌だったからなんですが?、むしろ貴女の歌があったから俺はルカを思い出せて彼女の手を取ったんだよ!」
全力かつ真剣にそう返された。人魚のデビルシフター*5になってからが今生でまともに歌った事がなかった上に、基本的に無頓着な
そんなこんなで人魚ネキ曰く『素人の生兵法レッスン』が終わり、ルカが歌の歌い方を再確認するとどうやら不思議な感覚がするとの事。それが何か確かめる為に彼女の相方である巨狼のシキガミである『シフ』にアナライズをして貰う……その結果
「凄いですねこの子」
「……わぁお、子守唄生えてきたよ」
ルカに子守唄が生えてきたのは非常に嬉しい誤算だった
そんなこんなでレッスンは終わったが、翔太は人魚ネキにあと一つだけ頼み事をした。それは……
「時々で良いから此処で人魚ネキが歌う時、近くで聴いて良いですか?ルカ以外は誰も誘わないし歌を只聴くだけだと約束するので」
後々にその歌唱力と歌の御利益にてガイア連合にその人在りと謳われる最強の歌姫こと人魚ネキと、日本で最も過酷な立地にある沖縄支部を立ち上げる事になる男達の一人にして『人魚ネキのファン第一号』を名乗る事になる琉球ニキ、二人のファーストコンタクトがこれである
ちなみに翔太は人魚ネキに言った約束を生涯護り通し、その生涯この約束の事を誰にも……それこそショタおじにすら洩らさず唯彼女の歌をこの場で歌う処を間近で聴く為だけにその権利を行使し続けることとなる
彼女がフェス*6に参加するとの情報有れば前後の仕事を必ずどうにかしてから全力で参加し続けた歴戦の良識ある一介のファンとして、時に協賛スポンサーの一人として全身全霊かつ正に影法師の様に人魚ネキに纏わる数々のイベントを楽しみ続けたらしい
翔太がルカを伴い人魚ネキのレッスン*7が行われている頃。その翔太と人魚ネキを引き合わせた立役者である創はフリーの工作室で自身のガイア銃を完全分解して整備しながら生まれたての子兎を愛でていた
銃とはいっても所詮はエアガンでしかないが確か何らかの措置で悪魔に対して有効な加護が加わった代物らしく、確かにこの銃もあの洗礼の時に仲間達のホルスターから失敬したリベレイター*8擬きに初期に選んだちょっとはマシな造りの銃を比べても確かに悪魔に撃つならちゃんとした効き目があるのは分かる
『……やはり、あまりしっくり来ないな。ガイア銃は軽いと言うか何というか、あまり相性が良くないねこれ』
もの凄いスピードで的確に自身の銃や裕人以外の仲間達も持ってはいるが碌に使わないクラップK.Kも無理矢理持ち出して手入れをしてやる……勿論、その最中にも自身のシキガミである白兎のシアにカットした野菜や果物を与えて癒されていた
『みんなにも最低限ちゃんとガイア銃の手入れぐらいはちゃんと教えておくべきかな?僕たちはずっと一緒とは行かないしね。特に翔太とヴェルは』
これから先の事も考えてしまう……そんなに長い時間の付き合いではないのに何故かあの五人と長くパーティーを組んでこの地獄が迫り来る未来を踏破したいと思ってしまう。少なくとも翔太とヴェンデリンは非常に遠い故郷が有るから殆どこの夏休みが終われば嫌でもこのパーティーは解散確定だ
ちゃんとお互いの住所含めた連絡先なら交換し合い、次の冬休み辺り……いや、皆彼女持ちなのでそうそうもう簡単には長期休暇を修行漬けには出来ない。それこそ東京には異界は『棍願寺の大結界』なるものの力で非常に限られた場所にしか無いと聞いているが、その結界とやらも綻びが出て来たのか魔虫や此処の異界浅層出入り口に出る程度の悪魔の出現情報が入って来ていると聞き齧っている
ちなみにヴェルが今暮らしているらしい『初音郷』という名前の対メシア教用の隠れ里系島異界にして特殊なガイア連合支部にあるこの山梨支部?いやむしろ本部?にある異界の劣化版みたいな迷宮が内部にあるらしく帰宅後は其処で修行しながら留学生をしながら迷宮探索で彼女の分も含めた生計を立てる予定らしい
翔太は……故郷の事情が非常に危険らしく、少なくとも20レベルに至った上でショタおじが出す試験を合格するまでは帰郷禁止令が出されていた。よく考えれば沖縄には無数の米軍基地が存在し、その米国はメシア教のお膝元である。うん、それは厄い
しかも沖縄には現状世界最大最大手のメシア教が何度か大規模挙兵を行ってその全てが大敗退大損害を出しまくったと言われる最凶最悪の大規模異界が存在すると言われている
メシア教が公開した資料……非常に不鮮明かつ断片的、そして不確かなものと沖縄県に僅かながら存在する霊能組織が命懸けで調べたごく僅かな情報、そしてガイア連合の調査員の潜入体験を纏めた情報に依れば少なくとも其処に挑むなら様々な対策が必須であり、少なくとも『その異界に紛れ込んでもちゃんと脱出出来る力量を示す』こそが翔太に出される課題だという
何とも大変な話ではあるが、まぁ自分達に出来るのはなるべくちゃんとした『縁』として呼ばれたら傭兵稼業なり何なりで協力するとかぐらいだろう……まさか沖縄まで行ってパーティー組み続ける訳にも行かない。こちらにも生活があるし何より彼女持ちだしこっちは
そんな未来への不安と今後どう立ち回るかをつらつらと考えながらエアガンの分解整備を全て完了させておく、後から試射する必要はあるがそれはもう少し後で良いだろう
今は机の上で創の指示を待つシアを頭に乗せて、一応最初から買っておいたマチェットと予備のアタックナイフ……翔太が買った奴の同型と量産された軍用ナイフのコピー品に簡易的な魔術処置を施しただけのやはり同じく簡易霊装の手入れも一緒に行う為に砥石を借りに行こうか?考えていたその時
「…創くん?」
其処に居たのは創の両親とも付き合いのある『ガイアアニメーション*9』に世話になった同じTS転生者同士の先輩に当たる『キノネキ』とコテハンが付けられた女性だ
平成の元号が発表される数日前に生来の病で短い生涯を閉じた前世なので詳しくは知らないが、享年から十数年後辺りに出た何らかの有名な小説……ライトノベルなぞ辛うじてロードス島戦記を読んでいた世代なのでさっぱりわからない。の主人公にそっくりらしい
彼女*10が彼女なだけに割と巨乳派であり、前世の病的に痩せ細った身体を思い出すからスレンダー系は苦手だったが、それでも強く見惚れ、魅力的だと思える健康的ながらも起伏の薄いほっそりとした華奢で小柄なショートカットの黒髪、偶に美少年にも間違われるボーイッシュながらも非常に整った顔立ちをしたその美少女は創の手元にある何丁ものガイア銃を見ながらこう聞いてきた
「銃、好きかい?」
聞かれた瞬間彼女の細い指先……いや、掌を軽く見る。嗚呼、やはり彼女も『そう』か
「今後の為に実銃が欲しいぐらいには。僕はガイア銃に違和感を抱く
それを聞いた
先ずは『カノン』と彼女が命名したリボルバーはコルト・M1872 7 .1/2インチバレルの45ロング・コルト弾仕様という代物。話によると父や祖父の形見の品だとか?
続いてはコルト・ガバメントの競技用カスタム銃、ゴールドカップナショナルマッチ。.45ACP弾仕様の左利き用カスタム。彼女は『金の盃』と愛称を付けたサブアームとして愛用する代物
他にも様々な銃を取り出して……コルト社の代物に偏っている気がしないでもないが。を『観せて*11』貰えた
やはり、彼女の指にある瘤は銃を常に取り扱う、取り扱える上に銃を余程愛好する人間固有の瘤だった。それ以前に指に付いたガンオイルの匂いで分かってしまったが
二人仲良く銃に纏わる談義に花を咲かせる。美少年にも見える美少女といわゆる男の娘の擬似百合な華やかさがあるが、その会話内容は何ともマニアックな銃談議であり、実際に何度も海外の試射場に赴いて銃を扱う経験を積み上げて来た者達ならではのマニアックさだった
ハジメは最初に扱った銃はワルサーPPK、かの有名な007ことジェームズ・ボンドや七十年代に作成された実写版ルパン三世『念力珍作戦』でルパンが使った銃として有名なあれだ……幼いハジメが辛うじて撃てる銃がそれだけだったからだがそれはそれで良い思い出だった
それなりに身体を鍛え……健康維持や基礎能力はともかくどうあっても筋肉にも身長にも恵まれない身体ではあるが、それでも自分の体躯腕力に見合う銃を試射し続けて来た。一度高校入学祝いにマグナムの試射に行ったが反動が厳し過ぎてキツいと感じたものだ、それでも弾倉の分は全部撃ったけど
ハジメが今使う銃はメインはAK-47突撃銃モデル、サブにワルサーP38モデルのガイア銃だが所詮は模造品という感覚が強くてあまり弾丸のノリや威力が抑えられている気がするのが悩みどころである
暫く後に知る事になるが実はキノネキも同じ……いや、もっと酷いその悩みを抱えている事を知り、ある意味彼女が主導し名誉顧問となる『実銃愛好部』に加入することとなる
後々に日本各地を珍しいバイク型シキガミを伴に放浪する最高峰のガンスリンガーと。その銃の主な調整者となる様々な事件や技術革新に立ち会い、または自身で引き起こす『沖縄支部が誇る最高のガンスミス』の出会いと友己の始まりがこの日だった
ヴェンデリンは書庫の中で新しい魔導書を読みながら相方となった魔法杖型シキガミ『アルフレッド』にそのデータを転送していた。無機物型ではあるが主人に対してのテレパシー能力は備わっているので会話ぐらいは出来る
『アル、今さっき転送したデータを出してくれる?』
『了解しました。マスター*12』
今まで転載したデータを比較し、どうやれば魔術の引き出しが増やせるかを考慮する……やはりどう足掻いてもショタおじが書いた手引書の手順で覚える方が早いのがわかる。それこそ桃太郎を『男が鬼を倒した』と要約するぐらい乱暴な省略ではあるが、それでも非常に簡単な要約のおかげで魔法を習得する『だけ』ならこの手引書さえ丸暗記していれば素養次第だが一日有れば習得は可能だろう
その方法だけで覚えた魔法には応用性は一切無いが
例えば、これでアギの魔法を習得出来ても出来るのは火球を飛ばしてぶつけるぐらいしか出来ない。その火球をサイズ変更したり形状変化したり飛ばさずに置いておく、といった応用や変化は一切効かない
しかもこの炎、悪魔を焼くには滅法強いが代わりに生物や物質に与える影響力は低いから使い所が更に限られてくる
彼がこの方法で覚えたアギ……殆ど限定的な代物であり、あの異界攻略や対悪魔戦でなら優れた力を発揮出来るがそれでも様々な制約が枷になっていると思う
この省略システムは間違いなく良い代物である。覚醒出来ても戦闘に耐え得る魔法を持てなかった者達に与えられる重要な攻撃手段……を手早く得られるチャンスであり、この魔法を得て異界に挑む気概を得た転生者は数多く存在する
しかし、それでもヴェンデリンの様に魔法に適した……いや、魔法特化型転生者としてはなるべく多くの魔法をちゃんと習得する事こそが生命線だ
一応、最初に覚えた地変系魔法『マグナ』という岩石レベルまで圧縮した土塊を発射する魔法を応用して地面の土や岩を操作したり分解したりする使い方はショタおじ監修の元習得出来たが、それを火炎魔法でやろうとしても掌から火球を出して飛ばす事しか出来ない事からそれを理解した
そのデータを魔法訓練場……単なる土嚢の積まれた荒地でマグナの応用性を高める訓練代わりにボコボコに凹んだ一帯をマグナの応用で整地してみる。今は四畳半分を一気に、シキガミに術式補助をやらせたりするが中々に厳しい重労働だ。整地だけでなく緩んだ地盤もマグナで踏み固めて安定させる
今度畑とかの土としてこのマグナ製の土を使えばどうなるか?とかも研究してみたくもある……未来は世紀末であり、恐らくメシア教辺りが核ミサイルを撒き散らすだろうからこの技法が成立すれば未来の食糧問題にも少しは希望が見えるかも知れない。シェルター内でも汚染された土じゃなくて綺麗な土さえあればと考えたからだ
勿論マグナ自体非常に珍しい魔法だという欠点もあるから使い手も珍しい、しかしショタおじ式の要約した手引書に『農土作成用マグナ』を記せば多少はマシになる可能性があるかも知れない
全ての整地と地盤固めが終わる頃には霊力は半分以下で全身汗だくの酷い有り様になっていたが何か『やり遂げた』という感じの達成感を感じる
ぱち…ぱち…
ふと、何やら肉と肉がぶつかる様な、有り体に言えば拍手が聞こえる。その拍手の出所を見ると昔やったファイナルファンタジーのキャラクター……の幼年期?みたいな容姿の人物が其処にいた
「……ファイナルファンタジー6のギャンブラー?」
その少年?は意味深に笑いながらこう言った
「そうだな、俺の事は賭博師とでも読んでくれ八男くん」
偶に自分を八男と呼ぶものがいるのはわかっている。実家はカカァ天下で両親と兄に兄嫁だけのごく普通の一般的家庭の出身だが何故八男なのか?そこそこ裕福な家庭環境だが流石に父に愛人や隠し子六人とかみたいな真似は出来ないしそもそもそんな度胸は父には無い
その事を受付や事務方のリーダーであるあの三つ編みの可愛い美人さんに相談したら『とあるライトノベルの主人公に顔と名前が瓜二つだから』と言われた、ついでに魔法使いである事も共通点らしい
それ以降は何か聞きたくない気がして聞くのを止めたが、一応自身の未来の一端は『蟻の巣状態』とでも言いたくなるぐらいハーレム主人公だったから恋人に一途なら注意はしておく様にとだけは言われた
自身の原作を知らない原作持ちの俺たちというものはこの六人以外にも以外と存在するらしく、その知識の無さやその姿だから起こりうる命運に巻き込まれて原作とは明後日の方向に向かう者もまた存在するらしい。ヴェンデリンが知る者なら特に稟や創がそうだと教えてくれた。稟や創は本来なら非常に過酷な運命を超えて色々な意味でもの凄いハーレム主人公になる運命の持ち主らしいと聞いたのは今朝、蔵書庫に行く前の話だった
「しかし、面白い事を考えるなお前。マグナを利用して地ならしとは良い修行を考えたものだ」
何故かヴェルを褒める謎の賭博師……と名乗る子供。しかしそれは子供と一括りにしてはならない鬼気とでも呼ぶべき何やら剣呑なナニカを薄くではあるが感じさせる
「……っ!、何やらショタおじにも近い強者とお見受けしたが、貴方は何者ですかな?」
ヴェンデリンの直感が目の前のその人物を『今の自分では絶対に倒せない怪物』だと判断して先ずは対話から行う事にした
その人物は……よく思い出してみれば確か掲示板で『ガイア連合の最重要人物』の一人に数えられている『ちびセッツァー』、『賭博師』と呼ばれる本名不明のガイア連合創成期からの最古参兼大幹部ではないだろうか?
「アナライズ抜きで俺を見てちゃんと彼我の力量差を計測出来ている辺りもやはり……いや、そのマグナをこうも面白く有益な応用を行う辺りや新米も新米なのにこのぐちゃぐちゃになった土地の復活といった道徳心?いや我々への帰属意識も割と個人的に高評価なのでな」
とりあえず『賭博師ニキ』が最近のガイア連合に来る俺たちには割と多くの脛かじりの割合が増えている事に不快感を感じているのはなんとなくだがわかった。今のヴェンデリンや仲間達も他人の事に構えるほど余裕も実力も無い未だガイア連合の脛かじり同然の未熟者の身ではあるから今回は丁度修行とボランティアを兼ねた地盤固めに興じていただけだがまさかそれを大幹部に見られているとは思わなかった
いや、むしろ覚醒して直ぐに『スキルの応用とその実証』に挑むその勤勉な姿勢を気に入られただけらしい
そしてお褒めの言葉と共に彼は何処かへ去っていった。確か掲示板で聞き齧った話だと基本的に忙しい人だとは聞く
まるで狐に摘まれた様な気分になったが、汗と土埃に塗れた身体に一風呂浴びて昼のガイアカレーを食べてから今度は出入り口辺りで火炎魔法を正式に習得する訓練の時間だ。ちゃんと食べて休んでまた修行だ!
その様を実は陰で隠行を用いて見ていた『賭博師』は
「確かに、やはりこいつらは俺たちにとっても皆有望株ばかりだな。沖縄送りにするのが少し惜しく感じるぐらいだ……しかも俺たち馬鹿な爺どもの後始末でもあるんだよな」
と言って今度こそ本当に何処かへ消えていった
これが、沖縄再建の使命を託された六人の若い俺たちと『ガイア連合副首領』とも謳われる『賭博師』とのファーストコンタクトであった
『黒焦げ』様の『終末に向けての準備するとある転生者の話』
『山親父』様の『世界が終わるまでのバイク旅』
『Lilyala』様の『最速で出会った俺らのガイア連合活動記録』
よりキャラクター、設定などをお借りしました