彼らの以外な特技について少々
……今回はちょっと短いですね
日本メシアンのテンプルナイト輿水?アレは間違っても『輿水幸子』じゃない!!アレを『輿水幸子』と呼ぶのは幸子への冒涜だ!!!
アレを幸子と呼ぶのは邪神モッコスをKOS=MOS扱いするのと同じだ!!!
とある幸子P黒札達の憎悪と悲嘆、そして絶望より*1
その日の朝、琉球ニキはうるま市……いや1999年なら具志川市の自宅で朝食を作ろうと台所に赴こうとしたら嫁であるシキガミのルカと父が先に朝食の準備に精を出していた*2。何時もの様に手伝おうとしたら父……比嘉勲はこう言ってきた
「翔太……すまないが食後に大事な話があるんだ。心して聞いて欲しい」
そう真顔で言ってきた。琉球ニキ、いや比嘉翔太は長年見てきた父は基本的におちゃらけた感じの飄々とした裸族である……怒らせると怖いが間違いなく良い父親だと言い切れる一廉の好漢だとも評価している
そんな父がこう言ってきたという事は恐らくは
最近取り入れた探究ネキ製オカルト肉野菜やヒノエ米はやはり素晴らしい……まぁ卵とか非オカルト食材との食べ合わせを考えないとオカルト食材の素の味で非オカルト食材が足手纏いになってしまうから割と料理人泣かせな食材ではある。普通の人ならオカルト肉野菜をステーキ的なメイン食材に据えた方が良いが野菜炒めやるなら出来るだけ良い野菜でないと野菜が邪魔になるだろう
翔太や勲、ルカのレベルなら普通の野菜でも切り方や炒め方、味付けで普通の食材とオカルト食材をきちんと融和させて美味しい野菜炒めに出来るからまぁ問題ない*3……下手な者が適当にオカルト食材使って野菜炒めを作ってもオカルト食材部位だけ食われて普通の野菜は残るだけになるだろう
ちなみにこれは昨今のジャンニキの食堂に正式な料理人見習いになるための試験の一つとして出される課題であり、まぁこれが出来る技量があるなら大概の有名料理店でシェフが務まるレベルだと言える……実際前世は一流料亭の花板だったらしい八男ニキはこの試験を容易く突破しているし
まぁ八男ニキと執事ニキはジャンニキも出来れば厨房に欲しかったらしいが……沖縄解放なんて極めて難儀な使命背負ってしまったから泣く泣く諦めたとは聞く。琉球ニキ自身もスカウトされたがそもそも沖縄解放に絶対必須の存在なので早々に諦められた
他にも八男ニキは料理だけでなく地ならしや整地といった土木工事スキルに長け、執事ニキは彼女の実家に入婿確定、ガンスミスニキは実家の家業を継ぐだろうが製造部からラブコールが来ている、聖者ニキはペルソナ使い達から引く手数多で以外な事に大工の名人*4、銀剣ニキも農業に適性を見出したから農家やれば上手くやってゆけるだろう……いや、沖縄支部チームは皆運営や事務方からも許されるならスカウトされる存在ではある
一応この沖縄支部チームは『潰し』は結構効くタイプなので使命を果たして引退しても普通に働いて生きて行ける方面にも強いので最悪再起不能になっても生きてさえいれば生活にはまぁ困らないだろう
嘗ては琉球ニキの両親も
琉球ニキ自身も今までの学生生活で進学校で学年順位は常に十位圏内クラスの優等生をやっていた……今は他の仲間達共々全員休学状態であり、まぁ最悪高校中退も視野に入れた覚悟ガンギマリ体勢ではある、今はあのメシアンが引き起こした
唯……チームの一員である八男ニキの問題がある。八男ニキやその仲間達はドイツからの留学生であり学生をやらないと盛大に日本居住にビザ関係で問題が発生するから現在沖縄北部の少子化の影響で廃校になった適当な学校を再利用して新しい学校をでっち上げる算段が摂られている、一応永住も視野に入れてはいるがそれでも必須な事柄だ
まぁ八男ニキやその仲間達の為だけでなく他五人やその仲間達の世間体の為の誤魔化しなのでテスト以外では碌に登校すらしないだろうし、それでもその突貫工事でも来年の四月で漸くなので今年は高校生メンバーは皆留年を前提に過ごす事にはなるから決して無傷とは行かないだろう*5
勿論、メシア教どもから莫大な慰謝料をふんだくって沖縄支部には干渉出来ない様にはしているが……いつまでそれを守るかはわからないだろう。メシアンに倫理観や良識などという真っ当な概念は殆ど無いのだから
まぁ……沖縄支部の高校生陣は自らの青春を投げ打って沖縄の、ひいては西日本一帯の破滅に挑む覚悟ガンギマリライフを送る事となった、故にか後々遭遇する『三馬鹿ラス*6』という面白い、全身全霊で馬鹿をやる『黒札マタギ』としての後輩でもあるとある三人組を気に入ったのはある種の代償行為なのかも知れない、自分達には決して出来なかった『普通の青春』を周囲が見ても面白く愉快に送る彼らを観て楽しんでいるからである
この栄光も成功も積み重ねに積み重ねた、しかし非常に過酷で血腥い今生に悔いも迷いもなく同じ運命をもう一度辿るかどうかを選べるならば間違いなく五人の親友と様々な仲間達、そして愛おしい妻達の手を取り何度でも同じ運命を辿るだろう。けれど彼らの馬鹿丸出しではあれど非常に眩しい青春を羨む心の一面は彼らにもある……もしも今彼らが存在しているならその内心はきっと自分でも気付かない細やかな嫉妬心を彼らに感じていただろう
暗闇に光を灯し、絶望を斬り払う戦士として覚悟を極めた。そして二度の人生を歩む彼らだって人間であり『普通に楽しく生きる幸せ』を渇望する一面は存在する……逆に彼らは自分達の成功や美しく素敵な花嫁達を羨むだろう。正に『隣の芝生は青い』という言葉通りである
非常に美味な朝食……炊き立てのヒノエ米、ベーコンの葉の野菜炒め、霊能大豆を使った豆腐とワカメの味噌汁、やはり霊能大豆の納豆、だし巻き卵というメニューを平らげた後で何時も通りに後片付けが済んでから床の間で四人の緊急家族会議が始まった
「翔太、ルカさんすまん!!この通りだ!!!」
「翔太、ルカちゃん本当にごめんなさい!!!」
会議は開幕から両親の土下座から始まった
「いやいや父さん母さん一体何がどうしたんだ!?いきなり土下座とか何があったんだよ!!?」
「御義父様も御義母様も……一体どうしたのでしょう?マス、いえ翔太さんも何か、いえ先ずは話からですね」
翔太とルカも二人とも先ずは二人を落ち着かせてから話を聞く事にした。聞いた話を要約すると……翔太には沖縄の抱える非常に退っ引きならない事情で二人の許嫁が存在するとの事だ
翔太が『琉球ニキ』のコテハンを冠する以前の話だが、もうすぐ沖縄は【銃火暴風怨嗟域】の膨張と暴走により完全に滅亡する筈だった……今まで沖縄を必死に護ってきた沖縄名家達はあらゆる手段で沖縄の民が来る破滅の刻に少しでも本土に疎開出来る様に手を尽くしてきた
その中に翔太を使った婚姻政策もあり、何ヶ所かの比較的先進的で倫理観の高い名家と交渉し本当にちゃんとした婿入り候補を何人か探してそろそろ翔太に裏の世界と沖縄に迫る破滅について教える予定だった
しかし翔太は近くに出来たキナ臭いメシア教教会に忌避感を覚えて山梨にある噂のガイア連合に合流、黒札の一員と認められたかと思えば一月足らずで全盛期の勲にも迫る霊格を得た上に様々な大魔術や幻の秘技たる悪魔召喚術を会得して帰って来たのである……しかも同じ様な五人の仲間と様々な同胞、ガイア連合の強力なバックアップすら得て
そして沖縄に『ガイア連合沖縄支部』を打ち立てて支部長に就任、【銃火暴風怨嗟域】を封じる神ニライ=カナイの加護を得て沖縄の破滅を食い止める鍵を得た上に……昨日は勲も己を犠牲に仲間達を逃すのが精一杯だったあの忌まわしき白騎士をあっさりとぶちのめす快挙を果たした沖縄の救世主である、いや救世主とかあの
少なくとも再起不能だった身とはいえ世界有数のオカルト危険地帯沖縄でも『大英雄』として扱われている逸材である超高位霊能者である比嘉勲の実子故に翔太の人気は引く手数多だった。その中から翔太と人間的に相性の良さそうな娘を探して、漸く二人の候補を見つけられたのだが……
既に翔太は
少し疲れていても彼らは彼女といちゃついていたり、六人で酒盛りをしたりすれば直ぐに回復して……いや未成年なのに何やってんだとツッコミを入れられる者は少なくともこの沖縄には居ない。あの六人ほど沖縄に貢献出来ている猛者は居ないから
そんな風に世相は変われど翔太の縁談はもう止まらないし相手側にも事情があるから止める訳にはいかない。本来なら翔太が二人のうちから選んで婿入りからその土地に沖縄の難民をある程度は受け入れる体勢を整える手筈だったが今は沖縄は破滅から逃れられる芽が生えて来ている
縁談相手の株が暴騰した結果、最終選抜まで残れた二人の実家は……『側室でも良いから二人を引き取ってあげて下さい』と申し出てきたのである。どちらも割と『弁えた名家』らしくガイア連合の黒札の基本的な性根や気質を理解している様で兎に角ガイア連合との縁を真っ当に得たいらしい
その二人の顔写真が載った釣書を渡された……それぞれ『
大崎未亜という娘さんは翔太と同い年、やや癖っ毛の長い黒髪の清純そうな娘さんで……珍しい事に本土名家の中では間違いなく才能溢れる範囲の美少女だった。どうやら魔法が幾つか使えるその地域のエースらしい……普段ゆったりした服を好むから解りづらいが、実は脱ぐと凄いタイプ
月守小夜という娘さんはだいたい中学二年生ぐらい、覚醒の影響かやや紫がかったストレートに長い銀髪という可愛らしい娘さんだが……普通の服の上からでも丸わかりな激しい起伏の持ち主。やはり名家の中では才能溢れる逸材らしく幾つかの魔法を使いこなせるやはりその地域のエースだとか
三日後にその二人の娘さんに逢って今後について話し合う事……実質お見合いの予定なのだが話は実はそれだけでは済まなかった
他にも何人か器量や人格などから候補に上がったり良い処まで選考に残った娘さん達も十数人か存在するが……他に想い人が居るから、多分相性が合わない、内心当時未覚醒者だった翔太に含むものがあったなどの様々な理由から辞退した経緯がある
そして、その娘さん達が皆あの
故に……彼女達も全員『お見合い参加者』として沖縄に向かい保護兼修行、そしてメシア教の魔の手から彼女達を護るという目的を達成する事ができるだろう
後々、この件は『琉球ニキのお見合い狂想曲』などと呼ばれたりもするが、これがきっかけで沖縄支部のお見合いパーティーは名物化してゆくことにもなるきっかけとなった。今現在や後々まで存在する『モジョナンダー*7』にすら沢山良い結婚相手を紹介出来る黒札専用ウェディングプランナーとして名を馳せるきっかけがこれだった
……勿論、メシアンは全てお断りであり元メシアンの精査は非常に厳しい事は言うまでもないだろう
しかし今は三日後に懐に飛び込む窮鳥達の事より今これから迫る予定についてだろう……急げば今朝のスケジュールに間に合う筈だ、翔太は『琉球ニキ』の貌に戻り自室で収納魔法の空間に仕舞っておいた手早く卸したてのスーツに着替えながら
未亜と小夜は……琉球ニキの中の人に纏わるヒロインから選出しました。未亜は『阪口大助氏が演じた電撃使い(つい最近リメイクした月に纏わる名作RPG)』から、小夜は『筆者的に一番阪口大助氏の演じたキャラの中で印象深かったキャラのヒロイン(月の精霊)』より
該当した二人は良妻賢母の素養高し、色々な意味で男の理想の体現みたいな存在です