今回から独自設定、新システム提案致します
黒札Bは黒札Aに対して「面白いジョークを言えたら10魔貨やるよ」と言った
黒札A「あるメシアン紳士がいた…」
黒札B「お前には負けたよ!絶対にありえないじゃないか!」
(ガイア連合内輪で語られたメシアンジョークの一節)
買い物(借金)を済ませたら今度は店番をしていたエドニキと一緒に転生者専用高級シキガミの予約受付に入る。近年の仕様なら即座に嫁入りセット*1を最初から内包したタイプのシキガミが所謂『嫁シキガミ』の基本である
しかしこのタイプのシキガミにも欠点はあり、容姿に非常に拘る仕様なので壊れると通常シキガミより修理費用が嵩む事。そして嫁入りセットでかなりメモリ容量を食う為戦闘力も普通の純戦闘仕様シキガミよりも結構戦力が低下するという弱点を抱えている
一部の
今の彼には途方もないレベルで莫大な魔貨が必要なので今はまだちゃんと最初の装備の立替金を支払う事が最優先事項だと気を引き締める
まぁ、今回の立替金程度なら最悪でも数日ぐらい神社内にある迷宮浅層部で頑張ればちゃんと返せる程度の金額だし、シキガミ購入の頭金はかなりお安くなっているので割と最初のシキガミは簡単に入手出来るものだ
基本的に俺たちに根性を求めるのはメシア教や天使に理性や良識を求めるよりは遥かにマシではあるが、そもそもこの団体はガイア連合と名乗るだけの頭ヒーホーの群れである事を忘れてはならない
まぁ確かに俺たちは頭ヒーホーの群れではあるがシキガミ嫁の為に頑張る姿勢と根気、そして執念と至誠は間違いなくあるからこのシステムはちゃんと成立している訳だが
バックルームかつシキガミ購入相談所の一部でもある売店奥で様々なシキガミ素体データを見せて貰う。髪の色、肌の色、瞳の色、身長、髪型、体型、巨乳?貧乳?美乳?、処女?非処女?他諸々の複雑な記入欄にそれぞれしっかり記載してデータを絞る
基本的には様々な媒体のヒロインデータやらが存在し、その
先ず彼は生前のホビーからの嗜好と現在の嗜好を比べて考える。前世も今生も全て童貞で女との付き合い方なぞわからない。前世はデビルサバイバーが発売して直ぐに交通事故で死亡したからそれ以降の作品のヒロインなぞどんな存在かわからないから2009年以前のデータを見て考える
霊視ニキのシキガミは確かにアルトリアに似た顔だったが……Fateは詳しくないから分からなかった。自身の嗜好だとどうなるだろう?ラクス・クラインやキラ・ヤマトら種作品そのものが2024年に盛大に再評価されたとか様々な話もあった?とか何とか?享年以降の未来の内容はわからないから困る
『そう言えば……昨夜は綺麗な歌が聴こえてきたな。生前出来たばかりだけど気に入っていて前世最期の日まで聴いていたボカロの彼女の歌が聴きたくなってきたな』
そう思い立ち、彼はエドニキに聞いてみる事にした
「エドニキ……『巡音ルカ』をシキガミにリクエストして大丈夫ですか?」
「……懐かしいな、実は彼女を、シキガミにした奴は未だ居なかった筈だ。ダブりとかの問題もない筈だから申請は直ぐに受理されると思うぞ?」
「ありがとうございます。後は微細なカスタマイズと成長性を詰めないといけませんね」
「ルカなら戦士系でも魔法使い系でもどっちでも適性イメージあるからお前さんのイメージ次第だな、性格も色々バリエーションがあるからどんなタイプが良いかな?」
彼は考える。多分前世今生を含めて今までで一番激しく深く思案していた
『……イメージは清楚かつ控えめなお姉さん的なイメージ、スタイルは細身だけど脱ぐと凄い、年齢イメージはだいたい二十歳前後で勿論処女は外せない!!!』
鼻息荒く能力以外のハンドアウトはするする決まってゆく、ゆくが能力のハンドアウトで一つ問題が発生した。嫁シキガミを求める男達が大概ハマる問題だ
メモリ容量問題
この手の嫁シキガミ制作の際に必ず起きる問題の一つである。シキガミは確かに優れた従魔ではあるが作成するにはもの凄い手間暇と正気を疑う様な技術を必要とするガイア連合の超技術である
それこそ外部ならば『造魔素:ドリーカドモン』という超絶稀少素材を最高峰の悪魔合体師*2が長い年月と莫大な予算を賭して初めて可能性が芽生えるレベルで困難な秘技である
そんなとんでもない奇跡をポンポン乱立させているガイア連合が如何に凄まじい団体かがこの一つだけで理解出来るだろう
しかし、それでもやはり限界というものはある。黒札専用高級シキガミでも全てが万能ではない
『最高の嫁』の為にあれやこれやと能力を盛りたがるのは嫁シキガミを求める俺たちの宿業宿痾だと言える。しかし神主が作成したシキガミでもその容量には限りがある
唯でさえ嫁シキガミとして最低限必須の嫁入りセットはメモリ容量を喰う、しかも家事や床上手、交渉などの良妻になる為の技能を入れればメモリ容量はパンクしてしまう
一応、最低限ちゃんと覚醒出来た黒札ならばそのメモリ問題に対処対応出来る手段はある……自身の肉体や血をシキガミ作成素材にする事でシキガミの潜在能力やメモリ容量を増加出来るのだ
生身を麻酔抜きで切り刻んだり、神主のハードモード修行の際に出た血肉を使ったりと、それ以外にも比較的非効率ではあるが魔貨を余分に使ったり貴重な素材を使ったりで様々な手段を講じればメモリ増設は可能になる
普通なら『その転生者の身体一つ分まで』という制限もあるが神主とのハードモード修行の際に出来た肉片や汚物はその制約に含まれないので多少は嵩増しが出来るのはありがたい話だ
しかし、彼の場合はそのメモリ増設法を活用に活用して良妻追加セットや歌唱、音楽セットにまで突っ込むから残り容量では何かの魔法幾つかを用いて魔法使いとして支援するしか無い状態になるのが問題となる。武術系統は基本的に容量が重い上に白兵戦用シキガミには必須の物理耐性だけでも非常にお高いカードであり、この状況で積めば予算もオーバーだから仕方ない
彼自身がどちらかと言えば魔法使いタイプであり、なるべくならばシキガミは物理系が望ましいのだが……
普通なら安全上の理由でメモリや予算を圧迫する一般スキルを削除して貰い、後々鍛えて容量を向上させた状態で再度スキル増設をして貰うものだが、今回は少しだけ違う
「……なぁ、お前さんがそのデザインを要求するなら。その、何だ?今あるアガシオンの試作バリエーションのテスターになっちゃくれないか?」
「試作バリエーションのテスター?何だいそれ?」
エドニキが言うには……こういうパターンの問題は前々からあり、その対策を考えていた。近年はそれなりに外部とも交流する様になり西洋魔術の情報も入手出来た事を契機にアガシオンと呼ばれる『西洋魔法使いの使い魔』が作成可能となったらしい
こういう『人が扱う事が前提の魔物』というものは以外と存在し、実はもう一つそういう魔物の作成方法が発見されている
スパルトイ
ギリシャ神話のテーバイ人の始祖であるカドモスがアテナ女神の加護で作成した『竜の牙を地に蒔いて作る武装した兵士』の魔物である。この術式を使えれば竜の
……問題は、そのしもべに出来るバージョンは自力で使役する必要がある事だろう。基本的に制御に必要なぐらい強くならなければ制御不能な野良スパルトイになってしまう上にちゃんと制御出来ても実は成長性が殆ど無いという欠陥があったので半ばお蔵入りしかけていた技術に過ぎなかった
しかし、
アガシオン・スパルトイモデル
この新製品は……アガシオンをスパルトイ仕様に作り替えた正に『白兵戦用アガシオン』とでも言うべきバリエーションに仕上がった。ちなみに外見は真・女神転生1に出たバージョンに似た骸骨戦士そのものといった造形で固定されているが、テスター達の活躍次第では造形のバリエーションが増える可能性もあるという話だ
性能は……基本的に
弱点、問題点は……基本的に色々詰め込み過ぎたせいで基本的に追加のスキルを埋め込めないし、成長して新たなスキルに目覚める確率もまた非常に低いという拡張性の無さだろう。一応高級シキガミと同じ方法でメモリ拡張は出来るが効率が悪く、しかもこのタイプは次は必ず精神異常耐性を付ける事が義務付けられている*4からやはり追加スキルは難しい様だ
ちなみに……アガシオンという魔物は『小瓶や指輪、洋燈などに封じられて主人の命令でそこから出てくる』という性質と言うか能力を内包している。しかしこのスパルトイモデルでは基礎能力の向上の代償としてこの能力は削除されている。元が低スペックのアガシオンだから仕方ない話ではあるが、アガシオンの魅力である携行性の良さは無くむしろ運搬には苦労するだろう。何せ人間サイズの武装した骸骨であるからして
あと、このスパルトイモードは普通のアガシオンより修理にコストが掛かり。先に『装備を変更出来る』とも言ったが、言い換えれば『装備は自前調達』という意味にもなるから要は更に運用コストが嵩むという事だ
そして運良くスキルを獲得してもアクティブスキルは基本的にスラッシュや突進みたいな初歩的な白兵戦スキル、パッシブスキルなら身体能力向上系ばかりで簡単な魔法一つに目覚める事すらかなり珍しいらしい。だからスパルトイモデルは正に肉壁要員である訳だが、そもそも魔力のパラメータはかなり低いので魔法攻撃は出来ても当てにならず、魔法攻撃には弱いから管理には注意が必要という問題もある
そんな代物ではあるが、ちゃんと運用出来れば良いものになり得る潜在能力がある……かも知れないので新たに覚醒出来た俺たちに協力要請を出している訳だ
勿論、これは依頼でもあるので報酬もきちんとある……例えば幾つかの要求を飲んでくれれば試作アガシオン、その初期装備と夏休み中のメンテナンス、今回のツケ払い分、レトルトガイアカレー一箱と追加で消耗品幾つか、100魔貨の支度金*5にシキガミ作成の優先確約と幾らかの割引き&頭金無しと様々な報酬と特典を提示された
彼は少し考える……色々条件が美味し過ぎる。テスター程度でこんな美味しい話があるのか?と、一応前世では社会人だったので警戒心が先に出るがエドニキ曰く
「お前みたいに開幕ショタおじ*6のハードコース修行を突破出来たタフでガッツのある新人が必要だったからだよ。大概は一日二日で折れるのが普通だしなあの地獄巡りは……少なくとも今回やって貰う条件はあれほど酷い代物じゃない、素質が無くても最悪三日あれば出来る修行だしな」
あれに四日、いや体感一月以上を耐え切ったならそれは評価されて然るべき話だろう。流石にまたあの地獄巡りを再体験させられる訳ではないだろうからとその申し出を請ける事にした……そしてまた新しい地獄を軽く垣間見る羽目に陥った
「よし、あのスパルトイタイプの運用には最低限この技術が必要になる、だからこれからこの封魔管の最低限の取り扱いを覚えて貰おうか。なぁに、失敗したらちょっと指や腕が吹き飛ぶだけで済むからハードコースよりはずっと楽だよ、ちゃんと直ぐに治療してあげるしね♪」
ショタおじの元に連行されて開幕一番この言葉である
辺りは『葛葉ライドウシリーズ』に出て来た封魔管*7を片手に……腕や指を爆破四散させている俺たちがそこかしこに居た
耐えかねて逃げ出す脱落者、悲鳴を上げてのたうち回る新米、痛みを堪えて治療を行って貰いに往く中堅、嬉々として弾け飛んだ腕のパーツを次のシキガミ用素材にする為残った腕で回収する上級者と様々な反応が見られる
さて……既に契約は成されていてもう逃げ場は無い。確かに人間サイズの武装した骸骨戦士とか家に持ち帰れる筈もない。それに万が一の際に大切なシキガミを封魔管に封じれば逃げられる様な修羅場だってあり得るだろう、我が家の近所にメシア教とか真面目に嫌すぎるし
ならば……今やるべき事は只一つ
「…やってやる、何度だってやってやる!習得するまでやってやるぞ畜生ぉッ!!!」
あの地獄を超えた自負を胸に気合いを入れ、覚悟を決めて新しい地獄に突き進んで逝くだけだ……ついでに、その過程爆散した腕や指、血をシキガミ強化に使えるという開幕覚悟ガンギマリな下心もある
ちなみに……この修行で何本も何本も腕を爆散させて身体半分ぐらいは『素材』を獲得出来た
ショタおじからは一日で『最低限の合格』だと認められた……本当の悪魔召喚術はこれより更に過酷で厳しく、このペースでも数ヶ月は掛かるらしいが、少なくとも『スパルトイやシキガミの封魔管収納』だけは安全に出来る様になった。一応筋は良い方らしいが再修業したいなら必ずショタおじ監修か少なくともショタおじから印可を貰った『ガイア連合公認悪魔召喚士』の指導を受けることを約束させられた
ライドウスタイルには確かに憧れるが、暫くはこれから直ぐに制作着工予定のシキガミ、スパルトイの作成素材採取……全身麻酔後に身体を解体、治癒魔法で即再生の繰り返し工程が待っている上に早く強くなってシキガミの購入費を稼ぐ必要があるからなるべく早く済ませたい
『……今の俺、割と人間として歪んでないか?』
そう思わなくもないが……この
◯◯ ◯◯男・16歳 転生者・覚醒済 Lv1
ステータスタイプ:【魔】、【運】中心の魔術師タイプ
耐性:破魔無効 電撃、精神異常耐性、呪殺、魅了耐性(アイテムによる付与)
スキル:ジオ、簡易悪魔召喚(契約シキガミ、スパルトイ限定)
装備:アセイミイナイフ、アメジストの魔除け、大和手甲、ガイア連合製マチェット、ガイア連合製ライダーファッションシリーズ、封魔管2本
今回の訓練で簡易的な悪魔召喚術(の触り)を習得、この工程が一日で出来るなら悪魔召喚の素質はあるが数ヶ月はみっちり修行する必要があるので時間に制約がある彼には暫くは無理な話
身体二体分のシキガミと身体一体分のスパルトイと契約予定。スパルトイは最優先で二日後、シキガミは一週間後に引き渡し予定
前世は2009年に死亡している為最新の知識は無く、最後にやったのは無印デビルサバイバーのバルドル戦決着までしかない。好きなメガテンシリーズはソウルハッカーズ