凡庸でありふれた転生者達の小話   作:血涙鬼・彼岸

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乃木坂春香の秘密……彼女本来の『秘密』はガイア連合ではそれこそありふれた?。いやそもそも秘密にする様なものですらありません。そんな小さな小さな可愛い秘密です

しかし……この世界では彼女のご両親や一族すら知らない出生いや前世やその眠れる才覚に深く重い秘密が色々隠されています。特にメシアンには厳重に隠さないといけない代物ですね(聖者ニキの存在より更に厳重に)

あのアンケートにご協力頂いた皆様……こういう結果に落ち着きましたがどうかご容赦下さい。それと今回はかなり独自色の強い展開に

※:第一部『第十八話 発足!沖縄支部 根廻編』に於いて後書きに書いた『マダオニキの両親(前世)の正体』発表です……わかった人は居るかな?



第二十七話 乃木坂春香の(※:本人すら知らない)秘密

 

あるラスベガスミレニアムのバーで男達がガブリエル=プッチ大司教の悪口を言いながら飲んでいると、そこにテンプルナイトがやってきて怒鳴った。「貴様等!プッチ大司教様の悪口を言うとは何事だ!!」

 

男達はおそるおそる嘘を答えた。「我々は阿呆で有名な隣り組の馬鹿の悪口を言ってたんでさぁ。大司教様の悪口なんて恐れ多くてとても言えません」

 

この嘘にだまされたテンプルナイトが言った。「お前等!これから悪口を言う時は気をつけろ!馬鹿だの無能だの低能だのと言ってるのを聞くと大司教様の事だと思ってしまうからな!」

 

(ガイア連合式メシアンジョーク集の一節より)

 

しかし。このジョークにはある致命的な欠陥が存在する。さてそれは何でしょう?

 


 

 

山梨第一支部にて掲示板の語り部だった男が恋人(♂)と酷い痴話喧嘩*1をしている最中。執事ニキ達が帰って来た……乃木坂家関係者一同が何やら青い顔になっている辺りから鑑定結果は思わしくなかった様だ

 

何処かしわしわになった執事ニキとマダオに少なくとも今は真っ先に問うべき内容がある

 

 

『乃木坂 春香はやはり俺たちだったのか?』

 

 

先ずはそれからだろう。地方支部は黒札の在籍人数でガイア連合からの支援が盛大に変化する訳であり、今の沖縄支部は正式所属の八人からもうすぐ加入する時雨……いやコテハンを『改三ネキ*2』に決定した彼女を含めて九名、そして今回加入する十数名の俺たちを含めてだいたい二十数名と結構な大所帯支部と相なった

 

 

「おい執事、彼女の診断結果はどうなったよ?」

「少なくとも……お前の表情を見るに結構アカン内容ってのは分かる」

「とりあえず落ち着いて深呼吸だ」

「大丈夫、僕たちは仲間だからちゃんと全てを受け入れるから」

「……まさか、遂に彼女がおめでたか?一応俺も頑張ってはいるつもりだけどな」

 

「残念ながら最後のは違う。それならちゃんと産んで貰うししっかり責任を取るよ……それならどれだけ素晴らしかっただろうな」

「おいコラ綾瀬裕人、その父親の前で良くそういう台詞を吐けたな……後で訓練場で待っていろよ?てか待て銀剣ニキ!?お前らまだ15か6の未成年だろうが!!綾瀬裕人筆頭にお前らや彼女らの親御さんは何考えてんだオイ!!!?」

 

 

黒札の中には……ごく極稀に『赤子のまま亡くなった俺たち』という存在もまた居たりする、赤子故に前世の記憶なぞ有りはせず認識は殆ど現地民というタイプだ。故に自分が転生者であるという自覚すら無いのでショタおじからしても少し分かりづらい

 

また、これは現地点ではショタおじが他の転生者達にも殆ど教えてはいない話なのだが……基本的に『俺たち』とはほぼ必ず『何らかの高位悪魔の転生体』であり、その悪魔の霊的基盤こと『霊基』を保有している

 

しかし……中にはやはりごく極稀に『悪魔の転生体』としてではなく、素で非常に高い素質を持った『人間の可能性としての純粋な才能の塊』もまた存在する。ショタおじとこの事情を知る極めて一部の関係者各位はこれを『白紙転生者』と呼ぶ。故に『悪魔としての色彩』が魂に無い為にショタおじや『彼と契約した悪魔』ですら非常にわかりにくい存在らしい

 

このうちのどれか一つならばショタおじも先ず間違えないが……様々な奇跡が重なった結果この二つの例外が重なった場合にはさしものショタおじでも『俺たち』だろうと『現地民』だと誤認する可能性が出て来るものだ

 

……それこそ『今から頭に隕石が直撃する』ぐらいありえない天文学的な確率のレアケースだからそれで間違えても仕方ないぐらいではある

 

その可能性があり得る彼女の再検査の結果を執事ニキが仲間達に告げる……反応は陽性。彼女は先に挙げた稀少事例二つが重なった非常に珍しい『俺たち』だと判明したのである

 

ショタおじですら普通に想定外のレアケースを先ずはさておき、先程の発言に微笑みつつも内面は覚悟ガンギマリな執事ニキは琉球ニキの容姿*3ばりに激しいツッコミで息も絶え絶えなマダオニキ*4……この執事ニキや銀剣ニキの発言の意図は

 

 

彼女が孕んでくれれば……少なくとも彼女だけは前線から引かせられる

 

 

という血を吐く様な淡い期待からである。彼らにだってこういうささやかな私心ぐらいはある

 

琉球ニキ以外の五人の嫁は人間であり……少なくとも『そういう行為』をやれば確率で妊娠は免れない。なら色々この界隈に染まり様々な試練や苦難を踏破した結果色々な意味で『終末に対抗する覚悟』がキマリ過ぎた為に目覚めた発想である

 

少なくとも彼女が孕んでくれたならば……その彼女だけは最前線から退かせる事が出来る。また死闘続きの彼ら的に最悪でも恋人や両親に残すべきもの(子孫)を残せているならまだ少しは未練が無くなるだろう。沖縄に来た時から遺書は既に認め沖縄とガイア連合山梨第一支部の貸金庫に納め、遺産分与の手続きも既にちひろネキや富豪俺たちの手助けを以って完了している

 

一応、彼らは未成年者であるのである程度避妊はやっているが……彼女に隙あらば孕ませるつもりで日々を過ごし、また彼女達は『何が何でも一緒に生き残りたい』と未練を増加させようと避妊に勤しむというある意味ではバトルファック状態だったりするそうだ*5

 

その件に関してそういう対処に一番適した魔法を一番学習して来た八男ニキの彼女さんであるエリーゼ嬢曰く

 

 

「……破魔の術式には『こういう使い道』がある、と初音郷で教えてくれた事が非常に役立ちましたわ」

 

 

……だそうな。彼女達からしても『地獄に堕ちる(果てる)時は一緒だ』という覚悟は既に出来ている。むしろそもそもそんな覚悟無しにこの界隈に足を踏み入れる気はないし何よりこんな過酷な環境に恋人だけで居させようと思うほど薄情ではない

 

今回は破魔魔法を応用した避妊術式でしっかり避妊は出来ている……本来ならこの応用はこのオカルト界隈にて性犯罪被害者に施す術式として初音郷に伝わる代物だった*6

 

沖縄支部でも……塩漬け案件やメシアン案件で様々な性犯罪被害者に遭遇し、まだこの術師で間に合う犠牲者の被害を多少は軽減する役には立てている。件のエリーゼも他の仲間達と共にそういう被害者の救出に何度も向き合ってきた

 

幹部である彼女の恋人やその仲間達が最前線にて加害者どもの血の豪雨を降らせる最中、その雨の中という安全地帯で被害者達の介抱や必要な処置……時には手遅れな被害者の安楽死など非常に精神的にキツい仕事に従事して来た

 

本業である【銃火暴風怨嗟域】では半端な治癒魔法は使い物にならず、彼女も中級治癒魔法(ディアラマ)を使う気力で初級治癒魔法(ディア)に辛うじて届く出力になる様な環境で治癒魔法を駆使し節約しながらそれこそこの戦地の野戦病院さながらの野蛮な治療活動を必要としていた*7

 

一応、嘗ての野戦病院とは違い通常の薬や消毒液は沢山持ち込めるからあの戦時の様に麻酔も消毒液も碌に無い環境での手術……大戦時期みたいに傷口を灼いて塞ぐのは序の口、割と普通に口に猿轡を噛ませて鋸で患部(手足)を切り落とす様な『資材が無いから』と治療で死ぬのが日常になる様な雑で悲惨な処置をしなくても様々に出来はする*8

 

呪毒や鉄粉、この異界では傷口から即座に沸く毒蛆を傷口から取り除くのは先ず最初の仕事。身体に食い込んだ砲弾や銃弾の破片を取り除いたり、切断された四肢を魔法で繋ぎ合わせたり、それこそ手足を失った者の四肢を再生させる為に付きっきりで時間を掛けて再生させたりと外科措置的に色々やるべきことが多い。辺り一帯の穢れた瘴気や疫病の気を祓い換気する為の破魔魔法……これも非常に弱体化している。やその清めた空気を維持する為の結界魔法など治療場や休息場の維持にも貴重な霊力リソースを消費する

 

嘗ての沖縄でも……例えオカルト的治療が出来ても手足が繋げられるかはそれこそ状態次第、即座に外に出て緊急手術や稀少なリソースを使う必要があり。そして繋げられる手足を失った場合は、それこそ殆ど僅かな回復用魔石やユタ達の霊力といったリソースから非常に厳しい判断の果てに再生させるかどうかが選ばれる。そして大概の戦士達はリソース不足で四肢を喪い再起不能となった*9

 

今は沖縄霊能者医療を一手に担う呪術医ハリ・アドラ氏から心霊医療技術のいろはを教わりながらどうにか患者の苦痛を和らげ安全な措置を取れる様に努めている……治癒魔法に適性の高いエリーゼや香織、春香を筆頭に、今ではこの沖縄支部で治療魔法に多少なりとも適性があるなら全員がこの心霊医療の習得を目指しているぐらいである。沖縄では無詠唱技術の次に必要な魔法技術故に

 

『祖父がカトリックの枢機卿である』とはいえ彼女は一神教はカトリックのシスター?いや基本的にドイツから出る際に還俗した身なので既に身分は元シスターの一般信徒であるが、この沖縄に住まう非メシア教のカトリックや本来なら不倶戴天の怨敵……である筈のプロテスタントも様々な一神教派閥の寄せ集め霊能者達が彼女をリーダーと認定して沖縄支部一神教派閥を纏めている

 

沖縄ではメシア教の暴挙で今現在の様な御覧の有り様だが……しかしそれだからこそ『敵の敵は味方』という理論で様々な宗派他教、それこそ鹿児島との過去の諍い等々全てを無視してでも力を合わせなければこの地や九州一帯は終わりを迎える様な状況である。故に一神教派閥は『沖縄の旗印』に一番近く才能溢れる敬虔な一神教信徒であるエリーゼ(彼女)を一神教派閥の纏め役に三顧の礼を以って迎えた訳である*10

 

沖縄以外でもメシアン以外の一神教徒……そもそもメシア教は一神教ではなく『天使信仰のカルト団体?実質宗教気取りのテロリスト集団』故にまともな一神教からは蛇蝎の如く忌み嫌われているが穏健派を自称する連中は『自分達が過去に何をやらかしたかか』を忘れたかの様に恥も外聞も無く『メシア教は一神教の一派閥だ』と世迷言を吐き散らかしている。そんな『成功してしまった人類史上最低最悪の淫祠邪教』に対抗する為に大概の地域では『メシア教とそれ以外』といけば良いが世の中そう上手くはいかないものだ

 

この沖縄の地ですら『メシア教に尻尾を振った穢教鳥の家畜未満』は一定数存在する。脅迫などで無理矢理従わさせられたり頭に羽根をぶち込まれた被害者達とは違う……自らの賤ましい我欲(お駄賃欲しさ)で穢教鳥の尻穴にこびり付いた糞を舐めて穢教鳥の家畜のまた家畜(名誉メシアン)落ちぶれた(なった)正に『メシアン未満』が存在する。これを沖縄では前にも少しだけ言及した『メシアン名家』と呼び裏切り者扱いで村八分扱いである

 

如何に村八分の鼻摘み者どもとはいえ、メシア教というバックを盾にこちらに恥知らずにも関わりを持とうと……いや、正確に言うなら『ガイア連合沖縄支部の財布のおこぼれ』を狙ったハゲタカ行為をしたいのであろう。むしろメシア教の言い付けで沖縄支部を偵察したいと言う事だろうか?少なくとも沖縄支部に所属する若い娘達は何気に優秀な素質を持った霊能者(美少女)ばかりである。連中は穏健過激派問わず穢教鳥のオナホ(マリア様候補)をその理性の無い粗末で醜悪なポークビッツが常に求めているからして*11

 

此処まで言えば皆様にもお解り頂けるだろう……今の沖縄支部には『同じ名家』で括るには差異が有り過ぎる、だが『根本的に敵か味方か』という意味では分かりやすい構図がまるで太極図*12みたいに間近ながらも決して混ざり合わない様相を描いている

 

 

メシア教とその走狗()ガイア連合と誇り高き沖縄名家(味方)か?と言う様相を

 

 

そんな訳で沖縄支部に所属する少女達は外出する際は必ず一人では動かず複数人かつ最低限武装を欠かさずに動く。簡易的だがそこそこ優れた防護の加護を齎すガイア連合脅威の腕時計『G-ラダーズ』や琉球ニキも愛用する初音郷支部特産の『アセイミィ・ナイフ』に呪殺系統を中心にした魔法石を巾着袋に入れておいたり、勿論最近沖縄支部が開発した試作型から女性陣でもなるべく持ち歩き易い様に簡易化と軽量化を果たした『穢教滅閃・発怨筒』と名付けられた『穢教滅閃砲』の簡易・使い捨て版さえ開発された

 

この発怨筒なる代物……穢教鳥としては最低等級であるエンジェルを素材に作った持ち運び並びに秘匿を重点に考えた沖縄支部故に需要豊富な護身道具である。使い方は殆ど発煙筒よりもある意味では簡単であり最初に所有者の血を一滴発怨筒に掛けて霊的な繋がりを構築してからキャップを相手に向けて発動を念じるだけで良い

 

勿論欠点は多く、威力は所詮はエンジェル風情の出力なので大したものではない*13し、発動しても勝手に最寄りの穢教鳥やメシアンに向かって突撃するだけなので相手次第ではクソの役にも立たない、しかも一発撃つのに新しい発怨筒に血で霊的な繋がりを構築しないといけないし、やはりエンジェル如きしかこの仕様に落とし込めないから呪殺属性しか使えないという制約もまた存在する

 

しかし、問題点をある程度でも改善出来れば対メシアン・穢教鳥戦では間違いなく優秀な使い捨て武装ではある……メシアンや穢教鳥の出没率の高い沖縄でなら欠点も幾つかは看過出来る範囲に収まるのでこと沖縄では突発的な対メシアン戦でならそこそこ役には立つ武装となるだろう

 

故に沖縄支部に於いてはこの発怨筒なる代物は『ちょっとした護身霊装』として様々な改良を繰り返しながら比較的民間人寄りな黒札や黒札親族などの今後の世界に於ける富裕層の護身具の一つとして割とロングセラー商品として沖縄経済を支える一品となる*14

 

またこの発怨筒……古式悪魔召喚術を使う際の訓練道具としてもそこそこ優秀な代物である事が試験運用の際に判明した。悪魔召喚術の基礎中の基礎である封魔管を扱う感覚を疑似的に体感出来る*15と沖縄支部で悪魔召喚術の修練を行う現地民練習生達から報告が挙がった

 

そんな代物でも『そこそこ役に立つ護身道具になる』という辺りが沖縄という『半分アメリカ(メシア教本拠地)』である土地の危険性を物語る……しかし、そこから逃げる道は『今ならある』とは言える。メシア教のやらかしを利用して沖縄名家達だけならさっさとガイア連合の庇護下に逃げる事は今なら出来る

 

しかし、それをやれば沖縄は持ってあと数年、早ければ来年辺りにはあの大規模異界に飲まれて終焉を迎える。また多分それが呼び水となり与那国島の海底遺跡が目醒めてしまう……その結果は良くて九州や台湾の壊滅、間違いなくあの与那国島一帯は半径西日本区域まで滅亡待った無しである

 

西日本に拠点を持つ沢山の俺たちや、西日本にライフラインを構築する富豪俺たち、政界俺たちやガイア連合運営からしても沖縄の封印維持は正に死活問題であり、時限爆弾も同然な沖縄の惨状をどうにか出来る希望を持ったあの六人はそれはもう期待されている訳だ

 

そんな状況でも彼女を孕ませられれば……少しだけでもこの戦場から彼女を離していられると真面目に煮詰まった思考で考えた彼らだった。だったのだが

 

 

「いえ、割と妊娠期間って簡単に短縮出来ますよ?私だって結構育児含めて短縮出来てますし」

 

 

そう直ぐ後に探究ネキに言われてそのプランは白紙に戻された……その内心はマダオニキもちゃんと話し合えば理解出来たから七人して乃木坂邸のマダオニキ用バーラウンジで色々愚痴り合ったりもした。こういう男の飲み会というものは皆結構好きであり、今度は山梨第一支部の『飲兵衛の会』の酒宴に一緒に酒フェスを楽しむことが決まったりもした

 

 

「山梨に最近出来たワイン酒造場の『人誅』ってところが美味なんだよな」

「名前はアレだけどあそこがライセンス契約している『喜劇』が俺好みなんだよな」

「僕的には脳缶ニキの本家とか派だけどアレはアレで……」

「アレに合うつまみって何挙げる?」

「俺はチーズかな?でも聖者は臭いが強いの嫌いだからサラミとかドライフルーツじゃね?」

「……流石にブルーチーズとかは無理だけど普通のチーズぐらいは平気だ。でも霊能食材には臭いものとかもあるんかな?」

「俺的には『喜劇』を蒸留してブランデーとかが欲しいものだ、臭いが強いつまみには強い酒が一番だしな」

 

「「「「「「流石だなマダオニキ!俺たちも蒸留した喜劇とか飲みたいよ真面目に!!」」」」」」

 

 

こんな調子で、彼ら七人は近くに時間を作り酒造場『人誅』に向かいその主である『人誅ニキ*16』に話を通して『喜劇のブランデー版』を試作して貰うことに成功した。同じメシアンスレイヤーの誼と『ブランデー版喜劇』という面白い酒造りへの興味……そして、人誅ニキが現在立ち上げ始めたメシアンスレイヤー組織『人誅組』の使う武装にあればあるだけありがたい怨嗟鋼装備や穢教滅閃砲の供給という交渉も出来るという下心から彼らの交流は始まった

 

たまにメシアン関係の情報を沖縄支部や人誅組に伝えてメシアン討伐関係依頼を持ち込むマダオニキ。その依頼をこなしてマダオニキを中心に様々な富豪、政界俺たちや運営の憂いを取り除く沖縄支部と人誅組……人誅組の経営はそのおかげで上向きになり、その資金源である人誅酒造場にも色々有益な効果が発生して色々良い酒造りが出来た

 

 

「ちゃんと?まぁ試作にしては良い出来のブランデーが出来たな人誅ニキ?」

「俺としてはまだ不満だらけだがナ。しかし試作としてなら悪くは無いかもね?」

「俺らが作った酒ってだけで何だろうなこのプレミアム感……シーフ*17が止まらないねこれは」

「おいおイ、それはなるべく熟成させて試すものだかラ試飲は試飲用樽から頼むよ皆」

 

 

『喜劇のブランデー版:苦笑*18』が出来てから後、人誅ニキは色々な縁から愛媛支部に所属したが……それでも沖縄支部とはいわゆる『ズッ友』という人間関係を永く永く維持しているという。人誅酒造場が旅行に行く際は大概沖縄であり、沖縄名物かりゆしウェア姿でちょくちょく沖縄支部の名家達が経営する泡盛酒造場に視察や交流に来ているそうな

 

……アルコールの濃い匂いでも隠せぬメシアンや穢教鳥の血脂の鉄錆臭が濃厚に漂う友情だが、まぁメシアンスレイヤーならそれは普通だ。後々に烏賊臭いメシアンスレイヤーも存在するから誤差の範囲である

 

どうやら人誅ニキはその『烏賊臭い同胞』には消極的否定気味に激しく困惑している様だ……琉球ニキ達も『メシアンや穢教鳥相手に立つの!!!?』だの『穢らわしくないんか!!!?』とか『仮面ライダーガチ勢にある意味メシアン以上に喧嘩売ってるなこいつら?』などと本気で驚愕したが、沖縄の現状的に『メシアン駆除してくれるならまぁ構わないか』と消極的容認という姿勢で彼らを迎える事に決めたものだ*19

 

 

閑話休題(それはさておき)

 

 

『乃木坂春香が実は俺たちだった』という割と衝撃的な情報だが……琉球ニキ達は少し腑に落ちない。それだけならそれこそ彼女のコテハンを決めて直ぐに専用シキガミの手配から色々措置が増える。しかし唯単に『手間が増える』程度で執事ニキやマダオニキがこうもうかない顔をしている理由が思いつかない。少なくともシキガミ契約による魂の保護が達せられるまで不安なのは解るが?

 

その疑問はショタおじ自身が彼らをまた会議室に引き込み、自身で結界を張り巡らせることで察した

 

 

「「「「「あ、これはガチでアカン奴だ」」」」」

 

 

その五人の予測に正確性を与える様にショタおじの背後でまるで怨霊な何かの様に真っ青な引き攣り笑顔で五人においでおいでする二人を無視しながらショタおじは神妙な顔で彼らにこう言った

 

 

「さて、皆は『非常に危険な話』と『少しほっこりする奇跡の話』、どちらから聞きたい?」

 

 

誰かが生唾を飲む音が聴こえた。あの何時も飄々としたショタおじがこうも真顔になって聞いてくる内容である……絶対碌でもない内容に違いない。それこそ今の彼らには想像も付かない様な悲惨な内容なのだろう

 

 

「……なら、『非常に危険な話』からお願いします」

 

 

皆のリーダーである琉球ニキが意を決してショタおじに応える。その覚悟にショタおじは神妙な顔で彼らにその『非常に危険な話』を箇条書きにして伝える

 

 

※:曰く、乃木坂春香はその特異な出生故に『次期マリア有力候補』としての資格持ち……だった。恐らくは『悪魔の紐付けが無いまっさらな魂である事』と『純粋に四文字の出力に耐えられる身体や霊基がある事』により『Y.H.V.Hの精を受け止められる悪魔の紐付け無き(無原罪の)魂』の保有者だからだと推測される

※:彼女が『元・次期マリア候補』となったのは『執事ニキと結ばれたから』である……そりゃ『聖母になる為には純潔の乙女でなくてはならない』からそれはそうだろう

※:また、これは八男ニキや武内Pニキにも飛び火する内容だが……八男ニキの彼女である『エリーゼ=ホーエンハイム』も武内Pニキの妹分である『鹿島蘭子』もその『次期マリア候補』の一人だったりする

※:先に挙げた二人は『穢教滅閃を使えない』。それこそ聖者ニキにすら使えた『穢教滅閃砲』どころか『怨嗟鋼すらも触れば浄化してしまう』辺りから彼女達には『何か』があるとは沖縄支部でも思っていた*20

※:既に純潔を失った春香やエリーゼだが……多分、彼女達の母胎は『メシア教にとって究極的に好都合な代物』である為、この秘密が知られたら間違いなく致命的に酷いこととなる。特に神崎ネキは現役進行形で『次期最有力筆頭マリア候補』だと思われるから厳重に沖縄支部か出来れば山梨第一支部で保護するべき存在だろう

 

 

もう一度、さっき乃木坂家一同に話した様に長く危険極まりない話をしたショタおじ(分身)は近くにあった水を一息に飲み干して沖縄支部に語る

 

 

「今回の件、聞いた皆には春香ちゃん本人含めてギアス・スクロールで『ショタおじ()の許可が無い限り決してこの話はしない、考えない』という契約を行なって貰う。後で蘭子ちゃんやエリーゼ女史とその身内にも話して同じ処置をさせて貰う……これは決定事項だよ」

 

 

ショタおじの……いや、『ガイア連合盟主:峰津院 堂満』として正式に発せられた『命令』である。基本的にショタおじは『俺たち』には命令なぞ全くせずに大概は頼むだけである。そのショタおじが真に命令を下してくる辺りからこれは間違いなく特級の厄ネタだと理解出来る

 

だから沖縄チームも乃木坂家の皆も直ちにその異常事態を察してショタおじが手渡すセルフギアススクロールに目を通す……サインを行おうとする他の面子を制止しながら沖縄チーム並びに最近悪魔召喚術講習に挑んでいるマダオニキらが契約書を様々に調べ上げる

 

 

「透かし文字は……無いな」

「火を出してくれ。先ずは炙らないとな」

「文章に仕込みは……大丈夫かな?」

「水に浸してみよう」

「二重底……これなら大丈夫」

「暗号法則とか?いやおかしな点は無いな」

「契約書のサイン面も異常は無いな。今の俺程度では分からんから見てくれ先輩がた」

 

 

流石はショタおじとセツニキ謹製悪魔召喚術資格保有者やその受講生……こんな状況だろうがショタおじの契約書を力と智慧の限り疑い調べ倒すその様は正に『ガイア連合の古式悪魔召喚士』である

 

 

「……あはは、それだけ疑われる辺り俺の不徳かね?いや皆真面目に悪魔召喚士なんだなって成長が理解出来て嬉しいのかね?……今回ばかりは一切悪戯も何も無いんだけどね」

 

 

三十分くまなく調べ上げに調べ上げたが……そもそも今回はショタおじ自身が断言した通り一切仕掛けは無い。その事実が判明したら即座に全員が契約書に署名してこの話は終わり?いやもう一つ話が存在していた

 

 

「あの、盟主様?もう一つの『少しほっこりする奇跡の話』とは一体?」

「いやいや春香ちゃん、君はもう俺にとって既に『大事な身内』なんだ。だから気軽にショタおじと呼んでくれよ」

 

 

そんな話をする春香とショタおじ……その会話を遮る様に会議室のドアがノックされる。そしてその声は

 

 

「ショタおじ、そろそろ良いか?」

「私達の『孫娘』について詳しく」

 

 

その声は……沖縄チームの師匠と言うか指導者である『比翼連理夫妻』のものだった。その声に驚いて

 

 

「親父!?お袋!!?何で此処に居るんだ!!!?」

 

 

その声はマダオニキだった。そう、前に少しだけ言及した『マダオニキの前世の両親』というのはこの比翼連理夫妻の事だった

 

 

「え゛?マダオニキの前世のご両親?師匠達が?」

「マジかよ……いや、時雨の件もあるから『有り得ない』って訳でも無いな」

「確かお前当時高校卒業手前で時雨さんは小学生未満だったよな?」

「僕らだって平成直前から2009年まで享年様々だったしね」

「転生のズレって奴か?」

「どうしよう……俺、師匠達を『義お祖父様、義お祖母様』とか呼ぶ必要がある……のか?」

 

 

そんな事を言い合いながら彼らは注意深く状況を再確認する。常に様々な悪魔や悪質名家、特にメシア教や穢教鳥といった常にこちらから利益を掠め取ろうと眼を光らせる意地汚い連合を相手取って組織運営が出来ている彼らだ……この非常に特異な状況にも対処対応する為に情報を集めて査定を行う

 

……まぁ、そもそもマダオニキや比翼連理夫妻。特に春香を疑う様になったらそれこそおしまいだ。と即座に警戒を解く

 

しかしまた……『聖者ニキと時雨の一件』だって真面目にものすごい奇跡だと言うのに、今度はマダオニキが前世のご両親とって一体全体どうなっているのやら?はっきり言って時雨が聖者ニキを発見出来た一件だって『サハラ砂漠の何処かにある一粒のダイヤモンドを探せ』ってぐらいの無理難題なのに今回だ?夫婦同時転生からその息子との再会とかそれこそ『地球全土を舞台に決められた一粒の砂金を探せ』ってぐらいまず不可能な話だろうに

 

そんな事を考える沖縄チームにショタおじは更に語りかける

 

 

「いや、沖縄チームの皆……今回の話の本題はむしろこれからなんだ」

 

 

ショタおじは乃木坂姉妹を比翼連理夫妻に向き合わせながらこう言った

 

 

「連理ニキ、比翼ネキ。彼女達が二人のお孫さん……だけど二人に一つ質問があるんだ」

 

 

その唐突な問いに二人は

 

 

「改まってどうしたんだショタおじ?確かに春香ちゃんと美夏ちゃんはある意味孫娘なのは間違いないけど……まぁ公開したら割と変な騒ぎになりそうだし、それにもう玄冬(あいつ)は今生を生きて親離れした一人前の男だしな」

「そうそう。流石に来世くんだりまで玄冬(あの子)に母親面する気は無いし、てか私達の生まれから既に親父関係逆転しているまで言えるしね……でも執事ニキに迷惑かけた時は一応ちゃんと叱りはするつもりだけど」

 

 

数ヶ月前のマダオニキの暴走……春香や美夏という二人の愛娘と離れ離れになる展開に暴れ出した時に取り押さえに来た『前世の両親』というのが何を隠そう比翼連理夫妻である

 

最初にそれが判明した時はガイア連合でも相当な大騒ぎとなり、当時前世を取り戻したばかりの時雨もまた『聖者ニキ(尋ね人)探し』に希望が持てたと後々に語っている。『前世の縁者を探している俺たち』という存在は……まぁ少数ではあるだろうが間違いなく一定数は居るだろう。そしてこの世界が正に『別世界』である事を鑑みてその再会は正に奇跡だという事は『前世の縁者を探している俺たち』からしても分かってはいる*21

 

世間では『神にも出来ぬ事でもガイア連合ならば可能である』などと言われている。それでも比翼連理夫妻や時雨の起こしたこの奇跡は特筆に値する『大いなる奇跡』であり、『転生者の寄り合い所帯』という性質を持ったガイア連合ならではの『殆ど叶う宛の無い奇跡』である

 

そんな奇跡の再確認……ショタおじが言いたい事はやはり『前世の縁者に纏わる話』だった

 

 

「連理ニキ、比翼ネキ。確か二人の前世には三人お子さんが居たんだよね?」

 

 

ショタおじの問い掛けに二人は

 

 

「ああ、今其処に居る玄冬と俺達のご先祖ってか初音郷の氏神様になった長男、そして……産まれて直ぐに死んだ娘が居たよ」

「あれだけは……今もねぇ……」

 

 

長い年月を生きてまた添い遂げた夫婦だが……それでも哀しい事はあり、彼らにも悲劇はあった。その一つがマダオニキの前に産まれて直ぐに儚くなった彼の姉の存在である

 

 

あれ?ちょっと待て?確か前に産まれて直ぐに儚くなった幼児の話をしなかったか?

 

 

そもそも高位の異能者……それこそ基本的な人類の超進化形態にして可能性の極意である超人や導師達、低い段階でも人類の上澄みも上澄みである覚醒者や達人ばかりの集まりであるからして『察し』というものは良い。少なくともその爆心地となるだろうとある覚醒者*22は『ナビ・ペルソナ使い』故にショタおじが何を言いたいのか一番早く察してしまう

 

 

「あ、あの盟主様?もしかして……もしかして、ですが?まさか盟主様が言いたいのは私の出生というかむしろそれは前世の内容でしょうか?」

 

 

可憐な美少女(乃木坂 春香)の問いにガイア連合の絶対王者(ショタおじ)の回答は……

 

 

「おっ?どうやら即座に察した様だね?流石はナビ持ちだよ君は……うん、君は間違いなく前世はマダオニキのお姉さんなんだよねこれが。いや、前世今生血の繋がりが強すぎて俺も本気で霊視して初めてこの繋がりが見えたんだよね……俺からしてもレアケース過ぎて見逃していたよ。いやすまないね春香ちゃん!」

 

 

かんらからからと呵呵大笑しながらショタおじは軽い口調で春香に詫びる……その余りにもブッ飛んだ内容に沖縄や初音郷の超人集団は固まり、そしてもう皆様々な叫びを上げる

 

 

暫く混沌とけん騒が会議室を占拠し、色々と質問がショタおじに突き刺さる突き刺さる。それもそうだ……これは先のものとは間違いなく別物だが刊行令が必要な沙汰である。下手をすれば先に挙げた『前世の縁者を探している俺たち』に喧嘩を売ってしまう様な超偶然であり間違いなく『奇跡』である

 

しかし、それでもショタおじはその主義として必ず春香に黒札を渡し、彼女の為の専用シキガミを用立てる必要がある……流石にもうそろそろ山梨に帰らなくてはならない時間が迫って来たので春香の処遇については再度相談することとなる。このとんでもない情報を何処まで公開するかについてはそれこそ山梨本部の幹部達とも協議が必要だろう

 

まるで嵐の様に去って……お付きの高位修羅達がショタおじを抱えて転移用ポータルに運び去る風景をぽかんと見ながら一同は

 

 

「まじかよ……」

「まさか、まさか……今、私達は夢を見ているの?」

 

 

比翼連理夫妻は……いち早く衝撃から立ち戻り、そして春香を見る

 

 

「あ、あの?連理ニキさん?比翼ネキさん?……でも今は『お父さんとお母さん』なんでしょうか?」

 

 

春香も困惑している様で今生のちち(前世の弟)を見ながら比翼連理夫妻にどう答えて良いか考えあぐねく……こんな複雑骨折した人間関係にどう答えて正解か?なぞ誰もわからないだろう。少なくとも素面でこんな滅茶苦茶な沙汰は考えつかない。先にショタおじが言った通りに確かに『少しほっこりする奇跡の話』ではあるけど、爆心地に居る身としてはある意味その前に挙げた話に匹敵するぐらい『非常に危険な話』でもある

 

 

『一体どうすりゃ良いんだこんな話!!!?』

 

 

多分、全員の考えは色々な意図は違えどこの一点だけは間違いなくこの言葉で統一されるだろう……少なくとも今この場で対話するのもショタおじの結界は既に無いから止めておくべきだろう。最悪契約したばかりのセルフギアススクロールに抵触する

 

後で関係者各位で山梨第一支部にてこの件はもう一度話し合う事にして……いや、その前に

 

 

「「「「「「破ッ!!!」」」」」」

 

 

沖縄支部の六人が全員で気合いを入れて『結界』を貼る。全身全霊の六人全員の力を合わせても間違いなくショタおじが片手間に造る結界に遠く及ばない……しかし、それでも暫くの時間は稼げるだろう。少なくとも『これが最後かも知れないとある前世のとある一家やその関係者達の家族会議』の時間ぐらいは

 

 

「連理ニキ、比翼ネキ……話すなら今のうちに、な」

「暫く俺たちが時間を稼ぐ」

「春香も早く二人に向き合ってやってくれ」

「今なら大丈夫だから」

「悔いなく……ちゃんと語り合えよ?」

「マダオニキ達も……大事な前世今生合議の家族会議だぜ?義息子()も一緒にちゃんと聞いているさ。だから俺も参加者だ」

 

 

最後の執事ニキの言葉に……連理ニキと比翼ネキは頷き春香に、マダオニキに向き合う。『これが赦される最後』だと渾身の家族会議に向き合う

 

 

……まぁ、実際にはこれは最後にはならず、『初音郷の氏神』となって祀られていたマダオニキや春香の前世に於ける実兄含めた『とある一家の輪廻を超えた家族会議』はこれからも時々行われる事となった。その家族会議の結果と言うか副産物の一つに執事ニキの本霊が初音郷の維持に纏わる『天津神の月神:ツクヨミ』だという事が判明するという椿事が起きたりもしたがそれは余談だろう

 

*1
ロビーや転移施設に損傷をだした

*2
彼女の容姿は『時雨改三型』故に付いた。時雨では名前そのままであり、コテハンの『本名隠し』となるべく略した呼び名として同じ黒札である両親と相談して選んだ

*3
永世ツッコミマスター

*4
銀魂でもマダオはマダオでツッコミのセンスは神懸かり故に問題ない

*5
シキガミ嫁な琉球ニキだけはその辺りお気楽なもの……だが、本音を言えば『今すぐ孕んでくれた方が嬉しい』である

*6
その性質上『産めよ増やせよ』な初音郷でカップルや夫婦の避妊は表向きは考えない風潮がある……一応は今時の若者達が避妊に使いもする

*7
しかもこの異界では殆ど呪文詠唱が出来ないから余計に霊力を消費する

*8
参考資料:水筒

*9
琉球ニキの両親すらそのリソース不足で再起不能だという辺りでこの冷たい方程式の過酷さをご理解頂きたい

*10
一応一神教徒……という事になっている八男ニキに一神教への信心は一欠片すら無い。むしろ思考回路は完全に日本人である。ちなみに聖者ニキの『十戒の欠片』すら完全に無効という有り様だったり

*11
そして穢教鳥がそのオナホ(犠牲者)に飽きたら今度は自分達が『お相伴』に預かるとい訳である。ほら琉球ニキ達が最初に関わったあの事件の様に

*12
と言うには歴史も現状も未来図的にすら色々な意味で歪過ぎるが

*13
但し穢教滅閃の基準に於いて

*14
天使部などは流石に使わないだろうが

*15
要は管の開閉技術。または『簡易悪魔召喚術』と呼ばれるガイア連合が規定した資格の事

*16
頓西南北様、ファッション無惨様のごちゃサマライフより 愛媛支部所属となるメシアンスレイヤーの一人。バリバリの復讐鬼であるが間違いなく原作より遥かにマイルド

*17
酒樽用試飲スポイト、盗み飲みに濫用される為『盗賊』という揶揄を込めた俗称

*18
『笑いが苦い』から来た名前。基本的には喜劇と変わりないが洋菓子や料理の風味付けやフランベなどにも使えるからジャンニキにも大好評。酒が苦手なメシアンにも騙し討ちで喜劇を飲ませ易くなるからメシアンスレイヤー的にもうはうは

*19
沖縄支部にも男メシアンやオス穢教鳥のケツを掘る拷問吏が居るから何を今更である

*20
後日、神崎ネキにも同じ実験をしたら彼女もまた同じ結果を出した

*21
だからこそこの奇跡を引き起こせた比翼連理夫妻が『比翼ネキ』と『連理ニキ』というコテハンを拝命した訳である。故にまた改三ネキの起こした奇跡にその界隈では騒ぎが起き始めているとも

*22
『ペルソナ使い』は少なくとも覚醒者から始まる





回答:ミレニアムという環境下で酒なんて贅沢品は全て穢教鳥や高位メシアンが独占している。民間用バー何て福利厚生を過激派メシアンの脳味噌で作る発想なぞ無い……そもそも『民間人』なぞ讃美歌でマインドコントロールされたお人形なので批判なぞ出来る筈もない




『白紙転生者』

嘗ての平行世界からこの世界に送られた者達……そのほぼ全てが『高位悪魔の魂を宿した存在』であるが、非常に稀にではあるが『悪魔による霊的起源無き、純粋に人間のままで非常に高い素養』を宿した魂もまた存在する。殆どあらゆる悪魔の色に染まっていない非常に純粋かつ透明な色彩の魂として悪魔からしても非常に珍しい代物だろう。また嘗ての世界に於ける四文字のやらかした措置(空気中の生体マグネタイト枯渇)によりこの体質を抱えている者はマグネタイト不足で大概が幼児期居ないに亡くなるケースが多い様だ

一応は元の世界の四文字とこの世界の四文字と日本神話の神々の影響は僅かに存在するもほぼ純粋な性質の魂なのでその歩んだ人生次第でその魂の霊的な成長傾向は決まる

今回の乃木坂春香の場合は……前世では産まれて直ぐにマグネタイト欠乏により亡くなり、今生では幸せに暮らしていた影響からどちらかと言えば治癒や情報処理的な方向性に霊的適性が高い存在だったりする

また、自我が未確立な幼児期や赤子の地点で前世を閉じ、今生では非常に大切に育てられ、あまりストレスを感じない環境下に置くとその魂には『聖母の素質』を開花させる様だ。勿論乃木坂春香も同じ白紙転生者であり同じ様な前世を持つ鹿島蘭子と同じくそれが由来の『聖母の素養』が存在する……但しそのケースは非常にレアケースもレアケースであるこの二人以外には現状存在しない

ショタおじは『前世は赤子な俺たち』には興味を持たないという意見が掲示板にあるけど……個人的には奇跡的にショタおじが見つけたならちゃんと拾って黒札として扱うとは思う。赤子俺たちはショタおじに見つけて貰うのが最初にして最大の課題かつ試練だと真面目に思うんだ。流石に『記憶すら売り飛ばすクズ転生者』や『最悪クラスのやらかしから追放処分を食らった元俺たち』とは前提が違うと思う


『聖母の素質』

基本的に『白紙転生者』かつ『赤子か幼児からの転生者』若しくは『純粋な人間として非常に高い素質持ちの現地民』がその人格的適性が全て噛み合った上で純潔をちゃんと守っている若い少女……という非常に限られた存在に目覚める素質、または『救世主の卵』。恐らくは悪魔としての性質や紐付きが一切無い『ほぼ無原罪の存在』故に起きる事象だとショタおじは推測している(四文字的には『その措置が非常にやりやすい存在』というだけらしい。一応はショタおじの精とかの悪名高い『盗精売女』でもその気になれば出来る事らしいが……それだけショタおじの精が強いという証左だとも言う)

この特性を全て保有している少女に四文字が『その気になってガブリエルを使ってやらかし』という一神教に於いて正式な儀式を行えば……『立川の自称ジョニー・デップに正式な弟が産まれてしまう』という非常に危険な代物(現地民適合者は予備扱いだろうが)。またメシア教式メシア誕生メゾット(性犯罪や人体実験)でも間違いなく0.03%の確率(現地民だと0.003%)で『自称ジョニー・デップの比較的マシな劣化コピー』を生み出せる可能性が出てくる正に危険物(通常ならどんなに高位霊能者だろうと成功率は『0.000000001%』ぐらいあれば間違いなく高い部類の無理無茶無謀な愚挙)である、更に悪い情報だがメシア教式だと純潔は関係ない

ちなみにこの特性の持ち主は高位の聖人系や預言者系の前世持ち(俺たち、現地民問わず)レベル並に一神教系列の霊的素養が非常に高く、一神教系列の術式適性や天使使役適性は正に神懸かりなレベルに至る……また穢教鳥からすれば正に『最高のご馳走』である。妖怪が三蔵法師を見た時を連想すればわかりやすいかも知れない

ガイア連合沖縄支部に現在三人存在する適格者のうち二人(黒札:乃木坂春香 現地民:エリーゼ・ホーエンハイム)は既に恋人持ちかつ己の自由意志にて純潔を失っている状態故に『元・適格者』であり、もう一人の黒札である鹿島蘭子は未だ数え12の幼い少女。どちらもメシア教にその秘密がバレれば非常に大変な事になるのでガイア連合でもこの特性は特秘中の特秘として扱われる


『発怨筒』

メシアンや穢教鳥が跳梁跋扈する沖縄の地でガイア連合沖縄支部に所属する少女達の護身武装として開発された使い捨て装備

穢教滅閃砲というある意味非常に原始的なCOMPと発煙筒を元にガンスミスニキがちょいちょい穢教管を弄って作った代物であり、携行性や扱い易さを重視して作った現状なら初期試作品。一応そろそろ試し撃ちから問題の洗い出しに入る時期

下級天使であるエンジェルを素材にしているので『穢教殲滅・ゴモラ怨嗟式』の一式程度しか撃てず一発一発撃つごとに魔術的な契約措置が必要、しかも射線が安定しないので取り扱いに難がある

それでも穢教鳥被害の大きい沖縄では有益な武装なので沖縄支部に所属する女性霊能者達の護身具として永らく愛用される一品ではある


『苦笑』

沖縄支部の支部長達ととある富豪俺たちの酒宴の与太話と新規酒造場『人誅』が作成したガイア連合でも一番人気のある酒こと『喜劇』を蒸留して作成したブランデー……本式のブランデーは白ワインだがまぁ赤ワインでも再現は不可能ではないだろう

基本的な能力は『喜劇』と大差無いが、それでもワインより度数の強い酒を好む層からは需要はある。また沖縄支部と人誅ニキの絆の象徴でもあり、人誅酒造との協力によって行われる泡盛やビール以外の沖縄支部に於ける新しい酒造の礎でもある代物

ちなみに、初期版は試作かつ赤ワインを使ったせいか雑味がやや強く何処か野卑た味わいだと酒の味にうるさい俺たちから評価された。その最初期ロットは今も沖縄支部や人誅のワイナリーに保管されていて、お互いの祝い事などに供されている

ちゃんとした製品版は『流石は喜劇の系譜』と酒飲み達から絶賛されるガイア連合の優れた霊酒の一つとして好評だったりする……が、何故か熟成された試作苦笑に凄まじいプレミアが付いてだいたい沖縄チームそれぞれの長子が独り立ちしたり嫁入りしたりする頃には『幻の銘酒』扱いされているそうな




『執事ニキ』

本名は『綾瀬 裕人』。元ネタは『乃木坂春香の秘密』、その主人公にして語り部。原作知識なぞ一欠片も無い癖に沖縄支部の六人の中では一番原作乖離が少なく原作ムーブを完璧……いやむしろ『色々な意味でやり過ぎのオーバーキル状態』まで達成してしまった何気に猛者

この物語に於ける『六人の主人公』のうち一人

身長だいたい172㎝という日本人基準ならそこそこ長身かつ中肉体型の野暮ったい黒縁眼鏡が辛うじて特徴と言える一見すれば『野暮ったくて地味』の一言だけで片付けられそうな少年。但し眼鏡を外せばそこそこ美男子の範囲(ラノベ主人公特権)ではあり、覚醒してからは視力が向上して眼鏡を掛ける必要は無いが長年愛用し続けて来たせいか眼鏡が無いと落ち着かないから現状では伊達眼鏡だったりする

嘗ては『執事』というコテハンが知人一同全員が即座に納得するレベルで駄目な姉二人(駄犬二匹?)の飼い主をしていた気の利く家事万能なおさんどん少年であり、また実際に執事としてバイト経験もある上にバイト先からも非常に好評だったという話もある。実際に執事やメイドといった従者に纏わる協会からも『期待のダークホース』扱いされるレベルで高く評価されている。また実はそのバイト先のお嬢様も執事ニキを狙うハンターの一人だったりする……現在の彼はもう『未成年なスティーブン=セガー◯』か何かみたいな代物であり『生涯にして終生の主(春香)』を得た状態ではあるが

ちなみにこの『執事ニキ』というコテハンはこの前やった件のバイトから適当に命名した……コテハンというものは本来このぐらいいい加減かつ適当に名付けるものだと筆者は思う

学業なり運動神経なりは原作より向上している……前世もそこそこ優秀な人物だった上にこの世界では半分幼馴染となった『乃木坂春香』と関わる機会が増えてその縁で色々頑張る必要が出来たから。覚醒前でも実は数カ国ぐらいビジネス級会話が出来るという特技もあったり

性格は……基本的に非常に根気強く気の利くオカン気質の好青年であり色々マメな気の利く人物だが、相手がことメシア教や穢教鳥が相手ならば逆に『相手が嫌がる事』を徹底的に行える洞察力を発揮し凄まじい悪意を陰湿かつ陰険に叩き付けて来る。しかも相手に一切勘付かせない辺り間違いなく忍者

最初の覚醒で忍術の素養や知識を得たらしく、その知識や素養をモノにするべく真面目に修練を積んで今ではガイア連合でも間違いなく一流処の忍者戦士だが自身を決して『忍者』だとは名乗らずむしろ『乃木坂春香の執事』と名乗る事や執事としての洗練された所作により自身の認識を操作していたりするし、普段は『戦う執事』めいた所作で『執事的な斥候、工兵』として振る舞う為彼の本質が忍者だと勘付く者は結構少ない。勘付くとすれば星杖ニキの様な達人やセツニキ、鑑定ニキの様な経験豊富な古兵者ぐらいだろう……実際幼女ネキの娘であるイズナも彼の本業が忍者だとは気付いていなかったらしい。幼女ネキから教えられる迄は

忍者らしく様々な技術を獲得し、様々な組み合わせや小手先、ハッタリ等々様々な要因や自身の黒札としての溢れる才能を駆使したりごり押ししたり兎に角ありとあらゆる手段を使ってえげつなく厭らしく立ち回る人畜無害な顔に反した害悪畜生系として修羅勢達からは認識されている

やはり忍者らしく使用武器は様々であり銃器爆弾暗器に徒手空拳から魔術、悪魔召喚術に穢教滅閃とどんな武器でもそれなり(修羅勢基準)で使いこなすが基本的に『器用貧乏』という印象を持たれるタイプ。似たタイプであるガンスミスニキの様に武術で真に特化するものは無い為もっぱら仲間達のフォローに回る事で真価を発揮するタイプだが一応短剣術と投擲術、体術が比較的得意であり隠行術や空蝉を駆使した諜報・暗殺はショタおじの仲魔達からすら感嘆を以て評価される力量と素養がある(そして某鬼畜猫からは「おめーは忍者じゃなくてNinjaの部類ニャ!」とツッコまれた)

家族は単身赴任(だった)な両親ととある財界人黒札の会社で秘書をやっている姉の四人家族。執事ニキがガイア連合でも重要なポストを任された結果実はガイア連合関連企業の両親も沖縄に転属?いや沖縄支部の事務方として異動(実質的な大昇進だが傍目には左遷?)が決まる。姉も一応四月辺りから沖縄支部への異動予定であり沖縄から同格クラスの霊能者が数人代わりに向かう事となる。しかし沖縄や日本中を飛び回る執事ニキは家族と一緒に暮らす暇が無いそうな

未覚醒時代でも(非常に手加減していたとはいえ)財界人黒札の中でも武闘派と評判高いマダオニキの威圧に耐えて後の恋人を庇いきった事から乃木坂財閥の上層部でもその胆力は非常に高く評価されている。特にマダオニキ直属の配下達(ほぼ全員そこそこ才能がある現地民)からは『マダオニキの跡継ぎ』と人心を掌握していたりする

嘗ての学生生活では……恋人である乃木坂春香との縁で色々激しいやっかみから様々な風評被害を買い、色々苦労はしていたが彼に近く関わる者達は彼をちゃんと見ているので親しい友人は結構存在する。むしろ彼らはあの説明会に参加し集合は家庭の都合などでバラバラになったが全員ガイア連合沖縄支部に所属済み(東京のガイア連合支部にて一応活動開始している。就職時は沖縄に来るだろう)

また、恋人である乃木坂春香の(迷惑な)追っかけ集団である『星屑守護親衛隊』(インペリアルガード)なる集団や彼女を狙うバ金持ちのバカ御曹司やナンパ男、彼女をアイドルにしようと狙うアイドル事務所など様々な厄介者に付け狙われていたが……ぶっちゃけ未覚醒時代でもなんだかんだでどうにかして来たのに今の高位覚醒者な状況ではそれこそもうそんな連中なぞ歯牙にもかけない領域に存在する為今ではどうでも良い存在ではある(但し、実は連中の割と結構な数がメシア教や他悪質カルトに流入している事はガイア連合でも把握済み)

保有する専用シキガミは基本的に外套型の『影法師』。普段は黒い襤褸の袖無し外套に見えるが執事ニキの隠業や空蝉などを補強したり優秀な防具になったり様々な道具に変形出来るある意味非常に優秀なスパイツールみたいなシキガミ。見た目は殆ど亡霊みたいだが一応は外套形態なら自立移動も可能であるし『主が着ている状態』に見せかける幻術も使えるので未覚醒現地民だらけな学校を誤魔化して偶に依頼を受けにエスケープする用途も想定していた……実際には夏休み明けに仲間達一同全員ほぼ自主退学状態になったが

普段は燻した様な黒銀色の落ち着いたデザインのアンティーク仕様懐中時計型で待機状態だが、執事用燕尾服や執事としての身嗜みに役立つ道具などに変形出来る。基本的には装着型という区分に属し執事ニキに様々な耐性やサポートを果たす……『本気を出す』以外の大概は外套モードを春香に着せて彼女の身を護らせるのが普段の使い方だった(流石に『主と離れ離れになる事』だけは嫌がっているので認識異界出張には貸せない)。ちなみに人化などには一切興味は無い性格だが生涯肌身離さず愛用して欲しいとだけ思っている、基本的に無性だが彼の影武者役も想定されているので少し男性人格寄り

前世は普通の比較的ブラックな企業の一サラリーマンだが料理に造詣が深いという特技持ちであり、そろそろ脱サラから独立して料理屋の開店準備に入っていた……が、飲酒運動に巻き込まれて死亡した。ちなみにその飲酒運動していた輩は勤めていた会社の社長だったらしい

未だ本霊は知らないが、彼の場合は『イザナギの右眼より生まれた神』であり『月と暦と農業を司る三貴神の一柱』が本霊である様だ……隠業や空蝉が得意なのは恐らくその神の『正体不明さ』が原因かと思われる。その本霊の正体不明さ故か天津神の分類にも関わらず沖縄でもかなり巧くやってゆける辺り本人の要領の良さもあるだろうが天津神界隈では間違いなく偉業として扱われている。本霊バレすると『姉たる神(犬)』から変に絡まれる羽目に陥るが少なくとも最低限の一線は守ってくるので一応業務的にだがは接点はある(天津神系統的には非常に重要なライン)。但し保食神とは致命的に相性が悪く、交渉すればほぼ間違いなく破綻沙汰になるだろう

一応性癖……と言うか春香と逢う前の幼年期辺りでは『姉の親友』に少し憧れていたらしい(だが原作通りにすぐにそのだらしなさに幻滅したが)。そしてその間隙から春香が入り込んで性癖はほぼ大半春香に掌握されている(但しその妹やお付きのメイド、悪友の妹やとある春香のライバル?なども中に入り込んでいたり?)。六人の中では多分一番マニアックな方向に向かう素養が潜在的に存在する。但しその素養程度ではスケベ部ではまずやって行けないレベルかつメシア教に関わった事でその素養はかなり死滅状態になったが

基本的に『執事にして忍者』である為ほぼ万能かつ器用貧乏的に様々な事が出来るが……唯一『テレビゲーム』だけは致命的に苦手であり簡単なゲームのチュートリアルすら達成出来ないぐらい酷い。同じ様な特性持ち(ゲーム全般が致命的に下手、実は賭け事の才能も無い)のミナミィネキと合わせてガイア連合ゲーム下手最下位争いの常連らしい

彼の原作との一番の乖離点は『凄まじい飲兵衛かつ蟒蛇や笊すら超えた枠クラスの大酒豪』という点だが……酒呑みとしての品性やモラルは二人のだらしない姉達のやらかしを反面教師にした結果だったりする、偶に飲み比べを仕掛けてやかましい姉二人を酔い潰して黙らせる事も未覚醒時代に結構やっていたぐらい大酒豪だったりするが実は六人中一番酒に弱いのが彼である


『乃木坂 春香』

執事ニキの彼女兼主?元ネタは『乃木坂春香の秘密』というライトノベルの表題メインヒロイン。本来よりもかなり早い時期に執事ニキと再会し、色々作中シナリオを中学時代に達成してから何故かこの世界の裏側(女神転生世界)に来てしまった

容姿端麗才色兼備性格最優な財閥令嬢かつ世界的ピアニストと色々な意味で『高嶺の華』の極みみたいな存在。ウェーブのかかった栗色の長い髪とやはりブラウンの瞳が特徴的な美少女である、体型なども原作より成長著しく『T155.B86.W53.H83』と原作より一年前でもこうも成長している辺り『オンナになった事』は少女成長を早めるものらしい……実際『奉仕系技術』の習得に余念の無いむっつりさんである様だし

本人は非常に可憐かつ素朴な気性かつかなり一般ピープル寄りの性格だがちゃんと『大富豪の令嬢』として振る舞える?いやむしろ普段から『大富豪の深層の令嬢』としての仮面を被って生きてい……たが、幼年期に逢ったとある少年によりある意味解放される

作品の表題に在る『秘密』というのは非常に些細なもので、彼女は『プチアキバ系』という事であり……家族や支えるメイド達以外の周囲はその小さな小さなギャップにすら『解釈違い』云々とぐちぐち喚く『自称:ファンや理解者』を気取る輩?いやフレネミーだらけだった。その辺りがトラウマになっているせいかその小さな秘密を常に隠し、その秘密を身を挺して死守し切った執事ニキに完堕ち状態(勿論周囲の取り巻き連中はそれすら喚くだけ、執事ニキとの対比はもう天と地の差である)。そしてガイア連合という組織はその性質上『ガチアキバ系の巣窟』なので本当にその秘密はささやかかつ微笑ましいものとなっている(勿論周囲は生暖かく見守っている)

執事ニキがこの世界の裏側での死闘に挑む事を知り……自身もまたその地獄に沢山出来た仲間たちと一緒に踏み込んで即座に『自身の影』に遭遇し、しかしそれでも『執事ニキへの想い』から影を認め影に認められてペルソナ能力、しかも非常に稀少な『原作ナビ役級超高性能ナビ・ペルソナ』に目覚めて『沖縄支部の五感にして声そのものにして認知異界の重要なナビ役』として常に沖縄支部とペルソナ組で彼女の取り合いになっているが、根本的に彼女は『執事ニキと同じ支部に所属する』から完全に沖縄支部に根を張っている状態。但しペルソナ組への協力もまた日常的に行なっている

一応ペルソナ能力以外にも格闘術や回復魔法などに高い適性があり、非常に教え方が独特かつ難解な『聖者ニキ式ヤコブ神拳』をほぼ『極』レベルで完璧に習得出来た非常に珍しい逸材。故にペルソナ能力を使わない状況ならある意味では『ジェネリック聖者ニキ』みたいな戦い方をする……流石に聖者ニキみたいな凶悪さも苛烈さも無いし悪魔召喚術も未習得だから直接戦闘力では二枚も三枚も落ちるがそれでも沖縄支部の戦士枠上位クラスではある(ペルソナ組だと某スライムニキに近い扱いをされるだろう)

沖縄支部最初のお見合いパーティー開幕時迄は『超高素質の黒血(黒札の直系)』だと思われていたが……実は『赤子転生者』かつ『白紙転生者』と非常に珍しい属性同時持ちな非常に激レアな俺たちだという事が判明した。また執事ニキの師匠たる『比翼連理夫妻』が実は父であるマダオニキの『前世の両親』である事もまた判明した。ついでに『初音郷の開祖もマダオニキの前世の兄』であり、トドメに自身も『マダオニキの前世の姉』だった事もショタおじの非常に綿密な調査の果てに判明した。つまり春香は『マダオニキの前世の姉にして今生の娘』かつ『比翼連理夫妻の前世の娘かつ今生ではある意味孫娘』である事が分かった

またそれと同時に……『正しい意味で救世主を産む母体』としての資格持ち『だった』事も判明した。その正式な資格は執事ニキと結ばれた事で放棄済みだがその素養が存在していた事は間違いなく、その為それがバレれば間違いなくメシア教に『最上級クラスの穢教鳥の孕み袋』として本格的に狙われる事が確定する為執事ニキやマダオニキ達は頭を抱える羽目に陥った。これがこの世界に於ける『乃木坂春香の秘密』である

今は『プチアキバ系である事』をカバーストーリーにして『原作再現』を見越してその永久に封じ込めておくべき『真の秘密』を隠すことが沖縄支部と本格的にごく一部の幹部達の極秘会合で決定された

色々厄介な秘密や数奇な命運持ちではあるが……それでも彼女は今日も幸せに生きている。一応コテハンも家族会議で考案中であり候補は『管制官ネキ』か『令嬢ネキ』のどちらかが最有力候補だとか?

そんなこんなはあれど昔も今も変わらずペルソナ組の幹部である誰が呼んだか『妖怪:タルタロス攫い』に常に狙われている。むしろ偶に沖縄まで襲撃して聖者ニキチームごと拉致されるのは沖縄支部の風物詩扱いされる光景である


マダオニキ

本名は『乃木坂 玄冬』。この世界では日本有数の大富豪かつ世界的にも強い貿易系企業グループ『乃木坂財閥』の現総帥(但し婿養子)、嘗ては自身が覚醒したきっかけである『熊殺しニキ』というコテハンを使っていた財閥系俺たち武闘派筆頭格にして準修羅勢の一員

彼には原作知識なぞ全く無かったが……未来の義息子と同じく素で原作ムーブの果てに大企業の総帥を務め上げる様々な意味での猛者になっていた。嘗ての『熊殺し』は最近知った『原作』と上の娘に近寄る男(執事ニキ)を試す為に原作二巻ムーブを行い色々叩かれ弄られその結果その声やムーブから『マダオニキ』のコテハンをショタおじ直々にキャップされた結果この名となった

本人は非常に渋い筋肉モリモリのナイスミドルであり……またその見た目と声から『ソウルハッカーズのフィネガン』にそっくりだともっぱら評判だが当人はボクサーではなくどちらかと言えばパンクラチオン系の堅気功使いかつあらゆる武器弾薬を使いこなすコマンドー&剣闘士スタイル

一応素直な上の娘(春香)にだけは何とか『父親の威厳』は見せられてはいたが……マダオニキとなった事でその威厳は崩壊した(そこ、そもそもマダオだからって言わない)が、父娘の距離は幾らか縮まった事は内心喜んでいる

未来の義息子である執事ニキを文句無く認めてはいる。いるが……その環境の過酷さ複雑さ、その結果も加味してもやはり色々複雑ではあるからか、たまに山梨の修練場や異界でドンパチしたりまた山梨第一支部備え付けバーなどで飲み比べたりしている光景が見られる(そして必ず執事ニキに酔い潰されて乃木坂邸に送り返される。一応マダオニキも酒豪の範囲ではあるが)

岡山支部の樽ニキとは親友兼宿命のライバルであり、山梨の修練場や異界で遭遇したら大概はぶつかり合いになる。近くに執事ニキが居ればジャッジ役にして暴れ出すのがデフォ(そして後で嫁や娘に叱られる)




正に輪廻転生の複雑骨折……まぁ人間関係は非常に良好な辺りは間違いなく彼らの人徳でしょう
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