今回は地味子ネキにフォーカスです。またそれともう二十年以上前の絶版TRPGネタという非常にマニアックなもんが出て来ます
後……マカーブル様、情報提供とうちの新ガジェットのイラストありがとうございます
今回はある意味『聖者ニキ(バイヤー)と地味子ネキ(聞き手兼驚き役)の沖縄支部製ショッピング番組』みたいな顛末になりました……一部除けばだいたい未熟な黒札や現地民支援向けな術式や闘技ばかりですが
さて……今回は前回のアンケートの結果です。皆さん件のザドキエルのケツに強い興味がある様で何よりです、しかし私は『対価はケツ』だと言いました、だけど皆さまは『セツニキゼミ』という言葉はご存知かな?こんなガバガバな言葉では『皆さまがコメントに書いた言葉』通りの代償で済む筈が無いじゃないですか(凄く邪悪な笑顔)
さぁ、彼はどんな対価を支払うかは彼に訪れた黒と肌色半々のブラックサンタから見て欲しい。勿論、アンケートの通り彼は沖縄支部で受け入れます……穢教鳥手前な天使を受け入れるならこのレベルの代償は必須ですね(真顔)
※:今回は力の限りギリギリセンシティブかつソドミィな話が後半に来ます
※:今回はマカーブル様からの素敵な贈り物付きです
※:今回は様々な方々(マカーブル様、名無しのレイ様、ふなぐち又兵衛様)からご意見を頂きました
時は半終末の聖夜前日。俗に言う『性の六時間』を間近に控えた埼玉のとある街。その地に暮らすガイア連合に所属する黒札の一員であり
その小柄な体躯通りの軽い足音すら立てず民家の屋根に一切の軋みも与えぬ体幹捌きや重心、残心の取り具合から彼女は間違いなく超一流の霊能者にして戦士である事が見て伺える……しかし彼女が所属するガイア連合に於いては彼女程度の実力者ならば割と普通に存在する環境故に彼女自身は『ガイア連合の一般
超人染みた身動きながらもその年齢相応に。『前世今生』合わせて初の彼氏との熱く激しい夜を想って色呆けて緩んだ表情に突如真剣なものが混じる……辺りに眼を見くばせてその察した悍ましい怪異の正体を察する
ガイア連合的に決して相容れぬ怨敵の代表である羽根付きの害獣……彼女もそれなりに交戦経験はあるが、正に『羽根の生えたゴブリン*3』としか言いようの無い正に害獣そのものである悪魔がこちらを囲んでいるのが分かる。恐らくは如何に容姿が幼なくとも間違いなくすこぶる付きの美少女が背徳的かつ煽情的な格好をしているから欲情して襲撃に踏み入ったのだろう
『アークエンジェルが1に、エンジェルが……クサるほど、か』
「ちょうど1ダースだよ、ヒコザ」
『そうか、うんざりするな』
彼女の右脚のホルスターに仕込んだ封魔管から出る武装した骸骨姿の怪物……ガイア連合製アガシオン・スパルトイモデルの固体名『ヒコザ*4』と簡単なやり取り。現在日本に存在する
だって……
『やぁ……やはりクリスマスイブってのはこうも手癖の悪い
その声は唐突に響いた。地味子ネキの前世に良く聴いた美声で知られる有名声優の声に良く似たそれ……しかしその涼やかな声には彼女を取り囲む怪異への隠しすらしない侮蔑や嫌悪が染み込んでいる
「えっ?まさかあの声ってもしかして……何でこの埼玉に?あの人の担当沖縄だよねヒコザ?」
『おちつけアルジ、あのカタガタはツネにニホンをとびまわるダロウ?たまたまココにくるぐらいアリウル』
『覚悟ガンギマリ揃いの最前線地帯』として非常に悪名高い沖縄支部を担当する幹部の一人……嘗て地味子ネキもガイア連合黒札なら必修必講の『メシア教対応講座』で聞いたイケメンイケボの講師の声に驚いた、そしてそれを諌める骨
そんな地味子ネキと
『汝ら、他者の妻を奪う莫れ』
殆ど主である『彼』と同じ声で『無銘聖者』から深く重く響くその文言を聴いた、聴いてしまった
「あれ……確か『無銘聖者*5』だよね?今の私にはさっぱりわからないぐらい物凄い代物って事ぐらいしかわからないけど?」
『アルジもキワメればああナレルらしいゾ?』
「……流石にあの境地は難しいかな?私は
見た目は沖縄支部名物の一つである呵責鋼製の小さな『鋼鉄の処女』だが、その中身は呵責鋼と怨嗟鋼を複合させた沖縄支部独自の対穢教鳥用配合で編み出した『穢教鳥を捉えながら簡易的に拷問に架ける機能を持った穢教鳥専用封印器』である*6
様々な悲鳴を上げて『鋼鉄の処女』……勿論内側は怨嗟鋼や呵責鋼の針に塗れた拷問空間に引き摺り込まれたエンジェルに属する穢教鳥ら。その頭であるアークエンジェルとかいう十字軍時代の甲冑を纏う羽根付きだけは残している。恐らくはあの穢教鳥どもの頭だからだろう、流石に『穢教鳥相手ならどれだけ凶悪な蛮行でも平然と行える』と評判の(推定)沖縄支部幹部衆でもほぼ無関係な若い娘が目の前に居るなら流石に即拷問とはいかない良識はあるらしい
「其処の……たしか地味子ネキ?だったかな?」
あの涼やかな美声で呼ばれる。甲冑姿の穢教鳥の頸を片手で軽々と締め上げ窒息させて引き摺りながらこっちに向かって軽やかに屋根を翔ぶ黒い人影……『黒い人影』としか表現し様の無い姿なのも納得だ
その人物はサンタクロース……地味子ネキの様な恋人同士の逢瀬に纏う様な煽情的なものではなく、一般的なサンタクロースのそれだが
ファーだけは白いがほぼ全て本来ならば赤い筈の生地は全て墨染めの黒という異様なサンタクロースの姿である
「ブラックサンタ?いやまさか……」
地味子ネキにはその『真っ黒なサンタクロース』に心当たりがある様だ……さて此処でとある
『ブラックサンタ』。ドイツを中心に伝わる言い伝えの一つであり聖夜に悪い子に制裁を下す黒いサンタクロースの事である。本来の良い子に素敵な贈り物を贈るサンタクロースとは違い、悪い子に石炭、生のジャガイモ、生木の枝など貰っても嬉しくない代物を贈ったり、悪い子のベッドや部屋に血や臓物を撒き散らしたり……本当に救い様の無い悪い子を大きな袋に詰めて攫うなどの始末に走る悪魔*7だともされている存在である
そんな『
「やぁ地味子ネキ。今日は彼氏さんと逢瀬かな?なら彼氏さんと宜しくな?……と、言いたいんだが」
ブラックサンタは片手で窒息死か頸椎複雑骨折で地獄遺棄(誤字に非ず)一歩手前の白目を剥いてビクンビクンと痙攣しながら口から血の混じった泡を吹く甲冑穢教鳥を地味子ネキに翳してこう頼む
「地味子ネキは確かマリンカリン*8使えたよね。俺はそっち方面苦手だから協力お願い出来ないかな?もしかしたら地味子ネキに関わる事件かも知れないからさ?」
『沖縄支部に穢教鳥を容易く殺す様な慈悲の心は無い』……沖縄支部を多少なりとも知る者ならガイア連合メシア教多神連合問わず共通の常識ではある。しかしそれでも最低限コンプライアンスというものは沖縄支部にもある、少なくともあまり面識の無い若い娘の眼前で穢教鳥相手とはいえ『目だ!耳だ!!鼻!!!』したり沖縄支部流内臓攻撃をしたり、あまつさえ穢教滅閃作成したりする様な真似はしない*9
今回は多分関わりがあるだろう地味子ネキにも簡単に協力を依頼して時短に済ませる……拷問による尋問はやや手間暇が掛かるし魅了系能力持ち仲魔は生憎悪魔合体で手持ちを切らしてしまっている。すぐ側に魅了系に長けた妖狐系アウトサイダーの同胞が居たから頼んでみる
「うん、了解しましたよ……聖者ニキ」
沖縄支部六人幹部の一角たる『聖者ニキ』、かの有名な『霊視ニキ*10』の様なほぼ徒手空拳か何処からか無尽蔵に取り出せる丸太サイズの角材?で穢教鳥を筆頭に様々な悪魔を殴り殺して回るガイア連合でも数少ない猛者の一員にして常に様々な戦場の最前線を駆ける筋金入りの荒武者である
基本的にメシア教や外道行為を働いた者以外には非常に紳士的であり、嘗てのメシア教対策講座でも非常に親切かつ丁寧に様々な事を教えてくれたり、他の参加者から聞いた話だが……メシア教被害に遭いかけた者、未遂や被害者問わず様々な犠牲者達を救助してくれて親身にその対象対策に力を貸してくれた親切かつ誠実な御仁だとは知っている。それに何より親しい友人達の居る福島支部のエースである『豆柴ニキ*11』からも色々な意味で信用や信頼篤い事からも地味子ネキも彼には一定以上には敬意を払う事にしている
地味子ネキも講習に関わった一般人としてのメシアン二世にしてメシアン被害者である『くちなわネキ*12』も間一髪のところを沖縄支部メンバーに救助されたのでメシアン被害者に多い沖縄支部への好感は高いからか割りと沖縄支部に纏わる話は聞くことがある
くちなわネキの事はさておき、甲冑穢教鳥の
まぁ何時もの穢教鳥仕草でこの地に侵略準備で来て、やはり何時も通りに現地で暮らす者の拉致監禁性犯罪と……正に何時も通りに穢教鳥仕事という訳であるから情容赦温情は一切不用だと判定して集めた『鋼鉄の処女』を真っ白な頭陀袋に放り込む。前にも言ったが『ブラックサンタはどうしようもない悪い子を頭陀袋に入れて攫う』という逸話通りに行動する聖者ニキ。その頭である
「さて地味子ネキ……夜遊びに走る君は黒いサンタを見た。ならば君には少し微妙な、まぁ普通の女の子なら先ず喜ばないだろう
そう言って
「その呪符は星祭式の霊符収納術、中身は最近発足したての埼玉支部へのちょっと嵩張る支援品入り。カタログは沖縄支部で販売しているオカルトグッズについて……まぁ安く武器入手したいなら田舎ニキ*13みたいにホビー部とかから不人気グッズとか在庫品買うとか工夫するのもありかもね?一応うちの怨嗟鋼や呵責鋼製武具に出土品の軍服*14とか銃器弾薬に傷薬や魔石みたいな回復アイテム色々、後沖縄支部式琉球ガラス魔法石とか穢教滅閃砲と弾丸の詰め合わせが試供品兼ねて支援品に入れてあるから気に入った現地民補強に使うと良いよ?」
今回……偶々穢教鳥に襲撃された地味子ネキを見かけたから『いらんお世話』だろうと顔見知りの若い娘が襲われそうなら助けるのが筋というものだ。ついでに最近発足したという埼玉支部への支援品兼試供品を送る手伝いをして貰う、そして今のブラックサンタらしく真面目に穢教鳥討伐に勤しむ地味子ネキには一つ実用的極まりない贈り物をする事にした
「さて……地味子ネキ自身にも幾つか贈り物がある。この幾つかの小箱とそれぞれの取説から好きなものを選ぶと良い。時間は君自身からすればあまり多くはないだろうけどね?」
確かに、刻々と進む『性の六時間』……愛しの
「いや、それらは君レベルなら全て揃えるのは難しくない筈だ…君からすればだいたいは『そこそこ良い実用品』ぐらいじゃないかな?」
「いや聖者ニキ、少なくとも貴方クラスの『ちょっとした』は私レベルからしたら『大分凄い』でしょ?」
二人の会話……しかし刻一刻を争う地味子ネキからすればこちらはこちらで非常に美味しい話ではある。少なくとも沖縄支部や特にその幹部衆は味方への誠実さや親切さは非常に有名であるからして間違いなく詐欺や釣りではないだろう
最初に目に付いた取説……これには対になる小箱の目録が書いてあるだけだ
『波紋法・穢教滅の指南書』と『
沖縄支部が開発した新しい闘技法にして仙道の一つである『波紋法・穢教滅』……嘗て沖縄支部が三馬鹿ラスに与えたものとだいたい同じ代物*15である。割りと物理型である地味子ネキやその
そして……その技法と極めてシナジーの高い代物であろう嘗て地味子ネキも前世で読んだ『波紋法』と同じ原作を持つ特殊能力である『
聖者ニキが教えてくれた内容に拠れば……この『
性能は間違いなく優秀極まりない……しかし見た目が余りにも酷すぎる『ホモコロリ君グレート』を沖縄支部が彼らの流儀や性質に合わせた手直しが行われた。基本的な『体内融合型シキガミ』という骨子や構造はあまり操作しない。しかし『尻から出る』という辺りを『身体中色々な場所から出せる』様に改装したり波紋法の『通り』を良くしたりと様々な工夫を凝らしてみた
本来の『
「こいつは俺たちの自信作なんだ。鍛え方次第ではプレーン状態でもほらこの通り」
聖者ニキの右手の掌から出る触手?いや細長い茨……それが輪を描いて高速回転しだしたかと思えばまるでチェーンソーの様な凄まじい金切り音を上げる、そしてそれが即座に解けたかと思えば今度は左手の掌から出た茨がぐるぐる回転してまるでドリルの様な姿になったかと思えばやはりチェーンソーの時とは少し違う掘削機の回転の様な激しい金切り音を上げている
「……まぁ、こんな感じでプレーンだろうが鍛え方や考え方次第で色々化ける沖縄支部近年のオススメだ、君の彼氏くんにも適した現地民仕様機種だってあるぞ?まぁ現地民仕様機種はモンキーモデルで提供だがな?」
「これ……滅茶苦茶凄いね?でも他のものも気になるかな?」
地味子ネキはまた他にもある取説を開く……今度は一冊の本と丁寧に研磨された
「それか、そいつはうちの『銃火暴風怨嗟域』に満ち満ちる怨念の結晶だ……それを使った新しい闘技とセットで送るものだよ」
聖者ニキ曰く、この結晶は彼ら沖縄支部が苦心惨憺の果てに『銃火暴風怨嗟域』を部分的にとはいえ完全浄化に成功した時に出来た副産物…いや、前回に挙げた『咎穢』を地獄(の闇鬼神並びにとある神獣による)監修の元製錬した結果出来たのがこの『
この咎穢石を最低限でも覚醒してさえいる者が持っていれば死者の残留思念を『観』たり、超能力の一種である『チャネリング*19』への補正など様々な使い道がある……が、一番の使い道は『死者の残留思念に色々協力して貰う架け橋』だろう
例えば……辺りに漂う悪魔やメシア教被害者の残留思念や怨念から情報を聞き出したり、その残留思念が術者に協力したりする介助を為す力がこの石には秘められている。様々な攻撃補正や威力補強などと言った事や、死者の魂をこの石に封じて監禁から保護まで自由自在に出来る
また……これはほぼ黒死ネキ*20限定と言える使い方だが、この咎穢石に【銃火暴風怨嗟域】の瘴気や穢れを吸入して黒死ネキが様々な用途に使うことだって出来るらしい。要は黒死ネキ的にちょっとしたブースターになる様な代物という訳だ
最近ではちょくちょく替えを含めて購入した咎穢石で【銃火暴風怨嗟域】の瘴気や穢れを堪能しているとの事だ……黒死ネキ当人曰く「地元以外の温泉に浸かってみた」という感覚だそうな*21
この死者の想念や残留思念を操り協力して貰う技法は『魔装術』というデビルシフターやペルソナ使いの技法の現地民用簡易化バージョンこと『魂装術』と銘され、沖縄支部に於ける武術の一つとして有効に活用されている……蓄積された魂はちゃんと日本地獄との協定で定期的に冥府に引き渡してきちんと成仏して貰う必要はある、また通常の現地民では『魂を蓄積し過ぎること』は様々な意味で害になるからという見地もある
基本的な武技だけで武器や拳に憑依した霊が攻撃を導く打撃法『魂装・撃』、刃に憑依した霊が傷口を押し広げる『魂装・斬』、霊を全身に憑依させて機動力を上げる『魂装・纏』、霊が身を守ってくれる『魂装・防』の四つの術技がありそれらを磨き鍛え上げて新しい技を己のものにしてゆく必要があるだろう
沖縄支部や恐山では『白兵戦をやれる気概のある者』を中心に様々な術式が構築されては失敗してを繰り返して薄皮一枚を貼り合わせる様に鍛え磨かれている……そうな
「しかし、何とも凄い代物だねーヒコザ?これだぁりんの護身用に良いかも知れない?」
『ダンジローキタエるにはヨイかもな?だがハクヘイセンだぞ?』
「白兵戦補正は良いけど支援型とかもありかもね?」
ミニスカサンタ狐娘と武装骸骨の割と真面目な会話に聖者ニキは……
「支援系?ならこいつはどうだ?」
地味子ネキが持っている用紙の一枚を指差して教えてくれた。その取説には小さな壺や小瓶、はたまた頭陀袋や巾着袋と何かの本が一冊写っていた
聖者ニキ曰く……その中には様々な怨念の詰まった『地獄の瘴気と怨念に穢れた砂』が入っているとの事だ。そしてその砂を操り様々な使い方をするのが『黒沙術』という沖縄支部が黒死ネキを観て戦って殺されて時に殺し返したりを繰り返した果てに編み出した独自の術式だ
『沖縄チームが一度地獄に視察に向かった時に見つけた三途の川に蓄積された地獄の砂一つから新しい術式を開拓したりもした』
前回描写した術式というのが何を隠そうこの術式であり、この地獄の砂を使った術式で様々な妨害や支援、補助工作が可能となっている。基本的な術式は『黒沙を非実態にも通用する小さな武器に形成する』『黒沙を小さな道具に形成する』『回避行動を妨害する』『渾身の一撃を妨害する』『同じ黒沙術を無効化する』といった様な術式から様々な事が成長次第で可能となるだろう。琉球ニキ達なら様々な妨害から黒沙を代用義肢にする、黒沙の雨を降らせる、感知を防ぐ結界作りと様々な応用術式が出来たりするそうな
消費した……いや、基本的にこの黒沙なるものは基本的に使ってもちゃんと黒沙を納める専用の壺や袋さえ在れば念じるだけで即回収は可能である。まぁ術式の性質上自身のキャパシティ*22を超える黒沙は収納出来ず余ったなら即座に風に吹かれて消えてしまう様に沖縄支部が調整済みだ
黒沙を補充したいなら沖縄支部から殆ど無償で分けてはくれる。また『冥府』や『地獄』の属性を持った異界が近くにあるなら割と容易く黒沙は入手可能となるだろう……沖縄の【銃火暴風怨嗟域】みたいに黒沙塗れな環境は非常に珍しいだろうが
そんな支援向け術式だが……黒沙が無ければほぼ無力化されたり、基本的に決定打には欠ける術式である為メインで扱うのは実は結構難しい代物という欠点がある。その辺りで懊悩する地味子ネキに聖者ニキは
「やれば必ず三日三晩は地獄の苦しみを味わうけど……運や才能次第というガチャ感覚で再覚醒を促せたり、また才能限界突破のチャンスにもなる魔薬も有るぞ?」
違う取説を示す……其処には一つの聖盃造りの盃に半分ほど満たされた不気味な青い液体が注がれていた
これは『地獄の闇鬼神』から地獄経由で入手出来たイスラーム圏内の地獄の樹木でから成る『ザックームの果実』を使って作成された果実酒……これが『
この液体はそのままでは覚醒者にとってすら猛毒であり、この半分ほど満たした杯を薄める為に『力を求める者自身の新鮮な血液』を盃が満ちるまで注いで一息に飲み干す事で儀式?いや試練が成り立つ
この果実酒を使った儀式は行使者を少なくとも三日三晩は身体中を苛む地獄の苦痛に苛まれることとなり、気絶すら許されぬ苦痛と絶望に悶え苦しみ続けることとなる……この果実酒の試練に耐え切れなければ間違いなく死ぬがまぁ覚醒済みなら即座に復活は出来る。但しこの儀式は失敗に終わりそれ以降はこの魔薬は失敗者には単なる毒薬でしか無くなるが
そして三日三晩?いや試練を完了すれば高い確率で何らかの才能や霊力の覚醒やステータス向上、若しくは才能限界の向上など様々な報酬がランダムで与えられる……稀に見ただけではわからない成果を与えられた者も存在するらしい。少なくとも必ず『ナニカ』が向上している事だけは確かではある筈だが?
まぁ……修羅勢と呼ばれる黒札どころか『ハードモード希望』を一度でもまともに行った黒札からすれは『ショタおじからの拷問の方が遥かに堪える』という事でこの儀式は殆ど現地民向けの代物だと言える。一応は現地民が覚醒を求めてこの血と青い毒液を混ぜ合わせて紫色になった果実酒こと『紫杯』を現地民強化の為に作成はしてみた様なものだから間違いはない
故に実際沖縄支部でこの試練を経験していない者は既に居らず……全員何らかの追加覚醒や才能限界向上、少なくともステータスアップは体験済みだから実績は間違いない。代わりに必ず受ける苦痛も間違いない
唯……とある山梨在住の真性ドMの極みである『巻き藁ニキ*23』が良く晩酌用に購入に来るのは流石にどうかと思う。耐性のある琉球ニキ達ですら『のんでもその苦痛程度なら屁のカッパ』というだけで不快な事は全く変わらないと言うのに。一応この毒液も貴重な魔薬であり扱いを間違えたら破滅まっしぐらな危険物でもあるのだが
まぁ巻き藁ニキの事はさておき、この毒液を利用した沖縄支部のとある名物の強化プランもまた存在する……この毒液こと『反逆の果実酒』を使い、『ザックームの果実』は獄卒鋼と同じ様に合わせれば更なる強化が可能となる
また。一部の怨嗟鋼製武具を永く使い熟して来た人*24の武具を素材にして『反逆の果実酒』と『臭気覆処の砂糖黍』を交互に焼き入れに使い慷慨鋼や鬼人鋼を重ねて強く打ち直す事で沖縄支部の新しい武具である『銘刀』が完成した
長年無数の穢教鳥の血を吸わせながら大切に永く永く使い続けて来た怨嗟刀……これを芯軸に様々な工程を重ねて『魂を持った妖刀』に磨き鍛えるという寸法だ
沖縄名家達有志一同がこの怨嗟鋼作成の第一認者である『南雲香織』……ガンスミスニキの正妻であり沖縄名家の経済を昔から必死になって支えて来た座備家の経営する沖縄固有スーパーの企業形態の一つである建築・製鉄を担当する『
最初の頃は成功したり失敗したりと様々な結果に終わったが……沖縄支部の戦士達の『穢教滅殺』と象嵌された特製怨嗟刀が全て銘刀に為るか塵になるかした後はだいたい成功率は九割以上を期待出来るレベルには技法を昇華させる事には成功した*25
今日は件の裏製鉄工場の深部にある鍛治室にて沖縄以外の怨嗟刀ヘビーユーザー筆頭である福島支部の豆婆こと『黒井丙*26』の愛刀を銘刀に打ち直す儀式が行われてあり儀式は無事に成功したとの事だそうな……ある意味ガンスミスニキ夫婦が丙婆のブラックサンタになって頑張ったという訳である。丁度聖者ニキが地味子ネキのブラックサンタになった様に
豆婆こと丙さんは恐らく多分今沖縄支部で最近出来て販売開始された商品を眺めながら自身の懐の魔貨と相談中だろう……銘刀だけでなく様々な対メシアン装備の充実具合は丙さんからすれば財宝の山であろうし
まぁ……地味子ネキも顔見知りの
このチハ戦車は……沖縄支部の【銃火暴風怨嗟域】でまだリストアすれば使えそうな戦車パーツを拾った際にガンスミスニキや、以外な事に興味があるらしい教頭ニキが主体となって試しにリストアやリペア、時にはパーツのでっち上げなどを重ねた結果再生に成功した『現代に黄泉帰った戦場の遺物』である
ガンスミスニキよりも教頭ニキの方がこの辺りの技術には情熱を持っているらしく、時折暇を見ては発掘した再生可能パーツを修繕したり集まったパーツを組み立てて新しい戦車……大半が米軍のものを組み合わせたキメラ戦車だとかシャーマン戦車の方が多いけど
どうやら教頭ニキには『造りたい戦車』があるらしく、最近ではゆかりネキというオカルトと言うかむしろ多脚戦車作成に勤しむ俺たちにアポを取って様々な交流を重ねているらしい……他にも事務から学校運営、修行に人化した嫁シキガミ(元クレスタ)と二人三脚で頑張っている
……しかし。普通なら沖縄支部で戦車、それも中戦車程度でははっきり言って力不足も力不足であり、殆ど予備戦力のまた予備戦力扱いになってしまう。特に現在の【銃火暴風怨嗟域】や沖縄防衛戦線では
一応、戦車使いに適性のある霊能者が使えば間違いなく戦力にはなる……丁度教頭ニキがその素質持ちであり今は自身の専用戦車を一から作成中かつチハやシャーマンを使って獅子奮迅の活躍中だったりするが
乗りこなして万全には使い熟せている、使い熟せてはいるが……その正にメタルマックスみたいな出鱈目な機動や取り回しから一度戦闘に使った戦車はフルメンテが必須なぐらい酷使するから沢山の予備戦車が必要だと言う。だから自身の為に造る専用機にして多脚型戦車こと『ガンヘッド』の作成に血道を上げる訳だ。そう遠くないうちに完成予定であるそうな
今日も教頭ニキは『ブルックリンニキ』に改名を考えながら『禁煙』と言ってシガーレットケースにスティック人参(沖縄支部製宇宙ニンジン)を入れてそれをしがみながら彼用に調整されたチハやシャーマンを乗りこなして戦っている……まるでジャガーノートである*27
「……いや、流石に戦車は私のポケットには大き過ぎるかな?デモニカの付属機器とかは?」
「
地味子ネキと聖者ニキの会話……そろそろ夜も更けて『
しかし今日はカップルが逢瀬を楽しみ子供達が特別なプレゼントを待つ祝祭の日である……少なくともこのガイア連合のお膝元である日本の地では。という但し書きは付くがこの半終末の世相でも日本だけは仮初の平和、そしてその斜陽は刻一刻と迫り現代文明最期の残照は閉じ往く。沖縄の様に日本で最もその閉じ征く残照を見られる環境に在るが故に地味子ネキの様にその残り僅かな平穏を楽しむ人を観て眩しげに微笑む聖者ニキの姿があった
さて時は同じくクリスマスイブの沖縄支部のとある待合室に、普段ならその種族である地点で『招かれざる客』である存在がソファに座り出された赤ワインこと『人誅酒造製喜劇』を楽しみながらある天使……何処となく、だが非常に胡散臭い容貌をした男型天使が長年合否を検討されていた事案を激しい緊張と共に待っていた
沖縄支部は『天使狩りの支部』、『メシアン収容所』、『支部そのものがメシアンハンター』、『地上に於ける
今回は……常に穢教鳥に堕ちたとはいえ種族的にはほぼ完璧に同一の生物を苛烈な拷問の果てに破壊してその怨嗟に塗れた『部品』を様々な型で『リサイクル』する
この天使ことザドキエル…… その名はヘブライ語で『神の正義』を意味し、『主天使の長』『木星を司る天使』『慈善・慈悲・記憶の天使』などの二つ名を持つ
そして彼の有名なエピソードの一つとしては『アブラハムが我が子であるイサクを生け贄として捧げようとした時、ザドキエルはこれを直前で阻止したとされる』とされるエピソードだろう。しかしこのザドキエルには『堕天使アザゼル』と習合され同一視されている側面もある……要はある意味では堕天使扱いもされる存在だ
故にこのザドキエルにはある非常に歪みに歪んだ性質?いや当人曰く『性癖』が存在する
ザドキエルは言わば『
しかし、その穢教鳥限定とはいえ快楽殺人鬼な性質?いや性癖が代表格の大天使メルキセデク*30とは致命的に相性が悪く普段はお互い顔を合わせない様にはしている?いやちょくちょくザドキエルがやらかしてメルキセデクに制裁されてと基本的に険悪な関係だと言って良いだろう。当のザドキエルは正に『暖簾に腕押し、糠に釘?いや蛙の面に小便』とけろりとしているが
そんな性質のザドキエルだが……そんな性質だからこそ彼にとって沖縄支部、それも沖縄支部の闇である『沖縄穢教滅閃工房』、母体である『初音郷穢教滅閃工房本舗』から暖簾分けされた対天使必滅兵器こと穢教滅閃の作成工場に移籍就職希望を前々から提出していた訳である。流れ着いた『穢教滅閃作成術基礎工程編』なる初音郷が記した旧い参考書を皮切りに独自の『工房』を自分の手でDAIしたり、工具となる怨嗟鋼製ナイフを調達したり、捕まえた穢教鳥で『実験』して様々な失敗を重ねながらも自力で穢教滅閃を作成する力量を得たからこそ彼にとってのユートピアである『沖縄穢教滅閃工房』に面接に来た訳である
一応、作成した穢教滅閃は最寄りの山梨にある工房に卸して品質チェックを受けて合格を得られる範囲には上出来な代物が作れはする……少なくとも自分より下位のパワーまでなら普通に『材料』に出来る
そんな彼だが……前回のラストを思い出して頂ければ分かるとは思うが、沖縄支部では彼を受け入れるかどうかで議会が非常に紛糾した件は記憶に新しいだろう
意見は……
1:人手不足なのは間違いない、だから契約でガチガチに縛ってから『雇用』しよう
2:いやいや、流石にいくら人手不足だからと言って天使……しかもあんなサイコ野朗受け入れられる?そもそも職員達が即座にあいつを穢教滅閃の材料にするぞ間違いなく
3:工房の重鎮である『男狩りニキ預かりの仲魔』という事にして雇用する。勿論『男狩りニキの流儀』で盛大に歓ゲイする……盛大にな
この3つの意見から沖縄支部曰く『
二番目の『受け入れは謝絶』という一番安牌なパターンでも琉球ニキ達幹部衆が暇を見計らってザドキエルにも出来る……彼が天使という種族である為に彼を象徴する『短剣』に限れば使えるそうなので短剣という型に様々に落とし込めた作成?いやむしろ短剣型拷問用ツールとして沖縄支部に受注されていたものだけかつほぼ独学で実際に使える穢教滅閃を作れた辺りは間違いなく高評価故に
「……いや、まさかこんな『ナチスの思想に賛同したユダヤ人』みたいな矛盾塊を生きて目にするとはな」
「俺ら根は天使絶滅主義者ぞ?いや天使の業も何気に恐ろしいなオイ」
「待て待て、一応俺らはちゃんと天使と穢教鳥は分けて考える派閥やぞ?工房組はその仕分けすら出来なくなったレベルで壊れた連中ばかり……いや男狩りニキの派閥なら奴を受け入れてはくれそうではあるか?」
「まぁ……うん、連中ならザドキエルを受け入れてはくれるだろうな。ザドキエルは莫大な代償を支払うけど」
「……よし、ならばザドキエルは男狩りニキの仲魔として預かり。男狩りニキ派閥の一員として働いて貰う事で良いな?」
「待って、ちゃんとザドキエルに様々な魔術契約措置と裏切り防止用に『核』に爆弾を植え込む処置は最低限必須よ……せめてそれぐらいやらないと工房組は納得しないわ」
「一応ちゃんと彼には様々な制限制約がある事を書類で教えないといけない……友好組織のそれなり以上の重鎮相手だ、必ずマナーは守って奴さんの受け入れ体制は整えておかないとな」
「……でもあいつは、一応それなりに真っ当な天使ではある?よな?一応は?」
沖縄支部の紛糾する会議の一幕……その中である一人が
「だが……奴さんは『まともな天使』だからこそ『男狩りニキの条件』に耐えられないんじゃないかな?少なくとも奴は穢教鳥にある意味極めて近いけど決して穢教鳥ではないし」
その言葉に反論が返る
「それを耐えて向き合うのがザドキエルへの試練だよ……このぐらい超えられないと工房でやって行けると思う?あそこは間違いなくザドキエルにとっては理想郷だけどアウェーもアウェーの極みだよ?少なくともあの試練を超えられなければザドキエルにあの場で居場所何て無いんだよ?」
沖縄支部……特に外部に赴ける外勤組は基本的に調和派や天使部に対して『天使』という存在に対する内心の好悪は兎も角、曲がりなりにも友好組織の一員として努めて友好的に振る舞う様に動いている。少なくとも早くて後数世紀は立ち向かうこととなるだろうメシア教穏健派の穢教鳥どもとは違って少なくとも調和派や天使部の天使は日々必ず喜劇を飲んで自身の潔白を証明している、その辺りはザドキエルも欠かさず飲んで?いや連中は皆「旨い旨い」とカパカパ瓶を開けるから天使部は兎も角調和派だと財政に響くと痛し痒しだとか?*31
そんなこんなで……沖縄支部にザドキエル受け入れの体制は整えられ、いやまぁ普通に所属するだけなら間違いなくもっと容易く出来ただろう。よりにもよって『真っ当な天使なら絶対に近寄りすらしない天使にとっての地獄』こと穢教滅閃光工房に所属規模というトンチキの極み沙汰故にこうも話が拗れる訳である
一応、沖縄支部にも一神教派閥……調和派と同じ性質の派閥が存在し、少数ではあるが天使も存在する。沖縄支部の一神教派閥を取り纏めるのは嘗てはカトリックの神父だったが、悪魔被害者を救う為に異教の儀式を執り行い当時は頑迷だったカトリックを破門された果てに沖縄に流れ着いた元神父『唐巣和宏*32』という男である。『原作』通りに生活能力ほぼ皆無なのが玉に瑕な男ではあるが色々あって引き取った一神教系列天使達の養父みたいなものをやっている事もあり今では『対メシア教被害者救済用病院:ヒュパティエ医院』の系列孤児院……一般的な孤児を預かる方の普通の孤児院運営を行なっている*33
さて……話は本題に移り、沖縄支部拠点内部の待合室にて優雅に喜劇を嗜みながら*34寛ぐザドキエル。まぁこの辺りはメルキセデクも最初から『この試験は絶対に成功する』と分かってはいる。致命的な問題は有れどザドキエルも間違いなく『人類守護の志』だけは共有する仲間ではある。少なくとも『人類を家畜にする』という欲望に狂ったメシア教の穢教鳥ではない事だけは自信を以って補償出来るぐらいには
喜劇のボトル……割とお高いグレートの瓶から最後の一雫まで、名残惜しそうにゆっくり飲み干したザドキエル、さてこの試験は間違いなく成立し、次から本題に入る
係員がザドキエルをまた別の部屋に案内する……其処は沖縄支部の転移ポータルであり、係員の転移魔法で何処だか分からない場所へと移動する
タスケテ……タスケテ……
何故…我らが、こ゛ん゛な゛めにい゛っ……
『其処』はまるで工場の様に見える……しかし、その中から漂う屍臭はザドキエルにも慣れた。いやむしろ芳しいぐらい好きで好きでたまらない
『…嗚呼、あゝ、此処だ。間違いない……此処こそが私の求めた場所だ』
ザドキエルはこの場に漂う濃厚な屍臭……嘗て遭遇した沖縄支部を担当する『六人の幹部衆』達から漂う濃厚な、されどさっぱりした、彼の感覚ならばまるで柑橘類の様な感覚を覚える『天使の屍臭』に感銘を受け、そして初めて観た涜神砲、いや穢教滅閃砲から溢れ出る濃厚な瘴気とも取れる強烈な屍臭に絶頂したりもしていた。一応はちゃんとした天使ではあるので姦淫は御法度だと思って来たが成る程どうして。昨今の『穢教鳥』の蔑称で呼ばれる同族?らが色欲や征服欲、蹂躙欲に狂い溺れ護るべき人の子を犯し踏み躙る感情が少しだけ理解出来もした
しかし、
清潔に整えられてはいるが……それでも消せない濃厚な屍臭、血脂、糞尿の入り混じる、ザドキエル自身が作成した自作工房こと『処置室』なぞ単に『そういう香水をかけただけ』程度にしか感じない様な強烈な
案内を務める係員……どうやら工房のメンバーらしき、何処か頭?いや七三分けの髪の様子がおかしな鍛えた逞しい肉体をスーツで包んだビジネスマン風の人間基準でそこそこ歳の入った男が『最終面談室』として指し示した部屋に入る
『……っ!!?これは何とも凄まじい』
その部屋には夥しい程の
ガシャン!
その部屋のドアである鉄扉が閉じ、中にはザドキエルと係員?いやその姿は先程とは全く別のものになっている
その怪しげな七三分けの髪は綺麗に剃り込んだモヒカンに!
上半身はスーツやシャツどころか逞しい身体にフィットした黒革のチョッキ一丁!!
下半身は黒革レザーのブーツにボンテージスタイルのカウボーイチャップス*36という異様なぐらいギンギンに熱り勃つ禍々しい逸物丸出しの変態スタイル!!!
「フフン、やはりレザーをつけると す ぐ 勃 ち や が る」
あのきっちりしたビジネスマンマン風の男は何処に行って?いや逝ってしまったのか?目の前には黒革ボンテージで局部も尻も丸出しの変態筋肉男の姿!!!
これには流石のザドキエルにもどう言えば良いのか分からない。少なくとも魂を『観』れば間違いなく先程のビジネスマンと同一人物なのは間違いない……ナンデ?
「おぉう、成る程成る程……そりゃ今まで目の前に居た奴がこんなド変態になったらそりゃ驚くよな?なら最初から教えてやる」
今回の係員こと『男狩りニキ』曰く……基本的に穢教滅閃工房で『天使の受け入れ』というのはほぼリスクしかない上に職員達の来歴からどう考えてもリスクしか無いし、そもそもまともな天使はこんな環境には先ず『来よう』という発想なぞ無いし近寄る事すら怯え泣き叫ぶ様な『天使にとっての地獄』そのものであるからそもそも『穢教滅閃工房に天使の就職希望』なぞそれこそ『ナチスにユダヤ人が加入する』だの『KKKに黒人が加入する』ぐらい先ず決してあり得ない話だとしてそれこそ笑い話にすらならない様な『あり得ない与太話』だった
しかし……世の中というものは案外広く深くそして理解不能なものらしく、その
さて……その『試練』なるものは、まぁ今の男狩りニキの姿や状態を見れば分かる通り『一先ずはザドキエルの処女()を男狩りニキに捧げる事』から始まる
『……覚悟は、まぁしていましたけどね?』
ザドキエルとしても自身の尻一つでこの理想郷に就職出来るなら是も非も無く尻ぐらい差し出す覚悟はしていた……流石にこのサイズの禍々しい物体*37を受け入れたら直腸粉砕で一度は死にそうではある……あるが
『いえ、此処は天使も度胸ですね。この理想郷に受け入れて貰えるなら私の尻の一つや二つ!!』
ザドキエルも覚悟ををキメてズボンを脱ぎ……
以下、非常にお見苦しい光景につき画像を【銃火暴風怨嗟域】から出た咎穢の発掘光景をお流しします。その禍々しくも美しい姿をお楽しみ下さい
……一応、人間より遥かに頑丈な天使故に尻が裂かれようとも快楽責めでビクンビクンしようともザドキエルはちゃんと生きて『最終試練壱ノ幕』を終えた。一応はちゃんと天使をやってきた自負はあるだけにソドミィ行為やその異常な快楽は心に堪えたが、それでも『やってのけた』という達成感はあった
しかし……ザドキエルはこれから直ぐに思い知らされる。試練はまだまだこれからだという事を
「……良く、俺の23㎝を耐え切ったな。いや聖者の旦那の嫁さん達って俺以上なのに良く持ち堪えられるよな?特に莉子ちゃんとか覚醒したてかつしかも未だ
『えっ?何で?ナンデ?』
ザドキエルはそう自身に向けられた逞しい雄の尻を見てぼやけた脳味噌で思考のループに陥る。そんなザドキエルに男狩りニキは
「お前は俺の派閥……ノンケを無理矢理犯したいヘキ持ちが『穢教鳥なら構わないだろう』って派閥なら天使ヘイトの権化大多数の工房員もお目溢しをしてくれるから俺たちの派閥である『ソドミィ派』だけしか加入出来ないんだ。故にお前の『覚悟』を見せてくれよ」
良く良く考えたら『目に見える天使は穢教鳥で無かろうが皆殺し』がデフォである穢教滅閃工房である……単にホモの兄貴にケツを一回差し出しただけで受け入れられるとか甘い話は無いだろう。故にザドキエルの処女()だけでなくそのお粗末なチェリー()も差し出して初めて『試練』だろう。元来ソドミィのケなぞ無いザドキエルに出来るかは……
以下、前回より更にお見苦しい光景につき画像を【銃火暴風怨嗟域】から出た咎穢の流出手前光景をお流しします。やはりその禍々しくも美しい姿をお楽しみ下さい
……この非常に悍ましい『性の六時間』を超えて色々な意味で
「……あぁ、でも彼はなるべくソドミィ派から出さない様にちゃんと管理してあげてね?うちには『わざと』彼を材料にしようとする職員ばかりだからね?真面目な話」
間違いなくメシア教や天使への過激な復讐鬼ではあるが、一応支部長派寄り故にある程度の理性や寛容さはあるペスト医師ニキ……嘗て両親や妹が被害に遭って以来苛烈なメシアンスレイヤーの一人として戦ってきたが、それでも組織運営に携わる重役故に理性的に振る舞う必要があるのが今のペスト医師ニキである
……それにこんな悍ましい動画、もう二度と見たくないと匙を投げたくなる様な代物故にザドキエルの処遇はソドミィ派に厳重管理して貰うだけだ
そんなこんなでザドキエルは沖縄穢教滅閃工房ソドミィ派のブロックでチームメンバーとして頑張る事が決まった。しかしザドキエルの戦いはこれからである……未だ正規ではないので次は正規雇用を目指して更なる精進と、特に重要な『ヘイト払拭』が待っている。兎に角まぁがんばれザドキエル
それから暫く後のお話
沖縄支部に移籍してからのザドキエルに久々に逢ったメルキセデクとシスターサクラコ。一応見た目だけは前と変わらないのだが?
「……あの、メルキセデク様?ちょっとザドキエル様の様子がおかしく感じませんか?」
「ああ、確かに胸や身体中から変な金属音*39やら尻を庇う様な奇妙なしぐさをしていたな……私にもわからないが」
「……よし、二人とも今日は俺が喜劇とマナ奢るから今日の事は忘れよう。なっ!」
「そうそう、奴の事はさて置こう。俺も奢ったるからさ!」
『触れたら不幸になりそうなナニカ』を察した田舎ニキとだいたいの事情は嫌でも知らざるを得ない琉球ニキが二人の気を必死で逸らす……健全な二人には『一般的スケベ部天使』は早すぎ?いや真人間からすれば異次元の産物過ぎる故にそうもなろう
だが少なくともザドキエルも調和派も間違いなく幸せそうなので一件落着。めでたしめで……
終われ
た だ し シ キ ガ ミ は 尻 か ら 出 る
『鋼鉄の処女』
沖縄支部の『血樽管』を改良発展させた沖縄支部式封魔管。かの有名な宝貝九竜神火罩や玲瓏塔、類似品の紅珠といった捕獲用宝貝のデッドコピー品(メシア教からの鹵獲品)を元に沖縄支部の見習い仙女にして支部長の嫁の一人である『月守小夜』が開発した宝貝の性質を持つ封印捕獲用アイテム
宝貝の様に神珍鉄や神氷鉄といった宝貝作成に必須の高位のオカルト金属は一切使わず沖縄名産の怨嗟鋼や呵責鋼といったより安価な代物を使って作成される為厳密には宝貝と言うより宝貝擬きである為仙人骨が無くとも使える辺りはメリットである……それこそ天使であるザドキエルにも使えるぐらいである
コストの面からの制約で『種族:天使、大天使』以外には使えないという制限はあるが旧式の血樽管の様に穢教鳥の手足や羽根を切断せずに即座に封印が可能であり、またある程度とはいえ追尾性を保有。更に握り拳にすら満たないサイズではあるが中に穢教鳥を無理矢理引き摺り込んで封印する機能がある……しかもその穢教鳥からすれば棺桶の中身サイズの封印の中身は血樽管のノウハウを活かした怨嗟鋼や呵責鋼の鋭い棘に塗れた拷問空間になっているという念の入れ様になっている。誰が呼んだか『穢教鳥専用拷問型モンスターボール』
この『鋼鉄の処女』は名無しのレイ様から飛んできた球への返球に作成してみました……ザドキエルの始末いや処遇はお楽しみに
『隠者の紫』
体内融合型シキガミで呼び方は勿論『ハーミット・パープル』。元はKSJ研が開発した『ホモコロリ君グレート』という尻から出る細長いエイリアンみたいな……何と言うか製作者の正気を疑う代物だった
ホモコロリ君グレートにはデフォルトで『まるかじり』『溶解液』『自爆』『吸血衝動』を備え融合者に『食没』を付与出来る……が
た だ し 尻 か ら 出 る
その内容の酷さに目を瞑りつつ沖縄支部ナイズしたものが
基本的にホモコロリ君グレートと同じ機能……は自爆と食没付与以外全てオミットし、本来なら消化器官に融合させるがこちらは身体中の神経と融合させる事で体内の何処からでも出せる様に改変、代わりに『生得武器・茨』と『追加支持肢』を付与し、成長次第で魔法援護なりホモコロリ君グレートみたいな機能持ちに成長する様に拡張性の高い造りになっている
流石に原作通りに念写能力や幽体化は(成長したり予め付与したりしない限り)無いが、基本的に射程距離は原作より長く30米はあり勿論波紋法の通りは非常に良い
外観は『基本的に』勿論細長い一本の茨であり本体そのものが無事であるなら数分もあれば根本まで破壊されようが容易く再生する……但し食没で蓄えたエネルギーを結構消耗するので無限に回復とはいかない。しかし逆に言えば高位の霊能者ならば茨の本数を増やしたり有効距離を増したり出来るだろう。本数を増やすならば要並列思考だが
ストレートに鞭やロープとして使うなり、四肢の何処かに巻き付けて即席手甲や脚甲にしたりするのが主な使い方だが……慣れるとこの茨を高速回転させてチェーンソーやドリル、はたまた仕掛け罠の様に使う応用も可能であり琉球ニキ達はこれで自身のケツを狙うくそみそニキの股間の『悪い腫瘍』をギリギリ回避で切断手前に追い込んだ事すらある
自爆と再生能力を悪用して爆導索みたいに敵に巻きつけて蜥蜴の尻尾切りからの爆破というトリッキーな使い道も可能
本来の作成目的である『性犯罪からの防衛』という意味では間違いなく原型である『ホモコロリ君グレート』に勝るとも劣らぬ成果があったりもする
『咎穢石』
沖縄の【銃火暴風怨嗟域】の方言札や頭蓋骨を回収して浄化するプロセスを経ると発生する『咎穢』という鉱山排水みたいな汚染物質がある……最初は単なる厄介事であり発見次第浄化したり封印したりしていた
転機は天照と邇邇芸のケジメ(咎穢苦杯)以降、それを見た地獄の闇鬼神と沖縄にも実は多少縁ある某神獣とのちょっとしたやりとりの結果咎穢を再利用する事で生まれた禍々しく赤黒い低品質貴石みたいな物体
これをグラスに加工する事で死者や悪魔の姿を未覚醒者でも直視させたり出来るが何せ『赤黒い低品質貴石』なので視界がそもそも悪いからその用途は非常に限定的ではある。他にも所持するだけで覚醒者の霊視能力と言うかチャネリング能力に高い補正を与える事が出来たりもする。この場合はグラスに加工せずにアクセサリーにするだけで良い
この咎穢石の本当の使い道は……チャネリング補正能力を駆使してこの世を彷徨う死者と交流して成仏させるというのが本式だが、この能力を応用して憑いた死者や残留思念に協力して貰って戦闘補助に協力して貰うという使い道がある。チャネリングの本場である恐山のイタコ達向けの能力だろう
これはほぼ黒死ネキ限定の使い方だが……この咎穢石に【銃火暴風怨嗟域の瘴気や穢れという名の高濃度圧縮マガツヒ】を蓄積させて黒死ネキ専用バッテリーみたいな使い道もあったりする。沖縄支部秘儀の一つに穢教滅閃に纏わる使い道はあるが未だ試験中故に情報は無い
元ネタは『グループSNEのゲヘナに出る魂装術』という闘技に必須の『アズライールの欠片』より
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『魂装術』
咎穢石のくだりで重要な立ち位置に在る黒死ネキの魔装術をなるべく弱い現地民にも応用出来る様に沖縄支部が開発した闘技の一つ。殆どネクロマンサー専用としか言い様の無い技法の失敗作……扱いだった
咎穢石という転機により比較的霊的才能の無い一般現地民でも多少は戦う力にはなる様な一助にはなった。基本である四つの闘技を磨き己の闘技を編み出し……というスタイルがこの流儀である
武器や拳に憑依した霊が攻撃を導く打撃法『魂装・撃』
刃に憑依した霊が傷口を押し広げる『魂装・斬』
霊を全身に憑依させて機動力を上げる『魂装・纏』
憑けた霊が身を守ってくれる『魂装・防』
この四つの基礎闘技を学び磨いてゆくことでこの流儀は成長してゆくだろう。勿論開発者である琉球ニキ達沖縄幹部衆は様々な技法を使いこなす技量が存在する……メタを言えば元ネタが既に絶版した二十年近く前のTRPGデータなので、はい
また、この闘技の使い手と言うか咎穢石の所有者定期的に必ずガイア連合に顔を出して咎穢石に封じた霊魂を冥府に引き渡す義務がある……が、それは『咎穢石に霊魂を溜め過ぎて暴走させない為』である。黒札ならいざ知らず基本的に霊的才能に乏しい現地民だと逆に身体を霊魂に乗っ取られてしまう恐れがあるからである
『黒沙術』
沖縄支部代表達の見習い修羅勢時代から常に呪詛・穢れ・瘴気耐性を鍛えながら死への耐久性を鍛える苛烈な修練の相手として散々世話になった黒死ネキの能力や技法を研究、そしてなるべく低レベル現地民にも落とし込める様に研究を重ねに重ねた結果並びに初の地獄視察紀行の際に見た地獄の砂や砂利から最後のピースが重なって漸く開発に成功した技法
地獄の瘴気や穢れ、怨嗟を吸った重度のマガツヒ汚染された砂こと『黒沙』を操り敵の妨害や味方の支援などに使う沖縄支部固有の術式だがガイア連合にちゃんと所属し貢献する者にはきちんと教導してくれるので様々な支部の霊能の弱い術者などが良く活用する。黒沙術は罠の様に形成し、発動は術者の任意である事が普通だが、術式次第では速射可能なものもあるし基礎発展でも攻撃用の術も一応は存在する
この地獄の砂は行使する為に魔力は必要無く、自身の霊能によるキャパシティ次第ではあるがその黒沙を安全に収納する専用の『沙壺』や『沙袋』という黒沙術士には必須な導具もあるがそれは沖縄支部から買うしか無いだろう。黒沙術士は近くに黒沙さえあれば発想次第で色々出来るが、逆に黒沙を失えば魔力が完全に尽きた魔術師同然に無力な存在になる為黒沙術士は黒沙の扱いには細心の注意が必要となる
黒沙を小型武具に形成する『
黒沙を様々な小道具に形成する『
黒沙を撒いて回避を妨害する『
敵の足元に潜ませた黒沙で脚を引っ張る『
黒沙術士同士の戦いになるなら必須の黒沙術の『形成』を中和する『
この五つの術式が黒沙術の基礎であり、沖縄支部幹部衆や適性のある精鋭部隊は様々な術式を編纂しては練り上げている発展途上の術式でもある……やはり魂装術と同じTRPGの術式である『アラビアン・ダークファンタジー』と言えば古兵なら分かるかも知れない
『反逆の果実酒』
沖縄支部のメシア教と言うかむしろ『その親玉である聖四文字』への強い不快感から生まれた『アンチ四文字』を体現した沖縄支部謹製の果実酒?いやむしろ毒薬?
日本地獄視察の際に闇鬼神経由で地獄の植物園から譲って貰ったイスラーム圏内地獄の妖樹ザックームの原種の苗木と果実から作成した代物がこれである。イスラームのジャハンナムと呼ばれる火の地獄に堕ちた罪人の食えるほぼ唯一の食物だが、非常に苦く罪人の腹を灼くとされているのがザックームの実ことアッ=ダリである
沖縄支部ではこのザックームの苗木を【銃火暴風怨嗟域】に植えて一度殺して切り刻んだ穢教鳥にネクロマをかけて屍鬼にした後で術を解いて肥料にするという工程……嘗て沖縄支部に所属していた元乳の親のアウトサイダー、現地母神ダイアナ経由の知識を経て栽培している。植林の結果判明したのは瘴気に穢れた区域だと良く育ち良い実をつける事が判明している……恐らくは原生地であるジャハンナムと【銃火暴風怨嗟域】の環境が非常に近いからだろう
その良く育った果実の搾り汁……儀式に必要な加工はしているが便宜上『果実酒』とは呼ぶ、はそのままでは覚醒者でも非常に強烈な猛毒になる為唯一その毒性を中和する為に必要なものはこの果実酒を飲み干す者の生き血であり、その青い毒液に自身の紅い鮮血を綺麗な紫色になるまで注ぎ込み一息に飲み干せば儀式は始まる。ちなみにこの果実酒の味は『異常に辛くてゲロ不味い』という評価である。血で薄めずに飲めば更に酷い味になるが沖縄支部最悪の『暗黒物質』よりかはまだ比較的マシな味との事
この果実酒を飲み干せば後は三日三晩地獄の苦しみを味わい、覚醒者でも確率で死に至る苦悶を味わうが……その苦しみを生きて耐え抜けば大概何らかの加護と言うか追加覚醒やステータスアップ、もしかしたら才能限界向上といった試練達成の報酬がある。死亡すればその報酬は無しだ
ちなみにこの果実酒と言うか魔薬や果実は怨嗟鋼を強化する為に必要な素材であり、これを用いて更なる強化が可能となった
『悲憤鋼・慷慨鋼』
沖縄支部名物である対穢教鳥用武具の素材である『怨嗟鋼』に更なる地獄素材を投入する事で作成出来る新規のオカルト金属。イスラーム地獄はジャハンナム伝来のザックームの果実やその搾り汁を追加素材に作成した代物
基本的には怨嗟鋼の強化版だが……植物の性質を付与した結果かこの悲憤鋼ならばある程度は防具にも適性があり、沖縄支部式デモニカの補強パーツにも採用されている。故に防具としてデモニカなどのフルセットで使う場合には必ず『地形適応:銃火暴風怨嗟域』や銃火暴風怨嗟域で必要になる耐性一式と食いしばり一回分がワンセットで生えてくる。恐らくは獄卒鋼と合わせた結果でもあるだろう
慷慨鋼は純粋な地獄産のザックームの果実を素材に作った悲憤鋼更なるの強化版。基本的にはやはり悲憤鋼と同じだが琉球ニキ達黒札組や高素質組用デモニカの素材にも使われる
名前の由来は『ひふん・こうがい』。この世の不正や理不尽への嘆き(悲憤)や怒り(慷慨)より
『銘刀』
沖縄支部名物怨嗟鋼製若しくは呵責鋼製武具を以て長く対象(怨嗟鋼:穢教鳥、呵責鋼:亡者)を撃破し続けて鍛え磨かれた得物に対して行える沖縄支部の最新技術
これまでの怨嗟鋼では実力が不足して来る半終末戦線に沢山の穢教鳥の血脂を吸って鍛えられた武具を芯軸に、更なる強化素材である鬼人鋼と慷慨鋼、そして焼き入れの水に穢教鳥の血脂から『反逆の果実酒』と『黒糖地獄』を使う儀式的工程の果てに作成される正に『魂を持った高位妖刀(刀に在らずとも)』である
この『銘刀』と化した武具は主人専用の武具であり主人以外には単なるなまくら以下だが主人が持てば恐るべき切れ味と耐久性を誇り自身を整備無しに修復する力……吸った穢教鳥の血脂や魂を餌に更なる強化を図る性質すら備えた正に『メシアンスレイヤーの神器』と化すだろう
ちなみに持ち主が完全に死亡すると『銘刀』は主人の後を追う為その場で刀身が欠片すら残さず砕け散って消滅する性質がある。ある意味黒札の専用シキガミに近い?いや現地民向けの専用シキガミかも知れない
怨嗟鋼武具がこの境地に至る条件は、だいたい千羽以上の穢教鳥を激戦の果てに殺し尽くしてその血脂や魂を吸わせる事であり、また刀工次第ではあるが失敗すればその怨嗟鋼武具は失われる為この処置はある意味ギャンブルである事は覚悟する必要があるだろう……怨嗟鋼作成の第一認者である『白崎香織』ですら非常に繊細な工程故に失敗する恐れがあるぐらいなので
『座備秀』
沖縄固有のスーパーマーケットを中心に建築や製鉄を生業とする企業グループ。ガイア連合沖縄支部の隠れ蓑である『琉球ガイア建築』の前身であり現在ではガイア連合傘下企業の一つ
嘗ての困窮期からずっと沖縄名家の命綱として沖縄名家の経済を支え続けて来た沖縄名家の中でも特に発言力の高い……しかし霊脈の枯渇著しい座備家が経営者一族の一族経営店舗
現在の主な経営者は座備家三男である『座備
一応表社会では琉球ニキ達琉球ガイア建築社員の上司と言うか雇い主である……が、実情ではむしろ土通流が琉球ニキの部下の一人という奇妙な関係になっている。言わば土通流が琉球ニキの『表の貌』になっているとも言えるだろう
スーパーマーケットとしての座備秀は……沖縄経済の健全性維持の為に表向きはジュネスのライバル企業として暖簾はそのままにしてバチバチにやり合っている(要はプロレス状態)。ちなみに琉球ニキの父は現在座備秀マーケットの部長職として働いている、再起不能状態だがまだ比較的日常生活を送れる沖縄戦士達の受け皿としても機能するセーフティーネットでもあった、琉球ニキの父はそこでもそうなった戦士達の纏め役であった(現在全員戦線復帰済み)
故に琉球ニキと座備家は昔から非常に付き合いが長く深いという良好な関係だそうな
『唐巣 和宏』
見た目は冴えない中年男性だが沖縄名家時代でも十指に連ねる実力者の一人。嘗てはカトリックの神父だったが悪魔被害者を救う為に異教の儀式を執り行い当時の頑迷かつメシア教の息が掛かった輩の横槍にて破門された『元神父』である
それから流浪の果てに沖縄に流れ着いてからは沖縄で悲惨極まりない戦いに身を投じる事となる……普段は清貧を通り越して極貧生活を送ってはいるが沖縄に於ける真っ当な一神教派閥の纏め役として戦うエクソシストである
沖縄の環境的に魔術使用は制限が激しい為普段は沖縄名家が管理する三八式歩兵小銃や着剣した銃剣で戦うが様々な魔術知識や一神教知識は沖縄名家の貴重な知恵袋として沖縄の破滅を防いで来た功労者の一員である。ちなみにレベル限界は四十手前レベル
偶に彼を慕ってやって来る天使を受け入れたりもしているのでその食い扶持確保から少なくとも原作よりは悪癖であるダンピング(無償退魔)行為は控えている……それでもダンピング扱いレベルである事は間違いないのだが
理解のあるカトリック枢機卿であるホーエンハイム家とは今も交流があり、この作中時期では祖父の後継者になってしまったエリーゼの良きメンター(相談役)として八男ニキとも交流が深い様だ
若い頃、特に破門された時期は結構荒れていたからかそれなりに女遊びもやっていたらしいが……今では老人レベル?いや聖人レベルで枯れている為保護した天使達への認識は『孤児院の孤児達』と同じ認識らしい
『穢教滅閃工房ソドミィ派』
穢教滅閃工房はほぼ全ての職員が『天使憎し!』で活動しているが……天使への憎悪以外の『欲望』で動く派閥も少数ながら存在する
『穢教鳥ならどんな事をしても良い』
そんな発想から穢教滅閃工房に就職し、穢教鳥のケツを掘る拷問を行う特殊な拷問吏チームが『ソドミィ派』である。欲得ずくな理由で加入しているだけあって直ぐ頭に血が昇る通常職員達を落ち着かせる役割を持ったスケベ部絡みのメンバーであり、間違いなく穢教滅閃工房の仲間達ではある……見た目の酷さは通常職員達が吐きたくなるぐらいヒドいものではあるけど
ちなみに女型穢教鳥なら穴という穴に真っ赤になるまで灼いた怨嗟鋼の棒や苦悶の梨を突っ込むだけである……大概の職員らは『女を強姦する事』に対して激しい嫌悪感やトラウマがある為『そういう事』はスケベ部やKSJ研の担当となる
その性質上全メンバー物好きな黒札しか存在しない