アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね?   作:にゃん໒꒱

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デビュー編
妹みたいなやつが、スカウトされた件について


いつも通りの学校の帰り道なはずだった。

 

「なあ、真。また、行っていいか?」

 

「また?」

 

先週もアイを拝みに行く!と言って、きただろと思い、眉を顰めると。

 

「綺羅ってほんと、アイちゃん好きだよな」

 

「いや、あれはガチもんだろ。絶対アイドルになったら、推す」

 

鼻息を荒くしながら言う綺羅に対して、冷めた目線をやりながら返す。

 

「きてもいいが、いるかしらねぇぞ」

 

「まさか、家出、反抗期?」

 

「いやなんでだよ。小学校もいかずふらついてるだけだ」

 

「いや、それ危なくないの?館長に怒られないわけ?」

 

館長とは、俺が今いる児童養護施設の一番偉い人のこと」

 

「まあ、あの人は学校に行ってると思ってるんじゃねぇか?

ルールの時間には帰ってきてるし」

 

「それ、黙認してるのかよ」

 

「本当に、真ってアイちゃんに甘いよね」

 

甘いじゃなくて、そもそも虐められているのに、わざわざ行けとは言えねぇだけだ。

といっても、それを言うのはあれなので。

 

「めんどくせぇだけ」

 

適当に返事をする。

その時、携帯が振動した。

アイからの電話だ。

 

面倒くさそうと思いつつ、何かあったら怖いので、出る。

 

「おい、アイ。どうした?」

 

『あ、真出た!あのね、えーと。苺プロダクションっていう事務所の人に、アイドルに』

 

またかよ。

先月もあったよな?

 

「断れ」

 

『いや〜。抹茶に誘われてね⭐︎』

 

いや、怪しい人ならどうするんだよっと言うツッコミは飲み込んで。

 

「金払って帰れ」

 

てか、綺羅突くんじゃね。睨めば肩をすくめて、やめる。

 

『いやさ。結構いい話でさ?真のことも役者として雇ってくれるって!』

 

「俺の夢と引き合いするのは狡くね?」

 

『しかも、この人さ、愛してるって嘘をつけばいつか。本当になるかもしれないって』

 

ー愛ってなんだと思う?ー

 

しょうがないか。

 

「はー。そいつ今いる?」

 

『いるよー!』

 

別に甘いっていうわけじゃない。

あいつはどのみち18になれば施設を出なければいけない。

その時に、普通と違いニートとか、実家暮らしなんてできない。

あのバカにできる仕事は、芸能があってるだけだ。

 

それに、気になることもあるし。

 

「どこ?」

 

『あそこの喫茶店!』

 

駅前のことだろ。

 

「ん。お前ら悪い。なんか、アイがやらかしたらしいから」

 

「お。おう」

 

「やっぱ、甘いな」

 

健斗に関しては後でしばくとして。 

あそこの喫茶店なら、10分あれば着く。

 

 

「10分そこから離れるんじゃねぇぞ」

 

『は』

 

ガチャ

 

 

ーーーーーーーー

カランカラン

 

「1名様ですか?」

 

「友達との集合で。いたので大丈夫です」

 

「ゆっくりしてください」

 

アイが座ってる横の椅子を引く。

 

「真!」

 

抱きつこうとするアイを片手であしらって、目線を前に向ける。

見た目、ちょうあっち系の人だろと思いつつ、自己紹介をする。

 

「こんにちは。山口 真です」

 

「ああ。俺は、苺プロダクションの社長である、斎藤壱護だ。

君がアイさんが言う、役者になりたい人かな?」

 

そう言って、名刺を出してきた。

 

「はい。あと、音楽のプロデュースも」

 

「そうだった。忘れてた!さっきも言ったけど、真も一緒じゃないとOKしないよ?」

 

そんなこと言ったのかよ。

嬉しいことなのか、巻き込まれたことを怒るべきか。

 

「顔も良いし、オーラもある。その件についてはのむ。どうだ?」

 

「なら、O」

 

手でアイの口を閉じさせる。

こんなバカに交渉はダメだ。

 

「一つ、聞きたいことがあります運営実績に所属タレントの有無。またプロデュースの方針なども聞いておきたいです。アイを本当に、アイドルとしてスカウトしたいなら、教えてくれますよね。

アイならここじゃなくても、大手のオーディションでも十分採用を狙える」

 

実際、アイは誰が見ても美少女でスタイルもいい。

声も可愛い。

俺はこいつをおとしてまでもなりたいわけじゃない。

 

「運営実績と所属タレントはこれだ。全然ないと言ってもおかしくなはい。

ただ、俺には芸能界で使える借りがある。アイという存在をスターに導かせることができる。」

 

紙にはざっとまとめられていた。

嘘はなさそう。確かに、アイに必要なのは機会と言われたら頷くしかない。

それ以外はもうあるからな。

 

「アイ、俺らが施設なのは言ったか?」

 

「うん」

 

「なら、話が早い。あなたの意見はわかりました。ただ、今から言う条件を飲まない限り、ここから俺たちは帰ります。

俺が言えば、施設の人はあなたを未成年と飯を食べた不審人物と言いますよ?

1、未成年だから、働くなら施設長のサインがいるが、絶対もらえない。だから、斉藤さんが俺たちの里親になること。 

2、もし、アイが売れなくても大人になるまでは面倒を見ること」

 

「当たり前のことだ」

 

嘘はなさそう。

 

「ひまわり孤児院。そこで俺たちの名前を出せばいい。とりあえず、アイ帰るぞ」

 

「うん!じゃあね。佐藤さん!」

 

名前が違うが、指摘するのはめんどくさい。

 




登場人物

山口真
この話の主人公
基本的には冷めているし、誰も信頼しない
中性的な顔で、男子女子関係なくモテまくる、自覚なしのイケメン
作詞作曲、演技に関しての天才
頭の良さはまあまあで、偏差値55ぐらい?(まあ普通より少しだけ頭がいいくらい)

アイに関しては、妹だと思ってます。
一様冷たくしたりするが、アイに何かあれば飛んで向かいに行きます

星野 アイ
もちろん、超絶美少女です。
小学校では対人関係が苦手すぎて、虐められて、街をぶらつくのが趣味になっている。

真に対しては馬鹿でかい信頼を寄せます。血のつながってないけど、家族だと思ってます。
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