アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
あれから2週間後呼び出された。
面会らしい。
多分、斉藤さんだろう。
「誰だろうね〜。面会って?」
「斎藤さん」
「誰だっけ?」
自分でやりたいと言って忘れるなと思いつつ、アイの脳みそならしょうがないのかもな。
「事務所の社長」
「あー!佐藤さんね!でも、なんで?」
「里親になるためには、まずその権利の獲得。その後に、施設に連絡して、相性チェックと同時進行で、家庭訪問がある。まあ、時期的に妥当だろ」
「ふーん」
「分かってないだろ」
「もちろん!」
「自信満々に言うんじゃねぇ」
えーと、4回だっけ?
「失礼します」
「おー、真の正解じゃん!」
「元気そうだな」
「まあ」
「元気だよー⭐︎」
「ねえ、佐藤さん、アイドルっていつからするの?」
「まあ、グループメンバーとの顔合わせ、練習で。4月にデビューだな」
「グループなのか?」
「ああ」
「こいつが?絶対、やめた方がいい。斉藤さん独身でしょ?
だから、分からないかもだけど女子の嫉妬以上に面倒くせぇものはない」
この人、こんな馬鹿なのか?
必ず、小学校や家の時と同じになる。
「小僧に言われたくないな。知ってるか知らないが、アイドルはグループだからこそ売れるんだ」
界隈のことは綺羅とかから聞いた話しか知らない。
これで、十分な説得になるといいが。
「グループが売れるのは仲がいいだけじゃないのか?
その人たちに会ってないのにいうのは失礼だが、アイと張り合えるだけの力を持ってるのか?
それとも、どんな感情でも飲み込んで大人になれるほど、卓越した人なのか?」
「・・。アイ以上はいないが、それに相応するものがある」
「2位でどうにかなるじゃだめだ。
1位張り合えるぐらいじゃないとだめだ。
そうでもなければ、アイが次第に売れていき圧倒的トップになり、周りからは称賛という名の嫉妬で見られ、いじめとまではいかずと、ビジネス仲さえ上手くいくか危うくなる」
「それは人間関係で、人気と関係ないだろ」
「アイに人間関係をどうにかなんて、地球がひっくりかえっても出来ない」
「そんなに信頼がないのかよ」
「ないな。こいつは、欠けすぎてる。
最初に確認しなかった俺が悪いが、アイは個人活動。条件に加える。
無理なら、この面会で悪評をつけてやるよ」
優等生を演じていた、俺が言えばこの話だっておじゃんだ。
まあ、アイだけ厄介払いとして渡される可能性もなくもないが。
そんな、この施設の内情をこの人が知っているわけもないので、除外だ。
「生意気な小僧だ。まあ、無理なら途中加入になるがな」
「それで結構、そんなこと起きないので」
「えー!真!そんなこと言わなくても!
任せなさい!私は完璧で無敵のアイドルになるから⭐︎」
余計なことを言ったと思うが、まあしょうがない。
ガチャ
「斎藤さん、面会時間の終了です」
「ありがとうございます。また、来るからな」
「はーい⭐︎佐藤さん!」
また、間違ってる。
流石に、直させるべきか?
いや、名前を覚えるのが無理なアイにしても無駄骨か?