アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
「わあーん、わあーん」
また、アラームだ。
役作りもキリがいいので、リビングに行けばミヤコさんがDVDを変えてくれてた。
「ちょっと待ってくださいね。
DVDを交換しなおせば、ぴたりと止まる泣き声。
優秀を超えて、怖えが。
まあ、手がかからない分ありがたい。
俺だって役者の仕事はあるし、そういう時はミヤコさんになる。
流石に、夫のせいで里親になったが、相手がわからない子供を育てさすのは問題がある。
それに、子供とか好きそうじゃないし。
でも、案外杞憂だったらしい。
「可愛いー。アイさんに写真を送りましょ」
「ミヤコさんって、子供が好きなんだな。意外」
「手がかからないし、お世話は真がやってくれるもの。
私は、事務作業の傍らDVD交換だけですから。
それに、可愛いじゃないですか?」
「まあ、確かに。
ミヤコさん、お昼何がいい?」
「別に大丈夫ですよ、頼みますし」
「役作りもキリがいいし、気分転換に作る」
「じゃあ、前作ってたパスタで」
「了解」
材料を取り出す。
「けど、また女装なんですね」
「ほんとだよ。けど、案外減ってきたかな?
前の主役を貰った映画のおかげで」
「あー。社内で持ちきりですよ」
「そのせいで、ガチサイコパスって揶揄われたんだが」
まあ、女装好きと煽られるよりマシだが。
というのも、ついに俺が主役の映画を撮らせてもらえた。
いつもの監督が、気にっている監督の初作品に出ることが条件だったが。
あの人は、映画のこだわりとかも強いけど、ないよりもオキニとオキラの差がやばい。
「あれなら、しょうがないですよ。ほんと、鳥肌立ちました」
「役者としては嬉しいな」
でも、あれは8割型演技じゃない。だから、サイコパスと言われると少しだけ動揺してしまう。
バレたのではないかと。
といっても、一様身内である3人は結構素だが。
家を出れば猫かぶり。
バレる可能性はほぼないのだが。
「あ、アイさん、もうすぐ帰れるそうですよ」
「まじ? 麺を茹でる前でよかった。せっかくだし、一緒に食うか」
「そうですね。あ、ルビーちゃん、可愛い」
ソースを作ってラップする。
あとで、温めればいい。
中途半端にあまったこの時間、どうしよう。
サラダで作るか。
「ただいまー」
「お帰りなさい」
「おかえり」
「バブ!」
「アクア、ルビー。ただいま」
帰ってきたし、料理の続きするか。
「お!真の料理じゃん!
何、何?」
「和風パスタ」
「おー!楽しみ!」
「ルビー達に構ってやれ。
どんだけ、お腹空いてるんだよ」
「だって、早く会いたくてMV撮影後即帰宅だよ?」
「新幹線の中で食べろよ」
「いやー、眠くて」
「はー。もうすぐできるから、手を洗ってこい」
「はーい」