アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
ポチ
「アクア?ルビーを起こそうとしてるのか」
アイに強くリアタイしろと言われたので、テレビをつけてチャンネルを合わせる。
アクアが必死そうにルビーを揺さぶる。
こんな赤子がドルオタとか意味が分かんねぇし、気持ち悪いが。
ライブ映像を見せると超絶機嫌が良くて、映像が終わったままだと不機嫌になる。
だから、もし途中で起きたら不機嫌になるのは想定がつく。
そして、不機嫌になると双子は俺に対して暴れる。それが、アイが帰ってくるまでとなると。
めんどくさすぎる。
「ルビー、起きろ。大好きなお母さん、出るぞー」
強めにゆすればパチっと目が開く。
これで不機嫌になることはないだろう。
あ。
ちょうど、MCに呼ばれてアイの姿が映る。
『ありがとうございましたー。次は』
パフォーマンスについて上出来。
歌いやすい曲のおかげで、出産からあまり期間がない中での復活だったけど、どうにかなっている。
まあ、体調不良で手術をしたという設定なので、やばいファンの目から見ての違和感ぐらいなら問題ないだろう。
問題はトークだ。
双子のことを普通に言いかけている。
猫と言い直すことで、修正したぶん偉いが。
採点が甘いと思うが。相手はアイだ。
普段のアイなら言ちゃダメだと分かりながらも、言ってしまう。
あまりにも自分の感情を制御するのが苦手すぎる。
まあ、でも我慢してるからこそ、本気で双子を隠し通すつもりだとわかる。
といっても、この我慢がいつまで続くかどうかは怪しいと思うけど。
どうせ、アイは愛を理解することができることは、難しい。
異常な愛に対しての先入観からの自己暗示。
アイが愛を理解するときは、大切な人との一生の別れだろう。
そして、その愛がどんな愛かは分からない。
アイをゆがませる可能性だってある。
アイに聞いたわけじゃなくて、ただの俺の考察の一つでしかないけれど。
一緒にいて長い間一緒に暮らしてきたし、誰よりも本音を聞いたからこその考えだ。
例えば。
アイドルとファンという関係では絶対にあり得ることはない。
それでもし暴走し暴露でもしだしたら。
アイ自身や子供達に被害がいき、愛を理解するなんていう物語。
簡単に思いつく。
そんな、どっかの物語に出てくる悲劇のヒロインみたいなのはダメだ。
あいつは悲劇なんて似合わない。
苦しくても、生きていることを認められるために思いついた、"愛"に執着しているあいつに、
そんな、結末はいらない。
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投稿遅れてごめんなさい