アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
「はー。疲れたね。こんだけ、手紙をもらってもどうしたらいいか、分からないよ」
「まあな。ただ、アイドルになれば、ファンレターとか貰うだろ」
「分かってるけど!」
といっても、俺もこの手紙をどうするべきなのか。
この手紙は、施設の行事である卒業会で貰ったものだ。
ここに一年以上いた子の場合の子がここを出るときに、行われる会。
少しの豪華な夜ご飯と、全員が手紙を書くというもの。
「まあ、持ってて物置の角だな」
「えー。意外!真は誰とも仲がいいから、きっちりしまいそうなのに」
「仲が良く優等生した方が何かと便利だからな」
「凄い下心じゃん」
「しょうがないだろ。しかも、思いれあるやつは、全員卒業してるからな。てか、準備終わってるのか?」
こいつのことだ。終わってないだろという意味で言えば。
「聞いて驚かないでね!ちゃんと終わらせてまーす!」
「ドヤ顔で言うことじゃねぇよ。当たり前だ。当たり前」
「ひどーい」
「はあ。けど、明日から本格的な練習になるって斎藤さん言ってたんだから、早く寝ろ」
「はーい。おやすみ、真!」
「はい、はい。おやすみ」
ーーーーーーーー
「にしても、アイが妹か・・・」
最終チェックも終わって、ベッドに寝転べ思わず漏れてしまった。
でも、しょうがない。実感がなさすぎる。
実際、確定したのは1ヶ月前だし。卒業1ヶ月前に転校はどうなんだという配慮で、1ヶ月間ここにいたが。別に何も変わらないからな。うるさいガキや、受験でピリピリしている人がいなくなるぐらいだ。
にしても、アイに振り回されすぎだな。
アイがスカウトされ、アイについていく形で俺も芸能界に入ることになり。
里親になる流れで、家に泊まって曲を適当に作ってるの目撃されて、曲作りを任されたり。
アイの歌唱力を見るという名目で、カラオケに行き、俺の音域の異常さに驚かれ、女役のオファーを取られそうになり。
思い出すだけでも、はちゃめちゃだ。
でも、悪い気は起きないんだよな。
これを言えば、きっと誰もがアイに甘いというが。
多分、正解は。
俺は、俺の人生を狂わせた、一番星のようなあの目に弱いんだろうな。
パチン
変な厨二病みたいなことを考えずにさっさと寝ないと。
アイに言っておいて、寝不足とか恥ずかしすぎる。
どのみち俺は今度こそ、あの一番星を守ると決めたんだ。
亡霊越しに見た瞳じゃなくて。
壊れやすい脆くて奇麗で、眩しすぎて『真実』が見せないアイを、昔の自分みたいにならないようにするためにも。
最後の奇麗はわざとです
とりあえず、ここでこの話の星についての定義を
"何かを捧げる"これが目の中に星が出る条件。そして、その重さ?強さ?が生命力として、溢れる。
白い星→人を喜ばせようと、物事に捧げる時
黒い星→自己中心的なものに捧げること
黄色い星 →嘘に捧げること
こんな感じです。
アイはファンのために努力を捧げた
アクアは誰も望んでいない復讐に捧げた
ルビーは憧れにささげている。でも、ファンのこととか考えているので白