アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
「アクアが子役になるから、演技指導?」
「そう!折角身近にいるんだからさ!」
アイが初めて出たドラマの後、アクアが電話をしているのを見たが。
3歳でバーターを取るって、あるの?
どんだけ、五反田監督に気に入られたわけ?
なんとなく、アイ達と似ているが。だとしても、アイとかと比べればない。
まあ、変に賢いから使いやすいと思われたのかもな。
「はー。分かった」
どうせ断っても、アイにずっと言われることになる。
なら、さっさと請け負った方が楽だ。
どんなに気に入っても、最初からセリフも多い役に起用することはないだろうし、すぐ終わるはずだ。
「アクアはこれを読んでどんな演技をするべきだと思う?」
「不気味な演技か?」
「正解。じゃ、演じてみて」
「え?いやコツとか」
「ダメ出しして直すから。
俺のいる所にカメラがあると思って」
「この村に宿は一つしかありません」
「一度チェックインしてから村を散策するといいでしょう」
「最初もっと、フラットで、最後をもっと怖く。
医者が余命宣告する感じ?なんか、あるって思わせるための伏線だし」
「フラットに演じるってどうやるの?」
「もう少し子供ぽくて良いってこと。
実際言う時はあれだけど。
この村には簡素な宿しかありません。
でも、一度チェックインしてから村を散策するといいでしょう
こんな感じを脚本通りに言う。
村だし脚本を読む限りは、だいぶ田舎。そんなに宿がすぐ埋まるわけない。
なら、わざわざ最初にチェックインさせることに意味を持たせる演技が必要」
「そこまで考えるんだな」
「まあ、別にOK貰うなら、さっきので十分だろうな。
今の時代なら、演技を求めるならかなちゃんだけで十分だし」
「ふーん。まあ、意識してみるよ」
「あ、後、今回のバーターみたいなことしたいなら、媚売りまくっとけ」
「そんなこと子どもに言うか?」
0歳でオタゲーをし、異常なスピードでの学習。
これで、普通って言うならふざけすぎていると思うが。
アイも言うしわざわざ言うことはしない。
「別に良いだろ。で、アイこれぐらいでいいか?」
「うん!けど、カメラ意識とかしないんだね」
「結局出来てなかったけど、演技はなりふり構わずに一番輝けば良いっていうわけじゃねぇんだよ」
そんなことをしたら、簡単に物語は崩れる。
輝くとしても、タイミングがある。そんな場面もない端役なら、おとなしくしとくべきだ。
一応かなちゃんに連絡しとくか。
あれは、普通じゃないから。もし、やりあって、自信喪失でもされたらこれからに響くし。