アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
ついにアイのライブの目の前になった。
そしてアイは間もなく20歳になる。。
「全く酒がうめぇな!飲め飲め!」
「わー森伊蔵だ!」
「19歳だろ。俺も強くないし遠慮しと!って飲ませるな!
ハラスメントだろ!」
美味しくもねぇし。
「壱護。飲み過ぎよ」
「悪い悪い!ついな!」
ミヤコさんに窘められたものの、一護はそんな事はお構いなしに新たな酒をグラスに注いだ。
はー。明日からも仕事だろ。
二日酔いになったらどうするんだと思いつつ、まあしょうがないと少し情けをかけられる部分もある。
「アイが主演のドラマも視聴率上々!
B小町を筆頭にSNS関連の売り上げも上々!」
アイのドームの微調整も全てが終わったんだから。
「社長、上機嫌だねー」
「壱護はね。自分のアイドルをドームに連れて行くのが夢だったの。壱語だけじゃなくて社員皆の夢でもあるけど」
「まあ、上機嫌なのはわかるけど。
これほど出来上がってて良いのかよ」
「はぁー、飲んだ飲んだ。けどまだ飲み足りない。確か貰い物の酒が幾つかあったよな?こうなったら家でも飲むぞ!」
「明日も早いんだからそれくらいにしておきなさい。まぁ、ちょっとだけなら付き合って上げてもいいけど」
「流石ミヤコ!話が分かるな!!よしっ、今日は朝まで────」
「飲まないから。飲んでもあと2杯程度だから」
顔を真っ赤にして千鳥足の一護は、ミヤコさんに肩を貸してもらい帰ってた。
やっと静かになった。
片付けとか皿洗いをし始めると。
「ねえ。真?」
「ん?」
「ありがとう!」
「急に抱きつくな!皿を割るだろ!」
「大丈夫だったし良いじゃん」
「はー。で、何の感謝?」
心当たりがないので聞けば。
「うーん、全部?」
「何だそれ」
「ライブの手伝いもそうだし、双子の世話も。お金の面でも。
いっぱい助けてもらえたかね〜」
「仕事だしするべきことだろ。お金に関してはどっかで返せ。
お前がそんなに素直に感謝するの聞いてて気持ち悪い」
「えー!ひどい!
そうだー。今年のプレゼント、今もらってもいい?」
「はぁ?」
「ねえ、ずっと双子のことを見守ってあげてね」
背筋が凍るような気がした。
「物語で何か起きるフラグぽいこと言うなよ。
お酒の匂いで酔ったのかよ?」
ふざけるな。冗談だろ。
「じゃあ、そう言うことで」
「はー。そもそも、その年齢でプレゼントせびるなよ。却下」
「えー、何でよ?
こんなにも、可愛いアイドルの頼みだよ?」
なんで、そんなにヘラヘラするんだよ!
何で。何で。そんなに、執着するんだよ。
「アイドルやめんの?」
思わずイラついて言葉にする。
あー。やばい、さっきの酒のせいか感情が制御できない。
今、言えば酒のせいに出来るのかなんて、クソみたいな考え出てくるし。
「え?」
「だから、辞めるの?
やっぱ、違うわけ?」
「え」
「アイドルでは愛が分からないって決めたわけって?」
「なんで、そうなるの〜?」
壊れてく。
いや、俺が壊している。
「そんな下手な嘘で騙せると思うなよ。
ま。お前は変なところで頑固だから。
俺が暴論をすんなって言っても、言うんだろ?
だから、わざわざアイドルやりたいって騒ぐルビーのために、頼むってか?」
「うーん、そうとも言うかも?」
何でバレちゃうのかなー、みたいな表情で答える。
周りが明るいのに暗くなったように感じるし、気温も下がった気がする。
「ふざけるなよ」
「ごめん?」
「ふざけるなよ!
お前らみたいな奴は。
あ。ごめん。ちょっと、頭冷やしてくる」
あー。やっちゃた。
傷つけた。また。自分で。
傷ついてくれた。自分で。
「マジで化け物だな」
はー。頭冷やすといい外に出たのは良いけど。
どうするか。