アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
「俺が合図したら入ってくること」
「ん」
「了解!」
今日は、正式に俺たちが事務所に所属する日。
そのための紹介らしい。
「おい、入れ」
「はーい⭐︎
みなさん、こんにちは!
アイドル部門に所属する、アイです!よろしく⭐︎」
スタッフの反応も良さそう。
「で、もう一人が」
「こんにちは。俳優部門に所属する山口 真です。
作詞作曲も行う予定です。ご迷惑をおかけすると思いますが、ご指摘いただけると幸いです」
元々調べて出てきた文面を言う。
「この二人だ。アイのマネージャはミヤコ。真は北野君だ。アイドル部門は練習に。真は作曲に戻れ」
「はーい⭐︎」
お辞儀だけして、部屋を出る。
「じゃ、頑張れよ」
「もちろん!見にきてね!」
「はい、はい」
「あ。あの!」
「えーと」
「私、ニノって言います。同じアイドル部門の。
前の練習で、ダンスめっちゃうまくて」
里親になることが決まった時点で、お互い練習に参加させてもらってたが。
もう、ファンみたいなの作ったのかよ。こいつ。
しかも、なんか厄介そうと俺の勘がいってるし。
「え〜。そうかな?ありがとうね!」
「そ。それで。アイドルになるなら、男性の影がない方がって」
気まずそうに目線を逸らす。
あー。そうか。
アイドルってそんなもんか。
「ま、だろうな。自制しろ」
「えー!やだ!私のお兄ちゃんだもん!」
は?戸籍上であって、誰がお前みたいな
危ない、危ない。
こんな仕事場で人気者になるであろう人に、突っかかるのはよろしくない。
「アイドルになるんじゃねぇの?」
「なるけどー。それと、これは別!」
アイはこっちに文句を言うのに夢中だが、横のやつ。
超絶、顔がむすっとしている。
嫉妬?
いや、あの目は理想を叶えてくれない者への憎悪
「認めたくねぇかもしれないが、こいつはステージで踊る操り人形じゃないんだよ」
ほんと、女って怖い。
「うーん?何言ってるの真くん?」
ほら、嘘で塗って。
そして、また孤独なピエロに尽くすんだろ。
ふざけんじゃねぇ。
「ま。どうでもいいけど、ライバルを神にしてどうするのか。
アイは引っ付かずに練習してこい。遅れたら、怒られるんじゃねぇの?」
「そうだった!行こ!」
そう言って、手をひぱって練習用の部屋に消えていく。
俺も曲をつくらねぇと。
明らかに物置きようにな場所に無理やりつくられた仕事場所。
まあ、文句を言うなら成果だせっていう話だろ。
といっても、元々施設にあるキーボードでやってたんだ、これぐらいのスペースがあればこと足りるのも事実だ。
電源をつけて、ヘットホンをオンにしてと。
さあ。やるか。
ニノがあんだけアイを神聖視したんだから最初も軽い面影があるかなーって思い。
偶像ができるまでに、ぶっ壊しました