アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
真視点
アイが刺された。
ドーム公演の帰りだった。
突如、アクアが叫んだと思ったら角を曲がった先に犯人はいた。
アクアの声によって、ルビーは斉藤夫妻に行き救急車などに連絡、かなちゃんとあかねちゃんは警備員に話て道の整備を少し早くからできた。
3人がいなくなったあと、俺も知らないような宮崎での事件の話になった。
そして、数分は稼いだがそだけで逆上した犯人はアクアを押そうとした。
咄嗟の判断で、全体重をかけてタックルしたけど。
凶器はそれまでの力の影響を失わず、アクアの方に飛んでいった。
そして、アイがそれを庇った。
謎に詳しいアクアの指示通り応急処置をして、アイの意識が消えるとほぼ同時に救急車が来た。
そして、今。アイは緊急手術だ。
まじで笑えない。
1週間前、守ろうと思ったのは誰?
俺だろ。
もし、あの時アクアがいなかったら?
答えは一つ、アイは死んでいた。
俺じゃない奴に壊されかけた。
笑える。
アイは重症だ。
ただ、あの時と違って温かっただけだ。
もしかしたら、手術中に急変してしまうかもしれない。
なのに。こんなことを考えている。
最低だな。ゴミだ。
その時、手術中のランプが消えて出てきた。
結果は成功。
後遺症が全くなしとまではいかないかもしれないが、リハビリでどうにかできる範囲内らしい。
応急処置が良かったらしい。
家族といえど付き添いはダメということで、帰ることになった。
といっても、かなちゃんとあかねちゃんは社長の判断で帰らされ。
社長自身は今回のことでどうにか双子がバレるのを防ごうと文字通り駆け回っているので、ミヤコさんと双子だけだ。
車の中は静かだった。
アイが生きているという安堵から、疲労がきたんだろう。
「真?」
「ん?」
「大丈夫かしら?」
「へーき」
「・・・」
嘘を言ってるだろって顔に書いている。
ひどい。
実際、精神をやられた時なんてあったし。
あの頃と比べたらマシなのは事実だから、嘘はない
単純にあまりにも自己勝手な思考に嫌悪しているだけ。
別にいつものことだし。
「ほんとだよ?」
「大丈夫そうに見えないのよ。
鏡でもみなさいよ」
「そんな、ひどいわけ?
女子じゃねーんだし、鏡なんて持ってない」
「少しマシだけど、ほんと最初真っ白よ」
「それは心配をかけましたねー。でも、へーき」
「昔のアイみたい」
「?」
「機械的な笑顔」
「?」
笑ってる?
「いつも無表情が多いから、分かりやすいわよ」
「言いすぎじゃね」
「2人もそうだけど、カウセンリングを受けてもらうわ」
「映画の撮影は?」
「やるわよ。間をぬってね」
大きい仕事だから良かった。