アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね?   作:にゃん໒꒱

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暗闇から抜け出して

アイ視点

 

あれ?

ここどこだろ?

 

さっき、目の前が真っ暗になって。

そっか。私、死んじゃったんだ。

 

てことは、ここは天国か地獄ということ。

でも、何もない。

やっぱ、ああ言うのはおとぎ話みたいなもんなのかもしれない。

 

けど。死んじゃったんだ。

3人に私なりの愛を伝えられたし、満足感はある。

でも、もし戻れるなら、ずっと一緒に過ごしたかった。

二人の成長を見たかった。

名前は出てこないけど、日本の凄い賞に選ばれる真だってみたかった。

 

それに、ファンのみんなにも本当の『愛』を伝えたい。

嘘ばっか吐いていて、本当の愛を叫ばないのは違うだろう。

 

 

まあ。ぐだぐだと考えてもしょうがないよね!

とりあえず、ここら辺を歩こう。

 

歩いていると色がついた所があった。

なんとなくだけど、ここは行っちゃダメな気がする。

色がついている所と今いる場所の境界線を歩く。

 

「ねえ」

 

「え?」

 

呼び止められて、後ろを振り返る。

そこには、長髪で黒髪の少女が立っていた。

でも、どこかみた覚えがある気がした。

 

「えーと、こんにちは?」

 

「こんちちは」

 

「ねえ。ここはどこなの?」

 

「死と生の境目」

 

「ふーん。

ねえ、私とあなたに会ったことあったけ?

なんか見覚えあるんだよねー」

 

「ないよ。

私の弟と会っているから、そのせいかもね」

 

けど、顔をちゃんと覚えている人なんて少ないんだけど。

誰だろう?

やっぱりピンとこない。

 

「あなたと喋れて楽しかった。

けど、これ以上ここにいれば貴方もこちらになっちゃう。

少ない時間だけど喋れて良かった」

 

なにもない世界にヒビが入る。

 

「私も」

 

「そうだ。もし、弟にあったら。

楽な方に逃げないでって伝えて」

 

「分かった」

 

返事をした頃には、何もない空間は割れていた。

 

「あ!ママ!」

 

目を開くと、ルビーとアクアがいた。

 

「良かった!」

 

いつも感情のままにいるルビーだけではなく、クールなアクアも涙目になっていて。

どれだけ心配をかけたか、よく分かる。

 

「ごめんね。心配をかけて」

 

「いいよ!戻ってきてくれたもん」

 

「死ぬぐらいならいらでも心配ぐらいかけてくれ」

 

「ありがとう。二人とも。ただいま」

 

「「おかえり!ママ(母さん)」」

 

「あ。ナースコールを押さないと」

 

「お兄ちゃん!感動のシーンを壊さないで!」

 

「意識があるうちに診察するべきだろ」

 

前もテキパキ指示をしていたから。

やっぱ、アクアが医者なのかな?

 

数分後、看護師と医者がやってきた。

色々と検査をしている途中に、社長が来て怒られた。

そして、今後について話された。

 

アイドルを辞めてもいいと言われたけど。

答えはNO。

 

確かに、危険は増えると思う。

でも、私は欲張りだから。

ファンのみんなにも愛を叫びたい。

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