アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
「どうしたんだ?」
わざわざ、二人を出してまでとは思いつつ座ると。
いつもにまして、真剣な目があった。
「うーん。
真がさ?過去のことを話すの嫌がっているのは知ってんだけどね?
真って。施設に来るまでにお姉さんっていたの?」
「は?」
何を言ってるんだよって笑い飛ばしたかったけど、こぼれたのは低い声だった。
「あのね。怒らせたいとかじゃないの。
私ね。目覚める前っていうのが合ってるか分からないけど、死と生の間の世界みたいなところにいたの」
「おとぎ話かよ」
返せるのはそれぐらい
「違うよ。
それでね。真と顔が似た人にあったの。
髪は長かったかな」
やめてくれ。
誰にも言っていない。言うつもりもない。
アイがこんなよく分からない嘘をつくわけもないし、つける脳みそはない。
そんなこと一番、俺がわかっている。
「その人がね。最後に」
「止めろ!」
違う。
そんな、強い言葉を投げたいわけじゃない。
アイを攻撃したいわけじゃない。
「止めてくれ・・・。
お願いだから」
「泣かないで。真」
やめて。
そんな、慈悲の籠った目で見ないで。
「・・・。ほっとけよ!どう血の繋がってもない、書類だけの家族なんか心配してる暇があるなら、リハビリでもすれば?」
いてもたってもいられなくて、乱暴に扉を開けて病院から出る。
外を出て力が抜けそうになる足を無理やり動かして、入り口の影になるところに座り込む。
「ゔっ!」
手で口に蓋をする。
ーこんな、ゴミ。首を絞めて殺してやろうかー
違う。
今は違うだろ。
大丈夫。あいつらはいない。
へーき。へーき。
ーそうやって縺セ縺溘↓縺偵k縺ョ??ー
違う。違う。そんなことはない。
これは普通。なにも、おかしくない。
俺は正常だ。大丈夫。普通。
ー臆病なだけだろ?
そうやって人を傷つけることしかできない、ゴミー
違う。違う。違う。
チガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウタスケテチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガ
「おい!」
苦しくてどうにかなりそうな時に、アクアが俺を見つけた。
「・・・。あれ?アクア?」
「どうしたんだよ。こんな、所で蹲って」
アイのお見舞い行って。
「アイと喋っ」
「大丈夫。戻ろ?
斉藤さん、心配してるだろ」
へーき。へーき。
「ッ!」
「アクア?」
「何でもない」
変なやつ。
「あ。真!」
なんて話せばいいか、脳みそをループする
結局答えも出ず、病室についた。
入れば安心したという感じのアイ。
「あ。さっきは」
「さっきて何?」
思考を放棄して出てきた言葉。
やけに、ほっとした。
そうしよう。
全部。これは『嘘』だ。
「え」
「なんだよ?
お化けでもみたような表情」
「ううん。もう時間でしょ。また来てよね!」
「時間が空いてたらな」
「もちろん!」
「お前ら帰るぞ」
この一つ前から次の章の始まりです
設定するの忘れてました、すみません