アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね? 作:にゃん໒꒱
「社長、なんですか?」
いま、俺は呼び出されている。
基本的にやばいことはしていないと自負しているが、わざわざ呼び出されると緊張する。
それに、あいつに会うために少し無理をしたのは事実。
でも、そんなぐらいで"わざわざ"呼びださ荒れるのは違うと思う。
てか、そうであってほしい。
だって、アイの妊娠の方がでかいだろ?
俺とアイは苺プロの稼ぎ頭である。
一方は許されて、一方は許されないなんておかしな話だ。
もし噂通りに、一護さんがロリコンでアイを贔屓しているなら、話が変わるかもしれないが。
あれはただの噂。
「アイ自身はアイドルを続けていくつもりだ」
「そうですね」
「だけど、アイドルには限界がある。
そして、B小町。平均年齢で見ると、そろそろだ」
「そうですね」
で。俺が呼び出された理由は?
話の先がわからない。
「で、引退になる。
そこで、次のアイドル部門に所属する人を募集する予定だ。
その審査に入ってほしい」
「なんで俺なんですか?
人を集めたいならアイで十分だと思いますけど」
アイドルを募集するなら、余計にそうだろう。
「B小町、アイに一番関わってるだろ」
「別にB小町とはそこまでですよ。マネージャーの方が関わってると思うが」
「マネージャーにも参加してもらう。
アドバイスしてくれただろ。
それに、動画を撮ってあげているだろ」
最初はお金に釣られて始めたことだったが。
今や楽しそうな企画の時、良い演技が出来た作品の宣伝などが目的になっていた。
「それはそうですけど」
「何より。お前には苺プロの唯一の作詞、作曲ができるからな。
その視点でも欲しい」
「まあ、いいですよ」
納得は行った。だけど、気分は重い。
これから、復讐のために俳優業にも力を入れたいのに。
仕事が沢山すぎる。ありがたいことだけど。
「といっても、最後の方だけだけどな。
仕事には影響ないぐらいだ」
「わかりました」
「これで、用件は終わりだ。戻っていいぞ」
「あ。そういえば、社長。
お願いがあるんですけど、良いですか?」
「どうした?」
「一人、苺プロに推薦したい人がいるんですよ」
「誰だ」
「有馬かな。
事務所と契約が切れてからですけど」
「あー。
アクアとかと仲がいいやつか」
「そうです。あれは、必ず化けますよ」
「まあ、考えておく」
「お願いします。じゃ、失礼します」
ふー。ついでに、伝えたいこと伝えれたし良いだろ。
けど、次のアイドルか。仕事をして8年目か。
全然、経ってない気がする。
ここ4年色々ありすぎたからだろう。