アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね?   作:にゃん໒꒱

55 / 62
苺プロの作詞作曲家

「社長、なんですか?」

 

いま、俺は呼び出されている。

基本的にやばいことはしていないと自負しているが、わざわざ呼び出されると緊張する。

それに、あいつに会うために少し無理をしたのは事実。

でも、そんなぐらいで"わざわざ"呼びださ荒れるのは違うと思う。

てか、そうであってほしい。

 

だって、アイの妊娠の方がでかいだろ?

俺とアイは苺プロの稼ぎ頭である。

一方は許されて、一方は許されないなんておかしな話だ。

もし噂通りに、一護さんがロリコンでアイを贔屓しているなら、話が変わるかもしれないが。

あれはただの噂。

 

「アイ自身はアイドルを続けていくつもりだ」

 

「そうですね」

 

「だけど、アイドルには限界がある。

そして、B小町。平均年齢で見ると、そろそろだ」

 

「そうですね」

 

で。俺が呼び出された理由は?

話の先がわからない。

 

「で、引退になる。

そこで、次のアイドル部門に所属する人を募集する予定だ。

その審査に入ってほしい」

 

「なんで俺なんですか?

人を集めたいならアイで十分だと思いますけど」

 

アイドルを募集するなら、余計にそうだろう。

 

「B小町、アイに一番関わってるだろ」

 

「別にB小町とはそこまでですよ。マネージャーの方が関わってると思うが」

 

「マネージャーにも参加してもらう。

アドバイスしてくれただろ。

それに、動画を撮ってあげているだろ」

 

最初はお金に釣られて始めたことだったが。

今や楽しそうな企画の時、良い演技が出来た作品の宣伝などが目的になっていた。

 

「それはそうですけど」

 

「何より。お前には苺プロの唯一の作詞、作曲ができるからな。

その視点でも欲しい」

 

「まあ、いいですよ」

 

納得は行った。だけど、気分は重い。

これから、復讐のために俳優業にも力を入れたいのに。

仕事が沢山すぎる。ありがたいことだけど。

 

「といっても、最後の方だけだけどな。

仕事には影響ないぐらいだ」

 

「わかりました」

 

「これで、用件は終わりだ。戻っていいぞ」

 

「あ。そういえば、社長。

お願いがあるんですけど、良いですか?」

 

「どうした?」

 

「一人、苺プロに推薦したい人がいるんですよ」

 

「誰だ」

 

「有馬かな。

事務所と契約が切れてからですけど」

 

「あー。

アクアとかと仲がいいやつか」

 

「そうです。あれは、必ず化けますよ」

 

「まあ、考えておく」

 

「お願いします。じゃ、失礼します」

 

ふー。ついでに、伝えたいこと伝えれたし良いだろ。

けど、次のアイドルか。仕事をして8年目か。

全然、経ってない気がする。

ここ4年色々ありすぎたからだろう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。