アイに天才の兄がいたら、上手く行くんじゃね?   作:にゃん໒꒱

61 / 62
妹の演技がダメすぎる件について

「どうかな?」

 

「全然ダメ。

かなちゃんでさえ知っている抑えるっていうことが、なんでお前は出来ねぇんだよ」

 

「呆れた表情をしないでよ!

しょうがないでしょ、誰が見ても虜にしてしまうアイドルだもん!」

 

「大人が言っても可愛くねぇよ」

 

「前、ラジオで可愛いって言ってくれた!」

 

アイは復活後からテレビとかラジオとかにも出るようになっていた。

その一つとして、ドラマ。

前、俺との共演は良かった。

あいつはただ目立つだけで良い役だった。

まともに食われない演技をしないといけないのは俺だけだった。

だから、成り立った。でも、今回は違う。

 

普通にたくさんの人と一緒に映る。

そんな中にアイが暴走。目にも当てられない。

しかも演じるのは病弱体質。

 

受けない方が良かったと思えるレベル。

ただ、相手が悪かった鈴木p。

過去の恩がある人で、やり口がヤバい人。

断るのは微妙。

だからだよな?

 

俺に迷惑をかけてもいいから、新たな道をってことはじゃねぇよな?

 

 

「思考に潜らないで!」

 

「こっちは考えてるんだ」

 

誤魔化してちゃんと考える。

素を移すじゃダメなんだよな。

 

「一回、真がやってよ!

それを真似るからさ」

 

「あー。意味ねぇと思うが。

体の使い方とか声は妥協点を越えたし」

 

今回の役を思い出す。

まあ、いけるか。

 

「怖がらっなくていい!

絶対にっ戻るかっら!

 

こんな感じだ。掴める?」

 

「うーん。

視線を集める力を減らすって言うのは分かるけどなー」

 

まあ。そうだろうな。

加減のかみできないんだから。

 

まじでこの役があって無さすぎる。

 

このシーンはだいぶ重要。

手術直後の主人公が医者に言う言葉。

体は限界で絶望じゃなくて希望。

ただの死ぬ直前じゃだめだ。

 

「やっぱ。素じゃダメなの?」

 

「謎の生命力はいらないけど、目を惹きつける演技だからな。

まあ。素で演じても案外良いのかもな。諦めるってことだが。

これ以上、こういう役を断るためにも」

 

「えー。完璧が良いー!」

 

「お前は完璧で無欠のアイドルすぎるんだよ。

眩しすぎる。病弱に感じれないんだよ。表情や動きが完璧だとしても」

 

「うー」

 

「子供みたいに唸るなよ。

あいつらに見られたらどうするんだよ」

 

「きっと大丈夫だよ!」

 

「はー。お前の宿命なんだよ。アイドルは。妥協しろ」

 

「妥協なんてしたくない!」

 

「わがま」

 

「あの時から思ってるの。

私がこうやって歌ってるのも踊ろているのも。皆と遊べるのも奇跡なんだって。

きっかけは違うけど、ファンのおかげだから。

感謝を伝えるために、私は偶像であり続ける。

それが私の出来る恩返しだから。妥協なんてしない」

 

「なら、その才能を抑えるのをどうにかしろよ」

 

立派な意志だが。

それは出来る可能性があるからだと思うんだけどな。

あの輝きを100か0じゃなくて。50ぐらいにする方法なんて知らない。

 

「分からないから困ってるんじゃん!

真はどうしてるの!バンドのやつとサイコパス系のやつんぱん演技わけ!」

 

「近い感情を思い出す」

 

「うー。だから、それはやってるんじゃん」

 

「だから、難しいんじゃん」

 

これは、どうにかなるのか?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。