テイルズオブフォーリナー〜封印されたドラえもん〜 作:騎士誠一郎
初めての戦闘に戸惑いながらも、なんとか撃退した彼らはとりあえず城下町へと戻ることにした。
しかし、その裏ではドラえもんをさらった男・ナイトメアが刺客をのび太たちに差し向けようとしていた……。
翌朝、のび太たちはダンバの家で寝泊まりをしていた。
というのも、この世界では貨幣として流通しているジェムリンゴというアイテムがなかったからである。
ダンバからの依頼報酬として30個が振り分けられ、現在のび太たちは城下町で食堂を営んでいるコックカワサキからある依頼を受けていた。
彼の話によれば、ポイズンボロスというモンスターがクラッカー海岸の漁師さんたちを困らせているので、倒してほしいと言う。
このままでは魚を使ったメニューが出せず、売上が落ちてしまう、それをなんとかして欲しいというものだ。
のび太たちは早速現場へと向かう。
先程の戦闘で初勝利を収めたが、今度はそうは行かないなと気持ちを切り替えた。
「相手は毒を使うから、解毒剤2本づつ買っておいてよかったね」
「でも、しずかちゃんが回復薬を作ってくれるから、万一に備えておこう」
しずかちゃんとのび太は今度の相手が油断できないことに緊張感を走らせた。
「毒を使う敵はどのゲームにいそうで怖いな」
「スネ夫! 弱音はいたらぶん殴るぞ!」
ジャイアンの叱責に、
「わかったよ……」
スネ夫は観念した。
とりあえず漁師のいる村へと足を運ぶ。
ポイズンボロスがどんなモンスターなのか、情報を集める必要があった。
「あ、勇者様たちですか?」
まるで埴輪のような種族・キャピィ族が、のび太たちを出迎えた。
「この海岸で暴れまわっているポイズンボロスというモンスターの情報を知りたいけど、誰か知っている方いますか?」
のび太が尋ねると。
「アイツの事なら、皆知っています。 あいつは俺達が獲ってきた魚を腐らせて食い荒らしているんです。 このままじゃ城下町に卸す魚どころか、村の分もまかないきれない」
キャピィの若漁師・バルトが、ポイズンボロスから受けた被害状況をのび太たちに告げる。
その話から、かなり深刻な状況になっている。
なんとしても倒さないと、城下町やこの村の食糧問題が解決できない。
「俺の知り合いからの依頼とは思うが、報酬は俺が払う。 ジェムリンゴ200個でどうだ?」
ジェムリンゴ200個、悪くない数で装備の新調にはちょうどいい。
そうと決まれば、やる気が出てくる。
「わかりました。引き受けましょう!」
のび太は快く引き受けた。
「そうと決まれば!」
「やっつけるのみだ!」
スネ夫とジャイアンも気合十分だ。
「ありがとう! やつの縄張りはこの先にある岩場だ」
バルトからポイズンボロスの縄張りを教えてもらったのび太たちは、早速その縄張りへと向かった。
そこで出会うのは、仮面を身に着けた孤高の騎士。
それは、ポイズンボロスに苦戦するのび太たちを助けるかのように……。
新キャラクター紹介
バルト 種族 キャピィ
村の若漁師を束ねるリーダーで、城下町にいるコックカワサキとは顧客であり親友。
フリッパーのフリットは絶品で、コックカワサキの得意料理の一つである。