テイルズオブフォーリナー〜封印されたドラえもん〜 作:騎士誠一郎
素潜り漁の漁場を縄張りにしているポイズンボロスを倒さない限り、安心して漁に出れないという。
バルトたちの村を救うためにも、のび太たちはポイズンボロスの縄張りへと向かうのであった。
バルトからの情報を頼りに、のび太たちはポイズンボロスが潜んでいるという岩場に到着した。
そこは、素潜り漁を生業としている女性たちの仕事場であるため、何としても討伐しないと村人に被害が出てしまう。
「でも、そんなモンスターがこの辺に居るのかな?」
スネ夫がある岩に足を載せた。
その時、その岩が小刻みに震えた。
「わわわっ!」
「スネ夫!」
のび太たちは緊急事態が起きたのかと身構える、
岩が飛び上がるとその姿が明らかになった。
四角い身体に足が生えた動く岩。
ブロッキーと呼ばれるモンスターだ。
「こいつを倒して、」
「ポイズンボロスと戦おう!」
思わぬ乱入者に戦闘を始めざるを得なかった。
ブロッキーが空高く飛び上がると、のび太たちを押しつぶすかのように急降下してきた。
「退避!」
のび太たちは咄嗟に散開して回避した。
「あんな巨体、まともに食らったらミンチだよ!」
「スネ夫! グズグズするな! 崩襲撃!!」
ジャイアンはスネ夫に発破をかけつつブロッキーにダメージを与える。
「わかったよジャイアン! いくぞ、虎牙破斬!」
スネ夫も冷静になり、ジャイアンのあとに続く。
そんな中、おぞましい気配をのび太は感じ取った。
「まさかこんなときに!?」
それはナメクジと恐竜が融合したかのような気持ち悪い巨体。
ポイズンボロスが、自分の縄張りに入ってきた邪魔者にランチも兼ねて襲いかかってきた。
「くそっ! 乱入モンスター!?」
「ただでさえ、手一杯なのに!!」
思わぬ乱入にどうすればいいかわからないのび太たち。
「ポイズンボロスは僕に任せて!」
のび太はポイズンボロスを自分で足止めしようと杖を構える。
その時、
「未熟者め」
颯爽とのび太の横を通り抜ける黒い影。
翼をマントに変え、手にはきらびやかな剣。
その仮面は、何処か哀愁を漂わせる。
「勇気と無謀を混同するな! 魔神連牙斬!」
仮面の騎士は、鮮やかな剣さばきでポイズンボロスを圧倒した。
続けざまにブロッキーに目を向けた。
「まだ駆け出しの身で、高ランクモンスターに挑むとは」
剣を地面に突き立てる。
「無謀にもほどがある! イラプション!」
仮面の騎士が上位魔術を発現させる。
ブロッキーの足元から火柱が上がり、焼け石と化す。
思わぬ援軍に、のび太たちは感謝の気持と戸惑いがあった。
「あ、ありがとうございます……」
のび太は、仮面の騎士に謝意を伝えた。
「礼は良い。今後、身の丈にあったクエストを受けることだ。でないと、命を落として元の世界に帰れなくなるぞ」
仮面の騎士はのび太たちがレベル3であることを見抜き、厳しく助言する。
「それに、そんな装備でよく戦い抜いたことは称賛しよう」
仮面の騎士に指摘されるまで、のび太たちはまだ初期装備のままだった。
「ちょうどいい、ここにブロッキーとポイズンボロスの素材がある。私の行きつけの武具屋に持っていけば、それなりのいい装備に強化できる」
そう、仮面の騎士が倒したモンスターから素材アイテムを貰っていることに気づいた。
ポイズンボロスの皮と毒袋と牙、大量のブロッキーの欠片がアイテムストレージに入っていた。
「いわゆるドロップアイテムだね」
スネ夫は苦笑いした。
仮面の騎士は名乗ることを忘れていたのか、
「私の名はメタナイト。今後君たちを鍛えることもあるかもしれない」
そう言い残して去っていった。
レベリングと装備強化、のび太たちは今後の課題をクリアするため、一路城下町へと帰っていく。