転生者掲示板コテハンの日常   作:uiroumanju

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イストワール作中のネタバレがそこそこ含まれますので、未プレイの方はご注意ください。

あと、調理が題材になっているお話ですが、書いている人間が料理の描写も食レポ的なものも書けない人間なので、出てくる料理に関しては名前と軽い概要が出てくるくらいです。


第八世界存在いーすん
「暇なときの過ごし方」


「んー……」

 

 この記録をご覧の皆様、仕事明けに失礼します。どうも、フリーゲーム「イストワール」の世界に、超次元ゲイムネプテューヌシリーズに登場する史書イストワールの容姿と能力を与えられて、第八世界存在『記録を執るもの』図書院長の立ち位置に転生した者です。転生者専用掲示板では、第八世界存在いーすんと名乗っております。

 

 世界の情報の管理という職務の関係上、日々の業務がなくなることはありませんが、それでも魔王大戦時代に比べれば随分と少なくなり、まとまった余暇時間を取れるようになりました。

 

 セラフィさん*1や他の司書達も、そうして空いた時間にはそれぞれの趣味に使っており*2、かくいう私も、そうした時間には原作に備えてあれこれ対策を練る以外にも、転生者スレを眺めたり、息抜きに趣味と実益を兼ねて、調理*3を嗜んでおります。

 

 昔は態々調理の為に実家に帰って、厨房を借りて調理していましたが、今は図書院に厨房を増設して、そこで調理を行っています。司書達の中にも、ここを利用して夜食とかを作っている子が結構いるので、厨房の増設は正解でしたね。

 

 ……私の体格に合わせた厨房ですと、非常に使いにくそうにしていたので、司書達に合わせた厨房も後に増設しました。

 


調理1:ビターハニーのフィナンシェ

 

「あ、院長様だー! おーい、今日のおやつ何ー?」

 

 厨房に向かっていると、司書官に声をかけられました。彼女は最初期に創り出した司書官の一人で、ああ見えて図書院内の警備や、記録されている情報や封印された危険物を狙って攻めてくる事がある、権力者やら魔術師やらからの図書院の防衛を担当している、上級司書官の一人です。

 

 彼女を含めた、何人かの司書官を創り出す際に、初代ネプテューヌにおける守護女神(ハード)達の誕生の経緯が頭をよぎったからか、あるいは今のこの姿と能力に引っ張られたからか、守護女神達に似通った姿と人格を持った司書官が誕生してしまいました。

 

 ……流石に守護女神の名前をそのまま付けるのは憚られましたので、四属性の魔道書の名前から名付けて、彼女達が率いる部署にアーカイブスガード*4隊と名付けましたが、これはこれで、安直すぎたかもしれません。

 

「今日のおやつは、ビターハニー*5のフィナンシェですよ。」

「えー、プリンじゃないのー? まあ、プリンの次に美味しいし、別にいっか!」

 

 私のイメージに引っ張られたからか、彼女達は通常の司書官達と違い、武器を用いて戦う術に長けている代わりに、司書官に許されている修繕魔法の類はあまり得意ではないのもあって、今の部署を設立してそちらを任せたのですが、これが結果的に大正解でした。

 

 魔王大戦時には、十二悪魔将が一体のセレブレイターが図書院掌握の為に襲撃してきた*6際には、その防衛戦において、かなりの貢献をしてくれました。もしも彼女達がいなければ、司書官の犠牲や図書院の被害規模がどれほどのものになっていたか、考えたくもありません。

 

「こら、イェーラネプテューヌ! またわがまま言って、院長様を困らせてるでしょ!」

「げえっ!ケーナズノワール! 業務時間外なんだから、お小言は勘弁してよー!」

「まあまあ、私は気にしてませんから。」

 

 今日も図書院周辺の見回りと、魔物達の間引きを行ってくれた彼女達や、他の司書官達に日頃の感謝も込めて、千年樹海で取れたビターハニーをちょっと贅沢に使った特製のフィナンシェで労うとしましょう。

 


調理2:魔女のパン

 

 国の興亡や英雄譚の始まりや終わりと言った世界において大きな事件が起こったり、様々な賊の迎撃等があると、どうしても仕事が忙しくなり、イモリの黒焼き*7をかじりながら徹夜で仕事をする事もあったりします。

 

 ですが、イモリの黒焼きは正直あまり好きにはなれない味なのと、何より何本も食べていると普通に飽きてくるので、どうにか改善出来ないか、あれこれ試行錯誤した結果、いくつか成功と言えるレシピが完成しました。

 

 そのうちの一つが、だんじょん商店会というゲームに出てくる、魔女のパンという回復アイテムを再現したものになります。これも所謂ゲーム飯という奴でしょうか。

 

 粉末状にしたイモリの黒焼きを生地に練り込んで焼いたパン、と言えば簡単ですが、これを美味しく作るのには試行錯誤を重ねる必要がありました。

 

「おや、イーサブランさんにハガラスベールさん、こんな夜分にどうしました?」

「あ、院長様……

 実は、小説を書いていたらこんな時間になってしまって、何か夜食になるものを、と。」

「わたくしも娯楽小説(BL本)を読んでいたら、こんな時間になってしまいまして、

 お腹が空いて眠れませんので、何か無いかな、と。」

 

 かくいう私も、原作対策の為に同調の像の代替品を作ろうと、あれこれ試行錯誤していて、気付いたらこんな時間になっていましたので、人の事をとやかくは言えませんが、こんな時間まで趣味に没頭してお夜食に手を出すのは、あまりよろしくありませんね。

 

「確か、保存しておいた*8魔女のパンがまだ残っていたはずですが……」

 

 魔女のパンは、材料にイモリの黒焼きを使う関係上、忙しい時にお腹を満たしつつ魔力を回復させる為に用意したものなので、本当はこういう時のお夜食にするべきでは無いんですけどね。

 ええ、そういう時のお夜食には向いているのですが、激務中に魔力を回復させる目的で大量に摂取するのには向いていないんですよね。開発していたときには思い至りませんでした。

 

「魔女のパンか……ジャムか何かあったかしら?」

「ビターハニーは……切らしてますわね。」

「あ、ミルクがありますね。私はホットミルクと一緒にいただきますね。」

 

 いつもなら、仕事をしながらコーヒーと一緒にいただきますが、寝る前にお腹を満たすためにホットミルクと一緒にいただくというのも、たまには悪くないかもしれません。

 


調理3:ケイブオークの薬草焼き

 

 普段はそれほど食べない……といいますか、体積の関係で人より食べることが出来る量が少ない私ですが、そんな私でも仕事が忙しかった時など、時々がっつりと食べたくなることがあります。

 

 しかし、イストワール作中に登場する肉料理である、海賊風怪しげな丸焼き*9は私が一人で食べるのは無理があり、かと言って司書達の分も作るとなると、流石に手間も時間もかかりますし、何より材料の調達が大変です。日々の業務の合間に、材料調達まで含めて30個近くも作るなんてことが可能なのは、館の使用人さん十二悪魔将が一、闘姫リリアくらいのものですよ。

 

 そんなわけで、材料の調達が比較的楽で手間もそこまでかけずに作れる料理として作ったのが、近所にある大坑道に生息するケイブオークのお肉を、香草の代わりに薬草で臭みをとって焼いた、ケイブオークの薬草焼きです。

 

 ……え、薬草とお肉って回復薬の材料じゃないかですって? はい、回復薬から着想を得て考案したのが、この料理です。アレンジレシピとしては、お肉の代わりに、アトランティアに生息するピラーニャの魚肉を使用したものもあります。これも回復薬のレシピと一緒ですね。

 

 そのまま食べるのもいいですが、魔女のパンに挟んで食べるのもなかなか乙なものです。作業の合間に食べることが出来て、お腹を満たしつつ、体力と魔力を同時に回復出来るので、お肉の貯蔵がある時には、お夜食としてそういう食べ方をしたりしています。

 

 ただ、強いて難点を挙げるのであれば――

 

「ふわわー…… 美味しそうな匂いが……」

 

 私と同じく勤務明けのセラフィさんが、匂いにつられてやってきました。

 

「たっだいまー! 美味しそうな匂いー!」

「こら、イェーラ! いつも言ってるでしょ(ぐー)う……が……」

「おなかすいたわ…… 今日のご飯は何かしら?」

「この匂いは、薬草焼きですわね。」

 

 匂いにつられて、同じく勤務明けのアーカイブスガード隊の上級司書官達までやってきました。こうなったら、折角ですので皆さんの分も一緒に作ってしまいましょう。

 


オマケ:いーすんの反魂香(※キャラ崩壊注意?)

 

 その日の朝は、二日酔いによる頭痛と共に訪れました。

 

「うう……頭が痛い……」

 

 昨晩、いきなり図書院を訪ねてきた姉さんに、酒盛りに付き合わされた*10ところまでは覚えているのですが、飲んだお酒が20杯を超えた辺りから全く思い出せません。

 

 今朝、目が覚めた時には、既に姉さんの姿は無く、私は空になった銘酒 美少年*11の酒瓶と、反魂香*12を握りしめたまま、机に突っ伏していました。

 

「……そういえば、この反魂香、いつ手に入れたものなんでしょうか?」

 

 どことなく、見覚えがある見た目をしているんですよね、この反魂香。まあ、無いよりはマシですし、原作開始後の主人公お父様一行の為に、このまま私の書斎に保管しておきましょう。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「あれ、レーベンさん。その反魂香……

 え、院長様の書斎で手に入れた、ですか?」

 

「実は昔、ジャネットさんが図書院を訪ねて来た事があるんです。

 それで、院長様が対応なさっていたのですが、そのうちに酒盛りを始められまして。」

 

「それでですね、院長様は相当お酒を飲んだらしくて、大分酔っていらしてですね、

 おもむろに靴下を脱いで、変わった歌*13を歌いながら反魂香を作り始めたんです。」

 

「あ、はい。その反魂香は院長様の靴下から作られた*14ものです。」

 

「それで、翌日には院長様はその時の事を、全く覚えていらっしゃらなくて、

 それ以来、誰もその事には触れなかったのですが……

 あ、これ内緒の話なんでした。」

 

「あわわ…… わ、私が話したって内緒にしておいてください!」

*1
図書院長見習い。事実上の副院長。原作における仲間キャラの一人。

*2
なお今作では、セラフィだけでなく、殆どの司書の趣味は読書の模様。

*3
原作において、調理技能は事実上の調合技能である。

*4
炎熱・水冷・風雷・酸毒の四属性に耐性を持つ魔道書。守る意思の書。

*5
毒と麻痺を治し、体力を少し回復させるハチミツ。

*6
原作でセレブレイターが図書院に封印されている事に由来する、今作の独自設定。

*7
食べると魔力が100ポイント程度回復する。

*8
情報を文字に変換して本に保存している。

*9
パーティ全員のHP・MPを25%回復。移動中のみ使用可能。

*10
ジャネット「ほら、あんたも付き合いなさい。……てめえ、俺の酒が飲めねえってのか!」

*11
飲めば敏捷力が1上がる凄い酒。お値段6000結晶の高級酒。

*12
戦闘中に炊くと全滅しても拠点に復帰出来るアイテムだが、あるサブイベントでの使用が主な用途。

*13
サトミタダシ薬局店のうた

*14
調理技能で反魂香を作成する際の必要素材は、ソックス1つ。




【コテハン名】
第八世界存在いーすん
【本名】
図書院長
【転生した世界】
イストワール
【転生特典】
超次元ゲイムネプテューヌの史書イストワールの能力と容姿
【概要】
 原作開始前に世界崩壊に巻き込まれて消滅してしまう図書院長の立ち位置に成り代わり転生した転生者。性格は真面目で誰に対しても敬語で話すタイプ。
 原作の死亡フラグ回避の為に行動しているが、図書院長として長い年月を生きるうちに、生きるためではなく、娘同然の存在である司書達と自らの管理する図書院を世界崩壊から守る為の手段として死亡フラグを回避しようとしている。(そのため、原作通りにセラフィの体が世界崩壊に巻き込まれた場合は、セラフィの体を保護する為に共に世界崩壊に巻き込まれる)
 転生特典のうち、イストワールの造の力に関しては既に世界を去った第一世界存在の要望が無ければ行使出来ないため、転生特典の能力は世界の歴史の検索・整理と戦闘能力が主となっている。
 自室に司書達宛の遺書を残しており、時のキセキの情報集積のためという名目で、同調の像の類似品を作ろうとしているが、上手くいってはおらず、残された時間で他転生者への助言と気分転換、あとはインスピレーションを得るために掲示板を閲覧しているといるが、その一方でいくつかの理由から他転生者に助けを求めようとはしていない。今後、時のキセキに落ちた場合は、原作通りの遺言を書き残した後に、一か八かでテレポートを試みる。

以下は原作キャラ紹介風のデータになります。

図書院長
[特殊技能とアドバイス]
魔法:炎熱・冷水・風雷・聖光属性の攻撃魔法といくつかの回復魔法を習得できる。
   また、世界の記録を元に創り出した、独自の強力な魔法も習得できる。

複数の攻撃・回復魔法を習得し、更に最高クラスのMPと精神力を誇る、強力な魔法使いである。
特に、彼女専用の魔法の威力は、他の魔法の追従を許さないだろう。
また、炎熱・冷水・風雷に耐性を持ち、常に浮遊しているため地上攻撃を無効化する。
更に、非常に博識であり、「場所知識」等の探索系技能を統合した「史書の記録」も使用できる。
一方で、武器攻撃には一切期待できず、その体躯もあって、装備品が非常に限定されてしまい、耐久力の面で常に不安がつきまとうことになる。

[先天的な属性]
炎熱・冷水・風雷属性の攻撃に強い
地上属性の攻撃を無効
射撃属性の攻撃に弱い
魅了に強い
よろめかない
恐怖しやすい

[装備できないアイテム]
武器:片手剣、斧棍、両手武器(両手用の杖含む)
左手:盾、小手、その他
胴部:軽鎧、重鎧
が装備不能
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