今更ですが、「暇なときの過ごし方」シリーズは、あくまでいーすんネキが趣味で作った料理を司書達に振る舞っているだけで、いーすんネキ一人で図書院の食事を全て作っているなんて事は流石にありません。
UA5500突破、お気に入り登録数11件になっていました。ありがとうございます。
どうも、最近モンスターハンター世界に転生した転生者の方のスレで知った黄金魚の餡かけという料理が気になったものの、いくつかの理由から再現を諦める事になりました、第八世界存在いーすんこと、図書院長です。
まず黄金魚の餡かけについてですが、そのスレ内で行われた食レポ曰く、「黄金魚を丸ごと素揚げにし、とろみのあるソースをかけた料理で、黄金に輝く鱗が全て立ち上がって、琥珀のように透き通っており、鱗はサクサク、身はしっとりとして肉汁に溢れ、それが少し甘めのソースと相まってとても美味しい。」との事で、黄金魚をアトランティアに生息するピラーニャ系最上位モンスターのゴールドホーンで代用出来ないか考えてみたのですが、現状ではほぼ遭遇不可能*1な上、仮に手に入っても調理にあたって無視できない問題があります。
問題というのも、ゴールドホーンは非常に強固な鱗に覆われていて対鱗属性への耐性まで持っており*2、私のメドリアナイフでは下処理をするのも難しい*3上に、更にその大きさもあって上手く姿揚げにするのは困難です。
仮にそれらの問題をどうにか解決したとしても、私の持つ知識の中で料理の特徴に当てはまる揚げ方に松笠揚げという調理法はありますが、アレは鱗が薄いから鱗まで食べられるのであって、例外無く分厚い鱗を持つ魚系モンスターには不適切で、ましてやゴールドホーンを鱗ごと食べてしまえるような方は、この世界において姉さん以外にはいらっしゃらないでしょう。
そこまで考えた後に、トリコ世界に転生された方が、モルス油を用いたサンサングラミーの松笠揚げ*4を調理から実食までのライブ配信で、見事なサンサングラミーの松笠揚げを見ることができましたので、それで満足する事にしました。
⋯⋯何故か、そのスレ内は怨嗟の声に溢れていましたが。トリコ世界の食材は聞いた話をそのまま信じるなら、他の世界の住民には味も栄養もはっきり言って過剰で、あの世界に適応出来ないと美味しく頂けないだけでなく、物によっては栄養満点を通り越して致死量としか思えませんので、個人的にはそこまで食べたいとは思えないのですが、私が字面通りに受け止めすぎているだけなんでしょうか?
前置きが少々長くなりましたが、今回は主に創作物に登場する料理の再現したものについてご紹介させていただきたいと思います。と言っても、特殊効果の類は再現出来ていないものばかりですので、再現料理と呼べるのか、少々疑問ではありますが。
調理7:はりきり(?)チーズ
突然ですが、この世界にはシザーズクラストという調味料が存在します。シザーズクラストは甲殻類が殻の中にまれに作り出す辛い物質で、原作では[調理]技能で烈氷塵と海賊風怪しげな丸焼きを作成する為の素材アイテムとなっています。
そうなんです。シザーズクラストは水棲生物由来の素材だからか、この手の辛味系アイテムとしては珍しく、氷属性の攻撃アイテムの素材になるんです。
その特性を利用する形で、何か辛くて冷たい食べ物を作ってみようと思いつきまして、何か良さそうな物は無いかと思いながらスレを覗いていたところ、ドラゴンクエスト8で激辛チーズとこごえるチーズと岩塩を錬金釜で合成する事で作れる、はりきりチーズという物の名前が上がっていましたので、そちらの模造品に挑戦する事にしました。
烈氷塵入りチーズみたいな代物になったりしないよう分量等に気を付けつつ、既製品のチーズに烈氷塵の素材であるシザーズクラストと
元ネタのはりきりチーズとは異なり、一見するとカマンベールチーズ等の白カビチーズのような見た目ですが、チーズ本体はシザーズクラスト入りのクリームチーズで、チーズを覆っているのは、
いざ実食してみると、シャリッとしたシャーベットのような歯ざわりの後、凍ったチーズとは思えない柔らかくなめらかな舌触りと、クリームチーズの程よい酸味とシザーズクラストの辛味が楽しめる、ちょっと変わったアイスのようなチーズとなっていました。
え、色々とおかしい、ですか? 確かに普通のクリームチーズは、凍らせたら硬くなってなめらかな舌触りが失われるはずですし、そもそも冷気を放ったりしませんが、材料にエレメンタルブロックが混じっている時点で今更です。
ただ、材料に使った牛乳のラベルに「I am. Holstein.」と書かれていたのが、少々気になりますが⋯⋯ ホルスタイン⋯⋯ アウタールールモード⋯⋯ 主人公を変える⋯⋯ I am. He said.
⋯⋯これ以上は精神衛生上、大変よろしくありませんので、考えないようにしましょう。ええ、私の思いすごしに決まっています。
話を戻しまして、このチーズの問題点は、辛味による体温上昇で冷たさによる体温低下をある程度相殺しているとはいえ、
火元管理管の子たちにはそれなりに需要がありますが、はるばるソルグラント雪原を越えて図書院までやってきた方々や、外から帰ってきた司書達には出せませんしね。
味と保存性には問題ありませんので、今度人修羅モドキのネイティブアースさんに会う機会があったら、その時にお渡しする事にしましょう。
⋯⋯原作ではファイアブレスやアイスブレスを習得可能な人修羅さんが、シンキロウホテルで買えるおみやげの金箔アイスで氷属性攻撃ができるらしい世界でこのチーズを食べたら、ブレス攻撃ができそうだなんて、ちょっとしか思っていませんよ?
調理8:
普段お肉料理には、
例えば、アーカイブスガード隊の皆さんには、一定の間隔で図書院周辺――主に大坑道やソルグラントの見回りと増えすぎたモンスターの間引きをお願いしているのですが、その際にソルグラントを担当した司書官の皆さんが持ち帰ってきた
今回は、そんなコボルト系モンスターのお肉を使った料理として、テイルズオブデスティニーに登場するグルメBこと魔物肉のポワレを、私なりに再現したものをご紹介します。⋯⋯念の為に言っておきますと、元ネタと違って食べても戦闘不能から復活したりはしませんので、あしからず。
原作での
次にクリーミーチーズですが、こちらはチーズソースにして使います。使用するチーズの種類ですが、クリームチーズではなくクリーミーチーズとの事ですので、前世ではブリー・ド・モーと呼ばれている種類のチーズを使用することにします。
ロールパンは材料というよりいっしょに食べるものですし、イフリートに至っては、あくまでゲームの都合であって、現実には炎熱系魔法や爆炎玉で調理なんてしたら黒こげになりますので、この辺は気にしなくていいでしょう。
作り方は、まず熱したフライパンにオリーブオイルをしいて、あらかじめ塩胡椒で下味を付けたコボルトのお肉を入れたら、最初は強火で一気に焼き目をつけて、焼き目がついたらお肉をひっくり返して火を弱め、アロゼ――お肉から出た油脂をかけながら、じっくりと焼きます。
付け合わせは原作ではどうしているかはわかりませんでした*5ので、今回はポワレの後にアスパラガスとプチトマトを途中から入れていっしょに火をとおします。材料にじゅうぶんに火がとおったらお皿に盛って、先に作っておいたチーズソースをかけてできあがりです。
ロールパンの代わりに魔女のパンを用意して、司書達といっしょにいただきます。ちなみに飲み物に関しましては、各自で自分の好みにあう物を用意しています。
「はふ!?」
「あははっ、セラフィってばドジだなぁつぅ!?」
「あんたも人の事言えないじゃない⋯⋯ 美味しいからってがっつきすぎよ。」
「あらあら、相変わらず賑やかですわね。」
「お酒が進むわね。コボルト肉を持って帰った甲斐があったわ。」
あそこであつあつのお肉を口に入れて涙目になっているセラフィさんは砂糖とミルクたっぷりのコーヒー、同じく悶絶しているイェーラさんは蜂蜜入りホットミルク、そんなイェーラさんを呆れた目で見ているケーナズさんはテキーラ、セラフィさんとイェーラさんを微笑ましそうに見ているハガラスさんはブランデー入りの紅茶、少し前にソルグラントの見回りから帰還したイーサさんはワインといっしょに食べてます。
それでは、私もビターハニー入りの生姜湯といっしょにいただくとしましょう。⋯⋯うん、表面はパリッと中はふっくらジューシーに仕上がっていて、チーズソースの濃厚な味がコボルト肉の甘みを引き立てていて美味しいです。さらに、付け合わせのアスパラガスとプチトマトがアクセントになっています。
と、先のスレの方々を真似て、私も食レポに挑戦してみましたが、いざやってみるとなかなか難しいですね。やはり、私には食レポは向いていないみたいです。
調理9:回復薬グレート(?)
以前、掲示板で初代モンスターハンターでは薬草とハチミツで回復薬グレートを作れたと聞いて、実際に薬草とビターハニーで試した事があります。
結果から言いますと、薬効自体はあるものの、かかるコストに見合わない*6くらいの効果量な上に通常の回復薬には無い欠点があり、さらに完成までにそれなりに時間がかかってしまうという結果になりました。
ちなみに作り方自体は簡単で、煎じた薬草とビターハニーを2:1くらいの分量で混ぜて、よく混ぜたら酵母を入れて涼しい場所に数日保管すると発酵が始まりますので、炭酸が出なくなるまで1日1回かき混ぜながら一ヶ月ほど発酵させたら、布等で濾して別の容器に移し替え、再び涼しい場所に安置して三ヶ月ほど熟成させれば出来上がりです。
はい、ようはビターハニーの
おまけに、熱してアルコール分を飛ばすと何故か薬効が通常の回復薬と同じになってしまいますので、それなら通常の回復薬を作った方がいいです。
「姉さん、前金代わりにこのビターハニーの
話は変わりますが、私が転生してきた影響なのか元からなのかは不明ですが、時折異世界の生物や物品*7が現れる事があります。
そうした来訪者が現れた場合、
「ちょうど暇だったからいいけど、前金って事は別に成功報酬でもあるのかしら?」
「はい、おつまみに良さそうな料理を作りましたので、それを。」
「オーケー、酒の方も用意して待ってなさい。」
私はこの世界のあらゆる情報を管制する役割と共に、この世界にとって看過できない来訪者さんに対してのみ「造」の力を振るう権限を
「それじゃ、
「はい、
もしも警告を無視されたり警告を行う間すら無くやらかしてしまった方に対しては、そうした方々への対処は司書官達の手に余るケースが多いのもあって、こうして姉さんの住処にまで足を運んで、対処をお願いする事が多いです。
原作で自分の役目の退屈さへの不満を口にしていた姉さんの退屈凌ぎになりますし、討伐後はそのまま姉さんに後始末もして貰えますので、すごく助かりますので、ついつい頼ってしまうんですよね。
その関係で、図書院の私の寝室とこの場所を繋ぐ転移魔法陣を敷いてあります。⋯⋯流石に姉さんがこの魔法陣を使って図書院まで酒盛りをしに来るようになるとは、予想出来ませんでしたが。
「オーケー、それじゃあ行ってくるわ。それじゃあいつものお願いね。」
「はい。いってらっしゃい、姉さん。」
「造」の力を利用によってポータルを生成し、来訪者さんの元に姉さんを転送した後は、テレポートで図書院に帰還して、姉さんに約束したおつまみと、それに合いそうなお酒の用意に取り掛かります。
余談ですが、万が一にも来訪者さんが姉さんの手に負えないような存在だった場合や、既に看過できないレベルの悪影響がもたらされてしまっている場合は、「造」の力によって図書院に保管されている
すごく大変*8ですし、なにより例え世界の為であっても
調理10:半魚鮫(?)の練り塩辛
「処分してきたわよー それで、どんなつまみがあるのかしら?」
姉さんが来訪者の方への対応を終わらせたその日のうちに、人の姿で図書院においでになりました。食事を終えられたばかりなので、飲みにおいでになるのは後日になるかと思いましたが、その日のうちにおいでになりましたね⋯⋯
「はい、こちらの
「チーズの方はともかく、こっちの練り塩辛って奴、なんか臭くない?」
用意しておいたお酒とおつまみを姉さんの前に出します。アトランティアに生息する
そこで、何かいい調理法が無いか考えてみたところ、魔壊神トリリオンに登場する半魚鮫の塩辛を思い出しましたので、よく洗ったディープワンの身に塩を揉み込んですり潰し、そこに肝を混ぜて漬け込む形で塩辛にしてみました。
「あ、味は美味しいですから⋯⋯ それに、このお酒によく合うらしいですよ?」
今回用意したお酒は、ハイダス兄さんから購入した辛口の清酒です。この世界では一般的なお酒ではありませんので少々いいお値段がしましたが、まあ良いでしょう。
「それ、ハイダスに聞いたのかしら?」
「ええ、ハイダス兄さんに試食して貰って、その時に合いそうなお酒をお尋ねしました。」
清酒は冷酒だけでなく、ディープワンのヒレを使ったヒレ酒も用意してみました。ヒレをしっかり洗って天日干しにしたあと、じっくりと火で炙ったお陰か、ディープワンの臭みの無いヒレ酒に出来上がってます。
「まあ、それなら少なくともハズレじゃ無いわね。それじゃ、あんたも付き合いなさい。」
「はい、お付き合いします。」
そうして、姉妹で呑みはじめました。お互いに、まずは手を加えていない冷酒で乾杯します。スッキリとした味わいで、するりと水のように喉をとおっていきます。
「うん、悪くない酒ね。 この塩辛も味は確かにいい感じだわ。」
「ハイダス兄さんにお願いしないと、なかなか手に入らないのが難点ですけれどね。」
せっかくですので、私もヒレ酒といっしょに塩辛を頂いてみましょう。 練り塩辛をお箸で口に入れると強い塩気とディープワンの身と肝の異なる旨味が口の中に広がります。そこでヒレ酒を呷ると、ヒレの旨味が染み出した辛口の熱燗が塩辛の濃厚な味と臭いを洗い流し、口の中をリセットしてくれます。
「ふぅ⋯⋯」
「あなた、あんまり酒飲まない割には、なかなか堂に入った呑みっぷりよね。」
「私たちがいっしょに呑むようになってから、一体どれだけ経ったと思ってるんですか。」
「さあ? そんな細かい事は、いちいち覚えてないわ。」
そうして何杯かお酒をいただいたあと、今度はチーズを口にしますと、噛んだ瞬間チーズから放たれた冷気が、お酒で火照った私の身体を程よく冷まします。そこで再びヒレ酒を呷ると、チーズに入っていたシザーズクラストの辛味とヒレ酒の旨味が合わさり、お酒が進みます。
「そのチーズで思い出したんだけど、あなた今も魔法やアイテムの開発とかやってるのかしら?」
「はい、今は狂った時の流れからの保護や、対時空干渉防御についての研究をしています。」
「ふーん⋯⋯ 何に使うつもりかは聞かないけど、ほどほどに頑張りなさいな。」
あと何回、こうして姉さんと呑み交わす事ができるでしょうか? ひょっとしたら近い将来に
ネプテューヌRebirth1での能力値を元に、いーすんネキとアーカイブスガード隊の面々のイストワール世界のレベル50の原作主人公PT基準の能力値のデータを作成してみたところ、実はいーすんネキは当SSで食材にされているモンスターくらいなら、装備・魔法無しでも余裕で勝てるくらいにはフィジカルも強い事が発覚しました。
RPGのレベルカンスト魔法使いとはいえ、あの小柄さで
ちなみにこのSS上におけるお酒の強さは、いーすんネキ>セラフィ>ジャネット>ハガラス>ケーナズ>イーサ>イェーラとなっています。なお、一番弱いイェーラでもワインをボトル2本分飲み干しても平気なくらい強いです。あと、各人の飲み物の選出理由は以下の通りになります。
第八世界存在いーすん⋯実は千年樹海産のビターハニーが好物で、定期的にハイダスから購入したり、時々自分で獲りに行っているという裏設定が、SS書いているうちに生えてきた為。お酒自体はそこまで好きでは無いけれど、親しい相手と一緒に呑むのは好き。
セラフィ⋯個人的に、趣味の読書のお供に砂糖とミルクたっぷりのコーヒー飲んでそうなイメージだったので。お酒は自分からは呑まない(いーすんネキの影響)。
イェーラ⋯元ネタであるネプテューヌが、はろーにゅーわーるどでジョッキに入ったプリンを飲んでいたインパクトが強かったので、とりあえず甘い飲み物に。あとお酒は好きじゃないイメージ。
ケーナズ⋯激神ブラックハートに登場する眠り状態治療アイテムのシゲキテキーラから。フルーツ系のカクテルが好きそうなイメージだけど、世界観的にあるか微妙。
ハガラス⋯元ネタであるベールの好物が紅茶な為。ブランデー入りなのはなんとなく。お酒よりも紅茶が好きで、紅茶ばかり飲んでいるイメージ。
イーサ⋯前回出てきた、イタリアン系が好物という設定から。でも、イーサに合いそうな飲み物で真っ先に思い浮かんだのは日本酒。