【完結】 この街にはヒーローが居ないみたいなので俺が代わりに助ける事にする   作:LEIKUN0227

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第29話 惹かれ合う運命

 

 

 

─────

 

─それは数分前の出来事であった、

廻音が置きっぱなしにしてしまった鞄は、

案の定と言うべきか、置き引き犯に回収されてしまっていた。

 

「…チッ…財布はねぇか、まぁガキンチョの鞄だし仕方ねぇ…ん?こいつァ…」

 

人混みから離れた壁際にて鞄を漁る置き引き犯は舌打ちをし、

目当ての(財布や貴金属)が無い事に苛立っている様だった、

だが、鞄の中に入っていたある物に置き引き犯の目が止まる。

 

置き引き犯はそれを取り出すと、

金目の物を見つけたと言わんばかりにニヤリと嗤う。

 

「こりゃ…"量産型マッハドライバー"か?確か限定版でプレミア付いてる…片方だけでも十数万位するやつじゃねぇか…!」

 

そう、廻音は鞄の中に量産型仮面ライダーマッハへの変身を可能にするドライバー、量産型マッハドライバーと特状課キーを入れてしまっていたのだ。

 

それもこの世界では限定的にではあるが販売をしていたドライバーと変身アイテムである、

どちらも約11万…csmオーズドライバーコンプリートセット約2個分の値打ちがある物だ、

そんなプレミア品が子供(廻音)の鞄から出てきたのだ。

 

「運が良いな、今日はパァーっと焼肉にでもいくか?」

 

置き引き犯は自身の運の良さに感謝し、

ドライバー1式を鞄に戻し、

その上から鞄を隠す為に羽織っていた上着を被せると、

近くの人混みに紛れてその会場から立ち去ろうと置き引き犯は考える。

 

…そんなタイミングで事件が起きた、

中央会場の中央で大きな爆発が起き、

何人もが悲鳴をあげ、何人かがその場から逃げようとする。

 

呆然としている人もいれば、

置き引き犯の様に状況を分析する者もいた、

一瞬にして混乱を引き起こした化け物はその光景に嘲笑った。

 

?「くく…くはははハははは!!」

 

「怪物か、この混乱に乗じて早く逃げるか」

 

怪物があの爆発を引き起こしたのだと理解して

置き引き犯は出口…では無く、

他の会場に繋がる通路に駆け込む、

この時置き引き犯のとった選択は実に正しかったと言える。

 

「チッ、悲惨な事になってやがる!」

 

怪物を見て逃げ出す者は大勢いるだろう、

そしてその場から逃げるには出入口から、

怪物はそれを理解していた、

怪物はその人の心理を理解し、

更にそれを利用して、

大量に殺害する事が出来る罠を"出入口"に仕掛けた。

 

中央会場の2つの出入口は人々の血と肉に塗れて赤黒く染まっていた、

それから少しした後、

出入口の形が肉々しい異形へと姿を変える、

それは周りに散らばる肉片や血を吸収し、

体を肥大化させていっている。

 

「あぁ…まさか…あの"惨殺事件"の化け物が関わっていたなんて…」

 

幸運にも罠から逃れる事が出来た唯一の男がいた、

その男は目の前で肥大化し、

異形へと姿を変える出入口だと思っていた物に恐怖し、

かの事件で沢山の人を殺害したあの異形と重ねる。

 

「おマえは運ガワルカッタな、イマカラ、喰うヮ。」

 

カタコトで喋る異形は…第一会場にて身を潜める異形(ミーツコピス)と同じ姿をしていた。

 

─────

 

─第三会場─

 

「ふぅ…なんとか別館に来たはいいが…コッチもきてんのかよ…怪人が」

 

置き引き犯が来た会場は第三会場、

ドライブの催しが行われている会場だ。

 

だが、ここでも怪人が現れていたのだ、

人々や奴等を無作為に掴んでは握り潰し、

ジュースにしてしまえる程の巨大な両腕を持つ怪人が。

 

《ギャルルルルルルァッ!!》

 

怪人が暴れている様子を

置き引き犯は静かに息を潜めて見ていた、

怪人はジュースの絞りカスの様になったソレを

まだ生きている人や奴等に投げ付け、

直撃して怯んだ奴を掴んで潰してといった動作を繰り返している様だ。

 

「出入口は…おし、逃げれてるな…」

 

置き引き犯は第三会場の出入口に目を見やると、

此方の会場ではあの怪物(出入口に分していた怪物)は居ないと分かり、

置き引き犯は其方に駆け込もうとしていた、

だが、その出入口に意識を向けすぎてしまった。

 

「っぐぁ!?」

 

吹き飛んできた何かに当たり、壁に叩き付けられる、

置き引き犯は何が起きたのかと衝撃により朦朧とする意識の中考える、がそれすらを与えてくれなかった。

 

《グュルルルルルルッ…》

 

「うぐぁああああああああああああああああああ!!!」

 

《メキメキ》と体中の骨が砕けていく音が耳に入ってくる、

置き引き犯は嫌でも理解してしまう、

自分は怪人の標的になってしまい、

ジュースの様に潰されているのだと。

 

意識が痛みで覚醒し、

全身を襲う痛みで置き引き犯の脳が焼き切れそうになる、

ここで怪人に殺されるのかと置き引き犯は考えた。

 

?「その人を…離せ!」

 

《グルルルルッ?》

 

「……ぁ……?」

 

怪人の手が開き、自身の血で出来た池に落ちる、

血が足りなくて意識が朦朧としている置き引き犯の目に映るのは、

怪人にしがみついて、

自身を助けようとしている気弱そうな学生の姿だった。

 

星を付けるとしたらどの位ですか?また、説明を感想に書いて頂ければ、それを踏まえて執筆致しますm(_ _)m

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