【完結】 この街にはヒーローが居ないみたいなので俺が代わりに助ける事にする   作:LEIKUN0227

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第32話 純 [日風side]

 

 

 

─────

 

─第四会場─

 

日風「─え…あれ」

 

第四会場、そこに日風は立っていた、

日風は先程の光景が幻だったかのように感じていたが、

腰に装着したドライバーや、

手にしている廻音のカバンはそのままに、

周りの風景だけが移り変わっている事に気が付くだろう。

 

日風「ど、どうなって…?…!」

 

日風「幸太君純君!」

 

純「日風!」

 

この不可解な現象にどういう事なのだろうと周りを見渡せば、

先程はぐれた友人2人や、

同じ学校のクラスメイト達を発見した。

 

友人2人は日風の呼び掛けにより

日風に気が付いた様であり、

2人は駆け足で近寄ってくるだろう。

 

日風「2人共大丈夫だった?」

 

純「俺は大丈夫だった、怪人が投げつけて来た物を避けて逃げ切ったぜ」

 

幸太「自分も大丈夫でした、避難勧告をしてから自分も外に逃げた筈なんだけど…」

 

幸太「何故か第四会場に居るんだ、それも…」

 

日風「…中学生、高校生辺りの人達が多い…いや、殆どが中学生か高校生…!?」

 

日風は周りを見渡した際、

ある1人を除いて自分と背丈がそこまで変わらない中学生と高校生しかいなかった事を思い出す。

 

純「あぁ、恐らく…ここには中学生と高校生だけが集められている、あの警察官以外はな。」

 

純は複数の中学生と思わしき男女に詰め寄られている1人の警察官に目をやる。

 

「どういう事なんだよ!」

 

警察官「私では判断しかねます」

 

「怪人の仕業なの!?」

 

警察官「私では判断しかねます…」

 

これ以上の混乱を引き起こさない為か

同じ言葉を繰り返して市民に答えている警察官は

想定はしていたが本当に起こるとは思っていなかった様な顔をしており、

あの警察官は恐らくここに集めた何かとは無関係だと日風は考える。

 

日風「ここも、もしかしたら怪人が来るかも。」

 

純「あぁ、その可能性はある、ここに高校生と中学生が集められているのも、怪人が俺らを殺しやすいように年齢事に分けたのかもな。」

 

幸太「…所で日風君、そのドライバーって…」

 

「キャァアァァァ!!!何あれ!?」

 

その時、甲高い悲鳴が辺りに谺する、

悲鳴を耳にした中学生、高校生達、

そして3人は悲鳴が聞こえた第四会場の入口に目を向けた。

 

《ジジジッ…》

 

そこには空中に浮かぶジッパーが存在していた、

まるでそこにあったかのように浮かぶそのジッパーは

ジジジッという音と共に徐々に開いてきており、

言い表せない恐怖と何かが来るという考えがその場にいた人々を支配する。

 

《ジィーィッ…》

 

やがてそのジッパーが開き切った、

そのジッパーの先には薄暗く霧の濃い森が広がっており…

 

『グキャッ!!』

 

『ギギギッ!』

 

首の無い怪人達が闊歩していた。

 

「い…いイイ…」

 

「インベスだぁぁぁぁ!!?」

 

その怪人…インベスだと声を上げた1人の高校生により、

事は動き出した。

 

インベスはジッパー…クラックの存在に気付き、

更にその先に居た人々の存在にも気付いてしまい、

インベス達が薄暗い森(ヘルヘイムの森)からこの世界にやって来てしまったのだ。

 

「ウグッ」

 

「きゃぁぁぁ!…グベ」

 

第四会場にいる人々を襲い始めるインベス達、

その殆どは下級インベスと呼ばれるインベスの中で弱い部類であるのだが、

なんの武力も持っていないただの学生達には脅威であり、

為す術なく殺られるしかないのだ。

 

《パンッパンッパンッパンッパンッパンッ》

 

《バキッ》

 

警察官「く!グハァァッ…」

 

乾いた銃声が6発分鳴り、

一体のインベスが火花を散らして倒れ込むが

すぐに立ち上がって警察官を鋭利な爪で切り裂く。

 

唯一この場にいる警察官ですらも歯が立たずに倒されてしまい、

その場にいた人々は出入口から脱出を試みようとするだろう。

 

《ギィーッ!》

 

《ギィーッ!》

 

《ギィーッ!ギィーッ!》

 

だがそれを予見していたかのように2つ、3つ、4つ、5つ…と

クラックが現れ、

そこから下級インベスが飛び出し、

人々を襲い始めた。

 

純「!こっちに来たぞ!」

 

幸太「日風君!逃げよう!」

 

2体のインベスが4つ目のクラックの近くに居た3人にも襲いかかろうとしていた。

 

本来ならば他の人々の様に襲われる筈であったが…

 

日風「僕が…止めないと…!」

 

日風「これ以上怪我人を…悲しむ人を増やさない為に!」

 

純「何やってんだ!早く逃げるぞ!」

 

幸太「!日風君それは…!」

 

『シグナルバイク!』

 

命を救われ、今では憧れとなった超デッドヒート ドライブ(和廻音)が名乗った名前が書かれていた鞄、

その中に入っていたベルトはこの世界では数は少ないながらも世に出回っている物、

少ないとはいえ出回っているドライバーを本物とは思わないだろう。

 

だが日風は本物であるという可能性に賭けた(を信じた)

自分にとってのヒーローが名乗ったその名前(和廻音)はこの国ではたった1人しか居ない組み合わせであり、

本人の鞄だろうと思った事、

世に出回っているとはいえ希少で、

そしてとても高価な物を少しボロボロなこの鞄に何かしらの包みすらせずに入れているとは到底思えなかったからだ。

 

日風「…変身!」

 

そして…日風は変身する、

マッハの量産型であるが、

劇中や映画では活躍する事なく2度壊れ、

見た目もどことなく頼りなく見える仮面ライダー純に、

…だがこの場では、

何よりも頼りがいのある存在…仮面ライダーであった。

 

 




あとがき

超デッドヒートドライブがその場凌ぎで偽名を使っていたり
本物では無い可能性もあったというのに、
それでも日風は本物だと信じたのには、
助けてくれた恩人が偽名を使っている可能性を考えたくなかったからという裏設定があるとか…


あくまでも個人の主観なのですが、
仮面ライダー純は頼りない見た目をしてますよね。
けどまだ試作段階なので、
何か大きな進歩とかが10周年ですしあるかもしれないですよね。
因みに量産型としては4番目ぐらいには好きです。


最後に…UA8000とお気に入り50人、
全期間各話UAで1話が1000人を突破しました!
ありがとうございます!(´▽`)
感想がもっと貰えるように頑張ります!

星を付けるとしたらどの位ですか?また、説明を感想に書いて頂ければ、それを踏まえて執筆致しますm(_ _)m

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