【完結】 この街にはヒーローが居ないみたいなので俺が代わりに助ける事にする   作:LEIKUN0227

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第38話 異なるチェイサー [無人チェイサーside]

 

 

 

─────

 

─第二会場─

 

チェイサー「…」

 

ロイミュード「クッ!」

 

一方その頃、無人チェイサーはスパイダー型のロイミュードと対峙していた、ブレイクガンナーで殴り付け、

人がいる方向に逃げようとすれば人のいない方向に蹴り飛ばし、肉弾戦でスパイダー型を圧倒する。

 

ロイミュード「なら離れ─ウグァッ」

 

拳が届かなければガンモードに変えて打ち込み、

隙なんて与えないと言わんばかりの猛攻を仕掛けている、

だが先程のコブラ型とは違い、

謎の硬さを持っていた、

強さを犠牲にして耐久に振ったと言われても理解出来る程である、

その頑丈さに無人チェイサーは倒すのに手こずってしまっていた。

 

第二会場には、三体のロイミュードが居た、

その内一体であるコブラ型は撃破したが、

残る二体をチェイサーは倒せていない。

 

遠くで銃撃音や鳴り、爆発が起きている、

きっともう一体のバット型ロイミュードが暴れているのだろう、被害は時間と共に大きくなっていくだろう、

だからこそ無人チェイサーは目の前のスパイダー型を早く倒し、

もう一体のバット型を倒し、

被害をなるべく抑えるべく行動していた。

 

だが、それを第1に行動をとっていた為か、

スパイダー型が攻撃を受ける中、

反撃の手立てを着々と設置していた事に気が付かなかったのだ。

 

それに気付く頃には後の祭り、

チェイサーはスパイダー型が猛攻を受ける中放った粘着性の糸、それらが巧妙な位置に配置されており、

スパイダー型が最後に放った糸がそれ等全てに引っ付き、

チェイサーのみがそれに引っかかってしまったのだ。

 

チェイサー「…」

 

スパイダー型「や…やっと拘束出来たぜ…手こずらせやがって…!」

 

粘着性の糸により身動きが取れなくなったチェイサーの腹部を蹴るスパイダー型ロイミュード、

チェイサーは逃げようと体を動かすものの、

完璧と言っていい程計算された拘束に為す術が無かった。

 

味方が入れば戦況が少し変わったかもしれないが、

チェイサーには味方もヒーローも居ない、

万事休すかとまだ逃げれていなかった、

もしくは遠くからその様子を見ていた人々は

チェイサーのピンチに固唾を飲んで、

ただ黙って見ている事しか出来なかった。

 

爆発音や、人々の声が聞こえなくなった時、

スパイダー型が無人チェイサーに反撃を始めた、

拳で顔を殴り、足で腹部を蹴りつける、

まるでサンドバッグの様に扱われてしまう無人チェイサーは、

拘束を解こうともがくものの、

解く事は出来なかった。

 

七、八、九と拳を叩き込み、

無人チェイサーの装甲に僅かにヒビを入れるスパイダー型ロイミュード、チェイサーの装甲からは煙が上がり始めており、

片方の複眼は数発程スパイダー型の攻撃を受けた為か砕けていた。

 

チェイサー「…」

 

チェイサーの中身は無い無人である、

その為、疲労も痛みも感じない、

だが、その見た目は大変痛々しく、

見ていた人々に絶望を与えた。

 

スパイダー型「さぁて…10発目だぁッ!!」

 

チェイサー「…」

 

スパイダー型が10発目の拳を打とうと振り上げたその時、

2発の光弾がスパイダー型に被弾し、

スパイダー型は吹き飛ばされる。

 

パイダー型「グァッ!?」

 

???「…」

 

チェイサー「…」

 

???「目標発見」

 

その光弾を放った存在はチェイサーに接近すると、

手にしていたその武器の銃口をチェイサーに向け…

 

無人チェイサーを拘束していた粘着性の糸を光弾で焼き切った。

 

???「お前が超デッドヒートの…生み出したチェイサーカ?」

 

チェイサー「…」

 

その問いに無人チェイサーは頷くと、

無人チェイサーと握手を交わす。

 

???「口調は擬態先である"お前"に似せているガ、中身は味方の"ミーツコピス"、コブラ仕様だ、一緒に共闘しよウ。」

 

握手を交わしたのはミーツコピスであった、

その姿は握手を交わした無人チェイサーと同じ魔進チェイサーであり、

左腕にバイラルコアが装填されてブレイクガンナー、

右腕に"テイルウィッパー"と呼ばれる

チェイサーコブラバイラルコアをブレイクガンナーに装填する事で装備される武装が取り付けられていたのが唯一の違いだった。

 

無人「…」

 

無人チェイサーはその提案に頷き返すと、

先程男性から受け取ったコブラバイラルコアを取り出し、

驚く様な反応を見せた。

 

《パキ…パキパキ》

 

そのコブラバイラルコアの表面が塗装が時間と共に剥がれていく様に、

そのバイラルコアを覆っていたものが消え、

中から本来の姿らしき白銀で僅かに輝くチェイサーコブラバイラルコアが表していたのだ。

 

何故その表面が剥がれ、

中からチェイサーコブラバイラルコアが姿を現したのか、

それはその場にいる者達には分からない、

だが、元の持ち主と同じ存在に渡ったから本来の力を取り戻し、元の姿に戻ったのでないか、そう擬態チェイサーは考える。

 

擬態「まぁいい…行くゾ、チェイサー、ホカの場所にいたバット型は既に倒してイル、アイツでこの会場は最後ダ」

 

だが、今は考察する状況では無い、

擬態チェイサーは右腕のテイルウィッパーを構えると、

そのバイラルコアを見て固まっていた無人チェイサーの隣に並び立つ。

 

『TUNE CHASER COBRA』

 

無人チェイサーはそれもそうだなと言わんばかりに、

姿を変えたそのバイラルコアをブレイクガンナーに装填し、

右腕にテイルウィッパーを構える。

 

2体の魔進チェイサーが共に並び立ち、

スパイダー型に向かっていくその光景にスパイダー型は恐怖を、

人々に安心感を与えたのだった。

 

 

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