【完結】 この街にはヒーローが居ないみたいなので俺が代わりに助ける事にする 作:LEIKUN0227
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─第四劇場─
ここでは、他の会場や劇場の様に戦える存在が…居なかった。
そこらかしこで悲鳴があがり、
1つ、また1つと命を散らしていた。
「クク…くハハハハハハハ!!」
両腕が異様に肥大化した怪人と、
高らかに嗤い、ヤミーと呼ばれる怪人と、
その怪人を従える怪人がこの劇場を襲った。
嗤う快楽がヤミーに指示を出して周囲の人々を攫い、
舞台上で見せしめとして
残酷な血のジュースを作りを行う肥大化した怪人、
その劇場にいた人々は為す術なくやられるのみであった。
「出入口がな、無い!?」
出入口は全て元から無かったかのように消え去り、
人々は逃げる事を禁じられていた、
そしてその中には…
啓介「オメェら逃げろ!死ぬぞ!」
「こっち何とか組み立てれた!」
啓介「分かった!…ってこっち崩れてきた!そこの人手伝って!」
廻音の友人である白鳥啓介がいた。
啓介はこの劇場の中に転移して直ぐに現状を理解し、
周囲の人々と共に行動に移しており、
周囲に落ちていた鞄や、
積まれていた中身の入った段ボールの山を資材に、
周りにいた人に指示を出して
即席のバリケードを作っていた。
45段の階段状の座席と劇場の舞台の間の通れる所2箇所をバリケードで隔てた事によって、
ヤミーには何とか対処を出来ていた様で、
その場に居た人々の半分がその両端に作られたバリケードを盾に怪人等の餌食にならない様に縮こまり、
四割の人々は出入口があった場所で足掻き、
残る1割の人々は無謀にも怪人相手に戦っていた。
「うぉぉっ…ッらぁッ!」
「くたばれ怪人!」
ヤミー「ウォォ…」
「手伝います!」
怪人ヤミーに足蹴りし、
ヤミーを蹴り飛ばす2人の学生、
その学生を支援する為、
拾ったと思われるカッターを持って
蹴り飛ばされたヤミーに接近し、
容赦なくカッターを突き立てた。
「おおぉ…」
「はは…やった!やっ…ヒッ…」
「おぉぉぉオオォ!」
カッターの刃がヤミーの肉体に刺さるが、
少し呻いただけでその後すぐに動きだし、
カッターを突き立てた学生に襲いかかる。
「うわぁぁぁぁ!?」
啓介「ハァッ!」
そのとき、啓介が学生を押し倒したヤミーを、
誰かが自前で用意した椅子(拾った物)で殴り飛ばし、
倒れた学生を起き上がらせる。
「あ、ありありがとう…ございます。」
啓介「かっこよかったぜ、ここは俺等野球部とバスケ部が何とか抑える、だからこの椅子みたいに、使えそうな物を出来れば俺達に届けて欲しい。」
啓介の手を借りて、起き上がった学生は頷き、
早々に走り去っていく。
啓介「あのヤミー…位なら俺でも何とかなるが…あの腕がデカイのは絶対に無理だな…早く来てくれ…ヒーロー…」
啓介は舞台上に目を見やる、
舞台上では数十人程の人がヤミーにより連れられ、
腕が肥大化している怪人に果物の様に潰されて死亡していく、
連れてこられた人が暴れたりしてくれているおかげで、
ヤミーの数が割かれ、
こちら側に来るヤミーの数が3、4体程で済んでいる。
啓介「あの人達が死んだら…こっちに全部来るだろうな…来たらここは一気に崩れる…そうなったら終わりか…?」
啓介はあの人達が全員潰されれば、
此方にヤミーが押し寄せるか、
あの潰している怪人が直接来るだろうなと考える、
それまでに誰でもいいからヒーローに助けて貰いたいとも考えていた、だが、ヒーローが駆け付けてくれる可能性が低いであろうと啓介は薄々察していた。
出入口も無ければ、
連絡手段が電波がジャックされているのかこの会場、劇場の範囲内にいる人達にしか連絡が取れない現象も起こっている、
ヒーローがお忍びで来ている可能性もあるにはあるが、
それは無いに等しいし、
警察もこの現状に対処出来なかった様で、
舞台上で絞り潰されて死んでいた。
啓介「!ヤミーがこっちに押し寄せて来たッ!離れろ!連れていかれるぞ!」
「うわぁぁぁ!!」
「死にたくない!!死にたくなぁァァァ!!」
舞台上にて逃げ回っていた人全員が死にきったのか、
舞台上にいたヤミーが一斉に押し寄せてくる、
バリケードとは別の座席から這い上がってくる光景を一段上にいた啓介と啓介に手伝っていた別の生徒達は見ており、
ここもすぐにヤミーに埋め尽くされるだろう。
バリケードを作る中、
目の前で沢山の人がヤミーにより連れ去られ、
怪人に潰される光景を見てきたこの数十分、
見て見ぬふりをしてきたそのツケが来たかのように、
沢山の人々がヤミーに連れていかれている光景を啓介は眺める。
啓介「次は俺か…ハハ…。」
啓介は乾いた笑いが出る、
人が怪人に潰されていく光景を見てから
恐怖と怒りを原動力に行動していたが、
少しの時間を稼ぐ事しか無理だった、
ヒーローは誰も助けに来ず、
逃げ出す事も出来ない。
頼りになる人など誰もいないこの場所で良くやったとは思うが、
それでも駄目、
何れここは死亡者で溢れ返るだろう。
生徒B「キャァァァァァ」
生徒A「時雨ちゃん!うわっ!?離せッ」
啓介「!!お前ら!」
啓介の目と鼻の先にはヤミーに捕まり連れていかれる二人が居た、他の人と同じで、その二人もヤミーに拘束され、
腕が肥大化している怪人の元に連れられていく。
啓介「止めろぉぉぉッ!!」
啓介は無意識に動き出していた、
まだヤミーが登ってきていなかった場所から飛び降り、
舞台上にまで連れられている二人の元に駆け出す、
野球部の
走るのも中々に早かった。
《グシャッッ》
啓介「あ…あぁ…ああああ!!」
ただ、目の前にいる怪人の手は大きく、
男性一人分の平均身長程度なら余裕で届く程の巨腕であったのが悪かった、
啓介の目の前で二人が巨腕に叩き潰され、
その二人だったものが肉片となって辺りに散らばる。
啓介「雨宮ぁ…!藤田ッ…」
後少しで、腕を伸ばせば届きそうだったのに、
目の前で肉塊にされた啓介は
目の前で血肉と化した二人の前で項垂れるだろう。
怪人の巨腕が、今度は啓介を潰そうと振り上げられる…
その時。
《ジャキンッ》
啓介の目の前に居た怪人の胴体から火花が散り、
突如として後ろに倒れ込む。
???「ヨっとと…」
かと思えば、
今度は上から何者かが落下してきて
啓介の目の前に着地した。
???「君大丈夫?…ジャないよね。」
2つの複眼を持つその存在は、
項垂れていた啓介に手を差し伸べる、
啓介は差し伸べられた手を取り立ち上がると、
目の前にいる存在の名前を口にする。
啓介「ヒー…ロー…仮面ライダーオーズ…」
隠れた敵を見つけれる紫色の複眼を持ち、
ターバンの様な形状でコブラが潜むコブラヘッド。
亀の丸みを帯びた甲羅を模した肩装甲カメイズショルダーに
両腕の盾であり、合わせる事で一つの盾になる
足での攻撃をした際にワニの噛み付きを追加で与えれるワニレッグ…
劇場版にて登場した仮面ライダーオーズのフォーム、
オーズ ブラカワニコンボがそこには居た。
ブラカワニ「君に手伝っテ貰いたくて来た。」
啓介「…俺に…ですか。」
ブラカワニ「あぁ。」
啓介「…すみませんが…俺には…無理です…目の前で連れ去られていく友達を助けれず、見殺しにしてしまった俺に…手伝える事なんて…」
啓介は顔に付いた血に触れる、
死亡した二人に近かった為か、
啓介の身体には血肉が付着していた。
ブラカワニ「…君は、二人ノ仇を取りたくないのか?二人がやられても、君は黙って殺られるだけなのか?」
啓介「…!それは…取りたいですよ!けど…力が…俺には無いッ…怪人を倒せる力が…!」
啓介「ッ…すみません…気持ちの整理がまだ…っ…!!後ろ!」
ブラカワニ「─!ハァッ!」
啓介が警鐘を鳴らし、
オーズが振り返るついでにゴウラガードナーを合わせ、
ゴーラシールデュオにし、
起き上がりざまに拳を突き出し、
不意打ちを狙っていた怪人の攻撃を受け止めた。
ブラカワニ「うわぁぁぁ」
が、
衝撃は受け止めれなかった様で、
オーズは吹き飛ばされ、
啓介の真横を通り越して壁に激突してしまう。
啓介「!」
そして巨腕の怪人が完全に立ち上がる、
その目線は啓介の方を向いていた。
啓介「ッ…」
手っ取り早く殺す事にしたのか、
怪人は直ぐに拳を振り上げる、
今度こそは助からないだろう。
ブラカワニ「────────!!」
啓介「俺…は…俺はッ!」
啓介に向けて振りかぶった拳が啓介の左耳をかすり、
舞台上の地面にヒビを入れる。
啓介「…黙って殺られる訳には…いかないんだよッ!!」
啓介はあの一瞬をギリギリ避ける事に成功した様で、
拳にかすった左耳から血を流すだけであった、
啓介は怪人にそう言い放ち、
自身の拳を怪人の顔目掛けて振りかぶった。
怪人「!!?」
啓介「なっ…シフトカー…!?」
ヤミー「おぉぉぉ…」
その思いが呼んだのか、
それともただの偶然なのか、
突如何処かから"シフトカー"が複数台現れ、
巨腕の怪人を含めた怪人等に攻撃し始めた。
怪人「???!!」
攻撃を受けた巨腕の怪人は思わず両腕を使い、
啓介の周りに飛び回る数台のシフトカーと、
ヤミーに攻撃しているシフトカー数台から距離を取る。
啓介「まさか、超デッドヒートのシフトカー達…?」
「大正解さ、君。」
《カカカン》
《ピーポーピーポー》
啓介「!?べ、ベルトさん…!?」
啓介がシフトカー達の登場に戸惑っていた所に、
シフトカーに運ばれて現れたベルトさんに、
啓介は驚きの声を上げる。
ベルトさん『さぁ、私と共に、あの怪人を倒そうじゃないか!因みに質問等は後にしていただこう。』
啓介「…分かりました…!お付き合いお願いします!」
ベルトさん『OK! Start! Your Engine!』
ベルトさんを装着し、
啓介は周りを飛び回っていたシフトカーを一つ手に取り、
変身動作に移る。
『Drive!Type─Speed!』
泊進ノ介と同じ変身方法を取り、
啓介は仮面ライダードライブへと変身すると、
いつの間にか隣に立っていたオーズと共に駆け出していた、
自身の友人や人々を殺した怪人を打ち倒すべく…
因みにこの劇場で現れたオーズはミーツコピスが擬態してます。
星を付けるとしたらどの位ですか?また、説明を感想に書いて頂ければ、それを踏まえて執筆致しますm(_ _)m
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