【完結】 この街にはヒーローが居ないみたいなので俺が代わりに助ける事にする   作:LEIKUN0227

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第7話 訪れたヒーローが見るもの [ライソルジャー+ビーソルside]

 

 

 

─────

 

約数時間後の事、盛大な歓迎会が楓街の一館を貸し切って開かれていた。

 

仮面ライダービーソルの変身者

羽賀駿平(ハガ シュンペイ)

探索戦隊ソルジャーファイブのライソルジャーの変身者

雷崎悠太(ライザキ ユウタ)

 

その2人のヒーローが、

少し前までは市民救助をしていたヒーロー、

超デッドヒートドライブの代わりを務め、

怪人怪物退治をしてくれるのだ。

 

その場に居合わせた心無き市民達のせいであるが、

結果的に街を守らないと宣言し、

怪人怪物討伐を辞めた超デッドヒートの代わりに守ってくれるという事で現場は安心からか盛り上がりを見せていた。

 

「それでは!主役の仮面ライダービーソルの変身者、羽賀駿平さんと!ライソルジャーの変身者、雷崎悠太さんです!どうぞ!」

 

駿平「…羽賀駿平です、よろしくお願いします」

 

悠太「雷崎悠太ッス!よろしくッス!!」

 

その場に居た全ての人が2人のヒーローの登場に湧き上がる。

 

超デッドヒートという存在よりも大いに盛り上がっている理由はその人気さ、

別の街を守るこの2人は、

この街のテレビでも放映されており、

その活躍を街の住人の大多数が知っている、

2人のヒーローが偉大なる功績を残した有能株であるから、

こうして大々的に歓迎されているのだ。

 

片方は2つの世界を救い、

もう片方は1つの銀河を救った存在、

ロイミュードから市民を守る刑事と見比べるとどうしても後者の方が劣っている様に見え、

その分新しく来た2人の方が心強く見えてしまうのだ。

 

「超デッドヒートよりもかっこいい」

 

「前の奴よりも強そう。」

 

「サイン下さい!」

 

駿平「…すみません、今はそんな気分じゃなくて…」

 

悠太「いいじゃないっスか!サインしときましょ!」

 

暗い表情をする駿平の肩を持ち、

ファンのサインを書こうと促す悠太に、

仕方ないなと言わんばかりに渡されたペンを使い、

サインを書いた。

 

駿平「…書き終わりましたよ」

 

「ありがとうございます!」

 

サインを書いてもらった人はお礼を言って去っていく、

それを確認した駿平は静かにため息をついた。

 

悠太「何で今日は機嫌が悪いんスか?」

 

駿平「…この街を守ってくれていた超デッドヒートドライブが何故活動を辞めてしまったのか、分かりますか?」

 

悠太「…あぁ、その件ッスか…」

 

それを聞いて、納得といった表情をする悠太。

 

駿平「辞める原因となった動画を拝見したんですが、街の人達の対応は非常に酷いと言えます、何故守ってくれた仮面ライダーに対して心無い言葉を投げ掛けるんですか、この街の人は…」

 

駿平は眉間に皺を寄せて頭を押さえていたが、

悠太は駿平の肩から手を離すと

自分の考えを述べる。

 

悠太「気持ちは分かりまス、けどその場に居合わせた、そういう心無い言葉を投げ掛けてしまった当時の人達が悪いのであって、この街の人達全員が悪い訳じゃないと思うんス。」

 

悠太「だから俺は手を差し伸べるッスよ。」

 

ニカッと笑顔を駿平に見せた悠太は、

自身の変身アイテムである腕に取り付ける系のチェンジャー(バンド)に優しく触れる。

 

そのバンドはとても傷だらけであり、

綺麗にはされているものの、

かなり使い込まれているなと見て分かる程の品物だ。

 

「ライソルジャーホントカッコイイよねー!」

 

「ホントホント!」

 

「ビーソルも良いよね!?イケメンで人格者!」

 

悠太「ホラホラ!黄色い声援を送ったりしてくれるじゃないッスか!」

 

「キャー!ライソルジャーステキ!」

 

悠太「ありがとうッス!」

 

悠太は黄色い声援を送る学生に手を振ったその直後、

怪人怪物が出現したことを知らせる警報アラートがその場にいた人のスマホから発せられる。

 

「警報アラートだ!」

 

「すぐ近くに怪人怪物が出たのか!?」

 

周りの人は突然のアラートに驚いてざわざわとそこらからどよめきが起こる。

 

今のタイミングで来ると思っていなかった為、

悠太は「!?早速来たッスか!?」と動揺を見せる。

 

駿平「場所は一体…」

 

スマホには現れた怪人、もしくは怪物が確認された地点が表示される、

その地点は約72m、確認された時間は凡そ1分前。

 

駿平「何か来る!気を付けてください!」

 

駿平は気配を感じたのか、

自身の変身の際に使用するベルトを装着した。

 

《ガシャーンッ!》

 

その直ぐ後にメインホールの巨大なガラス窓が破壊され、

一体の異形がこの館に侵入をしてきた、

その異形はかなりの巨体であり4mはある、

ずんぐりむっくりとした体型であり人型だが、

顔は歪に歪んだ泣き顔の達磨という気味の悪い見た目をしている。

 

どの世界の怪人怪物でも無い異形を見た人はそれぞれが異なる反応を示した、

ある者達は真っ先に逃走し、ある者達は恐怖した、

ある者達は仮面ライダーなら怪物を倒してくれるだろうと、

ある者達はスーパー戦隊なら怪物を倒してくれるだろうと、

安堵する者達もいた。

 

異形「皆はんどうもこんばんわぁ…超デッドヒートはんおるか?」

 

異形は口を開くと、

少し流暢な関西弁で超デッドヒートという元ヒーローの名を口にする。

 

駿平「何故あなたがそのヒーローだった人を探すのかは分かりません…」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

装着したベルト─名はソル ドライバー─に変身アイテムであるビーボトル─フルボトルとは別物─をバックルの装填口に装填すると、三角の液晶とその液晶と繋がっているもう1つの液晶に、

マーク状の太陽が浮き出てくる。

 

駿平「が、現れた以上、倒させて頂きますよ…変身。」

 

装填したビーボトルを駿平は押し込む、

すると装填したビーボトルと繋がる液晶にビー(ハチ)の顔が表示される。

 

 

【挿絵表示】

 

 

『承認完了 ソル+ビー メタモルフォーシス …ビーソル』

 

女性の様な機械音声がソルドライバーから発せられると、

駿平の姿は変わり、仮面ライダービーソルとなる。

 

そのフォームは蜂の力を内包したビーボトルからその力を引き出す、仮面ライダービーソルの基本フォームである。

 

駿平「フッ!」

 

ビーソルの基本フォームは、

蜂の鋭い牙を模した槍状武器、ロッド・ビーと

左腕に黄色と黒の縞模様の盾、ビーシルダーを身に付けており、

攻守共に可能なフォーム、

駿平は異形に駆け寄ると、

ロッド・ビーを異形の肉体を支える脚を狙う。

 

《グチュリ》

 

と異形の肉を抉りロッド・ビーは異形の脚に深々と突き刺さった。

 

だが、異形はそれに反応を示さなかった、

まるで痛みを感じていないかのように。

 

異形「ん?今脚に何かやりおった?」

 

駿平「なっ…効いてない!?」

 

異形「あぁ、なんか脚に異物が入った感覚はあるんよ?ただ痛覚とかワイにはあらへんから分からんかっただけやで、んで…もっかい聞くんやけど、超デッドヒートはここには居らへんねんな?」

 

異形は脚に刺さったそのロッド・ビーを意図も容易く引っこ抜くと、

それを刺してきた駿平に律儀に返して

目の前にいる駿平に対して問い掛ける。

 

駿平「…えぇ、ここには居ません。」

 

異形「ふーん…ほな帰ろかな、ここでヒーローを祝う会が開かれるー言うてたから来たけど、知らんヒーローならどうでもええかな、超デッドヒートが居るんなら話は別やったけど。」

 

異形は以外にも敵対心が無い様で、

超デッドヒートにしか眼中に無いと仮面ライダーとして戦っている駿平とスーパー戦隊として戦っている悠太、

それと見ていた何人かが分かった。

 

駿平「此処には居ないので、申し訳ないのですがお引き取り願えませんか?それと、先程先制攻撃を仕掛けたのは申し訳ありません…」

 

穏便に済ませられる可能性があると理解した駿平は、

周りの人の安全を確保すべく、

言葉にて帰って貰えないかと問いかければ、

「ええよ」と異形はそれに素直に了承した、

駿平は内心でホッと胸を撫で下ろす。

 

駿平(ここで戦って死傷者や怪我人を出したくはなかったので穏便に済みそうですね…)

 

そう、駿平は周りにいた人達を守ろうと考えていた、

周りにいた人達の何人かは危機感を持って出入口から逃げたものの、

殆どがその場に残っていた。

 

殆どの人が逃げなかった理由は「ヒーローが戦う所を間近で見たかった」「仮面ライダーが居るから安心」「仮面ライダーが居るから安全」「スーパー戦隊がいるから安全」「スーパー戦隊がいるから安心」「自分は大丈夫」「他が逃げてない多分大丈夫」といった平和ボケと間近で見たいという欲求である、

人間の集団ほど馬鹿な群れはいない。

 

安心感を得てしまった人間の群れは自身が強いと錯覚を起こし、

愚かな行動を取ってしまう、口だけの有象無象の群衆は、

今度は異形に対して口を開く。

 

「帰れ帰れ!」

 

「人間様に慄いて帰るのか?怪物さんよぉ!」

 

「二度と来んな化け物!」

 

駿平「皆さん辞めて下さい!」

 

悠太「そうや!そこまで言う事無いやろ!」

 

「何!?怪物の肩を持つのか!?」

 

「やっぱヒーローもろくでもないな!」

 

悠太「はぁ!?」

 

醜く歪んだ言葉という武器を人々は容赦なく振り翳す、

それは制止するヒーローに対しても振るわれた、

雑魚でしかない人々を止めようとした何人かはいた、

だがその人等も容赦なく罵声を浴びせられた。

 

異形「なんやコイツら、自分等が強いとでも思っとるんか?」

 

異形「ほな、超デッドヒートより強いんかな?」

 

「あったり前だ!あんな逃げた奴よりもなぁ!」

 

図に乗った人々の1人が異形の呟いた言葉に、

威勢よく返した、それが異形の逆鱗に触れてしまった。

 

楓街の腐敗した人々は後に()()()()()()()と呼び、

人の残酷さと弱さ、怪人、怪物、怪獣の恐怖を、

改めて理解する事件として楓館に刻まれている。

 

 

星を付けるとしたらどの位ですか?また、説明を感想に書いて頂ければ、それを踏まえて執筆致しますm(_ _)m

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