何も知らない鳴坂和人くん(22) 作:スティック/糊
侵蝕律高い系主人公だなコレ。
短いです、すまん。
新大陸に上陸したキリトは、なんとなく噂に聞いたレベルキャップ開放施設を探してみることにした。
と言ってもたどり着いたのガッツリ崖下の砂浜なんだけども。
その程度の壁あってないようなものなのだが。
また月が昇ってるので隠密できるんだよなぁ…。
うん、これが隠密の姿だよね。
時に闇へ、時に木々に隠れひたすら探す。
「
この弓は構えて魔力消費をしている間の時間分の威力アップボーナス。
理論上超長距離射撃はマナ切れを起こし、対象物に着弾する前に威力がカス。
魔力減衰距離、マナの加護が影響しているらしい。
出力するマナの上限を上げられるこの弓は逆説的に言えば超長距離射撃を可能とする。
刻印弓より黒弓の方が威力高いんだけど、瞬発的に構えられるメリットがこっちなんだよね(小声)
尤もキリトは近距離戦を得意とするので近場まで近づき背後を取って近距離でズドンである。
木の枝に両足くっ付けぶら下がり反転した状態で、射貫く。
あれは…鹿?ウマ?
馬鹿?
なんとなく恐竜的なモンスターを射貫くが、なんかマナに夜襲のカラーリングと言うか破壊属性乗ってるみたいで爆散した。
……夜襲で襲撃するのはしばらく封印することをキリトは決めた。
〇
隠密してたら[赤交わる魔術師・赤原]のデザインのラインがピコンピコンしてきた。
「あー、ヴォーパル魂に欠いた戦闘スタイルだったかもしれない」
[赤交わる魔術師・赤原]は装備条件にヴォーパル魂を必要とする装備である。
故にヴォーパル魂のかけた隠密にこの装備は向いていないと言うことだ。
……アーチャーなのにこれ如何に。
おとなしく、表に出て正々堂々モンスターを正面から切り殺したら回復しました。
ドラクルス・ディノウルと言うモンスターの素材を大量に確保した。
フクロウなのか恐竜的な何かなのかわからない大変不思議な生物だったが静穏性がすごかったのでこれで隠密防具作れないだろうか、なんて考えた。
これもあちらのヴァッシュの所に持っていくか。
そうしてマップを見ても初期情報と思われるここら辺森!という情報しかわからないキリトは無作為に森を散策し続け、ようやくそれっぽい所を見つけた。
周りのツタが防御力高かったため、かなり高く跳躍して侵入した。
なんとなく原始感を感じる居住エリアらしいところの中央部。
廃墟感あるが大丈夫だろうか。
金属製のクラゲをひっくり返した形状の不思議な形をした施設である。
とりあえずルビペディアを使おうとインベントリアからルビーを召喚。
「いやー久々のシャバですねぇ!」
「シャバ言うな」
とりあえず、ルビーにこれ何?と聞くとしっかり答えてくれた。
ここではレベルキャップ開放と森人族へ改宗できるとのこと。
「あ、レベルキャップ開放はそこの円の中央に立ってくださいね」
「あ、はい」
周囲に人影がないか確認し、その中央に立つ。
中央に立つと金属製のクラゲの足っぽいのがこちらを向きレーザーを照射してくる。
斬りたい、GGOの弾道予測線のような感覚で今すぐでもレーザー照射してくるコレ壊したい!
そんな衝動に駆られるがグッと我慢する。
『───二号計画素体を確認』
『───肉体精査開始』
『───精査中』
『───生体マナ制御器官「封臓」確認』
『───蓄積マナ粒子、規定数値超過を確認』
『───プログラム「Extend拡張」承認、実行を開始します』
あ、経験値がLv.99Extendになってないとレベルアップできなかった感じでございますか。
『───[侵蝕律]規定値を大幅に超過』
……何や怪しい単語が聞こえたんですが大丈夫でせう?
『───精査完了、肉体改変に問題はなしと判断。改変作業を再開』
『───残り50秒……』
「マスターすっごい燃えてますよ」
「熱くはないんだよなぁ…」
『───肉体改変完了』
『───マナ粒子適合リミッター解除』
その音声と共にようやくレーザーは外された。
あぶねえ、後10秒くらい当てられ続けてたら切り伏せてた。
『───あなたの開拓に幸あらん事を』
……レベルアップ値を確認。
PN:キリト
LV:141
……バグってない大丈夫?
そんなに強い奴倒したっけ?
……このゲームってダウンビルドできんのかなぁ…
なんかえげつない量のスキル生えてきて怖いんですが。
キリトはそこらへん放置して周辺探索することにした。
ステ振りは後からできるからヨシ!
△
時は少しさかのぼり、私立エテルナ女子学院 9月1日
「ミト、アルゴ久しぶり」
「おひさー」
「なんか焼けた?」
「ちょっと家族旅行と英会話のためハワイに」
「……ほんと行動力お化け過ぎない?」
お陰で日本外からだからシャンフロ少し開いちゃったよ、なんて明日奈は言う。
「んー、これはキリト君案件でもあるけど社長令嬢として将来的なことを考えてかな」
「……」
「……」
「え、何その目」
いたって普通に明日奈は話したつもりではあるが友人2名はお嬢様学校の生徒らしからぬ口の開きっぷりだ。
「いや、口を開けばキリト君の明日奈から将来と言う単語が出たことへの驚き?」
「将来の夢はキリト君のお嫁さんかと」
「失礼では?」
流石にあのふにゃ場あきひこを見ていれば思考は変わる。
デスゲームの心配がないのなら、もしも彼に会えないのなら今後の人生だって変わるでしょう?とサラリと告げる明日奈に再度二人の口は開きっぱなしだ。
「では鬼気迫る習い事の量は…?」
「将来的に何がキリト君の琴線に触れるかわからないじゃない。……と言う打算もあるけど、社長令嬢だからね。家族に心配かけてた分、頑張ってるだけ」
「おぉ…」
「私のことなんだと思ってるのかなぁ」
「恋するバーサーカー」
「チョロイン」
「ほんとに容赦なさすぎでは?」
新学期早々この2名の言葉の切れ味が鋭すぎると明日奈は少しダメージを受ける。
「なんか勘違いされてるみたいだから言っておくけど私の第一は家族。クッソめんどくさい私を温かく見守ってくれてた人たちに心配されたり迷惑をかけるようなことはしないよ」
「自覚はあるんだ」
「アレはデスゲームとSTLシステム描写が悪いと思う」
意地でもデスゲームに参加させる勢力が0ではないと思うじゃない。
「‥…それ以上に思い込みの強さじゃない?」
「それはそう。返す言葉がありません」
この女なんかやけに清いな…?
訝しんだ二人はさらに畳みかけることにした。
「キリト氏に対する基本スタンスは」
「あわよくば結婚」
「性格が合わない時は?」
「私がそれなりに折れる」
ここまでは以前も中身があれだったらどうするのか、という意味で聞いた覚えがある。
「あのね?この際だから言っておくけど私はただキリト君の同担拒否厄介オタクなの」
「厄介オタク」
「自覚はあるんだ」
「本人と会えて、会話して、いい関係が築けそうなら行く。それをしても文句を言われないだけのスペックにはなってきているつもり」
「もしキリト君が誰かとお付き合いして心底幸せそうなら引き下がるし、その相手がクソ女だなぁと10人中8人思うような人だったら奪取する」
「あくまで相手にとってどちらが幸せになれるかが私の判断基準よ。誰がどう見ても私の方が幸せにできるならそうしたいだけ」
「「おぉ…」」
「やっぱり辛辣過ぎない?我転生者ぞ」
恋愛脳だけど流石にそこら辺の線引きは出来るくらい成熟してます、と明日奈は締め席に着いた。
「つまり、挑むために武器を研いでいるだけ、と?」
「あのきm――面倒くさいオタクムーブも内情だけである、と」
「そうだけど」
好み語りくらい許してよ…あれ、今キモイって言わなかった?と明日奈は続けた。
「それにしては初手壁ドンで『キリト君との面識は』はあまりにもインパクトが強すぎた」
「え、結婚とか婚約までしてないなら挑むでしょ?」
「お、おぉ…」
「犯罪ならストップ、挑める間は挑む。それだけ」
「てっきり既成事実やるウーマンかと」
「流石にフリーかどうか確認する理性はあるわよ」
「・・・ん?」
「私、恋愛すっ飛ばして結婚できるタイプの理性ある恋愛脳なの」
愛は後からでも育めると思わない?
そう言う明日奈の笑みは到底10代の少女の出す色香ではなかった。
あ、こいつ転生者でしたね。
そう2人は顔を見合わせた。
「ある人は言いました、恋は何でもありの戦争だと」
「でも戦争犯罪はしないわ。家族に迷惑が掛かるもの」
「そうね、こんな私をしっかり倒せる相手の女性なら祝福するわ」
やっぱコイツバーサーカーだわ。別種の理性足りてねぇよ。
この明日奈、人を懐柔することに長けた教祖ロールが異常に上手い事をすっかり二人は忘れていた。
それはそれとしてこの女はちょろいおもしれ―女であることに違いは無いのだか。
変な男に唆されてやばい組織の女幹部だけはしてはならぬ。
二人はそう顔を見合わせた。
だが、明日奈は既にだいぶ手遅れの段階であることに気が付いていなかった。
明日奈が挑むことが出来るまでのタイムリミットはだいぶ短い。
・諦めは悪いが引き際が分かる系ヒロイン()
ギャグ落ち待ったなし
そんなぁー
キリトにエルフ耳生やすか?と思考したがGGOベース(原型どこ)なので却下と成りました。
・謎に豊かなキリトヘアースタイル
通常
黒髪:ロング
↓
黒髪:ハーフアップお団子
(夜襲アクセサリー装備により強制変更)
征服換装(デフォ)
灰髪ゆるふわツーサイドアップ
征服換装(解除)
黒髪ツーサイドアップ
再・征服換装〈侍〉
黒髪ポニテ
再・征服換装〈歌〉
金髪パーマ
再・征服換装〈狼〉
灰髪赤メッシュストレート
再・征服換装〈兎〉
灰髪ローツインテール
疑似改宗[夜襲]
黒髪赤メッシュストレート
疑似改宗[深淵]
黒髪青インナーストレート
...豊富だね