何も知らない鳴坂和人くん(22) 作:スティック/糊
すまん短いぞ!
「はい、今なんて言った?」
「その……淫に染まった誕生日をお届けしようと……」
朝食を取りながら、本日の予定は?と問うとちょっと頭を抱えたくなる回答が。
「色々!色々衣装は用意したの!」
「そこちゃうねん」
なんとなく、アンダーワールドでの末期ごろの出来事を思い出す。
そう言えばだいぶ耳年魔拗らせてたっけか。
……あの時はだいぶ箍が外れていたので人のことは言えないのだけども。
「ベットの上で無様に首輪嵌められるのと景色の良い所で指輪嵌められるのどっちがいい」
「……悩ましい」
そこで悩まないで欲しかった。
婚約指輪もある種精神的に縛る首輪の様なものかもしれんけれども。
実質ノープラン、と言うことは分かった。
「誕生日権限だ。ちょっと秘密基地行くぞ」
「ふぇ?」
〇
和人は紗音を連れ、都内の一戸建てに。
移動最中、和人君の実家はちょっと早いよぉと言っていたがそれはもっと後だ。
「ここは…?」
「テスト機械とか家に置いとけないような奴置いてる遊び場」
「秘密基地ってそう言うことかぁ」
まぁ、セーフハウスも兼ねているが色々と仕事道具を置き過ぎて今では秘密基地。
セーフハウスは別の所に作り直した。
「あー、入り口にロボットが要るけど気にしないでくれ」
「ロボ…?」
和人君がロボ置くとか、普通のロボットではないんだろうな、なんてひどい風評被害を受けながら玄関を開ける。
『帰還:セーフモードを一時解除』
「管理者権限行使。登録、彼女の出入りを自由にして」
『了解:正面に移動を願う』
「え、えーっと事態が読み込めない。人型サイズのロボット現実に作っちゃったの?」
「シャンフロにイカしたロボットが居たからデザインリスペクトで作った」
……まぁ、義肢とかの技術持ってるからそう言うこともあるかぁ。
小さく息を吐いた紗音にすっごい雑に納得された様な気がした。
彼女は誘導通り正面に移動する。
「ちなみにこれ省くとどうなるの?」
「俺と一緒に入らない時にテイザーガンブッパされる」
「おとなしく受けます…」
以前妹らを連れてきた時は来客登録だが、今回は自由に出入りをして良い登録。
「この、目つぶし一歩手前の行動は…?」
「虹彩認証登録」
「指先にカメラかぁ」
ミニエモンの頭部にメインカメラ、指先にセンサー式カメラ、肩に微弱な不可視レーザーを搭載し、様々な情報認識機能を有している。
常時家庭内ネットワークと接続されているので情報は常にネットワークに送られている。
ちょっとオーバースペックかもしれないが、元ネタがクソ強い剣士なのでナーフされているまである。
ゴム弾とか催涙弾式のライオットガンの整備も考えるか…?
そうなると火薬の入手方法がなぁ……圧縮空気射出式にするか…?
色々な銃の構造はあらかた頭に入っているからいける気がしてきたな。
銃刀法?そんなものもあったな……法のギリギリを攻めよう。
ああ、まだ拡張アーム作っていなかったな、と先にそちらを進めようと決めていると登録が完了したらしい。
『認証完了』
「引き続き警備よろしく」
『承知』
「一家に一台自宅警備ロボの時代かぁ……」
「コスト度外視で作ってるから一般家庭には無理だぞ?」
そうじゃなくてぇ……紗音は、違うそうじゃない、と心の中でツッコミを入れる。
少なくとも人型のここまで小型自立走行が可能なロボットは紗音の記憶上有していない。
建設現場の工事用ロボットだってもっと不格好でゴツイ実用特化のロマン性はあまりなかったはずだ。
この人何世代くらい歴史進めれば気が済むんだろ。
「そっちが一応カムラシステム使った現状最新式のARルーム。ポケモン召喚できるぞ」
「ソリッドビジョン的なのは?」
「ゲームデータはあるからディスクか競技用ボード作れば行けるぞ」
初手それか。
身体動かす系のゲームは和人の優位になりがちだが、思考を働かせるタイプの物は紗音の方が僅かに高い。
二人零和有限確定完全情報ゲームの並行思考を生かすような展開を読む系の限られた展開があるものには紗音はめっぽう強い。
ボードゲームやカードゲームは最初の数回しか勝てたためしがない。
アクセルリング併用すると異次元になる。
VRの自由な行動下では勝てるが?
じゃぁ、次回に期待と言われたのでデュエルディスクと競技用のプレイマット作って、カードも印刷しておかないと。
……俺の伝手に印刷系少ないんだよなぁ。
個人所有の印刷所もってそうなイーオンに聞いてみるかぁ。
なお後日なんとなく聞いたら札束でぶん殴られながらイーオンの記憶内に存在していたカードを各8枚セットで送り付けられることになる。総重量?聞くな。
「んで、ここはまだ誰にも説明していない部屋」
そう言って和人は一階から地下に潜るようになっている隠し扉を開く。
なんの変哲もない廊下の壁紙の幅を考慮して設計したので違和感のないハンドルのない電子式の扉となっている。
今までは普通にむき出しの階段だったが、ミニエモンと言う手が出来たので隠す用の扉を作ったのだ。
「すっごい秘密基地的開き方…」
「だろ?」
扉を開けるとそこは急な階段なので紗音の手を取りながら降りる。
地下もそれなりのサイズ感があるが、目を引くのは露骨にデカい稼働中の機械だろう。
「……秘密基地と言うか、ラボだね」
「かもしれん」
一人で持てない機械でもミニエモンなら230㎏までは運べる便利!
そんなノリで地下に搬入した精密機械の集合体のサーバーが置かれているため、少し冷房が強めだ。
「肌寒くはないか?ブランケットくらいしかないが」
「んー大丈夫。これは一体何の機械?サーバー」
「そうサーバー。殆ど一つのゲームを動かすための物で、最大ログイン人数は30人の超過疎ゲー」
今のログイン人数は当然0だけど、と和人は続ける。
まぁ、NPCの容量削減したり増設すればログイン可能人数は増えるが公開する予定もないし、身内で少し遊べればいいかの精神。
「聴くの怖いけど、一応‥…何?」
「SAO、ALO、GGO混ぜたお祭りゲー」
「……アインクラッド、私クリアしたよね?」
「あんときはアンダーワールド上空だったからな。今度はALOからちょっと離れた上空で各層の直径2倍で150層仕様で鬼畜系だ」
紗音は頭を抱えた。
誰がそこまでしろと!?
和人はクリエイターだが基本はゲーマーを名乗っているだけあって、言葉を濁さずに言うのなら負けず嫌いなのだ。
「と言っても飛行・重火器解禁してるからそんなに難易度ゲロ上がりしたかと言うと怪しいけどな」
「一層ボスは?」
「イルファング・ザ・コボルドバロン」
「階級が上がってる!」
ん?ロードから変わってるだけだからそこまでか?一層目から
「挑戦させてもらっていいよね」
「あの時と違ってボスは正規だぞ」
「うん、それでいい。流石に2度も和人君の胸に剣を串刺しにしたく無いからね」
「そうか。STLに切り替えもできるぞ?」
「じゃ、STLで。これ終わったら――」
「露骨な死亡フラグを立てるな。それに残念だが最速でいっても現実時間換算したら精々世界樹攻略くらいだ。ALOとGGOは未知だもんな?」
「そう、だけども!」
紗音はALOとGGOはまだ手を付けさせて貰えてなかった。
和人がまだ駄目、とソフト自体にロックを掛けたからである。
それでも概要はザックリ聞かせて貰っていた。
「そうだな、世界樹の町でゆっくりゲームでも作って待たせてもらうかな」
「最速で登って見せるから!」
「おう、待ってる」
果たして婚約者は加速適応したとして、今日中に世界樹に到達できるかな。
紗音がSTLでダイブしたのを確認し、自身のポケットから一つの箱を取り出しその中身を紗音の左手薬指に嵌めた。
彼女が無事世界樹の頂点に到達できたなら、その時は―――。
景色のいい所、と自信を持って言えるはずだ。
下手したら年単位、ゆっくりゲームを作らせてもらうとしよう。
そう考えながら、和人はSTLシステムの少しデカい箱に頭を入れるようにベットに横になった。
〇
STL内時間で4年と2ヶ月。
紗音は乗り込んできた。
「たどり着いたよ」
・STL、デカない?
最大倍率と安定性的にはそちらの方が安定するので。
KRTは世界樹の上の方でだいぶ急ぎながらSAOの100層より上のデザインを作成することに…
・紗音ALO編
しっかり書き上げようとすると文庫1冊コースになりそうなので気が向いたときに書けたらなぁ()
プロポーズ(フル尺)はその時になるね()
まだGGO軸とは絡んでいないので魔法と剣だけですが、3次元的戦闘が大変上手になりました。
ALO軸とGGO軸両方のグランドクエストを攻略するとワールドクエストで交流対戦が始まったりした後にアインクラッドがこんにちはして、みんなで乗り込むぞオラァ!したりする。
NPCだらけなのでコミュ力ないと普通に詰む。
Q,ALOユザパったけど仮に他者がプレイするとどういう扱いになるわけ?
A.NPCは飛行制限なくなってるけど新規プレイヤーには飛行制限かけられているので世界樹登って解除してね☆
現状キリトもそれに該当するのでプレイヤー側としてログインすると紗音に飛行制限あるって大変だねプークスクスされて最速で頂上を目指すことに...
……ちゃうねん、あくまで当作品はシャンフロ二次やから本筋も進めなアカン思って。
紗音さん、シャンフロ放置してこっちにのめり込みそう()
色竜災害どうすんねん(白目)
こちらのお祭りゲーはオンライン(限定)だから時間ロックも許されるな、ヨシ!
旦那がシャンフロしていればそっち行くやろ(適当)